JP2002168368A - 操作レバー制御式の蛇口開閉装置 - Google Patents

操作レバー制御式の蛇口開閉装置

Info

Publication number
JP2002168368A
JP2002168368A JP2000353009A JP2000353009A JP2002168368A JP 2002168368 A JP2002168368 A JP 2002168368A JP 2000353009 A JP2000353009 A JP 2000353009A JP 2000353009 A JP2000353009 A JP 2000353009A JP 2002168368 A JP2002168368 A JP 2002168368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve body
water
operation lever
lever
operating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2000353009A
Other languages
English (en)
Inventor
Chuzan Chin
仲 山 沈
Shunryo Chin
俊 良 沈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000353009A priority Critical patent/JP2002168368A/ja
Publication of JP2002168368A publication Critical patent/JP2002168368A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1回目の操作レバー動作により所望の放水
状態に円滑に設定でき、第2回目の操作レバー動作によ
り止水できる、節水性の高い、構造の簡素化及びコスト
の低減を図ることができ、衛生的な、しかも既存の蛇口
に簡単に後付けできる操作レバー制御式の蛇口開閉装置
を提供する。 【解決手段】 操作レバー6を1回押すと、弁体22の
開状態を維持しつつ放水したり、あるいは所定の水量を
維持しつつ放水する状態にセットしたりすることがで
き、この後、操作レバー6をもう1度押すと、弁体22
を閉じ簡単に止水できるようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1本の操作レバー
を操作することにより多種水量の放水−放水の維持−止
水という制御を行なうことができる蛇口開閉装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は、先に、蛇口の出口に取付
けられ、この出口より突出された1本の操作レバーを操
作することにより蛇口を開閉する装置を提案した(実用
新案登録公報第2559020号参照)。
【0003】この装置は、弁体が制御グルーブ部にフッ
ク状部材を介して吊持された構造となっており、蛇口の
出口から外方に突出された操作レバーを横方向から押圧
すると、この力が従動部材により弁体の上下方向の移動
力に変換され、弁座から離間し開弁状態となるように構
成されている。
【0004】この開弁状態は、フック状部材の一端が制
御グルーブ部に設けられた係止段部の位置により変化
し、弁位置の保持により所定流量の放水ができる。
【0005】つまり、蛇口のコックを捻って一度放水状
態とすれば、水により洗われる1本の操作レバーを操作
することで給水−止水及び水量の調節を行なうことがで
き、コックに触れることなく蛇口の開閉操作ができ、衛
生的である。
【0006】特に、操作レバーを傾動させる量に応じて
放水量の多寡を複数段階に制御できるので、操作性も極
めて向上する。例えば、操作レバーを僅かに傾動させる
第1段階の放水操作を行なうと、僅かに放水され操作レ
バーを離すと放水が直ちに停止する。次に、操作レバー
を前記の状態よりもさらに大きく傾動させて第2段階の
放水操作を行なうと、放水量がさらに増大しその状態が
ロックされ、所定量の水を所望の時間だけ放水できる。
さらに、操作レバーを傾動させた状態である第3段階の
放水操作を行なうと、さらに放水量を増大させることが
でき、その状態がロックされ、所定量の水を所望の時間
だけ放水できる。そして、第2及び第3段階の放水を停
止する場合には、操作レバーを傾動させるとロックが解
除され元の状態に戻り、止水することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この装置は、
1回の操作レバー動作により所望の放水状態に設定する
