JP2002167088A - ウェブ切断方法及びウェブロール切替方法 - Google Patents

ウェブ切断方法及びウェブロール切替方法

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JP2002167088A
JP2002167088A JP2000364235A JP2000364235A JP2002167088A JP 2002167088 A JP2002167088 A JP 2002167088A JP 2000364235 A JP2000364235 A JP 2000364235A JP 2000364235 A JP2000364235 A JP 2000364235A JP 2002167088 A JP2002167088 A JP 2002167088A
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web
roll
cutting
cut
cutter
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Shinsuke Takahashi
伸輔 高橋
Katsumi Watanabe
勝美 渡辺
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Replacement Of Web Rolls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送中のウェブを綺麗に切断する。 【解決手段】 ウェブ16aが残り少なくなってくる
と、新ウェブロールがウェブ16aの搬送速度と等しい
周速度で回転され、この周面にウェブ16aが押し付け
られる。新ウェブロールの周面に塗布されている接着剤
によって新しいウェブの先端部がウェブ16aに接合さ
れる。旧ウェブロールの軸にブレーキがかけられ、旧ウ
ェブロールとニップローラとの間のウェブ16aにテン
ションがかけられる。カッター31がカッター待機位置
31aからカッター停止位置31bまで回転され、ウェ
ブ16aの内側から縁16bに向かって切れ目が形成さ
れると、次の瞬間に切れ目から縁16b及び縁16bと
反対側の縁に向かって裂け目が形成され、ウェブ16a
がほぼ幅方向に切断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェブ切断方法及
びウェブロール切替方法に関し、更に詳しくは搬送中の
ウェブを速やかに、かつ切断後の縁がギザギザになった
り、破片を出すようなことなく、綺麗に切断するウェブ
切断方法及びこのウェブ切断方法を用いてウェブの搬送
を途切れさせることなくウェブロールの切替を行うウェ
ブロール切替方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウェブの表面に磁気記録媒体等を塗布し
て製品(例えばオーディオテープ等)を製造する際に、
その支持体となる長尺のウェブは、ロール状に巻き回し
たウェブロールの形態で供給される。そして、生産性を
高めるために、製造ラインを止めずにウェブロールの供
給,ウェブ同士の接合,旧ウェブロールの切り離し(搬
送中の旧ウェブを切断)を行って連続的にウェブを搬送
する必要がある。
【0003】搬送中の旧ウェブを切断する方法として
は、例えば特開昭56−136745号公報に記載され
ているように、ウェブの幅方向にカッターを高速移動さ
せてウェブを切断する方法が知られている。また、ウェ
ブの搬送路の両側にそれぞれカッターを設け、ウェブの
両縁に衝撃性をもって同時に切れ目を入れることによ
り、両縁の切断とウェブの張力とでウェブが裂け、ウェ
ブの全幅が切断されるようにした方法も知られている
(特開平2−33041号公報)。
【0004】一方、ウェブロール切替方法としては、例
えば上記特開平2−33041号公報に記載されている
ように、互いに直交する2軸からなる2軸ターレット型
送出装置の1本の軸の両端にそれぞれウェブロールを取
り付けておき、旧ウェブロールが使い切られる直前に、
搬送中の旧ウェブロールのウェブが、これに同期して回
転される新ウェブロールの周面に押し付けられる。新ウ
ェブロールの周面には、先端部から所定長さに接着剤が
塗布されており、新ウェブロールのウェブの先端部が旧
ウェブロールのウェブに接合され、新ウェブロールのウ
ェブが旧ウェブロールのウェブと一体に搬送されるよう
