JP2002155998A - 歯付ベルト - Google Patents

歯付ベルト

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JP2002155998A
JP2002155998A JP2000350868A JP2000350868A JP2002155998A JP 2002155998 A JP2002155998 A JP 2002155998A JP 2000350868 A JP2000350868 A JP 2000350868A JP 2000350868 A JP2000350868 A JP 2000350868A JP 2002155998 A JP2002155998 A JP 2002155998A
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tooth
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Nobutaka Osako
信隆 大迫
Akihiro Ueno
明宏 上野
Taisuke Nakai
泰典 中井
Masakuni Yoshida
正邦 吉田
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯付ベルトの最外側面に摩擦係数低減作用の
あるゴム層を設けることにより、ベルト最外側が走行時
に接触するアイドラープーリ、テンショナープーリとの
摩擦係数を低減し、ベルト側面の摩耗及び損傷を防止す
る歯付ベルトを提供する。 【解決手段】 長手方向に沿って所定間隔で配置した複
数の歯部3と、心線1を埋設した背部2を有し、前記歯
部3の表面に繊維材料からなる歯布4を被覆した歯付ベ
ルトにおいて、背部2を構成するゴム層9を2層構造1
5,16に形成し、前記2層構造15,16の外側のゴ
ム層16に、補強用の短繊維17及び減摩材18のいず
れか一方若しくは両方を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車用
エンジンのカム軸又はカム軸とインジェクションポンプ
の駆動用、一般産業用機械の同期伝動用等に使用される
歯布被覆の歯付ベルトに関し、特に、耐摩耗性及び耐歯
欠け性を維持しつつ、特にベルト側面の耐摩耗性及び耐
損傷性が向上した高負荷用ベルトとして用いられる歯付
ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンのカム軸、インジェク
ションポンプ、オイルポンプ、ウォーターポンプ等の駆
動する歯付ベルトは、エンジンの高出力化に伴うベルト
負荷の増大及び、エンジンルームのコンパクト化に伴い
使用条件が従来より一層厳しくなり、更なる耐久性の向
上が要求されている。また、一般産業用機械の同期伝動
を必要とする動力伝達用歯付ベルト、小型機械に用いら
れる正確な位置決め精度を要求される搬送用歯付ベルト
においては、ベルトの取り替え周期の延長が要求される
ようになっている。
【0003】このような歯付ベルトの故障形態は、心線
の屈曲疲労及びゴムの耐熱性不足による亀裂発生からの
ベルト切断と過負荷や歯布及び歯ゴムの耐熱性不足、歯
布の摩耗による歯欠けに大別される。心線の屈曲疲労及
びゴムの耐熱性不足によるベルト切断に対しては、アラ
ミド心線や高強度ガラスの細径心線の使用、耐熱性に優
れる水素化ニトリルゴム(H−NBR)組成物の使用な
どにより切断故障の発生は減少している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ベルト
に高負荷が掛かるエンジン又は産業用駆動装置を駆動す
る歯付ベルトについては、高負荷のためプーリ軸が撓
