JP2002158444A - 多層配線基板 - Google Patents

多層配線基板

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JP2002158444A
JP2002158444A JP2000351561A JP2000351561A JP2002158444A JP 2002158444 A JP2002158444 A JP 2002158444A JP 2000351561 A JP2000351561 A JP 2000351561A JP 2000351561 A JP2000351561 A JP 2000351561A JP 2002158444 A JP2002158444 A JP 2002158444A
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layer
substrate
film
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multilayer wiring
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Takayuki Ono
孝之 尾野
Tsutomu Imai
勉 今井
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配線基板の層数を増加することなく、配線密度
を向上できる多層配線基板を提供することにある。 【解決手段】基板12の両面には、ベタパターン16が
形成され、単層セラミック基板10が形成される。ま
た、薄膜信号配線層20は、絶縁性フィルム22の上
に、薄膜信号線28が形成されている。薄膜信号配線層
20が、単層セラミック基板10の上に接着されて薄膜
信号線付き単層セラミック基板30が形成される。接合
層40は、導通引出部を有するフィルム42からなる。
複数の単層セラミック基板10を、接合層40を介して
接合して、多層配線基板50を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線基板に係
り、特に、電子計算機等に使用される半導体チップ等の
電子部品を搭載するに好適な微細配線の可能な多層配線
基板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子計算機等に使用される半導体
チップ等の電子部品を基板に搭載する実装技術として
は、近年の半導体チップの多ピン化,狭ピッチ化,高速
化,低コスト化に伴い、フリップチップ接合法に適した
基板及び実装構造の開発が進められている。
【0003】従来、半導体チップをはんだボールを用い
て電気的接合を得るフリップチップ実装するために用い
られる基板としては、半導体チップとの熱膨張を整合さ
せたムライト等のセラミック配線基板が用いられてい
る。セラミック配線基板は、WやMo,Cu等の配線層
をセラミックグリーンシート上に印刷し、シート積層
後、グリーンシートと配線層を同時燒結する厚膜プロセ
スにより製造される。しかしながら、そのパターン印刷
等のプロセス制限により、格子ピッチが0.3mm程度
であり、また、配線密度も1本chであり、配線密度が
低く、十分な配線密度が得られないものであった。
【0004】そこで、最近、厚膜プロセスと薄膜プロセ
スを併用した多層配線基板が開発されつつある。厚膜プ
ロセスと薄膜プロセスを併用した多層配線基板は、従来
の厚膜プロセスによって形成されたセラミック多層配線
基板の上に、逐次積層技術による薄膜プロセスを用い
て、配線層を形成するものである。薄膜プロセス技術を
用いることにより、格子ピッチが0.3mm程度の場
合、配線密度を3本chとでき、配線密度を向上するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、厚膜プ
ロセスと薄膜プロセスを併用した多層配線基板では、表
面の配線層は、薄膜技術により配線密度を向上すること
ができるが、セラミック多層配線基板の中の配線層は、
従来通り、格子ピッチが0.3mm程度の場合、配線密
度は1本chであるため、配線数やピン数が増加する
と、セラミック多層配線基板の層数が増加するという問
題があった。セラミック多層配線基板は、配線層が印刷
されたグリーンシートを複数積層した上で、同時焼結す
る必要があるため、グリーンシートの異方収縮によっ
て、歩留まりが低下することになる。
【0006】本発明の目的は、配線基板の層数を増加す
