JP2002161797A - スライディングモード制御装置 - Google Patents
スライディングモード制御装置Info
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- JP2002161797A JP2002161797A JP2000357454A JP2000357454A JP2002161797A JP 2002161797 A JP2002161797 A JP 2002161797A JP 2000357454 A JP2000357454 A JP 2000357454A JP 2000357454 A JP2000357454 A JP 2000357454A JP 2002161797 A JP2002161797 A JP 2002161797A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】内燃機関のバルブタイミング制御装置等の制御
性能を向上する。 【解決手段】スライディングモード制御によりフィード
バック制御するバルブタイミング制御装置において、目
標角度と実角度との偏差の関数として切換関数Sを設定
し(S1)、該切換関数Sの正負に応じて非線形項のゲ
インKの大きさを切り換えて設定する(S2〜S5)と
共に、線形項のゲインcの大きさを偏差の正負によって
切り換えてが設定し(S6〜S9)、非線形項と線形項
とを加算してフィードバック制御量を算出する(S1
0)。
性能を向上する。 【解決手段】スライディングモード制御によりフィード
バック制御するバルブタイミング制御装置において、目
標角度と実角度との偏差の関数として切換関数Sを設定
し(S1)、該切換関数Sの正負に応じて非線形項のゲ
インKの大きさを切り換えて設定する(S2〜S5)と
共に、線形項のゲインcの大きさを偏差の正負によって
切り換えてが設定し(S6〜S9)、非線形項と線形項
とを加算してフィードバック制御量を算出する(S1
0)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライディングモ
ード制御に関し、例えば内燃機関のクランクシャフトに
対するカムシャフトの回転位相を目標値にフィードバッ
ク制御するのに用いられるスライディングモード制御装
置に関する。
ード制御に関し、例えば内燃機関のクランクシャフトに
対するカムシャフトの回転位相を目標値にフィードバッ
ク制御するのに用いられるスライディングモード制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クランクシャフトに対するカムシ
ャフトの回転位相を変化させることで、吸・排気バルブ
の開閉時期を連続的に可変制御する構成のバルブタイミ
ング制御装置として、特開平10−141022号公報
に開示されるようなベーン式バルブタイミング制御装置
がある。
ャフトの回転位相を変化させることで、吸・排気バルブ
の開閉時期を連続的に可変制御する構成のバルブタイミ
ング制御装置として、特開平10−141022号公報
に開示されるようなベーン式バルブタイミング制御装置
がある。
【0003】このものは、カムスプロケットに固定され
る筒状のハウジングの内周面に凹部を形成する一方、カ
ムシャフトに固定される羽車の羽部(ベーン)が前記凹
部に収容させ、前記凹部内で前記羽部が移動できる範囲
内でカムシャフトがカムスプロケットに対して相対的に
回転できるよう構成する。そして、前記羽部が前記凹部
を回転方向の前後に区画して形成される一対の油圧室に
対して相対的に油を給排することで、前記羽部を前記凹
部の中間位置に保持させ、回転位相の連続的な可変制御
を行わせる構成となっており、前記一対の油圧室の油圧
が目標の回転位相が得られる油圧に調整されると、油圧
通路を制御バルブで閉じて油の給排を停止させるよう構
成されている。
る筒状のハウジングの内周面に凹部を形成する一方、カ
ムシャフトに固定される羽車の羽部(ベーン)が前記凹
部に収容させ、前記凹部内で前記羽部が移動できる範囲
内でカムシャフトがカムスプロケットに対して相対的に
回転できるよう構成する。そして、前記羽部が前記凹部
を回転方向の前後に区画して形成される一対の油圧室に
対して相対的に油を給排することで、前記羽部を前記凹
部の中間位置に保持させ、回転位相の連続的な可変制御
を行わせる構成となっており、前記一対の油圧室の油圧
が目標の回転位相が得られる油圧に調整されると、油圧
通路を制御バルブで閉じて油の給排を停止させるよう構
成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記カムシ
ャフト回転位相のフィードバック制御方式としては、P
ID制御などが一般的に採用されるが、この場合、制御
量は、制御対象であるカムシャフトの実際の角度と目標
角度との偏差(エラー量)のみを、ただ1つの変数とし
て算出される。
ャフト回転位相のフィードバック制御方式としては、P
ID制御などが一般的に採用されるが、この場合、制御
量は、制御対象であるカムシャフトの実際の角度と目標
角度との偏差(エラー量)のみを、ただ1つの変数とし
て算出される。
【0005】しかしながら、前記PID制御を応答性よ
く実行するためには、油温や油圧に応じて油の粘性が変
化するため、フィードバックゲインを可変に設定するこ
とが望ましいが、該設定のマッチングが容易でない。ま
た、油圧制御では、油の給排を切り換える切換弁(スプ
ール弁)の大きな動作不感帯が存在し、該不感帯を乗り
越えるために、PIDとは別にディザー分を付加してデ
ィザー制御を行うようにしているが、ディザー分の付加
判定を細かく設定する必要があって複雑な制御となり、
ROMやRAMの容量をとってしまい、また、部品毎の
不感帯幅のバラツキを小さくして制御精度を確保するた
めには、部品の加工精度を上げなければならず、加工コ
ストが増大していた。
く実行するためには、油温や油圧に応じて油の粘性が変
化するため、フィードバックゲインを可変に設定するこ
とが望ましいが、該設定のマッチングが容易でない。ま
た、油圧制御では、油の給排を切り換える切換弁(スプ
ール弁)の大きな動作不感帯が存在し、該不感帯を乗り
越えるために、PIDとは別にディザー分を付加してデ
ィザー制御を行うようにしているが、ディザー分の付加
判定を細かく設定する必要があって複雑な制御となり、
ROMやRAMの容量をとってしまい、また、部品毎の
不感帯幅のバラツキを小さくして制御精度を確保するた
めには、部品の加工精度を上げなければならず、加工コ
ストが増大していた。
【0006】このため、一般的なPID制御から外乱の
影響が小さいスライディングモード制御への移行が検討
されている。上記のような動作不感帯を有するものにス
ライディングモード制御を適用する場合、図13に示す
ように、動作不感帯の中央値に対応して基本制御量が設
定され(例えば制御デューティ50%)、該基本制御量
に、動作不感帯を乗り越えるフィードバック制御量を加
えることで、フィードバック制御を開始する。
影響が小さいスライディングモード制御への移行が検討
されている。上記のような動作不感帯を有するものにス
ライディングモード制御を適用する場合、図13に示す
ように、動作不感帯の中央値に対応して基本制御量が設
定され(例えば制御デューティ50%)、該基本制御量
に、動作不感帯を乗り越えるフィードバック制御量を加
えることで、フィードバック制御を開始する。
【0007】しかしながら、部品の加工誤差等により、
基本制御量が切換弁の動作不感帯の中央位置に対応せ
ず、ずれてしまうことがある。例えば、図14に示すよ
うにずれた場合、フィードバック制御時に進角方向に制
御する場合は、動作不感帯を乗り越えるのに必要な制御
デューティが大きくなるので、その分進角動作に供され
るデューティ分が減少し、応答性が悪化する。
基本制御量が切換弁の動作不感帯の中央位置に対応せ
ず、ずれてしまうことがある。例えば、図14に示すよ
うにずれた場合、フィードバック制御時に進角方向に制
御する場合は、動作不感帯を乗り越えるのに必要な制御
デューティが大きくなるので、その分進角動作に供され
るデューティ分が減少し、応答性が悪化する。
【0008】逆に、遅角方向に制御する場合は、動作不
感帯を乗り越えるのに必要な制御デューティが小さくな
るので、その分進角動作に供されるデューティ分が増大
し、目標値を超えて遅角側にオーバーシュートしてしま
う。一方、図14とは逆方向にずれた場合は、上記とは
逆に進角制御時は目標角度より進角方向にオーバーシュ
ートし、遅角制御時は応答性が悪化する。
感帯を乗り越えるのに必要な制御デューティが小さくな
るので、その分進角動作に供されるデューティ分が増大
し、目標値を超えて遅角側にオーバーシュートしてしま
う。一方、図14とは逆方向にずれた場合は、上記とは
逆に進角制御時は目標角度より進角方向にオーバーシュ
ートし、遅角制御時は応答性が悪化する。
【0009】上記以外でも(動作不感帯を有しないもの
を含む)、切換関数の正負に応じて切換関数に移動する
速度が異なる特性を有する場合には、制御特性にばらつ
きを生じる。本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、スライディングモード制御において、高精度
な制御を行うことができるようにすることを目的とす
