JP2002165314A - 電力用開閉器の磁界低減方法及び電力用開閉器、磁界抑圧アダプタ - Google Patents

電力用開閉器の磁界低減方法及び電力用開閉器、磁界抑圧アダプタ

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JP2002165314A
JP2002165314A JP2000353048A JP2000353048A JP2002165314A JP 2002165314 A JP2002165314 A JP 2002165314A JP 2000353048 A JP2000353048 A JP 2000353048A JP 2000353048 A JP2000353048 A JP 2000353048A JP 2002165314 A JP2002165314 A JP 2002165314A
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Kuniaki Yoshitomi
▲邦▼明 吉富
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Kyushu TLO Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、電力用開閉器から発生する磁界を極
めて容易に低減でき、周囲の環境を安価に改善できる電
力用開閉器の磁界低減方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】本発明の電力用開閉器の磁界低減方法は、
各極が並行して設けられ、それぞれ負荷側端子と電源側
端子を備えた電力用開閉器の磁界低減方法であって、電
流の向きが逆方向となる極の負荷側端子と電源側端子の
位置を空間的に接近させ、各極ごとに小等価電流ループ
を形成し、該小電流ループが発生する磁界どおしで互い
に打ち消し合わせて磁界の強さを低減することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電力用開閉器から
発生する磁界を低減する磁界低減方法及び発生磁界を低
減できる電力用開閉器、さらにこの磁界の強さを低減す
るために装着する磁界抑圧アダプタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、居住環境で受ける商用周波数(5
0/60Hz)に代表される低周波領域の電磁界が人体
に及ぼす影響の問題は世界的に関心を集めており、多く
の調査・研究が続けられている。また、オフィスや工場
においては、大電流電気設備からの磁界でパソコンのC
RT(Cathode Ray Tube)画面に揺れや色むらが生じ、
VDT(Visual Display Terminal)作業に支障をきた
すことが問題となり、その対策が専門誌で報告されてい
る。低周波磁界の強さに関する一般的な防護指針は定め
られていないが、健康面に関しては磁束密度を参考レベ
ル(3mG)以下、CRT画面の揺れ防止に関しては磁
束密度10mG以下にすることが望ましいと言われてい
る。なお、ここでは磁束密度の単位として一般的によく
使用されるG(ガウス)を用いて記載しているが、SI
単位であるT(テスラ)を用いて表現する場合には10
mG=1μTの関係から換算すればよい。
【0003】この居住環境における低周波磁界の大きな
発生源として、集合住宅の引込口装置である引込開閉器
または配線用遮断器等の電力用開閉器が挙げられる。図
8は電力用開閉器を流れる全電流とこれに隣接する観測
点での磁束密度の時間変化を示す図である。図8では、
24戸が居住する集合住宅の引込開閉器を流れる全電流
と、引込開閉器に隣接する部屋の壁際で測定された磁束
密度の1日の時間変化を示している。この引込開閉器は
配電盤ボックス(鉄板製、板厚2.3mm)に収納されて
おり、壁は鉄筋コンクリート(壁厚20cm)、配電盤ボ
ックスの壁側面から観測点までの距離は約25cmであ
る。電力が多く消費される時間帯では、この引込開閉器
を流れる電流は300A以上に達するが、このとき開閉
器に隣接する部屋では70mGを越す強い磁界が観測され
る。この磁界の大きさは、健康面に関する磁束密度の参
考レベルおよびパソコンのCRT画面の揺れ防止磁束密
度の上限を大きく上回っている。
【0004】そこで、まず電力用開閉器として従来の引
込開閉器の説明を行う。引込開閉器には開放ナイフスイ
ッチ型開閉器、カバー付きナイフスイッチ型開閉器など
が含まれる。そして配線用遮断器も開閉操作ができ、開
閉器として機能するから、これらを電力用開閉器として
総称することにする。図9は従来の低圧幹線から屋内配
線間に配設される電力用開閉器の配線図、図10は従来
の配電盤ボックス内に収納される引込開閉器の構造図、
図11は従来の配電盤ボックス内に収納される電力用開
閉器の構造図である。
【0005】図9において、1は100Vや200V等
の低圧の単相三線式の低圧幹線、2は低圧幹線1から引
き出される引込線、3は引込開閉器、4は屋内配線、5