み、ベルトの片寄り走行が発生し、プーリフランジ等と
の摩擦によるベルト側面の異常摩耗及び側面の損傷によ
る切断、歯欠けが発生し易い。
【0005】このベルトの側面摩耗及び歯欠け等の損傷
に対し、プーリ歯と噛み合う歯付ベルト表面の歯布材料
に摩擦係数低減作用のあるフッ素樹脂や層状のグラファ
イト等を添加した処理を施すことが実施されている。ま
た、例えば、実開平1−8759号公報に記載されてい
るように、歯部に短繊維を配列させることで、歯部の強
度を高める方法等も実施されているが、未だに充分な改
良策が見出されていない。
【0006】本発明は、前記問題に鑑みてなされたもの
であり、歯付ベルトの最外側面に摩擦係数低減作用のあ
るゴム層を設けることにより、ベルト最外側が走行時に
接触するアイドラープーリ、テンショナープーリとの摩
擦係数を低減し、ベルト側面の摩耗及び損傷を防止する
歯付ベルトを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、歯付ベルトの
背面側の最外層のゴム層に短繊維及び減摩材のいずれか
一方若しくは両方を練り込んだゴム層を設けることによ
り、ベルトレイアウト上でベルト背面と接触するアイド
ラー又はテンショナープーリ表面との摩擦係数を低減さ
せ、ベルト側面と走行中接触するプーリフランジとの摩
擦時の応力を緩和させ、ベルト側面の摩耗、損傷を防ぐ
ことができるという知見を得て完成されたものである。
【0008】すなわち、本発明の請求項1に記載の歯付
ベルトは、長手方向に沿って所定間隔で配置した複数の
歯部と、心線を埋設した背部を有し、前記歯部の表面に
繊維材料からなる歯布を被覆した歯付ベルトにおいて、
背部を構成するゴム層を2層構造に形成し、前記2層構
造の外側のゴム層に、補強用の短繊維及び減摩材のいず
れか一方若しくは両方が配合されているものである。歯
付ベルトの背面側の最外層のゴム層に短繊維及び減摩材
のいずれか一方若しくは両方を練り込んだゴム層を設け
ることにより、ベルトレイアウト上でベルト背面と接触
するアイドラー又はテンショナープーリ表面との摩擦係
数を低減させ、ベルト側面と走行中接触するプーリフラ
ンジとの摩擦時の応力を緩和させ、側面の摩耗、損傷を
防ぐことができる。ここで、最外層に練り込む短繊維の
種類は特に限定されないが、摩擦時に低温で溶融しにく
い高融点又は融点を持たない綿、ビニロン、アラミド、
無機繊維等が好ましい。その長さは、5mm以下である
ことが好ましい。繊維長が5mmを越える場合は、ゴム
をカレンダー又は押し出し機等で圧延シート状にする時
に、配向し易く、ベルトになった場合に、屈曲により早
期にクラックが発生し易い。また、短繊維の配向方向
は、ベルト幅方向が好ましいが、ベルト長さ方向の配向
であってもよい。また、ゴム層の厚さは、0.5mm以
上であることが好ましい。0.5mm未満では、摩耗し
た場合にその効果が持続しない。また、短繊維を外側の
ゴム層にのみ配合することで、歯ゴムを含むベルト全体
のゴム層中に配合する場合に比べて、噛み合い時の衝撃
吸収性が向上し、歯欠けの防止及び噛み合い時の異音の
発生を抑制できる。
【0009】請求項2に記載の歯付ベルトは、請求項1
において、前記短繊維は、ゴム100質量部に対して1
〜15質量部配合され、前記減摩材がフッ素樹脂であ
り、ゴム100質量部に対して1〜20質量部配合され
ていることを特徴とするものである。短繊維の配合量
が、ゴム100質量部に対して1質量部よりも少ない場
合は、短繊維を配合する効果が小さく、15質量部を越
えて配合すると、ベルト背面の摩擦係数が高くなるため
好ましくない。また、減摩材に用いられるフッ素樹脂に
は、ポリテトラフッ化エチレン(以下、PTFEとい
う。)及びその誘導体のフッ素原子を含む樹脂であれば