る。
を含む)、切換関数の正負に応じて切換関数に移動する
速度が異なる特性を有する場合には、制御特性にばらつ
きを生じる。本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、スライディングモード制御において、高精度
な制御を行うことができるようにすることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は、スライディングモード制御によって算出した
線形項と非線形項とを含むフィードバック制御量を用い
て、制御対象を目標値にフィードバック制御するスライ
ディングモード制御装置において、前記非線形項のゲイ
ンを、切換関数の正負に応じて切り換えることを特徴と
する。
る発明は、スライディングモード制御によって算出した
線形項と非線形項とを含むフィードバック制御量を用い
て、制御対象を目標値にフィードバック制御するスライ
ディングモード制御装置において、前記非線形項のゲイ
ンを、切換関数の正負に応じて切り換えることを特徴と
する。
【0011】請求項1に係る発明によると、スライディ
ングモード制御において算出される非線形項は、切換関
数の正負に応じて正負が切り換わるので、例えば非線形
項が正となって制御量を増大させる方向の制御の応答が
高すぎてオーバーシュートを生じるような場合は、該正
方向のゲインを相対的に小さくし、制御量を減少させる
負方向のゲインを大きくすることで、応答を低下させて
オーバーシュートを抑制することができ、逆に制御量を
増大させる方向の制御に対して応答が低すぎて目標値へ
の収束が遅れるような場合は、正方向のゲインを相対的
に大きくし、負方向のゲインを小さくすることにより、
応答を高めることができる。
ングモード制御において算出される非線形項は、切換関
数の正負に応じて正負が切り換わるので、例えば非線形
項が正となって制御量を増大させる方向の制御の応答が
高すぎてオーバーシュートを生じるような場合は、該正
方向のゲインを相対的に小さくし、制御量を減少させる
負方向のゲインを大きくすることで、応答を低下させて
オーバーシュートを抑制することができ、逆に制御量を
増大させる方向の制御に対して応答が低すぎて目標値へ
の収束が遅れるような場合は、正方向のゲインを相対的
に大きくし、負方向のゲインを小さくすることにより、
応答を高めることができる。
【0012】また、請求項2に係る発明は、前記制御対
象の目標値が変化後、該目標値と実際値との偏差の正負
が反転してからの該偏差の最大値に基づいて、前記切換
関数の正負に応じた非線形項ゲインの補正を行うことを
特徴とする。請求項2に係る発明によると、目標値と実
際値との偏差の正負が反転してからの該偏差の最大値つ
まり、オーバーシュート量が大きいときには、当該制御
方向への制御速度を減少する方向に、切換関数の正負に
応じた非線形項ゲインを切り換えることにより、同方向
のオーバーシュートを抑制することができる。
象の目標値が変化後、該目標値と実際値との偏差の正負
が反転してからの該偏差の最大値に基づいて、前記切換
関数の正負に応じた非線形項ゲインの補正を行うことを
特徴とする。請求項2に係る発明によると、目標値と実
際値との偏差の正負が反転してからの該偏差の最大値つ
まり、オーバーシュート量が大きいときには、当該制御
方向への制御速度を減少する方向に、切換関数の正負に
応じた非線形項ゲインを切り換えることにより、同方向
のオーバーシュートを抑制することができる。
【0013】また、請求項3に係る発明は、前記制御対
象の目標値が変化後、該目標値と実際値との偏差が所定
値以内に減少するまでの経過時間に基づいて、前記切換
関数の正負に応じた非線形項ゲインの補正を行うことを
特徴とする。請求項3に係る発明によると、目標値と実
際値との偏差が所定値以内に減少するまでの経過時間が
大きいときは、当該制御方向への制御速度を増大する方
向に、切換関数の正負に応じた非線形項ゲインを切り換
えることにより、同方向の応答を高めることができる。
象の目標値が変化後、該目標値と実際値との偏差が所定
値以内に減少するまでの経過時間に基づいて、前記切換
関数の正負に応じた非線形項ゲインの補正を行うことを
特徴とする。請求項3に係る発明によると、目標値と実
際値との偏差が所定値以内に減少するまでの経過時間が
大きいときは、当該制御方向への制御速度を増大する方
向に、切換関数の正負に応じた非線形項ゲインを切り換
えることにより、同方向の応答を高めることができる。
【0014】また、請求項4に係る発明は、前記線形項
を前記制御対象の目標値と実際値との偏差の関数として
算出し、該線形項のゲインを、前記偏差の正負に応じて
切り換えることを特徴とする。請求項4に係る発明によ
ると、前記偏差の正負によって定まる制御方向に応じ
て、該偏差の関数である線形項のゲインを切り換えるこ
とによっても、応答性を調整することができる。
を前記制御対象の目標値と実際値との偏差の関数として
算出し、該線形項のゲインを、前記偏差の正負に応じて
切り換えることを特徴とする。請求項4に係る発明によ
ると、前記偏差の正負によって定まる制御方向に応じ
て、該偏差の関数である線形項のゲインを切り換えるこ
とによっても、応答性を調整することができる。
【0015】また、請求項5に係る発明は、前記切換関
数が、制御対象の目標値と実際の値との偏差の関数とし
て算出されることを特徴とする。請求項5に係る発明に
よると、偏差の状態に応じて非線形項のゲインが切り換
えられるので、目標値にスムーズに収束する。
数が、制御対象の目標値と実際の値との偏差の関数とし
て算出されることを特徴とする。請求項5に係る発明に
よると、偏差の状態に応じて非線形項のゲインが切り換
えられるので、目標値にスムーズに収束する。
【0016】また、請求項6に係る発明は、前記切換関
数が、次式により算出されることを特徴とする。 切換関数S=γ×PERR+d(PERR)/dt γ:傾き PERR:制御対象の目標値と実際値との偏差 d(PERR)/dt:上記偏差の微分値 請求項6に係る発明によると、 切換係数Sとして、制御対象の目標値と実際の値との偏
差PERRに加えて、該偏差の微分値d(PERR)/
dtを与えることにより、切換線上に沿ったスライディ
ングモードをより滑らかなものとすることができる。
数が、次式により算出されることを特徴とする。 切換関数S=γ×PERR+d(PERR)/dt γ:傾き PERR:制御対象の目標値と実際値との偏差 d(PERR)/dt:上記偏差の微分値 請求項6に係る発明によると、 切換係数Sとして、制御対象の目標値と実際の値との偏
差PERRに加えて、該偏差の微分値d(PERR)/
dtを与えることにより、切換線上に沿ったスライディ
ングモードをより滑らかなものとすることができる。
【0017】また、請求項7に係る発明は、 前記切換関数が、次式により算出されることを特徴とす
る。 切換関数S=γ×PERR+d(NOW)/dt γ:傾き PERR:制御対象の目標値と実際値との偏差 d(NOW)/dt:制御対象の変化速度 請求項7に係る発明によると、 前記請求項6における偏差PERR量の微分値d(PE
RR)/dtの代わりに、制御対象の位置の微分値であ
る実速度を与えるようにしても、同様に切換線上に沿っ
たスライディングモードを滑らかなものとすることがで
きる。
る。 切換関数S=γ×PERR+d(NOW)/dt γ:傾き PERR:制御対象の目標値と実際値との偏差 d(NOW)/dt:制御対象の変化速度 請求項7に係る発明によると、 前記請求項6における偏差PERR量の微分値d(PE
RR)/dtの代わりに、制御対象の位置の微分値であ
る実速度を与えるようにしても、同様に切換線上に沿っ
たスライディングモードを滑らかなものとすることがで
きる。
【0018】また、請求項8に係る発明は、 前記スライディングモード制御における制御量Uが、次
式により算出されることを特徴とする。 U=c×PERR+d×{d(NOW)/dt]−K[S
/(|S|+δ)] d(NOW)/dt:制御対象の実速度 c,d:定数 δ:チャタリング防止係数 請求項8に係る発明によると、 前記c×PERR+d×{d(NOW)/dt]で表わ
される線形項制御量ULは、制御系の状態を切換線(S
=0)に近づける速さを調整する役割を有し、−K
[(S/(|S|+δ)]で表わされる非線形項制御量U
NLは、切換線上に沿ったスライディングモードを生じ
させる役割を有する。
式により算出されることを特徴とする。 U=c×PERR+d×{d(NOW)/dt]−K[S
/(|S|+δ)] d(NOW)/dt:制御対象の実速度 c,d:定数 δ:チャタリング防止係数 請求項8に係る発明によると、 前記c×PERR+d×{d(NOW)/dt]で表わ
される線形項制御量ULは、制御系の状態を切換線(S
=0)に近づける速さを調整する役割を有し、−K
[(S/(|S|+δ)]で表わされる非線形項制御量U
NLは、切換線上に沿ったスライディングモードを生じ
させる役割を有する。
【0019】また、請求項9に係る発明は、 制御対象が動作不感帯を有し、該動作不感帯の中央値に
対応して設定した基本制御量に、該動作不感帯を乗り越
えるフィードバック制御量を加えることによって、制御
対象の目標値へのフィードバック制御が開始されること