は中性線である。引込線2は3線が撚られたケーブルと
して引込開閉器3に至り、再び引込開閉器3から屋内配
線4に接続される。ところで、この従来の電力用開閉器
は単相三線式の場合で説明するが、単相二線式でも中性
線5を除けば説明は同様になり、さらには場合により三
相三線式の配線でも同様の事情となる。また、単相三線
式配線に接続される負荷は、通常ほぼ平衡しているのが
普通であり、以下、このような平衡な負荷が接続されて
いるものとして説明する。このとき、中性線5に流れる
電流は0Aである。なお、平衡していない場合には、図
9のA極,B極に同振幅逆向き、B極,C極に同振幅逆
向きの電流が流れる。従って、中性線5にはA極とC極
をそれぞれ流れる電流の差電流が流れ、必ずしも0Aと
はならない。しかし、この場合以下説明するように等価
電流ループが2つ形成され重畳されるだけであり、説明
を簡単にするため平衡な負荷が接続されているものとす
る。
【0006】10aは引込開閉器3の負荷側端子であっ
て、可動端子となっている。10bは接点であり、10
cは電源側端子で、固定端子となっている。負荷側端子
10aを接点10bに接触させることで電気的に電源側
端子10cと接続される。
【0007】ところで、単相三線式配線に接続される引
込開閉器3を流れる電流の向きは、中性線5に電流が流
れないと、図9に示すように残り2線において逆方向の
向きで、大きさも同一となる。このとき、引込開閉器3
の周囲には、引込線2と屋内配線4のそれぞれケーブル
他端になる部分を介して、単一の大きな等価電流ループ
が形成される。図9において、11がこの等価電流ルー
プであり、11aはこの電流の向きを示す。9a,9b
は引込線2及び屋内配線4を流れる電流の向き、12は
等価電流ループ11によって形成される磁界である。
【0008】すなわち、低圧幹線1から向き9aで流れ
込み、向き9bの方向で低圧幹線1に戻る電流の場合、
図9に示すA極で向き9b,C極で向き9a方向に流
れ、引込開閉器3周りに単一で大きな向き11aの等価
電流ループ11を形成する。この等価電流ループ11に
よって磁界が発生し、この方向は右ねじの法則でよく知
られるように図9の紙面に垂直に前面側から背面側へ向
う向き12となる。この磁界は、電力が多く消費される
時間帯では相当に強い磁界となって、健康面への影響や
パソコンのCRT画面の揺れを起こす。
【0009】次に、従来の電力用開閉器の1つとして引
込開閉器3の具体的構成を説明する。従来の引込線に設
けられる電力用開閉器は配電盤ボックス内に収納される
ことが多い。図10において、20は開放ナイフスイッ
チ型開閉器であり、21は引込線2に設けられた鉄板製
の配電盤ボックスである。22は屋内配線4と接続され
るこの開放ナイフスイッチ型開閉器20の負荷側端子、
23は引込線2と接続される開放ナイフスイッチ型開閉
器20の電源側端子である。負荷側端子22と電源側端
子23は、開放ナイフスイッチ型開閉器20の電気回路
(図9参照)上負荷側端子10aと電源側端子10cと
なる端子部分に、引込線2や屋内配線4の端部を挟持し
ながら固定ねじで螺合し電気的に接続するものである。
【0010】続いて、従来の電力用開閉器として配線用
遮断器の具体的構成について説明する。図11におい
て、21は引込線2に設けられた鉄板製の配電盤ボック
スである。30は配線用遮断器である。この配線用遮断
器30は短絡事故等の異常事態に回路を自動遮断する開
閉器であるが、通常状態では回路の開閉操作を行うため
の引込開閉器となる。31は屋内配線4と接続されるこ
の配線用遮断器30の負荷側端子、32は引込線2と接
続される配線用遮断器30の電源側端子である。負荷側
端子31と電源側端子32は、配線用遮断器30の電気
回路(図9参照)上負荷側端子10aと電源側端子10
cとなる端子部分に、引込線2や屋内配線4の端部を挟
持しながら固定ねじで螺合し電気的に接続するものであ
る。
【0011】このように、従来のナイフスイッチ型開閉
器や、配線用遮断器などの技術では、等価電流ループに
よって磁界が発生するが、鉄板製の配電盤ボックス21
が存在する分だけ磁気が遮蔽され、図9、図10、図1
1のA極,C極で形成される磁界が外部へ影響すること
は少し低減される。
【0012】
【発明の解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の電力用開閉器は等価電流ループを形成し、この等
価電流ループの作用で磁界を発生し、大電流が流れる場
合には周囲に強い磁界を及ぼし、人体やCRTに対する
影響が懸念されている。しかし、現在のところ、こうし
た電気設備からの磁界が与える影響を低減する方法とし
て提案されているものは、概ね(1)磁気遮蔽材により
磁界を遮蔽する方法、(2)磁界の発生源を影響の少な
い場所に移設する方法、の2つである。(1)の磁界を
遮蔽する方法は、上述したとおり従来の鉄板製の配電盤
ボックスで周囲を囲むもの等であり、(2)の移設する
方法は磁界の発生源を遠ざけるというものであるが、こ
れらの方法は、引込開閉器または配線用遮断器から発生
