JP2002166566A - インクカートリッジ - Google Patents

インクカートリッジ

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JP2002166566A
JP2002166566A JP2000366961A JP2000366961A JP2002166566A JP 2002166566 A JP2002166566 A JP 2002166566A JP 2000366961 A JP2000366961 A JP 2000366961A JP 2000366961 A JP2000366961 A JP 2000366961A JP 2002166566 A JP2002166566 A JP 2002166566A
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ink cartridge
pressing force
pressing
wall
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JP2000366961A
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Masaaki Itano
雅明 板野
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間にわたって収納・保存した場合であっ
ても、良好な濃度範囲のインク液のみを安定して供給す
ることができるインクカートリッジを提供する。 【解決手段】 インク含浸多孔質保持体を充填したイン
ク収納室31,32を含み、そのインクカートリッジ外
部から内側方向に負荷される押圧力によって変形可能で
あると共に前記押圧力の解除により押圧力負荷前の形状
に復元可能な伸縮性材料からなる第1の変形部61,6
2と、その第1変形部におけるインクカートリッジ内側
方向への変形に対応してインクカートリッジ外側方向に
変形可能であると共に前記押圧力の解除により押圧力負
荷前の形状に復元可能な伸縮性材料からなる第2の変形
部63,64とを、インクカートリッジの外面に露出し
た前記インク収納室の壁部の少なくとも一部にそれぞれ
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク含浸多孔質
保持体充填型のインクカートリッジ及びそれを装着可能
なプリンタに関する。本発明は、特に、顔料インク含浸
多孔質保持体充填型のインクカートリッジに適用するの
が好ましい。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置へのインク供給
には、従来からインクカートリッジが広範に使用されて
いる。例えば、カラー印刷用のインクカートリッジは、
各色のインク毎にインク収納室とインク供給手段とを備
えており、インクジェット記録装置の所定位置に取付け
ることによって、前記のインク供給手段と、インクジェ
ット記録装置側に設けたインク吸入口とが連結され、イ
ンクカートリッジからインクジェット記録装置へインク
が供給される。
【0003】また、インクカートリッジにおいては、前
記のインク収納室にウレタンフォームなどの多孔質体を
充填したタイプも広範に利用されている。これは、液状
インクを多孔質体に含浸させた状態でインク収納室に充
填したタイプのインクカートリッジであり、インクの安
定供給を主な目的としている。
【0004】一方、インクジェット記録方法において
は、染料インクに代わり、顔料インクの使用が拡がって
いる。顔料インクを用いる場合でも、インクカートリッ
ジを利用するのが便利であり、多孔質保持体充填型のイ
ンクカートリッジを利用するのが更に有利である。
【0005】しかしながら、顔料インクは水性分散液で
あるため、顔料粒子の沈降という問題がある。例えば、
倉庫や販売店の棚上などにて、インクカートリッジの状
態で長期間放置されると、インクカートリッジのインク
収納室内部で顔料粒子が徐々に沈降する。例えば、イン
ク供給手段が設けられているインクカートリッジの底面
を下側にして長期間放置されると、インク収納室の内部
で底部から上部の方向に顔料粒子の濃度傾斜が発生し、
底部には、顔料粒子濃度が高く、過度に色の濃い層が生
じ、上部には顔料粒子濃度が低く、過度に色の薄い層が
生じる。このままの状態で、インクカートリッジをイン
クジェット記録装置に装着して印刷を行うと、インク液
の取込口も一般的に底部付近に設けられているので、最
初に、顔料粒子濃度の高い層からインクが供給され、過
度に色の濃い印刷物が生じる。逆に、インク供給手段が
設けられているインクカートリッジの底面を上側にして
長期間放置した後で、インクカートリッジをインクジェ
ット記録装置に装着して印刷を行うと、インク液の取込
口から、最初に、顔料粒子濃度の低い層からインクが供
給されるので、過度に色の薄い印刷物が生じる。このよ
うに、いずれの場合にも、均一な顔料濃度のインクを安
定に供給する目的を達成することができなくなる。
【0006】また、インクカートリッジの外側形状は、
一般的に直方体型であり、保存される際に重力方向の下
側になる面は一定ではなく、各面がそれぞれ下側になっ
て保存される可能性がある。しかも、複数個のインクカ
ートリッジを1つの紙製ケースなどの内部に詰めて保存
