JP2002161088A - ベンゾフラン誘導体、その製造法および用途 - Google Patents

ベンゾフラン誘導体、その製造法および用途

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JP2002161088A
JP2002161088A JP2001314027A JP2001314027A JP2002161088A JP 2002161088 A JP2002161088 A JP 2002161088A JP 2001314027 A JP2001314027 A JP 2001314027A JP 2001314027 A JP2001314027 A JP 2001314027A JP 2002161088 A JP2002161088 A JP 2002161088A
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Shigenori Ookawa
滋紀 大川
Yasuyoshi Arikawa
泰由 有川
Hironori Kato
浩紀 加藤
Masahiro Okura
政宏 大倉
Masaki Sedo
正記 瀬藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】優れた神経変性疾患予防・治療剤を提供する。 【解決手段】一般式(I)で表される化合物若しくはそ
の塩又はそのプロドラッグ。化合物の具体的な一例を挙
げると次のものがある。2−(2,2,4,6,7−ペ
ンタメチル−3−フェニル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル)イソインドリン

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規ベンゾフラン
誘導体、その製造法及びそれを含有する医薬組成物に関
する。更に詳しくは、神経栄養因子様作用、神経栄養因
子活性増強作用、神経変性抑制作用、βアミロイド毒性
抑制作用等の優れた医薬作用を有し、神経変性疾患等の
予防・治療用の医薬として有効な化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】神経変性疾患は、神経細胞死という破壊
的な損傷をもたらす進行性の疾患である。主な神経変性
疾患としては、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋
萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病等の中枢
神経疾患や糖尿病性神経障害に代表される末梢神経障害
等が知られている。その多くは老化と関係しており、実
際加齢と共に発症が増加するが、時に中年から更に若い
年齢においても発病することがある。脳の構造や機能に
関する研究の結果、神経伝達物質や神経栄養因子の役割
等が徐々に解明されつつあるが、神経変性疾患の原因に
ついてはまだ未知の部分が多い。唯一パーキンソン病の
みは、特定の神経伝達物質、即ちドーパミンとの関連が
明らかにされ、ドーパミンの前駆物質であるL−ドーパ
が神経症状を軽減し、機能を回復させる薬として使われ
ている。しかしながら、L−ドーパが神経変性の進行を
抑制するわけではなく、病状の進行即ちドーパミン神経
の変性・脱落と共にL−ドーパの効果は徐々に失われて
いく。また、アルツハイマー病はアセチルコリン神経細
胞やモノアミン系神経細胞等多種の神経細胞が変性・脱
落する疾患であるが、これに対する薬として、コリンエ
ステラーゼの阻害薬が上市あるいは開発中である。しか
しながら、これにおいてもパーキンソン病におけるL−
ドーパ同様、神経症状を一時的に改善する対症療法の域
をでない。このようにアルツハイマー病やパーキンソン
病を含め、細胞死を引き起こす因子の毒性から神経細胞
を保護し、神経変性疾患の進行を抑制する薬物は現在報
告されていない。また、神経変性疾患における細胞死
は、それぞれの疾患に特有の因子の毒性により引き起こ
されるとされ、例えばアルツハイマー病では内因性のβ
アミロイドが細胞死を引き起こす因子として考えられて
いる。βアミロイドはアルツハイマー病患者の脳内にみ
られる神経病理学的特徴である老人斑を構成する蛋白質
で、40から43個のアミノ酸からなる。このβアミロ
イドを海馬神経細胞の初代培養系に加えると神経細胞死
が起こることが明らかにされており[サイエンス(scie
nce)、245巻、417−420頁、1989年]、またβアミロイ
ドの凝集が、その毒性発現に必須であること等が示され
ている[ニューロバイオロジー オブ エイジング(Neuro
biology of Aging)、13巻、587−590頁、1992年及びジ
ャーナル オブモレキュラー バイオロジー(Journal of
Molecular Biology)、218巻、149−163頁、1991
年]。βアミロイドの毒性発現メカニズムについては、
1)βアミロイドがイオンチャンネルを形成し、カルシ
ウムイオンを流入させる、2)βアミロイドがフリーラ
ジカルの発生を促進する、3)βアミロイドがタウ蛋白
キナーゼI(TPK−I)を活性化し、タウのリン酸化
が亢進される、4)βアミロイドがミクログリアを活性
化し、ミクログリアから神経毒が分泌される等が考えら
れている。最近になって、IGF−1(インスリン様成
長因子)、NGF(神経成長因子)等の神経栄養因子
が、βアミロイド等による神経細胞のアポトーシスを抑
制し、そのメカニズムとしてPI−3キナーゼの活性化
によるTPK−I/GSK−3β(グリコーゲン シン
ターゼ キナーゼ3)の阻害が関与することが明らかと
なった[ジャーナル オブ ニューロサイエンス (J. Ne
urosci.)、11巻、2552−2563頁、1991年、サイエンス
(Science)、267巻、2003−2006頁、1995年及びザ ジ
ャーナル オブ バイオロジカル ケミストリー(J. Biol.
Chem.)、272巻、154−161頁、1997年]。βアミロイド
によってPI−3キナーゼが阻害され、TPK−I/G
SK−3βが活性化されると、ピルビン酸脱水素酵素
(PDH)の阻害によりアセチルコリンの合成反応系に
影響し、アセチルコリンの含量も低下する。このことは
アルツハイマー病患者の脳でアセチルコリンの含量が低
下していることとも一致し、逆にPI−3キナーゼを活
性化することにより、神経細胞死を防止するのみなら
ず、脳内のアセチルコリン含量の増加をもたらし神経症
状を改善することが期待される。更にTPK−I/GS
K−3βの阻害により、アルツハイマー病で低下してい
る脳内グルコース利用率の増加も期待することができる
[ザ ジャーナル オブ バイオロジカル ケミストリー
(J. Biol. Chem.)、269巻、3568−3573頁、1994年及
びエンドクリノロジー(Endocrinology)、125巻、314
−320頁、1989年]。また、フラン環又はジヒドロフラ
ン環と縮合したベンゼン環に、縮合含窒素複素環基を有
する化合物としては以下の化合物が報告されている。 1)骨吸収及び骨代謝の抑制作用を有するとして式
【化24】 〔式中、Rは水素、低級アルキル、アシル基、アミ
ノ、アシルアミノ、ニトロ、ハロゲン又は1個以上の適
当な置換基を有していてもよいヒドロキシ低級アルキル
であり、Rは水素、低級アルキル、アシル基、低級ア
ルコキシ、アシル低級アルキル、アリール、シアノ、モ
ノ(又はジ又はトリ)ハロ低級アルキル、低級アルキル
チオ又は1個以上の適当な置換基を有していてもよいヒ
ドロキシ低級アルキルであり、Rは水素、低級アルキ
ル、低級アルケニル、シクロ低級アルキル低級アルキ
ル、ハロゲン、アシル基、アシル低級アルキル、アシル
アミノ、アシルアミノ低級アルキル、アシル低級アルケ
ニル、アシルオキシ低級アルキル、アシル低級アルキル
チオ低級アルキル、アミノ低級アルキル、モノ(又は
ジ)低級アルキルアミノ、低級アルキルチオ低級アルキ
ル、1個以上の適当な置換基を有していてもよいヒドロ
キシイミノ低級アルキル、1個以上の適当な置換基を有
していてもよいヒドロキシ低級アルキル、ヒドロキシ低
級アルキルチオ低級アルキル、シアノ低級アルキル、1
個以上の適当な置換基を有していてもよいモノ(又は
ジ)低級アルコキシ低級アルキル、1個以上の適当な置
換基を有していてもよいアリールで置換された低級アル
キル、モノ(又はジ)低級アルキルアミノ低級アルキ
ル、1個以上の適当な置換基を有していてもよい複素環
基で置換された低級アルキル、1個以上の適当な置換基
を有していてもよい複素環基、複素環チオ、複素環チオ
低級アルキル、複素環オキシ、複素環オキシ低級アルキ
ル、複素環アミノイミノ低級アルキル、アリール、アミ
ノ又はニトロであり、RとRとは互いに連結して、
(1)1個以上の適当な置換基を有していてもよい低級
アルキレン、(2)1個以上の適当な置換基を有してい
てもよい低級アルケニレン又は(3)式−(A)−W
−(A)− [ここに、A及びAは各々、1個以上
の適当な置換基を有していてもよい低級アルキレン又は
1個以上の適当な置換基を有していてもよい低級アルケ
ニレンであり、Wは−S−、−S(O)−又は−N(R)
−(ここに、Rは水素、低級アルキル又はアシル基で
ある)であり、m及びnは各々整数0又は1である]の
基を形成していてもよく、XはO又はSであり、Yはビ
ニレン又は式−NHCO−、−NHSO−、−OCO
−、−OCH−、−NHCOCO−、−NHCOCH
=CH−、−NHCOCH−、−NHCONH−又は
−N(R)CO−(ここに、Rは低級アルキルであ
る)の基であり、Zは1個以上の適当な置換基を有して
いてもよい複素環基又は1個以上の適当な置換基を有し
ていてもよいアリールであり、lは整数0又は1であ
り、- - - は単結合又は二重結合を表わす。〕で表され
る化合物及びその医薬として許容しうる塩、及び具体的
【化25】 (WO 95/29907及び特表平9−512795
号公報)。 2)過酸化脂質生成抑制作用を有するとして式
【化26】 〔式中、Rは、水素原子、ニトロ基、−N(R)R
で表される基であり、ここでR及びRは、水素原
子、低級アルキル基、低級アルケニル基、アリール基、
アラルキル基、アシル基、アロイル基、置換もしくは無
置換のカルバモイル基又は置換もしくは無置換のチオカ
ルバモイル基であり、更にR及びRは一体となり環
状のアミノ基を形成してもよい。R及びRは水素原
子又は低級アルキルである。〕で表される3,5−ジヒ
ドロキシヘプタン酸誘導体、及び式
【化27】 〔式中、Rは、水素原子、ニトロ基、−N(R)R
で表される基であり、ここでR及びRは、水素原
子、低級アルキル基、低級アルケニル基、アリール基、
アラルキル基、アシル基、アロイル基、置換もしくは無
置換のカルバモイル基又は置換もしくは無置換のチオカ
ルバモイル基であり、更にR及びRは一体となり環
状のアミノ基を形成してもよい。R及びRは水素原
子又は低級アルキルである。Rは、水素原子、低級ア
ルキル基、アルカリ金属又はアルカリ土類金属であ
る。〕で表される3,5−ジヒドロキシヘプタン酸誘導
体(特開平5−194466号公報)。 3)除草剤であるとして式
【化28】 〔式中、RはH,Cl,F,C−Cアルキル又はC
−Cアルコキシ;R はH,F,Cl,Br,CH
,OCH,CN,CF,OCF又はOCF
H;XはO;RはH,CH又はCHCH
はH,C−Cハロアルキル,CRCN,
CN,CR,COCl,COR,C(NO
)R,CO,CONR,CHR
H,CO(CH )Si(CH),CONRSO
CH,CHRCO,CONHCH(CH)
CONHCH(CH)COCH,CHRCO
,CHROSO(C−Cアルキル),CHR
OC(O)R,CHROC(O)N(R),CHR
OC(O)N(R)OCH,CHROC(O)N(R
)Ph,HC=CH又はC≡CH;RはH,C
−Cアルキル,C−Cハロアルキル,C−C
アルケニル,C−Cアルキニル,C−Cハロア
ルケニル,フェニル,C−Cアルキルフェニル,C
−Cアルコキシカルボニルアルキル又は(CH
O);bは1ないし6;mは1;nは1又は
2;Jは
【化29】 (式中、X及びYはそれぞれO又はSを示す)等を示
す。〕で表される化合物(USP 4,881,96
7)。 4)抗菌作用を有するとして式
【化30】 〔式中、m及びnは0又は1で、m及びnの合計が1、
Rが水素又は低級アルキル、R'はR,
【化31】 RとR'が共に(CH)N−N=,
【化32】 を形成するか、あるいはピロール又はピロリジンを形
成、R''はR、低級アルキル、CF−又はClCH
−、R'''は低級アルキル又はCF−を示す。〕で表
される化合物又はその薬理学的に許容されうる塩(US
P 4,212,865)。 5)合成中間体である式
【化33】 で表される化合物[テトラヘドロン レターズ(Tetrahed
ron Letters)、37巻、51号、9183-9186頁、1996年]。 6)過酸化脂質生成抑制作用を有する式
【化34】 〔式中、R及びRは同一又は異なって、水素原子、
アシル基、アルコキシカルボニル基、それぞれ置換基を
有していてもよい脂肪族基又は芳香環基、R、R
びRは、同一又は異なって、アシル化されていてもよ
い水酸基、それぞれ置換基を有していてもよいアミノ
基、アルコキシ基又は脂肪族基であるか、又はR、R
及びRのうち二つが置換基を有していてもよい炭素
同素環を形成していてもよく、R及びRは、同一又
は異なって、置換基を有していてもよい脂肪族基、しか
も、R及びRのうち少なくとも一つはα位がメチレ
ン、R 及びRは、同一又は異なって、水素原子又は
それぞれ置換基を有していてもよい脂肪族基又は芳香環
基を示す。〕で表される化合物又はその塩(EP−A−
483772及び特開平5−140142号公報)。 7)骨吸収抑制作用を有するとして式
【化35】 〔式中、Rはホルミル、カルバモイル低級アルキル、
チオモルホリノカルボニル低級アルキル、チオモルホリ
ノカルボニル低級アルキルS−オキシド、ピリジルアミ
ノカルボニル低級アルキル、ピラゾリルアミノカルボニ
ル低級アルキル、トリアゾリルアミノカルボニル低級ア
ルキル、1個以上の適当な置換基を有していてもよいキ
ノリルアミノカルボニル低級アルキル、3−ピリジル低
級アルキルアミノカルボニル低級アルキル、4−ピリジ
ル低級アルキルアミノカルボニル低級アルキル、ピリジ
ルエチルアミノカルボニル低級アルキル、ピリジル低級
アルキルアミノカルボニル低級アルキルN−オキシド、
ベンズイミダゾリル低級アルキルアミノカルボニル低級
アルキル、N−ピリジル低級アルキル−N−アシル低級
アルキルアミノカルボニル低級アルキル、N−ピリジル
−N−低級アルキルアミノカルボニル低級アルキル、低
級アルキルアミノカルボニル低級アルキル、ジ低級アル
キルアミノカルボニルメチル、キノリル、2−ヒドロキ
シエチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、シア
ノ低級アルキル、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル、
ピリジル低級アルキル、トリアゾリル低級アルキル、1
個以上の適当な置換基を有していてもよいピラゾリル低
級アルキル、1個以上の適当な置換基を有していてもよ
いピリミジニル低級アルキル、1個以上の適当な置換基
を有していてもよいジヒドロフタラジニル低級アルキ
ル、1個以上の適当な置換基を有していてもよいオキサ
ジアゾリル低級アルキル、1個以上の適当な置換基を有
していてもよい複素環低級アルケニル、1個以上の適当
な置換基を有していてもよい低級アルコキシ低級アルキ
ルアミノ低級アルキル、1個以上の適当な置換基を有し
ていてもよいアリール低級アルキルアミノカルボニル低
級アルキル、1個以上の適当な置換基を有していてもよ
いアリールアミノカルボニル低級アルキル、1個以上の
適当な置換基を有していてもよいアリールチオ低級アル
キル、低級アルキル又はイミダゾリル低級アルキルであ
り、Rは低級アルキル、保護されたカルボキシ又はシ
アノであり、Rはハロゲン又は低級アルキルであり、
は水素、ニトロ又はアミノであり、Rはハロゲ
ン、低級アルキル又はニトロである。但し、1)R
メチルであるときには、Rは保護されたカルボキシ又
はシアノであり、2)Rがイミダゾリルメチルである
ときには、Rは保護されたカルボキシ又はシアノであ
るものとする。〕で表される化合物又はその塩(特開平
9−124633号公報)。 8)ナトリウムチャンネル調節作用を有する式
【化36】 〔式中、R及びRはそれぞれ水素原子、置換基を有
していてもよい低級アルキル又はアシル、R、R
びRはそれぞれ置換基を有していてもよい低級アルキ
ル又は置換基を有していてもよい低級アルコキシ、ある
いはR及びRは一緒になって5又は6員同素環を形
成していてもよく、Rは低級アルキル、Arは置換基
を有していてもよい芳香族基、A環は置換基を有してい
てもよい5ないし8員含窒素複素環、Xは置換基を有し
ていてもよい低級アルキレン、Yは炭素原子又は窒素原
子、ZaはCH、COCH(R)、OCH(R)、S
CH(R)又はN(R10)CH(R)(式中、Rは水
素原子又は置換基を有していてもよい芳香族基、R
は水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基又は
アシルを示す)で表される基、Zbは結合手又は置換基
を有していてもよく、かつ、酸素原子、窒素原子又は硫
黄原子を介していてもよい2価の脂肪族炭化水素基、及
びmは1ないし3の整数を示す〕で表される化合物又は
その塩(WO 98/08842)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】低分子で脳内移行性に
優れ、神経栄養因子様作用や神経栄養因子活性増強作用
を有する化合物はアルツハイマー病等の神経変性疾患に
おける神経細胞死を抑制し、かつ症状を改善することが
可能と考えられる。そこで、神経栄養因子様作用や神経
栄養因子活性増強作用を有し、更にβアミロイドの細胞
毒性を抑制して神経細胞を保護、又は細胞死を引き起こ
す因子の毒性から神経細胞を保護する作用等の優れた医
薬作用を有する、神経変性疾患の予防・治療剤等の医薬
として有用な化合物の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意探索
した結果、フラン環あるいはジヒドロフラン環と縮合し
たベンゼン環が式
【化37】 (式中の記号は下記と同意義を示す)で表される基で置
換されていることに化学構造上の特徴を有する式
【化38】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
子、置換基を有していてもよい炭化水素基又は置換基を
有していてもよい複素環基を示すか、あるいはRとR
が、隣接する炭素原子と共に置換基を有していてもよ
い3ないし8員同素又は複素環を形成していてもよく、
3aは水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素
基又は置換基を有していてもよい複素環基を示し、- -
- は単結合又は二重結合を示し、A環は置換基を有して
いてもよいベンゼン環を示し、B環はハロゲン又は置換
基を有していてもよい炭化水素基で置換されていてもよ
い5ないし7員含窒素複素環を示し、C環は式
【化39】 (式中、各記号は前記と同意義を示す)で表される基の
他に更にハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級ア
ルキル、ハロゲン化されていてもよい低級アルコキシ及
びハロゲン化されていてもよい低級アルキルチオから選
ばれる置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。〕
で表される新規化合物又はその塩〔以下、化合物(I
a)と略記することもある〕を初めて合成し、この化合
物(Ia)がその特異な化学構造に基づいて予想外にも
優れた神経栄養因子様作用、神経栄養因子活性増強作
用、βアミロイドの細胞毒性抑制作用等の医薬作用を有
すること、また、化合物(Ia)を含む式
【化40】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
子、置換基を有していてもよい炭化水素基又は置換基を
有していてもよい複素環基を示すか、あるいはRとR
が、隣接する炭素原子と共に置換基を有していてもよ
い3ないし8員同素又は複素環を形成していてもよく、
3aは水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素
基又は置換基を有していてもよい複素環基を示し、- -
- は単結合又は二重結合を示し、A環は置換基を有して
いてもよいベンゼン環を示し、Ba環は置換基を有して
いてもよい5ないし7員含窒素複素環を示し、Ca環は
【化41】 (式中、各記号は前記と同意義を示す)で表される基の
他に更に置換基を有していてもよいベンゼン環を示
す。〕で表される化合物又はその塩〔以下、化合物(I
a')と略記することもある〕がCa環上の置換基
【化42】 の特異な化学構造に基づいて神経栄養因子様作用、神経
栄養因子活性増強作用、βアミロイドの細胞毒性抑制作
用等を有すること、更にこれらの化合物(Ia)及び化
合物(Ia')が毒性も極めて低く、脳内移行性にも優
れ、神経変性抑制作用等を有し、医薬として十分満足で
きるものであることを見出した。さらに、本発明者ら
は、フラン環あるいはジヒドロフラン環と縮合したベン
ゼン環が式 −NR(R)(Rは芳香族基を含有
する基)で表される基で置換され、かつベンゾフラン環
又はジヒドロフラン環の3位がアリール基で置換基され
ていることに化学構造上の特徴を有する式
【化43】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
子、置換基を有していてもよい炭化水素基又は置換基を
有していてもよい複素環基を示すか、あるいはRとR
が隣接する炭素原子と共に置換基を有していてもよい
3ないし8員同素又は複素環を形成していてもよく、R
3bは置換基を有していてもよいC6−14アリール基
を示し、Rは(1)置換基を有していてもよい芳香族
基で置換され、かつ更に置換基を有していてもよい脂肪
族炭化水素基又は(2)置換基を有していてもよい芳香
族基を含有するアシル基を示し、Rは水素原子、C
1−6アルキル基又はアシル基を示し、- - - は単結合
又は二重結合を示し、C環は式−NR(R)(式
中、各記号は前記と同意義を示す)で表される基の他に
更に置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。〕で
表される新規化合物又はその塩〔以下、化合物(Ib)
と略記することもある〕を初めて合成し、得られた化合
物(Ib)がその特異な化学構造に基づいて予想外にも
優れた神経栄養因子様作用、神経栄養因子活性増強作
用、βアミロイドの細胞毒性抑制作用等の医薬作用を有
すること、更にこれらの化合物が毒性も極めて低く、脳
内移行性にも優れ、神経変性抑制作用等を有する医薬と
して十分満足できるものであることを見出した。本発明
者らは、これらの知見に基づいて、さらに検討を重ねた
結果、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、 1.式
【化44】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
子、置換基を有していてもよい炭化水素基又は置換基を
有していてもよい複素環基を示すか、あるいはRとR
が、隣接する炭素原子と共に置換基を有していてもよ
い3ないし8員同素又は複素環を形成していてもよく、
- - - は単結合又は二重結合を示し、Wは(i)式
【化45】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環を
示し、B環はハロゲン又は置換基を有していてもよい炭
化水素基で置換されていてもよい5ないし7員含窒素複
素環を示す〕で表わされる基又は(ii)式
【化46】 〔式中、Rは(1)置換基を有していてもよい芳香族
基で置換され、かつ更に置換基を有していてもよい脂肪
族炭化水素基又は(2)置換基を有していてもよい芳香
族基を含有するアシル基を示し、Rは水素原子、C
1−6アルキル又はアシル基を示す〕で表される基を示
し、WがWaのとき、Rは水素原子、置換基を有して
いてもよい炭化水素基又は置換基を有していてもよい複
素環基を示し、C環はWaで表される基の他に更にハロ
ゲン、ハロゲン化されていてもよい低級アルキル、ハロ
ゲン化されていてもよい低級アルコキシ及びハロゲン化
されていてもよい低級アルキルチオから選ばれる置換基
を有していてもよいベンゼン環を示し、WがWbのと
き、Rは置換基を有していてもよいC6−14アリー
ル基を示し、C環はWbで表される基の他に更に置換基
を有していてもよいベンゼン環を示す。ただし、- - -
が二重結合を示す時、部分構造
【化47】 は、
【化48】 を示す。〕で表わされる化合物又はその塩、 2.式
【化49】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
子、置換基を有していてもよい炭化水素基又は置換基を
有していてもよい複素環基を示すか、あるいはRとR
が、隣接する炭素原子と共に置換基を有していてもよ
い3ないし8員同素又は複素環を形成していてもよく、
3aは水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素
基又は置換基を有していてもよい複素環基を示し、- -
- は単結合又は二重結合を示し、A環は置換基を有して
いてもよいベンゼン環を示し、B環はハロゲン又は置換
基を有していてもよい炭化水素基で置換されていてもよ
い5ないし7員含窒素複素環を示し、C1環は式
【化50】 (式中、各記号は前記と同意義を示す)で表される基の
他に更にハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級ア
ルキル、ハロゲン化されていてもよい低級アルコキシ及
びハロゲン化されていてもよい低級アルキルチオから選
ばれる置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。た
だし、- - - が二重結合を示す時、部分構造
【化51】 は、
【化52】 を示す。〕で表される化合物又はその塩、 3.式
【化53】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
子、置換基を有していてもよい炭化水素基又は置換基を
有していてもよい複素環基を示すか、あるいはRとR
が隣接する炭素原子と共に置換基を有していてもよい
3ないし8員同素又は複素環を形成していてもよく、R
3bは置換基を有していてもよいC6−14アリール基
を示し、Rは(1)置換基を有していてもよい芳香族
基で置換され、かつ更に置換基を有していてもよい脂肪
族炭化水素基又は(2)置換基を有していてもよい芳香
族基を含有するアシル基を示し、Rは水素原子、C
1−6アルキル基又はアシル基を示し、- - - は単結合
又は二重結合を示し、C環は式−NR(R)(式
中、各記号は前記と同意義を示す)で表される基の他に
更に置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。ただ
し、- - - が二重結合を示す時、部分構造
【化54】 は、
【化55】 を示す。〕で表される化合物又はその塩、 4.R及びRが、同一又は異なって、(i)水素原
子、(ii)(1)ハロゲン、(2)C1−3アルキレンジ
オキシ、(3)ニトロ、(4)シアノ、(5)ハロゲン化
されていてもよいC1−6アルキル、(6)ハロゲン化
されていてもよいC 2−6アルケニル、(7)ハロゲン
化されていてもよいC2−6アルキニル、(8)ハロゲ
ン化されていてもよいC3−6シクロアルキル、(9)
6−14アリール、(10)ハロゲン化されていてもよ
いC1−6アルコキシ、(11)ハロゲン化されていても
よいC1−6アルキルチオ又はメルカプト、(12)ヒド
ロキシ、(13)アミノ、(14)モノ−C1−6アルキル
アミノ、(15)モノ−C6−14アリールアミノ、(1
6)ジ−C1−6アルキルアミノ、(17)ジ−C
6−14アリールアミノ、(18)ホルミル、カルボキ
シ、カルバモイル、C1−6アルキル−カルボニル、C
3−6シクロアルキル−カルボニル、C1−6アルコキ
シ−カルボニル、C6−14アリール−カルボニル、C
7−16アラルキル−カルボニル、C6−14アリール
オキシ−カルボニル、C7−16アラルキルオキシ−カ
ルボニル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素
原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は
6員複素環カルボニル、モノ−C1−6アルキル−カル
バモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C
6−14アリール−カルバモイル、チオカルバモイル、
炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環
カルバモイル、C1−6アルキルスルホニル、C
6−14アリールスルホニル、C1−6アルキルスルフ
ィニル及びC6−14アリールスルフィニルから選ばれ
るアシル、(19)ホルミルアミノ、C1−6アルキル−
カルボキサミド、C6−14アリール−カルボキサミ
ド、C1−6アルコキシ−カルボキサミド、C1−6
ルキルスルホニルアミノ及びC6−14アリールスルホ
ニルアミノから選ばれるアシルアミノ、(20)C1−6
アルキル−カルボニルオキシ、C6−14アリール−カ
ルボニルオキシ、C1−6アルコキシ−カルボニルオキ
シ、モノ−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ、ジ
−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ、C6− 14
アリール−カルバモイルオキシ及びニコチノイルオキシ
から選ばれるアシルオキシ、(21)C1−6アルキル、
6−14アリール及び炭素原子以外に窒素原子,硫黄
原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4
個含む5ないし10員芳香族複素環基から選ばれる置換
基を1ないし3個有していてもよい5ないし7員飽和環
状アミノ、(22)炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及
び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む
5ないし10員芳香族複素環基、(23)スルホ及び(2
4)C6−14アリールオキシ、から選ばれる置換基を
1ないし5個それぞれ有していてもよいC1−6アルキ
ル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、
3−6シクロアルキル基又はC6−14アリール基;
又は(iii)(1)ハロゲン、(2)C1−3アルキレン
ジオキシ、(3)ニトロ、(4)シアノ、(5)ハロゲン
化されていてもよいC1−6アルキル、(6)ハロゲン
化されていてもよいC2−6アルケニル、(7)ハロゲ
ン化されていてもよいC 2−6アルキニル、(8)ハロ
ゲン化されていてもよいC3−6シクロアルキル、
(9)C6−14アリール、(10)ハロゲン化されてい
てもよいC1−6アルコキシ、(11)ハロゲン化されて
いてもよいC1−6アルキルチオ又はメルカプト、(1
2)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モノ−C1−6
アルキルアミノ、(15)モノ−C6−14アリールアミ
ノ、(16)ジ−C1−6アルキルアミノ、(17)ジ−C
6−14アリールアミノ、(18)ホルミル、カルボキ
シ、カルバモイル、C1−6アルキル−カルボニル、C
3−6シクロアルキル−カルボニル、C1−6アルコキ
シ−カルボニル、C6−14アリール−カルボニル、C
7−1 アラルキル−カルボニル、C6−14アリール
オキシ−カルボニル、C7−1 アラルキルオキシ−カ
ルボニル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素
原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は
6員複素環カルボニル、モノ−C1−6アルキル−カル
バモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C
6−14アリール−カルバモイル、チオカルバモイル、
炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環
カルバモイル、C1−6アルキルスルホニル、C
6−14アリールスルホニル、C1−6アルキルスルフ
ィニル及びC6−14アリールスルフィニルから選ばれ
るアシル、(19)ホルミルアミノ、C1−6アルキル−
カルボニルアミノ、C6−14アリール−カルボニルア
ミノ、C1−6アルコキシ−カルボニルアミノ、C
1−6アルキルスルホニルアミノ及びC6−14アリー
ルスルホニルアミノから選ばれるアシルアミノ、(20)
1−6アルキル−カルボニルオキシ、C6−14アリ
ール−カルボニルオキシ、C1−6アルコキシ−カルボ
ニルオキシ、モノ−C1−6アルキル−カルバモイルオ
キシ、ジ−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ、C
6−14アリール−カルバモイルオキシ及びニコチノイ
ルオキシから選ばれるアシルオキシ、(21)C1−6
ルキル、C6−14アリール及び炭素原子以外に窒素原
子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1
ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環基から選ば
れる置換基を1ないし3個有していてもよい5ないし7
員飽和環状アミノ、(22)炭素原子以外に窒素原子,硫
黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし
4個含む5ないし10員芳香族複素環基、(23)スルホ
及び(24)C6−14アリールオキシ、から選ばれる置
換基を1ないし5個それぞれ有していてもよい炭素原子
以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘ
テロ原子を1ないし4個含む5ないし14員複素環基を
示すか、あるいは(iv)RとRが隣接する炭素原子
と共に、(1)ハロゲン、(2)C1−3アルキレンジオ
キシ、(3)ニトロ、(4)シアノ、(5)ハロゲン化さ
れていてもよいC1−6アルキル、(6)ハロゲン化さ
れていてもよいC2−6アルケニル、(7)ハロゲン化
されていてもよいC2−6アルキニル、(8)ハロゲン
化されていてもよいC3−6シクロアルキル、(9)C
6−14アリール、(10)ハロゲン化されていてもよい
1−6アルコキシ、(11)ハロゲン化されていてもよ
いC1−6アルキルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロ
キシ、(13)アミノ、(14)モノ−C1−6アルキルア
ミノ、(15)モノ−C6−14アリールアミノ、(16)
ジ−C1−6アルキルアミノ、(17)ジ−C6−14
リールアミノ、(18)ホルミル、カルボキシ、カルバモ
イル、C1−6アルキル−カルボニル、C 3−6シクロ
アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニ
ル、C6− 14アリール−カルボニル、C7−16アラ
ルキル−カルボニル、C6−14アリールオキシ−カル
ボニル、C7−16アラルキルオキシ−カルボニル、炭
素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ば
れるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カ
ルボニル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ
−C1−6アルキル−カルバモイル、チオカルバモイ
ル、C6−14アリール−カルバモイル、炭素原子以外
に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルバモイ
ル、C1−6アルキルスルホニル、C6−14アリール
スルホニル、C1−6アルキルスルフィニル及びC
6−14アリールスルフィニルから選ばれるアシル、
(19)ホルミルアミノ、C1−6アルキル−カルボニル
アミノ、C6−14アリール−カルボニルアミノ、C
1−6アルコキシ−カルボニルアミノ、C1−6アルキ
ルスルホニルアミノ及びC6−14アリールスルホニル
アミノから選ばれるアシルアミノ、(20)C1−6アル
キル−カルボニルオキシ、C6−14アリール−カルボ
ニルオキシ、C1−6アルコキシ−カルボニルオキシ、
モノ−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ、ジ−C
1−6アルキル−カルバモイルオキシ、C6−14アリ
ール−カルバモイルオキシ及びニコチノイルオキシから
選ばれるアシルオキシ、(21)C1−6アルキル、C
6−14アリール及び炭素原子以外に窒素原子,硫黄原
子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個
含む5ないし10員芳香族複素環基から選ばれる置換基
を1ないし3個有していてもよい5ないし7員飽和環状
アミノ、(22)炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び
酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5
ないし10員芳香族複素環基、(23)スルホ及び(24)
6−14アリールオキシ、から選ばれる置換基を1な
いし5個それぞれ有していてもよいC3−8シクロアル
カン又は炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原
子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む3ないし
8員複素環を形成し; (i)WがWaのとき、Rが(i)水素原子、(ii)
(1)ハロゲン、(2)C1−3アルキレンジオキシ、
(3)ニトロ、(4)シアノ、(5)ハロゲン化されてい
てもよいC1−6アルキル、(6)ハロゲン化されてい
てもよいC2−6アルケニル、(7)ハロゲン化されて
いてもよいC2−6アルキニル、(8)ハロゲン化され
ていてもよいC 3−6シクロアルキル、(9)C
6−14アリール、(10)ハロゲン化されていてもよい
1−6アルコキシ、(11)ハロゲン化されていてもよ
いC1−6アルキルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロ
キシ、(13)アミノ、(14)モノ−C −6アルキルア
ミノ、(15)モノ−C6−14アリールアミノ、(16)
ジ−C −6アルキルアミノ、(17)ジ−C6−14
リールアミノ、(18)ホルミル、カルボキシ、カルバモ
イル、C1−6アルキル−カルボニル、C3−6シクロ
アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニ
ル、C6−14アリール−カルボニル、C7−16アラ
ルキル−カルボニル、C6−14アリールオキシ−カル
ボニル、C7−16アラルキルオキシ−カルボニル、炭
素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ば
れるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カ
ルボニル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ
−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−14アリー
ル−カルバモイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に
窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原
子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルバモイル、
1−6アルキルスルホニル、C6−14アリールスル
ホニル、C1−6アルキルスルフィニル及びC6−14
アリールスルフィニルから選ばれるアシル、(19)ホル
ミルアミノ、C1−6アルキル−カルボキサミド、C
6−14アリール−カルボキサミド、C1−6アルコキ
シ−カルボキサミド、C1−6アルキルスルホニルアミ
ノ及びC6−14アリールスルホニルアミノから選ばれ
るアシルアミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニル
オキシ、C6−14アリール−カルボニルオキシ、C
1−6アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6
アルキル−カルバモイルオキシ、ジ−C 1−6アルキル
−カルバモイルオキシ、C6−14アリール−カルバモ
イルオキシ及びニコチノイルオキシから選ばれるアシル
オキシ、(21)C1−6アルキル、C6−14アリール
及び炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子か
ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10
員芳香族複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有
していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭
素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ば
れるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香
族複素環基、(23)スルホ及び(24)C6− 14アリー
ルオキシから選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有
していてもよいC1−6アルキル基、C2−6アルケニ
ル基、C2−6アルキニル基、C3− シクロアルキル
基又はC6−14アリール基;又は(iii)(1)ハロゲ
ン、(2)C1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、
(4)シアノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC
1−6アルキル、(6)ハロゲン化されていてもよいC
2−6アルケニル、(7)ハロゲン化されていてもよい
2−6アルキニル、(8)ハロゲン化されていてもよ
いC3−6シクロアルキル、(9)C6−14アリー
ル、(10)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコ
キシ、(11)ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
キルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)ア
ミノ、(14)モノ−C1−6アルキルアミノ、(15)モ
ノ−C6−14アリールアミノ、(16)ジ−C1−6
ルキルアミノ、(17)ジ−C6−14アリールアミノ、
(18)ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6
アルキル−カルボニル、C3−6シクロアルキル−カル
ボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14
アリール−カルボニル、C7−1 アラルキル−カルボ
ニル、C6−14アリールオキシ−カルボニル、C
7−1 アラルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外
に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルボニル、
モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6
アルキル−カルバモイル、C6−14アリール−カルバ
モイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,
硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
し4個含む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6
ルキルスルホニル、C6−14アリールスルホニル、C
1−6アルキルスルフィニル及びC6−14アリールス
ルフィニルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミ
ノ、C1−6アルキル−カルボニルアミノ、C6−14
アリール−カルボニルアミノ、C1−6アルコキシ−カ
ルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ及
びC6−14アリールスルホニルアミノから選ばれるア
シルアミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニルオキ
シ、C6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6
アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキ
ル−カルバモイルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カル
バモイルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオ
キシ及びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキ
シ、(21)C1−6アルキル、C6−14アリール及び
炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳
香族複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有して
いてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原
子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複
素環基、(23)スルホ及び(24)C6−14アリールオ
キシ、から選ばれる置換基を1ないし5個有していても
よい炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子か
ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし14
員複素環基を;A環が(1)ハロゲン、(2)C1−3
ルキレンジオキシ、(3)ニトロ、(4)シアノ、(5)
ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、(6)
ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケニル、
(7)ハロゲン化されていてもよいC −6アルキニ
ル、(8)ハロゲン化されていてもよいC3−6シクロ
アルキル、(9)C6−14アリール、(10)ハロゲン
化されていてもよいC1−6アルコキシ、(11)ハロゲ
ン化されていてもよいC1−6アルキルチオ又はメルカ
プト、(12)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モノ−
1−6アルキルアミノ、(15)モノ−C6−14アリ
ールアミノ、(16)ジ−C1−6アルキルアミノ、(1
7)ジ−C6−14アリールアミノ、(18)ホルミル、
カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル−カルボ
ニル、C3−6シクロアルキル−カルボニル、C 1−6
アルコキシ−カルボニル、C6−14アリール−カルボ
ニル、C7−16アラルキル−カルボニル、C6−14
アリールオキシ−カルボニル、C7−16アラルキルオ
キシ−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子
及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含
む5又は6員複素環カルボニル、モノ−C1−6アルキ
ル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイ
ル、C6−14アリール−カルバモイル、チオカルバモ
イル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子
から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員
複素環カルバモイル、C1−6アルキルスルホニル、C
6−14アリールスルホニル、C1−6アルキルスルフ
ィニル及びC6−14アリールスルフィニルから選ばれ
るアシル、(19)ホルミルアミノ、C1−6アルキル−
カルボキサミド、C6−14アリール−カルボキサミ
ド、C1−6アルコキシ−カルボキサミド、C1−6
ルキルスルホニルアミノ及びC6−14アリールスルホ
ニルアミノから選ばれるアシルアミノ、(20)C1−6
アルキル−カルボニルオキシ、C −14アリール−カ
ルボニルオキシ、C1−6アルコキシ−カルボニルオキ
シ、モノ−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ、ジ
−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ、C6−14
アリール−カルバモイルオキシ及びニコチノイルオキシ
から選ばれるアシルオキシ、(21)C1−6アルキル、
6−14アリール及び炭素原子以外に窒素原子,硫黄
原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4
個含む5ないし10員芳香族複素環基から選ばれる置換
基を1ないし3個有していてもよい5ないし7員飽和環
状アミノ、(22)炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及
び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む
5ないし10員芳香族複素環基、(23)スルホ及び(2
4)C6−14アリールオキシから選ばれる置換基を1
ないし5個それぞれ有していてもよいベンゼン環を;B
環が(i)ハロゲン又は(ii)(1)ハロゲン、(2)C
1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、(4)シア
ノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキ
ル、(6)ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケ
ニル、(7)ハロゲン化されていてもよいC2−6アル
キニル、(8)ハロゲン化されていてもよいC3−6
クロアルキル、(9)C6−14アリール、(10)ハロ
ゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、(11)ハ
ロゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ又はメ
ルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モ
ノ−C 1−6アルキルアミノ、(15)モノ−C6−14
アリールアミノ、(16)ジ−C 1−6アルキルアミノ、
(17)ジ−C6−14アリールアミノ、(18)ホルミ
ル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル−カ
ルボニル、C3−6シクロアルキル−カルボニル、C
1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14アリール−
カルボニル、C7−16アラルキル−カルボニル、C
6−14アリールオキシ−カルボニル、C7−16アラ
ルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子,
硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
し4個含む5又は6員複素環カルボニル、モノ−C
1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル
−カルバモイル、C6−14アリール−カルバモイル、
チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子
及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含
む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6アルキルス
ルホニル、C6−14アリールスルホニル、C1−6
ルキルスルフィニル及びC6−1 アリールスルフィニ
ルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミノ、C
1−6アルキル−カルボキサミド、C6−14アリール
−カルボキサミド、C1−6アルコキシ−カルボキサミ
ド、C1−6アルキルスルホニルアミノ及びC6−14
アリールスルホニルアミノから選ばれるアシルアミノ、
(20)C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C
6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6アルコ
キシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキル−カ
ルバモイルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カルバモイ
ルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオキシ及
びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキシ、(2
1)C1−6アルキル、C6−14アリール及び炭素原
子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複
素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有していても
よい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原子以外
に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環
基、(23)スルホ及び(24)C −14アリールオキシ
から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有していて
もよいC1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C
2−6アルキニル基、C −6シクロアルキル基若しく
はC6−14アリール基で、置換されていてもよい5な
いし7員含窒素複素環を;C環が式
【化56】 で表わされる基の他に更にハロゲン、ハロゲン化されて
いてもよいC1−6アルキル、ハロゲン化されていても
よいC1−6アルコキシ及びハロゲン化されていてもよ
いC1−6アルキルチオから選ばれる置換基を有してい
てもよいベンゼン環を示し; (ii)WがWbのとき、Rが(1)ハロゲン、(2)C
1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、(4)シア
ノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキ
ル、(6)ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケ
ニル、(7)ハロゲン化されていてもよいC −6アル
キニル、(8)ハロゲン化されていてもよいC3−6
クロアルキル、(9)C6−14アリール、(10)ハロ
ゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、(11)ハ
ロゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ又はメ
ルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モ
ノ−C1−6アルキルアミノ、(15)モノ−C6−14
アリールアミノ、(16)ジ−C1−6アルキルアミノ、
(17)ジ−C6−14アリールアミノ、(18)ホルミ
ル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル−カ
ルボニル、C3−6シクロアルキル−カルボニル、C
1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14アリール−
カルボニル、C7−16アラルキル−カルボニル、C
6−14アリールオキシ−カルボニル、C7−16アラ
ルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子,
硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
し4個含む5又は6員複素環カルボニル、モノ−C
1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル
−カルバモイル、C6−14アリール−カルバモイル、
チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子
及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含
む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6アルキルス
ルホニル、C6−14アリールスルホニル、C1−6
ルキルスルフィニル及びC6−14アリールスルフィニ
ルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミノ、C
1−6アルキル−カルボニルアミノ、C6−14アリー
ル−カルボニルアミノ、C1−6アルコキシ−カルボニ
ルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ及びC
6−14アリールスルホニルアミノから選ばれるアシル
アミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニルオキシ、
6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6アル
コキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキル−
カルバモイルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カルバモ
イルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオキシ
及びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキシ、
(21)C1−6アルキル、C6−14アリール及び炭素
原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれ
るヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族
複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有していて
もよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原子以
外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテ
ロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環
基、(23)スルホ及び(24)C6−14アリールオキ
シ、から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有して
いてもよいC6−14アリールを;Rが(1)ハロゲ
ン、(2)C1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、
(4)シアノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC
1−6アルキル、(6)ハロゲン化されていてもよいC
2−6アルケニル、(7)ハロゲン化されていてもよい
−6アルキニル、(8)ハロゲン化されていてもよ
いC3−6シクロアルキル、(9)C6−14アリー
ル、(10)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコ
キシ、(11)ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
キルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)ア
ミノ、(14)モノ−C1−6アルキルアミノ、(15)モ
ノ−C6−14アリールアミノ、(16)ジ−C1−6
ルキルアミノ、(17)ジ−C6−14アリールアミノ、
(18)ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6
アルキル−カルボニル、C3−6シクロアルキル−カル
ボニル、C 1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14
アリール−カルボニル、C7−16アラルキル−カルボ
ニル、C6−14アリールオキシ−カルボニル、C
7−16アラルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外
に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルボニル、
モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6
アルキル−カルバモイル、C6−14アリール−カルバ
モイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,
硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
し4個含む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6
ルキルスルホニル、C6−14アリールスルホニル、C
1−6アルキルスルフィニル及びC6−14アリールス
ルフィニルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミ
ノ、C1−6アルキル−カルボニルアミノ、C6−14
アリール−カルボニルアミノ、C1−6アルコキシ−カ
ルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ及
びC6−14アリールスルホニルアミノから選ばれるア
シルアミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニルオキ
シ、C6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6
アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキ
ル−カルバモイルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カル
バモイルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオ
キシ及びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキ
シ、(21)C1−6アルキル、C6−14アリール及び
炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳
香族複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有して
いてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原
子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複
素環基、(23)スルホ及び(24)C6−14アリールオ
キシ、から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有し
ていてもよいC6−14アリール基又は炭素原子以外に
窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原
子を1ないし4個含む5ないし14員芳香族複素環基を
1ないし3個有し、かつ更に置換基として、(1)ハロ
ゲン、(2)C1−3アルキレンジオキシ、(3)ニト
ロ、(4)シアノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC
1−6アルキル、(6)ハロゲン化されていてもよいC
2−6アルケニル、(7)ハロゲン化されていてもよい
2−6アルキニル、(8)ハロゲン化されていてもよ
いC3−6シクロアルキル、(9)C6−14アリー
ル、(10)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコ
キシ、(11)ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
キルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)ア
ミノ、(14)モノ−C1−6アルキルアミノ、(15)モ
ノ−C6−14アリールアミノ、(16)ジ−C1−6
ルキルアミノ、(17)ジ−C6−14アリールアミノ、
(18)ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6
アルキル−カルボニル、C3−6シクロアルキル−カル
ボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14
アリール−カルボニル、C7−16アラルキル−カルボ
ニル、C6−14アリールオキシ−カルボニル、C
7−16アラルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外
に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルボニル、
モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6
アルキル−カルバモイル、C6−14アリール−カルバ
モイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,
硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
し4個含む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6
ルキルスルホニル、C6− 14アリールスルホニル、C
1−6アルキルスルフィニル及びC6−14アリールス
ルフィニルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミ
ノ、C1−6アルキル−カルボニルアミノ、C6−14
アリール−カルボニルアミノ、C1−6アルコキシ−カ
ルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ及
びC6−14アリールスルホニルアミノから選ばれるア
シルアミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニルオキ
シ、C6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6
アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキ
ル−カルバモイルオキシ、ジ−C 1−6アルキル−カル
バモイルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオ
キシ及びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキ
シ、(21)C1−6アルキル、C6−14アリール及び
炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳
香族複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有して
いてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原
子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複
素環基、(23)スルホ及び(24)C6− 14アリールオ
キシ、から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有し
ていてもよいC1−6アルキル基、C2−6アルケニル
基、C2−6アルキニル基又はC 3−6シクロアルキル
基、又は(ii)(1)ハロゲン、(2)C1−3アルキレ
ンジオキシ、(3)ニトロ、(4)シアノ、(5)ハロゲ
ン化されていてもよいC1−6アルキル、(6)ハロゲ
ン化されていてもよいC2−6アルケニル、(7)ハロ
ゲン化されていてもよいC −6アルキニル、(8)ハ
ロゲン化されていてもよいC3−6シクロアルキル、
(9)C6−14アリール、(10)ハロゲン化されてい
てもよいC1−6アルコキシ、(11)ハロゲン化されて
いてもよいC1−6アルキルチオ又はメルカプト、(1
2)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モノ−C1−6
アルキルアミノ、(15)モノ−C6−14アリールアミ
ノ、(16)ジ−C1−6アルキルアミノ、(17)ジ−C
6−14アリールアミノ、(18)ホルミル、カルボキ
シ、カルバモイル、C1−6アルキル−カルボニル、C
3−6シクロアルキル−カルボニル、C 1−6アルコキ
シ−カルボニル、C6−14アリール−カルボニル、C
7−16アラルキル−カルボニル、C6−14アリール
オキシ−カルボニル、C7−16アラルキルオキシ−カ
ルボニル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素
原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は
6員複素環カルボニル、モノ−C1−6アルキル−カル
バモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C
6−14アリール−カルバモイル、チオカルバモイル、
炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環
カルバモイル、C1−6アルキルスルホニル、C
6−14アリールスルホニル、C1−6アルキルスルフ
ィニル及びC6−14アリールスルフィニルから選ばれ
るアシル、(19)ホルミルアミノ、C1−6アルキル−
カルボニルアミノ、C6−14アリール−カルボニルア
ミノ、C1−6アルコキシ−カルボニルアミノ、C
1−6アルキルスルホニルアミノ及びC6−14アリー
ルスルホニルアミノから選ばれるアシルアミノ、(20)
1−6アルキル−カルボニルオキシ、C6−14アリ
ール−カルボニルオキシ、C1−6アルコキシ−カルボ
ニルオキシ、モノ−C1−6アルキル−カルバモイルオ
キシ、ジ−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ、C
6−14アリール−カルバモイルオキシ及びニコチノイ
ルオキシから選ばれるアシルオキシ、(21)C1−6
ルキル、C6−14アリール及び炭素原子以外に窒素原
子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1
ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環基から選ば
れる置換基を1ないし3個有していてもよい5ないし7
員飽和環状アミノ、(22)炭素原子以外に窒素原子,硫
黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし
4個含む5ないし10員芳香族複素環基、(23)スルホ
及び(24)C6−14アリールオキシ、から選ばれる置
換基を1ないし5個それぞれ有していてもよいC
6−14アリール又は炭素原子以外に窒素原子,硫黄原
子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個
含む5ないし14員芳香族複素環基を1ないし3個有す
る、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6
ルキル−カルボニル、C3− シクロアルキル−カルボ
ニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14
リール−カルボニル、C7−16アラルキル−カルボニ
ル、C6−14アリールオキシ−カルボニル、C
7−16アラルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外
に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルボニル、
モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6
アルキル−カルバモイル、C6−14アリール−カルバ
モイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,
硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
し4個含む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6
ルキルスルホニル、C6−14アリールスルホニル、C
1−6アルキルスルフィニル及びC6−14アリールス
ルフィニルから選ばれるアシル基を;Rが(i)水素
原子、(ii)C1−6アルキル基又は(iii)ホルミ
ル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル−カ
ルボニル、C3−6シクロアルキル−カルボニル、C
1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14アリール−
カルボニル、C7−16アラルキル−カルボニル、C
6−14アリールオキシ−カルボニル、C7−16アラ
ルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子,
硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
し4個含む5又は6員複素環カルボニル、モノ−C
1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル
−カルバモイル、C6−14アリール−カルバモイル、
チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子
