JP2002165773A - 静磁界均一化方法およびmri装置 - Google Patents

静磁界均一化方法およびmri装置

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JP2002165773A JP2000363026A JP2000363026A JP2002165773A JP 2002165773 A JP2002165773 A JP 2002165773A JP 2000363026 A JP2000363026 A JP 2000363026A JP 2000363026 A JP2000363026 A JP 2000363026A JP 2002165773 A JP2002165773 A JP 2002165773A
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Takao Goto
隆男 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シム材の個数が整数しかとれないことに起因
する静磁界の均一性の誤差を小さくする。 【解決手段】 一つのシム穴H(R,θ)に入れる複数
のシム材を、従来のように同種類でなく、効きが異なる
シム材L(R,θ),M(R,θ),S(R,θ)の組
合せとする。 【効果】 量子化誤差が小さくなり、静磁界の均一性が
向上する。よって、画質の良いMR画像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静磁界均一化方法
およびMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置
の装置に関し、さらに詳しくは、MRI装置の静磁界の
均一性を向上させるための静磁界均一化方法およびその
方法により静磁界の均一性を向上させたMRI装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】MRI装置の静磁界は均一でなければな
らないが、磁石と整磁板だけでは十分な均一性が得られ
ない。このため、多数のシム穴を設けた樹脂製のシムプ
レートを整磁板の表面に設置し、MRI装置の撮像領域
を含む空間で実測した静磁界分布および各シム穴の位置
および当該シム穴に入れるシム材(shimming materia
l)の特性を用いて静磁界の均一度を最適化し、つま
り、各シム穴に入れるべきシム材の最適の個数を計算
し、得られた個数のシム材を各シム穴にそれぞれ入れる
ことにより静磁界の均一性を改善している。
【0003】前記シム材は、その存在により静磁界の均
一度に影響を与える材料であり、コイン状の鉄片(空間
の磁束密度を変化させる材料)や磁石片(磁束を発生す
る材料)である。撮像領域の近くに位置するシム穴に入
れるシム材は径が比較的小さく、撮像領域から遠くに位
置するシム穴に入れるシム材は径が比較的大きくなって
いる。これは、シム材が撮像領域の近くに位置するほど
同材料・同質量当たりの効き(静磁界の均一度に与える
影響の程度)が大きくなるため、シム材の径に差を付け
て、効きをどの位置でも同程度にするためである。
【0004】また、対応するシム材の径に合わせて、撮
像領域の近くに位置するシム穴の径は小さく、撮像領域
から遠くに位置するシム穴の径は大きくなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術で得られ
たシム材の最適の個数は、量子化誤差を含んでいる。こ
れは、MRI装置の撮像領域を含む空間で実測した静磁
界分布およびシム穴の位置および当該シム穴に入れるシ
ム材の特性を用いて計算した最適の個数が例えば“4.
732”のように半端な個数であった場合、例えば四捨
五入により丸めて整数化し、その整数化した個数のシム
材を入れているためである。この結果、量子化誤差に起
因する静磁界の均一性の誤差を生じる問題点がある。そ
こで、本発明の目的は、前記量子化誤差を小さくして静
磁界の均一性を向上させる静磁界均一化方法およびその
方法により静磁界の均一性を向上させたMRI装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、多数のシム穴を設けたシムプレートをMRI装置の
整磁板の表面に設置し、MRI装置の撮像領域を含む空
間で実測した静磁界の均一度から各シム穴に入れるシム
材の種類を選択し、その選択した種類のシム材を用いて