よく、特に、フッ素含有量が最も多いPTFEが好まし
い。このフッ素樹脂の形状は特に限定されないが、5〜
500μmの粉末状のものが好ましい。また、その配合
量は、ゴム100質量部に対して1〜20質量部が好ま
しい。これによって、ベルト背面の摩擦係数が著しく低
下し、ベルト側面の摩耗及び損傷を抑制する効果が増大
する。
【0010】請求項3に記載の歯付ベルトは、請求項1
又は2において、前記2層のゴム層が同一ゴムから形成
されているものである。2層のゴム層が同一成分のゴム
で形成されているため、各ゴム層間での剥離が生じな
い。
【0011】請求項4に記載の歯付ベルトは、請求項1
乃至3のいずれかにおいて、前記外側のゴム層が、前記
心線と接触していないことを特徴とするものである。短
繊維等が配合された外側のゴム層が心線と接触してない
ために、短繊維によるゴム層と心線との接着性が阻害さ
れず、ゴム層と心線が強固に接着する。
【0012】請求項5に記載の歯付ベルトは、請求項1
乃至4のいずれかにおいて、前記歯付ベルトの背面硬度
が80度(JISA型硬度計)以上であるものである。
背面硬度が80度(JISA型硬度計)以上、好ましく
は85度以上であるため、応力が負荷された場合であっ
ても、ゴムの変形を抑制することができる。このため、
ベルト走行時の発熱が抑制されるとともに、摩擦時の抵
抗も小さくできる。これによって、ベルト走行時のベル
ト側面の摩耗及び損傷を小さくすることができる。
【0013】請求項6に記載の歯付ベルトは、請求項1
乃至5のいずれかにおいて、前記歯布の表裏面及び繊維
間に、少なくともフッ素樹脂粉末を含む粉末状減摩材が
集束するように、樹脂系接着成分と、ゴム成分と、前記
フッ素樹脂粉末を含む粉末状減摩材とが前記繊維材料の
表裏面及び繊維間に含浸付着されているものである。歯
布の表裏面及び内部が互いに連通状態になるように含浸
被覆されたゴム成分と樹脂系接着成分とを、繊維材料を
構成する各繊維に絡ませるとともに、フッ素樹脂粉末を
繊維材料及びそれを構成する各繊維の表裏面に集束させ
ることができ、これらゴム成分と樹脂系接着成分の中に
大量のフッ素樹脂粉末を含有させることができる。ここ
で、繊維材料とは、不織布や、編布や、繊維から構成さ
れる糸を織成して形成された織物など、繊維からなるも
のをいう。これによって、歯布側の摩擦係数を低減する
ことが可能となり、ベルト側面の摩耗及び損傷を抑制す
る効果が増大する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る歯付ベルトの
実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形
態に係る歯付ベルトの全体斜視概略図である。図1にお
いて、歯付ベルトAは、長手方向に沿って所定間隔で配
置した複数の歯部3と、歯部3と連続する背部2と、背
部2に埋設された心線1と、歯部3の表面に被覆された
歯布4とを有する構造である。背部2と歯部3は、ゴム
層9で形成されたベルト本体を構成する。また、歯布4
は、ベルトの長手方向に延在する緯糸7と、ベルトの幅
方向に延在する経糸8とを織成して成る繊維材料を基材
として構成される。
【0015】背部2及び歯部3を形成するゴム層9は、
背部2側で、内側ゴム層15と外側ゴム層16との2層
構造になっている。このゴム層9の材質は特に制限は無
く、使用条件に応じて適切なものが適宜選択される。例
えば、自動車用及び各種エンジン用歯付ベルトの場合、
耐熱性と耐油性を備えたH−NBR、CR、CSM等が
使用される。一般産業用機械に用いる歯付ベルトには、
同様に、H−NBR、CR、CSM等が使用される。ま
た、一般産業用機械に用いる歯付ベルトには、H−NB