及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含
む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6アルキルス
ルホニル、C −14アリールスルホニル、C1−6
ルキルスルフィニル及びC6−14アリールスルフィニ
ルから選ばれるアシル基を;C環は式−NR(R
で表わされる基の他に更に、(1)ハロゲン、(2)C
1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、(4)シア
ノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキ
ル、(6)ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケ
ニル、(7)ハロゲン化されていてもよいC2−6アル
キニル、(8)ハロゲン化されていてもよいC3−6
クロアルキル、(9)C6−14アリール、(10)ハロ
ゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、(11)ヒ
ドロキシ、(12)アミノ、(13)モノ−C1−6アルキ
ルアミノ、(14)モノ−C6−14アリールアミノ、
(15)ジ−C1−6アルキルアミノ、(16)ジ−C
6−14アリールアミノ、(17)ホルミル、カルボキ
シ、カルバモイル、C1−6アルキル−カルボニル、C
3−6シクロアルキル−カルボニル、C1−6アルコキ
シ−カルボニル、C6−14アリール−カルボニル、C
7−16アラルキル−カルボニル、C 6−14アリール
オキシ−カルボニル、C7−16アラルキルオキシ−カ
ルボニル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素
原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は
6員複素環カルボニル、モノ−C1−6アルキル−カル
バモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C
6−14アリール−カルバモイル、チオカルバモイル、
炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環
カルバモイル、C −6アルキルスルホニル、C
6−14アリールスルホニル、C1−6アルキルスルフ
ィニル及びC6−14アリールスルフィニルから選ばれ
るアシル、(18)ホルミルアミノ、C1−6アルキル−
カルボキサミド、C6−14アリール−カルボキサミ
ド、C1−6アルコキシ−カルボキサミド、C1−6
ルキルスルホニルアミノ及びC6−14アリールスルホ
ニルアミノから選ばれるアシルアミノ、(19)C1−6
アルキル、C6−14アリール及び炭素原子以外に窒素
原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を
1ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環基から選
ばれる置換基を1ないし3個有していてもよい5ないし
7員飽和環状アミノ、(20)炭素原子以外に窒素原子,
硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
し4個含む5ないし10員芳香族複素環基及び(21)ス
ルホから選ばれる置換基を1ないし3個有していてもよ
いベンゼン環である第1項記載の化合物、 5.R及びRが、同一又は異なって、水素原子又は
置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、あるい
はRとRが隣接する炭素原子と共に置換基を有して
いてもよい3ないし8員複素環を形成する第2項記載の
化合物、 6.R及びRがそれぞれC1−6アルキル基である
第2項記載の化合物、 7.R3aが置換基を有していてもよいC6−14アリ
ール基である第2項記載の化合物、 8.R3aがC1−6アルキル又はハロゲン原子を有し
ていてもよいフェニル基である第2項記載の化合物、 9.A環がハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アル
コキシ及びC1−6アルキレンジオキシから選ばれる置
換基を有していてもよいベンゼン環である第2項記載の
化合物、10.B環がC1−6アルキルで置換されてい
てもよい5ないし7員含窒素複素環である第2項記載の
化合物、 11.C環が更にC1−6アルキル又はC1−6アル
コキシで置換されていてもよいベンゼン環である第2項
記載の化合物、 12.式
【化57】 〔式中、各記号は第2項記載と同意義を示す。〕で表さ
れる基が式
【化58】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
子、ハロゲン又は置換基を有していてもよい炭化水素基
を、A環は第2項記載と同意義を示す。〕で表される基
である第2項記載の化合物、 13.式
【化59】 〔式中、各記号は第2項記載と同意義を示す。〕で表さ
れる基が式
【化60】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
子、ハロゲン又は置換基を有していてもよい炭化水素基
を、A環は第2項記載と同意義を示す。〕で表される基
である第2項記載の化合物、 14.R及びRが水素原子、A環がハロゲン、C
1−6アルコキシ及びC −6アルキレンジオキシから
選ばれる1ないし2個の置換基を有していてもよいベン
ゼン環である第12項又は第13項記載の化合物、 15.式
【化61】 〔式中、各記号は第2項記載と同意義を示す。〕で表さ
れる基のC環上の置換位置がベンゾフラン環又はジヒ
ドロベンゾフラン環の5位である第2項記載の化合物、 16.R及びRがそれぞれC1−6アルキル基で、
3aがC1−6アルキル又はハロゲン原子を有してい
てもよいフェニル基で、A環がハロゲン、C1− アル
キル、C1−6アルコキシ及びC1−6アルキレンジオ
キシから選ばれる置換基を有していてもよいベンゼン環
で、B環がC1−6アルキルで置換されていてもよい5
ないし7員含窒素複素環で、C環が更にC1−6アル
キル又はC 1−6アルコキシで置換されていてもよいベ
ンゼン環で、式
【化62】 〔式中、各記号は第2項記載と同意義を示す。〕で表さ
れる基が式
【化63】 〔式中、A環がハロゲン、C1−6アルコキシ及びC
1−6アルキレンジオキシから選ばれる1ないし2個の
置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。〕で表さ
れる基である第2項記載の化合物、 17.(i)2−[2,2,4,6,7−ペンタメチル−
3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾフラン−5−イル]イソインドリン、(ii)5,6
−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,7−ペンタメチ
ル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾフラン−5−イル]イソインドリン、(iii)
5,6−ジメトキシ−2−[3−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソインド
リン、(iv)6−[3−(4−イソプロピルフェニル)−
2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾフラン−5−イル]−6,7−ジヒドロ−
5H−[1,3]ジオキソロ[4,5−f]イソインド
ール、(v)6−[2,2,4,6,7−ペンタメチル−
3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾフラン−5−イル]−6H−[1,3]ジオキソ
ロ[4,5−f]イソインドールまたは(vi)6−(2,
2,4,6,7−ペンタメチル−3−フェニル−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)−6、7−
ジヒドロ−5H−[1,3]ジオキソロ[4,5−f]
イソインドール、 18.A環がハロゲン、C1−3アルキレンジオキシ、
ニトロ、シアノ、ハロゲン化されていてもよいC1−6
アルキル、ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケ
ニル、ハロゲン化されていてもよいC2−6アルキニ
ル、ハロゲン化されていてもよいC3−6シクロアルキ
ル、C6−14アリール、ハロゲン化されていてもよい
1−6アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−C
1−6アルキルアミノ、モノ−C6−14アリールアミ
ノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C6−14アリ
ールアミノ、アシル、アシルアミノ、置換基を有してい
てもよい5ないし7員飽和環状アミノ、5ないし10員
芳香族複素環基及びスルホから選ばれる1ないし3個の
置換基を有していてもよいベンゼン環である第3項記載
の化合物、 19.R及びRが、同一又は異なって、(i)水素
原子、(ii)(1)ハロゲン、(2)C1−3アルキレン
ジオキシ、(3)ニトロ、(4)シアノ、(5)ハロゲン
化されていてもよいC1−6アルキル、(6)ハロゲン
化されていてもよいC2−6アルケニル、(7)ハロゲ
ン化されていてもよいC2−6アルキニル、(8)ハロ
ゲン化されていてもよいC3−6シクロアルキル、
(9)C6−14アリール、(10)ハロゲン化されてい
てもよいC1−6アルコキシ、(11)ハロゲン化されて
いてもよいC1−6アルキルチオ又はメルカプト、(1
2)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モノ−C1−6
アルキルアミノ、(15)モノ−C6−1 アリールアミ
ノ、(16)ジ−C1−6アルキルアミノ、(17)ジ−C
6−14アリールアミノ、(18)ホルミル、カルボキ
シ、カルバモイル、C1−6アルキル−カルボニル、C
3−6シクロアルキル−カルボニル、C1−6アルコキ
シ−カルボニル、C6−14アリール−カルボニル、C
7−16アラルキル−カルボニル、C6−14アリール
オキシ−カルボニル、C7−16アラルキルオキシ−カ
ルボニル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素
原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は
6員複素環カルボニル、モノ−C1−6アルキル−カル
バモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C
6−14アリール−カルバモイル、チオカルバモイル、
炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環
カルバモイル、C1−6アルキルスルホニル、C
6−14アリールスルホニル、C1−6アルキルスルフ
ィニル及びC6−14アリールスルフィニルから選ばれ
るアシル、(19)ホルミルアミノ、C1−6アルキル−
カルボキサミド、C6−14アリール−カルボキサミ
ド、C1−6アルコキシ−カルボキサミド、C1−6
ルキルスルホニルアミノ及びC6−14アリールスルホ
ニルアミノから選ばれるアシルアミノ、(20)C1−6
アルキル−カルボニルオキシ、C6−14アリール−カ
ルボニルオキシ、C1−6アルコキシ−カルボニルオキ
シ、モノ−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ、ジ
−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ、C −14
アリール−カルバモイルオキシ及びニコチノイルオキシ
から選ばれるアシルオキシ、(21)C1−6アルキル、
6−14アリール及び炭素原子以外に窒素原子,硫黄
原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4
個含む5ないし10員芳香族複素環基から選ばれる置換
基を1ないし3個有していてもよい5ないし7員飽和環
状アミノ、(22)炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及
び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む
5ないし10員芳香族複素環基、(23)スルホ及び(2
4)C6−14アリールオキシ、から選ばれる置換基を
1ないし5個それぞれ有していてもよいC1−6アルキ
ル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、
3−6シクロアルキル基又はC6−14アリール基;
又は(iii)(1)ハロゲン、(2)C1−3アルキレン
ジオキシ、(3)ニトロ、(4)シアノ、(5)ハロゲン
化されていてもよいC1−6アルキル、(6)ハロゲン
化されていてもよいC2−6アルケニル、(7)ハロゲ
ン化されていてもよいC 2−6アルキニル、(8)ハロ
ゲン化されていてもよいC3−6シクロアルキル、
(9)C6−14アリール、(10)ハロゲン化されてい
てもよいC1−6アルコキシ、(11)ハロゲン化されて
いてもよいC1−6アルキルチオ又はメルカプト、(1
2)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モノ−C1−6
アルキルアミノ、(15)モノ−C6−14アリールアミ
ノ、(16)ジ−C1−6アルキルアミノ、(17)ジ−C
6−14アリールアミノ、(18)ホルミル、カルボキ
シ、カルバモイル、C1−6アルキル−カルボニル、C
3−6シクロアルキル−カルボニル、C1−6アルコキ
シ−カルボニル、C6−14アリール−カルボニル、C
7−1 アラルキル−カルボニル、C6−14アリール
オキシ−カルボニル、C7−1 アラルキルオキシ−カ
ルボニル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素
原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は
6員複素環カルボニル、モノ−C1−6アルキル−カル
バモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C
6−14アリール−カルバモイル、チオカルバモイル、
炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環
カルバモイル、C1−6アルキルスルホニル、C
6−14アリールスルホニル、C1−6アルキルスルフ
ィニル及びC6−14アリールスルフィニルから選ばれ
るアシル、(19)ホルミルアミノ、C1−6アルキル−
カルボニルアミノ、C6−14アリール−カルボニルア
ミノ、C1−6アルコキシ−カルボニルアミノ、C
1−6アルキルスルホニルアミノ及びC6−14アリー
ルスルホニルアミノから選ばれるアシルアミノ、(20)
1−6アルキル−カルボニルオキシ、C6−14アリ
ール−カルボニルオキシ、C1−6アルコキシ−カルボ
ニルオキシ、モノ−C1−6アルキル−カルバモイルオ
キシ、ジ−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ、C
6−14アリール−カルバモイルオキシ及びニコチノイ
ルオキシから選ばれるアシルオキシ、(21)C1−6
ルキル、C6−14アリール及び炭素原子以外に窒素原
子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1
ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環基から選ば
れる置換基を1ないし3個有していてもよい5ないし7
員飽和環状アミノ、(22)炭素原子以外に窒素原子,硫
黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし
4個含む5ないし10員芳香族複素環基、(23)スルホ
及び(24)C6−14アリールオキシ、から選ばれる置
換基を1ないし5個それぞれ有していてもよい炭素原子
以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘ
テロ原子を1ないし4個含む5ないし14員複素環基を
示すか、あるいは(iv)RとRが隣接する炭素原子
と共に、(1)ハロゲン、(2)C1−3アルキレンジオ
キシ、(3)ニトロ、(4)シアノ、(5)ハロゲン化さ
れていてもよいC1−6アルキル、(6)ハロゲン化さ
れていてもよいC2−6アルケニル、(7)ハロゲン化
されていてもよいC2−6アルキニル、(8)ハロゲン
化されていてもよいC3−6シクロアルキル、(9)C
6−14アリール、(10)ハロゲン化されていてもよい
1−6アルコキシ、(11)ハロゲン化されていてもよ
いC1−6アルキルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロ
キシ、(13)アミノ、(14)モノ−C1−6アルキルア
ミノ、(15)モノ−C6−14アリールアミノ、(16)
ジ−C1−6アルキルアミノ、(17)ジ−C6−14
リールアミノ、(18)ホルミル、カルボキシ、カルバモ
イル、C1−6アルキル−カルボニル、C 3−6シクロ
アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニ
ル、C6− 14アリール−カルボニル、C7−16アラ
ルキル−カルボニル、C6−14アリールオキシ−カル
ボニル、C7−16アラルキルオキシ−カルボニル、炭
素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ば
れるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カ
ルボニル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ
−C1−6アルキル−カルバモイル、チオカルバモイ
ル、C6−14アリール−カルバモイル、炭素原子以外
に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルバモイ
ル、C1−6アルキルスルホニル、C6−14アリール
スルホニル、C1−6アルキルスルフィニル及びC
6−14アリールスルフィニルから選ばれるアシル、
(19)ホルミルアミノ、C1−6アルキル−カルボニル
アミノ、C6−14アリール−カルボニルアミノ、C
1−6アルコキシ−カルボニルアミノ、C1−6アルキ
ルスルホニルアミノ及びC6−14アリールスルホニル
アミノから選ばれるアシルアミノ、(20)C1−6アル
キル−カルボニルオキシ、C6−14アリール−カルボ
ニルオキシ、C1−6アルコキシ−カルボニルオキシ、
モノ−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ、ジ−C
1−6アルキル−カルバモイルオキシ、C6−14アリ
ール−カルバモイルオキシ及びニコチノイルオキシから
選ばれるアシルオキシ、(21)C1−6アルキル、C
6−14アリール及び炭素原子以外に窒素原子,硫黄原
子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個
含む5ないし10員芳香族複素環基から選ばれる置換基
を1ないし3個有していてもよい5ないし7員飽和環状
アミノ、(22)炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び
酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5
ないし10員芳香族複素環基、(23)スルホ及び(24)
6−14アリールオキシ、から選ばれる置換基を1な
いし5個それぞれ有していてもよいC3−8シクロアル
カン又は炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原
子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む3ないし
8員複素環を形成し;Rが(1)ハロゲン、(2)C
1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、(4)シア
ノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキ
ル、(6)ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケ
ニル、(7)ハロゲン化されていてもよいC −6アル
キニル、(8)ハロゲン化されていてもよいC3−6
クロアルキル、(9)C6−14アリール、(10)ハロ
ゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、(11)ハ
ロゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ又はメ
ルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モ
ノ−C1−6アルキルアミノ、(15)モノ−C6−14
アリールアミノ、(16)ジ−C1−6アルキルアミノ、
(17)ジ−C6−14アリールアミノ、(18)ホルミ
ル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル−カ
ルボニル、C3−6シクロアルキル−カルボニル、C
1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14アリール−
カルボニル、C7−16アラルキル−カルボニル、C
6−14アリールオキシ−カルボニル、C7−16アラ
ルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子,
硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
し4個含む5又は6員複素環カルボニル、モノ−C
1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル
−カルバモイル、C6−14アリール−カルバモイル、
チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子
及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含
む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6アルキルス
ルホニル、C6−14アリールスルホニル、C1−6
ルキルスルフィニル及びC6−14アリールスルフィニ
ルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミノ、C
1−6アルキル−カルボニルアミノ、C6−14アリー
ル−カルボニルアミノ、C1−6アルコキシ−カルボニ
ルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ及びC
6−14アリールスルホニルアミノから選ばれるアシル
アミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニルオキシ、
6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6アル
コキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキル−
カルバモイルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カルバモ
イルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオキシ
及びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキシ、
(21)C1−6アルキル、C6−14アリール及び炭素
原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれ
るヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族
複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有していて
もよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原子以
外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテ
ロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環
基、(23)スルホ及び(24)C6−14アリールオキ
シ、から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有して
いてもよいC6−14アリール;Rが、(1)ハロゲ
ン、(2)C1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、
(4)シアノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC
1−6アルキル、(6)ハロゲン化されていてもよいC
2−6アルケニル、(7)ハロゲン化されていてもよい
2−6アルキニル、(8)ハロゲン化されていてもよ
いC3−6シクロアルキル、(9)C6−14アリー
ル、(10)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコ
キシ、(11)ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
キルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)ア
ミノ、(14)モノ−C1−6アルキルアミノ、(15)モ
ノ−C6−14アリールアミノ、(16)ジ−C1−6
ルキルアミノ、(17)ジ−C6−14アリールアミノ、
(18)ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6
アルキル−カルボニル、C3−6シクロアルキル−カル
ボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14
アリール−カルボニル、C7−1 アラルキル−カルボ
ニル、C6−14アリールオキシ−カルボニル、C
7−1 アラルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外
に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルボニル、
モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6
アルキル−カルバモイル、C6−14アリール−カルバ
モイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,
硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
し4個含む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6
ルキルスルホニル、C6−14アリールスルホニル、C
1−6アルキルスルフィニル及びC6−14アリールス
ルフィニルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミ
ノ、C1−6アルキル−カルボニルアミノ、C6−14
アリール−カルボニルアミノ、C1−6アルコキシ−カ
ルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ及
びC6−14アリールスルホニルアミノから選ばれるア
シルアミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニルオキ
シ、C6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6
アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキ
ル−カルバモイルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カル
バモイルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオ
キシ及びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキ
シ、(21)C1−6アルキル、C6−14アリール及び
炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳
香族複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有して
いてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原
子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複
素環基、(23)スルホ及び(24)C6−14アリールオ
キシ、から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有し
ていてもよいC6−14アリール基又は炭素原子以外に
窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原
子を1ないし4個含む5ないし14員芳香族複素環基を
1ないし3個有し、かつ更に置換基として、(1)ハロ
ゲン、(2)C1−3アルキレンジオキシ、(3)ニト
ロ、(4)シアノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC
1−6アルキル、(6)ハロゲン化されていてもよいC
2−6アルケニル、(7)ハロゲン化されていてもよい
2−6アルキニル、(8)ハロゲン化されていてもよ
いC3−6シクロアルキル、(9)C6−14アリー
ル、(10)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコ
キシ、(11)ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
キルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)ア
ミノ、(14)モノ−C1−6アルキルアミノ、(15)モ
ノ−C6−14アリールアミノ、(16)ジ−C1−6
ルキルアミノ、(17)ジ−C6−14アリールアミノ、
(18)ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6
アルキル−カルボニル、C3−6シクロアルキル−カル
ボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14
アリール−カルボニル、C7−16アラルキル−カルボ
ニル、C6−14アリールオキシ−カルボニル、C
7−16アラルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外
に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルボニル、
モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6
アルキル−カルバモイル、C6−14アリール−カルバ
モイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,
硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
し4個含む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6
ルキルスルホニル、C6− 14アリールスルホニル、C
1−6アルキルスルフィニル及びC6−14アリールス
ルフィニルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミ
ノ、C1−6アルキル−カルボニルアミノ、C6−14
アリール−カルボニルアミノ、C1−6アルコキシ−カ
ルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ及
びC6−14アリールスルホニルアミノから選ばれるア
シルアミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニルオキ
シ、C6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6
アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキ
ル−カルバモイルオキシ、ジ−C 1−6アルキル−カル
バモイルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオ
キシ及びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキ
シ、(21)C1−6アルキル、C6−14アリール及び
炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳
香族複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有して
いてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原
子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複
素環基、(23)スルホ及び(24)C6− 14アリールオ
キシ、から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有し
ていてもよいC1−6アルキル基、C2−6アルケニル
基、C2−6アルキニル基又はC 3−6シクロアルキル
基、又は(ii)(1)ハロゲン、(2)C1−3アルキレ
ンジオキシ、(3)ニトロ、(4)シアノ、(5)ハロゲ
ン化されていてもよいC1−6アルキル、(6)ハロゲ
ン化されていてもよいC2−6アルケニル、(7)ハロ
ゲン化されていてもよいC −6アルキニル、(8)ハ
ロゲン化されていてもよいC3−6シクロアルキル、
(9)C6−14アリール、(10)ハロゲン化されてい
てもよいC1−6アルコキシ、(11)ハロゲン化されて
いてもよいC1−6アルキルチオ又はメルカプト、(1
2)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モノ−C1−6
アルキルアミノ、(15)モノ−C6−14アリールアミ
ノ、(16)ジ−C1−6アルキルアミノ、(17)ジ−C
6−14アリールアミノ、(18)ホルミル、カルボキ
シ、カルバモイル、C1−6アルキル−カルボニル、C
3−6シクロアルキル−カルボニル、C 1−6アルコキ
シ−カルボニル、C6−14アリール−カルボニル、C
7−16アラルキル−カルボニル、C6−14アリール
オキシ−カルボニル、C7−16アラルキルオキシ−カ
ルボニル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素
原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は
6員複素環カルボニル、モノ−C1−6アルキル−カル
バモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C
6−14アリール−カルバモイル、チオカルバモイル、
炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環
カルバモイル、C1−6アルキルスルホニル、C
6−14アリールスルホニル、C1−6アルキルスルフ
ィニル及びC6−14アリールスルフィニルから選ばれ
るアシル、(19)ホルミルアミノ、C1−6アルキル−
カルボニルアミノ、C6−14アリール−カルボニルア
ミノ、C1−6アルコキシ−カルボニルアミノ、C
1−6アルキルスルホニルアミノ及びC6−14アリー
ルスルホニルアミノから選ばれるアシルアミノ、(20)
1−6アルキル−カルボニルオキシ、C6−14アリ
ール−カルボニルオキシ、C1−6アルコキシ−カルボ
ニルオキシ、モノ−C1−6アルキル−カルバモイルオ
キシ、ジ−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ、C
6−14アリール−カルバモイルオキシ及びニコチノイ
ルオキシから選ばれるアシルオキシ、(21)C1−6
ルキル、C6−14アリール及び炭素原子以外に窒素原
子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1
ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環基から選ば
れる置換基を1ないし3個有していてもよい5ないし7
員飽和環状アミノ、(22)炭素原子以外に窒素原子,硫
黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし
4個含む5ないし10員芳香族複素環基、(23)スルホ
及び(24)C6−14アリールオキシ、から選ばれる置
換基を1ないし5個それぞれ有していてもよいC
6−14アリール又は炭素原子以外に窒素原子,硫黄原
子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個
含む5ないし14員芳香族複素環基を1ないし3個有す
る、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6
ルキル−カルボニル、C3− シクロアルキル−カルボ
ニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14
リール−カルボニル、C7−16アラルキル−カルボニ
ル、C6−14アリールオキシ−カルボニル、C
7−16アラルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外
に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルボニル、
モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6
アルキル−カルバモイル、C6−14アリール−カルバ
モイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,
硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
し4個含む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6
ルキルスルホニル、C6−14アリールスルホニル、C
1−6アルキルスルフィニル及びC6−14アリールス
ルフィニルから選ばれるアシル基である第3項記載の化
合物、 20.R及びRが、同一又は異なって、水素原子又
は置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、ある
いはRとRが隣接する炭素原子と共に置換基を有し
ていてもよい3ないし8員複素環を形成する第1項記載
の化合物、 21.R及びRがそれぞれ水素原子又はC1−6
ルキル基である第1項記載の化合物、 22.R及びRがそれぞれ水素原子又はメチル基で
ある第1項記載の化合物、 23.R及びRが隣接する炭素原子と共に
【化64】 (式中、Zは水素原子又はC1−6アルキル基を示す)
で表わされる環を形成する第1項記載の化合物、 24.Rがハロゲン又はC1−6アルキルで置換され
ていてもよいフェニル基である第1項記載の化合物、 25.Rがフッ素、メチル又はイソプロピルで置換さ
れていてもよいフェニル基である第1項記載の化合物、 26.式−NR(R)で表される基のA環上の置換
位置がベンゾフラン環又はジヒドロベンゾフラン環の5
位である第1項記載の化合物、 27.Rが(1)ハロゲン、C1−6アルコキシ又は
1−3アルキレンジオキシで置換されていてもよい芳
香族基で置換されたC1−6アルキル基又は(2)ハロ
ゲン、C1−6アルコキシ又はC1−3アルキレンジオ
キシで置換されていてもよい芳香族基を含有するアシル
基である第1項記載の化合物、 28.Rがフッ素、メトキシ又はメチレンジオキシで
置換されていてもよいベンジル基又はフェネチル基であ
る第1項記載の化合物、 29.Rが水素原子、C1−6アルキル基又はC
1−6アルキル−カルボニル基である第1項記載の化合
物、 30.Rが水素原子又はメチル基である第1項記載の
化合物、 31.A環が更に1ないし3個のC1−6アルキルで置
換されていてもよいベンゼン環である第1項記載の化合
物、 32.A環が更に3個のメチルで置換されたベンゼン環
である第1項記載の化合物、 33.R及びRが、同一又は異なって、水素原子又
はC1−6アルキル基、あるいはRとRが隣接する
炭素原子と共にC1−6アルキルで置換されたピペリジ
ン環を形成し;Rがハロゲン又はC1−6アルキルで
置換されていもよいフェニル基;Rが(1)ハロゲ
ン、C1−6アルコキシ又はC1−3アルキレンジオキ
シで置換されていてもよいC6−14アリール、チエニ
ル又はピリジルで置換されたC1−6アルキル基又は
(2)ハロゲン、C1−6アルコキシ又はC1−3アル
キレンジオキシで置換されていてもよいC6−14アリ
ール−カルボニル基、C 7−16アラルキル−カルボニ
ル基、C6−14アリール−スルホニル基、ニコチノイ
ル基又はテノイル基;Rが水素原子、C1−6アルキ
ル基又はC1−6アルキル−カルボニル基;及びA環が
更に1ないし3個のC1−6アルキルで置換されたベン
ゼン環である第1項記載の化合物、 34.R及びRがそれぞれ水素原子又はC1−3
ルキル基;Rがハロゲン原子又はC1−6アルキルで
置換されていもよいC6−14アリール基;Rがハロ
ゲン原子、C1−6アルコキシ又はC1−3アルキレン
ジオキシで置換されていてもよいC7−15アラルキル
基;Rが水素原子又はC1−6アルキル基;- - -
単結合;及びA環が更に3個のC1−6アルキルで置換
されたベンゼン環である第1項記載の化合物、 35.R及びRがそれぞれメチル基;Rがフッ
素、メチル又はイソプロピルで置換されていもよいフェ
ニル基;Rがフッ素、メトキシ又はメチレンジオキシ
で置換されていてもよいベンジル又はフェネチル基;R
が水素原子又はメチル基;- - - は単結合;及びA環
が更に3個のメチルで置換されたベンゼン環である第1
項記載の化合物、 36.(i)N−(4−フルオロベンジル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−3−フェニル−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン、(ii)N−ベン
ジル−3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−アミン、(iii)3−(4−イソプロピ
ルフェニル)−N−(4−メトキシベンジル)−N,
2,2,4,6,7−ヘキサメチル−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾフラン−5−アミン、(iv)3−(4−イソ
プロピルフェニル)−N−[2−(4−メトキシフェニ
ル)エチル]−2,2,4,6,7−ペンタメチル−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン、
(v)N−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソプ
ロピルフェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン、
(vi)N−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチ
ル)−3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−アミン、(vii)N−(4−フルオロベ
ンジル)−3−(4−フルオロフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−アミン、(viii)N−(4−メトキシベ
ンジル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−
(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾフラン−5−アミン、(ix)N−(4−フルオロベンジ
ル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミン、(x)3−(4−イソプロピルフェニ
ル)−N−(4−メトキシベンジル)−2,4,6,7
−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−アミン、(xi)
N−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソプロピ
ルフェニル)−2,4,6,7−テトラメチル−1−ベ
ンゾフラン−5−アミン、(xii)N−(4−フルオロベ
ンジル)−3−(4−フルオロフェニル)−2,4,
6,7−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−アミ
ン、(xiii)N−(4−フルオロベンジル)−3−(4−
イソプロピルフェニル)−1’,4,6,7−テトラメ
チルスピロ[ベンゾフラン−2(3H),4’−ピペリ
ジン]−5−アミンまたは(xiv)(+)−N−(4−フ
ルオロベンジル)−3−(4−イソプロピルフェニル)
−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾフラン−5−アミン塩酸塩、 37.第1項記載の化合物のプロドラッグ、 38.式
【化65】 〔式中、各記号は第2項記載と同意義を示す。〕で表さ
れる化合物又はその塩と式
【化66】 〔式中、L及びLは脱離基を、A環は第2項記載と
同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩とを反応
させるか、又は式
【化67】 〔式中、各記号は第3項記載と同意義を示す。〕で表さ
れる化合物又はその塩と式R−L〔式中、Lは脱離基
を、Rは第3項記載と同意義を示す。〕で表される化
合物又はその塩とを反応させることを特徴とする第1項
記載の化合物の製造法、 39.式
【化68】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
子、置換基を有していてもよい炭化水素基又は置換基を
有していてもよい複素環基を示すか、あるいはRとR
が、隣接する炭素原子と共に置換基を有していてもよ
い3ないし8員同素又は複素環を形成していてもよく、
- - - は単結合又は二重結合を示し、Wは(i)式
【化69】 〔式中、A環は置換を有していてもよいベンゼン環を示
し、B環はハロゲン又は置換基を有していてもよい炭化
水素基で置換されていてもよい5ないし7員含窒素複素
環を示す〕で表わされる基又は(ii)式
【化70】 〔式中、Rは(1)置換基を有していてもよい芳香族
基で置換され、かつ更に置換基を有していてもよい脂肪
族炭化水素基又は(2)置換基を有していてもよい芳香
族基を含有するアシル基を示し、Rは水素原子、C
1−6アルキル又はアシル基を示す〕で表される基を示
し、WがWaのとき、Rは水素原子、置換基を有して
いてもよい炭化水素基又は置換基を有していてもよい複
素環基を示し、C環はWaで表される基の他に更にハロ
ゲン、ハロゲン化されていてもよい低級アルキル、ハロ
ゲン化されていてもよい低級アルコキシ及びハロゲン化
されていてもよい低級アルキルチオから選ばれる置換基
を有していてもよいベンゼン環を示し、WがWbのと
き、Rは置換基を有していてもよいC6−14アリー
ル基を示し、C環はWbで表される基の他に更に置換基
を有していてもよいベンゼン環を示す。ただし、- - -
が二重結合を示す時、部分構造
【化71】 は、
【化72】 を示す。〕で表わされる化合物若しくはその塩またはそ
のプロドラッグを含有してなる医薬組成物、 40.神経変性抑制剤である第39項記載の組成物、 41.βアミロイド毒性抑制剤である第39載の組成
物、 42.神経栄養因子様作用剤である第39項記載の組成
物、 43.神経変性疾患予防・治療剤である第39項記載の
組成物、 44.アルツハイマー病またはパーキンソン病の予防・
治療剤である第39項記載の組成物、 45.式
【化73】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
子、置換基を有していてもよい炭化水素基又は置換基を
有していてもよい複素環基を示すか、あるいはRとR
が、隣接する炭素原子と共に置換基を有していてもよ
い3ないし8員同素又は複素環を形成していてもよく、
3aは水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素
基又は置換基を有していてもよい複素環基を示し、- -
- は単結合又は二重結合を示し、A環は置換基を有して
いてもよいベンゼン環を示し、Ba環は置換基を有して
いてもよい5ないし7員含窒素複素環を示し、Ca環は
【化74】 (式中、各記号は前記と同意義を示す)で表される基の
他に更に置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。
ただし、- - - が二重結合を示す時、部分構造
【化75】 は、
【化76】 を示す。〕で表される化合物若しくはその塩又はそのプ
ロドラッグを含有してなる神経変性抑制剤、 46.βアミロイド毒性抑制剤である第45項記載の抑
制剤、 47.神経栄養因子様作用剤である第45項記載の抑制
剤、 48.神経変性疾患予防・治療剤である第45項記載の
抑制剤、 49.アルツハイマー病またはパーキンソン病の予防・
治療剤である第45項記載の抑制剤、 50.C環が、更にハロゲン、ハロゲン化されていて
もよい低級アルキル、ハロゲン化されていてもよい低級
アルコキシおよびハロゲン化されていてもよい低級アル
キルチオから選ばれる3個の置換基を有するベンゼン環
である第2項記載の化合物、および 51.脳血管疾患の予防・治療剤である第39項記載の
組成物を提供する。
【0006】さらに、本発明は、 52.哺乳動物に対して第1項記載の化合物またはその
プロドラッグを有効量投与することを特徴とするアルツ
ハイマー病またはパーキンソン病の治療方法、 53.アルツハイマー病またはパーキンソン病の治療剤
を製造するための第1項記載の化合物またはそのプロド
ラッグの使用、 54.哺乳動物に対して第47項記載の化合物またはそ
のプロドラッグを有効量投与することを特徴とするアル
ツハイマー病またはパーキンソン病の治療方法、および 55.アルツハイマー病またはパーキンソン病の治療剤
を製造するための第47項記載の化合物またはそのプロ
ドラッグの使用を提供する。
【0007】前記式中、- - - は単結合又は二重結合を
示す。前記式中、R及びRは、同一又は異なって、
水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基又は置
換基を有していてもよい複素環基を示すか、あるいはR
とRが隣接する炭素原子と共に置換基を有していて
もよい3ないし8員同素又は複素環を形成していてもよ
い。なお、前記式において、- - - が二重結合を示す
時、Rは存在しない。すなわち、前記式において、
(i)- - - が単結合を示す時、部分構造
【化77】 は、
【化78】 を示し、(ii)- - - が二重結合を示す時、部分構造
【化79】 は、
【化80】 を示すが、本願明細書では、便宜上、(i)および(i
i)をまとめて、式
【化81】 で表わす場合がある。
【0008】R又はRで示される「置換基を有して
いてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」としては、例
えば、鎖状又は環状炭化水素基(例、アルキル、アルケ
ニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール等)等が
挙げられる。このうち、炭素数1ないし16個の鎖状又
は環状炭化水素基等が好ましい。「アルキル」として
は、例えばC1−6アルキル(例、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチ
ル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル等)等が好まし
い。「アルケニル」としては、例えばC2−6アルケニ
ル(例、ビニル、アリル、イソプロペニル、ブテニル、
イソブテニル、sec-ブテニル等)等が好ましい。「アル
キニル」としては、例えばC2−6アルキニル(例、エ
チニル、プロパルギル、ブチニル、1−ヘキシニル等)
等が好ましい。「シクロアルキル」としては、例えばC
3−6シクロアルキル(例、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル等)等が好まし
い。「アリール」としては、例えばC6−14アリール
(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、ビフェ
ニリル、2−アンスリル等)等が好ましい。
【0009】R又はRで示される「置換基を有して
いてもよい炭化水素基」の「置換基」としては、例えば
(1)ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
等)、(2)C1−3アルキレンジオキシ(例、メチレン
ジオキシ、エチレンジオキシ等)、(3)ニトロ、(4)シア
ノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキ
ル、(6)ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケニ
ル、(7)ハロゲン化されていてもよいC2−6アルキニ
ル、(8)ハロゲン化されていてもよいC3−6シクロア
ルキル、(9)C6−14アリール(例、フェニル、1−
ナフチル、2−ナフチル、ビフェニリル、2−アンスリ
ル等)、(10)ハロゲン化されていてもよいC1− アル
コキシ、(11)ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
キルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)アミ
ノ、(14)モノ−C1−6アルキルアミノ(例、メチルア
ミノ、エチルアミノ等)、(15)モノ−C6−14アリー
ルアミノ(例、フェニルアミノ、1−ナフチルアミノ、
2−ナフチルアミノ等)、(16)ジ−C 1−6アルキルア
ミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等)、(17)
ジ−C 6−14アリールアミノ(例、ジフェニルアミノ
等)、(18)アシル、(19)アシルアミノ、(20)アシルオキ
シ、(21)置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環
状アミノ、(22)5ないし10員芳香族複素環基(例、2
−又は3−チエニル、2−,3−又は4−ピリジル、2
−,3−,4−,5−又は8−キノリル、1−,3−,
4−又は5−イソキノリル、1−,2−又は3−インド
リル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ[b]チエニ
ル、ベンゾ[b]フラニル等)、(23)スルホ、(24)C
6−14アリールオキシ(例、フェニルオキシ、ナフチ
ルオキシ等)等が挙げられる。該「炭化水素基」は、例
えば上記置換基を、置換可能な位置に1ないし5個、好
ましくは1ないし3個有していてもよく、置換基数が2
個以上の場合、各置換基は同一又は異なっていてもよ
い。
【0010】前記「ハロゲン化されていてもよいC
1−6アルキル」としては、例えば1ないし5個、好ま
しくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC1−6アル
キル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペン
チル、ヘキシル等)等が挙げられる。具体例としては、
メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロ
メチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロ
エチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピ
ル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフルオロ
ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペン
チル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリ
フルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオ
ロヘキシル等が挙げられる。前記「ハロゲン化されてい
てもよいC2−6アルケニル」としては、例えば1ない
し5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC
2−6アルケニル(例、ビニル、アリル、イソプロペニ
ル、ブテニル、イソブテニル、sec-ブテニル等)等が挙
げられる。具体例としては、ビニル、アリル、イソプロ
ペニル、ブテニル、イソブテニル、sec-ブテニル、3,
3,3−トリフルオロ−1−プロペニル、4,4,4−
トリフルオロ−1−ブテニル等が挙げられる。前記「ハ
ロゲン化されていてもよいC2−6アルキニル」として
は、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個のハ
ロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有
していてもよいC2−6アルキニル(例、エチニル、プ
ロパルギル、ブチニル、1−ヘキシニル等)等が挙げら
れる。具体例としては、エチニル、プロパルギル、ブチ
ニル、1−ヘキシニル、3,3,3−トリフルオロ−1
−プロピニル、4,4,4−トリフルオロ−1−ブチニ
ル等が挙げられる。前記「ハロゲン化されていてもよい
3−6シクロアルキル」としては、例えば1ないし5
個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC
3−6シクロアルキル(例、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル等)等が挙げら
れる。具体例としては、シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、4,4−ジクロ
ロシクロヘキシル、2,2,3,3−テトラフルオロシ
クロペンチル、4−クロロシクロヘキシル等が挙げられ
る。前記「ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコ
キシ」としては、例えば1ないし5個、好ましくは1な
いし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素等)を有していてもよいC1−6アルコキシ(例、
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ等)等が挙げられる。具体例として
は、例えばメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオ
ロメトキシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,
4,4−トリフルオロブトキシ、イソブトキシ、sec-ブ
トキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等が挙げられ
る。前記「ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキ
ルチオ」としては、例えば1ないし5個、好ましくは1
ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素等)を有していてもよいC1−6アルキルチオ
(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプ
ロピルチオ、ブチルチオ、sec-ブチルチオ、tert-ブチ
ルチオ等)等が挙げられる。具体例としては、メチルチ
オ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、
エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチル
チオ、4,4,4−トリフルオロブチルチオ、ペンチル
チオ、ヘキシルチオ等が挙げられる。
【0011】前記「アシル」としては、例えばホルミ
ル、カルボキシ、カルバモイル、C −6アルキル−カ
ルボニル(例、アセチル、プロピオニル等)、C3−6
シクロアルキル−カルボニル(例、シクロプロピルカル
ボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカ
ルボニル等)、C1−6アルコキシ−カルボニル(例、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシ
カルボニル、tert-ブトキシカルボニル等)、C
6−14アリール−カルボニル(例、ベンゾイル、1−
ナフトイル、2−ナフトイル等)、C7−16アラルキ
ル−カルボニル(例、フェニルアセチル、フェニルプロ
ピオニル等)、C6−14アリールオキシ−カルボニル
(例、フェノキシカルボニル等)、C7−16アラルキ
ルオキシ−カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニ
ル、フェネチルオキシカルボニル等)、5又は6員複素
環カルボニル(例、ニコチノイル、イソニコチノイル、
2−テノイル、3−テノイル、2−フロイル、3−フロ
イル、モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニ
ル、ピペリジノカルボニル、1−ピロリジニルカルボニ
ル等)、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル(例、
メチルカルバモイル、エチルカルバモイル等)、ジ−C
1−6アルキル−カルバモイル(例、ジメチルカルバモ
イル、ジエチルカルバモイル、エチルメチルカルバモイ
ル等)、C6−14アリール−カルバモイル(例、フェ
ニルカルバモイル、1−ナフチルカルバモイル、2−ナ
フチルカルバモイル等)、チオカルバモイル、5又は6
員複素環カルバモイル(例、2−ピリジルカルバモイ
ル、3−ピリジルカルバモイル、4−ピリジルカルバモ
イル、2−チエニルカルバモイル、3−チエニルカルバ
モイル等)、C1−6アルキルスルホニル(例、メチル
スルホニル、エチルスルホニル等)、C6−14アリー
ルスルホニル(例、フェニルスルホニル、1−ナフチル
スルホニル、2−ナフチルスルホニル等)、C1−6
ルキルスルフィニル(例、メチルスルフィニル、エチル
スルフィニル等)、C6−14アリールスルフィニル
(例、フェニルスルフィニル、1−ナフチルスルフィニ
ル、2−ナフチルスルフィニル等)等が挙げられる。前
記「アシルアミノ」としては、例えばホルミルアミノ、
1−6アルキル−カルボニルアミノ(例、アセチルア
ミノ等)、C6−14アリール−カルボニルアミノ
(例、フェニルカルボニルアミノ、ナフチルカルボニル
アミノ等)、C −6アルコキシ−カルボキニルアミノ
(例、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニル
アミノ、プロポキシカルニルアミノ、ブトキシカルボニ
ルアミノ等)、C1−6アルキルスルホニルアミノ
(例、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミ
ノ等)、C6−14アリールスルホニルアミノ(例、フ
ェニルスルホニルアミノ、2−ナフチルスルホニルアミ
ノ、1−ナフチルスルホニルアミノ等)等が挙げられ
る。前記「アシルオキシ」としては、例えばC1−6
ルキル−カルボニルオキシ(例、アセトキシ、プロピオ
ニルオキシ等)、C6−14アリール−カルボニルオキ
シ(例、ベンゾイルオキシ、ナフチルカルボニルオキシ
等)、C1−6アルコキシ−カルボニルオキシ(例、メ
トキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、
プロポキシカルボニルオキシ、ブトキシカルボニルオキ
シ等)、モノ−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ
(例、メチルカルバモイルオキシ、エチルカルバモイル
オキシ等)、ジ−C1−6アルキル−カルバモイルオキ
シ(例、ジメチルカルバモイルオキシ、ジエチルカルバ
モイルオキシ等)、C6−14アリール−カルバモイル
オキシ(例、フェニルカルバモイルオキシ、ナフチルカ
ルバモイルオキシ等)、ニコチノイルオキシ等が挙げら
れる。前記「置換基を有していてもよい5ないし7員飽
和環状アミノ」の「5ないし7員飽和環状アミノ」とし
ては、例えばモルホリノ、チオモルホリノ、ピペラジン
−1−イル、ピペリジノ、ピロリジン−1−イル等が挙
げられる。該「置換基を有していてもよい5ないし7員
飽和環状アミノ」の「置換基」としては、例えばC
1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブ
チル、ペンチル、ヘキシル等)、C6−14アリール
(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、ビフェ
ニリル、2−アンスリル等)、5ないし10員芳香族複
素環基(例、2−又は3−チエニル、2−,3−又は4
−ピリジル、2−,3−,4−,5−又は8−キノリ
ル、1−,3−,4−又は5−イソキノリル、1−,2
−又は3−インドリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベ
ンゾ[b]チエニル、ベンゾ[b]フラニル等)等が1
ないし3個挙げられる。
【0012】R又はRで示される「置換基を有して
いてもよい複素環基」の「複素環基」としては、炭素原
子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし14員複素環基
(芳香族複素環基、飽和又は不飽和の非芳香族複素環
基)等が挙げられる。該「芳香族複素環基」としては、
例えば炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子
から選ばれるヘテロ原子を1個以上(例えば1ないし4
個)を含む5ないし14員、好ましくは5ないし10員
の芳香族複素環基等が挙げられる。具体的には、チオフ
ェン、ベンゾチオフェン、ベンゾフラン、ベンズイミダ
ゾール、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベン
ズイソチアゾール、ナフト[2,3−b]チオフェン、
フラン、イソインドリジン、キサントレン、フェノキサ
チイン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジ
ン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドール、
イソインドール、1H−インダゾール、プリン、4H−
キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナ
フチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、
カルバゾール、β−カルボリン、フェナントリジン、ア
クリジン、フェナジン、チアゾール、イソチアゾール、
フェノチアジン、オキサゾール、イソオキサゾール、フ
ラザン、フェノキサジン等の芳香族複素環、又はこれら
の環(好ましくは単環)が1ないし複数個(好ましくは
1又は2個)の芳香環(例、ベンゼン環等)と縮合して
形成された環から任意の水素原子を除いてできる1価基
等が挙げられる。「芳香族複素環基」の好ましい例とし
ては、1個のベンゼン環と縮合していてもよい5又は6
員芳香族複素環基等が挙げられる。具体例としては、2
−,3−又は4−ピリジル、2−,3−,4−,5−又
は8−キノリル、1−,3−,4−又は5−イソキノリ
ル、1−,2−又は3−インドリル、2−ベンゾチアゾ
リル、2−ベンゾ[b]チエニル、ベンゾ[b]フラニ
ル、2−又は3−チエニル等が挙げられる。更に好まし
くは、2−又は3−チエニル、2−,3−又は4−ピリ
ジル、2−又は3−キノリル、1−イソキノリル、1−
又は2−インドリル、2−ベンゾチアゾリル等である。
「非芳香族複素環基」としては、例えばオキシラニル、
アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニ
ル、テトラヒドロフリル、チオラニル、ピペリジル、テ
トラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニ
ル、ピペラジニル等の3ないし8員(好ましくは5又は
6員)の飽和あるいは不飽和(好ましくは飽和)の非芳
香族複素環基(脂肪族複素環基)等が挙げられる。R
又はRで示される「置換基を有していてもよい複素環
基」の「置換基」としては、前記R又はRで示され
る「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「置換
基」と同様のものが同個数用いられる。
【0013】RとRとで形成される「置換基を有し
ていてもよい3ないし8員同素環」の「3ないし8員同
素環」としては、例えばシクロプロパン、シクロブタ
ン、シクロペンタン、シクロヘキサン等のC3−8シク
ロアルカン等が挙げられる。RとRとで形成される
「置換基を有していてもよい3ないし8員複素環」の
「3ないし8員複素環」としては、例えばアジリジン、
アゼチジン、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジ
ン、ピペリジン、ピロリジン、ヘキサメチレンイミン、
ヘプタメチレンイミン、ヘキサヒドロピリミジン等の炭
素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ば
れるヘテロ原子を1ないし4個含む3ないし8員複素環
が挙げられる。RとRとで形成される「置換基を有
していてもよい3ないし8員同素又は複素環」の「置換
基」としては、前記R又はRで示される「置換基を
有していてもよい炭化水素基」の「置換基」と同様のも
のが同個数用いられる。
【0014】前記式中、Wは(i)式
【化82】 〔式中、A環は置換を有していてもよいベンゼン環を示
し、B環はハロゲン又は置換基を有していてもよい炭化
水素基で置換されていてもよい5ないし7員含窒素複素
環を示す〕で表わされる基又は(ii)式
【化83】 〔式中、Rは(1)置換基を有していてもよい芳香族
基で置換され、かつ更に置換基を有していてもよい脂肪
族炭化水素基又は(2)置換基を有していてもよい芳香
族基を含有するアシル基を示し、Rは水素原子、C
1−6アルキル又はアシル基を示す〕で表される基を示
す。WがWaのとき、前記式中、Rは水素原子、置換
基を有していてもよい炭化水素基又は置換基を有してい
てもよい複素環基を示す(以下、R3aと表記する場合
がある)。R3aで示される「置換基を有していてもよ
い炭化水素基」及び「置換基を有していてもよい複素環
基」としては、前記R又はRで示される「置換基を
有していてもよい炭化水素基」及び「置換基を有してい
てもよい複素環基」と同様のものが用いられる。
【0015】前記式中、A環は置換基を有していてもよ
いベンゼン環を示す。A環で示される「置換基を有して
いてもよいベンゼン環」の「置換基」としては、前記R
又はRで示される「置換基を有していてもよい炭化
水素基」の「置換基」と同様のものを、置換可能な位置
に1ないし4個(好ましくは1又は2個)有していてもよ
く、置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一又は異
なっていてもよい。
【0016】前記式中、B環はハロゲン又は置換基を有
していてもよい炭化水素基で置換されていてもよい5な
いし7員含窒素複素環を示す。B環で示される「5ない
し7員含窒素複素環」としては、例えばピロール(例、
1H−ピロール等)、ジヒドロピロール(例、2,5−
ジヒドロ−1H−ピロール等)、ジヒドロピリジン
(例、1,2−ジヒドロピリジン等)、テトラヒドロピ
リジン(例、1,2,3,4−テトラヒドロピリジン
等)、アゼピン(例、1H−アゼピン等)、ジヒドロア
ゼピン(例、2,3−ジヒドロ−1H−アゼピン、2,
5−ジヒドロ−1H−アゼピン、2,7−ジヒドロ−1
H−アゼピン等)、テトラヒドロアゼピン(例、2,
3,6,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン、2,3,
4,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン等)等の5ない
し7員含窒素複素環等が挙げられる。B環が有していて
もよい「置換基」としての「ハロゲン」としては、例え
ばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。B環が
有していてもよい「置換基」としての「置換基を有して
いてもよい炭化水素基」としては、前記R又はR
示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」と同
様のものが用いられる。B環はこれらの置換基を置換可
能な位置に1ないし3個有していてもよく、置換基数が
2個以上の場合、各置換基は同一又は異なっていてもよ
い。
【0017】式
【化84】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕で表される基
としては、より具体的には式
【化85】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
子、ハロゲン又は置換基を有していてもよい炭化水素基
を、A環は前記と同意義を示す。〕で表される基等が挙
げられ、好ましくは
【化86】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕で表される基
等、更に好ましくは
【化87】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕で表される基
等であり、中でも式
【化88】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕で表される基
等が特に好ましい。R及びRで示される「ハロゲ
ン」又は「置換基を有していてもよい炭化水素基」とし
ては、前記B環の「置換基」としての「ハロゲン」又は
「置換基を有していてもよい炭化水素基」と同様のもの
が用いられる。
【0018】前記式中、Ba環は置換基を有していても
よい5ないし7員含窒素複素環を示す。Ba環で示され
る「5ないし7員含窒素複素環」としては、前記B環で
示される「5ないし7員含窒素複素環」と同様のものが
用いられる。Ba環で示される「置換基を有していても
よい5ないし7員含窒素複素環」の「置換基」として
は、B環が有していてもよい「ハロゲン」及び「置換基
を有していてもよい炭化水素基」の他、前記R又はR
