JP2002167665A - 成膜装置及び方法 - Google Patents

成膜装置及び方法

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JP2002167665A
JP2002167665A JP2000364416A JP2000364416A JP2002167665A JP 2002167665 A JP2002167665 A JP 2002167665A JP 2000364416 A JP2000364416 A JP 2000364416A JP 2000364416 A JP2000364416 A JP 2000364416A JP 2002167665 A JP2002167665 A JP 2002167665A
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substrate
film
ion beam
film forming
gas
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Arata Masui
新 増井
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成膜速度が大きく、付き回り性にも優れた成
膜装置及び方法を提供すること。 【解決手段】 オリフィス40aから出射したイオンビ
ームIBは、発散しつつ基板Wの表面に入射する。この
際、イオンビームIBは、所定エネルギー状態に制御さ
れており、基板Wの表面に付着したプリカーサガスPG
の分子を分解して、基板W上に配線金属等からなる薄膜
を堆積する。プリカーサガスPGが基板W表面の凹部に
回り込むので、凹部の側面にも比較的付き回り性良く薄
膜を付着させることができる。この場合、基板Wを高温
に加熱する必要がなく、成膜に際して基板Wに与えるダ
メージを少なくすることができる。また、イオンビーム
IBは、配線金属であるCu等の膜材料と同一の原子種
をイオン化したものであるので、イオンビームIBが基
板Wの表面に入射することによって、イオンビームIB
そのものが基板Wの表面に直接的に薄膜を堆積すること
に寄与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオンビームを利
用して気相成長型の成膜を行う成膜装置及び方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体プロセスでは、基板上にホールや
溝の埋込みを伴う成膜が行われる場合がある。このよう
な埋込み用の成膜として実用化されている成膜方法とし
て、主に気相成長法(いわゆるCVD法)と、スパッタ
法とがある。
【0003】前者のCVD法では、例えば埋込み用の配
線金属の化合物を含有する反応ガスを基板上に供給し、
反応ガスの分解によって生成した膜材料を基板上に堆積
させる。このうち、反応ガスの分解を基板の熱で行うも
のを熱CVDと呼び、反応ガスの分解を基板近傍に形成
したプラズマ中の衝突で行うものをプラズマCVDと呼
ぶ。なお、CVD法には、MOCVDと呼ばれるものも
ある。このMOCVDは、基本的には熱CVDであり、
原料ガスとして有機金属化合物を使用する。
【0004】後者のスパッタ法では、イオンをカソード
であるターゲット材料に衝突させることによって、ター
ゲット材料から飛び出した成膜粒子による成膜を行う。
埋込みを目的とする場合、ホールや溝の底まで成膜粒子
が入射するように成膜粒子に高い指向性を持たせるコリ
メートスパッタと呼ばれる手法が利用されたり、帯電さ
せた基板にイオン化した成膜粒子を引きつけて基板によ
り垂直に成膜粒子を入射させるイオン化スパッタと呼ば
れる手法が利用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者のCVD法は、ホ
ールや溝の側面等に付き回り性良く成膜することができ
るという表面カバレッジの観点で優れるが、通常は、ス
パッタ法に比較して成膜速度が格段に遅いという問題が
ある。
【0006】一方、後者のスパッタ法は、成膜速度を上
げることができるものの、付き回り性に欠ける。
【0007】そこで、本発明は、成膜速度が大きく、付
き回り性にも優れた成膜装置及び方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の成膜装置は、成膜対象である基板を収容す
る成膜室と、気相成長用の原料ガスを成膜室中に供給す
る原料供給手段と、イオンを発生するイオン源と、イオ
