JP2002164581A - 発光素子、発光素子アレー、発光装置および投射型ディスプレー - Google Patents

発光素子、発光素子アレー、発光装置および投射型ディスプレー

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JP2002164581A
JP2002164581A JP2000358668A JP2000358668A JP2002164581A JP 2002164581 A JP2002164581 A JP 2002164581A JP 2000358668 A JP2000358668 A JP 2000358668A JP 2000358668 A JP2000358668 A JP 2000358668A JP 2002164581 A JP2002164581 A JP 2002164581A
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semiconductor layer
light emitting
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layer
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JP2000358668A
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Masahiro Okuda
昌宏 奥田
Migaku Ezaki
琢 江崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高開口率の半導体発光素子を用いたアクティ
ブマトリクス発光素子アレーを実現する。 【解決手段】 基板100上に、第一の導電型の半導体
層101、発光活性層102、第二の導電型の半導体層
103、第一の導電型の半導体層104、第二の導電型
の半導体層105を順次積層し、第一の半導体層101
または基板100と、第三の半導体層104と、第4の
半導体層105のそれぞれに接触するオーミック性電極
107,108,109を設けて複数の発光素子を形成
し、各発光素子のオーミック性電極108及び109
を、それぞれ列方向配線、行方向配線に接続したことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置などに用
いられる発光素子、それらをアレー状に配置した発光素
子アレー、さらに詳しくは、発光素子を駆動する電気素
子を各発光部近傍に形成したアクティブマトリックス型
の発光素子アレー、更にはかかる発光素子アレーを具備
する発光装置および投射型ディスプレーに関する。
【0002】
【従来の技術】発光ダイオード(LED)や面発光型の
半導体レーザ(LD)などの面型発光素子は表示装置、
照明、あるいは、光記録装置等の光源として使われてい
る。
【0003】この中で、活性層がn型クラッド層とp型
クラッド層とで挟持され、活性層のバンドギャップエネ
ルギーが両側のクラッド層のバンドギャップエネルギー
より小さくなるように材料が選ばれたダブルヘテロ接合
構造のLEDやLDは発光効率が高く、面発光型のLE
Dとしては、信号機や自動車のテールランプ、大面積の
カラー表示装置など、面発光型のLDとしては、光通信
用のアレー状光源、レーザビームプリンタなどの書き込
み用光源にも使われようとしている。
【0004】このようなLEDを2次元的に配置して、
ディスプレーを構成するためには、各LEDのアノード
側の電極とカソード側の電極を、それぞれ、行、列配線
に結線する単純マトリクス方式と、各発光素子の近傍に
該発光素子を駆動する電気素子を配置し、この電気素子
を介して発光素子ににそれぞれ、行、列配線を結線する
アクティブマトリクス方式がある。
【0005】単純マトリクス方式は、構造が簡単である
事から、発光素子の電気特性に大きな非線形性を持つも
のであれば、使用することができる。しかしながら、L
EDを単純マトリクスで配線しようとすると、各発光素
子に流れる電流が比較的大きい事から、選択した行、あ
るいは、列配線に接続されるすべての発光素子の電流が
行、あるいは、列配線に集中して流れるため、配線を太
くする必要がある。しかしながら、配線の太さには限界
があるため、結果として、発光素子に流れる電流を大き
くすることができないという欠点がある。
【0006】これに対して、アクティブマトリクス方式
の発光素子アレーが提案されている。アクティブマトリ
クス方式の発光素子アレーは、主に、有機EL素子にお
いて例えば、特開平8−234683号公報に開示され
提案が成されている。
【0007】このアクティブマトリクス発光素子アレー
