JP2002157292A - 半導体集積回路の論理合成方法 - Google Patents

半導体集積回路の論理合成方法

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JP2002157292A
JP2002157292A JP2000350329A JP2000350329A JP2002157292A JP 2002157292 A JP2002157292 A JP 2002157292A JP 2000350329 A JP2000350329 A JP 2000350329A JP 2000350329 A JP2000350329 A JP 2000350329A JP 2002157292 A JP2002157292 A JP 2002157292A
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cell
wiring
delay
logic
spare
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English (en)
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Shoji Takaoka
昇二 高岡
Takafumi Nakashiba
孝文 中柴
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HDLの変更があった場合、配線修正のみで
変更後の論理を実現し、なお且つタイミング制約を満た
す最終ゲートレベルネットリストを作成することであ
る。 【解決手段】 変更前のHDL101と変更後のHDL
102を用いて、HDL比較工程103を行いHDL変
更情報106を抽出する工程と、合成工程104により
変更前ゲートレベルネットリスト107を生成する工程
と、合成工程105により変更後ゲートレベルネットリ
スト108を生成する工程と、ネットリスト107とネ
ットリスト108をゲートレベル比較工程110によ
り、再利用可能セル111、新規セル112、変更不要
セル113を抽出する処理を行う。再利用セル111と
新規セル112と配置情報114を用いて配線遅延を考
慮した再利用工程115を行うことで、配線修正のみで
変更後の論理を実現できる最終ゲートレベルネットリス
ト116を作成することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
論理合成方法に関し、特に、再設計/再試作の際に、拡
散工程に後戻りすることのないように配線工程の変更だ
けで、論理上の変更を加えられるように回路を合成する
再論理合成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大規模LSIの設計には、HDL
設計が主流になっている。HDLを用いることでLSI
を設計していく早い段階での高速なシステムシミュレー
ションが可能になる。また、LSIの仕様の変更や設計
ミスに伴う回路の変更作業はHDLのソースファイルを
変更して再び論理合成を行うことにより、迅速に対応で
きるなど、様々な利点がある。
【0003】しかしながら、一旦マスクを作った後に回
路変更による再合成が発生すると、LSIを下地から作
り直す必要がある。このため、既にある下地を活用でき
ないため、開発期間の大幅な遅延が発生する。
【0004】この問題に対応する方法として、既にある
下地を活用する方法が考案されている。この方法につい
て、図19を用いて説明する。図19において、101
は変更前のHDL、102は変更後のHDL、103は
HDL比較工程、104,105はHDLの合成工程、
106はHDLの変更情報、107は変更前のゲートレ
ベルネットリスト、108は変更後のゲートレベルネッ
トリスト、109はセル配置工程、110はゲートレベ
ルの比較工程、111は再利用可能セル、112は新規
セル、113は変更不要セル、114は配置情報、31
5は配置を考慮した再利用工程、116は最終のゲート
レベルネットリスト、117はスペアセル配置工程であ
る。
【0005】まず、変更前のHDL101と変更後のH
DL102を用いて、HDL比較工程103を行いHD
L変更情報106を抽出する。変更前HDL101から
合成工程104により変更前ゲートレベルネットリスト