R、CR、CSM以外に、NBR、エチレンプロピレン
ジエンモノマー(EPDM)、エチレンプロピレン共重
合体(EPR)、SBR、イソプレンゴム(IR)、天
然ゴム(NR)、フッ素ゴム、シリコンゴム等いずれで
あっても使用可能である。
【0016】外側ゴム層16には、この外側ゴム層16
を構成するゴム100質量部に対して1〜15質量部の
短繊維17が配合されている。さらに、これら短繊維1
7に加えて、減摩材となるフッ素樹脂が、ゴム100質
量部に対して1〜25質量部配合されている。ここで、
短繊維17には、摩擦時に低温で溶融しにくい高融点又
は融点を持たない綿、ビニロン、アラミド、無機繊維等
が好ましい。その長さは、5mm以下であることが好ま
しい。繊維長が5mmを越える場合は、ゴムをカレンダ
ー又は押し出し機等で圧延シート状にする時に、配向し
易く、ベルトになった場合に、屈曲により早期にクラッ
クが発生し易い。また、短繊維の配向方向は、ベルト幅
方向が好ましいが、ベルト長さ方向の配向であってもよ
い。また、ゴム層の厚さは、0.5mm以上であること
が好ましい。0.5mm未満では、摩耗した場合にその
効果が持続しない。また、短繊維を外側のゴム層にのみ
配合することで、歯ゴムを含むベルト全体のゴム層中に
配合する場合に比べて、噛み合い時の衝撃吸収性が向上
し、歯欠けの防止及び噛み合い時の異音の発生を抑制で
きる。また、フッ素樹脂には、ポリテトラフッ化エチレ
ン(以下、PTFEという。)及びその誘導体のフッ素
原子を含む樹脂であればよく、特に、フッ素含有量が最
も多いPTFEが好ましい。このフッ素樹脂の形状は特
に限定されないが、5〜500μmの粉末状のものが好
ましい。また、その配合量は、ゴム100質量部に対し
て1〜20質量部が好ましい。このように、短繊維17
に加えてフッ素樹脂18が配合されているため、背面硬
度が80度(JISA型硬度計)以上、好ましくは85
度以上と高くなる。このため、ベルト走行時に容易に変
形することがなく、ベルト走行時の発熱も抑制される。
さらに、ベルト走行時の摩擦係数の上昇が抑制されるた
め、ベルト側面の摩耗及び損傷を防ぐことが可能とな
る。
【0017】内側ゴム層15は、心線1が埋設されて、
歯部3が連続して形成されている。この内側ゴム層15
は、外側ゴム層16と同一成分のゴムで形成されてい
る。このため、内側ゴム層15と外側ゴム層16との境
界部では、両者のゴム層が連続的に接合し、両者間で剥
離が発生することがない。また、短繊維18が配合され
ていないため、心線1の接着力を阻害することがなく、
心線1が強固に接着される。
【0018】歯布4は、図2にその断面を拡大して示す
ように、緯糸7と経糸8とを織成してなる繊維材料の表
面と裏面と繊維間にフッ素樹脂粉末が集束するように、
ゴム成分21と、樹脂系接着成分22と、フッ素樹脂粉
末23とからなる混合物24が含浸形成され、好ましく
は第1層として第1ゴム層5が更に形成され、より好ま
しくは第2層として第2ゴム層6が更に形成されてな
る。
【0019】ゴム成分21は乳化重合で得られたゴムラ
テックスを加熱し乾燥して得られたゴム固形物であり、
樹脂系接着成分22はレゾルシンとホルマリンの初期縮
合物である。前記ゴム成分21と樹脂系接着成分22
は、レゾルシン−ホルマリン−ゴムラテックス(RF
L)処理液を乾燥、加熱した後に残る固形分である。
【0020】樹脂系接着成分22は緯糸7及び経糸8の
繊維に接着している。また、ゴム成分21と樹脂系接着
成分22とで構成されるマトリックス中にはフッ素樹脂
粉末23が分散して混合されている。そして、フッ素樹
脂粉末23とゴム成分21及び樹脂系接着成分22とは
結合されておらず、フッ素樹脂粉末23の周囲の全部又
は一部に隙間が形成されている。
