JP2002156630A - 電気光学装置 - Google Patents

電気光学装置

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JP2002156630A
JP2002156630A JP2001256893A JP2001256893A JP2002156630A JP 2002156630 A JP2002156630 A JP 2002156630A JP 2001256893 A JP2001256893 A JP 2001256893A JP 2001256893 A JP2001256893 A JP 2001256893A JP 2002156630 A JP2002156630 A JP 2002156630A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板上にR、G、Bの光を主として透過する3
色のカラー反射板を形成し、カラー反射板の反射率最大
波長の位置と反射率最大波長での各色の分光反射率比を
制御する事により、STNモードの色付を光学的異方体
で補償する電気光学装置の、白、黒レベルの色再現性の
良い高品位なカラー表示を容易に、安価に可能にする。 【解決手段】互いに重なるよう配置された金属の反射
層、透明電極層、及び着色層を具備する電気光学装置に
おいて、互いに異なる色の複数の着色層、及び複数の着
色層の各々に対応するように配置した複数の透明電極
層、を有し、反射層は、複数の透明電極層間に対応する
個所では絶縁されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー反射板に関
し、詳しくはカラー反射板と電極に関する。さらに、本
発明は、電気光学装置に関し、詳しくはカラー反射板を
有する電気光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーフィルター上に透明電極を
形成する方法として特開昭61−233720号公報,
特開昭61−260224号公報や特開昭61−198
131号公報、又は特開昭62−153826号公報の
様にカラーフィルター及び、保護層等の形状、材質につ
いて提案されている。また、特開昭62−121701
号公報にて提案されている高表示容量対応可能な電気光
学装置(以下、NTNという)と上記カラーフィルター
形成方法とを組合せセルを形成する方法が提案されてい
る。又、特開昭64−50019号公報にて赤(以下R
という),緑(以下Gという),青(以下Bという)の
3色の光を主として透過するカラーフィルターを有した
カラー液晶表示装置の各カラーフィルターの各色に応じ
て液晶層の厚みを変化させる方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来技術では、カラーフィルター上に透明電極を形成す
る方法については、その平坦化、耐熱性等の問題から、
セルギャップムラによる表示ムラや表示電極例えばIT
Oの比抵抗が大きいことによる電気光学特性の低下等に
対する特性改善が検討されているが、白黒性と明るさの
要求される反射型パネルにおいては実用レベルのものは
ない。前記反射型パネルに光学補償層として液晶セルを
用いたもの、或いは、光学補償フィルムを用いたものを
応用すれば表示容量が大きく白黒表示可能なカラー電気
光学装置が提供できる可能性があるが、NTNの場合図
7の分光反射率カーブに示す様に、分光反射率曲線は低
い電圧10V〜60Vに於いては短波長側が良く反射
し、電圧を上げるに従い、反射率の高い波長が長波長側
へ移行する為、NTNにR,G,B3色一体のカラー反
射板を組み合わせた場合、3色のカラーフィルターを同
時に駆動させ白表示をさせた時、電気光学装置を通過し
反射する光は、低い電圧でBの反射率が高く、電圧を上
げるに従いR,Gの反射率が上がり、Bの反射率が下が
り、全体として青味がかった色から黄色味がかった色へ
と動き、色バランスが良くないという問題を有してい
る。
【0004】また、全体の光の反射率が低下しR,G,
B各々のカラーフィルター層の厚みを変化させ、該各々
のカラーフィルター上の実効液晶層の厚みを制御して、
液晶層のシャッター性を制御する方法が提案されている
が、カラーフィルター層の厚みを常に同じ膜厚差で制御
する事は難しく、又、特にNTN、FTNの様に液晶の
