JP2002157593A - 異常陰影検出方法および装置 - Google Patents

異常陰影検出方法および装置

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    • G06T2207/30061Lung
    • G06T2207/30064Lung nodule

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較読影の対象となる同一被写体についての
2以上の画像に基づく画像間演算画像におけるアーティ
ファクトを低減し、異常陰影候補の検出を精度よく行
う。 【解決手段】 画像間演算手段11において作成された
経時サブトラクション画像Psuに対して、画像処理手段
12において、経時サブトラクション画像Psuの基にな
った2つの画像の実質的な差異よりもアーティファクト
を相対的に抑制するモフォロジー演算処理を施す。検出
手段13において、アーティファクトが抑制された処理
済みの経時サブトラクション画像Psu′から異常陰影候
補を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異常陰影検出方法お
よび装置に関し、とくに比較対象となる2つの放射線画
像間の差異を表す差異画像から異常陰影候補を検出する
方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、同一被写体についての撮影時
期が異なる2以上の画像を比較読影して、両画像間の差
異を調べ、その差異に基づいて被写体の検査等を行うこ
とが、種々の分野において行われている。
【0003】例えば工業製品の製造分野においては、あ
る製品について新品の状態のときに撮影された画像と、
当該製品の耐久試験後に撮影された画像とを比較読影し
て、両者の差異の大きな部位に注目することにより、製
品の耐久性を向上させるべき部位を検討することが行わ
れており、また医療分野においては、ある患者の疾患部
位について時系列的に撮影された複数枚の放射線画像を
医師が比較読影することにより、当該疾患の進行状況や
治癒状況を把握して治療方針を検討することが行われて
いる。
【0004】このように2以上の画像を比較読影するこ
とが日常的に各種の分野で行われているが、その比較読
影のために、これら2以上の画像を画像表示装置等に出
力させる場合がある。すなわち画像を濃度信号や輝度信
号に変換したうえで、画像表示装置等に表示し、または
プリンターによりフイルム等の媒体に出力するのであ
る。
【0005】ところで比較読影の対象となる2以上の画
像を表示等する場合、それらの画像を単に並べるのが一
般的であるが、比較読影を行う場合に読影者にとって最
も関心があるのはこれらの画像間の差異である。しか
し、上述したように例えば2つの画像を単に並べてこの
差異を発見するのは、その差異が小さい程困難であり、
比較読影の性能向上が求められている。
【0006】そこで、比較読影の対象とされる2以上の
画像間で画素を対応させた減算処理をはじめとした画像
間演算を行って、上記差異を強調することが行われてい
る。このように画像間の差異のみが強調されることによ
り、読影者に対して画像間の差異を確実に視認させるこ
とができるため、とくに医用画像において進行または治
癒する病変部の見落としを防止することができると考え
られる。例えば、上記画像間演算により求められた、撮
影時期が異なる2つの時系列的な胸部放射線画像間の差
異を表す差異画像(いわゆる経時サブトラクション画
像)上においては、治癒率が略100%である小型の初
期の肺癌をも表示することが可能であり、診断に非常に
有効であることが確認されている。
【0007】また、上記差異画像を時系列的な画像に加
算することにより、病変部の変化をより観察しやすくす
るための方法も提案されている(特開平8−77329
号)。
【0008】ところで、上記差異画像における病変部の
選択は、差異画像を観察読影者が観て、必要に応じて手
動で行うものであるが、選択される画像部分は観察者の
経験や画像読影能力の高低によって左右され客観的なも
のとならないおそれがある。例えば肺癌の検査を目的と
して撮影された放射線画像においては、その放射線画像
から癌化部分の特徴の1つである淡くて小型の異常陰影
候補を抽出することが必要であるが、必ずしも的確にそ
の陰影を選択できるとは限らない。このため、観察者の
技量に依存せずに、異常陰影候補を的確に検出すること
が求められている。
【0009】この要望に応えるため、計算機処理を用い
て異常陰影候補を自動的に検出するようにした計算機支
援画像診断(CADM;Computer Aided Diagnosis of Medi
calimages)の研究が最近進んでいる。
【0010】すなわちCADM技術は、上述した異常陰影候
補を、その濃度分布の特徴や形態的特徴に基づいた検出
処理を計算機を用いて行うことにより、自動的に検出す
るものであり、CADM技術を胸部放射線画像に適用して、
肺癌のような病変部の蓋然性の高い異常陰影候補を抽出
する方法が種々提案されている(例えば特開平9−18
5714号)。
【0011】ここで、上記特開平9−185714号等
に記載された方法は、CADM技術をオリジナルの画像およ
びエネルギーサブトラクション画像(すなわち信号強調
画像と信号抑圧画像の差分画像)に適用して異常陰影候
補を検出するものである。しかしながら、オリジナル画
像やエネルギーサブトラクション画像から初期の肺癌を
選択することは経験を積んだ読影医でさえ見落とす可能
性があるものであり、CADM技術を適用しても、オリジナ
ル画像やエネルギーサブトラクション画像からそのよう
な初期の肺癌のような見落としやすい異常陰影候補を抽
出することはほとんど不可能であった。
【0012】このため、上記差異画像に対してCADM技術
を適用することが考えられる。ここで、上記差異画像を
作成する際には2つの画像の位置合わせを行う必要があ
るが、位置合わせを行っても構造物の輪郭において僅か
な不揃い(位置ずれ)が生じ、差異画像には、その輪郭
によるアーチファクトが現れる。とくに被写体が生体で
ある放射線画像においては、放射線の照射方向と体軸と
の角度や、被写体の向きに対する放射線の入射角度等
は、その各放射線画像の撮影時にごとに僅かに変動せざ
るを得ず、この変動による3次元的な不揃いを2次元に
表現された画像中において補正(位置合わせ)すること
は非常に困難であり、差異画像中においてアーティファ
クトが残存するのはやむを得ない。
【0013】本来、差異画像は、アーティファクトが現
