JP2002168582A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP2002168582A
JP2002168582A JP2000367352A JP2000367352A JP2002168582A JP 2002168582 A JP2002168582 A JP 2002168582A JP 2000367352 A JP2000367352 A JP 2000367352A JP 2000367352 A JP2000367352 A JP 2000367352A JP 2002168582 A JP2002168582 A JP 2002168582A
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JP
Japan
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tank
heat exchanger
refrigerant
plate
end plate
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Withdrawn
Application number
JP2000367352A
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English (en)
Inventor
Yujiro Anai
雄次郎 穴井
Masashi Inoue
正志 井上
Hiromitsu Himeno
太充 姫野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い信頼性を有すると共に、軽量コンパクト
化、及び、低コスト化を図ることができる熱交換器の提
供。 【解決手段】 熱交換器1を構成する複数のチューブエ
レメント10.10A,10Bは、第1サイドタンク部
11,11A、第2サイドタンク部12,12A,12
B、及び、両者同士を連通させる連通路15,15Bを
備える。各第1サイドタンク部11,11Aは、順次連
通させられて冷媒流路17を画成し、各第2サイドタン
ク部12,12A,12Bは、順次連通させられて冷媒
流路19を画する。冷媒流路19の下端側は、封鎖部材
としてのエンドプレート6によって封鎖されている。そ
して、エンドプレート6には、冷媒流路19と対向する
ように波状部6cが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器に関し、
特に、複数のチューブエレメントを積層させた積層型の
熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、このような分野の技術として
は、特開平7−294176号公報によって開示された
ものが知られている。この公報に記載された従来の熱交
換器は、自動車用の空調装置に適用されるものであり、
複数のチューブエレメントと複数のフィンとを有する。
チューブエレメントとフィンとは、交互に積層させら
れ、ろう付等の手法によって一体化されている。
【0003】各チューブエレメントには、一対のタンク
と、当該一対のタンクを互いに連通させるU字状の連通
路とが設けられている。一対のタンク群は、それぞれ、
チューブエレメントの積層方向に順次連通させられ、冷
媒流路を画成している。また、積層方向の略中央部に配
置された何れか一のチューブエレメントには、一対のタ
ンク群のうち、一方の側のタンク群によって画成された
冷媒流路を第1の連通領域と第2の連通領域とに区画す
る仕切部が設けられている。
【0004】更に、この熱交換器の一方の端部には、冷
媒入口と冷媒出口とを有する冷媒出入口フランジ部が高
さ方向の略中央に位置するように取り付けられている。
冷媒入口は、熱交換器の端面に沿って延びる入口通路に
接続されており、入口通路は、熱交換器の底面に沿うよ
うに配置された連通パイプに接続されている。そして、
連通パイプは、仕切部の冷媒出入口フランジ部から遠い
側に配置された何れか一のチューブエレメントに設けら
れている拡大タンクに接続されている。また、仕切部の
冷媒出入口フランジ部に近い側に配置されているタンク
群によって画成される冷媒流路(第2の連通領域)は、
