JP2002164886A - 通信ネットワークにおけるデータ通信の処理・制御方法及びその通信システム並びにプログラム記憶媒体 - Google Patents

通信ネットワークにおけるデータ通信の処理・制御方法及びその通信システム並びにプログラム記憶媒体

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JP2002164886A
JP2002164886A JP2000359968A JP2000359968A JP2002164886A JP 2002164886 A JP2002164886 A JP 2002164886A JP 2000359968 A JP2000359968 A JP 2000359968A JP 2000359968 A JP2000359968 A JP 2000359968A JP 2002164886 A JP2002164886 A JP 2002164886A
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JP2000359968A
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Shizuo Nagashima
志津夫 永島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ受信者での通信費用を、送信元が負担
するようにしてネットワークのトラフィック量(混雑状
況)などに応じた適切な対価による通信サービス、及び
高品位と低品位の通信サービスを適切に提供する。 【解決手段】 システム制御装置105における通信可
否決定処理が、通信路のデータ通信情報に基づいて通信
を許可し、制限付きで許可し、又は非許可とする。この
通信許可時に通信条件交渉処理が、データの送信元又は
受信先に提示した条件を受入れるか否かの結果の受け取
りを実行する。データ記憶条件交渉処理において、デー
タ通信時に、通信データをネットワーク内で記憶する際
の期間及び記憶装置の指示を、予め定めた規約に基づい
てデータの送信元又は受信先問合せ、かつ、記憶条件を
提示して受入れるか否かの結果を受け取る処理を実行す
る。通信再予約処理において、記憶している通信予約情
報の解約が受入れられた通信予約情報に対して、通信時
に再度予約を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TCP/IP(Tra
nsmission Control Protocol/Internet Protocol) 環境
下のコンピュータ双方向通信網(イントラネット、イン
ターネット、エキストラネット等、以下、インターネッ
トのみで示す)などにおいて、通信費用の負担及び通信
品位にかかる処理及び制御を実行するための通信ネット
ワークにおけるデータ通信の処理・制御方法及びその通
信システム並びにプログラム記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インターネットサービスでのネッ
トワークサービス事業者の利用料金請求方法は、そのネ
ットワークサービス加入者が利用料金をネットワークサ
ービス事業者に支払っている。例えば、スパムメールな
どの利用者に迷惑なデータ受信においてもネットワーク
利用料金をデータ受信者のネットワークサービス加入者
がネットワークサービス事業者に支払っている。
【0003】また、インターネットサービスプロバイダ
(ISP) のアクセスポイントにダイアルアップ接続
を行う場合、その接続料金をデータ受信者であるネット
ワークサービス加入者が負担している。さらに、有料の
データを送信元が受信先に送信する場合も、データ配信
代金を受け取るデータ送信元にはネットワーク利用料金
は請求されない。すなわち、データ受信者であるネット
ワークサービス加入者が、その利用料金をネットワーク
サービス事業者に支払っている。
【0004】このようにインターネットサービスでは、
データ受信者が一方的に通信にかかる費用(利用料金)
を負担する。このため、例えば、遅い通信速度(狭い伝
送帯域)に、通信チャネル(例えば、TDMA/時分割
多重接続における論理チャネル)の変更設定が行われた
場合のように、データ通信時間が長くなると、これに適
合するような利用料金(例えば、割り引き適用)には設
定されない。換言すれば、ネットワークのトラフィック
量(混雑状況)などに応じた適切な対価による通信サー
ビスを受けることが出来ない。
【0005】また、このようなインターネットサービス
では、高通信品位又は低通信品位のネットワークサービ
スを提供する上で、その提供条件をネットワーク使用者
に適切に提示できない。
【0006】この場合、インターネットにおいて送信元
から受信先までの通信リンク(通信経路)は、複数のネ
ットワークサービス事業者の装置や通信路を通じて接続
される。したがって、ネットワークの一部で通信品位が
劣化すると、通信リンク通信経路全体の通信品位も劣化
するため、通信品位を保持するために、例えば、伝送帯
域の確保するための通信経路の検査を実行して、劣化し
ている通信チャネルの接続を中止し、他の通信チャネル
への設定変更を実施することになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
例のネットワークサービスでは、次の欠点がある。 (1)ネットワークのトラフィック量(混雑状況)など
に応じた適切な対価による通信サービスを受けることが
出来ない。 (2)従来例のネットワークサービスでは、高通信品位
又は低通信品位のネットワークサービスを提供する上
で、その提供条件をネットワーク使用者に適切に提示で
きない。
【0008】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、データ受信者における通信
費用を、送信元が負担することによって、ネットワーク
のトラフィック量(混雑状況)などに応じた適切な対価
による通信サービスを受けることが出来る、通信ネット
ワークにおけるデータ通信の処理・制御方法及びその通
信システム並びにプログラム記憶媒体の提供を目的とす
る。
【0009】本発明は、他の目的として、高品位と低品
位とのネットワークサービスを合理的に提供できる、通
信ネットワークにおけるデータ通信の処理・制御方法及
びその通信システム並びにプログラム記憶媒体を提供す
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明通信ネットワークにおけるデータ通信の処理
・制御方法は、通信路から取得したデータ通信情報を取
得するステップととともに、データ通信情報に基づいて
データ通信を許可する処理制御を実行するステップと、
データ通信情報に基づいてデータ通信を制限付きで許可
する処理制御を実行するステップと、データ通信情報に
基づいてデータ通信を非許可とする処理制御を実行する
ステップとを有し、この処理制御を選択的に実施する通
信可否決定処理を有すること特徴としている。
【0011】本発明の方法は、前記データ通信情報が、
通信プロトコル、データの名称、種別、作成者及び保有
者、データの送信元及び受信先、データ容量、通信時
間、伝送帯域、通信開始時刻、データ通信識別子を含む
情報であることを特徴としている。本発明の方法は、前
記データ通信情報が、予め定められた規約に基づいた、
データの送信元又は受信先からの情報であることを特徴
としている。
【0012】本発明の方法は、前記データ通信の許可の
ステップにおいて、データの送信元又は受信先に少なく
とも一つの条件を提示し、この条件を受入れるか否かの
結果を受け取るための通信条件交渉処理を実行すること
を特徴としている。本発明の方法は、前記通信条件交渉
処理は、データごとの通信の実行に代えて、予め予想さ
れるデータ通信を一括して実行し、かつ、この実行によ
る通信予約情報を記憶し、この通信予約情報を通信可否
