JP2002156224A - ステアリングの操舵角検出装置 - Google Patents

ステアリングの操舵角検出装置

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JP2002156224A
JP2002156224A JP2000352968A JP2000352968A JP2002156224A JP 2002156224 A JP2002156224 A JP 2002156224A JP 2000352968 A JP2000352968 A JP 2000352968A JP 2000352968 A JP2000352968 A JP 2000352968A JP 2002156224 A JP2002156224 A JP 2002156224A
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Masaaki Toki
正明 東樹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングの操舵角を簡単な構成により高
分解能で検出する。 【解決手段】 第2のディスク4が中間ギヤを介して第
1のディスク2に対して6/5に増速されて回転する。
ステアリングシャフトに結合された第1のディスクは、
3個のスリットからなるストライプ25を有するトラッ
ク24と、27個のスリットからなるストライプ28を
有するトラック27を備え、トラック24には6個のセ
ンサ10が、トラック27には2個のセンサ12が付設
される。第2のディスクは180°のスリットからなる
ストライプ45を有するトラック44に3個のセンサ1
4が付設される。センサ10の出力から第1のディスク
の相対舵角を10°の分解能で検出し、さらにセンサ1
2の出力で2.5°の分解能が得られる。センサ10の
出力とセンサ14の出力の組合せは±900°の間で異
なるので、その対比からステアリング操舵角が絶対舵角
として検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等におけるス
テアリングホイールの操舵角を検出するステアリング操
舵角検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば車両のヘッドライトのステアリン
グホイール操舵角に応じた照射方向の制御や、後車軸の
舵角をステアリングホイールの操舵角に連動させる制御
のために、ステアリング操舵角の高精度の検出が求めら
れている。このようなステアリング操舵角検出装置とし
て、特表平8−511350号公報に開示されたものが
ある。この装置は、ステアリングホイールが取り付けら
れたステアリングシャフトと一体に回転する第1の符号
ディスクと、これに対して1/4に減速される第2の符
号ディスクを備え、第1の符号ディスクに形成されたス
トライプを検出する9個のセンサと、第2の符号ディス
クに形成されたストライプを検出する3個のセンサとを
有している。これにより、±720°の間において何回
転目かを含めて2.5°の分解能でステアリングホイー
ルの操舵角を検出可能としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置では、2.5°の分解能を得るために9個もの
多数のセンサを必要とし、高コストとなるうえ、センサ
のレイアウトも容易ではない。また、ステアリングホイ
ールが何回転目かを検出するために、減速した第2の符
号ディスクに3個のセンサを組み合わせているので、こ
れらのセンサのどれかが故障したときには、少なくとも
ステアリングホイールを360°操舵しないとその故障
であることが検出されない。
【0004】さらに、第2の符号ディスクのストライプ
は3本のトラックに形成されているので、この3本のト
ラックをレイアウトするためのスペースを要して装置の
サイズが大きくなり、また最内側のトラックのストライ
プの精度確保に余程の注意を払わなければならないとい
う問題がある。したがって本発明は、上記従来の問題点
に鑑み、センサ数を低減するとともに必要なトラック数
も少なくしながら、高分解能でステアリングホイールの
操舵角を検出する操舵角検出装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1のス
テアリングの操舵角検出装置は、ステアリングシャフト
に固定され、第1のストライプを形成した第1のトラッ
クを備える第1のディスクと、該第1のディスクに対し
て所定の増速比で増速回転し、第2のストライプを形成
した第2のトラックを備える第2のディスクと、第1の
トラックに対向して第1のストライプのストライプ要素
の始端または終端を10°ごとにいずれかが検知するよ
うに所定の配列で設置された6個の第1のセンサと、第
2のトラックに対向して第2のストライプのストライプ
要素の始端または終端を検知するように所定の配列で設
置された第2のセンサと、第1のセンサの出力に基づい
て、第1のディスクの相対舵角を検出する第1ディスク
角度検出部と、第2のセンサの出力に基づいて、第2の