ン源からのイオンを所定エネルギー状態のイオンビーム
に制御して成膜室中の基板上に供給するビーム供給手段
とを備える。ここで、気相成長用の原料ガスとしては、
例えば配線金属の成膜では、この配線金属の化合物を気
化したものを用いることができる。
【0009】上記成膜装置では、原料供給手段が気相成
長用の原料ガスを成膜室中に供給するので、基板の周辺
に原料ガスの雰囲気を形成することができ、基板表面に
微少な凹部があってもその内部に原料ガスを確実に供給
することができる。また、ビーム供給手段がイオン源か
らのイオンを所定エネルギー状態のイオンビームに制御
して成膜室中の基板上に供給するので、基板の表面に付
着した原料ガスや基板近傍に存在する原料ガスを分解し
て膜材料を効率よく生成することができ、基板上に比較
的付き回り性良く膜材料を堆積させることができる。こ
の場合、基板を特に加熱する必要がなく、基板をプラズ
マにさらすこともないので、基板に与えるダメージを少
なくすることができる。なお、イオンビームは、原料ガ
スを分解するだけでなく、分解後の膜材料を基板表面上
で活性化するので、得られた膜の密着性や膜質向上を図
ることができる。
【0010】また、本発明の好ましい態様では、イオン
源が、例えば成膜材料から成るイオンを発生する。
【0011】この場合、イオンビーム自体によっても、
成膜を進行させることができるので、成膜速度をさらに
向上させることができる。
【0012】また、本発明の好ましい態様では、成膜室
に、基板の周辺に成膜材料で構成されたターゲットが配
置されており、ビーム供給手段が、ターゲットにイオン
ビームを入射させる。
【0013】この場合、ターゲットのセルフスパッタに
よる成膜も並行して進めることができるので、成膜速度
をさらに向上させることができる。
【0014】また、本発明の成膜方法では、気相成長用
の原料ガスを成膜対象である基板の周囲に供給する工程
と、イオン源から発生させたイオンを所定エネルギー状
態のイオンビームに制御して基板上に供給する工程とを
備える。
【0015】上記成膜方法では、気相成長用の原料ガス
を基板の周囲に供給するので、基板表面に微少な凹部が
あってもその内部に原料ガスを確実に供給することがで
きる。また、イオン源からのイオンを所定エネルギー状
態のイオンビームに制御して基板上に供給するので、基
板表面に付着した原料ガスや基板近傍に存在する原料ガ
スを分解して膜材料を効率よく生成することができ、基
板上に比較的付き回り性良く膜材料を堆積させることが
できる。この場合、基板を特に加熱等する必要がなく、
基板に与えるダメージを少なくすることができる。な
お、イオンビームは、分解後の膜材料を基板表面上で活
性化するので、得られた膜の密着性や膜質向上を図るこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
に係る成膜装置及び成膜方法の一実施形態について具体
的に説明する。
【0017】図1は、実施形態の成膜装置の構造の概要
を示す構成図である。この成膜装置は、成膜対象である
基板Wを収容する成膜室10と、原料ガス源20からの
気相成長用の原料ガスを成膜室10中に供給する原料供
給手段であるガス供給系30と、イオンビームを成膜室
10に供給するイオンビーム生成室40とを備える。
【0018】成膜室10の内部には、基板Wを支持する
ホルダ11が収容されている。指示されている基板W
は、半導体製造プロセスを経て微細口やトレンチ構造が
形成された半導体基板、液晶ガラス基板等である。成膜
室10とイオンビーム生成室40との境界を成す隔壁に
は、基板Wに対向して、成膜室10内にイオンビームI
Bを導入するためのオリフィス40aが形成されてい
る。
【0019】ガス供給系30は、ホルダ11上の基板W
の周囲から基板Wに向けて原料ガスであるプリカーサガ
スPGを供給する。このプリカーサガスPGは、埋込み
用の配線金属の化合物からなり、不活性ガスや還元・酸
化ガス等のキャリアガスを含有するものとすることがで
きる。例えば、配線金属としてCuを成膜する場合、プ
リカーサガスPGとして塩化銅CuClを加熱・気化
したものを用いることができる。なお、塩化銅CuCl
に代えて、Cu(hfac)tmvsを用いることも
できる。この場合、Cu(hfac)tmvsをベーパ
ライザ等で気化するとともに、水素ガスをキャリアガス
として混合して成膜室10に供給する。
【0020】イオンビーム生成室40には、イオンIO
を発生するイオン源41と、イオン源41からのイオン
IOを所定エネルギー状態に制御したイオンビームIB
としてオリフィス40aを介して基板W上に供給するた