静磁界の均一度を最適化し、前回の最適化の結果として
得られた静磁界の均一度から各シム穴に入れるシム材の
種類(前回のシム材より小さい)を再選択し、その再選
択した種類のシム材を用いて再最適化し、この再選択と
再最適化とを1回以上行い、各シム穴に入れるべきシム
材の種類と個数を求め、得られた種類と個数のシム材を
各シム穴にそれぞれ入れることにより静磁界の均一性を
改善することを特徴とする静磁界均一化方法を提供す
る。上記第1の観点による静磁界均一化方法では、ある
シム材を用いて最適化した後、それより効きが小さいシ
ム材を用いて再最適化することを1回以上繰り返す。こ
の結果、一つのシム穴に種類の異なる複数のシム材の組
合せを入れることになる。例えば、あるシム穴の位置お
よび当該シム穴に入れうる最大サイズのシム材の特性お
よびMRI装置の撮像領域を含む空間で実測した静磁界
分布から当該シム穴に入れるべきシム材の個数を計算し
た結果、“4.75”のように半端な個数が算出された
場合、4個の最大サイズのシム材を入れる。次に、該シ
ム穴の位置および当該シム穴に入れうる2番目に大きい
サイズのシム材(最大サイズのシム材の0.5倍相当の
シム材)の特性およびMRI装置の撮像領域を含む空間
で再実測した静磁界分布から当該シム穴に入れるべきシ
ム材の個数を計算する。この結果、“1.5”のように
半端な個数が算出された場合、1個の2番目に大きいサ
イズのシム材を入れる。次に、該シム穴の位置および当
該シム穴に入れうる3番目に大きいサイズのシム材(最
大サイズのシム材の0.25倍相当のシム材)の特性お
よびMRI装置の撮像領域を含む空間で再実測した静磁
界分布から当該シム穴に入れるべきシム材の個数を計算
する。この結果、“1”が算出された場合、1個の3番
目に大きいサイズのシム材を入れる。この結果、4個の
最大サイズのシム材と0.5倍相当の1個の小型シム材
と0.25倍相当の1個の小型シム材との組合せを当該
シム穴に入れるようになる。これにより、量子化誤差が
小さくなるため、静磁界の均一性を向上することが出来
る。
【0007】第2の観点では、本発明は、多数のシム穴
を設けたシムプレートをMRI装置の整磁板の表面に設
置し、各シム穴の位置およびそれらシム穴に対応する標
準シム材の特性およびMRI装置の撮像領域を含む空間
で実測した静磁界分布から各シム穴に入れるべき標準シ
ム材の個数をそれぞれ計算し、計算した個数の標準シム
材の量に相当する個数の大型シム材と小型シム材の組合
せを各シム穴にそれぞれ入れることにより静磁界の均一
性を改善することを特徴とする静磁界均一化方法を提供
する。上記構成において、「大型シム材」と「小型シム
材」は、一方が他方に対して相対的に「大型」または
「小型」である、という意味である。そして、「標準シ
ム材」が「大型シム材」または「小型シム材」と一致し
てもよいし、いずれとも一致しなくてもよい。上記第2
の観点による静磁界均一化方法では、一つのシム穴に入
れる複数のシム材を、従来のように同サイズとせず、サ
イズの異なる複数のシム材の組合せとする。例えば、あ
るシム穴の位置および当該シム穴に入れる標準シム材の
特性およびMRI装置の撮像領域を含む空間で実測した
静磁界分布から当該シム穴に入れるべき標準シム材の個
数を計算した結果、“4.75”のように半端な個数が
算出された場合、4個の標準シム材(大型シム材に一致
するものとする)とその0.5倍相当の1個の小型シム
材と標準シム材の0.25倍相当の1個の小型シム材と
の組合せを当該シム穴に入れるようにする。これによ
り、量子化誤差が小さくなるため、静磁界の均一性を向
上することが出来る。
【0008】第3の観点では、本発明は、多数の標準シ
ム穴およびそれより小さい予備シム穴を設けたシムプレ
ートをMRI装置の整磁板の表面に設置し、各標準シム
穴および当該標準シム穴に入れうるシム材を用いて静磁
界の均一度を最適化し、次に各予備シム穴および当該予
備シム穴に入れうるシム材を用いて静磁界の均一度を再
最適化し、標準シム穴と予備シム穴とにより静磁界の均
一性を改善することを特徴とする静磁界均一化方法を提
供する。上記第3の観点による静磁界均一化方法では、
標準シム穴を用いて最適化した後、それより効きが小さ
くなる予備シム穴を用いて再最適化する。これにより、
量子化誤差が小さくなるため、静磁界の均一性を向上す
ることが出来る。
【0009】第4の観点では、本発明は、多数のシム穴
が設けられ且つ整磁板の表面に設置されたシムプレート
と、前記シム穴の少なくとも一つに入れられた異種のシ
