JP2002158297A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2002158297A
JP2002158297A JP2000355345A JP2000355345A JP2002158297A JP 2002158297 A JP2002158297 A JP 2002158297A JP 2000355345 A JP2000355345 A JP 2000355345A JP 2000355345 A JP2000355345 A JP 2000355345A JP 2002158297 A JP2002158297 A JP 2002158297A
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Taira Iwase
平 岩瀬
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み出し専用メモリの空きエリアにダミーパ
ターンを発生させることにより、レジスト寸法が最適値
からずれる現象を解決する。 【解決手段】 読み出されるデータがセルトランジスタ
のチャネル中に不純物導入領域5として書き込まれ、か
つ、データが読み出されるデータ部と、データ部に隣接
して設けられ、データがセルトランジスタのチャネル中
に不純物導入領域5として書き込まれ、かつ、データが
読み出されない空きエリアとを有するメモリセルアレイ
と、前記メモリセルアレイ中のデータ部からのデータ読
み出しを制御する周辺回路部とを具備する半導体記憶装
置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、読み出し専用メモ
リなどのメモリセルを形成する段階で、データ書き込み
を行う半導体記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、固定データメモリの需要増加に伴
い、64Mビットを上回るような大容量のマスクROMが使
用されるようになってきており、大容量化に対応して微
細加工技術が用いられるようになった。
【0003】マスクROMにおいては、不純物イオンを
注入することによって、データの書き込みを行う形式の
ものがある。この形式のマスクROMでは、不純物イオ
ンが注入されていないMOSトランジスタと、不純物イ
オンが注入されたMOSトランジスタとで閾値が異な
り、これら二種類の閾値がそれぞれ情報の「0」及び
「1」に相当する。
【0004】例えば、図12(A)に示されるようにP
型半導体基板100中に設けられたNチャネルトランジ
スタの閾値を高くするには、例えばタングステンシリサ
イドからなるゲート101下にP型不純物であるホウ素
をイオン注入して、図中×で示される不純物導入領域1
02を形成する。閾値が高く設定されたトランジスタで
は、ソースからドレインへの電流の流れが遮断される。
図12(A)において、ゲート101下側には別のゲー
ト103が設けられているが、このゲート103下には
不純物注入領域は設けられていない。これら、ゲート1
01,103に直交してNプラス埋め込み層104が平
行に2列設けられていて、一方のNプラス拡散層104
がソース、他方のNプラス拡散層がドレインとなる。
【0005】ここで、不純物導入領域102が設けられ
ているゲートは閾値が高く設定されているため、所定電
圧以上の電圧がゲートに与えられて初めて、ソースから
ドレインへ電流が流れることになり、「1」の書き込み
データが読み出されることに相当する。
【0006】マスクROM のプログラムに用いられるのは
図13(A)に示されるような「1」と「0」のROMデ
ータをパターン化して、図13(B)に示されるような
開口部110が設けられたマスク111であり、一般的
には正方形、または長方形の開口部110のパターンが
ROMデータに対応して並んだ形となっている。このよう
なパターンがある部分が例えば「1」に相当し、パター
ンのない部分が「0」に相当する。
【0007】特に、マスクROMでは、図2に示されるよ
うにプログラムデータを格納する場合、メモリセルアレ
イ11にデータがちょうど収まるということはほとんど
なく、必ず空きエリア13がメモリセルアレイ11内に
できる。たとえば64MマスクROMで実際にデータが入
っているのは50M分のデータ部12であり、残りの1
4M分は空きエリア13となっているという具合であ
る。
【0008】なお、従来のマスクROMの製造方法につ
いては特開平11−87535号公報の図6などに記載
されている。マスクROMの従来の製造方法が記載され
ている。
【0009】すなわち、図14(A)に示されるように
半導体基板112上に「1」データ書き込み位置に対応
した開口部113が形成されたレジスト114が形成さ
れる。
【0010】ここで、空きエリア13上のレジスト11