れなければ、病変部の変動等を示す実質的な差異部分の
みが現れるため、その現れた画像部分を検出することに
より病変部の位置や大きさ等を判断するのに有効であ
る。しかしながら、画像中にアーティファクトが現れる
と、上述した画像間の実質的な差異がこのアーティファ
クトにより目立たなくなり、上記CADM技術を適用しても
その差異を検出できなくなるおそれが生じる。
【0014】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、差異画像中にアーティファクトが存在する場合で
も、異常陰影候補を適切に検出できる異常陰影検出方法
および装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の異常陰影検出方
法および異常陰影検出装置は、差異画像に対して、2つ
の画像間の実質的な差異がアーティファクトよりも相対
的に強調される画像処理を施すことによって、観察読影
に悪影響を及ぼすおそれのあるアーティファクトを、関
心画像部分である画像間の実質的な差異よりも相対的に
低減させるようにしたものである。
【0016】すなわち本発明の異常陰影検出方法は、同
一被写体についての撮影時期が異なる2つの画像間で、
該2つの画像間の差異を求める画像間演算を行って前記
差異を表す差異画像を得、前記2つの画像間の実質的な
差異が、前記2つ画像中の構造物の対応位置の不揃いに
基づいて生じたアーティファクトよりも相対的に強調さ
れる画像処理を、前記差異画像に対して施して処理済み
差異画像を得、該処理済み差異画像から前記実質的な差
異を異常陰影候補として検出することを特徴とするもの
である。
【0017】ここで、上記2以上の画像として、経時的
変化の比較対象となる、同一被写体について時系列的に
互いに異なる時期に取得された放射線画像を適用するこ
とができ、とくに生体を被写体とすることは、本発明に
とってより効果的である。生体はその内部の構造物がそ
れぞれ3次元的に動くため、2つの画像間で構造物の位
置の対応関係が崩れやすく、位置ずれ(不揃い)が生じ
やすいからである。
【0018】上記画像間演算としては、2つの画像中の
構造物の位置を対応させたサブトラクション(減算)演
算を適用するのが好ましい。2つの画像間の差異を、画
像信号の差として表すことにより、差異を明瞭化するの
が簡易だからである。ただし、サブトラクション演算に
限るものではなく、2つの画像中の構造物の位置を対応
させた除算演算等を適用することを排除するものではな
い。サブトラクション演算としては、単純な減算であっ
てもよいし、重み付けを行ったうえでの減算であっても
よい。減算処理によって得られた画像間演算画像は一般
にサブトラクション画像と称され、このサブトラクショ
ン画像としては、時系列的に略同時に撮影して得られた
エネルギー分布の互いに異なる2つの原画像(=オリジ
ナルの画像;高圧画像(通常の放射線画像)、低圧画像
(高圧抑制画像))に基づいて(単純減算または荷重減
算)得られるエネルギサブトラクション画像、時系列的
に異なる時期に撮影して得られた2つの原画像に基づい
て得られる経時サブトラクション画像、造影剤の注入前
後にそれぞれ撮影して得られる血管の2つの原画像に基
づいて得られるDSA(デジタルサブトラクション・ア
ンギオグラフィ)画像等が含まれる。
【0019】2つの画像間の実質的な差異がアーティフ
ァクトよりも相対的に強調される画像処理とは、実質的
な差異をアーティファクトよりも強調する処理であって
もよいし、その反対に、アーティファクトを実質的な差
異よりも抑制する処理であってもよい。
【0020】アーティファクトを実質的な差異よりも抑
制する画像処理としては、アーティファクトよりも大き
く、かつ実質的な差異よりも小さい形状の構造要素を用
いたモフォロジー(Morphology)演算処理に基づく処理
を適用するのが好ましい。実質的な差異を残しつつアー
ティファクトを効果的に抑制することができるからであ
る。なお、モフォロジー演算処理とは、モルフォロジー
またはモーフォロジーとも称し、一般的にはN次元空間
における集合論として展開されるが、2次元空間である
画像へ適用される場合が多い(特開平8−272961
号、同9−248291号、同9−91421号等)。
ここでは、このモフォロジー演算処理を、濃淡画像を例
にして以下に簡単に説明する。
【0021】濃淡画像を座標(x,y)の点が濃度値f
(x,y)に相当する高さを持つ空間と見なし、この断
面に相当する1次元の関数f(x)を考える。モフォロ
ジー演算処理に用いる構造要素gは次式(1)に示すよ
うに、原点について対称な対称関数
【数1】 であり、定義域内で値が0で、その定義域Gが下記式
(2)であるとする。
【0022】
【数2】 このとき、モフォロジー演算の基本形は式(3)〜
(6)に示すように、非常に簡単な演算となる。
【0023】
【数3】 すなわち、ダイレーション(dilation)処理は、注目画
素を中心とした、±m(構造要素に応じて決定される値
であって、図19中のマスクサイズに相当)の幅の範囲
内の最大値を探索する処理であり(図19(a)参
照)、一方、イロージョン(erosion )処理は、注目画
素を中心とした、±mの幅の範囲内の最小値を探索する
処理である(図19(b)参照)。また、オープニング
(opening )処理はイロージョン処理後にダイレーショ
ン処理を行う処理、すなわち最小値の探索の後に最大値
を探索する処理であり、クロージング(closing )処理
は、ダイレーション処理後にイロージョン処理を行う処
理、すなわち最大値の探索の後に最小値を探索する処理
に相当する。
【0024】つまりオープニング処理は、低濃度側から
濃度曲線f(x)を滑らかにし、マスクサイズ2mより
空間的に狭い範囲で変動する凸状の濃度変動部分(周囲
部分よりも濃度が高い部分)を抑制することに相当する
(図19(c)参照)。
【0025】一方、クロージング処理は、高濃度側から
濃度曲線f(x)を滑らかにし、マスクサイズ2mより
空間的に狭い範囲で変動する凹状の濃度変動部分(周囲
部分よりも濃度が低い部分)を抑制することに相当する
(図19(d)参照)。
【0026】ここで、濃度の高いもの程大きな値となる
高濃度高信号レベルの信号の場合においては、濃度値f
(x)の画像信号値が高輝度高信号レベルの場合に対し
て大小関係が逆転するため、高濃度高信号レベルの信号
に対するダイレーション処理と高輝度高信号レベルに対
するイロージョン処理(図19(b))とは一致し、高
濃度高信号レベルの信号に対するイロージョン処理と高
