JP2002163261A - 配電設備データベースの維持管理装置と維持管理方法 - Google Patents

配電設備データベースの維持管理装置と維持管理方法

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JP2002163261A
JP2002163261A JP2000362241A JP2000362241A JP2002163261A JP 2002163261 A JP2002163261 A JP 2002163261A JP 2000362241 A JP2000362241 A JP 2000362241A JP 2000362241 A JP2000362241 A JP 2000362241A JP 2002163261 A JP2002163261 A JP 2002163261A
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Masanori Takahashi
正則 高橋
Takuo Kodama
宅郎 児玉
Harumi Suzumura
晴美 鈴村
Masatoshi Takano
正利 高野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配電設備の管理者は配電設備の詳細まで把握
しきれず、工事施工業者だけが詳細を知っていることが
多い。配電設備の管理者に配電設備データベースの管理
責任を負わせても、配電設備データベースを正確に更新
するのは困難で、更新されないままに放置されることが
多い。そこで、配電設備管理者と工事施工業者が協働し
て配電設備データベースを更新いくことができる技術が
必要とされる。 【解決手段】 配電設備データベースの管理者が工事に
必要な部分を選択して工事施工業者のコンピュータから
選択した範囲のデータベースにアクセスすることを許容
し、工事施工業者にアクセスするように通知し、工事後
の配電設備を記述するデータを工事施工業者のコンピュ
ータから入力し、入力されたデータを用いて配電設備デ
ータベースを更新する。実際に工事を担当した施工業者
が、工事前のデータを修正することによって工事後のデ
ータを簡単に短時間に用意することができ、簡単に配電
設備データベースを更新できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、配電設備データ
ベースの維持管理技術、ひいては配電設備自体の維持管
理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】 一般家庭の場合でも、分電盤のどのブ
レーカからどの末端電気機器(以下負荷設備という)に
電力が供給されているのかを正確に把握していることは
珍しい。新築の場合には配電設備図面が完備していて
も、その後に空調機が増設され、負荷設備が導入される
に従って、配電設備に関するデータは不正確となり、結
局は問題が起こったときに配電系統を実際に検査して問
題に対処することが多い。変電設備を有するような大工
場の場合にもさほど事情は変わらない。むしろ、生産設
備(負荷設備)が頻繁に変更されるに従って配電設備も
頻繁に工事されるために、配電設備に関するデータをア
ップデータしていくことはより困難となっている。現状
では、配電設備工事を施工する者が配電設備を熟知して
いて、その知識に基づいて配電設備を改修している場合
が多い。特開平6―335165号公報には、電力系統
データベースの維持管理技術が記載されている。この技
術では、電力系統を設備データベースとスケルトンデー
タベースで記述することとし、設備データベースの更新
作業に連動してスケルトンデータベース更新のためのデ
ータ入力を促す手法を提案している。これによって電力
系統データベースの更新作業が容易化される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 前記したように、配
電設備は頻繁に工事される。そこで頻繁に行なわれる電
気工事に追随して配電設備データベースを更新していか
なければならない。しかしながら、配電設備の管理者は
必ずしも配電設備の細かなところまで知っておく必要が
なく、むしろ詳細は工事施工業者だけが知っており、そ
れで問題がないことが多い。このような事情の中で配電
設備の管理者に配電設備データベースの維持管理責任を
負わせるのは合理的でなく、不合理な運用をしても結局
は実行困難であり、配電設備データベースが更新されな
いままに放置されることが多い。本発明の一つの課題
は、配電設備管理者と工事施工業者が協働して、配電設
備データベースを確実に更新いくことができる技術(方
法と装置)を提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段と作用と効果】本発明で実