する場合も多く、その際に、各インクカートリッジの上
下方向などを揃えないで紙製ケースに詰めることも多い
ので、各インクカートリッジ毎に、顔料粒子の濃度傾斜
が発生する方向がまちまちになる可能性があり、一般的
にインク収納室の底面付近に設けられているインク取込
口からは種々の濃度のインク液が取込まれる可能性があ
る。
【0007】インクカートリッジのインク収納室が液状
インクをそのまま収納するタイプである場合は、インク
ジェット記録装置への装着前にインクカートリッジを充
分に振ることにより内部のインク液を撹拌し、顔料粒子
の分散状態を均一化することも可能であるが、多孔質保
持体充填型のインクカートリッジの場合には、インク液
を多孔質保持体に含浸させた状態でインク収納室に充填
しているため、インクカートリッジを振っても、顔料粒
子を均一分散化することは極めて困難であるか、事実上
不可能な場合もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、多孔質保持体充填型の顔料インクカートリッジを、
重力方向に関して任意の位置関係で長期間にわたって放
置した場合であっても、極端に顔料粒子濃度が高くて過
度に色の濃いインク(又は、極端に顔料粒子濃度が低く
て過度に色の薄いインク)をインク取込口から取込んで
インクジェット記録装置へ供給することを防止する手段
を提供することにある。
【0009】更に、多孔質保持体充填型の顔料インクカ
ートリッジを、重力方向に関して特定の位置関係で長期
間にわたって放置し、インク収納室内部に顔料粒子濃度
が高くて過度に色の濃い層と、顔料粒子濃度が低くて過
度に色の薄い層が生じても、これらの過度に色の濃いイ
ンク(又は、過度に色の薄いインク)をインク取込口か
ら取込んでインクジェット記録装置へ供給することを防
止する手段を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
よる、インク含浸多孔質保持体を充填したインク収納室
を含むインクカートリッジであって、そのインクカート
リッジ外部から内側方向に負荷される押圧力によって変
形可能であると共に前記押圧力の解除により押圧力負荷
前の形状に復元可能な伸縮性材料からなる第1の変形部
と、その第1変形部におけるインクカートリッジ内側方
向への変形に対応してインクカートリッジ外側方向に変
形可能であると共に前記押圧力の解除により押圧力負荷
前の形状に復元可能な伸縮性材料からなる第2の変形部
とを、インクカートリッジの外面に露出した前記インク
収納室の壁部の少なくとも一部にそれぞれ有することを
特徴とする、インクカートリッジにより解決することが
できる。
【0011】本発明の好ましい態様のインクカートリッ
ジにおいては、インクカートリッジに含まれるインク収
納室が1つ又は2つであり、インク収納室の壁部に相当
するインクカートリッジ外壁ハウジング全体が伸縮性材
料からなることができる。
【0012】本発明の別の好ましい態様のインクカート
リッジにおいては、インクカートリッジが、大略直方体
型であり、インク収納室1つのみを含み、大略直方体の
稜線部に相当する位置に設けた非伸縮性フレーム部と、
大略直方体の少なくとも2つの壁部に相当する位置に設
けた変形部を含むことができる。
【0013】本発明の更に別の好ましい態様のインクカ
ートリッジにおいては、インクカートリッジが、全体と
して大略直方体型であり、その中に小型の大略直方体型
のインク収納室2つを並置して含み、各インク収納室が
大略直方体の稜線部に相当する位置に設けた非伸縮性フ
レーム部を含み、各インク収納室における大略直方体の
壁部であってインクカートリッジの外面に露出した壁部
が、押圧用変形部を備えた壁部少なくとも1つと、突出
用変形部を備えた壁部少なくとも1つとを有することが
できる。
【0014】本発明の更に別の好ましい態様のインクカ
ートリッジにおいては、インク収納室3つ又は4つをそ
れぞれ平行に並置して含むインクカートリッジにおい
て、内側に配置されたインク収納室が、インクカートリ
ッジの外面に露出していない壁部に内側変形部を有し、
更に、前記インクカートリッジがそのインクカートリッ
ジの外側に突出する押圧端部と、その押圧端部に付与さ
れた押圧力を前記内側変形部に伝達する伝達部と、前記
内側変形部に接触して前記押圧力によって前記内側変形
部を内側に変形させる内部接触端部とを備えた内部押圧
手段を有することができる。
【0015】本発明の更に好ましい態様のインクカート
リッジにおいては、前記変形部が指圧による押圧力によ
って変形可能な伸縮性材料からなることができる。
【0016】また、本発明は、前記インクカートリッジ
を装着して記録方法を実施するプリンタであって、その
プリンタに装着された前記インクカートリッジの変形部
に接触して押圧力を付与する押圧力付与手段を有するこ
とを特徴とするプリンタに関する。
【0017】本発明の好ましい態様のプリンタにおいて
は、前記の押圧力付与手段を動作させる際にインク収納
室内部からのインク液の吸入を一時的に封止可能なイン
ク吸入封止手段を有するインク吸入用刺針を備えること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に沿って本発明の
特定の態様を説明する。
【0019】図1は、本発明による大略球状のインクカ