決定処理において参照するステップを有することを特徴
としている。
【0013】本発明の方法は、前記データ通信の許可ス
テップによるデータ通信時に、過去に通信を行った実質
的に同一のデータを、ネットワーク内で記憶し、この記
憶したデータを受信先に送信して実際の送信元からのデ
ータ通信に代えることを、通信条件交渉処理において、
データの送信元又は受信先に提示し、この実際の送信元
からのデータ通信に代えることの可否情報を受け取るこ
とを特徴としている。
【0014】本発明の方法は、前記データ通信の許可ス
テップによるデータ通信時に、通信データをネットワー
ク内で記憶し、又は、非記憶とし、かつ、記憶する際の
期間及び記憶装置名の指示を、予め定めた規約に基づい
てデータの送信元又は受信先の問合せにおいて少なくと
も一つの記憶条件を提示して、この条件を受入れるか否
かの結果を受け取るためのデータ記憶条件交渉処理を実
行することを特徴としている。
【0015】本発明の方法は、前記データ記憶条件交渉
処理に、データごとの通信の実行に代えて、予め予想さ
れるデータ通信を一括して実行し、かつ、受信先へのデ
ータ通信が行われる前に記憶すべきデータを送信し、こ
の後に記憶するステップを有することを特徴としてい
る。
【0016】本発明の方法は、前記記憶している通信予
約情報に対して予約の解約を問い合わせ、この問い合わ
せで解約が受入れられた通信予約情報に対して、実際の
通信時に再度予約を行う通信再予約処理を実行すること
を特徴としている。
【0017】本発明の方法は、前記通信路としての複数
のネットワークシステムを有し、この複数のネットワー
クシステムを通じて送信元と受信先との間がデータ通信
を行い、かつ、通信可否決定、通信条件交渉、及びデー
タ記憶条件交渉のそれぞれを実行する処理を有し、この
通信可否決定処理、通信条件交渉処理、データ記憶条件
交渉処理を、複数のネットワークシステム上のそれぞれ
で個別的に実施せずに、最初に問い合わせを受けたネッ
トワークシステムが、ネットワーク経路情報に基づい
て、データを送信する他のネットワークシステムにさら
に問い合わせを実行してこの結果をデータの送信元又は
受信先に提示し、この提示に対する結果を受け取り、こ
の後、他のネットワークシステムに結果を通知すること
特徴としている。
【0018】本発明の方法は、前記通信条件交渉処理
に、データ送信元から受信先までの通信路の利用率及び
/又は混雑状況に応じて通信条件を決定するステップを
有すること特徴としている。
【0019】本発明の方法は、前記データ記憶条件交渉
処理に、データ通信路の伝送帯域、利用率、混雑状況、
ネットワーク加入者数の少なくとも一つに応じて、記憶
条件を決定するステップを有すること特徴としている。
【0020】本発明の方法は、前記通信可否決定処理に
おいて、許可された通信条件の範囲を越えるデータ通信
を拒否して通信路を遮断するステップを有すること特徴
としている。
【0021】本発明のネットワーク通信システムは、通
信ネットワークにおけるデータ通信を処理かつ制御する
ものであり、通信路から取得したデータ通信情報に基づ
いてデータ通信を許可し、制限付きで許可し、非許可と
することを選択的に実行する通信可否決定処理手段と、
通信可否決定処理手段での通信許可において、データの
送信元又は受信先に少なくとも一つの条件を提示し、こ
の条件を受入れるか否かの結果の受け取りを実行する通
信条件交渉処理手段と、通信可否決定処理手段でのデー
タ通信時に、通信データをネットワーク内で記憶し、又
は、非記憶とし、かつ、記憶する際の期間及び記憶装置
の指示を、予め定めた規約に基づいてデータの送信元又
は受信先に問い合わせ、かつ、少なくとも一つの記憶条
件を提示して、この条件を受入れるか否かの結果を受け
取る処理を実行するデータ記憶条件交渉処理手段と、デ
ータ記憶条件交渉処理手段が、記憶している通信予約情
報に対して予約の解約を問い合わせ、この解約が受入れ
られた通信予約情報に対して、実際の通信時に再度予約
を行う処理を実行する通信再予約処理手段とを備えるこ
とを特徴としている。
【0022】本発明のシステムは、前記通信ネットワー
クが複数であり、通信可否決定処理手段、通信条件交渉
処理手段、データ記憶条件交渉処理手段が複数の通信ネ
ットワークのそれぞれにネットワークシステムとして設
けられ、かつ、通信可否決定処理手段、通信条件交渉処
理手段、データ記憶条件交渉処理手段のそれぞれの処理
を、複数のネットワークシステム上のそれぞれで個別的
に実行せずに、最初に問い合わせを受けたネットワーク
システムが、ネットワークの経路情報に基づいて、デー
タが通過する他のネットワークシステムに問い合わせを
実行し、この結果をデータの送信元又は受信先に提示
し、この提示に対する結果を受け取り、この後、他のネ
ットワークシステムに結果を通知することを特徴として
いる。
【0023】本発明のシステムは、前記通信可否決定処
理手段において、許可された通信条件の範囲を越えるデ
ータ通信を拒否して通信路を遮断すること特徴としてい
る。
【0024】本発明のシステムは、前記通信条件交渉処
理手段が、(a)データごとの通信の実行に代えて、予
め予想されるデータ通信を一括して実行し、かつ、この
実行の情報による通信予約情報を記憶し、この通信予約
情報を通信可否決定処理手段が参照し、(b)データ通
信時に、過去に送信した実質的に同一のデータをネット
ワーク内で記憶し、この記憶したデータを受信先に送信
して実際の送信元からのデータ通信に代えることを、デ
ータの送信元又は受信先に提示し、この実際の送信元か
らのデータ通信に代えることの可否を受け取り、(c)
データ送信元から受信先までの通信路の利用率及び/又
は混雑状況に応じて通信条件を決定し、(a)(b)
(c)の少なくとも一つを実行すること特徴としてい
る。
【0025】本発明のシステムは、前記データ記憶条件
交渉処理手段が、(a)データごとの通信の実行に代え
て、予め予想されるデータ通信を一括して実行して、受
信先へのデータ通信が行われる前に記憶すべきデータを
通信し、この後に記憶し、(b)データ通信路の伝送帯
域、利用率、混雑状況、ネットワーク加入者数の少なく
とも一つに応じて記憶条件を決定し、(a)(b)の一
方又は両方を実行すること特徴としている。
【0026】本発明のプログラム記憶媒体は、通信路か
ら取得したデータ通信情報に基づいてデータ通信を許可
し、制限付きで許可し、非許可とすることを選択的に実
施する通信可否決定ステップと、通信可否決定ステップ
での通信の許可において、データの送信元又は受信先に
少なくとも一つの条件を提示し、この条件を受入れるか
否かの結果の受け取りを実行する通信条件交渉ステップ
と、通信可否決定ステップでのデータ通信時に、通信デ
ータをネットワーク内で記憶し、又は、非記憶とし、か
つ、記憶する際の期間及び記憶装置の指示を、予め定め
た規約に基づいてデータの送信元又は受信先に問合せ、
かつ、少なくとも一つの記憶条件を提示して、この条件
を受入れるか否かの結果を受け取る処理を実行するデー
タ記憶条件交渉ステップと、データ記憶条件交渉ステッ
プが、記憶している通信予約情報に対して予約の解約を
問い合わせ、この解約が受入れられた通信予約情報に対
して、実際の通信時に再度予約を行う処理を実行する通
信再予約ステップとの制御を実質的なコンピュータが実
行するためのプログラムを格納したことを特徴としてい
る。
【0027】本発明のプログラム記憶媒体は、前記通信
可否決定ステップ、通信条件交渉ステップ、データ記憶
条件交渉ステップのそれぞれの処理を、複数のネットワ
ークシステム上のそれぞれで個別的に実施せずに、最初
に問い合わせを受けたネットワークシステムが、ネット
ワークの経路情報に基づいて、データが通過する他のネ
ットワークシステムに問い合わせを実行し、この結果を
データの送信元又は受信先に提示し、この提示に対する
結果を受け取り、この後、他のネットワークシステムに
結果を通知する制御を実質的なコンピュータが実行する