する磁界を低減するという点に関しては、いわば消極的
にシールドもしくは遠ざけるという解決策をとっている
に過ぎず、費用および移設場所の確保の点などからみて
有効な解決方法とはいえない。
【0013】そして、幹線から屋内への配線に配設され
る引込開閉器や配線用遮断器等の電力用開閉器におい
て、従来重視されることは信頼性、施工性、安全性であ
ることが多く、配線用遮断器においては、さらにこれに
加えて遮断機能の動作特性が重視される傾向が強い。従
って、電力用開閉器から発生する磁界を優先的に低減す
るという磁界対策重視の状況には至っていないように思
われる。
【0014】これは次のようなことからも窺い知ること
ができる。すなわち、最近、配電盤ボックスとして合成
樹脂製の配電盤ボックスが普及してきている。従来の技
術で説明したように、配電盤ボックスが鉄板製であれ
ば、磁気遮蔽効果によりボックス外部の磁界はボックス
を用いない場合の3分の1程度(鉄板の板厚2.3mmの
場合)にまで低減できるが、合成樹脂製の配電盤ボック
スでは磁気遮蔽効果が乏しく、磁界はほとんどシールド
されない。このような配電盤ボックスが普及している現
状からみても、配電盤ボックスの電力用開閉器が発生す
る磁界に対する認識は、現状ではいまひとつ遅れている
と考えられる。
【0015】そのうえ、合成樹脂製の配電盤ボックス
は、費用の面からも重量の面からも、今後鉄板製の配電
盤ボックスに代わってもっと普及する可能性があり、合
成樹脂製の配電盤ボックスにおいて磁気を遮蔽できる技
術の開発が望まれ、この点からも新たな磁気遮蔽技術の
開発が期待されるところである。
【0016】このような従来の問題を解決するために本
発明は、電力用開閉器から発生する磁界を極めて容易に
低減でき、周囲の環境を安価に改善できる電力用開閉器
の磁界低減方法を提供することを目的とする。
【0017】また、本発明は、等価電流ループから発生
する磁界を容易に且つ確実に、また安価に低減し、周囲
の環境を改善できる電力用開閉器を提供することを目的
とする。
【0018】さらに、本発明は、既存の電力用開閉器で
あっても、容易に且つ確実に磁界を低減し、周囲の環境
を改善できる安価な磁界抑圧アダプタを提供することを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の電力用開閉器の
磁界低減方法は、各極が並行して設けられ、それぞれ負
荷側端子と電源側端子を備えた電力用開閉器の磁界低減
方法であって、電流の向きが逆方向となる極の負荷側端
子と電源側端子の位置を空間的に接近させ、各極ごとに
小等価電流ループを形成し、該小電流ループが発生する
磁界どおしで互いに打ち消し合わせて磁界の強さを低減
することを特徴とする。
【0020】これにより、電力用開閉器から発生する磁
界を極めて容易に低減でき、周囲の環境を安価に改善で
きる。
【0021】本発明の電力用開閉器は、各極が並行して
設けられ、それぞれ負荷側端子と電源側端子を備え、電
流の向きが逆方向となる極の負荷側端子と電源側端子が
近傍に配設され、該電流の向きが逆方向となる極の形成
する小等価電流ループによって発生する磁界どおしを打
ち消し合わせて磁界を低減することを特徴とする。
【0022】これにより、等価電流ループから発生する
磁界を容易に且つ確実に、また安価に低減し、周囲の環
境を改善できる。
【0023】本発明の電力用開閉器の磁界低減アダプタ
は、各極が並行して設けられ、それぞれ負荷側端子と電
源側端子を備えた電力用開閉器の磁界低減アダプタであ
って、電流の向きが逆方向となる極の負荷側端子と電源
側端子に対して設けられ、一端側が該電源側端子に接続
されるとともに他端側が該負荷側端子近傍まで延びる複
数の導体と、複数の導体の他端側にそれぞれ設けられた
第2の電源側端子を備え、導体で前記電流の向きが逆方
向となる極に小等価電流ループを形成し、該小等価電流
ループの発生する磁界どおしで打ち消し合わせて磁界の
強さを低減することを特徴とする。
【0024】これにより、既存の電力用開閉器であって
も、容易に且つ確実に磁界を低減し、安価に周囲の環境
を改善できる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、単相または三相複線式の配電線に挿入されるととも
に、各極が並行して設けられ、それぞれ負荷側端子と電
源側端子を備えた電力用開閉器の磁界低減方法であっ
て、各極の負荷側端子と電源側端子の中で、少なくとも
電流の向きが逆方向となる極の負荷側端子と電源側端子
の位置を空間的に接近させ、各極ごとに小等価電流ルー
プを形成し、該小電流ループが発生する磁界どおしで互
いに打ち消し合わせて磁界の強さを低減することを特徴
とする電力用開閉器の磁界低減方法であるから、小等価
電流ループを形成し、該小電流ループが発生する磁界を
互いに打ち消し合わせて、電力用開閉器から発生する磁
界を極めて容易且つ確実に低減でき、周囲の環境を安価
に改善できる。
【0026】本発明の請求項2に記載の発明は、電力用
開閉器が引込開閉器または配線用遮断器であることを特
