JP2002169987A - 情報収集流通方法及びそのプログラムを記録した媒体 - Google Patents

情報収集流通方法及びそのプログラムを記録した媒体

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JP2002169987A
JP2002169987A JP2000368786A JP2000368786A JP2002169987A JP 2002169987 A JP2002169987 A JP 2002169987A JP 2000368786 A JP2000368786 A JP 2000368786A JP 2000368786 A JP2000368786 A JP 2000368786A JP 2002169987 A JP2002169987 A JP 2002169987A
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JP2000368786A
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Takayuki Nakamura
隆幸 中村
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 質問に対し役立つ回答を得る機会が多く、広
告メール等を多くのユーザーに送付可能な情報収集流通
方法及びそのプログラムを記録した媒体を提供するこ
と。 【解決手段】 ユーザー端末上で動作する、企業の商品
情報のカタログをユーザーが閲覧する被収集側アプリケ
ーション10等においてユーザーの興味対象を表すプリ
ンシパルを抽出し、コミュニティサーバー6とともにコ
ミュニティを生成・更新し、ユーザーの質問に答える情
報利用側アプリケーション30等からのプリンシパルを
含む情報照会要求に応じて当該プリンシパルが一致する
コミュニティを検索し、コミュニティサーバー6を介し
て該当コミュニティに属するユーザー端末に前記情報照
会要求を転送することにより、事前に契約した回答者か
らのものに限定されない回答を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを介
した情報提供サービスを実現する情報収集流通方法及び
そのプログラムを記録した媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のネットワーク、例えばインターネ
ット上のサービスとして、質問仲介サービスがある。
【0003】このサービスにおいては、質問に回答する
人々、即ち回答者がインターネット上にいる。質問サー
ビスを提供する業者は、事前にこれらの回答者と契約を
行い、質問に答えてもらった分の代金を回答者に支払う
ことで合意する。質問サービス業者は、質問サービスサ
ーバーを設置する。質問サービスサーバーは、契約した
回答者の名簿を管理しており、それぞれの回答者の得意
分野を記録している。
【0004】質問サービスの顧客は、インターネットを
通じて質問サービスサーバーに対して質問を送信する。
質問サービスサーバーは、自社で管理している名簿を調
べ、質問内容に詳しい回答者を選び、質問内容をメール
で転送する。選ばれた回答者はメールを受け取り、質問
の回答文を作成し、質問サービスサーバーに返送する。
質問サービスサーバーは受け取った回答を顧客に提示
し、顧客から質問料金を徴収する。質問サービスサーバ
ーは回答者に対して、回答料を支払う。
【0005】この従来技術において、1つの質問サービ
ス業者が質問内容を転送できる先は、事前に契約を行
い、名簿に管理している回答者に限られる。つまり、質
問サービスの顧客にとっては、質問内容に対し少ない回
答者からしか回答を得る機会がなく、役立つ回答をもら
える機会が少ないので、利便性が低い。言い換えれば、
質問サービス業者にとっては、顧客に対し役立つ回答を
返せる機会が少ないため、サービスの競争力が低い。
【0006】また、この従来技術において、質問サービ
ス業者が複数存在した場合、顧客は役立つ回答をもらえ
る機会はさらに少なくなる。なぜならば、複数の質問サ
ービス業者はそれぞれ独自に回答者と契約し、独自に回
答者の名簿を管理する。このため、それぞれの質問サー
ビス業者が契約する回答者の数は、質問サービス業者の
数にほぼ反比例して少なくなる。よって、ある質問サー
ビス業者に顧客が質問を行った際、その質問に答えられ
る可能性のある回答者の数が減るため、顧客が役立つ回
答をもらえる機会はさらに少なくなり、顧客の利便性が
低下する。
【0007】また、従来のインターネット上の技術とし
て、WWW閲覧の際にメールアドレスを入力させ、その
アドレスに広告のメールを送付するという技術がある。
【0008】この技術では、それぞれの企業はWWWホ
ームページを準備しておく。ホームページを提供するW
WWサーバーは、ホームページの閲覧は無料で行わせる
が、カタログの提供などホームページ内の一部の情報へ
のアクセスの際は、ユーザーにメールアドレスの入力を
促す。WWWサーバーは入力されたメールアドレスを蓄
積する。その企業の新商品等の広告のメールを送付する
プログラムは、自社のWWWサーバーが蓄積したメール
アドレスを読み取り、その宛先に広告のメールを送付す
る。
【0009】この従来技術において、広告メールの送付
先は自社のWWWサーバーに蓄積されたメールアドレス
に限られるため、広告効果が低い。
【0010】また、この従来技術において、ユーザーは
ホームページを閲覧する際、多数の企業のWWWサーバ
ーに対して自分のメールアドレスを登録する必要があ
り、利便性が低い。
【0011】さらにユーザーは、自分のメールアドレス
を必ずしも正しく入力する動機がない。つまり、正しい
メールアドレスを入力することに対する見返りがないた
め、ユーザーが正しいメールアドレスを入力することは
必ずしも期待できない。広告を受け取ることを不便に思
うユーザーが、故意に不正なメールアドレスを登録する
可能性がある。このため、企業にとっては、広告が適切
に送付できない可能性がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の質
問仲介サービスにおいては、回答者が事前に質問サービ
ス業者と契約している人に限られるために役立つ回答を
得る機会が少ないという問題があり、また、従来の蓄積
メールアドレスに広告のメールを送付する技術において
は、メール送付先が限られ広告効果が低いという問題
と、ユーザーがメールアドレスをその都度登録する必要
があり、利便性が低いという問題と、ユーザーが正しい
メールアドレスを登録する動機に乏しく不正なメールア
ドレスを登録される可能性があるという問題があった。
【0013】本発明の目的は、このような従来技術の課
題を解決し、多くのユーザーの情報を自動的に収集し、
これを複数のユーザーに対して提供し得る情報収集流通
方法及びそのプログラムを記録した媒体を提供すること
にある。
【0014】また、本発明の目的は、このような従来技
術の課題を解決し、回答者が事前に質問サービス業者と
契約している人に限定されることなく、質問に対し役立
つ回答を得る機会が多い情報収集流通方法及びそのプロ
グラムを記録した媒体を提供することにある。
【0015】また、本発明の目的は、このような従来技
術の課題を解決し、情報通知対象のユーザー端末の識別
子が自社のサーバー等に蓄積された識別子に限られるこ
となく、情報通知による広告、宣伝効果が高い情報収集
流通方法及びそのプログラムを記録した媒体を提供する
ことにある。
【0016】また、本発明の目的は、このような従来技
術の課題を解決し、ユーザーが自ユーザー端末の識別子
を入力することなく、情報通知対象のユーザー端末の識
別子を自動的に収集可能な情報収集流通方法及びそのプ
ログラムを記録した媒体を提供することにある。
【0017】また、本発明の目的は、このような従来技
術の課題を解決し、ユーザーに情報通知先となる自ユー
ザー端末の識別子の積極的な提供を促すことが可能な情
報収集流通方法及びそのプログラムを記録した媒体を提
供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明では、ユーザー端
末において、他のユーザー端末との通信メッセージの送
受信時またはその後にそのメッセージから少なくともプ
リンシパルを抽出し、少なくとも前記プリンシパル及び
自ユーザー端末の識別子を含むコミュニティ登録要求を
コミュニティサーバーに送信し、また、コミュニティサ
ーバーにおいて、少なくともプリンシパル及びユーザー
端末の識別子を含むコミュニティ登録要求を受信し、コ
ミュニティ登録要求中のプリンシパルに関連するコミュ
ニティが存在しない場合、新規にコミュニティを生成
し、そのプリンシパル及びユーザー端末の識別子を記憶
し、コミュニティ登録要求中のプリンシパルに関連する
コミュニティが存在する場合、コミュニティ登録要求中
のユーザー端末の識別子を追加してコミュニティを更新
することにより、プリンシパルが少なくとも1つ共通す
るユーザー端末の集合であるコミュニティを生成・更新
し、これによって、多くのユーザーの情報を自動的に収
集し、これを複数のユーザーに対して提供するという目
的を達成するとともに、ユーザーが情報通知先となる自
ユーザー端末の識別子をその都度登録する必要があり、
利便性が低いという課題を解決する。
【0019】また、本発明では、コミュニティサーバー
において、情報を利用するユーザーより少なくともプリ
ンシパルを含むコミュニティへの情報照会要求を受け取
り、プリンシパルが一致するコミュニティを検索し選択
し、選択したコミュニティに属する少なくとも1つのユ
ーザー端末を選択し、選択したユーザー端末にコミュニ
ティへの情報照会要求を送信したユーザー端末の識別子
及びコミュニティへの情報照会要求の少なくとも一部を
送信することにより、あるいは情報を利用するユーザー
より少なくともプリンシパルを含むコミュニティへの情
報照会要求を受け取り、プリンシパルが一致するコミュ
ニティを検索し選択し、選択したコミュニティに属する
少なくとも1つのユーザー端末を選択し、選択したユー
ザー端末にコミュニティへの情報照会要求の少なくとも
一部を送信し、送信したコミュニティへの情報照会要求
に対する回答の少なくとも一部を情報照会要求を送信し
たユーザーに返送することにより、情報を利用するユー
ザーに該情報をプリンシパルとするコミュニティに属す
るユーザー端末との情報流通を提供し、これによって、
従来の質問仲介サービスにおいて、回答者が事前に質問
サービス業者と契約している人に限られるために役立つ
回答を得る機会が少ないという課題を解決する。
【0020】また、本発明では、コミュニティサーバー
において、情報を利用するユーザーより少なくともプリ
ンシパルを含むコミュニティへの通知要求を受け取り、
プリンシパルが一致するコミュニティを検索し選択し、
選択したコミュニティに属する少なくとも1つのユーザ
ー端末を選択し、選択したユーザー端末にコミュニティ
への通知要求の少なくとも一部を送信することにより、
プリンシパルが一致するコミュニティに属するユーザー
端末へ情報を通知することが可能となり、これによっ
て、情報通知対象のユーザー端末の識別子が自社のサー
バー等に蓄積された識別子に限られ、情報通知による広
告、宣伝効果が低いという課題を解決する。
【0021】また、本発明では、コミュニティサーバー
において、コミュニティ登録要求を送信したユーザー端
末に対してコミュニティ登録の対価として金銭的価値を
有するデータを送信し、ユーザー端末において、コミュ
ニティサーバーよりコミュニティ登録の対価として金銭
的価値を有するデータを受信することにより、ユーザー
の情報提供に対するインセンティブを強化でき、これに
よって、ユーザーが正しい情報通知先となる自ユーザー
端末の識別子を登録する動機に乏しく、不正な自ユーザ
ー端末の識別子を登録される可能性があるという課題を
解決する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0023】[システム構成]図1は本発明の実施の形
態のシステム構成を示すもので、本実施の形態では、ネ
ットワーク1上に複数のホスト(ユーザー端末)2が接
続されている。それぞれのホスト2は、ネットワーク対
応アプリケーションを動作させるための基本プログラム
であるエージェント実行環境3を持ち、それを用いてエ
ージェント4として実装された、つまり一般にエージェ
ントと呼ばれるようなソフトウェアの形態で作成された
ネットワーク対応アプリケーション群が動作する。
【0024】それぞれのエージェント実行環境は、OMG
(Object Management Group)のCORBA(Common Object
Request Broker Architecture)仕様に基づくORB (Obj
ect Request Broker)技術をもとに構築され、文献「Ec
Agent:緩やかなコミュニティに基づくエージェントの
実行環境」(1999年電子情報通信学会ソサイエティ
大会論文集SB11−5)等に示されるコミュニティの
生成・管理・利用機能を提供する。なお、請求項でいう
「ユーザー」、「ユーザー端末」には、前述した文献に
おける「エージェント」を含み、CORBA 仕様においては
「サーバー」及び「クライアント」を含むものとする。
【0025】また、ネットワーク1上にはEcAgent の動
作に必要となる、それぞれ少なくとも1つ(図面では2
個)のプリンシパルサーバー5及びコミュニティサーバ
ー6を備える。
【0026】[アプリケーション構成]本実施の形態で
は、図2に示すように、ネットワーク上で4つのアプリ
ケーションが動作する。4つとは、第1の被収集側アプ
リケーション10、第2の被収集側アプリケーション2
0、第1の情報利用側アプリケーション30及び第2の
情報利用側アプリケーション40である。
【0027】被収集側アプリケーション10は、企業の
商品情報のカタログをユーザーが閲覧するアプリケーシ
ョンであり、カタログを提供する企業(サーバー)11
と、閲覧するユーザー(クライアント)12とで構成さ
れる。また、被収集側アプリケーション20は、このア
プリケーションを起動したユーザー同士の間でメールを
送受して会話(情報交換)するアプリケーションであ
る。
【0028】被収集側アプリケーション10,20はい
ずれも、通常のアプリケーションとしての機能ととも
に、情報を少しずつ収集してコミュニティサーバー6に
提供する機能を備えている。
【0029】情報利用側アプリケーション30は、ユー
ザーの質問(例えば、商品の使用体験情報の問い合わ
せ)にお答えするアプリケーションであり、お答えサー
ビスを提供する企業(サーバー)31と、質問するユー
ザー(クライアント)32とで構成される。質問内容は
被収集側アプリケーション10,20のユーザーに転送
される。また、情報利用側アプリケーション40は、企
業が広告等のお知らせを興味のありそうなユーザーに送
信するアプリケーションである。送付先は被収集側アプ
リケーション10,20のユーザーである。
【0030】これらのアプリケーションは、図3に示す
ように、複数のホスト2上で動作するエージェント群の
協調動作として実装されており、EcAgent の機能を利用
する。
【0031】以下、これらの具体的な構成・動作につい
て各アプリケーション毎に説明する。
【0032】[被収集側アプリケーション10] (被収集側アプリケーション10の説明)被収集側アプ
リケーション10は、企業の商品情報のカタログをユー
ザーが閲覧するアプリケーションである。
【0033】情報収集の概要は図4に示すようになる。
ネットワーク1上には、企業が設置し、商品情報のカタ
ログを提供するホスト2xが接続される。ホスト2x上
では被収集側アプリケーション10のサーバー(以下、