で示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」
の「置換基」と同様のものを同個数用いることもでき
る。また、Ba環の置換基としては、オキソ基等も用い
られる。
【0019】WがWaのとき、前記式中、C環は式
【化89】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕で表される基
の他に更にハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級
アルキル、ハロゲン化されていてもよい低級アルコキシ
及びハロゲン化されていてもよい低級アルキルチオから
選ばれる置換基を有していてもよいベンゼン環(以下、
環と表記する場合がある)を示す。C環は式
【化90】 で表される基を置換可能な位置に1ないし3個(好まし
くは1個)有していてもよく、置換基数が2個以上の場
合、各置換基は同一又は異なっていてもよい。
【0020】C環が更に有していてもよい「置換基」
としての「ハロゲン」としては、例えばフッ素、塩素、
臭素、ヨウ素等が挙げられる。「ハロゲン化されていて
もよい低級アルキル」としては、例えば1ないし5個、
好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC1−6
ルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、
ペンチル、ヘキシル等)等が挙げられ、具体例として
は、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリク
ロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモ
エチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフル
オロエチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロ
ピル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフルオ
ロブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペ
ンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−ト
リフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフル
オロヘキシル等が挙げられる。「ハロゲン化されていて
もよい低級アルコキシ」としては、例えば1ないし5
個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC
1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブ
トキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等)等が挙げ
られる。具体例としては、例えばメトキシ、ジフルオロ
メトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,
2−トリフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イ
ソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシル
オキシ等が挙げられる。「ハロゲン化されていてもよい
低級アルキルチオ」としては、例えば1ないし5個、好
ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC1−6アル
キルチオ(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチ
オ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、sec-ブチルチオ、
tert-ブチルチオ等)等が挙げられる。具体例として
は、メチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロ
メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピル
チオ、ブチルチオ、4,4,4−トリフルオロブチルチ
オ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ等が挙げられる。C
環はこれらの置換基を置換可能な位置に1ないし3個
(好ましくは3個)有していてもよく、置換基数が2個
以上の場合、各置換基は同一又は異なっていてもよい。
【0021】前記式中、Ca環は式
【化91】 (式中、各記号は前記と同意義を示す)で表される基の
他に更に置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。
環は式
【化92】 で表される基を置換可能な位置に1ないし3個(好まし
くは1個)有していてもよく、置換基数が2個以上の場
合、各置換基は同一又は異なっていてもよい。Ca環が
更に有していてもよい「置換基」としては、前記R
はRで示される「置換基を有していてもよい炭化水素
基」の「置換基」と同様のものが挙げられる。また、C
a環の「置換基」としての「C1−6アルキル」は、
「ヒドロキシ等で置換されていてもよい4ないし8員ラ
クトン(例えば3−ヒドロキシ−δ−バレロラクトン
等)」等で置換されていてもよい。Ca環はこれらの置
換基を置換可能な位置に1ないし3個(好ましくは3
個)有していてもよく、置換基数が2個以上の場合、各
置換基は同一又は異なっていてもよい。
【0022】WがWbを示すとき、前記式中、Rは置
換基を有していてもよいC6−14アリール基を示す
(以下、R3bと表記する場合がある)。R3bで示さ
れる「置換基を有していてもよいC6−14アリール」
の「C −14アリール」としては、例えばフェニル、
1−ナフチル、2−ナフチル、ビフェニリル、アンスリ
ル等のC6−14アリール基等が挙げられる。該「置換
基を有していてもよいC6−14アリール」の「置換
基」としては、前記R又はRで示される「置換基を
有していてもよい炭化水素基」の「置換基」と同様のも
のが同個数用いられる。
【0023】前記式中、Rは(1)置換基を有してい
てもよい芳香族基で置換され、かつ更に置換基を有して
いてもよい脂肪族炭化水素基又は(2)置換基を有して
いてもよい芳香族基を含有するアシル基を示す。R
示される「置換基を有していてもよい芳香族基を有し、
かつ更に置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基」
の置換基としての「置換基を有していてもよい芳香族
基」の「芳香族基」としては、芳香族炭化水素基、芳香
族複素環基等が挙げられる。該「芳香族炭化水素基」と
しては、例えば炭素数6ないし14個の単環式又は縮合
多環式(2又は3環式)芳香族炭化水素基等が挙げられ
る。その具体例として、例えばフェニル、1−ナフチ
ル、2−ナフチル、ビフェニリル、アンスリル等のC
6−14アリール等、好ましくは例えばフェニル、1−
ナフチル、2−ナフチル等のC6−10アリール等が挙
げられる。該「芳香族複素環基」としては、例えば炭素
原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれ
るヘテロ原子を1個以上(例えば1ないし4個)を含む
5ないし14員、好ましくは5ないし10員の芳香族複
素環基等が挙げられる。具体的には、チオフェン、ベン
ゾチオフェン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、ベ
ンズオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイソチア
ゾール、ナフト[2,3−b]チオフェン、フラン、イ
ソインドリジン、キサントレン、フェノキサチイン、ピ
ロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジ
ン、ピリミジン、ピリダジン、インドール、イソインド
ール、1H−インダゾール、プリン、4H−キノリジ
ン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチリジ
ン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、カルバゾ
ール、β−カルボリン、フェナントリジン、アクリジ
ン、フェナジン、チアゾール、イソチアゾール、フェノ
チアジン、オキサゾール、イソオキサゾール、フラザ
ン、フェノキサジン等の芳香族複素環、又はこれらの環
(好ましくは単環)が1ないし複数個(好ましくは1又
は2個)の芳香環(例、ベンゼン環等)と縮合して形成
された環から任意の水素原子を除いてできる1価基等が
挙げられる。「芳香族複素環基」の好ましい例として
は、1個のベンゼン環と縮合していてもよい5又は6員
芳香族複素環基等が挙げられる。具体例としては、2
−,3−又は4−ピリジル、2−,3−,4−,5−又
は8−キノリル、1−,3−,4−又は5−イソキノリ
ル、1−,2−又は3−インドリル、2−ベンゾチアゾ
リル、2−ベンゾ[b]チエニル、ベンゾ[b]フラニ
ル、2−又は3−チエニル等が挙げられる。更に好まし
くは、2−又は3−チエニル、2−,3−又は4−ピリ
ジル、2−又は3−キノリル、1−イソキノリル、1−
又は2−インドリル、2−ベンゾチアゾリル等である。
該「置換基を有していてもよい芳香族基」の「置換基」
としては、前記R又はRで示される「置換基を有し
ていてもよい炭化水素基」の「置換基」と同様のものが
同個数用いられる。
【0024】Rで示される「置換基を有していてもよ
い芳香族基を有し、かつ更に置換基を有していてもよい
脂肪族炭化水素基」の「脂肪族炭化水素基」としては、
例えばアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアル
キル等が挙げられる。中でも、C1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C3−
10シクロアルキル等が好ましい。「アルキル」として
は、例えばC1−6アルキル(例、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチ
ル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル等)等が好まし
い。「アルケニル」としては、例えばC2−6アルケニ
ル(例、ビニル、アリル、イソプロペニル、ブテニル、
イソブテニル、sec-ブテニル等)等が好ましい。「アル
キニル」としては、例えばC2−6アルキニル(例、エ
チニル、プロパルギル、ブチニル、1−ヘキシニル等)
等が好ましい。「シクロアルキル」としては、例えばC
3−6シクロアルキル(例、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル等)等が好まし
い。中でも、C1−6アルキルが好ましい。該「脂肪族
炭化水素基」は、「置換基を有していてもよい芳香族
基」を、置換可能な位置に1ないし3個有していてもよ
く、置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一又は異
なっていてもよい。該「脂肪族炭化水素基」が更に有し
ていていてもよい「置換基」としては、前記R又はR
で示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」
の「置換基」と同様のものが同個数用いられる。
【0025】Rで示される「置換基を有していてもよ
い芳香族基を含有するアシル基」の「アシル基」として
は、前記R又はRで示される「置換基を有していて
もよい炭化水素基」の「置換基」としての「アシル基」
と同様のものが用いられる。Rで示される「置換基を
有していてもよい芳香族基を含有するアシル基」の「置
換基を有していてもよい芳香族基」としては、前記R
で示される「置換基を有していてもよい芳香族基を有
し、かつ更に置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素
基」の「置換基を有していてもよい芳香族基」と同様の
ものが用いられる。Rで示される「置換基を有してい
てもよい芳香族基を含有するアシル基」の具体例として
は、C6−14アリール−カルボニル(例、ベンゾイ
ル、1−ナフトイル、2−ナフトイル等)、C7−16
アラルキル−カルボニル(例、フェニルアセチル、フェ
ニルプロピオニル等)、C6−14アリールオキシ−カ
ルボニル(例、フェノキシカルボニル等)、C7−16
アラルキルオキシ−カルボニル(例、ベンジルオキシカ
ルボニル、フェネチルオキシカルボニル等)、5又は6
員複素環カルボニル(例、ニコチノイル、イソニコチノ
イル、2−テノイル、3−テノイル、2−フロイル、3
−フロイル、モルホリノカルボニル、チオモルホリノカ
ルボニル、ピペリジノカルボニル、1−ピロリジニルカ
ルボニル等)、C 6−14アリール−カルバモイル
(例、フェニルカルバモイル、1−ナフチルカルバモイ
ル、2−ナフチルカルバモイル等)、5又は6員複素環
カルバモイル(例、2−ピリジルカルバモイル、3−ピ
リジルカルバモイル、4−ピリジルカルバモイル、2−
チエニルカルバモイル、3−チエニルカルバモイル
等)、C6− 14アリールスルホニル(例、フェニルス
ルホニル、1−ナフチルスルホニル、2−ナフチルスル
ホニル等)、C6−14アリールスルフィニル(例、フ
ェニルスルフィニル、1−ナフチルスルフィニル、2−
ナフチルスルフィニル等)等が好ましい。
【0026】前記式中、Rは水素原子、C1−6アル
キル基又はアシル基を示す。Rで示されるC1−6
ルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert
-ブチル、ペンチル、ヘキシル等が挙げられる。R
示される「アシル基」としては、前記R又はRで示
される「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「置
換基」としての「アシル基」と同様のものが用いられ
る。
【0027】WがWbのとき、前記式中、C環は式−N
(R)で表される基の他に更に置換基を有してい
てもよいベンゼン環を示す(以下、C環と表記する場
合がある)。C環は式−NR(R)で表される基
を置換可能な位置に1ないし3個有していてもよく、置
換基数が2個以上の場合、各置換基は同一又は異なって
いてもよい。C環が式−NR(R)で表される基
の他に更に有していてもよい「置換基」としては、例え
ばハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
等)、C 1−3アルキレンジオキシ(例、メチレンジオ
キシ、エチレンジオキシ等)、ニトロ、シアノ、ハロゲ
ン化されていてもよいC1−6アルキル、ハロゲン化さ
れていてもよいC2−6アルケニル、ハロゲン化されて
いてもよいC2−6アルキニル、ハロゲン化されていて
もよいC3−6シクロアルキル、C6−14アリール
(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、ビフェ
ニリル、2−アンスリル等)、ハロゲン化されていても
よいC1−6アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−
1−6アルキルアミノ(例、メチルアミノ、エチルア
ミノ等)、モノ−C6−14アリールアミノ(例、フェ
ニルアミノ、1−ナフチルアミノ、2−ナフチルアミノ
等)、ジ−C1−6アルキルアミノ(例、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ等)、ジ−C6−14アリールアミ
ノ(例、ジフェニルアミノ等)、アシル、アシルアミ
ノ、置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環状ア
ミノ、5ないし10員芳香族複素環基(例、2−又は3
−チエニル、2−,3−又は4−ピリジル、2−,3
−,4−,5−又は8−キノリル、1−,3−,4−又
は5−イソキノリル、1−,2−又は3−インドリル、
2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ[b]チエニル、ベ
ンゾ[b]フラニル等)、スルホ等が挙げられる。該
「ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル」、
「ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケニル」、
「ハロゲン化されていてもよいC2−6アルキニル」、
「ハロゲン化されていてもよいC3−6シクロアルキ
ル」、「ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキ
シ」、「アシル」、「アシルアミノ」及び「置換基を有
していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ」は、前記
又はR で示される「置換基を有していてもよい炭
化水素基」の「置換基」として詳述したものと同様のも
のが挙げられる。C環はこれら該置換基を置換可能な
位置に1ないし3個有していてもよく、置換基数が2個
以上の場合、各置換基は同一又は異なっていてもよい。
【0028】このように、本発明の化合物(I)には、
【化93】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕で表わされる化
合物(Ia)及び式
【化94】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕で表わされる化
合物(Ib)が含まれる。
【0029】前記の化合物(Ia)中、R及びR
しては、例えば、同一又は異なって、水素原子又は置換
基を有していてもよいC1−6アルキル基(特に、メチ
ルなどのC1−3アルキル基など)、あるいはRとR
が隣接する炭素原子と共に、置換基を有していてもよ
い3ないし8員複素環を形成する場合等が好ましく、中
でも、R及びRがそれぞれC1−6アルキル基であ
る場合等が更に好ましい。また、- - - が二重結合を示
す場合、Rは存在せず、Rとしては、置換基を有し
ていてもよいC1−6アルキル基などが好ましく、特に
メチルなどのC 1−3アルキル基が好ましい。R3a
しては、例えば、置換基を有していてもよいC6−14
アリール基等が好ましい。A環としては、例えば、ハロ
ゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及びC
1−6アルキレンジオキシから選ばれる置換基を有して
いてもよいベンゼン環等が好ましい。B環としては、例
えば、C1−6アルキルで置換されていてもよい5ない
し7員含窒素複素環等が好ましい。C環としては、更
に1ないし3個のC1−6アルキル又はC1−6アルコ
キシで置換されていてもよいベンゼン環等が好ましい。 式
【化95】 (式中、各記号は前記と同意義を示す)で表される基と
しては、式
【化96】 (式中、各記号は前記と同意義を示す)で表される基等
が好ましい。特に、R及びRとしては水素原子が好
ましく、A環としては、ハロゲン、C1−6アルコキシ
及びC1−6アルキレンジオキシから選ばれる1ないし
2個の置換基を有していてもよいベンゼン環が好まし
い。 式
【化97】 (式中、各記号は請求項1記載と同意義を示す)で表さ
れる基のC環上の置換位置はベンゾフラン環又はジヒ
ドロベンゾフラン環の5位である場合等が好ましい。
【0030】また、化合物(Ia')としては、化合物
(Ia)等が好ましい。Ba環としては、例えば、C
1−6アルキルで置換されていてもよい5ないし7員含
窒素複素環等が好ましく、Ca環は更に1ないし3個の
1−6アルキル又はC1−6アルコキシで置換されて
いてもよいベンゼン環等が好ましい。特に、化合物(I
a)としては、R及びRがそれぞれC1−6アルキ
ル基(特に、メチルなどのC1−3アルキル基)で、R
3aがC1−6アルキル(特に、メチル、エチル、プロ
ピイル、イソプロピルなどのC1−3アルキル)又はハ
ロゲン原子(特に、フッ素)を有していてもよいフェニ
ル基で、A環がハロゲン、C1−6アルキル(特に、メ
チルなどのC1−3アルキル)、C1−6アルコキシ
(特に、メトキシなどのC1−3アルコキシ)及びC
1−6アルキレンジオキシ(特に、メチレンジオキシな
どのC1−3アルキレンジオキシ)から選ばれる置換基
を有していてもよいベンゼン環で、B環がC1−6アル
キルで置換されていてもよい5ないし7員含窒素複素環
で、C環が更に1ないし3個のC −6アルキル(特
に、メチルなどのC1−3アルキル)又はC1−6アル
コキシ(特に、メトキシなどのC1−3アルコキシ)で
置換されていてもよいベンゼン環である化合物が好まし
く、特に、式
【化98】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕で表される基が
【化99】 〔式中、A環はハロゲン、C1−6アルコキシ及びC
1−6アルキレンジオキシから成る群から選ばれる1な
いし2個の置換基を有していてもよいベンゼン環を示
す〕で表される基である化合物が好ましい。
【0031】また、- - - が二重結合を示す場合、R
は存在せず、Rとしては、C1− アルキル基などが
好ましく、特にメチルなどのC1−3アルキル基が好ま
しい。他の記号としては、前記と同様のものが好ましい
が、なかでも、R3aがC −6アルキル(特に、メチ
ル、エチル、プロピイル、イソプロピルなどのC1−
アルキル)を有していてもよいフェニル基で、A環がベ
ンゼン環で、B環が5ないし7員含窒素複素環で、C
環が更に1ないし3個のC1−6アルキル(特に、メチ
ルなどのC1−3アルキル)で置換されていてもよいベ
ンゼン環である化合物が好ましく、特に、式
【化100】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕で表される基が
【化101】 で表される基である化合物が好ましい。
【0032】化合物(Ia)の具体例としては、後述す
る実施例1a〜実施例22aで製造された化合物または
その塩などが好ましく、なかでも、(i)2−[2,2,
4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イ
ル]イソインドリン(実施例4a)またはその塩、(ii)
5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,7−ペン
タメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソインドリン
(実施例6a)またはその塩、(iii)5,6−ジメトキ
シ−2−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,
2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾフラン−5−イル]イソインドリン(実施例1
1a)またはその塩、(iv)6−[3−(4−イソプロピ
ルフェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]−
6,7−ジヒドロ−5H−[1,3]ジオキソロ[4,
5−f]イソインドール(実施例12a)またはその
塩、(v)6−[2,2,4,6,7−ペンタメチル−3
−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−6H−[1,3]ジオキソロ
[4,5−f]イソインドール(実施例14a)または
その塩、(vi)6−(2,2,4,6,7−ペンタメチル
−3−フェニル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン
−5−イル)−6、7−ジヒドロ−5H−[1,3]ジ
オキソロ[4,5−f]イソインドール(実施例16
a)またはその塩(vii)(+)−5,6−ジメトキシ−
2−[2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−イル]イソインドリン(実施例17a)、(vii
i)(+)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,
6,7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソ
インドリン塩酸塩(実施例19a)またはその他の塩等
が好ましく、特に、(i)5,6−ジメトキシ−2−
[2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチ
ルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−
5−イル]イソインドリン(実施例6a)、(ii)6−
[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,
6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
フラン−5−イル]−6,7−ジヒドロ−5H−[1,
3]ジオキソロ[4,5−f]イソインドール(実施例
12a)(iii)(+)−5,6−ジメトキシ−2−
[2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチ
ルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−
5−イル]イソインドリン(実施例17a)、(iv)
(+)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,
7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソイン
ドリン塩酸塩(実施例19a)等が好ましい。
【0033】前記の化合物(Ib)中、R及びR
しては、同一又は異なって、水素原子又は置換基を有し
ていてもよいC1−6アルキル基(特に、メチルなどの
−3アルキル基)、あるいはRとRが隣接する
炭素原子と共に置換基を有していてもよい3ないし8員
複素環(特に、ピペリジンなどの5または6員の含窒素
複素環)を形成する場合等が好ましく、同一又は異なっ
て、水素原子又はC −6アルキル基(特に、メチルな
どのC1−3アルキル基)、あるいはRとR が隣接
する炭素原子と共にC1−6アルキルで置換されたピペ
リジン環を形成する場合等が更に好ましい。中でもR
及びRがそれぞれC1−6アルキル基である場合等が
更に好ましく、それぞれメチル基である場合等が特に好
ましい。R3bとしては、例えば、ハロゲン(特に、フ
ッ素)又はC1−6アルキル(特に、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピルなどのC1−3アルキル)で置
換されていてもよいフェニル基等が好ましく、フッ素、
メチル又はイソプロピルで置換されていてもよいフェニ
ル基等が更に好ましい。Rとしては、例えば、(1)
ハロゲン、C1−6アルコキシ又はC1−3アルキレン
ジオキシで置換されていてもよい芳香族基(特に、フェ
ニルなどのC −14アリール基やチエニル、ピリジル
などの炭素原子以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子な
どから選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含有する5
または6員の芳香族複素環)で置換されたC1−6アル
キル基又は(2)ハロゲン、C −6アルコキシ又はC
1−3アルキレンジオキシで置換されていてもよい芳香
族基(特に、フェニルなどのC6−14アリール基)を
含有するアシル基等が好ましく、(1)ハロゲン(特
に、フッ素、塩素)、C1−6アルコキシ(特に、メト
キシなどのC1−3アルコキシ)又はC1−3アルキレ
ンジオキシ(特に、メチレンジオキシ)で置換されてい
てもよいC6−14アリール(特に、フェニル)、チエ
ニル又はピリジルで置換されたC1−6アルキル基(特
に、メチルなどのC1−3アルキル基)又は(2)ハロ
ゲン(特に、フッ素、塩素)、C1−6アルコキシ(特
に、メトキシなどのC1−3アルコキシ)又はC1−3
アルキレンジオキシ(特に、メチレンジオキシ)で置換
されていてもよいC6−14アリール−カルボニル基
(特に、フェニルカルボニル基)、C7−16アラルキ
ル−カルボニル基(特に、ベンジルカルボニル基)、C
6−14アリール−スルホニル基(特に、フェニルスル
ホニル基)、ニコチノイル基又はテノイル基等が更に好
ましい。中でもフッ素、メトキシ又はメチレンジオキシ
で置換されていてもよいベンジル基又はフェネチル基等
が特に好ましい。Rとしては、例えば、水素原子、C
1−6アルキル基(特に、メチルなどのC1−3アルキ
ル基)又はC1−6アルキル−カルボニル基(特に、ア
セチルなどのC1−3アルキル−カルボニル基)等が好
ましく、水素原子又はメチル基等が更に好ましい。C
環としては、更に1ないし3個のC1−6アルキル(特
に、メチルなどのC1−3アルキル)で置換されていて
もよいベンゼン環等が好ましく、更に3個のメチルで置
換されたベンゼン環等が特に好ましい。
【0034】特に、化合物(Ib)としては、R及び
が、同一又は異なって、水素原子又はC1−6アル
キル基(特に、メチルなどのC1−3アルキル基)、あ
るいはRとRが隣接する炭素原子と共にC1−6
ルキル(特に、メチルなどのC1−3アルキル)で置換
されたピペリジン環を形成し;R3bがハロゲン(特
に、フッ素)又はC1−6アルキル(特に、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピルなどのC1−3アルキ
ル)で置換されていもよいフェニル基;Rが(1)ハ
ロゲン(特に、フッ素、塩素)、C1−6アルコキシ
(特に、メトキシなどのC1−3アルコキシ基)又はC
1−3アルキレンジオキシ(特に、メチレンジオキシ)
で置換されていてもよいC6−14アリール(特に、フ
ェニル)、チエニル又はピリジルで置換されたC1−6
アルキル基(特に、メチルなどのC1−3アルキル基)
又は(2)ハロゲン(特に、フッ素、塩素)、C1−
アルコキシ(特に、メトキシなどのC1−3アルコキシ
基)又はC1−3アルキレンジオキシ(特に、メチレン
ジオキシ)で置換されていてもよいC6−14アリール
−カルボニル基(特に、フェニルカルボニル基)、C
7−16アラルキル−カルボニル基(特に、ベンジルカ
ルボニル基)、C6−14アリール−スルホニル基(特
に、フェニルスルホニル基)、ニコチノイル基又はテノ
イル基;Rが水素原子、C1−6アルキル基(特に、
メチルなどのC1−3アルキル基)又はC1−6アルキ
ル−カルボニル基(特に、アセチルなどのC1−3アル
キル−カルボニル基);及びC環が更に1ないし3個
のC1−6アルキル(特に、メチルなどC1−3アルキ
ル)で置換されたベンゼン環である化合物等が好まし
く、R及びRがそれぞれメチル基;R3bがフッ
素、メチル又はイソプロピルで置換されていもよいフェ
ニル基;Rがフッ素、メトキシ又はメチレンジオキシ
で置換されていてもよいベンジル基又はフェネチル基;
が水素原子又はメチル基;- - - が単結合;及びC
環が更に3個のメチルで置換されたベンゼン環である
化合物等が特に好ましい。
【0035】また、- - - が二重結合を示す場合、R
は存在せず、Rとしては、C1− アルキル基などが
好ましく、特にメチルなどのC1−3アルキル基が好ま
しい。他の記号としては、前記と同様のものが好ましい
が、なかでも、R3bがハロゲン(特に、フッ素)又は
1−6アルキル(特に、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピルなどのC1−3アルキル)で置換されてい
もよいフェニル基;R が(1)ハロゲン(特に、フッ
素)又はC1−6アルコキシ(特に、メトキシなどのC
1−3アルコキシ基)で置換されていてもよいC
6−14アリール(特に、フェニル)で置換されたC
1−6アルキル基(特に、メチルなどのC1−3アルキ
ル基)又は(2)ハロゲン(特に、フッ素)又はC
1−6アルコキシ(特に、メトキシなどのC1−3アル
コキシ基)で置換されていてもよいC6−14アリール
−カルボニル基(特に、フェニルカルボニル基)又はC
7−16アラルキル−カルボニル基(特に、ベンジルカ
ルボニル基);Rが水素原子;及びC 環が更に1な
いし3個のC1−6アルキル(特に、メチルなどC
1−3アルキル)で置換されたベンゼン環である化合物
が好ましい。
【0036】化合物(Ib)の具体例としては、後述す
る実施例1b〜実施例67bで製造された化合物などが
好ましく、なかでも、(i)N−(4−フルオロベンジ
ル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−フェニ
ル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン
(実施例4b)又はその塩、(ii)N−ベンジル−3−
(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,7−
ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−
5−アミン(実施例6b)又はその塩、(iii)3−(4
−イソプロピルフェニル)−N−(4−メトキシベンジ
ル)−N,2,2,4,6,7−ヘキサメチル−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン(実施例9
b)又はその塩、(iv)3−(4−イソプロピルフェニ
ル)−N−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−
2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾフラン−5−アミン(実施例11b)又は
その塩、(v)N−(4−フルオロベンジル)−3−(4
−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,7−ペン
タメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−
アミン(実施例19b)又はその塩、(vi)N−(1,3
−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−3−(4−
イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,7−ペンタ
メチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−ア
ミン(実施例23b)又はその塩、(vii)N−(4−フ
ルオロベンジル)−3−(4−フルオロフェニル)−
2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾフラン−5−アミン(実施例31b)又は
その塩、(viii)N−(4−メトキシベンジル)−2,
2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−ア
ミン(実施例33b)又はその塩、(ix)N−(4−フル
オロベンジル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−
3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾフラン−5−アミン(実施例35b)又はその
塩、(x)3−(4−イソプロピルフェニル)−N−(4
−メトキシベンジル)−2,4,6,7−テトラメチル
−1−ベンゾフラン−5−アミン(実施例45b)又は
その塩、(xi)N−(4−フルオロベンジル)−3−(4
−イソプロピルフェニル)−2,4,6,7−テトラメ
チル−1−ベンゾフラン−5−アミン(実施例47b)
又はその塩、(xii)N−(4−フルオロベンジル)−3
−(4−フルオロフェニル)−2,4,6,7−テトラ
メチル−1−ベンゾフラン−5−アミン(実施例51
b)またはその塩、(xiii)N−(4−フルオロベンジ
ル)−3−(4−イソプロピルフェニル)−1’,4,
6,7−テトラメチルスピロ[ベンゾフラン−2(3
H),4’−ピペリジン]−5−アミン(実施例55
b)またはその塩、(xiv)(+)−N−(4−フルオロ
ベンジル)−3−(4−イソプロピルフェニル)−2,
2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾフラン−5−アミン、その塩酸塩(実施例61
b)またはその他の塩等が好ましく、特に(i)N−(4
−フルオロベンジル)−3−(4−イソプロピルフェニ
ル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン(実施例19
b)、(ii)N−(4−フルオロベンジル)−3−(4−
イソプロピルフェニル)−1’,4,6,7−テトラメ
チルスピロ[ベンゾフラン−2(3H),4’−ピペリ
ジン]−5−アミン(実施例55b)、(iii)(+)−
N−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソプロピ
ルフェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン塩酸
塩(実施例61b)等が好ましい。
【0037】前記化合物の塩としては、−COOH等の
酸性基を有する場合には例えば金属塩、アンモニウム
塩、有機塩基等との塩、−NH等の塩基性基を有する
場合には例えば無機酸、有機酸、塩基性又は酸性アミノ
酸等との塩等の他分子内塩であってもよい。金属塩の好
適な例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等の
アルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩、バリ
ウム塩等のアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩等が挙
げられる。有機塩基との塩の好適な例としては、例えば
トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコ
リン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N−ジ
ベンジルエチレンジアミン等との塩が挙げられる。無機
酸との塩の好適な例としては、例えば塩酸、臭化水素酸
酸、硝酸、硫酸、リン酸等との塩が挙げられる。有機酸
との塩の好適な例としては、例えばギ酸、酢酸、トリフ
ルオロ酢酸、フマール酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン
酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等と
の塩が挙げられる。塩基性アミノ酸との塩の好適な例と
しては、例えばアルギニン、リジン、オルニチン等との
塩が挙げられ、酸性アミノ酸との塩の好適な例として
は、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸等との塩が挙
げられる。このうち、薬学的に許容し得る塩が好まし
い。例えば、化合物内に酸性官能基を有する場合には、
アルカリ金属塩(例、ナトリウム塩,カリウム塩等)、
アルカリ土類金属塩(例、カルシウム塩,マグネシウム
塩,バリウム塩等)との塩等の無機塩、アンモニウム塩
等、また、化合物内に塩基性官能基を有する場合には塩
酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸酸塩等の無機塩又
は、酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、
メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、クエ
ン酸塩、酒石酸塩等の有機塩が挙げられる。
【0038】次に、本発明の化合物(Ia)及び化合物
(Ia')の製造法について述べる。ここで、化合物
(Ia')は化合物(Ia)を得る方法の他、自体公知
の方法、例えば、WO 95/29907、特開平5−
194466号公報、USP 4,881,967、US
P 4,212,865及びテトラヘドロン レターズ(Tet
rahedron Letters)、37巻、51号、9183-9186頁、1996年
等に記載の方法、又はこれらに準じた方法により製造す
ることができる。本発明の化合物(Ia)は以下に示す
方法又はそれらに準じた方法により製造することができ
る。以下の反応式の略図中の化合物の各記号は前記と同
意義を示す。反応式中の化合物は塩を形成している場合
も含み、該塩としては、例えば、化合物(Ia)の塩と
同様のもの等が挙げられる。
【0039】反応式1
【化102】
【0040】化合物(Ia)は、化合物(IIa)と式
【化103】 (式中、L及びLは脱離基を、A環は前記と同意義
を示す)で表される化合物(IIIa)との反応とを、所望
により塩基の存在下反応させることにより製造される。
【0041】化合物(IIa)におけるC環が「−NH
の他に更に有していてもよい置換基」としては、化合
物(Ia)におけるC環が「更に有していてもよい置
換基」と同様のものが同個数用いられる。L及びL
で示される「脱離基」としては、例えば、ヒドロキシ、
ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、
ハロゲン化されていてもよいC −5アルキルスルホニ
ルオキシ(例、メタンスルホニルオキシ、エタンスルホ
ニルオキシ、トリクロロメタンスルホニルオキシ等)、
置換基を有していてもよいC6−10アリールスルホニ
ルオキシ等が挙げられる。「置換基を有していてもよい
6−10アリールスルホニルオキシ」としては、例え
ばC1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert
-ブチル、ペンチル、ヘキシル等)、C1−6アルコキ
シ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポ
キシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチ
ルオキシ、ヘキシルオキシ等)及びニトロから選ばれる
置換基を1ないし3個有していてもよいC6−10アリ
ールスルホニルオキシ(例、フェニルスルホニルオキ
シ、ナフチルスルホニルオキシ等)等が挙げられ、具体
例としては、ベンゼンスルホニルオキシ、m−ニトロベ
ンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキ
シ等が挙げられる。
【0042】化合物(IIIa)は、化合物(IIa)のC
環に置換するアミノ基と共に、式
【化104】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕で表される基
を形成し得る化合物であり、例えば、式
【化105】 (式中、D1はハロゲン又は置換基を有していてもよい
炭化水素基で置換されていてもよい式−(CH2)d
(dは0ないし3の整数を示す)で表される基を、E1
はハロゲン又は置換基を有していてもよい炭化水素基で
置換されていてもよい式−(CH2)e1−(eは0ないし
3の整数を示す)で表される基を、dとeの和は2な
いし4の整数を、LおよびLは前記と同意義を示
す。)で表される化合物などが用いられる。該ハロゲン
および置換基を有していてもよい炭化水素基としては、
B環で示される5ないし7員含窒素複素環の置換基とし
て前述したハロゲンおよび置換基を有していてもよい炭
化水素基と同様のものが用いられる。
【0043】化合物(IIIa)の使用量は、化合物(II
a)1モルに対し約1.0ないし約5.0モル、好まし
くは約1.0ないし約2.0モルである。該「塩基」と
しては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
セシウム、炭酸水素ナトリウム等の塩基性塩類、ピリジ
ン、ルチジン等の芳香族アミン類、トリエチルアミン、
トリプロピルアミン、トリブチルアミン、シクロヘキシ
ルジメチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、N,
N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メ
チルピロリジン、N−メチルモルホリン等の第3級アミ
ン類、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ
金属水素化物類、ナトリウムアミド、リチウムジイソプ
ロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド等の金
属アミド類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキ
シド、カリウム第三ブトキシド等の金属アルコキシド類
等が挙げられる。塩基の使用量は、化合物(IIa)1モ
ルに対し約1.0ないし約5.0モル、好ましくは約
1.0ないし約3.0モルである。また、所望により、
塩基とともに第4級アンモニウム塩を共存させて反応さ
せることによっても製造されうる。該「第4級アンモニ
ウム塩」としては、例えば、テトラブチルアンモニウム
ヨージド等が挙げられる。第4級アンモニウム塩の使用
量は、化合物(IIa)1モルに対し約0.1ないし約
2.0モル、好ましくは約0.5ないし約1.0モルで
ある。本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有
利である。このような溶媒としては反応が進行する限り
特に限定されないが、例えば、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール類、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメト
キシエタン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、シク
ロヘキサン、ヘキサン等の炭化水素類、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のア
ミド類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ア
セトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメ
チルスルホキシド等のスルホキシド類等の溶媒又はこれ
らの混合溶媒等が好ましい。反応時間は通常約30分な
いし約48時間、好ましくは約1時間ないし約24時間
である。反応温度は通常約−20ないし約200℃、好
ましくは約0ないし約150℃である。
【0044】前記反応に代え、光延反応(シンセシス(S
ynthesis)、1981年、第1ないし27頁)を用いることもで
きる。該反応は、化合物(IIa)とL及びLがOH
である化合物(IIIa)とを、アゾジカルボキシレート類
(例、ジエチルアゾジカルボキシレート等)及びホスフ
ィン類(例、トリフェニルホスフィン、トリブチルホス
フィン等)の存在下反応させる。L及びLがOHで
ある化合物(IIIa)の使用量は、化合物(IIa)1モル
に対し、約1.0ないし約5.0モル、好ましくは約
1.0ないし約2.0モルである。該「アゾジカルボキ
シレート類」及び「ホスフィン類」の使用量は、それぞ
れ化合物(IIa)1モルに対し、約1.0ないし約5.
0モル、好ましくは約1.0ないし約2.0モルであ
る。本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利
である。このような溶媒としては反応が進行する限り特
に限定されないが、例えば、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン
等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、シクロヘキサ
ン、ヘキサン等の炭化水素類、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、
ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−
ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、アセトニト
リル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルスル
ホキシド等のスルホキシド類等の溶媒もしくはそれらの
混合溶媒等が好ましい。反応時間は通常約5分ないし約
48時間、好ましくは約30分ないし約24時間であ
る。反応温度は通常約−20ないし約200℃、好まし
くは約0ないし約100℃である。化合物(IIa)は、
自体公知の方法、例えば特開平5−140142号公報
等に記載の方法又はそれらに準じた方法等により製造さ
れる。
【0045】化合物(IIa)がジヒドロベンゾフランの
場合は、以下の反応式に記載の方法によっても製造され
る。 反応式2
【化106】
【0046】上記式中、L’は脱離基、R8は水素原子
又はRからメチレンを1つ除いた基を示す。L’で示
される「脱離基」としては、例えば、ヒドロキシ、ハロ
ゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、C
1−6アルキルスルホニルオキシ(例、メタンスルホニ
ルオキシ、エタンスルホニルオキシ等)、置換基を有し
ていてもよいC6−10アリールスルホニルオキシ等が
挙げられる。「置換基を有していてもよいC6−10
リールスルホニルオキシ」としては、例えば、C1−6
アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、
ペンチル、ヘキシル等)、C 1−6アルコキシ(例、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、
ヘキシルオキシ等)及びニトロから選ばれる置換基を1
ないし3個有していてもよいC6−10アリールスルホ
ニルオキシ(例、フェニルスルホニルオキシ、ナフチル
スルホニルオキシ等)等が挙げられ、具体例としては、
ベンゼンスルホニルオキシ、m−ニトロベンゼンスルホ
ニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ等が挙げら
れる。
【0047】化合物(IVa)及び化合物(Va)は容易に
市販品が入手でき、また、自体公知の方法によっても製
造される。化合物(VIa)は、化合物(IVa)を塩基処理
して生成するフェノラートアニオンと式 R−CHL'
−CR=CHR3aで表される化合物(Va)とを反応
させることにより製造される。化合物(Va)の使用量
は、化合物(IVa)1モルに対し約1.0ないし約5.
0モル、好ましくは約1.0ないし約2.0モルであ
る。該「塩基」としては、例えば、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物等の無機塩基
類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カ
リウム第三ブトキシド等のアルカリ金属アルコラート
類、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金
属の水素化物類、ナトリウムアミド、リチウムジイソプ
ロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド等の金
属アミド類、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、酢酸ナトリウム等の塩基性塩類等が挙げられ
る。塩基の使用量は、化合物(IVa)1モルに対し約
0.5ないし約5.0モル、好ましくは約1.0ないし
約3.0モルである。本反応は、反応に不活性な溶媒を
用いて行うのが有利である。このような溶媒としては、
例えば、メタノール、エタノール、プロパノール等のア
ルコール類、シクロヘキサン、ヘキサン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の炭化水素類、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル等のエーテル類、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド等のア
ミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、ジ
クロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジ
クロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、水又はこれら
の混合溶媒等が好ましい。反応時間は通常約10分ない
し約8時間、好ましくは約30分ないし約3時間であ
る。反応温度は通常約0ないし約120℃、好ましくは
約25ないし約100℃である。生成物は公知の単離手
段を用いて反応混合物から単離することもでき、通常の
分離手段(例、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等)
により容易に精製することもできる。化合物(VIIa)
は、化合物(VIa)をクライゼン転位することにより製
造される。本反応は、無溶媒で行うか、反応に不活性な
溶媒を用いて行うのが有利である。このような溶媒とし
ては、反応が進行する限り特に限定されないが、例え
ば、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコ
ール類、シクロヘキサン、ヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、メシチレン等の炭化水素類、ギ酸、酢酸
等の有機酸類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,
2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロ
ピルエーテル等のエーテル類、N,N−ジメチルアニリ
ン、N,N−ジエチルアニリン等のアニリン類、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロ
ロエタン等のハロゲン化炭化水素類又はこれらの混合溶
媒等が用いられる。
【0048】また、所望により酸触媒を用いて本反応を
行ってもよい。酸触媒としては、塩化アルミニウム、三
フッ化ホウ素等のルイス酸類等が用いられる。酸触媒の
使用量は、例えばルイス酸の場合、通常化合物(VIa)
1モルに対し約0.1ないし約20モル、好ましくは約
0.1ないし約5.0モルである。反応時間は通常約3
0分ないし約24時間、好ましくは約1ないし約6時間
である。反応温度は通常約−70ないし約300℃、好
ましくは約150ないし約250℃である。生成物は反
応液のまま、あるいは粗製物として次反応に用いること
もできるが、常法に従って反応混合物から単離すること
もでき、通常の分離手段(例、再結晶、蒸留、クロマト
グラフィー等)により容易に精製することもできる。化
合物(IIa)は化合物(VIIa)を酸触媒で閉環させるこ
とによって製造される。酸触媒としては、例えば、塩
酸、 臭化水素酸、硫酸等の鉱酸類、p−トルエンスルホ
ン酸、カンファースルホン酸等のスルホン酸類、塩化ア
ルミニウム、三フッ化ホウ素等のルイス酸類等が用いら
れる。用いる酸触媒の量は、例えば鉱酸類の場合、通常
化合物(VIIa)1モルに対し約1ないし約100モル、
好ましくは約10ないし約50モルであり、例えばスル
ホン酸類の場合、通常化合物(VIIa)1モルに対し約
0.1ないし約20モル、好ましくは約0.1ないし約
5モルである。本反応は、無溶媒で行うか、反応に不活
性な溶媒を用いて行うのが有利である。このような溶媒
としては、反応が進行する限り特に限定されない。例え
ば鉱酸類を用いる場合、溶媒としては、例えば、メタノ
ール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、シ
クロヘキサン、ヘキサン等の飽和炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタ
ン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等のエ
ーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホリックトリア
ミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキ
シド類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類等の
有機溶媒と水との混合溶媒又は水が好ましい。反応時間
は通常約30分ないし約24時間、好ましくは約30分
ないし約6時間である。反応温度は通常約−78ないし
約200℃、好ましくは約−20ないし約150℃であ
る。生成物は反応液のまま、あるいは粗製物として次反
応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物か
ら単離することもでき、通常の分離手段(例、再結晶、
蒸留、クロマトグラフィー等)により容易に精製するこ
ともできる。
【0049】また、化合物(IIa)がベンゾフランの場
合は、以下の反応式に記載の方法によっても製造され
る。 反応式3
【化107】
【0050】上記式中、halはハロゲン原子(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等)を示す。化合物(IXa)
は、化合物(VIIa)と同様にして合成される化合物(VI
IIa)とハロゲン化試薬とを反応させることにより製造
される。「ハロゲン化試薬」としては、例えば、臭素、
塩素、ヨウ素等のハロゲン類、N−ブロモこはく酸イミ
ド等のイミド類、ベンジルトリメチルアンモニウムヨー
ドジクロリド、ベンジルトリメチルアンモニウムトリブ
ロミド等のハロゲン付加物類等が用いられる。ハロゲン
化試薬の使用量は、化合物(VIIIa)1モルに対し約
1.0ないし約5.0モル、好ましくは約1.0ないし
約2.0モルである。本反応は、反応に不活性な溶媒を
用いて行うのが有利である。このような溶媒としては、
反応が進行する限り特に限定されないが、例えば、メタ
ノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、
ベンゼン、トルエン、シクロヘキサン、ヘキサン等の炭
化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド等のアミド類、ジクロロメタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニト
リル等のニトリル類、ジメチルスルホキシド等のスルホ
キシド類、酢酸、プロピオン酸等の有機酸類、ニトロメ
タン等のニトロアルカン類、ピリジン、ルチジン、キノ
リン等の芳香族アミン類、又はこれらの混合溶媒等が用
いられる。本反応は、所望により、塩基もしくはラジカ
ル開始剤の存在下、又は光照射下で行われる。該「塩
基」としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム等の塩基性塩類、ピリジン、ルチジン
等の芳香族アミン類、トリエチルアミン、トリプロピル
アミン、トリブチルアミン、シクロヘキシルジメチルア
ミン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチル
アニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジ
ン、N−メチルモルホリン等の三級アミン類等が挙げら
れる。塩基の使用量は、化合物(VIIIa)1モルに対し
約0.8ないし約10モルである。「ラジカル開始剤」
としては、例えば、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブ
チロニトリル等が挙げられる。ラジカル開始剤の使用量
は、化合物(VIIIa)1モルに対し約0.01ないし約
1モルである。光照射の場合、ハロゲンランプ等を用い
ることができる。反応温度は通常約−50ないし約15
0℃、好ましくは約0ないし約100℃である。反応時
間は通常約5分ないし約24時間、好ましくは約10分
ないし約12時間である。
【0051】生成物は反応液のまま、あるいは粗製物と
して次反応に用いることもできるが、常法に従って反応
混合物から単離することもでき、通常の分離手段(例、
再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等)により容易に精
製することもできる。化合物(IIa)は、化合物(IXa)
を塩基処理することにより製造される。該「塩基」とし
ては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
アルカリ金属水酸化物等の無機塩基類、トリエチルアミ
ン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウン
デセン、ピリジン等の有機塩基類、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウム第三ブトキシド等
のアルカリ金属アルコラート類、水素化ナトリウム、水
素化カリウム等のアルカリ金属水素化物類、ナトリウム
アミド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキ
サメチルジシラジド等の金属アミド類、炭酸水素カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム等
の塩基性塩類等が挙げられる。塩基の使用量は、化合物
(IXa)1モルに対し約0.5ないし約10モル、好ま
しくは約1.0ないし約5.0モルである。本反応は、
反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利である。この
ような溶媒としては、例えば、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール類、シクロヘキサン、
ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメト
キシエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホリ
ックトリアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等
のスルホキシド類、ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化
水素類、水又はこれらの混合溶媒等が好ましい。反応時
間は通常約10分ないし約24時間、好ましくは約30
分ないし約12時間である。反応温度は通常約0ないし
約120℃、好ましくは約25ないし約100℃であ
る。生成物は反応液のまま、あるいは粗製物として次反
応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物か
ら単離することもでき、通常の分離手段(例、再結晶、
蒸留、クロマトグラフィー等)により容易に精製するこ
ともできる。化合物(IIIa)は容易に市販品が入手で
き、また、自体公知の方法によっても製造される。
【0052】また、化合物(Ia)は、以下の反応式4
に記載の方法によっても製造される。 反応式4
【化108】
【0053】上記式中、L及びLは脱離基を示す。
及びLで示される「脱離基」としては、例えば、
ヒドロキシ、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素等)、C1−6アルキルスルホニルオキシ(例、
メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ
等)、置換基を有していてもよいC6−10アリールス
ルホニルオキシ等が挙げられる。「置換基を有していて
もよいC6−10アリールスルホニルオキシ」として
は、例えば、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブ
チル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル等)、C
1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブ
トキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等)及びニト
ロから選ばれる置換基を1ないし3個有していてもよい
6−10アリールスルホニルオキシ(例、フェニルス
ルホニルオキシ、ナフチルスルホニルオキシ等)等が挙
げられ、具体例としては、ベンゼンスルホニルオキシ、
m−ニトロベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンス
ルホニルオキシ等が挙げられる。
【0054】化合物(Xa)は、化合物(IIa)のC
に置換するアミノ基と共に、式
【化109】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す、〕で表される基
を形成し得る化合物であり、例えば、式
【化110】 (式中、Dはハロゲン又は置換基を有していてもよい
炭化水素基で置換されていてもよい式−(CH2)d
(dは0ないし2の整数を示す)で表される基を、E
はハロゲン又は置換基を有していてもよい炭化水素基
で置換されていてもよい式−(CH2)e−(eは0な
いし2の整数を示す)で表される基を、dとeの和は
0ないし2の整数を、LおよびLは前記と同意義を
示す。)で表される化合物などが用いられる。該ハロゲ
ンおよび置換基を有していてもよい炭化水素基として
は、B環で示される5ないし7員含窒素複素環の置換基
として前述したハロゲンおよび置換基を有していてもよ
い炭化水素基と同様のものが用いられる。
【0055】化合物(Xa)および化合物(XIa)は容易に
市販品が入手でき、また、自体公知の方法によっても製
造される。化合物(XIIa)は、化合物(Xa)と化合物
(IIa)を所望により塩基存在下反応させることにより
得られる。化合物(Xa)の使用量は、化合物(IIa)1
モルに対し、約1.0ないし約5.0モル、好ましくは
約1.0ないし約2.0モルである。該「塩基」として
は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシ
ウム、炭酸水素ナトリウム等の塩基性塩類、ピリジン、
ルチジン等の芳香族アミン類、トリエチルアミン、トリ
プロピルアミン、トリブチルアミン、シクロヘキシルジ
メチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−
ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチル
ピロリジン、N−メチルモルホリン等の第3級アミン
類、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金
属水素化物類、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロ
ピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド等の金属
アミド類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、カリウム第三ブトキシド等の金属アルコキシド類等
が挙げられる。塩基の使用量は、化合物(IIa)1モル
に対し約2.0ないし約5.0モル、好ましくは約2.
0ないし約3.0モルである。本反応は、反応に不活性
な溶媒を用いて行うのが有利である。このような溶媒と
しては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノー
ル等のアルコール類、シクロヘキサン、ヘキサン、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジ
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等のエーテル
類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド等
のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド
類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,
2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類又はこれ
らの混合溶媒等が好ましい。反応時間は通常約10分な
いし約8時間、好ましくは約30分ないし約3時間であ
る。反応温度は通常約0ないし約120℃、好ましくは
約25ないし約100℃である。生成物は反応液のま
ま、あるいは粗製物として次反応に用いることもできる
が、常法に従って反応混合物から単離することもでき、
通常の分離手段(例、再結晶、蒸留、クロマトグラフィ
ー等)により容易に精製することもできる。
【0056】前記反応に代え、化合物(IIa)と化合物
(Xa)とを、適当な縮合剤の存在下反応させても良い。
化合物(Xa)の使用量は、化合物(IIa)1モルに対
し、約1.0ないし約5.0モル、好ましくは約1.0
ないし約2.0モルである。該「縮合剤」としては、例
えば、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド(WSC)塩酸塩等のN,N’−ジカルボイミ
ド類、N,N’−カルボニルジイミダゾール等のアゾラ
イト類、N−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,
2−ジヒドロキノリン、オキシ塩化リン、無水酢酸等の
脱水剤、2−クロロメチルピリジニウムヨージド、2−
フルオロ−1−クロロメチルピリジニウムヨージド等の
2−ハロゲノピリジニウム塩等が用いられる。縮合剤の
使用量はそれぞれ化合物(IIa)1モルに対し、約1.
0ないし約5.0モル、好ましくは約2.0ないし約
3.0モルである。また、所望により、縮合剤ともに、
塩基を共存させて反応させてもよい。該「塩基」として
は、例えば、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム等の塩基性
塩類、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(H
OBt)一水和物等が挙げられる。塩基の使用量は化合
物(IIa)に対し、約1.0ないし約5.0モル、好ま
しくは約2.0ないし約3.0モルである。本反応は、
反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利である。この
ような溶媒としては、例えば、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール類、シクロヘキサン、
ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメト
キシエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホリ
ックトリアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等
のスルホキシド類、ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化
水素類、無水酢酸等の酸無水物類又はこれらの混合溶媒
等が好ましい。反応時間は通常約30分ないし約48時
間、好ましくは約30分ないし約24時間である。反応
温度は通常約0ないし約120℃、好ましくは約25な
いし約100℃である。生成物は反応液のまま、あるい
は粗製物として次反応に用いることもできるが、常法に
従って反応混合物から単離することもでき、通常の分離
手段(例、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等)によ
り容易に精製することもできる。
【0057】化合物(XIIa)は、化合物(XIa)と化合
物(IIa)を反応させた後、所望により塩基の存在下に
おいて閉環する方法によっても合成される。化合物(XI
a)の使用量は、化合物(IIa)1モルに対し、約1.0
ないし約5.0モル、好ましくは約1.0ないし約2.
0モルである。該「縮合剤」としては、例えば、N,
N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−
3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
(WSC)塩酸塩等のN,N’−ジカルボイミド類、
N,N’−カルボニルジイミダゾール等のアゾライト
類、N−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−
ジヒドロキノリン、オキシ塩化リン、無水酢酸等の脱水
剤、2−クロロメチルピリジニウムヨージド、2−フル
オロ−1−クロロメチルピリジニウムヨージド等の2−
ハロゲノピリジニウム塩等が用いられる。縮合剤の使用
量はそれぞれ化合物(IIa)1モルに対し、約1.0な
いし約5.0モル、好ましくは約1.0ないし約3.0
モルである。また、所望により、縮合剤ともに、塩基を
共存させて反応させてもよい。該「塩基」としては、例
えば、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム等の塩基性塩類、
1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(HOB
t)一水和物等が挙げられる。塩基の使用量は化合物
(IIa)に対し、約1.0ないし約5.0モル、好まし
くは約1.0ないし約3.0モルである。本反応は、反
応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利である。このよ
うな溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、
プロパノール等のアルコール類、シクロヘキサン、ヘキ
サン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシ
エタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等
のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホリックト
リアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスル
ホキシド類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素
類、無水酢酸等の酸無水物類又はこれらの混合溶媒等が
好ましい。反応時間は通常約30分ないし約48時間、
好ましくは約30分ないし約24時間である。反応温度
は通常約0ないし約120℃、好ましくは約25ないし
約100℃である。生成物は反応液のまま、あるいは粗
製物として次反応に用いることもできるが、常法に従っ
て反応混合物から単離することもでき、通常の分離手段
(例、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等)により容
易に精製することもできる。
【0058】化合物(Ia)は、化合物(XIIa)を還元
剤で還元することにより製造される。該「還元剤」とし
ては、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウ
ムアルミニウム等の金属水素化物類、ボランテトラヒド
ロフラン錯体等のボラン類等が用いられる。還元剤の使
用量は、それぞれ化合物(XIIa)1モルに対し、約0.
5ないし約10モル、好ましくは約1.0ないし約5.