現される配電設備データベースの維持管理装置は、配電
設備データベースの一部を工事施工業者に開放する手段
と、その工事施工業者から送られる工事後の配電設備を
記述するデータを入力する手段と、入力されたデータを
用いて配電設備データベースを更新する手段を有する。
【0005】この配電設備データベースの維持管理装置
によると、工事施工業者にはこれから行なう工事を計画
するのに必要な配電設備のデータが提供され、工事施工
業者はどのような工事をすればよいかを正確に知ること
ができる。また、工事施工業者は提供された配電設備デ
ータを修正することによって工事後の配電設備を記述す
るデータを容易かつ短時間に用意することができる。配
電設備データベースの管理者は、このようにして用意さ
れた新しいデータを簡単に入手することができる。配電
設備データベースの管理者は、入力された新データをチ
ェックし、信頼できるデータであることを確認するだけ
で足りる。配電設備データベースは入力された新データ
を用いて更新される。この配電設備データベースの維持
管理装置によると、データを更新するのに最も適した者
がデータを更新することができる。この配電設備データ
ベースの維持管理装置は無理なく運用でき、電気工事に
追随して確実に配電設備データベースを更新していくこ
とができる。
【0006】本発明は配電設備データベースの維持管理
方法も提供する。この維持管理方法では、配電設備デー
タベースの工事対象配電機器に関与する部分を選択して
工事施工業者のコンピュータからアクセス可能とする工
程と、工事施工業者にアクセスするように通知する工程
と、工事後の配電設備を記述するデータを工事施工業者
のコンピュータから入力する工程と、入力されたデータ
を用いて配電設備データベースを更新する工程とを実行
する。
【0007】この方法によると、工事施工業者が工事に
必要なデータにアクセスしてこれから行なう電気工事を
計画するのに必要なデータを入手することができる。工
事施工業者は無理無駄のない電気工事計画を作成するこ
とができる。しかも膨大なデータのなかから必要なデー
タを選択する必要もない。工事発注側からすれば不必要
な企業秘密まで開示しなくてもすむ。電気工事が完了す
れば、実際に工事を担当した施工業者が、工事前のデー
タを修正することによって工事後のデータを簡単に短時
間に用意することができる。工事完了時に工事後のデー
タが工事施工業者から納品されるので、簡単に配電設備
データベースを更新することができる。
【0008】正確な配電設備データが用意されており、
正確に更新されていると、配電設備データベースの工事
対象配電機器に関与する部分と工事内容を記述するデー
タを選択して工事施工業者のコンピュータからコンピュ
ータネットワークを介してアクセス可能とする工程と、
工事施工業者にアクセスするように通知する工程を実行
することによって電気工事の見積もり照会することがで
きる。
【0009】この見積もり照会方法によると、工事施工
業者が工事に必要なデータにアクセスしてこれから行な
う電気工事の内容を把握するのに必要なデータを入手す
ることができる。このために、複数の工事施工業者に見
積もり照会することがきる。従来の技術では配電設備デ
ータベースが整備されておらないために、見積照会先に
配電設備を良く知っている工事施工業者しか選択できな
かった。この見積もり照会方法によると、不必要な企業
秘密まで開示しないようにしながら、複数の工事施工業
者に見積もり照会することがきる。
【0010】配電設備を管理するためには、配電系統が
どのように枝分かれしているかの情報のみならず、低圧
幹線を含む各種の配電機器がどこに配置されているかの
情報も必要とされる。この明細書では、分電盤に至る間
での配線を低圧幹線という。また分電盤から電力の供給
を受ける末端電気機器を負荷設備という。配電設備とい
う場合、分電盤までの配電設備と分電盤から負荷設備に
至るまでの配電設備を総称するものとし、配電設備を構
成する機器類を配電機器という。配電機器には低圧幹線
も含まれる。現時点では、配電系統の分岐を示す配電系
統データと、配電機器の存在場所を示す配置データを包
括的に管理するデータベース技術は存在しない。前記し
た特開平6―335165号公報記載の技術でも、配電
機器の配置データをもっていない。
【0011】本発明の配電設備データベースの一つの特
徴は、配電系統データと、その配電系統データに記憶さ
れている配電機器にリンク付けられたCADデータを記
憶していることである。ここで、配電系統データとは、
例えば、降圧トランスから10本の低圧幹線が引き出さ
れ、第1低圧幹線に第1分電盤が接続され、その第1分
電盤から第1〜10負荷設備に電力が供給され、第2低
圧幹線に第2分電盤が接続され、その第2分電盤から第
