JP2002168791A - 多元照明を用いた検査装置 - Google Patents
多元照明を用いた検査装置Info
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Abstract
1の欠陥と汚れとを区別しながら、帯状シート1の欠陥
を検出できるようにする。 【解決手段】 帯状シート1に対して直交する光軸方向
にカラーラインTVカメラ11を配置し、帯状シート1
を横切る帯状視野に対して平行に設置される3色の棒状
のライン光源7、8、9のうち、1つを上段に配置する
とともに2つを光軸に対して対向状態で下段に配置し、
カラーラインTVカメラ11からの各色の映像を各色毎
の画像プレーン17、18、19のバッファに格納し、
各画像プレーン17、18、19のバッファ間で画素間
の減算を行い、減算結果を演算プレーン21のバッファ
に格納し、演算プレーン21のバッファの映像データを
2値化画像処理することにより、欠陥を白領域として検
出する。
Description
て、帯状のシートの欠陥を画像処理により検出する装置
に関する。
1の欠陥検査には、ラインTVカメラ2および棒状のラ
イン光源5を用いた画像処理装置3が広く用いられてい
る。ライン光源5は、帯状シート1に対して斜め左上の
方向から照明光源6の光を照射し、ラインTVカメラ2
は、帯状シート1を横切る帯状視野で、帯状シート1の
凹凸の欠陥を白く、帯状シート1の地を黒く映像化す
る。画像処理装置3は、これらの画像を2値化処理する
ことにより、白領域を欠陥として抽出する。
欠陥穴が帯状シート1にある場合、図3のような多元照
明の光学系を用いて、検査することを考える。図3で、
例えば、下段左のライン光源5の照明を用いたとき、そ
の画像は、図4のaのようになり、欠陥穴の一部が白く
光るため、欠陥を検出することができる。ただし、視野
内に白っぽい汚れが付着していたとき、白っぽい汚れが
画像上で、白く光る欠陥穴の一部と同じくらいの明るさ
になり、欠陥穴だけを抽出することはできない。同様の
ことが、下段右のライン光源6を用いたときにも、図4
のbのように、起きる。
同時に点灯し、下段両側照明により欠陥穴の一部を白く
光らせる方法もあるが、これも上記と同様に、白く光る
汚れがあるときには、図4のcに見られるように、汚れ
と欠陥との区別はできない。さらに、上段の2つのライ
ン光源4のみを点灯させて、上段両側照明のもとで欠陥
穴の一部を黒で抽出する方法もあるが、これも黒い汚れ
が帯状シート1に付着していた場合には、それらの区別
はできない。
光学系を基礎として、帯状シート1の欠陥と汚れとを区
別しながら、帯状シート1の欠陥を検出できるようにす
ることである。
項1の発明は、帯状シートに対して直交する光軸方向に
カラーラインTVカメラを配置し、帯状シートを横切る
帯状視野に対して平行に設置される3色の棒状のライン
光源のうち、1つを上段に配置するとともに2つをカラ
ーラインTVカメラの光軸に対して対向状態で下段に配
置し、カラーラインTVカメラからの各色の映像を各色
毎の画像プレーンのバッファに格納し、各画像プレーン
のバッファ間で画素間の減算を行い、減算結果を演算プ
レーンのバッファに格納し、演算プレーンのバッファの
映像データを2値化画像処理することにより、欠陥を白
領域として検出するようにしている。
して直交する光軸方向にカラーラインTVカメラを配置
し、帯状シートを横切る帯状視野に対して平行に設置さ
れる2色の棒状のライン光源をカラーラインTVの光軸
に対して対向状態で下段に配置し、カラーラインTVカ
メラからの各色の映像を各色毎の画像プレーンのバッフ
ァに格納し、各画像プレーンのバッファ間で画素間の減
算を行い、減算結果を演算プレーンのバッファに格納
し、演算プレーンのバッファ映像データを2値化画像処
理することにより、欠陥を白領域として検出するように
している。
た検査装置10を示している。多元照明を用いた検査装
置10は、帯状シート1を検査するために、カラーライ
ンTVカメラ11、多元照明として3色の棒状のライン
光源7、8、9および画像処理装置12などにより構成
されている。
ト1の面に対して直交する線上に、カラーラインTVカ
メラ11の光軸を一致させた状態で配置され、帯状シー
ト1の検査面を撮像し、R(赤)、G(緑)、B(青)
の3色のカラー映像信号を画像処理装置12に送る。な
お、カラーラインTVカメラ11のライン状視野は、帯
状シート1の幅方向、つまり帯状シート1を横切るよう
に設定される。
かれ、帯状シート1への照射角度90度に近い角度で帯
状シート1の面を照らす。ライン光源7の照射光は、図
5のように、ハーフミラー13を介して、光軸と平行に