ためのプログラムを格納したことを特徴としている。
【0028】このような本発明は、通信路上のデータ通
信情報に基づいてデータ通信を許可し、制限付きで許可
し、許可しないことを選択的に実行している。この結
果、データ受信者における通信費用を、送信元が負担で
きるようになり、ネットワークのトラフィック量(混雑
状況)などに応じた適切な対価による通信サービスを受
けることが可能になる。また、高品位と低品位とのネッ
トワークサービスを合理的に提供できるようになる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の通信ネットワーク
におけるデータ通信の処理・制御方法及びその通信シス
テム並びにプログラム記憶媒体の実施形態を、図面を参
照しつつ詳細に説明する。
【0030】図1は、本発明の実施形態におけるネット
ワーク構成の基本的な装置構成をブロック図をもちいて
示している。図1において、この通信ネットワーク構成
は、送信元となるデータ通信装置101とともに、デー
タ通信装置101からの送信データを受信する受信先
(1)のデータ通信装置111、受信先(2)のデータ
通信装置112、及び受信先(3)のデータ通信装置1
13を有している。なお、この図1の構成において、回
線網の図示を省略し、また、回線網に収容するための接
続装置(例えば、デジタル終端装置)の図示なども省略
した。
【0031】さらに、この通信ネットワーク構成は、送
信元となるデータ通信装置101及び、ISDN等の通
信網(図示せず)を通じて接続される通信制御装置10
2とともに、通信制御を実行するシステム制御装置10
5を有している。また、この通信ネットワーク構成は、
通信データ記憶装置(1)103、通信データ記憶装置
(2)109及び通信データ記憶装置(3)110とと
もに、ルータ(1)104、ルータ(2)107及びル
ータ(3)108を有している。
【0032】なお、システム制御装置105は、汎用的
なマイクロプロセッサ(MPU)で構成される。このマ
イクロプロセッサには、「本発明の通信ネットワークに
おけるデータ通信の処理・制御」を実行するためのプロ
グラムを実装している。このプログラムは、例えば、C
D−ROM(プログラム記憶媒体)の汎用パッケージに
よって提供される。
【0033】次に、この実施形態の動作について説明す
る。まず、基本的な装置構成及び通信処理(アルゴリズ
ム)について説明し、この後でHTML(HyperText Ma
rkup Language)を適用した実施例1,2,3について
説明する。図1を参照すると、送信元のデータ通信装置
101は、受信先(1)から(3)のデータ通信装置1
11〜113へそれぞれにデータを送信する。
【0034】通信制御装置102はシステム制御装置1
05の制御によってデータ通信の可否を決定する。この
詳細な制御としては、データ通信に通信情報に基づい
て、送信元のデータ通信装置101から受信先(1)
(2)(3)のデータ通信装置111〜113に送信す
るデータ通信を許可し、又は、拒否する制御を実行し、
さらに、伝送帯域、通信時間を制限して一部のデータ通
信を許可する制御を実行する。
【0035】さらに、通信制御装置102は、その具体
的な動作において、通信情報におけるデータ通信識別
子、例えば、TCP/IPのネットワーク層プロトコル
(RFC791規格)において、IPv6ではフローラ
ベルに対応した装置である。また、通信制御装置102
は、IPv4において送信元ポート番号と受信先ポート
番号の対などによって識別される個々のデータ通信に対
する特定の伝送帯域(bps)を指定する装置である。
【0036】この設定を時刻とデータ送信元、データ受
信先、TCP/IPプロトコルではポート番号、UDP
(User Datagram Protocal/ RFC768規格)、TC
Pのプロトコル別に制御を実行し、また、IPv6では
フローラベル単位で動的に制御を実行するものである。
【0037】ここで通信制御装置102における伝送帯
域の設定について説明する。図2は実施形態におけるデ
ータ通信の開始前に所要の伝送帯域に設定するシーケン
ス図である。
【0038】図2において、このシーケンス方式ではデ
ータ通信の開始前に所要の伝送帯域に設定し、この設定
した伝送帯域をデータ通信終了後に解除している。ま
ず、受信先(1)から(3)のデータ通信装置111〜
113のいずれかからデータ通信要求(S1)が、送信
元のデータ通信装置101に送信される。送信元のデー
タ通信装置101が伝送帯域設定要求(S2)を送信す
る。この伝送帯域設定要求(S2)を、通信制御装置1
02を通じてシステム制御装置105が取り込む。
【0039】システム制御装置105は、通信制御装置
102を制御して、伝送帯域設定要求(S2)で指定さ
れた伝送帯域又は予め定めた所要の伝送帯域による通信
を実行するために通信制御装置102を制御して、その
伝送帯域に設定する。システム制御装置105から送信
元のデータ通信装置101に通信開始指示(S3)を送
信し、送信元のデータ通信装置101が受信先(1)か
ら(3)のデータ通信装置111〜113のいずれか
に、データ通信開始通知(S4)を送信する。
【0040】送信元のデータ通信装置101から受信先
(1)(2)(3)のデータ通信装置111〜113の
いずれかにデータを転送し、このデータ転送の終了時の
データ通信終了通知(S5)を送信元のデータ通信装置
101が受け取る。送信元のデータ通信装置101が、
システム制御装置105にデータ通信終了通知(S6)
を転送する。システム制御装置105が、設定されてい
た伝送帯域を、設定前の伝送帯域や予め定められた伝送
帯域に再設定する。
【0041】なお、前記したデータ転送や、各種の通知
(S1〜S6)では、例えば、パケット通信におけるフ
レームに格納された記述子の識別によってファイル転送
を実行する。記述子は、例えば、TCPコネクションの
開放の終了記述文字(FIN)や肯定応答文字(AC
K)である。なお、この図2の実施形態に適用したシー
ケンス方式(実施形態に適用)した伝送帯域設定とは別
のシーケンス方式の伝送帯域設定を行うようにしても良
い。
【0042】図3は、データ通信の開始後に所要の伝送
帯域に設定するシーケンス図である。図3のシーケンス
方式では、データ通信の開始後に所要の伝送帯域に設定
し、この設定した伝送帯域をデータ通信終了後に解除し
ている。すなわち、図2と同様なデータ通信要求(S1
1)、データ通信開始通知(S12)、データ転送、伝
送帯域設定要求(S13)、伝送帯域設定、通信開始指
示(S3)及びデータ通信終了通知(S14,S15)
をやり取りする一連のシーケンスを実行している。
【0043】なお、この図3に示すシーケンス方式の伝
送帯域設定では、通信品質を保証できない場合がある。
これは、データ通信開始後に所要の伝送帯域を回線容量
上から確保できない場合である。すなわち、残りの伝送
帯域が、設定要求の伝送帯域より狭い場合がある。
【0044】図4は通信プロトコルがTCP/IPの場
合の通信条件を登録したデータベーステーブル例を示す
図である。図4を参照すると、このデータベーステーブ
ルでは、プロトコル、ポート番号、送信元のデータ通信
装置101、受信先(1)から(3)のデータ通信装置
111〜113ごとに伝送帯域を規定している。
【0045】この図4のデータベーステーブルの登録内
容(情報)をシステム制御装置105から通信制御装置
102に設定する。なお、このデータベーステーブル中
の空欄は任意値である。通信制御装置102が、このデ
ータベーステーブルを検索して、条件が一致した伝送帯
域で、該当するデータ通信が可能か否かを判断する。
【0046】この条件として、条件1から条件4を有
し、プロトコルがTCPであり、かつ、ポート番号「5
54又は1155」ではない場合は、条件1が該当し、
伝送帯域として「100kbps」が割り当てられ、こ
の範囲内の条件に合致するデータ通信を実行する。