では、ガラス上に形成された薄膜トランジスタが使用さ
れ、この薄膜トランジスタによって、有機EL素子が駆
動されている。
【0008】また、半導体発光素子をアクティブマトリ
クス方式でアレー化した例としては、特開2000−1
33841号公報に各半導体LEDから成る各ピクセル
に、対応してトランジスタを配置した例が開示されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のLEDアレーにおいては、 (1)発光素子とは別に面内に薄膜トランジスタ等の能
動素子を有している事から、開口率が低くなり、発光効
率の低下、表示品質の劣化等の問題がある。 (2)一般に、電界効果トランジスタは、占有面積あた
りの駆動力が低いので、発光素子に高電流密度の電流を
流そうとすると、さらに占有面積が大きくなってしま
い、その結果、開口率もさらに低くなってしまう。 (3)電界効果トランジスタの製造工程と発光素子の製
造工程が異なるため、同一基板上にそれぞれの素子を作
製しようとすると、作製プロセスが非常に複雑となり、
歩留まりが悪く、その結果製造コストが高くなる。 といった欠点を有していた。
【0010】本発明は、このような問題を解決し得る、
高開口率の半導体発光素子を用いたアクティブマトリク
ス発光素子アレーを実現することを目的とする。また、
簡単な構成でアクティブマトリクスの半導体発光装置を
実現することにより、歩留まりが向上でき、安価なアク
ティブマトリクス半導体発光装置を実現することを目的
とする。さらには、各発光素子に比較的大きな電流を流
して、高輝度のディスプレイを実現することを目的とす
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
成された本発明の構成は以下の通りである。
【0012】即ち、本発明の発光素子は、基板上に、第
一の導電型の第一の半導体層、発光活性層、第二の導電
型の第二半導体層、該第一の導電型の第三の半導体層、
該第二の導電型の第四の半導体層が順次積層された構造
を持ち、該第一の半導体層または該基板と、該第三の半
導体層と、該第4の半導体層のそれぞれに接触するオー
ミック性の電極を有することを特徴とする。また、前記
半導体層がAlGaAs、もしくは、少なくともGaと
Nを元素にもつ半導体から成ることを特徴とする。
【0013】また、本発明の発光素子アレーは、同一基
板上に上記本発明の発光素子を複数設けて成ることを特
徴とする。また、前記複数の発光素子は、前記第三の半
導体層に接触するオーミック性電極と、前記第四の半導
体層に接触するオーミック性電極が、それぞれ列方向配
線、行方向配線に接続されていることを特徴とする。
【0014】また、本発明の発光装置は、上記本発明の
発光素子アレーを具備し、前記第四の半導体層と前記第
一の半導体層あるいは前記基板に接触するオーミック性
電極との間に電圧を印加しながら、前記第三の半導体層
と前記第四の半導体層の間に流す電流を変調することに
よって、前記発光活性層から発光する光の強度を変調す
る構成を有することを特徴とする。また、前記発光体ア
レーからの発光によって蛍光体を励起し、可視光を得る
構成を有することを特徴とする。
【0015】さらに、本発明の投射型ディスプレーは、
上記本発明の発光装置を具備し、該発光装置から出射す
る光を拡大投射する構成を有することを特徴とする。
【0016】本発明によれば、第一の半導体層と第二の
半導体層により発光素子部が形成され、第二の半導体層
と第三の半導体層と第四の半導体層によってバイポーラ
トランジスタが構成されている。このように、発光素子
部と同じ基板面内に能動素子を有していることから、開
口率が高く、発光効率が良好で、表示品質の優れた発光
素子が実現できる。さらに、バイポーラトランジスタを
能動素子として使用していることから、発光素子を駆動
する能力が高く、高電流密度の電流を発光素子に流すこ
とができ、より高輝度の発光素子アレーが実現できる。
さらには、発光素子部と能動素子の製造工程をほぼ同一
にできるため、作製プロセスが非常に簡単となり、歩留
まりが高く、その結果製造コストを安くすることができ
る。
【0017】また、第一の半導体層と第四の半導体層の
間に発光素子を駆動する電源電圧を印加し、第三の半導
体層と第四の半導体層の間に信号電流を印加することに
より、各発光素子の発光、非発光を制御することができ
る。このとき、第三の半導体層にアクティブマトリクス
を構成する行方向(列方向)の配線を結線し、第四の半
導体層にアクティブマトリクスを構成する列方向(行方
向)の配線を結線することにより、アクティブマトリク
ス半導体発光素子アレーが実現される。
【0018】
【発明の実施の形態】図1(a),(b)は本発明の好
適な実施の形態としての発光素子アレーの構造を示す断