熱交換器の端面に沿って延びる出口通路を介して冷媒出
入口フランジ部の冷媒出口に接続されている。
【0005】これにより、この熱交換器では、冷媒出入
口フランジ部の冷媒入口に所定の冷媒を供給すれば、冷
媒は、入口通路、連通パイプ、及び、拡大タンクを介し
て、仕切部によって区画された第1の連通領域を画成す
る各タンクに流れ込む。各タンク内の冷媒は、連通路を
介して、反対側の各タンクによって画成された冷媒流路
に流れ込む。更に、冷媒は、当該冷媒流路を冷媒出入口
フランジ部側に向けて移動し、仕切部よりも冷媒出入口
フランジ部に近い側に位置する各チューブエレメントの
連通路を介して、第2の連通領域を画成する各タンクに
流れ込む。そして、冷媒は、第2の連通領域から出口通
路を介して冷媒出入口フランジ部の冷媒出口に達する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように構成された従来の熱交換器には、次のような問
題点が存在していた。すなわち、図8に示すように、従
来の熱交換器において、冷媒出入口フランジが設けられ
ていない側の端部に位置するチューブエレメントAは、
タンク半部(タンク形成用膨出部)B1を有する成形プ
レートBと、エンドプレートC(平板)とを接合させる
ことにより構成されている。この場合、各チューブエレ
メントAのタンク部によって画成される第1の連通領
域、及び、反対側の各タンクによって画成された冷媒流
路に冷媒が流れ込むことによって、エンドプレートCに
は、図8に示すように、内圧Pが作用する。
【0007】このため、エンドプレートCは、図8にお
いて破線で示すように、外方に膨らんだ状態に変形す
る。従って、上述したように構成された従来の熱交換器
では、内圧PがエンドプレートCに繰り返し作用するこ
とによって、図8において二点鎖線で示す成形プレート
BとエンドプレートCとの接合部に亀裂等が生じること
があった。そして、熱交換器の作動時間が長期間にわた
ると、成形プレートBとエンドプレートCとの接合部が
破断してしまうおそれがあったことから、従来の熱交換
器は、強度や信頼性の面で問題を有していた。このよう
な問題を解消するためには、成形プレートBやエンドプ
レートCの肉厚を増加させることが考えられるが、これ
では、熱交換器の軽量コンパクト化、低コスト化という
要請に反する結果を招いてしまう。
【0008】そこで、本発明は、高い信頼性を有すると
共に、軽量コンパクト化、及び、低コスト化を図ること
ができる熱交換器の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
による熱交換器は、複数のチューブエレメントを積層さ
せた熱交換器において、各チューブエレメントに設けら
れた第1タンク部と、各チューブエレメントに設けられ
た第2タンク部と、各チューブエレメントに設けられて
おり、第1タンク部と第2タンク部とを連通させる連通
路と、各第1タンク部及び第2タンク部のうち、一方の
少なくとも一部を順次連通させることによって画成され
る冷媒流路と、冷媒流路の一端側を封鎖する封鎖部材
と、冷媒流路と対向するように封鎖部材に設けられた波
状部とを備えることを特徴とする。
【0010】この熱交換器は、複数のチューブエレメン
トを積層させたものである。各チューブエレメントは、
第1タンク部、第2タンク部、及び、第1タンク部と第
2タンク部とを連通させる連通路とを有する。各チュー
ブエレメントの第1タンク部と第2タンク部とのうち、
一方の少なくとも一部は順次連通させられ、冷媒流路を
画成する。また、この熱交換器は、例えば一端側に、封
鎖部材を有しており、この封鎖部材によって、各チュー
ブエレメントの第1タンク部と第2タンク部とのうち、
一方の少なくとも一部によって画成される冷媒流路が封
鎖される。このように構成された熱交換器では、冷媒
は、各チューブエレメントの連通路や、第1タンク部、
又は、第2タンク部を連通させることにより画成される
冷媒流路を流通する。
【0011】この場合、冷媒流路に冷媒が流れ込むこと
により、封鎖部材には内圧が作用することになるが、こ
の熱交換器の封鎖部材には、冷媒流路と対向するように
波状部が設けられている。これにより、封鎖部材の強度
を高めることができるので、冷媒による内圧が封鎖部材