ートリッジ1の外壁(ハウジング2)の一部を切り欠い
て示す模式的斜視図である。なお、図1では、インク収
納室3の内部に充填されている多孔質保持体を省略して
いる。
【0020】図2及び図3は、図1に示す前記の球状イ
ンクカートリッジ1を左右の手の2本の指(例えば、親
指と人差し指)で交互に押し潰して揉んでいる状態を示
す模式的説明図である。図2及び図3では、インクカー
トリッジ1を、一方の手(左手)91の人差し指91a
及び親指91bで或る直径方向に挟み、もう一方の手
(右手)92の人差し指92a及び親指92bで前記直
径方向と交差する別の直径方向に挟んでいる。図2で
は、左手91の人差し指91a及び親指91bに力をい
れることにより、インクカートリッジ1が一方の直径方
向に押し潰され、中央部が窪んだ円盤状に変形した状態
を示し、図3は、右手92の人差し指92a及び親指9
2bに力をいれることにより、インクカートリッジ1が
別の直径方向に押し潰され、同じく中央部が窪んだ円盤
状に変形した状態を示す。
【0021】図1に示すように、本発明のインクカート
リッジ1は、その外壁を構成するハウジング2、前記ハ
ウジング2の内部に形成されるインク収納室3、及びイ
ンク供給手段5を含む。インク供給手段5は、通常、イ
ンク収納室3の底面に設けられる。図1〜図3に示す態
様では、インク収納室3の数は1であり、従って、イン
ク収納室3の各壁部は、インクカートリッジ1それ自体
の外壁、すなわち、ハウジング2でもある。
【0022】図1〜図3に示す態様では、ハウジング2
の内部に形成されるインク収納室3の形状は大略球体で
ある。インク収納室3には、同じく大略球状の多孔質保
持体(図示せず)が、インク液を含浸させた状態(好ま
しくは圧縮した状態)で充填されている。
【0023】図1〜図3に示す態様では、インク収納室
3の壁部の全部(すなわち、外壁ハウジング2全体)
が、伸縮性材料(例えば、ゴム)からなる。本発明のイ
ンクカートリッジに用いる伸縮性材料は、インクカート
リッジ外部から内側方向に負荷される押圧力によって変
形可能であると共に前記押圧力の解除により押圧力負荷
前の形状に復元可能である限り、特に限定されるもので
はなく、公知の伸縮性材料、例えば、ゴム(天然ゴム及
び合成ゴムを含む)、スチレンブタジエンゴム(SB
R)、ブチレンゴム(BR)、イソプレンゴム(I
R)、イソブチレンイソプレンゴム(IIR)、ウレタ
ンゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム、エチレンプロ
ピレン・エチレンプロピレンジエンゴム(EPM・EP
DM)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、
又はクロロプレンゴム等を用いることができる。本発明
のインクカートリッジに用いる伸縮性材料としては、指
圧による押圧力によって変形可能な伸縮性材料であるこ
とが好ましい。
【0024】図1〜図3に示す態様のインクカートリッ
ジ1では、インク収納室3の壁部の全部(すなわち、外
壁ハウジング2全体)が伸縮性材料からなるため、例え
ば、図2及び図3に示すように、一方の手、例えば、左
手91の人差し指91a及び親指91bに力をいれてイ
ンクカートリッジを或る直径方向に押し潰すと、潰され
た直径方向に直交する円周方向が膨らみ、外側方向へ変
形する。次に、もう一方の手、例えば、右手92の人差
し指92a及び親指92bで別の直径方向に押し潰す
と、その直径方向に直交する円周方向が膨らみ、外側方
向へ変形する。このような、ハウジング2の押し潰しと
膨らみとに伴って、インク収納室3の内部のインク含浸
多孔質保持体も、同じように変形を繰り返すことにな
る。
【0025】このように、インク含浸多孔質保持体が変
形を繰り返すため、インク含浸多孔質保持体に含浸され
ているインク液の内部移動が引き起こされる。仮に、イ
ンク収納室内部に顔料粒子の不均一な分散状態が生じ、
インク収納室内部に顔料粒子濃度が高くて過度に色の濃
い層と、顔料粒子濃度が低くて過度に色の薄い層が生じ
ていたとしても、前記のインク液の移動により、顔料粒
子の分散状態を均一化することができる。
【0026】本発明のインクカートリッジにおいて顔料
粒子の分散状態の均一化を実施する時期は、特に限定さ
れるものではないが、例えば、インクカートリッジをイ
ンクジェット記録装置に装着する前に実施することもで
きるし、あるいは、インクジェット記録装置に装着した
後に実施することもできる。
【0027】本発明のインクカートリッジにおいて顔料
粒子分散状態の均一化を実施するために、本発明のイン
クカートリッジの外側から圧力を加える際には、インク
収納室内部のインク含浸多孔質保持体を変形させること
ができるように伸縮性材料を変形させることができる限
り、その方法は特に限定されるものではないが、例え
ば、両手又は片手で揉むことにより、あるいは、指先で
押し込むことにより、圧力を加えることもできるし、あ
るいは、適当な押圧具又は押圧装置を用いて機械的に圧
力を加えることもできる。インクカートリッジをインク
ジェット記録装置に装着した後は適当な押圧具又は押圧
装置を用いて機械的に圧力を加えることが好ましく、こ
の場合には、例えば、インクジェット記録装置に設けた
押圧手段により、あるいは、インクジェット記録装置と