面図である。なお、図1(b)は、図1(a)における
A−A断面を示している。
【0019】図1において、100は基板、101は第
一の導電型の半導体層、102は発光活性層、103は
第二の導電型の半導体層、104は第一の導電型の半導
体層、105は第二の導電型の半導体層、106は半導
体層105上に設けられた第二の導電型のオーミック電
極、107は基板100に設けられた第一の導電型のオ
ーミック電極、108は半導体層104に設けられた第
一の導電型のオーミック電極、109は絶縁性の埋め込
み層、110は隣接発光素子との間の絶縁を保つために
設けられた絶縁層である。
【0020】また、この構造において、オーミック電極
106は列配線を成し、オーミック電極108は行配線
を成すものとする。
【0021】この構成において、第一の導電型の半導体
がn型、第二の導電型の半導体がp型であるときの外部
電源、変調電気回路の構成は図2のようになる。図2に
おいて、200は図1に示した本発明の発光素子アレ
ー、201は発光素子に電流を注入するための電源、2
02は発光素子の発光、非発光を制御するための電源で
ある。
【0022】上記のように、電源をそれぞれの電極に接
続し、電圧を印加するとこの発光素子のバンド図は、非
発光時、発光時、それぞれ、図3(a),(b)のよう
になる。
【0023】非発光時には、半導体層105と半導体層
104の間には電流が流れていない。この結果、半導体
層103には過剰な正孔が供給される事が無く、発光活
性層102に正孔が供給されない。従って発光活性層1
02での発光は起こらない。
【0024】発光時は、半導体層104と半導体層10
5を順バイアスして電流を流す事により、半導体層10
5から半導体層104へ正孔が少数キャリアとして注入
される。注入された正孔は、一部は半導体層104で電
子と再結合するが、大部分は半導体層104を突き抜け
て、半導体層103に注入される。この結果、半導体層
103には過剰な正孔が生じる事になるので、103の
電位が上昇し、半導体層103と半導体層101は順バ
イアスされる事になる。従って、半導体層101からは
電子が、半導体層103からは正孔が、発光活性層10
2に注入される事になり、注入された電子と正孔の発光
再結合により、光が放出される。
【0025】以上のような原理により、本発明の発光素
子では、半導体層104と半導体層105に流す微小な
電流によって、発光活性層102での発光を制御する事
ができる。
【0026】なお、上記のように発光、非発光が制御で
きるようにするためには、半導体層103のドーピング
量を大きくして、半導体層104と半導体層101の電
位差によって、パンチスルーが生じないようにする事が
望ましい。また、それと同時に、半導体層103と半導
体層104の間には、ドーピング濃度が半導体層10
3,104のものよりも薄い層、あるいはノンドープ層
を設ける事が望ましい。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0028】(実施例1)図1は本発明の第一の実施例
を表す概略構成図である。
【0029】ここで、100はn型の導電性を持つGa
As半導体基板、101はn型の導電型を持つAlGa
As層、102は発光活性層となるGaAs層、103
はp型の導電型を持つAlGaAs層、104はn型の
導電型を持つAlGaAs層、105はp型の導電型を
持つAlGaAs層、106はp型のオーミック電極、
107はn型のオーミック電極、108はn型のオーミ
ック電極、109はポリイミドによる埋め込み絶縁層で
ある。
【0030】次に図4を用いて、本発明の第一の実施例
の発光素子を作製する方法について説明する。
【0031】まず、3インチの(001)n−GaAs
基板100上に、n型の導電型を持つAlGaAs層1
01、発光活性層となるGaAs層102、p型の導電
型を持つAlGaAs層103、n型の導電型を持つA
lGaAs層104、p型の導電型を持つAlGaAs
層105を順次、エピタキシャル成長する。
【0032】具体的には、n−GaAs基板100を洗
浄した後、表面を硫酸系のエッチング液でエッチングし
て、薄い酸化膜を形成した後に、分子線エピタキシャル
装置にセッティングして、砒素ビームを照射しながら、
基板温度を600℃に保持して、酸化膜を除去した後
に、ガリウムの固体ソース、および、Siの固体ソース
をKセルで加熱することにより、ガリウムビームとSi
ビームを照射し、n型のGaAs層を500nmエピタ
キシャル成長させる。その後、アルミニウムの固体ソー
スにより、AlビームとGaビームを同時に照射して3
00nmの第一の導電型の半導体層となるn−AlGa
As層101をエピタキシャル成長する。この後、再