「被収集側アプリケーション10」サーバーと表記す
る。)11が、CORBA に基づくエージェント実行環境の
機能を用いて動作し、商品情報のカタログを保存する記
憶装置(カタログ記憶部)を持つ。記憶装置は、商品名
と商品情報のカタログの組を複数保持しており、商品名
から対応する商品情報のカタログを取り出す機能を持
つ。
【0034】また、カタログを閲覧するユーザーのホス
ト2yも接続される。ホスト2y上では被収集側アプリ
ケーション10のクライアント(以下、「被収集側アプ
リケーション10」クライアントと表記する。)12
が、CORBA に基づくエージェント実行環境の機能を用い
て動作し、ユーザーへの入出力画面を備える。
【0035】図5は「被収集側アプリケーション10」
サーバー11の詳細を示すもので、情報照会依頼処理部
1101、個人情報保護方針公開部1102、コミュニ
ティ情報生成・更新部1103、カタログ返却部110
4、カタログ検索部1105、プリンシパル抽出部11
06、カタログ照会要求受け取り部1107及びカタロ
グ記憶部1108を備えている。
【0036】また、図6は「被収集側アプリケーション
10」クライアント12の詳細を示すもので、情報提供
契約同意確認部1201、サーバー個人情報保護方針照
会部1202、カタログ画面表示部1203、カタログ
検索結果受け取り部1204、コミュニティ情報生成・
更新部1205、プリンシパル抽出部1206、カタロ
グ照会要求送出部1207、商品名入力画面表示部12
08、通知情報表示部1209及び情報照会依頼処理部
1210を備えている。
【0037】また、図7はコミュニティサーバー6の詳
細を示すもので、クライアント情報提供契約同意確認受
け付け部601、コミュニティサーバー間情報交換部6
02、提供情報量報告部603、提供情報量集計部60
4、コミュニティ情報生成・更新部605、コミュニテ
ィ内エージェント列挙部606、有用情報提供エージェ
ント特定用情報提供部607、情報照会依頼転送部60
8、コミュニティ内エージェント抽出部609及び情報
照会依頼受け付け部610を備えている。
【0038】また、図8は被収集側アプリケーション1
0における情報収集の際の処理の流れを示すもので、以
下、動作を説明する。
【0039】「被収集側アプリケーション10」クライ
アント12は、閲覧したい商品の名前を入力する画面を
表示し、ユーザーに入力を促す。「被収集側アプリケー
ション10」クライアント12はユーザーからの入力を
受け、エージェント実行環境3の提供する機能を用い
て、入力された商品の名前を引数とする商品情報カタロ
グ照会のためのCORBA オペレーション呼び出しを「被収
集側アプリケーション10」サーバー11に対し発行す
る。
【0040】ここで、CORBA オペレーション呼び出しに
おいては、一般に、呼び出しによって送信される内容に
は、送信元エージェントの識別子と、送信先エージェン
トの識別子と、オペレーションの名前と、0個以上の任
意個のオペレーションの引数群とが含まれる。
【0041】この際、エージェント実行環境3は「被収
集側アプリケーション10」サーバー11内のメモリ中
にある「コミュニティサーバー6の運営者と契約してい
るかどうか」を示す変数が真であるか否かを調べ、真で
あった場合(「被収集側アプリケーション10」サーバ
ー11の運営者が事前にコミュニティサーバー6の運営
者と契約していた場合、「コミュニティサーバー6の運
営者と契約しているかどうか」を示す変数は真にセット
される。)には、後述するプリンシパル抽出処理を行
う。
【0042】「被収集側アプリケーション10」クライ
アント12は「被収集側アプリケーション10」サーバ
ー11からの返答を待ち、返答を受け取って、ユーザー
に対し結果である商品のカタログを画面表示する。
【0043】「被収集側アプリケーション10」サーバ
ー11は起動すると、「被収集側アプリケーション1
0」クライアント12からの商品情報カタログ照会のた
めのCORBA オペレーション呼び出しを待つ。オペレーシ
ョンが呼び出されると、引数として渡された商品の名前
で示される商品情報カタログを記憶装置から検索する。
【0044】この際、エージェント実行環境3は「被収
集側アプリケーション10」クライアント12内のメモ
リ中にある「コミュニティサーバー6の運営者と契約し
ているかどうか」を示す変数が真であるか否かを調べ、
真であった場合(「被収集側アプリケーション10」ク
ライアント12の運営者が事前にコミュニティサーバー
6の運営者と契約していた場合、「コミュニティサーバ
ー6の運営者と契約しているかどうか」を示す変数は真
にセットされる。)には、後述するプリンシパル抽出処
理を行う。
【0045】検索の結果、該当するカタログがあれば、
そのカタログの内容を返答として呼び出し元の「被収集
側アプリケーション10」クライアント12に返却す
る。該当するカタログがなければ、カタログが見つから
なかった旨の画面内容を返答として呼び出し元の「被収
集側アプリケーション10」クライアント12に返却す
る。
【0046】「被収集側アプリケーション10」サーバ
ー11は一連の処理が終わると、別の「被収集側アプリ
ケーション10」クライアント12からの次のCORBA オ
ペレーション呼び出しを待つ。
【0047】(プリンシパル抽出処理の説明)上記被収
集側アプリケーション10のクライアントとサーバーと
の間の交信手順の中で、「コミュニティサーバー6の運
営者と契約しているかどうか」を示す変数が真であった
場合には、EcAgent 方式の中の1ステップであるプリン
シパル抽出処理を以下のように実行する。
【0048】事前に、プリンシパル抽出処理を行うため
に下記の手順を踏んでおく。
【0049】まず、形式文法情報として、CORBA のイン
ターフェース記述言語(IDL)によって書かれた型情報
を用いる(図9の(a))。一般に、この情報はCORBA
の分散オブジェクトが動作するために必須であり、CORB
A の実行環境に必ず与えられる。
【0050】次に、エージェント間通信の意味を示す追
加情報として、どの関数の何番目の引数にどの変換方法
を適用するとプリンシパルの候補が得られるかという情
報を、エージェント実行環境3に与えておく(図9の
(b))。
【0051】ネットワーク1上にはプリンシパルサーバ
ー5が複数台設置される。プリンシパルサーバー5は、
語彙の一覧を持つ。この語彙の一覧は、プリンシパルの
候補が残すべき意味のある情報かそうでないかをエージ
ェント実行環境3が判別するために用いられる。各語彙
は、ハッシュ関数によって、いずれか1つのプリンシパ
ルサーバー5と対応づけられ、格納される。このハッシ
ュ関数としてどのような数学的関数を選択するかは任意
で良い。
【0052】また、ネットワーク1上にはコミュニティ
サーバー6も複数台設置される。これらは同じ内容を保
持するものとする。これらのコミュニティサーバー6は
コミュニティサーバーの運営者が管理する。
【0053】エージェント実行環境3は、プリンシパル
サーバー5及びコミュニティサーバー6の保持する内容
の一部を複製し、保持する。
【0054】複製保持すべき内容の一部をどのように選
ぶかは、例えばコミュニティサーバー6に関しては、そ
れぞれのエージェント実行環境について、そのエージェ
ント実行環境が存在するホスト内の全てのエージェント
に対して、それらのエージェントのうちの少なくとも1
つを含むコミュニティの全てについて、それらのコミュ
ニティを表現するデータ構造をコミュニティサーバー6
から複製し、保持する方法がある。
【0055】また、例えばプリンシパルサーバー5に関
しては、それぞれのエージェント実行環境について、そ
のエージェント実行環境が存在するホスト内の全てのエ
ージェントに対して、それらのエージェントのうちの少
なくとも1つを含むコミュニティの全てについて、それ
ぞれのコミュニティを特徴づけるプリンシパルをプリン
シパルサーバー5から複製し、保持する方法がある。
【0056】また、プリンシパルサーバー5やコミュニ
ティサーバー6への通信回数をさらに減らすために、上
述したような現在関係するエージェントに関する情報だ
けを複製し、保持する方法だけでなく、それに加え、以
前に関係していたが現在は関係していないエージェント
や、利用しようとしたがその時点では利用不可能だった
コミュニティに関する情報もエージェント実行環境が複
製し、保持するという方法も可能である。
【0057】ここで、エージェントが他のエージェント
に対して通信、即ちCORBA 関数呼び出しを行うと、エー
ジェント実行環境3は通信を検知する。
【0058】この関数呼び出しの検知の発生する契機
は、「被収集側アプリケーション10」クライアント1
2であれば、商品情報カタログ照会のためのCORBA オペ
レーション呼び出しを「被収集側アプリケーション1
0」サーバー11に対して発行した時である。また、
「被収集側アプリケーション10」サーバー11であれ
ば、商品情報カタログ照会のためのCORBA オペレーショ
ン呼び出しを「被収集側アプリケーション10」クライ
アント12から受け取った時である。
【0059】これらの契機は、「被収集側アプリケーシ
ョン10」クライアント12またはサーバー11を実行
させるユーザーが事前に情報提供の契約を行っていた場
合にのみ、その処理が行われる。情報提供の契約につい
ては後述する。
【0060】通信内容に対して、予め与えられたIDL 型
情報と追加情報を用いて、関数呼び出しの引数の並びか
らプリンシパルの候補となるキーワードの情報を取り出
す(図8)。
【0061】エージェント実行環境3は、プリンシパル
の候補に対し、次のようにしてプリンシパルの確認を行
う。
【0062】即ち、エージェント実行環境3がそのプリ
ンシパルの内容について、プリンシパルサーバー5の情
報の複製を保持していれば、その複製情報に基づいてプ
リンシパルとして抽出すべき意味のある情報であると判
断できる。そうでなければ、エージェント実行環境3は
ハッシュ関数によって対応づけられるプリンシパルサー
バー5に対し、プリンシパルの候補となるキーワードの
情報を引数として問い合わせの通信を行い、プリンシパ
ルサーバー5が保持する語彙の一覧に含まれるかどうか
を調べることで、プリンシパルとして抽出すべき意味の
ある情報かそうでないかを判別する。意味のある情報と
判断されれば、プリンシパルとして抽出する。
【0063】なお、プリンシパル抽出処理によって得ら
れるプリンシパルとはユーザーの興味対象を表すキーワ
ードであるが、本実施の形態において、これは自然言語
における単語や熟語、文を表現する文字列である。本発
明におけるプリンシパルとはこのような自然言語を表現
する文字列に限定されるものではなく、計算機上のデー
タ構造である各種の識別子、例えばポインタあるいは列
挙子あるいはオブジェクトIDあるいはURL あるいはメー
ルアドレス等を含む。
【0064】(コミュニティ生成処理の説明)プリンシ
パル抽出処理が実行され、プリンシパルが抽出される
と、続いてEcAgent 方式の中の1ステップであるコミュ
ニティ生成(更新を含む)処理を以下のように実行す
る。
【0065】コミュニティサーバー6が保持するコミュ
ニティを表現するデータ構造は、少なくとも次の情報を
含む。即ち、それぞれのコミュニティに関して、そのコ
ミュニティを特徴づけるプリンシパルと、そのコミュニ
ティに含まれるエージェントの識別子の一覧とを持つ。
コミュニティサーバー6が保持するコミュニティを表現
するデータ構造の一例を図10に示す。
【0066】コミュニティ生成処理は次のようになる。
即ち、エージェント実行環境3は、抽出されたプリンシ
パルを引数としてコミュニティサーバー6に問い合わせ
の通信を行い、抽出されたプリンシパルによって特徴づ
けられるコミュニティが生成済みかどうかを判断する。
【0067】ここで、エージェント実行環境3が、その
プリンシパルで特徴づけられるコミュニティに関する情
報を、コミュニティサーバー6から複製し、保持してい
れば、それを用いることでコミュニティサーバー6への
問い合わせを省略できる。そうでなければ、複数のコミ
ュニティサーバー6のうちのいずれか1台を選択して、
問い合わせを行う。どの1台を選択するかは任意で良
い。このように複数のコミュニティサーバー6を設置す
るのは、負荷分散による処理能力向上のためである。
【0068】問い合わせの結果、そのプリンシパルで特
徴づけられるコミュニティを表現するデータ構造が生成
済みであれば、コミュニティが生成済みであると判断す
る。コミュニティが生成済みと判断された場合、エージ
ェント実行環境3は、そのコミュニティに該エージェン
ト間通信を行ったエージェントを追加する。即ち、少な
くとも、コミュニティ生成処理を行う契機となったエー
ジェントを特定する識別子と、コミュニティ生成処理を
行っているコミュニティを特徴づけるプリンシパルとを
含む内容を引数として、コミュニティサーバー6に情報
の更新依頼を出す。
【0069】また、上記の情報の他に、コミュニティ生
成処理を行う契機となったエージェント間通信の通信相
手のエージェントを特定する識別子や、通信時刻や、コ
ミュニティ生成処理を行う契機となったエージェント間
通信の内容を特徴づける情報についても、コミュニティ
サーバー6に送信する引数に加えて良い。ここで、エー
ジェント間通信の内容を特徴づける情報の一例として、
CORBA においてはオペレーションのインターフェース名
とオペレーション名を用いることができる。また、コミ
ュニティサーバー6に情報の更新依頼を出した内容につ
いて、エージェント実行環境3が該当するコミュニティ
に関する複製情報を持っていれば、それを同じ更新内容
で更新する。
【0070】また、コミュニティが未生成と判断された
場合、エージェント実行環境3は、抽出されたプリンシ
パルに対し、周辺のエージェントが同じプリンシパルの
通信を行っていないかを調査する。
【0071】具体的には、エージェント実行環境3は直
近のエージェント間通信のプリンシパルを、例えば数百
個程度記憶しておき、今回の通信で抽出されたプリンシ
パルと比較し、一致するものがあるかを調査する。
【0072】調査の結果、多数のエージェントが同じプ
リンシパルの通信を行っている場合には、そのプリンシ
パルによって特徴づけられるコミュニティを生成する。
即ち、少なくとも、コミュニティ生成処理を行う契機と
なったエージェントを特定する識別子と、コミュニティ
生成処理を行っているコミュニティを特徴づけるプリン
シパルとを含む内容を引数として、コミュニティサーバ
ー6にコミュニティ生成の依頼を出す。
【0073】また、上記の情報の他に、コミュニティ生
成処理を行う契機となったエージェント間通信の通信相
手のエージェントを特定する識別子や、通信時刻や、コ
ミュニティ生成処理を行う契機となったエージェント間
通信の内容を特徴づける情報についても、コミュニティ
サーバー6に送信する引数に加えて良い。ここで、エー
ジェント間通信の内容を特徴づける情報の一例として、
CORBA においてはオペレーションのインターフェース名
とオペレーション名を用いることができる。また、コミ
ュニティサーバー6にコミュニティ生成の依頼を出した
内容について、エージェント実行環境3の持つコミュニ
ティの複製情報に、コミュニティサーバー6に出したコ
ミュニティ生成の依頼と同じ生成内容の情報を追加す
る。
【0074】エージェント実行環境3が持つコミュニテ
ィの複製情報は、定期的にコミュニティサーバー6と情
報交換することで最新の状態に保たれる。具体的には、
各エージェント実行環境3及びコミュニティサーバー6
は、前回の情報交換時からの更新履歴を保存しておき、
定期的に更新履歴を相互に送信し、受信した側は更新履
歴に基づいて受信側の持つ情報を更新する。
【0075】複数台設置されたコミュニティサーバー6
は、相互に定期的に情報交換することで、それぞれが最
