JP2002163975A - ヒューズ及びヒューズの取付構造 - Google Patents

ヒューズ及びヒューズの取付構造

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JP2002163975A
JP2002163975A JP2000355230A JP2000355230A JP2002163975A JP 2002163975 A JP2002163975 A JP 2002163975A JP 2000355230 A JP2000355230 A JP 2000355230A JP 2000355230 A JP2000355230 A JP 2000355230A JP 2002163975 A JP2002163975 A JP 2002163975A
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Ryuji Nakanishi
竜治 中西
Shigeki Yamane
茂樹 山根
Takahiro Onizuka
孝浩 鬼塚
Norio Isshiki
功雄 一色
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接続端子部分の露出度を抑えて高い絶縁性を図
りながら装着姿勢での背を低くできるようにする。 【解決手段】溶断部2の両端に接続端子3が設けられた
導体からなるヒューズ本体4が、両接続端子3の一部を
除いて絶縁性被覆部5にて覆われた構造で、上記接続端
子3を各圧接刃10の二股状の挿入部10bに差し込む
ことにより接続端子3が圧接刃10に電気的に接続され
るヒューズ1であって、上記圧接刃10の先端部10a
が侵入可能な形状を有していて上記接続端子3を部分的
に露出させる溝状切欠部5aが被覆部5に設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両等に用
いられる電気接続箱の最外ケースなどの接続ケースに取
付けられるヒューズ及びヒューズの取付構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】上述した電気接続箱に対するヒューズの
従来からの取付け方式としては、図10に示す電気接続
箱100のヒューズ取付部101に設けられた、図11
に示す圧接刃102の挿入部103に、ヒューズ110
の接続端子111を差し込む方式が知られている。
【0003】上記圧接刃102は、図12(分解斜視
図)に示すように電気接続箱100の内部に設けられて
いる。一方、ヒューズ110は、図13に示すように溶
断部112の両端に接続端子111が設けられたヒュー
ズ本体113と、溶断部112の全部及び接続端子11
1の一部を覆う絶縁性の被覆部114とを有する構造と
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、自動車には快適装備の搭載が望まれる一方、居住
性の向上も望まれている。この相反する要望を同時に満
足させる為に、自動車で使われている電気接続箱では快
適装備用の回路が増加する状況下で、電気接続箱の小型
化や軽量化を図る必要がある。
【0005】しかしながら、快適装備が増加する現状に
おいては、装備を過電流から保護するための前記ヒュー
ズの個数も増加し、電気接続箱の小型化や軽量化を妨げ
る要因の一つとなっている。
【0006】そこで、図14(a)に示すように、溶断
部122の両端に設ける接続端子121を被覆部123
より横方向に突出させた背の低いヒューズ120とする
ことが考えられる。このヒューズ120を用いると、図
14(b)に示すように圧接刃102に取付けた状態に
おいても、ヒューズ120の高さを低くできる利点があ
る。
【0007】しかし、ヒューズ120の接続端子121
が被覆部123から横方向に突出していて、その上下及
び外側が大きく露出しているため、ヒューズ120の周
囲に並べて配置される同様のヒューズや他の電気部品と
の間で絶縁性の確保が困難になるという難点がある。
【0008】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、接続端子部分の露出度を