4には開口部は設けられていない。
【0011】次に、図14(B)に示されるようにレジ
スト114をマスクとして、開口部113にイオン注入
が行われ、半導体基板112中に不純物導入領域115
がゲート116下に形成される。半導体基板112上に
は、層間絶縁膜117、保護膜118が積層して形成さ
れる。
【0012】また、読み出し専用半導体記憶装置におい
ては、図10に示されるように使用されるデータが記録
されるデータ部33周囲にダミーエリア34がメモリセ
ルアレイ32ごとに設けられる場合がある。メモリセル
アレイ32の外周は設計値通りにメモリトランジスタが
製造できない場合があり、そのような現象を対策するた
めにメモリセルアレイ32の外周は使用しない領域とし
ている。この場合、ダミーエリア34には、通常全て
「1」のデータを書き込んでおいたり、全くデータを書
き込まないでおく。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の半
導体記憶装置では、以下の課題が生じる。
【0014】近年の微細化の進展により、デザインルー
ルが約0.3μm程度よりも小さくなるにつれて新たな
問題が出てきた。それはROMデータの組み合わせによりP
EP(Photo Engraving Process)工程のレジストの大
きさが最適値にならない現象である。
【0015】従来のマスクROMにおいては、マスクに
形成されたパターンによって、レジストに設けられた開
口パターンが形成される。図14(A)に示されるよう
に空きエリア13に隣接したデータ部12上のレジスト
に設けられたパターンの形状が開口部117のように設
計値からずれることで、データが誤ってプログラムされ
る事態となる。すなわち、空きエリア13に近接したデ
ータ部12上の開口部117の開口形状が他の開口部1
13に比べて小さく形成される場合がある。
【0016】このような場合には、半導体記憶装置が不
良となり、製品の歩留まり低下が生じてしまう。すなわ
ち、図14(B)に示されるように空きエリア13付近
に形成された不純物導入領域118が他の不純物導入領
域115に比べて不十分なイオン量のみが形成されるこ
とになる。そのため、「1」データが書き込まれるべき
領域の閾値が十分に高く形成されず、「1」データが正
しく読み出しできない場合がある。
【0017】データ部は1,0がほぼランダムに分布し
ているが、データ部と空きエリアの境界では他と状況が
異なるためPEP工程のレジストの大きさが最適値になら
ない現象が起こりうる。
【0018】これは境界部でパターン密度が他と異なる
ことによるもの、境界部で大面積のレジストが存在する
ためレジスト収縮の影響を受けやすいことなどが原因と
考えられている。一般的にはレジストの面積が大きいと
レジスト収縮の問題が起きやすいとされている。
【0019】すなわち、データ部においては、レジスト
にランダムに開口が設けられているが、空きエリアにお
いては、大きなレジストが開口部なしに設けられてい
る。そのため、レジストを凝固する工程で、レジストが
収縮し、特に空きエリアとデータ部との境界付近で、空
きエリア側にデータ部のレジストが引き寄せられる現象
が生じてしまう。このような場合、データ部の開口形状
が設計された形状から変形して、設計された形状よりも
小さくなったり、大きくなったりしてしまう。
【0020】また、光近接効果により、開口がランダム
に設けられていれば、設計値通りに開口が設けられる
が、均一に設けられない場合には、開口は設計値よりも
小さめに形成されてしまう。
【0021】このようにレジストのデータ部の開口形状
が設計値からずれることで、半導体基板へのイオン注入
が正確に行えず、結果として正しくデータのプログラム
が行えない事態となってしまう。
【0022】また、図15(A)に示されるようにメモ
リセルアレイ外周に全て「1」のデータを書き込んだ場
合、図15(B)に示されるようにダミーエリア34に
おいて、規則的に密集して配置された開口部120が図
15(C)に示されるように、その製造工程でレジスト
が収縮し、特に微細化されて設計された場合には、ダミ
ーエリア34における開口部121でレジストが丸ま
り、他の開口部122よりも大きく形成され、その切れ
端がデータ部33へ飛散して、データ部33における開
口部123の形状が他の開口部122よりも小さく形成
されるなど、レジスト形状が変形してしまう。このよう
な状態で、データ部へレジストをマスクとしてイオン注
入を行うと、データ部への正しいデータ書き込みが行え
ない事態となる。
【0023】本発明の目的は以上のような従来技術の課
題を解決することにある。
【0024】特に本発明の目的は、空きエリアの存在に
よるデータ部へのデータ書き込み誤り発生を防止した高
集積化された半導体記憶装置を提供することである。