新の情報を保持するようにする。具体的には、各コミュ
ニティサーバー6は、前回の情報交換時からの更新履歴
を保存しておき、定期的に更新履歴を相互に送信し、受
信した側は更新履歴に基づいて受信側の持つ情報を更新
する。
【0076】(コミュニティ生成処理の遅延実行による
効率化の説明)なお、プリンシパル抽出処理及びコミュ
ニティ生成処理は、本実施の形態においてはエージェン
ト間通信が発生した直後に行う例を示したが、本発明の
範囲はこれに留まるものではなく、以下で示す効率化を
導入することも可能である。
【0077】即ち、各エージェント間通信の発生に際し
て、毎回プリンシパル抽出処理及びコミュニティ生成処
理を実行するのではなく、プリンシパル抽出処理は毎回
実行するが、コミュニティ生成処理は即座には実行せ
ず、しばらく時間が経過するのを待った後に実行する効
率化手法が可能である。また、各エージェント間通信の
発生に際して、毎回プリンシパル抽出処理及びコミュニ
ティ生成処理を実行するのではなく、プリンシパル抽出
処理とコミュニティ生成処理とを共に即座には実行せ
ず、しばらく時間が経過するのを待った後に両方の処理
を実行する効率化手法が可能である。しばらく時間が経
過するのを待つとは、実際の時刻を調べる方法も可能で
あるし、予め定めた一定回数のエージェント間通信が発
生したところでまとめて処理を行う方法も可能である。
このような効率化手法は計算機科学分野において一般に
遅延実行として知られており、これらを導入することに
よって、複数のプリンシパル抽出処理並びにコミュニテ
ィ生成処理をまとめて実行することが可能になるため、
処理内容切り替えに伴う計算量の増大を削減し、また、
複数の通信内容をまとめて他のホストやプリンシパルサ
ーバーやコミュニティサーバーと通信することが可能に
なるため、通信量を削減することが可能である。
【0078】(被収集側アプリケーション10のサーバ
ー運営者に対する情報提供料の支払いの説明)図11は
被収集側アプリケーション10におけるサーバー運営者
への情報提供料の支払い処理の流れを示すもので、以
下、動作を説明する。
【0079】「被収集側アプリケーション10」サーバ
ー11の運営者は、事前にコミュニティサーバー6の運
営者と契約していた場合、前述のプリンシパル抽出処理
及びコミュニティ生成処理を行ってコミュニティサーバ
ー6への情報生成及び更新依頼を出すことによって、コ
ミュニティサーバー6に対して情報を提供する。
【0080】ここで、「被収集側アプリケーション1
0」サーバー11は、メモリ領域内に、事前にコミュニ
ティサーバー6の運営者と契約しているかどうかを示す
変数を持ち、その変数を調べることで契約の有無を判断
する。また、コミュニティサーバー6は、メモリ領域内
に「被収集側アプリケーション10」サーバー11から
提供された情報量を積算する変数を持ち、コミュニティ
生成処理において「被収集側アプリケーション10」サ
ーバー11からコミュニティサーバー6にコミュニティ
の生成及び更新情報が送られる毎にその積算変数を加算
する。
【0081】情報提供の報酬として、その積算変数を読
み出すことで、提供した情報量をコミュニティサーバー
6が集計し、それに応じた金銭報酬をコミュニティサー
バー6の運営者は「被収集側アプリケーション10」サ
ーバー11の運営者に支払う。
【0082】「被収集側アプリケーション10」サーバ
ー11がプリンシパル抽出処理及びコミュニティ生成処
理を行ってコミュニティサーバー6への情報生成及び更
新依頼を出すのは、「被収集側アプリケーション10」
クライアント12から「被収集側アプリケーション1
0」サーバー11の商品情報カタログ照会のためのCORB
A オペレーションが呼び出された時である。
【0083】(被収集側アプリケーション10のサーバ
ー運営者からクライアント利用者に対する情報提供の確
認の説明)「被収集側アプリケーション10」サーバー
11の運営者がコミュニティサーバー6の運営者と契約
して情報を提供する場合、「被収集側アプリケーション
10」クライアント12のユーザーの個人情報がコミュ
ニティサーバー6に提供されることになる。このため、
「被収集側アプリケーション10」サーバー11の運営
者は個人情報に関するトラブルを防ぐため、「被収集側
アプリケーション10」クライアント12のユーザーに
対して情報提供の確認を行うのが良い。
【0084】確認の方法の一つとしては、「被収集側ア
プリケーション10」クライアント12が閲覧したい商
品の名前を入力する画面を表示し、ユーザーに入力を促
す際に、個人情報の一部が第三者に提供される趣旨の注
意書きを表示するという方法がある。
【0085】また、別の確認方法として、「被収集側ア
プリケーション10」サーバー11がどのような個人情
報を収集して第三者に提供するかという項目を列挙した
情報、例えば検索キーワードだけであるのか、ユーザー
を特定する情報も含めて提供するのかといった情報を、
「被収集側アプリケーション10」サーバー11が「被
収集側アプリケーション10」クライアント12に送出
するという方法がある。
【0086】「被収集側アプリケーション10」クライ
アント12は、受け取った情報をもとに、「被収集側ア
プリケーション10」クライアント12のユーザーが受
け入れられる個人情報保護方針であるかを判断し、受諾
した場合にのみ「被収集側アプリケーション10」サー
バー11にカタログ照会を行うことができる。この確認
方法を用いれば、種々のサーバーの個人情報保護方針を
ユーザーがその都度確認する手間無く、ユーザーの希望
する個人情報保護方針に従って個人情報を第三者に取り
扱わせることが可能となる。
【0087】なお、本発明は、いずれの確認方法を取る
か、あるいはいずれの方法も取らないかによらず、適用
可能である。
【0088】(被収集側アプリケーション10のクライ
アント利用者に対する情報提供クーポンの発行の説明)
図12は被収集側アプリケーション10におけるクライ
アント利用者への情報提供料の支払い処理の流れを示す
もので、以下、動作を説明する。
【0089】「被収集側アプリケーション10」クライ
アント12の利用者は、事前にコミュニティサーバー6
の運営者と契約していた場合、プリンシパル抽出処理及
びコミュニティ生成処理を行ってコミュニティサーバー
6への情報生成及び更新依頼を出すことによって、コミ
ュニティサーバー6に対して情報を提供する。
【0090】ここで、「被収集側アプリケーション1
0」クライアント12は、メモリ領域内に、事前にコミ
ュニティサーバー6の運営者と契約しているかどうかを
示す変数を持ち、その変数を調べることで契約の有無を
判断する。また、コミュニティサーバー6は、メモリ領
域内に「被収集側アプリケーション10」クライアント
12から提供された情報量を積算する変数を持ち、コミ
ュニティ生成処理において「被収集側アプリケーション
10」クライアント12からコミュニティサーバー6に
コミュニティの生成及び更新情報が送られる毎に、その
積算変数を加算する。
【0091】また、契約内容によっては、コミュニティ
サーバー6の運営者は、提供された情報量に応じた金銭
報酬を「被収集側アプリケーション10」クライアント
12の利用者に支払うこともできる。その場合、上記手
順で更新される積算変数を読み出すことで、提供された
情報量をコミュニティサーバー6が集計する。金銭報酬
としては、電子現金等を用いた少額の金銭の支払いの
他、優待ポイント制度などとして広く普及している制度
に倣って蓄積されたポイント値を加算していくなどの方
法が利用できる。
【0092】「被収集側アプリケーション10」クライ
アント12がプリンシパル抽出処理及びコミュニティ生
成処理を行ってコミュニティサーバー6への情報生成及
び更新依頼を出すのは、「被収集側アプリケーション1
0」クライアント12が「被収集側アプリケーション1
0」サーバー11の商品情報カタログ照会のためのCORB
A オペレーションを呼び出した時である。
【0093】(被収集側アプリケーション10のクライ
アント利用者に対する情報提供の確認の説明)「被収集
側アプリケーション10」クライアント12の利用者が
コミュニティサーバー6の運営者と契約して個人情報を
提供する場合、契約手順の一例は次のようになる。
【0094】「被収集側アプリケーション10」クライ
アント12の利用者はコミュニティサーバー6の運営者
のホームページに接続する。「被収集側アプリケーショ
ン10」クライアント12の契約確認画面に、契約内容
として、提供する個人情報やその対価となる金銭報酬に
ついての説明を表示する。
【0095】「被収集側アプリケーション10」クライ
アント12の利用者が内容確認後に確認ボタンを押す
と、「被収集側アプリケーション10」クライアント1
2はコミュニティサーバー6に対して契約に同意したと
いう内容の情報を送信する。コミュニティサーバー6は
該当する「被収集側アプリケーション10」クライアン
ト12に対するデータベースのエントリを作成し、支払
うべき金銭報酬の状態などの管理を行う。
【0096】「被収集側アプリケーション10」クライ
アント12は、メモリ領域内に持っている、事前にコミ
ュニティサーバー6の運営者と契約しているかどうかを
示す変数に対して、契約有りを示す値を代入する。「被
収集側アプリケーション10」クライアント12は、以
後、その変数を読み出して契約が有ることを判断し、コ
ミュニティサーバー6に対して情報提供を開始する。
【0097】[被収集側アプリケーション20](被収
集側アプリケーション20の説明)被収集側アプリケー
ション20は、ユーザー間でメールを送受して会話する
アプリケーションである。
【0098】情報収集の概要は図13に示すようにな
る。ネットワーク1上には、ホスト2y,2zが接続さ
れる。それぞれのホスト上では被収集側アプリケーショ
ン20が動作する。被収集側アプリケーション20間の
関係は対等であるため、被収集側アプリケーション20
についてサーバー・クライアントの区別はない。被収集
側アプリケーション20は、CORBA に基づくエージェン
ト実行環境の機能を用いて動作し、ユーザーへの入出力
画面を備える。
【0099】図14は被収集側アプリケーション20の
詳細を示すもので、通知情報表示部2001、情報照会
依頼処理部2002、会話元・会話内容画面表示部20
03、会話内容メール受け取り部2004、コミュニテ
ィ情報生成・更新部2005、プリンシパル抽出部20
06、会話内容メール送出部2007及び会話相手・内
容入力画面表示部2008を備えている。
【0100】また、図15は被収集側アプリケーション
20における情報収集の際の処理の流れを示すもので、
以下、動作を説明する。
【0101】被収集側アプリケーション20は、会話相
手の選択画面と会話内容の入力画面を表示し、ユーザー
に入力を促す。ユーザーからの入力を受け、エージェン
ト実行環境3の提供する機能を用いて、入力された会話
内容の文字列を引数とするメール送信のためのCORBA オ
ペレーション呼び出しを、指定された会話相手の被収集
側アプリケーション20に対し発行する。
【0102】この際、エージェント実行環境3は送信側
の被収集側アプリケーション20内のメモリ中にある
「コミュニティサーバー6の運営者と契約しているかど
うか」を示す変数が真であるか否かを調べ、真であった
場合(送信側の被収集側アプリケーション20の利用者
が事前にコミュニティサーバー6の運営者と契約してい
た場合、「コミュニティサーバー6の運営者と契約して
いるかどうか」を示す変数は真にセットされる。)に
は、後述するプリンシパル抽出処理を行う。
【0103】メールを受信した被収集側アプリケーショ
ン20は、送信元と会話内容を画面表示する。
【0104】コミュニティサーバー6は、メモリ領域内
に被収集側アプリケーション20から提供された情報量
を積算する変数を持つ。被収集側アプリケーション20
では、「被収集側アプリケーション10」クライアント
12の場合と同様の手順により、情報提供の報酬とし
て、提供した情報量をコミュニティサーバー6が集計
し、即ち上記の積算変数の内容を後述するコミュニティ
生成処理において被収集側アプリケーション20からコ
ミュニティサーバー6にコミュニティの生成及び更新情
報が送られる毎に加算することにより、それに応じた金
銭報酬をコミュニティサーバー6の運営者が被収集側ア
プリケーション20の利用者に支払うことができる。
【0105】(プリンシパル抽出処理の説明)上記被収
集側アプリケーション20間の交信手順の中で、被収集
側アプリケーション10の場合と同様に、「コミュニテ
ィサーバー6の運営者と契約しているかどうか」を示す
変数が真であった場合には、EcAgent 方式の中の1ステ
ップであるプリンシパル抽出処理を以下のように実行す
る。
【0106】事前に、プリンシパル抽出処理を行うため
に下記の手順を踏んでおく。
【0107】まず、形式文法情報として、CORBA のイン
ターフェース記述言語(IDL)によって書かれた型情報
を用いる。一般に、この情報はCORBA の分散オブジェク
トが動作するために必須であり、CORBA の実行環境に必
ず与えられる。
【0108】次に、エージェント間通信の意味を示す追
加情報として、どの関数の何番目の引数にどの変換方法
を適用するとプリンシパルの候補が得られるかという情
報を、エージェント実行環境に与えておく。
【0109】ネットワーク1上にはプリンシパルサーバ
ー5が複数台設置される。プリンシパルサーバー5は、
語彙の一覧を持つ。この語彙の一覧は、プリンシパルの
候補が残すべき意味のある情報か、そうでないかをエー
ジェント実行環境3が判別するために用いられる。各語
彙は、ハッシュ関数によって、いずれか1つのプリンシ
パルサーバー5と対応づけられ、格納される。このハッ
シュ関数としてどのような数学的関数を選択するかは任
意で良い。
【0110】また、ネットワーク1上にはコミュニティ
サーバー6も複数台設置される。これらは同じ内容を保
持するものとする。これらのコミュニティサーバー6は
コミュニティサーバー6の運営者が管理する。
【0111】これらのプリンシパルサーバー5及びコミ
ュニティサーバー6は、被収集側アプリケーション10
に関する処理の際に用いたものと同一のものを利用す
る。言い換えると、被収集側アプリケーション10と被
収集側アプリケーション20は、同一のプリンシパルサ
ーバー5及び同一のコミュニティサーバー6にアクセス
する。
【0112】エージェント実行環境3は、プリンシパル
サーバー5及びコミュニティサーバー6の保持する内容
の一部を複製し、保持する。複製保持すべき内容の一部
をどのように選ぶかは、先に述べた被収集側アプリケー
ション10の場合と同じで良い。
【0113】ここで、エージェントが他のエージェント
に対して通信、即ちCORBA 関数呼び出しを行うと、エー
ジェント実行環境3は通信を検知する。
【0114】この関数呼び出しの検知の発生する契機
は、被収集側アプリケーション20がメール送信のため
のCORBA オペレーション呼び出しを別の被収集側アプリ
ケーション20に対して発行した時である。これらの契
機は、被収集側アプリケーション20を実行させるユー
ザーが事前に情報提供の契約を行っていた場合にのみ、
その処理が行われる。情報提供の契約については、上述
した「被収集側アプリケーション10」クライアント1
2の利用者がコミュニティサーバー6の運営者と契約し
て個人情報を提供する場合の契約手順の例と同じ手順を
用いる。
【0115】通信内容に対して、予め与えられたIDL 型
情報と追加情報を用いて、関数呼び出しの引数の並びか
らプリンシパルの候補となるキーワードの情報を取り出
す(図15)。
【0116】エージェント実行環境3は、プリンシパル
の候補に対し、次のようにしてプリンシパルの確認を行
う。
【0117】即ち、エージェント実行環境3がそのプリ