帯状シート1に注ぐようにしてもよく、また、光軸を挟
んだ2本のライン光源7により発生するようにしてもよ
い。
下方で、ライン状視野に対して平行に置かれ、帯状シー
ト1への照射角度は0度に近い。ライン光源8は、ライ
ン状視野の左方に設置され、ライン光源9は、カラーラ
インTVカメラ11の光軸を挟んで、ライン光源8の反
対側、つまりライン状視野の右方に設置される。ライン
光源7、8、9からの照射光の照射角度は、それぞれの
ライン光源管の帯状照射窓により規制されている。これ
により、一部の方向だけに照射光が照射されるようにな
っている。
ン光源7は緑色(G)、ライン光源9は青色(B)に割
り当てるが、これらのライン光源と色との対応は、これ
以外に適当でよい。このような赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)の照明光のもとで、カラーラインT
Vカメラ11からのカラー映像信号は、画像処理装置1
2に送られる。
す。カラーラインTVカメラ11からのカラー映像信号
は、各色毎に画像処理装置12の内部のA/D変換器1
4、15、16を介して、各色毎の画像プレーン17、
18、19に記録される。これらの画像プレーン17、
18、19は、各色の1ラインのデータをmライン格納
できる専用のメモリ領域のダブルバッファとして2つの
No.1バッファおよびNo.2バッファにより構成さ
れている。ここで、各色の1ラインは、N=1024画
素、2048画素、5000画素などからなり、mライ
ンは、ハード的またはソフト的に決められる。
6を介して、メモリ22、ビデオメモリ24に格納さ
れ、入出力部23から外部機器や、ビデオメモリ24お
よびD/A変換器25からCRTに送られる。
とすると、N×mバイトであり、各色のプレーンサイズ
は、2×N×mバイトである。各色の映像データは、N
o.1バッファの先頭から順次に1ラインづつ格納さ
れ、No.1バッファを満たすと、次はNo.2バッフ
ァの先頭から順次1ラインづつ格納される。そして、映
像データがNo.2バッファを満たすと、今度はNo.
1バッファの先頭から循環するように格納される。
演算プレーン21内のαバッファ、βバッファおよびγ
バッファに対する2値化などの画像処理を行う。演算L
SI22は、Rの画像プレーン17の1つのNo.1バ
ッファまたはNo.2バッファとBの画像プレーン19
の同一No.のNo.1バッファまたはNo.2バッフ
ァとの画素間で演算を行い、演算結果を演算プレーン2
1に格納する。
βバッファ、γバッファを有しており、各色の画像プレ
ーン17、18、19のバッファの画素間での演算結果
を格納する。たとえば、映像データが各色の画像プレー
ン17、18、19のNo.2バッファに入っている場
合、演算LSIは、Rの画像プレーン17のNo.1バ
ッファとGの画像プレーン18のNo.1バッファとの
間で減算処理を行い、減算結果を演算プレーン21のα
バッファに格納する。なお、αバッファ、βバッファ、
γバッファの大きさは、各色の画像プレーン17、1
8、19のバッファと同じN×mバイトである。
7のNo.1バッファの任意の画素の濃度値からGの画
像プレーン18のNo.1バッファの対応画素の濃度値
を引く演算であるが、減算結果が負の値となった場合に
は0とする。同様に演算LSI22は、Bの画像プレー
ン19のNo.1バッファとGの画像プレーン18のN
o.1バッファとの間で減算処理を行い、結果を演算プ
レーン21のβバッファに格納し、続いて、αバッファ
とβバッファとの各画素を比較し、濃度値の大きい画素
の濃度値をγバッファの該当画素に入れる。
7、18、19のNo.2バッファにカラー映像信号が
格納され始めると同時に開始され、各色の画像プレーン
17、18、19のNo.1バッファにカラー映像信号
が格納され始める前には終了させる。このため、演算L
SI22の処理速度は、上記の演算を処理できる能力を
持つ。なお、カラー映像信号の各色の画像プレーン1
7、18、19への取り込みが遅い場合には、演算LS
I22を用いずに、CPU20でこの演算処理を行うこ
ともある。以上の説明で、各色の画像プレーン17、1
8、19のNo.1バッファに対する減算処理の場合を
あげたが、No.2バッファに対する減算処理の場合で
も同様である。
た場合、図4のa、b、dと同様な画像が、図7のa、
b、cに示すように、各色の画像プレーン17、18、
19の各該当バッファに入る。これらのバッファの画像
では、従来方法と同様に欠陥穴と汚れとの区別はできな
い。演算プレーン21のαバッファでは、下段左のライ
ン光源8の照明(赤色)で照らされた欠陥穴の一部が白
くなり、他の部分は黒くなる。これは、汚れ(白)や帯
状シート1の地は、Rの画像プレーン17に比べてGの