ことが難しく、所望の放水状態に到達するまでには、段
階を経て設定しなければならず、中間の段階でしばらく
無駄な放水を行なわなければならず、節水性に欠けると
いう不具合がある。
【0008】また、1本操作レバーの動作を弁体に伝達
するための操作機構が内部に設けられているが、この機
構の動きに規制があるので、操作レバーの円滑作動性の
点でも問題がある。
【0009】さらに、この装置は、歯車機構などを必要
とせず、比較的に構造が簡素化されているが、操作レバ
ーを押圧するばね、弁体を弁座に対し近接離間するばね
等をはじめ、各種部品の点数が多く、さらなる構造の簡
素化が望まれている。
【0010】本発明は、上述した課題に着目してなされ
たもので、第1回目の操作レバー動作により所望の放水
状態に速やかに設定でき、第2回目の操作レバー動作に
より止水できる、節水性の高い、構造の簡素化及びコス
トの低減を図ることができ、衛生的な、しかも既存の蛇
口に簡単に後付けできる操作レバー制御式の蛇口開閉装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0012】(1) コックにより開閉される蛇口の出
口に取付けられた支持体と、この支持体内に設けられ、
通水口を有する弁座部と、前記通水口を閉塞するように
ばねにより弾撥された弁体を有する弁体部と、前記支持
体の下端に開設された出口より突出された1本の操作レ
バーを有する第1操作部、該第1操作部の動作を前記弁
体部に伝達する第2操作部を有する操作機構と、前記操
作レバーの横方向変位量により前記弁体部の位置を維持
するように当該弁体部を吊持する吊持部とを有する蛇口
開閉装置において、前記弁体部は、前記支持体内で軸方
向に移動し得るように保持された第3多孔面盤と、該第
3多孔面盤から立ち上げられた中空ボス部と、この中空
ボス部の頂部に設けられた前記弁体とを有し、前記操作
機構は、前記第3多孔面盤に対向設置された第2多孔面
盤から立ち上げられかつ前記弁体部のボス部内に突出さ
れた突棒部材を有する前記第2操作部と、前記第2多孔
面盤に対向設置された第1多孔面盤から前記操作レバー
が垂下された前記第1操作部とを有し、前記操作レバー
による第1多孔面盤の傾動が第2多孔面盤及び第3多孔
面盤を介して前記弁体部を上動させ前記弁体部を弁座部
より離間し通水口を開放し、さらなる変位により前記吊
持部が前記弁体部を吊持状態とする第1段階操作と、当
該第1段階操作後、下降した第1多孔面盤と第2多孔面
盤を前記操作レバーの再変位により前記吊持状態を解除
する第2段階操作と、を行なうようにしたことを特徴と
する操作レバー制御式の蛇口開閉装置。
【0013】(2) 前記弁体部は、前記中空ボス部の
内部空間を、前記突棒部材が傾動できる大径の下部空間
と、前記突棒部材が上下動可能とする小径の上部空間と
から構成し、前記操作レバーによる前記突棒部材の傾動
で、先端部が上部空間と下部空間との間の角部に係合し
た突棒部材を前記操作レバーの前記第2段階操作により
前記弁体部を押し上げ、前記吊持部による前記弁体部の
吊持状態を解除するようにしたことを特徴とする前記
(1)の操作レバー制御式の蛇口開閉装置。
【0014】(3) 前記吊持部は、下端が前記弁体に
連結され頂部に係止部材が設けられた弾性片と、この弾
性片の上部に位置固定して設けられ、前記係止部材が係
止される少なくとも1つの溝を有する係止駒とを有し、
前記第2段階操作により、前記係止部材が溝との係合を
解除し、当該係止駒の頂点を乗り越えて周回移動するよ
うにしたことを特徴とする前記(2)の操作レバー制御
式の蛇口開閉装置。
【0015】(4) 前記係止駒は、前記係止部材の傾
斜された頂面に平行な底面及び/又は上面を有すること
を特徴とする(3)の操作レバー制御式の蛇口開閉装置。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
本発明の実施の形態を説明する。
【0017】図1は本発明の一実施形態を示す正面図、
図2は同実施形態を分解して示す斜視図、図3は同実施
形態の要部正面断面図、図4は同実施形態の要部側面断
面図、図5は第3多孔面盤23と内筒1との関係を示す
図である。なお、図3,4の状態は、蛇口開閉装置の止
水状態を示したものでもある。
【0018】図1において、本実施形態の蛇口開閉装置
は、コックCを有する既存の蛇口200の先端に取付け
られる支持体100を有している。
【0019】この支持体100内には、図2に示すよう
に、弁座部12を有する内筒1と、この内筒1の通水口
Hを開閉するように設けられた弁体部2と、弁体部2を
外部から操作する操作機構5と、弁体部2を吊持し弁開
度を所定位置に保持する吊持部3(図3参照)が設けら