ねじれ角を大きくして、光学的な応答の急峻性を上げる
場合該液晶層の配向安定性が各カラーフィルターにより
液晶層厚が異なり確保する事が難しいという問題も有し
ている。
【0005】そこで、本発明は上記問題を解決するもの
で、その目的とする所は、明るく白、黒レベルの再現性
が良い高品位のカラー表示可能な反射型電気光学装置を
容易に、安価に提供する事に有る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー反射板
は、一対の基板間にシール部を介して液晶が挟持され、
少なくとも一方の基板上の液晶層側に赤、緑、青の光を
主として反射する3色一体カラー反射板と電極とが具備
されてなることを特徴とする。
【0007】本発明のカラー反射板の製造方法は、基板
上に少なくとも一層以上の金属薄膜を湿式めっきもしく
は、乾式めっきに凹部分をつくり金属もしくは、無機
物、有機物質を積層を形成することにより赤、緑、青に
発色させ、カラー電極を形成した事を特徴とする。
【0008】本発明の電気光学装置は、前記カラー反射
板を表示用電極としたことを特徴とする。
【0009】本発明の電気光学装置の製造方法は、 1)前記基板上に少なくとも一層以上の金属層をめっき
にて形成し、表面を全反射率90%以上且つ反射率85
%以上に凹凸をつくり、つぎに陽極電界をかけることに
より、マイクロクラックもしくはマイクロポーラス層を
形成し、さらに、電解物質を含む溶液中で3種類の電界
をかけるか3種類の浴槽にて電解をおこなうことにより
そのポアの中に、金属もしくは、無機物、有機物質の各
々3種類の積層を形成し、カラー電極と反射板を同時に
形成した事を特徴とする。 2)前記基板上に少なくとも一層以上のアルミを真空め
っきにて表面の全反射率90%以上且つ反射率85%以
上に形成したのち、マイクロポーラス層のできる溶液中
で陽極酸化を行い、次に、金属イオンを含む溶液中で3
種類の電界をかけるか3種類の浴槽にて2次電解を行う
ことにより、金属もしくは、無機物、有機物質の各々3
種類の積層を形成し、カラー電極と反射板を同時に形成
した事を特徴とする。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき、より詳細に
説明する。尚、本発明の電気光学装置としては、従来よ
り用いられている周知の配向処理によるねじれ配向され
るものばかりでなく基板と平行に配向(ねじれていな
い)するものでも適用できるので以下に述べる実施例に
限定されるものではない。更に、ねじれ配向させる場合
には、そのねじれ角に制限があるわけではないが、コン
トラスト、表示特性、製造上の安定性から90゜〜36
0゜が望ましい。しかし、ねじれ角に制限があるわけで
はないので90゜未満や360゜以上でも適用は可能で
ある。又、図1では光学的異方体として液晶セル3を用
いて調光用セル(以下Aセル)4の上方に配置してい
る。
【0011】本実施例に用いた電気光学装置の構造を図
1を用いて説明する。図1に示した様にカラー反射板を
内部に有しセル厚7μmで左ツイスト230゜と設定し
てAセル4とし、本実施例では光学的異方体としてAセ
ル4と同じ複屈折性(セルギャップ:dと液晶もしくは
光学的異方体の屈折率異方性:△nの積 △n×d=
0.9、△n=0.129)を持ちAセル4を光学的に
補償出来る様に液晶セル3を偏光体1,2の間に設置し
た。本実施例では液晶セル3は△n×d=0.9として
d=8μm,△n=0.113とした。ここで、Aセル
4と液晶セル3の相接する面の配向方向のなす角は70
゜〜110゜の範囲が望ましく、更に望ましくは90゜
である。本実施例では90゜とした。又、各々の偏光体
の偏光軸とAセル4、液晶セル3各々の相接する面側の
配向方向のなす角を20〜50゜で振り本実施例で用い
ている複屈折性と屈折率分散の値では非点灯時に黒く全
点灯時に白となる条件は45゜である。但し配向方向に
対して偏光軸が電気光学装置の上からみて右か左かはポ
ジかネガかの相違であり本実施例ではネガとなるように
した。しかし、上述した様に光学的異方体としてはAセ
ルと同じ複屈折性を有しておれば同様の効果があり、例
えばポリビニルアルコールやポリカーボネート等の延伸
した高分子フィルムを用いても良く、制約はされない。
【0012】又、本発明に於いてはカラー反射板の光学
特性が重要であり、B、G、Rの各々の色座標が広いこ