【0021】歯布4の緯糸7、経糸8等を形成する繊維
材料の材質としては、それぞれナイロン、アラミド、ポ
リエステル、ポリベンゾオキサゾール、綿等の何れか又
はこれらの組み合わせが採用できる。繊維の形態は、フ
ィラメント糸及び紡績糸の何れでも良く、単独組成の撚
糸又は混撚糸、混紡糸の何れであっても良い。混合物2
4のフッ素樹脂粉末23、ゴム成分21や樹脂系接着成
分22が各繊維の間にまで含浸できる程度の太さのもの
が集まった繊維が好ましい。歯付ベルトの場合、使用環
境と要求寿命により、ナイロン、アラミド等が使用され
る。VベルトやVリブドベルトの場合、通常綿糸、綿と
ポリエステルの混紡糸が使用されるが、特に高い使用温
度又は及び高負荷である場合には、ポリベンゾオキサゾ
ール繊維、ポリエチレンナフタレート等も使用される。
【0022】また、織成構成は綾織り、繻子織り、平織
り等何れでもフッ素樹脂粉末23を大量に含ませること
ができる。フッ素樹脂粉末23が分散した混合物24が
繊維材料の表裏面及び内部に効果的に含浸付着するため
には、混合物24が繊維材料の表裏面及び内部で互いに
連通状態になる程度に、糸の太さや密度を選択する。
【0023】ゴム成分21と樹脂系接着成分22とフッ
素樹脂23とからなる混合物24は、レゾルシン−ホル
マリン−ゴムラテックス(以下、RFLと略記する)処
理液に、フッ素樹脂粉末を分散混合したものを、繊維材
料を浸漬し、乾燥後加熱することにより形成することが
好ましい。
【0024】この場合に用いられるRFL処理液は、レ
ゾルシンとホルマリンの初期縮合物とゴムラテックスと
を混合したものであり、この場合レゾルシンとホルマリ
ンのモル比は3/1〜1/3にすることが接着力を高め
るうえで好適である。また、レゾルシンとホルマリンの
初期縮合物は、これをゴムラテックスのゴム分100質
量部に対してその樹脂分が5〜50質量部になるように
ゴムラテックスと混合したうえ、フッ素樹脂粉末を含む
全固形濃度を10〜40%濃度に調節する。
【0025】ゴム成分21を形成するゴムラテックスと
しては、スチレン−ブタジエン−ビニルピリジン三元共
重合体(VP)、スチレンブタジエン共重合体(SB
R)、クロロプレン(CR)、アクリロニトリルブタジ
エン共重合体(NBR)、水素添加NBR(H−NB
R)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、天然
ゴム等の一種又は二種以上のブレンド物が使用される。
【0026】自動車用歯付きベルトであって、使用環境
が100℃以上の高温で、150,000km以上の長
寿命を要求される場合、ベルト本体にH−NBRが使用
されるが、歯布に含浸付着されるRFL処理液には、H
−NBRとCSMのラテックスと、VPラテックスとの
通常のブレンド物を使用すると、長寿命を達成できる。
【0027】前述したゴム成分21や樹脂系接着成分2
2とも結合しないフッ素樹脂粉末23は、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリトリフルオロエチレン、テトラフ
ルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、
テトラフルオロエチレン−パ−フルオロアルコキシエチ
レン共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重
合体の一種以上である。フッ素樹脂粉末23中のフッ素
原子数の割合が多い程、摩擦係数低減効果は大きい。そ
のため、同量の繊維材料への付着量を前提とした場合、
上記フッ素樹脂粉末23の中ではポリテトラフルオロエ
チレンが最も摩擦係数低減の効果が大きく歯欠け寿命が
長い。しかし、他のフッ素樹脂粉末も分子内のフッ素原
