JP2002165725A - 湿潤強度に優れたロールペーパータオルおよびその製造方法 - Google Patents

湿潤強度に優れたロールペーパータオルおよびその製造方法

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JP2002165725A
JP2002165725A JP2000364108A JP2000364108A JP2002165725A JP 2002165725 A JP2002165725 A JP 2002165725A JP 2000364108 A JP2000364108 A JP 2000364108A JP 2000364108 A JP2000364108 A JP 2000364108A JP 2002165725 A JP2002165725 A JP 2002165725A
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paper
roll
sheets
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paper towel
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JP2000364108A
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Mamoru Takahashi
守 高橋
Kenji Takahata
謙治 高畑
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Cresia KK
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Cresia KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濡れた手でペーパータオルを取り扱うことに
よって生ずる紙の端部の切れ、ちぎれを防止し、使用感
に優れたロールペーパータオルとその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 複数枚重ねロールペーパーの長手方向両
側端部シート間に紙、フィルム、不織布、糸、スクリム
および接着剤から選ばれた1種または2種の補強材を装
填する。シートが分離しているときに接着剤を塗布、素
材を積層し、圧着または熱接着を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2枚または3枚以
上の重ねロールペーパータオルの両側端部シート間に補
強材を装着した高湿潤強度を有するロールペーパータオ
ルに関するもので、使用時、とくに手拭きの用途に使用
する際に、濡れた手でペーパータオルを取り扱うことに
よって生ずる紙の端部の切れ、ちぎれを防止することを
目的とする。
【0002】
【従来の技術】ロールタオルは通常所定のホルダーに装
填して用いられるが、手拭きの用途で使用する際には、
濡れた手でロールを引き出して使用することが多い。ロ
ールペーパータオルの場合、通常、乾燥時の強度に比べ
て湿潤強度が著しく劣るため、紙の切れ、ちぎれが起り
やすい。ロールの端部から切れ、ちぎれが生じると、さ
らにロールの全幅にわたって切断が生じる可能性が高
い。このような事態が生じた場合、ホルダーから引き出
すタイプのものでは次に使う際に紙を引き出せなくなっ
たり、使用後巻取り状で収納するタイプのものでは以後
の使用が不可能となってしまう欠陥があった。
【0003】このような欠陥を緩和するため、従来はロ
ールタオル原紙の坪量(単位面積当りの重量)を高くし
たり、湿潤紙力増強剤の添加量を上げて湿潤強度を高め
ることが行われていたが、ロールタオルの重要な特性で
ある風合いを損ねるほか、湿潤強度増加の点でも不十分
であるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来の
欠点を克服し、ロール全幅の切断を防ぐことを課題とす
る。本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討の結
果、ロールペーパーの両側端部に補強材を装填すること
によってロール端部からの紙の切れ、ちぎれを防ぐこと
が可能であることを見出し、本発明をなすに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、2