輝度高信号レベルに対するダイレーション処理(図19
(a))とは一致し、高濃度高信号レベルの信号に対す
るオープニング処理と高輝度高信号レベルに対するクロ
ージング処理(図19(d))とは一致し、高濃度高信
号レベルの信号に対するクロージング処理と高輝度高信
号レベルに対するオープニング処理(図19(c))と
は一致する。
【0027】そして、このように原画像を表す画像信号
に対して、モフォロジー演算処理によるオープニング処
理若しくはクロージング処理を施すことにより、画像か
ら粒状(画像信号としてのノイズを意味する)を抑制
(または除去)することができる(小畑「モルフォロジ
ー」(コロナ社刊)等)。なお説明の簡単のため1次元
の濃度分布に対して1次元のマスク(構造要素)を適用
した例で説明したが、2次元に広がる画像に適用するに
際しては、1次元の構造要素を2次元面内で複数設定
し、各構造要素をそれぞれ適用して複数回の処理を行っ
てもよいし、2次元の構造要素を設定し、この2次元の
構造要素を適用して1回の処理で済ませるようにしても
よい。
【0028】なお、本発明による異常陰影検出方法にお
いては、処理済み差異画像における実質的な差異のう
ち、略円形状の差異を異常陰影候補として検出すること
が好ましい。
【0029】本発明の異常陰影検出装置は、本発明の異
常陰影検出方法を実施するための装置であって、同一被
写体についての撮影時期が異なる2つの画像間で、該2
つの画像間の差異を求める画像間演算を行って前記差異
を表す差異画像を得る画像間演算手段と、前記2つの画
像間の実質的な差異が、前記2つ画像中の構造物の対応
位置の不揃いに基づいて生じたアーティファクトよりも
相対的に強調される画像処理を、前記差異画像に対して
施して処理済み差異画像を得る画像処理手段と、該処理
済み差異画像から前記実質的な差異を異常陰影候補とし
て検出する検出手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0030】上記2以上の画像としては、経時的変化の
比較対象となる、同一被写体について時系列的に互いに
異なる時期に取得された放射線画像を適用した場合は、
より本発明を効果的に実施することができ好ましい。
【0031】画像間演算としては、2つの画像中の構造
物の位置を対応させたサブトラクション演算を適用する
のが好ましい。
【0032】画像処理手段としては、アーティファクト
を2つの画像間の実質的な差異よりも抑制する画像処理
を施すものであってもよいし、反対に、2つの画像間の
実質的な差異を前記アーティファクトよりも強調する画
像処理を施すものであってもよい。画像処理手段が、ア
ーティファクトを2つの画像間の実質的な差異よりも抑
制する画像処理を施すものである場合には、アーティフ
ァクトを2つの画像間の実質的な差異よりも抑制する画
像処理として、アーティファクトよりも大きく、かつ実
質的な差異よりも小さい形状の構造要素を用いたモフォ
ロジー演算処理に基づく処理を適用するものであること
が好ましい。
【0033】なお、検出手段としては、処理済み差異画
像における実質的な差異のうち、略円形状の差異を異常
陰影候補として検出する手段とすることが好ましい。
【0034】
【発明の効果】本発明の異常陰影検出方法および異常陰
影検出装置によれば、画像間演算画像に対して、2つの
画像間の実質的な差異がアーティファクトよりも相対的
に強調される画像処理を施すことによって、異常陰影候
補の検出に悪影響を及ぼすおそれのあるアーティファク
トを、異常陰影候補と見なせる画像間の実質的な差異よ
りも相対的に低減させることができる。したがって、ア
ーティファクトに影響されることなく精度よく異常陰影
候補を検出することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の異常陰影検出方法
および異常陰影検出装置の実施の形態について図面を用
いて説明する。
【0036】図1は本発明の異常陰影検出方法および異
常陰影検出装置の一実施形態である異常陰影検出装置1
0を含む医療用画像ネットワーク100を示す図であ
る。
【0037】図示のネットワーク100には、例えばC
T装置(コンピュータ断層像撮影装置)、MRI装置
(磁気共鳴像撮影装置)、CR装置(コンピュータラジ
オグラフィ)50等の医療用画像生成装置と、これらの
医療用画像生成装置により生成された各種の診断用医療
画像を蓄積記憶するデータベース70と、データベース
70に一旦記憶された画像や画像生成装置から直接送ら
れた画像を表示する画像表示装置20と、入力された2
以上の画像情報に基づいて画像間演算の一例である経時
サブトラクション処理を行って経時サブトラクション画
像(画像間演算画像の一例、以下サブトラクション画像
Psuとする))を取得する画像間演算手段11、画像間
演算手段11により作成されたサブトラクション画像P
suに対して以下に示す画像処理を施す画像処理手段12
および画像処理が施された経時サブトラクション画像
(以下処理済みサブトラクション画像Psu′とする)か
ら異常陰影候補を検出する検出手段13を備えた異常陰
影検出装置10とが接続されている。なおネットワーク
100には、このネットワーク100上を流通する画像
をフイルム等に出力するプリンターや図示しない各種の
画像出力デバイス等も接続されている。
【0038】CR装置50は、被写体を透過した放射線
を、輝尽性蛍光体層を有するシート状の蓄積性蛍光体シ
ートに照射することにより、蓄積性蛍光体シートに被写
体の透過放射線像を蓄積記録し、その後、当該蓄積性蛍
光体シートにレーザ光を照射して、シートに蓄積記録さ
れている放射線エネルギに応じた光量で発光する輝尽発
光光を光電的に読み取ることにより、被写体の透過放射
線像をデジタル画像として取得する装置であり、病院等
の医療機関において広く使用されているものである。
【0039】CR装置50とネットワーク100の間に
介在しているQA−WS(画像品質チェック用ワークス
テーション)60は、上述したCR装置50等の画像生
成装置により生成された診断用画像をチェックし、必要
の場合は画像生成装置(CR装置50等)に対して画像
の再取得を要求する等の機能を備えたワークステーショ
ンである。本実施形態におけるこのQA−WS60は、
CR装置50によって生成されたデジタル画像Pを、デ
ータベース70に蓄積記憶する前に表示して、画像濃
度、コントラスト等の画質チェック、撮影範囲等のチェ
ックを行うものとして設けられている。
【0040】画像表示装置20は、ネットワーク100