れている。
【0020】まず、前記支持体100は、図2に示すよ
うに、全体的には円筒状であり、蛇口200の出口外周
に形成されたねじ部(図示せず)にシール材Sを加圧し
つつ螺合される雌ねじ部102が頂部に形成され、側壁
の下端部位には通孔101が開設されている。
【0021】内筒1は、図2に示すように、外周面の下
端側から順に雄ねじ部18、フランジ部13、係止片1
6、リング状溝部17及び係止片11が形成されてい
る。係止片16は、支持体100の通孔101に係止さ
れ、フランジ部13との共動で内筒1が支持体100に
支持されている。前記係止片11は、後述する吊持部3
の駒支持部4を位置固定に支持するものであり、リング
状溝部17は、内筒1と支持体100との間をシールす
るシール材9が嵌装される部分である。一方、内筒1の
内周面側は、中央のやや上方に内方に向かって下り傾斜
するように設けられ、内部に通水口Hが開設された弁座
部12と、この弁座部12から軸方向下方に向かって穿
設された凹溝15が形成されている。
【0022】凹溝15は、弁体部2が回転せず安定的に
上下動させるためのものであり、図5に示すように、こ
こに、弁体部2の第3多孔面盤23に設けられた外周凸
部232が嵌合されている。
【0023】前記弁体部2は、図2に示すように、下端
の第3多孔面盤23と、この第3多孔面盤23の中央部
から立ち上げられた中空ボス部221と、この中空ボス
部221の頂部に形成された凹溝211内にシール材8
が嵌装された弁体22とを有し、ばねBにより第3多孔
面盤23が内筒1内で常時下方に向かって弾撥され、シ
ール材8と弁座部12とのシール性を高めている。
【0024】この弁体部2の内面側には、図3,4に示
すように、中空ボス部221内に内径の小さい上部空間
24aと、内径の大きい下部空間24bからなる内部空
間24が形成されている。この内部空間24は、上部空
間24aが細く、下部空間24bが太くしているが、こ
れは、第2操作部50の突棒部材51の先端部512が
前記上部空間24a内では上下動でき、下部空間24b
内で突棒部材51が傾動できるようにするためである。
【0025】この上部空間24aと下部空間24bとを
繋ぐ斜面241の下端は、角部242とされているが、
これは、操作レバー6を操作した場合に、この角部24
2に突棒部材51の先端512の角部が係合し、弁体部
2を操作レバー6により確実に押し上げるためである
が、この点については後に詳述する。
【0026】前記操作機構5は、図2に示すように、下
位に設けられた第1操作部60と、この第1操作部60
の上部に設けられた第2操作部50とを有している。第
2操作部50は、第3多孔面盤23の下位に対向設置さ
れる第2多孔面盤52と、この第2多孔面盤52の中央
部から立ち上げられかつ前記弁体部2の中空ボス部22
1内に突出される突棒部材51とを有しており、第1操
作部60は、前記第2多孔面盤52の下位に対向設置さ
れた第1多孔面盤61と、この第1多孔面盤61の中央
部下面から垂下された操作レバー6とを有している。こ
れら第1,第2操作部60,50は、内筒1の雄ねじ部
18に螺合されるキャップ7により支持され、支持体1
00の外部に脱落しないようになっている。
【0027】前記吊持部3は、図3,4に示すように、
前記弁体22の頂面21に下端が連結された弾性片25
と、この弾性片25の頂端に傾斜して設けられた係止部
材251と、この係止部材251が係止される一対の係
止駒32と、これら係止駒32が設けられた駒支持部4
とを有し、駒支持部4は、外周面に設けられた通孔31
(図2)に前記内筒1の係止片11が係合することによ
り、当該駒支持部4を内筒1と支持体100との間で支
持している。
【0028】ここに、係止部材251は、図3に示すよ
うに、係止駒32の下位にあって、弁体22の上昇に伴
って係止駒32の各溝33に係止されるが、係止部材2
51の頂面252は、係止駒32の底面321や上面3
22と平行とされ、必ず係止部材251が係止駒32の
頂点を越えて周囲を一方向(例えば、反時計方向)に周
回移動するようにしている。ただし、時計方向に回るよ
うに係止部材251、各溝33及び係止駒32の底面3
21等の傾斜状態を代えてもよいことはいうまでもな
い。
【0029】係止駒32は、係止部材251が安定的に
係合するように一対設けることが好ましいが、場合によ
っては、一方のみでもよい。
【0030】このように係止部材251と係止駒32の
各溝33との係止位置に応じて、弁体22と弁座部12
との間の開度調整された後、弁体22の位置が維持さ
れ、制御された所定流量の水流が維持されるが、この吊
持部3における係止部材251と係止駒32の作動関係
