JP2002161657A - 電子錠システム - Google Patents

電子錠システム

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JP2002161657A
JP2002161657A JP2000358292A JP2000358292A JP2002161657A JP 2002161657 A JP2002161657 A JP 2002161657A JP 2000358292 A JP2000358292 A JP 2000358292A JP 2000358292 A JP2000358292 A JP 2000358292A JP 2002161657 A JP2002161657 A JP 2002161657A
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unlocking
terminal device
electronic lock
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JP2000358292A
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Norio Tanuma
憲雄 田沼
Fumio Matsumura
文雄 松村
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NEC Information Technology Co Ltd
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NIPPON DENKI INFORMATION TECHN
NEC Information Technology Co Ltd
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
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  • Telephone Function (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイバースペース上においてパスワードの受
け渡しが行え、かつ施錠/解錠の管理が行え、容易に複
数の錠の管理が行える電子錠システムを提供する。 【解決手段】 錠1は、コンテナや倉庫などの開閉の管
理が必要な扉に設けられ、移動体端末装置2a,…,2fな
どを用いた操作者からの指令により、電子的に施錠/解
錠制御される。移動体端末装置2a,…,2fと錠1との間
の通信は、Bluetoothや小電力無線通信などの無線通信
が用いられる。移動体端末装置2a,…,2fは、各々錠1
に対して、施錠者の施錠操作により施錠信号を出力し、
解錠者の解錠操作により解錠信号を出力する。移動体端
末装置2a,…,2fは、例えば、携帯電話,PHS)、通
信機能を有するPDAなどの無線通信機能を有する携帯
可能な情報通信装置であり、無線通信により、無線系加
入者網の基地局3を介して、一般の電話回線やインター
ネットなどの通信網4に接続することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体端末装置か
らの施錠/解錠信号により、コンテナや倉庫の扉の開閉
を電子的に行う、電子錠システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から用いられているコンテナや倉庫
の錠は、南京錠のように機械的な錠を、特定の鍵を用い
て開閉するものがほとんどである。また、上述した鍵が
コピーされると簡単に錠が開けられてしまうため、一部
に、電気的に動作するパスワード入力用のテンキーと電
磁錠とを利用して構成される電子ロックなどが用いられ
ている。例えば、電子ロックの施錠及び解錠、予め定め
た暗証コードをテンキーから入力すると、入力された暗
証コードと電子ロック内に記憶されている暗証コードと
の比較を行い、両者が一致した場合に、電子ロックの施
錠/解錠を行うシステムもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た電子ロックには、テンキーから直接に暗証コードを入
力するため、施錠と解錠とにパスワードが必要であり、
パスワードを一々記憶しなければならないため、複数の
錠の鍵の施錠/解錠を行う場合などに、各錠に対応して
パスワードを記憶することが、煩わしいという欠点があ
る。また、上述した電子ロックには、施錠者と解錠者と
