JP2002159887A - 静電付与式散布機 - Google Patents

静電付与式散布機

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JP2002159887A JP2000355977A JP2000355977A JP2002159887A JP 2002159887 A JP2002159887 A JP 2002159887A JP 2000355977 A JP2000355977 A JP 2000355977A JP 2000355977 A JP2000355977 A JP 2000355977A JP 2002159887 A JP2002159887 A JP 2002159887A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬液の噴霧が停止された時には、静電付与電
極への電力供給も自動的に停止される、静電付与式散布
機を提供する。 【解決手段】 噴霧ノズル5からの噴霧に静電付与電極
19からの電荷を付与して散布を行う静電付与式散布機
であって、前記噴霧ノズル5からの噴霧を制御する噴霧
制御部材6の操作に連動して前記静電付与電極19への
電力供給を自動的に制御する連動スイッチ16を備えて
いる。前記噴霧制御部材6を操作して前記噴霧ノズル5
からの噴霧を停止せしめると、これに対応して前記連動
スイッチ16が作動して、前記静電付与電極19への電
力供給が自動的に遮断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、噴霧した農薬等の
薬液に電荷を付与して、薬液の栽培植物等に対する付着
を十分に行えるようにする静電付与式散布機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、噴霧ノズルの噴射口前方に、
前記噴霧ノズルからの噴霧に電荷を付与するための静電
付与電極を備えた静電付与式散布機が提供されている。
該静電付与式散布機によれば、前記噴霧ノズルからの噴
霧に電荷が付与されるので、薬液等の噴霧粒子とは逆極
性の農作物等への付着性が良好となり、これにより、防
除の確実性を高めることができる。
【0003】前記従来の静電付与式散布機では、前記噴
霧ノズルからの噴霧の制御と、前記静電付与電極に対す
る電力供給の制御とを、噴霧制御操作部材としてのコッ
クと、電気スイッチと、により、それぞれ独立して操作
するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成によれば、前記コックの切換操作と、前記電気
スイッチの切換操作と、を別々に行わなければならない
ので、操作性が悪かった。また、前記コックの切換操作
に対応して行うべき前記電気スイッチの切換操作をし忘
れ、噴霧粒子に電荷が付与されなかったり、噴霧を停止
した後でも前記静電付与電極への電力供給が持続されて
不経済であったり、感電による不測の事故が発生する等
の問題もあった。
【0005】本発明は、前記のごとき事情に鑑みてなさ
れたもので、噴霧ノズルからの噴霧の制御と、静電付与
電極への電力供給の制御と、を単一の操作で行うことが
できて操作性が良く、しかも、電気スイッチの切換操作
忘れによる弊害等のない、静電付与式散布機を提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に記載の本発明に係る静電付与式散布機
は、噴霧ノズルからの噴霧に静電付与電極からの電荷を
付与して散布を行う静電付与式散布機であって、前記噴
霧ノズルからの噴霧を制御する噴霧制御部材の操作に連
動して前記静電付与電極への電力供給を自動的に制御す
る連動スイッチを備えたものである。
【0007】前記静電付与式散布機において、前記噴霧
ノズルからの噴霧を制御するために前記噴霧制御部材を
操作すると、この操作に連動して前記連動スイッチが作
動し、前記静電付与電極への電力供給も自動的に制御さ
れる。このように、本発明によれば、前記噴霧ノズルか
らの噴霧の制御操作に連動して前記静電付与電極への電
力供給も制御されるので、従来のようにそれらの操作を
別々に行う必要がなくなる。よって、操作性が良くなる
ほか、前記従来のもののように静電付与電極への電力供
給制御操作をし忘れることによる弊害もなくなる等の効
果がある。
【0008】請求項2に記載の本発明に係る静電付与式
散布機は、請求項1に記載のものにおいて、前記噴霧ノ