11〜20負荷設備に電力が供給されているといったこ
とを示すデータである。このデータは、例えば分電盤に
負荷設備を増設できるか否かを考慮する場合に非常に有
効である。この配電系統データには、低圧幹線等の配電
機器や負荷設備を特定する配電機器IDが記憶されてい
る。一方、CADデータは配電機器の配置位置を図式的
に示すためのデータである。CAD画面では、建屋や生
産用搬送ラインといった固定設備のレイアウトを示す画
面に、配電機器(低圧幹線等を含む)の存在位置が重ね
表示される。このCADデータは、配電系統データに記
憶されている配電機器にリンク付けられており、配電系
統を示す画面上で特定配電機器を指定することで、その
配電機器を含むCAD画面を表示することができる。こ
のために、配電系統を示す画面を見ながら特定の配電機
器を指定することができ、指定することでその配電機器
を含むCAD画面を参照することができる。この結果、
電力供給系統から見た配電系統図と、配電機器の存在場
所から見たCAD画面を包括的に管理することができ
る。
【0012】配電設備データベースが、トランス及び/
又は低圧幹線ごとの負荷率を記憶していることが極めて
望ましい。配電設備データベースに、トランス及び/又
は低圧幹線ごとの負荷率が記憶されていると、配電設備
の管理者は配電設備の余裕度を知ることができ、負荷設
備等の増設時にどこの低圧幹線のどの分電盤から電力を
供給するか、あるいは、低圧幹線の増設時にどこのトラ
ンスを利用するかといった決定がしやすくなる。
【0013】配電設備データベースが、部門及び/又は
工程に関連づけて電力量計IDを記憶していることが極
めて有効である。この配電設備データベースによると、
部門(例えば塗装部とか鋳造部)別の電力使用量を計算
するに必要な電力量計ID、あるいは、工程(例えばA
タイプのシリンダブロック工程とかBタイプのクランク
工程)別の電力使用量を計算するに必要な電力量計ID
が明確化され、電力使用量計測システムに、部門別及び
/又は工程別に電力使用量を計測するのに必要な電力量
計IDリストを供給することができる。配電設備が頻繁
に変更されても、電力使用量計測システムが部門別及び
/又は工程別に正確な電力使用量を計測して記憶し続け
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】 図1は、施主側コンピュータと
施工側コンピュータがインターネットによって結ばれ
て、電気工事後に配電設備データベースを更新すること
ができる配電設備データベースの維持管理装置を構成し
ている様子を示す。この配電設備データベースの維持管
理装置は、電気工事の見積もりを照会し、電気工事を発
注し、電気工事の詳細を検討決定し、配電設備の負荷率
を記録し、部門別および/又は工程別に電力使用量を記
録するシステムに必要なデータを提供する。施主側コン
ピュータは複数ウインドウを同時に開けられるOSでサ
ポートされており、配電系統ファイルの記憶内容を図式
化して表示する配電系統画面、CADファイルの記憶内
容を図式化して表示するCAD画面、負荷率ファイルの
記憶内容を表示する負荷率表、分電盤に接続されている
負荷設備の属性等を記憶している属性ファイルの記憶内
容を表示する属性表、工事中の情報を図式化して示す工
事情報画面等がウインドウ方式で表示される。工事情報
画面は、工事名称を指定することで表示され、工事対象
配電機器の工事後の配電系統画面とCAD画面等を表示
する。各画面は配電機器IDによって相互にリンクされ
ており、配電系統画面で特定配電機器をクリックするこ
とで、その配電機器を含むCAD画面と、その配電機器
の負荷率表と、その配電機器の属性表等を表示すること
ができる。図1は、配電機器A112がクリックされた
ので、配電機器A112の属性表が表示され、配電機器
A112(この場合は分電盤)が持つブレーカ、各ブレ
ーカの容量、各ブレーカに接続されている負荷設備の種
類、その機器容量、分電盤と機器を結ぶケーブル種類と
その長さといった情報が表示されたことを例示してい
る。また、配電系統画面で配電機器A112がクリック
されたので、配電機器A112を含むCAD画面が表示
されたことを例示している。あるいは、配電系統画面で
配電機器A11(この場合は低圧幹線)がクリックされ
たので、A11低圧幹線の容量、電圧、ケーブル種類、
長さ、ケーブルを保護するダクト種類、各月ごとの最大
負荷率等のデータを示す負荷率表が表示されたことを例
示している。この他、図示はされていないが、部門ごと
の電力量計リストを示す画面や、工程ごとの電力量計リ
ストを示す画面を表示することも可能である。施主側コ
ンピュータは配電設備の管理者によって管理され、イン
ターネットに代表されるコンピュータネットワークによ
って、電気工事施工業者によって管理される施工側コン