が異なる場合、施錠者から解錠者に対してパスワードの
受け渡しが必要となるため、施錠者と解錠者との双方に
おいて、パスワードの受け渡しの手間と時間との損失を
生じるという欠点がある。
【0004】さらに、近年、インターネットによる電子
商取引の拡大に伴い、コンテナや倉庫などの錠の施錠/
解錠について、サイバースペース上での管理が必要とさ
れているが、上述した電子ロックには、システムの構成
上、上記サイバースペース上での管理が行えないという
欠点がある。本発明はこのような背景の下になされたも
ので、サイバースペース上においてパスワードの受け渡
しが行え、かつ施錠/解錠の管理が行え、また容易に複
数の錠の管理が行える電子錠システムを提供する事にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の問題を解決するた
め、本発明の電子錠システムは、錠と移動体端末装置と
の間に無線通信手段を設け、該無線通信手段を通して前
記移動体端末装置から前記錠の施錠/解錠を行う手段を
備えることを特徴とする。
【0006】本発明の電子錠システムは、前記移動体端
末装置から前記錠に対して施錠を行う指令を発する施錠
者が定める前記錠の解錠を行う解錠者に必要な条件を記
録する解錠条件記録手段を設け、該解錠条件記録手段に
よって記録されている解錠条件を前記移動体端末装置か
ら前記錠に対して解錠を行う指令を発する解錠者が満た
しているかを判定する手段を備えることを特徴とする。
【0007】本発明の電子錠システムは、前記錠と前記
移動体端末装置との間に錠管理装置を設け、該錠管理装
置と前記錠との間に錠管理通信手段を、前記移動体端末
装置との間に利用者通信手段を設け、該利用者通信手段
を通して前記移動体端末装置から受信する情報をベース
にして施錠/解錠に関する管理を前記錠管理装置におい
て集中処理することによって、該錠管理通信手段を通し
て前記錠管理装置から施錠/解錠を行う指令を前記錠に
発信することを特徴とする。
【0008】本発明の電子錠システムは、搭載する電池
からの電源供給の接/断を行う電源接断手段を設け、該
電源接断手段を通して前記錠の施錠/解錠操作を行う時
のみ電源を接にし、その他の時には電源を断にすること
を可能にしたことを特徴とする。本発明の電子錠システ
ムは、前記錠を可搬型の容器に組み込んだことを特徴と
する。
【0009】本発明の電子錠システムは、前記移動体端
末装置が施錠者及び解錠者に対して、前記錠の施錠/解
錠操作の操作ガイダンスを画像及び音声により行うこと
を特徴とする。本発明の電子錠システムは、前記移動体
端末装置または前記錠管理装置が、前記錠が具備してい
るGPSにより、該錠の位置情報を得ることを特徴とす
る。
【0010】本発明の電子錠システムは、前記移動体端
末装置または前記錠管理装置が、前記錠が具備している
監視用カメラにより、該錠の周囲の画像情報を得ること
を特徴とする。本発明の電子錠システムは、前記移動体
端末装置または前記錠管理装置が、前記錠が具備してい
る振動センサにより、該錠の周囲の振動情報を得ること
を特徴とする。
【0011】本発明の電子錠システムは、前記移動体端
末装置または前記錠管理装置が、前記錠が具備している
温湿度センサにより、該錠の周囲の温度及び湿度情報を
得ることを特徴とする。本発明の電子錠システムは、前
記移動体端末装置が前記錠管理装置を介して、他の移動
体端末装置の携帯者に前記錠の解錠を行う解錠権を委譲
することを特徴とする。本発明の電子錠システムは、前
記錠が遠方からの誤操作で解錠することを防ぐ機構を備
えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に
よる電子錠システムの構成例を示すブロック図である。
この図において、錠1は、コンテナや倉庫などの開閉の
管理が必要な扉に設けられ、移動体端末装置2a,…,
2e,2fなどを用いた操作者からの指令により、電子的
に施錠/解錠制御される。移動体端末装置2a,…,2
e,2fと錠1との間の通信は、Bluetoothや小電力無線
通信などの無線通信が用いられる。すなわち、移動体端
末装置2a,…,2e,2fは、各々錠1に対して、施錠
者の施錠操作により施錠信号を出力し、解錠者の解錠操
作により解錠信号を出力する。
【0013】移動体端末装置2a,…,2e,2fは、例
えば、携帯電話,PHS(PersonalHandyphone Syste
m)、通信機能を有するPDA(Personal Digital Assi
stant)などの無線通信機能を有する携帯可能な情報通
信装置である。また、移動体端末装置2a,…,2e,2