を特徴とする。請求項9に係る発明によると、 前記基本制御量に制御したときの位置が動作不感帯の中
央値からずれていると、1方向の制御時には動作不感帯
から早く外れて応答が高すぎ、他方向の制御時には動作
不感帯から外れるのに遅れを生じて応答が低すぎること
となる。このような場合に、非線形項のゲインを切り換
えることにより、両方向同時に応答特性を良好に調整す
ることができる。
対応して設定した基本制御量に、該動作不感帯を乗り越
えるフィードバック制御量を加えることによって、制御
対象の目標値へのフィードバック制御が開始されること
を特徴とする。請求項9に係る発明によると、 前記基本制御量に制御したときの位置が動作不感帯の中
央値からずれていると、1方向の制御時には動作不感帯
から早く外れて応答が高すぎ、他方向の制御時には動作
不感帯から外れるのに遅れを生じて応答が低すぎること
となる。このような場合に、非線形項のゲインを切り換
えることにより、両方向同時に応答特性を良好に調整す
ることができる。
【0020】また、請求項10に係る発明は、 前記制御対象が、クランクシャフトに対するカムシャフ
トの回転位相を油圧制御によって連続的に可変制御する
構成であって、前記油圧制御される油圧アクチュエータ
に対する油の給排を切換弁によって選択的に制御するこ
とにより制御する構成の内燃機関のバルブタイミング制
御装置であることを特徴とする。
トの回転位相を油圧制御によって連続的に可変制御する
構成であって、前記油圧制御される油圧アクチュエータ
に対する油の給排を切換弁によって選択的に制御するこ
とにより制御する構成の内燃機関のバルブタイミング制
御装置であることを特徴とする。
【0021】請求項10に係る発明によると、 油圧アクチュエータに対する油の給排を切換弁によって
選択的に制御することにより、油圧アクチュエータの駆
動方向が切り換えられると共に、油圧室への油量を調整
することにより、カムシャフトの回転位相が、連続的に
可変制御される。
選択的に制御することにより、油圧アクチュエータの駆
動方向が切り換えられると共に、油圧室への油量を調整
することにより、カムシャフトの回転位相が、連続的に
可変制御される。
【0022】そして、該油圧制御機構に前記スライディ
ング制御を適用することにより、前記切換弁の不感帯の
バラツキ、油温や油圧などの外乱による影響を受けにく
く、ロバスト性の高い制御を行うことができ、部品の加
工精度を下げられ、加工コストを低減できる。
ング制御を適用することにより、前記切換弁の不感帯の
バラツキ、油温や油圧などの外乱による影響を受けにく
く、ロバスト性の高い制御を行うことができ、部品の加
工精度を下げられ、加工コストを低減できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1〜図6は、本実施形態において、スライディ
ングモード制御を用いてフィードバック制御を行う内燃
機関のバルブタイミング制御装置の機構部分を示すもの
であり、吸気バルブ側に適用したものを示す。
する。図1〜図6は、本実施形態において、スライディ
ングモード制御を用いてフィードバック制御を行う内燃
機関のバルブタイミング制御装置の機構部分を示すもの
であり、吸気バルブ側に適用したものを示す。
【0024】図に示すバルブタイミング制御装置は、機
関のクランクシャフト(図示省略)によりタイミングチ
ェーンを介して回転駆動されるカムスプロケット1(タ
イミングスプロケット)と、該カムスプロケット1に対
して相対回転可能に設けられたカムシャフト2と、該カ
ムシャフト2の端部に固定されてカムスプロケット1内
に回転自在に収容された回転部材3と、該回転部材3を
カムスプロケット1に対して相対的に回転させる油圧回
路4と、カムスプロケット1と回転部材3との相対回転
位置を所定位置で選択的にロックするロック機構10と
を備えている。
関のクランクシャフト(図示省略)によりタイミングチ
ェーンを介して回転駆動されるカムスプロケット1(タ
イミングスプロケット)と、該カムスプロケット1に対
して相対回転可能に設けられたカムシャフト2と、該カ
ムシャフト2の端部に固定されてカムスプロケット1内
に回転自在に収容された回転部材3と、該回転部材3を
カムスプロケット1に対して相対的に回転させる油圧回
路4と、カムスプロケット1と回転部材3との相対回転
位置を所定位置で選択的にロックするロック機構10と
を備えている。
【0025】前記カムスプロケット1は、外周にタイミ
ングチェーン(又はタイミングベルト)が噛合する歯部
5aを有する回転部5と、該回転部5の前方に配置され
て回転部材3を回転自在に収容したハウジング6と、該
ハウジング6の前端開口を閉塞する蓋体たる円板状のフ
ロントカバー7と、ハウジング6と回転部5との間に配
置されてハウジング6の後端部を閉塞する略円板状のリ
アカバー8とから構成され、これら回転部5とハウジン
グ6及びフロントカバー7,リアカバー8は、4本の小
径ボルト9によって軸方向から一体的に結合されてい
る。
ングチェーン(又はタイミングベルト)が噛合する歯部
5aを有する回転部5と、該回転部5の前方に配置され
て回転部材3を回転自在に収容したハウジング6と、該
ハウジング6の前端開口を閉塞する蓋体たる円板状のフ
ロントカバー7と、ハウジング6と回転部5との間に配
置されてハウジング6の後端部を閉塞する略円板状のリ
アカバー8とから構成され、これら回転部5とハウジン
グ6及びフロントカバー7,リアカバー8は、4本の小
径ボルト9によって軸方向から一体的に結合されてい
る。
【0026】前記回転部5は、略円環状を呈し、周方向
の約90°の等間隔位置に各小径ボルト9が螺着する4
つの雌ねじ孔5bが前後方向へ貫通形成されていると共
に、内部中央位置に後述する通路構成用のスリーブ25
が嵌合する段差径状の嵌合孔11が貫通形成されてい
る。更に、前端面には、前記リアカバー8が嵌合する円
板状の嵌合溝12が形成されている。
の約90°の等間隔位置に各小径ボルト9が螺着する4
つの雌ねじ孔5bが前後方向へ貫通形成されていると共
に、内部中央位置に後述する通路構成用のスリーブ25
が嵌合する段差径状の嵌合孔11が貫通形成されてい
る。更に、前端面には、前記リアカバー8が嵌合する円
板状の嵌合溝12が形成されている。
【0027】また、前記ハウジング6は、前後両端が開
口形成された円筒状を呈し、内周面の周方向の90°位
置には、4つの隔壁部13が突設されている。この隔壁
部13は、横断面台形状を呈し、それぞれハウジング6
の軸方向に沿って設けられて、各両端縁がハウジング6
の両端縁と同一面になっていると共に、基端側には、小
径ボルト9が挿通する4つのボルト挿通孔14が軸方向
へ貫通形成されている。更に、各隔壁部13の内端面中
央位置に軸方向に沿って切欠形成された保持溝13a内
に、コ字形のシール部材15と該シール部材15を内方
へ押圧する板ばね16が嵌合保持されている。
口形成された円筒状を呈し、内周面の周方向の90°位
置には、4つの隔壁部13が突設されている。この隔壁
部13は、横断面台形状を呈し、それぞれハウジング6
の軸方向に沿って設けられて、各両端縁がハウジング6
の両端縁と同一面になっていると共に、基端側には、小
径ボルト9が挿通する4つのボルト挿通孔14が軸方向
へ貫通形成されている。更に、各隔壁部13の内端面中
央位置に軸方向に沿って切欠形成された保持溝13a内
に、コ字形のシール部材15と該シール部材15を内方
へ押圧する板ばね16が嵌合保持されている。
【0028】更に、前記フロントカバー7は、中央の比
較的大径なボルト挿通孔17が穿設されていると共に、
前記ハウジング6の各ボルト挿通孔14と対応する位置
に4つのボルト孔18が穿設されている。また、リアカ
バー8は、後端面に前記回転部材5の嵌合溝12内に嵌
合保持される円板部8aを有していると共に、中央にス
リーブ25の小径な円環部25aが嵌入する嵌入孔8c
が穿設され、更に、前記ボルト挿通孔14に対応する位
置に4つのボルト孔19が同じく形成されている。
較的大径なボルト挿通孔17が穿設されていると共に、
前記ハウジング6の各ボルト挿通孔14と対応する位置
に4つのボルト孔18が穿設されている。また、リアカ
バー8は、後端面に前記回転部材5の嵌合溝12内に嵌
合保持される円板部8aを有していると共に、中央にス
リーブ25の小径な円環部25aが嵌入する嵌入孔8c
が穿設され、更に、前記ボルト挿通孔14に対応する位
置に4つのボルト孔19が同じく形成されている。
【0029】前記カムシャフト2は、シリンダヘッド2
2の上端部にカム軸受23を介して回転自在に支持さ
れ、外周面の所定位置に、バルブリフターを介して吸気
バルブを開動作させるカム(図示省略)が一体に設けら
れていると共に、前端部にはフランジ部24が一体に設
けられている。前記回転部材3は、フランジ部24と嵌
合穴11にそれぞれ前後部が嵌合した前記スリーブ25
を介して軸方向から挿通した固定ボルト26によってカ
ムシャフト2の前端部に固定されており、中央に前記固
定ボルト26が挿通するボルト挿通孔27aを有する円
環状の基部27と、該基部27の外周面周方向の90°
位置に一体に設けられた4つのベーン28a,28b,
28c,28dとを備えている。
2の上端部にカム軸受23を介して回転自在に支持さ
れ、外周面の所定位置に、バルブリフターを介して吸気
バルブを開動作させるカム(図示省略)が一体に設けら