ピュータに接続される。コンピュータネットワークはイ
ンターネットに代表されるオープン型のものであっても
良いし、社内又はグループ企業間でのみ利用されるクロ
ーズド型のものであっても良い。
【0015】図2は施主側コンピュータのファイル構成
等を示している。配電系統ファイルは、図3に例示する
配電系統のツリー構造を記述するデータを記憶してい
る。この実施例の工場は中央変電所を備えており、ここ
で電力会社から高圧線で供給される電力を6600ボル
トに降圧する。6600ボルトに降圧された電力は、工
場内の複数箇所に設置されている地域変電所A,B・・
に配電される。各地域変電所には複数のトランスA−
1,A−2・・が設置されており、100、200、4
00ボルトのいずれかに降圧される。トランスから低圧
幹線A−1−1,A−1−2・・が引き出されている。
低圧幹線は工場の建屋内を伸びている。低圧幹線の電圧
は100、200、400ボルトのいずれかである。低
圧幹線には分電盤A−1−1−1、A−1−1−2・・
が接続されており、各分電盤は複数のブレーカを備えて
いる。負荷設備はケーブルによっていずれかのブレーカ
に接続されている。上記において、例示した符号は、ツ
リー構造のうちで図3の上段に示されるもののみを示し
た。命名法は明らかであり、すべての配電機器には固有
の番号(配電機器ID)が付与されている。負荷設備
は、その電気機器を使用する部門番号と、その部門内の
機器番号で特定される。例えば、図3の場合、分電盤A
−1−1−1の第1ブレーカに、22課の第8機器が接
続されていることを例示している。図2の配電系統ファ
イルには、図3に例示した、中央発電所から負荷設備に
至るツリー構造を記述するデータが記憶されている。こ
の他、負荷設備に対応づけてその負荷設備が属する部門
と、その負荷設備が使用される工程を示す情報が記憶さ
れている。配電系統のツリー構造を記述するために、前
述の配電機器IDが使用されている。なお、配電系統フ
ァイルには、どの電気機器がどこに存在するかの情報は
含まれていない。
【0016】施主側コンピュータの部門ファイルには、
部門別に、その部門に属する負荷設備群を示すデータが
記憶されている。このために、例えば、図5の(B)に
示すように、23課に所属する負荷設備の大部分は分電
盤A−1−1−2から電力が供給されるが、負荷設備2
3−1のみは分電盤A−1−1−1から電力が供給され
るといったことが判る。この配電設備の場合、部門別の
電力使用量が計測できるように随所に電力量計が設置さ
れている。図5(A)の状態から(B)に工事される場
合に、負荷設備23―1のための電力量計54が増設さ
れて、部門別の電力使用総量が計測可能となっている。
図2の部門ファイルには、その部門の電力使用量を計測
する電力量計群(図5の(B)の場合には、部門23課
に対して電力量計52と54が対応する)のIDが記憶
されている。場合によっては、ある部門の電力使用量を
計算するために、例えば第1電力量計の計測値に第2電
力量計の計測値を加えて第3電力量計の計測値を減ずる
必要がある場合がある。図2の部門ファイルには、部門
別の電力使用量を計算するのに必要な電力量計の計測値
に関する式が記憶されており、例えば第1部門の電力使
用量を計算するには第1電力量計の計測値に第2電力量
計の計測値を加えて第3電力量計の計測値を減ずる必要
があるといったことを示す式が記憶されている。この式
は、電力使用量計測システムに供給されので、電力使用
量計測システムで部門別の電力使用量を計算することが
できる。図5(A)と(B)は部門ファイルの記憶内容
の一部を図式的に示すものであり、この場合、電気工事
によって(A)から(B)に変更される場合を例示して
いる。同様のことが工程ファイルにも記憶されている。
工程と部門が一致する場合もあるけれども一つの部門が
2以上の工程を担当していることがあるので、工程別に
管理することが可能とされている。
【0017】各トランスと各低圧幹線にはそれぞれ電流
計が取り付けられており、実際に流れた電流を計測する
ことができる。図2の負荷率ファイルには、各トランス
と各低圧幹線(配電機器)に対応づけて対応する電流計
IDが記憶されている。また各配電機器に対応づけて負
荷率が記憶されている。負荷率は、一ヶ月間のうちで流
れた最大電流を許容電流で除した値であり、各月ごとに
計算されて記憶される。
【0018】属性ファイルには、配電機器の各種情報が
記述されており、例えば、トランスであれば、トランス
種類、出力電圧、定格容量等が記憶されている。
【0019】図2のCADファイルには、図4に例示す
るCAD画面のための情報が記憶されている。CAD画
面には、工場建屋のレイアウト、生産用搬送ライン等の
固定設備のレイアウトが表示され、そのレイアウト表示
上に配電機器の存在位置を示す画面が重ね表示される。