fは、無線通信により、無線系加入者網の基地局3を介
して、一般の電話回線やインターネットなどの通信網4
に接続することができる。図1に示すように、移動体端
末装置2a,…,2e,2fは、各々、複数の錠1の制御
を行う構成となっている。
【0014】次に、図1における錠1の構成を図2を参
照して説明する。図2は、錠1の構成例を示すブロック
図である。プロセッサ1aは、メモリ1bに記憶されて
いるプログラムに従い、以下の錠1における内部の各回
路の動作の制御を行う。メモリ1bは、低消費電力で稼
働可能なSRAM、や電気的バックアップが不必要な不
揮発性メモリなどの半導体メモリが用いられている。
【0015】送受信回路1cは、移動体端末装置2a,
…,2e,2fとの間で無線通信を行い、アンテナ1dか
ら入力される受信信号を内部信号に変換してプロセッサ
1aへ出力し、プロセッサ1aからの送信する信号をア
ンテナ1dから電波として放射させる。入出力回路1f
は、プロセッサ1aからの制御信号により電磁錠1gの
施錠/解錠制御を行、電磁錠1が開いているか否かを示
す施錠/解錠の状態を検知して、この開閉状態をプロセ
ッサ1へ通知する。電池1hは、上述した各回路及び電
磁錠1gへ電力を供給する。また、錠1に電力の供給を
電池1hで行うと示したが、外部から電力を供給する様
に構成しても良い。
【0016】次に、図1における移動体端末装置2a,
…,2e,2fの構成を図3を参照して説明する。図2
は、移動体端末装置2a,…,2e,2fの構成を示すブ
ロック図である。プロセッサ21は、メモリ22に記憶
されているプログラムに従い、以下の移動体端末装置2
aにおける内部の各回路の動作の制御を行う。メモリ2
2は、低消費電力で稼働可能なSRAM、や電気的バッ
クアップが不必要な不揮発性メモリなどの半導体メモ
リ、またはハードディスクなどが用いられている。
【0017】送受信回路23は、無線系加入者網の基地
局3との間で無線通信を行い、アンテナ23aから入力
される受信信号を内部信号に変換してプロセッサ21へ
出力し、プロセッサ21からの送信する信号をアンテナ
23aから電波として放射させる。送受信回路24は、
錠1との間で無線通信を行い、アンテナ24aから入力
される受信信号を内部信号に変換してプロセッサ21へ
出力し、プロセッサ21からの送信する信号をアンテナ
24aから電波として放射させる。
【0018】表示部27は、キー入力部25からキー処
理により入力されるデータを表示し、かつ、受信した受
信データ、例えば電子メールなどの文字データを表示す
る。音声入出力回路26は、プロセッサ21から入力さ
れるデジタル音声データを、アナログ音声データに変換
し、イヤホン(またはスピーカ)28へ出力する。ま
た、音声入出力回路26は、マイク29から入力される
アナログ音声データを、デジタル音声データに変換し、
プロセッサ21へ出力する。
【0019】次に、図1、図2および図3を参照し、一
実施形態の動作例を説明する。錠1が倉庫の扉の開閉を
制御するために使用されるとし、施錠/解錠に使用され
る移動体端末装置を携帯電話として説明を行う。また、
施錠者が移動体端末装置2aを利用し、解錠者が移動体端
末装置2eを使用しているとする。施錠者は、錠1を施錠
するため、移動体端末装置2aから錠1に対して、施錠信
号を出力する。この施錠信号には、複数の錠1のなかか
ら処理対象の錠1を判別する錠1毎に付けられた識別番
号,錠1を解錠する場合の暗証番号,移動体端末装置2a
の電話番号,移動体端末装置2eの電話番号とを含んでい
る。
【0020】錠1のプロセッサ1aは、送受信回路1cを介
して、この施錠信号を入力すると、メモリ1bに、上記識
別番号,上記暗証番号,移動体端末装置2aの電話番号,
移動体端末装置2eの電話番号を対応させて記憶させる。
ここで、移動体端末装置2eの電話番号は、解錠者が錠1
を解錠する場合に必要な条件データの一つとなる。すな
わち、錠1は、解錠における条件データとして、暗証番
号と解錠者の使用する移動体端末装置2eの電話番号とを
メモリ1bに設定する。ここで、暗証番号は、複数の数字
や文字列の組み合わせでも良いし、移動体端末装置に設
けた指紋読取手段で読みとった施錠者の指紋を数値化し
たものでもよい。
【0021】そして、施錠者は、移動体端末装置2aによ
り、無線系加入者基地局3及び通信網4を経由させて、
電子メール等により解錠者の携帯する移動体端末装置2e
に対して、上記識別番号と上記暗証番号とを送信する。
これにより、移動体端末装置2eは、送受信回路23を介
して上記電子メールを受けることにより、内部のプロセ