ンシパルの内容について、プリンシパルサーバー5の情
報の複製を保持していれば、その複製情報に基づいてプ
リンシパルとして抽出すべき意味のある情報であると判
断できる。そうでなければ、エージェント実行環境3は
ハッシュ関数によって対応づけられるプリンシパルサー
バー5に対し、プリンシパルの候補となるキーワードの
情報を引数として問い合わせの通信を行い、プリンシパ
ルサーバー5が保持する語彙の一覧に含まれるかどうか
を調べることで、プリンシパルとして抽出すべき意味の
ある情報かそうでないかを判別する。意味のある情報と
判断されれば、プリンシパルとして抽出する。
【0118】(コミュニティ生成処理の説明)プリンシ
パル抽出処理が実行され、プリンシパルが抽出される
と、被収集側アプリケーション10の場合と同様に、続
いてEcAgent 方式の中の1ステップであるコミュニティ
生成(更新を含む)処理を以下のように実行する。
【0119】エージェント実行環境3は、抽出されたプ
リンシパルを引数としてコミュニティサーバー6に問い
合わせの通信を行い、抽出されたプリンシパルによって
特徴づけられるコミュニティが生成済みかどうかを判断
する。
【0120】ここで、エージェント実行環境3が、その
プリンシパルで特徴づけられるコミュニティに関する情
報を、コミュニティサーバー6から複製し、保持してい
れば、それを用いることでコミュニティサーバー6への
問い合わせを省略できる。そうでなければ、複数のコミ
ュニティサーバー6のうちのいずれか1台を選択して、
問い合わせを行う。このように複数のコミュニティサー
バー6を設置するのは、負荷分散による処理能力向上の
ためである。
【0121】問い合わせの結果、そのプリンシパルで特
徴づけられるコミュニティを表現するデータ構造が生成
済みであれば、コミュニティが生成済みであると判断す
る。コミュニティが生成済みと判断された場合、エージ
ェント実行環境3は、そのコミュニティに該エージェン
ト間通信を行ったエージェントを追加する。即ち、少な
くとも、コミュニティ生成処理を行う契機となったエー
ジェントを特定する識別子と、コミュニティ生成処理を
行っているコミュニティを特徴づけるプリンシパルとを
含む内容を引数として、コミュニティサーバー6に情報
の更新依頼を出す。
【0122】また、上記の情報の他に、コミュニティ生
成処理を行う契機となったエージェント間通信の通信相
手のエージェントを特定する識別子や、通信時刻や、コ
ミュニティ生成処理を行う契機となったエージェント間
通信の内容を特徴づける情報についても、コミュニティ
サーバー6に送信する引数に加えて良い。ここで、エー
ジェント間通信の内容を特徴づける情報の一例として、
CORBA においてはオペレーションのインターフェース名
とオペレーション名を用いることができる。また、コミ
ュニティサーバー6に情報の更新依頼を出した内容につ
いて、エージェント実行環境3が該当するコミュニティ
に関する複製情報を持っていれば、それを同じ更新内容
で更新する。
【0123】また、コミュニティが未生成と判断された
場合、エージェント実行環境3は、抽出されたプリンシ
パルに対し、周辺のエージェントが同じプリンシパルの
通信を行っていないかを調査する。
【0124】具体的には、エージェント実行環境3は直
近のエージェント間通信のプリンシパルを、例えば数百
個程度記憶しておき、今回の通信で抽出されたプリンシ
パルと比較し、一致するものがあるかを調査する。
【0125】調査の結果、多数のエージェントが同じプ
リンシパルの通信を行っている場合には、そのプリンシ
パルによって特徴づけられるコミュニティを生成する。
即ち、少なくとも、コミュニティ生成処理を行う契機と
なったエージェントを特定する識別子と、コミュニティ
生成処理を行っているコミュニティを特徴づけるプリン
シパルとを含む内容を引数として、コミュニティサーバ
ー6にコミュニティ生成の依頼を出す。
【0126】また、上記の情報の他に、コミュニティ生
成処理を行う契機となったエージェント間通信の通信相
手のエージェントを特定する識別子や、通信時刻や、コ
ミュニティ生成処理を行う契機となったエージェント間
通信の内容を特徴づける情報についても、コミュニティ
サーバー6に送信する引数に加えて良い。ここで、エー
ジェント間通信の内容を特徴づける情報の一例として、
CORBA においてはオペレーションのインターフェース名
とオペレーション名を用いることができる。また、コミ
ュニティサーバー6にコミュニティ生成の依頼を出した
内容について、エージェント実行環境3の持つコミュニ
ティの複製情報に、コミュニティサーバー6に出したコ
ミュニティ生成の依頼と同じ生成内容の情報を追加す
る。
【0127】エージェント実行環境3が持つコミュニテ
ィの複製情報は、定期的にコミュニティサーバー6と情
報交換することで最新の状態に保たれる。具体的には、
各エージェント実行環境3及びコミュニティサーバー6
は、前回の情報交換時からの更新履歴を保存しておき、
定期的に更新履歴を相互に送信し、受信した側は更新履
歴に基づいて受信側の持つ情報を更新する。
【0128】複数台設置されたコミュニティサーバー6
は、被収集側アプリケーション10に関する説明で既に
述べたように、相互に定期的に情報交換することで、そ
れぞれが最新の情報を保持する。
【0129】(被収集側アプリケーション20の利用者
に対する情報提供クーポンの発行の説明)被収集側アプ
リケーション20の利用者は、事前にコミュニティサー
バー6の運営者と契約していた場合、前述のプリンシパ
ル抽出処理及びコミュニティ生成処理を行ってコミュニ
ティサーバー6への情報生成及び更新依頼を出すことに
よって、コミュニティサーバー6に対して情報を提供す
る。
【0130】ここで、被収集側アプリケーション20
は、メモリ領域内に、事前にコミュニティサーバー6の
運営者と契約しているかどうかを示す変数を持ち、その
変数を調べることで契約の有無を判断する。また、コミ
ュニティサーバー6は、メモリ領域内に、被収集側アプ
リケーション20から提供された情報量を積算する変数
を持ち、コミュニティ生成処理において被収集側アプリ
ケーション20からコミュニティサーバー6にコミュニ
ティの生成及び更新情報が送られる毎に、その積算変数
を加算する。
【0131】また、契約内容によっては、コミュニティ
サーバー6の運営者は、提供された情報量に応じた金銭
報酬を被収集側アプリケーション20の利用者に支払う
こともできる。その場合、上記手順で更新される積算変
数を読み出すことで、提供された情報量をコミュニティ
サーバー6が集計する。金銭報酬としては、電子現金等
を用いた少額の金銭の支払いの他、優待ポイント制度な
どとして広く普及している制度に倣って蓄積されたポイ
ント値を加算していくなどの方法が利用できる。
【0132】被収集側アプリケーション20がプリンシ
パル抽出処理及びコミュニティ生成処理を行ってコミュ
ニティサーバー6への情報生成及び更新依頼を出すの
は、送信元の被収集側アプリケーション20が会話相手
の被収集側アプリケーション20のメール送信のための
CORBA オペレーションを呼び出した時である。
【0133】(被収集側アプリケーション20の利用者
に対する情報提供の確認の説明)被収集側アプリケーシ
ョン20の利用者がコミュニティサーバー6の運営者と
契約して個人情報を提供する場合、契約手順の一例は次
のようになる。
【0134】被収集側アプリケーション20の利用者は
コミュニティサーバー6の運営者のホームページに接続
する。被収集側アプリケーション20の契約確認画面
に、契約内容として、提供する個人情報やその対価とな
る金銭報酬についての説明を表示する。
【0135】被収集側アプリケーション20の利用者が
内容確認後に確認ボタンを押すと、被収集側アプリケー
ション20はコミュニティサーバー6に対して契約に同
意したという内容の情報を送信する。コミュニティサー
バー6は該当する被収集側アプリケーション20に対す
るデータベースのエントリを作成し、支払うべき金銭報
酬の状態などの管理を行う。
【0136】被収集側アプリケーション20は、メモリ
領域内に持っている、事前にコミュニティサーバー6の
運営者と契約しているかどうかを示す変数に対して、契
約有りを示す値を代入する。被収集側アプリケーション
20は、以後、その変数を読み出して契約が有ることを
判断し、コミュニティサーバー6に対して情報を提供を
開始する。
【0137】(生成されたコミュニティが管理される状
況の説明)上記の手順によって「被収集側アプリケーシ
ョン10」サーバー11、「被収集側アプリケーション
10」クライアント12及び被収集側アプリケーション
20からの情報によってコミュニティが生成され、か
つ、最新の状態を反映するように更新されていく。
【0138】これらのコミュニティは、以下に示す手順
によって、別のアプリケーションから利用できる。
【0139】[情報利用側アプリケーション30] (情報利用側アプリケーション30の説明)情報利用側
アプリケーション30は、ユーザーが商品の使用体験情
報を問い合わせるアプリケーションである。
【0140】情報利用の概要は図16に示すようにな
る。ネットワーク1上には、企業が設置し、商品の使用
体験情報を提供するホスト2r が接続される。ホスト2
r 上では情報利用側アプリケーション30のサーバー
(以下、「情報利用側アプリケーション30」サーバー
と表記する。)31が、CORBA に基づくエージェント実
行環境の機能及びEcAgent の提供するコミュニティの利
用機能を用いて動作する。
【0141】また、商品の使用体験情報を閲覧するユー
ザーのホスト2q も接続される。ホスト2q 上では情報
利用側アプリケーション30のクライアント(以下、
「情報利用側アプリケーション30」クライアントと表
記する。)32が、CORBA に基づくエージェント実行環
境の機能を用いて動作し、ユーザーへの入出力画面を備
える。
【0142】図17は「情報利用側アプリケーション3
0」サーバー31の詳細を示すもので、有用情報報奨金
支払い部3101、有用情報提供エージェント特定部3
102、アンケート結果受け取り集計部3103、コミ
ュニティサーバー利用料金算出部3104、広告表示料
請求部3105、広告表示指示部3106、使用体験情
報返却部3107、コミュニティ問い合わせ部3108
及び使用体験情報照会要求受け取り部3109を備えて
いる。
【0143】また、図18は「情報利用側アプリケーシ
ョン30」クライアント32の詳細を示すもので、広告
表示部3201、評価結果送出部3202、評価入力画
面表示部3203、使用体験情報画面表示部3204、
使用体験情報照会結果受け取り部3205、使用体験情
報照会要求送出部3206及び商品名入力画面表示部3
207を備えている。
【0144】また、図19は情報利用側アプリケーショ
ン30における情報利用の際の処理の流れを示すもの
で、以下、動作を説明する。
【0145】「情報利用側アプリケーション30」クラ
イアント32は、使用体験情報を表示したい商品の名前
を入力する画面を表示し、ユーザーに入力を促す。「情
報利用側アプリケーション30」クライアント32はユ
ーザーからの入力を受け、エージェント実行環境3の提
供する機能を用いて、入力された商品の名前を引数とす
る使用体験情報照会のためのCORBA オペレーション呼び
出しを「情報利用側アプリケーション30」サーバー3
1に対し発行する。
【0146】「情報利用側アプリケーション30」クラ
イアント32は「情報利用側アプリケーション30」サ
ーバー31からの返答を待ち、商品の使用体験情報を内
容とするCORBA オペレーション返答を受け取って、ユー
ザーに対し結果である商品の使用体験情報を画面表示す
る。
【0147】「情報利用側アプリケーション30」サー
バー31は起動すると、「情報利用側アプリケーション
30」クライアント32からの使用体験情報照会のため
のCORBA オペレーション呼び出しを待つ。オペレーショ
ンが呼び出されると、引数として渡された名前で示され
る商品の使用体験情報を、後述するコミュニティ問い合
わせ処理を実行することで取得し、その結果を返答とし
て呼び出し元の「情報利用側アプリケーション30」ク
ライアント32に返却する。
【0148】「情報利用側アプリケーション30」サー
バー31は一連の処理が終わると、別の「情報利用側ア
プリケーション30」クライアント32からの次のCORB
A オペレーション呼び出しを待つ。
【0149】(コミュニティ問い合わせ処理の説明)上
記「情報利用側アプリケーション30」サーバー31の
処理手順の中で、EcAgent 方式においてエージェント実
行環境3が提供するコミュニティ利用機能の1つである
コミュニティ問い合わせ処理を、以下のように実行す
る。
【0150】「情報利用側アプリケーション30」サー
バー31は、「情報利用側アプリケーション30」クラ
イアント32からの使用体験情報照会のためのCORBA オ
ペレーション呼び出しを受け、引数として渡された商品
の名前に関するコミュニティに対する情報照会依頼を、
コミュニティサーバー6に送る。
【0151】ここで、「情報利用側アプリケーション3
0」サーバー31がコミュニティサーバー6に送信する
内容は、少なくとも「情報利用側アプリケーション3
0」サーバー31の識別子と、照会したい商品の名前と
を含む。また、それに加え、例えば「情報利用側アプリ
ケーション30」クライアント32の利用者の素性を示
す情報、具体的には利用者の年齢や性別、自己紹介、連
絡先のメールアドレスや「情報利用側アプリケーション
30」クライアント32の識別子なども含んで良い。ま
た、この時、複数設置されているコミュニティサーバー
6の中で、任意のコミュニティサーバー6に情報照会依
頼を送信して良い。
【0152】コミュニティサーバー6は情報照会依頼を
受け取り、コミュニティサーバー6が保持しているコミ
ュニティであって引数として渡された商品の名前に関す
るコミュニティに対し、そのコミュニティ内に含まれる
任意のエージェントを抽出、例えば1つないし3つ等の
エージェントを無作為に抽出し、そのエージェントに対
して「情報利用側アプリケーション30」サーバー31
から送られた情報照会依頼を転送する。
【0153】ここで、コミュニティサーバー6から情報
照会依頼の転送を受けるエージェントとは、コミュニテ
ィサーバー6に情報提供を行ったエージェントまたはそ
の通信相手のエージェントであって、本実施の形態にお
いては、「被収集側アプリケーション10」サーバー1
1、「被収集側アプリケーション10」サーバー11を
呼び出した「被収集側アプリケーション10」クライア
ント12、「被収集側アプリケーション10」クライア
ント12、被収集側アプリケーション20が該当する。
【0154】これらのエージェントは、情報照会依頼の
処理機能を具備する。
【0155】「被収集側アプリケーション10」サーバ
ー11が具備する情報照会依頼の処理機能とは、「被収
集側アプリケーション10」サーバー11が「被収集側
アプリケーション10」クライアント12に提供する商
品情報のカタログを、コミュニティサーバー6からの情
報照会依頼に対しても提供する機能である。
【0156】「被収集側アプリケーション10」クライ
アント12及び被収集側アプリケーション20が具備す
る情報照会依頼の処理機能とは、コミュニティサーバー
6からの情報照会依頼に対して、画面上に情報照会依頼
の内容を表示し、入力画面を表示してユーザーに利用体
験情報の入力を促し、ユーザーが答えられる情報を持っ
ている場合にはユーザーが入力画面に必要事項を記入す
ると、情報照会依頼に対する返答としてコミュニティサ
ーバー6に対して少なくともユーザーが記入した必要事
項のテキスト等を含む内容を返信し、結果として情報照
会依頼に対する返答をコミュニティサーバー6に提供す
る機能である。