は独立した押圧手段により押圧の付与及び解除の繰り返
し操作を実施することができる。
【0028】インクカートリッジ外壁ハウジング全体が
伸縮性材料からなる本発明のインクカートリッジにおい
ては、その中に含まれるインク収納室の数は、図1〜図
3に示す態様のように、1であることができるが、2で
あることもできる。外壁ハウジング全体が伸縮性材料か
らなるインクカートリッジの中に2つのインク収納室を
含む場合には、それらのインク収納室を区切る隔壁は、
伸縮性材料からなるか、又は非伸縮性材料からなること
ができる。
【0029】本発明のインクカートリッジの別の態様
を、図4〜図6に示す。図4は、本発明のインクカート
リッジ1の外壁1Aの一部を切り欠いて示す模式的斜視
図であり、図5及び図6は、その模式的横断面図であ
る。図5は、外側からの押圧力が加わっていない状態の
インクカートリッジ1を示し、図6は、対向する両方向
(図5に示す矢印Aの方向及び矢印Bの方向)から圧力
が加わっている状態のインクカートリッジ1を示す。な
お、図4では、インク収納室内部に充填されている多孔
質保持体を省略している。
【0030】図4〜図6に示す態様の大略直方体型のイ
ンクカートリッジ1は、その内部に2つのインク収納室
31,32を含む。各インク収納室31,32の形状も
大略直方体であり、各インク収納室31,32は、各イ
ンク収納室における4つの側面の内の1つ(側面31
b,32a)を相互に接触させた状態で、平行に配置さ
れている。各インク収納室31,32には、同じく大略
直方体形状の多孔質保持体41,42が、インク液を含
浸させた状態(好ましくは圧縮した状態)で充填されて
いる。
【0031】インク収納室31においては、4つの側壁
の内、隣接するインク収納室32と接触している前記側
面31bに対向する側壁31Aと、残る一対の対向する
側壁31C,31Dとが、インクカートリッジ1の外面
に露出しており、更に、上面外壁及び底面外壁も、イン
クカートリッジ1の外面に露出している。インク収納室
31においては、インクカートリッジ1の外面に露出し
ている側壁の内、側壁31Aの一部が、伸縮性材料(例
えば、ゴム)からなる押圧用変形部61であり、側壁3
1Cの一部が、伸縮性材料からなる突出用変形部63で
ある。インク収納室31においては、側壁31Aにおけ
る押圧用変形部61以外の部分、側壁31Cにおける突
出用変形部63以外の部分、側壁31D、上面外壁、及
び底面外壁は、非伸縮性材料からなり、非伸縮性フレー
ム部に相当する。
【0032】同様に、インク収納室32では、4つの側
壁の内、隣接するインク収納室と接触している前記側面
32aに対向する側壁32Bと、残る一対の対向する側
壁32C,32Dとが、インクカートリッジ1の外面に
露出しており、更に、上面外壁及び底面外壁も、インク
カートリッジ1の外面に露出している。インク収納室3
2では、インクカートリッジ1の外面に露出している側
壁の内、側壁32Bの一部が、伸縮性材料からなる押圧
用変形部62であり、側壁32Cの一部が、伸縮性材料
からなる突出用変形部64である。インク収納室32に
おいては、側壁32Bにおける押圧用変形部62以外の
部分、側壁32Cにおける突出用変形部64以外の部
分、側壁32D、上面外壁、及び底面外壁は、非伸縮性
材料からなり、非伸縮性フレーム部に相当する。
【0033】図4〜図6に示す態様では、各インク収納
室31,32の各側壁31A,32Bのそれぞれの一部
が押圧用変形部61,62であるので、図5に示すよう
に、各押圧用変形部61,62に対して、外側から内側
方向(図5において矢印A及び矢印Bで示す方向)に向
かって圧力(押圧力)を加えると、図6に示すように、
各押圧用変形部61,62が内側方向に押し込まれて変
形する。このとき同時に、前記の内側方向への変形に対
応して、各インク収納室31,32の各側壁31C,3
2Cに設けた突出用変形部63,64が外側方向へ突出
して変形する。各インク収納室31,32のこれらの変
形に伴い、各インク収納室31,32の内部の各インク
含浸多孔質保持体41,42も、同じように変形する。
【0034】次に、前記押圧力を解除すると、各押圧用
変形部61,62及び各突出用変形部63,64は、押
圧力負荷前の形状、すなわち、図5に示す状態に戻る。
従って、各インク収納室31,32の内部の各インク含
浸多孔質保持体41,42も、押圧力負荷前の形状に戻
る。
【0035】このような各押圧用変形部61,62への
押圧力の負荷と解除とを繰り返すと、それに併せて、各
インク収納室31,32の内部の各インク含浸多孔質保
持体41,42が変形を繰り返すため、各インク含浸多
孔質保持体41,42に含浸されているインク液の内部
移動が引き起こされる。仮に、インク収納室内部に顔料
粒子の不均一な分散状態が生じ、インク収納室内部に顔
料粒子濃度が高くて過度に色の濃い層と、顔料粒子濃度
が低くて過度に色の薄い層が生じていたとしても、前記
のインク液の移動により、顔料粒子の分散状態を均一化
することができる。
【0036】図4〜図6に示す態様のインクカートリッ
ジ1においては、面積が比較的に広い側壁31A,32
Bに、それぞれ押圧用変形部61,62を設けている。
これは、面積が比較的に広い側壁部を内側に押し込むこ
とにより、インク液を効果的に移動させることができる
ようにするためである。もっとも、面積が比較的に狭い