めのビーム制御部43とを設けている。ここで、ビーム
制御部43とオリフィス40aとはビーム供給手段を構
成し、イオンビームIBの供給によって、プリカーサガ
スPGの分解に寄与するとともに、自ら基板Wに入射し
て成膜に寄与する。なお、本実施形態では、イオンIO
として配線金属であるCu等の膜材料自体をイオン化し
たものを用いているが、これに代えて希ガスイオンを用
いることもできる。この場合、イオンビームIBは、プ
リカーサガスPGの分解に寄与するが、自ら成膜に寄与
することはない。
【0021】図2は、成膜室10の内部構造をより詳細
に説明する図である。基板W用のホルダ11のオリフィ
ス40a側部分であって基板Wの周囲には、プリカーサ
ガスPGの吐出口11bが環状に形成されている。この
吐出口11bは、ガス供給系30を介して図1の原料ガ
ス源20に接続されている。吐出口11bのさらにオリ
フィス40a側には、Cu等の配線金属からなるターゲ
ット13が配置され、ホルダ11から延びる支持部材1
4に固定されている。このターゲット13は、基板Wの
周囲に均等な間隔で配列されており、オリフィス40a
に対し負のバイアスがかけられるようになっている。
【0022】なお、成膜室10は、ゲート16を介して
図示を省略する排気ポンプに接続されており、適当な気
圧(例えば10〜10−3Pa程度)に維持される。
【0023】また、基板Wを支持するホルダ11の内部
には、ヒータ11aや温度センサ(不図示)等が埋め込
まれており、ヒータ11aに適宜通電することで、基板
Wを所望の温度に加熱することができる。ホルダ11内
部には、ヒータ11aに代えて或いはヒータ11aとと
もに、冷却水の配管を形成することもでき、この場合
は、基板Wを冷却することもできる。
【0024】図3は、イオンビーム生成室40の内部構
造をより詳細に説明する図である。まず、
【0025】ここで、蒸発源141は、Cu等の配線金
属MEを収容するルツボ141aと、ルツボ141aを
抵抗加熱する導電体141bとを備える。ルツボ141
a中の配線金属MEは、加熱されて金属蒸気を発生す
る。プラズマ生成部241は、蒸発源141から出射し
た金属蒸気を囲むように配置されたイオン化コイル24
1aと、イオン化コイル241aに高周波電圧を供給す
る交流電源241bと、イオン化コイル241a及び交
流電源241bの間に挿入されるマッチングボックス2
41cとを備える。イオン化コイル241aに囲まれた
空間に入射した金属蒸気は、ここに印加された高周波電
界によってプラズマ化される。引出部341は、プラズ
マ生成部241上方に対向して配置されるプラズマスク
リーングリッド341aと、このプラズマスクリーング
リッド341aに電圧を印加する電源341bとを備え
る。プラズマ生成部241から出射したプラズマのうち
金属イオンはプラズマスクリーングリッド341aに引
き寄せられてこれを透過するが、電子はプラズマスクリ
ーングリッド341aで跳ね返される。
【0026】次に、ビーム制御部43は、引出部341
で取り出されたイオンIOを所望のエネルギーまで加速
する加速部143と、加速されたイオンIOから必要な
ものを弁別してその進行方向を偏向する磁場形成部24
3と、偏向されて水平方向に進行するイオンIOをオリ
フィス40aに向かって収束するイオンビームIBとす
るレンズ系343とを備える。
【0027】ここで、加速部143は、プラズマスクリ
ーングリッド341aに対向して配置されるイオン加速
グリッド143aと、このイオン加速グリッド143a
に電圧を印加する電源143bとを備える。なお、イオ
ン加速グリッド143aに印加される電圧は、イオンビ
ームIBが入射するオリフィス40aの部分にも印加さ
れる。すなわち、イオンビームIBが入射するオリフィ
ス40aの部分は、接地されたイオンビーム生成室40
のチャンバ壁から絶縁されており、イオン加速グリッド
143aの電位とオリフィス40aの部分の電位とが同
一に設定される。磁場形成部243は、加速部143を
経て所望のエネルギーまで加速されたイオンビームIB
に対し紙面に垂直な方向から磁界を印加する。これによ
り、所望イオンに対応するイオンビームIBのみが水平
方向に偏向される。レンズ系343では、ほぼ平行なイ
オンビームIBが収束され、焦点位置にあるオリフィス
40aに入射する。
【0028】なお、成膜室10は、ゲート16を介して
図示を省略する排気ポンプに接続されており、適当な気
圧(例えば10−2Pa程度)に維持される。つまり、
成膜室10とイオンビーム生成室40とは差動排気され
た状態となっている。
【0029】以下、動作について説明する。成膜室10