ッサ21がこの電子メールから上記暗証番号及び上記識
別番号を抽出し、この暗証番号及び識別番号をメモリ2
2に記憶させる。
【0022】次に、解錠者は、解錠する倉庫の近傍へ行
き、移動体端末装置2eにより、錠1の解錠処理を行う。
すなわち、移動体端末装置2eは、解錠者から解錠処理の
指令が入力されると、解錠信号を錠1に送信する。この
解錠信号には、識別番号,暗証番号及び移動体端末装置
2eの電話番号が含まれている。
【0023】そして、錠1のプロセッサ1aは、上記解錠
信号が入力されると、この解錠信号に含まれる識別番号
と、メモリ1bに予め設定されている識別番号との比較を
行う。次に、プロセッサ1aは、上記比較の結果各々の識
別番号が一致した場合に、解錠信号に含まれる暗証番号
と、メモリ1bに予め設定されている暗証番号との比較を
行う。そして、プロセッサ1aは、入力された暗証番号
と、メモリ1bに記憶されている暗証番号の比較の結果、
各々の暗証番号が一致すると、すなわち、解錠者が解錠
条件を満足していることを確認すると、入出力回路1fに
解錠指令を出力する。これにより、入出力回路1fは、上
記解錠指令が入力されることで、電磁錠1gを解錠させ
る。そして、倉庫の扉が開閉可能となる。
【0024】また、入出力回路1fは、電池1hの出力電圧
レベルを逐次チェックしており、電圧レベルが設置値よ
り低下したことを検出すると、プロセッサ1aに割り込み
信号を出力する。これにより、プロセッサ1aは、移動体
端末装置1aまたは移動体端末装置1eへ警告信号を出力
し、電池の交換を促す。メモリ1bの記憶内容は、2次
電池等により保護され、電磁錠1gは動作に必要な電力が
供給されない状態のときには施錠状態で固定される。
【0025】上述したように、本発明の電子錠システム
には、施錠者と解錠者とが異なる場合などに、サイバー
スペース(例えば、インターネット)を介して、錠1を
解錠するための暗証番号を電子メール等で、解錠者の移
動体端末装置に送信するため、解錠者が暗証番号を容易
に施錠者から受け取ることが可能となり、かつ、解錠者
が暗証番号を記憶して忘れたり、どこかに書いておいて
秘密保持に問題を生じるということが無くなる効果があ
る。また、本発明の電子錠システムは、複数の錠1に識
別番号を付して管理しているため、容易に1台の移動体
端末装置により、複数の錠1の施錠/解錠処理の管理を
容易に行うことができる。
【0026】以上、本発明の一実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、図4に
示すように、移動体端末装置2a,…,2e,2fと錠1との間
に、錠管理装置5を設けたシステム構成も可能である。
この場合、錠1は、錠管理装置5に制御される構成とな
る。錠1と錠管理装置5とは、無線通信によりデータの
授受を行い、錠1に対する施錠/解錠処理が行われる。
【0027】また、移動体端末装置2a,…,2e,2fと錠管
理装置5とは、無線通信によりデータの授受を行い、錠
1に対する施錠/解錠処理が行われる。このとき、錠管
理装置5は、移動体端末装置2a,…,2e,2fからの錠1の
施錠/解錠処理の制御信号より、錠1の識別番号に基づ
き、施錠/解錠処理される錠1を識別して、識別された
錠1の施錠/解錠処理を行う。上述したように、第2の
実施形態は、移動体端末装置2a,…,2e,2fの送受信回路
23が錠管理装置5と無線通信を行い、錠1の送受信装
置1cが錠管理装置5と無線通信を行うこと以外、実施形
態の構成が、一実施形態と同様である。
【0028】次に、錠管理装置5は、図示しないが、上
述したように、移動体端末装置2a,…,2e,2f及び錠1と
の間で無線通信を行うための送受信回路、無線系加入者
網の基地局3と無線通信を行う送受信回路、上記各送受
信回路を制御を行うプロセッサ、このプロセッサの動作
順序が記述されたプログラムが記憶される記憶部(メモ
リ、ハードディスク等)等により構成されている。ま
た、上記記憶部には、施錠/解錠が行われる毎に、錠管
理装置5内のプロセッサにより、錠1の識別番号,暗証
番号,施錠者の電話番号,解錠者の電話番号,施錠/解
錠の日時,解錠許可日時等が対応して記憶される。
【0029】次に、図2,図3及び図4を参照し、一実
施形態の動作例を説明する。錠1がコンテナの扉の開閉
を制御するために使用されるとし、施錠/解錠に使用さ
れる移動体端末装置を携帯電話として説明を行う。ま
た、施錠者が移動体端末装置2aを利用し、解錠者が移動
体端末装置2eを使用しているとする。施錠者は、錠1を
施錠するため、移動体端末装置2aから錠管理装置5に対