枚または3枚以上(2プライまたは3プライ以上)重ね
のロールペーパーの長手方向両側端部シート間に紙、フ
ィルム、不織布、糸、その他の糸状体、スクリムおよび
接着剤等から選ばれた1種または2種の補強材を装填し
たことを特徴とする湿潤強度に優れたロールペーパータ
オルを提供するものであり、上記補強材としては接着剤
の使用が好ましい。補強材の装填は、紙を重ねる際また
はロール加工機で加工する際のシートが分離した状態
で、少なくとも2枚のシート間に接着剤塗布、素材積層
後、圧着または熱接着により行う。
【0006】
【作用】以下に本発明を詳細に説明する。通常、ロール
ペーパータオルは、木材繊維や麻、ケナフ等の非木材繊
維からなるパルプを単独あるいはこのパルプにレーヨ
ン、ビニロン等の親水性を有する繊維を任意の割合で配
合し、抄紙機上で紙層形成・脱水・乾燥後、巻取って製
造する。抄紙に際しては、普通、湿潤強度を上げるため
に湿潤紙力増強剤を添加する。また、乾燥時にしばしば
クレープ付けを行う。その後、紙を2枚または3枚以上
重ね合わせ、所定の長さに巻いた後、所定の寸法に断裁
して製品化する。またこの工程中にエンボス加工、ミシ
ン目入れを行う場合もある。
【0007】ロール製品の端部の補強材に用いる素材と
しては、紙、好ましくは当該タオルと同程度の伸び特性
を有するもの、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
ステル等のフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル、レーヨン、木材繊維等の繊維を用いてス
パンレース法、スパンボンド法、メルトブロー法、熱エ
ンボス法等で製造した不織布、木綿、絹、ウレタンゴ
ム、天然ゴム、合成樹脂等で製造した糸、これらの糸を
網状に織ったスクリム、ポリ酢酸ビニルに代表されるビ
ニル系接着剤、エポキシ系接着剤、カルボキシメチルセ
ルロースに代表されるセルロース系接着剤、デンプン系
接着剤、エチレンー酢酸ビニル共重合体に代表されるホ
ットメルトがある。補強材を装填する片側の幅はロール
全幅の約1/20〜1/3、より好ましくは1/10〜1/5の範囲で
ある。この範囲を逸脱すると、補強材の幅が狭すぎる場
合には効果が得られず、逆に補強材の幅が広すぎるとロ
ールタオルの風合いが損なわれる。
【0008】上記の補強材はこれが紙、フィルム、不繊
布、スクリム等のシート状補強材である場合、上記のロ
ール全巾の1/20〜1/3に相当する1枚シートとする他、
帯状、紐状のシートの複数本を1/20〜1/3の巾に亘っ
て、適当な密度間隔に隔設するようにしてもよい。
【0009】また補強材が糸その他の糸状体である場合
には長糸もしくは長糸群(編組糸その他)を上記の1/20
〜1/3の巾に亘って密に配設してもよいが、上記と同様
巾方向に亘って適当な密度間隔に隔設することができ
る。また糸その他の糸状体が短糸の場合、上記の1/20〜
1/3の巾に亘って適当な密度に分配すればよい。
【0010】またこれらの補強材は接着剤と紙、フィル
ム、不繊布、スクリムあるいは糸または糸状体との組合
せとすると一層効果的である。
【0011】これらの補強材のシート間への装填は、抄
紙機で抄き上った紙を2枚に重ねる際もしくはロール加
工機で加工する際のシートが分離した状態のときに行
う。装着方法としては、紙、フィルム、糸、スクリムの
場合にはシートの一方または両方の接着面に接着剤を塗
布した後これらの素材を積層し、ヒートロールで熱接着
するのがよい。接着剤の場合には単にロール、コータ
ー、スプレー等を用いてシートの一方に接着剤を塗布し
圧着または熱接着すればよい。
【0012】以上に示したような本発明によるロールペ
ーパータオルは、両側端部に補強材がシート間に装着さ
れているため、外観や触感を損うことなく、しかも端部
が補強されているので端部および端部からのちぎれや切
れがなく、ロールペーパータオルの繰出しが円滑に実行
でき、しかも使用感がきわめて優れている。また、側端
部の引き出す部分と中央部の主に手を拭く部分とが外観
上および触感上区別されていないので、吸水性や風合い
を損なうことなしに清拭目的を円滑に達成できる。
【0013】
【実施例】以下に実施例を挙げて説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。
【0014】(実施例1)タオルペーパーを抄紙機にて
抄造後、2枚重ねにする工程で、最終製品の両端部30mm
(最終製品幅は229mm)に相当する部分に網目状に酢酸
ビニル樹脂を主成分とする接着剤をロールにより塗布、