各配電機器は配電機器IDで示される。CAD画面は自
在に拡大縮小することができる。また任意の範囲を指定
することもできる。図2に示すCADファイルには、建
物(搬送装置等の固定設備を含む)レイアウト情報と配
電機器レイアウト情報が記憶されている。配電機器レイ
アウト情報には分電盤までの各種配電機器(低圧幹線を
含む)のレイアウト情報のみならず、負荷設備の存在位
置、形状、負荷設備と分電盤を接続するケーブルの配線
ルートを示す情報も記憶されている。
【0020】図2の各ファイルは配電機器IDによって
相互にリンクづけられており、例えば、図3の配電系統
画面を見ながら、特定の配電機器をクリックすると、そ
の配電機器の属性表、負荷率表、並びにその配電機器を
含むCAD画面が表示され、配電設備の管理者は必要な
データを直ちに参照することができる。
【0021】次に、この配電設備データベースの維持管
理技術を説明する。この実施例の配電設備は頻繁に工事
されて頻繁に変更される。例えば図6は、現状では分電
盤A−1−1−2から23課の負荷設備23−1から2
3−8に電力が供給されているのを、負荷設備23−1
が改造されて機器容量が増大したために、分電盤A−1
−1−2の容量では容量不足となるために、分電盤A−
1―1−1から電力を供給するように変更する場合を例
示する。このような変更工事がほぼ毎週実施される。
【0022】図8は電気工事に伴う処理手順を示し、ま
ず施主側(配電設備管理者側)が実施したい工事計画を
作成する。工事計画の具体化のレベルは様々であり、図
6に例示したように変更後の配電系統画面が明確な場合
と、そこまで具体的でなく、現状の問題点を示して問題
を解消したいというレベルで工事を計画することも可能
である。
【0023】工事計画が作成されると、施主側では、図
7に示すように、施主側コンピュータのホームページ
に、工事に必要な配電設備データを掲載してコンピュー
タネットワークを介して外部コンピュータからアクセス
可能な状態とする。利用可能とするのは、工事に関連す
るデータに限られ、具体的には、配電系統ファイルのう
ちの工事対象配電機器を含む範囲(図6の工事の場合に
は分電盤A−1−1−1とA−1−1−2とそれよりも
下流のツリー構造を示す配電系統ファイルの一部)、C
ADファイルの一部(図6の工事の場合であれば、図4
で破線20に示す範囲、即ち、分電盤A−1−1−1と
A−1−1−2とそれよりも下流の配電機器のレイアウ
トを示すデータ)、並びに、工事対象配電機器に関係す
る属性ファイルと負荷ファイルとその配電機器に関与す
る部門ファイルと工程ファイルである。
【0024】次に、図8に示すように、施主側では複数
の工事施工業者に工事計画を示して電気工事の見積もり
の作成を依頼する。前記したように工事計画の具体化の
レベルは様々で、詳細計画であることもあれば、概略計
画であることもあり、後者の場合には工事施工業者の側
で詳細計画が作成される。見積もり依頼は電子メールで
行なわれ、前記したホームページにアクセスするために
必要なパスワードも伝達される。
【0025】見積もり照会を受けた工事施工業者は、伝
達されたパスワードを用いてインターネットを介して施
主が用意したホームページにアクセスし、工事前の配電
設備の情報を知ることができる。工事施工業者は、現状
がどうなっている配電設備にいかなる工事をするのかを
正確に知ることができ、工事費用の見積もりを作成する
ことができる。作成された見積もりは施主側に電子メー
ルで送られる。工事前の配電設備を説明するデータがホ
ームページから参照可能であるために、複数の工事施工
業者に工事内容を正確に知らせることができ、複数の工
事施工業者に見積もりの作成を依頼することができる。
これは大きな改善であり、今までは、過去に工事して配
電設備の詳細を知っている工事施工業者にしか工事能力
がなかった。
【0026】複数の工事施工業者から見積もりの提示を
受けた施主は、見積もり等を参照して工事施工業者を決
定する。そして自己のコンピュータに工事登録をする。
発注を受けた工事施工業者は、施主のホームページから
現状の配電設備データをコピーし、これを修正して工事
後の配電設備データを作成する。この場合、必要な範囲
で、配電系統ファイル、CADファイル、部門ファイ
ル、工程ファイル、属性ファイルからコピーされたデー
タが修正される。工事施工業者は、部門別および/又は
工程別に電力使用量を計測する必要があることを承知し
ており、必要な部位に必要な電力量計を配置して電力使
用量の計測が可能な配電設備を計画する。
【0027】配電設備データベースの管理者が工事に必
要な部分を選択してホームページに掲載して工事施工業
者のコンピュータからコンピュータネットワークを介し
てアクセスできるようにし、さらに、工事施工業者にア
クセスするように通知して電気工事を発注するようにす