は、操作機構5の操作段階によって異なる。
【0031】操作機構5の操作は、大別して2段階の制
御が行なわれ、第1段階の操作は、放水量を決定する操
作であり、第2段階の操作は、止水状態とする操作であ
る。
【0032】前記第1段階の操作では、操作レバー6の
操作量に対応して弁体22と弁座部12との間の開度調
整され、微量放水、少量放水、多量放水などの放水量制
御がなされ、該操作レバー6を離すと即時止水される
が、この少量放水や多量放水時には係止部材251が係
止駒32の各溝33に係止され放水量維持の制御が行な
われる。
【0033】第2段階の操作では、操作レバー6の操作
で係止部材251が係止駒32の頂点を越えて周回移動
され、止水が行なわれる。
【0034】このように1本の操作レバー6により種々
異なる制御状態が得られるようにした点は、本実施形態
の大きな特徴である。
【0035】次に、前記実施形態の作用を説明する。
【0036】図6〜10は同実施形態の作動状態を示す
断面図であるが、図3に示す止水状態から操作機構5の
操作レバー6を第1段階操作して放水量を決定し、第2
段階操作して止水状態とする場合を順に示している。 ≪第1段階の操作≫ 1.微量放水 図示しないが、第1操作部60の操作レバー6を横方向
から押し、僅かに傾動すると、ばねBに抗して第1多孔
面盤61がキャップ7の平担部7aを支点として、いわ
ゆる「テコ」の原理で比較的軽い力で傾動することがで
きる。この第1多孔面盤61の動作は、第2操作部50
の第2多孔面盤61を介して弁体22を上動させる。弁
体22の第3多孔面盤23は、外周凸部232が凹溝1
5に嵌合しているので、弁体22は回動することなく軸
線に沿って上昇する。
【0037】なお、第2多孔面盤61は、突棒部材51
が弁体22の中空ボス部221に嵌合されているので、
傾動することはない。
【0038】これにより弁体22が弁座部12から離
れ、通水口Hが操作レバー6の操作量に対応して開放
し、微量の放水状態となる流路が形成される。
【0039】この微量放水後、操作レバー6を離すと即
時止水される。
【0040】2.放水量の調整 前記微量放水が完了し、操作レバー6を離すと即時止水
され、操作レバー6は、ばねBの作用により図3に示す
止水状態に戻るが、次に、前記微量放水よりも放水量が
多い少量放水あるいは多量放水状態にするには、操作レ
バー6の操作量を前記微量放水状態の場合よりも大きく
すれば、操作レバー6の操作量に対応して弁体22が上
昇し、通水口Hの開放量もそれに対応して増大し、放水
量も制御できる。
【0041】この時点でも、第2多孔面盤61は、突棒
部材51が弁体22の中空ボス部221に嵌合されてい
るので、傾動することはない。また、この少量放水ある
いは多量放水など放水後、操作レバー6を離すと即時止
水される。
【0042】3.少量の継続放水 図6は少量放水継続状態を示す断面図である。図6に示
すように、特定の少量放水状態継続を継続したい場合に
は、操作レバー6を操作し、弁体22を吊持部3により
吊持した状態とする。
【0043】前記操作レバー6を横方向に押圧変位させ
ると、これにより第1多孔面盤61、第2多孔面盤61
及び第3多孔面盤23を介して弁体22は軸線に沿って
上昇し、弾性片25を介して係止部材251に伝達され
る。この係止部材251は、まずその斜面252が係止
駒32の底面321に当接し、弾性片25が撓みつつ底
面321にガイドされて移動し、係止駒32の下段の溝
33に係合する。
【0044】この係合により弁体22は、吊持部3によ
り吊持された状態となり、弁体22と弁座部12との間
に特定の少量継続放水に見合った水の流路が形成される
ことになる。したがって、操作レバー6を離しても、前
記流路は維持され、水が、この流路を通って流下する継
続放水状態となる。この場合の水量は、下段の溝33に
より特定された少量のものとなる。この場合、止水状態
から特定の少量放水状態へと一足飛びに確実に設定で
き、中間の状態がないので、無駄な放水をすることがな
く、節水できる。
【0045】4.多量の継続放水 次に、当初から特定の多量の継続放水状態に設定する場
合は、係止部材251を係止駒32の上段の溝33に係
合させることにより設定するが、図3に示す止水状態か
ら操作機構5の操作レバー6を大きく操作してもよく、
前記少量継続放水状態からさらに操作レバー6を操作す
ることによっても設定できる図7は多量継続放水に設定
した状態を示す断面図、図8は多量継続放水状態を示す
断面図である。例えば、図3に示す止水状態から第1操
作部60の操作レバー6を矢印で示すように横方向から
大きく押圧操作すると、これにより第1多孔面盤61は
ばねBに抗して傾動され、第2操作部50の第2多孔面