れていると共に、前端部にはフランジ部24が一体に設
けられている。前記回転部材3は、フランジ部24と嵌
合穴11にそれぞれ前後部が嵌合した前記スリーブ25
を介して軸方向から挿通した固定ボルト26によってカ
ムシャフト2の前端部に固定されており、中央に前記固
定ボルト26が挿通するボルト挿通孔27aを有する円
環状の基部27と、該基部27の外周面周方向の90°
位置に一体に設けられた4つのベーン28a,28b,
28c,28dとを備えている。
【0030】前記第1〜第4ベーン28a〜28dは、
それぞれ断面が略逆台形状を呈し、各隔壁部13間の凹
部に配置され、前記凹部を回転方向の前後に隔成し、ベ
ーン28a〜28dの両側と各隔壁部13の両側面との
間に、進角側油圧室32と遅角側油圧室33を構成す
る。また、各ベーン28a〜28dの外周面の中央に軸
方向に切欠された保持溝29にハウジング6の内周面6
aに摺接するコ字形のシール部材30と該シール部材3
0を外方に押圧する板ばね31がそれぞれ嵌着保持され
ている。
それぞれ断面が略逆台形状を呈し、各隔壁部13間の凹
部に配置され、前記凹部を回転方向の前後に隔成し、ベ
ーン28a〜28dの両側と各隔壁部13の両側面との
間に、進角側油圧室32と遅角側油圧室33を構成す
る。また、各ベーン28a〜28dの外周面の中央に軸
方向に切欠された保持溝29にハウジング6の内周面6
aに摺接するコ字形のシール部材30と該シール部材3
0を外方に押圧する板ばね31がそれぞれ嵌着保持され
ている。
【0031】前記ロック機構10は、前記回転部5の嵌
合溝12の外周側所定位置に形成された係合溝20と、
前記係合溝20に対応した前記リアカバー8の所定位置
に貫通形成されて、内周面がテーパ状の係合孔21と、
該係合孔21に対応した前記1つのベーン28の略中央
位置に内部軸方向に沿って貫通形成された摺動用孔35
と、該1つのベーン28の前記摺動用孔35内に摺動自
在に設けられたロックピン34と、該ロックピン34の
後端側に弾装されたばね部材であるコイルスプリング3
9と、ロックピン34と摺動用孔35との間に形成され
た受圧室40とから構成されている。
合溝12の外周側所定位置に形成された係合溝20と、
前記係合溝20に対応した前記リアカバー8の所定位置
に貫通形成されて、内周面がテーパ状の係合孔21と、
該係合孔21に対応した前記1つのベーン28の略中央
位置に内部軸方向に沿って貫通形成された摺動用孔35
と、該1つのベーン28の前記摺動用孔35内に摺動自
在に設けられたロックピン34と、該ロックピン34の
後端側に弾装されたばね部材であるコイルスプリング3
9と、ロックピン34と摺動用孔35との間に形成され
た受圧室40とから構成されている。
【0032】前記ロックピン34は、中央側の中径状の
本体34aと、該本体34aの先端側に略先細り円錐状
に形成された係合部34bと、本体34aの後端側に形
成された段差大径状のストッパ部34cとから構成され
ており、ストッパ部34cの内部凹溝34dの底面とフ
ロントカバー7の内端面との間に弾装された前記コイル
スプリング39のばね力によって係合孔21方向へ付勢
されるようになっていると共に、前記本体34aとスト
ッパ部34cとの間の外周面及び摺動用孔35の内周面
との間に形成された受圧室40内の油圧によって、係合
孔21から抜け出る方向に摺動するようになっている。
また、この受圧室40は、前記ベーン28の側部に形成
された通孔36によって前記遅角側油圧室33に連通し
ている。また、ロックピン34の係合部34bは、回転
部材3の最大遅角側の回動位置において係合部34bが
係合孔21内に係入するようになっている。
本体34aと、該本体34aの先端側に略先細り円錐状
に形成された係合部34bと、本体34aの後端側に形
成された段差大径状のストッパ部34cとから構成され
ており、ストッパ部34cの内部凹溝34dの底面とフ
ロントカバー7の内端面との間に弾装された前記コイル
スプリング39のばね力によって係合孔21方向へ付勢
されるようになっていると共に、前記本体34aとスト
ッパ部34cとの間の外周面及び摺動用孔35の内周面
との間に形成された受圧室40内の油圧によって、係合
孔21から抜け出る方向に摺動するようになっている。
また、この受圧室40は、前記ベーン28の側部に形成
された通孔36によって前記遅角側油圧室33に連通し
ている。また、ロックピン34の係合部34bは、回転
部材3の最大遅角側の回動位置において係合部34bが
係合孔21内に係入するようになっている。
【0033】前記油圧回路4は、進角側油圧室32に対
して油圧を給排する第1油圧通路41と、遅角側油圧室
33に対して油圧を給排する第2油圧通路42との2系
統の油圧通路を有し、この両油圧通路41,42には、
供給通路43とドレン通路44とがそれぞれ通路切り換
え用の電磁切換弁45を介して接続されている。前記供
給通路43には、オイルパン46内の油を圧送するオイ
ルポンプ47が設けられている一方、ドレン通路44の
下流端がオイルパン46に連通している。
して油圧を給排する第1油圧通路41と、遅角側油圧室
33に対して油圧を給排する第2油圧通路42との2系
統の油圧通路を有し、この両油圧通路41,42には、
供給通路43とドレン通路44とがそれぞれ通路切り換
え用の電磁切換弁45を介して接続されている。前記供
給通路43には、オイルパン46内の油を圧送するオイ
ルポンプ47が設けられている一方、ドレン通路44の
下流端がオイルパン46に連通している。
【0034】前記第1油圧通路41は、シリンダヘッド
22内からカムシャフト2の軸心内部に形成された第1
通路部41aと、固定ボルト26内部の軸線方向を通っ
て頭部26a内で分岐形成されて第1通路部41aと連
通する第1油路41bと、頭部26aの小径な外周面と
回転部材3の基部27内に有するボルト挿通孔27aの
内周面との間に形成されて第1油路41bに連通する油
室41cと、回転部材3の基部27内に略放射状に形成
されて油室41cと各進角側油圧室32に連通する4本
の分岐路41dとから構成されている。
22内からカムシャフト2の軸心内部に形成された第1
通路部41aと、固定ボルト26内部の軸線方向を通っ
て頭部26a内で分岐形成されて第1通路部41aと連
通する第1油路41bと、頭部26aの小径な外周面と
回転部材3の基部27内に有するボルト挿通孔27aの
内周面との間に形成されて第1油路41bに連通する油
室41cと、回転部材3の基部27内に略放射状に形成
されて油室41cと各進角側油圧室32に連通する4本
の分岐路41dとから構成されている。
【0035】一方、第2油圧通路42は、シリンダヘッ
ド22内及びカムシャフト2の内部一側に形成された第
2通路部42aと、前記スリーブ25の内部に略L字形
状に折曲形成されて第2通路部42aと連通する第2油
路42bと、回転部材5の嵌合孔11の外周側孔縁に形
成されて第2油路42bと連通する4つの油通路溝42
cと、リアカバー8の周方向の約90°の位置に形成さ
れて、各油通路溝42cと遅角側油圧室33とを連通す
る4つの油孔42dとから構成されている。
ド22内及びカムシャフト2の内部一側に形成された第
2通路部42aと、前記スリーブ25の内部に略L字形
状に折曲形成されて第2通路部42aと連通する第2油
路42bと、回転部材5の嵌合孔11の外周側孔縁に形
成されて第2油路42bと連通する4つの油通路溝42
cと、リアカバー8の周方向の約90°の位置に形成さ
れて、各油通路溝42cと遅角側油圧室33とを連通す
る4つの油孔42dとから構成されている。
【0036】前記電磁切換弁45は、内部のスプール弁
体が各油圧通路41,42と供給通路43及びドレン通
路44a,44bとを相対的に切り換え制御するように
なっていると共に、コントローラ48からの制御信号に
よって切り換え作動されるようになっている。具体的に
は、図4〜図6に示すように、シリンダブロック49の
保持孔50内に挿通固定された筒状のバルブボディ51
と、該バルブボディ51内の弁孔52に摺動自在に設け
られて流路を切り換えるスプール弁体53と、該スプー
ル弁体53を作動させる比例ソレノイド型の電磁アクチ
ュエータ54とから構成されている。
体が各油圧通路41,42と供給通路43及びドレン通
路44a,44bとを相対的に切り換え制御するように
なっていると共に、コントローラ48からの制御信号に
よって切り換え作動されるようになっている。具体的に
は、図4〜図6に示すように、シリンダブロック49の
保持孔50内に挿通固定された筒状のバルブボディ51
と、該バルブボディ51内の弁孔52に摺動自在に設け
られて流路を切り換えるスプール弁体53と、該スプー
ル弁体53を作動させる比例ソレノイド型の電磁アクチ
ュエータ54とから構成されている。
【0037】前記バルブボディ51は、周壁の略中央位
置に前記供給通路43の下流側端と弁孔52とを連通す
る供給ポート55が貫通形成されていると共に、該供給
ポート55の両側に前記第1,第2油圧通路41,42
の他端部と弁孔52とを連通する第1ポート56及び第
2ポート57がそれぞれ貫通形成されている。また、周
壁の両端部には、両ドレン通路44a,44bと弁孔5
2とを連通する第3,第4ポート58,59が貫通形成
されている。
置に前記供給通路43の下流側端と弁孔52とを連通す