徴とする請求項1記載の電力用開閉器の磁界低減方法で
あるから、電力が多く消費される時間帯では、強い磁界
であっても、磁界の大きさを極めて容易且つ確実、安価
に低減できる。
【0027】本発明の請求項3に記載の発明は、単相ま
たは三相複線式の配電線に挿入されるとともに、各極が
並行して設けられ、それぞれ負荷側端子と電源側端子を
備え、負荷側端子と前記電源側端子の中で、少なくとも
電流の向きが逆方向となる極の負荷側端子と電源側端子
が近傍に配設され、該電流の向きが逆方向となる極の形
成する小等価電流ループによって発生する磁界どおしを
打ち消し合わせて磁界を低減することを特徴とする電力
用開閉器であるから、等価電流ループから発生する磁界
を容易に且つ確実に、また安価に低減し、周囲の環境を
改善できる。
【0028】本発明の請求項4に記載の発明は、電力用
開閉器が引込開閉器または配線用遮断器であることを特
徴とする請求項3記載の電力用開閉器であるから、電力
が多く消費される時間帯では、強い磁界であっても、磁
界の大きさを極めて容易且つ確実、安価に低減できる。
【0029】本発明の請求項5に記載の発明は、単相ま
たは三相複線式の配電線に挿入されるとともに、各極が
並行して設けられ、それぞれ負荷側端子と電源側端子を
備えた電力用開閉器の磁界低減アダプタであって、少な
くとも電流の向きが逆方向となる極の負荷側端子と電源
側端子に対して設けられ、一端側が該電源側端子に接続
されるとともに他端側が該負荷側端子近傍まで延びる複
数の導体と、複数の導体の他端側にそれぞれ設けられた
第2の電源側端子を備え、導体で前記電流の向きが逆方
向となる極に小等価電流ループを形成し、該小等価電流
ループの発生する磁界どおしで打ち消し合わせて磁界の
強さを低減することを特徴とする電力用開閉器の磁界低
減アダプタであるから、既存の電力用開閉器であって
も、既存の負荷側端子と電源側端子を近接させることが
でき、容易に且つ確実に磁界を低減し、安価に周囲の環
境を改善できる。
【0030】本発明の請求項6に記載の発明は、電力用
開閉器が引込開閉器または配線用遮断器であることを特
徴とする請求項5記載の電力用開閉器の磁界減少アダプ
タであるから、電力が多く消費される時間帯では、強い
磁界であっても、既存の負荷側端子と電源側端子の間を
近接することができ、磁界の大きさを極めて容易且つ確
実、安価に低減できる。
【0031】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形態
1における磁界低減方法及び電力用開閉器、さらに磁界
抑圧アダプタについて図1を用いて説明する。実施の形
態1の電力用開閉器は引込開閉器である。図1は本発明
の実施の形態1における低圧幹線から屋内配線間に配設
される電力用開閉器の配線図、図2は本発明の実施の形
態1における配電盤ボックス内に収納される電力用開閉
器の構造図、図3は本実施の形態1における磁界抑圧ア
ダプタを装着した場合としない場合の磁束密度の比較図
である。なお、実施の形態1の磁界低減方法及び電力用
開閉器、磁界抑圧アダプタで使用した符号で、図9と図
10の従来の磁界低減方法及び電力用開閉器で使用した
符号と同一の符号は同一の部材を示すから、詳細な説明
は従来の磁界低減方法及び電力用開閉器の説明に譲って
ここでは省略する。
【0032】図1において、6aは引込開閉器3の負荷
側端子であって、可動端子となっている。6bは接点で
あり、6cは電源側端子で、固定端子となっている。負
荷側端子6aを接点6bに接触させることで電気的に電
源側端子6cと接続される。本実施の形態1において
は、A極、B極、C極のいずれもが負荷側端子6aと電
源側端子6cは近傍位置に配設されている。6dは接点
6bと負荷側端子6aとの間を接続する導体線であり、
負荷側端子6aと電源側端子6cを近傍位置に設けるた
め、接点6bからUターンし、いわば立体的にループを
形成している。このループはA極だけでなく、B極、C
極でも形成されている。ただ、B極においてはA極とC
極を流れる差電流が流れるため、負荷が平衡している通
常の場合はループを形成する必要性は乏しいが、負荷が
平衡しない場合もあり、B極もA極、C極と同じように
構成しておくのが適当である。この場合、差電流である
ためB極で発生する磁束密度は比較的小さいが、このB
極で発生する磁界がA極とC極の磁界に重畳されること
で全体として磁界は相殺される。
【0033】負荷側端子6aの位置を電源側端子6cと
近接させ、且つ接点6bを導体線6dで負荷側端子6a
に接続するから、それぞれループが形成され、それぞれ
に小等価電流ループが形成され、これによって磁界が発
生する。但し、中性線5に接続されたB極ではこれは発
生されない。なお、ここで小等価電流ループというが、
これはA極、B極、C極全体に対する等価電流ループで
なく、単に各極ごとの等価電流ループということを意味
するだけで、実際の大きさとは無関係である。7Aはこ
のA極に形成された小等価電流ループであり、7Aaは
この小等価電流ループ7Aの電流の向きである。同じ
く、7CはC極に形成された小等価電流ループであり、