を介して入力された画像を単に可視像として表示するだ
けでなく、同一患者の同一患部について時系列的に撮影
された2つ以上の画像Pについてのサブトラクション処
理の要求等を入力する端末機としての機能も備えたもの
である。
【0041】画像間演算手段11は、上述したように、
ネットワーク100を介してデータベースサーバ70か
ら入力された、時系列的に異なる時期にそれぞれ取得さ
れた同一患者についての2つの胸部放射線画像P1,P
2に基づいて、これら2つの画像P1,P2の差異を表
すサブトラクション画像Psuを作成するが、このサブト
ラクション画像Psuの作成は、各画像P1,P2中に現
れた構造物(肋骨、胸郭、肺・心臓等の臓器等)の位置
を2つの画像P1,P2間で、まず大局的に位置合わせ
し、その後に分割して得られた多数の局所領域のそれぞ
れの位置が対応するように局所領域の位置合わせを行
い、この2段階の位置合わせによって得られた2つの画
像間で、画素を対応させて減算処理することにより行わ
れる。なお各位置合わせの詳細については後述する。
【0042】画像処理手段12が、画像間演算手段11
により作成されたサブトラクション画像Psuに対して施
す画像処理の内容は、位置合わせ後の2つの画像P1,
P2の差異としてこのサブトラクション画像Psu中に現
れた、上記構造物の対応位置のずれによって生じたアー
ティファクトLを、両画像P1,P2の実質的な差異、
すなわち位置ずれに起因して生じたものではなく一方の
画像にのみ存在する腫瘤陰影や病変部あるいは両方の画
像に存在する病変部等であって経時的に治癒しつつあり
若しくは進行しつつあることによってその濃度や輪郭形
状等が両画像P1,P2間で異なることとなっている画
像部分(以下、単に病変部という)Kよりも、相対的に
抑制する処理である。
【0043】具体的には、アーティファクトLは構造物
の輪郭形状に沿った細長形状に現れる特性を有している
場合が多いのに対して、実質的な差異である病変部Kは
その発現後の進行状況に応じて大小の変動はあるもの
の、アーティファクトLの細長形状よりも幅広の略円形
または略矩形等ある広がりを有する領域としての形状と
して認識することができる。したがって病変部Kよりも
小さく、かつ細長形状のアーティファクトLの幅(長手
方向にほぼ直交する方向の長さ)よりも大きい構造要素
(例えばそのような大きさの直径を有する円形構造要素
や、そのような大きさの一辺を有する矩形構造要素等)
を用いたモフォロジー演算処理を当該画像処理としてサ
ブトラクション画像Psuに適用することによって、構造
要素よりもサイズの大きい病変部Kを残存させつつ、構
造要素よりもいずれかの方向の長さが小さいアーティフ
ァクトLを消去することができる。
【0044】なお、濃淡画像であるサブトラクション画
像Psuにモフォロジー演算処理を適用する場合には、サ
ブトラクション画像Psuを、サブトラクション画像Psu
の基準濃度(画像P1,P2の差が0である部分の濃
度)および基準濃度よりも高濃度の画像部分からなる高
濃度画像(基準濃度よりも低濃度の画像部分を基準濃度
に置換して得られた全体画像)Psu1と、基準濃度およ
び基準濃度よりも低濃度の画像部分からなる低濃度画像
(基準濃度よりも高濃度の画像部分を基準濃度に置換し
て得られた全体画像)Psu2とに分け、これら高濃度画
像Psu1と低濃度画像Psu2とについてそれぞれ上記モ
フォロジー演算処理を施し、得られた2つの画像を加算
処理(重み付け割合を 0.5対0.5 とする)するのが好ま
しいため、以下、本実施形態においては、そのような処
理として説明する。
【0045】検出手段13は、画像処理手段12におい
て画像処理が施されることにより、アーティファクトL
が抑制された処理済みサブトラクション画像Psu′から
病変部Kを異常陰影候補として検出する。具体的には、
病変部Kの形状(略円形あるいは略矩形)を有するテン
プレートを用いたテンプレートマッチング、特開平9−
185714号に記載されたようにニューラルネットワ
ークを用いる方法等により病変部Kを異常陰影候補とし
て検出する。
【0046】次に本実施形態の異常陰影検出装置の作用
について説明する。
【0047】予めCR装置50により、撮影時期を異に
して、特定の患者の胸部放射線透過画像P1,P2,
…,Pnが撮影され、これらの画像P1,P2,…,P
nはQA−WS60により画質等のチェックがなされた
後にネットワーク100を介してデータベース70に蓄
積記憶されている。
【0048】まず、指示入力端末機としての画像表示装
置20から、時系列的に最も古い時期に撮影して得られ
た画像(第1の画像)P1と、その画像P1よりも新し
い時期に撮影して得られた画像(第2の画像)P2とに
基づいたサブトラクション画像Psuの表示要求がなされ
た場合を例にして説明する。
【0049】画像表示装置20に入力されたこの要求
は、画像表示装置20からネットワーク100を介して
データベース70に入力され、データベース70からは
この要求にしたがって、第1の画像P1および第2の画
像P2がネットワーク100を介して画像間演算手段1
1に入力される。
【0050】画像間演算手段11は、入力された画像P
1,P2中に現れた構造物の位置を2つの画像P1,P
2間で、まず大局的に位置合わせし、その後に分割して
得られた多数の局所領域のそれぞれの位置が対応するよ
うに局所領域の位置合わせを行う。すなわち、図2
(a)、(b)にそれぞれ示す2つの画像のうち時系列
的に新しい方の画像(第2の画像)P2を基準として、
第1の画像P1にアフィン変換を施して第2の画像P2
に大局的に位置合わせする(図3参照)。続いて大局的
に位置合わせされた両画像P1,P2のうち第2の画像
P2に対して、第2の画像P2を多数の矩形小領域であ
るテンプレート領域T2に仮想的に分割する処理を施す
とともに、第1の画像P1に対して、第2の画像P2の
各テンプレート領域T2にそれぞれ対応する、これらの
各テンプレート領域T2よりも大きい領域の探索領域R
1を設定し、各探索領域R1において、第2画像の各テ
ンプレート領域T2がそれぞれ略一致する対応テンプレ
ート領域を求め(図4参照)、第2画像P2における各
テンプレート領域T2と、第1画像P1における各対応
テンプレート領域との対応位置関係に基づいて、第1画
像P1の各対応テンプレート領域が第2画像P2の各テ
ンプレート領域T2に略合致するように、大局的に位置
合わせされた後の第1画像P1全体を一体的に非線形歪
変換(図5参照)して両画像P1,P2をさらに位置合
わせする。
【0051】さらに画像間演算手段11は、基準となっ