において、吐出口11bから吐出されたプリカーサガス
PGは、拡散して基板Wの周辺にプリカーサガスPGの
雰囲気を形成する。この際、基板Wの表面にホールや溝
等の微細構造が形成されていても、これらの凹部の内部
にプリカーサガスPGを比較的均一に供給することがで
きる。
【0030】一方、オリフィス40aから適当な広がり
角で出射したイオンビームIBは、発散しつつ基板Wの
表面に入射する。この際、イオンビームIBは、所定エ
ネルギー状態に制御されており、基板Wの表面に付着し
たプリカーサガスPGの分子や基板W近傍に存在するプ
リカーサガスPGの分子を分解して、基板W上に配線金
属等からなる薄膜を堆積する。この際、プリカーサガス
PGが基板W表面の凹部に回り込むので、凹部の側面に
も比較的付き回り性良く薄膜を付着させることができ
る。さらにこの場合、基板Wを高温に加熱する必要がな
く、基板Wをプラズマにさらすこともないので、成膜に
際して基板Wに与えるダメージを少なくすることができ
る。
【0031】また、イオンビームIBは、配線金属であ
るCu等の膜材料と同一の原子種をイオン化したもので
あるので、イオンビームIBが基板Wの表面に入射する
ことになって、イオンビームIBを構成する配線金属イ
オンによって基板Wの表面に直接的に薄膜を堆積するこ
とができる。これにより、成膜速度をさらに向上させる
ことができる。
【0032】さらに、基板Wの周囲に入射したイオンビ
ームIBは、配線金属であるCu等からなるターゲット
13をスパッタするので、ターゲット13からは、配線
金属の粒子が飛び出す。この配線金属粒子は、基板Wの
表面に入射して基板W上に薄膜を形成する。これによ
り、成膜速度をさらに補助的に向上させることができ
る。
【0033】なお、基板W上に入射したイオンビームI
Bは、基板W上の薄膜に入射して薄膜を構成する配線金
属の原子を活性化する。このような所謂イオンアシスト
効果によって、配線金属の密着性や配向性を向上させる
ことができる。
【0034】図4は、図1に示す成膜装置を用いた成膜
過程を概念的に説明する図である。基板Wの周辺に供給
されたプリカーサガスの分子MOの一部は、基板Wの表
面に吸着されて、ある程度の時間ここに留まる。この状
態で、基板W上にイオンビームIBが入射すると、基板
Wの表面に吸着された分子MOが衝突エネルギーで一部
分解されて金属原子として基板Wの表面に付着する。ま
た、イオンビームIB自体が基板Wの表面に入射するこ
とによって、イオンビームIBを構成する金属原子が基
板Wの表面に直接的に埋め込まれ或いは付着してここに
薄膜を形成する。なお、プリカーサガスの分子MOの一
部は、基板Wに付着することなくイオンビームIBによ
って分解される場合もあり、この場合は分解によって形
成された金属原子MAが基板Wの表面に付着する。
【0035】イオンビームIBのエネルギーが大きけれ
ば、基板Wの表面に吸着された分子MOを分解しやすく
なるが、イオンビームIBのエネルギーが大きくなり過
ぎると、基板Wの表面に形成された金属膜等が逆にスパ
ッタエッチされてしまう。実施形態のように銅の化合物
ガスを用いる場合、イオンビームIBのエネルギーを、
ガスの結合エネルギーに対応する数eVからスパッタ率
が高まる50eV程度までの間の適当な値に設定するこ
とが必要になる。
【0036】以上、実施形態に即して本発明を説明した
が本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例
えば基板Wに形成する膜材料は、Cuに限らず、他の金
属とすることができ、さらに非金属を成膜することもで
きる。
【0037】また、成膜対象となる基板Wは、半導体基
板や液晶ガラス基板等に限るものではなく、樹脂等で形
成した基板上に上記と同様の成膜を行うことができる。
樹脂基板の場合、基板を高温にすることができないの
で、通常のCVD法では成膜ができないが、本実施形態
の装置では、基板Wを加熱する必要がない。つまり、樹
脂基板にダメージを与えることなく、付き回り性を向上
させ、成膜速度を上げ、さらにイオンアシスト効果によ
って密着性等の膜特性の向上を図ることができる。
【0038】また、イオンビーム生成室40において、
蒸発源141は、抵抗加熱に限らず、誘導加熱や電子ビ
ーム加熱によって配線金属を蒸発させるものとすること
ができる。その他、金属ターゲットを希ガス等でスパッ
タして金属粒子を発生させるものとすることもできる。
【0039】また、プラズマ生成部241は、高周波放
電に限らず、マイクロ波を併用してプラズマ生成の効率
を高めることができる。
【0040】