盤52を介して弁体22を大きく上動させる。この場合
も、弁体22は、第3多孔面盤23の外周凸部232と
凹溝15との嵌合により回動することなく上昇する。
【0046】ただし、この第1段階の操作においては、
本実施形態の操作機構5は、操作レバー6を横方向に最
大変位しても、不必要に大きく流路が開くことはない。
【0047】つまり、本実施形態の操作機構5では、操
作レバー6を横方向に最大変位しても、キャップ7の口
径Dにより規制され、第1多孔面盤61による第2多孔
面盤52及び第3多孔面盤23の押上量には限界があ
る。この限界に到達した時点で、係止部材251が係止
駒32の上段の溝33に係合する位置に到達するように
操作レバー6の押上量L1を設定しているので、流路が
不必要に大きく開くことはない。
【0048】このようにして弁体22が弁座部12から
離れ、通水口Hが開き、特定の多量の放水状態となる
が、この場合も、止水状態から特定の多量放水状態へと
一足飛びに確実に設定でき、中間の状態がないので、無
駄な放水をすることがなく、節水できる。
【0049】特定の多量放水状態に設定されると、係止
部材251が係止駒32の上段の溝33に係合し、弁体
22は、吊持部3により吊持された状態となる。
【0050】この状態で、操作レバー6を離すと、図8
に示すように、第2操作部50は、全体が第1操作部6
0の第1多孔面盤61上に載置された状態となり、上方
からの水が大きく開口された流路より重合状態の第3多
孔面盤23、第2多孔面盤52及び第1多孔面盤61の
各通孔を通り流れることになる。この場合の水量は、上
段の溝33により特定された多量のものとなる。
【0051】なお、前記係止駒32の溝33を、さらに
多数設ければ、さらに多段の継続放水状態を得ることが
できることはいうまでもない。 ≪第2段階の操作≫次に、操作機構5の操作レバー6を
第1段階操作することにより放水した後、第2段階の止
水操作を行なうには次のようにする。
【0052】1.止水準備操作 図9は第2段階の初期操作状態を示す断面図である。前
述した第1段階の操作では、弁体22が吊持部3により
吊持された状態となると、第2操作部50の突棒部材5
1は、中空ボス部221の比較的太くなっている下部空
間24b内に位置し、第1操作部60及び第2操作部5
0は、共に下降位置にある。
【0053】したがって、この状態で操作レバー6を僅
かに横方向に変位するのみで、図9に示すように、第1
操作部60の第1多孔面盤61がキャップ7の平担部7
aを支点として傾動し、下降していた第2操作部50も
これに伴って押圧されて、突棒部材51が中空ボス部2
21の太い下部空間24b内で傾動し、先端512の角
部が斜面241の角部242に係合する。この係合によ
り止水の準備ができる。
【0054】2.止水操作 図10は止水状態に戻す操作を示す断面図である。図9
に示す状態から図10に示すように、さらに操作レバー
6を矢印で示す横方向から押圧すると、先端512の角
部が斜面241の角部242に係合している第2操作部
50を介して弁体22を上方に押し上げることになる。
【0055】この場合の操作レバー6による押上量L2
は、前記第1多孔面盤61の押上量L1に、傾いた状態
の第2操作部50の高さ分が加わったものとなるので、
弁体22は、さらに高い位置まで押し上げられることに
なる。
【0056】この結果、係止部材251は、係止駒32
との係合が外れ、係止駒32の頂点を越えて移動し、係
止駒32の上方に位置することになる。
【0057】そして、前記操作レバー6の押圧を解除す
ると、ばねBの作用により弁体22、第2操作部50、
第1操作部60が押し下げられ、図3,4に示す元の状
態に戻り、止水状態となる。
【0058】このように本実施形態の操作機構5では、
1本の操作レバーを操作することにより、係止部材25
1が係止駒32の溝33と係合して弁開度を調整した
り、係止部材251が係止駒32の頂点を飛び越えて移
動し閉弁するという動作を行なうことができる。
【0059】この結果、本実施形態では、ばねは弁体を
弾撥するものが1つあればよいことになり、これに伴っ
て全体構成が簡素化し、部品点数の低減も達成すること
ができることになる。
【0060】本発明は上述した実施例のみに限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内におい
て、種々改変することができる。例えば、前記実施形態
では、2段階の水量制御であるが、駒に形成する溝の数
を適宜選択することにより多数段階の制御が可能となる
ことはいうまでもない。
【0061】図11は内ネジ蛇口取付用の本発明の変形
例を示す断面図である。図11に示すように、前記支持