た第2の画像P2から上述した2段階の位置合わせの変
換が施された第1の画像P1を、画素を対応させて減算
処理し、これにより両画像P1,P2のサブトラクショ
ン画像Psuを得る。
【0052】ここで、上述した位置合わせが完全なもの
である場合には、第1の画像P1(図6(a))と第2
の画像P2(図6(b))との差分であるサブトラクシ
ョン画像Psuは、図6(c)に示すように、第1の画像
P1には存在せず第2の画像P2にのみに実際に存在す
る、両画像P1,P2間の実質的な差異である病変部K
のみとなる。しかし、実際には完全な位置合わせは困難
であり、サブトラクション画像Psuには、病変部Kのみ
ならず、肋骨やその他の構造物の輪郭の位置ずれに起因
するアーティファクトLも残存したものとなり(図7参
照)、読影性能が悪い。
【0053】ここで本実施形態においては異常陰影検出
装置10の画像処理手段12がこのようにアーティファ
クトLが残存したサブトラクション画像Psuに対して、
アーティファクトLを病変部Kよりも相対的に抑制する
処理を施す。詳細には、まずサブトラクション画像Psu
(図8(a))を、サブトラクション画像Psuの基準濃
度および基準濃度よりも高濃度の画像部分からなる高濃
度画像(基準濃度よりも低濃度の画像部分を基準濃度に
置換して得られた全体画像)Psu1と、基準濃度および
基準濃度よりも低濃度の画像部分からなる低濃度画像
(基準濃度よりも高濃度の画像部分を基準濃度に置換し
て得られた全体画像)Psu2とに分ける(図8
(b))。続いて、高濃度画像Psu1に対して予め設定
された大きさの構造要素(円形状)を用いてモフォロジ
ー演算処理(オープニング処理)を施し(図8
(c))、一方、低濃度画像Psu2に対しても予め設定
された大きさの構造要素(円形状)を用いてモフォロジ
ー演算処理(クロージング処理)を施す。ここでそれ用
いられる構造要素の大きさは前述したように、病変部K
よりも小さく、かつ細長形状のアーティファクトLの幅
よりも大きい構造要素として、予め臨床データの積み重
ねによって設定されたものであり、サブトラクション画
像Psuの大きさを例えば縦1780画素×横1780画素とした
とき、構造要素としては例えば半径5〜10画素の円形
状とするのが好適である。ただし、この構造要素の大き
さや形状は、抽出対象の病変部の大きさ・形状や消去対
象のアーティファクトの大きさ・形状に応じて適応的に
可変とすることができる。
【0054】モフォロジー演算処理のうちオープニング
処理は、構造要素よりも小さい部分のうち高濃度側を消
去する作用をなすため、構造要素よりも大きい病変部K
以外のアーティファクトL1(アーティファクトLのう
ち高濃度側に現れたものをアーティファクトL1と称す
るものとする)はほぼ消去される。同様に、モフォロジ
ー演算処理のうちクロージング処理は、構造要素よりも
小さい部分のうち低濃度側を消去する作用をなすため、
構造要素よりも大きい病変部K以外のアーティファクト
L2(アーティファクトLのうち低濃度側に現れたもの
をアーティファクトL2と称するものとする)はほぼ消
去される(図8(c))。
【0055】このようにして得られた2つのサブトラク
ション画像Psu1およびPsu2を再度画素を対応させ
て、両者の重み付け割合を 0.5対0.5 とした加算処理を
施し、画像処理済みのサブトラクション画像Psu′を再
度合成する(図8(d))。
【0056】このようにして再度合成して得られた処理
済みサブトラクション画像Psu′は、2つの画像P1,
P2中の構造物の対応位置のずれに起因するアーティフ
ァクトLが、両画像P1,P2の実質的な差異である病
変部Kに対して相対的に抑制(消去)された画像である
ため、病変部Kについての観察読影性能がアーティファ
クトLの存在によって妨げられることが、従来よりも低
減されている。
【0057】この処理済みサブトラクション画像Psu′
は、アーティファクトLが抑制されているため、病変部
Kの読影性を妨げることがなく、従来よりも病変部Kの
読影性能が向上したものとされる。本実施形態において
は、検出手段13において、さらにこの処理済みサブト
ラクション画像Psu′から病変部Kを異常陰影候補とし
て抽出する。以下、検出手段13において行われる処理
について説明する。
【0058】まず、処理済みサブトラクション画像Ps
u′を複数の小領域に分割する。この際、図9に示すよ
うに各小領域A0の一部分が互いに重なるように処理済
みサブトラクション画像Psu′が分割される。このよう
に小領域A0の一部分が重なるようにしたのは、各小領
域A0の境界部分に病変部Kすなわち異常陰影候補が存
在した場合に、その異常陰影候補が検出されなくなるこ
とを防止するためである。なお、図9においては各小領
域A0の重なり状態を明確にするために、実線の小領域
と破線の小領域とを交互に図示している。本実施形態に
おいては、小領域A0は32×32画素のサイズを有す
るものとする。ここで、初期の肺癌においてはその病変
部Kの大きさは3〜10mm程度である。本実施形態に
おいては小領域A0のサイズが32×32画素であるこ
とから、3mm程度の最も小さな病変部Kを検出するた
めに、小領域A0の重なりを3mm程度(1画素サイズ
が0.2mmの場合は、15画素程度)とする。
【0059】次に、各小領域A0内おいて、画素値がし
きい値Th1以上となる画素数cnをカウントするとと
もに、小領域A0内の画素値の分散値σを算出する。そ
して、画素数cnの小領域A0に対する割合(%)が所
定のしきい値Th2以上となり、かつ分散値σが所定の
しきい値Th3以上となった場合に、その小領域A0を
異常陰影候補が存在する蓋然性の高い小領域A1として
選択する。
【0060】ここで、画素値がしきい値Th1以上であ
る場合、その画素は、異常陰影候補を表すものと見なす
ことができ、さらにその画素数cnが小領域A0内の全
画素数に対してある割合以上となっている場合は、その
画素が異常陰影候補を表す蓋然性が高いものとなる。ま
た、小領域A0が一定画素値のいわゆるベタ画像であっ
て、異常陰影候補を含まないような場合、その小領域A
0にはノイズのみ含まれることから画素値の分散値σは
比較的小さい値となる。このため、分散値σがしきい値
Th3未満となる小領域A0は、ノイズのみからなるベ
タ画像である蓋然性が高い。したがって、画素数cnが
しきい値Th2以上かつ分散値σがしきい値Th3以上
となる小領域A0を、異常陰影候補が存在する蓋然性の
高い小領域A1として選択するようにしたものである。
【0061】ここで、本実施形態においては、処理済み