【0157】コミュニティサーバー6は、これらのエー
ジェントが具備する情報照会依頼の処理機能によって、
これらのエージェントに転送した情報照会依頼に対する
返答として適切な情報を取得できる。この情報を、コミ
ュニティサーバー6は「情報利用側アプリケーション3
0」サーバー31に対し、情報照会依頼に対する返答と
して送信する。
【0158】前述のように、コミュニティサーバー6か
らの返答を受け取った「情報利用側アプリケーション3
0」サーバー31は、結果を呼び出し元の「情報利用側
アプリケーション30」クライアント32に返却する。
「情報利用側アプリケーション30」クライアント32
は結果を受け取り、ユーザーに対し、その結果、即ち商
品の使用体験情報を画面表示する。
【0159】(情報紹介に対する直接返答の説明)以上
説明したように、本実施の形態では、「情報利用側アプ
リケーション30」サーバー31からコミュニティサー
バー6を通じて情報紹介依頼の転送を受けるエージェン
ト、即ち「被収集側アプリケーション10」サーバー1
1または「被収集側アプリケーション10」クライアン
ト12または被収集側アプリケーション20に情報照会
依頼が転送され、それに対する回答も、情報照会依頼の
転送を受けるエージェントからコミュニティサーバー6
を通じて「情報利用側アプリケーション30」サーバー
31へと返却される。本発明においては、上記で示した
方式だけでなく、情報照会依頼に対する回答を情報照会
依頼の転送を受けるエージェントからコミュニティサー
バー6を通さず、直接「情報利用側アプリケーション3
0」サーバー31へと返却する方法も可能である。手順
を以下に示す。
【0160】「情報利用側アプリケーション30」サー
バー31がコミュニティサーバー6へ情報照会依頼を送
信する内容には、既に述べた通り、少なくとも「情報利
用側アプリケーション30」サーバー31の識別子を含
む。次に、既に述べた通り、コミュニティサーバー6が
情報照会依頼の転送を受けるエージェントを抽出し、情
報照会依頼を転送する際、情報照会依頼として転送する
内容には、少なくとも「情報利用側アプリケーション3
0」サーバー31の識別子を含むようにする。情報照会
依頼の転送を受けたエージェントは、情報照会依頼に対
する回答を返却する際、送り先をコミュニティサーバー
6ではなく、「情報利用側アプリケーション30」サー
バー31とする。この手順を用いることで、一連の処理
に要するコミュニティサーバー6の処理量を削減するこ
とができる。
【0161】(CM等の表示による収入源の説明)「情
報利用側アプリケーション30」クライアント32は、
画面上に広告を表示する機能を持つことができる。この
機能の動作手順は次のようになる。
【0162】「情報利用側アプリケーション30」サー
バー31の運営者は、事前に広告主と契約し、配信すべ
き広告内容を準備する。「情報利用側アプリケーション
30」サーバー31は「情報利用側アプリケーション3
0」クライアント32に広告の内容を送信し、「情報利
用側アプリケーション30」サーバー31のメモリ内に
ある広告送信回数を数える変数を加算する。「情報利用
側アプリケーション30」クライアント32は画面に広
告を表示する。
【0163】「情報利用側アプリケーション30」サー
バー31の運営者は、「情報利用側アプリケーション3
0」サーバー31のメモリ内にある広告送信回数を数え
る変数を読み出すことで、広告表示回数に応じた報酬
を、事前に契約した広告主に請求し、受け取る。
【0164】但し、本発明における「情報利用側アプリ
ケーション30」サーバー31の運営者の収入源は広告
収入に限るものではなく、その他の会員管理及び課金シ
ステムと組み合わせても良い。例えば、クレジットカー
ド会社と契約し、クレジットカード会員にのみ「情報利
用側アプリケーション30」クライアント32を利用さ
せることによって、クレジットカード会社から会員数に
応じた報酬を受け取るというシステムも構築可能であ
る。
【0165】「情報利用側アプリケーション30」サー
バー31の運営者は事前にコミュニティサーバー6の運
営者と契約することにより、コミュニティサーバー6の
利用権を得ることができる。その場合、「情報利用側ア
プリケーション30」サーバー31の運営者は、コミュ
ニティサーバー6の運営者に対し、コミュニティサーバ
ー6の利用料金を支払う。
【0166】利用料金としては、月額等の一律料金のほ
か、「情報利用側アプリケーション30」クライアント
32からのアクセス回数に応じた料金を支払う形態も可
能である。後者の場合、コミュニティサーバー6はメモ
リ内に「情報利用側アプリケーション30」サーバー3
1からの利用回数を数える変数を準備し、「情報利用側
アプリケーション30」サーバー31からの利用、即ち
前述の情報照会依頼を受けた際にその変数を加算する。
【0167】コミュニティサーバー6の運営者は、コミ
ュニティサーバー6のメモリ内の「情報利用側アプリケ
ーション30」サーバー31からの利用回数を数える変
数を読み出し、「情報利用側アプリケーション30」ク
ライアント32の依頼に基づいて「情報利用側アプリケ
ーション30」サーバー31がコミュニティサーバー6
をアクセスした回数に応じた料金を、「情報利用側アプ
リケーション30」サーバー31の運営者に請求する。
【0168】コミュニティサーバー6の運営者は、上記
の手順によって支払われたコミュニティサーバー6の利
用料金を、「被収集側アプリケーション10」サーバー
11の運営者、「被収集側アプリケーション10」クラ
イアント12の利用者、被収集側アプリケーション20
の利用者への金銭報酬の支払いに充てることができる。
【0169】(成功報酬の支払いの説明)図20は情報
利用側アプリケーション30における情報提供報酬の支
払い処理の流れを示すもので、以下、動作を説明する。
【0170】「情報利用側アプリケーション30」サー
バー31の運営者は事前にコミュニティサーバー6の運
営者及び「被収集側アプリケーション10」クライアン
ト12の利用者または被収集側アプリケーション20の
利用者と直接契約することにより、商品の使用体験情報
の提供に対する対価の支払いを行うことができる。
【0171】「情報利用側アプリケーション30」クラ
イアント32は「情報利用側アプリケーション30」サ
ーバー31から問い合わせ結果を受け取り、ユーザーに
対し、その結果、即ち商品の使用体験情報を画面表示す
る。「情報利用側アプリケーション30」クライアント
32は、さらに、表示した使用体験情報が有用であった
かどうかの評価を入力する画面を表示し、アンケートの
記入をユーザーに促す。
【0172】ユーザーは、得られた使用体験情報が著し
く有用であったかどうかの評価結果を、「情報利用側ア
プリケーション30」クライアント32の画面上で選択
する。「情報利用側アプリケーション30」クライアン
ト32はそのアンケート結果を引数とするCORBA オペレ
ーション呼び出しを行うことで、「情報利用側アプリケ
ーション30」サーバー31に送信する。
【0173】「情報利用側アプリケーション30」サー
バー31は、得られたアンケート結果に基づき、コミュ
ニティサーバー6が保持するコミュニティ内のエージェ
ントであって、かつ、有用な情報を提供した「被収集側
アプリケーション10」クライアント12の利用者また
は被収集側アプリケーション20の利用者を、コミュニ
ティサーバー6に必要な情報を提供してもらうことによ
って特定する。「情報利用側アプリケーション30」サ
ーバー31は、そのような利用者に対して、事前の契約
に基づき、情報提供の対価として報奨金を支払う。
【0174】ここで、「情報利用側アプリケーション3
0」サーバー31がコミュニティサーバー6に必要な情
報を提供してもらう処理の一形態を以下に示す。
【0175】コミュニティサーバー6は、「情報利用側
アプリケーション30」サーバー31に情報照会結果を
返送する際、一意に決まる通し番号を付けて送る。「情
報利用側アプリケーション30」サーバー31は、得ら
れたアンケート結果に関して情報提供の対価として報奨
金を支払う際、コミュニティサーバー6に対し、通し番
号を引数として対価支払い依頼を送信する。
【0176】コミュニティサーバー6は依頼を受け取
り、対価の報奨金の支払いを仲介する、即ちコミュニテ
ィサーバー6の運営者から「被収集側アプリケーション
10」クライアント12の利用者または被収集側アプリ
ケーション20の利用者に対して、報奨金が支払われ
る。支払い額の分は、コミュニティサーバー6の運営者
が「情報利用側アプリケーション30」サーバー31の
運営者に請求する。
【0177】この一連の手順によって、間接的にコミュ
ニティサーバー6が個人特定に必要な情報を提供するこ
とにより、「情報利用側アプリケーション30」サーバ
ー31に対して、「被収集側アプリケーション10」ク
ライアント12の利用者や被収集側アプリケーション2
0の利用者の口座番号等の個人情報を漏らすことなく、
報奨金の支払いを可能にする。
【0178】なお、請求項12及び24における、コミ
ュニティサーバー6がコミュニティへの情報照会要求を
送信したユーザーから回答したユーザー端末に対する回
答の対価として金銭的価値を有するデータを受信すると
は、本実施の形態においては、「コミュニティへの情報
照会要求を送信したユーザー」が「情報利用側アプリケ
ーション30」サーバー31に相当し、「回答したユー
ザー端末」が「被収集側アプリケーション10」クライ
アント12または被収集側アプリケーション20に相当
し、「回答の対価として金銭的価値を有するデータを受
信する」という動作が、コミュニティサーバー6の運営
者が「被収集側アプリケーション10」クライアント1
2の利用者または被収集側アプリケーション20の利用
者に対して支払った報奨金の分を「情報利用側アプリケ
ーション30」サーバー31の運営者に請求し、その結
果としてコミュニティサーバー6の運営者が「情報利用
側アプリケーション30」サーバー31の運営者から請
求額を受け取るという動作に相当する。
【0179】このように、実際の情報照会を行った「情
報利用側アプリケーション30」クライアント32の利
用者とコミュニティサーバー6との間に、両者を仲介す
る存在である「情報利用側アプリケーション30」サー
バー31が存在して良く、その場合「情報利用側アプリ
ケーション30」サーバー31が情報照会要求を行うユ
ーザー端末に対応することとなる。
【0180】また、このように、金銭的価値を有するデ
ータを受信するとは、本実施の形態で示したような論理
的に負の金銭的価値を有するデータの送信であっても良
く、換言すれば本実施の形態で示したような金銭支払い
の請求の送信であって良い。
【0181】また、以上説明したように、本実施の形態
においては、回答の対価として送信される金銭的価値を
有するデータは「情報利用側アプリケーション30」サ
ーバー31からコミュニティサーバー6を通じて回答し
たユーザー端末、即ち「被収集側アプリケーション1
0」クライアント12または被収集側アプリケーション
20に送信される。本発明においては、上記で示した方
式だけでなく、回答の対価として送信される金銭的価値
を有するデータを「情報利用側アプリケーション30」
サーバー31からコミュニティサーバー6を通さず、直
接回答したユーザー端末へ送信する方法も可能である。
その場合の手順としては、回答するユーザー端末がコミ
ュニティサーバー6に返信し、コミュニティサーバー6
が返信内容を「情報利用側アプリケーション30」サー
バー31に転送する際、その内容に少なくとも回答結果
及び回答したユーザー端末の識別子を含むようにする。
「情報利用側アプリケーション30」サーバー31はこ
の識別子を用いることで、回答の対価として金銭的価値
を有するデータを回答したユーザー端末に直接送信する
ことができる。本手順を用いると、一連の処理に要する
コミュニティサーバー6の処理量を削減することができ
るという利点がある。一方、本実施の形態で示した前記
手順を用いると、回答したユーザー端末の識別子を「情
報利用側アプリケーション30」サーバー31に必ずし
も提供しなくて良いため、プライバシー保護の度合いを
向上できるという利点がある。
【0182】[情報利用側アプリケーション40] (情報利用側アプリケーション40の説明)情報利用側
アプリケーション40は、企業がユーザーに広告等のお
知らせを送信するアプリケーションである。
【0183】情報利用の概要は図21に示すようにな
る。ネットワーク1上には、企業が設置し、広告等のお
知らせをユーザーに送信するホスト2p が接続される。
ホスト2p 上では情報利用側アプリケーション40が、
CORBA に基づくエージェント実行環境の機能及びEcAgen
t の提供するコミュニティの利用機能を用いて動作す
る。
【0184】図22は情報利用側アプリケーション40
の詳細を示すもので、コミュニティサーバー利用料金算
出部4001、広告表示料請求部4002及びお知らせ
情報通知処理依頼部4003を備えている。
【0185】また、図23は情報利用側アプリケーショ
ン40における情報利用の際の処理の流れを示すもの
で、以下、動作を説明する。
【0186】情報利用側アプリケーション40は、広告
等のお知らせを送信するにあたり、その広告等のお知ら
せの内容に関するコミュニティに対し、次に述べるコミ
ュニティ通知処理を実行することにより、広告等のお知
らせを適切なユーザーに送信する。
【0187】(コミュニティ通知処理の説明)上記情報
利用側アプリケーション40の処理手順の中で、EcAgen
t 方式においてエージェント実行環境3が提供するコミ
ュニティ利用機能の1つであるコミュニティ通知処理
を、以下のように実行する。
【0188】情報利用側アプリケーション40は、送信
する広告等のお知らせの内容に関するコミュニティに対
する通知処理依頼を、コミュニティサーバー6に送る。
【0189】ここで、情報利用側アプリケーション40
がコミュニティサーバー6に送信する内容は、少なくと
も情報利用側アプリケーション40の識別子と、通知内
容の文章や映像等と、お知らせの内容を表すキーワー
ド、即ち通知先コミュニティを特徴づけるプリンシパル
とを含む。また、それに加え、後述するように通知先エ
ージェントの個数を明示的に指定するための数値情報も
含んで良い。また、この時、複数設置されているコミュ
ニティサーバー6の中で、任意のコミュニティサーバー
6に通知処理依頼を送信して良い。
【0190】コミュニティサーバー6は通知処理依頼を
受け取り、コミュニティサーバー6が保持しているコミ
ュニティであって、送信する広告等のお知らせの内容に
関するコミュニティに対し、そのコミュニティ内に含ま
れる任意または全てのエージェントを列挙し、それらの
エージェントに対して情報利用側アプリケーション40
から送られた情報を通知する、即ち通知内容として受け
取った文章や映像等を送信する。
【0191】ここで、コミュニティサーバー6から情報
を通知されるエージェントとは、コミュニティサーバー
6に情報提供を行ったエージェントまたはその通信相手
のエージェントであって、本実施の形態においては「被
収集側アプリケーション10」サーバー11を呼び出し
た「被収集側アプリケーション10」クライアント1
2、「被収集側アプリケーション10」クライアント1
2、被収集側アプリケーション20が該当する。これら
のエージェントは、通知された情報の表示機能を具備す
る。
【0192】コミュニティサーバー6があるコミュニテ
ィ内に含まれる任意または全てのエージェントを列挙す
るとは、ここでは少なくともコミュニティに含まれる
「被収集側アプリケーション10」サーバー11は列挙
対象から除外するという処理を含む。具体的な手順を以
下に示す。コミュニティサーバー6が保持する、コミュ
ニティを特徴づけるデータ構造の中に、それぞれのエー
ジェントに対してそのエージェントが通知処理を受け取
