JP2002161459A - ラッセル編地 - Google Patents

ラッセル編地

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JP2002161459A
JP2002161459A JP2001313744A JP2001313744A JP2002161459A JP 2002161459 A JP2002161459 A JP 2002161459A JP 2001313744 A JP2001313744 A JP 2001313744A JP 2001313744 A JP2001313744 A JP 2001313744A JP 2002161459 A JP2002161459 A JP 2002161459A
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JP
Japan
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knitted fabric
metal
russell knitted
russell
fabric according
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JP2001313744A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kotari
博幸 小足
Naoki Imaeda
直樹 今枝
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、運動性と防刃性、さらに柔軟性、つ
まり着用性の3つの特性を同時に満足する優れたラッセ
ル編地を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のラッセル編地は、複数本の金属素
線からなる金属ロープを挿入糸として、高強度合成繊維
を鎖糸として編み立てたものであり、制服などの裏地に
取り付けることで刃物の斬りに対する防刃性を付与した
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラッセル編地に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の対刃防護材料としては、身頃全体
が一枚の金属板、特開昭63−152232号公報に記
載のように複数枚の積層板や樹脂含浸加工した高強度積
層織物一体成形品、特開平1−46594号公報に記載
のような小片の金属板組み合わせた構造のものなどが提
案されている。これら防護材料を組み合わせて防刃チョ
ッキとして制服の中に着用したり、シャツの内側に着用
していた。
【0003】また、制服に身につける物としては、特開
平8−334296号公報に記載のようにパラ型アラミ
ド繊維紡糸で織成した布地を積層して表地と裏地の間の
内ポケットに収納したジャケット状防弾衣、特開平11
−183093号公報に記載のように上着本体の裏面側
に防刃用あるいは防弾用の防護プレートを脱着可能に設
けた防護機能付き上着が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
2件の公知例は、着用性について全く配慮がなされてお
らず、非常に硬く運動性に劣るものであった。また、運
動の度に積層板が当たり音がするという欠点があった。
このため、警察官は着用を嫌い常時身に付けていること
ができず危険に晒される時もあった。また、第3番目の
公知例は、柔軟で着用性には優れ、防弾性はあるもの
の、パラ系アラミド繊維100%では防刃性能は十分と
は言えないものであった。第4番目の公知例は、上着に
金属板などの硬質の防護プレートを1枚か、もしくは、
複数枚配置したものであり、着用性が悪く、重くなるた
め胸部など一部しか使用できないものであった。すなわ
ち、従来の技術では、着用性と防刃性を同時に満足でき
るものは存在しなかった。
【0005】本発明は、かかる従来技術の欠点に鑑み、
防護性、特に斬りに対する防刃性、さらに柔軟性、つま
り着用性の3つの特性を同時に満足する優れた耐刃防護
性を有するラッセル編地を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用する。すなわ
ち、本発明は、金属ロープを芯糸とし、合成繊維を鎖糸
とする編糸で構成してなるラッセル編地を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、前記課題、つまり運動
性と防刃性、さらに柔軟性、つまり着用性の3つの特性
を同時に満足する優れた耐刃防護材料について鋭意検討
したところ、金属ロープと合成繊維からなるラッセル編
地によりかかる課題を一挙に解決することを究明したも
のである。
【0008】かかるラッセル編地として、本発明では、
複数本の金属素線からなる金属ロープを使用するが、か
かる金属ロープとしては、好ましくはステンレスおよび
炭素鋼から選ばれた少なくとも1種であるロープが使用
される。かかるロープとしては、好ましくは、直径が
0.03〜0.20mmの素線を、好ましくは21本〜4
9本を撚り合わせてなるロープが使用され、さらに好ま
しくは該ロープの直径として、0.4〜1.5mmに仕上
げたものが使用される。しかし、材料はこれに限定され
るものでない。また、素線の構成本数としては、7本の
素線を撚り合わせた形のものを1本として使用し、これ
を好ましくは3〜7束撚り合わせたもの、更に好ましく
は7本の素線を7束撚り合わせた49本のものが最適に
使用される。即ち構成本数が多いほど素線が細く柔軟に
なり好ましい。また、金属ロープの直径は、好ましくは
0.4〜1.2mmの範囲が最適である。金属ロープ直径
が細いと高密度にしないと防刃性が得られずコストが高
くつき、太すぎると粗硬になるため、好ましくは0.5
〜1.2mmであるのがよい。また、金属ロープの端面を
触ったときのチクリ感を防ぐとともに切断面のバラケを
防止、および布帛などの構造体を熱固定するために、た