とが色再現性に対して良い事は言うまでもないが、一般
的にカラー反射板の色純度(彩度)と反射率(明度)は
金属電着法を用いた場合、数種類の金属を析出して形成
するため、金属化合物自体と電着条件の選択幅が狭く、
析出金属の粒子サイズの粒度分布に起因する。すなわ
ち、粒度分布がシャープで、ある一定サイズの粒子がそ
ろっていれば、一定波長の光を吸収又は散乱して原色に
近い色を与え、逆に粒度分布がブロードであると、くす
んだ色やブロンズ系の色になりやすい。そして本方法の
場合は、色純度と反射率の関係は、逆の関係となる。よ
って、色純度を大幅に悪くさせない範囲で反射率の最大
波長の反射率を上げる事が望ましい。そこで、色純度と
反射率の関係より、Bに於いては反射率最大値はカラー
反射板単体で1000〜3000Å時に80%以上と
し、反射率はこの範囲内で制御する事が望ましい。又、
各々のカラーフィルターの反射率最大値の比が1.8以
内更に望ましくは1.5以内に有るとより白色の再現性
が良い事より各々のカラー反射板の反射率最大値の比を
本実施例では1.5以内に設定した。以下実施例に於い
てはこの関係に従った例を用いて説明する。尚、反射率
最大値の比がずれると、色バランスが崩れ、反射率の大
きな色側に全体の白色がずれる事となる。次に、反射率
最大波長の関係を説明する。前記液晶セル条件に於いて
スタティック電圧印加時のカラー反射板が無い場合の分
光特性を図7に示す。但し、図中の数字は光学的応答が
完全に飽和した時を100とし以下100に対して応答
が何%になっているかを示す。又R、G,Bの各々の反
射率最大値の波長をずらして形成した場合の分光特性を
図8に示す。液晶セルや延伸した高分子フィルムを光学
的異方体として用いた場合、図7より印加される電圧が
高くなると段々長波長側へ分光反射率曲線が移行する事
が分かる。そこで、図8に示したGとBの反射率最大波
長が各々490nmと520nmの時の挙動より、Gと
Bの最大反射率波長が近いと、Bが多く抜け、Gの反射
率最大波長より短波長側の分光反射率と重なり合い短波
長側が抜け青味が強く成る事が容易に理解出来る。又図
2に示したGとBの反射率最大波長が各々450nmと
540nmの時の挙動より、GとBの最大反射率波長が
離れる程液晶の光学特性とカラー反射板の分光特性を掛
け合わせた時の全体の分光特性でR,G,Bの3原色が
分離され、きれいな加法混色関係が成立する。本実施例
に於いては、Bの最大反射率波長を480nm以下、更
に望ましくは465nm以下にし、Gの最大透過率波長
を530nm以上、更に望ましくは540nmから56
0nmの間に設定した。
【0013】〔実施例1〕図3を用いて説明する。ガラ
ス基板5上にR、G、Bの各々に電解着色する金属化合
物を溶解させた電解浴を電解着色法により110μm幅
でストライプ状に着色してカラー反射板を1.5μm厚
で形成した(ここで、反射層6と着色層7を総称してカ
ラー反射板という)。この際カラー反射板は各々隣合う
3色ストライプでその間にブラックマスク8が0.1〜
10μmと成るように微粒子化した酸化金属を析出して
ブラックマスク8とする。また、電極の抵抗を下げるた
めに本金属カラーフィルターとITO電極とコンタクト
をとる場合は、微粒子化した金属の酸化化合物の形でカ
ラーフィルターの3色ストライプ間に析出して絶縁性の
あるブラックマスクの替わりとし、カラー反射板の各々
隣合う部分での色抜けを防止した。次に、図4を用いて
本実施例の電気光学装置の構造を説明する。上記ガラス
基板3のカラー反射層の上に透明絶縁膜を形成し、その
上に3色ストライプに沿ってITO電極を形成する。そ
して、ガラス基板5上にITOにてマトリックス状に成
るように透明電極9を形成する。この後ポリイミドを用
いて配向膜11を300〜400Åで各々形成した。こ
の時カラー反射板のあるガラス基板5の配向剤はシ−ル
13の下より0.8mm内側まで形成した後、ギャップ
材12を介して液晶を封入した。本実施例に於いては上
記で説明した透明電極を含む基板としての各色の反射率
及び、反射率最大波長をR(620nm)は70%、G
は反射率60%、反射率最大波長は540nm、Bは反
射率55%、反射率最大波長は450nmとした。この
様にして形成した電気光学装置の光学特性を1/400
デューティー相当の矩形波を印加してその時の分光反射
率を使って調べた所、図2で示したと同様な良好な3原