る供給ポート55が貫通形成されていると共に、該供給
ポート55の両側に前記第1,第2油圧通路41,42
の他端部と弁孔52とを連通する第1ポート56及び第
2ポート57がそれぞれ貫通形成されている。また、周
壁の両端部には、両ドレン通路44a,44bと弁孔5
2とを連通する第3,第4ポート58,59が貫通形成
されている。
【0038】前記スプール弁体53は、小径軸部の中央
に供給ポート55を開閉する略円柱状の第1弁部60を
有していると共に、両端部に第3,第4ポート58,5
9を開閉する略円柱状の第2,第3弁部61,62を有
している。また、スプール弁体53は、前端側の支軸5
3aの一端縁に有する傘部53bと弁孔52の前端側内
周壁に有するスプリングシート51aとの間に弾装され
た円錐状の弁ばね63によって、図中右方向、つまり第
1弁部60で供給ポート55と第2油圧通路42とを連
通する方向に付勢されている。
に供給ポート55を開閉する略円柱状の第1弁部60を
有していると共に、両端部に第3,第4ポート58,5
9を開閉する略円柱状の第2,第3弁部61,62を有
している。また、スプール弁体53は、前端側の支軸5
3aの一端縁に有する傘部53bと弁孔52の前端側内
周壁に有するスプリングシート51aとの間に弾装され
た円錐状の弁ばね63によって、図中右方向、つまり第
1弁部60で供給ポート55と第2油圧通路42とを連
通する方向に付勢されている。
【0039】前記電磁アクチュエータ54は、コア6
4,移動プランジャ65,コイル66,コネクタ67な
どを備え、移動プランジャ65の先端に前記スプール弁
体53の傘部53bを押圧する駆動ロッド65aが固定
されている。前記コントローラ48は、機関回転速度を
検出する回転センサ101や吸入空気量を検出するエア
フローメータ102からの信号によって現在の運転状態
(負荷、回転)を検出すると共に、クランク角センサ1
03及びカムセンサ104からの信号によってカムスプ
ロケット1とカムシャフト2との相対回動位置、即ち、
クランクシャフトに対するカムシャフト2の回転位相を
検出する。
4,移動プランジャ65,コイル66,コネクタ67な
どを備え、移動プランジャ65の先端に前記スプール弁
体53の傘部53bを押圧する駆動ロッド65aが固定
されている。前記コントローラ48は、機関回転速度を
検出する回転センサ101や吸入空気量を検出するエア
フローメータ102からの信号によって現在の運転状態
(負荷、回転)を検出すると共に、クランク角センサ1
03及びカムセンサ104からの信号によってカムスプ
ロケット1とカムシャフト2との相対回動位置、即ち、
クランクシャフトに対するカムシャフト2の回転位相を
検出する。
【0040】前記コントローラ48は、前記電磁アクチ
ュエータ54に対する通電量をデューティ制御信号に基
づいて制御する。例えば、コントローラ48から電磁ア
クチュエータ54にデューティ比0%の制御信号(OF
F信号)を出力すると、スプール弁体53が弁ばね63
のばね力で図4に示す位置、つまり、最大右方向に移動
する。これによって、第1弁部60が供給ポート55の
開口端55aを開成して第2ポート57と連通させると
同時に、第2弁部61が第3ポート58の開口端を開成
すると共に、第4弁部62が第4ポート59を閉止す
る。このため、オイルポンプ47から圧送された作動油
は、供給ポート55,弁孔52,第2ポート57,第2
油圧通路42を通って遅角側油圧室33に供給されると
共に、進角側油圧室32内の作動油が、第1油圧通路4
1,第1ポート56,弁孔52,第3ポート58を通っ
て第1ドレン通路44aからオイルパン46内に排出さ
れる。
ュエータ54に対する通電量をデューティ制御信号に基
づいて制御する。例えば、コントローラ48から電磁ア
クチュエータ54にデューティ比0%の制御信号(OF
F信号)を出力すると、スプール弁体53が弁ばね63
のばね力で図4に示す位置、つまり、最大右方向に移動
する。これによって、第1弁部60が供給ポート55の
開口端55aを開成して第2ポート57と連通させると
同時に、第2弁部61が第3ポート58の開口端を開成
すると共に、第4弁部62が第4ポート59を閉止す
る。このため、オイルポンプ47から圧送された作動油
は、供給ポート55,弁孔52,第2ポート57,第2
油圧通路42を通って遅角側油圧室33に供給されると
共に、進角側油圧室32内の作動油が、第1油圧通路4
1,第1ポート56,弁孔52,第3ポート58を通っ
て第1ドレン通路44aからオイルパン46内に排出さ
れる。
【0041】従って、遅角側油圧室33の内圧が高、進
角側油圧室32の内圧が低となって、回転部材3は、ベ
ーン28a〜28bを介して最大一方向に回転する。こ
れによって、カムスプロケット1とカムシャフト2とは
一方側へ相対回動して位相が変化し、この結果、吸気バ
ルブの開時期が遅くなり、排気バルブとのオーバーラッ
プが小さくなる。
角側油圧室32の内圧が低となって、回転部材3は、ベ
ーン28a〜28bを介して最大一方向に回転する。こ
れによって、カムスプロケット1とカムシャフト2とは
一方側へ相対回動して位相が変化し、この結果、吸気バ
ルブの開時期が遅くなり、排気バルブとのオーバーラッ
プが小さくなる。
【0042】一方、コントローラ48から電磁アクチュ
エータ54にデューティ比100%の制御信号(ON信
号)を出力すると、スプール弁体53が弁ばね63のば
ね力に抗して図6に示すように左方向へ最大に摺動し
て、第3弁部61が第3ポート58を閉止すると同時
に、第4弁部62が第4ポート59を開成すると共に、
第1弁部60が、供給ポート55と第1ポート56とを
連通させる。このため、作動油は、供給ポート55、第
1ポート56、第1油圧通路41を通って進角側油圧室
32内に供給されると共に、遅角側油圧室33内の作動
油が第2油圧通路42、第2ポート57、第4ポート5
9、第2ドレン通路44bを通ってオイルパン46に排
出され、遅角側油圧室33が低圧になる。
エータ54にデューティ比100%の制御信号(ON信
号)を出力すると、スプール弁体53が弁ばね63のば
ね力に抗して図6に示すように左方向へ最大に摺動し
て、第3弁部61が第3ポート58を閉止すると同時
に、第4弁部62が第4ポート59を開成すると共に、
第1弁部60が、供給ポート55と第1ポート56とを
連通させる。このため、作動油は、供給ポート55、第
1ポート56、第1油圧通路41を通って進角側油圧室
32内に供給されると共に、遅角側油圧室33内の作動
油が第2油圧通路42、第2ポート57、第4ポート5
9、第2ドレン通路44bを通ってオイルパン46に排
出され、遅角側油圧室33が低圧になる。
【0043】このため、回転部材3は、ベーン28a〜
28dを介して他方向へ最大に回転し、これによって、
カムスプロケット1とカムシャフト2とは他方側へ相対
回動して位相が変化し、この結果、吸気バルブの開時期
が早くなり(進角され)、排気バルブとのオーバーラッ
プが大きくなる。前記コントローラ48は、第1弁部6
0が供給ポート55を閉止し、かつ、第3弁部61が第
3ポート58を閉止し、かつ、第4弁部62が第4ポー
ト59を閉止する位置となるデューティ比をベースデュ
ーティ比(基本制御量)BASEDTYとする一方、ク
ランク角センサ103及びカムセンサ104からの信号
に基づいて検出されるカムスプロケット1とカムシャフ
ト2との相対回動位置(回転位相)と、運転状態に応じ
て設定した前記相対回動位置(回転位相)の目標値(目
標進角値)とを一致させるためのフィードバック補正分
(フィードバック制御量)UDTYを設定し、前記ベー
スデューティ比BASEDTYとフィードバック補正分
UDTYとの加算結果を最終的なデューティ比(制御
量)VTCDTYとし、該デューティ比VTCDTYの
制御信号を電磁アクチュエータ54に出力するようにし
てある。なお、前記ベースデューティ比BASEDTY
は、供給ポート55,第3ポート58,第4ポート59
が共に閉止され、いずれの油圧室32,33でも油の給
排が行われないデューティ比範囲(動作不感帯)の中央
値(例えば50%)に対応させて設定されている。
28dを介して他方向へ最大に回転し、これによって、
カムスプロケット1とカムシャフト2とは他方側へ相対
回動して位相が変化し、この結果、吸気バルブの開時期
が早くなり(進角され)、排気バルブとのオーバーラッ
プが大きくなる。前記コントローラ48は、第1弁部6
0が供給ポート55を閉止し、かつ、第3弁部61が第
3ポート58を閉止し、かつ、第4弁部62が第4ポー
ト59を閉止する位置となるデューティ比をベースデュ
ーティ比(基本制御量)BASEDTYとする一方、ク
ランク角センサ103及びカムセンサ104からの信号
に基づいて検出されるカムスプロケット1とカムシャフ
ト2との相対回動位置(回転位相)と、運転状態に応じ
て設定した前記相対回動位置(回転位相)の目標値(目
標進角値)とを一致させるためのフィードバック補正分
(フィードバック制御量)UDTYを設定し、前記ベー
スデューティ比BASEDTYとフィードバック補正分
UDTYとの加算結果を最終的なデューティ比(制御
量)VTCDTYとし、該デューティ比VTCDTYの
制御信号を電磁アクチュエータ54に出力するようにし
てある。なお、前記ベースデューティ比BASEDTY