107が生成される。
【0006】変更後のHDL102から合成工程105
により変更後ゲートレベルネットリスト108が生成さ
れる。また、変更前ゲートレベルネットリスト107を
スペアセル配置工程117とスペアセル以外のセル全て
を配置する工程であるセル配置工程109により配置情
報114が得られる。
【0007】変更前ゲートレベルネットリスト107と
変更後ゲートレベルネットリスト108をゲートレベル
比較工程110により、再利用可能セル111,新規セ
ル112,変更不要セル113を抽出する。
【0008】この際、HDL変更情報106を元に、H
DLで変更のあった個所のみを比較することにより処理
時間を短縮できる。ここで、再利用可能セルとは、論理
の変更により不要になったセルと予め用意したスペアセ
ルである。新規セルとは論理の変更により、新たに必要
になった論理セルである。また変更不要セルとは、論理
の変更前後で共通に必要な論理セルである。
【0009】再利用セル111と新規セル112と配置
情報114を用いて配置を考慮した再利用工程315を
行い、配線修正のみで変更後の論理を実現できる最終ゲ
ートレベルネットリスト116を作成する。
【0010】配置を考慮した再利用工程315について
図20を用いて説明する。図20において、201は同
一種類のセル抽出工程、202は同一論理のセル抽出工
程、203は代用可能な異種論理セル抽出工程、404
は最短距離のセル選択工程である。
【0011】まず、再利用可能セルの中から同一種類の
セル抽出工程201により同じリファレンス名称を持つ
セルを選び出し、最短距離のセル選択工程204で最も
距離の近いセルを行なう。
【0012】セル抽出工程201において、同じリファ
レンス名称を持つセルが無い場合には、同一論理のセル
抽出工程202により同じ論理を持つセルを選び出し、
最短距離のセル選択工程404で最も距離の近いセルを
行なう。
【0013】同一論理のセル抽出工程202において、
同じ論理を持つセルが無い場合には、代用可能な異種論
理セル抽出工程203により代用可能なセルを選び出
し、最短距離のセル選択工程404で最も距離の近いセ
ルを行なう。
【0014】タイミング制約を満たさない場合、配線遅
延を少なくする方法も提案されている。図21を用いて
説明を行う。501は変更不要セルで再利用セルを駆動
するセル、502は再利用セルの中で同一論理のセル、
503は再利用セルの中で同一種類のセルである。図2
0の処理手順では再利用セルとして同一種類セル503
が選択されるが、セル501から距離制限することによ
り同一論理セルを選択することができ、配線距離を削減
することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
手法では、再利用可能セルの中で距離制限内のセルが必
ずしも配線遅延が最小となるわけでなく、タイミング制
約を満たすとは限らない。
【0016】本発明の目的は、HDLの変更があった場
合、配線修正のみで変更後の論理を実現し、なお且つタ
イミング制約を満たす最終ゲートレベルネットリストを
作成することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
半導体集積回路の論理合成方法は、HDLを変更して所
望する論理を合成するに際し、HDL変更前にスペアセ
ルを配置しておくスペアセル配置工程と、HDL変更後
に再利用可能セルを選択するセル選択工程と、前記セル
選択工程により選ばれたセルを含むパスの配線遅延見積
をスタイナーツリーにより行なう配線遅延見積工程と、
前記配線遅延見積工程により見積もられたパスの中から
遅延最小パスに含まれるセルを選択する最小遅延セル選
択工程とを有し、前記スペアセル配置工程の配置情報と
論理の変更により不要になったセルと、予め用意したス
ペアセルの再利用可能セルのうちで所望する論理を合成
するに必要なセルを前記セル選択工程と配線遅延見積工
程および前記最小遅延セル選択工程とで決定してHDL
変更後論理を合成することを特徴とする。
【0018】本発明の請求項2記載の半導体集積回路の
論理合成方法は、請求項1において、配線遅延見積工程
は、ブロッケージを考慮し配線遅延見積することを特徴
とする。
【0019】本発明の請求項3記載の半導体集積回路の
論理合成方法は、請求項1において、配線遅延見積工程
は、配線混雑度を考慮し配線遅延見積することを特徴と