び、ガリウムビームを照射して、発光活性層となるGa
As層102をエピタキシャル成長した後、p−AlG
aAs層103、n−AlGaAs層104、p−Al
GaAs層105を順次積層する。また、この時のそれ
ぞれのエピタキシャル層の膜厚はそれぞれ、10nm、
100nm、100nm、80nm、100nmとし
た。
【0033】次に、このウエハを結晶成長装置より取り
出し、100μm間隔に幅10μmのストライプをフォ
トリソグラフィーによってパターンニングした後に(図
4(a))、Tiからなるエッチングマスクを用いて、
n−AlGaAs層104に達するまで、エッチングを
行った(図4(b))。なお、ここでは、ストライプ方
向は(110)方向に形成し、Cl2によるリアクティ
ブイオンエッチング(RIE)により、エッチングを行
った。
【0034】次に、n型のオーミック電極108をスト
ライプの谷部分に作製し、さらに、エッチングにより形
成した溝部を埋めるように、ポリイミド膜108を形成
した(図4(c))。さらに、基板の裏側にもn型のオ
ーミック電極107を全面に真空蒸着法により作製し
た。
【0035】次に、p型のオーミック電極106を形成
した(図4(d))。なお、このp型のオーミック電極
106は、光出力面となる部分には形成せず、図1
(b)に示すように、ストライプ状に形成した頂上部分
と直交するように一部に形成した。
【0036】また、プロトンをイオン注入する事によ
り、図1(b)に示すように、絶縁部分110を形成し
た。
【0037】本実施例では、80μm×80μmの光出
力面を形成し、電極部はこの片側に20μmのストライ
プ幅で形成した。
【0038】この後、水素雰囲気中で400℃で20分
間熱アニールを行うことにより、それぞれのオーミック
接合を形成した。
【0039】以上のような工程により、発光素子アレー
が形成された。
【0040】作製されたAlGaAsダブルヘテロ構造
の発光素子の電極に、図2に示すように電源201を接
続した状態で、電源202にパルス状の微小な電流を流
したところ、パルスを印加する間のみ高輝度の発光が確
認された。
【0041】本実施例では、電源202の電流が100
μAの時、電源201から供給される電流が8mAであ
った。
【0042】また、それぞれ、電極108、106を行
配線、列配線として、マトリクス駆動させたところ、選
択した行に対して、列側の電極に印加する電流によって
行配線に接続された各発光素子の発光強度を変調するこ
とができた。
【0043】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
を説明する。本実施例は、図1に示したような構成にお
いて、発光活性層として少なくとも窒素を含む窒化物系
の化合物半導体をもつ発光素子アレーに関する実施例で
ある。
【0044】このような構成の面型の発光素子を作製す
るには、シリコン基板100を洗浄、エッチングした
後、MBE装置の中に搬入し、該シリコン基板の酸化膜
をシリコン基板の温度を950℃に上昇させる事により
除去した後に、Gaビームとアンモニアビームを同時に
照射して、n−GaN層を2μm成長する。その後、n
−AlGaN層101、n−InGaN発光活性層10
2、p−AlGaN層103、n−GaN層104、p
−GaN層105を順次エピタキシャル成長する。な
お、ドーパントとしては、n型はシリコンを、p型はマ
グネシウムを用いた。
【0045】その後、さらに、n−GaN層104に達
するまで、エッチングを行う。ここでは、Cl2による
リアクティブイオンエッチング(RIE)により、エッ
チングを行った。
【0046】次に、n型のオーミック電極108をエッ
チングした溝部分に作製した。ここでは、電極としてT
i(500Å)/Al(1μm)/Auを用いた。さら
に、n型のオーミック電極107を基板の裏側全面に作
製した。
【0047】さらに、この後に、エッチングにより形成
した溝部を埋めるように、絶縁体膜108を形成した。
本実施例ではポリイミド膜を用いた。
【0048】次に、p型のオーミック電極106を先に
作製したn型のオーミック電極108と直交する方向に
設けた。このp型のオーミック電極106は、光出力面
となる部分には形成せず、図1(a)に示すように頂上
部分の一部に形成した。ここでは、電極106としてN
i(1000Å)/Au(3000Å)を用いた。
【0049】この後、水素雰囲気中で400℃で20分
間熱アニールを行うことにより、各オーミック接合を形
成した。
【0050】以上のような工程により、発光素子アレー
が形成された。
【0051】作製されたInGaNダブルヘテロ構造の
発光素子の電極に、図2に示すように電源201を接続
した状態で、電源202にパルス状の微小な電流を流し