0モルである。また、所望により還元剤とともに酸触媒
を加えても良い。該「酸触媒」としては、三フッ化ホウ
素、塩化アルミニウム等のルイス酸類等が用いられる。
該「酸触媒」の使用量は、それぞれ化合物(XIIa)1モ
ルに対し、約0.5ないし約10モル、好ましくは約
1.0ないし約5.0モルである。本反応は、無溶媒で
行うか、反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利であ
る。このような溶媒としては、反応が進行する限り特に
限定されないが、例えば、メタノール、エタノール、プ
ロパノール等のアルコール類、シクロヘキサン、ヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン等の炭
化水素類、ギ酸、酢酸等の有機酸類、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル等のエーテル類、
N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン
等のアニリン類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水
素類又はこれらの混合溶媒等が用いられる。反応時間は
通常約10分ないし約24時間、好ましくは約30分な
いし約12時間である。反応温度は通常約0ないし約1
20℃、好ましくは約25ないし約100℃である。生
成物は反応液のまま、あるいは粗製物として次反応に用
いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離
することもでき、通常の分離手段(例、再結晶、蒸留、
クロマトグラフィー等)により容易に精製することもで
きる。
【0059】また、化合物(IIa)がジヒドロベンゾフ
ランの場合は、以下の反応式5に記載の方法によっても
製造される。 反応式5
【化111】
【0060】化合物(XIIIa)は、化合物(IVa)にペプ
チド化学などで一般的に用いられるような保護基付加反
応を行うことによって製造される。アミノ基の保護基
(P)としては、例えばホルミルまたはそれぞれ置換基
を有していてもよいC1-6アルキル−カルボニル(例え
ば、アセチル、プロピオニルなど)、フェニルカルボニ
ル、C1-6アルコキシ−カルボニル(例えば、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカル
ボニルなど)、フェニルオキシカルボニル、C7-10アラ
ルキル−オキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカ
ルボニルなど)、トリチル、フタロイルなどが用いられ
る。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C 1-6アルキル−
カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル、バレリ
ルなど)、ニトロなどが用いられ、置換基の数は1ない
し3個である。ヒドロキシル基の保護基(P’)として
は、例えばそれぞれ置換基を有していてもよいC1-6
ルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フェニル、C7-11
アラルキル(例えば、ベンジルなど)、ホルミル、C
1-6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピ
オニルなど)、フェニルオキシカルボニル、C7-11アラ
ルキル−オキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカ
ルボニルなど)、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロ
フラニル、シリルなどが用いられる。これらの置換基と
しては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素など)、C1-6アルキル(例えば、メチル、エチ
ル、tert−ブチルなど)、C7-11アラルキル(例えば、
ベンジルなど)、C6-10アリール(例えば、フェニル、
ナフチルなど)、ニトロなどが用いられ、置換基の数は
1ないし4個である。化合物(XIVa)は、化合物(XIII
a)と臭素化試薬とを反応させることにより製造され
る。「臭素化試薬」としては、臭素、N−ブロモこはく
酸イミド等のイミド類、ベンジルトリメチルアンモニウ
ムトリブロミド等のハロゲン付加物類等が用いられる。
ハロゲン化試薬の使用量は、化合物(XIIIa)1モルに
対し約1.0ないし約5.0モル、好ましくは約1.0な
いし約2.0モルである。本反応は、反応に不活性な溶
媒を用いて行うのが有利である。このような溶媒として
は、反応が進行する限り特に限定されないが、例えばジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、メタノー
ル、エタノール、プロパノール等のアルコール類、ベン
ゼン、トルエン、シクロヘキサン、ヘキサン等の炭化水
素類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド等のアミド類、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲ
ン化炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニトリル等
のニトリル類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド
類、酢酸、プロピオン酸等の有機酸類、ニトロメタン等
のニトロアルカン類、ピリジン、ルチジン、キノリン等
の芳香族アミン類、又はこれらの混合溶媒等が用いられ
る。本反応は、所望により、塩基もしくはルイス酸もし
くは鉄の存在下で行われる。「塩基」としては、例えば
炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸セシウム、炭酸
水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等の塩
基性塩類、ピリジン、ルチジン等の芳香族アミン類、ト
リエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミ
ン、シクロヘキシルジメチルアミン、4−ジメチルアミ
ノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピ
ペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリ
ン等の三級アミン類等が挙げられる。塩基の使用量は、
化合物(XIIIa)1モルに対し約0.8ないし約10モル
である。「ルイス酸」としては、例えば塩化鉄、塩化ア
ルミニウム、三フッ化ホウ素等が挙げられる。ルイス酸
の使用量は、化合物(XIIIa)1モルに対し約0.01な
いし約1モルである。「鉄」としては、鉄の使用量は、
化合物(XIIIa)1モルに対し約0.01ないし約1モル
である。反応温度は通常約−50ないし約150℃、好
ましくは約0ないし約100℃である。反応時間は通常
約5分ないし約24時間、好ましくは約10分ないし約
12時間である。生成物は反応液のまま、あるいは粗製
物として次反応に用いることもできるが、常法に従って
反応混合物から単離することもでき、通常の分離手段
(例、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等)により容
易に精製することもできる。
【0061】化合物(XVIa)は、化合物(XIVa)をリチ
オ化した後、ケトン(XVa)と反応させることにより製
造される。「リチオ化試薬」としては、n−ブチルリチ
ウム等のアルキルリチウム類等が用いられる。リチオ化
試薬の使用量は、化合物(XIVa)1モルに対し約1.0
ないし約5.0モル、好ましくは約1.0ないし約3.0
モルである。本反応は、反応に不活性な溶媒を用いて行
うのが有利である。このような溶媒としては、反応が進
行する限り特に限定されないが、例えばジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメト
キシエタン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、シク
ロヘキサン、ヘキサン等の炭化水素類、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素類、又はこれらの混合溶媒等
が用いられる。反応温度は通常約−78ないし約100
℃、好ましくは約−78ないし約50℃である。反応時
間は通常約5分ないし約24時間、好ましくは約10分
ないし約3時間である。生成物は反応液のまま、あるい
は粗製物として次反応に用いることもできるが、常法に
従って反応混合物から単離することもでき、通常の分離
手段(例、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等)によ
り容易に精製することもできる。
【0062】化合物(IIa)は化合物(XVIa)を酸触媒
で脱保護と閉環を行うことによって製造される。酸触媒
としては、例えば塩酸、 臭化水素酸、硫酸等の鉱酸類、
p-トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸等のス
ルホン酸類、塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素等のル
イス酸類等が用いられる。用いる酸触媒の量は、例えば
鉱酸類の場合、通常化合物(XVIa)1モルに対し約1な
いし約100モル、好ましくは約10ないし約50モル
であり、例えばスルホン酸類の場合、通常化合物(XVI
a)1モルに対し約0.1ないし約20モル、好ましくは
約0.1ないし約5モルである。本反応は、無溶媒で行
うか、反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利であ
る。このような溶媒としては、反応が進行する限り特に
限定されない。例えば鉱酸類を用いる場合、溶媒として
は、例えばメタノール、エタノール、プロパノール等の
アルコール類、シクロヘキサン、ヘキサン等の飽和炭化
水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジ
メトキシエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエ
ーテル等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホス
ホリックトリアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシ
ド等のスルホキシド類、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類等の有機溶媒と水との混合溶媒又は水が好
ましい。反応時間は通常約30分ないし約24時間、好
ましくは約30分ないし約6時間である。反応温度は通
常約−78ないし約200℃、好ましくは約−20ない
し約150℃である。生成物は反応液のまま、あるいは
粗製物として次反応に用いることもできるが、常法に従
って反応混合物から単離することもでき、通常の分離手
段(例、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等)により
容易に精製することもできる。
【0063】前記化合物(Ia)の原料化合物は、塩を
形成していてもよく、反応が達成される限り特に限定さ
れないが、例えば、前記化合物(Ia)が形成していて
もよい塩と同様の塩等が用いられる。化合物(Ia)の
配置異性体(E,Z体)については異性化が生じた時点
で、例えば、抽出、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー
等の通常の分離手段により単離、精製することができ、
純粋な化合物を製造することができる。また、新実験化
学講座14(日本化学会編)、第251ないし253頁、第4版
実験化学講座19(日本化学会編)、第273ないし274頁記
載の方法及びそれに準じる方法に従って、加熱、酸触
媒、遷移金属錯体、金属触媒、ラジカル種触媒、光照射
あるいは強塩基触媒等により二重結合の異性化を進行さ
せ、対応する純粋な異性体を得ることもできる。なお、
化合物(Ia)は置換基の種類如何によっては立体異性
体が生ずるが、この異性体が単独の場合も、それらの混
合物の場合も本発明に含まれる。化合物(Ia)及び化
合物(Ia')は水和物であっても非水和物であっても
よい。いずれの場合にも、さらに所望により、脱保護反
応、アシル化反応、アルキル化反応、水素添加反応、酸
化反応、還元反応、炭素鎖延長反応、置換基交換反応を
各々、単独あるいはその二つ以上を組み合わせて行うこ
とにより化合物(Ia)を合成することができる。上記
反応によって、目的物が遊離の状態で得られる場合に
は、常法に従って塩に変換してもよく、また塩として得
られる場合には、常法に従って遊離体又は他の塩に変換
することもできる。かくして得られる化合物(Ia)
は、公知の手段例えば、転溶、濃縮、溶媒抽出、分溜、
結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等により反応溶液
から単離、精製することができる。なお、化合物(I
a)が、コンフィギュレーショナル アイソマー(配置
異性体)、ジアステレオマー、コンフォーマー等として
存在する場合には、所望により、前記分離、精製手段に
よりそれぞれを単離することができる。また、化合物
(Ia)がラセミ体である場合には、通常の光学分割手
段によりd体、l体に分離することができる。
【0064】また、前記各反応において、アミノ基、ヒ
ドロキシ基、カルボキシ基等の官能基が存在している場
合にはペプチド化学等で一般的に用いられるような保護
基が導入した後に反応に供してもよく、反応後に必要に
応じて保護基を除去することにより目的化合物を得るこ
とができる。保護基としては、例えば、ホルミル又はそ
れぞれ置換基を有していてもよいC 1−6アルキル−カ
ルボニル(例、アセチル、プロピオニル等)、フェニル
カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル(例、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル等)、フェニル
オキシカルボニル、C7−10アラルキルオキシ−カル
ボニル(例、ベンジルオキシカルボニル等)、トリチ
ル、フタロイル等が用いられる。これらの置換基として
は、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
等)、C1−6アルキル−カルボニル(例、アセチル、
プロピオニル、バレリル等)、ニトロ等が用いられ、置
換基の数は1ないし3個程度である。また、保護基の除
去方法としては、自体公知又はそれに準じる方法が用い
られるが、例えば、酸、塩基、紫外光、ヒドラジン、フ
ェニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナト
リウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パ
ラジウム等で処理する方法又は還元反応が用いられる。
【0065】次に、本発明の化合物(Ib)の製造法に
ついて以下に述べる。本発明の化合物(Ib)は、以下
に示す方法又はそれらに準じた方法により製造すること
ができる。 反応式6
【化112】
【0066】化合物(Ib)は、化合物(IIb)と式 R
−L(式中、Lは脱離基及びRは前記と同意義を示
す)で表される化合物(IIIb)とを反応させることによ
り製造される。Lで示される「脱離基」としては、例え
ば、ヒドロキシ、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素等)、ハロゲン化されていてもよいC1−5
アルキルスルホニルオキシ(例、メタンスルホニルオキ
シ、エタンスルホニルオキシ、トリクロロメタンスルホ
ニルオキシ等)、置換基を有していてもよいC6−10
アリールスルホニルオキシ等が挙げられる。「置換基を
有していてもよいC6−10アリールスルホニルオキ
シ」としては、例えば、C1−6アルキル(例、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル
等)、C 1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキ
シ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ
等)及びニトロから選ばれる置換基を1ないし3個有し
ていてもよいC6−10アリールスルホニルオキシ
(例、フェニルスルホニルオキシ、ナフチルスルホニル
オキシ等)等が挙げられ、具体例としては、ベンゼンス
ルホニルオキシ、m−ニトロベンゼンスルホニルオキ
シ、p−トルエンスルホニルオキシ等が挙げられる。
【0067】(1)Rが「置換基を有していてもよい
芳香族基を含有するアシル基」の場合の反応条件を以下
に述べる。化合物(IIb)と化合物(IIIb)の反応は、
所望により塩基又は酸の存在下で行われる。化合物(II
Ib)の使用量は、化合物(IIb)1モルに対し、約1.0
ないし約5.0モル、好ましくは約1.0ないし約2.0
モルである。該「塩基」としては、例えば、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウ
ム等の塩基性塩類、ピリジン、ルチジン等の芳香族アミ
ン類、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブ
チルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、4−ジメ
チルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−
メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチル
モルホリン等の第3級アミン類、水素化ナトリウム、水
素化カリウム等のアルカリ金属水素化物類、ナトリウム
アミド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキ
サメチルジシラジド等の金属アミド類、ナトリウムメト
キシド、ナトリウムエトキシド、カリウム第三ブトキシ
ド等の金属アルコキシド類等が挙げられる。該「酸」と
しては、例えば、メタンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸、カンファースルホン酸類、塩化亜鉛、塩化アル
ミニウム等のルイス酸類等が挙げられる。該「塩基」の
使用量は、化合物(IIb)1モルに対し、約0.1ないし
約10モル、好ましくは約0.8ないし約2モルであ
る。該「酸」の使用量は、化合物(IIb)1モルに対
し、約0.1ないし約10モル、好ましくは約0.8ない
し約3モルである。本反応は無溶媒又は反応に不活性な
溶媒を用いて行うのが有利である。このような溶媒とし
ては反応が進行する限り特に限定されないが、例えば、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、
トルエン、シクロヘキサン、ヘキサン等の炭化水素類、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド等のアミド類、ジクロロメタン、クロロホルム、
四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭
化水素類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニト
リル類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、ピ
リジン、ルチジン、キノリン等の含窒素芳香族炭化水素
類等の溶媒又はこれらの混合溶媒等が好ましい。反応温
度は約−20ないし約150℃、好ましくは約0ないし
約100℃である。反応時間は通常約5分ないし約24
時間、好ましくは約10分ないし約5時間である。
【0068】前記反応に代え、化合物(IIb)と化合物
(IIIb)とを、適当な縮合剤の存在下反応させてもよ
い。化合物(IIIb)の使用量は、化合物(IIb)1モル
に対し、約1.0ないし約5.0モル、好ましくは約1.
0ないし約2.0モルである。縮合剤としては、例え
ば、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エ
チル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミド(WSC)塩酸塩等のN,N'−ジカルボジイミド
類、N,N'−カルボニルジイミダゾール等のアゾライド
類、N−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−
ジヒドロキノリン、オキシ塩化リン等の脱水剤、2−ク
ロロメチルピリジニウムヨージド、2−フルオロ−1−
クロロメチルピリジニウムヨージド等の2−ハロゲノピ
リジニウム塩等が用いられる。縮合剤の使用量は、それ
ぞれ化合物(IIb)1モルに対し、約1.0ないし約5.
0モル、好ましくは約1.0ないし約2.0モルである。
本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利であ
る。このような溶媒としては反応が進行する限り特に限
定されないが、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等の
エーテル類、ベンゼン、トルエン、シクロヘキサン、ヘ
キサン等の炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジク
ロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリ
ル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルスルホ
キシド等のスルホキシド類等の溶媒もしくはそれらの混
合溶媒等が好ましい。反応時間は通常約5分ないし約4
8時間、好ましくは約30分ないし約24時間である。
反応温度は通常約−20ないし約200℃、好ましくは
約0ないし約100℃である。
【0069】(2)Rが「置換基を有していてもよい
芳香族基を有し、かつ更に置換基を有していてもよい脂
肪族炭化水素基」の場合の反応条件を以下に述べる。化
合物(IIb)と式 R−Lで表される化合物(IIIb)と
を、所望により塩基の存在下で反応させる。化合物(II
Ib)の使用量は、化合物(IIb)1モルに対し約1.0な
いし約5.0モル、好ましくは約1.0ないし約2.0モ
ルである。該「塩基」としては、例えば、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム
等の塩基性塩類、ピリジン、ルチジン等の芳香族アミン
類、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチ
ルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、4−ジメチ
ルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メ
チルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモ
ルホリン等の第3級アミン類、水素化ナトリウム、水素
化カリウム等のアルカリ金属水素化物類、ナトリウムア
ミド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサ
メチルジシラジド等の金属アミド類、ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド、カリウム第三ブトキシド
等の金属アルコキシド類等が挙げられる。塩基の使用量
は、化合物(IIb)1モルに対し約1.0ないし約5.0
モル、好ましくは約1.0ないし約2.0モルである。本
反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利であ
る。このような溶媒としては反応が進行する限り特に限
定されないが、例えば、メタノール、エタノール、プロ
パノール等のアルコール類、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン
等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、シクロヘキサ
ン、ヘキサン等の炭化水素類、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、
ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−
ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、アセトニト
リル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルスル
ホキシド等のスルホキシド類等の溶媒又はこれらの混合
溶媒等が好ましい。反応時間は通常約30分ないし約4
8時間、好ましくは約1時間ないし約24時間である。
反応温度は通常約−20ないし約200℃、好ましくは
約0ないし約150℃である。
【0070】前記反応に代え、還元的アミノ化反応によ
り化合物(Ib)を合成することもできる。 反応式7
【化113】
【0071】化合物(Ib)は化合物(IIb)と式 R9
−CHO(R9はRからメチレンを1つ除いた基を示
す。)で表される化合物(IVb)とを縮合させ、還元剤
で還元することにより製造される。化合物(IVb)の使
用量は、化合物(IIb)1モルに対し、約1.0ないし約
5.0モル、好ましくは約1.0ないし約2.0モルであ
る。該「還元剤」としては、例えば、水素化ホウ素ナト
リウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウ
ムアルミニウム等の金属水素化物類、ボランテトラヒド
ロフラン錯体等のボラン類、トリエチルシラン等のヒド
ロシラン類、あるいはギ酸等が用いられる。また所望に
より還元剤とともに酸触媒を加えても良い。酸触媒とし
ては、例えば塩酸、 臭化水素酸、硫酸等の鉱酸類、メタ
ンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸等のスルホン酸
類、酢酸、プロピオン酸、トリフロオロ酢酸等の有機酸
類、塩化亜鉛、塩化アルミニウム等のルイス酸類等が用
いられる。該「還元剤」の使用量は、それぞれ化合物
(IIb)1モルに対し、約0.25ないし約5.0モル、
好ましくは約0.5ないし約2.0モルである。用いる酸
触媒の量は、例えば鉱酸類の場合、通常化合物(IIb)
1モルに対し約1ないし約100モル、好ましくは約1
ないし約20モルである。本反応は反応に不活性な溶媒
を用いて行うのが有利である。このような溶媒としては
反応が進行する限り特に限定されないが、例えば、メタ
ノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、
トルエン、シクロヘキサン、ヘキサン等の炭化水素類、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド等のアミド類等の溶媒もしくはそれらの混合溶媒
等が好ましい。反応時間は通常約5分ないし約48時
間、好ましくは約30分ないし約24時間である。反応
温度は通常約−20ないし約200℃、好ましくは約0
ないし約100℃である。該反応は、化合物(IIIb)と
化合物(IVb)とを縮合後、還元剤で還元するかわり
に、水素雰囲気下種々の触媒を共存させた接触水素化反
応によっても製造される。使用される触媒としては、酸
化白金、白金付活性炭、パラジウム付活性炭、ニッケ
ル、銅-クロム酸化物、ロジウム、コバルト、ルテニウ
ム等が用いられる。触媒の使用量は、化合物(IIb)に
対して約5ないし約1000重量%、好ましくは約5な
いし約1000重量%である。本反応は反応に不活性な
溶媒を用いて行うのが有利である。このような溶媒とし
ては反応が進行する限り特に限定されないが、例えば、
メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール
類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン、シクロヘキサン、ヘキサン等の炭化水素
類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルア
セトアミド等のアミド類、水等の溶媒もしくはそれらの
混合溶媒等が好ましい。反応時間は通常約30分ないし
約48時間、好ましくは約30分ないし約24時間であ
る。反応温度は通常約0ないし約120℃、好ましくは
約20ないし約80℃である。
【0072】前記反応に代え、前記(1)で合成したア
シルアミド体を還元剤で還元する方法を用いることもで
きる。還元剤としては、例えば、水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化リチウムアルミニウム等の金属水素化物類、
ボランテトラヒドロフラン錯体等のボラン類等が用いら
れる。また、所望により還元剤とともに酸触媒を加えて
も良い。酸触媒としては、例えば、トリフルオロボラン
ジエチルエーテル錯体、塩化アルミニウム等のルイス酸
類等が用いられる。該還元剤の使用量は、それぞれアシ
ルアミド体1モルに対し、約0.25ないし約10モ
ル、好ましくは約0.5ないし約5モルである。該ルイ
ス酸類の使用量は、それぞれアシルアミド体1モルに対
し、約0.25ないし約10モル、好ましくは約0.5な
いし約5モルである。本反応は反応に不活性な溶媒を用
いて行うのが有利である。このような溶媒としては反応
が進行する限り特に限定されないが、例えば、メタノー
ル、エタノール、プロパノール等のアルコール類、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,
2−ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、トル
エン、シクロヘキサン、ヘキサン等の炭化水素類、水等
の溶媒もしくはそれらの混合溶媒等が好ましい。反応時
間は通常約30分ないし約24時間、好ましくは約1時
間ないし約16時間である。反応温度は通常約0ないし
約150℃、好ましくは約20ないし約100℃であ
る。以上のようにして得られた生成物(Ib)は公知の
単離手段を用いて反応混合物から単離することもでき、
再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により
容易に精製することができる。
【0073】化合物(IIb)は、例えば、特開平5−1
40142号公報に記載の方法、又はこれらに準じた方
法に従って製造することができる。また、化合物(II
b)がジヒドロベンゾフランの場合(化合物(IIb'))
は、以下の反応式に記載の方法によっても製造される。 反応式8
【化114】
【0074】上記式中、L'は脱離基、Rは水素原子
又はRからメチレンを1つ除いた基を示す。L'で示
される「脱離基」としては、例えば、ヒドロキシ、ハロ
ゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、C
1−6アルキルスルホニルオキシ(例、メチルスルホニ
ルオキシ、エチルホニルオキシ等)、置換基を有してい
てもよいC6−10アリールスルホニルオキシ等が挙げ
られる。「置換基を有していてもよいC6−10アリー
ルスルホニルオキシ」としては、例えば、C1−6アル
キル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペン
チル、ヘキシル等)、C 1−6アルコキシ(例、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘ
キシルオキシ等)及びニトロから選ばれる置換基を1な
いし3個有していてもよいC6−10アリールスルホニ
ルオキシ(例、フェニルスルホニルオキシ、ナフチルス
ルホニルオキシ等)等が挙げられ、具体例としては、ベ
ンゼンスルホニルオキシ、m−ニトロベンゼンスルホニ
ルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ等が挙げられ
る。化合物(Vb)及び化合物(VIb)は容易に市販品が
入手でき、また、自体公知の方法によっても製造され
る。化合物(VIIb)は、化合物(Vb)を塩基処理して生
成するフェノラートアニオンと式 R9−CHL'−CR
=CHR3bで表される化合物(VIb)とを反応させ
ることにより製造される。化合物(VIb)の使用量は、
化合物(Vb)1モルに対し約1.0ないし約5.0モル、
好ましくは約1.0ないし約2.0モルである。「塩基」
としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のアルカリ金属水酸化物等の無機塩基類、ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム第三ブト
キシド等のアルカリ金属アルコラート類、水素化ナトリ
ウム、水素化カリウム等のアルカリ金属の水素化物類、
ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、リ
チウムヘキサメチルジシラジド等の金属アミド類、炭酸
水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナ
トリウム等の塩基性塩類等が挙げられる。塩基の使用量
は、化合物(Vb)1モルに対し約0.5ないし約5.0モ
ル、好ましくは約1.0ないし約3.0モルである。本反
応は、反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利であ
る。このような溶媒としては、例えば、メタノール、エ
タノール、プロパノール等のアルコール類、シクロヘキ
サン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭
化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−
ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホス
ホリックトリアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシ
ド等のスルホキシド類、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類、水又はこれらの混合溶媒等が好ましい。
反応時間は通常約10分ないし約8時間、好ましくは約
30分ないし約3時間である。反応温度は通常約0ない
し約120℃、好ましくは約25ないし約100℃であ
る。生成物は反応液のまま、あるいは粗製物として次反
応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物か
ら単離することもでき、通常の分離手段(例、再結晶、
蒸留、クロマトグラフィー等)により容易に精製するこ
ともできる。
【0075】化合物(VIIIb)は、化合物(VIIb)をク
ライゼン転位することにより製造される。本反応は、無
溶媒で行うか、反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有
利である。このような溶媒としては、反応が進行する限
り特に限定されないが、例えば、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール類、シクロヘキサン、
ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン
等の炭化水素類、ギ酸、酢酸等の有機酸類、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジ
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等のエーテル
類、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリ
ン等のアニリン類、ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化
水素類又はこれらの混合溶媒等が用いられる。また、所
望により酸触媒を用いて本反応を行ってもよい。酸触媒
としては、例えば、塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素
等のルイス酸類等が用いられる。酸触媒の使用量は、例
えばルイス酸の場合、通常化合物(VIIb)1モルに対し
約0.1ないし約20モル、好ましくは約0.1ないし約
5.0モルである。反応時間は通常約30分ないし約2
4時間、好ましくは約1ないし約6時間である。反応温
度は通常約−70ないし約300℃、好ましくは約15
0ないし約250℃である。生成物は反応液のまま、あ
るいは粗製物として次反応に用いることもできるが、常
法に従って反応混合物から単離することもでき、通常の
分離手段(例、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等)
により容易に精製することもできる。
【0076】化合物(IIb')は化合物(VIIIb)を酸触
媒で閉環させることによって製造される。酸触媒として
は、例えば、塩酸、 臭化水素酸、硫酸等の鉱酸類、p-
トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸等のスルホ
ン酸類、塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素等のルイス
酸類等が用いられる。用いる酸触媒の量は、例えば鉱酸
類の場合、通常化合物(VIIIb)1モルに対し約1ない
し約100モル、好ましくは約10ないし約50モルで
あり、例えばスルホン酸類の場合、通常化合物(VIII
b)1モルに対し約0.1ないし約20モル、好ましくは
約0.1ないし約5モルである。本反応は、無溶媒で行
うか、反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利であ
る。このような溶媒としては、反応が進行する限り特に
限定されない。例えば鉱酸類を用いる場合、溶媒として
は、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール等
のアルコール類、シクロヘキサン、ヘキサン等の飽和炭
化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−
ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホス
ホリックトリアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシ
ド等のスルホキシド類、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類等の有機溶媒と水との混合溶媒又は水が好
ましい。反応時間は通常約30分ないし約24時間、好
ましくは約30分ないし約6時間である。反応温度は通
常約−78ないし約200℃、好ましくは約−20ない
し約150℃である。生成物は反応液のまま、あるいは
粗製物として次反応に用いることもできるが、常法に従
って反応混合物から単離することもでき、通常の分離手
段(例、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等)により
容易に精製することもできる。
【0077】また、化合物(IIb)がベンゾフランの場
合(化合物(IIb''))は、以下の反応式に記載の方法
によっても製造される。 反応式9
【化115】
【0078】上記式中、halはハロゲン原子(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等)を示す。化合物(Xb)は、
化合物(VIIIb)と同様にして合成される化合物(IXb)
とハロゲン化試薬とを反応させることにより製造され
る。「ハロゲン化試薬」としては、例えば、臭素、塩
素、ヨウ素等のハロゲン類、N−ブロモこはく酸イミド
等のイミド類、ベンジルトリメチルアンモニウムヨード
ジクロリド、ベンジルトリメチルアンモニウムトリブロ
ミド等のハロゲン付加物類等が用いられる。ハロゲン化
試薬の使用量は、化合物(IXb)1モルに対し約1.0な
いし約5.0モル、好ましくは約1.0ないし約2.0モ
ルである。本反応は、反応に不活性な溶媒を用いて行う
のが有利である。このような溶媒としては、反応が進行
する限り特に限定されないが、例えば、メタノール、エ
タノール、プロパノール等のアルコール類、ベンゼン、
トルエン、シクロヘキサン、ヘキサン等の炭化水素類、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド等のアミド類、ジクロロメタン、クロロホルム、
四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭
化水素類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニト
リル類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、酢
酸、プロピオン酸等の有機酸類、ニトロメタン等のニト
ロアルカン類、ピリジン、ルチジン、キノリン等の芳香
族アミン類、又はこれらの混合溶媒等が用いられる。本
反応は、所望により、塩基もしくはラジカル開始剤の存
在下、又は光照射下で行われる。「塩基」としては、例
えば、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸セシウ
ム、炭酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウ
ム等の塩基性塩類、ピリジン、ルチジン等の芳香族アミ
ン類、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブ
チルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、4−ジメ
チルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−
メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチル
モルホリン等の三級アミン類等が挙げられる。塩基の使
用量は、化合物(IXb)1モルに対し約0.8ないし約1
0モルである。「ラジカル開始剤」としては、例えば、
過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル等が挙
げられる。ラジカル開始剤の使用量は、化合物(IXb)
1モルに対し約0.01ないし約1モルである。光照射
の場合、ハロゲンランプ等を用いることができる。反応
温度は通常約−50ないし約150℃、好ましくは約0
ないし約100℃である。反応時間は通常約5分ないし
約24時間、好ましくは約10分ないし約12時間であ
る。生成物は反応液のまま、あるいは粗製物として次反
応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物か
ら単離することもでき、通常の分離手段(例、再結晶、
蒸留、クロマトグラフィー等)により容易に精製するこ
ともできる。
【0079】化合物(IIb'')は、化合物(Xb)を塩基
処理することにより製造される。「塩基」としては、例
えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ
金属水酸化物等の無機塩基類、例えばトリエチルアミ
ン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデ
セン、ピリジン等の有機塩基類、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウム第三ブトキシド等
のアルカリ金属アルコラート類、水素化ナトリウム、水
素化カリウム等のアルカリ金属水素化物類、ナトリウム
アミド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキ
サメチルジシラジド等の金属アミド類、炭酸水素カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム等
の塩基性塩類等が挙げられる。塩基の使用量は、化合物
(Xb)1モルに対し約0.5ないし約10モル、好まし
くは約1.0ないし約5.0モルである。本反応は、反応
に不活性な溶媒を用いて行うのが有利である。このよう
な溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プ
ロパノール等のアルコール類、シクロヘキサン、ヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエ
タン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等の
エーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホリックトリア
ミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキ
シド類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、水
又はこれらの混合溶媒等が好ましい。反応時間は通常約
10分ないし約24時間、好ましくは約30分ないし約
12時間である。反応温度は通常約0ないし約120
℃、好ましくは約25ないし約100℃である。生成物
は反応液のまま、あるいは粗製物として次反応に用いる
こともできるが、常法に従って反応混合物から単離する
こともでき、通常の分離手段(例、再結晶、蒸留、クロ
マトグラフィー等)により容易に精製することもでき
る。
【0080】また、化合物(IIb)がジヒドロベンゾフ
ランの場合(化合物(IIb'))は、以下の反応式に記載
の方法によっても製造される。 反応式10
【化116】
【0081】化合物(XIb)は、化合物(Vb)にペプチ
ド化学などで一般的に用いられるような保護基付加反応
を行うことによって製造される。アミノ基の保護基
(P)としては、例えばホルミルまたはそれぞれ置換基
を有していてもよいC1-6アルキル−カルボニル(例え
ば、アセチル、プロピオニルなど)、フェニルカルボニ
ル、C1-6アルコキシ−カルボニル(例えば、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカル
ボニルなど)、フェニルオキシカルボニル、C7-10アラ
ルキル−オキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカ
ルボニルなど)、トリチル、フタロイルなどが用いられ
る。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C 1-6アルキル−
カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル、バレリ
ルなど)、ニトロなどが用いられ、置換基の数は1ない
し3個である。ヒドロキシル基の保護基(P’)として
は、例えばそれぞれ置換基を有していてもよいC1-6
ルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フェニル、C7-11
アラルキル(例えば、ベンジルなど)、ホルミル、C
1-6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピ
オニルなど)、フェニルオキシカルボニル、C7-11アラ
ルキル−オキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカ
ルボニルなど)、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロ
フラニル、シリルなどが用いられる。これらの置換基と
しては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素など)、C1-6アルキル(例えば、メチル、エチ
ル、tert−ブチルなど)、C7-11アラルキル(例えば、
ベンジルなど)、C6-10アリール(例えば、フェニル、
ナフチルなど)、ニトロなどが用いられ、置換基の数は
1ないし4個である。
【0082】化合物(XIIb)は、化合物(XIb)と臭素
化試薬とを反応させることにより製造される。「臭素化
試薬」としては、臭素、N−ブロモこはく酸イミド等の
イミド類、ベンジルトリメチルアンモニウムトリブロミ
ド等のハロゲン付加物類等が用いられる。ハロゲン化試
薬の使用量は、化合物(XIb)1モルに対し約1.0ない
し約5.0モル、好ましくは約1.0ないし約2.0モル
である。本反応は、反応に不活性な溶媒を用いて行うの
が有利である。このような溶媒としては、反応が進行す
る限り特に限定されないが、例えばジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシ
エタン等のエーテル類、メタノール、エタノール、プロ
パノール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、シク
ロヘキサン、ヘキサン等の炭化水素類、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のア
ミド類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ア
セトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメ
チルスルホキシド等のスルホキシド類、酢酸、プロピオ
ン酸等の有機酸類、ニトロメタン等のニトロアルカン
類、ピリジン、ルチジン、キノリン等の芳香族アミン
類、又はこれらの混合溶媒等が用いられる。本反応は、
所望により、塩基もしくはルイス酸もしくは鉄の存在下
で行われる。「塩基」としては、例えば炭酸ナトリウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウ
ム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等の塩基性塩類、ピ
リジン、ルチジン等の芳香族アミン類、トリエチルアミ
ン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、シクロヘ
キシルジメチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、
N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N
−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン等の三級ア
ミン類等が挙げられる。塩基の使用量は、化合物(XI
b)1モルに対し約0.8ないし約10モルである。「ル
イス酸」としては、例えば塩化鉄、塩化アルミニウム、
三フッ化ホウ素等が挙げられる。ルイス酸の使用量は、
化合物(XIb)1モルに対し約0.01ないし約1モルで
ある。「鉄」としては、鉄の使用量は、化合物(XIb)
1モルに対し約0.01ないし約1モルである。反応温
度は通常約−50ないし約150℃、好ましくは約0な
いし約100℃である。反応時間は通常約5分ないし約
24時間、好ましくは約10分ないし約12時間であ
る。生成物は反応液のまま、あるいは粗製物として次反
応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物か
ら単離することもでき、通常の分離手段(例、再結晶、
蒸留、クロマトグラフィー等)により容易に精製するこ
ともできる。
【0083】化合物(XIVb)は、化合物(XIIb)をリチ
オ化した後、ケトン(XIIIb)と反応させることにより
製造される。「リチオ化試薬」としては、n−ブチルリ
チウム等のアルキルリチウム類等が用いられる。リチオ
化試薬の使用量は、化合物(XIIb)1モルに対し約1.
0ないし約5.0モル、好ましくは約1.0ないし約3.
0モルである。本反応は、反応に不活性な溶媒を用いて
行うのが有利である。このような溶媒としては、反応が
進行する限り特に限定されないが、例えばジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメ
トキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、シ
クロヘキサン、ヘキサン等の炭化水素類、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素類、又はこれらの混合溶媒等
が用いられる。反応温度は通常約−78ないし約100
℃、好ましくは約−78ないし約50℃である。反応時
間は通常約5分ないし約24時間、好ましくは約10分
ないし約3時間である。生成物は反応液のまま、あるい
は粗製物として次反応に用いることもできるが、常法に
従って反応混合物から単離することもでき、通常の分離
手段(例、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等)によ
り容易に精製することもできる。
【0084】化合物(IIb')は化合物(XIVb)を酸触媒
で脱保護と閉環を行うことによって製造される。酸触媒
としては、例えば塩酸、 臭化水素酸、硫酸等の鉱酸類、
p-トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸等のス
ルホン酸類、塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素等のル
イス酸類等が用いられる。用いる酸触媒の量は、例えば
鉱酸類の場合、通常化合物(XIVb)1モルに対し約1な
いし約100モル、好ましくは約10ないし約50モル
であり、例えばスルホン酸類の場合、通常化合物(XIV
b)1モルに対し約0.1ないし約20モル、好ましくは
約0.1ないし約5モルである。本反応は、無溶媒で行
うか、反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利であ
る。このような溶媒としては、反応が進行する限り特に
限定されない。例えば鉱酸類を用いる場合、溶媒として
は、例えばメタノール、エタノール、プロパノール等の
アルコール類、シクロヘキサン、ヘキサン等の飽和炭化
水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジ
メトキシエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエ
ーテル等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホス
ホリックトリアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシ
ド等のスルホキシド類、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類等の有機溶媒と水との混合溶媒又は水が好
ましい。反応時間は通常約30分ないし約24時間、好
ましくは約30分ないし約6時間である。反応温度は通
常約−78ないし約200℃、好ましくは約−20ない
し約150℃である。生成物は反応液のまま、あるいは
粗製物として次反応に用いることもできるが、常法に従
って反応混合物から単離することもでき、通常の分離手
段(例、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等)により
容易に精製することもできる。
【0085】また、前記各反応において、アミノ基、ヒ
ドロキシ基、カルボキシ基等の官能基が存在している場
合にはペプチド化学等で一般的に用いられるような保護
基を導入した後に反応に供してもよく、反応後に必要に
応じて保護基を除去することにより目的化合物を得るこ
とができる。保護基としては、例えば、ホルミル又はそ
れぞれ置換基を有していてもよいC 1−6アルキル−カ
ルボニル(例、アセチル、プロピオニル等)、フェニル
カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル(例、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル等)、フェニル
オキシカルボニル、C7−10アラルキルオキシ−カル
ボニル(例、ベンジルオキシカルボニル等)、トリチ
ル、フタロイル等が用いられる。これらの置換基として
は、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
等)、C1−6アルキル−カルボニル(例、アセチル、
プロピオニル、バレリル等)、ニトロ等が用いられ、置
換基の数は1ないし3個程度である。また、保護基の除
去方法としては、自体公知又はそれに準じる方法が用い
られるが、例えば酸、塩基、紫外光、ヒドラジン、フェ
ニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラ
ジウム等で処理する方法又は還元反応が用いられる。前
記化合物(Ib)の原料化合物は、塩を形成していても
よく、反応が達成される限り特に限定されないが、例え
ば前記化合物(Ib)が形成していてもよい塩と同様の
塩等が用いられる。
【0086】化合物(Ib)の配置異性体(E,Z体)
については異性化が生じた時点で、例えば、抽出、再結
晶、蒸留、クロマトグラフィー等の通常の分離手段によ
り単離、精製することができ、純粋な化合物を製造する
ことができる。また、新実験化学講座14(日本化学会
編)、第251ないし253頁、第4版実験化学講座19(日本
化学会編)、第273ないし274頁記載の方法及びそれに準
じる方法に従って、加熱、酸触媒、遷移金属錯体、金属
触媒、ラジカル種触媒、光照射あるいは強塩基触媒等に
より二重結合の異性化を進行させ、対応する純粋な異性
体を得ることもできる。なお、化合物(Ib)は置換基
の種類如何によっては立体異性体が生ずるが、この異性
体が単独の場合も、それらの混合物の場合も本発明に含
まれる。化合物(Ib)は水和物であっても非水和物で
あってもよい。いずれの場合にも、更に所望により、脱
保護反応、アシル化反応、アルキル化反応、水素添加反
応、酸化反応、還元反応、炭素鎖延長反応、置換基交換
反応を各々、単独あるいはその二つ以上を組み合わせて
行うことにより化合物(Ib)を合成することができ
る。上記反応によって、目的物が遊離の状態で得られる
場合には、常法に従って塩に変換してもよく、また塩と
して得られる場合には、常法に従って遊離体又は他の塩
に変換することもできる。かくして得られる化合物(I
b)は、公知の手段例えば転溶、濃縮、溶媒抽出、分
溜、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等により反応
溶液から単離、精製することができる。なお、化合物
(Ib)が、コンフィギュレーショナル アイソマー
(配置異性体)、ジアステレオマー、コンフォーマー等
として存在する場合には、所望により、前記分離、精製
手段によりそれぞれを単離することができる。また、化
合物(Ib)がラセミ体である場合には、通常の光学分
割手段によりd体、l体に分離することができる。
【0087】本発明の化合物(Ia)、(Ia')又は
(Ib)のプロドラッグは、生体内における生理条件下
で酵素や胃酸等による反応により化合物(Ia)等に変
換する化合物、すなわち酵素的に酸化、還元、加水分解
等を起こして化合物(Ia)等に変化する化合物、胃酸
等により加水分解などを起こして化合物(Ia)等に変
化する化合物であってよい。化合物(Ia)等のプロド
ラッグとしては、化合物(I)等のアミノ基がアシル
化、アルキル化、りん酸化された化合物(例、化合物
(I)等のアミノ基がエイコサノイル化、アラニル化、
ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキ
ソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボ
ニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル
化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブチル化さ
れた化合物など);化合物(Ia)等の水酸基がアシル
化、アルキル化、りん酸化、ほう酸化された化合物
(例、化合物(Ia)等の水酸基がアセチル化、パルミ
トイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル
化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカ
ルボニル化された化合物など);化合物(Ia)等のカ
ルボキシル基がエステル化、アミド化された化合物のカ
ルボキシル基がエチルエステル化、フェニルエステル
化、カルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチ
ルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エ
トキシカルボニルオキシエチルエステル化、フタリジル
エステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオ
キソレン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシ
ルオキシカルボニルエチルエステル化、メチルアミド化
された化合物など)等が挙げられる。これらの化合物は
自体公知の方法によって化合物(Ia)等から製造する
ことができる。また、本発明の化合物(Ia)等のプロ
ドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第
7巻分子設計163頁から198頁に記載されているよ
うな、生理的条件で化合物(Ia)等に変化するもので
あってもよい。
【0088】化合物(Ia)、(Ia')、化合物(I
b)もしくはその塩又はそのプロドラッグ(以下、本発
明の化合物と略記する)は、例えば、神経栄養因子様作
用、神経栄養因子活性増強作用、神経変成抑制作用、神
経再生促進作用、抗酸化作用またはβアミロイドによる
神経細胞死抑制作用等の優れた医薬作用を有し、また毒
性が低く、かつ副作用も少ない等の優れた性質も有し、
医薬品として有用である。本発明の化合物は、哺乳動物
(例、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イ
ヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒト等)に対して、神経栄養
因子様物質、神経栄養因子活性増強物質、神経変性抑制
物質として、又はβアミロイド毒性抑制物質等として作
用し、神経細胞死を抑制し、神経再生を促進する。ま
た、本発明の化合物は、コリン系の賦活作用(例、コリ
ンアセチルトランスフェラーゼの活性増強作用等)を有
しており、アセチルコリンの含量を上げ、神経機能を賦
活等する。したがって、本発明の化合物は、例えば、神
経変性疾患(例、アルツハイマー病、パーキンソン病、
筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病、脊髄
小脳変性症等)、精神神経疾患(例、精神分裂症等)、
頭部外傷、脊髄損傷、脳血管障害、脳血管性痴呆、末梢
神経障害(例、糖尿病性神経障害等)等に対して有効で
あり、これらの疾患の予防・治療剤として用いられる。
本発明の化合物は、毒性が低く、そのままあるいは自体
公知の手段に従って、薬理学的に許容される担体を混合
した医薬組成物、例えば、錠剤(糖衣錠、フィルムコー
ティング錠、口腔内崩壊錠等を含む)、散剤、顆粒剤、
カプセル剤(ソフトカプセルを含む)、液剤、注射剤、
坐剤、徐放剤、貼布剤等を製造して、経口的又は非経口
的(例、局所、直腸、静脈投与等)に安全に投与するこ
とができる。本発明の化合物の本発明製剤中の含有量
は、製剤全体の約0.01ないし約100重量%であ
る。該投与量は、投与対象、投与ルート、疾患等によっ
ても異なるが、例えばアルツハイマー病治療剤として、
成人に対し、経口剤として投与する場合、本発明の化合
物を有効成分として約0.1ないし約20mg/kg体重、
好ましくは約0.2ないし約10mg/kg体重、更に好ま
しくは約0.5ないし約10mg/kg体重であって、1日
1ないし数回に分けて投与することができる。更に、他
の活性成分〔例、コリンエステラーゼ阻害剤(例、アリ
セプト(ドネペジル)等)、脳機能賦活薬(例、イデベ
ノン、ビンポセチン等)、パーキンソン病治療薬(例、
L−ドーパ、デプレニル等)、筋萎縮性側索硬化症治療
薬(リルゾール等)、神経栄養因子等〕と併用してもよ
い。該その他の活性成分と本発明の化合物又はその塩と
を自体公知の方法に従って混合し、ひとつの医薬組成物
(例、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤(ソフトカプセ
ルを含む)、液剤、注射剤、坐剤、徐放剤等)中に製剤
化して併用してもよく、それぞれを別々に製剤化し、同
一対象に対して同時に又は時間差を置いて投与してもよ
い。
【0089】本発明製剤の製造に用いられてもよい薬理
学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の
各種有機あるいは無機担体物質が挙げられ、例えば、固
形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状
製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、
緩衝剤、無痛化剤等が挙げられる。また、必要に応じ
て、通常の防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、吸着
剤、湿潤剤等の添加物を用いることもできる。賦形剤と
しては、例えば、乳糖、白糖、D−マンニトール、デン
プン、コーンスターチ、結晶セルロース、軽質無水ケイ
酸等が挙げられる。滑沢剤としては、例えば、ステアリ
ン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、
コロイドシリカ等が挙げられる。結合剤としては、例え
ば、結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、デキス
トリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、デン
プン、ショ糖、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロースナトリウム等が挙げられる。崩壊剤
としては、例えば、デンプン、カルボキシメチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロス
カルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナ
トリウム、L−ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げ
られる。溶剤としては、例えば、注射用水、アルコー
ル、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、ト
ウモロコシ油、オリーブ油等が挙げられる。溶解補助剤
としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、
エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、ト
リエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリ
ウム等が挙げられる。懸濁化剤としては、例えば、ステ
アリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベン
ザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸
グリセリン等の界面活性剤;例えばポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロー
スナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース等の親水性高分子等が挙げられる。等
張化剤としては、例えば、ブドウ糖、 D−ソルビトー
ル、塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトール等
が挙げられる。緩衝剤としては、例えば、リン酸塩、酢
酸塩、炭酸塩、クエン酸塩等の緩衝液等が挙げられる。
無痛化剤としては、例えば、ベンジルアルコール等が挙
げられる。防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香
酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコー
ル、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸
等が挙げられる。抗酸化剤としては、例えば、亜硫酸
塩、アスコルビン酸、α−トコフェロール等が挙げられ
る。
【0090】
【発明の実施の形態】本発明は、更に以下の参考例、実
施例、製剤例及び実験例によって詳しく説明されるが、
これらの例は単なる実施例であって、本発明を限定する
ものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変
化させてもよい。以下の参考例、実施例中の「室温」は
通常約10ないし約35℃を示す。%は特記しない限り
重量パーセントを示す。その他の本文中で用いられてい
る略号は下記の意味を示す。 s :シングレット(singlet) d :ダブレット(doublet) dd:ダブレット オブ ダブレッツ(doublet of doublet
s) dt:ダブレット オブ トリプレッツ(doublet of tripl
ets) t :トリプレット(triplet) q :カルテット(quartet) septet :セプテット m :マルチプレット(multiplet) br:ブロード(broad) J :カップリング定数(coupling constant) Hz:ヘルツ(Hertz) CDCl3 :重クロロホルム DMSO-d6:重ジメチルスルホキシド1 H-NMR :プロトン核磁気共鳴
【0091】
【実施例】〔化合物(Ia)〕 参考例1a 3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチル−2−
プロペン酸エチル水素化ナトリウム(60%流動パラフ
ィン分散物,5.92g,148mmol)のN,N−
ジメチルホルムアミド(150mL)懸濁液に0℃で2
−ホスホノプロピオン酸トリエチル(35.0g,14
8mmol)を加え、同温で10分間撹拌した。反応液
に4−イソプロピルベンズアルデヒド(20.0g,1
35mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。反応
液に水を加え、生成物を酢酸エチルで2回抽出した。合
わせた抽出液を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥
後、減圧濃縮し、油状の目的物 30.1g(収率 96
%)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.35
(3H, t, J = 7.0 Hz), 2.13 (3H, s), 2.92 (1H, septe
t, J = 7.0 Hz), 4.27 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.21-7.3
8 (4H, m), 7.67 (1H, s)。 参考例2a 2−メチル−3−(4−メチルフェニル)−2−プロペ
ン酸エチル 水素化ナトリウム(60%流動パラフィン分散物,1
5.0g,375mmol)のN,N−ジメチルホルム
アミド(160mL)懸濁液に0℃で2−ホスホノプロ
ピオン酸トリエチル(87.7g,368mmol)の
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液を加
え、同温で1時間撹拌した。反応液に4−メチルベンズ
アルデヒド(43.3g,361mmol)のN,N−
ジメチルホルムアミド(10mL)溶液を加え、室温で
1時間撹拌した。反応液に水を加え、生成物を酢酸エチ
ルで2回抽出した。合わせた抽出液を水で洗浄し、硫酸
マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮し、油状の目的物
66.7g(収率 91%)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.34 (3H, t, J = 7.0 Hz), 2.12
(3H, d, J = 1.4 Hz), 2.37 (3H, s), 4.26 (2H, q, J
= 7.0 Hz), 7.19 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.31 (2H, d,
J = 8.4 Hz), 7.66 (1H, s)。
【0092】参考例3a 3−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−2−プロ
ペン酸エチル 4−フルオロベンズアルデヒドを用いて、参考例1aに
従って目的物を合成した。収率 97%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.35 (3H, t, J = 7.0 Hz), 2.10
(3H, d, J = 1.2 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.0
8 (2H, t, J = 8.8 Hz), 7.32-7.43 (2H, m), 7.65 (1
H, s)。 参考例4a (E)−3−(4−イソプロピルフェニル)−2−プロ
ペン酸エチル 水素化ナトリウム(60%流動パラフィン分散物,1
0.4g,260mmol)のN,N−ジメチルホルム
アミド(200mL)懸濁液に0℃でホスホノ酢酸トリ
エチル(58.2g,236mmol)を加え、同温で
10分間撹拌した。反応液に4−イソプロピルベンズア
ルデヒド(35.0g,260mmol)を加え、室温
で30分間撹拌した。反応液に水を加え、生成物を酢酸
エチルで2回抽出した。合わせた抽出液を水で洗浄し、
硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮し、油状の目的
物 47.5g(収率 92%)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.33
(3H, t, J = 7.0 Hz), 2.92 (1H, septet, J = 7.0 H
z), 4.26 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.40 (1H, d, J =15.8
Hz), 7.24 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.46 (2H, d, J =
8.2 Hz), 7.67 (1H,d, J = 15.8 Hz)。
【0093】参考例5a (E)−3−(4−フルオロフェニル)−2−プロペン
酸エチル 4−フルオロベンズアルデヒドを用いて、参考例4aに
従って目的物を合成した。収率 88%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.34 (3H, t, J = 7.0 Hz), 4.26
(2H, q, J = 7.0 Hz), 6.31 (1H, d, J = 15.8 Hz), 7.
00-7.11 (2H, m), 7.43-7.58 (2H, m), 7.67 (1H, d, J
= 15.8 Hz)。 参考例6a 3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチル−2−
プロペン−1−オール3−(4−イソプロピルフェニ
ル)−2−メチル−2−プロペン酸エチル(9.00
g,38.7mmol)と塩化セリウム(1.00g,
4.06mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)
懸濁液に−40℃で水素化アルミニウムリチウム(1.
47g,38.7mmol)を4回にわけて30分で加
え、同温で30分間撹拌した。反応液に水を加え、生成
物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた抽出液を水で
洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
−酢酸エチル 8:1)に供し油状の目的物 6.30g
(収率 86%)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.91
(3H, d, J = 1.4 Hz), 2.90 (1H, septet, J = 7.0 H
z), 4.17 (2H, d, J = 0.8 Hz), 6.49 (1H, dd, J= 2.
6, 1.4 Hz), 7.15-7.25 (4H, m), 1H 未確認。
【0094】参考例7a 2−メチル−3−(4−メチルフェニル)−2−プロペ
ン−1−オール 2−メチル−3−(4−メチルフェニル)−2−プロペ
ン酸エチル(26.31g,128.8mmol)と塩
化セリウム(10.32g,41.89mmol)のテ
トラヒドロフラン(120mL)懸濁液に−40℃で水
素化アルミニウムリチウム(4.89g,129mmo
l)を4回にわけて30分で加え、同温で30分間撹拌
した。反応液に水を加え、生成物を酢酸エチルで2回抽
出した。合わせた抽出液を水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ム上で乾燥後、減圧濃縮して、油状の目的物8.87g
(収率 42%)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.87 (3H, s), 2.32 (3H, s), 4.1
3 (2H, s), 6.46 (1H, s), 7.08-7.22 (4H, m), 1H 未
確認。 参考例8a 3−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−2−プロ
ペン−1−オール 3−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−2−プロ
ペン酸エチルを用いて、参考例6aに従って目的物を合
成した。収率 95%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.98 (3H, d, J = 1.6 Hz), 4.11
(2H, s), 6.58 (1H, s),7.01 (2H, t, J = 8.8 Hz), 7.