抑えて高い絶縁性を図りながら装着姿勢での背を低くで
きるヒューズ及びヒューズの取付構造を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るヒ
ューズは、溶断部の両端に接続端子が設けられた導体か
らなるヒューズ本体が、両接続端子の一部を除いて絶縁
性被覆部にて覆われた構造で、上記接続端子を各接続部
材に形成した二股状挿入部に差し込むことにより接続端
子が接続部材に電気的に接続されるヒューズであって、
上記被覆部に、上記接続部材の先端部が侵入可能な形状
を有していて上記接続端子を部分的に露出させる切欠部
が設けられていることを特徴とする。
【0010】本発明のヒューズにあっては、接続部材の
先端部が侵入する切欠部の横側には絶縁性の被覆部が存
在しており、かつ、被覆部に設けた切欠部に接続部材の
先端部が通る構造であるので、接続端子部分の露出度を
抑えて高い絶縁性を図りながら装着姿勢での背を低くす
ることができる。
【0011】請求項2の発明に係るヒューズは、前記切
欠部は、前記接続端子を二股状挿入部に差し込む方向に
延びる溝状に形成されていることを特徴とする。
【0012】このヒューズにあっては、溝状をした切欠
部が接続端子を二股状挿入部に差し込む方向に延びてい
るので、接続端子と二股状挿入部との所定嵌合長を維持
した状態でも、接続端子部分の露出度を抑えて高い絶縁
性を図りながら装着姿勢での背を低くすることができ
る。
【0013】請求項3の発明に係るヒューズは、前記両
接続端子の前記切欠部による露出部分を除く全体が前記
被覆部に覆われていることを特徴とする。
【0014】このヒューズにあっては、両接続端子の全
体が切欠部を除き被覆部で覆われ、つまり接続端子が被
覆部に内蔵されているので、ヒューズの背の高さを被覆
部の高さにまで低くすることができると共に、露出面積
も最小に抑えられる。
【0015】請求項4の発明に係るヒューズの取付構造
は、請求項1乃至3のいずれかに記載のヒューズと、一
端側に二股状挿入部が設けられた接続部材とからなり、
前記二股状挿入部にヒューズの接続端子が差し込み可能
でかつヒューズの切欠部に接続部材の一端部が侵入可能
となっていることを特徴とする。
【0016】このヒューズの取付構造にあっては、接続
部材の一端部が侵入する切欠部の横側には絶縁性の被覆
部が存在しており、かつ、被覆部に設けた切欠部に接続
部材の一端部が通る構造であるので、接続端子部分の露
出度を抑えて高い絶縁性を図りながら装着姿勢での背を
低くすることができる。
【0017】請求項5の発明に係るヒューズの取付構造
は、回路を内蔵する接続ケースを有し、該回路に前記接
続部材の他端側が電気的に接続されていると共に、接続
端子の一端側の二股状挿入部が接続ケースから露出して
いることを特徴とする。
【0018】このヒューズの取付構造にあっては、接続
ケースに内蔵されている回路が接続端子を介してヒュー
ズに接続されているので、回路が過電流により破損する
のを防止することができる。
【0019】請求項6の発明に係るヒューズの取付構造
は、前記ヒューズの切欠部は、接続部材の厚みとほぼ同
一幅の溝からなることを特徴とする。
【0020】このヒューズの取付構造にあっては、切欠
部の幅が接続部材の厚みとほぼ同一であるので、ヒュー
ズにおける接続端子の露出面積を少なくすることができ
る。また、切欠部が接続部材により案内されるガイドと
して機能する。
【0021】請求項7の発明に係るヒューズの取付構造
は、前記接続ケースにおける二股状挿入部の周囲を囲む
部分に凹部が設けられ、その凹部にヒューズの一部が入
っていることを特徴とする。このとき、請求項8のよう
に、前記凹部に入った一部が、前記ヒューズの接続端子
である構成や、請求項9のように、前記凹部に入った一
部が、前記ヒューズの被覆部である構成とすることがで
きる。
【0022】このヒューズの取付構造にあっては、ヒュ
ーズ自体の背低化だけでなく、接続部材に設けた凹部に
ヒューズの一部が入るので、そのことによってもヒュー
ズ取付状態においてヒューズの高さを低くすることがで
きる。
【0023】請求項10の発明に係るヒューズの取付構
造は、前記凹部の開口より外側に前記二股状挿入部の先