は、供給ポート55,第3ポート58,第4ポート59
が共に閉止され、いずれの油圧室32,33でも油の給
排が行われないデューティ比範囲(動作不感帯)の中央
値(例えば50%)に対応させて設定されている。
【0044】つまり、前記相対回動位置(回転位相)を
遅角方向へ変化させる必要がある場合には、前記フィー
ドバック補正分UDTYによりデューティ比が減少さ
れ、オイルポンプ47から圧送された作動油が遅角側油
圧室33に供給されると共に、進角側油圧室32内の作
動油がオイルパン46内に排出され、逆に、前記相対回
動位置(回転位相)を進角方向へ変化させる必要がある
場合には、前記フィードバック補正分UDTYによりデ
ューティ比が増大され、作動油が進角側油圧室32内に
供給されると共に、遅角側油圧室33内の作動油がオイ
ルパン46に排出される。そして、前記相対回動位置
(回転位相)を現状の状態に保持する場合には、前記フ
ィードバック補正分UDTYの絶対値が減ることで、ベ
ースデューティ比付近のデューティ比に戻るよう制御さ
れ、供給ポート55,第3ポート58,第4ポート59
の閉止(油圧の給排の停止)により各油圧室32,33
の内圧を保持するように制御される。
遅角方向へ変化させる必要がある場合には、前記フィー
ドバック補正分UDTYによりデューティ比が減少さ
れ、オイルポンプ47から圧送された作動油が遅角側油
圧室33に供給されると共に、進角側油圧室32内の作
動油がオイルパン46内に排出され、逆に、前記相対回
動位置(回転位相)を進角方向へ変化させる必要がある
場合には、前記フィードバック補正分UDTYによりデ
ューティ比が増大され、作動油が進角側油圧室32内に
供給されると共に、遅角側油圧室33内の作動油がオイ
ルパン46に排出される。そして、前記相対回動位置
(回転位相)を現状の状態に保持する場合には、前記フ
ィードバック補正分UDTYの絶対値が減ることで、ベ
ースデューティ比付近のデューティ比に戻るよう制御さ
れ、供給ポート55,第3ポート58,第4ポート59
の閉止(油圧の給排の停止)により各油圧室32,33
の内圧を保持するように制御される。
【0045】ここで、前記フィードバック補正分UDT
Yが、本発明に係るスライディングモード制御により、
以下のように算出される。なお、以下では、前記検出さ
れるカムスプロケット1とカムシャフト2との相対回動
位置(回転位相)をバルブタイミング制御装置(VT
C)の実角度、その目標値をVTCの目標角度として説
明する。
Yが、本発明に係るスライディングモード制御により、
以下のように算出される。なお、以下では、前記検出さ
れるカムスプロケット1とカムシャフト2との相対回動
位置(回転位相)をバルブタイミング制御装置(VT
C)の実角度、その目標値をVTCの目標角度として説
明する。
【0046】図7は、上記のように設計されたスライデ
ィングモード制御を適用した前記コントローラ48によ
る電磁アクチュエータ54のデューティ制御のブロック
図、図8はフィードバック制御量を算出するルーチンの
フローチャートである。VTCの目標角度VTCTRG
と実角度VTCNOWとの偏差PERRを算出し、前記
偏差PERRに傾きγを乗じた値と、偏差PERRの微
分値d(PERR)/dtとを加算して、切換関数Sを
算出する(図8のS1)。または、前記偏差PERRの
微分値d(PERR)/dtの代わりに、実角度VTC
NOWの微分値である変化速度d(NOW)/dtを加
算するようにしてもよい。
ィングモード制御を適用した前記コントローラ48によ
る電磁アクチュエータ54のデューティ制御のブロック
図、図8はフィードバック制御量を算出するルーチンの
フローチャートである。VTCの目標角度VTCTRG
と実角度VTCNOWとの偏差PERRを算出し、前記
偏差PERRに傾きγを乗じた値と、偏差PERRの微
分値d(PERR)/dtとを加算して、切換関数Sを
算出する(図8のS1)。または、前記偏差PERRの
微分値d(PERR)/dtの代わりに、実角度VTC
NOWの微分値である変化速度d(NOW)/dtを加
算するようにしてもよい。
【0047】前記切換関数Sの正負に応じて、非線形項
のゲインKを切り換えて設定する。具体的には、切換関
数Sが正のときにゲインK1、負のときにゲインK2を
設定する(同S2〜S4)。例えば、ベースデューティ
比BASEDTYに対応する動作不感帯の位置が遅角
(進角)側にずれていた場合、ゲインK1は相対的に大
きい(小さい)値とし、ゲインK2は相対的に小さい
(大きい)値に設定する。
のゲインKを切り換えて設定する。具体的には、切換関
数Sが正のときにゲインK1、負のときにゲインK2を
設定する(同S2〜S4)。例えば、ベースデューティ
比BASEDTYに対応する動作不感帯の位置が遅角
(進角)側にずれていた場合、ゲインK1は相対的に大
きい(小さい)値とし、ゲインK2は相対的に小さい
(大きい)値に設定する。
【0048】そして、切換関数SおよびゲインKを用い
た平滑関数K・S/(|S|+δ)として非線形項UN
Lを算出する(同S5)。また、偏差PERRの正負に
応じて、線形項のゲインcを切り換えて設定する。具体
的には、偏差が正のときにゲインc1、負のときにゲイ
ンc2を設定する(同S6〜S8)。ベースデューティ
比BASEDTYに対応する動作不感帯の位置が、遅角
(進角)側にずれていた場合、ゲインc1は相対的に大
きい(小さい)値とし、ゲインc2は相対的に小さい
(大きい)値に設定する。
た平滑関数K・S/(|S|+δ)として非線形項UN
Lを算出する(同S5)。また、偏差PERRの正負に
応じて、線形項のゲインcを切り換えて設定する。具体
的には、偏差が正のときにゲインc1、負のときにゲイ
ンc2を設定する(同S6〜S8)。ベースデューティ
比BASEDTYに対応する動作不感帯の位置が、遅角
(進角)側にずれていた場合、ゲインc1は相対的に大
きい(小さい)値とし、ゲインc2は相対的に小さい
(大きい)値に設定する。
【0049】そして、偏差PERRにゲインcを乗じて
線形項ULを算出する(同S9)。このようにして算出
された線形項ULと非線形項UNLとを加算してフィー
ドバック制御量UDTYを算出し(S10)、該フィー
ドバック補正分UDTYを、前記動作不感帯中央位置相
当のベースデューティ比BASEDTYと加算して該加
算結果を最終的なデューティ比VTCDTYとして出力
する。
線形項ULを算出する(同S9)。このようにして算出
された線形項ULと非線形項UNLとを加算してフィー
ドバック制御量UDTYを算出し(S10)、該フィー
ドバック補正分UDTYを、前記動作不感帯中央位置相
当のベースデューティ比BASEDTYと加算して該加
算結果を最終的なデューティ比VTCDTYとして出力
する。
【0050】このようにすれば、ベースデューティ比B
ASEDTYに対応する動作不感帯の位置が遅角(進
角)側にずれに応じて、非線形項の正方向のゲインK1
は相対的に大きい(小さい)値に設定され、負方向のゲ
インK2は相対的に小さい(大きい)値に設定されるの
で、制御量を増大するときの速度は大きく(小さく)、
減少するときの速度は小さく(大きく)なり、進角(遅
角)方向への制御は早められ、遅角(進角)方向への制
御は遅らされる。
ASEDTYに対応する動作不感帯の位置が遅角(進
角)側にずれに応じて、非線形項の正方向のゲインK1
は相対的に大きい(小さい)値に設定され、負方向のゲ
インK2は相対的に小さい(大きい)値に設定されるの
で、制御量を増大するときの速度は大きく(小さく)、
減少するときの速度は小さく(大きく)なり、進角(遅
角)方向への制御は早められ、遅角(進角)方向への制
御は遅らされる。
【0051】その結果、進角(遅角)方向へのフィード
バック制御開始時に動作不感帯から外れるときの遅れを
抑制でき、良好な応答性を確保することができるととも
に、反対の遅角(進角)方向への制御時は、同)方向へ
の制御が遅くなるので、オーバーシュートを抑制でき
る。また、本実施の形態では、偏差の正負に応じて、線
形項のゲインcを切り換えて設定しているので、これに
よっても進角(遅角)方向の制御時は応答を早め、遅角
(進角)制御時は応答を遅らせて調整することができる
が、簡易には、非線形項のゲインKのみを切り換えるだ
けでもよい。
バック制御開始時に動作不感帯から外れるときの遅れを
抑制でき、良好な応答性を確保することができるととも
に、反対の遅角(進角)方向への制御時は、同)方向へ
の制御が遅くなるので、オーバーシュートを抑制でき
る。また、本実施の形態では、偏差の正負に応じて、線
形項のゲインcを切り換えて設定しているので、これに
よっても進角(遅角)方向の制御時は応答を早め、遅角
(進角)制御時は応答を遅らせて調整することができる
が、簡易には、非線形項のゲインKのみを切り換えるだ
けでもよい。
【0052】図9に、上記実施の形態におけるスライデ
ィングモード制御時の目標角度への収束の様子を示す。
上記実施の形態は、予め、ベースデューティ比BASE
DTYのずれなどに起因する応答が過不足となる進遅角
方向とレベルを、製造時に計測し、該計測結果に基づい
て非線形項のゲインK1,K2、線形項のゲインc1,
c2を設定するものである。
ィングモード制御時の目標角度への収束の様子を示す。
上記実施の形態は、予め、ベースデューティ比BASE