する。
【0020】本発明の請求項4記載の半導体集積回路の
論理合成方法は、請求項1において、配線遅延見積工程
は、配線遅延と配線混雑度との評価関数をもとに経路を
決め配線遅延見積することを特徴とする。
【0021】本発明の請求項5記載の半導体集積回路の
論理合成方法は、請求項1において、スペアセル配置工
程は、論理を補うためのセルの他にタイミング保証のた
めにバッファで高駆動能力を持つリピータセルを予め用
意し、低駆動セルが長い配線長を持つ場合には間にリピ
ータセルを挿入することを特徴とする。
【0022】本発明の請求項6記載の半導体集積回路の
論理合成方法は、請求項5において、スペアセル配置工
程は、チップをリージョンに分けそのリージョン単位で
数種類のスペアセル1セットをスペアセルグループとし
て配置することを特徴とする。
【0023】本発明の請求項7記載の半導体集積回路の
論理合成方法は、請求項5において、スペアセル配置工
程は、スペアセルグループの重心部にリピータセルを配
置することを特徴とする。
【0024】本発明の請求項8記載の半導体集積回路の
論理合成方法は、請求項5において、スペアセル配置工
程は、スペアセルの回りに配線リソースを残しておくこ
とを特徴とする。
【0025】本発明の請求項9記載の半導体集積回路の
論理合成方法は、請求項1において、セル選択工程は、
タイミング違反しているパス中でネックとなるセルを抽
出するセル抽出工程と、前記セル抽出工程により抽出さ
れたセルを近傍で使用しているセルに置き換えるセル置
換工程とを有することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
1〜図18に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1〜図4は本発明の(実施の形態
1)を示す。
【0027】図1は本発明の論理合成方法の一例を示し
たものである。図1において、101は変更前のHD
L、102は変更後のHDL、103はHDL比較工
程、104,105はHDLの合成工程、106はHD
Lの変更情報、107は変更前のゲートレベルネットリ
スト、108は変更後のゲートレベルネットリスト、1
09はセル配置工程、110はゲートレベル比較工程、
111は再利用可能セル、112は新規セル、113は
変更不要セル、114は配置情報、115は配線遅延を
考慮した再利用工程、116は最終のゲートレベルネッ
トリスト、117はスペアセル配置工程である。
【0028】このように構成された論理合成方法につい
て、以下その動作を説明する。図1において、従来例と
異なるところは配線遅延を考慮した再利用工程115で
ある。図2を用いて再利用工程115の動作を説明す
る。
【0029】201は同一種類セル抽出工程、202は
同一論理セル抽出工程、203は代用可能な異種論理セ
ル抽出工程、204はセル選択工程、205はスタイナ
ーツリーを用いた遅延見積工程、206は遅延最小セル
選択工程である。
【0030】まず、同一種類セル抽出工程201によ
り、新規セルと同じリファレンス名を持つセルを再利用
可能セルの中からすべて抽出しグループ化する。同様
に、同一論理セル抽出工程202により、新規セルと同
じ論理を持つセルを再利用可能セルの中からすべて抽出
しグループ化する。同様に、代用可能な異種論理セル抽
出工程203により新規セルの論理を異種論理で代用可
能なセルを再利用可能セルの中からすべて抽出しグルー
プ化する。
【0031】次に、セル選択工程204により、それぞ
れのグループの中で最も近くにあるセルを一つずつ選択
する。セル選択工程204で選択された3つのセルをス
タイナーツリーでの遅延見積工程205により遅延見積
をする。
【0032】最後に遅延最小セル選択工程206により
セル選択工程204で選択された3つのセルから最小遅
延を持つセルを選択することができる。これによりパス
の遅延削減が可能となる。
【0033】具体例を図3,図4を用いて説明する。新
規セルが図3(a)のような高駆動2入力NAND(1
701)と高駆動2入力NOR(1702)の構成であ
った場合、同一種類セル抽出工程201では、図3
(b)の様な高駆動2入力NAND(1703)と高駆
動2入力NOR(1704)の構成を再利用可能セルの
中から抽出する。
【0034】また、同一論理セル抽出工程202では、
図3(c)の様な低駆動2入力NAND(1705)と