端が突出していることを特徴とする。
【0024】このヒューズの取付構造にあっては、突出
している二股状挿入部の先端を目印に、接続端子を差し
込むことができるので、ヒューズの位置決めが容易にな
る。
【0025】請求項11の発明に係るヒューズの取付構
造は、前記被覆部の前記接続ケースから外部に露出して
いる部分の両側に引き抜き用の段差が設けられているこ
とを特徴とする。
【0026】このヒューズの取付構造にあっては、その
段差を利用することで、例えばプラー(ヒューズ抜き
具)を用いてヒューズの抜き外しが容易になる。
【0027】請求項12の発明に係るヒューズの取付構
造は、前記ヒューズが取付けられた接続ケースの凹部に
おけるヒューズよりも深い位置に、凹部を内外方向に隔
てる隔壁が設けられ、その隔壁に接続部材を挿通させる
ことにより接続部材の揺れを防止する挿通孔が形成され
ていることを特徴とする。
【0028】このヒューズの取付構造にあっては、接続
部材が揺れないように設けられているので、ヒューズの
取付けが容易になる。
【0029】請求項13の発明に係るヒューズの取付構
造は、前記接続ケースの凹部開口の周辺に、接続部材に
取付けられたヒューズの被覆部を保持するリブが突出形
成されていることを特徴とする。
【0030】このヒューズの取付構造にあっては、ヒュ
ーズが接続ケースに取付けられた後、リブが被覆部を保
持するので、ヒューズが外力を受けてもヒューズの取付
状態が維持される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を具体
的に説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係るヒ
ューズの一例を示す外観斜視図である。このヒューズ1
は、溶断部2の両端に接続端子3が設けられた導体から
なるヒューズ本体4と、接続端子3の一部を露出してヒ
ューズ本体4を覆う被覆部5とを有する。
【0032】溶断部2は、所定以上の過電流が流れると
溶断するもので、本実施形態では湾曲した状態に打ち抜
かれたものを使用している。溶断部2の両端は、硬質の
導電材料からなる接続端子3に繋がっている。両接続端
子3は、互いに平行な短冊状をなし、その基端部(図1
では上端部)3bどうしが溶断部2を介して繋がってい
る。
【0033】被覆部5は絶縁性の樹脂材料からなり、接
続端子3の先端部(基端部3bと反対側の端部)3a側
を露出させ、つまり接続端子3の基端部3b側と溶断部
2とを覆う状態で概略矩形状に形成されている。また、
被覆部5における接続端子3の中間部3cに相当する部
分には、被覆部5の下端から上向きに延びる細溝状の切
欠部5aが形成され、その切欠部5aから接続端子3の
中間部3cが外部に露出している。
【0034】このヒューズ1は、図2に示すように圧接
刃に取付けられる。図2(a)はその取付け状態を示す
正面図、(b)はその底面図、(c)は(a)のA−A
線による断面図である。
【0035】圧接刃10の先端部10aには、二股状の
挿入部10bが設けられ、その挿入部10bにヒューズ
1の接続端子3を差し込む(装着する)ことで接続端子
3と圧接刃10とが電気的に接続される。この差し込む
際に、被覆部5に設けた切欠部5aに圧接刃10の先端
部10aが侵入可能となるように、切欠部5aの幅が圧
接刃10の厚みと略同等に設定されている。
【0036】したがって、第1実施形態のヒューズ1に
よる場合には、切欠部5aの横側には絶縁性の被覆部5
が存在しているので、接続端子3の露出度を抑えて高い
絶縁性を確保することができる。特に、切欠部5aの幅
寸法を圧接刃10の厚み寸法と略同等とした場合には、
接続端子3の露出面積が更に小さくなる。また、仮に前
記図11で示した嵌合長L1と同様に取付けるとすると
(図2参照)、切欠部5aの長さ寸法L2の分だけ接続
端子3の長さを短くできるので、ヒューズ1の背の高さ
を低くできる。更には、切欠部5aに圧接刃10の先端
部10aが侵入するので、装着姿勢での背を低くするこ
とができる。 (第2実施形態)図3は、本発明の第2実施形態に係る
ヒューズの一例を示す斜視図である。このヒューズ21
は、溶断部22の両端に接続端子23が連結されてなる