子数の割合にほぼ比例してその効果がある。
【0028】このようなフッ素樹脂粉末23は、前記R
FL処理液中のゴム成分100質量部に対して30〜2
00質量部(より好ましくは50〜200質量部)添加
し、均一に分散させた処理液とすることが好ましい。ま
た、処理液に繊維材料を浸漬、乾燥させ、浸漬前の繊維
材料の重量に対して、フッ素樹脂粉末を含む固形の混合
物24が5〜40%の付着量となるように調整すること
が好ましい。30質量部未満又は5%未満のフッ素樹脂
粉末であると、繊維材料に絡むフッ素樹脂粉末の総量が
少なく、摩擦係数低減効果が認められにくくなる。30
0質量部を越える又は40%を越えるフッ素樹脂粉末で
あると、繊維材料に絡むフッ素樹脂粉末の総量が多す
ぎ、繊維材料のベルト本体等への接着性が低下し、ベル
ト性能の低下を来す。
【0029】また、前記RFL処理液中には、フッ素樹
脂粉末以外の粉末状減摩材も同時に使用してもよい。前
記粉末状減摩材としては、層状構造のグラファイト、二
硫化モリブデン、ガラスビーズ、セラミック粉末、球状
フェノール樹脂粉末及びアラミド、ポリアミド、ポリエ
ステル、ポリベンゾオキサゾール、繊維のカット糸又は
粉末の一種以上が例示できる。特にグラファイトはゴム
成分との馴染みもよく、ベルトの耐久性をより向上させ
る。そして、前記粉末状減摩材は、前記RFL処理液中
のゴム成分100質量部に対して30〜200質量部で
あり、フッ素樹脂粉末の添加量を多くすることが好まし
い。しかし、フッ素樹脂粉末と粉末状減摩材の混合比率
には、特に制限はない。
【0030】前記混合物の繊維材料への付着量を測定す
る方法は、浸漬処理前の繊維材料の質量を秤量し質量
(W1)を計り、次にフッ素樹脂粉末を分散させたRF
L処理液に繊維材料を浸漬し、その後繊維材料をオーブ
ンに入れ質量が一定になる迄乾燥を続け、最終質量(W
2)を計り、式((W2−W1)/W1)×100
(%)で算出する方法である。
【0031】繊維材料の内部まで大量のフッ素樹脂粉末
23を絡ませるためには、粉砕又は造粒により粉粒状と
なったフッ素樹脂粉末を用い、その平均粒子径が100
μm以下(より好ましくは10μm以下)になったもの
を用いることが好ましい。100μmを越えると、RF
L処理液中にフッ素樹脂粉末が沈降し均一に分散しにく
くなり、更に混合物内におけるフッ素樹脂粉末の表面積
が減少して摩擦係数低減効果が少なくなるからである。
このような観点から、フッ素樹脂粉末は出来るだけ小さ
い粒径のもの例えば10μm以下のものが好ましい。
【0032】フッ素樹脂粉末を分散させたRFL液にて
処理された繊維材料の表面に対して、必要に応じてゴム
糊を付着させることができる。図2の例では、イソシア
ネート化合物を含んだゴム配合物の第1ゴム糊を第1ゴ
ム層5として付着させ、更にフッ素樹脂粉末又はフッ素
樹脂粉末以外の減摩材を配合したゴム配合物の第2ゴム
糊を第2ゴム層6として付着させている。なお、前記第
1ゴム層5は省略可能であり、第2ゴム層6をフッ素樹
脂粉末を含むRFL処理液で処理された繊維材料の表面
に形成することもできる。或いは第2ゴム糊としてイソ
シアネート化合物さらにはフッ素樹脂粉末又はフッ素樹
脂粉末以外の減摩材を配合したゴム配合物の第2ゴム層
6をフッ素樹脂粉末を含むRFL処理液で処理された繊
維材料の表面に形成することもできる。
【0033】第1ゴム層5は、接着力を高める中間層と
して機能し、イソシアネート化合物が接着成分として作
用する。そのため、ベルト本体と同種のゴム成分を有す
る第1ゴム糊を採用できる。この第1ゴム糊は、ベルト
本体と同種のゴム配合物をメチルエチルケトン(ME
K)、トルエン等の溶剤に溶解させ、イソシアネート化
合物を添加して処理液とし、この処理液を塗布した後乾