【発明の効果】本発明の成膜装置によれば、基板の周辺
に原料ガスの雰囲気を形成することができ、基板表面に
微少な凹部があってもその内部に原料ガスを確実に供給
することができる。また、基板の表面に付着した原料ガ
スや基板近傍に存在する原料ガスを分解して膜材料を効
率よく生成することができ、基板上に比較的付き回り性
良く膜材料を堆積させることができる。この場合、基板
を特に加熱する必要がなく、基板をプラズマにさらすこ
ともないので、基板に与えるダメージを少なくすること
ができる。なお、イオンビームは、原料ガスを分解する
だけでなく、分解後の膜材料を基板表面上で活性化する
ので、得られた膜の密着性や膜質向上を図ることができ
る。
【0041】本発明の方法によれば、基板表面に微少な
凹部があってもその内部に原料ガスを確実に供給するこ
とができる。また、基板表面に付着した原料ガスや基板
近傍に存在する原料ガスを分解して膜材料を効率よく生
成することができ、基板上に比較的付き回り性良く膜材
料を堆積させることができる。この場合、基板を特に加
熱等する必要がなく、基板に与えるダメージを少なくす
ることができる。なお、イオンビームは、分解後の膜材
料を基板表面上で活性化するので、得られた膜の密着性
や膜質向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る成膜装置の全体構造
を説明する図である。
【図2】図1の成膜装置の成膜室の内部構造をより詳細
に説明する図である。
【図3】図1の成膜装置のビーム生成室の内部構造をよ
り詳細に説明する図である。
【図4】実施形態の装置における成膜過程を概念的に説
明する図である。
【符号の説明】
10 成膜室 11 ホルダ 11b 吐出口 13 ターゲット 20 原料ガス源 30 ガス供給系 40 イオンビーム生成室 40a オリフィス 41 イオン源 43 ビーム制御部 141 蒸発源 143 加速部 241 プラズマ生成部 243 磁場形成部 341 引出部 343 レンズ系 IB イオンビーム IO イオン ME 配線金属 PG プリカーサガス W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K029 BA08 BD02 CA03 CA08 DC37 DD02 4M104 AA01 AA02 AA03 AA07 AA08 AA09 AA10 BB04 DD35 DD36 DD37 DD39 HH08 HH09 HH13 HH14 HH20 5F103 AA06 BB02 BB09 BB14 DD28

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成膜対象である基板を収容する成膜室
    と、 気相成長用の原料ガスを前記成膜室中に供給する原料供
    給手段と、 イオンを発生するイオン源と、 前記イオン源からのイオンを所定エネルギー状態のイオ
    ンビームに制御して前記成膜室中の基板上に供給するビ
    ーム供給手段とを備える成膜装置。
  2. 【請求項2】 前記イオン源は、成膜材料から成るイオ
    ンを発生することを特徴とする請求項1記載の成膜装
    置。
  3. 【請求項3】 前記成膜室には、基板の周辺に成膜材料
    で構成されたターゲットが配置されており、前記ビーム
    供給手段は、前記ターゲットに前記イオンビームを入射
    させることを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
  4. 【請求項4】 気相成長用の原料ガスを成膜対象である
    基板の周囲に供給する工程と、 イオン源から発生させたイオンを所定エネルギー状態の
    イオンビームに制御して基板上に供給する工程とを備え
    る成膜方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014106200A3 (en) * 2012-12-31 2014-08-21 Fei Company Method for preparing samples for imaging

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WO2014106200A3 (en) * 2012-12-31 2014-08-21 Fei Company Method for preparing samples for imaging

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