ると、複数の工事施工業者から見積もりを得ることがで
きるようになるばかりでなく、配電設備施工業者に必要
なデータが過不足なく提供され、より良い電気工事計画
を作成することができ、より良い発注が可能となる。
【0028】工事施工業者によって修正された配電設備
データは工事内容を示すものであり、修正後の配電設備
データが施主側コンピュータにインターネットを介して
送られる。送られたデータは、図2に示す施主側コンピ
ュータの工事情報ファイルに記憶される。工事情報ファ
イルに記憶された情報は、図1に示すように、工事情報
画面に示される。工事情報画面は、工事範囲の配電系統
画面、CAD画面、属性表等で構成される。
【0029】この工事情報画面は、施主側の多くの関係
者が社内ネットワークを利用して閲覧可能であり、配電
設備管理部門や負荷設備活用部門等が検討することがで
きる。工事施工業者が用意した工事内容に問題があれば
関係部署が協力して修正する。最終的に工事内容が確定
した段階で施主が工事情報を承認して電気工事計画が確
定する。引き続き、実際に電気工事が行なわれる。
【0030】工事計画の確定までのプロセスでは、現状
の配電設備を記述するデ―タを出発点とし、それから修
正されたデータによって検討される。検討の対象となる
配電設備データは特定のフォーマットで作成されてお
り、検討者は検討しやすく、検討プロセスが円滑化され
て問題の少ない工事計画が作成される。なお、工事情報
画面では現状画面と相違する部分を顕在化して表示する
ことが可能で、関係者はどこがどう変更されるのかを簡
単に知ることができる。
【0031】電気工事が完了した時点で、工事施工業者
は工事後の配電設備データをインターネットを介して施
主側コンピュータに送る。計画どおりに工事が行なわれ
れば、工事後の配電設備データは工事情報ファイルに記
憶されているものに等しい。実際には、工事の進行中に
現場の事情に応じて工事計画を修正して工事することが
多い。この場合、実際に行なわれ工事後の配電設備を記
述するデータが施主側コンピュータに送られる。
【0032】施主側では工事現場と工事後データを検討
し、両者とも満足であることを確認して工事完了を承認
する。施主によって工事後データが承認されると、工事
施工業者によって作成されて工事施工業者から送られて
きた工事後データに基づいて配電設備データベースが更
新される。このために、電気工事の完了に追従して配電
設備データベースが確実に更新されていく。
【0033】明らかに、施主側コンピュータは、配電設
備データベースの一部を工事施工業者に開放する手段
と、その工事施工業者から送られる工事後の配電設備を
記述するデータを入力する手段と、入力されたデータを
用いて配電設備データベースを更新する手段を有し、こ
れによって配電設備データベースを維持管理する。ま
た、施主側コンピュータと施工側コンピュータがコンピ
ュータネットワークを介して接続されて上記の運用がな
される結果、配電設備データベースの工事対象配電機器
に関与する部分を選択して工事施工業者のコンピュータ
からアクセス可能とする工程と、工事施工業者にアクセ
スするように通知する工程と、工事後の配電設備を記述
するデータを工事施工業者のコンピュータから入力する
工程と、入力されたデータを用いて配電設備データベー
スを更新する工程が実行され、配電設備データベースが
維持管理される。また、配電設備データベースの工事対
象配電機器に関与する部分と工事内容を記述するデータ
を選択して工事施工業者のコンピュータからコンピュー
タネットワークを介してアクセス可能とする工程と、工
事施工業者にアクセスするように通知する工程を実行し
て電気工事の見積もり照会が実行される。さらに、配電
設備データベースには、配電系統データと、その配電系
統データに記憶されている配電機器にリンク付けられた
CADデータが記憶されているために、配電機器をキー
にして配電系統画面とCAD画面がリンクされ、配電系
統の観点と配置位置の両観点から配電設備を総合的に把
握しやすくなっている。さらに、配電設備データベース
に、トランス及び/又は低圧幹線ごとの負荷率が記憶さ
れており、さらに、部門及び/又は工程に関連づけて電
力量計IDが記憶されているために、各種の分析が容易
になしえる。この配電設備データベースによると、電力
使用量を日常的に管理でき、負荷率等を参照して合理的
な工事計画を作成でき、統一的なフォーマットで作成さ
れる配電設備データによって関係部署が工事計画を検討
でき、工事施工業者というデータ作成に最も適した者が
現状のデータに基づいて工事後データを簡単に作成で
き、しかも工事完了に伴って確実に配電設備データベー
スを更新することができる。いままでの配電設備の維持
管理技術とは全く異なる次元で配電設備の維持管理をす
ることが可能となる。
【0034】