になる。この後、新ウェブロールと旧ウェブロールとの
間にある旧ウェブが上述した方法によって切断される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報記載のいずれ
の方法も連続接合に有効な技術ではあるものの、ウェブ
に塗布する例えば磁気記録媒体の高密度化に伴い磁気記
録媒体の薄層化が進み、その支持体となるウェブもより
薄い素材が求められてきている。このため、ウェブの厚
みを薄くすると、ウェブの素材により強度が要求され、
延伸率の高いウェブが用いられるようになる。これに伴
い、上述したような切断方法では、切り口がギザギザに
なりやすく、工程内を走行するうちに切り口から裂かれ
て脱落したウェブの破片がウェブに付着したまま後工程
に搬送されるということが散発する。後工程では、例え
ば、磁性層がウェブの表面に塗布されるが、破片が付着
した部分には磁性層が塗布されず、いわゆるヌケ等が発
生する。したがって、上述したような切断方法では、不
良品の発生率が高くなり、生産性が低下する。
【0006】本発明は、搬送中のウェブを速やかに、か
つ切断後の縁がギザギザになったり、破片を出すような
ことなく、綺麗に切断できるウェブ切断装置を提供する
ことを目的とする。また、ウェブの搬送を途切れさせる
ことなく、また破片を発生させることなく、ウェブロー
ルの切替を行うウェブロール切替方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のウェブ切断方法は、搬送中のウェブを幅方
向に切断するウェブ切断方法において、ウェブの長手方
向にテンションをかけながら、ウェブの幅方向でいずれ
か一方の縁に寄った内側の所定位置から近い方の縁に向
かって切れ目を入れることにより、ウェブが引き裂かれ
て幅方向に切断するものである。また、前記切れ目は、
ウェブの一方の縁から150mm以内に入れられるもの
である。また、前記ウェブは、厚みを15μm以下とし
たものである。また、前記テンションは、ウェブの断面
あたりの応力が1.0kg/mm 2 以上になるように設
定したものである。また、前記テンションは、ウェブを
ロール状に巻き回したウェブロールにブレーキをかける
ことにより発生させるものである。
【0008】本発明のウェブロール切替方法は、第1の
ウェブロールからウェブを連続的に引き出しつつ、この
引出し速度に対応した周速度で回転される第2のウェブ
ロールのウェブに第1のウェブロールのウェブを接合し
た後、第1のウェブロールのウェブを幅方向に切断する
ことにより、ウェブの搬送を途切れさせることなくウェ
ブロールの切替を行うウェブロール切替方法において、
前記ウェブ切断方法を用いて、前記第1のウェブロール
のウェブを切断するものである。また、前記第1のウェ
ブロールのウェブを切断するカッターから、前記接合の
際に、前記第1のウェブロールのウェブを第2のウェブ
ロールのウェブに圧接する圧接手段までの距離が500
mm以上3000mm以内であるようにしたものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を実施した2軸ターレット
型送出装置を示す図1及び図2において、2軸ターレッ
ト型送出装置10は、直交する2本の軸11,12から
なり、一方の軸11の両端には、それぞれ新ウェブロー
ル15及び旧ウェブロール16が回転自在に装着されて
いる。これらのウェブロール15,16はそれぞれ図示
せぬ駆動手段によって矢印A,B方向に回転駆動可能と
なっている。
【0010】他方の軸12の両端には、それぞれガイド
ロール17,18が回転自在に設けられており、通常の
ウェブ走行状態においては、旧ウェブロール16から引
き出されたウェブ16aは、ガイドロール17に案内さ
れ、固定ガイドロール20を介して二点鎖線で示す所定
の走行路上を走行される。なお、ウェブロール15,1
6のウェブ15a,16aは、ともに同じ構成をしてお
り、例えば厚みが6μm,幅が1050mmのPET
(ポリエチレンテレフタレート)である。
【0011】一方、ウェブ接合装置22は図示せぬ基台
に設けられた支軸23を介して、矢印C,D方向に回動
自在に取り付けられている。このウェブ接合装置22に
は、ニップロール25とガイドロール26とがそれぞれ
フレーム27に回転自在に設けられており、旧ウェブロ
ール16のウェブ16aの残量が少なくなった時点で、
ウェブ接合装置22が、二点鎖線で示す退避位置22a