ディスクの相対回転角度を検出する第2ディスク角度検
出部と、第1ディスク角度検出部で求めた相対舵角と第
2ディスク角度検出部で求めた相対回転角度を基に、上
記相対舵角の分解能でステアリングシャフトの操舵角を
絶対舵角として出力する操舵角検出部とを有するものと
した。
【0006】請求項2の発明は、とくに第2のディスク
が第1のディスクに対して増速比6/5で増速回転する
よう構成され、これにより操舵角検出部は第1のディス
クの絶対舵角を±900°の範囲で検出するものとし
た。
【0007】請求項3の発明は、第1のストライプが、
第1のトラックの周上に、100°、20°および60
°のストライプ要素を順次に60°および80°の間隙
をおいて配置したパターン、80°、40°および60
°のストライプ要素を順次に60°および40°の間隙
をおいて配置したパターン、または100°、40°お
よび40°のストライプ要素を順次に60°および60
°の間隙をおいて配置したパターンを有し、第1のセン
サは、互いに30°位相をずらせた2個からなるセンサ
組を第1のトラックの周上120°間隔で配置したもの
とした。
【0008】請求項4の発明は、第1のディスクがさら
に第1のストライプよりも密な副ストライプを形成した
副トラックを備えるとともに、該副トラックに対向して
副ストライプのストライプ要素の始端または終端を10
°より小さい角度ごとに検知するように設置した副セン
サを有し、第1ディスク角度検出部は、第1のセンサの
出力と副センサの出力とに基づいて、第1のディスクの
相対舵角を検出するものとした。
【0009】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、副ストライプが、副トラックの周上に、7.5°、
7.5°および5°のストライプ要素を順次に5°、
7.5°および7.5°の間隙をおいて9回繰り返して
配置したパターンを有し、副センサは、互いに10°位
相をずらせた2個からなり、副ストライプのストライプ
要素の始端または終端を2.5°ごとにいずれかが検知
するように設置され、第1ディスク角度検出部は、第1
のセンサに基づく検出舵角を基準に、副センサの出力に
基づいて第1のディスクの相対舵角を2.5°の分解能
で検出するものである。また、請求項6の発明は、副ス
トライプが、副トラックの周上に、1°のストライプ要
素を1°の間隙をおいて180回繰り返して配置したパ
ターンを有し、副センサは、副ストライプのストライプ
要素の始端または終端を0.5°ごとにいずれかが検知
するように所定の配列で設置された2個のセンサからな
り、第1ディスク角度検出部は、第1のセンサに基づく
検出舵角を基準に、副センサの出力に基づいて第1のデ
ィスクの相対舵角を0.5°の分解能で検出するもので
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は実施の形態の分解斜視図である。ス
テアリングシャフト1に第1のディスク2が固定され
て、ステアリングシャフト1と一体に回転可能となって
いる。第1のディスク2に対向してセンサ支持盤3が車
体側に固定されており、センサ支持盤3には第2のディ
スク4が回転可能に支持されている。センサ支持盤3に
は第1のディスク2および第2のディスク4にかかる後
述する各センサのピックアップが設置され、その出力信
号がコネクタ18を介してマイクロコントローラ30へ
入力されて、ここで出力信号に基づいて操舵角が演算さ
れる。
【0011】第1のディスク2はステアリングシャフト
1を軸とする第1ギヤ22を備え、第2のディスク4は
軸40の一端に第2ギヤ41を備えている。第2のディ
スク4の第2ギヤ41と第1のディスク2の第1ギヤ2
2はそれぞれ、センサ支持盤3に支持された中間ギヤ5
と噛み合っている。第1ギヤ22と第2ギヤ41の歯数
比は6:5となっており、これにより、第2のディスク
4は第1のディスク2の回転に対して増速されて、第1
のディスク2が1回転(360°)するとき第2のディ
スク4は432°回転する。
【0012】第1のディスク2と第2のディスク4の平
面図上の位置関係は、図2に示すようになる。詳細は後
述するが、第1のディスクにはストライプ25を有する
トラック24とストライプ28を有するトラック27が
設けられ、トラック24に対して6個のセンサ10が、
トラック27には2個のセンサ12が付設される。また
第2のディスクにはストライプ45を有するトラック4
4が設けられ、このトラック44に3個のセンサ14が
付設されている。
【0013】図3に示すように、第2のディスク4の軸
40はセンサ支持盤3を貫通し、第2のディスク4と第
1のディスク2はセンサ支持盤3を挟んで互いに反対側
に位置している。センサ支持盤3と第1のディスク2お
よび第2のディスク4との間隙は同一に設定され、後述
するセンサを構成するピックアップがセンサ支持盤3の
上下両面においてそれぞれ対応する第1のディスク2ま
たは第2のディスク4の後述するトラックに向けて設置
されている。第1のディスク2、センサ支持盤3および
第2のディスク4を上下に挟んでアッパカバー6とロワ