サブトラクション画像Psu′はアーティファクトが抑制
されているため、異常陰影候補が存在する蓋然性の高い
小領域A1の検出精度を向上させることができる。
【0062】このようにして、小領域A1が選択される
と、選択された小領域A1内に略円形の領域が存在する
か否かが判断される。この判断は以下のようにして行
う。まず、小領域A1内において、画素値がしきい値T
h1以上となる画素のみを用いて小領域A1の重心cを
求める。なお、小領域A1内における画素値がしきい値
Th1以上となる画素のみからなる画像G1を図10に
示す。このような画像においては、図11に示すように
重心cが求められる。
【0063】次に、重心cを中心として、小領域A1内
の画像G1を極座標画像に変換する。すなわち図10に
示す小領域A1の画像G1を、図12に示すように重心
cからの距離rと、重心cを通る下向きベクトルとのな
す角度θとで表した極座標画像P0に変換する。
【0064】そして、極座標画像P0から水平方向すな
わちθ方向に延在するエッジ部分を検出してエッジ画像
E0を作成する。このエッジ画像E0の作成は、極座標
画像P0を水平方向のエッジ部分を検出するエッジ検出
マスクM(図13参照)によってコンボリューションす
ることにより作成される。エッジ画像E0を図14に示
す。図14に示すように、エッジ画像E0は、極座標画
像P0におけるエッジ部分E1の画素の画素値が画素値
が0(最大輝度)を有し、その他の部分の画素値は最大
値(最小輝度)となっている。
【0065】ここで、エッジ検出マスクMは、極座標に
おける水平方向の直線に反応しやすいように、マスクの
正(+符号)の部分が水平方向に適合するように、細長
楕円形状をなしており、さらに、負の部分が正の部分の
上側に分布するように選択されている。このマスクに十
分な方位選択性を持たせるにはこのような負の部分が不
可欠である。そしてこのエッジ検出マスクを用いて、極
座標画像P0をコンボリューションしてエッジ画像E0
を作成するものである。
【0066】このようにしてエッジ画像E0が作成され
ると、このエッジ画像E0におけるエッジ部分E1の垂
直方向すなわちr方向におけるヒストグラムH0を作成
する。このヒストグラムH0は、図15に示すように重
心cからの距離rに応じたエッジの分布を表すものとな
る。このため、エッジが真円に近いほど重心cから一定
の距離にエッジが分布することとなるため、ヒストグラ
ムH0の最大頻度はその一定距離において大きくなる。
したがって、ヒストグラムH0の最大頻度がしきい値T
h4以上となる場合に、選択された小領域A1に略円形
の領域が存在すると判断する。
【0067】次いで、略円形の領域が検出される。この
検出は、ヒストグラムH0の最大頻度を半径r0とする
円形の点の集合からなる円領域を極座標変換して得られ
た基準テンプレートを初期位置とする弾性テンプレート
T0によって、エッジ画像E0をテンプレートマッチン
グすることにより行われる。
【0068】この弾性テンプレートT0は、テンプレー
トマッチングの際に、その構成画素の全てが一体的に移
動するものではなく、個々の画素が隣接する画素との間
で、各画素の移動量に応じた拘束力で拘束されつつ独立
してr方向に移動可能に設定された、仮想的なバネ拘束
を受けるテンプレートであり、テンプレート全体があた
かも弾性変形するように構成されている。なお、基準テ
ンプレートはヒストグラムH0の最大頻度位置における
水平方向に延在する直線となる。
【0069】まず、図16に示すように、基準テンプレ
ートをその初期位置(弾性変形のない状態)として、弾
性テンプレートT0をエッジ画像E0上に配置し(図1
6(a))、この弾性テンプレートT0を構成する画素
をそれぞれ独立して、r方向(極座標における上下方
向)に移動させる。このとき、このとき弾性テンプレー
トT′の各画素の移動量は以下のようにして求められ
る。まず、各画素の周辺範囲(初期位置±r)におい
て、各画素値p(nri±r,nθi)と初期位置での
画素値p(nri,nθi)との差分を求める。ここ
で、rが大きい位置における画素値からrが小さい位置
における画素値を差し引く。そして、この差分の総和を
下記の式(7)により求める。
【0070】
【数4】 この画素値差分総和は、初期位置よりもrが大きい方向
に明るい(高画素値(低濃度))画素があれば正の値を
採り、初期位置よりもrが小さい方向に明るい(高画素
値(低濃度))画素があれば負の値を採ることを示して
いる。また、差分をrで除することにより、初期値に近
い画素の差分に重み付けを行うようにしている。すなわ
ちエッジ部分E1は周辺よりも明るいため、エッジ部分
E1が初期位置よりもrが大きい方向にあれば画素値総
和は正の値を採り、初期位置よりもrが小さい方向にあ
れば画素値総和は負の値を採ることになり、この正また
は負の符号が、初期位置から移動させる向きの指針を与
え、その絶対値により移動量の指針が与えられる。
【0071】そこで、弾性テンプレートT0を構成する
各画素の移動量(向きを含む)rを、所定の係数bを用
いて下記の式(8)に示すように定義する。
【0072】
【数5】 このようにして得られた各画素nの移動量rnは、図1
6(b)に示すように、各画素を独立して移動させる移
動量であるが、上述したように、この弾性テンプレート
T0は、構成する各画素が周囲の弾性テンプレートT0
の画素と拘束されているため、上述した移動量rnでそ
のまま移動するのではなく、隣接する画素(例えば、両
隣の画素(画素(n−1)および画素(n+1))や、
さらにその隣の画素まで含めた画素(画素(n−2)、
画素(n−1)、画素(n+1)および画素(n+2)
等)の各移動量rk(k=n,n±1,…)に応じて、
下記式(9)により決定される。
【0073】
【数6】 ここで、バネ定数akは、注目画素n自身については大
きく、周辺領域の画素n±1,…については小さく設定
するのが好ましい。つまり、式(9)において、
【数7】 であるから、注目画素nの移動量rnは、自身の移動量
rnと隣接画素の移動量rkとの差に応じた移動量とい
うことになり、仮想的な弾性力で拘束されていることと
なる。
【0074】以上のようにして、弾性テンプレートT0
の各画素を少しずつ移動させる動作を繰り返すことによ
り、エッジ部分E1を正確に検出することができる。な
お、繰り返しの終了は、移動量の総和値が所定のしきい
値以下となるか、または所定の繰り返し回数に到達した
かにより判定する。
【0075】以上の処理により、弾性テンプレートT0
を構成する画素により、略円形の領域が精度よく検出さ