【0047】同様にプロトコルがTCPであり、かつ、
ポート番号「554」の場合は、送信元「AAA」の際
に条件3の範囲内に合致するデータ通信を実行する。こ
れ以上の範囲は条件2が該当する。また、プロトコルが
UDPであり、かつ、ポート番号「1755」において
送信元「BBB」、受信先「CCC」の場合は条件4の
範囲内に合致するデータ通信を行う。
【0048】なお、このデータベーステーブル中の送信
元及び受信先は、通信プロトコルにTCP/IPを適用
した場合、そのIPアドレスやURL又はドメイン名で
も良い。なお、図4のデータベーステーブルのみでは、
ネットワーク通信経路上の全てのデータを実時間で管理
しながら、最大伝送帯域の範囲内でデータ通信を確実に
行うことが出来ない。そのため以降の図9に示す通信可
否決定処理及び通信条件交渉処理を実行する。
【0049】図1において、通信制御装置102は、設
定外の伝送帯域で送信元のデータ通信装置101から通
信データが送信されていないかの管理・監視を行う。こ
の管理・監視による情報が、システム制御装置105に
送られる。システム制御装置105は、許容された伝送
帯域を越えるデータ通信が継続した場合に、その通信を
拒否・遮断するなどの指示がシステム制御装置105か
ら通信制御装置102に送られ、この拒否・遮断などの
制御を通信制御装置102が実行する。
【0050】図1中の通信データ記憶装置103,10
9,110は、それぞれシステム制御装置105からの
指示・制御に基づいて、送信元のデータ通信装置101
から送信されてきたデータを記憶し、送信元のデータ通
信装置101の代わりに受信先(1)から(3)のデー
タ通信装置111〜113へデータを送信し、又はデー
タをそのまま通過させる。
【0051】ルータ104,107,108は、それぞ
れ送信元のデータ通信装置101と、受信先(1)から
(3)のデータ通信装置111〜113及び通信データ
記憶装置103,109,110とのそれぞれのデータ
通信路を確立するための通信処理を実行する。システム
制御装置105は、前記した通信可否決定処理及び通信
条件交渉処理とともに、データ記憶条件交渉処理及び通
信再予約処理のそれぞれの制御を実行する。
【0052】図5はデータベース装置106におけるデ
ータ通信記録テーブルの格納内容を説明するための図で
あり、図6はデータベース装置106における記憶装置
使用記録テーブルの格納内容を説明するための図であ
る。また、図7はデータベース装置106における通信
予約記録テーブルの格納内容を説明するための図であ
り、図8はデータベース装置106における通信解約記
録テーブルの格納内容を説明するための図である。
【0053】図6から図8に示すデータベース装置10
6に登録されている記憶装置使用記録テーブル、通信予
約記録テーブル、通信解約記録テーブルを、それぞれに
システム制御装置105が参照して制御を実行し、さら
に、処理データを登録する制御を実行する。
【0054】図1に示す監視装置114は、ネットワー
クにおけるトラフィック量(混雑状況)を記録し、ま
た、通信路切断などの異常発生を監視・管理する。特
に、トラフィック量のデータは、システム制御装置10
5が、通信条件交渉処理、データ記憶条件交渉処理にお
いて、通信条件やデータ記憶条件を決定する際に使用す
る。
【0055】また、この監視装置114は、通信プロト
コルによっては、監視装置114で個々のデータ通信に
おける許可条件の範囲内でデータ通信が行われているか
を監視するのみである。なお、監視装置114は、許容
外のデータ通信が実行された場合にのみ、通信制御装置
102に、この許容外(不正)データ通信を拒否・遮断
する指示する構成とすることも出来る。
【0056】図9はシステム制御装置105における通
信可否決定処理及び通信条件交渉処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【0057】システム制御装置105は、通信指示及び
通信情報を受け取った後に(ステップS701)、通信
可能かの判定を行う(ステップS702)。通信可能で
ない場合は、通信不許可の通知を実行する(ステップS
703)、なお、通信可能かの判定の具体的な処理とし
ては、まず、図6に示すデータベース装置106内の記
憶装置使用記録テーブルに対して、該当するデータが使
用開始日時から使用時間までに登録されているかの検索
を実行する。登録されている場合は、使用する通信デー
タ記憶装置103,109,110の記憶内容を参照し
て、該当する通信先名に最もネットワーク上で通信経路
が短い通信データ記憶装置103,109,110のい
ずれを特定する。
【0058】この特定の具体例としては、図1の受信先
(1)のデータ通信装置111に対して通信データ記憶
装置103を特定し、また、受信先(2)のデータ通信
装置112に対しては通信データ記憶装置109を特定
する。さらに、受信先(3)のデータ通信装置113に
対しては通信データ記憶装置110を特定する。この特
定後は、引き続き通信許可を通知するための通信許可条
件の提示を処理する(ステップS704)。ここで図6
中のサービス料金が前納されている際には「0円」を提
示する。
【0059】なお、サービス料金は、以下において、金
銭決裁とともに配信コンテンツの前後への広告挿入(バ
ナー広告)などの料金決裁も含むものとする。
【0060】また、システム制御装置105は、記憶装
置使用記録テーブルに登録がない場合に、図5中のデー
タ通信記録テーブル及び以降の図11に示すCGI引数
の例を参照し、次の(1)(2)(3)が連続して通信
許可又は通信拒否を判定する。
【0061】(1)「通信開始日時(図5)≧通信開始
時刻(図11)かつ通信開始日時(図5)+通信時間≦
通信開始時刻(図11)+通信時間(図11)かつデー
タの受信先(図11)=通信先名(図5)」であるレコ
ードの伝送帯域(図5)の総和を求める。さらに、
(2)図7中の通信予約記録テーブルについて、「予定
通信開始日時(図7)≧通信開始時刻(図11)かつ予
定通信開始日時(図7)+予定通信時間(図7)≦通信
開始時刻(図11)+通信時間(図11)かつデータの
受信先(図11)=通信先名(図5)」を求める。さら
に、(3)通信予約約連番(図7)が、図8に示す通信
解約記録テーブルの通信予約連番(図7)に記録されて
いないレコードの予定伝送帯域(図7)の総和を該当す
るネットワークの最大通信量から引いた値である。すな
わち、利用可能通信量が通信に必要な伝送帯域(図1
1)以上であれば通信許可とし、それ以下であれば通信
拒否と判定する。通信許可の場合は通信許可条件をステ
ップ704において提示する。
【0062】なお、通信許可条件としては、通信に必要
な「伝送帯域(図11)×通信時間(図11)」、又は
データ容量(図11)にデータ単位あたりの通信料単価
を掛け合わせた料金を支払うか、否かといったものが考
えられる。また、ステップS704の通信条件の提示に
おいて、当該ネットワークの混雑状況に応じて料金を増
減させても良い。
【0063】混雑状況の指標として、ネットワークの最
大通信量に対する前記利用可能通信量の比率や、これに
代えた指標としてネットワークの混雑時間帯、曜日情報
に通信開始時刻(図11)を照合した情報や、データの
受信先(図11)の平均的な混み具合の情報などもあ
る。
【0064】また、一定伝送帯域以下の低品位の通信
(ネットワークサービス)は無料、一定帯域以上の高品
位の通信は、その伝送帯域に応じて有料とすることなど
も可能である。このような条件は複数種を提示しても良
い。
【0065】引き続き、結果の受け取り(ステップS7
05)、提示結果受入れかの判定を実行する(ステップ
S706)。提示結果を受入れ無い場合は、処理終了と
なる(ステップS707)この要求が通信予約の場合に
は通信予約記録において(ステップS708)、図7中
の通信予約記録テーブルへの通信情報の記録を行い、一
連の処理を終了する。