7Caはこの小等価電流ループ7Cの電流の向きであ
る。
【0034】小等価電流ループ7Aの電流の向き7Aa
は、A極において向き9bの電流が流れることから、図
1に示すように左回りとなるが、小等価電流ループ7C
の電流の向き7Caは、C極において向き9aの電流が
流れることから、図1に示すように右回りとなる。これ
により、小等価電流ループ7Aの電流の向き7Aaは小
等価電流ループ7Cの電流の向き7Caと逆方向とな
り、磁界の方向も逆方向となる。8Aは小等価電流ルー
プ7Aによって発生された磁界の向きであり、図1の紙
面に垂直な方向で背面側から紙面前面へ向う方向の向き
となる。これに対し、8Cは小等価電流ループ7Cによ
って発生された磁界の向きであり、図1の紙面に垂直な
方向で紙面前面側から背面へ向う方向となる。この磁界
の向き8A,8Cは逆方向であり、磁束どおし互いに打
ち消しあうことになる。とくに本実施の形態1において
は中性線5には電流が流れないから、A極とC極で発生
する小等価電流ループ7A,7Cの大きさ、磁界の強さ
は同一であり、向き8A,8Cは逆方向で、遠方の観測
点では磁界はほぼキャンセルされる。
【0035】続いて、本実施の形態1における電力用開
閉器と磁界抑圧アダプタの構成について説明する。説明
上、磁界抑圧アダプタの説明を先に行う。図2において
20は引込開閉器としての開放ナイフスイッチ型開閉
器、21は鉄板製の配電盤ボックス、22は負荷側端
子、23は電源側端子である。
【0036】24は図1の電気回路の導体線6dに相当
し磁界抑圧アダプタとなるL字状の導体、25は導体2
4に設けられた第2の電源側端子、26は開放ナイフス
イッチ型開閉器20の可動端子となるブレードである。
導体24は、開放ナイフスイッチ型開閉器20の基台上
にA極、B極、C極3列に並んで配列され、いずれもL
字状をしており、一端が電源側端子23と接続され、他
端は負荷側端子22の近傍にまで延びている。この他端
側に第2の電源側端子25が設けられている。この導体
24は、負荷側端子22、ブレード26、電源側端子2
3を経由して流れる電流経路にできるだけ接近させるの
が好適であるため、電源側端子23と第2の電源側端子
25となる端部を除いて、表面が絶縁体で被覆されてい
る。この負荷側端子22と第2の電源側端子25が、磁
界抑圧アダプタによって開放ナイフスイッチ型開閉器2
0のA極、B極、C極の構成を変更し、新しい各極を構
成する。
【0037】次に、実施の形態1の磁界抑圧アダプタを
従来の開放ナイフスイッチ型開閉器20に装着する手順
について説明する。まず、導体24の一端を電源側端子
23に接続して止めねじで螺合して固定する。続いて他
端側を第2の電源側端子25で止めねじにより螺合して
基台に固定する。開放ナイフスイッチ型開閉器20に引
込線2と屋内配線4とを接続するときは、負荷側端子2
2と第2の電源側端子25のそれぞれの止めねじを外
し、引込線2と屋内配線4の線端を止めねじで挟んで、
再び螺合して固定すればよい。
【0038】この磁界抑圧アダプタの装着により、既存
の開放ナイフスイッチ型開閉器20に対して、簡単且つ
確実に負荷側端子22の位置を第2の電源側端子25と
近接させることができ、各極でそれぞれ小等価電流ルー
プが形成され、磁界を相殺することができる。この磁界
抑圧アダプタは安価であり、これを装着するだけで磁界
を確実に低減できるから、全体として極めて低コストの
開放ナイフスイッチ型開閉器20となる。
【0039】ところで、以上説明したのは、既存の開放
ナイフスイッチ型開閉器20に対して磁界抑圧アダプタ
を後から装着したが、開放ナイフスイッチ型開閉器20
の製造当初から、導体24を設け、一端を電源側端子2
3に接続して止めねじで螺合し、他端側を第2の電源側
端子25で止めねじにより螺合しておけば、磁界を低減
できる新しい開放ナイフスイッチ型開閉器とすることが
できる。磁界抑圧アダプタと同様に、安価で磁界を確実
に低減できる優れた開閉器となる。
【0040】なお、磁界抑圧アダプタを用いずに、引込
線2を延長して電源側端子23に接続しても効果は期待
できるが、磁界抑圧アダプタを用いた場合と違って不確
実であり、安定性にかける。
【0041】また、本実施の形態1においては、開放ナ
イフスイッチ型開閉器20の電源側端子23に磁界抑圧
を行う上記導体24などの構成を施したが、負荷側端子
22に同様の構成を施すこともできる。但し、この場合
にも電源側端子23を引込線2側に、負荷側端子22を
屋内配線4側に接続することになる。
【0042】以上説明したように、本発明の実施の形態
1における磁界低減方法と、引込開閉器の磁界抑圧アダ
プタの作用効果について図3を用いて説明する。図3は
磁界抑圧アダプタを装着した場合としない場合の磁束密
度の比較図を示すものである。なお、磁界抑圧アダプタ
を後から装着するのではなく、当初から合体させた引込
開閉器であっても作用効果は同一である。図4は本発明
の実施の形態1における磁界抑圧アダプタを装着した電
力用開閉器の磁束密度の測定方法を示す図である。