【0025】さらに本発明の別の目的は、データ部周囲
のダミーエリアの存在によるデータ笛へのデータ書き込
み誤り発生を防止した高集積化された半導体記憶装置を
提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の特徴は、読み出されるデータがセルトラン
ジスタに書き込まれ、かつ、データが読み出されるデー
タ部と、データ部に隣接して設けられ、データがセルト
ランジスタに書き込まれ、かつ、データが読み出されな
い空きエリアとを有するメモリセルアレイと、前記メモ
リセルアレイ中のデータ部からのデータ読み出しを制御
する周辺回路部とを具備する半導体記憶装置である。
【0027】本発明の別の特徴によれば、読み出される
データがセルトランジスタに書き込まれ、かつ、データ
が読み出されるデータ部と、データがセルトランジスタ
に書き込まれていない空きエリアとを有するメモリセル
アレイと、前記メモリセルアレイ中のデータ部からのデ
ータ読み出しを制御する周辺回路部とを具備し、前記デ
ータ部と空きエリアとが互いに混在して配置されている
半導体記憶装置である。
【0028】本発明の別の特徴によれば、読み出される
データがセルトランジスタに書き込まれ、かつ、データ
が読み出されるデータ部と、データ部の外周に設けら
れ、セルトランジスタに規則性に基づいたデータ、又は
ランダムなデータが書き込まれ、かつ、データが読み出
されないダミーエリアとを有するメモリセルアレイと、
前記メモリセルアレイ中のデータ部からのデータ読み出
しを制御する周辺回路部とを具備する半導体記憶装置で
ある。
【0029】
【発明の実施の形態】次に,図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同
一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付してい
る。
【0030】(第1の実施の形態)本発明にかかる第1
の実施の形態にかかる半導体記憶装置を、図1乃至図5
を用いて説明する。
【0031】半導体記憶装置は図2に示されるように、
半導体チップ10上に、複数個のメモリセルアレイ11
が設けられている。このメモリセルアレイ11中には、
読み出されるデータが記憶されるデータ部12と、読み
出されることがないデータが記憶される空きエリア13
とが形成されている。各メモリセルアレイ11の周囲に
はメモリセルアレイに書き込まれたデータの読み出し制
御動作を行う周辺回路部14が設けられている。
【0032】メモリセルアレイ11の構造はデータ部1
2と空きエリア13とが隣接する領域の一部分を抽出し
て示す図1の断面図に示されるように、半導体基板1上
に図中左側のデータ部2と、図中右側の空きエリア3と
が存在している。ここでは、「1」データが記憶される
セルトランジスタに相当するゲート4下に不純物導入領
域5が形成されている。この不純物導入領域は、データ
部2と空きエリアの両方中のゲート4下に設けられてい
る。半導体基板1上には、層間絶縁膜6が形成されてい
て、この層間絶縁膜6上には保護膜7が形成されてい
る。
【0033】ここで、図1に示された構成は、図3に示
されるような製造工程を経て形成される。すなわち、例
えば「1」データを書き込むセルトランジスタのゲート
上方に開口部20を設けたレジスト21を使用して、不
純物を半導体基板10中へイオン注入して不純物導入領
域5を開口部20下に形成する。
【0034】図3に示されるような半導体記憶装置の上
面図が図4(A)に示される。この図4(A)における
“A−B”線上での断面が図3に相当する。図4(A)
では、開口部20が四角形で示されている。この図4
(A)に示されたレジスト21は図4(B)に示される
ようなデータを書き込む際に利用される。図4(B)に
おける「1」が図4(A)におけるレジストの開口部の
位置に相当し、図4(B)における「0」は図4(A)
における開口部が設けられていない位置に相当する。
【0035】一般的に、読み出し専用半導体記憶装置に
おいては、空きエリアのデータはユーザーにとってはど
のようになっていても問題ないため、空きエリアにダミ
ーのデータを記憶させる。
【0036】本実施の形態では、図5に示されるように
空きエリア3のすべてをチェッカーパターン(市松模
様)で埋める。チェッカーパターンは1,0の密度が半
分ずつであるため、パターン密度、レジスト収縮の問題
が起きにくく、ダミーパターンとして適している。図5
(A)において、データ部2に隣接した空きエリア3内
の領域23が図5(B)に示されるようなチェッカーパ
ターンのデータ構成であり、空きエリア3に隣接したデ
ータ部2内の領域24が例えば図5(C)に示されるよ
うなデータ構成となっている。
【0037】また場合によっては空きエリアをすべて1
(パターンありに対応する)としたり、1,0のストラ