ム材の組合せとを具備することを特徴とするMRI装置
を提供する。上記第4の観点によるMRI装置では、一
つのシム穴に入れる複数のシム材を、従来のように同種
類でなく、種類の異なるシム材(効きが異なるシム材)
の組合せとする。これにより量子化誤差が小さくなり静
磁界の均一性が向上するため、画質の良いMR画像が得
られる。
【0010】第5の観点では、本発明は、多数の標準シ
ム穴およびそれより小さい予備シム穴が設けられ且つ整
磁板の表面に設置されたシムプレートと、前記標準シム
穴の少なくとも一つに入れられたシム材と前記予備シム
穴の少なくとも一つに入れられたシム材とを具備するこ
とを特徴とするMRI装置を提供する。上記第5の観点
によるMRI装置では、標準シム穴およびそれより効き
が小さくなる予備シム穴の両方を用いる。これにより量
子化誤差が小さくなり静磁界の均一性が向上するため、
画質の良いMR画像が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図に示す本発明の実施の形
態により本発明をさらに詳しく説明する。なお、これに
より本発明が限定されるものではない。
【0012】−第1の実施形態− 図1は、本発明の一実施形態にかかるMRI装置100
を示す要部断面図である。このMRI装置100は、上
下に対向して設置された永久磁石1M1,1M2により
垂直方向に静磁界を発生させるオープン型MRI装置で
ある。
【0013】前記永久磁石1M1,1M2の表面には、
均一な静磁界の撮像領域KKを形成するための整磁板S
p1,Sp2がそれぞれ設置されている。前記永久磁石
1M1,1M2と、前記整磁板Sp1,Sp2と、ベー
スヨークByおよび支柱ヨークPyとにより、磁気回路
が構成される。なお、前記永久磁石1M1,1M2の代
わりに超電導磁石を用いてもよい。
【0014】、前記整磁板Sp1,Sp2の表面には、
シムプレートSYがそれぞれ設置されている。
【0015】図2は、第1の実施形態に係るシムプレー
トSYの平面図である。シムプレートSYには、多数の
シム穴H(R,θ)が、異なる半径位置Rおよび異なる
角度位置θに設けてある。シム材の効きをどの位置でも
同程度にするため、撮像領域の近くに位置するシム穴に
入れる標準シム材は径を比較的小さくし、撮像領域から
遠くに位置するシム穴に入れる標準シム材は径を比較的
大きくする。このシム材の径の違いに合わせて、中心の
近く(すなわち、撮像領域の近く)に位置するシム穴は
径を比較的小さくし、周辺(すなわち、撮像領域から遠
く)に位置するシム穴は径を比較的大きくしている。
【0016】図3は、一つのシム穴H(R,θ)に入れ
うる3種類のシム材の斜視図である。標準シム材L
(R,θ)は、コイン形状のネオジウム磁石であり、最
大径を持ち、効き(その存在が静磁界の均一度に与える
影響の程度)が最も大きい。ハーフ・シム材M(R,
θ)は、コイン形状のネオジウム磁石であり、2番目大
きい径を持ち、効きが標準シム材L(R,θ)の約0.
5倍である。つまり、1個の標準シム材L(R,θ)を
シム穴H(R,θ)に入れた場合の静磁界の均一度に与
える影響の程度が10ppmとすると、同じシム穴H
(R,θ)に1個のハーフ・シム材M(R,θ)を入れ
た場合の静磁界の均一度に与える影響は5ppm程度で
ある。ハーフ・シム材M(R,θ)は、ハーフ・スペー
サm(R,θ)を付けてシム穴H(R,θ)に入れられ
る。クオータ・シム材S(R,θ)は、コイン形状のネ
オジウム磁石であり、最小径を持ち、効きが標準シム材
L(R,θ)の約0.25倍である。つまり、1個の標
準シム材L(R,θ)をシム穴H(R,θ)に入れた場
合の静磁界の均一度に与える影響の程度が10ppmと
すると、同じシム穴H(R,θ)に1個のクオータ・シ
ム材S(R,θ)を入れた場合の静磁界の均一度に与え
る影響は2.5ppm程度である。クオータ・シム材S
(R,θ)は、クオータ・スペーサs(R,θ)を付け
てシム穴H(R,θ)に入れられる。
【0017】図4は、本発明に係る静磁界均一化手順を
示すフロー図である。ステップST1では、シム材を入
れずに静磁界分布を実測する。
【0018】ステップST2では、実測した静磁界分布
に基づき、標準シム材L(R,θ)を用いて静磁界の均
一度を最適化し、標準シム材L(R,θ)の個数X
(R,θ)を算出する。個数X(R,θ)は、最適化結
果の整数部のみを採用する。なお、最適化のアルゴリズ
ムは、従来公知である。ステップST3では、シム穴H
(R,θ)に、X(R,θ)個の標準シム材L(R,