とえば該金属ロープをナイロン樹脂などの熱可塑性樹脂
で被覆することが望ましい。
【0009】次に、本発明のラッセル編地を構成する合
成繊維は、高強度ナイロン、ポリエステル、パラ系ポリ
アミド繊維、高強度ポリエチレンなどを使用することが
できるが、強くて耐熱性が高いパラ系ポリアミド繊維が
最も好ましく使用される。即ち糸強度が5.3cN/d
tex以上の繊維が防刃性の上から好ましく使用され
る。
【0010】ラッセル編はこれら金属ロープと合成繊維
との交編が好ましいが、本発明のラッセル編地は、金属
ロープを芯糸に挿入し、合成繊維を鎖編糸にして、目合
い5〜20mmの編地が好ましく採用される。
【0011】次に、該ラッセル編地を制服に取付ける方
法について述べる。まず、ラッセル編地を制服の左右の
前見頃と後身頃の形状に裁断し、金属ロープが表面また
は裏面に出現すると、肌触り、手触りに違和感があるた
め、かかるラッセル編地を高密度の綿布またはポリエス
テル布などの袋に包み、裏地にファスナー、面ファスナ
ーなどで取り付け、脱着自在な構造の制服に仕上げる。
場合によっては、前身頃のみラッセル編地を挿入するこ
ともできるが、好ましくは前後左右にバランスよく取付
けた方がよい。かかる制服には、スーツ地、ジャンパー
タイプの出動型など警察官、警備員等のユニフォーム全
てが含まれる。
【0012】かくして得られる本発明のラッセル編地を
用いた制服は、ナイフ、出刃包丁でどの角度から斬りつ
けられても金属ロープで食い止めることができるという
効果を奏するものである。
【0013】本発明を図面により、以下説明する。
【0014】図1は、本発明のラッセル編地を用いたス
ーツタイプの制服の一例を示す概略図である。この制服
1は、本発明のラッセル編地を前身頃2と後身頃3に裏
地に面ファスナーで取り付けたものである。また、胸部
には金属板4を挿入して心臓部を強化したものである。
【0015】図2は、本発明のラッセル編地からなるシ
ート状物の一例を示す概略図である。芯糸に金属ロープ
を挿入し、鎖糸を高強度糸で編み立てたラッセル編地7
を拡げて縫糸8で織物9に固定したものである。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されない。 実施例1 ナイロン樹脂で被覆した炭素鋼ロープ(太さ0.8mm、
炭素鋼素線を7×7本撚り合わせた49本で構成)を芯
糸に使用し、鎖糸に単糸強度8cN/dtex、総繊度
1650dtexのポリエステル高強度糸で目合い10
mmのラッセル編地を作成した。出来上がった編地をポリ
エステル織物と合わせて周辺を縫製した後、ラッセル編
地が中に入るように制服の裏地に取り付けた。
【0017】出来上がった制服を、シャルピー試験機に
取付け、高さ50cから出刃包丁の荷重を3kgに合わせ
て落下衝撃試験を実施した。この時のエネルギーは15
ジュールであった。その結果、出刃包丁15ジュールの
エネルギーで不貫通であった。また、織物より更に柔軟
な製品が得られた。 比較例1 パラ系ポリアミド糸1650dtexからなる平織物を
5枚積層し、制服の裏地に取付て縫製した。このように
して得られた防護制服をシャルピー試験機に取付け、実
施例1と同様に落下衝撃試験で15ジュールのエネルギ
ーで出刃包丁を斬りつけて評価した結果、一部が裏地ま
で切れた。また、柔軟ではあるが、重くなり着用性が好
ましくなかった。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、斬りに対する防刃性に
優れ、軽量でかつ薄く、柔軟な、ラッセル編地を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この図は、本発明のラッセル編地を組み込ん
だスーツタイプの制服の概略図の一例である。
【図2】 この図は、本発明のラッセル編地を織物に取
付けたシート状物の概略図である。
【符号の説明】
1 :防護服 2 :ラッセル編地前身頃部 3 :ラッセル編地後身頃部 4 :金属板 7 :ラッセル編地 8 :縫糸 9 :シート状物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属ロープを芯糸とし、合成繊維を鎖糸と
    する編糸で構成してなるラッセル編地。
  2. 【請求項2】金属ロープは、直径が0.03〜0.20
    mmの範囲内にある複数本の金属素線を撚り合わせたも
    のである、請求項1に記載のラッセル編地。
  3. 【請求項3】金属ロープは、直径が0.03〜0.20
    mmの範囲内にある複数本の金属素線を撚り合わせてな
    る集合素線の複数本を撚り合わせたものである、請求項
    1に記載のラッセル編地。
  4. 【請求項4】金属素線が、ステンレスおよび炭素鋼から
    選ばれた少なくとも1種である、請求項2または3に記
    載のラッセル編地。
  5. 【請求項5】金属ロープは、直径が0.4〜1.2mmの
    範囲内にある、請求項2または3に記載のラッセル編
    地。
  6. 【請求項6】金属ロープが熱可塑性樹脂で被覆されてい
    る、請求項1〜5のいずれかに記載のラッセル編地。
  7. 【請求項7】合成繊維がパラ系アラミド繊維である、請
    求項1〜6のいずれかに記載のラッセル編地。
  8. 【請求項8】目合いが5〜20mmの範囲内にある、請
    求項1〜7のいずれかに記載のラッセル編地。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7772142B2 (en) 2005-10-06 2010-08-10 Major Corporation Protective material, lining, edge cover, and packing tape

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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