【0066】要求が直ちに通信を行うものである場合
は、通信制御装置102での制御を実行し(ステップS
709)、通信制御装置102に対して、該当するデー
タの送信を開始する指示制御を実行し(ステップS71
0)、データベース装置106内のデータ通信記録テー
ブルに、この通信情報を記録する。この通信が終了した
後に通信制御において(ステップS711)、通信制御
装置102に対し、該当データの送信を停止する制御を
実行する。
【0067】また、記憶装置使用記録テーブルへの登録
があった場合、すなわち、通信データ記憶装置103,
109,110に、該当するデータが記憶されている場
合は、通信が可能かの判定(ステップS702)で特定
していた通信データ記憶装置103,109,110に
データの再生開始の制御を指示し、この送信完了した後
に再生停止を指示する(ステップS712,S71
3)。
【0068】図10はデータ記憶条件交渉処理の手順を
示すフローチャートである。システム制御装置105は
記憶指示及び通信情報を受け取った後に(ステップS8
01)、記憶可能かを判定する(ステップS802)。
記憶可能でない場合は、記憶不可通知を実行する(ステ
ップS803)。記憶送可能かの判定の具体例として
は、記憶装置の残容量が通信データ総量、すなわち、使
用容量(図6)以上であることを確認したり、また、こ
れが可能な通信データ記憶装置103,109,110
を列挙したりすれば良い。
【0069】記憶許可の場合は、記憶許可条件を提示す
る(ステップS804)。この記憶許可条件としては、
図6中の「使用容量405×使用時間404」の値に、
該当するデータ記憶装置103,109,110に格納
されている加入者数や通信データ記憶装置103,10
9,110に連結している伝送帯域の値に応じて増減
し、この値に比例するサービス料金を提示する。引き続
き、結果の受入れ(ステップS805)、提示結果受入
れかを判定する処理を実行する(ステップS806)。
提示結果の受入れが出来ない場合は、終了処理となる
(ステップS807)。
【0070】通信データ記憶装置103,109,11
0に対する制御記憶開始において(ステップS80
8)、通信データ記憶装置103,109,110を制
御し、送信元からの通信情報で特定される通信データを
記憶できる状態に設定する。データの送信中は記憶装置
の使用を記録し(ステップS809)、データ送信が終
了した時点で通信データ記憶装置103,109,11
0の制御記憶停止において(ステップS810)、通信
データ記憶装置103,109,110を制御して、該
当する通信データの記憶を停止する。
【0071】なお、図9及び図10で示されるルーチン
を並列処理し、又は直列処理することも可能である。例
えば、データ送信とデータ記憶との指示の制御を組み合
わせデータ送信中に通信データ記憶装置103,10
9,110への記録を同時に行う処理を実行することも
可能である。また、ルータ(1)から(3)に指示を送
出して、通信データ記憶装置103,109,110か
らのデータを再生する場合でも、データ受信先にはデー
タ送信元から、データ送信を実行しているように処理す
ることも可能である。具体的にはTCP/IPプロトコ
ルのレイヤー4スイッチ又はレイヤー7スイッチの機能
を実装したルータを用いてシステム制御装置105か
ら、その制御を実行する。
【0072】図11は通信情報をHTTPのCGI引数
で表した規約例を説明するための図であり、図12はC
GIリクエストに対する応答、すなわち、図中の問い合
わせ結果、実行結果、連番、料金を表現する規約例を説
明するための図である。また、図13は図11の規約に
よるHTTPのCGIによるリクエスト例を説明するた
めの図であり、図9では通信情報の受領(ステップS7
01)に対応するものである。
【0073】図11から図13において、通信条件交渉
処理を呼出すコマンドが「NW_REQUEST.CG
I」であり、通信情報は図11の規約に基づいたCGI
引数及びその値として表現されている。すなわち、図1
1において、データの名称は、「DATANAME」を
引数値とした「AAA_VIDEO」である。また、デ
ータの送信元である「SENDER」は「ABC」であ
る。
【0074】また、データの受信先である「RECEI
VER」は「UVW」であり、データ容量である「DA
TASIZE」は「10M(MByte)」であり、通
信時間である「DURATION」は「120m(12
0分)」であり、通信に必要な帯域である「CAPAC
ITY」は、「500k(kbps)」であり、通信開
始時刻である「STARTTIME」は「12:30」
でる。また、その他記述のない引数値は指定が無いもの
である。
【0075】図14はHTMLによる通信条件の応答例
を説明するための図である。図14を参照すると、この
応答例は、リクエストに対する応答であり、図9の通信
条件の提示(ステップS704)に相当するものであ
る。この例では二つの条件が示されており、「HTML
タグ<P>」でそれぞれの提示条件が区分されている。
「SERIAL_NO=1234」で示される条件は、
「STARTTIME=12:30」で「CHARGE
=100YEN」、「SERIAL_NO=1235」
で示される条件が「STARTTIME=12:35」
で「CHARGE=90YEN」となっている。
【0076】すなわち、図14において、二つの提示条
件のそれぞれについて、問い合わせ結果(図12)は、
いずれも「OK」、連番(図12)は「1234及び1
235」、通信開始時刻(図11)は「12:30及び
12:35」、料金(図12)は「100円及び90
円」である。
【0077】図15は提示条件に対する返答をHTTP
のCGIリンクで実現した例を説明するための図であ
り、図9の結果受入れ(ステップS705)に対応する
ものである。
【0078】図15を参照すると、「NW_EXECU
TE.CGI」は通信条件の提示(ステップS704)
から一定時間内に、連番である「SERIAL_NO」
を引数として呼出すことで提示条件を受入れる。逆に一
定時間内に「NW_EXECUTE.CGI」が適切に
呼出されなければ提示条件を受入れないものである。こ
の例では「連番=1234」の提示条件を受入れること
を意味している。
【0079】図16は結果応答をHTMLで実現した例
を説明するための図であり、提示条件を確認する内容と
して、通信情報や連番、料金などを指定の規約で記述し
ている。図17、図18、図19及び図図20はデータ
記憶条件交渉処理をHTTPのCGIとHTMLで実施
した例を説明するための図である。
【0080】図17は記憶指示及び通信情報の受領のH
TTPでの実施例の説明であり、図18はHTMLによ
るデータ記憶条件の提示例である。また、図19は提示
されたデータ記憶条件を受入れる指示例であり、図20
はその受入れ指示に対する確認応答である。
【0081】この図17から図20の内容は、前記した
図15から図18の通信条件交渉処理と同様であるが、
異なるのは図17で示される「RETAIN」の記憶デ
ータ保持期間であり、この例では「240hour(時
間)、10日間」を指定している。
【0082】また、図18のデータ記憶条件の提示で
は、「STORE」の変数で記憶装置1と記憶装置2と
に返すデータ記憶条件を提示しているが、これはそれぞ
れ、図1の通信データ記憶装置103,109に対応
し、通信データ記憶装置103,109の所属するサブ
ネットワーク内の受信先に対して有効に機能する記憶装
置を示している。
【0083】また、通信データ記憶装置103,10
9,110のサブネットワークでの加入者の収容数を知
りたい際に、ネットワークの利用状況、混雑状況などの
トラフィック量を知りたい場合は、TCP/IPであれ
ば「SNMP」のプロトコルで監視装置や記憶装置1,
2などに問い合わせを行うことで、その情報を得ること
が出来る。このような情報を考慮して、図19に示され