カバー7が設けられ、それぞれセンサ支持盤3の周縁部
に固定されてケーシングを形成し、内部に第1のディス
ク2、センサ支持盤3および第2のディスク4を収納し
た形態となる。
【0014】第1のディスク2には、図4に示すよう
に、2本のトラック24、27が設けられる。内側の第
1のトラック24上に複数のスリット26Aを配して第
1のストライプ25が形成され、同様に外側の副トラッ
ク27上に副ストライプ28が形成されている。先の図
3に示すように、これらのトラック24、27に向け
て、センサ支持盤3上にはフォトダイオードからなるピ
ックアップ11Aが設置され、第1のディスク2を挟ん
でピックアップ11Aと対向する位置にはLEDの光源
11Bが配置される。光源11Bはアッパカバー6の内
壁に取り付けられている。
【0015】上記のピックアップ11AとLEDの光源
11Bとによりセンサ10が構成され、ピックアップ1
1Aはストライプ25のスリット26Aを通して光源1
1Bからの光を受ける。これにより、センサ(のピック
アップ)からはスリット26A部分でON、スリット以
外の部分でOFFの信号が出力される。以下、説明を簡
単にするため、信号を出力するピックアップにセンサを
代表させるものとし、センサとしての参照番号を付す
る。他のセンサ12や後述する第2のディスク4にかか
るセンサ14等についても同様である。
【0016】第1のストライプ25は、80°ON(ス
リット)−60°OFF−40°ON(スリット)−4
0°OFF−60°ON(スリット)−80°OFFの
パターンとなっており、3個のスリット26Aを有す
る。図5に示すように、このストライプ25が形成され
た第1のトラック24に対向するセンサ10のうち、1
0a、10b、10cは、周上120°間隔で配置さ
れ、さらに同トラック上にセンサ10d、10e、10
fが上記3個のセンサ10a、10b、10cに対して
それぞれ30°ずらせて配置されている。
【0017】一方、副ストライプ28は、先の図4に示
すように、7.5°ON−5°OFF−7.5°ON−
7.5°OFF−5°ON−7.5°OFFのパターン
が9回繰り返され、27個のスリット26Bを有してい
る。このストライプ28が形成された副トラック27に
対向するセンサ12(12a、12b)は、周上10°
の間隔で配置されている。
【0018】第1のディスク2の回転に伴って、トラッ
ク24にかかるセンサ10(10a、10b、・・・、
10f)の出力は図6に示されるものとなり、10°ご
とにいずれかがON/OFF変化している。これに対し
て、トラック27に対向するセンサ12(12a、12
b)の出力は図7に示されるものとなり、2.5°ごと
にいずれかがON/OFF変化している。ここでは、ト
ラック24のセンサ10の出力に対してトラック27の
センサ12の出力の位相が2.5°となるようにセンサ
10、12の位置を設定してある。すなわち、図7にお
いて、A、B、・・・の位置でセンサ10による10°
ごとの回転位置が検出されるように位置関係が設定され
る。これにより、第1のディスク2はその1回転内にお
いて2.5°の分解能で回転位置が検出されることにな
る。
【0019】第2のディスク4には、図8に示すよう
に、トラック44上にストライプ45が形成されてい
る。ストライプ45は180°ON−180°OFFの
パターンとなっており、周上に3個のセンサ14(14
a、14b、14c)が120°間隔で配置されてい
る。これにより、図9に示すように、第2のディスク4
の回転は60°の分解能で検出される。上記のトラック
24が発明における第1のトラックに該当し、トラック
27が副トラックに、トラック44が第2のトラックに
該当する。また、センサ10(10a、10b、・・
・、10f)が発明における第1のセンサに該当し、セ
ンサ12(12a、12b)が副センサに、センサ14
(14a、14b、14c)が第2のセンサに該当す
る。
【0020】第2のディスク4の回転は、60°の分解
能によりその1回転について6点で検出出力があるが、
この各点間の角度はギヤ比により増速されたものであ
り、第1のディスク2の回転角度50°に相当する。逆
に言えば、第1のディスク2が1回転(360°)する
と、第2のディスク4は432°で72°ずつ進相す
る。
【0021】図1に示すように、マイクロコントローラ
30は、第1のディスクの回転角度を求める第1ディス
ク角度検出部、第2のディスクの回転角度を求める第2
ディスク角度検出部、および両角度検出部で求めた回転
角度からステアリングホイールの操舵角を求める操舵角
検出部を有している。第1ディスク角度検出部は、セン
サ10(10a、10b、・・・、10f)からの出力
信号を受け、前述の図6に示されるように10°ごとに
生じるいずれかのセンサ出力のON/OFFの変化をチ
ェックして、10°の分解能で第1のディスクの回転角
度を求める。
【0022】第1ディスク角度検出部はさらに、センサ
12(12a、12b)からの出力信号を受け、前述の
図7に示されるように2.5°ごとに生じるいずれかの
センサ出力のON/OFFの変化をチェックして、2.