ることなく、配線密度を向上できる多層配線基板を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、少なくとも一方の面にベタパターンが形
成された基板の上に、薄膜信号線の形成された薄膜信号
配線層を接着して形成された単層基板と、導通引出部を
有するフィルムからなる接合層とから構成され、複数の
上記単層基板を、それぞれの間に上記接合層を介して接
合するようにしたものである。かかる構成により、信号
配線層の格子ピッチ間に配線できる信号配線の本数を増
やして、信号配線密度を増し、積層する層数を減らし
て、なおかつ、配線密度を向上することができる。
【0008】また、上記多層配線基板において、さら
に、少なくとも一方の面にベタパターンが形成された基
板の上に、ビルトアップ層を接着して形成されたビルト
アップ基板を備え、複数の上記単層基板を、それぞれの
間に上記接合層を介して接合するとともに、さらに、上
記単層基板の最下層に、上記接合層を介して、上記ビル
トアップ層を接合するようにしたものである。かかる構
成により、マザーボード等に接合する際にも、熱膨張係
数の差を吸収して、接続不良を防止し得るものとなる。
【0009】また、さらに、上記多層配線基板におい
て、上記信号配線層の基材として、比誘電率の小さい材
質を用いるようにしたものである。かかる構成により、
信号伝播速度を向上し得るものとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1を用いて、本発明の第
1の実施形態による多層配線基板の構成及び製造方法に
ついて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態によ
る多層配線基板の構成及び製造方法を示す工程図であ
る。
【0011】最初に、図1(A)を用いて、単層セラミ
ック基板10の構造について説明する。単層セラミック
基板10は、絶縁性の基板12と、導電性のビアホール
14(14A,14B,14C)と、導電性のベタパターン16(16
A,16B,16C,16D,16E,16F)と、導電性のビアパット18(1
8A,18B,18C,18D)とから構成されている。基板12は、
例えば、ムライト製であり、例えば、厚さは0.1mm
である。ビアホール14は、基板12を貫通して設けら
れた導電性部材であるとともに、基板12上に格子状に
配列されている。ビアホール14のピッチP1は、例え
ば、0.3mmである。ベタパターン16及びビアパッ
ト18は、基板12の表面及び裏面に形成されている。
ビアパッド18は、ビアホール14と導通している。ビ
アホール14,ベタパターン16及びビアパット18
は、例えば、タングステン(W)製である。
【0012】ベタパターン16は、ビアパット18とは
分離して形成されるとともに、ビアパット18が設けら
れている部分以外の基板12の表面を覆うように形成さ
れる。ベタパターン16は、図1(C)を用いて後述す
るように、単層セラミック基板10の表面に信号線が形
成されたとき、信号線の特性インピーダンス制御のため
用いられるものであり、グランド電圧レベル若しくは電
源電圧レベルに保持される。
【0013】そして、例えば、ベタパターン16C及び
ペタパターン15Dは、ビアホール14Bによって互い
に導通接続されている。ビアパット18A,18Bは、
ビアホール14Aによって互いに導通接続されている。
ビアパット18C,18Dは、ビアホール14Cによっ
て互いに導通接続されている。即ち、ビアホール14
は、基板12の両面に設けられたベタパターン16若し
くはビアパット18を互いに接続するものである。
【0014】単層セラミック基板10は、3〜4ppm
/℃の低熱膨張係数を有し、約100GPaの弾性係数
を有するため、3ppm/℃の低熱膨張係数を有する半
導体チップをフィリップチップ実装するには適当なコア
基板となる。
【0015】次に、同じく図1(A)を用いて、単層セ
ラミック基板10の製造工程について説明する。
【0016】基板12の材料となるムライト製のグリー
ンシートに格子状に配列された貫通穴を形成する。次
に、グリーンシートに形成された貫通穴に、スクリーン
印刷により、ビアホール14の材料となるW(タングス
テン)の導電性ペーストを充填する。次に、スクリーン
印刷により、ベタパターン16及びビアパット18とな
るW(タングステン)の導電ペーストを印刷する。その
後、全体を焼結して、単層セラミック基板10を形成す
る。
【0017】次に、図1(B)を用いて、薄膜信号配線