DTYのずれなどに起因する応答が過不足となる進遅角
方向とレベルを、製造時に計測し、該計測結果に基づい
て非線形項のゲインK1,K2、線形項のゲインc1,
c2を設定するものである。
【0053】次に、エンジン運転中に、応答特性を監視
しつつ各ゲインを増減調整して切り換える実施の形態を
説明する。図10は、上記のように設計されたスライデ
ィングモード制御を適用した前記コントローラ48によ
る電磁アクチュエータ54のデューティ制御のブロック
図、図11はフィードバック制御量を算出するルーチン
のフローチャートである。
しつつ各ゲインを増減調整して切り換える実施の形態を
説明する。図10は、上記のように設計されたスライデ
ィングモード制御を適用した前記コントローラ48によ
る電磁アクチュエータ54のデューティ制御のブロック
図、図11はフィードバック制御量を算出するルーチン
のフローチャートである。
【0054】前記実施の形態と同様にして切換関数Sを
算出し(図11のS21)、目標角度VTCTRGの変
化後、偏差PERRの正負が反転してから、つまり、実
角度VTCが目標角度VTCTRGに到達してから、偏
差PEER、つまりオーバーシュート乃至アンダーシュ
ート量の最大値(絶対値)を算出する(同S22)。こ
の最大値が、しきい値を超えた場合には、切換関数Sの
正負に応じた非線形項のゲインK1,K2を、進角又は
遅角の制御方向に応じて、増減方向を逆向きに調整す
る。具体的には、進角(遅角)制御方向である場合は、
ゲインK1を所定量減少(増大)補正すると共に、ゲイ
ンK2を所定量増大(減少)補正する(同S23〜2
6)。
算出し(図11のS21)、目標角度VTCTRGの変
化後、偏差PERRの正負が反転してから、つまり、実
角度VTCが目標角度VTCTRGに到達してから、偏
差PEER、つまりオーバーシュート乃至アンダーシュ
ート量の最大値(絶対値)を算出する(同S22)。こ
の最大値が、しきい値を超えた場合には、切換関数Sの
正負に応じた非線形項のゲインK1,K2を、進角又は
遅角の制御方向に応じて、増減方向を逆向きに調整す
る。具体的には、進角(遅角)制御方向である場合は、
ゲインK1を所定量減少(増大)補正すると共に、ゲイ
ンK2を所定量増大(減少)補正する(同S23〜2
6)。
【0055】そして、切換関数SおよびゲインKを用い
た平滑関数K・S/(|S|+δ)として非線形項UN
Lを算出する(同S27,28)。また、線形項のゲイ
ンcも、進角(遅角)制御方向に応じて所定量減少(増
大)補正した後(同S29、30)、偏差PERRに該
ゲインcを乗じて線形項ULを算出する(同S31,3
2)。
た平滑関数K・S/(|S|+δ)として非線形項UN
Lを算出する(同S27,28)。また、線形項のゲイ
ンcも、進角(遅角)制御方向に応じて所定量減少(増
大)補正した後(同S29、30)、偏差PERRに該
ゲインcを乗じて線形項ULを算出する(同S31,3
2)。
【0056】以下、線形項ULと非線形項UNLとを加
算してフィードバック制御量UDTYを算出し(同S3
3)、前記動作不感帯中央位置相当のベースデューティ
比BASEDTYと加算して該加算結果を最終的なデュ
ーティ比VTCDTYとして出力する。このようにすれ
ば、ベースデューティ比BASEDTYに対応する動作
不感帯の位置が進角(遅角)側にずれるなどして、進角
(遅角)方向への制御時に目標角度を超えて所定量以上
オーバーシュートした場合に、非線形項の正方向のゲイ
ンK1が減少(増大)補正され、負方向のゲインK2は
増大(減少)補正され、これにより、進角(遅角)方向
へのオーバーシュートが抑制される。
算してフィードバック制御量UDTYを算出し(同S3
3)、前記動作不感帯中央位置相当のベースデューティ
比BASEDTYと加算して該加算結果を最終的なデュ
ーティ比VTCDTYとして出力する。このようにすれ
ば、ベースデューティ比BASEDTYに対応する動作
不感帯の位置が進角(遅角)側にずれるなどして、進角
(遅角)方向への制御時に目標角度を超えて所定量以上
オーバーシュートした場合に、非線形項の正方向のゲイ
ンK1が減少(増大)補正され、負方向のゲインK2は
増大(減少)補正され、これにより、進角(遅角)方向
へのオーバーシュートが抑制される。
【0057】また、進角(遅角)方向への制御時のオー
バーシュートが大きいことは、ベースデューティ比BA
SEDTYに対応する動作不感帯の位置が進角(遅角)
側にずれているので、反対方向の遅角(進角)方向への
制御時には、逆に応答が遅れると考えられるが、上記の
ように非線形項の正方向のゲインK1が減少(増大)補
正され、負方向のゲインK2は増大(減少)補正される
ことで、同時に遅角(進角)方向への制御時には、応答
性を高めることができる。なお、簡易には、正負一方の
ゲインを補正するだけでもよい。例えば、進角方向への
制御時にオーバーシュートした場合に、非線形項の正方
向のゲインK1だけを減少補正し、遅角方向への制御時
にオーバーシュートした場合に、非線形項の負方向のゲ
インK2だけを減少補正する。
バーシュートが大きいことは、ベースデューティ比BA
SEDTYに対応する動作不感帯の位置が進角(遅角)
側にずれているので、反対方向の遅角(進角)方向への
制御時には、逆に応答が遅れると考えられるが、上記の
ように非線形項の正方向のゲインK1が減少(増大)補
正され、負方向のゲインK2は増大(減少)補正される
ことで、同時に遅角(進角)方向への制御時には、応答
性を高めることができる。なお、簡易には、正負一方の
ゲインを補正するだけでもよい。例えば、進角方向への
制御時にオーバーシュートした場合に、非線形項の正方
向のゲインK1だけを減少補正し、遅角方向への制御時
にオーバーシュートした場合に、非線形項の負方向のゲ
インK2だけを減少補正する。
【0058】また、線形項のゲインcも制御方向に応じ
て増減補正されることにより、オーバーシュートの抑制
と応答を高めることに寄与する。また、本実施の形態で
は、運転中のベースデューティ比BASEDTYに対応
する動作不感帯の位置ずれなどの経時変化による応答特
性変化にも対処できる。次に、エンジン運転中に、応答
特性を監視しつつ各ゲインを増減調整して切り換える別
の実施の形態を説明する。本実施の形態は、目標角度が
切り換えられてから実角度が目標角度に所定範囲内に接
近するまでの経過時間に応じてゲインを調整するように
したものである。
て増減補正されることにより、オーバーシュートの抑制
と応答を高めることに寄与する。また、本実施の形態で
は、運転中のベースデューティ比BASEDTYに対応
する動作不感帯の位置ずれなどの経時変化による応答特
性変化にも対処できる。次に、エンジン運転中に、応答
特性を監視しつつ各ゲインを増減調整して切り換える別
の実施の形態を説明する。本実施の形態は、目標角度が
切り換えられてから実角度が目標角度に所定範囲内に接
近するまでの経過時間に応じてゲインを調整するように
したものである。
【0059】図12は、本実施の形態のフィードバック
制御量を算出するルーチンのフローチャートである。目
標角度が切り換えられてから実角度が目標角度に所定範
囲内に接近するまでの経過時間を計測し、該計測時間が
所定値以上であるかを判定する(S31〜S34)。
制御量を算出するルーチンのフローチャートである。目
標角度が切り換えられてから実角度が目標角度に所定範
囲内に接近するまでの経過時間を計測し、該計測時間が
所定値以上であるかを判定する(S31〜S34)。
【0060】そして、計測時間が所定値以上の場合は、
当該制御方向における応答が低すぎると判断し、応答を
高める方向に非線形項および線形項のゲインを調整して
線形項と非線形項とを加算してフィードバック制御量を
算出する(S35〜S44)。ここで、前記各ゲインの
調整は、応答が高すぎる場合の前記第2の実施の形態と
は逆方向に行われる。
当該制御方向における応答が低すぎると判断し、応答を
高める方向に非線形項および線形項のゲインを調整して
線形項と非線形項とを加算してフィードバック制御量を
算出する(S35〜S44)。ここで、前記各ゲインの
調整は、応答が高すぎる場合の前記第2の実施の形態と
は逆方向に行われる。
【0061】既述してきたように、ベースデューティ比
BASEDTYに対応する動作不感帯の位置ずれに起因
する場合など一般には、一制御方向の応答が低い場合
は、他方の制御方向の応答は高いはずであるので、該第
3の実施の形態では、一制御方向の応答を高めると同時
に、他の制御方向の応答を下げてオーバーシュートを抑
制できる。
BASEDTYに対応する動作不感帯の位置ずれに起因
する場合など一般には、一制御方向の応答が低い場合
は、他方の制御方向の応答は高いはずであるので、該第
3の実施の形態では、一制御方向の応答を高めると同時
に、他の制御方向の応答を下げてオーバーシュートを抑
制できる。
【0062】しかし、該第3の実施の形態を、前記第2
の実施の形態と併用して行うようにしてもよい。
の実施の形態と併用して行うようにしてもよい。
【図1】実施の形態におけるバルブタイミング制御機構
を示す断面図。
を示す断面図。
【図2】図1のB−B断面図。
【図3】上記バルブタイミング制御機構の分解斜視図。
【図4】上記バルブタイミング制御機構における電磁切
換弁を示す縦断面図。
換弁を示す縦断面図。