5°の分解能で第1のディスクの回転角度を求める。セ
ンサ10(10a、10b、・・・、10f)の出力状
態の組合せ、およびセンサ12(12a、12b)の出
力状態の組合せは、それぞれ第1のディスクの1回転ご
とに同一となるから、ここで求められる各回転角度は第
1のディスクの1回転内の相対舵角を示す。
【0023】ここでは、トラック24のセンサ10の出
力に対してトラック27のセンサ12の出力の位相が
2.5°となるようにセンサ10、12の位置を設定し
てあるから、両センサに基づく結果を組み合わせて、第
1ディスク角度検出部では第1のディスク2の1回転内
における相対舵角が2.5°の分解能で検出される。
【0024】第2ディスク角度検出部は、センサ14か
らの出力信号を受け、第2のディスクの60°回転ごと
に生じるいずれかのセンサ出力のON/OFFの変化を
チェックして、前述のように60°の分解能で第2のデ
ィスクの回転角度を求める。センサ14(14a、14
b、14c)の出力状態の組合せは、第2のディスクの
1回転ごとに同一となるから、ここで求められる各回転
角度も第2のディスクの1回転内の相対回転角度を示
す。
【0025】第2のディスクは増速されて、第1のディ
スクが360°回転したとき進相して432°回転して
いる。このため、図10に示すように、第1のディスク
2が5回転までの範囲では、第1のディスク2にかかる
センサ10、12の出力状態と第2のディスク4にかか
るセンサ14の出力状態の組み合わせが同一となること
はない。ただし、第1のディスク2にかかるセンサ1
0、12の出力の変化位置と第2のディスク4にかかる
センサ14の出力の変化位置を5°ずらせることによ
り、変化位置が重複しないようにしておく。なお、図1
0中、第1のディスク2にかかるセンサの出力はトラッ
ク24の10°分解能のものを示している。
【0026】したがって、操舵角検出部では、センサ1
0、12の出力状態とセンサ14の出力状態を対比する
ことにより、第1のディスク2が何回転目(回転数)に
あるのかを検出する。上記の6/5の増速比により、±
900°すなわち片側2.5回転ずつの範囲で第1のデ
ィスク2が何回転目にあるかが検出される。操舵角検出
部では、上記により特定した回転数に第1ディスク角度
検出部で求めた第1のディスク2の相対舵角を加えるこ
とにより、2.5°の分解能で操舵角を絶対舵角として
算出する。検出された操舵角は、マイクロコントローラ
30から適宜の通信手段により、操舵角を必要とする図
示しない制御装置へ送出される。
【0027】なお、各トラック24、27、44のセン
サの故障は、各センサの出力レベルが同時に変化しない
か、今回検出された出力が示すパターンと前回の出力が
示すパターンが連続的な位置関係にあるか、トラック2
4で検出された変位量とトラック27で検出された変位
量が適正な関係にあるか、あるいはまた各センサ出力が
示すパターンがすべてのパターンに合致しているかなど
の評価により検知される。
【0028】本実施の形態は以上のように構成され、ス
テアリングシャフト1に固定した第1のディスク2に6
個のセンサ10a〜10fを組み合わせて10°の分解
能の操舵角検出を可能とし、さらに2個のセンサ12
a、12bを加えて2.5°の分解能の操舵角検出を可
能とした。この際、第1のディスクに必要なトラックは
2本であり、トラック形成に要するスペースも少なく、
ストライプも高精度に形成できる。
【0029】また、第1のディスク2の回転に対して6
/5に増速した第2のディスク4に3個のセンサ14a
〜14cを組み合わせたことにより、±900°の範囲
でステアリングが何回転目にあるのかを検出できるとと
もに、第2のディスク4にかかるセンサ14a〜14c
のいずれかが故障した場合には、第2のディスク4の分
解能が60°であるから、ステアリング操舵で50°ご
とに現われるべきセンサ出力の変化から故障検出が行
え、従来に比してきわめて小さい操舵角度で故障検出で
きる。
【0030】なお、本実施の形態では、第1のディスク
のトラック24におけるストライプ25を、80°ON
−60°OFF−40°ON−40°OFF−60°O
N−80°OFFのパターン構成としたが、このほか変
形例として、100°ON−60°OFF−20°ON
−80°OFF−60°ON−40°OFFのパターン
A、あるいは100°ON−60°OFF−40°ON
−60°OFF−40°ON−60°OFFのパターン