18-7.28 (2H, m), 1H 未確認。
【0095】参考例9a (E)−3−(4−イソプロピルフェニル)−2−プロ
ペン−1−オール (E)−3−(4−イソプロピルフェニル)−2−プロ
ペン酸エチルを用いて、参考例6aに従って目的物を合
成した。収率 65%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (6H, d, J = 7.0 Hz), 2.79-
3.00 (2H, m), 4.30 (2H, d, J = 5.6 Hz), 6.35 (1H,
dt, J = 15.8, 5.6 Hz), 6.59 (1H, d, J = 15.8Hz),
7.10-7.39 (4H, m)。 参考例10a (E)−3−(4−フルオロフェニル)−2−プロペン
−1−オール (E)−3−(4−フルオロフェニル)−2−プロペン
酸エチルを用いて、参考例6aに従って目的物を合成し
た。収率 84%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.31 (2H, d, J = 5.6 Hz), 6.28
(1H, dt, J = 15.8, 5.6Hz), 6.59 (1H, d, J = 15.8 H
z), 6.90-7.40 (4H, m), 1H 未確認。 参考例11a 1−(3−ブロモ−2−メチル−1−プロペニル)−4
−イソプロピルベンゼン 3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチル−2−
プロペン−1−オール(6.30g,33.1mmo
l)のイソプロピルエーテル(50mL)溶液中に、三
臭化リン(5.98g,22.1mmol)を氷冷下で
加え、室温で30分間撹拌した。反応液に水を加え、イ
ソプロピルエーテルで抽出した。有機層を水及び飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウム上で
乾燥、ろ過、減圧濃縮し、油状の目的物 7.63g
(収率 91%)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (6H, d, J = 7.0 Hz), 2.03
(3H, d, J = 1.4 Hz), 2.90 (1H, septet, J = 7.0 H
z), 4.15 (2H, d, J = 0.8 Hz), 6.62 (1H, s), 7.14-
7.26 (4H, m)。
【0096】参考例12a 1−(3−ブロモ−2−メチル−1−プロペニル)ベン
ゼン 2−メチル−3−フェニル−2−プロペン−1−オール
を用いて、参考例11aに従って目的物を合成した。収
率 89%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.01 (3H, d, J = 1.4 Hz), 4.13
(2H, d, J = 0.8 Hz), 6.64 (1H, s), 7.19-7.44 (5H,
m)。 参考例13a 1−(3−ブロモ−2−メチル−1−プロペニル)−4
−メチルベンゼン 2−メチル−3−(4−メチルフェニル)−2−プロペ
ン−1−オール(11.40g,70.27mmol)
のイソプロピルエーテル(100mL)溶液中に、三臭
化リン(12.83g,47.38mmol)を氷冷下
で加え、室温で30分間撹拌した。反応液に水を加え、
イソプロピルエーテルで抽出した。有機層を水及び飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウム上
で乾燥、ろ過、減圧濃縮し、油状の目的物 12.71
g(収率 80%)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.01 (3H, s), 2.34 (3H, s), 4.1
3 (2H, s), 6.60 (1H, s), 7.09-7.22 (4H, m)。 参考例14a 1−(3−ブロモ−2−メチル−1−プロペニル)−4
−フルオロベンゼン 3−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−2−プロ
ペン−1−オールを用いて、参考例11aに従って目的
物を合成した。収率 79%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.87 (3H, s), 4.17 (2H, s), 6.4
8 (1H, s), 7.01 (2H, t, J = 8.8 Hz), 7.18-7.27 (2
H, m)。
【0097】参考例15a 1−[(E)−3−ブロモ−1−プロペニル]−4−イ
ソプロピルベンゼン (E)−3−(4−イソプロピルフェニル)−2−プロ
ペン−1−オールを用いて、参考例11aに従って目的
物を合成した。収率 72%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (6H, d, J = 7.0 Hz), 2.89
(1H, septet, J = 7.0 Hz), 4.16 (2H, dd, J = 7.8,
0.8 Hz), 6.35 (1H, dt, J = 15.4, 7.8 Hz), 6.63 (1
H, d, J = 15.4 Hz), 7.14-7.35 (4H, m)。 参考例16a 1−[(E)−3−ブロモ−1−プロペニル]−4−フ
ルオロベンゼン (E)−3−(4−フルオロフェニル)−2−プロペン
−1−オールを用いて、参考例11aに従って目的物を
合成した。収率 61%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.15 (2H, d, J = 7.6 Hz), 6.30
(1H, dt, J = 15.4, 7.6Hz), 6.61 (1H, d, J = 15.4 H
z), 6.83-7.08 (2H, m), 7.31-7.45 (2H, m)。 参考例17a N−[4−[[3−(4−イソプロピルフェニル)−2
−メチル−2−プロペニル]オキシ]−2,3,6−ト
リメチルフェニル]ホルムアミド N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ル)ホルムアミド(3.00g,16.7mmol)の
N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)溶液に窒素
雰囲気下0℃で水素化ナトリウム(60%流動パラフィ
ン分散物,0.74g,18.4mmol)を加え、同
温で10分間撹拌した。反応液に1−(3−ブロモ−2
−メチル−1−プロペニル)−4−イソプロピルベンゼ
ン(4.66g,18.4mmol)を加え、室温で3
0分間撹拌した。反応液に水を加え、生成物を酢酸エチ
ルで2回抽出した。合わせた抽出液を水で洗浄し、硫酸
マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣
を酢酸エチル−ヘキサンから結晶化させ目的物 3.7
0g(収率 63%)を得た。融点 153−155℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (6H, d, J = 7.0 Hz), 2.00
(3H, s), 2.07-2.34 (9H, m), 2.91 (1H, septet, J =
7.0 Hz), 4.54 (2H, d, J = 5.4 Hz), 6.59-6.84(3H,
m), 7.17-7.36 (4H, m), 7.98 (0.5H, d, J = 12.0 H
z), 8.41 (0.5H, s)。
【0098】参考例18a N−[2,3,6−トリメチル−4−[(2−メチル−
3−フェニル−2−プロペニル)オキシ]フェニル]ホ
ルムアミド N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ル)ホルムアミドと1−(3−ブロモ−2−メチル−1
−プロペニル)ベンゼンを用いて、参考例17aに従っ
て目的物を合成した。収率 41%。融点 152−15
4℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.98 (3H, d, J = 1.6 Hz), 2.10-
2.32 (9H, m), 4.54 (2H, d, J = 5.2 Hz), 6.65 (1H,
s), 6.67 (1H, s), 6.69-6.90 (1H, m), 7.11-7.41 (5
H, m), 7.98 (0.5H, d, J = 12.0 Hz), 8.41 (0.5H, d,
J = 1.4 Hz)。 参考例19a N−[2,3,6−トリメチル−4−[[2−メチル−
3−(4−メチルフェニル)−2−プロペニル]オキ
シ]フェニル]ホルムアミド N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ル)ホルムアミド(9.31g,52.0mmol)の
N,N−ジメチルホルムアミド(120mL)溶液に窒
素雰囲気下0℃で水素化ナトリウム(60%流動パラフ
ィン分散物,2.11g,52.8mmol)を加え、
同温で10分間撹拌した。反応液に1−(3−ブロモ−
2−メチル−1−プロペニル)−4−メチルベンゼン
(12.48g,55.44mmol)のN,N−ジメ
チルホルムアミド(20mL)溶液を加え、室温で30
分間撹拌した。反応液に水を加え、生成物を酢酸エチル
で2回抽出した。合わせた抽出液を水で洗浄し、硫酸マ
グネシウム上で乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣を
酢酸エチル−イソプロピルエーテルから結晶化させ目的
物 7.34g(収率 44%)を得た。融点 167−
169℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.98 (3H, s), 2.07-2.38 (9H,
m), 2.35 (3H, s), 4.53 (2H, d, J = 6.6 Hz), 6.61
(1H, s), 6.66 (1H, d, J = 2.4 Hz), 6.82-7.09 (1H,
m), 7.11-7.31 (4H, m), 7.98 (0.5H, d, J = 12.2 H
z), 8.38 (0.5H, s)。
【0099】参考例20a N−[4−[[3−(4−フルオロフェニル)−2−メ
チル−2−プロペニル]オキシ]−2,3,6−トリメ
チルフェニル]ホルムアミド N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ル)ホルムアミドと1−(3−ブロモ−2−メチル−1
−プロペニル)−4−フルオロベンゼンを用いて、参考
例17aに従って目的物を合成した。収率 52%。融
点 164−165℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.96 (3H, s), 2.12-2.32 (9H,
m), 4.53 (2H, d, J = 5.2Hz), 6.60 (1H, s), 6.66 (1
H, s), 6.71-6.95 (1H, m), 7.04 (2H, t, J = 8.8 H
z), 7.22-7.33 (2H, m), 8.04 (0.5H, d, J = 12.0 H
z), 8.40 (0.5H, d, J= 1.4 Hz)。 参考例21a N−[4−[[(E)−3−(4−イソプロピルフェニ
ル)−2−プロペニル]オキシ]−2,3,6−トリメ
チルフェニル]ホルムアミド N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ル)ホルムアミドと1−[(E)−3−ブロモ−1−プ
ロペニル]−4−イソプロピルベンゼンを用いて、参考
例17aに従って目的物を合成した。収率 59%。融
点 165−167℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (6H, d, J = 6.8 Hz), 2.13-
2.27 (9H, m), 2.90 (1H, septet, J = 6.8 Hz), 4.66
(2H, t, J = 5.8 Hz), 6.37 (1H, dt, J = 15.8,5.8 H
z), 6.65-6.88 (3H, m), 7.16-7.26 (2H, m), 7.35 (2
H, d, J = 8.0 Hz), 7.98 (0.5H, d, J = 12.0 Hz), 8.
40 (0.5H, d, J = 1.4 Hz)。
【0100】参考例22a N−[2,3,6−トリメチル−4−[[(E)−3−
フェニル−2−プロペニル]オキシ]フェニル]ホルム
アミド N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ル)ホルムアミドとシンナミルクロリドを用いて、参考
例17aに従って目的物を合成した。収率 44%。融
点 197−199℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.05-2.18 (9H, m), 4.62-4.72 (2
H, m), 6.35-6.50 (1H,m), 6.62-7.00 (3H, m), 7.24-
7.52 (5H, m), 8.00 (0.5H, d, J = 12.0 Hz), 8.39
(0.5H, d, J = 1.6 Hz)。 参考例23a N−[4−[[(E)−3−(4−フルオロフェニル)
−2−プロペニル]オキシ]−2,3,6−トリメチル
フェニル]ホルムアミド N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ル)ホルムアミドと1−[(E)−3−ブロモ−1−プ
ロペニル]−4−フルオロベンゼンを用いて、参考例1
7aに従って目的物を合成した。収率 52%。融点 1
96−198℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.10-2.32 (9H, m), 4.67 (2H, t,
J = 5.0 Hz), 6.37 (1H, dt, J = 15.6, 5.0 Hz), 6.5
9-6.89 (3H, m), 6.92-7.09 (2H, m), 7.32-7.43(2H,
m), 7.99 (0.5H, d, J = 12.0 Hz), 8.42 (0.5H, d, J
= 1.4 Hz)。
【0101】参考例24a N−[4−ヒドロキシ−3−[1−(4−イソプロピル
フェニル)−2−プロペニル]−2,5,6−トリメチ
ルフェニル]ホルムアミド N−[4−[[(E)−3−(4−イソプロピルフェニ
ル)−2−プロペニル]オキシ]−2,3,6−トリメ
チルフェニル]ホルムアミド(5.80g,17.2m
mol)のN,N−ジメチルアニリン(50mL)溶液
をアルゴン雰囲気下215℃で6時間撹拌した。反応混
合物を冷却後、酢酸エチルで希釈し、2規定塩酸、水で
洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮した。残
渣を酢酸エチルで結晶化させ目的物 3.50g(収率
60%)を得た。融点 170−171℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.18-1.40 (6H, m), 2.11-2.27 (9
H, m), 2.77-3.00 (1H,m), 5.00-5.22 (2H, m), 5.30-
5.42 (1H, m), 6.30-6.85 (2H, m), 7.10-7.37 (5H,
m), 7.97 (0.5H, d, J = 12.2 Hz), 8.43 (0.5H, d, J
= 1.4 Hz)。 参考例25a N−[4−ヒドロキシ−3−(1−フェニル−2−プロ
ペニル)−2,5,6−トリメチルフェニル]ホルムア
ミド N−[2,3,6−トリメチル−4−[[(E)−3−
フェニル−2−プロペニル]オキシ]フェニル]ホルム
アミドを用いて、参考例24aに従って目的物を合成し
た。収率 78%。融点 144−145℃。(酢酸エチ
ル)1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.08-2.27 (9H, m), 5.02-5.41 (3
H, m), 6.32-6.52 (1H,m), 6.61-7.03 (2H, m), 7.18-
7.42 (5H, m), 7.95 (0.5H, d, J = 12.0 Hz), 8.42
(0.5H, d, J = 1.8 Hz)。
【0102】参考例26a N−[4−ヒドロキシ−3−[1−(4−フルオロフェ
ニル)−2−プロペニル]−2,5,6−トリメチルフ
ェニル]ホルムアミド N−[4−[[(E)−3−(4−フルオロフェニル)
−2−プロペニル]オキシ]−2,3,6−トリメチル
フェニル]ホルムアミドを用いて、参考例24aに従っ
て目的物を合成した。収率 66%。融点 168−17
0℃。(酢酸エチル)1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.10-2.29 (9H, m), 5.02-5.22
(1.5H, m), 5.33-5.50 (1.5H, m), 6.35-6.55 (1H, m),
6.72-7.08 (4H, m), 7.18-7.30 (2H, m), 7.96 (0.5H,
d, J = 12.2 Hz), 8.42 (0.5H, d, J = 1.4 Hz)。 参考例27a 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミン N−[4−[[3−(4−イソプロピルフェニル)−2
−メチル−2−プロペニル]オキシ]−2,3,6−ト
リメチルフェニル]ホルムアミド(3.70g,10.
5mmol)のN,N−ジメチルアニリン(20mL)
溶液をアルゴン雰囲気下215℃で6時間撹拌した。反
応混合物を冷却後、酢酸エチルで希釈し、2規定塩酸、
水で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮し、
N−[4−ヒドロキシ−3−[1−(4−イソプロピル
フェニル)−2−メチル−2−プロペニル]−2,5,
6−トリメチルフェニル]ホルムアミドの粗生成物を得
た。この化合物(2.98g,8.47mmol)の濃
塩酸(20mL)−メタノール(60mL)混合物を窒
素雰囲気下で2時間加熱還流した。溶媒を減圧濃縮し、
得られた残渣を8規定水酸化ナトリウム水溶液で中和し
た。生成物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた抽出
液を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃
縮した。得られた残渣をイソプロピルエーテル−ヘキサ
ンから結晶化させ目的物 2.23g(収率 66%)を
得た。融点 130−132℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.00 (3H, s), 1.21 (6H, d, J =
6.6 Hz), 1.47 (3H, s),1.78 (3H, s), 2.12 (3H, s),
2.19 (3H, s), 2.40-2.60 (3H, m), 4.08 (1H,s), 6.72
-7.00 (2H, m), 7.07 (2H, d, J = 8.0 Hz)。
【0103】参考例28a 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−フェニル−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン N−[2,3,6−トリメチル−4−[(2−メチル−
3−フェニル−2−プロペニル)オキシ]フェニル]ホ
ルムアミドを用いて、参考例27aに従って目的物を合
成した。収率 67%。融点 129−131℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.00 (3H, s), 1.48 (3H, s), 1.7
7 (3H, s), 2.13 (3H, s), 2.19 (3H, s), 3.20 (2H, b
r s), 4.12 (1H, s), 6.70-7.30 (5H, m)。 参考例29a 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5
−アミン N−[2,3,6−トリメチル−4−[[2−メチル−
3−(4−メチルフェニル)−2−プロペニル]オキ
シ]フェニル]ホルムアミド(5.43g,16.8m
mol)のN,N−ジメチルアニリン(60mL)溶液
をアルゴン雰囲気下210℃で6時間撹拌した。反応混
合物を冷却後、酢酸エチルで希釈し、2規定塩酸、水で
洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮した。残
渣を塩酸−メタノール試薬(40mL)を窒素雰囲気下
で2時間加熱還流した。溶媒を減圧濃縮し、得られた残
渣を8規定水酸化ナトリウム水溶液で中和した。生成物
を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた抽出液を水で洗
浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮した。得
られた残渣をヘキサンから結晶化させ目的物 2.81
g(収率 57%)を得た。融点 114−115℃。
(石油エーテル)1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.99 (3H, s), 1.47 (3H, s), 1.7
7 (3H, s), 2.12 (3H, s), 2.19 (3H, s), 2.30 (3H,
s), 3.23 (2H, br s), 4.08 (1H, s), 6.60-7.23(4H,
m)。
【0104】参考例30a 3−(4−フルオロフェニル)−2,2,4,6,7−
ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−
5−アミン N−[4−[[3−(4−フルオロフェニル)−2−メ
チル−2−プロペニル]オキシ]−2,3,6−トリメ
チルフェニル]ホルムアミドを用いて、参考例27aに
従って目的物を合成した。収率 78%。融点 125−
127℃。(石油エーテル)1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.99 (3H, s), 1.47 (3H, s), 1.7
7 (3H, s), 2.12 (3H, s), 2.19 (3H, s), 3.10 (2H, b
r s), 4.09 (1H, s), 6.62-7.20 (4H, m)。 参考例31a 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,6,7−
テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−アミン塩酸塩 N−[4−ヒドロキシ−3−[1−(4−イソプロピル
フェニル)−2−プロペニル]−2,5,6−トリメチ
ルフェニル]ホルムアミド(3.50g,10.4mm
ol)と炭酸カルシウム(1.35g,13.5mmo
l)のテトラヒドロフラン(15mL)−メタノール
(15mL)の懸濁液にベンジルトリメチルアンモニウ
ムヨードジクロリド(3.90g,11.4mmol)
をゆっくりと加えた。反応液を室温で30分間撹拌し
た。不溶物をろ別後、溶媒を減圧濃縮し、残渣に酢酸エ
チルと水を加えた。有機層を分離し、水層を酢酸エチル
で2回抽出した。合わせた有機層を10%ハイドサルフ
ァイトナトリウム水溶液、水、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液及び飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾
燥後、減圧濃縮し、4.08gのN−[2−ヨードメチ
ル−3−(4−イソプロピルフェニル)−4,6,7−
トリメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5
−イル]ホルムアミドを得た。この化合物(4.08
g,8.81mmol)と1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]−7−ウンデセン(6.58mL,4
4.0mmol)のトルエン(30mL)溶液をアルゴ
ン雰囲気下で100℃で3時間撹拌した。反応液に水を
加え、酢酸エチルで2回抽出した。抽出液を2規定塩
酸、水で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン−酢酸エチル 20:1)に供し2.40gのN−
[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,6,7
−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−イル]ホルム
アミドを得た。この化合物(2.40g,7.18mm
ol)の濃塩酸(20mL)−メタノール(60mL)
混合物を窒素雰囲気下で2時間加熱還流した。溶媒を減
圧濃縮し、得られた残渣を8規定水酸化ナトリウム水溶
液で中和した。生成物を酢酸エチルで2回抽出した。合
わせた抽出液を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥
後、減圧濃縮し、油状の遊離塩基1.80gを得た。こ
の遊離塩基(0.50g,1.63mmol)を塩酸−
メタノール溶液に溶かし、溶媒を減圧濃縮し、得られた
残渣をメタノールにより結晶化させ目的物 0.41g
(収率 41%)を得た。融点 194−197℃。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.29 (6H, d, J = 7.0 Hz), 2.30
(6H, s), 2.41 (3H, s), 2.60 (3H, s), 2.94 (1H, se
ptet, J = 7.0 Hz), 7.13-7.26 (4H, m), 10.1 (2H, br
s), 1H 未確認。
【0105】参考例32a 2,4,6,7−テトラメチル−3−フェニル−1−ベ
ンゾフラン−5−アミン塩酸塩 N−[4−ヒドロキシ−3−(1−フェニル−2−プロ
ペニル)−2,5,6−トリメチルフェニル]ホルムア
ミドを用いて、参考例31aに従って目的物を合成し
た。収率 26%。融点 189−192℃。(エタノー
ル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ : 2.30 (6H, s), 2.42 (3H, s), 2.
60 (3H, s), 7.21-7.37(5H, m), 10.2 (2H, br s), 1H
未確認。 参考例33a 3−(4−フルオロフェニル)−2,4,6,7−テト
ラメチル−1−ベンゾフラン−5−アミン塩酸塩 N−[4−ヒドロキシ−3−[1−(4−フルオロフェ
ニル)−2−プロペニル]−2,5,6−トリメチルフ
ェニル]ホルムアミドを用いて、参考例31aに従って
目的物を合成した。収率 87%。融点 208−210
℃。(エタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ : 2.29 (6H, s), 2.42 (3H, s), 2.
60 (3H, s), 7.03-7.28(4H, m), 10.2 (2H, br s), 1H
未確認。 参考例34a 5,6−ジクロロ−2−(2,2,4,6,7−ペンタ
メチル−3−フェニル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
フラン−5−イル)−1H−イソインドール−1,3
(2H)−ジオン アルゴン雰囲気下で、2,2,4,6,7−ペンタメチ
ル−3−フェニル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミン(1.00g,3.56mmol)のテ
トラヒドロフラン(30mL)溶液に4,5−ジクロロ
フタル酸無水物(850.6mg,3.92mmol)
を加え、13時間加熱還流した。反応混合物を室温まで
冷却し、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド(WSC)塩酸塩(760.0m
g,3.96mmol)と1−ヒドロキシ−1H−ベン
ゾトリアゾール(HOBt)一水和物(602.6m
g,3.93mmol)を加えた。混合物を3時間加熱
還流した後、室温まで冷却した。反応混合物に水、8規
定水酸化ナトリウム水溶液を加え、生成物を酢酸エチル
で2回抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃
縮した。残渣を酢酸エチルから結晶化させることによ
り、目的物 1.16g(収率 68%)を得た。融点
178−181℃。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.56 (3H, s), 1.
61 (3H, s), 2.01 (3H,s), 2.20 (3H, s), 4.21 (1H,
s), 6.8-7.4 (5H, m), 7.99 (1H, s), 8.03 (1H,s)。
【0106】参考例35a 2−[2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−イル]−1H−イソインドール−1,3(2
H)−ジオン 無水フタル酸(566.4mg,3.82mmol)の
テトラヒドロフラン(5mL)溶液に、2,2,4,
6,7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン(9
87.3mg,3.38mmol)のテトラヒドロフラ
ン(10mL)溶液を加え、混合物を11時間加熱還流
した。反応混合物を室温まで冷却した後、減圧濃縮し
た。残渣に酢酸ナトリウム(314.6mg,3.84
mmol)と無水酢酸(20mL)を加え、混合物を9
0℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した
後、8規定水酸化ナトリウム水溶液を塩基性になるまで
加え、生成物を酢酸エチルで2回抽出した。抽出液を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウ
ム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルか
ら結晶化させることにより目的物 1.16g(収率 8
1%)を得た。融点 222−224℃。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.03 (3H, s), 1.55 (3H, s), 1.
64 (3H, s), 2.05 (3H,s), 2.20 (3H, s), 2.30 (3H,
s), 4.19 (1H, s), 6.6-7.1 (4H, m), 7.76-7.82(2H,
m), 7.88-7.97 (2H, m)。 参考例36a 5,6−ジクロロ−2−[2,2,4,6,7−ペンタ
メチル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾフラン−5−イル]−1H−イソインド
ール−1,3(2H)−ジオン 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5
−アミンを用いて、参考例34aに従って目的物を合成
した。収率 62%。融点 157−159℃。(酢酸エ
チル)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.54 (3H, s), 1.
61 (3H, s), 2.01 (3H,s), 2.19 (3H, s), 2.30 (3H,
s), 4.18 (1H, s), 6.8-7.1 (4H, m), 7.99 (1H,s), 8.
03 (1H, s)。
【0107】参考例37a 2−[3−(4−フルオロフェニル)−2,2,4,
6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
フラン−5−イル]−1H−イソインドール−1,3
(2H)−ジオン 3−(4−フルオロフェニル)−2,2,4,6,7−
ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−
5−アミンを用いて、参考例35aに従って目的物を合
成した。収率 72%。融点 209−211℃(酢酸エ
チル)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.55 (3H, s), 1.
61 (3H, s), 2.05 (3H,s), 2.20 (3H, s), 4.21 (1H,
s), 6.9-7.1 (4H, m), 7.76-7.83 (2H, m), 7.90-7.97
(2H, m)。 参考例38a 5,6−ジクロロ−2−[3−(4−フルオロフェニ
ル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]−1H−イソイ
ンドール−1,3(2H)−ジオン 3−(4−フルオロフェニル)−2,2,4,6,7−
ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−
5−アミンを用いて、参考例34aに従って目的物を合
成した。収率 62%。融点 232−233℃(酢酸エ
チル)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.54 (3H, s), 1.
61 (3H, s), 2.01 (3H,s), 2.19 (3H, s), 4.19 (1H,
s), 6.8-7.1 (4H, m), 8.00 (1H, s), 8.03 (1H,s)。 参考例39a 2−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−1H−イソインドール−1,
3(2H)−ジオン 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミンを用いて、参考例35aに従って目的物
を合成した。収率 97%。融点 180−181℃。
(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.21 (6H, d, J =
7.0 Hz), 1.55 (3H, s), 1.64 (3H, s), 2.05 (3H,
s), 2.20 (3H, s), 2.85 (1H, septet, J = 7.0 Hz),
4.20 (1H, s), 6.7-7.2 (4H, m), 7.75-7.82 (2H, m),
7.87-7.97 (2H, m)。
【0108】参考例40a 5,6−ジクロロ−2−[3−(4−イソプロピルフェ
ニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]−1H−イソ
インドール−1,3(2H)−ジオン 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミンを用いて、参考例34aに従って目的物
を合成した。収率 31%。融点 237−239℃。
(酢酸エチル)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.01 (3H, s), 1.21 (6H, d, J
= 6.6 Hz), 1.54 (3H, s), 1.62 (3H, s), 2.01 (3H,
s), 2.19 (3H, s), 2.85 (1H, septet, J = 6.6 Hz),
4.18 (1H, s), 6.8-7.2 (4H, m), 7.99 (1H, s), 8.03
(1H, s)。 参考例41a 2−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,
6,7−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−イル]
−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,6,7−
テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−アミンを用い
て、参考例35aに従って目的物を合成した。収率 7
1%。融点 232−234℃。(酢酸エチル−ヘキサ
ン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.27 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.85
(3H, s), 2.14 (3H, s),2.33 (3H, s), 2.48 (3H, s),
2.94 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 7.24 (4H, s), 7.72-
7.83 (2H, m), 7.90-8.03 (2H, m)。 参考例42a 2−[2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]−1H−イソイ
ンドール−1,3(2H)−ジオン 2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾフラン−5−アミンを用いて、参考例34
aに従って目的物を合成した。収率 77%。融点 16
6−168℃。(メタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.49 (6H, s), 1.95 (3H, s), 1.9
9 (3H, s), 2.12 (3H, s), 2.97 (2H, s), 7.66-7.83
(2H, m), 7.91-8.01 (2H, m)。
【0109】参考例43a 4−メトキシ−2,3,6−トリメチルアニリン N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ル)ホルムアミド(30.0g,167mmol)を4
規定水酸化カリウム水溶液(100mL)とメタノール
(300mL)の混合溶媒中に溶かし、その溶液に室温
で硫酸ジメチル(42.0g,334mmol)を加
え、14時間加熱還流した。冷却後析出した結晶をろ取
することによりN−(4−メトキシ−2,3,6−トリ
メチルフェニル)ホルムアミドの粗生成物を得た。この
化合物のメタノール(200mL)懸濁液に濃塩酸(5
0mL)を加え、3時間加熱還流した。反応混合物を室
温まで冷却した後、8規定水酸化ナトリウム水溶液で中
和した。生成物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽
出液を10%ハイドロサルファイトナトリウム水溶液、
水で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、減圧濃縮し
た。残渣をイソプロピルエーテルから結晶化させて目的
物 21.0g(収率 76%)を得た。融点 70−72
℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.11 (3H, s), 2.16 (3H, s), 2.1
8 (3H, s), 3.16 (1H, br s), 3.74 (3H, s), 6.54 (1
H, s)。 参考例44a tert−ブチル 4−メトキシ−2,3,6−トリメチル
フェニルカルバメート 4−メトキシ−2,3,6−トリメチルアニリン(2
1.0g,127mmol)とトリエチルアミン(2
1.0mL,152mmol)のテトラヒドロフラン
(150mL)溶液に室温で二炭酸ジtert−ブチル(3
2mL,140mmol)を加え、14時間加熱還流し
た。溶媒を減圧濃縮し、残渣に水を注ぎ、酢酸エチルで
2回抽出し、合わせた有機層を1規定塩酸、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾
燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル−ヘキサン
から結晶化させて目的物 25.2g(収率 75%)を
得た。融点 104−106℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50 (9H, s), 2.12 (3H, s), 2.1
7 (3H, s), 2.24 (3H, s), 3.78 (3H, s), 5.81 (1H, b
r s), 6.58 (1H, s)。
【0110】参考例45a tert−ブチル 3−ブロモ−4−メトキシ−2,5,6
−トリメチルフェニルカルバメート tert−ブチル 4−メトキシ−2,3,6−トリメチル
フェニルカルバメート(12.7g,47.9mmo
l)、酢酸ナトリウム(4.72g,57.5mmo
l)の酢酸(50mL)溶液に、室温で臭素(8.42
g,52.7mmol)を加え、同温で1時間撹拌し
た。反応混合物に水(80mL)を注ぎ、析出した結晶
をろ取し酢酸エチルに溶解させた。この溶液を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、水で洗浄後、硫酸マグネシウム
上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をメタノールから
結晶化させて目的物 15.0g(収率 91%)を得
た。融点159−161℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50 (9H, s), 2.15 (3H, s), 2.2
4 (3H, s), 2.35 (3H, s), 3.74 (3H, s), 5.92 (1H, b
r s)。 参考例46a 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5
−アミン tert−ブチル 3−ブロモ−4−メトキシ−2,5,6
−トリメチルフェニルカルバメート(27.8g,8
0.8mmol)のテトラヒドロフラン(150mL)
溶液に、−78℃ でn−ブチルリチウム(1.6M,
110mL,176mmol)を加え、同温で20分間
撹拌した。反応液に2−メチル−1−(4−メチルフェ
ニル)プロパン−1−オン(13.1g,80.7mm
ol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に水
(150mL)を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出し、合わ
せた有機層を水で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥後、
ろ過、減圧濃縮し、tert−ブチル 3−[1−ヒドロキ
シ−2−メチル−1−(4−メチルフェニル)プロピ
ル]−4−メトキシ−2,5,6−トリメチルフェニル
カルバメートの粗生成物 26.0gを得た。この化合
物と47%臭化水素酸(100mL)の混合物をアルゴ
ン雰囲気下において、4時間加熱還流した。反応混合物
を室温まで冷却した後、8規定水酸化ナトリウム水溶液
で中和した。生成物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせ
た抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、硫
酸マグネシウム上で乾燥、減圧濃縮した。残渣をイソプ
ロピルエーテル−ヘキサンから結晶化させて目的物 1
4.8g(収率 62%)を得た。融点 114−115
℃。1 H-NMR (CDCl3) δ:0.99 (3H, s), 1.47 (3H, s), 1.7
8 (3H, s), 2.12 (3H, s), 2.17 (3H, s), 2.30 (3H,
s), 2.80 (2H, br s), 4.08 (1H, s), 6.60-7.10(4H,
m)。
【0111】参考例47a (+)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4
−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフ
ラン−5−アミン 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5
−アミンを高速液体クロマトグラフィー(機器:Wat
ersセミ分取システム、カラム:CHIRALCEL
OD(20(i,d)x 250mm)ダイセル化学工
業株式会社製)、移動層:ヘキサン:イソプロピルアル
コール=95:5,流速:5mL/min、カラム温
度:30℃、注入量:40mg)を用いて保持時間の小
さい方を分取した。融点 87−89℃。[α]D=+
4.7°(c=0.495,メタノール) 参考例48a (−)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4
−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフ
ラン−5−アミン 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5
−アミンを高速液体クロマトグラフィー(機器:Wat
ersセミ分取システム、カラム:CHIRALCEL
OD(20(i,d)x 250mm)ダイセル化学工
業株式会社製)、移動層:ヘキサン:イソプロピルアル
コール=95:5,流速:5mL/min、カラム温
度:30℃、注入量:40mg)を用いて保持時間の大
きい方を分取した。融点 88−90℃。[α]D=−
4.3°(c=0.499,メタノール)
【0112】実施例1a 2−(2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−フェニ
ル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)
イソインドリン 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−フェニル−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン
(1.00g,3.55mmol)と1,2−ビス(ブ
ロモメチル)ベンゼン(1.03g,3.91mmo
l)と炭酸カリウム(540mg,3.91mmol)
のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)混合物を
室温で1時間撹拌した。反応液に水(30mL)を注
ぎ、生成物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層
を水で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン−酢酸エチル 10:1)に供し、目的物 2
08mg(収率 15%)を得た。融点 164−166
℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.
76 (3H, s), 2.18 (6H,s), 4.13 (1H, s), 4.52 (4H,
s), 6.70-7.41 (9H, m)。
【0113】実施例2a 5,6−ジクロロ−2−(2,2,4,6,7−ペンタ
メチル−3−フェニル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
フラン−5−イル)イソインドリン 塩化アルミニウム(1.01g,7.59mmol)の
テトラヒドロフラン(30mL)溶液に水素化アルミニ
ウムリチウム(276.5mg,7.29mmol)を
加え、10分間撹拌した。5,6−ジクロロ−2−
(2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−フェニル−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)−1
H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(90
7.4mg,1.89mmol)のテトラヒドロフラン
(10mL)溶液を加え、混合物を2時間加熱還流し
た。反応混合物を室温まで冷却した後、水を加え、生成
物を酢酸エチルで2回抽出した。抽出液を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾
燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル−ヘキサン
から結晶化させることにより目的物 153mg(収率
18%)を得た。融点 194−196℃。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.
74 (3H, s), 2.16 (6H,s), 4.12 (1H, s), 4.45 (4H,
s), 6.8-7.4 (7H, m)。
【0114】実施例3a 5,6−ジメトキシ−2−(2,2,4,6,7−ペン
タメチル−3−フェニル−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾフラン−5−イル)イソインドリン 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−フェニル−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン
(1.00g,3.56mmol)のテトラヒドロフラ
ン(30mL)溶液に、1,2−ビス(クロロメチル)
−4,5−ジメトキシベンゼン(889.1mg,3.
78mmol)、炭酸ナトリウム(1.15g,10.
85mmol)及びテトラブチルアンモニウムヨージド
(701.4mg,1.90mmol)を加え、混合物
を21時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し
た後、氷水中にあけ、生成物を酢酸エチルで2回抽出し
た。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、
硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢
酸エチル10:1)に供し目的物 403.0mg(収
率 26%)を得た。融点154−157℃。(酢酸エ
チル)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.53 (3H, s), 1.
76 (3H, s), 2.18 (6H,s), 3.87 (6H, s), 4.13 (1H,
s), 4.46 (4H, s), 6.7-7.4 (7H, m)。
【0115】実施例4a 2−[2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−イル]イソインドリン 2−[2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−イル]−1H−イソインドール−1,3(2
H)−ジオンを用いて、実施例2aに従って目的物を合
成した。収率 46%。融点 141−143℃。(ヘキ
サン)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.51 (3H, s), 1.
77 (3H, s), 2.17-2.18(6H, m), 2.31 (3H, s), 4.10
(1H, s), 4.52 (4H, s), 6.8-7.1 (4H, m), 7.24(4H,
s)。
【0116】実施例5a 5,6−ジクロロ−2−[2,2,4,6,7−ペンタ
メチル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソインドリン 5,6−ジクロロ−2−[2,2,4,6,7−ペンタ
メチル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾフラン−5−イル]−1H−イソインド
ール−1,3(2H)−ジオンを用いて、実施例2aに
従って目的物を合成した。収率 25%。融点 201−
203℃。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.01 (3H, s), 1.50 (3H, s), 1.
74 (3H, s), 2.16 (6H,s), 2.31 (3H, s), 4.08 (1H,
s), 4.45 (4H, s), 6.6-7.1 (4H, m), 7.31 (2H,s)。
【0117】実施例6a 5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,7−ペン
タメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソインドリン 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5
−アミン(806.1mg,2.76mmol)のテト
ラヒドロフラン(30mL)溶液に、1,2−ビス(ク
ロロメチル)−4,5−ジメトキシベンゼン(686.
6mg,2.92mmol)、炭酸ナトリウム(87
8.5mg,8.29mmol)及びテトラブチルアン
モニウムヨージド(543.6mg,1.47mmo
l)を加え、混合物を11時間加熱還流した。反応混合
物を室温まで冷却した後、氷水中にあけ、生成物を酢酸
エチルで2回抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、
減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル−ヘキサンから結晶化
させることにより目的物 199.6mg(収率 16
%)を得た。融点 156−159℃。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.51 (3H, s), 1.
76 (3H, s), 2.17 (6H,s), 2.31 (3H, s), 3.88 (6H,
s), 4.10 (1H, s), 4.45 (4H, s), 6.7-7.2 (6H,m)。
【0118】実施例7a 2−[3−(4−フルオロフェニル)−2,2,4,
6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
フラン−5−イル]イソインドリン 2−[3−(4−フルオロフェニル)−2,2,4,
6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
フラン−5−イル]−1H−イソインドール−1,3
(2H)−ジオンを用いて、実施例2aに従って目的物
を合成した。収率55%。融点 204−205℃。
(酢酸エチル)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.51 (3H, s), 1.
76 (3H, s), 2.17 (3H,s), 2.18 (3H, s), 4.11 (1H,
s), 4.52 (4H, s), 6.7-7.1 (4H, m), 7.25 (4H,s)。
【0119】実施例8a 5,6−ジクロロ−2−[3−(4−フルオロフェニ
ル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソインドリン 5,6−ジクロロ−2−[3−(4−フルオロフェニ
ル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]−1H−イソイ
ンドール−1,3(2H)−ジオンを用いて、実施例2
aに従って目的物を合成した。収率 25%。融点 23
3−238℃。(酢酸エチル)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.01 (3H, s), 1.50 (3H, s), 1.
60 (3H, s), 1.74 (3H,s), 2.15 (3H, s), 4.09 (1H,
s), 4.45 (4H, s), 6.8-7.1 (4H, m), 7.32 (2H,s)。
【0120】実施例9a 2−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]イソインドリン2−[3−(4
−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,7−ペン
タメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−
イル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオ
ンを用いて、実施例2aに従って目的物を合成した。収
率 57%。融点 113−114℃。(ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.00 (3H, s), 1.22 (6H, d, J =
7.0 Hz), 1.51 (3H, s), 1.77 (3H, s), 2.17 (3H,
s), 2.18 (3H ,s), 2.86 (1H, septet, J = 7.0 Hz),
4.11 (1H, s), 4.53 (4H, s), 6.7-7.2 (4H, m), 7.24
(4H, s)。
【0121】実施例10a 5,6−ジクロロ−2−[3−(4−イソプロピルフェ
ニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソインドリ
ン 5,6−ジクロロ−2−[3−(4−イソプロピルフェ
ニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]−1H−イソ
インドール−1,3(2H)−ジオンを用いて、実施例
2aに従って目的物を合成した。収率 16%。融点 1
48−150℃。(ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.01-1.06 (3H, m), 1.22 (6H,
d, J = 7.0 Hz), 1.50-1.54 (3H, m), 1.74-1.78 (3H,
m), 2.16-2.20 (6H, m), 2.86 (1H, septet, J =7.0 H
z), 4.09-4.13 (1H, m), 4.46 (4H, s), 6.7-8.0 (6H,
m)。
【0122】実施例11a 5,6−ジメトキシ−2−[3−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソインド
リン 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミンを用いて、実施例3aに従って目的物を
合成した。収率 68%。融点 153−155℃。(イ
ソプロピルエーテル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.01-1.05 (3H, m), 1.22 (6H,
d, J = 7.0 Hz), 1.48-1.55 (3H, m), 1.77-1.83 (3H,
m), 2.17-2.19 (6H, m), 2.86 (1H, septet, J =7.0 H
z), 3.87-3.91 (7H, m), 4.10-4.14 (1H, m), 4.48 (3
H, s), 6.77 (2H, s), 6.8-7.0 (2H, m), 7.07-7.11 (2
H, m)。
【0123】実施例12a 6−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−6,7−ジヒドロ−5H−
[1,3]ジオキソロ[4,5−f]イソインドール 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミン(835.5mg,2.58mmol)
のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に、5,6−ビ
ス(クロロメチル)−1,3−ベンゾジオキサゾール
(574.5mg,2.62mmol)、炭酸ナトリウ
ム(832.8mg,7.88mmol)及びテトラブ
チルアンモニウムヨージド(481.6mg,1.30
mmol)を加え、混合物を23時間加熱還流した。反
応混合物を室温まで冷却した後、氷水中にあけ、生成物
を酢酸エチルで2回抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、
ろ過、減圧濃縮した。残渣をイソプロピルエーテルから
結晶化させることにより目的物 395.0mg(収率
33%)を得た。融点175−177℃。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.00 (3H, s), 1.22 (6H, d, J =
7.0 Hz), 1.50 (3H, s), 1.76 (3H, s), 2.17 (6H,
s), 2.86 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 4.10 (1H, s),
4.42 (4H, s), 5.94 (2H, s), 6.89 (2H, s), 6.80-7.1
1 (4H, m)。
【0124】実施例13a 2−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,
6,7−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−イル]
イソインドリン 2−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,
6,7−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−イル]
−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンを用
いて、実施例2aに従って目的物を合成した。収率 7
0%。融点 126−129℃。(エタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.28 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.97
(3H, s), 2.27 (3H, s),2.31 (3H, s), 2.44 (3H, s),
2.95 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 4.57 (4H, s), 7.25
(8H, s)。
【0125】実施例14a 6−[2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−イル]−6H−[1,3]ジオキソロ[4,5
−f]イソインドール 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5
−アミン(799.8mg,2.73mmol)のテト
ラヒドロフラン(30mL)溶液に、5,6−ビス(ク
ロロメチル)−1,3−ベンゾジオキサゾール(60
3.8mg,2.76mmol)、炭酸ナトリウム(8
77.8mg,8.28mmol)及びテトラブチルア
ンモニウムヨージド(506.8mg,1.37mmo
l)を加え、混合物を23時間加熱還流した。反応混合
物を室温まで冷却した後、氷水中にあけ、生成物をイソ
プロピルエーテルで2回抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン−酢酸エチル 10:1)に供し、目的物 13
6.8mg(収率 11%)を得た。融点 236−24
2℃。(酢酸エチル)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.06 (3H, s), 1.47 (3H, s), 1.5
4 (3H, s), 1.82 (3H, s), 2.19 (3H, s), 2.31 (3H,
s), 4.12 (1H, s), 5.85 (2H, s), 6.7-7.1 (8H,m)。
【0126】実施例15a 2−[2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソインドリン 2−[2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]−1H−イソイ
ンドール−1,3(2H)−ジオンを用いて、実施例2
aに従って目的物を合成した。収率 84%。融点 16
1−163℃。(エタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.48 (6H, s), 2.08 (3H, s), 2.1
1 (3H, s), 2.14 (3H,s), 2.93 (2H, s), 4.56 (4H,
s), 7.27 (4H, s)。
【0127】実施例16a 6−(2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−フェニ
ル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル)
−6,7−ジヒドロ−5H−[1,3]ジオキソロ
[4,5−f]イソインドール 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−フェニル−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン
(1.00g, 3.56mmol)のテトラヒドロフラ
ン(30mL)溶液に、5,6−ビス(クロロメチル)
−1,3−ベンゾジオキサゾール(604mg, 2.7
6mmol)、炭酸ナトリウム(1.17g,11.0
mmol)およびテトラブチルアンモニウムヨージド
(700mg, 1.90mmol)を加え、混合物を1
5時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却した後
氷水中に注ぎ、生成物を酢酸エチルで2回抽出した。抽
出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾
燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル 8:1)に供
し、目的物853mg(収率 56%)を得た。融点 2
45−248℃。(酢酸エチル)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.01 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.7
6 (3H, s), 2.17 (6H, s), 4.12 (1H, s), 4.43 (4H,
s), 5.94 (2H, s), 6.68 (2H, s), 6.8-7.3 (5H,m)。
【0128】実施例17a (+)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,
7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソイン
ドリン アルゴン雰囲気下で、(+)−2,2,4,6,7−ペ
ンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン(6.00g,
20.3mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)
溶液に4,5−ジメトキシフタル酸無水物(4.43
g,21.3mmol)を加え、3時間加熱還流した。
反応混合物を室温まで冷却し、1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(WSC)塩
酸塩(4.67g,24.4mmol)と1−ヒドロキ
シ−1H−ベンゾトリアゾール(HOBt)一水和物
(3.74g,24.4mmol)を加えた。混合物を
14時間加熱還流した後、室温まで冷却した。反応混合
物に水、8規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、生成物
を酢酸エチルで2回抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、
ろ過、減圧濃縮して、(+)−5,6−ジメトキシ−2
−[2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メ
チルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン
−5−イル]−1H−イソインドール−1,3(2H)
−ジオンの粗生成物8.40gを得た。塩化アルミニウ
ム(13.6g,102mmol)のテトラヒドロフラ
ン(60mL)溶液に水素化アルミニウムリチウム
(3.87g,102mmol)を加え、10分間撹拌
した。これに前述の粗生成物のテトラヒドロフラン(3
0mL)溶液を加え、混合物を3時間加熱還流した。反
応混合物を室温まで冷却した後、水を加え、生成物を酢
酸エチルで2回抽出した。抽出液を1規定水酸化ナトリ
ウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ
過、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン−酢酸エチル 8:1)に供し目的
物 6.23g(収率68%)を得た。融点 157−1
59℃。(エタノール)[α]D=+62.3°(c=
0.488,メタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.51 (3H, s), 1.
76 (3H, s), 2.17 (3H,s), 2.18 (3H, s), 2.31 (3H,
s), 3.87 (6H, s), 4.10 (1H, s), 4.45 (4H, s), 6.70
-7.15 (6H, m)。
【0129】実施例18a (−)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,
7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソイン
ドリン (−)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4
−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフ
ラン−5−アミンを用いて、実施例17aに従って目的
物を合成した。収率 34%。融点 157−159℃。
(エタノール)[α]D=−61.5°(c=0.50
1,メタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.51 (3H, s), 1.
76 (3H, s), 2.17 (6H,s), 2.31 (3H, s), 3.88 (6H,
s), 4.10 (1H, s), 4.45 (4H, s), 6.74-7.10 (6H,
m)。
【0130】実施例19a (+)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,
7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソイン
ドリン塩酸塩 (+)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,
7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソイン
ドリン(296mg,0.65mmol)を酢酸エチル
(5.0mL)に溶解し、4規定塩化水素-酢酸エチル
溶液(0.38mL)を加えた。溶媒を減圧下留去後、
酢酸エチル-ジエチルエーテル(1:5)にて希釈し結
晶化した。結晶をろ取し、冷酢酸エチル-ジエチルエー
テル(1:5)溶液にて洗浄し、標題化合物を結晶とし
て291mg(収率 87%)得た。融点 170−17
1℃。[α]D=+44.9°(c=0.495,クロ
ロホルム)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.05 (3H, s), 1.49 (3H, s), 2.
03 (3H, br), 2.18 (3H,s), 2.32 (3H, s), 2.45(3H, b
r), 3.86 (6H, s), 4.06 (1H, s), 4.60 (2H, br), 5.7
0 (2H, br), 6.71 (2H, s), 6.80 (2H, br), 7.07 (2H,
brd, J = 6.0 Hz)。
【0131】実施例20a (−)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,
7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソイン
ドリン塩酸塩 (−)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,
7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソイン
ドリンを用いて、実施例19aに従って目的物を得た。
収率 61%。融点 173−175 ℃。[α]D=−4
4.4°(c=0.501,クロロホルム)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.05 (3H, s), 1.49 (3H, s), 2.
05 (3H, br), 2.18 (3H,s), 2.31 (3H, s), 2.48(3H, b
r), 3.86 (6H, s), 4.06 (1H, s), 4.55 (2H, br), 5.7
5 (2H, br), 6.71 (2H, s), 6.85 (2H, br), 7.07 (2H,
brd, J = 7.0 Hz)。
【0132】実施例21a (+)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,
7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソイン
ドリン臭化水素酸塩 (+)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,
7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソイン
ドリン(150mg,0.327mmol)を25%臭
化水素酢酸溶液(10mL)に溶解させ、減圧濃縮し
た。残渣をメタノールから結晶化させることにより目的
物 92mg(収率 52%)を得た。融点 174−1
77℃。[α]D=+40.2°(c=0.495,メ
タノール)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.51 (3H, s), 1.
76 (3H, s), 2.17 (3H,s), 2.18 (3H, s), 2.31 (3H,
s), 3.87 (6H, s), 4.10 (1H, s), 4.45 (4H, s), 6.70
-7.15 (6H, m)。
【0133】実施例22a (−)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,
7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソイン
ドリン臭化水素酸塩 (−)−5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,
7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソイン
ドリンを用いて、実施例21aに従って目的物を合成し
た。収率 46%。融点 171−174℃。[α]D=
−40.1°(c=0.498,メタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.51 (3H, s), 1.
76 (3H, s), 2.17 (6H,s), 2.31 (3H, s), 3.88 (6H,
s), 4.10 (1H, s), 4.45 (4H, s), 6.74-7.10 (6H,
m)。 上記実施例で得られた化合物の化学構造式を以下に示
す。
【0134】
【表1】
【0135】
【表2】
【0136】 製剤例1a (1)実施例14aで得られた化合物 50mg (2)ラクトース 34mg (3)トウモロコシ澱粉 10.6mg (4)トウモロコシ澱粉(のり状) 5mg (5)ステアリン酸マグネシウム 0.4mg (6)カルボキシメチルセルロースカルシウム 20mg 計 120mg 常法に従い上記(1)ないし(6)を混合し、打錠機によ
り打錠し、錠剤を製造する。
【0137】実験例1a ヒト・ニューロブラストーマSK−N−SH細胞におけ
るPI−3キナーゼ阻害剤LY−294002に対する
細胞保護作用 (実験材料及び実験方法) a)実験材料 ヒト・ニューロブラストーマSK−N−SH細胞はアメ
リカン・タイプ・セルカルチャー(ATCC)より購入
した。DMEM/F−12培地及びカルウム・マグネシ
ュウム不含リン酸生理食塩水(PBS(−))は日研生
物医学研究所(株)より、N2添加物及びEDTA溶液
はギブコBRL社より、牛胎児血清(FCS)及びペニ
シリン(5000U/mL)ストレプトマイシン(5m
g/mL)混液はバイオホワイタッカー社より、アラマ
ーブルーTM試薬は和光純薬工業(株)より、培養フラ
スコはファルコン社より、96穴コラーゲンコート・マ
ルチプレートはイワキガラス社より、LY−29400
2はアレキシス社よりそれぞれ購入した。他の試薬は市
販の特級品を用いた。 b)実験方法 (1)SK−N−SH細胞の培養 SK−N−SH細胞は5%FCS、0.5%N2、10
mM HEPES及び1%ペニシリン(5000U/m
L)ストレプトマイシン(5mg/mL)混液を含むD
MEM/F−12培地を用い、10%二酸化炭素/90
%空気混合ガス下にて炭酸ガス恒温器で継代培養を行っ
た。サブコンフルエント状態まで培養したのち、2.5
mM EDTAを含むPBS(−)溶液で剥離した細胞
を1.0×10個/100μL/ウエルの割合で96
穴コラーゲンコート・マルチプレートに播種、その後2
4時間培養したものを細胞毒性試験に使用した。 (2)LY−294002誘発神経細胞毒性に対する保護
作用 上述のようにして96穴コラーゲンコート・マルチプレ
ートで培養したSK−N−SH細胞の培養液80μLを
除去し、終濃度30μMのLY−294002と終濃度
1.0μMになるように調製した化合物を40μLづつ
同時添加し細胞毒性試験を開始した。なお化合物はジメ
チルスルホキシドで10mMの濃度に調製したものを使
用し、LY−294002はジメチルスルホキシドで1
00mMの濃度に調製したものを希釈して使用した。 (3)細胞生存活性の評価 細胞毒性試験を開始した1日後に生存している神経細胞
の生存活性はアラマーブルーTM試薬の細胞による還元
活性を指標に測定した。細胞培養液の20μLを除去し
20μLのアラマーブルーTM試薬を添加し、4時間に
還元されるアラマーブルーTM試薬をプレートリーダー
(WAKO SPECTRAMAX 250マイクロプレ
ートリーダー)にて比色定量(測定波長 570nm、
参照波長600nm)した。細胞保護作用は下記の式に
より算出した。 化合物の細胞保護活性=(A−B)/(C−B)×10
0 (%) A:化合物+LY−294002添加群の生存活性 B:LY−294002添加群の生存活性 C:コントロールの生存活性 (結果)化合物1用量につき最低4ウエルを用い、化合
物の細胞保護活性を求めた。結果を下表に示す。
【表3】 以上の結果より、化合物(Ia)及び化合物(Ia')
は、神経栄養因子と同様にPI−3キナーゼの阻害剤で
神経変性を惹起するLY−294002による細胞毒性
に対して保護作用を有し、神経変性を抑制することがわ
かる。
【0138】〔化合物(Ib)〕 参考例1b 3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチル−2−
プロペン酸エチル 水素化ナトリウム(60%流動パラフィン分散物,5.
92g,148mmol)のN,N−ジメチルホルムア
ミド(150mL)懸濁液に0℃で2−ホスホノプロピ
オン酸トリエチル(35.0g,148mmol)を加
え、同温で10分間撹拌した。反応液に4−イソプロピ
ルベンズアルデヒド(20.0g,135mmol)を
加え、室温で30分間撹拌した。反応液に水を加え、生
成物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた抽出液を水
で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮し、
油状の目的物 30.1g(収率 96%)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.35
(3H, t, J = 7.0 Hz), 2.13 (3H, s), 2.92 (1H, septe
t, J = 7.0 Hz), 4.27 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.21-7.3
8 (4H, m), 7.67 (1H, s)。 参考例2b 2−メチル−3−(4−メチルフェニル)−2−プロペ
ン酸エチル 4−メチルベンズアルデヒドを用いて、参考例1bに従
って目的物を合成した。収率 94%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.34 (3H, t, J = 7.0 Hz), 2.12
(3H, d, J = 1.4 Hz),2.37 (3H, s), 4.26 (2H, q, J
= 7.0 Hz), 7.19 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.31 (2H, d,
J = 8.4 Hz), 7.66 (1H, s)。 参考例3b 3−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−2−プロ
ペン酸エチル 4−フルオロベンズアルデヒドを用いて、参考例1bに
従って目的物を合成した。収率 97%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.35 (3H, t, J = 7.0 Hz), 2.10
(3H, d, J = 1.2 Hz),4.28 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.0
8 (2H, t, J = 8.8 Hz), 7.32-7.43 (2H, m), 7.65 (1
H, s)。
【0139】参考例4b (E)−3−(4−イソプロピルフェニル)−2−プロ
ペン酸エチル 水素化ナトリウム(60%流動パラフィン分散物,1
0.4g,260mmol)のN,N−ジメチルホルム
アミド(200mL)懸濁液に0℃でホスホノ酢酸トリ
エチル(58.2g,236mmol)を加え、同温で
10分間撹拌した。反応液に4−イソプロピルベンズア
ルデヒド(35.0g,260mmol)を加え、室温
で30分間撹拌した。反応液に水を加え、生成物を酢酸
エチルで2回抽出した。合わせた抽出液を水で洗浄し、
硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮し、油状の目的
物 47.5g(収率 92%)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.33
(3H, t, J = 7.0 Hz),2.92 (1H, septet, J = 7.0 H
z), 4.26 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.40 (1H, d, J= 15.8
Hz), 7.24 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.46 (2H, d, J =
8.2 Hz), 7.67 (1H, d, J = 15.8 Hz)。 参考例5b (E)−3−(4−フルオロフェニル)−2−プロペン
酸エチル 4−フルオロベンズアルデヒドを用いて、参考例4bに
従って目的物を合成した。収率 88%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.34 (3H, t, J = 7.0 Hz), 4.26
(2H, q, J = 7.0 Hz),6.31 (1H, d, J = 15.8 Hz), 7.