側壁31C,32Cに設けた突出用変形部63,64を
指又は押圧手段で押圧することができる場合には、それ
らの変形部63,64を押圧することもできる。この場
合は、面積が比較的に狭い側壁31C,32Cに設けた
変形部63,64が押圧用変形部となり、面積が比較的
に広い側壁31A,32Bに設けた変形部61,62が
突出用変形部となる。また、それらの変形部を交互に押
圧することもでき、この場合には、各変形部が押圧/突
出用変形部となる。
【0037】図4〜図6に示す態様のように、インク収
納室の形状が、大略直方体である場合には、押圧用変形
部を設ける壁面及び突出用変形部を設ける壁部は、イン
クカートリッジの外面に露出した壁部である限り、特に
限定されるものではないが、インク収納室が有する3対
の対向する壁部の内、対向壁部間距離が最も短い壁部の
少なくとも一方に押圧用変形部を設け、それ以外の壁部
に突出用変形部を設けることが好ましい。対向壁部間距
離が短い壁部に押圧用変形部を設けた場合と、対向壁部
間距離が長い壁部に押圧用変形部を設けた場合とを比較
すると、後者の場合には、前者に比べて、押圧用変形部
をより奥まで押し込むことが必要となるからである。
【0038】図4〜図6に示す態様のように、インク収
納室の壁部の一部を伸縮性材料とする場合には、インク
収納室内部に充填されているインク含浸多孔質保持体
を、その中に含浸されているインク液の内部移動を充分
に引き起こす程度に変形させることができる限り、伸縮
性材料からなる領域の割合は特に限定されるものではな
い。
【0039】図4〜図6に示すように、各インク収納室
の形状が大略直方体であり、インクカートリッジ内に含
まれるインク収納室の数が2である態様の他に、本発明
のインクカートリッジにおいては、インク収納室の数は
1であることもできる。この場合には、例えば、少なく
とも1対の対向する壁部に押圧用変形部を有し、それ以
外の少なくとも1つの壁部に突出用変形部を有すること
もできるし、あるいは、2対以上の対向する壁部に変形
部を有し、それらの変形部が交互に押圧用及び突出用と
なる変形部であることもできる。
【0040】本発明のインクカートリッジの更に別の態
様を、図7に示す。図7は、本発明のインクカートリッ
ジ1の模式的横断面図である。なお、図7では、インク
収納室内部に充填されている多孔質保持体を省略してい
る。
【0041】図7に示す態様では、インクカートリッジ
1は、全体形状が大略直方体であり、その内部に4つの
インク収納室33,34,35,36を含む。各インク
収納室33,34,35,36の形状も大略直方体であ
る。各インク収納室33,34,35,36は、それぞ
れが有する3対の対向側面の内、対向壁間距離が最も短
い1対の対向側面を相互に接触させて平行に配置されて
いる。各インク収納室33,34,35,36には、同
じく大略直方体形状の各多孔質保持体が、インク液を含
浸させた状態(好ましくは圧縮した状態)で充填されて
いる。
【0042】インクカートリッジ1の端部側(両端)に
配置された各インク収納室33,36では、インクカー
トリッジ1の外面に露出し、面積が広い方の各側壁33
A,36Bのそれぞれの一部が、伸縮性材料(例えば、
ゴム)からなる押圧用変形部65,68であり、外面に
露出しているが面積の狭い方の少なくとも一方の側壁3
3c,36cのそれぞれの一部が伸縮性材料(例えば、
ゴム)からなる突出用変形部(図示せず)である。
【0043】一方、インクカートリッジ1の中央側に配
置された各インク収納室34,35では、インクカート
リッジ1の外面に露出していない各側壁34A,35B
のそれぞれの一部が、伸縮性材料(例えば、ゴム)から
なる押圧用内側変形部66,67であり、インクカート
リッジ1の外面に露出している各側壁34C,35Cの
それぞれの一部が、伸縮性材料(例えば、ゴム)からな
る突出用変形部69,70である。
【0044】端部側に配置された前記の各インク収納室
33,36には、中央側に配置された前記の各インク収
納室34,35の押圧用内側変形部66,67を内側方
向に変形させることのできる内部押圧手段7a,7bが
それぞれ設けられている。内部押圧手段7aは、壁部3
3Aからインクカートリッジ1の外側に突出する押圧端
部71aと、その押圧端部71aに付与された押圧力を
前記押圧用内側変形部66に伝達する伝達部72aと、
前記押圧用内側変形部66に接触して前記押圧力によっ
て前記押圧用内側変形部66を内側に変形させる内部接
触端部73aとからなる。内部押圧手段7bも、同様
に、押圧端部71b、伝達部72b、及び内部接触端部
73bを含む。
【0045】4つのインク収納室33,34,35,3
6の内、端部側(両端)に位置する2つのインク収納室
33,36については、各押圧用変形部65,68に対
して、外側から内部方向に向かって圧力(押圧力)を加
えると、各押圧用変形部65,68が内側方向に変形
し、突出用変形部が外側方向に変形し、各インク収納室
33,36の内部の各インク含浸多孔質保持体も変形す
る。次に、前記押圧力を解除すると、各押圧用変形部6
5,68及び各突出用変形部も再び元の状態に戻り、各
インク収納室33,36の内部の各インク含浸多孔質保
持体も、元の状態に戻る。このような各押圧用変形部6
5,68への押圧力の負荷と解除とを繰り返すことによ
り、各インク収納室33,36における顔料粒子分散状