から矢印C方向に回動される。
【0012】新ウェブロール15の外周面には、予め接
着剤がウェブ15aの先端部から所定長さだけ塗布され
ている。新ウェブロール15は、ウェブ接合装置22が
矢印C方向に回動される直前から、ウェブ16aの走行
速度に等しい周速度で回転を開始する。ウェブ接合装置
22の矢印C方向への回動により、ニップロール25が
ウェブ16aを新ウェブロール15の外周面に押し付け
ると、接着剤によりウェブ15aの先端部がウェブ16
aに接合され、そのままウェブ16aと一体になって実
線で示す走行路に沿って流れる。
【0013】ウェブ15aがウェブ16aと一体に搬送
され始めた後、旧ウェブロール16の軸にブレーキがか
けられ、旧ウェブロール16の回転数が落とされるか
ら、ウェブ16aに所定の強さ、例えば10kg/mの
テンションがかかる。このテンションにより、ウェブ1
6aの断面に1.0kg/mm2 以上の応力が働く。
【0014】旧ウェブロール16とガイドロール17と
の間のウェブ16aの走行路には、ウェブ16aを切断
するウェブ切断装置30が配設されている。ウェブ切断
装置30は、図3に示すように、カッター31がアーム
32の一端部に固定されており、アーム32の他端部が
軸33に固定されている。
【0015】前記軸33は、図示せぬ駆動手段によって
回転されるようになっており、軸33の回転によってア
ーム32を介してカッター31が矢印E方向(図3上で
反時計方向)に回転される。また、カッター31の一点
鎖線で示す回転軌道Pを覆うように、保護カバー35が
設けられている。この保護カバー35は、側方から見る
と、切断されるウェブ16aの一方の縁16bが入り込
む部分のみが扇形に削り取られた円形状をしている。
【0016】カッター31は、待機状態では、二点鎖線
で示すカッター待機位置31aに停止している。そし
て、ウェブ16aを切断する際には、カッター31が矢
印E方向へ高速回転し、カッター31の先端がウェブ1
6aの表面に対してほぼ垂直に突き立てられてから、ウ
ェブ16aの内側から外側の縁16bに向かって幅方向
に切れ目38(図4参照)を入れる。次の瞬間、ウェブ
16aにかけられているテンションにより、ウェブ16
aは切れ目38から縁16b及びその反対側の縁16c
に向かって裂け、幅方向に切断される。この切断にかか
る時間は、本実施形態では0.1〜0.2秒である。
【0017】カッター31は、ウェブ16aに切れ目3
8を入れてから、そのまま回転を続け、カッター待機位
置31aから角度θ(例えばθ=120°)回転したカ
ッター停止位置31bに到達してから停止する。この
後、カッター31は、保護カバー35内をゆっくりした
速度で回転してカッター待機位置31aまで戻って待機
状態に復帰する。
【0018】カッター31によって切断されたウェブ1
6aの直後の状態を示す図4において、カッター31の
先端がウェブ16aに当たる位置は、ウェブ16aの縁
16bから距離Lとする。この距離Lは、例えば150
mm以内とするのが好ましい。なお、カッター31は、
ウェブ16aの幅方向に高速で移動するが、ウェブ16
aが矢印F方向に例えば速度200m/分で高速搬送さ
れているから、カッター31によって形成された切れ目
38は、搬送方向の下流に向かって傾斜した形状にな
る。この切れ目38は、その長さが短いため、切り口が
ギザギザになったり、破片を発生させるようなことはな
い。また、符号39,40は、それぞれ切れ目38から
縁16bまでの裂け目と、切れ目38から縁16cまで
の裂け目を示す。
【0019】ところで、ウェブ16aに切れ目38を入
れてからウェブ16aの破断が始まり、この破断が完了
してウェブ幅全体が裂けきるまでには、ある程度の時間
がかかる。カッター31からニップロール25までの距
離が短い場合には、切れ目38を入れてもウェブ16a
が裂けきらないうちに、切れ目38を入れた部分がニッ
プロール25より下流に搬送されてしまうことになる。
【0020】ニップロール25より下流は、元々ウェブ
16aにかかる張力が低い上に、ウェブ16aに接合さ
れたウェブ15aにも張力が分担されるため、ウェブ1
6aにかかる張力はきわめて弱くなる。このため、ウェ
ブ16aの途中まで裂けた部分がニップロール25より
下流に搬送されると、裂けの進みは停止し、新旧のウェ
ブロールの切替は失敗する。
【0021】ウェブの裂けに要する時間は、ウェブの材
質,幅,張力等によって変わるが、実験によれば、0.