ることができるかどうかを示す変数を追加する。エージ
ェントが通知処理を受け取ることができないとは、例え
ば「被収集側アプリケーション10」サーバー11のよ
うに画面を表示する機能を持たないために広告等のお知
らせを送信する意味がないという状況を含む。このデー
タ構造を用いて、上記列挙対象から除外する処理におい
ては、追加した変数を読み出して受け取り不可であれば
該エージェントを列挙対象から除外すれば良い。また、
列挙対象から除外するための別の手順を以下に示す。例
えば「被収集側アプリケーション10」サーバー11に
は、通知された情報の表示機能を具備させ、その表示機
能とは通知を正しく受け取って何も処理せず終了する機
能であるとする。この表示機能を用いて、上記列挙対象
から除外する処理においては、コミュニティサーバー6
内では除外処理を行わなくても良い。即ち、これは、論
理的には、列挙対象から除外する処理がコミュニティサ
ーバー6内でなく「被収集側アプリケーション10」サ
ーバー11内に実装されていると考えることができる。
【0193】また、情報利用側アプリケーション40が
通知先エージェントの個数を明示的に指定した場合、無
作為にエージェントを抽出するという処理を含む。
【0194】「被収集側アプリケーション10」クライ
アント12及び被収集側アプリケーション20が具備す
る通知された情報の表示機能とは、情報利用側アプリケ
ーション40からコミュニティサーバー6を通じて通知
された広告等のお知らせの内容を表示する機能である。
また、これらの表示機能においては、不快な広告等を排
除するため、ユーザーの設定によって特定の送信元から
受け取った広告等のお知らせを非表示にする機能を具備
する。
【0195】情報利用側アプリケーション40は、コミ
ュニティサーバー6に送った通知処理依頼の返答とし
て、通知処理の成否や何個のエージェントに対して通知
処理を実行したかを受け取る。
【0196】(コミュニティ通知機能利用に関する直接
収入の説明)情報利用側アプリケーション40の運営者
は、「被収集側アプリケーション10」クライアント1
2及び被収集側アプリケーション20の画面に広告等の
お知らせを表示することにより、事前に契約した広告主
に対して広告表示回数に応じた報酬を請求し、受け取
る。広告表示回数は、情報利用側アプリケーション40
がコミュニティサーバー6に送った通知処理依頼の返答
として受け取る、何個のエージェントに対して通知処理
を実行したかを表す数値を積算することによって、求め
ることができる。
【0197】情報利用側アプリケーション40の運営者
は事前にコミュニティサーバー6の運営者と契約するこ
とにより、コミュニティサーバー6の利用権を得ること
ができる。その場合、情報利用側アプリケーション40
の運営者は、コミュニティサーバー6の運営者に対し、
コミュニティサーバー6の利用料金を支払う。利用料金
としては、月額等の一律料金のほか、広告等のお知らせ
の通知回数に応じた料金を支払う形態も可能である。
【0198】コミュニティサーバー6の運営者は、上記
の手順によって支払われたコミュニティサーバー6の利
用料金を、「被収集側アプリケーション10」サーバー
11の運営者、「被収集側アプリケーション10」クラ
イアント12の利用者、被収集側アプリケーション20
の利用者への金銭報酬の支払いに充てることができる。
【0199】以上説明した実施の形態における情報の流
れの全体像を図24に、また、お金の流れの全体像を図
25に示す。
【0200】
【実施の形態の具体的な実行シナリオ】次に、具体的な
例を挙げて前述した実施の形態をさらに詳細に説明す
る。なお、各タイトルは前述したものと一致させて対応
関係を表している。
【0201】[アプリケーション構成]通信業者のA社
は、コミュニティサーバー6の運営者としてコミュニテ
ィサーバー6を設置し、その機能を提供する。
【0202】[被収集側アプリケーション10] (被収集側アプリケーション10の説明)被収集側アプ
リケーション10は、企業の商品情報のカタログをユー
ザーが閲覧するアプリケーションである。
【0203】家電メーカーB社は、「被収集側アプリケ
ーション10」サーバー11として、自社製品のカタロ
グを提供するサーバーを設置する。
【0204】(被収集側アプリケーション10のサーバ
ー運営者に対する情報提供料の支払いの説明)B社は、
事前にA社と契約して、自社サーバーへのアクセス情報
の一部をA社のコミュニティサーバー6に提供し、情報
量に応じた報酬を受け取るという合意を行う。
【0205】(被収集側アプリケーション10のサーバ
ー運営者からクライアント利用者に対する情報提供の確
認の説明)家電製品のカタログを閲覧したい消費者のC
さんは、「被収集側アプリケーション10」クライアン
ト12を起動する。
【0206】「被収集側アプリケーション10」クライ
アント12は、閲覧したい商品の名前を入力する画面を
表示し、ユーザーに入力を促す。また、その際、Cさん
の個人情報の一部がB社を経由してAさんに提供される
趣旨の注意書きを表示する。
【0207】(被収集側アプリケーション10の説明)
注意書きに同意したCさんは、新製品のビデオデッキの
カタログを閲覧するために、「被収集側アプリケーショ
ン10」クライアント12に「ビデオデッキ」と入力す
る。
【0208】Cさんの「被収集側アプリケーション1
0」クライアント12はB社の「被収集側アプリケーシ
ョン10」サーバー11に対し、「ビデオデッキ」商品
情報カタログ照会のためのCORBA オペレーション呼び出
しを行う。
【0209】(プリンシパル抽出処理の説明)「ビデオ
デッキ」商品情報カタログ照会のためのCORBA オペレー
ション呼び出しを受けたB社の「被収集側アプリケーシ
ョン10」サーバー11は、事前にA社との情報提供の
契約を行っているため、プリンシパル抽出処理を実行
し、特徴的なキーワードである「ビデオデッキ」という
単語を抽出する。
【0210】(コミュニティ生成処理の説明)続いてB
社の「被収集側アプリケーション10」サーバー11
は、コミュニティ生成処理を実行し、A社のコミュニテ
ィサーバー6に対し、「ビデオデッキ」に興味がある人
のコミュニティにCさんを追加するように、コミュニテ
ィの情報の更新依頼もしくはコミュニティ生成の依頼を
出す。これがB社からA社への情報提供である。
【0211】B社は情報提供の報酬として、A社から契
約に従って金銭を受け取る。
【0212】(被収集側アプリケーション10の説明)
さらに続いてB社の「被収集側アプリケーション10」
サーバー11は、Cさんから渡された商品の名前「ビデ
オデッキ」で示される商品情報カタログを記憶装置から
検索する。そのカタログの内容を返答として、Cさんの
「被収集側アプリケーション10」クライアント12に
返却する。
【0213】Cさんの「被収集側アプリケーション1
0」クライアント12は、B社サーバーからの返答を受
け取り、ビデオデッキのカタログを画面表示する。
【0214】(被収集側アプリケーション10のクライ
アント利用者に対する情報提供クーポンの発行の説明)
家電製品のカタログを閲覧したい消費者のDさんがい
る。
【0215】DさんはCさんと違って、個人的にA社と
も契約する。B社からA社に提供されるより、もっと詳
しい個人情報をDさんがA社に提供する。その代わり
に、提供した情報料に比例したクレジットカードの優待
ポイントを、DさんはA社から報酬として受け取るとい
う内容で合意を行う。
【0216】(被収集側アプリケーション10のクライ
アント利用者に対する情報提供の確認の説明)Dさんと
A社との具体的な契約の仕方は、次のようになる。
【0217】Dさんは「被収集側アプリケーション1
0」クライアント12を起動し、A社のホームページに
接続する。「被収集側アプリケーション10」クライア
ント12の契約確認画面に、契約内容として、提供する
個人情報やその対価となる金銭報酬についての説明を表
示する。
【0218】Dさんは内容確認後に確認ボタンを押す
と、「被収集側アプリケーション10」クライアント1
2はA社のコミュニティサーバー6に対して契約に同意
したという内容の情報を送信する。Dさんの「被収集側
アプリケーション10」クライアント12はA社との契
約を記録しておき、以後、A社のコミュニティサーバー
6に対して情報の提供を開始する。
【0219】(被収集側アプリケーション10のサーバ
ー運営者からクライアント利用者に対する情報提供の確
認の説明)家電製品のカタログを閲覧したい消費者のD
さんは、「被収集側アプリケーション10」クライアン
ト12を起動する。
【0220】「被収集側アプリケーション10」クライ
アント12は、閲覧したい商品の名前を入力する画面を
表示し、ユーザーに入力を促す。またその際、Dさんの
個人情報の一部がB社を経由してAさんに提供される趣
旨の注意書きを表示する。
【0221】(被収集側アプリケーション10の説明)
注意書きに同意したDさんは、新製品のパソコンのカタ
ログを閲覧するために、「被収集側アプリケーション1
0」クライアント12に「パソコン」と入力する。
【0222】Dさんの「被収集側アプリケーション1
0」クライアント12はB社の「被収集側アプリケーシ
ョン10」サーバー11に対し、「パソコン」商品情報
カタログ照会のためのCORBA オペレーション呼び出しを
行う。
【0223】(プリンシパル抽出処理の説明)ここで、
Dさんの「被収集側アプリケーション10」クライアン
ト12は、事前にA社との情報提供の契約を行っている
ため、プリンシパル抽出処理を実行し、特徴的なキーワ
ードである「パソコン」という単語を抽出する。
【0224】(コミュニティ生成処理の説明)ここで、
Dさんの「被収集側アプリケーション10」クライアン
ト12は、コミュニティ生成処理を実行し、A社のコミ
ュニティサーバー6に対し、「パソコン」に興味がある
人のコミュニティにDさんを追加するように、コミュニ
ティの情報の更新依頼もしくはコミュニティ生成の依頼
を出す。これがDさんからA社への情報提供である。
【0225】Dさんは情報提供の報酬として、A社から
契約に従って優待ポイントによる報酬を受け取る。
【0226】[被収集側アプリケーション20] (被収集側アプリケーション20の説明)被収集側アプ
リケーション20は、ユーザー間でメールを送受して会
話するアプリケーションである。
【0227】EさんとFさんはお互いに被収集側アプリ
ケーション20を使って会話しようとしている。
【0228】Eさんは個人的にA社と契約する。個人情
報をEさんがA社に提供し、その代わりに、提供した情
報料に比例したクレジットカードの優待ポイントを、E
さんはA社から報酬として受け取るという内容で合意を
行う。
【0229】Eさんの被収集側アプリケーション20
は、会話相手の選択画面と会話内容の入力画面を表示
し、Eさんに入力を促す。
【0230】Eさんは会話相手にFさんを選択し、会話
内容に「新製品のビデオデッキを買ったよ。いいでしょ
う。」と入力する。Eさんの被収集側アプリケーション
20は、メール送信のためのCORBA オペレーション呼び
出しをFさんの被収集側アプリケーション20に対し発
行する。
【0231】(プリンシパル抽出処理の説明)また、E
さんの被収集側アプリケーション20は、事前にA社と
の情報提供の契約を行っているため、プリンシパル抽出
処理を実行し、その結果として特徴的なキーワードであ
る「ビデオデッキ」という単語を抽出する。
【0232】(コミュニティ生成処理の説明)続いてE
さんの被収集側アプリケーション20は、コミュニティ
生成処理を実行し、A社のコミュニティサーバー6に対
し、「ビデオデッキ」に興味がある人のコミュニティに
Eさんを追加するように、コミュニティの情報の更新依
頼もしくはコミュニティ生成の依頼を出す。これがEさ
んからA社への情報提供である。
【0233】Eさんは情報提供の報酬として、A社から
契約に従って優待ポイントによる報酬を受け取る。
【0234】(被収集側アプリケーション20の説明)
Eさんからのメールを受信したFさんの被収集側アプリ
ケーション20は、送信元「Eさん」と会話内容「新製
品のビデオデッキを買ったよ。いいでしょう。」を画面
表示する。
【0235】[情報利用側アプリケーション30] (情報利用側アプリケーション30の説明)情報利用側
アプリケーション30は、ユーザーが商品の使用体験情
報を問い合わせるアプリケーションである。
【0236】ベンチャー企業G社は、「情報利用側アプ
リケーション30」サーバー31として、各種の商品の
使用体験情報を提供するサーバーを設置する。
【0237】(CM等の表示による収入源の説明)G社
は後述するようにG社の顧客に広告を配信することで収
入をあげる企業である。G社は、広告主I社と契約し、
広告表示回数に応じた金銭報酬をI社から受け取ること
で合意する。
【0238】G社はコミュニティサーバー6を運営する
A社と契約し、A社のコミュニティサーバー6の利用権
を得る。契約内容として、G社はA社に対し、G社の顧
客からの指示を受けてA社のコミュニティサーバー6を
利用したアクセス回数に応じた料金を支払うことで合意
する。
【0239】(情報利用側アプリケーション30の説
明)家電製品の評判を知りたがっているHさんは、「情
報利用側アプリケーション30」クライアント32を起
動する。
【0240】「情報利用側アプリケーション30」クラ
イアント32は、使用体験情報を表示したい商品の名前
を入力する画面を表示し、Hさんに入力を促す。Hさん
はビデオデッキの評判を知りたいので、「ビデオデッ
キ」と入力する。
【0241】「情報利用側アプリケーション30」クラ
イアント32は、「ビデオデッキ」についての使用体験
情報照会のためのCORBA オペレーション呼び出しを、G
社の「情報利用側アプリケーション30」サーバー31
に対し発行する。
【0242】(コミュニティ問い合わせ処理の説明)使
用体験情報照会のためのCORBA オペレーション呼び出し
を受けたG社の「情報利用側アプリケーション30」サ
ーバー31は、コミュニティ問い合わせ処理を、以下の
ように実行する。
【0243】G社の「情報利用側アプリケーション3
0」サーバー31は、引数として渡された「ビデオデッ
キ」に関するコミュニティに対する情報照会依頼を、A
社のコミュニティサーバー6に送る。コミュニティサー
バー6は情報照会依頼を受け取り、コミュニティサーバ
ー6が保持している「ビデオデッキ」に関するコミュニ
ティに対して、そのコミュニティ内に含まれる任意のエ
ージェントを抽出する。ここではCさんとEさんが「ビ
デオデッキ」に関するコミュニティに含まれているた
め、Cさんが抽出される。
【0244】A社のコミュニティサーバー6は、Cさん
のエージェント、即ち「被収集側アプリケーション1
0」クライアント12に対して、G社の「情報利用側ア
プリケーション30」サーバー31から送られた「ビデ
オデッキ」に関する情報照会依頼を転送する。
【0245】Cさんの「被収集側アプリケーション1
0」クライアント12は受け取った情報照会依頼の処理
機能、即ち画面上に「ビデオデッキ」に関する情報照会
依頼の内容を表示し、入力画面を表示してCさんに利用
体験情報の入力を促す。
【0246】ここで、Cさんは、既にB社のビデオデッ
キを購入して使い始めていたとする。Cさんは「被収集
側アプリケーション10」クライアント12の入力画面
に必要事項を記入すると、その内容を情報照会依頼に対
する返答としてA社のコミュニティサーバー6に提供す
る。
【0247】A社のコミュニティサーバー6は、受け取
った返答を、G社の「情報利用側アプリケーション3
0」サーバー31に対して、「ビデオデッキ」に関する
情報照会依頼に対する返答として送信する。
【0248】(情報利用側アプリケーション30の説
明)G社の「情報利用側アプリケーション30」サーバ