燥固化することにより形成される。前記処理液で使用す
るイソシアネート化合物としては、例えば4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、トリレン2,4−ジ
イソシアネート、ポリメチレンポリフェニルジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ポリアリー
ルポリイソシアネート(例えば商品名としてPAPIが
ある)等がある。このイソシアネート化合物もトルエ
ン、メチルエチルケトン等の有機溶剤に混合して使用さ
れる。また、上記イソシアネート化合物にフェノール
類、第3級アルコール類、第2級アルコール類等のブロ
ック化剤を反応させてポリイソシアネートのイソシアネ
ート基をブロック化したブロック化ポリイソシアネート
も使用可能である。
【0034】第2ゴム層6は、摩擦係数低減効果を有す
る表層として機能し、フッ素樹脂粉末又はフッ素樹脂粉
末以外の減摩材が配合されている。この第2ゴム層6
は、第1ゴム層5と同様に、ベルト本体と同種のゴム配
合物をメチルエチルケトン(MEK)、トルエン等の溶
剤に溶解させ、フッ素樹脂粉末又はフッ素樹脂粉末以外
の減摩材を添加して処理液とし、この処理液を塗布した
後乾燥固化することにより形成される。フッ素樹脂粉末
以外の減摩材としては、層状構造のグラファイト、二硫
化モリブデン、ガラスビーズ、セラミック粉末、球状フ
ェノール樹脂粉末及びアラミド、ポリアミド、ポリエス
テル、ポリベンゾオキサゾール、繊維のカット糸又は粉
末の一種以上が例示できる。特にグラファイトはゴム成
分との馴染みもよく、耐久性を有した減摩材として有効
である。
【0035】図1に戻り、ゴム層9の背部2に埋設され
る心線1に制限はなく、一般にはガラス心線及びアラミ
ド心線が使用される。また、ポリベンゾオキサゾール、
ポリパラフェニレンナフタレート、ポリエステル、アク
リル、カーボン、スチールを組成とする撚コードの何れ
でも使用できる。ガラス心線の組成はEガラス、Sガラ
ス(高強度ガラス)何れでも良く、フィラメントの太さ
及びフィラメントの収束本数及びストランド本数に制限
されない。また、接着処理剤及び屈曲時のガラスフィラ
メントの保護材として使用されるサイジング剤、RF
L、オーバーコート剤等にも制限されない。一方、アラ
ミド心線においても、材質の分子構造の違いや心線構成
及びフィラメントの大きさや接着処理剤の違いによって
も制限されない。他の組成からなる心線の撚コードにつ
いても同様に特別の制限はない。
【0036】前述した構成を有する歯付ベルトは、ベル
ト背部2を構成するゴム層2を2層構造15、16と
し、その外側ゴム層16に短繊維17及び減摩材18の
何れか一方若しくは両方を配合することによって、ベル
ト背部2の強度を高めるとともに、摩擦係数を適切な値
に保つことが可能となる。このため、ベルト側面の摩耗
及び損傷を小さくすることができる。さらに、本発明に
係る歯付ベルトは、ベルトの歯面に被覆される繊維材料
からなる歯布に、ゴム成分、樹脂系接着成分及びこれら
と結合しないフッ素樹脂粉末を繊維材料の表裏面及び内
部の繊維に極近い位置に位置させることにより、大量の
フッ素樹脂粉末を繊維材料に分散させているため、ベル
ト走行時の歯部の噛み合い時の摩擦係数等を適切に保つ
ことができ、ベルト側面の摩耗や損傷、歯欠け等を防止
する効果をより一層高めることができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
く、目的を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0038】(実施例1〜6,比較例1、2)表1に示