【0043】図4に示すように、27は配電盤ボックス
21から距離d離れた観測点である。図3において、測
定値は1極当りの電流を100Aに正規化したものであ
る。配電盤ボックスは鉄板製で板厚2.3mmのもので
ある。
【0044】図3によれば、配電盤ボックスに収納した
場合、従来の電力用開閉器の磁束密度を10mG以下に
しようと思えば、70cm離れなければならないが、実
施の形態1の磁界抑圧アダプタを装着した場合、16c
m程度離れるだけでこれが可能になる。さらに、配電盤
ボックスに電力用開閉器を収納しない場合は、従来の電
力用開閉器では、100cmを越えた距離d離さなけれ
ば10mG以下にはならないが、本実施の形態1の場合
は、27cm程度離れるだけでよく、大きく磁束密度を
低減できることが分かる。そして、配電盤ボックスを設
けない場合のほか、合成樹脂製の配電盤ボックスの場合
でも、本実施の形態1の磁界抑圧アダプタを装着するだ
けで、27cmの距離において、従来の鉄板製の配電盤
ボックスを施した場合の19%近くにまで磁束密度を低
減できることが分かる。そして、実施の形態1の磁界抑
圧アダプタを装着した場合、電力用開閉器から遠ざかれ
ば遠ざかるほど磁束密度を低減する効果が大きいことが
分かる。
【0045】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2における磁界低減方法及び電力用開閉器、さらに磁
界抑圧アダプタについて図1と、図5〜図8を用いて説
明する。実施の形態2の電力用開閉器は配線用遮断器で
ある。図5は本発明の実施の形態2における配電盤ボッ
クス内に収納される電力用開閉器の構造図、図6(A)
は本発明の実施の形態1における磁界抑圧アダプタを装
着する既存の電力用開閉器の斜視図、図6(B)は本発
明の実施の形態1における磁界抑圧アダプタの斜視図、
図6(C)は本発明の実施の形態1における磁界抑圧ア
ダプタを既存の電力用開閉器に装着したときの状態を示
す斜視図、図7は本実施の形態2における磁界抑圧アダ
プタを装着した場合としない場合の磁束密度の比較図で
ある。なお、実施の形態2の磁界低減方法及び電力用開
閉器、磁界抑圧アダプタの説明で使用した符号で、実施
の形態1の磁界低減方法及び電力用開閉器、磁界抑圧ア
ダプタで使用した符号、及び図9、図11の従来の磁界
低減方法及び電力用開閉器で使用した符号と同一の符号
は同一の部材を示すから、詳細な説明は実施の形態1と
従来の磁界低減方法及び電力用開閉器の説明に譲ってこ
こでは省略する。とくに、実施の形態2の配線図は実施
の形態1の配線図と共通であるから、実施の形態1で説
明した図1の説明を流用する。
【0046】図1において、6aは負荷側端子、6bは
接点、6cは電源側端子、6dは導体線、7Aは小等価
電流ループ、7Aaは小等価電流ループ7Aの電流の流
れる向き、7Cは小等価電流ループ、7Caは小等価電
流ループ7Cの電流の流れる向きである。8Aは小等価
電流ループ7Aの磁界の向き、8Cは小等価電流ループ
7Cの磁界の向きである。
【0047】次に、本実施の形態2の電力用開閉器と磁
界抑圧アダプタの具体的構成を説明する。図5、図6に
おいて、21は配電盤ボックス、30は配線用遮断器、
31は屋内配線4と接続されるこの配線用遮断器30の
負荷側端子、32は引込線2と接続される配線用遮断器
30の電源側端子である。負荷側端子31と電源側端子
32は、配線用遮断器30の図1の電気回路上の負荷側
端子6aと電源側端子6cとなる端子部分に、引込線2
や屋内配線4の端部を挟持して固定ねじで螺合し電気的
に接続されるものである。
【0048】続いて、本実施の形態2における電力用開
閉器である配線用遮断器の磁界抑圧アダプタの構成につ
いて説明する。33は図1の導体線6dに相当する導
体、34は導体33を固定した絶縁台、35は磁界抑圧
アダプタに設けられた第2の電源側端子である。35a
は螺合することによって第2の電源側端子35を形成す
る固定ねじ、36は止めねじである。導体33は、絶縁
台34上に3列に並んで配列され、一端側はいずれもU
字状に折り曲がった端部が電源側端子32と接続され、
他端側は負荷側端子31の近傍にまで延びている。この
他端側には固定ねじ35aが螺合される穴が形成されて
いる。この3列の導体33と第2の電源側端子35は、
共同してA極、B極、C極の全体としてループを形成す
る新たな電源側端子を構成する。
【0049】磁界抑圧アダプタの装着は、既存の配線用
遮断器30の本体にU字上の端部を引っ掛けて固定ねじ
を螺合して電源側端子32を形成し、止めねじ36で配
線用遮断器30と磁界抑圧アダプタを配電盤ボックス2
1の所定の位置にしっかり固定する。次いで、固定ねじ
35aを螺合して第2の電源側端子35を形成すること
で終了する。この磁界抑圧アダプタの装着によって、既
存の配線用遮断器のA極、B極、C極の電源側端子32
は第2の電源側端子35に変更される。
【0050】このように磁界抑圧アダプタを装着するこ
とにより、既存の配線用遮断器30に対して、簡単に且
つ確実に負荷側端子31の位置を第2の電源側端子35