して、錠1に対する施錠信号を出力する。この施錠信号
には、複数の錠1のなかから処理対象の錠1を判別する
錠1毎に付けられた識別番号,錠1を解錠する場合の暗
証番号,移動体端末装置2aの電話番号,移動体端末装置
2eの電話番号,解錠処理を可能とする解錠日時とを含ん
でいる。
【0030】錠管理装置5のプロセッサは、送受信回路
を介して、この施錠信号を入力すると、上記記憶部に、
上記識別番号,上記暗証番号,移動体端末装置2aの電話
番号,移動体端末装置2eの電話番号,解錠日時,現在の
日時を対応させて記憶させる。ここで、移動体端末装置
2eの電話番号及び解錠日時は、各々、解錠者が錠1を開
場する場合に必要な条件データの一つとなる。すなわ
ち、錠管理装置5は、解錠における条件データとして、
暗証番号と解錠者の使用する移動体端末装置2eの電話番
号,解錠日時とを記憶部に設定する。
【0031】そして、施錠者は、移動体端末装置2aによ
り、無線系加入者基地局3及び通信網4を経由させて、
電子メール等により解錠者の携帯する移動体端末装置2e
に対して、上記識別番号と上記暗証番号と解錠日時とを
送信する。これにより、移動体端末装置2eは、送受信回
路23を介して上記電子メールを受けることにより、内
部のプロセッサ21がこの電子メールから上記暗証番
号,上記識別番号及び解錠日時を抽出し、この暗証番
号,識別番号及び解錠日時をメモリ22に記憶させる。
【0032】次に、解錠者は、解錠するコンテナまたは
錠管理装置5の近傍へ行き、移動体端末装置2eにより、
錠1の解錠処理を行う。すなわち、移動体端末装置2e
は、解錠者から解錠処理の指令が入力されると、解錠信
号を錠管理装置5に送信する。この解錠信号には、識別
番号,暗証番号,移動体端末装置2eの電話番号及び解錠
日時が含まれている。
【0033】そして、錠管理装置5のプロセッサは、上
記解錠信号が入力されると、この解錠信号に含まれる識
別番号が、記憶部に記憶されているか否かの検出を行
う。ここで、錠管理装置5のプロセッサは、記憶部にお
いて入力された識別番号と一致する識別番号が検出され
ると、入力された解錠日時と、記憶部にこの識別番号に
対応して記憶されている解錠日時との比較を行う。そし
て、錠管理装置5のプロセッサは、入力された解錠日時
と記憶部の解錠日時とが一致することを検出すると、入
力された暗証番号及び電話番号と、記憶部に記憶されて
いる暗証番号及び電話番号との比較を行う。
【0034】そして、錠管理装置5のプロセッサは、入
力された暗証番号及び電話番号と、記憶部に記憶されて
いる暗証番号及び電話番号とが各々一致することを検出
すると、識別番号を含む解錠指令を錠1へ出力するとと
もに、解錠指令を送信した日時を記憶部に、この錠1の
識別番号に対応させて記憶させる。これにより、錠1の
プロセッサ1aは、入力される解錠指令に含まれる識別
番号と、メモリ1bに予め設定されている識別番号との比
較を行う。次に、プロセッサ1aは、上記比較の結果各々
の識別番号が一致した場合に、入出力回路1fに解錠指令
を出力する。これにより、入出力回路1fは、上記解錠指
令が入力されることで、電磁錠1gを解錠させる。そし
て、倉庫の扉が開閉可能となる。
【0035】また、移動体端末装置2eを携帯する解錠者
が、解錠する錠1の付いたコンテナの近傍に居らず、決
められた解錠日時のより定められた日時に解錠が出来な
い場合、この解錠者は他の者に解錠者の権利、すなわち
解錠権を渡すことが出来る。すなわち、解錠者は、移動
体端末装置2eから解錠権変更信号を、解錠権をわたす
者、例えば移動体端末2fを携帯する人に解錠権を渡すと
する。
【0036】このとき、解錠者は、移動体端末装置2eに
より、移動体端末装置2fに対して解錠権を渡すことを示
す解錠権変更信号を、電子メールなどにより無線系加入
者網3及び通信網4を介して、錠管理装置5へ送信す
る。この解錠権変更信号には、移動体端末装置2e(委譲
元)の電話番号,移動体端末装置2f(委譲先)の電話番
号,識別番号,暗証番号とが含まれている。そして、錠
管理装置5のプロセッサは、解錠権変更信号が入力され
ると、この解錠権変更信号に含まれる識別番号が、記憶
部に記憶されているか否かの検出を行う。
【0037】次に、錠管理装置5のプロセッサは、記憶
部において入力された識別番号と一致する識別番号が検
出されると、入力された暗証番号及び委譲元の電話番号
と、記憶部に記憶されている暗証番号及び解錠者の電話
番号との比較を行う。そして、錠管理装置5のプロセッ
サは、入力された暗証番号及び委譲元の電話番号と、記
憶部に記憶されている暗証番号及び解錠者の電話番号と