るデータ記憶条件を受入れるか否かをHTTPのCGI
リンクを通じて回答する。図18は受入れたデータ記憶
条件を確認する内容のHTMLによる応答例である。
【0084】図21は通信予約を一括して実行する通信
条件交渉処理の実施例を説明するための図である。図2
1において、この例では電子メールによるリクエストを
行っている。図13におけるHTTPのCGIリクエス
トに対応したものである。なお、空白行によってリクエ
スト単位を区分けしてある。
【0085】図21を参照すると、通信条件交渉処理で
は、個々のリクエストのそれぞれに対して単数又は複数
の通信条件を連番を付して示している。この提示された
通信条件を受入れるか否かの回答は、図15のHTTP
による例又は電子メールで同様に行うことが出来る。記
憶条件交渉手段についても通信条件交渉処理と同様に電
子メールなどで複数のリクエストを一括して行うことが
可能である。
【0086】
【実施例1】図22はデジタルコンテンツの通信を行う
装置のブロック図である。図22において、この例で
は、データ受信者が使用するデータ通信装置204がイ
ンターネットにおいて、デジタルコンテンツを送信す
る。デジタルコンテンツは、デジタル化された映像、音
声、音楽、ゲーム、ニュース、小説、雑誌記事、資料等
である。このデジタルコンテンツをデータ送信者が使用
するデータ通信装置101から送信し、データ通信装置
204を通じたデータをデータ通信装置204が受信す
る。
【0087】デジタルコンテンツの提供者であるデータ
送信元のデータ通信装置101は、データ受信先のデー
タ通信装置204からデジタルコンテンツ送信の要求を
受け取ると、データ受信先のデータ通信装置204を収
容するネットワークサービス提供者が使用するネットワ
ーク通信装置201に対して、データ送信元のデータ通
信装置101が前記した通信条件交渉処理を呼び出す。
【0088】システム制御装置105はHTTPサーバ
としての機能を有しており、前記した通信情報をHTT
Pに基づいてシステム制御装置105に送信することが
出来る。システム制御装置105はHTTPによる通信
許可の可否及び通信許可条件をデータ送信元のデータ通
信装置101に通知する。通信が許可される場合、デー
タ送信元のデータ通信装置101は、通知された条件を
検証し、例えば、該当データの通信料金が一定金額以下
の際には、データ受信先204にデジタルコンテンツの
送信を実行し、ここで一定金額以上であれば、通信を中
止し、また、通信料金の超過分を利用者が負担すること
などの交渉を実行する。
【0089】なお、受信先はデジタルコンテンツの再生
が可能な端末であり、パーソナルコンピュータ、デジタ
ルセットトップボックス、携帯端末(パームトップ・モ
バイルコンピュータ)、携帯電話機(専用のHTMLタ
グで記載されたコンテンツを順可能なアプリケーション
(ブラウザ)を搭載)等のいずれの機器であっても良
い。すなわち、受信先の機器は本発明に関する技術が直
接関与していないため、特に限定されるものではない。
【0090】また、ネットワーク利用の料金を個々のデ
ータ通信ごとに、そのデータ送信元が知ることによっ
て、記録が可能であり、デジタルコンテンツの利用に要
した料金徴収にネットワーク利用料金を合計して請求す
ることも、このシステムでは容易に実施できる。
【0091】また、データの送受信が非同期で実行され
る場合、すなわち、電子メールなどデータを一時的にネ
ットワーク上のサーバに蓄積するような場合であって
も、送信元が受信先を収容するネットワークの通信デー
タ記憶装置に電子メールのデータを記憶し、通信データ
制御装置によってメールサーバへのデータの通信の可否
通信許可条件としてサービス料を提示したりするなど、
本発明を有効に活用することが出来る。
【0092】また、以上の交渉をSSLなどの暗号化通
信の上で、ネットワークサービス事業者ごとに識別符号
IDとパスワードを設けた認証機構を導入した上で行え
ば、例え公開的なインターネット上での通信実施におい
ても実用的な安全性、秘匿性を確保できるようになる。
【0093】
【実施例2】図23は実施例2を説明するためのブロッ
ク図である。図23において、ここではネットワーク9
03から受信先904への通信路を、特定の時刻から特
定の伝送帯域で一定時間使用する予約を送信元X901
(データ通信装置)が行っていたとする。通信開始前、
又は経過時点であっても通信路を使用予約した時間範囲
内であった場合、受信先904(データ通信装置)が送
信元X901の予約した時間範囲内で送信元Y902
(データ通信装置)のデジタルコンテンツの取り込みを
希望した際に、ネットワーク903は送信元X901に
予約解約の意向の有無及び解約料金の提示を求める問い
合わせを行う。
【0094】この検索では予約テーブルの開始時刻、使
用時間、使用帯域のカラムを条件とすれば良い。例え
ば、定められた規約、書式による電子メールで問い合わ
せを行う。
【0095】図22に示すようにメールサーバ203を
設置し、このメールサーバ203からシステム制御装置
105に接続されたデータベース装置106内のデータ
を検索し、かつ、登録することが出来る。送信元X90
1は、このような電子メールでの問い合わせに対して自
動応答及び返信を行うシステムを構築する。そして、通
信予約の対象であった受信先904や予定開始時刻まで
の猶予、過去の履歴などによる解約料金を自動的に算出
して自動設定された規約・書式による電子メールの返信
を行う。
【0096】ネットワーク903は、返信を受けて送信
元Y902に提供料金を提示し、その結果を受けて送信
元X901の予約を解約する。そして、送信元Y902
に予約を付け替える、又は直ちに通信許可を行う。その
結果を電子メールで送信する。また、電子メール以外
に、送信元X901、送信元Y902にウェッブサーバ
を設置し、HTTPプロトコルで前記した交渉を自動的
に行うよにしても良い。
【0097】
【実施例3】図24は実施例3を説明するための図であ
る。図24において、受信先1005からデジタルコン
テンツの送信要求を受けた送信元1001(データ通信
装置)は、まず、受信先1005(データ通信装置)の
属するネットワーク1004とのサービス提供者の通信
条件交渉処理を呼び出す。送信元1001より通信条件
交渉処理が呼び出されたネットワーク1004は、自身
が有する経路情報を呼び出している。
【0098】例えば、TCP/IPではルーティングテ
ーブルで示される情報によって送信元1001とネット
ワーク1004の間に存在するネットワーク1002及
びネットワーク1003のサービス提供者の通信条件交
渉処理を呼び出す。ルーティングテーブルには最適な経
路情報、すなわち、最短ルートでデータ通信するための
経路情報や迂回経路の情報が管理されているため、この
ような用途に適している。
【0099】ネットワーク1004は、ネットワーク1
002、又はネットワーク1003中の通信可能の回答
を提示した際の、一方又は両方での通信が可能であれ
ば、より有利な条件を提示する。すなわち、低価格のサ
ービス料金を提示した一方の条件とネットワーク100
4自身のネットワーク上の通信条件を取り合わせて送信
元1001に、合計のサービス料金を含む通信条件を提
示する。
【0100】送信元1001からの提示条件に対する回
答を受け取って通信を実施する場合は、ネットワーク1
002、又はネットワーク1003中の、前記した有利
な条件を提示した一方に通信実施を回答し、また、自身
のネットワークにも通信実施の処理を行う。
【0101】また、同様に単一のネットワークサービス
提供者のネットワークが複数のサブネットワークで構成
される場合、例えば、外部ネットワークとの接続サブネ
ットワークや自社のバックボーンネットワーク、地域ご
との加入者に対するネットワークなどで構成される場
合、前記した実施例による手順で最適な条件によるネッ
トワーク通信が可能になる。