ヒューズ本体24を有し、切欠部25aを除くヒューズ
本体24の全体が絶縁性の被覆部25にて覆われてお
り、接続端子23は切欠部25aから露出した部分のみ
が圧接刃接続部として機能する構造となっている。な
お、切欠部25aの長さL3は、前記嵌合長L1とほぼ
同一とされている。また、切欠部25aの幅は、圧接刃
の厚み寸法と略同等とされ、そのことにより接続端子2
3の露出面積を小さくしている。また、被覆部25の側
面の両側(C方向側)には、引き抜き用の段差25bが
形成されている。この段差25bの働きについては後述
する。
【0037】この第2実施形態のヒューズ21にあって
は、切欠部25aの横側には絶縁性の被覆部25が存在
しているので、接続端子23の露出度を抑えて高い絶縁
性を確保することができる。また、前同様の圧接刃に嵌
合長L1で取付けるときに、切欠部25aの長さ寸法L
3(≒L1)に近い値分だけ接続端子23の長さを短く
できるので、ヒューズ21の背の高さを被覆部24の高
さと同一にでき、極めて低くできる。また、切欠部25
aに圧接刃の先端部が侵入するので、装着姿勢での背も
極めて低くすることができる。 (第3実施形態)次に、本発明のヒューズを電気接続箱
に取り付ける際に好適な電気接続箱のヒューズ取付構造
につき説明する。
【0038】図4は、その電気接続箱のヒューズ取付構
造の一例を示す外観斜視図であり、図5(a)はその要
部X(図4参照)を示す平面図、図5(b)は図5
(a)のD−D線による断面図、図5(c)は図5
(a)のE−E線による断面図である。なお、図4及び
図5においては、第1実施形態のヒューズ1を使用して
いる。
【0039】この電気接続箱30には、ヒューズ1を取
付けるための取付穴31が形成され、その取付穴31の
内部にはバスバーの先端部としての圧接刃32が外向き
(図4及び図5では上向き)に2本設けられている。こ
れらバスバーの基端部(圧接刃32とは反対側)は図示
しない回路と電気的に接続されている。上記圧接刃32
の先端部(上端部)には二股状の挿入部32aが設けら
れており、またその先端部は取付穴31の開口縁31a
よりも僅かに上方に突出している。また、取付穴31の
内部には、取付穴31の内外方向に隔てる隔壁33が取
付穴31の内壁と一体的に形成され、隔壁33には圧接
刃挿通孔33aが2つ形成されており、それら圧接刃挿
通孔33aには、それぞれ圧接刃32の途中が挿通され
ている。
【0040】この電気接続箱30へのヒューズ1の取付
けは、以下のように行う。先ず、ヒューズ1の接続端子
3を圧接刃32の挿入部32aに差し込む。このとき、
圧接刃32の先端部が取付穴31の開口縁31aよりも
上方に突出しているので、その圧接刃32の先端部を目
印にして差し込むことが可能となり、ヒューズ1の位置
決めが容易になる。その後、接続端子3を挿入部32a
に差し込んでいく。このとき、圧接刃32が圧接刃挿通
孔33aに挿通されているので、圧接刃32が揺れるこ
とが抑制される。また、切欠部5aの幅寸法を圧接刃3
2の厚み寸法に略同等としておくことにより、切欠部5
aが圧接刃32により案内されるガイドとして機能す
る。
【0041】然る後、ヒューズ1の被覆部5の下端部5
bが取付穴31の内部に入っていき、圧接刃32の先端
が、ヒューズ1の切欠部5aの内奥部に当接するように
なる。すると、ヒューズ1の差し込みが不可能となり、
その当接位置がヒューズ1の最大差込深さとなる。これ
によりヒューズ1の電気接続箱30への取付けが完了す
る。したがって、圧接刃32を一部に有するバスバーを
介してヒューズ1と電気接続箱30に内蔵された前記回
路とが電気的に接続され、その回路が過電流により破損
することが防止される。但し、前記隔壁33は、上記最
大差込深さよりも深い位置に設けておく。
【0042】この電気接続箱のヒューズ取付構造による
場合には、ヒューズ1自体による効果に加え、以下の効
果がある。即ち、圧接刃32に接続端子3が電気的に接
続された取付け状態でヒューズ1の被覆部5の下端部5
bが取付穴31に入るので、電気接続箱30にヒューズ
1を取付けた状態でヒューズ1の高さを低くすることが
できる。
【0043】この第3実施形態において、第2実施形態