層20の構造について説明する。薄膜信号配線層20
は、絶縁性フィルム22と、導通引出部24(24A,24B,2
4C)と、ビアパット26(26A,26B,26C)と、信号配線パタ
ーン28(28A1,28A2,28A3,28B1,28B2,28B3)とから構成
されている。絶縁性フィルム22は、例えば、ポリイミ
ドからなり、厚さは20μmである。導通引出部24
は、フィルム22を貫通して設けられた導電性部材であ
るとともに、フィルム22上に格子状に配列されてい
る。導通引出部24,ビアパット26,信号配線パター
ン28は、例えば、銅(Cu)によって構成される。導
通引出部24のピッチP2は、例えば、0.3mmであ
り、ビアホール14のピッチP1と等しくなっている。
ビアパット26は、フィルム22の表面及び裏面に形成
されており、導通引出部24と導通している。
【0018】信号配線パターン28は、それぞれ、ビア
パット26の間に設けられている。即ち、信号配線パタ
ーン28Aと信号配線パターン28Bの間には、3本の
信号配線パターン28A1,28A2,28A3が設け
られており、3本chとなっている。即ち、配線密度を
向上することができる。ビアパット26及び信号配線パ
ターン28は、薄膜プロセスにより形成されるため、微
細加工が可能である。また、フィルム22として、例え
ば、ポリイミドを用いる場合、ポリイミドの比誘電率
は、4以下であるため、セラミック基板の表面に信号配
線を設けた場合に比べて、信号伝播速度を向上すること
ができる。なお、信号配線パターン28は、3本chと
しているが、格子ピッチが0.3mmの場合、5本ch
とすることもできる。
【0019】同じく、図1(B)を用いて、薄膜信号配
線層20の製造工程について説明する。絶縁性フィルム
22に、レーザ光等を用いて、貫通穴を形成する。次
に、フィルム22の表面の全面に、銅(Cu)めっきを
施す。これによって、貫通穴も銅が充填される。その
後、フィルム22の貫通穴には、銅が残り、導通引出部
24が形成される。次に、フィルム22の表面の全面に
レジスト膜を形成する。そして、レジスト膜を部分的に
露光して、ビアパット26及び信号配線パターン28が
形成される部分以外を硬化させた後、硬化されていない
部分のレジスト膜を除去する。次に、レジスト膜が部分
的に残っているフィルム22の表面の全面に、銅めっき
を施す。そして、レジスト膜を除去することにより、ビ
アパット26及び信号配線パターン28を形成する。以
上の工程により、薄膜信号配線層20が形成される。
【0020】次に、図1(C)を用いて、薄膜信号層付
き単層セラミック基板30の構造について説明する。薄
膜信号層付き単層セラミック基板30は、図1(A)に
示した1層の単層セラミック基板10と、図1(B)に
示した2枚の薄膜信号層20A,20Bから構成され
る。単層セラミック基板10の表面及び裏面に、それぞ
れ、薄膜信号層20A及び薄膜信号層20Bを設置し、
熱圧着により、3層を接着して、薄膜信号層付き単層セ
ラミック基板30を製造する。
【0021】次に、図1(D)を用いて、接合層40の
構造及び製造工程について説明する。接合層40は、絶
縁性フィルム42と、導通引出部44(44A,44B,44C)と
から構成されている。絶縁性フィルム42は、例えば、
ポリイミドからなる。導通引出部44は、フィルム42
を貫通して設けられた導電性部材であるとともに、フィ
ルム42上に格子状に配列されている。導通引出部44
は、例えば、銅(Cu)によって構成される。導通引出
部44のピッチP3は、例えば、0.3mmであり、上
述したピッチP1,P2と等しくなっている。
【0022】次に、製造工程について説明する。絶縁性
フィルム42に、レーザ光等を用いて、貫通穴を形成す
る。次に、フィルム42の表面の全面に、銅(Cu)め
っきを施す。これによって、貫通穴も銅が充填される。
その後、フィルム42の貫通穴には、銅が残り、導通引
出部44が形成される。
【0023】次に、図1(E)を用いて、多層配線基板
50の構造及び製造工程について説明する。多層配線基
板50は、図1(C)に示した薄膜信号層付き単層セラ
ミック基板30A,30B,30Cを複数枚と、図1
(D)に示した接合層40A,40Bを複数枚とから構
成される。複数枚の薄膜信号層付き単層セラミック基板
30A,30B,30Cと、複数枚の接合層40A,4
0Bを交互に積層した後、熱圧着により、多層を接着し
て、多層配線基板50を製造する。なお、最下層に位置
する薄膜信号層付きセラミック基板30Cの下面側に
は、導電性の接続用パッド29A,29Bが形成されて