低駆動2入力NOR(1706)の構成などを再利用可
能セルの中から抽出する。
【0035】また、代用可能な異種論理セル抽出工程2
03では、図3(d)の様に2入力AND(1707)
(1709)とインバータ(1708)の構成などを再
利用可能セルの中から抽出する。
【0036】次に、セル選択工程204により、工程2
01,202,203で抽出されたセルグループの中か
ら、最短のセルが選択された例を図4に示す。図4にお
いて、1801,1802は変更不要セル、1803は
最短の同一種類セル、1804は最短の同一論理セル、
1805は最短の代用可能異種論理セルである。
【0037】次に、スタイナーツリーによる遅延見積工
程205において、選択された3つのセルを通るパス、
1801→1803→1802、1801→1804→
1802、1801→1805→1802の遅延を解析
する。
【0038】最後に、遅延最小セル選択工程により、3
つのパスの中で一番遅延の小さいパスが1801→18
03→1802であった場合、セル1803を選択す
る。 (実施の形態2)図5〜図7は本発明の(実施の形態
2)を示す。
【0039】図5は本発明の配線遅延を考慮した再利用
工程の処理フローの一例を示したものである。図5にお
いて、201は同一種類セル抽出工程、202は同一論
理セル抽出工程、203は代用可能な異種論理セル抽出
工程、204はセル選択工程、605はブロッケージを
考慮した遅延見積工程、206は遅延最小セル選択工程
である。以上のように構成された、再利用工程につい
て、以下その動作を説明する。なお、(実施の形態1)
とはブロッケージを考慮した遅延見積工程605のみ異
なる。
【0040】図7を用いてブロッケージを考慮した遅延
見積工程605の動作を説明する。図7において、19
01はスタイナーツリーによる配線工程、1902はブ
ロッケージ判定工程、1903はブロッケージ迂回配線
工程である。まず、スタイナーツリーによる配線工程1
901により配線を行う。次に、ブロッケージ判定工程
1902により、配線された経路にブロッケージが存在
するかどうかを確認する。経路にブロッケージがある場
合には、ブロッケージ迂回配線工程1903により、ブ
ロッケージの回りを沿う配線を行う。
【0041】具体例を図6を用いて説明する。図6にお
いて、701は変更不要セル、702は再利用可能セ
ル、703はブロッケージである。
【0042】まず、変更不要セル701から再利用可能
セル702に配線する過程において、スタイナーツリー
による配線工程1901により、配線経路は最短距離を
結ぶため破線705に示す経路見積となる。
【0043】次に、ブロッケージ判定工程1902によ
り、工程1901で見積もった破線705の経路にはブ
ロッケージが存在するかどうかを確認する。この場合、
ブロッケージ703が存在するために、ブロッケージ迂
回配線工程1903を行なう。ブロッケージ迂回配線工
程1903では、ブロッケージ703の回りを沿う配線
を仮定するので、実線704のような経路となり、より
実際の配線に近い見積が可能となる。
【0044】(実施の形態3)図8〜図10は本発明の
(実施の形態3)を示す。図8は本発明の配線遅延を考
慮した再利用工程の処理フローの一例を示したものであ
る。
【0045】図8において、201は同一種類セル抽出
工程、202は同一論理セル抽出工程、203は代用可
能な異種論理セル抽出工程、204はセル選択工程、8
05は配線混雑度を考慮した遅延見積工程、206は遅
延最小セル選択工程である。
【0046】このように構成された再利用工程につい
て、以下その動作を説明する。なお、上記の各実施の形
態とは配線混雑度を考慮した遅延見積工程805のみ異
なる。図10を用いて配線混雑度を考慮した遅延見積工
程805の動作を説明する。
【0047】図10において、1901はスタイナーツ
リーによる配線工程、2002は高混雑度領域判定工
程、2003は高混雑度領域迂回配線工程である。ま
ず、スタイナーツリーによる配線工程1901により変
更不要セルと再利用可能セルの間の配線を行う。次に、
高混雑度領域判定工程2002により、配線された経路
に規定以上の混雑度を持つ領域が存在するかどうかを確
認する。経路に規定以上の混雑度を持つ領域が存在する
場合には、高混雑度領域迂回配線工程2003により、
規定以上の混雑度の領域をブロッケージとみなし領域の