たところ、パルスを印加する間のみ高輝度の発光が確認
された。
【0052】本実施例では、電源202の電流が200
0μAの時、電源201から供給される電流が20mA
であった。
【0053】また、それぞれ、電極108、106を行
配線、列配線として、マトリクス駆動させたところ、選
択した行に対して、列側の電極に印加する電流によって
行配線に接続された各発光素子の発光強度を変調するこ
とができた。
【0054】なお、本実施例においては、活性層として
InGaNを用いた例を示したが、本発明はこれに限る
ものではなく、AlGaInNで一般に表される窒化物
半導体を活性層とした構造や、AlGaInAsN、あ
るいは、AlGaInPNなどの窒化物半導体を活性層
とした構造でも良い。
【0055】(実施例3)図5は本発明の発光素子アレ
ーを例えばテレビジョン放送をはじめとする種々の画像
情報源より提供される画像情報を表示できるように構成
した表示装置の一例である投射型ディスプレイに応用し
た実施例である。
【0056】図5において、501、502、503は
それぞれ、本発明の発光素子アレー、504は発光素子
アレーからの光をダイクロイックミラー505に導くた
めのレンズ、506は投射レンズ、507は投射スクリ
ーンである。
【0057】本発明に係る発光素子アレーは、カラーの
プロジェクションディスプレイを構成するためには、紫
外光と近紫外光を発する実施例2における発光素子アレ
ーと、それぞれの発光素子アレーの直上にそれぞれ配置
された不図示の蛍光物質を有する。それぞれの蛍光物質
は、赤、緑、青色を発光できる。
【0058】このような発光素子アレーにおいて、各ピ
クセルにそれぞれ、行配線および、列配線を通じてアド
レスすることにより、フルカラーの画像が形成される。
【0059】また、青色を発生する発光素子アレーにつ
いては、発光活性層であるInGaNの組成を変えるこ
とにより、蛍光体を通すこと無く発光活性層から直接青
色の発光を得ることも可能である。このような構成にす
ることにより、蛍光体を紫外光で励起する場合よりも、
発光の効率を上げることができ、さらには、発光スペク
トルも、狭くすることができるので、色純度の高い良好
なディスプレイを構成することが可能になる。
【0060】さらに、赤色を発生する発光素子アレーに
ついても、本発明の第一の実施例のGaAlAsを活性
層に用いた発光素子アレーを用いることにより、赤色の
蛍光体を紫外光で励起すること無く、直接赤色の発光を
活性層から得ることも可能である。この場合も青色の場
合と同様に蛍光体を紫外光で励起する場合よりも、発光
の効率を上げることができ、さらには、発光スペクトル
も、狭くすることができるので、色純度の高い良好なデ
ィスプレイを構成することが可能になる。
【0061】また、本発明に係る投射型のディスプレイ
は、白黒ディスプレイであっても良い。さらに、本実施
例では、それぞれ、青、緑、赤の発光を得るために別々
の発光素子アレーを用いたが、ひとつの発光素子アレー
の中で、それぞれの色を発光させるような構成にしても
良い。この場合は、それぞれの発光色に対応する蛍光体
をパターンニングして発光素子の各ピクセルの直上に配
置することにより構成される。
【0062】本実施例においては、発光素子アレーの大
きさを10mm×10mmとし、各ピクセルの大きさと
して10μm角とすることにより、1000×1000
の画素を持つディスプレイが実現できる。
【0063】本発明の投射型ディスプレイにおいては、
発光源としてLEDを用いているため、消費電力が小さ
く、輝度の高い表示ができ、高電圧、真空が必要でない
ことが利点である。さらに、このため、従来のランプを
利用した投射型のディスプレイと比較して、光源の寿命
が長く、光源を取り替える必要がほとんど無い、メンテ
ナンス性に優れたディスプレイが実現される。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば以下の効
果を奏する。
【0065】本発明の発光素子では、第一の半導体層と
第二の半導体層により発光素子部が形成され、第二の半
導体層と第三の半導体層と第四の半導体層によってバイ
ポーラトランジスタが構成されており、発光素子部と同
じ面内に能動素子を有しているため、開口率が高く、発
光効率が良好で、表示品質の優れた発光素子となる。
【0066】本発明の発光素子アレーでは、バイポーラ
トランジスタを能動素子として使用していることから、
発光素子を駆動する能力が高く、高電流密度の電流を発
光素子に流すことができ、より高輝度の発光素子アレー
となる。さらに、発光素子部と能動素子の製造工程をほ
ぼ同一にできるため、作製プロセスが非常に簡単とな
り、歩留まりが高く、その結果製造コストを安くするこ
とができる。
【0067】また、本発明の発光素子アレーでは、第一