Bを採用してもよい。パターンAとしたときのセンサ出
力の変化を示す図11、およびパターンBとしたときの
センサ出力の変化を示す図12に明らかなように、これ
らによっても10°ごとにいずれかがON/OFF変化
することにより、10°の分解能で第1のディスクの舵
角が検出される。
【0031】つぎに、第2の実施の形態について説明す
る。これは第1のディスクの副トラックのストライプを
異ならせて、さらに分解能を向上させたものである。図
13は、本実施の形態における第1のディスクを示す。
第1のディスク2Aには2本のトラック24、50が設
けられ、内側の第1のトラックは前実施の形態における
トラック24と同じで、80°ON−60°OFF−4
0°ON−40°OFF−60°ON−80°OFFの
パターンのストライプ25が形成されている。外側のト
ラック50上にはストライプ51が形成されている。ス
トライプ51は、1°ON−1°OFFを周上繰り返す
パターンとなっている。
【0032】図14に示すように、トラック24に対向
するセンサ10a、10b、10cおよびセンサ10
d、10e、10fの配置は前実施の形態におけると同
じである。ストライプ51が形成されたトラック50に
対向しては、2個のセンサ16a、16bが周上10.
5°の間隔で配置されている。
【0033】本実施の形態では、上記の第1のディスク
2Aと、前実施の形態における第2のディスク4とが組
み合わされている。第1のディスクにかかるセンサ10
a〜10fおよびセンサ16a、16bと第2のディス
クにかかるセンサ14a〜14cの出力信号が、マイク
ロコントローラ30へ入力され、各出力信号の関係が評
価される。マイクロコントローラ30における評価処理
は前実施の形態と同様である。ここでは、トラック50
が副トラックに該当し、ストライプ51が副ストライプ
に、センサ16a、16bが副センサに該当する。
【0034】本実施の形態によれば、トラック50にか
かるセンサ16a、16bの2相の出力には0.5°ご
とに変化が生じるから、第1のディスク2Aの回転が
0.5°の分解能で検出される。したがって、第1のデ
ィスク2Aのトラック24にかかるセンサ10a〜10
fと第2のディスク4のトラック44にかかるセンサ1
4a〜14cの出力から得られる分解能10°の絶対舵
角に上記0.5°の分解能で検出される相対舵角を組み
合わせることにより、0.5°の分解能でステアリング
が何回転目にあるのかを含めた操舵角が検出される。
【0035】なお、各実施の形態では、各トラックのス
トライプの変化を検出するセンサとして、第1あるいは
第2のディスク2(2A)、4を挟んでLEDの光源1
1Bとフォトトランジスタのピックアップ11Aを配
し、トラックのスリット26を通過する光を検知するも
のを用いたが、これに限定されず、スリットの代わりに
リフレクタを用いて反射光を検知する方式や、磁気ホー
ル素子を用いた方式など種々のセンサを利用できる。
【0036】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、ステアリング
の操舵角検出装置において、ステアリングシャフトに固
定された第1のディスクと、これに対して所定の増速比
で増速回転する第2のディスクを備え、第1のディスク
の第1のトラックに対向して第1のストライプのストラ
イプ要素の始端または終端を10°ごとにいずれかが検
知するように所定の配列で6個の第1のセンサを設け、
第2のディスクの第2のトラックに対向して第2のスト
ライプのストライプ要素の始端または終端を検知するよ
うに所定の配列で第2のセンサを設け、第1のセンサの
出力に基づいて第1のディスクの相対舵角を検出し、第
2のセンサの出力に基づいて第2のディスクの相対回転
角度を検出し、これらの相対舵角と相対回転角度を基に
操舵角を求めるものとしたので、少ないセンサで広範囲
にわたる操舵角を第1のセンサに基づく分解能で絶対舵
角として検出することができる。また、第1のディスク
に対して増速回転する第2のディスクの回転角度を複数
個の第2のセンサで検知するので、細かな分解能が得ら
れ、センサに故障が発生した場合にはステアリングホイ
ールのわずかな回転で故障が検出される。
【0037】とくに第2のディスクの第1のディスクに
対する増速比を6/5とすることにより、±900°の
範囲で操舵角が検出される。