【図5】上記バルブタイミング制御機構における電磁切
換弁を示す縦断面図。
換弁を示す縦断面図。
【図6】上記バルブタイミング制御機構における電磁切
換弁を示す縦断面図。
換弁を示す縦断面図。
【図7】上記バルブタイミング制御機構の第1の実施の
形態に係る制御ブロック図。
形態に係る制御ブロック図。
【図8】上記第1の実施の形態に係るフィードバック制
御量算出ルーチンを示すフローチャート。
御量算出ルーチンを示すフローチャート。
【図9】上記第1の実施の形態に係るスライディングモ
ード制御時の目標角度への収束の様子を示すタイムチャ
ート。
ード制御時の目標角度への収束の様子を示すタイムチャ
ート。
【図10】上記バルブタイミング制御機構の第2の実施
の形態に係る制御ブロック図。
の形態に係る制御ブロック図。
【図11】上記第2の実施の形態に係るフィードバック
制御量算出ルーチンを示すフローチャート。
制御量算出ルーチンを示すフローチャート。
【図12】上記第3の実施の形態に係るフィードバック
制御量算出ルーチンを示すフローチャート。
制御量算出ルーチンを示すフローチャート。
【図13】ベースデューティ比BASEDTYが、動作
不感帯に中央値に正確に対応している状態を示す図。
不感帯に中央値に正確に対応している状態を示す図。
【図14】ベースデューティ比BASEDTYが、動作
不感帯に中央値に対して遅角側にずれている状態を示す
図。
不感帯に中央値に対して遅角側にずれている状態を示す
図。
2…カムシャフト 4…油圧回路 32…進角側油圧室 33…遅角側油圧室 45…電磁切換弁 47…オイルポンプ 53…スプール弁体 101…回転センサ 102…エアフローメータ 103…クランク角センサ 104…カムセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G018 AB12 BA10 BA33 CA19 DA57 DA60 DA70 EA02 EA16 FA01 FA07 GA02 GA03 GA14 GA17 GA18 3G084 BA23 DA08 EA11 EA12 EB11 EC04 EC06 FA07 FA33 FA38 3G092 AA11 DA08 DA12 EA18 EA19 EC01 FA09 FA11 FA49 HA01Z HA12Z HE01Z HE03Z 5H004 GA03 GA15 GB12 HA07 HB07 KA22 KA45 KB02 KB04 KB06 KC39 LA06 LB05 LB10
Claims (10)
- 【請求項1】スライディングモード制御によって算出し
た線形項と非線形項とを含むフィードバック制御量を用
いて、制御対象を目標値にフィードバック制御するスラ
イディングモード制御装置において、 前記非線形項のゲインを、切換関数の正負に応じて切り
換えることを特徴とするスライディングモード制御装
置。 - 【請求項2】前記制御対象の目標値が変化後、該目標値
と実際値との偏差の正負が反転してからの該偏差の最大
値に基づいて、前記切換関数の正負に応じた非線形項ゲ
インの補正を行うことを特徴とする請求項1に記載のス
ライディングモード制御装置。 - 【請求項3】前記制御対象の目標値が変化後、該目標値
と実際値との偏差が所定値以内に減少するまでの経過時
間に基づいて、前記切換関数の正負に応じた非線形項ゲ
インの補正を行うことを特徴とする請求項1又は請求項
2に記載のスライディングモード制御装置。 - 【請求項4】前記線形項を前記制御対象の目標値と実際
値との偏差の関数として算出し、該線形項のゲインを、
前記偏差の正負に応じて切り換えることを特徴とする請
求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のスライディン
グモード制御装置。 - 【請求項5】前記切換関数が、制御対象の目標値と実際
の値との偏差の関数として算出されることを特徴とする
請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のスライディ
ングモード制御装置。 - 【請求項6】前記切換関数が、次式により算出されるこ
とを特徴とする請求項5に記載のスライディングモード
制御装置。 切換関数S=γ×PERR+d(PERR)/dt γ:傾き PERR:制御対象の目標値と実際値との偏差 d(PERR)/dt:上記偏差の微分値 - 【請求項7】前記切換関数が、次式により算出されるこ
とを特徴とする請求項5に記載のスライディングモード
制御装置。 切換関数S=γ×PERR+d(NOW)/dt γ:傾き PERR:制御対象の目標値と実際値との偏差 d(NOW)/dt:制御対象の変化速度 - 【請求項8】前記フィードバック制御量が、次式により
算出されることを特徴とする請求項6又は請求項7に記
載のスライディングモード制御装置。 制御量U=c×PERR+d×{d(NOW)/dt]
−K[(S/|S|+δ)] d(NOW)/dt:制御対象の変化速度 c,d:ゲイン δ:チャタリング防止係数 - 【請求項9】制御対象が動作不感帯を有し、該動作不感
帯の中央値に対応して設定した基本制御量に、該動作不
感帯を乗り越えるフィードバック制御量を加えることに
よって、制御対象の目標値へのフィードバック制御が開
始されることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれ
か1つに記載のスライディングモード制御装置。 - 【請求項10】前記制御対象は、クランクシャフトに対す
るカムシャフトの回転位相を油圧制御によって連続的に
可変制御する構成であって、前記油圧制御される油圧ア
クチュエータに対する油の給排を切換弁によって選択的
に制御することにより制御する構成の内燃機関のバルブ
タイミング制御装置であることを特徴とする請求項1〜
請求項9のいずれか1つに記載のスライディングモード
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000357454A JP2002161797A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | スライディングモード制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000357454A JP2002161797A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | スライディングモード制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002161797A true JP2002161797A (ja) | 2002-06-07 |
Family
ID=18829517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000357454A Pending JP2002161797A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | スライディングモード制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002161797A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7613558B2 (en) | 2002-09-24 | 2009-11-03 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Differential limiting control apparatus for a vehicle and the method thereof |
JP2011067088A (ja) * | 2004-08-19 | 2011-03-31 | Toyota Motor Corp | 制御システム |
WO2018230469A1 (ja) * | 2017-06-12 | 2018-12-20 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 制御弁の制御装置及び制御弁の調整方法 |
-
2000
- 2000-11-24 JP JP2000357454A patent/JP2002161797A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018230469A1 (ja) * | 2017-06-12 | 2018-12-20 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 制御弁の制御装置及び制御弁の調整方法 |
JP2019002416A (ja) * | 2017-06-12 | 2019-01-10 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 制御弁の制御装置及び制御弁の調整方法 |
TWI665536B (zh) * | 2017-06-12 | 2019-07-11 | 日商三菱日立電力系統股份有限公司 | 控制閥之控制裝置及控制閥之調整方法 |
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