回りを沿う配線を行う。
【0048】具体例を図9を用いて説明する。図9にお
いて、901は変更不要セル、再利用可能セル902は
再利用可能セル、903は規定以上の混雑度を持つ領域
である。
【0049】まず、変更不要セル901から再利用可能
セル902に配線する過程において、スタイナーツリー
による配線工程1901により、最短距離を結ぶため破
線905に示す経路見積となる。次に、高混雑度領域判
定工程2002により、破線905の経路に規定以上の
混雑度を持つ領域が存在するかどうかを確認する。この
場合、経路に規定以上の混雑度の領域903があるの
で、高混雑度領域迂回配線工程2003を行なう。
【0050】高混雑度領域迂回配線工程2003では、
混雑度の高い領域903をブロッケージと見なし、配線
はその領域を迂回する配線になる。この場合、実線90
4の様に領域905の回りを沿う経路となる。このよう
に、配線混雑度を考慮することにより、経路904は経
路905より実際の配線に近い見積が可能となる。
【0051】(実施の形態4)図11〜図13は本発明
の(実施の形態4)を示す。図11は本発明の配線遅延
を考慮した再利用工程の処理フローの一例を示したもの
である。図11において、201は同一種類セル抽出工
程、202は同一論理セル抽出工程、203は代用可能
な異種論理セル抽出工程、204はセル選択工程、10
05は配線遅延と配線混雑度を考慮した遅延見積工程、
206は遅延最小セル選択工程である。以上のように構
成された、再利用工程について、以下その動作を説明す
る。なお、上記の各実施の形態とは配線遅延と配線混雑
度を考慮した遅延見積工程1005のみ異なる。
【0052】図13を用いて配線遅延と配線混雑度を考
慮した遅延見積工程1005を説明する。図13におい
て、1901はスタイナーツリーによる配線工程、20
02は高混雑度領域判定工程、2003は高混雑度領域
迂回配線工程、2101は最小遅延選択工程である。
【0053】まず、スタイナーツリーによる配線工程1
901により変更不要セルと再利用可能セルの間の配線
を行う。次に、高混雑度領域判定工程2002により、
配線された経路に規定以上の混雑度を持つ領域が存在す
るかどうかを確認する。経路に規定以上の混雑度を持つ
領域が存在する場合には、高混雑度領域迂回配線工程2
003により、規定以上の混雑度の領域をブロッケージ
とみなし領域の回りを沿う配線を行う。高混雑度領域判
定工程2002と高混雑度領域迂回配線工程2003は
配線上に規定以上の混雑度を持つ領域が存在しなくなる
まで繰り返し行う。最後に、最小遅延選択工程2101
により、各経路の中で、最小の遅延を持つ経路を選択す
る。その際、配線遅延には、それぞれの混雑度の係数を
かけたものを用いる。
【0054】具体例を図12を用いて説明する。図12
において、1101は変更不要セル、1102は再利用
可能セル、1103は混雑度の高い領域、1104は混
雑度の高い領域1103よりも混雑度の低い領域であ
る。ここで、混雑度の高い領域1103の混雑度の重み
づけをα(>1)、混雑度の低い領域1104の混雑度
の重みづけをβ(>1)とする。ただし、α>βの関係
である。1105〜1107は配線経路である。
【0055】ここで変更不要セル1101から再利用可
能セル1102に配線する過程において、スタイナーツ
リーによる配線工程1901により、経路1105が配
線される。次に高混雑度領域判定工程2002にて、配
線経路1105に混雑度の高い領域の存在を確認する。
この場合、混雑度の高い領域1103を含むので、高混
雑度領域迂回配線工程2003を行なう。この高混雑度
領域迂回配線工程2003では次の配線経路1106が
選択される。同様に、2回目の高混雑度領域判定工程2
002により、配線経路1106の中に、混雑度の高い
領域1104が含まれるので、2回目の高混雑度領域迂
回配線工程2003を行なう。2回目の高混雑度領域迂
回配線工程2003では、配線経路1107が選択され
る。3回目の高混雑度領域判定工程2002では、配線
経路1107中に混雑度の高い領域が含まれないので2
002、2003のループは終了する。
【0056】次に、最小遅延選択工程2101では、各
配線経路すべての配線混雑度により重みづけされた配線
遅延を算出する。ここで、配線経路1105,110
6,1107のそれぞれ配線遅延をD1,D2,D3と