(波状部)に繰り返し作用しても、封鎖部材が過剰に変
形してしまったり、応力が過剰に発生してしまうことを
防止することができる。すなわち、この熱交換器によれ
ば、封鎖部材周辺における強度を容易に向上させること
ができるので、熱交換器全体の信頼性を向上させること
ができる。更に、封鎖部材等を薄肉化することができる
ので、熱交換器全体の軽量コンパクト化、及び、低コス
ト化を図ることが可能となる。
【0012】また、封鎖部材は、冷媒流路を画成するタ
ンク半部を備えた成形プレートと共に、各チューブエレ
メントのうちの最外方に位置するチューブエレメントを
構成するエンドプレートであり、このエンドプレートに
は、タンク半部と対向するように波状部が設けられてい
ると好ましい。
【0013】このような構成を採用すれば、エンドプレ
ートの強度を容易に高めることができるので、冷媒によ
る内圧がエンドプレートに繰り返し作用しても、エンド
プレートが過剰に変形してしまったり、応力が過剰に発
生してしまうことを防止することができる。従って、最
外方に位置するチューブエレメントを構成する成形プレ
ートとエンドプレートとの接合部に、亀裂等が発生して
しまうことを効果的に防止することが可能となり、熱交
換器の信頼性をより向上させることができる。加えて、
成形プレートやエンドプレートを薄肉化することができ
るので、熱交換器全体の軽量コンパクト化、及び、低コ
スト化を図ることが可能となる。
【0014】更に、最外方に位置するチューブエレメン
トの更に外方には、フィンとサイドプレートとが積層さ
れており、このサイドプレートは、波状部側に延出され
ると共に、エンドプレートに接合されていると好まし
い。
【0015】このような構成を採用すれば、エンドプレ
ートの強度をより一層高めることができる。従って、最
外方に位置するチューブエレメントを構成する成形プレ
ートとエンドプレートとの接合部に、亀裂等が発生して
しまうことを極めて効果的に防止することが可能とな
り、熱交換器の信頼性をより向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による熱
交換器の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明による熱交換器を示す側面
図である。同図に示す熱交換器1は、例えば、自動車用
の空調装置に適用すると好適なものであり、複数のチュ
ーブエレメント10,10A,10Bと複数のフィン2
とを有する。チューブエレメント10,10A,10B
とフィン2とは、交互に積層させられ、ろう付等の手法
によって一体化されている。また、図1において、最下
端(最外方)に位置するチューブエレメント10Bの下
方(外方)には、フィン2とサイドプレート9とが積層
されており、当該フィン2及びサイドプレート9も他の
チューブエレメント10等と共に、ろう付等の手法によ
って一体化されている。
【0018】各チューブエレメント10は、2枚の成形
プレート3,4を互いに接合させることにより構成され
ている。また、熱交換器1の図1における上端に位置す
るチューブエレメント10Aは、成形プレート4とエン
ドプレート5とを互いに接合させることにより構成され
ている。更に、熱交換器1の図1における下端に位置す
るチューブエレメント10Bは、成形プレート3とエン
ドプレート6とを接合させることにより構成されてい
る。
【0019】図2に示すように、各成形プレート3の一
端部には、それぞれ、第1タンク半部3a、第2タンク
半部3b、及び、両者の間に位置する中間タンク半部3
cが形成されている。また、各成形プレート3には、各
タンク半部3a,3b,3cよりも他端側に位置するよ
うに、各タンク半部3a〜3cよりも浅く、かつ、略U
字状を呈する凹部3dが形成されている。同様に、各成
形プレート4の一端部にも、成形プレート3の各タンク
半部3a〜3cと対向するように、第1タンク半部4
a、第2タンク半部4b、及び、両者の間に位置する中
間タンク半部4cが形成されている。また、各成形プレ
ート4にも、成形プレート3の凹部と対向するように、
各タンク半部4a〜4cよりも浅く、かつ、略U字状を
呈する凹部4dが形成されている。
【0020】これにより、図3に示すように、2枚の成
形プレート3,4同士を接合させれば、各チューブエレ