θ)を入れる。但し、X(R,θ)個以上の標準シム材
L(R,θ)を既に入れていたら、一部を抜いてX
(R,θ)個にする。ステップST4では、静磁界分布
を実測する。ステップST5では、実測した静磁界分布
から求めた均一度が40ppmより小さくなっていなか
ったら、前記ステップST2に戻り、前記ステップST
4で実測した静磁界分布に基づいて静磁界の均一度を再
最適化し、標準シム材L(R,θ)の個数X(R,θ)
を再算出し、前記ステップST4でシム穴H(R,θ)
に入れる標準シム材L(R,θ)の個数を調整する。こ
のような繰り返しを行うのは、最適化のアルゴリズムに
よる計算上の結果が必ずしも実際の結果に一致しないか
らである。個数の調整を繰り返して、均一度が40pp
mより小さくなったら、ステップST6へ進む。
【0019】ステップST6では、実測した静磁界分布
に基づき、ハーフ・シム材M(R,θ)を用いて静磁界
の均一度を最適化し、個数X(R,θ)を算出する。個
数X(R,θ)は、最適化結果の整数部のみを採用す
る。ステップST7では、シム穴H(R,θ)に、X
(R,θ)個のハーフ・シム材M(R,θ)を入れる。
但し、X(R,θ)個以上のハーフ・シム材M(R,
θ)を既に入れていたら、一部を抜いてX(R,θ)個
にする。ステップST8では、静磁界分布を実測する。
ステップST9では、実測した静磁界分布から求めた均
一度が30ppmより小さくなっていなかったら前記ス
テップST6に戻ってハーフ・シム材M(R,θ)の個
数を再調整し、30ppmより小さくなったらステップ
ST10へ進む。
【0020】ステップST10では、実測した静磁界分
布に基づき、クオータ・シム材S(R,θ)を用いて静
磁界の均一度を最適化し、個数X(R,θ)を算出す
る。個数X(R,θ)は、最適化結果の整数部のみを採
用する。ステップST11では、シム穴H(R,θ)
に、X(R,θ)個のクオータ・シム材S(R,θ)を
追加する。但し、X(R,θ)個以上のクオータ・シム
材S(R,θ)を既に入れていたら、一部を抜いてX
(R,θ)個にする。ステップST12では、静磁界分
布を実測する。ステップST13では、実測した静磁界
分布から求めた均一度が20ppmより小さくなってい
なかったら前記ステップST10に戻ってクオータ・シ
ム材S(R,θ)の個数を再調整し、20ppmより小
さくなったら終了する。
【0021】以上のMRI装置100によれば、一つの
シム穴H(R,θ)に入れる複数のシム材を、従来のよ
うに同種類でなく、効きが異なるシム材L(R,θ),
M(R,θ),S(R,θ)の組合せとするため、量子
化誤差が小さくなり、静磁界の均一性が向上する。よっ
て、画質の良いMR画像が得られる。
【0022】なお、上記では、標準シム材L(R,
θ),ハーフ・シム材M(R,θ),クオータ・シム材
S(R,θ)の順に種類を変えて静磁界の均一度を徐々
に高めたが、実測した静磁界分布から各シム穴に入れる
べき標準シム材の個数を小数点以下まで含めてそれぞれ
計算し、計算した個数の標準シム材の量に相当する標準
シム材L(R,θ),ハーフ・シム材M(R,θ),ク
オータ・シム材S(R,θ)の組合せを各シム穴にそれ
ぞれ入れ、再び静磁界分布を実測し、その実測した静磁
界分布から各シム穴に入れるべき標準シム材の個数を小
数点以下まで含めてそれぞれ再計算し、再計算した個数
の標準シム材の量に相当する標準シム材L(R,θ),
ハーフ・シム材M(R,θ),クオータ・シム材S
(R,θ)の組合せを各シム穴にそれぞれ入れ、再び静
磁界分布を実測する、といったことを所望の静磁界の均
一度になるまで繰り返してもよい。
【0023】−第2の実施形態− 図5は、第2の実施形態に係るシムプレートSY’の平
面図である。このシムプレートSY’は、第1の実施形
態に係るシムプレートSYと同じシム穴である標準シム
穴H(R,θ)の間に、それら標準シム穴H(R,θ)
より小さい予備シム穴h(R,θ)が設けてある。標準
シム穴H(R,θ)と同じ理由により、中心の近くに位
置する予備シム穴h(R,θ)は径を比較的小さくし、
周辺に位置する予備シム穴h(R,θ)は径を比較的大
きくしている。
【0024】先述の第1の実施形態と同様にしてシム穴
に入れるシム材を決定しても十分な静磁界の均一度が得
られない場合に、予備シム穴h(R,θ)とその予備シ
ム穴h(R,θ)に入れうるシム材とを用いて再最適化
する。これにより、静磁界の均一度をより改善すること
が出来る。
【0025】なお、従来と同様にして標準シム穴H