【0102】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の通信ネットワークにおけるデータ通信の処理・制御方
法及びその通信システム並びにプログラム記憶媒体によ
れば、通信路上のデータ通信情報に基づいてデータ通信
を許可し、制限付きで許可し、許可しないことを選択的
に実行している。
【0103】この結果、データ受信者における通信費用
を、送信元が負担できるようになり、ネットワークのト
ラフィック量(混雑状況)などに応じた適切な対価によ
る通信サービスを受けることが可能になるという効果を
奏する。
【0104】さらに、本発明は、高品位と低品位とのネ
ットワークサービスを合理的に提供できるようになると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるネットワーク構成を
示すブロック図である。
【図2】実施形態でのデータ通信の開始前に所要の伝送
帯域に設定するシーケンス図である。
【図3】実施形態にあってデータ通信の開始後に所要の
伝送帯域に設定するシーケンス図である。
【図4】実施形態にあってTCP/IPによる通信条件
を格納したデータベーステーブル例を示す図である。
【図5】実施形態にあってデータ通信記録テーブルのカ
ラム及びデータ列を説明するための図である。
【図6】実施形態にあって記憶装置使用記録テーブルの
カラム及びデータ列を説明するための図である。
【図7】実施形態にあって通信予約記録テーブルのカラ
ム及びデータ列を説明するための図である。
【図8】実施形態にあって通信解約記録テーブルのカラ
ム及びデータ列を説明するための図である。
【図9】実施形態にあって通信可否決定処理及び通信条
件交渉処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】実施形態でのデータ記憶条件交渉処理の手順
を示すフローチャートである。
【図11】実施形態にあって通信情報をHTTPのCG
I引数で表した規約例を説明するための図である。
【図12】実施形態にあってCGIリクエストに対する
応答の規約例を説明するための図である。
【図13】実施形態にあって規約によるHTTPのCG
Iによるリクエスト例を説明するための図である。
【図14】実施形態でのHTMLによる通信条件の応答
例を説明するための図である。
【図15】実施形態での提示条件に対する返答をHTT
PのCGIで実現した例を説明するための図である。
【図16】実施形態での結果応答をHTMLで実現した
例を説明するための図である。
【図17】実施形態での記憶指示及び通信情報の受領の
HTTPでの実施例を説明するための図である。
【図18】実施形態でのHTMLによるデータ記憶条件
の提示例を説明するための図である。
【図19】実施形態にあって提示されたデータ記憶条件
を受入れるための指示例を説明する図である。
【図20】実施形態にあって受入れ指示に対する確認応
答を説明するための図である。
【図21】実施形態での通信予約を一括して実行する通
信条件交渉処理の実施例を説明するための図である。
【図22】実施例1でのデジタルコンテンツの通信を行
う装置のブロック図である。
【図23】実施例2を説明するためのブロック図であ
る。
【図24】実施例3を説明するための図である。
【符号の説明】
101,204 データ通信装置 102 通信制御装置 103,109,110 通信データ記憶装置 104,107,108 ルータ 105 システム制御装置 106 データベース装置 111〜113 データ通信装置 114 監視装置 201 ネットワーク通信装置 901,902,1001 送信元(データ通信装置) 903,1002〜1004 ネットワーク 904,1005 受信先(データ通信装置)

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信ネットワークにおけるデータ通信を
    処理かつ制御する方法において、 通信路からデータ通信情報を取得するステップとととも
    に、 前記データ通信情報に基づいてデータ通信を許可する処
    理制御を実行するステップと、 前記データ通信情報に基づいてデータ通信を制限付きで
    許可する処理制御を実行するステップと、 前記データ通信情報に基づいてデータ通信を非許可とす
    る処理制御を実行するステップとを有し、 前記処理制御を選択的に実施する通信可否決定処理を有
    することを特徴とする通信ネットワークにおけるデータ
    通信の処理・制御方法。
  2. 【請求項2】 前記データ通信情報が、 通信プロトコル、データの名称、種別、作成者及び保有
    者、データの送信元及び受信先、データ容量、通信時
    間、伝送帯域、通信開始時刻、データ通信識別子を含む
    情報であることを特徴とする請求項1に記載の通信ネッ
    トワークにおけるデータ通信の処理・制御方法。
  3. 【請求項3】 前記データ通信情報が、 予め定められた規約に基づいた、データの送信元又は受
    信先からの情報であることを特徴とする請求項1に記載
    の通信ネットワークにおけるデータ通信の処理・制御方
    法。
  4. 【請求項4】 前記データ通信の許可のステップにおい
    て、 データの送信元又は受信先に少なくとも一つの条件を提
    示し、この条件を受入れるか否かの結果を受け取るため
    の通信条件交渉処理を実行することを特徴とする請求項
    1に記載の通信ネットワークにおけるデータ通信の処理
    ・制御方法。
  5. 【請求項5】 前記通信条件交渉処理は、 データごとの通信の実行に代えて、予め予想されるデー
    タ通信を一括して実行し、かつ、この実行による通信予
    約情報を記憶し、この通信予約情報を通信可否決定処理
    において参照するステップを有することを特徴とする請
    求項4に記載の通信ネットワークにおけるデータ通信の
    処理・制御方法。
  6. 【請求項6】 前記データ通信の許可ステップによるデ
    ータ通信時に、 過去に通信を行った実質的に同一のデータを、ネットワ
    ーク内で記憶し、この記憶したデータを受信先に送信し
    て実際の送信元からのデータ通信に代えることを、通信
    条件交渉処理においてデータの送信元又は受信先に提示
    して、この実際の送信元からのデータ通信に代えること
    の可否情報を受け取ることを特徴とする請求項1に記載
    の通信ネットワークにおけるデータ通信の処理・制御方
    法。
  7. 【請求項7】 前記データ通信の許可ステップによるデ
    ータ通信時に、 通信データをネットワーク内で記憶し、又は、非記憶と
    し、かつ、 記憶する際の期間及び記憶装置名の指示を、予め定めた
    規約に基づいてデータの送信元又は受信先の問合せにお
    いて、少なくとも一つの記憶条件を提示し、 この条件を受入れるか否かの結果を受け取るためのデー
    タ記憶条件交渉処理を実行することを特徴とする請求項
    1に記載の通信ネットワークにおけるデータ通信の処理
    ・制御方法。
  8. 【請求項8】 前記データ記憶条件交渉処理において、 データごとの通信の実行に代えて、予め予想されるデー
    タ通信を一括して実行し、かつ、 受信先へのデータ通信が行われる前に記憶すべきデータ
    を送信し、この後に記憶するステップを有することを特
    徴とする請求項7に記載の通信ネットワークにおけるデ
    ータ通信の処理・制御方法。
  9. 【請求項9】 前記記憶している通信予約情報に対して
    予約の解約を問い合わせ、この問い合わせで解約が受入
    れられた通信予約情報に対して、 実際の通信時に再度予約を行う通信再予約処理を実行す
    ることを特徴とする請求項5に記載の通信ネットワーク
    におけるデータ通信の処理・制御方法。
  10. 【請求項10】 前記通信路としての複数のネットワー