が各々一致することを検出すると、解錠者の電話番号
を、委譲元の電話番号から、移譲先の電話番号に変更
し、解錠者変更の日時を記憶させて、解錠者の変更の処
理を終了する。
【0038】また、解錠者は、移動体端末装置2eによ
り、移動体端末装置2fに対して解錠権を渡すことを示す
解錠権変更信号を、電子メールなどにより無線系加入者
網3及び通信網4を介して、移動体端末装置2fへ送信す
る。これにより、移動体端末装置2fのプロセッサ22
は、解錠者変更信号が入力されると、この解錠者変更信
号から識別番号,暗証番号及び解錠日時を抽出し、メモ
リ22に記憶させると共に、解錠者の解錠権が委譲され
たことを携帯している人に対して通知する。
【0039】上述において、移動体端末装置を携帯電話
として、携帯者の識別に電話番号を用いていたが、業者
を識別する整理番号や担当者の有する端末のID番号
を、施錠者及び解錠者の識別を行う番号として用いても
可能である。上述したように、本願発明の第2の実施形
態による電子錠システムは、一実施形態の効果に加え
て、錠管理装置5の記憶部の解錠者の識別する電話番号
を書き換えることにより、解錠者の委譲、すなわち解錠
権の委譲を容易に行うことができる効果がある。
【0040】また、第3の実施形態として、例えば、図
1または図4に示す錠1を図5に示す錠1Bに変更する
ことも可能である。この錠1Bは、構成に電源接断回路
1kが設けられた点以外、錠1と同様の構成である。電源
接断回路1kは、信号の受信が無い場合、送受信回路1cの
みを低消費電力の受信モードで生かしておき、プロセッ
サ1a,メモリ1b,入出力回路1f及び電磁錠1g等の他の回
路への電源要求を停止状態とし、信号を受信するとこれ
ら他の回路に電力を供給させ、入力される制御信号に基
づき、錠1Bの施錠/解錠の処理を行う構成としても良
い。
【0041】また、低消費電力で駆動するタイマを電源
接断回路1k内部に設け、送受信回路1c,プロセッサ1a,
メモリ1b,入出力回路1f及び電磁錠1gへの電力供給をオ
フ状態としておき、一定時間毎に送受信回路1cのみの電
力供給をオン状態とし、錠管理装置5または移動体端末
装置2a,…,2fのいずれからかの施錠/解錠の制御信号
が入力されているか否かの判定を送受信装置1cに行わせ
る構成としても良い。このとき、送受信回路1cが錠管理
装置5または移動体端末装置2a,…,2fのいずれからか
の施錠/解錠の制御信号が入力されていることを検出し
た場合、入力される検出信号に基づき、電源接断回路1k
は錠1B内の全ての回路への電力の供給を行い、錠1B
において、施錠/解錠の制御信号に基づく、施錠または
解錠の処理が行われる。
【0042】さらに、錠1B(または錠1でも良い)に
GPS(Grobal Pointing System)を組み込み、錠1B
が位置する場所を、移動体端末装置2a,…,2fまたは錠
管理装置5により検出され、解錠者または施錠者がこの
位置を、移動体端末装置2a,…,2fまたは錠管理装置5
から取得可能にする構成にしても良い。すなわち、動体
端末装置2a,…,2f及び錠管理装置5が、錠1B(また
は錠1)の位置を自動通知する構成でも良い)のGPS
により検出した位置を、解錠者及び施錠者が常に監視す
ることが可能となる。これにより、施錠者が、コンテナ
が運ばれる目的地が、送り先と合っているか否かの検出
を容易に行うことができる。また、解錠を委譲された者
をコンテナの置かれている場所に誘導することが可能と
なる。
【0043】また、錠1B(または錠1でも良い)にカ
メラを組み込み、錠1Bの置かれている周囲の状況を、
このカメラの画像により撮影し、移動体端末装置2a,
…,2fまたは錠管理装置5にこの画像を送信すること
で、解錠者または施錠者がこの画像を、移動体端末装置
2a,…,2fまたは錠管理装置5から取得可能にする構成
にしても良い。これにより、施錠者が解錠者の画像情報
を得られ、かつ、コンテナなどの置かれている周囲の状
況を確認することができる。
【0044】さらに、また、錠1B(または錠1でも良
い)に振動センサを組み込み、錠1Bを解錠者が無理矢
理こじ開けようとする振動を感知し、移動体端末装置2
a,…,2fまたは錠管理装置5にこの異常な振動の検出
を通知し、解錠権を有さない解錠者が無理矢理錠1Bを
こじ開けようとする状況を、施錠者や解錠権を有する正
規の解錠者が移動体端末装置2a,…,2fまたは錠管理装
置5から取得可能にする構成にしても良い。これによ
り、施錠者及び解錠者は、コンテナ内の荷物の盗難など
を未然に防止することが可能となる。
【0045】また、さらに、錠1B(または錠1でも良