れるが、最終的に、弾性テンプレートT0を構成する各
画素を実画像上に戻し、隣接する画素間を補間処理(線
形補間またはスプライン補間等)して、図17に示すよ
うに閉曲線で接続することにより、略円形の領域を異常
陰影候補として抽出することができる。
【0076】画像表示装置20においては、図18
(a)に示すように、抽出された異常陰影候補(病変部
K)が閉領域により囲まれて強調表示される。なお、閉
領域で囲むのみならず、図18(b)に示すように異常
陰影候補を矢印Yで指し示すようにしてもよい。
【0077】このように画像表示装置20に表示される
画像は、アーティファクトLが抑制されており、かつ病
変部Kが強調表示されているため、病変部Kの存在をよ
り確実に視認することができることとなる。
【0078】以上詳細に説明したように本実施形態の異
常陰影検出装置によれば、画像間演算画像に対して、2
つの画像間の実質的な差異がアーティファクトよりも相
対的に強調される画像処理を施すことによって、観察読
影に悪影響を及ぼすおそれのあるアーティファクトを、
関心画像部分である画像間の実質的な差異よりも相対的
に低減させることができる。したがって、アーティファ
クトに影響されることなく、精度よく異常陰影候補を検
出することができる。
【0079】なお、上記実施形態においては、高濃度側
のサブトラクション画像Psu1に対してモフォロジー演
算処理のオープニング処理を適用したが、この処理に代
えて、最大値フィルター処理を適用してもよく、オープ
ニング処理を適用した場合と同様の効果を得ることがで
きる。同様に、低濃度側のサブトラクション画像Psu2
に対してモフォロジー演算処理のクロージング処理を適
用したが、この処理に代えて、最小値フィルター処理を
適用してもよく、クロージング処理を適用した場合と同
様の効果を得ることができる。
【0080】また、位置ずれに起因するアーティファク
トは濃淡画像において、狭い範囲で濃度が急激に変化す
るため、このような急峻なエッジとなるアーティファク
トを、ラプラシアンフィルタにより探索し、その探索に
よって得られたアーチファクトを平滑化処理することに
より、病変部等の実質的な差異よりも相対的に抑制して
もよい。同様に、アーチファクトは病変部等の実質的な
差異よりも高周波成分を多く含むため、検出された高周
波成分を非鮮鋭化してもよい。高周波成分の非鮮鋭化
は、フーリエ変換して高周波成分を除去したうえで逆フ
ーリエ変換するものであってもよいし、非鮮鋭マスク処
理によって平滑化するものであってもよい。なお、上述
した実施形態の異常陰影検出装置に適用される対象であ
る胸部放射線画像のように、主として横方向に延びる肋
骨に起因するアーティファクトについては縦方向につい
てのみ非鮮鋭化しても十分に本発明の効果を得ることが
できる。
【0081】また、アーティファクトを抑制処理するの
に代えて、病変部等の実質的な差異の方を強調処理する
ようにしてもよい。例えば腫瘤陰影等の低周波成分から
なる病変部を強調処理してもよい。もちろんアーティフ
ァクトを抑制処理するとともに、病変部等の実質的な差
異を強調処理するようにしてもよい。
【0082】なお上記実施形態において、画像間演算手
段11による局所的な位置合わせのための非線形歪変換
(ワーピング)によって、第1の画像P1は図5に示す
ように元の画像の形状(矩形)を保持しないこととな
る。したがって、ワーピング後の第1画像P1は、正確
には図6(a)に示すような矩形の輪郭を有するもので
はなく、非線形の曲線輪郭を有することになる。一方、
第2の画像P2は何ら変換処理を行っていないため、直
線の輪郭を有する。したがって両画像の画素を対応させ
て減算処理を行う際には、ワーピング後の第1画像P1
には第2画像P2に対応する画素が存在しない場合があ
り、その画素部分については減算処理自体が不可能とな
る。
【0083】そこで、変換処理された側の画像(上記実
施形態においては第1の画像P1)に、変換処理を施し
ていない、基準となる側の画像(上記実施形態において
は第2の画像P2)の画素に対応する画素が存在しない
場合には、当該存在しない画素を新たに設定するととも
に、その画素値を、対応する画像(第2の画像)の画素
と同一値を与えればよい。
【0084】また、このように画素を新たに補充する方
法の他に代えて、基準となる側の画像の画素を、変換処
理された側の画像と同様に除去してもよい。対応画素が
存在しないような部分については観察読影において関心
のある領域であることは極めて少ないため、本来的に不
必要な画像部分と考えられるからである。この考え方を
さらに発展させて、ワーピング後の画像(第1画像)と
基準となる画像(第2画像)とについてそれぞれ関心領
域だけを抽出する領域抽出処理を施して、減算処理の対
象となる画像部分を予め制限するようにしてもよい。こ
のように、減算処理の対象となる画像部分を予め制限す
ることにより、演算量を低減できるため好ましい。上記
実施形態においては、胸部放射線画像を対象としている
ため、ワーピング後の画像(第1画像)と基準となる画
像(第2画像)とについてそれぞれ関心領域として胸郭
認識処理を行って胸郭外の部分の画素を全て一定値とす
る処理を行うのが好ましい。なお胸郭認識処理として
は、特開平8−335271号に開示された技術等を適
用することができる。
【0085】また、上記実施形態においては、検出手段
13において、処理済みサブトラクション画像Psu′3
2×32画素の小領域に分割しているが、異常陰影候補
は種々のサイズを有するものである。このため、処理済
みサブトラクション画像Psu′を種々のサイズの小領域
に分割し、分割されたサイズ毎に上記円形領域の検出を
行うことにより、種々のサイズの異常陰影候補を検出す
ることができる。
【0086】さらに、上記実施形態においては、略円形
の病変部Kを異常陰影候補として検出しているが、画像
処理手段12において、処理済みサブトラクション画像
Psu′を得る際に、円形の構造要素に代えて矩形の構造
要素を用いることにより略矩形の形状を有する病変部K
をアーティファクトと比較して相対的に強調することが
できる。この場合、検出手段13においては、略矩形の
テンプレートを用いたテンプレートマッチングを処理済
みサブトラクション画像Psu′に対して施すことによ
り、略矩形の異常陰影候補を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の異常陰影検出装置の一実施形態を含む
ネットワークの一態様を示す図
【図2】画像間演算装置により経時サブトラクション処
理される2つの原画像を表す図