00-7.11 (2H, m), 7.43-7.58 (2H, m), 7.67 (1H, d, J
= 15.8 Hz)。
【0140】参考例6b 3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチル−2−
プロペン−1−オール 3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチル−2−
プロペン酸エチル(9.00g,38.7mmol)と
塩化セリウム(1.00g,4.06mmol)のテト
ラヒドロフラン(50mL)懸濁液に−40℃で水素化
アルミニウムリチウム(1.47g,38.7mmo
l)を4回にわけて30分で加え、同温で30分間撹拌
した。反応液に水を加え、生成物を酢酸エチルで2回抽
出した。合わせた抽出液を水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ム上で乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル8:1)に
供し油状の目的物 6.30g(収率 86%)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.91
(3H, d, J = 1.4 Hz),2.90 (1H, septet, J = 7.0 H
z), 4.17 (2H, d, J = 0.8 Hz), 6.49 (1H, dd, J= 2.
6, 1.4 Hz), 7.15-7.25 (4H, m), 1H 未確認。 参考例7b 2−メチル−3−(4−メチルフェニル)−2−プロペ
ン−1−オール 2−メチル−3−(4−メチルフェニル)−2−プロペ
ン酸エチルを用いて、参考例6bに従って目的物を合成
した。収率 98%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.87 (3H, s), 2.32 (3H, s), 4.
13 (2H, s), 6.46 (1H,s), 7.08-7.22 (4H, m), 1H 未
確認。 参考例8b 3−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−2−プロ
ペン−1−オール 3−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−2−プロ
ペン酸エチルを用いて、参考例6bに従って目的物を合
成した。収率 95%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.98 (3H, d, J = 1.6 Hz), 4.11
(2H, s), 6.58 (1H, s), 7.01 (2H, t, J = 8.8 Hz),
7.18-7.28 (2H, m), 1H 未確認。
【0141】参考例9b (E)−3−(4−イソプロピルフェニル)−2−プロ
ペン−1−オール (E)−3−(4−イソプロピルフェニル)−2−プロ
ペン酸エチル(20.0g,91.6mmol)のテト
ラヒドロフラン(200mL)懸濁液に−40℃で水素
化アルミニウムリチウム(2.61g,68.7mmo
l)を4回にわけて30分で加え、同温で30分間撹拌
した。反応液に水を加え、生成物を酢酸エチルで2回抽
出した。合わせた抽出液を水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ム上で乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル8:1)に
供し油状の目的物 10.5g(収率 65%)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (6H, d, J = 7.0 Hz), 2.79-
3.00 (2H, m), 4.30 (2H, d, J = 5.6 Hz), 6.35 (1H,
dt, J = 15.8, 5.6 Hz), 6.59 (1H, d, J = 15.8Hz),
7.10-7.39 (4H, m)。 参考例10b (E)−3−(4−フルオロフェニル)−2−プロペン
−1−オール (E)−3−(4−フルオロフェニル)−2−プロペン
酸エチルを用いて、参考例6bに従って目的物を合成し
た。収率 84%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.31 (2H, d, J = 5.6 Hz), 6.28
(1H, dt, J = 15.8, 5.6 Hz), 6.59 (1H, d, J = 15.8
Hz), 6.90-7.40 (4H, m), 1H 未確認。
【0142】参考例11b 1−(3−ブロモ−2−メチル−1−プロペニル)−4
−イソプロピルベンゼン 3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチル−2−
プロペン−1−オール(6.30g,33.1mmo
l)のイソプロピルエーテル(50mL)溶液中に、三
臭化リン(5.98g,22.1mmol)を氷冷下で
加え、室温で30分間撹拌した。反応液に水を加え、イ
ソプロピルエーテルで抽出した。有機層を水及び飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウム上で
乾燥、ろ過、減圧濃縮し、油状の目的物 7.63g
(収率 91%)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (6H, d, J = 7.0 Hz), 2.03
(3H, d, J = 1.4 Hz),2.90 (1H, septet, J = 7.0 H
z), 4.15 (2H, d, J = 0.8 Hz), 6.62 (1H, s), 7.14-
7.26 (4H, m)。 参考例12b 1−(3−ブロモ−2−メチル−1−プロペニル)ベン
ゼン 2−メチル−3−フェニル−2−プロペン−1−オール
を用いて、参考例11bに従って目的物を合成した。収
率 89%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.01 (3H, d, J = 1.4 Hz), 4.13
(2H, d, J = 0.8 Hz),6.64 (1H, s), 7.19-7.44 (5H,
m)。 参考例13b 1−(3−ブロモ−2−メチル−1−プロペニル)−4
−メチルベンゼン2−メチル−3−(4−メチルフェニ
ル)−2−プロペン−1−オールを用いて、参考例11
bに従って目的物を合成した。収率 77%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.01 (3H, s), 2.34 (3H, s), 4.
13 (2H, s), 6.60 (1H,s), 7.09-7.22 (4H, m)。 参考例14b 1−(3−ブロモ−2−メチル−1−プロペニル)−4
−フルオロベンゼン3−(4−フルオロフェニル)−2
−メチル−2−プロペン−1−オールを用いて、参考例
11bに従って目的物を合成した。収率 79%。油状
物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.87 (3H, s), 4.17 (2H, s), 6.
48 (1H, s), 7.01 (2H,t, J = 8.8 Hz), 7.18-7.27 (2
H, m)。
【0143】参考例15b 1−[(E)−3−ブロモ−1−プロペニル]−4−イ
ソプロピルベンゼン (E)−3−(4−イソプロピルフェニル)−2−プロ
ペン−1−オール(10.5g,59.6mmol)の
イソプロピルエーテル(100mL)溶液中に、三臭化
リン(10.7g,39.7mmol)を氷冷下で加
え、室温で30分間撹拌した。反応液に水を加え、イソ
プロピルエーテルで抽出した。有機層を水及び飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾
燥、ろ過、減圧濃縮し、油状の目的物 10.2g(収
率 72%)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (6H, d, J = 7.0 Hz), 2.89
(1H, septet, J = 7.0 Hz), 4.16 (2H, dd, J = 7.8,
0.8 Hz), 6.35 (1H, dt, J = 15.4, 7.8 Hz), 6.63 (1
H, d, J = 15.4 Hz), 7.14-7.35 (4H, m)。 参考例16b 1−[(E)−3−ブロモ−1−プロペニル]−4−フ
ルオロベンゼン (E)−3−(4−フルオロフェニル)−2−プロペン
−1−オールを用いて、参考例11bに従って目的物を
合成した。収率 61%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.15 (2H, d, J = 7.6 Hz), 6.30
(1H, dt, J = 15.4, 7.6 Hz), 6.61 (1H, d, J = 15.4
Hz), 6.83-7.08 (2H, m), 7.31-7.45 (2H, m)。 参考例17b N−[4−[[3−(4−イソプロピルフェニル)−2
−メチル−2−プロペニル]オキシ]−2,3,6−ト
リメチルフェニル]ホルムアミド N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ル)ホルムアミド(3.00g,16.7mmol)の
N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)溶液に窒素
雰囲気下0℃で水素化ナトリウム(60%流動パラフィ
ン分散物,0.74g,18.4mmol)を加え、同
温で10分間撹拌した。反応液に1−(3−ブロモ−2
−メチル−1−プロペニル)−4−イソプロピルベンゼ
ン(4.66g,18.4mmol)を加え、室温で3
0分間撹拌した。反応液に水を加え、生成物を酢酸エチ
ルで2回抽出した。合わせた抽出液を水で洗浄し、硫酸
マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣
を酢酸エチル−ヘキサンから結晶化させ目的物 3.7
0g(収率 63%)を得た。融点 153−155℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (6H, d, J = 7.0 Hz), 2.00
(3H, s), 2.07-2.34 (9H, m), 2.91 (1H, septet, J =
7.0 Hz), 4.54 (2H, d, J = 5.4 Hz), 6.59-6.84 (3H,
m), 7.17-7.36 (4H, m), 7.98 (0.5H, d, J = 12.0 H
z), 8.41 (0.5H, s)。
【0144】参考例18b N−[2,3,6−トリメチル−4−[(2−メチル−
3−フェニル−2−プロペニル)オキシ]フェニル]ホ
ルムアミド N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ル)ホルムアミドと1−(3−ブロモ−2−メチル−1
−プロペニル)ベンゼンを用いて、参考例17bに従っ
て目的物を合成した。収率 41%。融点 152−15
4℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.98 (3H, d, J = 1.6 Hz), 2.10
-2.32 (9H, m), 4.54 (2H, d, J = 5.2 Hz), 6.65 (1H,
s), 6.67 (1H, s), 6.69-6.90 (1H, m), 7.11-7.41 (5
H, m), 7.98 (0.5H, d, J = 12.0 Hz), 8.41 (0.5H, d,
J = 1.4 Hz)。 参考例19b N−[2,3,6−トリメチル−4−[[2−メチル−
3−(4−メチルフェニル)−2−プロペニル]オキ
シ]フェニル]ホルムアミド N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ル)ホルムアミドと1−(3−ブロモ−2−メチル−1
−プロペニル)−4−メチルベンゼンを用いて、参考例
17bに従って目的物を合成した。収率 57%。融点
167−169℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.98 (3H, s), 2.07-2.38 (9H,
m), 2.35 (3H, s), 4.53(2H, d, J = 6.6 Hz), 6.61 (1
H, s), 6.66 (1H, d, J = 2.4 Hz), 6.82-7.09 (1H,
m), 7.11-7.31 (4H, m), 7.98 (0.5H, d, J = 12.2 H
z), 8.38 (0.5H, s)。 参考例20b N−[4−[[3−(4−フルオロフェニル)−2−メ
チル−2−プロペニル]オキシ]−2,3,6−トリメ
チルフェニル]ホルムアミド N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ル)ホルムアミドと1−(3−ブロモ−2−メチル−1
−プロペニル)−4−フルオロベンゼンを用いて、参考
例17bに従って目的物を合成した。収率 52%。融
点 164−165℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.96 (3H, s), 2.12-2.32 (9H,
m), 4.53 (2H, d, J = 5.2 Hz), 6.60 (1H, s), 6.66
(1H, s), 6.71-6.95 (1H, m), 7.04 (2H, t, J = 8.8 H
z), 7.22-7.33 (2H, m), 8.04 (0.5H, d, J = 12.0 H
z), 8.40 (0.5H, d, J= 1.4 Hz)。
【0145】参考例21b N−[4−[[(E)−3−(4−イソプロピルフェニ
ル)−2−プロペニル]オキシ]−2,3,6−トリメ
チルフェニル]ホルムアミド N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ル)ホルムアミド(5.20g,29.0mmol)の
N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)溶液に窒素
雰囲気下0℃で水素化ナトリウム(60%流動パラフィ
ン分散物,1.39g,34.8mmol)を加え、同
温で10分間撹拌した。反応液に1−[(E)−3−ブ
ロモ−1−プロペニル]−4−イソプロピルベンゼン
(9.00g,37.7mmol)を加え、室温で30
分間撹拌した。反応液に水を加え、生成物を酢酸エチル
で2回抽出した。合わせた抽出液を水で洗浄し、硫酸マ
グネシウム上で乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣を
酢酸エチル−ヘキサンから結晶化させ目的物 5.80
g(収率 59%)を得た。融点 165−167℃。1H
-NMR (CDCl3) δ: 1.25 (6H, d, J = 6.8 Hz), 2.13-2.
27 (9H, m), 2.90 (1H, septet, J = 6.8 Hz), 4.66 (2
H, t, J = 5.8 Hz), 6.37 (1H, dt, J = 15.8,5.8 Hz),
6.65-6.88 (3H, m), 7.16-7.26 (2H, m), 7.35 (2H,
d, J = 8.0 Hz), 7.98 (0.5H, d, J = 12.0 Hz), 8.40
(0.5H, d, J = 1.4 Hz)。 参考例22b N−[2,3,6−トリメチル−4−[[(E)−3−
フェニル−2−プロペニル]オキシ]フェニル]ホルム
アミド N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ル)ホルムアミドとシンナミルクロリドを用いて、参考
例17bに従って目的物を合成した。収率 44%。融
点 197−199℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.05-2.18 (9H, m), 4.62-4.72
(2H, m), 6.35-6.50 (1H,m), 6.62-7.00 (3H, m), 7.24
-7.52 (5H, m), 8.00 (0.5H, d, J = 12.0 Hz),8.39
(0.5H, d, J = 1.6 Hz)。
【0146】参考例23b N−[4−[[(E)−3−(4−フルオロフェニル)
−2−プロペニル]オキシ]−2,3,6−トリメチル
フェニル]ホルムアミド N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ル)ホルムアミドと1−[(E)−3−ブロモ−1−プ
ロペニル]−4−フルオロベンゼンを用いて、参考例1
7bに従って目的物を合成した。収率 52%。融点 1
96−198℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.10-2.32 (9H, m), 4.67 (2H,
t, J = 5.0 Hz), 6.37 (1H, dt, J = 15.6, 5.0 Hz),
6.59-6.89 (3H, m), 6.92-7.09 (2H, m), 7.32-7.43 (2
H, m), 7.99 (0.5H, d, J = 12.0 Hz), 8.42 (0.5H, d,
J = 1.4 Hz)。 参考例24b N−[4−ヒドロキシ−3−[1−(4−イソプロピル
フェニル)−2−プロペニル]−2,5,6−トリメチ
ルフェニル]ホルムアミド N−[4−[[(E)−3−(4−イソプロピルフェニ
ル)−2−プロペニル]オキシ]−2,3,6−トリメ
チルフェニル]ホルムアミド(5.80g,17.2m
mol)のN,N−ジメチルアニリン(50mL)溶液
をアルゴン雰囲気下215℃で6時間撹拌した。反応混
合物を冷却後、酢酸エチルで希釈し、2規定塩酸、水で
洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮した。残
渣を酢酸エチルで結晶化させ目的物 3.50g(収率
60%)を得た。融点 170−171℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.18-1.40 (6H, m), 2.11-2.27
(9H, m), 2.77-3.00 (1H,m), 5.00-5.22 (2H, m), 5.30
-5.42 (1H, m), 6.30-6.85 (2H, m), 7.10-7.37(5H,
m), 7.97 (0.5H, d, J = 12.2 Hz), 8.43 (0.5H, d, J
= 1.4 Hz)。
【0147】参考例25b N−[4−ヒドロキシ−(1−フェニル−2−プロペニ
ル)−2,5,6−トリメチルフェニル]ホルムアミド N−[2,3,6−トリメチル−4−[[(E)−3−
フェニル−2−プロペニル]オキシ]フェニル]ホルム
アミドを用いて、参考例24bに従って目的物を合成し
た。収率 78%。融点 144−145℃。(酢酸エチ
ル)1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.08-2.27 (9H, m), 5.02-5.41
(3H, m), 6.32-6.52 (1H,m), 6.61-7.03 (2H, m), 7.18
-7.42 (5H, m), 7.95 (0.5H, d, J = 12.0 Hz),8.42
(0.5H, d, J = 1.8 Hz)。 参考例26b N−[4−ヒドロキシ−3−[1−(4−フルオロフェ
ニル)−2−プロペニル]−2,5,6−トリメチルフ
ェニル]ホルムアミド N−[4−[[(E)−3−(4−フルオロフェニル)
−2−プロペニル]オキシ]−2,3,6−トリメチル
フェニル]ホルムアミドを用いて、参考例24bに従っ
て目的物を合成した。収率 66%。融点 168−17
0℃。(酢酸エチル)1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.10-2.29 (9H, m), 5.02-5.22
(1.5H, m), 5.33-5.50 (1.5H, m), 6.35-6.55 (1H, m),
6.72-7.08 (4H, m), 7.18-7.30 (2H, m), 7.96 (0.5H,
d, J = 12.2 Hz), 8.42 (0.5H, d, J = 1.4 Hz)。 参考例27b 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミン N−[4−[[3−(4−イソプロピルフェニル)−2
−メチル−2−プロペニル]オキシ]−2,3,6−ト
リメチルフェニル]ホルムアミド(3.70g,10.
5mmol)のN,N−ジメチルアニリン(20mL)
溶液をアルゴン雰囲気下215℃で6時間撹拌した。反
応混合物を冷却後、酢酸エチルで希釈し、2規定塩酸、
水で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮し、
N−[4−ヒドロキシ−3−[1−(4−イソプロピル
フェニル)−2−メチル−2−プロペニル]−2,5,
6−トリメチルフェニル]ホルムアミドの粗生成物を得
た。この化合物(2.98g,8.47mmol)の濃
塩酸(20mL)−メタノール(60mL)混合物を窒
素雰囲気下で2時間加熱還流した。溶媒を減圧濃縮し、
得られた残渣を8規定水酸化ナトリウム水溶液で中和し
た。生成物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた抽出
液を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃
縮した。得られた残渣をイソプロピルエーテル−ヘキサ
ンから再結晶させ目的物 2.23g(収率 66%)を
得た。融点 130−132℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.00 (3H, s), 1.21 (6H, d, J =
6.6 Hz), 1.47 (3H, s),1.78 (3H, s), 2.12 (3H, s),
2.19 (3H, s), 2.40-2.60 (3H, m), 4.08 (1H,s), 6.72
-7.00 (2H, m), 7.07 (2H, d, J = 8.0 Hz)。
【0148】参考例28b 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−フェニル−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン N−[2,3,6−トリメチル−4−[(2−メチル−
3−フェニル−2−プロペニル)オキシ]フェニル]ホ
ルムアミドを用いて、参考例27bに従って目的物を合
成した。収率 67%。融点 129−131℃。(石油
エーテル)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.00 (3H, s), 1.48 (3H, s), 1.7
7 (3H, s), 2.13 (3H, s), 2.19 (3H, s), 3.20 (2H, b
r s), 4.12 (1H, s), 6.70-7.30 (5H, m)。 参考例29b 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5
−アミン N−[2,3,6−トリメチル−4−[[2−メチル−
3−(4−メチルフェニル)−2−プロペニル]オキ
シ]フェニル]ホルムアミドを用いて、参考例27bに
従って目的物を合成した。収率 62%。融点 114−
115℃。(石油エーテル)1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.99 (3H, s), 1.47 (3H, s), 1.7
7 (3H, s), 2.12 (3H, s), 2.19 (3H, s), 2.30 (3H,
s), 3.23 (2H, br s), 4.08 (1H, s), 6.60-7.23(4H,
m)。 参考例30b 3−(4−フルオロフェニル)−2,2,4,6,7−
ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−
5−アミン N−[4−[[3−(4−フルオロフェニル)−2−メ
チル−2−プロペニル]オキシ]−2,3,6−トリメ
チルフェニル]ホルムアミドを用いて、参考例27bに
従って目的物を合成した。収率 78%。融点 125−
127℃。(石油エーテル)1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.99 (3H, s), 1.47 (3H, s), 1.7
7 (3H, s), 2.12 (3H, s), 2.19 (3H, s), 3.10 (2H, b
r s), 4.09 (1H, s), 6.62-7.20 (4H, m)。
【0149】参考例31b 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,6,7−
テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−アミン塩酸塩 N−[4−ヒドロキシ−3−[1−(4−イソプロピル
フェニル)−2−プロペニル]−2,5,6−トリメチ
ルフェニル]ホルムアミド(3.50g,10.4mm
ol)と炭酸カルシウム(1.35g,13.5mmo
l)のテトラヒドロフラン(15mL)−メタノール
(15mL)の懸濁液にベンジルトリメチルアンモニウ
ムヨードジクロリド(3.90g,11.4mmol)
をゆっくりと加えた。反応液を室温で30分間撹拌し
た。不溶物をろ別後、溶媒を減圧濃縮し、残渣に酢酸エ
チルと水を加えた。有機層を分離し、水層を酢酸エチル
で2回抽出した。合わせた有機層を10%ハイドサルフ
ァイトナトリウム水溶液、水、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液及び飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾
燥後、減圧濃縮し、4.08gのN−[2−(ヨードメ
チル)−3−(4−イソプロピルフェニル)−4,6,
7−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン
−5−イル]ホルムアミドを得た。この化合物(4.0
8g,8.81mmol)と1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]−7−ウンデセン(6.58mL,4
4.0mmol)のトルエン(30mL)溶液をアルゴ
ン雰囲気下で100℃で3時間撹拌した。反応液に水を
加え、酢酸エチルで2回抽出した。抽出液を2規定塩
酸、水で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン−酢酸エチル20:1)に供し2.40gのN−
[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,6,7
−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−イル]ホルム
アミドを得た。この化合物(2.40g,7.18mm
ol)の濃塩酸(20mL)−メタノール(60mL)
混合物を窒素雰囲気下で2時間加熱還流した。溶媒を減
圧濃縮し、得られた残渣を8規定水酸化ナトリウム水溶
液で中和した。生成物を酢酸エチルで2回抽出した。合
わせた抽出液を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥
後、減圧濃縮し、油状の遊離塩基1.80gを得た。こ
の遊離塩基(0.50g,1.63mmol)を塩酸−
メタノール溶液に溶かし、溶媒を減圧濃縮し、得られた
残渣をメタノールにより結晶化させ目的物 0.41g
(収率 41%)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.29 (6H, d, J = 7.0 Hz), 2.30
(6H, s), 2.41 (3H, s), 2.60 (3H, s), 2.94 (1H, se
ptet, J = 7.0 Hz), 7.13-7.26 (4H, m), 10.1 (2H, br
s), 1H 未確認。
【0150】参考例32b 2,4,6,7−テトラメチル−3−フェニル−1−ベ
ンゾフラン−5−アミン塩酸塩 N−[4−ヒドロキシ−(1−フェニル−2−プロペニ
ル)−2,5,6−トリメチルフェニル]ホルムアミド
を用いて、参考例31bに従って目的物を合成した。収
率 26%。融点 189−192℃。(エタノール−ヘ
キサン)1 H-NMR (CDCl3) δ : 2.30 (6H, s), 2.42 (3H, s), 2.
60 (3H, s), 7.21-7.37(5H, m), 10.2 (2H, br s), 1H
未確認。 参考例33b 3−(4−フルオロフェニル)−2,4,6,7−テト
ラメチル−1−ベンゾフラン−5−アミン塩酸塩 N−[4−ヒドロキシ−3−[1−(4−フルオロフェ
ニル)−2−プロペニル]−2,5,6−トリメチルフ
ェニル]ホルムアミドを用いて、参考例31bに従って
目的物を合成した。収率 87%。融点 208−210
℃。(エタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ : 2.29 (6H, s), 2.42 (3H, s), 2.
60 (3H, s), 7.03-7.28(4H, m), 10.2 (2H, br s), 1H
未確認。 参考例34b (1−ベンジル−4−ピペリジル)(4−イソプロピル
フェニル)(3,4,6−トリメチル−2−メトキシフ
ェニル)メタノール アルゴン雰囲気下において、2−メトキシ−3,4,6
−トリメチルブロモベンゼン(15.48g,67.5
6mmol)のテトラヒドロフラン(200mL)溶液
を−78℃に冷却し、その溶液にn−ブチルリチウムの
ヘキサン溶液(1.59mol/L,42mL,66.
78mmol)を滴下し、30分撹拌した。1−ベンジ
ル−4−(4−イソプロピルベンゾイル)ピペリジン
(19.81g,61.63mmol)のテトラヒドロ
フラン(50mL)溶液を滴下した後、室温で30分撹
拌した。混合物に水を加え、生成物を酢酸エチルを用い
て抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチ
ル−ヘキサンから結晶化することにより目的物 23.
01g(収率 79%)を得た。融点 154−156
℃。1 H-NMR (CDCl3) δ:1.18 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.40-
1.47 (2H, m), 1.85-1.96 (4H, m), 2.07 (3H, s), 2.1
7 (3H, s), 2.26 (1H, m), 2.39 (3H, s), 2.57-2.94
(6H, m), 3.48 (2H, s), 6.18 (1H, br), 6.72 (1H,
s), 7.08-7.12 (2H,d, J = 8.0 Hz), 7.12-7.34 (7H,
m)。
【0151】参考例35b 1’−ベンジル−3−(4−イソプロピルフェニル)−
4,6,7−トリメチルスピロ[ベンゾフラン−2(3
H),4’−ピペリジン] アルゴン雰囲気下において、(1−ベンジル−4−ピペ
リジル)(4−イソプロピルフェニル)(3,4,6−
トリメチル−2−メトキシフェニル)メタノール(5.
61g,11.89mmol)の酢酸(40mL)溶液
に47%臭化水素酸(50mL)を加え、得られた混合
物を13時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却
した後、混合物に8規定水酸化ナトリウム水溶液を溶液
が塩基性になるまで加え、生成物を酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム上
で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をヘキサンから結晶
化することにより目的物 4.44g(収率 76%)を
得た。融点 125−128℃。1 H-NMR (CDCl3) δ:1.20 (6H, d, J = 6.8 Hz), 1.36-
1.40 (2H, m), 1.72-1.95 (5H, m), 2.17 (3H, s), 2.2
3 (3H, s), 2.29-2.91 (5H, m), 3.52 (2H, s),4.04 (1
H, s), 6.48 (1H, s), 6.6-7.2 (4H, m), 7.22-7.32 (5
H, m)。 参考例36b 3−(4−イソプロピルフェニル)−4,6,7−トリ
メチルスピロ[ベンゾフラン−2(3H),4’−ピペ
リジン]塩酸塩 1’−ベンジル−3−(4−イソプロピルフェニル)−
4,6,7−トリメチルスピロ[ベンゾフラン−2(3
H),4’−ピペリジン](10.26g,23.34
mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液に
塩化ぎ酸α−クロロエチル(3.76g,26.60m
mol)を加え、混合物を1時間加熱還流した。反応混
合物を室温まで冷却した後、減圧濃縮した。得られた残
渣にメタノール(80mL)を加え、混合物を1時間加
熱還流した。反応混合物を室温まで冷却した後、減圧濃
縮した。残渣をエタノールから結晶化させることにより
目的物 7.32g(収率 81%)を得た。融点 >2
60℃(分解)。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.17 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.2
9-1.67 (2H, m), 1.77 (3H, s), 1.95-2.05 (2H, m),
2.11 (3H, s), 2.18 (3H, s), 2.78-3.28 (5H, m), 4.3
1 (1H, s), 6.50 (1H, s), 6.6-7.2 (4H, m), 2H 未確
認。
【0152】参考例37b 3−(4−イソプロピルフェニル)−1’,4,6,7
−テトラメチルスピロ[ベンゾフラン−2(3H),
4’−ピペリジン] 3−(4−イソプロピルフェニル)−4,6,7−トリ
メチルスピロ[ベンゾフラン−2(3H),4’−ピペ
リジン]塩酸塩(389.6mg,1.01mmol)
のアセトニトリル(5mL)懸濁液に、37%ホルマリ
ン(2.0mL)を加え、0℃に冷却した。混合物にシ
アノ水素化ホウ素ナトリウム(101.8mg,1.6
2mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。
反応混合物を減圧濃縮した後、残渣に飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液を加えた。生成物を酢酸エチルで2回抽出
した。抽出液を水で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾
燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(Chromatorex NHDM1020(商
品名、富士シリシア化学製);ヘキサン−酢酸エチル1
0:1)に供し、目的物 145.0mg(収率 40
%)を得た。融点 63−64℃。(石油エーテル)1 H-NMR (CDCl3) δ:1.21 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.34-
1.41 (2H, m), 1.84 (3H, s), 1.87-1.97 (2H, m), 2.0
4 (3H, s), 2.17 (3H, s), 2.30 (3H, s), 2.32-2.69
(4H, m), 2.85 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 4.05 (1H,
s), 6.48 (1H, s),6.6-7.2 (4H, m)。 参考例38b 3−(4−イソプロピルフェニル)−1’,4,6,7
−テトラメチルスピロ[ベンゾフラン−2(3H),
4’−ピペリジン]−5−アミン アルゴン雰囲気下において、四フッ化ホウ酸ニトロシル
(470.7mg,4.03mmol)のアセトニトリ
ル(40mL)溶液を0℃に冷却した。3−(4−イソ
プロピルフェニル)−1’,4,6,7−テトラメチル
スピロ[ベンゾフラン−2(3H),4’−ピペリジ
ン](479.1mg,1.32mmol)のアセトニ
トリル(10mL)溶液を加え、混合物を20分間撹拌
した。反応混合物を氷水中にあけ、8規定水酸化ナトリ
ウム水溶液を用いて塩基性とした後、生成物を酢酸エチ
ルで2回抽出した。合わせた抽出液を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ
過、減圧濃縮した。残渣をエタノール(20mL)に溶
解し、パラジウム−炭素(59.9mg)を加え、混合
物を水素雰囲気下において60℃で18時間撹拌した。
反応混合物を室温まで冷却した後、不溶物を濾過して取
り除き、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ
ー(Chromatorex NHDM1020(商品
名、富士シリシア化学製);ヘキサン−酢酸エチル3:
1)に供し、目的物 402.0mg(収率 83%)を
得た。融点 123−124℃。(ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ:1.10-1.38 (8H, m), 1.69-2.04 (5
H, m), 2.12 (3H, s), 2.22 (3H, s), 2.25-2.51 (7H,
m), 2.84 (1H, septet, J = 6.6 Hz), 3.23 (2H,br),
4.05 (1H, s), 6.6-7.1 (4H, m)。
【0153】参考例39b 4−メトキシ−2,3,6−トリメチルアニリン N−(4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメチルフェニ
ル)ホルムアミド(30.0g,167mmol)を4
規定水酸化カリウム水溶液(100mL)とメタノール
(300mL)の混合溶媒中に溶かし、その溶液に室温
で硫酸ジメチル(42.0g,334mmol)を加
え、14時間加熱還流した。冷却後析出した結晶をろ取
することによりN−(4−メトキシ−2,3,6−トリ
メチルフェニル)ホルムアミドの粗生成物を得た。この
化合物のメタノール(200mL)懸濁液に濃塩酸(5
0mL)を加え、3時間加熱還流した。反応混合物を室
温まで冷却した後、8規定水酸化ナトリウム水溶液で中
和した。生成物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた抽
出液を10%ハイドロサルファイトナトリウム水溶液、
水で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、減圧濃縮し
た。残渣をイソプロピルエーテルから結晶化させて目的
物 21.0g(収率 76%)を得た。融点 70−72
℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.11 (3H, s), 2.16 (3H, s), 2.1
8 (3H, s), 3.16 (1H, br s), 3.74 (3H, s), 6.54 (1
H, s)。 参考例40b tert−ブチル 4−メトキシ−2,3,6−トリメチル
フェニルカルバメート4−メトキシ−2,3,6−トリ
メチルアニリン(21.0g,127mmol)とトリ
エチルアミン(21.0mL,152mmol)のテト
ラヒドロフラン(150mL)溶液に室温で二炭酸ジte
rt−ブチル(32mL,140mmol)を加え、14
時間加熱還流した。溶媒を減圧濃縮し、残渣に水を注
ぎ、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を1規定
塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸マ
グネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣を酢酸
エチル−ヘキサンから結晶化させて目的物 25.2g
(収率 75%)を得た。融点 104−106℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50 (9H, s), 2.12 (3H, s), 2.1
7 (3H, s), 2.24 (3H, s), 3.78 (3H, s), 5.81 (1H, b
r s), 6.58 (1H, s)。
【0154】参考例41b tert−ブチル 3−ブロモ−4−メトキシ−2,5,6
−トリメチルフェニルカルバメート tert−ブチル 4−メトキシ−2,3,6−トリメチル
フェニルカルバメート(12.7g,47.9mmo
l)、酢酸ナトリウム(4.72g,57.5mmo
l)の酢酸(50mL)溶液に、室温で臭素(8.42
g,52.7mmol)を加え、同温で1時間撹拌し
た。反応混合物に水(80mL)を注ぎ、析出した結晶
をろ取し酢酸エチルに溶解させた。この溶液を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、水で洗浄後、硫酸マグネシウム
上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をメタノールから
結晶化させて目的物 15.0g(収率 91%)を得
た。融点159−161℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50 (9H, s), 2.15 (3H, s), 2.2
4 (3H, s), 2.35 (3H, s), 3.74 (3H, s), 5.92 (1H, b
r s)。 参考例42b 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5
−アミン tert−ブチル 3−ブロモ−4−メトキシ−2,5,6
−トリメチルフェニルカルバメート(27.8g,8
0.8mmol)のテトラヒドロフラン(150mL)
溶液に、−78℃ でn−ブチルリチウム(1.6M,
110mL,176mmol)を加え、同温で20分間
撹拌した。反応液に2−メチル−1−(4−メチルフェ
ニル)プロパン−1−オン(13.1g,80.7mm
ol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に水
(150mL)を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出し、合わ
せた有機層を水で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥後、
ろ過、減圧濃縮し、tert−ブチル 3−[1−ヒドロキ
シ−2−メチル−1−(4−メチルフェニル)プロピ
ル]−4−メトキシ−2,5,6−トリメチルフェニル
カルバメートの粗生成物 26.0gを得た。この化合
物と47%臭化水素酸(100mL)の混合物をアルゴ
ン雰囲気下において、4時間加熱還流した。反応混合物
を室温まで冷却した後、8規定水酸化ナトリウム水溶液
で中和した。生成物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせ
た抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、硫
酸マグネシウム上で乾燥、減圧濃縮した。残渣をイソプ
ロピルエーテル−ヘキサンから結晶化させて目的物 1
4.8g(収率 62%)を得た。融点 114−115
℃。1 H-NMR (CDCl3) δ:0.99 (3H, s), 1.47 (3H, s), 1.7
8 (3H, s), 2.12 (3H, s), 2.17 (3H, s), 2.30 (3H,
s), 2.80 (2H, br s), 4.08 (1H, s), 6.60-7.10(4H,
m)。
【0155】参考例43b (+)−3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−アミン 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミンを高速液体クロマトグラフィー(機器:
Watersセミ分取システム、カラム:CHIRAL
CEL OD(20(i,d)x 250mm)ダイセル
化学工業株式会社製)、移動層:ヘキサン:イソプロピ
ルアルコール=98:2,流速:6mL/min、カラ
ム温度:30℃、注入量:40mg)を用いて保持時間
の小さい方を分取した。融点 72−75℃。[α]D=
+2.8°(c=0.500,メタノール) 参考例44b (−)−3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−アミン 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミンを高速液体クロマトグラフィー(機器:
Watersセミ分取システム、カラム:CHIRAL
CEL OD(20(i,d)x 250mm)ダイセル
化学工業株式会社製)、移動層:ヘキサン:イソプロピ
ルアルコール=98:2,流速:6mL/min、カラ
ム温度:30℃、注入量:40mg)を用いて保持時間
の大きい方を分取した。融点 74−76℃。[α]D=
−3.3°(c=0.506,メタノール)
【0156】実施例1b 4−メトキシ−N−(2,2,4,6,7−ペンタメチ
ル−3−フェニル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−イル)ベンズアミド 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−フェニル−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン
(1.60g,5.69mmol)と4−メトキシベン
ゾイルクロリド(1.16g,6.82mmol)のク
ロロホルム(20mL)溶液に室温でトリエチルアミン
(0.87mL,6.26mmol)を加え、室温で3
0分間撹拌した。溶媒を減圧濃縮し、残渣に水(30m
L)を注ぎ、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層
を1規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄
後、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。
残渣をメタノールから結晶化させて目的物 1.70g
(収率 72%)を得た。融点 190−192℃。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.03 (3H, s), 1.53 (3H, s), 1.
80 (3H, s), 2.19 (6H,s), 3.86 (3H, s), 4.16 (1H,
s), 6.80-7.36 (8H, m), 7.86 (2H, d, J = 8.8Hz)。
【0157】実施例2b N−(4−メトキシベンジル)−2,2,4,6,7−
ペンタメチル−3−フェニル−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾフラン−5−アミン 塩化アルミニウム(2.25g,16.9mmol)の
テトラヒドロフラン懸濁液(20mL)に、氷冷下で水
素化リチウムアルミニウム(640mg,16.9mm
ol)を少しずつ加え同温下で10分間撹拌した。この
混合物に4−メトキシ−N−(2,2,4,6,7−ペ
ンタメチル−3−フェニル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル)ベンズアミド(1.40g,
3.37mmol)を加え3時間加熱還流した。反応混
合物を氷水中に加え、8規定水酸化ナトリウム水溶液で
中和した後、生成物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせ
た有機層を水で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ
過、減圧濃縮した。残渣をメタノールから結晶化させて
目的物 0.80g(収率 59%)を得た。融点 11
3−115℃。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.01 (3H, s), 1.50 (3H, s), 1.
78 (3H, s), 1.98 (1H,br s), 2.18 (3H, s), 2.27 (3
H, s), 3.79 (3H, s), 3.85 (2H, s), 4.11 (1H,s), 6.
80-7.31 (9H, m)。
【0158】実施例3b 4−フルオロ−N−(2,2,4,6,7−ペンタメチ
ル−3−フェニル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−イル)ベンズアミド 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−フェニル−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミンと4
−フルオロベンゾイルクロリドを用いて、実施例1bに
従って目的物を合成した。収率 92%。融点 156−
158℃。(酢酸エチル)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.03 (3H, s), 1.53 (3H, s), 1.8
0 (3H, s), 2.19 (3H, s), 2.20 (3H, s), 4.17 (1H,
s), 6.62-7.35 (8H, m), 7.85-7.94 (2H, m)。
【0159】実施例4b N−(4−フルオロベンジル)−2,2,4,6,7−
ペンタメチル−3−フェニル−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾフラン−5−アミン 4−フルオロ−N−(2,2,4,6,7−ペンタメチ
ル−3−フェニル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−イル)ベンズアミドを用いて、実施例2bに従
って目的物を合成した。収率 60%。融点 93−95
℃。(メタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.01 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.7
6 (3H, s), 2.18 (3H, s), 2.26 (3H, s), 2.61 (1H, b
r s), 3.88 (2H, s), 4.11 (1H, s), 6.62-7.40(9H,
m)。
【0160】実施例5b N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]ベンズアミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミンとベンゾイルクロリドを用いて、実施例
1bに従って目的物を合成した。収率 90%。融点 2
18−220℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.03 (3H, s), 1.21 (6H, d, J =
7.0 Hz), 1.52 (3H, s),1.82 (3H, s), 2.19 (6H, s),
2.85 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 4.14 (1H, s), 6.70-
7.13 (4H, m), 7.30 (1H, br s), 7.42-7.61 (3H, m),
7.85-7.92 (2H,m)。
【0161】実施例6b N−ベンジル−3−(4−イソプロピルフェニル)−
2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾフラン−5−アミン塩酸塩 塩化アルミニウム(1.18g,8.89mmol)の
テトラヒドロフラン懸濁液(20mL)に、氷冷下で水
素化リチウムアルミニウム(337mg,8.89mm
ol)を少しずつ加え同温下で10分間撹拌した。この
混合物にN−[3−(4−イソプロピルフェニル)−
2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾフラン−5−イル]ベンズアミド(0.7
6g,1.78mmol)を加え3時間加熱還流した。
反応混合物を氷水中に加え、8規定水酸化ナトリウム水
溶液で中和した後、生成物を酢酸エチルで2回抽出し、
合わせた有機層を水で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾
燥、ろ過、減圧濃縮し、油状の遊離塩基0.52gを得
た。この遊離塩基(0.52g,1.26mmol)を
塩酸−メタノール溶液に溶かし、溶媒を減圧濃縮し、得
られた残渣をメタノールにより結晶化させ目的物 0.
47g(収率 59%)を得た。融点 186−188
℃。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.94 (3H, s), 1.20 (6H, d, J
= 6.6 Hz), 1.41 (3H, s), 1.62 (3H, s), 2.10 (3H,
s), 2.26 (3H, s), 2.86 (1H, septet, J = 6.6 Hz),
4.14 (1H, s), 4.23-4.58 (2H, m), 6.40-7.42 (9H,
m), 10.4 (2H, br s)。
【0162】実施例7b N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−4−メトキシベンズアミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミンと4−メトキシベンゾイルクロリドを用
いて、実施例1bに従って目的物を合成した。収率 4
2%。融点 202−205℃。(酢酸エチル−ヘキサ
ン)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.21 (6H, d, J =
6.8 Hz), 1.49 (3H, s), 1.80 (3H, s), 2.18 (6H,
s), 2.85 (1H, septet, J = 6.8 Hz), 3.86 (3H, s),
4.13 (1H, s), 6.62-7.19 (6H, m), 7.23 (1H, s), 7.8
5 (2H, d, J = 9.2 Hz)。
【0163】実施例8b 3−(4−イソプロピルフェニル)−N−(4−メトキ
シベンジル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−4−メトキシベンズアミドを
用いて、実施例2bに従って目的物を合成した。収率
80%。融点 95−96℃。(ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ:1.00 (3H, s), 1.22 (6H, d, J =
6.8 Hz), 1.49 (3H, s),1.6-1.7 (1H, br), 1.79 (3H,
s), 2.81 (3H, s), 2.27 (3H, s), 2.86 (1H, septet,
J = 6.8 Hz), 3.80 (3H, s), 3.86 (2H, s), 4.09 (1H,
s), 6.81-6.88(4H, m), 7.06-7.11 (2H, m), 7.24-7.2
8 (2H, m)。
【0164】実施例9b 3−(4−イソプロピルフェニル)−N−(4−メトキ
シベンジル)−N,2,2,4,6,7−ヘキサメチル
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン 水素化ナトリウム(60%流動パラフィン分散物,59
8.8mg,14.97mmol)をヘキサンで2回洗
浄した後、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)
に懸濁させた。この懸濁液に、3−(4−イソプロピル
フェニル)−N−(4−メトキシベンジル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−アミン(998.9mg,2.25m
mol)のN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)
溶液をゆっくり滴下した後、反応混合物を60℃で30
分撹拌した。よう化メチル(2.19g,15.45m
mol)を加え更に同温度で30分撹拌した。反応溶液
を室温まで冷却した後、水を加え生成物を酢酸エチルを
用いて抽出した。抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥、
ろ過、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン−酢酸エチル 10:1)に供
し、目的物(収率 69%)を油状の回転異性体の混合
物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:0.97-1.00 (3H, m), 1.20-1.25 (6
H, m), 1.50 (3H, m), 1.83-1.88 (3H, m), 2.14-2.16
(3H, m), 2.27-2.28 (3H, m), 2.59-2.67 (3H, m), 2.8
0-2.94 (1H, m), 3.79-3.80 (3H, m), 4.03-4.06 (2H,
m), 4.08-4.10 (1H, m), 6.78-6.87 (4H, m), 7.06-7.3
0 (4H, m)。
【0165】実施例10b N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−4−メトキシフェニルアセト
アミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミンと4−メトキシフェニルアセチルクロリ
ドを用いて、実施例1bに従って目的物を合成した。収
率 74%。融点 171−173℃。(メタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ:0.98 (3H, s), 1.20 (6H, d, J =
6.6 Hz), 1.46 (3H, s),1.64 (3H, s), 2.03 (3H, s),
2.12 (3H, s), 2.84 (1H, septet, J = 6.6 Hz), 3.68
(2H, s), 3.80 (3H, s), 4.06 (1H, s), 6.45 (1H, b
r), 6.6-6.9 (2H,m), 6.89 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.05
(2H, d, J = 8.0 Hz), 7.26 (d, 2H, J =8.6 Hz)。
【0166】実施例11b 3−(4−イソプロピルフェニル)−N−[2−(4−
メトキシフェニル)エチル]−2,2,4,6,7−ペ
ンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5
−アミン N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−4−メトキシフェニルアセト
アミドを用いて、実施例2bに従って目的物を合成し
た。収率 66%。融点 63−65℃。(ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ:0.98 (3H, s), 1.21 (6H, d, J =
6.8 Hz), 1.46 (3H, s),1.68 (3H, s), 1.8-1.9 (1H, b
r), 2.12 (3H, s), 2.14 (3H, s), 2.76-3.04 (5H, m),
3.78 (3H, s), 4.05 (1H, s), 6.6-7.0 (4H, m), 7.04
-7.08 (2H, m),7.12-7.19 (2H, m)。
【0167】実施例12b 3−(4−イソプロピルフェニル)−N−[2−(4−
メトキシフェニル)エチル]−N,2,2,4,6,7
−ヘキサメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン
−5−アミン 3−(4−イソプロピルフェニル)−N−[2−(4−
メトキシフェニル)エチル]−2,2,4,6,7−ペ
ンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5
−アミンを用いて、実施例9bに従って目的物を合成し
た。収率 85%。油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ:0.99 (3H, s), 1.20-1.24 (6H,
m), 1.48-1.50 (3H, m), 1.77 (3H, s), 2.14-2.17 (6
H, m), 2.58-2.89 (6H, m), 3.1-3.2 (2H, m), 3.76-3.
77 (3H, m), 4.06-4.09 (1H, m), 6.74-6.90 (4H, m),
7.00-7.04 (4H, m)。
【0168】実施例13b N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−N−[2−(4−メトキシフ
ェニル)エチル]アセトアミド 水素化ナトリウム(60%パラフィン分散物,232.
1mg,5.80mmol)をヘキサンで2回洗浄した
後、N,N−ジメチルホルムアミド(25mL)に懸濁
させた。アルゴン雰囲気下においてこの懸濁液に、3−
(4−イソプロピルフェニル)−N−[2−(4−メト
キシフェニル)エチル]−2,2,4,6,7−ペンタ
メチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−ア
ミン(537.9mg,1.18mmol)を加え60
℃で20分間撹拌した。塩化アセチル(0.5mL,
7.03mmol)を加え、1時間同温度で撹拌した。
反応混合物を室温まで冷却した後、混合物に飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで2回抽出し
た。抽出液を水で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、
ろ過、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン−酢酸エチル 3:1)に供し、
目的物の回転異性体1(Rf=0.38;ヘキサン−酢
酸エチル 3:1)(収率 46%)を得た。融点 13
4−136℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ:1.03 (3H, s), 1.22 (6H, d, J =
7.0 Hz), 1.54 (3H, s),1.66 (3H, s), 1.72 (3H, s),
2.12 (3H, s), 2.18 (3H, s), 2.77-2.89 (3H,m), 3.59
-3.70 (2H, m), 3.77 (3H, s), 4.11 (1H, s), 6.77-7.