すると、配線混雑度の重みづけを考慮にいれた配線遅延
はそれぞれ、D1×(α+β)、D2×α、D3とな
る。配線混雑度の重みづけを考慮にいれた配線遅延のな
かでもっとも小さいものを選択する。
【0057】(実施の形態5)図14〜図16は本発明
の(実施の形態5)を示す。図14は本発明の配線遅延
を考慮した再利用工程の処理フローの一例を示したもの
である。図14において、201は同一種類セル抽出工
程、202は同一論理セル抽出工程、203は代用可能
な異種論理セル抽出工程、204はセル選択工程、60
5はブロッケージを考慮した遅延見積工程、206は遅
延最小セル選択工程である。1207はタイミング充足
判定工程、1208はリピータセル挿入工程である。以
上のように構成された再利用工程について、以下その動
作を説明する。なお、上記の各実施の形態との違いは、
タイミング充足判定工程1207、リピータセル挿入工
程1208である。
【0058】まず、遅延最小セル選択工程206で選択
されたセルを通るパスに関して、タイミング充足工程1
207でタイミングが充足するかどうかの判定を行う。
配線遅延が大きいためタイミングが充足しない場合は、
リピータセル挿入工程を行う。これにより、配線遅延の
削減ができタイミング改善が可能となる。
【0059】具体例を図15を用いて説明する。図15
において1301、1302は変更不要セル、1103
は再利用可能セル、1304はリピータセルである。
【0060】まず、変更不要セル1301から変更不要
セル1302の間の再利用可能セルを選択する過程にお
いて、遅延最小セル選択工程206で、再利用セル13
03が選ばれた場合、配線は1301→1303→13
02の経路となる。次にタイミング充足判定工程120
7にて、この1301→1303→1302の経路でタ
イミングが充足するかどうかを判定する。ここで、再利
用可能セル1303から1302までの配線遅延が大き
いためタイミング充足しなければ、リピータセル挿入工
程1208を行なう。この場合、再利用可能セル130
3の後に、リピータセル1304を挿入する工程とな
る。これにより1303から1302までの配線遅延を
削減することができタイミングの改善が図られる。
【0061】次に本発明を実現するための、スペアセル
の配置方法について、図16を用いて具体例を説明す
る。図16において、1401は区切られたリージョ
ン、1401はスペアセルグループ、1402はリピー
タセル、1404は配線リソースである。
【0062】まず、チップをリージョン1401の様に
分け、そのリージョン単位で数種類のスペアセルを1セ
ットとしたスペアセルグループ1402を配置する。こ
れにより同一種類のスペアセルがチップ内の一点に集中
することを防げる。
【0063】また、スペアセルグループの重心部にはリ
ピータセル1403を配置する。これにより、スペアセ
ルの近傍に必ずリピータセルが存在し、別リージョンの
セルと配線する際にもリピータセル経由で配線すること
が可能となる。
【0064】また、スペアセルグループの回りには配線
リソース1404を確保しておく。これにより、スペア
セルを使用する際に未配線を回避することができる。 (実施の形態6)図17と図18は本発明の(実施の形
態6)を示す。
【0065】図17は本発明の配線遅延を考慮した再利
用工程の処理フローの一例を示したものである。図17
において、201は同一種類セル抽出工程、202は同
一論理セル抽出工程、203は代用可能な異種論理セル
抽出工程、204はセル選択工程、605はブロッケー
ジを考慮した遅延見積工程、206は遅延最小セル選択
工程である。1207はタイミング充足判定工程、15
08はセル交換工程である。以上のように構成された、
再利用工程について、以下その動作を説明する。なお、
上記の各実施の形態との違いは、セル交換工程1508
である。
【0066】まず、遅延最小セル選択工程206で選択
されたセルを通るパスに関して、タイミング充足工程1
207でタイミングが充足するかどうかの判定を行う。
タイミングが充足しない場合は、セル交換工程1508
を行う。セル交換工程1508においては、遅延最小セ
ル選択工程206で選択されたセルと、タイミング制約
において余裕のあるパスに含まれるセルとの交換を行
う。これにより、配線遅延の削減ができタイミング改善
が可能となる。
【0067】具体例を図18を用いて説明する。図18