のヒューズ21を用いる場合には、第1実施形態のヒュ
ーズ1を用いる場合よりも更に高さを低くすることがで
きる利点があると共に、以下の効果がある。即ち、図3
に示したように、ヒューズ21の被覆部25の側面の両
側(C方向側)には、引き抜き用の段差25bが形成さ
れているので、例えばプラー(ヒューズ抜き具)により
両段差25bを挟んで引き抜くようにすると、圧接刃に
取付けられたヒューズ21を容易に抜き外すことが可能
になる。また、従来では図11に示すように、前記C方
向とは直交するB方向でプラーにより挟んで引き抜いて
いたため、隣り合うヒューズの間隔、つまりヒューズの
配置ピッチを小さくできないでいたが、本実施形態のヒ
ューズ21による場合には、ヒューズの配置ピッチを小
さくすることが可能になる。その理由は、図11に示す
従来の場合には、プラーの挟み込み方向がB方向である
ため、B方向と直交する方向(C方向)にはヒューズの
配置ピッチを小さくできそうに考えられるが、実際は圧
接刃がバスバーの先端側を構成している故に、バスバー
の配置を考慮すると、C方向においてもヒューズの配置
ピッチを小さくすることができない。これに対して、本
実施形態の場合には、ヒューズの配置ピッチを小さくす
る方向が、C方向と直交する方向(B方向)であるの
で、バスバーの幅方向にピッチを狭めることができるか
らである。 (第4実施形態)図6は第4実施形態に係る電気接続箱
のヒューズ取付構造の一例を示す外観斜視図であり、図
7(a)はその要部X(図6参照)を示す平面図、図7
(b)は図7(a)のF−F線による断面図、図7
(c)は図7(a)のG−G線による断面図である。な
お、図6及び図7においては、第1実施形態のヒューズ
1を使用している。
【0044】この電気接続箱40には、バスバーの先端
部としての圧接刃42が、電気接続箱40に設けた圧接
刃・接続端子挿通孔40aを内側から外側に向けて貫通
すると共に突出して2本設けられ、圧接刃42の先端に
おける電気接続箱40の外表面からの高さ寸法L4は切
欠部5aの長さ寸法L2にほぼ一致させている。また、
圧接刃42の挿入部42aの長さ寸法L5は、高さ寸法
L4よりも十分に長く、接続端子3における切欠部5a
の内奥部から先端までの長さ寸法L6より若干長くして
いる。また、電気接続箱40の外表面には、ヒューズ保
持用リブ43がヒューズ1の被覆部5と接触する位置に
合わせて突出形成されている。
【0045】この電気接続箱40へのヒューズ1の取付
けは、圧接刃42の挿入部42aにヒューズ1の接続端
子3を差し込んでいき、圧接刃42の上端が切欠部5a
の内奥部に当接する、つまり被覆部5の下端が電気接続
箱40の外表面に当接するまで差し込むことにより行わ
れる。このように差し込まれた状態において、圧接刃・
接続端子挿通孔40aに接続端子3が入る。取付け後
は、被覆部5がヒューズ保持用リブ43に接触して保持
された状態とされる。
【0046】したがって、この第4実施形態の電気接続
箱のヒューズ取付構造による場合には、ヒューズ1自体
による効果に加え、以下の効果がある。即ち、被覆部5
の下端が電気接続箱40の外表面に当接する(つまり圧
接刃・接続端子挿通孔40aに接続端子3が入る)まで
差し込まれるので、電気接続箱40にヒューズ1を取付
けた状態で高さを低くすることができる。また、圧接刃
42の先端が電気接続箱40の外表面より突出している
ので、その圧接刃42の先端を目印に接続端子3を圧接
刃42に差し込めるので、ヒューズ1の位置決めが容易
になる。また、リブ43は、取付け後のヒューズ1に外
力が作用しても、その外力によるヒューズ1の位置ずれ
を抑制することができる。
【0047】なお、第4実施形態では被覆部5の下端が
電気接続箱40の外表面に当接するまで差し込むように
しているが、本発明はこれに限らず、図8及び図9に示
すような電気接続箱のヒューズ取付構造としてもよいこ
とは勿論である。
【0048】図8は第4実施形態に係る他の電気接続箱
のヒューズ取付構造の一例を示す外観斜視図であり、図
9(a)はその要部X(図8参照)を示す平面図、図9
(b)は図9(a)のH−H線による断面図、図9
(c)は図9(a)のI−I線による断面図である。な
お、図8及び図9においては、第1実施形態のヒューズ