1〜0.3秒で1秒より大きくなることはないことが分
かった。ウェブ16aの搬送速度(ライン速度)と破断
時間との積が、必要な最低限度のカッター31とニップ
ロール25との距離になる。したがって、ライン速度が
200〜600m/分の場合、必要なカッター31とニ
ップロール25との距離は、300〜3000mmとな
る。通常のライン速度の範囲とウェブ16aの性質とか
ら、必要なカッター31とニップロール25との距離
は、500〜3000mmとするのが好ましい。
【0022】このように構成された2軸ターレット型送
出装置10,ウェブ接合装置22及びウェブ切断装置3
0を用いて、ウェブロールの交換を行う。2軸ターレッ
ト型送出装置10の軸11の端部にそれぞれ新ウェブロ
ール15,旧ウェブロール16を取り付ける。まず、旧
ウェブロール16からウェブ16aが引き出され、ガイ
ドロール17及び固定ロール20を介した図1の二点鎖
線で示す走行路を通って次の加工工程,例えばウェブの
表面に磁気記録媒体を塗布する工程に向かって搬送され
る。
【0023】旧ウェブロール16のウェブ16aの残量
が少なくなってくると、図示せぬセンサーがこれを検出
し、新ウェブロール15がウェブ16aの搬送速度と等
しい周速度で回転を開始するとともに、二点鎖線の退避
位置22aにあったウェブ接合装置22が矢印C方向に
回動される。
【0024】ウェブ接合装置22の矢印C方向への回動
により、ニップローラ25がウェブ16aを新ウェブロ
ール15の外周面に圧接する。これにより、新ウェブロ
ール15のウェブ15aの先端部が接着剤でウェブ16
aに接合され、ウェブ15aがウェブ16aと一体にな
って新ウェブロール15から引き出されて、図1の実線
で示す走行路を搬送されるようになる。
【0025】この直後に、旧ウェブロール16の軸にブ
レーキがかけられ、旧ウェブロール16とニップローラ
25との間にあるウェブ16aに所定強さのテンション
がかけられる。続いて、軸33が回転を開始し、カッタ
ー待機位置31aにあったカッター31がアーム32を
介して矢印E方向へ回転され、カッター31の先端がウ
ェブ16aの面に対してほぼ垂直に突き立てられ、ウェ
ブ16aの内側から縁16bに向かって切れ目38が形
成される。
【0026】次の瞬間、切れ目38から両側の縁16
b,16cに向かってウェブ16aが幅方向に裂け、本
実施形態では切れ目38の形成から0.1〜0.2秒程
度の短時間で完全に切断される。カッター31は、切れ
目38を形成した後もそのまま回転を継続し、カッター
停止位置31bに到達してから一旦停止する。この後、
カッター31は、ゆっくり保護カバー35内を回転して
カッター待機位置31aに復帰する。
【0027】ウェブ16aが切断された後、ウェブ接合
装置22が矢印D方向へ回動して退避位置22aに戻
り、ウェブ15aはウェブ16aの搬送から途切れるこ
となく、次の加工工程に向かって搬送される。
【0028】また、ウェブ16aが切断された後、旧ウ
ェブロール16の回転を停止し、2軸ターレット型送出
装置10の2本軸11,12を図1の時計方向へ回転さ
せ、新ウェブロール15を図1に示す旧ウェブロール1
6の位置に移動させる。そして、旧ウェブロール16の
残った巻芯を取り除き、代わりに別の新しいウェブロー
ルを軸11の一端に取り付けることにより、新旧のウェ
ブロールの切替が完了する。この動作を繰り返すことに
より、新旧ウェブの連続接合切替作業が自動的に行われ
る。
【0029】次に、ウェブのベース厚みを変化させて切
断状況の観察を行った。次の4種類のベースα〜δを用
意し、本発明の実施例として、上述したウェブ切断装置
30を用い、これと対比する比較例として、ウェブの幅
方向にカッターを移動させてウェブの全幅を切断する切
断装置(特開昭56−136745号公報に記載)を用