体100の形状を変更し、流入側を細径とした支持体1
10を使用すれば、内ネジ式の蛇口にも取付けて用いる
こともできる。
【0062】図12は丸蛇口取付用の本発明の他の変形
例を示す断面図である。断面円筒形の蛇口に対しては、
図12に示すように、支持体100の形状を支持体12
0のように変更し、支持体120頂部の締付け部材12
1のテーパ面122を外周からタガ管123により締付
け、弾性シール部材124を介して蛇口に取付ける形式
としてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、操作レ
バーを1回押すと、所定の弁開度に設定でき当初から所
望の放水ができ、操作レバーを離すと即時止水でき、ま
た操作レバーの操作量を選択すれば、特定量の放水状態
に一足飛びに確実に設定でき、所定量の継続放水状態を
得ることができ、この場合の操作性が向上するのみでな
く、節水性も向上する。さらに操作レバーを押すと、弁
体を閉じ止水できる。したがって、1本の操作レバーを
適宜操作するのみで、簡単に所望量の給水と停止を行な
うことができる。
【0064】しかも、これら操作時に、水により洗い流
されている操作レバーを操作することになるので、より
衛生的なものとなる。
【0065】また、ばねも弁体を弾撥するもののみであ
るため、全体構造が簡素化し、作動が円滑で、部品点数
が低減し、装置の組立が容易となり、コスト的にも有利
で、既存の蛇口に簡単に後付けもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す正面図である。
【図2】 同実施形態を分解して示す斜視図である。
【図3】 同実施形態の要部正面断面図である。
【図4】 同実施形態の要部側面断面図である。
【図5】 第3多孔面盤と内筒との関係を示す図であ
る。
【図6】 同実施形態の少量放水状態を示す断面図であ
る。
【図7】 同実施形態の多量放水状態を示す断面図であ
る。
【図8】 同実施形態の多量継続放水状態を示す断面図
である。
【図9】 同実施形態の第2段階の操作状態を示す断面
図である。
【図10】 同実施形態の元に戻す操作状態を示す断面
図である。
【図11】 内ネジ蛇口取付用の本発明の変形例を示す
断面図である。
【図12】 丸蛇口取付用の本発明の他の変形例を示す
断面図である。
【符号の説明】
12…弁座部、 2…弁体部、 22…弁体、 221…中空ボス部、 23…第3多孔面盤、 24…内部空間、 241…斜面、 24a…上部空間、 24b…下部空間、 251…係止部材、 3…吊持部、 32…係止駒、 33…溝、 5…操作機構、 50…第2操作部、 51…突棒部材、 512…先端部、 52…第2多孔面盤、 6…操作レバー、 60…第1操作部、 61…第1多孔面盤、 70…出口、 100…支持体、 B…ばね、 C…コック、 H…通水口。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コック(C)により開閉される蛇口の出口
    に取付けられた支持体(100)と、 この支持体(100)内に設けられ、通水口(H)を有する弁座
    部(12)と、 前記通水口(H)を閉塞するようにばね(B)により弾撥され
    た弁体(22)を有する弁体部(2)と、 前記支持体(100)の下端に開設された出口(7O)より突出
    された1本の操作レバー(6)を有する第1操作部(60)、
    該第1操作部(60)の動作を前記弁体部(2)に伝達する第
    2操作部(50)を有する操作機構(5)と、 前記操作レバー(6)の横方向変位量により前記弁体部(2)
    の位置を維持するように当該弁体部(2)を吊持する吊持
    部(3)とを有する蛇口開閉装置において、 前記弁体部(2)は、前記支持体(100)内で軸方向に移動し
    得るように保持された第3多孔面盤(23)と、該第3多孔
    面盤(23)から立ち上げられた中空ボス部(221)と、この
    中空ボス部(221)の頂部に設けられた前記弁体(22)とを
    有し、 前記操作機構(5)は、前記第3多孔面盤(23)に対向設置
    された第2多孔面盤(52)から立ち上げられかつ前記弁体
    部(2)のボス部(221)内に突出された突棒部材(51)を有す
    る前記第2操作部(50)と、前記第2多孔面盤(52)に対向
    設置された第1多孔面盤(61)から前記操作レバー(6)が
    垂下された前記第1操作部(60)とを有し、 前記操作レバー(6)による第1多孔面盤(61)の傾動が第
    2多孔面盤(52)及び第3多孔面盤(23)を介して前記弁体