ズルと前記静電付与電極とを互いに対応せしめて複数組
備えるとともに、前記静電付与電極のそれぞれに対応し
て前記連動スイッチを備え、該各連動スイッチは、前記
噴霧制御部材の操作によって噴霧を制御された前記噴霧
ノズルに対応する前記静電付与電極への電力供給を自動
的に制御するようにせしめたものである。
【0009】この場合、複数の前記噴霧ノズルの内、前
記噴霧制御部材の操作によって噴霧が制御されたノズル
に対応する静電付与電極への電力供給のみが、該静電付
与電極に対応する前記連動スイッチによって自動的に制
御される。よって、例えば、複数の前記噴霧ノズルの
内、噴霧を不要とするノズルからの噴霧を停止せしめれ
ば、該ノズルに対応する前記静電付与電極への電力供給
のみが自動的に停止されることとなる。すなわち、必要
に応じて、噴霧に関与する噴霧ノズルの数を変更でき、
その場合でも、複数の前記静電付与電極への電力供給制
御操作を別に行う必要がなく、操作性が良好となる利点
がある。
【0010】請求項3に記載の本発明に係る静電付与式
散布機は、請求項1に記載のものにおいて、前記噴霧ノ
ズルと前記静電付与電極とを互いに対応せしめて複数組
備え、前記噴霧ノズルのそれぞれに対応して前記噴霧制
御部材を備え、該噴霧制御部材のそれぞれに対応して前
記連動スイッチを備え、該各連動スイッチのそれぞれに
対応して前記静電付与電極を備えたものである。
【0011】この場合、前記噴霧制御部材の内の一つを
操作すると、それに対応する前記噴霧ノズルからの噴霧
が制御されるとともに、対応する前記連動スイッチが作
動して、該連動スイッチに対応する前記静電付与電極へ
の電力供給が自動的に制御される。
【0012】請求項4に記載の本発明に係る静電付与式
散布機は、請求項1,2または3に記載のものにおい
て、前記連動スイッチを、前記噴霧ノズルからの噴霧圧
に応じて前記静電付与電極への電力供給を自動的に制御
する圧力スイッチとせしめたものである。
【0013】すなわち、前記連動スイッチとしては、例
えば、接触式スイッチを採用し、前記噴霧制御部材の一
例としてのコックを切換操作するために回動操作される
コックレバーに当接して、その接点の開閉が行われるよ
うに、前記接触式スイッチを配設せしめることもできる
が、請求項4に記載のもののように、圧力スイッチを採
用すると、配線の取り回しが合理的に行えるとともに、
前記噴霧ノズルからの噴霧が完全に停止する前に適切な
タイミングで前記静電付与電極への電力供給を停止せし
めるようにすることも容易にできて、好適である。
【0014】請求項5に記載の本発明に係る静電付与式
散布機は、噴霧ノズルから噴射される薬液に静電付与電
極からの電荷を付与して散布を行う静電付与式散布機に
おいて、前記噴霧ノズルへ供給する薬液の圧力が設定値
以下に低下したことを検出して、前記静電付与電極への
電力供給を遮断する圧力スイッチを備えたものである。
【0015】この場合、前記噴霧ノズルへ供給される薬
液の圧力が設定値以下に低下すると、前記圧力スイッチ
が作動して、前記静電付与電極への電力供給が自動的に
遮断される。このため、薬液の散布作業を一時中断した
場合などに、前記静電付与電極への電力供給のみが持続
する等の問題がない。
【0016】請求項6に記載の本発明に係る静電付与式
散布機は、請求項5に記載のものにおいて、前記圧力ス
イッチが、薬液供給用ポンプから前記噴霧ノズルに至る
配管に介装されたメインコックの下流側で、前記薬液供
給用ポンプから前記メインコックを介して供給される薬
液の圧力を検出するようにせしめたものである。このよ
うにすれば、前記噴霧ノズルへの薬液の供給圧力が設定
レベル以下となったとき、単一の圧力スイッチによって
前記静電付与電極への電力供給を停止できて、好適であ
る。
【0017】請求項7に記載の本発明に係る静電付与式
散布機は、請求項6に記載のものにおいて、前記メイン
コックを、その単一の入口が前記薬液供給用ポンプから
の配管に接続され、一方の出口が前記噴射ノズルに至る
配管に接続され、他方の出口が薬液タンクに至る配管に
接続された三方コックとせしめたものである。このよう
にすれば、前記噴霧ノズルに対する薬液の供給圧力を、
前記薬液タンクへの薬液の戻し量をコントロールしなが
ら最適値に調整できるので、一層好適である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の好適な実施の形態について説明する。
【0019】図1は、本発明の第一の実施の形態に係る