色混色関係が得られた。又、実際に、時分割駆動波形を
印加し、サイド光源として輝度1600nit、色座標
(x,y)=(0.320,0.336)の3波長形冷
陰極管を用いて駆動した所駆動範囲内で平均化して良い
白色の状態となり、特に点灯波形と非点灯波形印加時の
反射率比(以下コントラストという)最大の時の電気光
学装置表面ではコントラスト8.3、表面輝度52ni
t、(x,y)=(0.321,0.325)と非常に
良い結果を得る事が出来、高品位の電気光学装置を形成
できた。
【0014】〔実施例2〕図5、図6を用いて説明す
る。図5に本実施例のカラー反射板付き基板の断面図を
示す。ガラス基板5上に実施例1と同様に電解着色法に
より着色層7をストライプ状に電解着色後ポリシングし
てカラー反射板を平坦化して形成した。この時カラース
トライプは100μm幅とし、ストライプ間はポリシン
グ後10μmに成るように設定した。本実施例に於いて
は上記で説明した透明電極9を含む基板としての各色の
反射率及び、反射率最大波長をR(620nm)は75
%、Gは反射率60%、反射率最大波長は540nm、
Bは反射率60%、反射率最大波長は460nmとし
た。その後、図6に示す様に実施例1と同様に電気光学
装置を形成した所同様に良好な結果を得る事が出来た。
尚、本方法においてカラーストライプ部分以外をフォト
レジストで被い陽極酸化処理を施すことにより低反射部
分のみを絶縁処理化することにより、樹脂材料による絶
縁層を設ける必要はないので工程の短縮ができ色純度と
反射率が大幅に改善された。
【0015】〔実施例3〕図5,6を用いてカラー反射
板の製造方法について説明する。図5に本実施例のカラ
ー反射板付き基板の断面図を示す。ガラス基板5上に少
なくとも一層以上のアルミを真空めっきにて表面の全反
射率90%以上且つ反射率85%以上に形成したのち、
マイクロポーラス層のできる溶液中で陽極酸化を行い。
次に、金属イオンを含む溶液中たとえば、リン酸にSn
S04を加えた浴で青、MnSO4とFeSO4で赤、硫
酸浴にCuSO4を加え2次電解することにより緑の発
色をおこなった。リン酸浴と硫酸浴にNi(CH3CO
O)2の場合は、3種類の電界をかけることにより3色
の発色をおこなった。3種類の浴槽にて2次電解を行う
場合は、金属塩の状態だけでなく、無機物、有機物質の
各々3種類の積層を形成し、発色させることにより着色
層7と反射層6を同時に形成した。このガラス基板5上
に実施例2と同様にカラー反射板をストライプ状に電解
着色後ポリシングしてカラー反射板を平坦化して形成し
た。この時カラーストライプは実施例2と同じに設定し
た。本実施例の特徴は、反射率が高く比抵抗の低いアル
ミをカラー反射基板に用いることにより反射板と電極と
を兼ねることができ、しかも低反射部分を長時間陽極酸
化する事により絶縁性と反射率を3%以下にすることに
より色ぬけ部分をなくした。実施例2のようにオーバー
コートとITO膜がいらなくなったことにより、カラー
フィルターの構造が簡便になると共にオーバーコートと
ITO膜があることにより発生していたアルカリダメー
ジ、ITOの密着不良等の不良項目がなくなり大幅な歩
留まり向上がはかれた。また、工程が減ることにより生
産性の向上とコストダウンがはかれた。
【0016】〔実施例4〕図3、4を用い実施例1で示
した電気光学装置で説明する。実施例1、2、3で述べ
て来た様に本発明では、本来光学的異方体として液晶セ
ルや延伸した高分子フィルムを用いた電気光学装置の場
合、上述したように、印加される電圧により分光反射率
曲線が低い電圧に於いては短波長側が良く反射し、電圧
を上げるに従い、反射率の高い波長が長波長側へ移行す
る。したがって、該電気光学装置にR,G,B3色のカ
ラーフィルターを組み合わせた場合、3色のカラー反射
電極を同時に駆動させ白表示をさせた時、電気光学装置
を反射する光は、低い電圧でBの反射率が高く、電圧を
上げるに従いR,Gの反射率が上がり、Bの反射率が下
がり、全体として青味がかった色から黄色味がかった色
へと移行する事を考慮し、カラー反射電極とサイド光源
の合わさった分光曲線として該カラー反射板の分光特性
を制御し上記特性を補正する考え方である。しかし、よ
り光学的な配色を制御するには、カラーフィルター間の
液晶部を光学的無反射部分と捉えると、液晶層の厚みが
理想的に同一なら、先にBの反射率が他色より少なく反