いて、各ベースを切断する実験を行った。 ベースα:ポリエチレンテレフタレート(PET)から
幅1050mm,厚み6μmに形成したベース ベースβ:ポリエチレンナフタレート(PEN)から幅
1000mm,厚み6μmに形成したベース ベースγ:アラミドから幅1010mm,厚み3.6μ
mに形成したベース ベースδ:アラミドから幅550mm,厚み4.2μm
に形成したベース この実験結果を以下の表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】この表1の結果から明らかなように、比較
例がいずれもウェブの破片が飛散する等の問題を生じさ
せているのに対し、本発明の実施例は、いずれも良好な
切断状況を示している。
【0032】次に、ウェブにかけるテンションを変えて
各ベースの切断状況を確認した。その結果を以下の表2
に示す。
【0033】
【表2】
【0034】この表2から明らかなように、応力が1.
0kg/mm2 未満では切断不良になり、1.0kg/
mm2 以上では良好に切断されることが分かる。したが
って、応力が1.0kg/mm2 以上となるように、テ
ンションをウェブにかけることが好ましいことが分か
る。
【0035】以上説明した実施形態では、ウェブにテン
ションをかけるために、旧ウェブロールにブレーキをか
けて旧ウェブロールの回転数を下げたが、ダンサーロー
ラのよってもよい。また、ウェブを接合するときからテ
ンションをかけたが、切断する瞬間だけテンションをか
けるようにしてもよい。また、ウェブの表面には、次の
加工工程で磁気記録媒体を塗布するようにしたが、本発
明はこれに限定されず、例えば写真乳剤等を塗布しても
よい。
【0036】また、先端部にカッターを固定したアーム
を回転させて切れ目を入れたが、本発明はこれに限定さ
れず、ウェブの内側から近い方の縁に向かって切れ目を
入れることができれば、いかなる方法でもよく、例えば
細長いカッター自身が一端部を中心に回転する回転刃を
用いてもよい。また、カッターがウェブ切断時に回転す
る角度を120°としたが、本発明はこれに限定されな
いのは勿論で、切断した後、そのままの速度で元の位置
に戻るように例えば360°としてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明のウェブ切断方法
によれば、ウェブの長手方向にテンションをかけなが
ら、ウェブの幅方向でいずれか一方の縁に寄った内側の
所定位置から近い方の縁に向かって切れ目を入れること
により、搬送中のウェブが引き裂かれて幅方向に切断す
るので、搬送中のウェブを速やかに、かつ切断後の縁が
ギザギザになったり、破片を出すようなことなく、綺麗
に切断できる。
【0038】また、前記切れ目は、ウェブの一方の縁か
ら150mm以内に入れられるので、少なくともその一
方の縁までは瞬時に裂けるから、切れ目を入れることに
よって生じやすい切り口のギザギザや破片の発生が防止
できる。また、ウェブは、厚みが15μm以下のウェブ
でもなんら問題なく綺麗に切断することができる。ま
た、ウェブの断面あたりの応力が1.0kg/mm2
上になるようにウェブのテンションを設定したので、切
れ目を入れた後の引き裂きが良好に行われる。また、前
記テンションは、ウェブをロール状に巻き回したウェブ
ロールにブレーキをかけることにより容易に発生させる
ことができる。
【0039】本発明のウェブロール切替方法は、第1の
ウェブロールからウェブを連続的に引き出しつつ、この
引出し速度に対応した周速度で回転される第2のウェブ
ロールのウェブに第1のウェブロールのウェブを接合し
た後、上記いずれかの切断方法により、第1のウェブロ
ールのウェブを幅方向に切断するので、ウェブの搬送を
途切れさせることなく、また破片を発生させることがな
いから、不良品を発生させることなく、ウェブを次の工