において1601、1602は変更不要セル、1603
は再利用可能セル、1604は変更不要セルである。ま
ず、変更不要セル1601から変更不要セル1602の
間の再利用可能セルを選択する過程において、遅延最小
セル選択工程206で、再利用セル1603が選ばれた
場合、配線は1601→1603→1602の経路とな
る。
【0068】次にタイミング充足判定工程1207に
て、この1601→1603→1602の経路でタイミ
ングが充足するかどうかを判定する。ここで、配線遅延
が大きいためタイミング充足しなければ、セル交換工程
1508を行なう。この場合では、再利用可能セル16
03とタイミング制約的に余裕のあるパスに含まれる変
更不要セル1604を交換する工程となる。これにより
この1601→1604→1602の配線経路となり、
配線遅延を削減することができる。
【0069】
【発明の効果】以上のようにセルを再利用する際に、配
線長見積にもとづいたタイミング解析によりセルを選択
できるので、可能な限りタイミングエラーを削減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の(実施の形態1)の概略図
【図2】同実施の形態の配線遅延を考慮した再利用工程
のフロー図
【図3】同実施の形態のセル抽出の具体例の説明図
【図4】同実施の形態の最短のセルの選択の具体例の説
明図
【図5】本発明の(実施の形態2)の配線遅延を考慮し
た再利用工程のフロー図
【図6】同実施の形態のブロッケージを考慮した遅延見
積工程図
【図7】同実施の形態の遅延見積工程のフロー図
【図8】本発明の(実施の形態3)の配線遅延を考慮し
た再利用工程のフロー図
【図9】同実施の形態の配線混雑度を考慮した遅延見積
工程図
【図10】同実施の形態の配線混雑度を考慮した遅延見
積工程のフロー図
【図11】本発明の(実施の形態4)の配線遅延を考慮
した再利用工程のフロー図
【図12】同実施の形態のスタイナーツリーと配線混雑
度を考慮した遅延見積工程図
【図13】同実施の形態の配線遅延と配線混雑度を考慮
した遅延見積工程のフロー図
【図14】本発明の(実施の形態5)の配線遅延を考慮
した再利用工程のフロー図
【図15】同実施の形態のリピータセル挿入工程図
【図16】同実施の形態のスペアセル配置の説明図
【図17】本発明の(実施の形態6)の配線遅延を考慮
した再利用工程のフロー図
【図18】同実施の形態のセル交換工程図
【図19】従来例の概略図
【図20】従来例における配置を考慮した再利用工程の
フロー図
【図21】従来例における再利用工程における距離制限
の例の説明図
【符号の説明】
101 変更前HDL 102 変更後HDL 103 HDL比較工程 104,105 合成工程 106 HDL変更情報 107 変更前ゲートレベルネットリスト 108 変更後ゲートレベルネットリスト 109 セル配置工程 110 ゲートレベル比較工程 111 再利用可能セル 112 新規セル 113 変更不要セル 114 配置情報 115 配線遅延を考慮した再利用工程 116 最終ゲートレベルネットリスト 117 スペアセル配置工程 201 同一種類セル抽出工程 202 同一論理セル抽出工程 203 代用可能な異種論理セル抽出工程 204 セル選択工程 205 スタイナーツリーでの遅延見積工程 206 遅延最小セル選択工程 701,901,1101,1301,1302,16
01,1602 変更不要セル 605 ブロッケージを考慮した遅延見積工程 702,902,1102,1303,1603 再
利用可能セル 703 ブロッケージ領域 704 ブロッケージを考慮にいれた配線経路 705,905,1505 スタイナーツリーによる
配線経路 805 配線混雑度を考慮した遅延見積工程 903 配線混雑度が高い領域 904 配線混雑度を考慮した配線経路 1005 配線遅延と配線混雑度を考慮した遅延見積
工程 1103 配線混雑度が高い領域 1104 配線混雑度が比較的低い領域 1105,1106,1107 配線混雑度と配線遅
延を考慮した配線経路 1207 タイミング充足判定工程 1208 リピータセル挿入工程 1304,1403 リピータセル 1401 リージョン 1402 スペアセルグループ 1404 配線リソース 1508 セル交換工程 1604 再利用可能セル 1701,1703 高駆動2入力NAND 1702,1704 高駆動2入力NOR 1705 低駆動2入力NAND 1706 低駆動2入力NOR 1707,1709 2入力AND