メント10には、各成形プレート3,4の第1タンク半
部3a,4aによって第1サイドタンク部(第1タンク
部)11が形成され、第2タンク半部3b,4bによっ
て第2サイドタンク部(第2タンク部)12が形成され
る。そして、第1サイドタンク部11と第2サイドタン
ク部12との間には、中間タンク半部3c,4cによっ
て中間タンク部14が形成される。また、成形プレート
3,4の凹部3d,4d同士によって、互いに対をなす
第1サイドタンク部11と第2サイドタンク部12とを
連通させる略U字状の連通路15(図2参照)が形成さ
れる。
【0021】更に、成形プレート4とエンドプレート5
とを接合させることにより、チューブエレメント10A
には、第1サイドタンク部11A、第2サイドタンク部
12A、中間タンク部14A、及び、両者を連通させる
連通路(図示省略)が形成される。これに対して、図4
に示すように、チューブエレメント10Bを構成するエ
ンドプレート6には、成形プレート3の第1タンク半部
3a、及び、中間タンク半部3cの双方と対向するよう
に、両者よりも深い凹部6aが形成されている。また、
エンドプレート6には、成形プレート3の第2タンク半
部3bと対向するように、浅い凹部6bが形成されると
共に、成形プレート3に形成されているU字状の凹部3
dと対向するように、ごく浅いU字状の凹部6dが形成
されている。
【0022】これにより、成形プレート3とエンドプレ
ート6とを接合させることにより、チューブエレメント
10Bには、成形プレート3の第1タンク半部3a、中
間タンク半部3c、及び、エンドプレート6の凹部6a
によって折返しタンク部16が形成される。また、チュ
ーブエレメント10Bには、成形プレート3の第2タン
ク半部3bとエンドプレート6の凹部6bとによって第
2サイドタンク部12Bが形成される。更に、チューブ
エレメント10Bには、成形プレート3に形成されたU
字状の凹部3dと、エンドプレート6に形成されたU字
状の凹部6dとによってU字状の連通路15B(図4参
照)が形成される。
【0023】また、図3に示すように、各成形プレート
3の第1タンク半部3a、第2タンク半部3b、及び、
中間タンク半部3cには、それぞれ開口部3eが形成さ
れている。更に、各成形プレート4の第1タンク半部4
a、第2タンク半部4b、及び、中間タンク半部4cに
は、それぞれ開口部4eが形成されている。従って、各
チューブエレメント10,10A,10Bを積層させる
と、各チューブエレメント10の第1サイドタンク部1
1,11Aは順次連通し合って冷媒流路17を画成す
る。同様に、各チューブエレメント10、10Aの中間
タンク部14,14Aは順次連通し合って冷媒流路18
を画成する。そして、冷媒流路17と冷媒流路18と
は、図1おいてに下端側に位置するチューブエレメント
10Bの折返しタンク部16を介して互いに連通する。
また、各チューブエレメント10,10A,10Bの第
2サイドタンク部12,12A,12Bは、順次連通し
合って冷媒流路19を画成する。
【0024】ここで、各チューブエレメント10,10
A,10Bの第2サイドタンク部12,12A,12B
によって画成される冷媒流路19の一端側(図1におけ
る下端側)は、図3に示すように、チューブエレメント
10Bを構成するエンドプレート6の凹部6bによって
封鎖される。すなわち、エンドプレート6は、冷媒流路
19を封鎖する封鎖部材として機能する。そして、エン
ドプレート6の凹部6bには、図5及び図6に示すよう
に、ビード加工が施されている。この結果、エンドプレ
ート6は、冷媒流路19と対向する波状部6cを有する
ことになる。なお、図5及び図6に示す例では、エンド
プレート6の長手方向と直交する方向に沿ってビード加
工を施すことにより波状部6cを形成しているが、これ
に限られるものではなく、ビード加工を施す方向は任意
に採用可能である。
【0025】一方、図1に示すように、熱交換器1の図
中左端に位置するチューブエレメント10Aには、中間
プレート7を介してフロントプレート8が固定されてい
る。中間プレート7は、中間チャンバ7aと中間チャン
バ7bとを有する。中間チャンバ7aは、開口部7c、
及び、エンドプレート5に形成された開口部5cを介し
て、各中間タンク部14,14Aによって画成された冷