1を使用している。
【0049】この電気接続箱50には、バスバーの先端
部としての圧接刃52が、電気接続箱50から突出して
各ヒューズに対応するように2本ずつ設けられ、圧接刃
52の先端における電気接続箱50の外表面からの高さ
寸法L7は、接続端子3における切欠部5a内奥部から
先端までの長さ寸法L6よりも十分長く設定されてい
る。
【0050】この取付構造による場合にも、前同様に被
覆部5の切欠部5aに圧接刃52の先端部が入るので、
ヒューズ1の取付け高さを低くすることができる。ま
た、第2実施形態のヒューズ21を用いる場合には、第
1実施形態のヒューズ1を用いる場合よりも更に高さを
低くすることができる利点があると共に、第3実施形態
の場合と同様に、例えばプラーにより両段差25bを挟
んで引き抜くことでヒューズ21を容易に抜き外すこと
が可能になり、また、ヒューズの配置ピッチを小さくす
ることが可能になる。
【0051】なお、上述した第3、第4実施形態ではヒ
ューズの取付け対象を電気接続箱としているが、本発明
はこれに限らない。例えば、電気接続箱の最外ケース部
分である接続ケース、具体的には回路とその回路に一端
側が接続されたバスバー等の接続部材を有し、その接続
部材の他端側の二股状挿入部がケースより露出した構成
のものに対しても適用できる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による場合
には、接続部材の先端部が侵入する切欠部の横側には絶
縁性の被覆部が存在しており、かつ、被覆部に設けた切
欠部に接続部材の先端部が通る構造であるので、接続端
子部分の露出度を抑えて高い絶縁性を図りながら装着姿
勢での背を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るヒューズの一例を
示す外観斜視図である。
【図2】(a)は第1実施形態に係るヒューズの取付け
状態を示す正面図、(b)はその底面図、(c)は
(a)のA−A線による断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るヒューズの一例を
示す斜視図である。
【図4】図4は、第3実施形態に係る電気接続箱のヒュ
ーズ取付構造の一例を示す外観斜視図である。
【図5】(a)は第3実施形態に係る電気接続箱のヒュ
ーズ取付構造の要部を示す平面図、(b)は(a)のD
−D線による断面図、(c)は(a)のE−E線による
断面図である。
【図6】第4実施形態に係る電気接続箱のヒューズ取付
構造の一例を示す外観斜視図である。
【図7】(a)は第4実施形態に係る電気接続箱のヒュ
ーズ取付構造の要部を示す平面図、(b)は(a)のF
−F線による断面図、(c)は(a)のG−G線による
断面図である。
【図8】第4実施形態に係る他の電気接続箱のヒューズ
取付構造の一例を示す外観斜視図である。
【図9】(a)は第4実施形態に係る他の電気接続箱の
ヒューズ取付構造の要部を示す平面図、(b)は(a)
のH−H線による断面図、(c)は(a)のI−I線に
よる断面図である。
【図10】従来の電気接続箱を示す外観斜視図である。
【図11】従来のヒューズを圧接刃に取付けた状態を示
す斜視図である。
【図12】従来の電気接続箱を示す分解斜視図である。
【図13】従来の一般的なヒューズを示す斜視図であ
る。
【図14】(a)は本願出願人が考えた背の低いヒュー
ズを示す斜視図、(b)はそのヒューズを圧接刃に取付
けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、21 ヒューズ 2、22 溶断部 3、23 接続端子 4、24 ヒューズ本体 5、25 被覆部 5a、25a 切欠部 10、32、42 圧接刃 10b 挿入部 30、40 電気接続箱 31 取付穴 31a 開口縁 33 隔壁 33a 圧接刃挿通孔 40a 圧接刃・接続端子挿通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 竜治 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 山根 茂樹 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 鬼塚 孝浩 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 一色 功雄 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5G502 AA01 BA05 BC05 BD11 CC14 CC25