接着した。加工機にてエンボス加工後、所定の長さに巻
取り、所定の幅に切断した。このシートの湿潤強度を端
部に補強のないものと比較すると次のようであった。
【0015】
【表1】 明らかに、端部が補強されたものの湿潤強度は補強なし
のものに比較して高く、使用感が優れ、吸水性や風合い
の面でも問題はなかった。また、接着剤の塗布部分と未
塗布部分の保水性および柔らかさを調査したところ、下
記のように、塗布部分は未塗布部分に比べて吸水性、風
合いが劣る結果を示した。ホルダーからペーパータオル
を引き出す部分と手を拭く部分を区別することができ、
実用上有益である。
【0016】
【表2】
【0017】(実施例2)実施例1と同じ2枚重ねタオ
ルペーパーの両端部30mmに木綿糸のスクリムを接着剤を
用いて装着した。当然のことながら端部の湿潤強度は補
強なしのものに比べてきわめて高く、また、補強した部
分と補強しない部分の吸水性と風合いは明らかに異なっ
ていた。ホルダーからペーパータオルを引き出す場合の
紙のちぎれや切れは皆無であった。
【0018】<測定方法> 1.湿潤強度 タオルペーパー試料を縦または横方向に幅25mm、長さ約
200mmに切断し、20℃の水に30 sec間浸漬した後過剰の
水分を除き、手早く引張試験機にセットして測定した。 2.吸水性 3インチ四方にカットした試験片を水中に2分間浸漬さ
せた後、専用のホルダにつけ、30分間放置後の吸水量
をg/mに換算し、吸水性とした。 3.風合い 45゜カンチレバー法により、タオルペーパーのこわさを
測定した。試料から横方向に幅20mm、長さ約150mmの試
験片を採取し、試験機にセットして斜面の方向に緩やか
に滑らせ、試験片の一端が斜面に接するまでに他端が移
動した長さ(mm)をこわさとした。この長さが短いほど試
料は柔らかいことになる。(横方向湿潤強度、吸水性お
よび風合いの試料は別途作製した)。
【0019】
【発明の効果】以上に示したように、両側端部に補強材
を装着した湿潤強度の高い本発明のロールペーパータオ
ルは、濡れた手でペーパータオルを取り扱うことによっ
て生ずる紙の端部の切れ、ちぎれを防止することがで
き、使用感が優れているだけでなく吸水性や風合いの面
でも問題はなく、該製品のもつ工業的意義は大きい。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚または3枚以上重ねたロールペーパ
    ーの少くとも2枚のシートの長手方向両側端部間に補強
    材を装填したことを特徴とする湿潤強度に優れたロール
    ペーパータオル。
  2. 【請求項2】 補強材が紙、フィルム、不繊布、糸、そ
    の他の糸状体、スクリム、接着剤、その他の補強材であ
    る請求項1記載の湿潤強度に優れたロールペーパータオ
    ル。
  3. 【請求項3】 補強材を装填するロールペーパーの片側
    の巾はロール全巾の約1/20〜1/3である請求項1または
    2記載のロールペーパータオル。
  4. 【請求項4】 補強材が接着剤と紙、フィルム、不繊
    布、スクリム、糸または糸状体との組合せからなる請求
    項1から3までのいずれか1項記載のロールペーパータ
    オル。
  5. 【請求項5】 紙シートを2枚または3枚以上に重ねる
    際またはロール加工機で加工する際のシートが分離した
    状態で、少なくとも2枚のシート間に接着剤塗布、素材
    積層後、圧着または熱接着により補強材を装填すること
    を特徴とする湿潤強度に優れたロールペーパータオルの
    製造方法。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62500080A (ja) * 1984-09-03 1987-01-16 ブガン−セイ 積層ウエブ
JPH06154123A (ja) * 1992-11-18 1994-06-03 Kureshia:Kk 積層吸水紙及びそのロール状ペーパータオル

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62500080A (ja) * 1984-09-03 1987-01-16 ブガン−セイ 積層ウエブ
JPH06154123A (ja) * 1992-11-18 1994-06-03 Kureshia:Kk 積層吸水紙及びそのロール状ペーパータオル

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