いる。接続用パッド29A,29Bは、多層配線基板5
0を他の基板等と接続するために用いられる。接続用パ
ッド29A,29Bは、図1(B)において説明したビ
アパット26や信号配線パターン28と同様にして形成
される。
【0024】次に、図1(F)を用いて、多層配線基板
50を用いた半導体チップのフリップチップ接合構造に
ついて説明する。図1(E)において説明した多層配線
基板50の上に、はんだパンプ70A,70B,70C
を用いて、半導体チップ60を搭載する。
【0025】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、配線基板の層数を増加することなく、配線密度を向
上できるものである。即ち、図1(C)において説明し
たように、薄膜信号層付き単層セラミック基板30は、
厚膜プロセスと薄膜プロセスを併用することにより、信
号配線密度は、3本ch〜5本chとすることができ
る。さらに、図1(E)において説明したように、薄膜
信号層付き単層セラミック基板30を複数層積層して、
多層配線基板50を製造している。従って、例えば、信
号配線密度を3本chとすると、多層配線基板の積層数
は、従来の約1/3とすることができる。即ち、配線基
板の層数を増加することなく、配線密度を向上すること
ができる。また、単層セラミック基板10の熱膨張係数
は、半導体チップの熱膨張係数とほぼ等しくすることが
できるため、フィリップチップ実装時にも、熱膨張差に
よる接続不良等を防止することができる。さらに、薄膜
プロセスにより信号配線を形成することにより、薄膜信
号配線層20の比誘電率を小さくでき、信号伝播速度を
向上することができる。信号伝播速度は、比誘電率εに
対して、1/√εに比例する。そこで、例えば、セラミ
ックの比誘電率は6〜10であるので、仮に9とし、エ
ポキシ樹脂の比誘電率を4とすると、信号伝播速度は、
1/3から1/2まで、約15%向上する。また、図1
(A)において説明したように、グリーンシート12を
焼結して単層セラミック基板10を形成し、それを、図
1(E)に示したように、熱圧着により接合するように
しているため、従来のグリーンシートを多層積層してか
ら同時焼結した場合に問題となる異方収縮による歩留ま
りの低下を回避して、製造歩留まりを向上することがで
きる。
【0026】次に、図2を用いて、本発明の第2の実施
形態による多層配線基板の構成及び製造方法について説
明する。図2は、本発明の第2の実施形態による多層配
線基板の構成及び製造方法を示す工程図である。なお、
図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0027】図2(A)における単層セラミック基板1
0の構造及び製造工程は、図1(A)に示したものと同
様である。図2(B)における薄膜信号配線層20の構
造及び製造工程は、図1(B)に示したものと同様であ
る。図2(C)における薄膜信号層付き単層セラミック
基板30の構造及び製造工程は、図1(C)に示したも
のと同様である。図2(D)における接合層40の構造
及び製造工程は、図1(D)に示したものと同様であ
る。
【0028】次に、図2(E)を用いて、ビルトアップ
基板80の構造及び製造工程について説明する。ビルト
アップ基板80は、コア基板81と、2枚のビルトアッ
プ層20A,20Bとから構成されている。コア基板8
1は、絶縁性の基板82と、導電性のビアホール83
と、導電性のベタパターン84(84A,84B,84C,84D,84E,
84F)と、導電性のビアパット85(85A,85B,85C,85D)と
から構成されている。基板72は、例えば、ガラス布基
材エポキシ樹脂やポリイミド樹脂製であり、その熱膨張
係数は、10〜20ppm/℃であり、厚さは0.1m
mである。なお、基板72として、熱膨張係数が3〜1
0ppm/℃のInvar(Ni-Fe合金)等の金属合金
材を用いることもできる。この熱膨張係数は、単層配線
基板10の絶縁基板12の熱膨張係数(例えば、3〜4
ppm/℃)と、マザーボードの熱膨張係数(例えば、
15〜20ppm/℃)の間の値となるように、材質が
選択されている。ビアホール83は、基板82を貫通し
て設けられた導電性部材であるとともに、基板82上に
格子状に配列されている。ビアホール83のピッチは、
例えば、1.2mmであり、ビアホール14のピッチP
1の3倍のピッチとなっている。このピッチは、マザー
ボードの導電パッドのピッチに合わせてある。ベタパタ
ーン84及びビアパット85は、基板82の表面及び裏