画像プレーン18は、ほぼ同じ明るさか明るいため、減
算すると0または負の値となり、結局は0になるためで
ある。従って、汚れ(白)や帯状シート1の地は、Rの
画像プレーン17とだけ比較すると、地に対してはコン
トラストが向上し、また汚れの影響を受けない。
は、下段右のライン光源9の照明(青色)で照らされた
欠陥穴の一部が白くなり、他の部分は黒くなる。これ
は、汚れ(白)や帯状シートの地は、Bの画像プレーン
19に比べてGの画像プレーン18は、ほぼ同じ明るさ
か明るいため、減算すると0または負の値となり、結局
は0になるためである。従って、汚れ(白)や帯状シー
トの地は、Bの画像プレーン19とだけ比較すると、地
に対してはコントラストが向上し、また汚れの影響を受
けない。
らされた欠陥穴の傾きをもった面が抽出されている。図
7では、欠陥穴の一部に白く抽出されていないところが
あるが、下段の照明光の照射角度を0度近くから45度
近くまでの広がりをもった長方形の照明を用いれば、欠
陥穴のほとんどを白として抽出することができる。従来
の方法では、このような照明を用いた場合、地自体が明
るくなり、欠陥穴を抽出することがむずかしくなる。
7の該当バッファからGの画像プレーン18の該当バッ
ファのバッファ間の差分結果を演算プレーン21のαバ
ッファに、Bの画像プレーン19の該当バッファからG
の画像プレーン18の該当バッファのバッファ間の差分
結果を演算プレーン21のβバッファに入れたが、これ
とは別に、Rの画像プレーン17の該当バッファからB
の画像プレーン19の該当バッファのバッファ間の差分
結果を演算プレーン21のαバッファに、Bの画像プレ
ーン19の該当バッファからRの画像プレーン17の該
当バッファのバッファ間の差分結果を演算プレーン21
のαバッファに入れても、ほぼ同様の結果が得られる。
これらの2つのαバッファ、βバッファの対応画素の明
るい濃度値をγバッファに入れる。このようにすれば、
上段のライン光源7は、不要になる。
状の欠陥も同様に抽出できる。従来のラインTVカメラ
2を用いた手法では、凹凸の欠陥と汚れとを識別する事
は難しい。これに対し、本発明では、明確に凹凸の欠陥
だけを抽出できる。本発明で、各色の画像プレーン1
7、18、19では、汚れと欠陥穴とが画像処理(2値
化処理)によって同時に抽出できるから、この結果と演
算プレーン21(αバッファ、βバッファ、γバッフ
ァ)の結果とを各々比較すれば、汚れだけを抽出するこ
ともできる。
もとで、カラーラインTVカメラからの各色の映像を各
色毎の画像プレーンのバッファに格納し、各画像プレー
ンのバッファ間で画素間の減算を行い、減算結果を演算
プレーンのバッファに格納し、演算プレーンのバッファ
の映像データを2値化画像処理することにより、欠陥を
白領域として検出する。従って、本発明では、(1)検
査対象面の凹凸の欠陥と汚れを明確に区別し、凹凸の欠
陥だけを抽出でき、(2)検査対象面の凹凸の欠陥と検
査対象面の地のコントラストを高め、地が多少明るい場
合でも、影響を受けないから、検査の信頼性が高められ
る、という効果が得られる。
置の斜面図である。
る。
る。
斜面図である。
算プレーンのバッファの画像の説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 帯状シートに対して直交する光軸方向に
カラーラインTVカメラを配置し、帯状シートを横切る
帯状視野に対して平行に設置される3色の棒状のライン
光源のうち、1つを上段に配置するとともに、2つをカ
ラーラインTVカメラの光軸に対して対向状態で下段に
配置し、カラーラインTVカメラからの各色の映像を各
色毎の画像プレーンのバッファに格納し、各画像プレー
ンのバッファ間で画素間の減算を行い、減算結果を演算
プレーンのバッファに格納し、演算プレーンのバッファ
の映像データを2値化画像処理することにより、欠陥を
白領域として検出することを特徴とする多元照明を用い
た検査装置。 - 【請求項2】 帯状シートに対して直交する光軸方向に
カラーラインTVカメラを配置し、帯状シートを横切る
帯状視野に対して平行に設置される2色の棒状のライン
光源をカラーラインTVの光軸に対して対向状態で下段
に配置し、カラーラインTVカメラからの各色の映像を
各色毎の画像プレーンのバッファに格納し、各画像プレ
ーンのバッファ間で画素間の減算を行い、減算結果を演
算プレーンのバッファに格納し、演算プレーンのバッフ
ァ映像データを2値化画像処理することにより、欠陥を
白領域として検出することを特徴とする多元照明を用い
た検査装置。
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