静電付与式散布機の液圧系統および電気系統を示す系統
図である。
【0020】図1に示す静電付与式散布機S1におい
て、前記液圧系統は、農薬などの薬液1を貯溜する薬液
タンク2と、該薬液タンク2から吸入配管3を通して薬
液を吸入する薬液供給用ポンプ4と、該ポンプ4が加圧
した薬液を、一本の軽合金製散布用ブーム22の長さ方
向に沿って配設された複数の噴霧ノズル5へ供給する、
メインコックとしての三方コック6と、を備えている。
該三方コック6は、前記噴霧ノズル5からの噴霧を制御
する噴霧制御部材として作用する。
【0021】前記三方コック6の単一の入口6aは、吐
出配管7を介して、前記ポンプ4に接続されている。ま
た、前記三方コック6の一方の出口6bは、噴霧配管1
3と、該噴霧配管13に接続されたホース9と、該ホー
ス9に連結される、前記一本の散布用ブーム22に沿っ
て配設された金属管などよりなるノズル配管10と、を
介して、前記各噴霧ノズル5に接続されている。さら
に、前記三方コック6の他方の出口6cは、戻し配管8
を介して、前記薬液タンク2内に導かれている。前記三
方コック6は、前記一方の出口6bが開くと、前記他方
の出口6cが閉じるという動作をする。
【0022】また、前記ポンプ4と前記戻し配管8との
間には、前記ポンプ4の吐出圧が設定値を超えると開く
調圧弁11が介装されている。図1中、符号12は、前
記ポンプ4に接続された前記吸入配管3の端部に設けら
れて、前記薬液1内に混入している塵埃などを瀘過する
ストレーナである。
【0023】一方、前記電気系統は、直流電源として
の、携帯に便利なバッテリ14と、該バッテリ14に接
続された主電源スイッチ15と、該主電源スイッチ15
に直列接続された圧力スイッチ16と、前記主電源スイ
ッチ15および前記圧力スイッチ16を介して前記バッ
テリ14に接続された昇圧回路17と、該昇圧回路17
の出力側に高電圧ケーブル18を介して接続されるとと
もに前記噴霧ノズル5のそれぞれに対応せしめて配設さ
れた静電付与電極19と、を備えている。
【0024】ここで、前記圧力スイッチ16は、前記三
方コック6の切換操作に連動して前記静電付与電極19
への電力供給を自動的に制御する連動スイッチとして作
用する。すなわち、前記圧力スイッチ16は、前記三方
コック6の前記一方の出口6b側の圧力、図1上では、
前記ホース9と前記噴霧配管13との接続部分の圧力を
導入して動作する。前記圧力スイッチ16は、前記三方
コック6の前記一方の出口6b側で前記薬液1の圧力が
上昇して、設定レベルに達した場合には閉じ(ON)、
この設定レベル以下では開く(OFF)という動作をす
る。前記電気回路において、前記主電源スイッチ15と
前記圧力スイッチ16とが共にONになると、前記昇圧
回路17で昇圧された高電圧が、前記静電付与電極19
に印加される。
【0025】図2には、前記噴霧ノズル5と前記静電付
与電極19との関連構造の一例が示されている。同図に
おいて、前記噴霧ノズル5および前記静電付与電極19
は、これらの各一を組にして、取付板21に固定され、
しかも互いに近接して隣合うように配置されている。こ
れにより、前記噴霧ノズル5から噴射される薬液に対し
て、前記静電付与電極19が発生する高電圧によって、
霧化された薬液に電荷を効率的に付与することができ
る。なお、前記静電付与電極19は、絶縁材からなる電
極ホルダ19aの先端部から、電極ロッド19bの先端
が僅かに突出した形態をなし、可能な限り人体が触れに
くい形態とされている。また、前記電極ロッド19b
は、前記電極ホルダ19aの斜め切断面19cによっ
て、前記噴霧ノズル5から噴射される薬液噴霧側に、水
切りし易い状態で臨むようにされている。
【0026】次に、動作について説明する。本実施の形
態に係る前記静電付与式散布機S1を使用して薬液散布
をする場合には、まず、図示しないモータやエンジンな
どの動力源を駆動して、前記ポンプ4を作動させるとと
もに、前記主電源スイッチ15をONにする。前記ポン
プ4の作動によって、前記薬液タンク2内の前記薬液1
は、前記吸入配管3、前記ポンプ4、前記吐出配管7、
前記三方コック6の前記他方の出口6cおよび前記戻し
配管8を介して、前記薬液タンク2に戻される。
【0027】次に、前記ポンプ4の吐出圧が安定したと
思われるタイミングで、前記三方コック6を切換操作
し、該三方コック6の前記一方の出口6bを開く。これ
により、前記ポンプ4から吐出される前記薬液1は、前
記噴霧配管13、前記ホース9および前記ノズル配管1