い)に温湿度センサを組み込み、錠1Bが付けられたコ
ンテナの周囲の温度及び湿度を感知し、移動体端末装置
2a,…,2fまたは錠管理装置5にこの周囲の温度及び湿
度を通知し、施錠者や解錠者が移動体端末装置2a,…,
2fまたは錠管理装置5から、この温度及び湿度のデータ
を取得可能にする構成にしても良い。これにより、施錠
者及び解錠者は、コンテナ周囲の温度や湿度を常に検出
することができ、例えば、コンテナの置かれている冷凍
庫などの温度調節が異常となり、コンテナ内の荷物を腐
らせるなどの状況を未然に防止することが可能となる。
【0046】また、解錠者が移動体端末装置2a,…,2f
を誤って操作し、倉庫やコンテナ近傍ではなく、遠方で
錠1を解錠する解錠信号を出力してしまったとき、錠1
や錠管理装置5がこの電波を受信すると、解錠処理が行
われて、セキュリティ上、問題となる場合がある。した
がって、解錠される錠1(または錠1B)と解錠者と
が、すなわち、錠1と移動体端末装置とが互いに近傍に
位置していることを錠1(または錠1B)が検出できた
ときに、錠1(または錠1B)の解錠処理が行われる機
構を設ける必要がある。
【0047】このため、例えば、一実施形態の場合、錠
1に音響検出部を設け、移動体端末装置2a,…,2fに音
響信号発生部を設ける(双方で、遠方からの誤操作で解
錠することを防ぐ機構を構成)。そして、移動体端末装
置2a,…,2fは、解錠信号とともに、上記音響信号発生
部により特定の周波数の音響信号を発生し、錠1は、解
錠条件のデータが一致し、かつ、この音響信号を上記音
響検出部が検出した場合に解錠する構成とする。
【0048】また、例えば、第2の実施形態の場合、錠
1Bに音響検出部を設け、移動体端末装置2a,…,2fに
音響信号発生部を設ける(双方で、遠方からの誤操作で
解錠することを防ぐ機構を構成)。そして、移動体端末
装置2a,…,2fは、解錠信号とともに、上記音響信号発
生部により特定の周波数の音響信号を発生し、錠1は、
錠管理装置5から解錠指令が入力され、かつ、この音響
信号を上記音響検出部が検出した場合に解錠する構成と
する。上述した構成により、一実施形態及び第2の実施
形態による電子錠システムは、解錠者が遠方において、
移動体端末装置の誤操作による解錠信号の送信を行った
場合でも、錠1または錠1Bに対する不用意な解錠処理
を防止することが可能となる。また、錠1及び錠1B
は、倉庫やコンテナ等の扉に組み込んでも良いし、取り
外し可能なように可搬型の容器に組み込んだ構成として
も良い。
【0049】
【発明の効果】本発明の電子錠システムには、施錠者と
解錠者とが異なる場合などに、サイバースペースを介し
て、錠を解錠するための暗証番号を電子メール等で、解
錠者の移動体端末装置に送信するため、解錠者が暗証番
号を容易に施錠者から受け取ることが可能となり、か
つ、解錠者が暗証番号を記憶して忘れたり、どこかに書
いておいて秘密保持に問題を生じるということが無くな
る効果がある。また、本発明の電子錠システムは、複数
の錠に識別番号を付して管理しているため、容易に1台
の移動体端末装置により、複数の錠の施錠/解錠処理の
管理を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による電子錠システムの
構成例を示すブロック図である。
【図2】 図1の錠1の構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】 図1の移動体端末装置2a,…2e,2fの構
成例を示すブロック図である。。
【図4】 第2の実施形態による電子錠システムの構成
例を示すブロック図である。
【図5】 第3の実施形態による錠1Bの構成例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 錠 1a,21 プロセッサ 1b,22 メモリ 1c,23,24 送受信回路 1d,23a,24a アンテナ 1f 入出力回路 1g 電磁錠 1h,30 電池 1k 電源接断回路 2a,2e,2f 移動体端末装置 3 無線系加入者網の基地局(無線系加入者網基地局) 4 通信網 5 錠管理装置 25 キー入力部 26 音声入出力回路 27 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E250 AA00 BB08 BB35 BB55 BB57 BB59 CC11 CC21 EE04 FF24 FF36 GG08 GG12 5K027 AA11 HH26 5K048 AA15 BA52 DB01 DC01 DC07 EA16 HA04 5K067 AA32 BB02 BB28 DD17 EE02 HH22