13 (8H, m)。
【0169】実施例14b N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−N−[2−(4−メトキシフ
ェニル)エチル]アセトアミド 実施例13bと同様に操作した残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル 3:1)
に供し、目的物の回転異性体2(Rf=0.25;ヘキ
サン−酢酸エチル 3:1)(収率 36%)を得た。非
晶質。1 H-NMR (CDCl3) δ:1.03 (3H, s), 1.23 (6H, d, J =
6.8 Hz), 1.53 (3H, s),1.73 (3H, s), 1.75 (3H, s),
2.12 (3H, s), 2.18 (3H, s), 2.67-2.75 (2H,m), 2.80
-2.94 (1H, septet, J = 6.8 Hz), 3.57-3.74 (2H, m),
3.77 (3H, s),4.14 (1H, s), 6.77-7.13 (8H, m)。
【0170】実施例15b N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−3−(4−メトキシフェニ
ル)プロピオンアミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミンと3−(4−メトキシフェニル)プロピ
オニルクロリドを用いて、実施例1bに従って目的物を
合成した。収率72%。融点 188−191℃。(酢
酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ:0.99-1.01 (3H, m), 1.19-1.26 (6
H, m), 1.48 (3H, s), 1.64-1.68 (3H, m), 1.99 (3H,
s), 2.05-2.13 (5H, m), 2.65-3.04 (3H, m), 3.72-3.7
7 (3H, m), 4.08 (1H, s), 6.47-7.19 (9H, m)。
【0171】実施例16b 3−(4−イソプロピルフェニル)−N−[3−(4−
メトキシフェニル)プロピル]−2,2,4,6,7−
ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−
5−アミン N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−3−(4−メトキシフェニ
ル)プロピオンアミドを用いて、実施例2bに従って目
的物を合成した。収率 99%。融点 62−65℃。
(ペンタン)1 H-NMR (CDCl3) δ:0.99 (3H, s), 1.21 (6H, d, J =
6.6 Hz), 1.48 (3H, s),1.78-1.88 (6H, m), 2.15 (3H,
s), 2.20 (3H, s), 2.65 (2H, t, J = 7.6 Hz), 2.76
(3H, m), 3.78 (3H, s), 4.08 (1H, s), 6.6-6.8 (4H,
m), 7.05-7.12 (4H, m)。
【0172】実施例17b N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−4−メトキシベンゼンスルホ
ンアミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミン(0.35g,1.08mmol)と4
−メトキシベンゼンスルホニルクロリド(0.25g,
1.19mmol)のクロロホルム(5mL)溶液に室
温でトリエチルアミン(0.16mL,1.19mmo
l)を加え、室温で14時間撹拌した。溶媒を減圧濃縮
し、残渣に水(20mL)を注ぎ、酢酸エチルで2回抽
出し、合わせた有機層を1規定塩酸、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ
過、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル−ヘキサンから結
晶化させて目的物 0.18g(収率 34%)を得た。
融点 206−208℃。1 H-NMR (CDCl3) δ : 0.99 (3H, s), 1.23 (6H, d, J =
6.8 Hz), 1.40 (3H, s), 1.47 (3H, s), 2.10 (3H,
s), 2.13 (3H, s), 2.87 (1H, septet, J = 6.8 Hz),
3.80 (3H, s), 3.90 (1H, s), 5.79 (1H, s), 6.70-7.1
5 (4H, m), 7.09 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.57 (2H, d,
J = 8.8 Hz)。
【0173】実施例18b 4−フルオロ−N−[3−(4−イソプロピルフェニ
ル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]ベンズアミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミンと4−フルオロベンゾイルクロリドを用
いて、実施例1bに従って目的物を合成した。収率 6
5%。非晶質。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.21 (6H, d, J =
6.8 Hz), 1.41 (3H, s), 1.80 (3H, s), 2.17 (3H,
s), 2.19 (3H, s), 2.85 (1H, septet, J = 6.8 Hz),
4.13 (1H, s), 6.60-7.31 (7H, m), 7.89 (2H, dd, J =
8.8, 5.2 Hz)。
【0174】実施例19b N−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソプロピ
ルフェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン塩酸
塩 塩化アルミニウム(1.20g,9.00mmol)の
テトラヒドロフラン(25mL)懸濁液に、氷冷下で水
素化リチウムアルミニウム(340mg,9.00mm
ol)を少しずつ加え同温下で10分間撹拌した。この
混合物に4−フルオロ−N−[3−(4−イソプロピル
フェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]ベンズア
ミド(0.83g,1.86mmol)を加え3時間加
熱還流した。反応混合物を氷水中に加え、8規定水酸化
ナトリウム水溶液で中和した後、生成物を酢酸エチルで
2回抽出し、合わせた有機層を水で洗浄後、硫酸マグネ
シウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮し、油状の遊離塩基
0.51gを得た。この遊離塩基(0.51g,1.1
8mmol)を塩酸−メタノール溶液に溶かし、溶媒を
減圧濃縮し、得られた残渣をメタノールにより結晶化さ
せ目的物 0.49g(収率 56%)を得た。融点 2
01−204℃。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.92 (3H, s), 1.19 (6H, d, J
= 7.0 Hz), 1.40 (3H, s), 1.54 (3H, s), 2.10 (3H,
s), 2.31 (3H, s), 2.85 (1H, septet, J = 6.8 Hz),
4.13 (1H, s), 4.29 (1H, d, J = 12.8 Hz), 4.43 (1H,
d, J = 12.8 Hz),6.20-7.40 (8H, m), 10.4 (2H, br
s)。
【0175】実施例20b 4−クロロ−N−[3−(4−イソプロピルフェニル)
−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾフラン−5−イル]ベンズアミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミンと4−クロロベンゾイルクロリドを用い
て、実施例1bに従って目的物を合成した。収率 71
%。融点 201−203℃。(酢酸エチル−ヘキサ
ン)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.02 (3H, s), 1.21 (6H, d, J =
7.0 Hz), 1.51 (3H, s), 1.80 (3H, s), 2.17 (3H,
s), 2.19 (3H, s), 2.85 (1H, septet, J = 6.8 Hz),
4.13 (1H, s), 6.62-7.13 (4H, m), 7.24 (1H, br s),
7.44 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.82 (2H, d, J = 8.8 H
z)。
【0176】実施例21b N−(4−クロロベンジル)−3−(4−イソプロピル
フェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン 4−クロロ−N−[3−(4−イソプロピルフェニル)
−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾフラン−5−イル]ベンズアミドを用い
て、実施例2bに従って目的物を合成した。収率 37
%。融点 93−94℃。(メタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.00 (3H, s), 1.22 (6H, d, J =
7.0 Hz), 1.49 (3H, s), 1.58 (1H, br s), 1.74 (3H,
s), 2.18 (3H, s), 2.25 (3H, s), 2.86 (1H, septet,
J = 6.8 Hz), 3.89 (2H, s), 4.07 (1H, s), 6.63-7.1
2 (4H, m), 7.25(4H, s)。
【0177】実施例22b N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−1,3−ベンゾジオキソール
−5−カルボキシアミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミンと1,3−ベンゾジオキソール−5−カ
ルボニルクロリドを用いて、実施例1bに従って目的物
を合成した。収率 67%。融点 165−167℃。
(エチルエーテル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.02 (3H, s), 1.21 (6H, d, J =
7.0 Hz), 1.51 (3H, s),1.80 (3H, s), 2.17 (3H, s),
2.18 (3H, s), 2.85 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 4.13
(1H, s), 6.03 (2H, s), 6.63-7.13 (5H, m), 7.17 (1
H, br s), 7.35-7.45 (2H, m)。
【0178】実施例23b N−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)
−3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,
6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
フラン−5−アミン 塩化アルミニウム(847mg,6.35mmol)の
テトラヒドロフラン(10mL)懸濁液に、氷冷下で水
素化リチウムアルミニウム(240mg,6.35mm
ol)を少しずつ加え同温下で10分間撹拌した。この
混合物にN−[3−(4−イソプロピルフェニル)−
2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾフラン−5−イル]−1,3−ベンゾジオ
キソール−5−カルボキシアミド(0.60g,1.2
7mmol)を加え3時間加熱還流した。反応混合物を
氷水中に加え、8規定水酸化ナトリウム水溶液で中和し
た後、生成物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機
層を水で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減
圧濃縮した。残渣をメタノールから結晶化させて目的物
0.23g(収率 40%)を得た。融点 100−1
02℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.00 (3H, s), 1.22 (6H, d, J =
7.0 Hz), 1.49 (3H, s),1.80 (3H, s), 1.86 (1H, br
s), 2.17 (3H, s), 2.26 (3H, s), 2.86 (1H, septet,
J = 7.0 Hz), 3.82 (2H, s), 4.08 (1H, s), 5.93 (2H,
s), 6.62-7.00 (5H, m), 7.08 (2H, d, J = 8.0 Hz)。
【0179】実施例24b N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−2−チオフェンカルボキシア
ミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミンと2−チオフェンカルボニルクロリドを
用いて、実施例1bに従って目的物を合成した。収率
66%。融点 222−224℃。(酢酸エチル−ヘキ
サン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.02 (3H, s), 1.21 (6H, d, J =
7.0 Hz), 1.51 (3H, s),1.82 (3H, s), 2.19 (6H, s),
2.85 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 4.13 (1H, s), 6.70-
7.20 (6H, m), 7.50 (1H, dd, J = 4.8, 1.2 Hz), 7.63
(1H, dd, J = 3.6, 1.2 Hz)。
【0180】実施例25b 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−N−(2−チエニルメチル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−2−チオフェンカルボキシア
ミドを用いて、実施例2bに従って目的物を合成した。
収率 61%。融点 101−103℃。(メタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.00 (3H, s), 1.22 (6H, d, J =
7.0 Hz), 1.49 (3H, s),1.80 (3H, s), 3.00-2.40 (7H,
m), 2.86 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 4.08 (1H, s),
4.11 (2H, s), 6.71-7.30 (7H, m)。
【0181】実施例26b N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]ニコチンアミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミン(0.85g,2.63mmol)とニ
コチノイルクロリド塩酸塩(516mg,2.90mm
ol)のクロロホルム(15mL)溶液に室温でトリエ
チルアミン(0.80mL,5.80mmol)を加
え、室温で30分間撹拌した。溶媒を減圧濃縮し、残渣
に水(30mL)を注ぎ、酢酸エチルで2回抽出し、合
わせた有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄
後、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−
酢酸エチル 5:1)に供し目的物 0.72g(収率
61%)を得た。融点 214−216℃。(エチルエ
ーテル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.03 (3H, s), 1.21 (6H, d, J =
7.0 Hz), 1.52 (3H, s),1.82 (3H, s), 2.19 (6H, s),
2.86 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 4.14 (1H, s), 6.70-
7.13 (4H, m), 7.31 (1H, br s), 7.44 (1H, dd, J =
7.8, 4.8 Hz), 8.23 (1H, dt, J = 8.0, 2.2 Hz), 8.74
-8.79 (1H, m), 9.12 (1H, br s)。
【0182】実施例27b N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]イソニコチンアミド塩酸塩 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミン(0.85g,2.63mmol)とイ
ソニコチノイルクロリド塩酸塩(516mg,2.90
mmol)のクロロホルム(15mL)溶液に室温でト
リエチルアミン(0.80mL,5.80mmol)を
加え、室温で30分間撹拌した。溶媒を減圧濃縮し、残
渣に水(30mL)を注ぎ、酢酸エチルで2回抽出し、
合わせた有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
−酢酸エチル 5:1)に供し、油状の遊離塩基0.9
0gを得た。この遊離塩基(0.90g,2.10mm
ol)を塩酸−メタノール溶液に溶かし、溶媒を減圧濃
縮し、非晶質の目的物 0.47g(収率 64%)を得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.99 (3H, s), 1.19 (6H, d, J =
6.8 Hz), 1.49 (3H, s),1.80 (3H, s), 2.14 (6H, s),
2.83 (1H, septet, J = 6.8 Hz), 4.13 (1H, s), 6.70-
7.19 (5H, m), 8.20-9.20 (4H, m), 9.79 (1H, br s)。
【0183】実施例28b N−[3−(4−フルオロフェニル)−2,2,4,
6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
フラン−5−イル]−4−メトキシベンズアミド 3−(4−フルオロフェニル)−2,2,4,6,7−
ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−
5−アミンと4−メトキシベンゾイルクロリドを用い
て、実施例1bに従って目的物を合成した。収率 79
%。融点 191−194℃。(酢酸エチル−ヘキサ
ン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.02 (3H, s), 1.51 (3H, s), 1.7
9 (3H, s), 2.17 (3H, s), 2.20 (3H, s), 3.86 (3H,
s), 4.14 (1H, s), 6.60-7.21 (7H, m), 7.85 (2H, d,
J = 8.8 Hz)。
【0184】実施例29b 3−(4−フルオロフェニル)−N−(4−メトキシベ
ンジル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン N−[3−(4−フルオロフェニル)−2,2,4,
6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
フラン−5−イル]−4−メトキシベンズアミドを用い
て、実施例2bに従って目的物を合成した。収率 52
%。融点 114−115℃。(メタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.00 (3H, s), 1.49 (3H, s), 1.7
6 (3H, s), 2.18 (3H, s), 2.27 (3H, s), 2.80 (1H, b
r s), 3.79 (3H, s), 3.85 (2H, s), 4.08 (1H,s), 6.7
1-7.03 (6H, m), 7.20-7.27 (2H, m)。
【0185】実施例30b 4−フルオロ−N−[3−(4−フルオロフェニル)−
2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾフラン−5−イル]ベンズアミド 3−(4−フルオロフェニル)−2,2,4,6,7−
ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−
5−アミンと4−フルオロベンゾイルクロリドを用い
て、実施例1bに従って目的物を合成した。収率 75
%。融点 140−142℃。(酢酸エチル−ヘキサ
ン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.02 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.8
0 (3H, s), 2.19 (6H, s), 4.14 (1H, s), 6.75-7.25
(7H, m), 7.85-7.94 (2H, m)。
【0186】実施例31b N−(4−フルオロベンジル)−3−(4−フルオロフ
ェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン 4−フルオロ−N−[3−(4−フルオロフェニル)−
2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾフラン−5−イル]ベンズアミドを用い
て、実施例2bに従って目的物を合成した。収率 66
%。融点 118−120℃。(エタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.00 (3H, s), 1.49 (3H, s), 1.7
7 (3H, s), 2.18 (3H, s), 2.26 (3H, s), 2.92 (1H, b
r s), 3.88 (2H, s), 4.08 (1H, s), 6.50-7.21(6H,
m), 7.24-7.41 (2H, m)。
【0187】実施例32b 4−メトキシ−N−[2,2,4,6,7−ペンタメチ
ル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾフラン−5−イル]ベンズアミド 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5
−アミンと4−メトキシベンゾイルクロリドを用いて、
実施例1bに従って目的物を合成した。収率 86%。
融点 161−163℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.03 (3H, s), 1.51 (3H, s), 1.7
9 (3H, s), 2.18 (6H, s), 2.30 (3H, s), 3.86 (3H,
s), 4.12 (1H, s), 6.58-7.11 (6H, m), 7.20 (1H, br
s), 7.85 (2H, d, J = 8.8 Hz)。
【0188】実施例33b N−(4−メトキシベンジル)−2,2,4,6,7−
ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン 4−メトキシ−N−[2,2,4,6,7−ペンタメチ
ル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾフラン−5−イル]ベンズアミドを用いて、
実施例2bに従って目的物を合成した。収率 58%。
融点 97−98℃。(エタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.00 (3H, s), 1.49 (3H, s), 1.7
8 (3H, s), 2.18 (3H, s), 2.26 (3H, s), 2.31 (3H,
s), 2.60 (1H, br s), 3.79 (3H, s), 3.85 (2H,s), 4.
08 (1H, s), 6.58-7.38 (8H, m)。
【0189】実施例34b 4−フルオロ−N−[2,2,4,6,7−ペンタメチ
ル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾフラン−5−イル]ベンズアミド 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5
−アミンと4−フルオロベンゾイルクロリドを用いて、
実施例1bに従って目的物を合成した。収率 43%。
融点 148−120℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.03 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.8
0 (3H, s), 2.19 (6H, s), 2.30 (3H, s), 4.13 (1H,
s), 6.60-7.20 (7H, m), 7.85-7.94 (2H, m)。
【0190】実施例35b N−(4−フルオロベンジル)−2,2,4,6,7−
ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン 4−フルオロ−N−[2,2,4,6,7−ペンタメチ
ル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾフラン−5−イル]ベンズアミドを用いて、
実施例2bに従って目的物を合成した。収率 39%。
融点 92−94℃。(メタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.01 (3H, s), 1.49 (3H, s), 1.7
7 (3H, s), 2.18 (3H, s), 2.25 (3H, s), 2.31 (3H,
s), 2.82 (1H, br s), 3.87 (2H, s), 4.07 (1H,s), 6.
60-7.32 (8H, m)。
【0191】実施例36b 4−[[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イルアミノ]カルボニル]安息香酸メ
チル 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミンと4−メトキシカルボニルベンゾイルク
ロリドを用いて、実施例1bに従って目的物を合成し
た。収率 92%。融点 220−223℃。(メタノー
ル)1 H-NMR (CDCl3) δ:1.03 (3H, s), 1.21 (6H, d, J =
7.0 Hz), 1.52 (3H, s),1.82 (3H, s), 2.19 (6H, s),
2.85 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 3.95 (3H, s), 4.14
(1H, s), 6.88 (2H, br s), 7.07-7.11 (2H, m), 7.30
(1H, s), 7.92-7.96 (2H, m), 8.11-8.16 (2H, m)。
【0192】実施例37b 4−[[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イルアミノ]カルボニル]安息香酸 4−[[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イルアミノ]カルボニル]安息香酸メ
チル(341.7mg,0.70mmol)のテトラヒ
ドロフラン(10mL)及びメタノール(2.5mL)
溶液に、1規定水酸化ナトリウム水溶液(0.75m
L,0.75mmol)を加え、室温で3時間撹拌し
た。反応混合物を減圧濃縮した後、残渣に1規定塩酸を
加え、生成物を酢酸エチルで2回抽出した。抽出液を硫
酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣を
酢酸エチル−ヘキサンから結晶化することにより、目的
物(収率 60%)を得た。融点 258−261℃。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:0.97 (3H, s), 1.17 (6H, d, J
= 7.0 Hz), 1.47 (3H, s), 1.71 (3H, s), 2.07 (3H,
s), 2.13 (3H, s), 2.84 (1H, septet, J = 7.0 Hz),
4.24 (1H, s), 6.90 (2H, br), 7.15 (2H, d, J = 7.6
Hz), 8.04 (4H, s),9.47 (1H, s), 1H 未確認。
【0193】実施例38b 5−(4−メトキシベンジルアミノ)−2,4,6,7
−テトラメチル−3−フェニル−1−ベンゾフラン塩酸
塩 2,4,6,7−テトラメチル−3−フェニル−1−ベ
ンゾフラン−5−アミン(0.50g,1.88mmo
l)と4−メトキシベンズアルデヒド(282mg,
2.07mmol)のメタノール(15mL)溶液に室
温でシアノ水素化ホウ素ナトリウム(130mg,2.
07mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を
減圧濃縮し、残渣を1規定水酸化ナトリウム水溶液で中
和後、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を、水で洗浄
後、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮し、油
状の遊離塩基0.37gを得た。この遊離塩基(0.3
7g,0.96mmol)を塩酸−メタノール溶液に溶
かし、溶媒を減圧濃縮し、得られた残渣をメタノールか
ら結晶化させて目的物 0.21g(収率 27%)を得
た。融点 200−203℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.97 (3H, s), 2.30 (3H, s), 2.3
4 (3H, s), 2.37 (3H, s), 3.73 (3H, s), 4.53 (3H,
s), 6.69 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.11-7.25 (4H,m), 7.
32-7.37 (3H, m), 1H 未確認。
【0194】実施例39b 4−フルオロ−N−(2,4,6,7−テトラメチル−
3−フェニル−1−ベンゾフラン−5−イル)ベンズア
ミド 2,4,6,7−テトラメチル−3−フェニル−1−ベ
ンゾフラン−5−アミンと4−フルオロベンゾイルクロ
リドを用いて、実施例1bに従って目的物を合成した。
収率 80%。融点 242−245℃。(酢酸エチル−
ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.96 (3H, s), 2.25 (3H, s), 2.3
2 (3H, s), 2.45 (3H, s), 7.04-7.14 (2H, m), 7.24-
7.50 (6H, m), 7.84-7.93 (2H, m)。
【0195】実施例40b N−(4−フルオロベンジル)−2,4,6,7−テト
ラメチル−3−フェニル−1−ベンゾフラン−5−アミ
ン 4−フルオロ−N−(2,4,6,7−テトラメチル−
3−フェニル−1−ベンゾフラン−5−イル)ベンズア
ミドを用いて、実施例2bに従って目的物を合成した。
収率 56%。融点 135−136℃。(メタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.00 (3H, s), 2.30 (3H, s), 2.3
5 (3H, s), 2.45 (3H, s), 3.08 (1H, br s), 3.92 (2
H, s), 6.95-7.06 (2H, m), 7.28-7.47 (7H, m)。
【0196】実施例41b N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,
6,7−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−イル]
−ベンズアミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,6,7−
テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−アミンとベンゾ
イルクロリドを用いて、実施例1bに従って目的物を合
成した。収率 91%。融点 225−227℃。(酢酸
エチル)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.29 (6H, d, J = 7.0 Hz), 2.01
(3H, s), 2.30 (3H, s),2.33 (3H, s), 2.47 (3H, s),
2.95 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 7.25 (4H, s), 7.39
(1H, br s), 7.41-7.62 (3H, m), 7.88-7.97 (2H, m)。
【0197】実施例42b N−ベンジル−3−(4−イソプロピルフェニル)−
2,4,6,7−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5
−アミン N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,
6,7−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−イル]
−ベンズアミドを用いて、実施例2bに従って目的物を
合成した。収率 55%。融点 94−95℃。(エタノ
ール)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.31 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.95
(1H, br s), 2.04 (3H,s), 2.31 (3H, s), 2.37 (3H,
s), 2.45 (3H, s), 2.97 (1H, septet, J = 7.0Hz), 3.
96 (2H, s), 7.23-7.44 (9H, m)。
【0198】実施例43b [N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,
6,7−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−イ
ル]]−4−メトキシベンズアミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,6,7−
テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−アミンと4−メ
トキシベンゾイルクロリドを用いて、実施例1bに従っ
て目的物を合成した。収率 49%。非晶質。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.29 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.99
(3H, s), 2.28 (3H, s), 2.32 (3H, s), 2.46 (3H,
s), 2.95 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 3.86 (3H, s),
6.95 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.24 (4H, s), 7.33 (1H,
br s), 7.88 (2H, d,J = 8.8 Hz)。
【0199】実施例44b [N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,
6,7−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−イ
ル]]−4−メトキシフェニルアセトアミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,6,7−
テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−アミンと4−メ
トキシフェニルアセチルクロリドを用いて、実施例1b
に従って目的物を合成した。収率 42%。融点 202
−204℃。(メタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.30 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.84
(3H, s), 2.13 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.40 (3H,
s), 2.95 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 3.72 (2H, s),
3.81 (3H, s), 6.58 (1H, br s), 6.92 (2H, d, J = 8.
8 Hz), 7.20-7.33 (6H, m)。
【0200】実施例45b 3−(4−イソプロピルフェニル)−N−(4−メトキ
シベンジル)−2,4,6,7−テトラメチル−1−ベ
ンゾフラン−5−アミン塩酸塩 [N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,
6,7−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−イ
ル]]−4−メトキシフェニルアセトアミドを用いて、
実施例6bに従って目的物を合成した。収率 87%。
非晶質。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.28 (6H, d, J = 7.0 Hz), 2.00
(3H, s), 2.30 (3H, s), 2.32 (3H, s), 2.35 (3H,
s), 2.94 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 3.72 (3H, s),
4.53 (2H, s), 6.68-6.72 (4H, m), 7.07-7.25 (4H,
m), 10.9 (1H, br s),1H 未確認。
【0201】実施例46b 4−フルオロ−N−[3−(4−イソプロピルフェニ
ル)−2,4,6,7−テトラメチル−1−ベンゾフラ
ン−5−イル]ベンズアミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,4,6,7−
テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−アミンと4−フ
ルオロベンゾイルクロリドを用いて、実施例1bに従っ
て目的物を合成した。収率 72%。融点 242−24
5℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.28 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.98
(3H, s), 2.26 (3H, s),2.33 (3H, s), 2.45 (3H, s),
2.95 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 7.06-7.17 (2H, m),
7.24 (4H, s), 7.39 (1H, br s), 7.86-7.95 (2H, m)。
【0202】実施例47b N−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソプロピ
ルフェニル)−2,4,6,7−テトラメチル−1−ベ
ンゾフラン−5−アミン 塩化アルミニウム(807mg,6.05mmol)の
テトラヒドロフラン(10mL)懸濁液に、氷冷下で水
素化リチウムアルミニウム(230mg,6.05mm
ol)を少しずつ加え同温下で10分間撹拌した。この
混合物に4−フルオロ−N−[3−(4−イソプロピル
フェニル)−2,4,6,7−テトラメチル−1−ベン
ゾフラン−5−イル]ベンズアミド(0.52g,1.
21mmol)を加え3時間加熱還流した。反応混合物
を氷水中に加え、8規定水酸化ナトリウム水溶液で中和
した後、生成物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有
機層を水で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、
減圧濃縮した。残渣をエタノールから結晶化させて目的
物 0.27g(収率 54%)を得た。融点 95−9
7℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.30 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.98
(1H, br s), 2.02 (3H,s), 2.31 (3H, s), 2.34 (3H,
s), 2.45 (3H, s), 2.96 (1H, septet, J = 7.0Hz), 3.
92 (2H, s), 6.95-7.06 (2H, m), 7.24-7.40 (6H, m)。
【0203】実施例48b N−[3−(4−フルオロフェニル)−2,4,6,7
−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−イル]−4−
メトキシベンズアミド 3−(4−フルオロフェニル)−2,4,6,7−テト
ラメチル−1−ベンゾフラン−5−アミンと4−メトキ
シベンゾイルクロリドを用いて、実施例1bに従って目
的物を合成した。収率 75%。融点 225−227
℃。(酢酸エチル)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.96 (3H, s), 2.27 (3H, s), 2.3
0 (3H, s), 2.45 (3H, s), 3.86 (3H, s), 6.95 (2H,
d, J = 8.8 Hz), 7.03-7.13 (2H, m), 7.24-7.36(3H,
m), 7.88 (2H, d, J = 8.8 Hz)。
【0204】実施例49b N−(4−メトキシベンジル)−3−(4−フルオロフ
ェニル)−2,4,6,7−テトラメチル−1−ベンゾ
フラン−5−アミン N−[3−(4−フルオロフェニル)−2,4,6,7
−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−イル]−4−
メトキシベンズアミドを用いて、実施例2bに従って目
的物を合成した。収率 75%。融点 100−102
℃。(エタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.01 (3H, s), 2.20-2.60 (10H,
m), 3.81 (3H, s), 3.89(2H, s), 6.87 (2H, d, J = 8.
8 Hz), 7.05-7.16 (2H, m), 7.23-7.34 (4H, m)。
【0205】実施例50b 4−フルオロ−N−[3−(4−フルオロフェニル)−
2,4,6,7−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5
−イル]ベンズアミド 3−(4−フルオロフェニル)−2,4,6,7−テト
ラメチル−1−ベンゾフラン−5−アミンと4−フルオ
ロベンゾイルクロリドを用いて、実施例1bに従って目
的物を合成した。収率 75%。融点 232−234
℃。(酢酸エチル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.97 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.3
1 (3H, s), 2.46 (3H, s), 7.03-7.37 (7H, m), 7.86-
7.98 (2H, m)。
【0206】実施例51b N−(4−フルオロベンジル)−3−(4−フルオロフ
ェニル)−2,4,6,7−テトラメチル−1−ベンゾ
フラン−5−アミン 4−フルオロ−N−[3−(4−フルオロフェニル)−
2,4,6,7−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5
−イル]ベンズアミドを用いて、実施例2bに従って目
的物を合成した。収率 66%。融点 107−109
℃。(エタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.87 (1H, br s), 1.99 (3H, s),
2.28 (3H, s), 2.34 (3H, s), 2.45 (3H, s), 3.92 (2
H, s), 6.94-7.13 (4H, m), 7.20-7.43 (4H, m)。
【0207】実施例52b N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−1’,4,
6,7−テトラメチルスピロ[ベンゾフラン−2(3
H),4’−ピペリジン]−5−イル]−4−メトキシ
ベンズアミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−1’,4,6,7
−テトラメチルスピロ[ベンゾフラン−2(3H),
4’−ピペリジン]−5−アミンを用いて、実施例1b
に従って目的物を合成した。収率 40%。融点 277
−278℃。(エタノール−イソプロピルエーテル)1 H-NMR (CDCl3) δ:1.20 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.35-
1.45 (2H, m), 1.81 (3H, s), 2.18-2.91 (16H, m), 3.
86 (3H, s), 4.09 (1H, s), 6.6-7.1 (6H, m), 7.19 (1
H, br), 7.83-7.88 (2H, m)。
【0208】実施例53b 3−(4−イソプロピルフェニル)−N−(4−メトキ
シベンジル)−1’,4,6,7−テトラメチルスピロ
[ベンゾフラン−2(3H),4’−ピペリジン]−5
−アミン N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−1’,4,
6,7−テトラメチルスピロ[ベンゾフラン−2(3
H),4’−ピペリジン]−5−イル]−4−メトキシ
ベンズアミドを用いて、実施例2bに従って目的物を合
成した。収率 59%。非晶質。1 H-NMR (CDCl3) δ:1.21 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.3-
1.4 (2H, m), 1.79 (3H,s), 1.8-2.0 (3H, m), 2.21 (3
H, s), 2.27 (3H, s), 2.31 (3H, s), 2.4-2.7 (4H,
m), 2.85 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 3.79 (3H, s),
3.85 (2H, s), 4.05(1H, s), 6.6-7.1 (6H, m), 7.23-
7.27 (2H, m)。
【0209】実施例54b 4−フルオロ−N−[3−(4−イソプロピルフェニ
ル)−1’,4,6,7−テトラメチルスピロ[ベンゾ
フラン−2(3H),4’−ピペリジン]−5−イル]
ベンズアミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−1’,4,6,7
−テトラメチルスピロ[ベンゾフラン−2(3H),
4’−ピペリジン]−5−アミンと4−フルオロベンゾ
イルクロリドを用いて、実施例1bに従って目的物を合
成した。収率 38%。融点 271−272℃。(メタ
ノール−イソプロピルエーテル)1 H-NMR (CDCl3) δ:1.20 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.30-
1.40 (2H, m), 1.81 (3H, s), 2.02-2.12 (2H, m), 2.1
8 (3H, s), 2.22 (3H, s), 2.30 (3H, s), 2.37-2.71
(4H, m), 2.85 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 4.10 (1H,
s), 6.6-7.2 (6H,m), 7.24 (1H, br), 7.86-7.93 (2H,
m)。
【0210】実施例55b N−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソプロピ
ルフェニル)−1’,4,6,7−テトラメチルスピロ
[ベンゾフラン−2(3H),4’−ピペリジン]−5
−アミン 4−フルオロ−N−[3−(4−イソプロピルフェニ
ル)−1’,4,6,7−テトラメチルスピロ[ベンゾ
フラン−2(3H),4’−ピペリジン]−5−イル]
ベンズアミドを用いて、実施例2bに従って目的物を合
成した。収率 83%。非晶質。1 H-NMR (CDCl3) δ:1.21 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.34-
1.42 (2H, m), 1.75 (3H, s), 1.80-2.05 (3H, m), 2.2
1 (3H, s), 2.26 (3H, s), 2.31 (3H, s), 2.35-2.72
(4H, m), 2.85 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 3.87 (2H,
s), 4.04 (1H, s),6.5-7.1 (6H, m), 7.23-7.30 (2H,
m)。
【0211】実施例56b 4−クロロ−N−[3−(4−イソプロピルフェニル)
−1’,4,6,7−テトラメチルスピロ[ベンゾフラ
ン−2(3H),4’−ピペリジン]−5−イル]ベン
ズアミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−1’,4,6,7
−テトラメチルスピロ[ベンゾフラン−2(3H),
4’−ピペリジン]−5−アミンと4−クロロベンゾイ
ルクロリドを用いて、実施例1bに従って目的物を合成
した。収率 58%。融点 293−295℃。(メタノ
ール)1 H-NMR (CDCl3) δ:1.09 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.3-
1.4 (2H, m), 1.7-2.7 (18H, m), 2.84 (1H, septet, d
= 7.0 Hz), 4.09 (1H, s), 6.6-7.1 (4H, m), 7.33 (1
H, br), 7.40-7.44 (2H, m), 7.79-7.83 (2H, m)。
【0212】実施例57b N−(4−クロロベンジル)−3−(4−イソプロピル
フェニル)−1’,4,6,7−テトラメチルスピロ
[ベンゾフラン−2(3H),4’−ピペリジン]−5
−アミン 4−クロロ−N−[3−(4−イソプロピルフェニル)
−1’,4,6,7−テトラメチルスピロ[ベンゾフラ
ン−2(3H),4’−ピペリジン]−5−イル]ベン
ズアミドを用いて、実施例2bに従って目的物を合成し
た。収率 96%。非晶質。1 H-NMR (CDCl3) δ:1.22 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.3-
1.4 (2H, m), 1.74 (3H,s), 1.8-2.1 (3H, m), 2.21 (3
H, s), 2.25 (3H, s), 2.30 (3H, s), 2.34-2.69(4H,
m), 2.86 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 3.83 (2H, s),
4.04 (1H, s), 6.6-7.1 (4H, m), 7.24 (4H, s)。
【0213】実施例58b N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−3,4−ジメトキシベンズア
ミド 3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,4,6,
7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−アミンと3,4−ジメトキシベンゾイルクロリ
ドを用いて、実施例1bに従って目的物を合成した。収
率 71%。融点 171−173℃。(酢酸エチル−ヘ
キサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.03 (3H, s), 1.21 (6H, d, J =
7.0 Hz), 1.52 (3H, s),1.82 (3H, s), 2.19 (6H, s),
2.85 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 3.938 (3H, s), 3.94
3 (3H, s), 4.13 (1H, s), 6.80-7.00 (3H, m), 7.09
(2H, d, J = 7.6Hz), 7.22 (1H, br s), 7.42 (1H, dd,
J = 8.4, 2.2 Hz), 7.52 (1H, d, J = 2.2 Hz)。
【0214】実施例59b N−(3,4−ジメトキシベンジル)−3−(4−イソ
プロピルフェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチ
ル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン
塩酸塩 N−[3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−イル]−3,4−ジメトキシベンズア
ミドを用いて、実施例6bに従って目的物を合成した。
収率 76%。融点 181−184℃。(エタノール−
ヘキサン)1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.92 (3H, s), 1.19 (6H, d, J
= 7.0 Hz), 1.42 (3H, s), 1.69 (3H, s), 2.10 (3H,
s), 2.22 (3H, s), 2.85 (1H, septet, J = 7.0 Hz),
3.66 (3H, s), 3.75 (3H, s), 4.17 (1H, s), 4.20-4.4
2 (2H, m), 6.40-6.90 (5H, m), 7.13 (2H, d, J = 7.4
Hz), 10.0 (1H, br s), 1H 未確認。
【0215】実施例60b (+)−4−フルオロ−N−[3−(4−イソプロピル
フェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]ベンズア
ミド (+)−3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−アミンと4−フルオロベンゾイルクロ
リドを用いて、実施例1bに従って目的物を合成した。
収率 91%。融点 251−253℃。(酢酸エチル−
ヘキサン)[α]D=+74.4°(c=0.501,
メタノール)1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.01 (3H, s), 1.19 (6H, d, J =
6.8 Hz), 1.50 (3H, s), 1.78 (3H, s), 2.15 (3H,
s), 2.17 (3H, s), 2.83 (1H, septet, J = 6.8 Hz),
4.12 (1H, s), 6.60-7.40 (7H, m), 7.80-7.91 (2H,
m)。
【0216】実施例61b (+)−N−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イ
ソプロピルフェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメ
チル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミ
ン塩酸塩 塩化アルミニウム(0.67g,5.05mmol)の
テトラヒドロフラン(15mL)懸濁液に、氷冷下で水
素化リチウムアルミニウム(190mg,5.05mm
ol)を少しずつ加え同温下で10分間撹拌した。この
混合物に(+)−4−フルオロ−N−[3−(4−イソ
プロピルフェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチ
ル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]
ベンズアミド(0.45g,1.01mmol)を加え
3時間加熱還流した。反応混合物を氷水中に加え、8規
定水酸化ナトリウム水溶液で中和した後、生成物を酢酸
エチルで2回抽出し、合わせた有機層を水で洗浄後、硫
酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮し、油状の遊
離塩基0.29gを得た。この遊離塩基(0.29g,
0.67mmol)を塩酸−メタノール溶液に溶かし、
溶媒を減圧濃縮し、得られた残渣をメタノールにより結
晶化させ目的物 0.27g(収率 56%)を得た。融
点 158−160℃。[α]D=+70.7°(c=
0.461,メタノール)1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.93 (3H, s), 1.20 (6H, d, J
= 6.6 Hz), 1.41 (3H, s), 1.55 (3H, s), 2.11 (3H,
s), 2.31 (3H, s), 2.85 (1H, septet, J = 6.6 Hz),
4.13 (1H, s), 4.31 (1H, d, J = 12.8 Hz), 4.45 (1H,
d, J = 12.8 Hz),7.02-7.29 (8H, m), 10.3 (1H, br
s), 10.8 (1H, br s)。
【0217】実施例62b (−)−4−フルオロ−N−[3−(4−イソプロピル
フェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]ベンズア
ミド (−)−3−(4−イソプロピルフェニル)−2,2,
4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾフラン−5−アミンと4−フルオロベンゾイルクロ
リドを用いて、実施例1bに従って目的物を合成した。
収率 91%。融点 253−254℃。〔α〕D = −7
7.4°(c=0.500,メタノール)。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.03 (3H, s), 1.21 (6H, d, J =
7.0 Hz), 1.51 (3H, s), 1.81 (3H, s), 2.18 (6H,
s), 2.85 (1H, septet, J = 7.0 Hz), 4.13 (1H, s),
6.8-7.4 (7H, m), 7.86-7.93 (2H, m)。
【0218】実施例63b (−)−N−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イ
ソプロピルフェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメ
チル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミ
ン塩酸塩 塩化アルミニウム(351mg、2.63mmol)の
テトラヒドロフラン(35mL)懸濁液に、氷冷下で水
素化リチウムアルミニウム(101mg、2.67mm
ol)を少しずつ加え同温下で10分間撹拌した。この
混合物に(−)−4−フルオロ−N−[3−(4−イソ
プロピルフェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチ
ル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]
ベンズアミド(528mg、1.19mmol)を加え
2時間加熱還流した。反応混合物を氷水中に加え、8規
定水酸化ナトリウム水溶液で中和した後、生成物を酢酸
エチルで2回抽出し、合わせた有機層を水で洗浄後、硫
酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮し、油状の遊
離塩基 502mgを得た。この遊離塩基(502mg,
1.17mmol)を塩酸−メタノール溶液に溶かし、
溶媒を減圧濃縮し、得られた残渣をメタノールにより結
晶化させ目的物 115mg(収率 21%)を得た。融
点 148−151℃。〔α〕D =−70.5°(c=
0.503,メタノール)。1 H-NMR (DMSO-d6) δ : 0.92 (3H, s), 1.19 (6H, d, J
= 6.8 Hz), 1.41 (3H,s), 1.54 (3H, s), 2.11 (3H,
s), 2.32 (3H, s), 2.85 (1H, septet, J = 6.8Hz), 4.
16 (1H, s), 4.29-4.45 (2H, m), 6.6-7.4 (8H, m), 1
0.2-10.6 (2H, m)。
【0219】実施例64b 3,4−ジメトキシ−N−[2,2,4,6,7−ペン
タメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]ベンズアミド 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5
−アミンと3,4−ジメトキシベンゾイルクロリドを用
いて、実施例1bに従って目的物を合成した。収率 9
0%。融点 169−171℃。(酢酸エチル−ヘキサ
ン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.03 (3H, s), 1.51 (3H, s), 1.8
0 (3H, s), 2.19 (6H, s), 2.29 (3H, s), 3.92 (6H,
s), 4.13 (1H, s), 6.60-7.20 (5H, m), 7.29 (1H, br
s), 7.42 (1H, dd, J = 8.2, 2.0 Hz), 7.51 (1H, d, J
= 2.0 Hz)。
【0220】実施例65b N−(3,4−ジメトキシベンジル)−2,2,4,
6,7−ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン塩酸
塩 3,4−ジメトキシ−N−[2,2,4,6,7−ペン
タメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]ベンズアミドを用
いて、実施例6bに従って目的物を合成した。収率 6
8%。融点 195−198℃。(エタノール−ヘキサ
ン)1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.93 (3H, s), 1.41 (3H, s),
1.65 (3H, s), 2.10 (3H,s), 2.23 (3H, s), 2.27 (3H,
s), 3.66 (3H, s), 3.73 (3H, s), 4.16 (1H, s), 4.2
3 (1H, d, J = 12.4 Hz), 4.35 (1H, d, J = 12.4 Hz),
6.40-6.82 (5H,m), 7.08 (2H, d, J = 7.0 Hz), 10.2
(1H, br s), 1H 未確認。
【0221】実施例66b N−[2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−イル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カ
ルボキシアミド 2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5
−アミンと1,3−ベンゾジオキソール−5−カルボニ
ルクロリドを用いて、実施例1bに従って目的物を合成
した。収率 65%。融点 164−165℃。(酢酸エ
チル−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.03 (3H, s), 1.51 (3H, s), 1.7
9 (3H, s), 2.17 (3H, s), 2.18 (3H, s), 2.30 (3H,
s), 4.12 (1H, s), 6.03 (2H, s), 6.62-7.12 (5H, m),
7.16 (1H, br s), 7.34-7.45 (2H, m)。
【0222】実施例67b N−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)
−2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−メチ
ルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−
5−アミン塩酸塩 N−[2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4−
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラ
ン−5−イル]−1,3−ベンゾジオキソール−5−カ
ルボキシアミドを用いて、実施例6bに従って目的物を
合成した。収率62%。融点 147−149℃。(エ
タノール−ヘキサン)1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.95 (3H, s), 1.42 (3H, s), 1.7
2 (3H, s), 2.10 (3H, s), 2.25 (3H, s), 2.27 (3H,
s), 4.17 (1H, s), 4.28 (2H, s), 5.97 (1H, s),6.01
(1H, s), 6.40-7.18 (8H, m), 10.2 (1H, br s)。 上記実施例で得られた化合物の化学構造式を以下に示
す。
【0223】
【表4】
【0224】
【表5】
【0225】
【表6】
【0226】
【表7】
【0227】
【表8】
【0228】 製剤例1b (1)実施例19bで得られた化合物 50mg (2)ラクトース 34mg (3)トウモロコシ澱粉 10.6mg (4)トウモロコシ澱粉(のり状) 5mg (5)ステアリン酸マグネシウム 0.4mg (6)カルボキシメチルセルロースカルシウム 20mg 計 120mg 常法に従い上記(1)ないし(6)を混合し、打錠機によ
り打錠し、錠剤を製造する。
【0229】実験例1b ヒト・ニューロブラストーマSK−N−SH細胞におけ
るPI−3キナーゼ阻害剤LY−294002に対する
細胞保護作用 (実験材料及び実験方法) a)実験材料 ヒト・ニューロブラストーマSK−N−SH細胞はアメ
リカン・タイプ・セルカルチャー(ATCC)より購入
した。DMEM/F−12培地及びカルウム・マグネシ
ウム不含リン酸生理食塩水(PBS(−))は日研生物
医学研究所(株)より、N2添加物及びEDTA溶液は
ギブコBRL社より、牛胎児血清(FCS)及びペニシ
リン(5000U/mL)ストレプトマイシン(5mg
/mL)混液はバイオホワイタッカー社より、アラマー
ブルーTM試薬は和光純薬工業(株)より、培養フラス
コはファルコン社より、96穴コラーゲンコート・マル
チプレートはイワキガラス社より、LY−294002
はアレキシス社よりそれぞれ購入した。他の試薬は市販
の特級品を用いた。 b)実験方法 (1)SK−N−SH細胞の培養 SK−N−SH細胞は5%FCS、0.5%N2、10
mM HEPES及び1%ペニシリン(5000U/m
L)ストレプトマイシン(5mg/mL)混液を含むD
MEM/F−12培地を用い、10%二酸化炭素/90
%空気混合ガス下にて炭酸ガス恒温器で継代培養を行っ
た。サブコンフルエント状態まで培養したのち、2.5
mM EDTAを含むPBS(−)溶液で剥離した細胞
を1.0×10個/100μL/ウエルの割合で96
穴コラーゲンコート・マルチプレートに播種、その後2
4時間培養したものを細胞毒性試験に使用した。 (2)LY−294002誘発神経細胞毒性に対する保
護作用 上述のようにして96穴コラーゲンコート・マルチプレ
ートで培養したSK−N−SH細胞の培養液80μLを
除去し、終濃度30μMのLY−294002と終濃度
1.0μMになるように調製した化合物を40μLづつ
同時添加し細胞毒性試験を開始した。なお化合物はジメ
チルスルホキシドで10mMの濃度に調製したものを使
用し、LY−294002はジメチルスルホキシドで1
00mMの濃度に調製したものを希釈して使用した。 (3)細胞生存活性の評価 細胞毒性試験を開始した1日後に生存している神経細胞
の生存活性はアラマーブルーTM試薬の細胞による還元
活性を指標に測定した。細胞培養液の20μLを除去し
20μLのアラマーブルーTM試薬を添加し、4時間に
還元されるアラマーブルーTM試薬をプレートリーダー
(WAKO SPECTRAMAX 250マイクロプレ
ートリーダー)にて比色定量(測定波長 570nm、
参照波長600nm)した。細胞保護作用は下記の式に
より算出した。 化合物の細胞保護活性=(A−B)/(C−B)×10
0(%) A:化合物+LY−294002添加群の生存活性 B:LY−294002添加群の生存活性 C:コントロールの生存活性 (結果)化合物1用量につき最低4ウエルを用い、化合
物の細胞保護活性を求めた。結果を下表に示す。
【表9】 以上の結果より、化合物(Ib)は、神経栄養因子と同
様にPI−3キナーゼの阻害剤で神経変性を惹起するL
Y−294002による細胞毒性に対して保護作用を有
し、神経変性を抑制することがわかる。
【0230】
【発明の効果】本発明の化合物(Ia)、(Ia')、
(Ib)もしくはその塩又はそのプロドラッグは、優れ
た神経変性抑制作用等及び脳内移行性を有し、低毒性で
あり、神経変性疾患予防・治療剤等として有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 9/10 A61P 9/10 25/16 25/16 25/28 25/28 C07D 405/04 C07D 405/04 407/04 407/04 491/056 491/056 491/20 491/20 (72)発明者 大倉 政宏 大阪府池田市渋谷2丁目6番3−A号 (72)発明者 瀬藤 正記 大阪府吹田市津雲台5−18 D73−302 Fターム(参考) 4C037 PA03 PA04 4C050 AA04 BB07 CC16 EE01 FF05 GG01 HH01 4C063 AA01 BB02 BB08 CC76 CC81 DD07 DD76 EE01 4C086 AA01 AA03 BA06 BA13 BC10 CB22 GA02 GA06 MA01 MA04 NA14 ZA02 ZA15 ZA16 ZA36

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
    子、置換基を有していてもよい炭化水素基又は置換基を
    有していてもよい複素環基を示すか、あるいはRとR
    が、隣接する炭素原子と共に置換基を有していてもよ
    い3ないし8員同素又は複素環を形成していてもよく、
    - - - は単結合又は二重結合を示し、Wは(i)式 【化2】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環を
    示し、B環はハロゲン又は置換基を有していてもよい炭
    化水素基で置換されていてもよい5ないし7員含窒素複
    素環を示す〕で表わされる基又は(ii)式 【化3】 〔式中、Rは(1)置換基を有していてもよい芳香族
    基で置換され、かつ更に置換基を有していてもよい脂肪
    族炭化水素基又は(2)置換基を有していてもよい芳香
    族基を含有するアシル基を示し、Rは水素原子、C
    1−6アルキル又はアシル基を示す〕で表される基を示
    し、WがWaのとき、Rは水素原子、置換基を有して
    いてもよい炭化水素基又は置換基を有していてもよい複
    素環基を示し、C環はWaで表される基の他に更にハロ
    ゲン、ハロゲン化されていてもよい低級アルキル、ハロ
    ゲン化されていてもよい低級アルコキシ及びハロゲン化
    されていてもよい低級アルキルチオから選ばれる置換基
    を有していてもよいベンゼン環を示し、WがWbのと
    き、Rは置換基を有していてもよいC6−14アリー
    ル基を示し、C環はWbで表される基の他に更に置換基
    を有していてもよいベンゼン環を示す。〕で表わされる
    化合物又はその塩。
  2. 【請求項2】 式 【化4】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
    子、置換基を有していてもよい炭化水素基又は置換基を
    有していてもよい複素環基を示すか、あるいはRとR
    が、隣接する炭素原子と共に置換基を有していてもよ
    い3ないし8員同素又は複素環を形成していてもよく、
    3aは水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素
    基又は置換基を有していてもよい複素環基を示し、- -
    - は単結合又は二重結合を示し、A環は置換基を有して
    いてもよいベンゼン環を示し、B環はハロゲン又は置換
    基を有していてもよい炭化水素基で置換されていてもよ
    い5ないし7員含窒素複素環を示し、C1環は式 【化5】 (式中、各記号は前記と同意義を示す)で表される基の
    他に更にハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級ア
    ルキル、ハロゲン化されていてもよい低級アルコキシ及
    びハロゲン化されていてもよい低級アルキルチオから選
    ばれる置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。〕
    で表される化合物又はその塩。
  3. 【請求項3】 式 【化6】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
    子、置換基を有していてもよい炭化水素基又は置換基を
    有していてもよい複素環基を示すか、あるいはRとR
    が隣接する炭素原子と共に置換基を有していてもよい
    3ないし8員同素又は複素環を形成していてもよく、R
    3bは置換基を有していてもよいC6−14アリール基
    を示し、Rは(1)置換基を有していてもよい芳香族
    基で置換され、かつ更に置換基を有していてもよい脂肪
    族炭化水素基又は(2)置換基を有していてもよい芳香
    族基を含有するアシル基を示し、Rは水素原子、C
    1−6アルキル基又はアシル基を示し、- - - は単結合
    又は二重結合を示し、C環は式−NR(R)(式
    中、各記号は前記と同意義を示す)で表される基の他に
    更に置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。〕で
    表される化合物又はその塩。
  4. 【請求項4】 R及びRが、同一又は異なって、
    (i)水素原子、(ii)(1)ハロゲン、(2)C1−3
    アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、(4)シアノ、
    (5)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、
    (6)ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケニ
    ル、(7)ハロゲン化されていてもよいC2−6アルキ
    ニル、(8)ハロゲン化されていてもよいC3−6シク
    ロアルキル、(9)C6−14アリール、(10)ハロゲ
    ン化されていてもよいC1−6アルコキシ、(11)ハロ
    ゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ又はメル
    カプト、(12)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モノ
    −C1−6アルキルアミノ、(15)モノ−C6−14
    リールアミノ、(16)ジ−C1−6アルキルアミノ、
    (17)ジ−C6−14アリールアミノ、(18)ホルミ
    ル、カルボキシ、カルバモイル、C 1−6アルキル−カ
    ルボニル、C3−6シクロアルキル−カルボニル、C
    1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14アリール−
    カルボニル、C7−16アラルキル−カルボニル、C
    6−14アリールオキシ−カルボニル、C7−16アラ
    ルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子,
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
    し4個含む5又は6員複素環カルボニル、モノ−C
    1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル
    −カルバモイル、C6− 14アリール−カルバモイル、
    チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子
    及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含
    む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6アルキルス
    ルホニル、C6−14アリールスルホニル、C1−6
    ルキルスルフィニル及びC6−14アリールスルフィニ
    ルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミノ、C
    1−6アルキル−カルボキサミド、C −14アリール
    −カルボキサミド、C1−6アルコキシ−カルボキサミ
    ド、C −6アルキルスルホニルアミノ及びC6−14
    アリールスルホニルアミノから選ばれるアシルアミノ、
    (20)C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C
    6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6アルコ
    キシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキル−カ
    ルバモイルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カルバモイ
    ルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオキシ及
    びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキシ、(2
    1)C1−6アルキル、C6−14アリール及び炭素原
    子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
    ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複
    素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有していても
    よい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原子以外
    に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
    原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環
    基、(23)スルホ及び(24)C6−14アリールオキ
    シ、から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有して
    いてもよいC1−6アルキル基、C −6アルケニル
    基、C2−6アルキニル基、C3−6シクロアルキル基
    又はC −14アリール基;又は(iii)(1)ハロゲ
    ン、(2)C1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、
    (4)シアノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC
    1−6アルキル、(6)ハロゲン化されていてもよいC
    2−6アルケニル、(7)ハロゲン化されていてもよい
    2−6アルキニル、(8)ハロゲン化されていてもよ
    いC3−6シクロアルキル、(9)C6−14アリー
    ル、(10)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコ
    キシ、(11)ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
    キルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)ア
    ミノ、(14)モノ−C1−6アルキルアミノ、(15)モ
    ノ−C6−14アリールアミノ、(16)ジ−C1−6
    ルキルアミノ、(17)ジ−C6−14アリールアミノ、
    (18)ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6
    アルキル−カルボニル、C3−6シクロアルキル−カル
    ボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14
    アリール−カルボニル、C7−1 アラルキル−カルボ
    ニル、C6−14アリールオキシ−カルボニル、C
    7−1 アラルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外
    に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
    原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルボニル、
    モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6
    アルキル−カルバモイル、C6−14アリール−カルバ
    モイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
    し4個含む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6
    ルキルスルホニル、C6−14アリールスルホニル、C
    1−6アルキルスルフィニル及びC6−14アリールス
    ルフィニルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミ
    ノ、C1−6アルキル−カルボニルアミノ、C6−14
    アリール−カルボニルアミノ、C1−6アルコキシ−カ
    ルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ及
    びC6−14アリールスルホニルアミノから選ばれるア
    シルアミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニルオキ
    シ、C6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6
    アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキ
    ル−カルバモイルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カル
    バモイルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオ
    キシ及びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキ
    シ、(21)C1−6アルキル、C6−14アリール及び
    炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
    ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳
    香族複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有して
    いてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原
    子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
    ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複
    素環基、(23)スルホ及び(24)C6−14アリールオ
    キシ、から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有し
    ていてもよい炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸
    素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5な
    いし14員複素環基を示すか、あるいは(iv)RとR
    が隣接する炭素原子と共に、(1)ハロゲン、(2)C
    1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、(4)シア
    ノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキ
    ル、(6)ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケ
    ニル、(7)ハロゲン化されていてもよいC2−6アル
    キニル、(8)ハロゲン化されていてもよいC3−6
    クロアルキル、(9)C6−14アリール、(10)ハロ
    ゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、(11)ハ
    ロゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ又はメ
    ルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モ
    ノ−C1−6アルキルアミノ、(15)モノ−C6−14
    アリールアミノ、(16)ジ−C1−6アルキルアミノ、
    (17)ジ−C6−14アリールアミノ、(18)ホルミ
    ル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル−カ
    ルボニル、C 3−6シクロアルキル−カルボニル、C
    1−6アルコキシ−カルボニル、C6− 14アリール−
    カルボニル、C7−16アラルキル−カルボニル、C
    6−14アリールオキシ−カルボニル、C7−16アラ
    ルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子,
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
    し4個含む5又は6員複素環カルボニル、モノ−C
    1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル
    −カルバモイル、チオカルバモイル、C6−14アリー
    ル−カルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子
    及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含
    む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6アルキルス
    ルホニル、C6−14アリールスルホニル、C1−6
    ルキルスルフィニル及びC6−14アリールスルフィニ
    ルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミノ、C
    1−6アルキル−カルボニルアミノ、C6−14アリー
    ル−カルボニルアミノ、C1−6アルコキシ−カルボニ
    ルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ及びC
    6−14アリールスルホニルアミノから選ばれるアシル
    アミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニルオキシ、
    6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6アル
    コキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキル−
    カルバモイルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カルバモ
    イルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオキシ
    及びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキシ、
    (21)C1−6アルキル、C6−14アリール及び炭素
    原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれ
    るヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族
    複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有していて
    もよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原子以
    外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテ
    ロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環
    基、(23)スルホ及び(24)C6−14アリールオキ
    シ、から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有して
    いてもよいC3−8シクロアルカン又は炭素原子以外に
    窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原
    子を1ないし4個含む3ないし8員複素環を形成し; (i)WがWaのとき、Rが(i)水素原子、(ii)
    (1)ハロゲン、(2)C1−3アルキレンジオキシ、
    (3)ニトロ、(4)シアノ、(5)ハロゲン化されてい
    てもよいC1−6アルキル、(6)ハロゲン化されてい
    てもよいC2−6アルケニル、(7)ハロゲン化されて
    いてもよいC2−6アルキニル、(8)ハロゲン化され
    ていてもよいC 3−6シクロアルキル、(9)C
    6−14アリール、(10)ハロゲン化されていてもよい
    1−6アルコキシ、(11)ハロゲン化されていてもよ
    いC1−6アルキルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロ
    キシ、(13)アミノ、(14)モノ−C −6アルキルア
    ミノ、(15)モノ−C6−14アリールアミノ、(16)
    ジ−C −6アルキルアミノ、(17)ジ−C6−14
    リールアミノ、(18)ホルミル、カルボキシ、カルバモ
    イル、C1−6アルキル−カルボニル、C3−6シクロ
    アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニ
    ル、C6−14アリール−カルボニル、C7−16アラ
    ルキル−カルボニル、C6−14アリールオキシ−カル
    ボニル、C7−16アラルキルオキシ−カルボニル、炭
    素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ば
    れるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カ
    ルボニル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ
    −C1−6アルキル−カルバモイル、C6−14アリー
    ル−カルバモイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に
    窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原
    子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルバモイル、
    1−6アルキルスルホニル、C6−14アリールスル
    ホニル、C1−6アルキルスルフィニル及びC6−14
    アリールスルフィニルから選ばれるアシル、(19)ホル
    ミルアミノ、C1−6アルキル−カルボキサミド、C
    6−14アリール−カルボキサミド、C1−6アルコキ
    シ−カルボキサミド、C1−6アルキルスルホニルアミ
    ノ及びC6−14アリールスルホニルアミノから選ばれ
    るアシルアミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニル
    オキシ、C6−14アリール−カルボニルオキシ、C
    1−6アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6
    アルキル−カルバモイルオキシ、ジ−C 1−6アルキル
    −カルバモイルオキシ、C6−14アリール−カルバモ
    イルオキシ及びニコチノイルオキシから選ばれるアシル
    オキシ、(21)C1−6アルキル、C6−14アリール
    及び炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子か
    ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10
    員芳香族複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有
    していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭
    素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ば
    れるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香
    族複素環基、(23)スルホ及び(24)C6− 14アリー
    ルオキシから選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有
    していてもよいC1−6アルキル基、C2−6アルケニ
    ル基、C2−6アルキニル基、C3− シクロアルキル
    基又はC6−14アリール基;又は(iii)(1)ハロゲ
    ン、(2)C1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、
    (4)シアノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC
    1−6アルキル、(6)ハロゲン化されていてもよいC
    2−6アルケニル、(7)ハロゲン化されていてもよい
    2−6アルキニル、(8)ハロゲン化されていてもよ
    いC3−6シクロアルキル、(9)C6−14アリー