射し、結果的にBの液晶シャッターが遅く開くと同じ光
学的挙動になるため、該B上の液晶部のセル厚をG,R
に対して厚くし、液晶層にかかる電界強度を他色に対し
て相対的に低くする事により意図的にB部のシャッター
を電圧に対して速くし、光学的しきい値を合わせる事は
効果がある。そこで、実施例1で述べたカラー反射板を
用いBの膜厚が他色の1.5μmより0.05〜0.1
μm厚く設定して分光反射率は合わせ、透明電極6を含
む基板としての各色の反射率及び、反射率最大波長をR
(620nm)は70%、Gは反射率60%、反射率最
大波長は540nm、Bは反射率65%、反射率最大波
長は450nmとした。この様にして作成したカラー反
射板付基板を用いて実施例1と同様に電気光学装置を作
成した所、Bと他色の光学的しきい値の揃った特性を持
ち、且つRの抜けに対してBが低電圧側でも揃った白レ
ベルの良い電気光学装置を作成出来た。
【0017】以上実施例1、2と実施例3を例に説明し
てきたが、カラー反射板の分光特性を揃え、且つ加えて
該カラー反射板の膜厚を電解電圧を5V,65V,15
V等に変えることにより制御し液晶のシャッター特性と
合わせる事より、更に高画質の電気光学装置を得る事が
できる。この時カラー反射板の膜厚は金属イオン濃度や
金属の粒径と形成条件と深い相関が有るため再現性よく
形成工程を管理することが重要である。
【0018】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明によれば
カラー反射板の反射率最大波長と反射率最大波長に於け
る分光反射率の比を制御する事により、黒、白の色再現
性の良い高品位のカラー表示可能な電気光学装置を容易
に、安価に提供できるという大きな効果を有している。
又、上記カラー反射板の分光反射率制御と該カラー反射
板の膜厚制御を組み合わせる事により、より光学的しき
い値の揃った色純度と明度の高い高品位の電気光学装置
を提供出来るという効果も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で示す電気光学装置の構造を示
す図。
【図2】本発明の実施例で示すカラー反射板付き電気光
学装置の分光特性を示す図。
【図3】本発明の実施例1で示すカラー反射板付き基板
の断面図。
【図4】本発明の実施例1で示す電気光学装置の構造を
示す図。
【図5】本発明の実施例2で示すカラー反射板付き基板
の断面図。
【図6】本発明の実施例2で示す電気光学装置の構造を
示す図。
【図7】本発明の実施例で示す液晶光学特性の関係を示
す図。
【図8】本発明の実施例で示すカラー反射板付き電気光
学装置の分光特性を示す図。
【符号の説明】
1・上偏光体 2・下偏光体 3・液晶セル 4・Aセル 5・ガラス基板 6・反射層 7・着色層 8・ブラックマスク(陽極酸化層) 9・透明電極 10・透明絶縁膜 11・配向膜 12・ギャップ材 13・シール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月25日(2001.9.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】電気光学装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気光学装置に関
し、詳しくは反射層を有する電気光学装置に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電気光学装置
は、互いに重なるよう配置された金属の反射層、透明電
極層、及び着色層を具備する電気光学装置において、互
いに異なる色の複数の前記着色層、及び前記複数の着色
層の各々に対応するように配置した複数の前記透明電極
層、を有し、前記反射層は、前記複数の透明電極層間に
対応する個所では絶縁されていることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、前記透明電極層と前記着色層との間
には、絶縁層を具備することを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、前記着色層は、電着法によって形成
されてなることを特徴とする。また、前記着色層は、導
電性を有することを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、前記金属の反射層、前記透明電極