ー31は返答を受け取り、呼び出し元であるHさんの
「情報利用側アプリケーション30」クライアント32
に返却する。
【0249】Hさんの「情報利用側アプリケーション3
0」クライアント32は結果を受け取り、Hさんに対し
その結果、即ち「ビデオデッキ」の使用体験情報を画面
表示する。
【0250】(CM等の表示による収入源の説明)Hさ
んの「情報利用側アプリケーション30」クライアント
32は、入力画面や結果表示画面上に、広告を表示する
機能を持つ。
【0251】G社の「情報利用側アプリケーション3
0」サーバー31は、I社の広告を適宜、Hさんの「情
報利用側アプリケーション30」クライアント32に表
示させるよう指示を行う。Hさんの「情報利用側アプリ
ケーション30」クライアント32は指示を受け、I社
の広告を表示する。G社の「情報利用側アプリケーショ
ン30」サーバー31は、広告を表示させた回数を蓄積
しておき、I社に対する広告料の請求に用いる。
【0252】G社はHさんからの情報照会依頼を受け、
A社のコミュニティサーバー6を利用した回数を蓄積し
ておき、A社に対し契約内容に従ってコミュニティサー
バー6の利用料金を支払う。
【0253】(成功報酬の支払いの説明)Hさんの「情
報利用側アプリケーション30」クライアント32は、
G社の「情報利用側アプリケーション30」サーバー3
1に対する情報照会依頼の結果を受け取ってその結果、
即ち「ビデオデッキ」の使用体験情報を画面表示した
後、次に、表示した使用体験情報が有用であったかどう
かの評価を入力する画面を表示し、アンケートの記入を
Hさんに促す。Hさんは、得られた使用体験情報が著し
く有用であったかどうかの評価結果を、「情報利用側ア
プリケーション30」クライアント32の画面上で選択
する。「情報利用側アプリケーション30」クライアン
ト32はそのアンケート結果をG社の「情報利用側アプ
リケーション30」サーバー31に送信する。
【0254】G社の「情報利用側アプリケーション3
0」サーバー31は、得られたアンケート結果に基づ
き、A社のコミュニティサーバー6が保持する「ビデオ
デッキ」に関するコミュニティ内のエージェントである
ところのCさんの「被収集側アプリケーション10」ク
ライアント12の利用者、即ちCさんを特定する。A社
のコミュニティサーバー6は、Cさんを特定するために
必要な情報を提供する。G社の「情報利用側アプリケー
ション10」サーバー11は、Cさんに対して、情報提
供の対価として報奨金を支払う。
【0255】[情報利用側アプリケーション40] (情報利用側アプリケーション40の説明)情報利用側
アプリケーション40は、企業がユーザーに広告等のお
知らせを送信するアプリケーションである。
【0256】広告代理店J社は、情報利用側アプリケー
ション40として、広告等のお知らせをユーザーに送信
するサーバーを設置する。
【0257】(コミュニティ通知機能利用に関する直接
収入の説明)J社は、広告主であるパソコンメーカーの
K社と契約し、広告表示回数に応じた金銭報酬をK社か
ら受け取ることで合意する。
【0258】J社はコミュニティサーバー6を運営する
A社と契約し、A社のコミュニティサーバー6の利用権
を得る。契約内容として、J社はA社に対し、A社のコ
ミュニティサーバー6を利用してK社の広告を配信した
ユーザーの数に応じた料金を支払うことで合意する。
【0259】(情報利用側アプリケーション40の説
明)情報利用側アプリケーション40は、K社の広告
を、下記で示すコミュニティ通知処理を実行することに
より、K社のパソコンに興味を持ちそうなユーザーに送
信する。
【0260】(コミュニティ通知処理の説明)J社の情
報利用側アプリケーション40は、K社のパソコンの広
告をパソコンに関するコミュニティに対して通知して欲
しいという通知処理依頼を、A社のコミュニティサーバ
ー6に送る。コミュニティサーバー6は通知処理依頼を
受け取り、コミュニティサーバー6が保持しているパソ
コンに関するコミュニティに対してそのコミュニティ内
に含まれる任意または全てのエージェントを列挙する。
ここではDさんがパソコンに関するコミュニティに含ま
れているため、Dさんが列挙対象となる。
【0261】A社のコミュニティサーバー6は、J社の
情報利用側アプリケーション40から依頼されたK社の
パソコンの広告を、Dさんのエージェント、即ち「被収
集側アプリケーション10」クライアント12に通知す
る。
【0262】「被収集側アプリケーション10」クライ
アント12は、通知された情報の表示機能、即ちコミュ
ニティサーバー6を通じて通知された広告等のお知らせ
の内容を表示する機能を具備する。この機能によって、
「被収集側アプリケーション10」クライアント12は
Dさんに対し、K社のパソコンの広告を表示する。
【0263】Dさんは広告代理店J社から受け取る広告
が不快であると感じた際は、「被収集側アプリケーショ
ン10」クライアント12の設定画面にJ社の情報を入
力することによって、J社から受け取った広告等のお知
らせを表示しないようにできる。
【0264】(コミュニティ通知機能利用に関する直接
収入の説明)情報利用側アプリケーション40の運営者
であるJ社は、K社の広告を何人のユーザーに通知した
かを蓄積し、K社に対して契約内容に従って広告料を請
求する。
【0265】情報利用側アプリケーション40の運営者
であるJ社は、コミュニティサーバー6の運営者である
A社に対し、契約内容に従ってコミュニティサーバー6
の利用料金を支払う。
【0266】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ユーザー端末において、他のユーザー端末との通信メッ
セージの送受信時またはその後にそのメッセージから少
なくともプリンシパルを抽出し、少なくとも前記プリン
シパル及び自ユーザー端末の識別子を含むコミュニティ
登録要求をコミュニティサーバーに送信し、また、コミ
ュニティサーバーにおいて、少なくともプリンシパル及
びユーザー端末の識別子を含むコミュニティ登録要求を
受信し、コミュニティ登録要求中のプリンシパルに関連
するコミュニティが存在しない場合、新規にコミュニテ
ィを生成し、そのプリンシパル及びユーザー端末の識別
子を記憶し、コミュニティ登録要求中のプリンシパルに
関連するコミュニティが存在する場合、コミュニティ登
録要求中のユーザー端末の識別子を追加してコミュニテ
ィを更新することにより、プリンシパルが少なくとも1
つ共通するユーザー端末の集合であるコミュニティを生
成・更新し、これによって、多くのユーザーの情報を自
動的に収集し、これを複数のユーザーに対して提供する
とともに、ユーザーが自ユーザー端末の識別子を入力す
ることなく、情報通知対象のユーザー端末の識別子を自
動的に収集することが可能となる。
【0267】また、本発明によれば、コミュニティサー
バーにおいて、情報を利用するユーザーより少なくとも
プリンシパルを含むコミュニティへの情報照会要求を受
け取り、プリンシパルが一致するコミュニティを検索し
選択し、選択したコミュニティに属する少なくとも1つ
のユーザー端末を選択し、選択したユーザー端末にコミ
ュニティへの情報照会要求を送信したユーザー端末の識
別子及びコミュニティへの情報照会要求の少なくとも一
部を送信することにより、あるいは情報を利用するユー
ザーより少なくともプリンシパルを含むコミュニティへ
の情報照会要求を受け取り、プリンシパルが一致するコ
ミュニティを検索し選択し、選択したコミュニティに属
する少なくとも1つのユーザー端末を選択し、選択した
ユーザー端末にコミュニティへの情報照会要求の少なく
とも一部を送信し、送信したコミュニティへの情報照会
要求に対する回答の少なくとも一部を情報照会要求を送
信したユーザーに返送することにより、情報を利用する
ユーザーに該情報をプリンシパルとするコミュニティに
属するユーザー端末との情報流通を提供し、これによっ
て、回答者が事前に質問サービス業者と契約している人
に限定されることなく、質問に対し役立つ回答を得る機
会が多くなるという利点がある。
【0268】また、本発明によれば、コミュニティサー
バーにおいて、情報を利用するユーザーより少なくとも
プリンシパルを含むコミュニティへの通知要求を受け取
り、プリンシパルが一致するコミュニティを検索し選択
し、選択したコミュニティに属する少なくとも1つのユ
ーザー端末を選択し、選択したユーザー端末にコミュニ
ティへの通知要求の少なくとも一部を送信することによ
り、プリンシパルが一致するコミュニティに属するユー
ザー端末へ情報を通知することが可能となり、これによ
って、情報通知対象のユーザー端末の識別子が自社のサ
ーバー等に蓄積された識別子に限られることなく、情報
通知による広告、宣伝効果が高くなるという利点があ
る。
【0269】また、本発明によれば、コミュニティサー
バーにおいて、コミュニティ登録要求を送信したユーザ
ー端末に対してコミュニティ登録の対価として金銭的価
値を有するデータを送信し、ユーザー端末において、コ
ミュニティサーバーよりコミュニティ登録の対価として
金銭的価値を有するデータを受信することにより、ユー
ザーの情報提供に対するインセンティブを強化でき、こ
れによって、ユーザーに情報通知先となる自ユーザー端
末の識別子の積極的な提供を促すことが可能になるとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報収集流通方法の実施の形態の一例
を示すシステム構成図
【図2】本発明の情報収集流通方法の実施の形態の一例
を示すアプリケーション構成図
【図3】エージェント群の協調動作による各アプリケー
ションの実装の様子を示す説明図
【図4】第1の被収集側アプリケーションによる情報収
集の様子を示す説明図
【図5】第1の被収集側アプリケーションのサーバーの
詳細を示すブロック図
【図6】第1の被収集側アプリケーションのクライアン
トの詳細を示すブロック図
【図7】コミュニティサーバーの詳細を示すブロック図
【図8】第1の被収集側アプリケーションにおける情報
収集の際の処理の流れ図
【図9】形式文法情報及び追加情報の一例を示す説明図
【図10】コミュニティを表現するデータ構造の一例を
示す説明図
【図11】第1の被収集側アプリケーションにおけるサ
ーバー運営者への情報提供料の支払い処理の流れ図
【図12】第1の被収集側アプリケーションにおけるク
ライアント利用者への情報提供料の支払い処理の流れ図
【図13】第2の被収集側アプリケーションによる情報
収集の様子を示す説明図
【図14】第2の被収集側アプリケーションの詳細を示
すブロック図
【図15】第2の被収集側アプリケーションにおける情
報収集の際の処理の流れ図
【図16】第1の情報利用側アプリケーションによる情
報利用の様子を示す説明図
【図17】第1の情報利用側アプリケーションのサーバ
ーの詳細を示すブロック図
【図18】第1の情報利用側アプリケーションのクライ
アントの詳細を示すブロック図
【図19】第1の情報利用側アプリケーションにおける
情報利用の際の処理の流れ図
【図20】第1の情報利用側アプリケーションにおける
情報提供報酬の支払い処理の流れ図
【図21】第2の情報利用側アプリケーションによる情
報利用の様子を示す説明図
【図22】第2の情報利用側アプリケーションの詳細を
示すブロック図
【図23】第2の情報利用側アプリケーション情報利用
の際の処理の流れ図
【図24】本発明の実施の形態における情報の流れの全
体像を示す説明図
【図25】本発明の実施の形態におけるお金の流れの全
体像を示す説明図
【符号の説明】
1:ネットワーク、2,2p,2q,2r,2x,2
y,2z:ホスト(ユーザ端末)、3:エージェント実
行環境、4:エージェント、5:プリンシパルサーバ
ー、6:コミュニティサーバー、10:第1の被収集側
アプリケーション、11:第1の被収集側アプリケーシ
ョンのサーバ、12:第1の被収集側アプリケーション
のクライアント、20:第2の被収集側アプリケーショ
ン、30:第1の情報利用側アプリケーション、31:
第1の情報利用側アプリケーションのサーバ、32:第
1の情報利用側アプリケーションのクライアント、4
0:第2の情報利用側アプリケーション。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/30 170 G06F 17/30 170Z 340 340A

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク上のユーザー端末から情報
    を収集し、該収集した情報からユーザーの興味対象を表
    すキーワードであるプリンシパルを抽出し、ネットワー
    クに接続されたコミュニティサーバーによりプリンシパ
    ルが少なくとも1つ共通するユーザー端末の集合である
    コミュニティを生成し、情報を利用するユーザーに該情
    報をプリンシパルとするコミュニティに属するユーザー
    端末との情報流通を提供する情報収集流通方法であっ
    て、 ユーザー端末は、 他のユーザー端末との通信メッセージの送受信時または
    その後にそのメッセージから少なくともプリンシパルを
    抽出するステップと、 少なくとも前記プリンシパル及び自ユーザー端末の識別
    子を含むコミュニティ登録要求をコミュニティサーバー
    に送信するステップとを行い、 コミュニティサーバーは、 少なくともプリンシパル及びユーザー端末の識別子を含
    むコミュニティ登録要求を受信するステップと、 コミュニティ登録要求中のプリンシパルに関連するコミ
    ュニティが存在しない場合、新規にコミュニティを生成
    し、そのプリンシパル及びユーザー端末の識別子を記憶
    するステップと、 コミュニティ登録要求中のプリンシパルに関連するコミ
    ュニティが存在する場合、コミュニティ登録要求中のユ
    ーザー端末の識別子を追加してコミュニティを更新する
    ステップとを行うことを特徴とする情報収集流通方法。
  2. 【請求項2】 ネットワーク上のユーザー端末から情報
    を収集し、該収集した情報からユーザーの興味対象を表
    すキーワードであるプリンシパルを抽出し、ネットワー
    クに接続されたコミュニティサーバーによりプリンシパ
    ルが少なくとも1つ共通するユーザー端末の集合である
    コミュニティを生成し、情報を利用するユーザーに該情
    報をプリンシパルとするコミュニティに属するユーザー
    端末との情報流通を提供する情報収集流通方法であっ
    て、 ユーザー端末は、 他のユーザー端末との通信メッセージの送受信時または
    その後にそのメッセージから少なくともプリンシパルを
    抽出するステップと、 少なくとも前記プリンシパル及び自ユーザー端末の識別
    子を含むコミュニティ登録要求をコミュニティサーバー
    に送信するステップとを行うことを特徴とする情報収集
    流通方法。
  3. 【請求項3】 ネットワーク上のユーザー端末から情報
    を収集し、該収集した情報からユーザーの興味対象を表
    すキーワードであるプリンシパルを抽出し、ネットワー
    クに接続されたコミュニティサーバーによりプリンシパ
    ルが少なくとも1つ共通するユーザー端末の集合である
    コミュニティを生成し、情報を利用するユーザーに該情
    報をプリンシパルとするコミュニティに属するユーザー
    端末との情報流通を提供する情報収集流通方法であっ
    て、 コミュニティサーバーは、 少なくともプリンシパル及びユーザー端末の識別子を含
    むコミュニティ登録要求を受信するステップと、 コミュニティ登録要求中のプリンシパルに関連するコミ
    ュニティが存在しない場合、新規にコミュニティを生成
    し、そのプリンシパル及びユーザー端末の識別子を記憶