面に形成されている。ビアパッド84は、ビアホール8
3と導通している。ビアホール83,ベタパターン84
及びビアパット85は、例えば、銅(Cu)製である。
【0029】ベタパターン84は、ビアパット85とは
分離して形成されるとともに、ビアパット85が設けら
れている部分以外の基板82の表面を覆うように形成さ
れる。ベタパターン84は、コア基板81の表面にビル
トアップ層86Aによって信号線が形成されたとき、信
号線の特性インピーダンス制御のため用いられるもので
あり、グランド電圧レベル若しくは電源電圧レベルに保
持される。
【0030】次に、コア基板81の製造工程について説
明する。基板82の材料となるガラス布基材エポキシ樹
脂に、ドリル等を用いて、格子状に配列された貫通穴を
形成する。次に、基板82の表面の全面に、銅(Cu)
めっきを施す。これによって、貫通穴も銅が充填され
る。その後、基板82の貫通穴には、銅が残り、ビアホ
ール83が形成される。次に、基板82の表面の全面に
レジスト膜を形成する。そして、レジスト膜を部分的に
露光して、ベタパターン84及びベアパッド85が形成
される部分以外を硬化させた後、硬化されていない部分
のレジスト膜を除去する。次に、レジスト膜が部分的に
残っている基板82の表面の全面に、銅めっきを施す。
そして、レジスト膜を除去することにより、ベタパター
ン84及びベアパッド85を形成する。以上の工程によ
り、コア基板81が形成される。
【0031】ビルトアップ層20A,20Bは、コア基
板81とは独立して製造されるものであり、薄膜信号配
線層20と同様な構造及び製造工程をとるものである。
【0032】ビルトアップ層20Aは、絶縁性フィルム
22Aと、導通引出部24(24A,24B,24C)と、ビアパッ
ト26(26A,26B,26C)と、信号配線パターン28(28A1,2
8A2,28A3,28B1,28B2,28B3)とから構成されている。絶縁
性フィルム22Aは、例えば、ポリイミドからなる。導
通引出部24は、フィルム22Aを貫通して設けられた
導電性部材であるとともに、フィルム22A上に格子状
に配列されている。導通引出部24,ビアパット26,
信号配線パターン28は、例えば、銅(Cu)によって
構成される。導通引出部24のピッチは、例えば、0.
3mmであり、ビアホール14のピッチP1と等しくな
っている。ビアパット26は、フィルム22Aの表面及
び裏面に形成されており、導通引出部24と導通してい
る。
【0033】信号配線パターン28は、それぞれ、ビア
パット26の間に設けられている。即ち、信号配線パタ
ーン28Aと信号配線パターン28Bの間には、3本の
信号配線パターン28A1,28A2,28A3が設け
られており、3本chとなっている。薄膜信号配線層2
0Aの製造工程は、図1(B)において説明した通りで
ある。
【0034】ビルトアップ層20Bは、絶縁性フィルム
22Bと、導通引出部24Dと、接続用パット26Dと
から構成されている。絶縁性フィルム22Bは、例え
ば、ポリイミドからなる。導通引出部24Dは、フィル
ム22Bを貫通して設けられた導電性部材であるととも
に、フィルム22B上に格子状に配列されている。導通
引出部24D,接続用パット26Dは、例えば、銅(C
u)によって構成される。導通引出部24Dのピッチ
は、例えば、1.3mmであり、ビアホール14のピッ
チP1の3倍となっている。接続用パット26Dは、フ
ィルム22Bの裏面に形成されており、導通引出部24
Dと導通している。薄膜信号配線層20Bの製造工程
は、図1(B)において説明したものと同様である。
【0035】次に、図2(F)を用いて、多層配線基板
50Aの構造及び製造工程について説明する。多層配線
基板50Aは、図1(C)に示した薄膜信号層付き単層
セラミック基板30A,30B,30Cを複数枚と、図
1(D)に示した接合層40A,40Bを複数枚と、図
1(E)に示したコア層80を1枚とから構成される。
複数枚の薄膜信号層付き単層セラミック基板30A,3
0Bと、複数枚の接合層40Aを交互に積層し、さら
に、接合層40Bを介して、コア層80を積層した後、
熱圧着により、多層を接着して、多層配線基板50Aを
製造する。
【0036】次に、図2(G)を用いて、多層配線基板
50Aを用いた半導体チップのフリップチップ接合構造
について説明する。図2(F)において説明した多層配
線基板50Aの上に、はんだパンプ70A,70B,7
0Cを用いて、半導体チップ60を搭載する。また、多
層配線基板50Aは、はんだパンプ70Dを用いて、マ