【発明の効果】 本発明によると、工事施工業者という
データ作成に最も適した者が現状のデータに基づいて工
事後データを作成するために、少ない負担で正確に配電
設備データベースを更新していくことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 施主側コンピュータに表示される各種画面
と、インターネットと、施工側コンピュータの関係を示
す図。
【図2】 施主側コンピュータに用意されているファイ
ル群等を示す図。
【図3】 配電系統ファイルの記憶内容を図式的に示す
図。
【図4】 CADファイルの記憶内容を図式的に示す
図。
【図5】 部門ファイルの記憶内容を図式的に示す図。
変更前後を対比して説明する。
【図6】 電気工事内容を示す配電系統データを例示す
る。
【図7】 電気工事を発注するときに、施工側コンピュ
ータからアクセス可能なデータ内容を示す。
【図8】 電気工事の発案から完了までの手順を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02J 13/00 301 H02J 13/00 301Z (72)発明者 鈴村 晴美 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 高野 正利 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5B075 ND20 ND36 NK46 NR02 PQ02 PQ32 UU21 5G064 AA04 AB03 AC13 BA02 CB04 CB06 DA03 5G066 AA10 AE03 AE07 AE09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電設備データベースの一部を工事施工
    業者に開放する手段と、その工事施工業者から送られる
    工事後の配電設備を記述するデータを入力する手段と、
    入力されたデータを用いて配電設備データベースを更新
    する手段を有する配電設備データベースの維持管理装
    置。
  2. 【請求項2】 配電設備データベースには、配電系統デ
    ータと、その配電系統データに記憶されている配電機器
    にリンク付けられたCADデータが記憶されていること
    を特徴とする請求項1の配電設備データベースの維持管
    理装置。
  3. 【請求項3】 配電設備データベースには、トランス及
    び/又は低圧幹線ごとの負荷率が記憶されていることを
    特徴とする請求項1又は2の配電設備データベースの維
    持管理装置。
  4. 【請求項4】 配電設備データベースには、部門及び/
    又は工程に関連づけて電力量計IDが記憶されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2又は3の配電設備データ
    ベースの維持管理装置。
  5. 【請求項5】 配電設備データベースの工事対象配電機
    器に関与する部分を選択して工事施工業者のコンピュー
    タからアクセス可能とする工程と、工事施工業者にアク
    セスするように通知する工程と、工事後の配電設備を記
    述するデータを工事施工業者のコンピュータから入力す
    る工程と、入力されたデータを用いて配電設備データベ
    ースを更新する工程とを有する配電設備データベースの
    維持管理方法。
  6. 【請求項6】 配電設備データベースの工事対象配電機
    器に関与する部分と工事内容を記述するデータを選択し
    て工事施工業者のコンピュータからコンピュータネット
    ワークを介してアクセス可能とする工程と、工事施工業
    者にアクセスするように通知する工程を実行して電気工
    事の見積もり照会を実行する方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102999671A (zh) * 2012-11-30 2013-03-27 江苏省电力公司盱眙县供电公司 标准化配网线路的计算机设计方法
CN103116827A (zh) * 2013-02-08 2013-05-22 冀北电力有限公司 农网工程管控系统
JP2016163481A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 清水建設株式会社 電気設備管理システム
JP2019083662A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 中国電力株式会社 配電系統管理支援システムおよび配電系統管理支援方法

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