と近接させることができる。B極の磁界は形成されない
から、A極、C極でそれぞれ小等価電流ループが形成さ
れ、磁界どおしを相殺させることができる。この磁界抑
圧アダプタは安価であり、これだけで磁界を確実に低減
できるため、全体として極めて低コストで配線用遮断器
30となる。
【0051】ところで、既存の配線用遮断器30は開放
ナイフスイッチ型開閉器20と異なり、負荷側端子31
と電源側端子32の側方前面が利用できない形状と構造
を有しているが、実施の形態1の磁界抑圧アダプタはこ
れを装着可能にし、コンパクトさを保つことができる。
【0052】なお、以上説明したのは、既存の配線用遮
断器30に磁界抑圧アダプタを後から装着したが、配線
用遮断器30製造の当初から、導体33を設け、一端を
電源側端子32に接続して止めねじで螺合し、他端側を
第2の電源側端子35で止めねじにより螺合しておけ
ば、磁界を低減できる新しい配線用遮断器30とするこ
とができる。磁界抑圧アダプタと同様に、安価で磁界を
確実に低減できる優れた開閉器となる。また、本実施の
形態2においては、配線用遮断器30の電源側端子32
に磁界抑圧を行う上記導体33などの構成を施したが、
負荷側端子31に同様の構成を施すこともできる。但
し、この場合にも電源側端子32を引込線2側に、負荷
側端子31を屋内配線4側に接続することになる。
【0053】以上説明した、本発明の実施の形態2にお
ける磁界低減方法と、引込開閉器の磁界抑圧アダプタの
作用効果について図7を用いて説明する。図7は磁界抑
圧アダプタを装着した場合としない場合の磁束密度の比
較図を示すものである。なお、磁界抑圧アダプタを後か
ら装着するのではなく、当初から合体させた配線用遮断
器であっても作用効果は同一である。図4は、実施の形
態2の磁界抑圧アダプタを装着した電力用開閉器の磁束
密度を測定する場合でも同様であるから、実施の形態2
に流用する。
【0054】図7において、測定値は1極当りの電流を
100Aに正規化したものである。配電盤ボックスは鉄
板製で板厚2.3mmのものである。図7によれば、配
電盤ボックスに収納した場合、従来の電力用開閉器の磁
束密度を10mG以下にしようと思えば、50cm離れ
なければならないが、実施の形態1の磁界抑圧アダプタ
を装着した場合、15cm程度離れるだけでこれが可能
になる。さらに、配電盤ボックスに収納しない場合は、
従来の電力用開閉器では、95cm離さなければ10m
G以下にはならないが、本実施の形態2の場合は、35
cm程度離れるだけでよく、大きく磁束密度を低減でき
ることが分かる。そして、20cmを越えると、鉄板製
の配電盤ボックス収納した場合の従来の電力用開閉器よ
り、実施の形態2の磁界抑圧アダプタを装着した方が磁
束密度が低下する。さらに、配電盤ボックスに収納しな
い場合のほか、合成樹脂製の配電盤ボックスの場合で
も、本実施の形態2の磁界抑圧アダプタを装着するだけ
で、35cmの距離において、従来の鉄板製の配電盤ボ
ックスを施した場合の49%近くにまで磁束密度を低減
できることが分かる。そして、実施の形態2の磁界抑圧
アダプタを装着した場合、電力用開閉器から遠ざかれば
遠ざかるほど磁束密度を低減する効果が大きいことが分
かる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
電力用開閉器の磁界低減方法は、各極に負荷側端子と電
源側端子が設けられ、電流の向きが逆方向となる極の負
荷側端子と電源側端子の位置を接近させて各極ごとに小
等価電流ループを形成し、磁界を打ち消し合わせるか
ら、電力用開閉器から発生する磁界を極めて容易且つ確
実に低減でき、周囲の環境を安価に改善できる。
【0056】請求項2に記載の電力用開閉器の磁界低減
方法は、電力用開閉器が引込開閉器または配線用遮断器
であることを特徴とする請求項1記載の電力用開閉器の
磁界低減方法であるから、電力が多く消費される時間帯
で強い磁界のときでも、磁界の大きさを極めて容易且つ
確実、安価に低減できる。
【0057】本発明の請求項3に記載の電力用開閉器
は、電流の向きが逆方向となる極の負荷側端子と電源側
端子が近傍に配設され、小等価電流ループによって発生
する磁界を打ち消し合わせて磁界の強さを低減するか
ら、発生する磁界を容易に且つ確実に、また安価に低減
し、周囲の環境を改善できる。
【0058】本発明の請求項4に記載の電力用開閉器
は、電力用開閉器が引込開閉器または配線用遮断器であ
るから、電力が多く消費される時間帯では、強い磁界で
あっても、磁界の強さを極めて容易且つ確実、安価に低
減できる。
【0059】本発明の請求項5に記載の電力用開閉器の
磁界低減アダプタは、電流の向きが逆方向となる極の負
荷側端子と電源側端子に対して設けられ、一端側が該電
源側端子に接続されるとともに他端側が該負荷側端子近
傍まで延びる複数の導体と第2の電源側端子を備えた磁
界低減アダプタであるから、既存の電力用開閉器であっ
ても、既存の負荷側端子と電源側端子を接近させること
ができ、容易に且つ確実に磁界の強さを低減し、安価に
周囲の環境を改善できる。