態の均一化を実施することができる。
【0046】一方、中央側に位置する2つのインク収納
室34,35については、それらの内部の各インク含浸
多孔質保持体を変形させるためには、各押圧端部71
a,71bに対して、その内部方向に向かって圧力を加
えることにより達成することができる。
【0047】例えば、インク収納室34については、押
圧端部71aに対して、その内部方向に向かって圧力
(押圧力)を加えると、押圧端部71aが内側に押し込
まれるため、伝達部72aが内側に押し込まれ、更に、
内部接触端部73aが内側に押し込まれる。内部接触端
部73aはインク収納室34の押圧用内側変形部66に
接触して配置されているので、内側に押し込まれた内部
接触端部73aは、押圧用内側変形部66を内側に押し
込むことができる。このとき同時に、インク収納室34
の側壁34Cに設けた突出用変形部69が外側方向へ変
形する。インク収納室34のこれらの変形に伴い、イン
ク収納室34の内部のインク含浸多孔質保持体も、同じ
ように変形する。
【0048】次に、押圧端部71aに対する前記押圧力
を解除すると、押圧手段7aは再び元の状態に戻り、イ
ンク収納室34の内部のインク含浸多孔質保持体も、元
の状態に戻る。このような押圧端部71aへの押圧力の
負荷と解除とを繰り返すことにより、インク収納室34
における顔料粒子分散状態の均一化を実施することがで
きる。
【0049】同様に、インク収納室35においても、押
圧端部71bへの押圧力の負荷と解除とを繰り返すこと
により、インク収納室35における顔料粒子分散状態の
均一化を実施することができる。
【0050】図7に示す態様では、各インク収納室の形
状が大略直方体であり、インク収納室の数は4である
が、中央側に配置されたインク収納室が内側変形部及び
内部押圧手段を有する本発明のインクカートリッジにお
いては、インク収納室の数は3であることもできる。こ
のような本発明のインクカートリッジとしては、例え
ば、図7に示すインクカートリッジ1から、インク収納
室36及び内部押圧手段7bを除いたインクカートリッ
ジを挙げることができる。
【0051】本発明のプリンタは、本発明のインクカー
トリッジを装着して記録方法を実施するプリンタであっ
て、そのプリンタに装着された前記インクカートリッジ
の変形部に接触して押圧力を付与する押圧力付与手段を
有する。従って、本発明のプリンタにおいては、プリン
タに設けた押圧力付与手段により、機械的に圧力を加
え、インク収納室内の顔料粒子分散状態の均一化を実施
することができる。
【0052】前記押圧力付与手段は、例えば、プリンタ
の外側に突出する指圧端部と、その指圧端部に人の指か
ら付与された押圧力をインクカートリッジの変形部に伝
達する伝達部と、前記変形部に接触して前記押圧力によ
って前記変形部を内側に変形させる内部接触端部とを備
えた指圧型押圧力付与手段;あるいは、プリンタ本体に
設けた適当な押圧手段と接触して押圧力を受ける押圧力
受容部と、その押圧力受容部に付与された押圧力をイン
クカートリッジの変形部に伝達する伝達部と、前記変形
部に接触して前記押圧力によって前記変形部を内側に変
形させる内部接触端部とを備えた機械型押圧力付与手段
であることもできる。後者の機械型押圧力付与手段は、
例えば、プリンタの洗浄操作を制御する機構と関連させ
て、プリンタ洗浄操作を行う度毎に自動的に押圧力を付
与するように制御することもできる。
【0053】先に述べたように、本発明のインクカート
リッジにおいて顔料粒子分散状態の均一化を実施する時
期は、インクカートリッジをインクジェット記録装置に
装着する前であることもできるし、インクジェット記録
装置に装着した後であることもできる。インクカートリ
ッジに設けられているインク供給手段は、通常、多孔質
保持体と接するインク取り込み口と、インク出口へイン
クを輸送するインク通路と、インク出口と、インク出口
付近に設けた刺針貫通用膜とを含む。インクカートリッ
ジの使用前(すなわち、インクジェット記録装置の所定
位置に取り付ける前)には、前記刺針貫通用膜等によ
り、インクカートリッジの内部(前記インク通路より内
部側)は密封状態に保たれている。従って、インクカー
トリッジをインクジェット記録装置に装着する前に、本
発明のインクカートリッジに対して外側から圧力を加え
ても、インクの流出や空気の流入の心配はない。
【0054】しかし、インクカートリッジをインクジェ
ット記録装置の所定位置に取り付けると、インクジェッ
ト記録装置側のインク吸入口の先端部に設けたインク吸
入用刺針によって、インクカートリッジの刺針貫通用膜
が破断され、インク通路とインク吸入用刺針とが連結さ
れる。この結果、インクカートリッジの内部は、インク
吸入用刺針からインクジェット記録装置内のインク案内
管を経て、プリンタヘッドまで連絡するため、インクカ
ートリッジの押圧用変形部に対して外側から圧力を加え
ると、適当な防止手段がない場合、例えば、プリンター
ヘッドからインクが流出したり、逆に空気が流入し、イ
ンクカートリッジ内に気泡を生じさせる恐れがある。
【0055】本発明のプリンタは、このようなインク流
出及び/又は空気流入を防止するために、前記の押圧力
付与手段を動作させる際にインク収納室内部からのイン
ク液の吸入を一時的に封止可能なインク吸入封止手段を
有することが好ましい。前記インク吸入封止手段として