    部(2)を上動させ前記弁体部(2)を弁座部(12)より離間し
    通水口(H)を開放し、さらなる変位により前記吊持部(3)
    が前記弁体部(2)を吊持状態とする第1段階操作と、 当該第1段階操作後、下降した第1多孔面盤(61)と第2
    多孔面盤(52)を前記操作レバー(6)の再変位により前記
    吊持状態を解除する第2段階操作と、を行なうようにし
    たことを特徴とする操作レバー制御式の蛇口開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記弁体部(2)は、前記中空ボス部(221)
    の内部空間(24)を、前記突棒部材(51)が傾動できる大径
    の下部空間(24b)と、前記突棒部材(51)が上下動可能と
    する小径の上部空間(24a)とから構成し、 前記操作レバー(6)による前記突棒部材(51)の傾動で、
    先端部(512)が上部空間(24a)と下部空間(24b)との間の
    角部(242)に係合した突棒部材(51)を前記操作レバー(6)
    の前記第2段階操作により前記弁体部(2)を押し上げ、
    前記吊持部(3)による前記弁体部(2)の吊持状態を解除す
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の操作レ
    バー制御式の蛇口開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記吊持部(3)は、下端が前記弁体(22)
    に連結され頂部に係止部材(251)が設けられた弾性片(2
    5)と、この弾性片(25)の上部に位置固定して設けられ、
    前記係止部材(251)が係止される少なくとも1つの溝(3
    3)を有する係止駒(32)とを有し、前記第2段階操作によ
    り、前記係止部材(251)が溝(33)との係合を解除し、当
    該係止駒(32)の頂点を乗り越えて周回移動するようにし
    たことを特徴とする請求項2に記載の操作レバー制御式
    の蛇口開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記係止駒(32)は、前記係止部材(251)
    の傾斜された頂面(252)に平行な底面(321)及び/又は上
    面(322)を有することを特徴とする請求項3に記載の操
    作レバー制御式の蛇口開閉装置。
JP2000353009A 2000-11-20 2000-11-20 操作レバー制御式の蛇口開閉装置 Ceased JP2002168368A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000353009A JP2002168368A (ja) 2000-11-20 2000-11-20 操作レバー制御式の蛇口開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000353009A JP2002168368A (ja) 2000-11-20 2000-11-20 操作レバー制御式の蛇口開閉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002168368A true JP2002168368A (ja) 2002-06-14

Family

ID=18825831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000353009A Ceased JP2002168368A (ja) 2000-11-20 2000-11-20 操作レバー制御式の蛇口開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002168368A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100601387B1 (ko) 2003-11-25 2006-07-14 인피니티 인터내셔날 컴퍼니 리미티드 수도꼭지 제어 장치
KR20180000403A (ko) * 2016-06-23 2018-01-03 김현진 위생 수도꼭지
CN112780791A (zh) * 2021-01-27 2021-05-11 广东工业大学 一种机械式可控出水时间的水龙头
JP2022520841A (ja) * 2019-02-15 2022-04-01 ネオパール アーゲー 任意方向タッチスイッチ
CN116336250A (zh) * 2023-03-03 2023-06-27 江苏荣元铸业有限公司 一种节水阀