    クシステムを有し、 この複数のネットワークシステムを通じて送信元と受信
    先との間がデータ通信を行い、かつ、通信可否決定、通
    信条件交渉、及びデータ記憶条件交渉のそれぞれを実行
    する処理を有し、 この通信可否決定処理、通信条件交渉処理、データ記憶
    条件交渉処理を、複数のネットワークシステム上のそれ
    ぞれで個別的に実施せずに、 最初に問い合わせを受けたネットワークシステムが、ネ
    ットワーク経路情報に基づいて、データを送信する他の
    ネットワークシステムにさらに問い合わせを実行し、 この結果をデータの送信元又は受信先に提示し、この提
    示に対する結果を受け取り、 この後、他のネットワークシステムに結果を通知するこ
    と特徴とする請求項1に記載の通信ネットワークにおけ
    るデータ通信の処理・制御方法。
  11. 【請求項11】 前記通信条件交渉処理において、 データ送信元から受信先までの通信路の利用率及び/又
    は混雑状況に応じて通信条件を決定するステップを有す
    ること特徴とする請求項10に記載の通信ネットワーク
    におけるデータ通信の処理・制御方法。
  12. 【請求項12】 前記データ記憶条件交渉処理に、 データ通信路の伝送帯域、利用率、混雑状況、ネットワ
    ーク加入者数の少なくとも一つに応じて、記憶条件を決
    定するステップを有すること特徴とする請求項10に記
    載の通信ネットワークにおけるデータ通信の処理・制御
    方法。
  13. 【請求項13】 前記通信可否決定処理に、 許可された通信条件の範囲を越えるデータ通信を拒否し
    て通信路を遮断するステップを有すること特徴とする請
    求項10に記載の通信ネットワークにおけるデータ通信
    の処理・制御方法。
  14. 【請求項14】 通信ネットワークにおけるデータ通信
    を処理かつ制御するネットワーク通信システムにおい
    て、 通信路から取得したデータ通信情報に基づいてデータ通
    信を許可し、制限付きで許可し、非許可とすることを選
    択的に実行する通信可否決定処理手段と、 前記通信可否決定処理手段での通信許可において、デー
    タの送信元又は受信先に少なくとも一つの条件を提示
    し、この条件を受入れるか否かの結果の受け取りを実行
    する通信条件交渉処理手段と、 前記通信可否決定処理手段でのデータ通信時に、通信デ
    ータをネットワーク内で記憶し、又は、非記憶とし、か
    つ、記憶する際の期間及び記憶装置の指示を、予め定め
    た規約に基づいてデータの送信元又は受信先に問い合わ
    せ、かつ、少なくとも一つの記憶条件を提示して、この
    条件を受入れるか否かの結果を受け取る処理を実行する
    データ記憶条件交渉処理手段と、 前記データ記憶条件交渉処理手段が、記憶している通信
    予約情報に対して予約の解約を問い合わせ、この解約が
    受入れられた通信予約情報に対して、実際の通信時に再
    度予約を行う処理を実行する通信再予約処理手段と、 を備えることを特徴とするネットワーク通信システム。
  15. 【請求項15】 前記通信ネットワークが複数であり、 通信可否決定処理手段、通信条件交渉処理手段、データ
    記憶条件交渉処理手段が複数の通信ネットワークのそれ
    ぞれにネットワークシステムとして設けられ、かつ、 前記通信可否決定処理手段、通信条件交渉処理手段、デ
    ータ記憶条件交渉処理手段のそれぞれの処理を、複数の
    ネットワークシステム上のそれぞれで個別的に実行せず
    に、 最初に問い合わせを受けたネットワークシステムが、ネ
    ットワークの経路情報に基づいて、データが通過する他
    のネットワークシステムに問い合わせを実行し、この結
    果をデータの送信元又は受信先に提示し、この提示に対
    する結果を受け取り、 この後、他のネットワークシステムに結果を通知するこ
    とを特徴とする請求項14に記載のネットワーク通信シ
    ステム。
  16. 【請求項16】 前記通信可否決定処理手段において、 許可された通信条件の範囲を越えるデータ通信を拒否し
    て通信路を遮断すること特徴とする請求項14に記載の
    ネットワーク通信システム。
  17. 【請求項17】 前記通信条件交渉処理手段が、(a)
    データごとの通信の実行に代えて、予め予想されるデー
    タ通信を一括して実行し、かつ、この実行の情報による
    通信予約情報を記憶し、この通信予約情報を前記通信可
    否決定処理手段が参照し、(b)データ通信時に、過去
    に送信した実質的に同一のデータをネットワーク内で記
    憶し、この記憶したデータを受信先に送信して実際の送
    信元からのデータ通信に代えることを、データの送信元
    又は受信先に提示し、この実際の送信元からのデータ通
    信に代えることの可否を受け取り、(c)データ送信元
    から受信先までの通信路の利用率及び/又は混雑状況に
    応じて通信条件を決定し、 前記(a)(b)(c)の少なくとも一つを実行するこ
    と特徴とする請求項14に記載のネットワーク通信シス
    テム。
  18. 【請求項18】 前記データ記憶条件交渉処理手段が、
    (a)データごとの通信の実行に代えて、予め予想され
    るデータ通信を一括して実行して、受信先へのデータ通
    信が行われる前に記憶すべきデータを通信し、この後に
    記憶し、(b)データ通信路の伝送帯域、利用率、混雑
    状況、ネットワーク加入者数の少なくとも一つに応じて
    記憶条件を決定し、 前記(a)(b)の一方又は両方を実行すること特徴と
    する請求項14に記載のネットワーク通信システム。
  19. 【請求項19】 通信路から取得したデータ通信情報に
    基づいてデータ通信を許可し、制限付きで許可し、非許
    可とすることを選択的に実施する通信可否決定ステップ
    と、 前記通信可否決定ステップでの通信の許可において、デ
    ータの送信元又は受信先に少なくとも一つの条件を提示
    し、この条件を受入れるか否かの結果の受け取りを実行
    する通信条件交渉ステップと、 前記通信可否決定ステップでのデータ通信時に、通信デ
    ータをネットワーク内で記憶し、又は、非記憶とし、か
    つ、記憶する際の期間及び記憶装置の指示を、予め定め
    た規約に基づいてデータの送信元又は受信先に問合せ、
    かつ、少なくとも一つの記憶条件を提示して、この条件
    を受入れるか否かの結果を受け取る処理を実行するデー
    タ記憶条件交渉ステップと、 前記データ記憶条件交渉ステップが、記憶している通信
    予約情報に対して予約の解約を問い合わせ、この解約が
    受入れられた通信予約情報に対して、実際の通信時に再
    度予約を行う処理を実行する通信再予約ステップと、 の制御を実質的なコンピュータが実行するためのプログ
    ラムを格納したことを特徴とするプログラム記憶媒体。
  20. 【請求項20】 前記通信可否決定ステップ、通信条件
    交渉ステップ、データ記憶条件交渉ステップのそれぞれ
    の処理を、複数のネットワークシステム上のそれぞれで
    個別的に実施せずに、 最初に問い合わせを受けたネットワークシステムが、ネ
    ットワークの経路情報に基づいて、データが通過する他
    のネットワークシステムに問い合わせを実行し、この結
    果をデータの送信元又は受信先に提示し、この提示に対
    する結果を受け取り、 この後、他のネットワークシステムに結果を通知する制
    御を実質的なコンピュータが実行するためのプログラム
    を格納したことを特徴とする請求項19に記載のプログ
    ラム記憶媒体。
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