は、例えば、インクジェット記録装置側のインク吸入用
刺針を、図8及び図9に示すような封止可能なインク吸
入用刺針(以下、封止可能型インク吸入用刺針と称す
る)とすることができる。
【0056】図8及び図9は、封止可能型インク吸入用
刺針8の先端部の模式的縦断面図である。図8は、非封
止時の状態(すなわち、インクが通過可能な状態)を示
し、図9は、封止時の状態(すなわち、インクが通過不
能である状態)を示す。
【0057】図8及び図9に示す封止可能型インク吸入
用刺針8は、インクが通過可能な中空部85を有する外
筒部81と、前記外筒部81の内径よりも小さな外径を
有し、しかも、前記外筒部81の内部に配置される内軸
部82とを含む。外筒部81の先端部84は円錐形であ
り、その斜面には、複数個のインク通過孔83が設けら
れている。前記内軸部82は、外筒部81の内部を、長
さ方向(図8において矢印Cで示す方向、あるいは、図
9において矢印Dで示す方向)に往復運動を行うことが
でき、その先端部も円錐形であり、その円錐状先端部8
6を外筒部81の先端部84の内側に接触させるか、あ
るいは間隔を開けるかによって、外筒部81の先端部8
4に設けられている前記インク通過孔83を閉鎖状態と
したり、あるいは、開放状態とすることができる。
【0058】具体的には、図8に示すように、内軸部8
2の円錐状先端部86の表面と、外筒部81の円錐状先
端部84の内側表面とが離れている場合(図9において
矢印Dで示す方向に移動させた場合)には、インク通過
孔83が開放状態となり、従って、インク通過孔83を
インクが通過可能である。一方、図9に示すように、内
軸部82の円錐状先端部86の表面と、外筒部81の先
端部84の内側表面とが接触している場合(図8におい
て矢印Cで示す方向に移動させた場合)には、インク通
過孔83が閉鎖状態となり、従って、インク通過孔83
をインクが通過することができない。
【0059】インクジェット記録装置側に、図8及び図
9に示すような封止可能型インク吸入用刺針8が設けら
れている場合には、前記封止可能型インク吸入用刺針8
を封止状態(すなわち、図9に示す状態)にすることに
より、本発明のインクカートリッジをインクジェット記
録装置の所定位置に取り付けた状態でも、プリンタヘッ
ドからインクが流出したり、あるいは、逆に空気が流入
し、インクカートリッジ内に気泡を生じさせることな
く、本発明のインクカートリッジにおける顔料粒子分散
状態の均一化操作を実施することができる。
【0060】本発明のインクカートリッジは、顔料イン
ク含浸多孔質保持体を含むインクカートリッジに適用す
るのが好適であるが、染料インク含浸多孔質保持体を含
むインクカートリッジに適用することもできる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、インク含浸多孔質保持
体充填型インクカートリッジを長期間にわたって収納・
保存した場合であっても、極端に顔料粒子濃度が高く、
過度に色の濃いインクをインクジェット記録装置のプリ
ンタヘッドへ供給することを防止し、良好な濃度範囲の
インク液のみを安定して供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクカートリッジの一態様の外壁の
一部を切り欠いて示す模式的斜視図である。
【図2】或る直径方向に挟んでいる手の人差し指及び親
指に力をいれることにより、図1に示すインクカートリ
ッジの上部及び下部に外側から圧力を加えた状態を示
す、模式的説明図である。
【図3】図2の直径方向とはねじれの方向にある直径方
向に挟んでいる手の人差し指及び親指に力をいれること
により、図1に示すインクカートリッジの側壁部に外側
から圧力を加えた状態を示す、模式的説明図である。
【図4】本発明のインクカートリッジの別の一態様の上
部外壁の一部を切り欠いて示す模式的斜視図である。
【図5】外側からの圧力が加わっていない状態の、図4
に示す本発明のインクカートリッジの模式的横断面図で
ある。
【図6】圧力が加わっている状態の、図4に示す本発明
のインクカートリッジの模式的横断面図である。
【図7】本発明のインクカートリッジの更に別の一態様
の模式的横断面図である。
【図8】非封止時の状態の封止可能型インク吸入用刺針
の先端部の模式的縦断面図である。
【図9】封止時の状態の封止可能型インク吸入用刺針の
先端部の模式的縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・インクカートリッジ 2・・・ハウジング 3・・・インク収納室 5・・・インク供給手段 7a,7b・・・内部押圧手段 8・・・封止可能型インク吸入用刺針 31,32,33,34,35,36・・・インク収納
室 41,42・・・インク含浸多孔質保持体 61,62,65,68・・・押圧用変形部 63,64,69,70・・・突出用変形部 66,67・・・押圧用内側変形部; 71a,71b・・・押圧端部 72a,72b・・・伝達部 73a,73b・・・内部接触端部 81・・・外筒部 82・・・内軸部 83・・・インク通過孔 84・・・外筒部先端部 85・・・中空部 86・・・内軸部先端部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク含浸多孔質保持体を充填したイン