0を通って、全ての前記噴霧ノズル5に同時に供給さ
れ、該複数の噴霧ノズル5から薬液が噴射される。
【0028】前記圧力スイッチ16は、前記三方コック
6の前記一方の出口6b側の圧力を監視しており、この
圧力が設定値を超えた時、つまり、噴霧圧が所定値に達
して薬液の適正な噴霧が行われ始めた時に、初めて閉じ
られてONになる。これにより、前記バッテリ14の電
力は、前記主電源スイッチ15および前記圧力スイッチ
16を介して前記昇圧回路17に供給され、該昇圧回路
17で昇圧された10kV程度の直流高電圧が、前記各
静電付与電極19に印加される。該各静電付与電極19
が発生する電荷は、該各静電付与電極19に対応する前
記各噴霧ノズル5から噴射される薬液に付与され、この
噴霧薬液は、例えば野菜などの栽培植物に効果的に付着
することとなる。これにより、栽培植物についた害虫の
駆除や殺菌を確実に行うことができる。
【0029】一方、このような薬液散布を一時停止する
ため、前記戻し管路8の方向に前記三方コック6を切換
操作し、前記噴霧ノズル5への前記薬液1の供給を停止
した場合には、前記三方コック6の切換操作に連動し
て、前記三方コック6の前記一方の出口6b側の圧力、
つまり前記噴霧配管13内の圧力が低下する。そして、
この圧力が設定値を下回ると、この圧力を監視している
前記圧力スイッチ16が自動的に開放されてOFFとな
り、前記バッテリ14から前記昇圧回路17への電力供
給が遮断される。このため、前記昇圧回路17から前記
静電付与電極19への高電圧の印加が自動的に遮断され
る。
【0030】以上のように、前記静電付与式散布機S1
によれば、作業員は、前記三方コック6の切換操作時
に、前記電気回路を開閉する操作を別に行う必要がない
ので、操作性が良い。
【0031】また、前記電気回路の開閉操作をし忘れる
こともないので、誤って、噴霧粒子に対する電荷の付与
がなされない状態で噴霧作業を行ってしまったり、逆
に、噴霧を停止した状態で前記静電付与電極への電力の
供給のみが持続する等の事態が生ずることがない。よっ
て、噴霧作業を確実に行うことができるほか、経済性も
良く、安全性も高い等の効果がある。
【0032】さらに、前記連動スイッチとして圧力スイ
ッチを採用したことにより、前記噴霧ノズル5からの噴
霧圧力の低下に応じて前記静電付与電極19に対する電
力の供給が自動的に遮断されるので、前記静電付与電極
5の濡れを最低限に抑えることもできる。
【0033】なお、前記連動スイッチとしては、圧力ス
イッチのほか、他の形式のスイッチ、例えば、安価な接
触式スイッチ等を採用することもできる。この場合に
は、例えば、前記三方コック6の切換操作部材としての
コックレバー6dに近接せしめて前記接触式スイッチを
配設し、前記噴霧ノズル5からの噴霧を開始する方向に
前記コックレバー6dを回動操作することにより、該コ
ックレバー6dが前記接触式スイッチに接触して、該ス
イッチが自動的にONになるようにせしめるとともに、
前記噴霧ノズル5からの噴霧を停止する方向に前記コッ
クレバー6dを回動操作することにより、該コックレバ
ー6dが前記接触式スイッチから離れて、該スイッチが
自動的にOFFになるようにせしめれば良い。
【0034】次に、図3を参照して、本発明の他の実施
の形態を説明する。
【0035】図3は、本発明の第二の実施の形態に係る
静電付与式散布機の液圧系統および電気系統を示す系統
図である。同図において、前記第一の実施の形態に係る
静電付与式散布機S1における構成要素と同一または均
等な要素には、それと同一の符号を付して、重複した説
明を省略する。
【0036】本第二の実施の形態に係る静電付与式散布
機S2は、前記と同様の噴霧ノズル5と静電付与電極1
9との組み合わせを複数群(図3の例では二組三群)備
えたものであり、該複数群の噴霧ノズル5から噴霧を行
う群と噴霧を行わない群を任意に選択できるようにせし
めた散布機に、本発明を適用したものである。
【0037】すなわち、本実施の形態に係る前記静電付
与式散布機S2は、互いに相対伸縮自在または折り畳み
自在な複数(図3の例では三つ)の散布用ブーム22,
22,22を備え、該三つの散布用ブーム22,22,
22に沿ってそれぞれ配設されたノズル配管10の長さ
方向に沿って、前記噴霧ノズル5と前記静電付与電極1
9との互いに対応した組み合わせが、群をなして配設さ
れている。そして、必要に応じて、いわゆる条止めと言
われる、散布を行う必要のない散布用ブーム22のノズ