【0038】また、第1のストライプは、80°、40
°および60°のストライプ要素を順次に60°および
40°の間隙をおいて配置したパターン、100°、2
0°および60°のストライプ要素を順次に60°およ
び80°の間隙をおいて配置したパターン、または10
0°、40°および40°のストライプ要素を順次に6
0°および60°の間隙をおいて配置したパターンと
し、6個の第1のセンサは、互いに30°位相をずらせ
た2個ずつを120°間隔で配置することにより、第1
のディスクには1本のトラックを設けるだけで10°の
分解能により操舵角が検出される。
【0039】また、第1のディスクにさらに副ストライ
プを形成した副トラックを備え、この副トラックに対向
して副ストライプのストライプ要素の始端または終端を
10°より小さい角度ごとに検知するように設置した副
センサを設けることにより、第1のセンサの出力と副セ
ンサの出力とに基づいて、第1のディスクの相対舵角の
分解能を向上させることができる。
【0040】とくに、副ストライプを7.5°、7.5
°および5°のストライプ要素を順次に5°、7.5°
および7.5°の間隙をおいて9回繰り返して配置した
パターンに形成し、副センサは、互いに10°位相をず
らせた2個で副ストライプのストライプ要素の始端また
は終端を2.5°ごとにいずれかが検知するように設置
することにより、操舵角が上記10°を基礎にさらに
2.5°の分解能で検出される。また、副ストライプを
1°のストライプ要素を1°の間隙をおいて180回繰
り返して配置したパターンに形成し、副センサは、副ス
トライプのストライプ要素の始端または終端を0.5°
ごとにいずれかが検知するように配置した2個のセンサ
で構成することにより、操舵角が0.5°の分解能で検
出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示す分解斜視図で
ある。
【図2】第1のディスク、第2のディスクおよびセンサ
の位置関係を示す図である。
【図3】実施の形態を示す断面図である。
【図4】第1のディスクを示す図である。
【図5】第1のディスクにかかるセンサの配置を示す図
である。
【図6】第1のディスクの回転に伴う第1のトラックに
かかるセンサ出力の変化を示す図である。
【図7】第1のディスクの回転に伴う副トラックにかか
るセンサ出力の変化を示す図である。
【図8】第2のディスクとセンサの配置を示す図であ
る。
【図9】第2のディスクの回転に伴う第2のトラックに
かかるセンサ出力の変化を示す図である。
【図10】第1のディスクにかかるセンサ出力と第2の
ディスクにかかるセンサ出力の関係を示す図である。
【図11】変形例における第1のディスクの回転に伴う
第1のトラックにかかるセンサ出力の変化を示す図であ
る。
【図12】他の変形例における第1のディスクの回転に
伴う第1のトラックにかかるセンサ出力の変化を示す図
である。
【図13】第2の実施の形態における第1のディスクを
示す図である。
【図14】第2の実施の形態における第1のディスクに
かかるセンサの配置を示す図である。
【符号の説明】
1 ステアリングシャフト 2、2A 第1のディスク 3 センサ支持盤 4 第2のディスク 5 中間ギヤ 6 アッパカバー 7 ロワカバー 10(10a、10b、10c、10d、10e、10
f) センサ(第1のセンサ) 11A ピックアップ 11B 光源 12(12a、12b) センサ(副センサ) 14(14a、14b、14c) センサ(第2のセ
ンサ) 16a、16b センサ(副センサ) 18 コネクタ 22 第1ギヤ 24 トラック(第1のトラック) 27、50 トラック(副トラック) 26A、26B スリット 25 ストライプ(第1のストライプ) 28、51 ストライプ(副ストライプ) 30 マイクロコントローラ 31 第1ディスク角度検出部 32 第2ディスク角度検出部 33 操舵角検出部 40 軸 41 第2ギヤ 44 トラック(第2のトラック) 45 ストライプ(第2のストライプ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトに固定され、第1
    のストライプを形成した第1のトラックを備える第1の
    ディスクと、該第1のディスクに対して所定の増速比で
    増速回転し、第2のストライプを形成した第2のトラッ
    クを備える第2のディスクと、前記第1のトラックに対