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠と移動体端末装置との間に無線通信手
    段を設け、該無線通信手段を通して前記移動体端末装置
    から前記錠の施錠/解錠を行う手段を備えた電子錠シス
    テム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子錠システムにおい
    て、 前記移動体端末装置から前記錠に対して施錠を行う指令
    を発する施錠者が定める前記錠の解錠を行う解錠者に必
    要な条件を記録する解錠条件記録手段を設け、該解錠条
    件記録手段によって記録されている解錠条件を前記移動
    体端末装置から前記錠に対して解錠を行う指令を発する
    解錠者が満たしているかを判定する手段を備えた電子錠
    システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の電子錠シ
    ステムにおいて、 前記錠と前記移動体端末装置との間に錠管理装置を設
    け、該錠管理装置と前記錠との間に錠管理通信手段を、
    前記移動体端末装置との間に利用者通信手段を設け、該
    利用者通信手段を通して前記移動体端末装置から受信す
    る情報をベースにして施錠/解錠に関する管理を前記錠
    管理装置において集中処理することによって、該錠管理
    通信手段を通して前記錠管理装置から施錠/解錠を行う
    指令を前記錠に発信する電子錠システム。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の電子錠システムにおいて、 搭載する電池からの電源供給の接/断を行う電源接断手
    段を設け、該電源接断手段を通して前記錠の施錠/解錠
    操作を行う時のみ電源を接にし、その他の時には電源を
    断にすることを可能にした電子錠システム。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の電子錠システムにおいて、 前記錠を可搬型の容器に組み込んだ電子錠システム。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の電子錠システムにおいて、 前記移動体端末装置が施錠者及び解錠者に対して、前記
    錠の施錠/解錠操作の操作ガイダンスを画像及び音声に
    より行う電子錠システム。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の電子錠システムにおいて、 前記移動体端末装置または前記錠管理装置が、前記錠が
    具備しているGPSにより、該錠の位置情報を得る電子
    錠システム。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の電子錠システムにおいて、 前記移動体端末装置または前記錠管理装置が、前記錠が
    具備している監視用カメラにより、該錠の周囲の画像情
    報を得る電子錠システム。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の電子錠システムにおいて、 前記移動体端末装置または前記錠管理装置が、前記錠が
    具備している振動センサにより、該錠の周囲の振動情報
    を得る電子錠システム。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項5のいずれかに記
    載の電子錠システムにおいて、 前記移動体端末装置または前記錠管理装置が、前記錠が
    具備している温湿度センサにより、該錠の周囲の温度及
    び湿度情報を得る電子錠システム。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項5のいずれかに記
    載の電子錠システムにおいて、 前記移動体端末装置が前記錠管理装置を介して、他の移
    動体端末装置の携帯者に前記錠の解錠を行う解錠権を委
    譲する電子錠システム。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項5のいずれかに記
    載の電子錠システムにおいて、 前記錠が遠方からの誤操作で解錠することを防ぐ機構を
    備える電子錠システム。
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