【図3】グローバルマッチングを説明する図
【図4】ローカルマッチングを説明する図
【図5】非線形歪変換処理を説明する図
【図6】完全に位置合わせがなされた場合の第1画像、
第2画像およびサブトラクション画像を示す図
【図7】実際のサブトラクション画像の例を示す図
【図8】本実施形態の画像処理による経過を説明する図
【図9】サブトラクション画像の小領域への分割を説明
するための図
【図10】選択された小領域内の画像を示す図
【図11】選択された小領域の画像に重心を設定した状
態を示す図
【図12】選択された小領域の極座標画像を示す図
【図13】エッジ検出マスクを示す図
【図14】エッジ画像を示す図
【図15】エッジ画像におけるエッジ部分のヒストグラ
ムを示す図
【図16】テンプレートマッチングを説明するための図
【図17】略円形の領域の検出状態を示す図
【図18】異常陰影候補が検出されたサブトラクション
画像の表示状態を示す図
【図19】モフォロジー演算処理を説明する図
【符号の説明】
10 異常陰影検出装置 11 画像間演算手段 12 画像処理手段 13 検出手段 20 画像表示装置 50 CR装置 60 QA−WS 70 データベースサーバ 100 ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C093 CA13 FD09 FD11 FF17 FF18 FF34 5B057 AA08 BA03 BA24 BA25 BA30 CA13 CB08 CB12 CE11 CH01 CH07 DA08 DB03 DB09 DC17 DC32 5L096 AA06 BA06 BA13 EA27 FA06 FA14 FA45 FA54 GA08 GA21 GA28

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一被写体についての撮影時期が異な
    る2つの画像間で、該2つの画像間の差異を求める画像
    間演算を行って前記差異を表す差異画像を得、 前記2つの画像間の実質的な差異が、前記2つ画像中の
    構造物の対応位置の不揃いに基づいて生じたアーティフ
    ァクトよりも相対的に強調される画像処理を、前記差異
    画像に対して施して処理済み差異画像を得、 該処理済み差異画像から前記実質的な差異を異常陰影候
    補として検出することを特徴とする異常陰影検出方法。
  2. 【請求項2】 前記画像処理が、前記アーティファク
    トを前記2つの画像間の実質的な差異よりも抑制する画
    像処理であることを特徴とする請求項1記載の異常陰影
    検出方法。
  3. 【請求項3】 前記アーティファクトを前記2つの画
    像間の実質的な差異よりも抑制する画像処理が、前記ア
    ーティファクトよりも大きく、かつ前記実質的な差異よ
    りも小さい形状の構造要素を用いたモフォロジー演算処
    理に基づく処理であることを特徴とする請求項2記載の
    異常陰影検出方法。
  4. 【請求項4】 前記画像処理が、前記2つの画像間の
    実質的な差異を前記アーティファクトよりも強調する画
    像処理であることを特徴とする請求項1記載の異常陰影
    検出方法。
  5. 【請求項5】 前記画像間演算が、前記2つの画像中
    の構造物の位置を対応させたサブトラクション演算であ
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載
    の異常陰影検出方法。
  6. 【請求項6】 前記2以上の画像が、経時的変化の比
    較対象となる、同一被写体について時系列的に互いに異
    なる時期に取得された放射線画像であることを特徴とす
    る請求項1から5のいずれか1項記載の異常陰影検出方
    法。
  7. 【請求項7】 前記処理済み差異画像における実質的
    な差異のうち、略円形状の差異を前記異常陰影候補とし
    て検出することを特徴とする請求項1から6のいずれか
    1項記載の異常陰影検出方法。
  8. 【請求項8】 同一被写体についての撮影時期が異な
    る2つの画像間で、該2つの画像間の差異を求める画像
    間演算を行って前記差異を表す差異画像を得る画像間演
    算手段と、 前記2つの画像間の実質的な差異が、前記2つ画像中の
    構造物の対応位置の不揃いに基づいて生じたアーティフ
    ァクトよりも相対的に強調される画像処理を、前記差異
    画像に対して施して処理済み差異画像を得る画像処理手
    段と、 該処理済み差異画像から前記実質的な差異を異常陰影候
    補として検出する検出手段とを備えたことを特徴とする
    異常陰影検出装置。
  9. 【請求項9】 前記画像処理手段が、前記アーティフ
    ァクトを前記2つの画像間の実質的な差異よりも抑制す
    る画像処理を施す手段であることを特徴とする請求項8
    記載の異常陰影検出装置。
  10. 【請求項10】 前記画像処理手段が、前記アーティ
    ファクトを前記2つの画像間の実質的な差異よりも抑制
    する画像処理として、前記アーティファクトよりも大き
    く、かつ前記実質的な差異よりも小さい形状の構造要素
    を用いたモフォロジー演算処理に基づく処理を適用する
    手段であることを特徴とする請求項9記載の異常陰影検
    出装置。
  11. 【請求項11】 前記画像処理手段が、前記2つの画
    像間の実質的な差異を前記アーティファクトよりも強調
    する画像処理を施す手段であることを特徴とする請求項
    8記載の異常陰影検出装置。
  12. 【請求項12】 前記画像間演算が、前記2つの画像
    中の構造物の位置を対応させたサブトラクション演算で
    あることを特徴とする請求項8から11のいずれか1項
    記載の異常陰影検出装置。
  13. 【請求項13】 前記2以上の画像が、経時的変化の
    比較対象となる、同一被写体について時系列的に互いに
    異なる時期に取得された放射線画像であることを特徴と
    する請求項8から12のいずれか1項記載の異常陰影検
    出装置。
  14. 【請求項14】 前記検出手段は、前記処理済み差異
    画像における実質的な差異のうち、略円形状の差異を前
    記異常陰影候補として検出する手段であることを特徴と
    する請求項8から13のいずれか1項記載の異常陰影検
    出装置。
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