イプパターンとするのが好ましい場合もある。
【0038】空きエリアとデータ部両方で、一体として
データの分布状態を均一化することで、微細化された半
導体記憶装置であっても、正しくデータを書き込むこと
が可能である。
【0039】本実施の形態によれば、セルトランジスタ
のゲート幅を縮小しても正しくデータを書き込むことが
可能な高集積化された半導体記憶装置を提供できる。
【0040】(第2の実施の形態)本発明にかかる第2
の実施の形態にかかる半導体記憶装置を、図6を用いて
説明する。第1の実施の形態が空きエリアすべてをチェ
ッカーパターンなどの規則性を持ったパターンで埋める
のに対し、本実施の形態では空きエリアすべてをランダ
ムな1,0パターンで埋める。
【0041】たとえば64MマスクROMで実際にデータ
が入っているのは50M分で、あとの14M分は空きエ
リアとなっているという場合、空きエリアの14M分は
ダミーとして実際のユーザーのデータの最初の14M分
を繰り返して入れるようにすれば、ユーザーのデータは
一般にはランダムな1,0に近いため、これも第1の実
施の形態同様の効果が得られる。
【0042】すなわち、図6(A)に示されるようなセ
ルアレイにおいて空きエリア3中のデータ部2に隣接し
た領域25にデータ部2の空きエリア3に隣接した領域
24のデータを入れ込むようにする。図6(B)に示さ
れるようにこれら領域24、25中には同じデータが書
き込まれている。
【0043】このようにチップ全体のパターン密度がそ
ろうという点では第1の実施の形態よりさらに好まし
い。
【0044】なお、計算機で疑似的にランダムなデータ
を作ることも可能であり、この作成されたランダムデー
タを空きエリア3に書き込んでもよい。
【0045】本実施の形態では、データ部と空きエリア
両方のデータのパターン密度が均一となる。
【0046】(第3の実施の形態)第1の実施の形態が
空きエリアすべてをチェッカーパターンで埋めるのに対
し、本実施の形態は空きエリア中のデータ部との境界部
分のみをチェッカーパターンで埋める方法である。
【0047】図7(A)に示されるようなデータ部2に
隣接する空きエリア3中の境界部分26中にチェッカー
パターンを設ける。境界部分26中の一領域27は図7
(B)に示されるようなチェッカーパターンとなってい
る。
【0048】パターン密度という点からは空きエリア全
体を埋めることが望ましいが、一般にレジスト収縮の影
響が出やすいのは空きエリアとの境界付近のデータ部で
あり、この境界付近の空きエリアのパターンに主として
依存する。そのため、この境界部分のみ対策すること
で、第1の実施の形態同様の効果が期待できる。
【0049】また境界部分のみデータを記憶する場合
は、データ量の増加はわずかであり、レジスト形成用の
マスクを作るためのデータの計算機処理時間、マスクの
描画時間には、ほとんど影響がなく、本実施の形態は短
納期が要求されるマスクROMに適している。
【0050】ここで、境界部分はデータ部において、空
きエリアに近接したメモリトランジスタの数十行分に相
当する領域である。
【0051】また第1の実施の形態同様、場合によって
は境界部分をすべて1(パターンありに対応する)とし
たり、1,0のストライプパターンとするのが好ましい
場合もある。
【0052】(第4の実施の形態)第3の実施の形態が
境界部分をチェッカーパターンで埋めるのに対し、境界
部分26について、ランダムな1,0のデータで埋める
方法がある。例えばユーザーのデータを繰り返して埋め
るということも可能である。この場合、図8(A)に示
される境界部分26中の領域28は例えば、図6(B)
に示されるようなデータとなる。
【0053】この場合も第3の実施の形態と同等の効果
が得られる。また計算機で疑似的にランダムなデータを
作ってもよい。
【0054】(第5の実施の形態)一般に空きエリアが
チップ上で固まって存在するのは、データをアドレスに
したがってチップ上の位置に順番に規則正しく割り付け
ていくためである。
【0055】従って、これを避けるためにはデータをチ
ップ上の位置に割り付け方法を変える。例えば、64M
マスクROMの例では外部入力の最上位アドレスはA2
0であるが、これをチップ内部ではたとえば最下位アド
レスとみなす。
【0056】このようにアドレスにスクランブルをかけ
ることにより、空きエリアのデータが一箇所に固まらず
チップ全体にばらまかれた形となり、上記の問題が改善
される。
【0057】図9(A)に示されるようにメモリセルア
レイ30は、データ部と空きエリアとの区別が存在しな
くなる。ここで、メモリセルアレイ30中の本来存在し
たデータ部と空きエリアとの境界付近の領域31は、図
9(B)に示されるようなロウとカラムの各方向にXで
示されるランダムデータが記憶されている。また、本
来、存在した空きエリアには0で示される状態であっ