    ク収納室を含むインクカートリッジであって、そのイン
    クカートリッジ外部から内側方向に負荷される押圧力に
    よって変形可能であると共に前記押圧力の解除により押
    圧力負荷前の形状に復元可能な伸縮性材料からなる第1
    の変形部と、その第1変形部におけるインクカートリッ
    ジ内側方向への変形に対応してインクカートリッジ外側
    方向に変形可能であると共に前記押圧力の解除により押
    圧力負荷前の形状に復元可能な伸縮性材料からなる第2
    の変形部とを、インクカートリッジの外面に露出した前
    記インク収納室の壁部の少なくとも一部にそれぞれ有す
    ることを特徴とする、インクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 インクカートリッジに含まれるインク収
    納室が1つ又は2つであり、インク収納室の壁部に相当
    するインクカートリッジ外壁ハウジング全体が伸縮性材
    料からなる請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 インクカートリッジが、大略直方体型で
    あり、インク収納室1つのみを含み、大略直方体の稜線
    部に相当する位置に設けた非伸縮性フレーム部と、大略
    直方体の少なくとも2つの壁部に相当する位置に設けた
    変形部を含む、請求項1に記載のインクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 少なくとも1対の対向する壁部に押圧用
    変形部を有し、それ以外の少なくとも1つの壁部に突出
    用変形部を有する、請求項3に記載のインクカートリッ
    ジ。
  5. 【請求項5】 2対以上の対向する壁部に変形部を有
    し、それらの変形部が押圧及び突出用変形部である、請
    求項3に記載のインクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 インクカートリッジが、全体として大略
    直方体型であり、その中に小型の大略直方体型のインク
    収納室2つを並置して含み、各インク収納室が大略直方
    体の稜線部に相当する位置に設けた非伸縮性フレーム部
    を含み、各インク収納室における大略直方体の壁部であ
    ってインクカートリッジの外面に露出した壁部が、押圧
    用変形部を備えた壁部少なくとも1つと、突出用変形部
    を備えた壁部少なくとも1つとを有する、請求項1に記
    載のインクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 インク収納室3つ又は4つをそれぞれ平
    行に並置して含むインクカートリッジにおいて、内側に
    配置されたインク収納室が、インクカートリッジの外面
    に露出していない壁部に内側変形部を有し、更に、前記
    インクカートリッジがそのインクカートリッジの外側に
    突出する押圧端部と、その押圧端部に付与された押圧力
    を前記内側変形部に伝達する伝達部と、前記内側変形部
    に接触して前記押圧力によって前記内側変形部を内側に
    変形させる内部接触端部とを備えた内部押圧手段を有す
    る、請求項1に記載のインクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 前記変形部が指圧による押圧力によって
    変形可能な伸縮性材料からなる、請求項1〜7のいずれ
    か一項に記載のインクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項に記載のイ
    ンクカートリッジを装着して記録方法を実施するプリン
    タであって、そのプリンタに装着された前記インクカー
    トリッジの変形部に接触して押圧力を付与する押圧力付
    与手段を有することを特徴とするプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記の押圧力付与手段を動作させる際
    にインク収納室内部からのインク液の吸入を一時的に封
    止可能なインク吸入封止手段を有するインク吸入用刺針
    を備えた、請求項9に記載のプリンタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7367663B2 (en) 2004-03-10 2008-05-06 Seiko Epson Corporation Liquid container having a stirring chamber
WO2016060019A1 (ja) * 2014-10-15 2016-04-21 コニカミノルタ株式会社 インクカートリッジ及びインクジェット記録装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7367663B2 (en) 2004-03-10 2008-05-06 Seiko Epson Corporation Liquid container having a stirring chamber
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