の半導体層と第四の半導体層の間に発光素子を駆動する
電源電圧を印加し、第三の半導体層と第四の半導体層の
間に信号電流を印加することにより、各発光素子の発
光、非発光を制御することができる。従って、第三の半
導体層にアクティブマトリクスを構成する行方向(列方
向)の配線を結線し、第四の半導体層にアクティブマト
リクスを構成する列方向(行方向)の配線を結線するこ
とにより、簡単な構成でアクティブマトリクス半導体発
光素子アレーを実現でき、さらには安価なアクティブマ
トリクス半導体発光装置及び高輝度ディスプレイが実現
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発光素子アレーの一構成例を表す概略
断面図である。
【図2】本発明の発光素子アレーの駆動方法を説明する
ための図である。
【図3】本発明の発光素子アレーの変調原理を表すバン
ド図である。
【図4】本発明の発光素子アレーの製造工程を説明する
ための図である。
【図5】本発明の発光素子アレーを用いた投射型ディス
プレイの概略構成図である。
【符号の説明】
100 基板 101 第一の導電型の半導体層(第一の半導体層) 102 発光活性層 103 第二の導電型の半導体層(第二の半導体層) 104 第一の導電型の半導体層(第三の半導体層) 105 第二の導電型の半導体層(第四の半導体層) 106 第二の導電型のオーミック電極 107、108 第一の導電型のオーミック電極 109 絶縁性の埋め込み層 110 隣接発光素子との間の絶縁を保つための絶縁層 200 発光素子アレー 201 発光素子に電流を注入するための電源 202 発光素子の発光、非発光を制御するための電源 501、502、503 発光素子アレー 504 レンズ 505 ダイクロイックミラー 506 投射レンズ 507 投射スクリーン
フロントページの続き Fターム(参考) 5C060 BA02 BA07 BC05 HA13 HA18 HC21 HD07 JA17 JB06 5C094 AA10 AA22 AA31 AA42 AA43 AA44 AA60 BA23 CA19 HA08 5F041 BB34 CA04 CA34 CA35 CA36 CA40 CA71 CA73 CA74 CB04 CB23 EE25 FF06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、第一の導電型の第一の半導体
    層、発光活性層、第二の導電型の第二半導体層、該第一
    の導電型の第三の半導体層、該第二の導電型の第四の半
    導体層が順次積層された構造を持ち、該第一の半導体層
    または該基板と、該第三の半導体層と、該第4の半導体
    層のそれぞれに接触するオーミック性の電極を有するこ
    とを特徴とする発光素子。
  2. 【請求項2】 前記半導体層がGaAlAsから成るこ
    とを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
  3. 【請求項3】 前記半導体層が少なくともGaとNを元
    素にもつ半導体から成ることを特徴とする請求項1に記
    載の発光素子。
  4. 【請求項4】 同一基板上に請求項1乃至3のいずれか
    に記載の発光素子を複数設けて成ることを特徴とする発
    光素子アレー。
  5. 【請求項5】 前記複数の発光素子は、前記第三の半導
    体層に接触するオーミック性電極と、前記第四の半導体
    層に接触するオーミック性電極が、それぞれ列方向配
    線、行方向配線に接続されていることを特徴とする請求
    項4に記載の発光素子アレー。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の発光素子アレー
    を具備し、前記第四の半導体層と前記第一の半導体層あ
    るいは前記基板に接触するオーミック性電極との間に電
    圧を印加しながら、前記第三の半導体層と前記第四の半
    導体層の間に流す電流を変調することによって、前記発
    光活性層から発光する光の強度を変調する構成を有する
    ことを特徴とする発光装置。
  7. 【請求項7】 前記発光体アレーからの発光によって蛍
    光体を励起し、可視光を得る構成を有することを特徴と
    する請求項6に記載の発光装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載の発光装置を具備
    し、該発光装置から出射する光を拡大投射する構成を有
    することを特徴とする投射型ディスプレー。
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