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶断部の両端に接続端子が設けられた導
    体からなるヒューズ本体が、両接続端子の一部を除いて
    絶縁性被覆部にて覆われた構造で、上記接続端子を各接
    続部材に形成した二股状挿入部に差し込むことにより接
    続端子が接続部材に電気的に接続されるヒューズであっ
    て、 上記被覆部に、上記接続部材の先端部が侵入可能な形状
    を有していて上記接続端子を部分的に露出させる切欠部
    が設けられていることを特徴とするヒューズ。
  2. 【請求項2】 前記切欠部は、前記接続端子を二股状挿
    入部に差し込む方向に延びる溝状に形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のヒューズ。
  3. 【請求項3】 前記両接続端子の前記切欠部による露出
    部分を除く全体が前記被覆部に覆われていることを特徴
    とする請求項1または2に記載のヒューズ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のヒュ
    ーズと、 一端側に二股状挿入部が設けられた接続部材とからな
    り、 前記二股状挿入部にヒューズの接続端子が差し込み可能
    でかつヒューズの切欠部に接続部材の一端部が侵入可能
    となっていることを特徴とするヒューズの取付構造。
  5. 【請求項5】 回路を内蔵する接続ケースを有し、該回
    路に前記接続部材の他端側が電気的に接続されていると
    共に、接続端子の一端側の二股状挿入部が接続ケースか
    ら露出していることを特徴とする請求項4に記載のヒュ
    ーズの取付構造。
  6. 【請求項6】 前記ヒューズの切欠部は、接続部材の厚
    みとほぼ同一幅の溝からなることを特徴とする請求項4
    に記載のヒューズの取付構造。
  7. 【請求項7】 前記接続ケースにおける二股状挿入部の
    周囲を囲む部分に凹部が設けられ、その凹部にヒューズ
    の一部が入っていることを特徴とする請求項5又は6に
    記載のヒューズの取付構造。
  8. 【請求項8】 前記凹部に入った一部が、前記ヒューズ
    の接続端子であることを特徴とする請求項7に記載のヒ
    ューズの取付構造。
  9. 【請求項9】 前記凹部に入った一部が、前記ヒューズ
    の被覆部であることを特徴とする請求項7に記載のヒュ
    ーズの取付構造。
  10. 【請求項10】 前記凹部の開口より外側に前記二股状
    挿入部の先端が突出していることを特徴とする請求項4
    乃至9のいずれかに記載のヒューズの取付構造。
  11. 【請求項11】 前記被覆部の前記接続ケースから外部
    に露出している部分の両側に引き抜き用の段差が設けら
    れていることを特徴とする請求項9又は10に記載のヒ
    ューズの取付構造。
  12. 【請求項12】 前記ヒューズが取付けられた接続ケー
    スの凹部におけるヒューズよりも深い位置に、凹部を内
    外方向に隔てる隔壁が設けられ、その隔壁に接続部材を
    挿通させることにより接続部材の揺れを防止する挿通孔
    が形成されていることを特徴とする請求項9乃至11の
    いずれかに記載のヒューズの取付構造。
  13. 【請求項13】 前記接続ケースの凹部開口の周辺に、
    接続部材に取付けられたヒューズの被覆部を保持するリ
    ブが突出形成されていることを特徴とする請求項4乃至
    12のいずれかに記載のヒューズの取付構造。
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