    向して前記第1のストライプのストライプ要素の始端ま
    たは終端を10°ごとにいずれかが検知するように所定
    の配列で設置された6個の第1のセンサと、前記第2の
    トラックに対向して前記第2のストライプのストライプ
    要素の始端または終端を検知するように所定の配列で設
    置された第2のセンサと、前記第1のセンサの出力に基
    づいて、前記第1のディスクの相対舵角を検出する第1
    ディスク角度検出部と、前記第2のセンサの出力に基づ
    いて、前記第2のディスクの相対回転角度を検出する第
    2ディスク角度検出部と、第1ディスク角度検出部で求
    めた相対舵角と第2ディスク角度検出部で求めた相対回
    転角度を基に、前記相対舵角の分解能でステアリングシ
    ャフトの操舵角を絶対舵角として出力する操舵角検出部
    とを有することを特徴とするステアリングの操舵角検出
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のディスクが第1のディスクに
    対して増速比6/5で増速回転するよう構成され、前記
    操舵角検出部は前記第1のディスクの絶対舵角を±90
    0°の範囲で検出することを特徴とする請求項1記載の
    ステアリングの操舵角検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のストライプは、第1のトラッ
    クの周上に、100°、20°および60°のストライ
    プ要素を順次に60°および80°の間隙をおいて配置
    したパターン、80°、40°および60°のストライ
    プ要素を順次に60°および40°の間隙をおいて配置
    したパターン、または100°、40°および40°の
    ストライプ要素を順次に60°および60°の間隙をお
    いて配置したパターンを有し、前記第1のセンサは、互
    いに30°位相をずらせた2個からなるセンサ組を前記
    第1のトラックの周上120°間隔で配置したものであ
    ることを特徴とする請求項1または2記載のステアリン
    グの操舵角検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のディスクがさらに第1のスト
    ライプよりも密な副ストライプを形成した副トラックを
    備えるとともに、該副トラックに対向して前記副ストラ
    イプのストライプ要素の始端または終端を10°より小
    さい角度ごとに検知するように設置した副センサを有
    し、前記第1ディスク角度検出部は、第1のセンサの出
    力と副センサの出力とに基づいて、前記第1のディスク
    の相対舵角を検出することを特徴とする請求項1、2ま
    たは3記載のステアリングの操舵角検出装置。
  5. 【請求項5】 前記副ストライプは、副トラックの周上
    に、7.5°、7.5°および5°のストライプ要素を
    順次に5°、7.5°および7.5°の間隙をおいて9
    回繰り返して配置したパターンを有し、前記副センサ
    は、互いに10°位相をずらせた2個からなり、前記副
    ストライプのストライプ要素の始端または終端を2.5
    °ごとにいずれかが検知するように設置され、第1ディ
    スク角度検出部は、前記第1のセンサに基づく検出舵角
    を基準に、副センサの出力に基づいて第1のディスクの
    相対舵角を2.5°の分解能で検出することを特徴とす
    る請求項4記載のステアリングの操舵角検出装置。
  6. 【請求項6】 前記副ストライプは、副トラックの周上
    に、1°のストライプ要素を1°の間隙をおいて180
    回繰り返して配置したパターンを有し、前記副センサ
    は、副ストライプのストライプ要素の始端または終端を
    0.5°ごとにいずれかが検知するように所定の配列で
    設置された2個のセンサからなり、第1ディスク角度検
    出部は、前記第1のセンサに基づく検出舵角を基準に、
    副センサの出力に基づいて第1のディスクの相対舵角を
    0.5°の分解能で検出することを特徴とする請求項4
    記載のステアリングの操舵角検出装置。
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