(R,θ)と標準シム材L(R,θ)とを用いて最適化
し、十分な静磁界の均一度が得られない場合に、予備シ
ム穴h(R,θ)とその予備シム穴h(R,θ)に入れ
うるシム材とを用いて再最適化してもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明の静磁界均一化方法およびMRI
装置によれば、シム材の個数が整数しかとれないことに
起因する静磁界の均一性の誤差を小さくして、静磁界の
均一性を改善することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るMRI装置を示す
要部断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るシムプレートを示
す平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るシム材を示す斜視
図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る磁界均一化手順を
示すフロー図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るシムプレートを示
す平面図である。
【符号の説明】
1M1,1M2 永久磁石 100 MRI装置 H シム穴、標準シム穴 h 予備シム穴 L 標準シム材 M ハーフ・シム材 S クオータ・シム材 Sp1,Sp2 整磁板 SY,SY’ シムプレート
フロントページの続き (72)発明者 後藤 隆男 東京都日野市旭ケ丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C096 AB32 CA21 CA25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のシム穴を設けたシムプレートをM
    RI装置の整磁板の表面に設置し、MRI装置の撮像領
    域を含む空間で実測した静磁界の均一度から各シム穴に
    入れるシム材の種類を選択し、その選択した種類のシム
    材を用いて静磁界の均一度を最適化し、前回の最適化の
    結果として得られた静磁界の均一度から各シム穴に入れ
    るシム材の種類(前回のシム材より小さい)を再選択
    し、その再選択した種類のシム材を用いて再最適化し、
    この再選択と再最適化とを1回以上行い、各シム穴に入
    れるべきシム材の種類と個数を求め、得られた種類と個
    数のシム材を各シム穴にそれぞれ入れることにより静磁
    界の均一性を改善することを特徴とする静磁界均一化方
    法。
  2. 【請求項2】 多数のシム穴を設けたシムプレートをM
    RI装置の整磁板の表面に設置し、各シム穴の位置およ
    びそれらシム穴に対応する標準シム材の特性およびMR
    I装置の撮像領域を含む空間で実測した静磁界分布から
    各シム穴に入れるべき標準シム材の個数をそれぞれ計算
    し、計算した個数の標準シム材の量に相当する個数の大
    型シム材と小型シム材の組合せを各シム穴にそれぞれ入
    れることにより静磁界の均一性を改善することを特徴と
    する静磁界均一化方法。
  3. 【請求項3】 多数の標準シム穴およびそれより小さい
    予備シム穴を設けたシムプレートをMRI装置の整磁板
    の表面に設置し、各標準シム穴および当該標準シム穴に
    入れうるシム材を用いて静磁界の均一度を最適化し、次
    に各予備シム穴および当該予備シム穴に入れうるシム材
    を用いて静磁界の均一度を再最適化し、標準シム穴と予
    備シム穴とにより静磁界の均一性を改善することを特徴
    とする静磁界均一化方法。
  4. 【請求項4】 多数のシム穴が設けられ且つ整磁板の表
    面に設置されたシムプレートと、前記シム穴の少なくと
    も一つに入れられた異種のシム材の組合せとを具備する
    ことを特徴とするMRI装置。
  5. 【請求項5】 多数の標準シム穴およびそれより小さい
    予備シム穴が設けられ且つ整磁板の表面に設置されたシ
    ムプレートと、前記標準シム穴の少なくとも一つに入れ
    られたシム材と前記予備シム穴の少なくとも一つに入れ
    られたシム材とを具備することを特徴とするMRI装
    置。
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