媒流路18と連通している。また、中間チャンバ7b
は、開口部7d、及び、エンドプレート5に形成された
開口部5bを介して、各第2サイドタンク部12,12
A,12Bによって画成された冷媒流路19と連通して
いる。更に、フロントプレート8には、冷媒入口21と
冷媒出口22とを有する冷媒出入口フランジ部23が取
り付けられている。そして、冷媒入口21は、中間チャ
ンバ7bと連通しており、冷媒出口は、中間チャンバ7
aと連通している。
【0026】このように構成された熱交換器1では、冷
媒入口21に供給された冷媒は、中間プレート7の中間
チャンバ7aを介して、まず、チューブエレメント10
Aの第2サイドタンク部12Aに流れ込む。そして、冷
媒は、各チューブエレメント10,10A,10Bの各
第2サイドタンク部12,12A,12Bによって画成
された冷媒流路19を図3に示すように下降すると共
に、各チューブエレメント10,10A,10Bの連通
路15,15Bを介して、各第1サイドタンク11,1
1Aによって画成される冷媒流路17側に達する。
【0027】この場合、冷媒流路19を冷媒が流通(下
降)することにより、冷媒流路19の封鎖部材として機
能するエンドプレート6には内圧が作用することになる
が、エンドプレート6の凹部6bには、冷媒流路19と
対向するように波状部6cが設けられている。これによ
り、封鎖部材であるエンドプレート6の強度を容易に高
めることができるので、冷媒による内圧が繰り返し作用
しても、エンドプレート6(凹部6b)が過剰に変形し
てしまったり、応力が過剰に発生してしまうことを防止
することができる。本発明者らの研究結果によれば、エ
ンドプレート6の凹部6にビード加工を施して波状部6
cを設けることにより、波状部を設けない場合と比較し
て、応力を最大でおよそ30%程度、低減可能であるこ
とが判明している。
【0028】従って、熱交換器1によれば、最下端(最
外方)に位置するチューブエレメント10Bを構成する
成形プレート3とエンドプレート6との接合部に、亀裂
等が発生してしまうことを効果的に防止することが可能
となり、熱交換器1の信頼性をより向上させることがで
きる。加えて、成形プレート3、エンドプレート6、更
には、フィン2を薄肉化することができるので、熱交換
器1全体の軽量コンパクト化、及び、低コスト化を図る
ことが可能となる。
【0029】各チューブエレメント10,10Aの第1
サイドタンク部11,11Aによって画成される冷媒流
路17に流れ込んだ冷媒は、折返しタンク部16を介し
て、各チューブエレメント10,10Aの中間タンク部
14,14Aによって画成される冷媒流路18に流れ込
む。更に、冷媒流路18に流れ込んだ冷媒は、中間プレ
ート7の中間チャンバ7aを介して冷媒出口22に導か
れる。そして、このように冷媒が熱交換器1の冷媒流路
19,連通路15、冷媒流路17,19を流通する間
に、所定の熱交換が行なわれることになる。
【0030】図7に、本発明による熱交換器の他の実施
形態を示す。図7は、最下端(最外方)に位置するチュ
ーブエレメント10Bの更に外方に積層されたサイドプ
レート9を、エンドプレート6の波状部6c側に延出す
ると共に、エンドプレート6に接合させた例を示す。す
なわち、図7に示す例では、サイドプレート9の一端側
に延出部9a、9bが形成されている。そして、延出部
9aは、エンドプレート6の凹部6aの外表面に、延出
部9bは、エンドプレート6の凹部6b(波状部6c)
の外表面に接合されている。
【0031】このような構成を採用すれば、エンドプレ
ート6の強度をより一層高めると共に、応力の発生を極
めて効果的に防止することができる。本発明者らの研究
結果によれば、エンドプレート6の凹部6にビード加工
を施して波状部6cを設けると共にサイドプレート9を
延出してエンドプレート6に接合させることにより、波
状部を設けない場合と比較して、応力を最大でおよそ5
0%程度、低減可能であることが判明している。従っ
て、最下端(最外方)に位置するチューブエレメント1
0Bを構成する成形プレート3とエンドプレート6との
接合部に、亀裂等が発生してしまうことを極めて効果的
に防止することが可能となり、熱交換器1の信頼性をよ
り一層向上させることができる。
【0032】なお、上述した熱交換器1は、各チューブ