ル配管10の噴霧ノズル5群からの噴霧を停止せしめる
ことができ、噴霧の停止操作に連動して、噴霧が停止さ
れた噴霧ノズル5群に対応する静電付与電極19群への
電力供給のみが自動的に停止されるようになっている。
【0038】図3中の液圧系統において、前記第一の実
施の形態と同様の三方コック6の一方の出口6bは、該
一方の出口6bに対して互いに並列に接続された噴霧制
御部材としての三つの開閉コック30,30,30を介
して、前記各ノズル配管10,10,10に連通してい
る。すなわち、前記三方コック6の前記一方の出口6b
には、前記と同様の噴霧配管13が接続され、該噴霧配
管13は、前記ノズル配管10の数に対応して、三つに
分岐している。そして、そのそれぞれの分岐配管31
は、前記開閉コック30と、ホース9と、を介して、前
記各ノズル配管10に連通している。
【0039】一方、図3中の電気系統は、前記第一の実
施の形態と同様のバッテリ14と、該バッテリ14に接
続された主電源スイッチ15と、該主電源スイッチ15
に対して互いに並列に接続された三つの圧力スイッチ1
6,16,16と、該圧力スイッチ16,16,16の
それぞれに対応して配設されるとともに前記主電源スイ
ッチ15および前記各圧力スイッチ16,16,16を
介して前記バッテリ14に接続された昇圧回路17,1
7,17と、該各昇圧回路17,17,17の出力側に
高電圧ケーブル18を介して接続されるとともに前記噴
霧ノズル5のそれぞれに対応せしめて配設された前記静
電付与電極19と、を備えている。
【0040】本実施の形態では、前記各圧力スイッチ1
6,16,16は、前記各開閉コック30,30,30
の開閉操作に連動して、前記各群の前記静電付与電極1
9への電力供給を自動的に制御する連動スイッチとして
作用する。すなわち、前記各圧力スイッチ16,16,
16は、前記各開閉コック30,30,30の下流側の
圧力を監視しており、前記各開閉コック30,30,3
0の下流側で前記薬液1の圧力が上昇して、設定値に達
した場合には閉じ(ON)、この設定値以下では開く
(OFF)という動作をする。前記電気回路において、
前記主電源スイッチ15がONの状態の下で、ONにな
った前記圧力スイッチ16に対応する前記静電付与電極
19群に、前記各昇圧回路17,17,17から高電圧
が印加される。
【0041】前記構成において、前記三方コック6を噴
霧側へと切換操作した上で、前記開閉コック30,3
0,30のすべてを開くと、前記全てのノズル配管1
0,10,10の前記噴霧ノズル5群から噴霧が開始さ
れ、前記各開閉コック30,30,30の下流側におけ
る液圧が所定値を超えることにより、前記各圧力スイッ
チ16,16,16がONになって、前記噴霧ノズル5
のすべてに対応する前記静電付与電極19に高電圧が印
加される。これにより、前記噴霧ノズル5からの噴霧に
電荷が付与され、噴霧粒子の栽培作物に対する付着性が
向上する。
【0042】ここで、例えば、散布幅を狭める等の理由
によって、前記散布用ブーム22,22,22のいずれ
かに対応する前記噴霧ノズル5群からの噴霧を停止せし
めるべく、該噴霧ノズル5群に対応する前記開閉コック
30を閉じると、これに連動して、該開閉コック30の
下流側の液圧が所定値以下となった時に、前記開閉コッ
ク30に対応する前記圧力スイッチ16がOFFとなっ
て、該圧力スイッチ16に対応する前記静電付与電極1
9群への電力供給が停止される。よって、操作性が良い
ほか、噴霧を停止したにもかかわらず電荷付与のための
電力供給のみが持続する等の事態が発生する余地がな
い。
【0043】なお、前記第一の実施の形態の場合と同様
に、前記連動スイッチとして、圧力スイッチに代えて、
接触式スイッチ等を採用することもできることは言うま
でもない。この場合には、前記各開閉コック30,3
0,30に対応せしめて、該各コック30,30,30
の操作部材としての開閉操作レバー32に接触してその
接点が開閉されるように、前記接触式スイッチをそれぞ
れ配設すればよい。
【0044】また、前記第一及び第二の実施の形態にお
ける如く、連動スイッチとして圧力スイッチ16を用い
れば、静電付与電極19に近接せしめて配置した昇圧回
路17に前記圧力スイッチ16を組み込む等、各部材を
合理的に配設でき、配線の取り回しも適切に行え、好適
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る静電付与式散
布機を示す系統図である。
【図2】図1における噴霧ノズルと静電付与電極の関連