【0060】本発明の請求項6に記載の電力用開閉器の
磁界低減アダプタは、電力用開閉器が引込開閉器または
配線用遮断器であるから、電力が多く消費される時間帯
では強い磁界のときも、既存の電力用開閉器の負荷側端
子と電源側端子の間を接近することができ、磁界の強さ
を極めて容易且つ確実、安価に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における低圧幹線から屋
内配線間に配設される電力用開閉器の配線図
【図2】本発明の実施の形態1における配電盤ボックス
内に収納される電力用開閉器の構造図
【図3】本発明の実施の形態1における磁界抑圧アダプ
タを装着した場合としない場合の磁束密度の比較図
【図4】本発明の実施の形態1における磁界抑圧アダプ
タを装着した電力用開閉器の磁束密度の測定方法を示す
【図5】本発明の実施の形態2における配電盤ボックス
内に収納される電力用開閉器の構造図
【図6】(A)本発明の実施の形態1における磁界抑圧
アダプタを装着する既存の電力用開閉器の斜視図 (B)本発明の実施の形態1における磁界抑圧アダプタ
の斜視図 (C)本発明の実施の形態1における磁界抑圧アダプタ
を既存の電力用開閉器に装着したときの状態を示す斜視
【図7】本発明の実施の形態2における磁界抑圧アダプ
タを装着した場合としない場合の磁束密度の比較図
【図8】電力用開閉器を流れる全電流とこれに隣接する
観測点での磁束密度の時間変化を示す図
【図9】従来の低圧幹線から屋内配線間に配設される電
力用開閉器の配線図
【図10】従来の配電盤ボックス内に収納される引込開
閉器の構造図
【図11】従来の配電盤ボックス内に収納される電力用
開閉器の構造図
【符号の説明】
1 低圧幹線 2 引込線 3 引込開閉器 4 屋内配線 5 中性線 6a,10a,22,31 負荷側端子 6b,10b 接点 6c,10c,23,32 電源側端子 6d 導体線 7A,7C 小等価電流ループ 7Aa,7Ca,9a,9b,11a 電流の向き 8A,8C 磁界の向き 11 等価電流ループ 12 磁界 20 開放ナイフスイッチ型開閉器 21 配電盤ボックス 24,33 導体 25,35 第2の電源側端子 26 ブレード 27 観測点 30 配線用遮断器 34 絶縁台 35a 固定ねじ 36 止めねじ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単相または三相複線式の配電線に挿入され
    るとともに、各極が並行して設けられ、それぞれ負荷側
    端子と電源側端子を備えた電力用開閉器の磁界低減方法
    であって、前記各極の負荷側端子と電源側端子の中で、
    少なくとも電流の向きが逆方向となる極の負荷側端子と
    電源側端子の位置を空間的に接近させ、各極ごとに小等
    価電流ループを形成し、該小電流ループが発生する磁界
    どおしで互いに打ち消し合わせて磁界の強さを低減する
    ことを特徴とする電力用開閉器の磁界低減方法。
  2. 【請求項2】前記電力用開閉器が引込開閉器または配線
    用遮断器であることを特徴とする請求項1記載の電力用
    開閉器の磁界低減方法。
  3. 【請求項3】単相または三相複線式の配電線に挿入され
    るとともに、各極が並行して設けられ、それぞれ負荷側
    端子と電源側端子を備え、 前記負荷側端子と前記電源側端子の中で、少なくとも電
    流の向きが逆方向となる極の負荷側端子と電源側端子が
    近傍に配設され、 該電流の向きが逆方向となる極の形成する小等価電流ル
    ープによって発生する磁界どおしを打ち消し合わせて磁
    界を低減することを特徴とする電力用開閉器。
  4. 【請求項4】前記電力用開閉器が引込開閉器または配線
    用遮断器であることを特徴とする請求項3記載の電力用
    開閉器。
  5. 【請求項5】単相または三相複線式の配電線に挿入され
    るとともに、各極が並行して設けられ、それぞれ負荷側
    端子と電源側端子を備えた電力用開閉器の磁界低減アダ
    プタであって、 少なくとも電流の向きが逆方向となる極の負荷側端子と
    電源側端子に対して設けられ、一端側が該電源側端子に
    接続されるとともに他端側が該負荷側端子近傍まで延び
    る複数の導体と、 前記複数の導体の他端側にそれぞれ設けられた第2の電
    源側端子を備え、 前記導体で前記電流の向きが逆方向となる極に小等価電
    流ループを形成し、該小等価電流ループの発生する磁界
    どおしで打ち消し合わせて磁界の強さを低減することを
    特徴とする電力用開閉器の磁界低減アダプタ。
  6. 【請求項6】前記電力用開閉器が引込開閉器または配線
    用遮断器であることを特徴とする請求項5記載の電力用
    開閉器の磁界減少アダプタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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