エレメント10,10A,10Bが、一端側(図1にお
ける右端側)に第1サイドタンク部11,11A、第2
サイドタンク部12,12A,12B、中間タンク部1
4,14A、及び、折返しタンク部16を有するものと
して説明したが、これに限られるものでない。すなわ
ち、本発明は、中間タンク部を有さないチューブエレメ
ントや、両端にタンク部を有するチューブエレメント等
を積層させた他の熱交換器に適用することも可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明による熱交換器は、以上説明した
ように構成されているため、次のような効果を得る。す
なわち、熱交換器を構成する各チューブエレメントの第
1タンク部及び第2タンク部のうち、一方の少なくとも
一部を順次連通させる冷媒流路を画成すると共に、この
冷媒流路の一端側を封鎖する封鎖部材に、冷媒流路と対
向するように波状部を設けることにより、高い信頼性を
有すると共に、軽量コンパクト化、及び、低コスト化を
図ることができる熱交換器の実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による熱交換器を示す側面図である。
【図2】図1の熱交換器のチューブエレメントを構成す
る成形プレートを示す概略構成図である。
【図3】図1におけるIII−III線についての断面図であ
る。
【図4】図1の熱交換器のチューブエレメントを構成す
るエンドプレートを示す概略構成図である。
【図5】図4に示すエンドプレートの要部拡大図であ
る。
【図6】図5におけるVI−VI線についての断面図であ
る。
【図7】本発明による熱交換器の他の実施形態を説明す
るための要部拡大図である。
【図8】従来の熱交換器における問題点を説明するため
の模式図である。
【符号の説明】 1…熱交換器、2…フィン、3,4…成形プレート、3
a,4a…第1タンク半部、3b,4b…第2タンク半
部、3c,4c…中間タンク半部、3e,4e…開口
部、5,6…エンドプレート、6a,6b,6d…凹
部、6c…波状部、7…中間プレート、8…フロントプ
レート、9…サイドプレート、9a,9b…延出部、1
0,10A,10B…チューブエレメント、11,11
A…第1サイドタンク部、12,12A,12B…第2
サイドタンク部、14,14A…中間タンク部、15,
15B…連通路、16…折返しタンク部、17,18,
19…冷媒流路、21…冷媒入口、22…冷媒出口、2
3…冷媒出入口フランジ部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のチューブエレメントを積層させた
    熱交換器において、 前記各チューブエレメントに設けられた第1タンク部
    と、 前記各チューブエレメントに設けられた第2タンク部
    と、 前記各チューブエレメントに設けられており、前記第1
    タンク部と前記第2タンク部とを連通させる連通路と、 前記各第1タンク部及び前記第2タンク部のうち、一方
    の少なくとも一部を順次連通させることによって画成さ
    れる冷媒流路と、 前記冷媒流路の一端側を封鎖する封鎖部材と、 前記冷媒流路と対向するように前記封鎖部材に設けられ
    た波状部とを備えることを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記封鎖部材は、冷媒流路を画成するタ
    ンク半部を備えた成形プレートと共に、前記各チューブ
    エレメントのうちの最外方に位置するチューブエレメン
    トを構成するエンドプレートであり、このエンドプレー
    トには、前記タンク半部と対向するように前記波状部が
    設けられていることを特徴とする請求項1に記載の熱交
    換器。
  3. 【請求項3】 前記最外方に位置するチューブエレメン
    トの更に外方には、フィンとサイドプレートとが積層さ
    れており、このサイドプレートは、前記波状部側に延出
    されると共に、前記エンドプレートに接合されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
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