構造を示す図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態に係る静電付与式散
布機を示す系統図である。
【符号の説明】
4 薬液供給用ポンプ 5 噴霧ノズル 6 三方コック(メインコック、噴霧制御部材) 6a メインコックの入口 6b メインコックの一方の出口 6c メインコックの他方の出口 7 吐出配管 8 戻し配管 9 ホース(配管) 10 ノズル配管 13 噴霧配管 16 圧力スイッチ(連動スイッチ) 19 静電付与電極 30 開閉コック(噴霧制御部材) S1,S2 静電付与式散布機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 弘中 佳昭 東京都青梅市末広町一丁目7番地2 株式 会社共立内 (72)発明者 石村 正 東京都青梅市末広町一丁目7番地2 株式 会社共立内 Fターム(参考) 2B121 CB10 CB24 CB25 CB42 CB47 CB51 CB53 CB61 CB63 CB66 DA61 EA21 FA02 FA04 FA15 4F034 AA07 BA01 BB05 BB25

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴霧ノズル(5)からの噴霧に静電付与
    電極(19)からの電荷を付与して散布を行う静電付与
    式散布機(S1,S2)であって、前記噴霧ノズル
    (5)からの噴霧を制御する噴霧制御部材(6,30)
    の操作に連動して前記静電付与電極(19)への電力供
    給を自動的に制御する連動スイッチ(16)を備えてな
    る、静電付与式散布機。
  2. 【請求項2】 前記噴霧ノズル(5)と前記静電付与電
    極(19)とを互いに対応せしめて複数組備えるととも
    に、前記静電付与電極(19)のそれぞれに対応して前
    記連動スイッチ(16)を備え、該各連動スイッチ(1
    6)は、前記噴霧制御部材(30)の操作によって噴霧
    を制御された前記噴霧ノズル(5)に対応する前記静電
    付与電極(19)への電力供給を自動的に制御するもの
    である、請求項1に記載の静電付与式散布機。
  3. 【請求項3】 前記噴霧ノズル(5)と前記静電付与電
    極(19)とを互いに対応せしめて複数組備え、前記噴
    霧ノズル(5)のそれぞれに対応して前記噴霧制御部材
    (30)を備え、該噴霧制御部材(30)のそれぞれに
    対応して前記連動スイッチ(16)を備え、該連動スイ
    ッチ(16)のそれぞれに対応して前記静電付与電極
    (19)を備えてなる、請求項1に記載の静電付与式散
    布機。
  4. 【請求項4】 前記連動スイッチは、前記噴霧ノズル
    (5)からの噴霧圧に応じて前記静電付与電極(19)
    への電力供給を自動的に制御する圧力スイッチ(16)
    である、請求項1,2または3に記載の静電付与式散布
    機。
  5. 【請求項5】 噴霧ノズル(5)から噴射される薬液に
    静電付与電極(19)からの電荷を付与して散布を行う
    静電付与式散布機(S1,S2)において、前記噴霧ノ
    ズル(5)へ供給する薬液の圧力が設定値以下に低下し
    たことを検出して、前記静電付与電極(19)への電力
    供給を遮断する圧力スイッチ(16)を備えたことを特
    徴とする静電付与式散布機。
  6. 【請求項6】 前記圧力スイッチ(16)が、薬液供給
    用ポンプ(4)から前記噴霧ノズル(5)に至る配管
    (7,13,9,10)に介装されたメインコック
    (6)の下流側で、前記薬液供給用ポンプ(4)から前
    記メインコック(6)を介して供給される薬液の圧力を
    検出することを特徴とする請求項5に記載の静電付与式
    散布機。
  7. 【請求項7】 前記メインコックが、その単一の入口
    (6a)が前記薬液供給用ポンプ(4)からの配管
    (7)に接続され、一方の出口(6b)が前記噴霧ノズ
    ル(5)に至る配管(13,9,10)に接続され、他
    方の出口(6c)が薬液タンク(2)に至る配管(8)
    に接続された三方コック(6)であることを特徴とする
    請求項6に記載の静電付与式散布機。
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