た。
【0058】ここで、アドレスにスクランブルを掛ける
ことで、図9(C)に示されるように、領域31はラン
ダムデータ列の間に空きエリアの状態が入り込まれた状
態となる。この例では空きエリアのデータはスクランブ
ル後はランダムデータ列と1個おきに配列されることに
なる。
【0059】この実施の形態においても第1の実施の形
態同様の効果を得ることができる。
【0060】この実施の形態では、第1乃至第4の実施
の形態と異なり、ユーザーのデータの中に固まりの0デ
ータがあり、あたかも従来の空きエリアのように開口部
がないレジストが形成されることはない。そのため、レ
ジスト形状の変形が生じず、正しくデータを書き込むこ
とが可能であり、高集積化された半導体記憶装置におい
て、レジスト形状が設計から外れて、誤ったデータが記
憶されることを防止できる。
【0061】なお、この場合、配線配置形状を変形させ
る必要がある。
【0062】(第6の実施の形態)本実施の形態では、
従来は例えば「1」などの均一なデータが書き込まれて
いたダミーエリアに対して、規則的なパターンのデータ
を書き込む。すなわち、図10に示されるようなメモリ
セルアレイ32において、中心部にデータ部33が設け
られ、その周囲にダミーエリア34が設けられている場
合に、図11(A)に示されるようにダミーエリア34
にチェッカーパターンを書き込む。
【0063】このパターンは図11(B)に示されるよ
うな四角形の開口部36を持つレジスト35となる。こ
のレジストは半導体基板へイオン注入を行う際には、熱
工程を経ることにより、図11(C)に示されるような
円形の開口部37を持つレジスト38となる。このレジ
スト38を用いて、半導体記憶装置にデータ書き込みが
行われる。
【0064】場合によっては、チェッカーパターンに代
えて、ランダムパターンなどを書き込む。この書き込み
により、ダミーエリアに設けられる開口面積の総和が小
さくなり、ダミーエリアにレジストを広く残すことで、
レジストが収縮した際に、レジストの切れ端がデータ部
へ飛散することを防止できる。
【0065】これにより、データ部内の外周付近におい
て、レジスト形状が最適値からずれこむことを防止でき
る。すなわち、従来技術において、ダミーエリアに均一
なデータが書き込まれていたことによるレジストの収縮
現象に基づいたデータ部におけるレジスト形状の変形が
防止できる。
【0066】こうして、データの誤書き込みが防止され
た高集積化された半導体記憶装置が提供できる。
【0067】なお、上記各実施の形態は、それぞれ組み
合わせて実施することができる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、空きエリアの存在によ
るデータ部へのデータ書き込み誤り発生を防止した高集
積化された半導体記憶装置を提供できる。
【0069】さらに本発明によれば、データ部周囲のダ
ミーエリアの存在によるデータ部へのデータ書き込み誤
り発生を防止した高集積化された半導体記憶装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の構成を示す断面図。
【図2】 第1の実施の形態及び従来の半導体記憶装置
の構成を示す概念図。
【図3】 第1の実施の形態の製造方法の一工程を表
す、図4(A)における“A−B”線上での断面図。
【図4】 (A)は、第1の実施の形態におけるレジス
トの構成を表す上面図であり、(B)は、第1の実施の
形態におけるデータを表す数字の行列である。
【図5】 (A)は、第1の実施の形態におけるレジス
トを表す概念図であり、(B)は第1の実施の形態にお
ける空きエリアにおけるデータを表す数字の行列であ
り、(C)は第1の実施の形態におけるデータ部におけ
るデータを表す数字の行列である。
【図6】 (A)は、第2の実施の形態におけるレジス
トを表す概念図であり、(B)は、第2の実施の形態に
おけるデータ部及び空きエリアにおけるデータを表す数
字の行列である。
【図7】 (A)は、第3の実施の形態におけるレジス
トを表す概念図であり、(B)は、第3の実施の形態に
おける境界部分におけるデータを表す数字の行列であ
る。
【図8】 (A)は、第4の実施の形態におけるレジス
トを表す概念図であり、(B)は、第4の実施の形態に
おける境界部分におけるデータを表す数字の行列であ
る。
【図9】 (A)は、第5の実施の形態におけるレジス
トを表す概念図であり、(B)は、第5の実施の形態に
おけるアドレススクランブル前のデータを表す数字の行
列であり、(C)は、第5の実施の形態におけるアドレ
ススクランブル後のデータを表す数字の行列である。
【図10】 第6の実施の形態及び従来の半導体記憶装
置の構成を示す概念図である。
【図11】 (A)は、第7の実施の形態におけるデー
タを表すデータを表す数字の行列であり、(B)は第7