    ル、(10)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコ
    キシ、(11)ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
    キルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)ア
    ミノ、(14)モノ−C1−6アルキルアミノ、(15)モ
    ノ−C6−14アリールアミノ、(16)ジ−C1−6
    ルキルアミノ、(17)ジ−C6−14アリールアミノ、
    (18)ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6
    アルキル−カルボニル、C3−6シクロアルキル−カル
    ボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14
    アリール−カルボニル、C7−1 アラルキル−カルボ
    ニル、C6−14アリールオキシ−カルボニル、C
    7−1 アラルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外
    に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
    原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルボニル、
    モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6
    アルキル−カルバモイル、C6−14アリール−カルバ
    モイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
    し4個含む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6
    ルキルスルホニル、C6−14アリールスルホニル、C
    1−6アルキルスルフィニル及びC6−14アリールス
    ルフィニルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミ
    ノ、C1−6アルキル−カルボニルアミノ、C6−14
    アリール−カルボニルアミノ、C1−6アルコキシ−カ
    ルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ及
    びC6−14アリールスルホニルアミノから選ばれるア
    シルアミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニルオキ
    シ、C6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6
    アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキ
    ル−カルバモイルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カル
    バモイルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオ
    キシ及びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキ
    シ、(21)C1−6アルキル、C6−14アリール及び
    炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
    ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳
    香族複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有して
    いてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原
    子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
    ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複
    素環基、(23)スルホ及び(24)C6−14アリールオ
    キシ、から選ばれる置換基を1ないし5個有していても
    よい炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子か
    ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし14
    員複素環基を;A環が(1)ハロゲン、(2)C1−3
    ルキレンジオキシ、(3)ニトロ、(4)シアノ、(5)
    ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、(6)
    ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケニル、
    (7)ハロゲン化されていてもよいC −6アルキニ
    ル、(8)ハロゲン化されていてもよいC3−6シクロ
    アルキル、(9)C6−14アリール、(10)ハロゲン
    化されていてもよいC1−6アルコキシ、(11)ハロゲ
    ン化されていてもよいC1−6アルキルチオ又はメルカ
    プト、(12)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モノ−
    1−6アルキルアミノ、(15)モノ−C6−14アリ
    ールアミノ、(16)ジ−C1−6アルキルアミノ、(1
    7)ジ−C6−14アリールアミノ、(18)ホルミル、
    カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル−カルボ
    ニル、C3−6シクロアルキル−カルボニル、C 1−6
    アルコキシ−カルボニル、C6−14アリール−カルボ
    ニル、C7−16アラルキル−カルボニル、C6−14
    アリールオキシ−カルボニル、C7−16アラルキルオ
    キシ−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子
    及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含
    む5又は6員複素環カルボニル、モノ−C1−6アルキ
    ル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイ
    ル、C6−14アリール−カルバモイル、チオカルバモ
    イル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子
    から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員
    複素環カルバモイル、C1−6アルキルスルホニル、C
    6−14アリールスルホニル、C1−6アルキルスルフ
    ィニル及びC6−14アリールスルフィニルから選ばれ
    るアシル、(19)ホルミルアミノ、C1−6アルキル−
    カルボキサミド、C6−14アリール−カルボキサミ
    ド、C1−6アルコキシ−カルボキサミド、C1−6
    ルキルスルホニルアミノ及びC6−14アリールスルホ
    ニルアミノから選ばれるアシルアミノ、(20)C1−6
    アルキル−カルボニルオキシ、C −14アリール−カ
    ルボニルオキシ、C1−6アルコキシ−カルボニルオキ
    シ、モノ−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ、ジ
    −C1−6アルキル−カルバモイルオキシ、C6−14
    アリール−カルバモイルオキシ及びニコチノイルオキシ
    から選ばれるアシルオキシ、(21)C1−6アルキル、
    6−14アリール及び炭素原子以外に窒素原子,硫黄
    原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4
    個含む5ないし10員芳香族複素環基から選ばれる置換
    基を1ないし3個有していてもよい5ないし7員飽和環
    状アミノ、(22)炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及
    び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む
    5ないし10員芳香族複素環基、(23)スルホ及び(2
    4)C6−14アリールオキシから選ばれる置換基を1
    ないし5個それぞれ有していてもよいベンゼン環を;B
    環が(i)ハロゲン又は(ii)(1)ハロゲン、(2)C
    1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、(4)シア
    ノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキ
    ル、(6)ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケ
    ニル、(7)ハロゲン化されていてもよいC2−6アル
    キニル、(8)ハロゲン化されていてもよいC3−6
    クロアルキル、(9)C6−14アリール、(10)ハロ
    ゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、(11)ハ
    ロゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ又はメ
    ルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モ
    ノ−C 1−6アルキルアミノ、(15)モノ−C6−14
    アリールアミノ、(16)ジ−C 1−6アルキルアミノ、
    (17)ジ−C6−14アリールアミノ、(18)ホルミ
    ル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル−カ
    ルボニル、C3−6シクロアルキル−カルボニル、C
    1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14アリール−
    カルボニル、C7−16アラルキル−カルボニル、C
    6−14アリールオキシ−カルボニル、C7−16アラ
    ルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子,
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
    し4個含む5又は6員複素環カルボニル、モノ−C
    1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル
    −カルバモイル、C6−14アリール−カルバモイル、
    チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子
    及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含
    む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6アルキルス
    ルホニル、C6−14アリールスルホニル、C1−6
    ルキルスルフィニル及びC6−1 アリールスルフィニ
    ルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミノ、C
    1−6アルキル−カルボキサミド、C6−14アリール
    −カルボキサミド、C1−6アルコキシ−カルボキサミ
    ド、C1−6アルキルスルホニルアミノ及びC6−14
    アリールスルホニルアミノから選ばれるアシルアミノ、
    (20)C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C
    6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6アルコ
    キシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキル−カ
    ルバモイルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カルバモイ
    ルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオキシ及
    びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキシ、(2
    1)C1−6アルキル、C6−14アリール及び炭素原
    子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
    ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複
    素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有していても
    よい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原子以外
    に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
    原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環
    基、(23)スルホ及び(24)C −14アリールオキシ
    から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有していて
    もよいC1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C
    2−6アルキニル基、C −6シクロアルキル基若しく
    はC6−14アリール基で、置換されていてもよい5な
    いし7員含窒素複素環を;C環が式 【化7】 で表わされる基の他に更にハロゲン、ハロゲン化されて
    いてもよいC1−6アルキル、ハロゲン化されていても
    よいC1−6アルコキシ及びハロゲン化されていてもよ
    いC1−6アルキルチオから選ばれる置換基を有してい
    てもよいベンゼン環を示し; (ii)WがWbのとき、Rが(1)ハロゲン、(2)C
    1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、(4)シア
    ノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキ
    ル、(6)ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケ
    ニル、(7)ハロゲン化されていてもよいC −6アル
    キニル、(8)ハロゲン化されていてもよいC3−6
    クロアルキル、(9)C6−14アリール、(10)ハロ
    ゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、(11)ハ
    ロゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ又はメ
    ルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モ
    ノ−C1−6アルキルアミノ、(15)モノ−C6−14
    アリールアミノ、(16)ジ−C1−6アルキルアミノ、
    (17)ジ−C6−14アリールアミノ、(18)ホルミ
    ル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル−カ
    ルボニル、C3−6シクロアルキル−カルボニル、C
    1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14アリール−
    カルボニル、C7−16アラルキル−カルボニル、C
    6−14アリールオキシ−カルボニル、C7−16アラ
    ルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子,
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
    し4個含む5又は6員複素環カルボニル、モノ−C
    1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル
    −カルバモイル、C6−14アリール−カルバモイル、
    チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子
    及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含
    む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6アルキルス
    ルホニル、C6−14アリールスルホニル、C1−6
    ルキルスルフィニル及びC6−14アリールスルフィニ
    ルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミノ、C
    1−6アルキル−カルボニルアミノ、C6−14アリー
    ル−カルボニルアミノ、C1−6アルコキシ−カルボニ
    ルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ及びC
    6−14アリールスルホニルアミノから選ばれるアシル
    アミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニルオキシ、
    6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6アル
    コキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキル−
    カルバモイルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カルバモ
    イルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオキシ
    及びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキシ、
    (21)C1−6アルキル、C6−14アリール及び炭素
    原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれ
    るヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族
    複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有していて
    もよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原子以
    外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテ
    ロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環
    基、(23)スルホ及び(24)C6−14アリールオキ
    シ、から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有して
    いてもよいC6−14アリールを;Rが(1)ハロゲ
    ン、(2)C1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、
    (4)シアノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC
    1−6アルキル、(6)ハロゲン化されていてもよいC
    2−6アルケニル、(7)ハロゲン化されていてもよい
    −6アルキニル、(8)ハロゲン化されていてもよ
    いC3−6シクロアルキル、(9)C6−14アリー
    ル、(10)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコ
    キシ、(11)ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
    キルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)ア
    ミノ、(14)モノ−C1−6アルキルアミノ、(15)モ
    ノ−C6−14アリールアミノ、(16)ジ−C1−6
    ルキルアミノ、(17)ジ−C6−14アリールアミノ、
    (18)ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6
    アルキル−カルボニル、C3−6シクロアルキル−カル
    ボニル、C 1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14
    アリール−カルボニル、C7−16アラルキル−カルボ
    ニル、C6−14アリールオキシ−カルボニル、C
    7−16アラルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外
    に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
    原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルボニル、
    モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6
    アルキル−カルバモイル、C6−14アリール−カルバ
    モイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
    し4個含む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6
    ルキルスルホニル、C6−14アリールスルホニル、C
    1−6アルキルスルフィニル及びC6−14アリールス
    ルフィニルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミ
    ノ、C1−6アルキル−カルボニルアミノ、C6−14
    アリール−カルボニルアミノ、C1−6アルコキシ−カ
    ルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ及
    びC6−14アリールスルホニルアミノから選ばれるア
    シルアミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニルオキ
    シ、C6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6
    アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキ
    ル−カルバモイルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カル
    バモイルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオ
    キシ及びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキ
    シ、(21)C1−6アルキル、C6−14アリール及び
    炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
    ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳
    香族複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有して
    いてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原
    子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
    ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複
    素環基、(23)スルホ及び(24)C6−14アリールオ
    キシ、から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有し
    ていてもよいC6−14アリール基又は炭素原子以外に
    窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原
    子を1ないし4個含む5ないし14員芳香族複素環基を
    1ないし3個有し、かつ更に置換基として、(1)ハロ
    ゲン、(2)C1−3アルキレンジオキシ、(3)ニト
    ロ、(4)シアノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC
    1−6アルキル、(6)ハロゲン化されていてもよいC
    2−6アルケニル、(7)ハロゲン化されていてもよい
    2−6アルキニル、(8)ハロゲン化されていてもよ
    いC3−6シクロアルキル、(9)C6−14アリー
    ル、(10)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコ
    キシ、(11)ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
    キルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)ア
    ミノ、(14)モノ−C1−6アルキルアミノ、(15)モ
    ノ−C6−14アリールアミノ、(16)ジ−C1−6
    ルキルアミノ、(17)ジ−C6−14アリールアミノ、
    (18)ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6
    アルキル−カルボニル、C3−6シクロアルキル−カル
    ボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14
    アリール−カルボニル、C7−16アラルキル−カルボ
    ニル、C6−14アリールオキシ−カルボニル、C
    7−16アラルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外
    に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
    原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルボニル、
    モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6
    アルキル−カルバモイル、C6−14アリール−カルバ
    モイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
    し4個含む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6
    ルキルスルホニル、C6− 14アリールスルホニル、C
    1−6アルキルスルフィニル及びC6−14アリールス
    ルフィニルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミ
    ノ、C1−6アルキル−カルボニルアミノ、C6−14
    アリール−カルボニルアミノ、C1−6アルコキシ−カ
    ルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ及
    びC6−14アリールスルホニルアミノから選ばれるア
    シルアミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニルオキ
    シ、C6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6
    アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキ
    ル−カルバモイルオキシ、ジ−C 1−6アルキル−カル
    バモイルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオ
    キシ及びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキ
    シ、(21)C1−6アルキル、C6−14アリール及び
    炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
    ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳
    香族複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有して
    いてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原
    子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
    ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複
    素環基、(23)スルホ及び(24)C6− 14アリールオ
    キシ、から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有し
    ていてもよいC1−6アルキル基、C2−6アルケニル
    基、C2−6アルキニル基又はC 3−6シクロアルキル
    基、又は(ii)(1)ハロゲン、(2)C1−3アルキレ
    ンジオキシ、(3)ニトロ、(4)シアノ、(5)ハロゲ
    ン化されていてもよいC1−6アルキル、(6)ハロゲ
    ン化されていてもよいC2−6アルケニル、(7)ハロ
    ゲン化されていてもよいC −6アルキニル、(8)ハ
    ロゲン化されていてもよいC3−6シクロアルキル、
    (9)C6−14アリール、(10)ハロゲン化されてい
    てもよいC1−6アルコキシ、(11)ハロゲン化されて
    いてもよいC1−6アルキルチオ又はメルカプト、(1
    2)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モノ−C1−6
    アルキルアミノ、(15)モノ−C6−14アリールアミ
    ノ、(16)ジ−C1−6アルキルアミノ、(17)ジ−C
    6−14アリールアミノ、(18)ホルミル、カルボキ
    シ、カルバモイル、C1−6アルキル−カルボニル、C
    3−6シクロアルキル−カルボニル、C 1−6アルコキ
    シ−カルボニル、C6−14アリール−カルボニル、C
    7−16アラルキル−カルボニル、C6−14アリール
    オキシ−カルボニル、C7−16アラルキルオキシ−カ
    ルボニル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素
    原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は
    6員複素環カルボニル、モノ−C1−6アルキル−カル
    バモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C
    6−14アリール−カルバモイル、チオカルバモイル、
    炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
    ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環
    カルバモイル、C1−6アルキルスルホニル、C
    6−14アリールスルホニル、C1−6アルキルスルフ
    ィニル及びC6−14アリールスルフィニルから選ばれ
    るアシル、(19)ホルミルアミノ、C1−6アルキル−
    カルボニルアミノ、C6−14アリール−カルボニルア
    ミノ、C1−6アルコキシ−カルボニルアミノ、C
    1−6アルキルスルホニルアミノ及びC6−14アリー
    ルスルホニルアミノから選ばれるアシルアミノ、(20)
    1−6アルキル−カルボニルオキシ、C6−14アリ
    ール−カルボニルオキシ、C1−6アルコキシ−カルボ
    ニルオキシ、モノ−C1−6アルキル−カルバモイルオ
    キシ、ジ−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ、C
    6−14アリール−カルバモイルオキシ及びニコチノイ
    ルオキシから選ばれるアシルオキシ、(21)C1−6
    ルキル、C6−14アリール及び炭素原子以外に窒素原
    子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1
    ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環基から選ば
    れる置換基を1ないし3個有していてもよい5ないし7
    員飽和環状アミノ、(22)炭素原子以外に窒素原子,硫
    黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし
    4個含む5ないし10員芳香族複素環基、(23)スルホ
    及び(24)C6−14アリールオキシ、から選ばれる置
    換基を1ないし5個それぞれ有していてもよいC
    6−14アリール又は炭素原子以外に窒素原子,硫黄原
    子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個
    含む5ないし14員芳香族複素環基を1ないし3個有す
    る、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6
    ルキル−カルボニル、C3− シクロアルキル−カルボ
    ニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14
    リール−カルボニル、C7−16アラルキル−カルボニ
    ル、C6−14アリールオキシ−カルボニル、C
    7−16アラルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外
    に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
    原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルボニル、
    モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6
    アルキル−カルバモイル、C6−14アリール−カルバ
    モイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
    し4個含む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6
    ルキルスルホニル、C6−14アリールスルホニル、C
    1−6アルキルスルフィニル及びC6−14アリールス
    ルフィニルから選ばれるアシル基を;Rが(i)水素
    原子、(ii)C1−6アルキル基又は(iii)ホルミ
    ル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル−カ
    ルボニル、C3−6シクロアルキル−カルボニル、C
    1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14アリール−
    カルボニル、C7−16アラルキル−カルボニル、C
    6−14アリールオキシ−カルボニル、C7−16アラ
    ルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子,
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
    し4個含む5又は6員複素環カルボニル、モノ−C
    1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル
    −カルバモイル、C6−14アリール−カルバモイル、
    チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子
    及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含
    む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6アルキルス
    ルホニル、C −14アリールスルホニル、C1−6
    ルキルスルフィニル及びC6−14アリールスルフィニ
    ルから選ばれるアシル基を;C環は式−NR(R
    で表わされる基の他に更に、(1)ハロゲン、(2)C
    1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、(4)シア
    ノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキ
    ル、(6)ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケ
    ニル、(7)ハロゲン化されていてもよいC2−6アル
    キニル、(8)ハロゲン化されていてもよいC3−6
    クロアルキル、(9)C6−14アリール、(10)ハロ
    ゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、(11)ヒ
    ドロキシ、(12)アミノ、(13)モノ−C1−6アルキ
    ルアミノ、(14)モノ−C6−14アリールアミノ、
    (15)ジ−C1−6アルキルアミノ、(16)ジ−C
    6−14アリールアミノ、(17)ホルミル、カルボキ
    シ、カルバモイル、C1−6アルキル−カルボニル、C
    3−6シクロアルキル−カルボニル、C1−6アルコキ
    シ−カルボニル、C6−14アリール−カルボニル、C
    7−16アラルキル−カルボニル、C 6−14アリール
    オキシ−カルボニル、C7−16アラルキルオキシ−カ
    ルボニル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素
    原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は
    6員複素環カルボニル、モノ−C1−6アルキル−カル
    バモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C
    6−14アリール−カルバモイル、チオカルバモイル、
    炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
    ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環
    カルバモイル、C −6アルキルスルホニル、C
    6−14アリールスルホニル、C1−6アルキルスルフ
    ィニル及びC6−14アリールスルフィニルから選ばれ
    るアシル、(18)ホルミルアミノ、C1−6アルキル−
    カルボキサミド、C6−14アリール−カルボキサミ
    ド、C1−6アルコキシ−カルボキサミド、C1−6
    ルキルスルホニルアミノ及びC6−14アリールスルホ
    ニルアミノから選ばれるアシルアミノ、(19)C1−6
    アルキル、C6−14アリール及び炭素原子以外に窒素
    原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を
    1ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環基から選
    ばれる置換基を1ないし3個有していてもよい5ないし
    7員飽和環状アミノ、(20)炭素原子以外に窒素原子,
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
    し4個含む5ないし10員芳香族複素環基及び(21)ス
    ルホから選ばれる置換基を1ないし3個有していてもよ
    いベンゼン環である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R及びRが、同一又は異なって、水
    素原子又は置換基を有していてもよいC1−6アルキル
    基、あるいはRとRが隣接する炭素原子と共に置換
    基を有していてもよい3ないし8員複素環を形成する請
    求項2記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R及びRがそれぞれC1−6アルキ
    ル基である請求項2記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R3aが置換基を有していてもよいC
    6−14アリール基である請求項2記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R3aがC1−6アルキル又はハロゲン
    原子を有していてもよいフェニル基である請求項2記載
    の化合物。
  9. 【請求項9】 A環がハロゲン、C1−6アルキル、C
    1−6アルコキシ及びC1−6アルキレンジオキシから
    選ばれる置換基を有していてもよいベンゼン環である請
    求項2記載の化合物。
  10. 【請求項10】 B環がC1−6アルキルで置換されて
    いてもよい5ないし7員含窒素複素環である請求項2記
    載の化合物。
  11. 【請求項11】 C環が更にC1−6アルキル又はC
    1−6アルコキシで置換されていてもよいベンゼン環で
    ある請求項2記載の化合物。
  12. 【請求項12】 式 【化8】 〔式中、各記号は請求項2記載と同意義を示す。〕で表
    される基が式 【化9】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
    子、ハロゲン又は置換基を有していてもよい炭化水素基
    を、A環は請求項2記載と同意義を示す。〕で表される
    基である請求項2記載の化合物。
  13. 【請求項13】 式 【化10】 〔式中、各記号は請求項2記載と同意義を示す。〕で表
    される基が式 【化11】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
    子、ハロゲン又は置換基を有していてもよい炭化水素基
    を、A環は請求項2記載と同意義を示す。〕で表される
    基である請求項2記載の化合物。
  14. 【請求項14】 R及びRが水素原子、A環がハロ
    ゲン、C1−6アルコキシ及びC1−6アルキレンジオ
    キシから選ばれる1ないし2個の置換基を有していても
    よいベンゼン環である請求項12又は13記載の化合
    物。
  15. 【請求項15】 式 【化12】 〔式中、各記号は請求項2記載と同意義を示す。〕で表
    される基のC環上の置換位置がベンゾフラン環又はジ
    ヒドロベンゾフラン環の5位である請求項2記載の化合
    物。
  16. 【請求項16】 R及びRがそれぞれC1−6アル
    キル基で、R3aがC1−6アルキル又はハロゲン原子
    を有していてもよいフェニル基で、A環がハロゲン、C
    1−6アルキル、C1−6アルコキシ及びC1−6アル
    キレンジオキシから選ばれる置換基を有していてもよい
    ベンゼン環で、B環がC1−6アルキルで置換されてい
    てもよい5ないし7員含窒素複素環で、C環が更にC
    1−6アルキル又はC1−6アルコキシで置換されてい
    てもよいベンゼン環で、式 【化13】 〔式中、各記号は請求項2記載と同意義を示す。〕で表
    される基が式 【化14】 〔式中、A環がハロゲン、C1−6アルコキシ及びC
    1−6アルキレンジオキシから選ばれる1ないし2個の
    置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。〕で表さ
    れる基である請求項2記載の化合物。
  17. 【請求項17】 (i)2−[2,2,4,6,7−ペン
    タメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒ
    ドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソインドリン、
    (ii)5,6−ジメトキシ−2−[2,2,4,6,7−
    ペンタメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−
    ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]イソインドリ
    ン、(iii)5,6−ジメトキシ−2−[3−(4−イソ
    プロピルフェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチ
    ル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]
    イソインドリン、(iv)6−[3−(4−イソプロピルフ
    ェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3
    −ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]−6,7−
    ジヒドロ−5H−[1,3]ジオキソロ[4,5−f]
    イソインドール、(v)6−[2,2,4,6,7−ペン
    タメチル−3−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒ
    ドロ−1−ベンゾフラン−5−イル]−6H−[1,
    3]ジオキソロ[4,5−f]イソインドールまたは(v
    i)6−(2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−フェ
    ニル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イ
    ル)−6、7−ジヒドロ−5H−[1,3]ジオキソロ
    [4,5−f]イソインドール。
  18. 【請求項18】 A環がハロゲン、C1−3アルキレン
    ジオキシ、ニトロ、シアノ、ハロゲン化されていてもよ
    いC1−6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC
    2−6アルケニル、ハロゲン化されていてもよいC
    2−6アルキニル、ハロゲン化されていてもよいC
    3−6シクロアルキル、C6−14アリール、ハロゲン
    化されていてもよいC1−6アルコキシ、ヒドロキシ、
    アミノ、モノ−C 1−6アルキルアミノ、モノ−C
    6−14アリールアミノ、ジ−C1−6アルキルアミ
    ノ、ジ−C6−14アリールアミノ、アシル、アシルア
    ミノ、置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環状
    アミノ、5ないし10員芳香族複素環基及びスルホから
    選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいベン
    ゼン環である請求項3記載の化合物。
  19. 【請求項19】 R及びRが、同一又は異なって、
    (i)水素原子、(ii)(1)ハロゲン、(2)C1−3
    アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、(4)シアノ、
    (5)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、
    (6)ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケニ
    ル、(7)ハロゲン化されていてもよいC2− アルキ
    ニル、(8)ハロゲン化されていてもよいC3−6シク
    ロアルキル、(9)C6−14アリール、(10)ハロゲ
    ン化されていてもよいC1−6アルコキシ、(11)ハロ
    ゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ又はメル
    カプト、(12)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モノ
    −C1−6アルキルアミノ、(15)モノ−C6−14
    リールアミノ、(16)ジ−C1−6アルキルアミノ、
    (17)ジ−C6−14アリールアミノ、(18)ホルミ
    ル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル−カ
    ルボニル、C3−6シクロアルキル−カルボニル、C
    1− アルコキシ−カルボニル、C6−14アリール−
    カルボニル、C7−16アラルキル−カルボニル、C
    6−14アリールオキシ−カルボニル、C7−16アラ
    ルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子,
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
    し4個含む5又は6員複素環カルボニル、モノ−C
    1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル
    −カルバモイル、C −14アリール−カルバモイル、
    チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子
    及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含
    む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6アルキルス
    ルホニル、C6−14アリールスルホニル、C1−6
    ルキルスルフィニル及びC6−14アリールスルフィニ
    ルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミノ、C
    1−6アルキル−カルボキサミド、C 6−14アリール
    −カルボキサミド、C1−6アルコキシ−カルボキサミ
    ド、C 1−6アルキルスルホニルアミノ及びC6−14
    アリールスルホニルアミノから選ばれるアシルアミノ、
    (20)C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C6−1
    アリール−カルボニルオキシ、C1−6アルコキシ−
    カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキル−カルバモ
    イルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カルバモイルオキ
    シ、C6−14アリール−カルバモイルオキシ及びニコ
    チノイルオキシから選ばれるアシルオキシ、(21)C
    1−6アルキル、C6−14アリール及び炭素原子以外
    に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
    原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環基
    から選ばれる置換基を1ないし3個有していてもよい5
    ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原子以外に窒素
    原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を
    1ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環基、(2
    3)スルホ及び(24)C6−14アリールオキシ、から
    選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有していてもよ
    いC1−6アルキル基、C 2−6アルケニル基、C
    2−6アルキニル基、C3−6シクロアルキル基又はC
    6−14アリール基;又は(iii)(1)ハロゲン、
    (2)C1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、
    (4)シアノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC
    1−6アルキル、(6)ハロゲン化されていてもよいC
    2−6アルケニル、(7)ハロゲン化されていてもよい
    2−6アルキニル、(8)ハロゲン化されていてもよ
    いC3−6シクロアルキル、(9)C6−14アリー
    ル、(10)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコ
    キシ、(11)ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
    キルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)ア
    ミノ、(14)モノ−C1−6アルキルアミノ、(15)モ
    ノ−C6−14アリールアミノ、(16)ジ−C1−6
    ルキルアミノ、(17)ジ−C6−14アリールアミノ、
    (18)ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6
    アルキル−カルボニル、C3−6シクロアルキル−カル
    ボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14
    アリール−カルボニル、C7−1 アラルキル−カルボ
    ニル、C6−14アリールオキシ−カルボニル、C
    7−1 アラルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外
    に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
    原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルボニル、
    モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6
    アルキル−カルバモイル、C6−14アリール−カルバ
    モイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
    し4個含む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6
    ルキルスルホニル、C6−14アリールスルホニル、C
    1−6アルキルスルフィニル及びC6−14アリールス
    ルフィニルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミ
    ノ、C1−6アルキル−カルボニルアミノ、C6−14
    アリール−カルボニルアミノ、C1−6アルコキシ−カ
    ルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ及
    びC6−14アリールスルホニルアミノから選ばれるア
    シルアミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニルオキ
    シ、C6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6
    アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキ
    ル−カルバモイルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カル
    バモイルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオ
    キシ及びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキ
    シ、(21)C1−6アルキル、C6−14アリール及び
    炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
    ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳
    香族複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有して
    いてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原
    子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
    ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複
    素環基、(23)スルホ及び(24)C6−14アリールオ
    キシ、から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有し
    ていてもよい炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸
    素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5な
    いし14員複素環基を示すか、あるいは(iv)RとR
    が隣接する炭素原子と共に、(1)ハロゲン、(2)C
    1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、(4)シア
    ノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキ
    ル、(6)ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケ
    ニル、(7)ハロゲン化されていてもよいC2−6アル
    キニル、(8)ハロゲン化されていてもよいC3−6
    クロアルキル、(9)C6−14アリール、(10)ハロ
    ゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、(11)ハ
    ロゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ又はメ
    ルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)アミノ、(14)モ
    ノ−C1−6アルキルアミノ、(15)モノ−C6−14
    アリールアミノ、(16)ジ−C1−6アルキルアミノ、
    (17)ジ−C6−14アリールアミノ、(18)ホルミ
    ル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル−カ
    ルボニル、C 3−6シクロアルキル−カルボニル、C
    1−6アルコキシ−カルボニル、C6− 14アリール−
    カルボニル、C7−16アラルキル−カルボニル、C
    6−14アリールオキシ−カルボニル、C7−16アラ
    ルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子,
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
    し4個含む5又は6員複素環カルボニル、モノ−C
    1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル
    −カルバモイル、チオカルバモイル、C6−14アリー
    ル−カルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子
    及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含
    む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6アルキルス
    ルホニル、C6−14アリールスルホニル、C1−6
    ルキルスルフィニル及びC6−14アリールスルフィニ
    ルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミノ、C
    1−6アルキル−カルボニルアミノ、C6−14アリー
    ル−カルボニルアミノ、C1−6アルコキシ−カルボニ
    ルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ及びC
    6−14アリールスルホニルアミノから選ばれるアシル
    アミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニルオキシ、
    6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6アル
    コキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキル−
    カルバモイルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カルバモ
    イルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオキシ
    及びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキシ、
    (21)C1−6アルキル、C6−14アリール及び炭素
    原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれ
    るヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族
    複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有していて
    もよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原子以
    外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテ
    ロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環
    基、(23)スルホ及び(24)C6−14アリールオキ
    シ、から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有して
    いてもよいC3−8シクロアルカン又は炭素原子以外に
    窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原
    子を1ないし4個含む3ないし8員複素環を形成し;R
    が(1)ハロゲン、(2)C1−3アルキレンジオキ
    シ、(3)ニトロ、(4)シアノ、(5)ハロゲン化され
    ていてもよいC1−6アルキル、(6)ハロゲン化され
    ていてもよいC2−6アルケニル、(7)ハロゲン化さ
    れていてもよいC −6アルキニル、(8)ハロゲン化
    されていてもよいC3−6シクロアルキル、(9)C
    6−14アリール、(10)ハロゲン化されていてもよい
    1−6アルコキシ、(11)ハロゲン化されていてもよ
    いC1−6アルキルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロ
    キシ、(13)アミノ、(14)モノ−C1−6アルキルア
    ミノ、(15)モノ−C6−14アリールアミノ、(16)
    ジ−C1−6アルキルアミノ、(17)ジ−C6−14
    リールアミノ、(18)ホルミル、カルボキシ、カルバモ
    イル、C1−6アルキル−カルボニル、C3−6シクロ
    アルキル−カルボニル、C 1−6アルコキシ−カルボニ
    ル、C6−14アリール−カルボニル、C7−16アラ
    ルキル−カルボニル、C6−14アリールオキシ−カル
    ボニル、C7−16アラルキルオキシ−カルボニル、炭
    素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ば
    れるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カ
    ルボニル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ
    −C1−6アルキル−カルバモイル、C6−14アリー
    ル−カルバモイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に
    窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原
    子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルバモイル、
    1−6アルキルスルホニル、C6−14アリールスル
    ホニル、C1−6アルキルスルフィニル及びC6−14
    アリールスルフィニルから選ばれるアシル、(19)ホル
    ミルアミノ、C1−6アルキル−カルボニルアミノ、C
    6−14アリール−カルボニルアミノ、C1−6アルコ
    キシ−カルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル
    アミノ及びC6−14アリールスルホニルアミノから選
    ばれるアシルアミノ、(20)C1−6アルキル−カルボ
    ニルオキシ、C6−14アリール−カルボニルオキシ、
    1−6アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C
    1−6アルキル−カルバモイルオキシ、ジ−C1−6
    ルキル−カルバモイルオキシ、C6−14アリール−カ
    ルバモイルオキシ及びニコチノイルオキシから選ばれる
    アシルオキシ、(21)C1−6アルキル、C6−14
    リール及び炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素
    原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ない
    し10員芳香族複素環基から選ばれる置換基を1ないし
    3個有していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、
    (22)炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子
    から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし1
    0員芳香族複素環基、(23)スルホ及び(24)C
    6−14アリールオキシ、から選ばれる置換基を1ない
    し5個それぞれ有していてもよいC6−14アリール;
    が、(1)ハロゲン、(2)C1−3アルキレンジオ
    キシ、(3)ニトロ、(4)シアノ、(5)ハロゲン化さ
    れていてもよいC1−6アルキル、(6)ハロゲン化さ
    れていてもよいC2−6アルケニル、(7)ハロゲン化
    されていてもよいC 2−6アルキニル、(8)ハロゲン
    化されていてもよいC3−6シクロアルキル、(9)C
    6−14アリール、(10)ハロゲン化されていてもよい
    1−6アルコキシ、(11)ハロゲン化されていてもよ
    いC1−6アルキルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロ
    キシ、(13)アミノ、(14)モノ−C1−6アルキルア
    ミノ、(15)モノ−C6−14アリールアミノ、(16)
    ジ−C1−6アルキルアミノ、(17)ジ−C6−14
    リールアミノ、(18)ホルミル、カルボキシ、カルバモ
    イル、C1−6アルキル−カルボニル、C3−6シクロ
    アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニ
    ル、C6−14アリール−カルボニル、C7−1 アラ
    ルキル−カルボニル、C6−14アリールオキシ−カル
    ボニル、C7−1 アラルキルオキシ−カルボニル、炭
    素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ば
    れるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カ
    ルボニル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ
    −C1−6アルキル−カルバモイル、C6−14アリー
    ル−カルバモイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に
    窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原
    子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルバモイル、
    1−6アルキルスルホニル、C6−14アリールスル
    ホニル、C1−6アルキルスルフィニル及びC6−14
    アリールスルフィニルから選ばれるアシル、(19)ホル
    ミルアミノ、C1−6アルキル−カルボニルアミノ、C
    6−14アリール−カルボニルアミノ、C1−6アルコ
    キシ−カルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル
    アミノ及びC6−14アリールスルホニルアミノから選
    ばれるアシルアミノ、(20)C1−6アルキル−カルボ
    ニルオキシ、C6−14アリール−カルボニルオキシ、
    1−6アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C
    1−6アルキル−カルバモイルオキシ、ジ−C1−6
    ルキル−カルバモイルオキシ、C6−14アリール−カ
    ルバモイルオキシ及びニコチノイルオキシから選ばれる
    アシルオキシ、(21)C1−6アルキル、C6−14
    リール及び炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素
    原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ない
    し10員芳香族複素環基から選ばれる置換基を1ないし
    3個有していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、
    (22)炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子
    から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし1
    0員芳香族複素環基、(23)スルホ及び(24)C
    6−14アリールオキシ、から選ばれる置換基を1ない
    し5個それぞれ有していてもよいC6−14アリール基
    又は炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子か
    ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし14
    員芳香族複素環基を1ないし3個有し、かつ更に置換基
    として、(1)ハロゲン、(2)C1−3アルキレンジオ
    キシ、(3)ニトロ、(4)シアノ、(5)ハロゲン化さ
    れていてもよいC1−6アルキル、(6)ハロゲン化さ
    れていてもよいC2−6アルケニル、(7)ハロゲン化
    されていてもよいC2−6アルキニル、(8)ハロゲン
    化されていてもよいC3−6シクロアルキル、(9)C
    6−14アリール、(10)ハロゲン化されていてもよい
    1−6アルコキシ、(11)ハロゲン化されていてもよ
    いC1−6アルキルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロ
    キシ、(13)アミノ、(14)モノ−C1−6アルキルア
    ミノ、(15)モノ−C6−14アリールアミノ、(16)
    ジ−C1−6アルキルアミノ、(17)ジ−C6−14
    リールアミノ、(18)ホルミル、カルボキシ、カルバモ
    イル、C1−6アルキル−カルボニル、C3−6シクロ
    アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニ
    ル、C6−14アリール−カルボニル、C7−16アラ
    ルキル−カルボニル、C6−14アリールオキシ−カル
    ボニル、C7−16アラルキルオキシ−カルボニル、炭
    素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ば
    れるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カ
    ルボニル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ
    −C1−6アルキル−カルバモイル、C6−14アリー
    ル−カルバモイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に
    窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原
    子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルバモイル、
    1−6アルキルスルホニル、C6− 14アリールスル
    ホニル、C1−6アルキルスルフィニル及びC6−14
    アリールスルフィニルから選ばれるアシル、(19)ホル
    ミルアミノ、C1−6アルキル−カルボニルアミノ、C
    6−14アリール−カルボニルアミノ、C1−6アルコ
    キシ−カルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル
    アミノ及びC6−14アリールスルホニルアミノから選
    ばれるアシルアミノ、(20)C1−6アルキル−カルボ
    ニルオキシ、C6−14アリール−カルボニルオキシ、
    1−6アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C
    1−6アルキル−カルバモイルオキシ、ジ−C 1−6
    ルキル−カルバモイルオキシ、C6−14アリール−カ
    ルバモイルオキシ及びニコチノイルオキシから選ばれる
    アシルオキシ、(21)C1−6アルキル、C6−14
    リール及び炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素
    原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ない
    し10員芳香族複素環基から選ばれる置換基を1ないし
    3個有していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、
    (22)炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子
    から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし1
    0員芳香族複素環基、(23)スルホ及び(24)C6−
    14アリールオキシ、から選ばれる置換基を1ないし5
    個それぞれ有していてもよいC1−6アルキル基、C
    2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基又はC
    3−6シクロアルキル基、又は(ii)(1)ハロゲン、
    (2)C1−3アルキレンジオキシ、(3)ニトロ、
    (4)シアノ、(5)ハロゲン化されていてもよいC
    1−6アルキル、(6)ハロゲン化されていてもよいC
    2−6アルケニル、(7)ハロゲン化されていてもよい
    −6アルキニル、(8)ハロゲン化されていてもよ
    いC3−6シクロアルキル、(9)C6−14アリー
    ル、(10)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコ
    キシ、(11)ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
    キルチオ又はメルカプト、(12)ヒドロキシ、(13)ア
    ミノ、(14)モノ−C1−6アルキルアミノ、(15)モ
    ノ−C6−14アリールアミノ、(16)ジ−C1−6
    ルキルアミノ、(17)ジ−C6−14アリールアミノ、
    (18)ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、C1−6
    アルキル−カルボニル、C3−6シクロアルキル−カル
    ボニル、C 1−6アルコキシ−カルボニル、C6−14
    アリール−カルボニル、C7−16アラルキル−カルボ
    ニル、C6−14アリールオキシ−カルボニル、C
    7−16アラルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外
    に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ
    原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルボニル、
    モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6
    アルキル−カルバモイル、C6−14アリール−カルバ
    モイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に窒素原子,
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
    し4個含む5又は6員複素環カルバモイル、C1−6
    ルキルスルホニル、C6−14アリールスルホニル、C
    1−6アルキルスルフィニル及びC6−14アリールス
    ルフィニルから選ばれるアシル、(19)ホルミルアミ
    ノ、C1−6アルキル−カルボニルアミノ、C6−14
    アリール−カルボニルアミノ、C1−6アルコキシ−カ
    ルボニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ及
    びC6−14アリールスルホニルアミノから選ばれるア
    シルアミノ、(20)C1−6アルキル−カルボニルオキ
    シ、C6−14アリール−カルボニルオキシ、C1−6
    アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1−6アルキ
    ル−カルバモイルオキシ、ジ−C1−6アルキル−カル
    バモイルオキシ、C6−14アリール−カルバモイルオ
    キシ及びニコチノイルオキシから選ばれるアシルオキ
    シ、(21)C1−6アルキル、C6−14アリール及び
    炭素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選
    ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳
    香族複素環基から選ばれる置換基を1ないし3個有して
    いてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、(22)炭素原
    子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
    ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳香族複
    素環基、(23)スルホ及び(24)C6−14アリールオ
    キシ、から選ばれる置換基を1ないし5個それぞれ有し
    ていてもよいC6−14アリール又は炭素原子以外に窒
    素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子
    を1ないし4個含む5ないし14員芳香族複素環基を1
    ないし3個有する、ホルミル、カルボキシ、カルバモイ
    ル、C1−6アルキル−カルボニル、C3− シクロア
    ルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニ
    ル、C6−14アリール−カルボニル、C7−16アラ
    ルキル−カルボニル、C6−14アリールオキシ−カル
    ボニル、C7−16アラルキルオキシ−カルボニル、炭
    素原子以外に窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ば
    れるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は6員複素環カ
    ルボニル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ
    −C1−6アルキル−カルバモイル、C6−14アリー
    ル−カルバモイル、チオカルバモイル、炭素原子以外に
    窒素原子,硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原
    子を1ないし4個含む5又は6員複素環カルバモイル、
    1−6アルキルスルホニル、C6−14アリールスル
    ホニル、C1−6アルキルスルフィニル及びC6−14
    アリールスルフィニルから選ばれるアシル基である請求
    項3記載の化合物。
  20. 【請求項20】 R及びRが、同一又は異なって、
    水素原子又は置換基を有していてもよいC1−6アルキ
    ル基、あるいはRとRが隣接する炭素原子と共に置
    換基を有していてもよい3ないし8員複素環を形成する
    請求項1記載の化合物。
  21. 【請求項21】 R及びRがそれぞれ水素原子又は
    1−6アルキル基である請求項1記載の化合物。
  22. 【請求項22】 R及びRがそれぞれ水素原子又は
    メチル基である請求項1記載の化合物。
  23. 【請求項23】 R及びRが隣接する炭素原子と共
    に 【化15】 (式中、Zは水素原子又はC1−6アルキル基を示す)
    で表わされる環を形成する請求項1記載の化合物。
  24. 【請求項24】 Rがハロゲン又はC1−6アルキル
    で置換されていてもよいフェニル基である請求項1記載
    の化合物。
  25. 【請求項25】 Rがフッ素、メチル又はイソプロピ
    ルで置換されていてもよいフェニル基である請求項1記
    載の化合物。
  26. 【請求項26】 式−NR(R)で表される基のA
    環上の置換位置がベンゾフラン環又はジヒドロベンゾフ
    ラン環の5位である請求項1記載の化合物。
  27. 【請求項27】 Rが(1)ハロゲン、C1−6アル
    コキシ又はC1−3アルキレンジオキシで置換されてい
    てもよい芳香族基で置換されたC1−6アルキル基又は
    (2)ハロゲン、C1−6アルコキシ又はC1−3アル
    キレンジオキシで置換されていてもよい芳香族基を含有
    するアシル基である請求項1記載の化合物。
  28. 【請求項28】 Rがフッ素、メトキシ又はメチレン
    ジオキシで置換されていてもよいベンジル基又はフェネ
    チル基である請求項1記載の化合物。
  29. 【請求項29】 Rが水素原子、C1−6アルキル基
    又はC1−6アルキル−カルボニル基である請求項1記
    載の化合物。
  30. 【請求項30】 Rが水素原子又はメチル基である請
    求項1記載の化合物。
  31. 【請求項31】 A環が更に1ないし3個のC1−6
    ルキルで置換されていてもよいベンゼン環である請求項
    1記載の化合物。
  32. 【請求項32】 A環が更に3個のメチルで置換された
    ベンゼン環である請求項1記載の化合物。
  33. 【請求項33】 R及びRが、同一又は異なって、
    水素原子又はC1− アルキル基、あるいはRとR
    が隣接する炭素原子と共にC1−6アルキルで置換され
    たピペリジン環を形成し;Rがハロゲン又はC1−6
    アルキルで置換されていもよいフェニル基;R
    (1)ハロゲン、C1−6アルコキシ又はC1−3アル
    キレンジオキシで置換されていてもよいC6−14アリ
    ール、チエニル又はピリジルで置換されたC1−6アル
    キル基又は(2)ハロゲン、C1−6アルコキシ又はC
    1−3アルキレンジオキシで置換されていてもよいC
    6−14アリール−カルボニル基、C 7−16アラルキ
    ル−カルボニル基、C6−14アリール−スルホニル
    基、ニコチノイル基又はテノイル基;Rが水素原子、
    1−6アルキル基又はC1−6アルキル−カルボニル
    基;及びA環が更に1ないし3個のC1−6アルキルで
    置換されたベンゼン環である請求項1記載の化合物。
  34. 【請求項34】 R及びRがそれぞれ水素原子又は
    1−3アルキル基;Rがハロゲン原子又はC1−6
    アルキルで置換されていもよいC6−14アリール基;
    がハロゲン原子、C1−6アルコキシ又はC1−3
    アルキレンジオキシで置換されていてもよいC7−15
    アラルキル基;Rが水素原子又はC1−6アルキル
    基;- - - が単結合;及びA環が更に3個のC1−6
    ルキルで置換されたベンゼン環である請求項1記載の化
    合物。
  35. 【請求項35】 R及びRがそれぞれメチル基;R
    がフッ素、メチル又はイソプロピルで置換されていも
    よいフェニル基;Rがフッ素、メトキシ又はメチレン
    ジオキシで置換されていてもよいベンジル又はフェネチ
    ル基;Rが水素原子又はメチル基;- - - は単結合;
    及びA環が更に3個のメチルで置換されたベンゼン環で
    ある請求項1記載の化合物。
  36. 【請求項36】 (i)N−(4−フルオロベンジル)−
    2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−フェニル−
    2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン、(i
    i)N−ベンジル−3−(4−イソプロピルフェニル)−
    2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ
    −1−ベンゾフラン−5−アミン、(iii)3−(4−イ
    ソプロピルフェニル)−N−(4−メトキシベンジル)
    −N,2,2,4,6,7−ヘキサメチル−2,3−ジ
    ヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミン、(iv)3−(4
    −イソプロピルフェニル)−N−[2−(4−メトキシ
    フェニル)エチル]−2,2,4,6,7−ペンタメチ
    ル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミ
    ン、(v)N−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イ
    ソプロピルフェニル)−2,2,4,6,7−ペンタメ
    チル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−アミ
    ン、(vi)N−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル
    メチル)−3−(4−イソプロピルフェニル)−2,
    2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1
    −ベンゾフラン−5−アミン、(vii)N−(4−フルオ
    ロベンジル)−3−(4−フルオロフェニル)−2,
    2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ−1
    −ベンゾフラン−5−アミン、(viii)N−(4−メトキ
    シベンジル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−3
    −(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
    ンゾフラン−5−アミン、(ix)N−(4−フルオロベン
    ジル)−2,2,4,6,7−ペンタメチル−3−(4
    −メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフ
    ラン−5−アミン、(x)3−(4−イソプロピルフェニ
    ル)−N−(4−メトキシベンジル)−2,4,6,7
    −テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−アミン、(xi)
    N−(4−フルオロベンジル)−3−(4−イソプロピ
    ルフェニル)−2,4,6,7−テトラメチル−1−ベ
    ンゾフラン−5−アミン、(xii)N−(4−フルオロベ
    ンジル)−3−(4−フルオロフェニル)−2,4,
    6,7−テトラメチル−1−ベンゾフラン−5−アミ
    ン、(xiii)N−(4−フルオロベンジル)−3−(4−
    イソプロピルフェニル)−1’,4,6,7−テトラメ
    チルスピロ[ベンゾフラン−2(3H),4’−ピペリ
    ジン]−5−アミンまたは(xiv)(+)−N−(4−フ
    ルオロベンジル)−3−(4−イソプロピルフェニル)
    −2,2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒド
    ロ−1−ベンゾフラン−5−アミン塩酸塩。
  37. 【請求項37】 請求項1記載の化合物のプロドラッ
    グ。
  38. 【請求項38】 式 【化16】 〔式中、各記号は請求項2記載と同意義を示す。〕で表
    される化合物又はその塩と式 【化17】 〔式中、L及びLは脱離基を、A環は請求項2記載
    と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩とを反
    応させるか、又は式 【化18】 〔式中、各記号は請求項3記載と同意義を示す。〕で表
    される化合物又はその塩と式R−L〔式中、Lは脱離
    基を、Rは請求項3記載と同意義を示す。〕で表され
    る化合物又はその塩とを反応させることを特徴とする請
    求項1記載の化合物の製造法。
  39. 【請求項39】 式 【化19】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
    子、置換基を有していてもよい炭化水素基又は置換基を
    有していてもよい複素環基を示すか、あるいはRとR
    が、隣接する炭素原子と共に置換基を有していてもよ
    い3ないし8員同素又は複素環を形成していてもよく、
    - - - は単結合又は二重結合を示し、Wは(i)式 【化20】 〔式中、A環は置換を有していてもよいベンゼン環を示
    し、B環はハロゲン又は置換基を有していてもよい炭化
    水素基で置換されていてもよい5ないし7員含窒素複素
    環を示す〕で表わされる基又は(ii)式 【化21】 〔式中、Rは(1)置換基を有していてもよい芳香族
    基で置換され、かつ更に置換基を有していてもよい脂肪
    族炭化水素基又は(2)置換基を有していてもよい芳香
    族基を含有するアシル基を示し、Rは水素原子、C
    1−6アルキル又はアシル基を示す〕で表される基を示
    し、WがWaのとき、Rは水素原子、置換基を有して
    いてもよい炭化水素基又は置換基を有していてもよい複
    素環基を示し、C環はWaで表される基の他に更にハロ
    ゲン、ハロゲン化されていてもよい低級アルキル、ハロ
    ゲン化されていてもよい低級アルコキシ及びハロゲン化
    されていてもよい低級アルキルチオから選ばれる置換基
    を有していてもよいベンゼン環を示し、WがWbのと
    き、Rは置換基を有していてもよいC6−14アリー
    ル基を示し、C環はWbで表される基の他に更に置換基
    を有していてもよいベンゼン環を示す。〕で表わされる
    化合物若しくはその塩またはそのプロドラッグを含有し
    てなる医薬組成物。
  40. 【請求項40】 神経変性抑制剤である請求項39記載
    の組成物。
  41. 【請求項41】 βアミロイド毒性抑制剤である請求項
    39載の組成物。
  42. 【請求項42】 神経栄養因子様作用剤である請求項3
    9記載の組成物。
  43. 【請求項43】 神経変性疾患予防・治療剤である請求
    項39記載の組成物。
  44. 【請求項44】 アルツハイマー病またはパーキンソン
    病の予防・治療剤である請求項39記載の組成物。
  45. 【請求項45】 式 【化22】 〔式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原
    子、置換基を有していてもよい炭化水素基又は置換基を
    有していてもよい複素環基を示すか、あるいはRとR
    が、隣接する炭素原子と共に置換基を有していてもよ
    い3ないし8員同素又は複素環を形成していてもよく、
    3aは水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素
    基又は置換基を有していてもよい複素環基を示し、- -
    - は単結合又は二重結合を示し、A環は置換基を有して
    いてもよいベンゼン環を示し、Ba環は置換基を有して
    いてもよい5ないし7員含窒素複素環を示し、Ca環は
    式 【化23】 (式中、各記号は前記と同意義を示す)で表される基の
    他に更に置換基を有していてもよいベンゼン環を示
    す。〕で表される化合物若しくはその塩又はそのプロド
    ラッグを含有してなる神経変性抑制剤。
  46. 【請求項46】 βアミロイド毒性抑制剤である請求項
    45記載の抑制剤。
  47. 【請求項47】 神経栄養因子様作用剤である請求項4
    5記載の抑制剤。
  48. 【請求項48】 神経変性疾患予防・治療剤である請求
    項45記載の抑制剤。
  49. 【請求項49】 アルツハイマー病またはパーキンソン
    病の予防・治療剤である請求項45記載の抑制剤。
  50. 【請求項50】 C環が、更にハロゲン、ハロゲン化
    されていてもよい低級アルキル、ハロゲン化されていて
    もよい低級アルコキシおよびハロゲン化されていてもよ
    い低級アルキルチオから選ばれる3個の置換基を有する
    ベンゼン環である請求項2記載の化合物。
  51. 【請求項51】 脳血管疾患の予防・治療剤である請求
    項39記載の組成物。
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