ザーボード90の上に搭載される。
【0037】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、多層配線基板の内、マザーボードと接続される部分
にコア基板を使用することにより、マザーボードの熱膨
張係数に近くでき、はんだバンプを用いて、マザーボー
ドとの接続を可能とすることができる。また、配線基板
の層数を増加することなく、配線密度を向上できるもの
である。さらに、単層セラミック基板の熱膨張係数は、
半導体チップの熱膨張係数とほぼ等しくすることができ
るため、フィリップチップ実装時にも、熱膨張差による
接続不良等を防止することができる。従来のビルトアッ
プ基板では、ビルトアップ基板と半導体チップの熱膨張
係数に差があるため、アンダーフィル等のはんだバンプ
部の応力緩和材が必要となっていたが、本実施形態で
は、単層セラミック基板の熱膨張係数が半導体チップの
熱膨張係数を整合しているため、応力緩和材を不要にす
ることができる。また、薄膜プロセスにより信号配線を
形成することにより、薄膜信号配線層の比誘電率を小さ
くでき、信号伝播速度を向上することができる。さら
に、従来のグリーンシートを多層積層してから同時焼結
した場合に問題となる異方収縮による歩留まりの低下を
回避して、製造歩留まりを向上することができる。な
お、従来のビルトアップ基板では、基板材質として、ガ
ラスエポキシ等の吸湿性が高く、ガラス転移点のある材
質を用いていたため、寸法精度が悪く、反りやすく、ま
た、はんだ付け温度等の挙動の把握が困難であるという
問題があったが、本実施形態では、多層配線基板の基材
材質は、セラミックであるため、かかる問題が解消され
るものである。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、配線基板の層数を増加
することなく、配線密度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による多層配線基板の
構成及び製造方法を示す工程図である。
【図2】本発明の第2の実施形態による多層配線基板の
構成及び製造方法を示す工程図である。
【符号の説明】 10…単層セラミック基板10 12…基板 14…ビアホール 16…ベタパターン 18…ビアパット18 20…薄膜信号配線層 20A,20B…ビルトアップ層 22,42…絶縁性フィルム 24,44…導通引出部 26…ビアパット 28…信号配線パターン 30…薄膜信号層付き単層セラミック基板 40…接合層 50…多層配線基板 60…半導体チップ 70…はんだパンプ 80…ビルトアップ基板 81…コア基板 90…マザーボード
フロントページの続き Fターム(参考) 5E346 AA02 AA13 BB02 CC10 CC16 CC32 CC36 DD02 DD22 DD34 EE06 EE07 EE21 EE33 FF07 FF18 GG15 HH25 HH31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方の面にベタパターンが形成
    された基板の上に、薄膜信号線の形成された薄膜信号配
    線層を接着して形成された単層基板と、 導通引出部を有するフィルムからなる接合層とから構成
    され、 複数の上記単層基板を、それぞれの間に上記接合層を介
    して接合したことを特徴とする多層配線基板。
  2. 【請求項2】請求項1記載の多層配線基板において、さ
    らに、 少なくとも一方の面にベタパターンが形成された基板の
    上に、ビルトアップ層を接着して形成されたビルトアッ
    プ基板を備え、 複数の上記単層基板を、それぞれの間に上記接合層を介
    して接合するとともに、 さらに、上記単層基板の最下層に、上記接合層を介し
    て、上記ビルトアップ層を接合したことを特徴とする多
    層配線基板。
  3. 【請求項3】請求項1記載の多層配線基板において、 上記信号配線層の基材として、比誘電率の小さい材質を
    用いたことを特徴とする多層配線基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017130571A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 富士通株式会社 インターポーザ基板、半導体装置、インターポーザ基板の製造方法および半導体装置の製造方法

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