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100601387B1 (ko) 2003-11-25 2006-07-14 인피니티 인터내셔날 컴퍼니 리미티드 수도꼭지 제어 장치
KR20180000403A (ko) * 2016-06-23 2018-01-03 김현진 위생 수도꼭지
KR102498863B1 (ko) 2016-06-23 2023-02-09 김현진 위생 수도꼭지
JP2022520841A (ja) * 2019-02-15 2022-04-01 ネオパール アーゲー 任意方向タッチスイッチ
JP7434345B2 (ja) 2019-02-15 2024-02-20 ネオパール アーゲー 任意方向タッチスイッチ
CN112780791A (zh) * 2021-01-27 2021-05-11 广东工业大学 一种机械式可控出水时间的水龙头
CN112780791B (zh) * 2021-01-27 2024-04-26 广东工业大学 一种机械式可控出水时间的水龙头
CN116336250A (zh) * 2023-03-03 2023-06-27 江苏荣元铸业有限公司 一种节水阀
CN116336250B (zh) * 2023-03-03 2024-06-04 江苏荣元铸业有限公司 一种节水阀

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1548344B1 (en) Opening and closing valve
US4502507A (en) Single handle faucet valve
CA2045099C (en) Flush control assembly for pressure flush valves
US20120005816A1 (en) Flush Valve Handle Assembly Providing Dual Mode Operation
US5301373A (en) Dual flush mechanism
US6712090B1 (en) Hydraulic valve
US4662602A (en) Metering valve
US4667349A (en) Water saving stopcock
JP2002168368A (ja) 操作レバー制御式の蛇口開閉装置
WO2009012638A1 (fr) Commutateur d'installation de cuisine et de toilettes
US5290008A (en) Discharge controlling device for faucets
RU2307215C2 (ru) Узел отцепляющего рычага
US5191662A (en) Flush limiting mechanism
MXPA04006701A (es) MANGUERA DE REGADERA QUE COMPRENDE UNA VáLVULA DE DOS VIAS, Y LA VáLVULA DE DOS VIAS PARA UNA MANGUERA DE REGADERA.
EP1293713A2 (en) Timed faucet switchable to continuous dispensing
JP2005264979A (ja) 開閉弁装置及びそれを備えた水栓装置
EP0842334B1 (en) Flush valve
JP2559020Y2 (ja) 1本の操作レバーにより多段階制御される蛇口装置
US20020144732A1 (en) Liquid flow control valve
JP3094053U (ja) 水洗便器用水タンク
US6834399B1 (en) Pressure vessel
JPH0342133Y2 (ja)
JPS5910230Y2 (ja) フラツシユバルブ
WO2007145445A1 (en) Angle valve cap having bidet connection distribution hole
AU712718B2 (en) Improvements in or relating to valves

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060222

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060418

A045 Written measure of dismissal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20060926