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/50 658 G06F 17/50 658U H01L 21/82 H01L 21/82 C 27/04 27/04 D 21/822 Fターム(参考) 5B046 AA08 BA03 BA04 JA03 5F038 CA17 CA18 CD05 CD09 EZ09 EZ20 5F064 BB05 BB06 DD24 DD26 DD50 EE03 EE08 EE15 EE47 HH06 HH08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】HDLを変更して所望する論理を合成する
    に際し、 HDL変更前にスペアセルを配置しておくスペアセル配
    置工程と、 HDL変更後に再利用可能セルを選択するセル選択工程
    と、 前記セル選択工程により選ばれたセルを含むパスの配線
    遅延見積をスタイナーツリーにより行なう配線遅延見積
    工程と、 前記配線遅延見積工程により見積もられたパスの中から
    遅延最小パスに含まれるセルを選択する最小遅延セル選
    択工程とを有し、前記スペアセル配置工程の配置情報と
    論理の変更により不要になったセルと、予め用意したス
    ペアセルの再利用可能セルのうちで所望する論理を合成
    するに必要なセルを前記セル選択工程と配線遅延見積工
    程および前記最小遅延セル選択工程とで決定してHDL
    変更後論理を合成する半導体集積回路の論理合成方法。
  2. 【請求項2】配線遅延見積工程は、ブロッケージを考慮
    し配線遅延見積することを特徴とする請求項1記載の半
    導体集積回路の論理合成方法。
  3. 【請求項3】配線遅延見積工程は、配線混雑度を考慮し
    配線遅延見積する請求項1記載の半導体集積回路の論理
    合成方法。
  4. 【請求項4】配線遅延見積工程は、配線遅延と配線混雑
    度との評価関数をもとに経路を決め配線遅延見積する請
    求項1記載の半導体集積回路の論理合成方法。
  5. 【請求項5】スペアセル配置工程は、論理を補うための
    セルの他にタイミング保証のためにバッファで高駆動能
    力を持つリピータセルを予め用意し、低駆動セルが長い
    配線長を持つ場合には間にリピータセルを挿入する請求
    項1記載の半導体集積回路の論理合成方法。
  6. 【請求項6】スペアセル配置工程は、チップをリージョ
    ンに分けそのリージョン単位で数種類のスペアセル1セ
    ットをスペアセルグループとして配置する請求項5記載
    の半導体集積回路の論理合成方法。
  7. 【請求項7】スペアセル配置工程は、スペアセルグルー
    プの重心部にリピータセルを配置する請求項5記載の半
    導体集積回路の論理合成方法。
  8. 【請求項8】スペアセル配置工程は、スペアセルの回り
    に配線リソースを残しておくことを特徴とする請求項5
    記載の半導体集積回路の論理合成方法。
  9. 【請求項9】セル選択工程は、タイミング違反している
    パス中でネックとなるセルを抽出するセル抽出工程と、
    前記セル抽出工程により抽出されたセルを近傍で使用し
    ているセルに置き換えるセル置換工程とを有する請求項
    1記載の半導体集積回路の論理合成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009047839A1 (ja) * 2007-10-09 2009-04-16 Fujitsu Limited 半導体集積回路の実装設計支援装置、実装設計支援方法および実装設計支援プログラム
US8656337B2 (en) 2012-07-13 2014-02-18 International Business Machines Corporation Optimization method and device for netlist used in logic circuit design for semiconductor integrated circuit

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