の実施の形態におけるレジストを表す概念図であり、
(C)は第7の実施の形態における加熱工程後のレジス
トを表す概念図である。
【図12】 (A)は、従来の半導体記憶装置における
データ書き込み状態を表す上面図であり、(B)は図1
2(A)における“C−D”線上の断面図であり、
(C)は図12に(A)における“E−F”線上の断面
図である。
【図13】 (A)は、従来の半導体記憶装置における
データを表すデータを表す数字の行列であり、(B)は
図13(A)に対応した従来の半導体記憶装置のレジス
トを表す概念図である。
【図14】 (A)は、従来の半導体記憶装置形態の製
造方法の一工程を表す断面図であり、(B)は従来の半
導体記憶装置の構成を表す断面図である。
【図15】 (A)は、従来の半導体記憶装置における
データを表すデータを表す数字の行列であり、(B)は
従来の半導体記憶装置におけるレジストを表す概念図で
あり、(C)は従来の半導体記憶装置における加熱工程
後のレジストを表す概念図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2,12,33 データ部 3,13 空きエリア 4 ゲート 5 不純物導入領域 6 層間絶縁膜 7 保護膜 10 半導体チップ 11,32 メモリセルアレイ 14 周辺回路部 20,36,37 開口部 21,30,35,38 レジスト 23,24,25,27,28,31 領域 26 境界部分 34 ダミーエリア

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】読み出されるデータがセルトランジスタに
    書き込まれ、かつ、データが読み出されるデータ部と、
    データ部に隣接して設けられ、データがセルトランジス
    タに書き込まれ、かつ、データが読み出されない空きエ
    リアとを有するメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイ中のデータ部からのデータ読み出
    しを制御する周辺回路部とを具備することを特徴とする
    半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記空きエリアの全域又は前記データ部に
    隣接する領域に、規則性に基づいたデータが書き込まれ
    ていることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】前記空きエリアの全域又は前記データ部に
    隣接する領域に、データ部に書き込まれたデータの一部
    と同じデータが書き込まれていることを特徴とする請求
    項1記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】前記空きエリアの全域又は前記データ部に
    隣接する領域に、ランダムなデータが書き込まれている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】読み出されるデータがセルトランジスタに
    書き込まれ、かつ、データが読み出されるデータ部と、
    データがセルトランジスタに書き込まれていない空きエ
    リアとを有するメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイ中のデータ部からのデータ読み出
    しを制御する周辺回路部とを具備し、前記データ部と空
    きエリアとが互いに混在して配置されていることを特徴
    とする半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】前記データ部中のセルトランジスタはその
    アドレスがスクランブルされて前記メモリセルアレイ中
    に不連続に配置されていることを特徴とする請求項5記
    載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】読み出されるデータがセルトランジスタに
    書き込まれ、かつ、データが読み出されるデータ部と、
    データ部の外周に設けられ、セルトランジスタに規則性
    に基づいたデータ、又はランダムなデータが書き込ま
    れ、かつ、データが読み出されないダミーエリアとを有
    するメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイ中のデータ部からのデータ読み出
    しを制御する周辺回路部とを具備することを特徴とする
    半導体記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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