程に能率よく送り出すことができる。
【0040】また、第1のウェブロールのウェブを切断
するカッターから第1のウェブロールのウェブを第2の
ウェブロールのウェブに圧接する圧接手段までの距離が
500mm以上3000mm以内となるようにしたの
で、第1のウェブロールのウェブが完全に切断されてか
ら第1のウェブロールのウェブと第2のウェブロールの
ウェブとの接合が行われ、第1のウェブロールのウェブ
が切断されないまま下流に搬送される事故が防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】2軸ターレット型送出装置を示す説明図であ
る。
【図2】旧ウェブロールのウェブに新ウェブロールのウ
ェブが接合された直後の状態を示す説明図である。
【図3】ウェブ切断装置を示す側面図である。
【図4】ウェブが切断された直後の状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 2軸ターレット型送出装置 15 新ウェブロール 15a,16a ウェブ 15b,16b 縁 16 旧ウェブロール 22 ウェブ接合装置 25 ニップロール 30 ウェブ切断装置 31 カッター 32 アーム 38 切れ目 39,40 裂け目

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送中のウェブを幅方向に切断するウェ
    ブ切断方法において、 ウェブの長手方向にテンションをかけながら、ウェブの
    幅方向でいずれか一方の縁に寄った内側の所定位置から
    近い方の縁に向かって切れ目を入れることにより、ウェ
    ブが引き裂かれて幅方向に切断することを特徴とするウ
    ェブ切断方法。
  2. 【請求項2】 前記切れ目は、ウェブの一方の縁から1
    50mm以内に入れられることを特徴とする請求項1記
    載のウェブ切断方法。
  3. 【請求項3】 前記ウェブは、厚みが15μm以下であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載のウェブ切断
    方法。
  4. 【請求項4】 前記テンションは、ウェブの断面あたり
    の応力が1.0kg/mm2 以上になるように設定した
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のウェ
    ブ切断方法。
  5. 【請求項5】 前記テンションは、ウェブをロール状に
    巻き回したウェブロールにブレーキをかけることにより
    発生させることを特徴とする請求項1ないし4いずれか
    記載のウェブ切断方法。
  6. 【請求項6】 第1のウェブロールからウェブを連続的
    に引き出しつつ、この引出し速度に対応した周速度で回
    転される第2のウェブロールのウェブに第1のウェブロ
    ールのウェブを接合した後、第1のウェブロールのウェ
    ブを幅方向に切断することにより、ウェブの搬送を途切
    れさせることなくウェブロールの切替を行うウェブロー
    ル切替方法において、 前記請求項1ないし5いずれか記載のウェブ切断方法を
    用いて、前記第1のウェブロールのウェブを切断するこ
    とを特徴とするウェブロール切替方法。
  7. 【請求項7】 前記第1のウェブロールのウェブを切断
    するカッターから、前記接合の際に、前記第1のウェブ
    ロールのウェブを第2のウェブロールのウェブに圧接す
    る圧接手段までの距離が500mm以上3000mm以
    内であることを特徴とする請求項6記載のウェブロール
    切替方法。
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