層、及び前記着色層は2枚の基板間に狭持され、少なく
とも一方の前記基板は、前記金属の反射層を有し、少な
くとも他方の前記基板には、光学異方体が配置されてな
ることを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また、前記複数の着色層は、反射率が最大
となる波長が480nm以下の着色層、及び反射率が最
大となる波長が530nm以上の着色層を含むことを特
徴とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/30 349 G09F 9/30 349B 349D Fターム(参考) 2H042 AA09 AA15 AA26 2H048 BA02 BA11 BA62 BB02 BB12 BB44 2H091 FA02Y FA14Y FC06 GA02 LA15 2H092 GA19 HA05 JB07 MA11 MA17 MA24 NA01 PA08 PA12 5C094 AA06 AA08 AA48 BA45 CA19 CA24 DA12 DA13 EA05 EB02 ED03 ED11 ED15 FA01 FA02 FB12 GB10 JA09 JA11 JA12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の基板間にシール部を介して液晶が挟
    持され、少なくとも一方の基板上の液晶層側に赤、緑、
    青の光を主として反射する3色一体カラー反射板と電極
    とが具備されてなることを特徴とするカラー反射板。
  2. 【請求項2】前記カラー反射板の反射率の最大波長に於
    ける分光反射率の比が赤で大きく、青で小さく、緑は両
    者の中間の値を取る事を特徴とする請求項1記載のカラ
    ー反射板。
  3. 【請求項3】前記基板上に少なくとも一層以上の金属薄
    膜を湿式めっきもしくは、乾式めっきに凹部分をつくり
    金属もしくは、無機物、有機物質の積層を形成すること
    により赤、緑、青に発色させ、カラー電極を形成した事
    を特徴とするカラー反射板の製造方法。
  4. 【請求項4】前記カラー反射板を表示用電極として用い
    たことを特徴とする電気光学装置。
  5. 【請求項5】調光用セルと該調光用セルの両側に一対の
    偏光体を有し、前記調光用セルと前記偏光体との間に少
    なくとも1つ以上の光学的異方体を設置した電気光学装
    置において、前記カラー反射板を緑の反射率最大波長を
    530〜570nm、青の反射率最大波長を480nm
    以下にし、緑、青の反射率最大波長と赤の620nmに
    於ける分光反射率の比を1.8以内にした事を特徴とす
    る請求項4記載の電気光学装置。
  6. 【請求項6】前記調光用セルは、ねじれ角が90゜以上
    360゜未満であるネマチック液晶である事を特徴とす
    る請求項5記載の電気光学装置。
  7. 【請求項7】前記基板上に少なくとも一層以上の金属層
    をめっきにて形成し、表面を全反射率90%以上且つ反
    射率85%以上に凹凸をつくり、つぎに陽極電界をかけ
    ることにより、マイクロクラックもしくはマイクロポー
    ラス層を形成し、さらに、電解物質を含む溶液中で3種
    類の電界をかけるか3種類の浴槽にて電解をおこなうこ
    とによりそのポアの中に、金属もしくは、無機物、有機
    物質の各々3種類の積層を形成し、カラー電極と反射板
    を同時に形成した事を特徴とする電気光学装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】前記基板上に少なくとも一層以上のアルミ
    を真空めっきにて表面の全反射率90%以上且つ反射率
    85%以上に形成したのち、マイクロポーラス層のでき
    る溶液中で陽極酸化を行い、次に、金属イオンを含む溶
    液中で3種類の電界をかけるか3種類の浴槽にて2次電
    解を行うことにより、金属もしくは、無機物、有機物質
    の各々3種類の積層を形成し、カラー電極と反射板を同
    時に形成した事を特徴とする電気光学装置の製造方法。
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