    するステップと、 コミュニティ登録要求中のプリンシパルに関連するコミ
    ュニティが存在する場合、コミュニティ登録要求中のユ
    ーザー端末の識別子を追加してコミュニティを更新する
    ステップとを行うことを特徴とする情報収集流通方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の情報収集流通方
    法において、 ユーザー端末は、前記に加え、 プリンシパル毎にその抽出回数を記憶するステップと、 抽出したプリンシパルのそれまでの抽出回数が所定値よ
    り大きい場合にのみコミュニティ登録要求を指示するス
    テップとを行うことを特徴とする情報収集流通方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の情報収集流通方法におい
    て、 ユーザー端末は、前記に加え、 コミュニティサーバーよりコミュニティ登録の対価とし
    て金銭的価値を有するデータを受信するステップを行
    い、 コミュニティサーバーは、前記に加え、 コミュニティ登録要求を送信したユーザー端末に対して
    コミュニティ登録の対価として金銭的価値を有するデー
    タを送信するステップを行うことを特徴とする情報収集
    流通方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の情報収集流通方法におい
    て、 ユーザー端末は、前記に加え、 コミュニティサーバーよりコミュニティ登録の対価とし
    て金銭的価値を有するデータを受信するステップを行う
    ことを特徴とする情報収集流通方法。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の情報収集流通方法におい
    て、 コミュニティサーバーは、前記に加え、 コミュニティ登録要求を送信したユーザー端末に対して
    コミュニティ登録の対価として金銭的価値を有するデー
    タを送信するステップを行うことを特徴とする情報収集
    流通方法。
  8. 【請求項8】 請求項1または3記載の情報収集流通方
    法において、 コミュニティサーバーは、前記に加え、 情報を利用するユーザーより少なくともプリンシパルを
    含むコミュニティへの情報照会要求を受け取るステップ
    と、 プリンシパルが一致するコミュニティを検索し、選択す
    るステップと、 選択したコミュニティに属する少なくとも1つのユーザ
    ー端末を選択するステップと、 選択したユーザー端末にコミュニティへの情報照会要求
    を送信したユーザー端末の識別子及びコミュニティへの
    情報照会要求の少なくとも一部を送信するステップとを
    行うことを特徴とする情報収集流通方法。
  9. 【請求項9】 請求項1または3記載の情報収集流通方
    法において、 コミュニティサーバーは、前記に加え、 情報を利用するユーザーより少なくともプリンシパルを
    含むコミュニティへの情報照会要求を受け取るステップ
    と、 プリンシパルが一致するコミュニティを検索し、選択す
    るステップと、 選択したコミュニティに属する少なくとも1つのユーザ
    ー端末を選択するステップと、 選択したユーザー端末にコミュニティへの情報照会要求
    の少なくとも一部を送信するステップと、 送信したコミュニティへの情報照会要求に対する回答の
    少なくとも一部を情報照会要求を送信したユーザーに返
    送するステップとを行うことを特徴とする情報収集流通
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項1または3記載の情報収集流通
    方法において、 コミュニティサーバーは、前記に加え、 情報を利用するユーザーより少なくともプリンシパルを
    含むコミュニティへの通知要求を受け取るステップと、 プリンシパルが一致するコミュニティを検索し、選択す
    るステップと、 選択したコミュニティに属する少なくとも1つのユーザ
    ー端末を選択するステップと、 選択したユーザー端末にコミュニティへの通知要求の少
    なくとも一部を送信するステップとを行うことを特徴と
    する情報収集流通方法。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし10いずれか記載の情
    報収集流通方法において、 コミュニティサーバーは、前記に加え、 情報を利用するユーザーよりコミュニティへの情報照会
    要求又はコミュニティへの通知要求の対価として金銭的
    価値を有するデータを受信するステップを行うことを特
    徴とする情報収集流通方法。
  12. 【請求項12】 請求項8または9記載の情報収集流通
    方法において、 コミュニティサーバーは、前記に加え、 コミュニティへの情報照会要求を送信したユーザーより
    情報照会要求に回答したユーザー端末に対する回答への
    対価として金銭的価値を有するデータを受信し、当該回
    答したユーザー端末に対して回答への対価として金銭的
    価値を有するデータを送信するステップを行うことを特
    徴とする情報収集流通方法。
  13. 【請求項13】 ネットワーク上のユーザー端末から情
    報を収集し、該収集した情報からユーザーの興味対象を
    表すキーワードであるプリンシパルを抽出し、ネットワ
    ークに接続されたコミュニティサーバーによりプリンシ
    パルが少なくとも1つ共通するユーザー端末の集合であ
    るコミュニティを生成し、情報を利用するユーザーに該
    情報をプリンシパルとするコミュニティに属するユーザ
    ー端末との情報流通を提供するユーザー端末用情報収集
    流通プログラム及びコミュニティサーバー用情報収集流
    通プログラムを記録した媒体であって、 前記ユーザー端末用情報収集流通プログラムはコンピュ
    ータに読み込まれた時、該コンピュータに、 他のユーザー端末との通信メッセージの送受信時または
    その後にそのメッセージから少なくともプリンシパルを
    抽出するステップと、 少なくとも前記プリンシパル及び自ユーザー端末の識別
    子を含むコミュニティ登録要求をコミュニティサーバー
    に送信するステップとを行わせ、 前記コミュニティサーバー用情報収集流通プログラムは
    コンピュータに読み込まれた時、該コンピュータに、 少なくともプリンシパル及びユーザー端末の識別子を含
    むコミュニティ登録要求を受信するステップと、 コミュニティ登録要求中のプリンシパルに関連するコミ
    ュニティが存在しない場合、新規にコミュニティを生成
    し、そのプリンシパル及びユーザー端末の識別子を記憶
    するステップと、 コミュニティ登録要求中のプリンシパルに関連するコミ
    ュニティが存在する場合、コミュニティ登録要求中のユ
    ーザー端末の識別子を追加してコミュニティを更新する
    ステップとを行わせることを特徴とする情報収集流通プ
    ログラムを記録した媒体。
  14. 【請求項14】 ネットワーク上のユーザー端末から情
    報を収集し、該収集した情報からユーザーの興味対象を
    表すキーワードであるプリンシパルを抽出し、ネットワ
    ークに接続されたコミュニティサーバーによりプリンシ
    パルが少なくとも1つ共通するユーザー端末の集合であ
    るコミュニティを生成し、情報を利用するユーザーに該
    情報をプリンシパルとするコミュニティに属するユーザ
    ー端末との情報流通を提供するユーザー端末用情報収集
    流通プログラムを記録した媒体であって、 前記ユーザー端末用情報収集流通プログラムはコンピュ
    ータに読み込まれた時、該コンピュータに、 他のユーザー端末との通信メッセージの送受信時または
    その後にそのメッセージから少なくともプリンシパルを
    抽出するステップと、 少なくとも前記プリンシパル及び自ユーザー端末の識別
    子を含むコミュニティ登録要求をコミュニティサーバー
    に送信するステップとを行わせることを特徴とする情報
    収集流通プログラムを記録した媒体。
  15. 【請求項15】 ネットワーク上のユーザー端末から情
    報を収集し、該収集した情報からユーザーの興味対象を
    表すキーワードであるプリンシパルを抽出し、ネットワ
    ークに接続されたコミュニティサーバーによりプリンシ
    パルが少なくとも1つ共通するユーザー端末の集合であ
    るコミュニティを生成し、情報を利用するユーザーに該
    情報をプリンシパルとするコミュニティに属するユーザ
    ー端末との情報流通を提供するコミュニティサーバー用
    情報収集流通プログラムを記録した媒体であって、 前記コミュニティサーバー用情報収集流通プログラムは
    コンピュータに読み込まれた時、該コンピュータに、 少なくともプリンシパル及びユーザー端末の識別子を含
    むコミュニティ登録要求を受信するステップと、 コミュニティ登録要求中のプリンシパルに関連するコミ
    ュニティが存在しない場合、新規にコミュニティを生成
    し、そのプリンシパル及びユーザー端末の識別子を記憶
    するステップと、 コミュニティ登録要求中のプリンシパルに関連するコミ
    ュニティが存在する場合、コミュニティ登録要求中のユ
    ーザー端末の識別子を追加してコミュニティを更新する
    ステップとを行わせることを特徴とする情報収集流通プ
    ログラムを記録した媒体。
  16. 【請求項16】 請求項13または14記載の情報収集
    流通プログラムを記録した媒体において、 ユーザー端末用情報収集流通プログラムはコンピュータ
    に読み込まれた時、該コンピュータに、前記に加え、 プリンシパル毎にその抽出回数を記憶するステップと、 抽出したプリンシパルのそれまでの抽出回数が所定値よ
    り大きい場合にのみコミュニティ登録要求を指示するス
    テップとを行わせることを特徴とする情報収集流通プロ
    グラムを記録した媒体。
  17. 【請求項17】 請求項13記載の情報収集流通プログ
    ラムを記録した媒体において、 ユーザー端末用情報収集流通プログラムはコンピュータ
    に読み込まれた時、該コンピュータに、前記に加え、 コミュニティサーバーよりコミュニティ登録の対価とし
    て金銭的価値を有するデータを受信するステップを行わ
    せ、 コミュニティサーバー用情報収集流通プログラムはコン
    ピュータに読み込まれた時、該コンピュータに、前記に
    加え、 コミュニティ登録要求を送信したユーザー端末に対して
    コミュニティ登録の対価として金銭的価値を有するデー
    タを送信するステップを行わせることを特徴とする情報
    収集流通プログラムを記録した媒体。
  18. 【請求項18】 請求項14記載の情報収集流通プログ
    ラムを記録した媒体において、 ユーザー端末用情報収集流通プログラムはコンピュータ
    に読み込まれた時、該コンピュータに、前記に加え、 コミュニティサーバーよりコミュニティ登録の対価とし
    て金銭的価値を有するデータを受信するステップを行わ
    せることを特徴とする情報収集流通プログラムを記録し
    た媒体。
  19. 【請求項19】 請求項15記載の情報収集流通プログ
    ラムを記録した媒体において、 コミュニティサーバー用情報収集流通プログラムはコン
    ピュータに読み込まれた時、該コンピュータに、前記に
    加え、 コミュニティ登録要求を送信したユーザー端末に対して
    コミュニティ登録の対価として金銭的価値を有するデー
    タを送信するステップを行わせることを特徴とする情報
    収集流通プログラムを記録した媒体。
  20. 【請求項20】 請求項13または15記載の情報収集
    流通プログラムを記録した媒体において、 コミュニティサーバー用情報収集流通プログラムはコン
    ピュータに読み込まれた時、該コンピュータに、前記に
    加え、 情報を利用するユーザーより少なくともプリンシパルを
    含むコミュニティへの情報照会要求を受け取るステップ
    と、 プリンシパルが一致するコミュニティを検索し、選択す
    るステップと、 選択したコミュニティに属する少なくとも1つのユーザ
    ー端末を選択するステップと、 選択したユーザー端末にコミュニティへの情報照会要求
    を送信したユーザー端末の識別子及びコミュニティへの
    情報照会要求の少なくとも一部を送信するステップとを
    行わせることを特徴とする情報収集流通プログラムを記
    録した媒体。
  21. 【請求項21】 請求項13または15記載の情報収集
    流通プログラムを記録した媒体において、 コミュニティサーバー用情報収集流通プログラムはコン
    ピュータに読み込まれた時、該コンピュータに、前記に
    加え、 情報を利用するユーザーより少なくともプリンシパルを
    含むコミュニティへの情報照会要求を受け取るステップ
    と、 プリンシパルが一致するコミュニティを検索し、選択す
    るステップと、 選択したコミュニティに属する少なくとも1つのユーザ
    ー端末を選択するステップと、 選択したユーザー端末にコミュニティへの情報照会要求
    の少なくとも一部を送信するステップと、 送信したコミュニティへの情報照会要求に対する回答の
    少なくとも一部を情報照会要求を送信したユーザーに返
    送するステップとを行わせることを特徴とする情報収集
    流通プログラムを記録した媒体。
  22. 【請求項22】 請求項13または15記載の情報収集
    流通プログラムを記録した媒体において、 コミュニティサーバー用情報収集流通プログラムはコン
    ピュータに読み込まれた時、該コンピュータに、前記に
    加え、 情報を利用するユーザーより少なくともプリンシパルを
    含むコミュニティへの通知要求を受け取るステップと、 プリンシパルが一致するコミュニティを検索し、選択す
    るステップと、 選択したコミュニティに属する少なくとも1つのユーザ
    ー端末を選択するステップと、 選択したユーザー端末にコミュニティへの通知要求の少
    なくとも一部を送信するステップとを行わせることを特
    徴とする情報収集流通プログラムを記録した媒体。
  23. 【請求項23】 請求項20ないし22いずれか記載の
    情報収集流通プログラムを記録した媒体において、 コミュニティサーバー用情報収集流通プログラムはコン
    ピュータに読み込まれた時、該コンピュータに、前記に
    加え、 情報を利用するユーザーよりコミュニティへの情報照会
    要求又はコミュニティへの通知要求の対価として金銭的
    価値を有するデータを受信するステップを行わせること
    を特徴とする情報収集流通方法。
  24. 【請求項24】 請求項20または21記載の情報収集
    流通プログラムを記録した媒体において、 コミュニティサーバー用情報収集流通プログラムはコン
    ピュータに読み込まれた時、該コンピュータに、前記に
    加え、 コミュニティへの情報照会要求を送信したユーザーより
    情報照会要求に回答したユーザー端末に対する回答への
    対価として金銭的価値を有するデータを受信し、当該回
    答したユーザー端末に対して回答への対価として金銭的
    価値を有するデータを送信するステップを行わせること
    を特徴とする情報収集流通プログラムを記録した媒体。
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