す配合からなるゴムを通常の方法で混練し、カレンダー
ロールにて所定の厚さのゴムシートA−1〜A−7を調
整した。また、歯布は、表2に示す繊維を用いて、表2
に示す処理を行いB−1、B−2を得た。表2における
RFL処理は、表3に示すC−1の配合からなるRFL
処理液に、歯布を浸漬し、120℃にて乾燥後180℃
にて2分間熱処理したものである。また、表2における
ゴム糊処理は、表3に示すC−2〜C−4のゴム配合物
を、MEK、トルエンに溶かした後にイソシアネート化
合物としてポリアリールポリイソシアネート(商品名P
API)を添加した処理液に、適宜、ノクラックNBC
(老化防止剤)や、フッ素樹脂粉末又はグラファイト、
二硫化モリブデン等の減摩材を添加混合した処理液に歯
布を浸漬し乾燥したものである。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】次に、ベルト作製用のS8M歯型160歯
数の金型に上記の歯布を巻き付け、SZ撚一対のRFL
及びイソシアネートにて接着処理された心線(ガラス繊
維、ECG150−3/11)を一定ピッチ(2.6m
m)でスパイラルに一定張力(100N/本)で巻き付
けた。この心線の上に、内側ゴム層、外側ゴム層の順と
なるように表1のゴムシートを貼り付けた。更に、加硫
缶に投入して通常の圧入方式により歯形を形成させた後
160℃にて30分加圧加硫して、ベルト背面を一定厚
さに研磨し一定幅(25mm)にカットして走行用歯付
きベルトを得た。各ベルトの背面硬度、摩擦係数は表4
に示す。
【0043】作製したベルトのサイズは、ベルト幅25
mm、ベルト歯形S8M、歯数160であり、通常16
0S8M25と表示される。走行試験装置として、図3
に示す駆動プーリ歯数21、従動プーリ歯数42にて駆
動プーリ回転数4000rpmでベルトにかかる有効張
力を2000Nとし、初張力を300N、雰囲気温度を
100℃に設定した高負荷、高張力、高温条件での耐久
走行試験を実施した。その耐久試験における寿命時間と
故障形態をベルトの構成と共に表4に示す。
【0044】
【表4】
【0045】表4に示す通り、実施例1〜3の背部の外
側ゴム層に短繊維のみを配合し、歯布にRFL処置等施
したベルトは、背部ゴム層に何も配合せず、歯布にもR
FL処理を施さなかった比較例1のベルトや、従来のベ
ルトのように歯布にのみRFL処理等を施した比較例2
のベルトに比べてベルト寿命が大幅に延長されたことが
判る。また、実施例4の背部の外側ゴム層にフッ素樹脂
のみを配合し、歯布にRFL処置等施したベルトも比較
例1、2に比べて寿命が延長されている。さらに、実施
例5、6のように背部の外側ゴム層に短繊維及びフッ素
樹脂の両方を配合し、歯布にRFL処置等施したベルト
も同様に寿命が大幅に延長されている。従来のベルトの
ように、歯布の表面に摩擦係数低減作用のあるフッ素樹
脂や層状のグラファイト等を添加した処理を施すことに
加えて、背部側の外側ゴム層にのみ短繊維及びフッ素樹
脂のいずれか一方若しくは両方を配合することで、ベル
ト寿命を大幅に増加させることができる。
【0046】
【発明の効果】上記構成の本件発明によると、背部のゴ
ム層を2層構造とし、心線と接触しないように外側ゴム
層にのみ短繊維及び減摩材のいずれか一方若しくは両方
を配合することによって、心線との接着性を損なうこと
無く、ベルト背面の硬度を高めるとともに、摩擦係数を
低減することができ、ベルト側面の損傷及び摩耗等が抑
制され、ベルト寿命を延長させることができる。これに
加えて、歯布の表裏面及び繊維間にフッ素樹脂粉末を集
束させたので、樹脂系接着成分と、ゴム成分と、前記接
着成分及び前記ゴム成分と結合しないフッ素樹脂粉末と
の混合物が含浸付着すると、繊維材料の内部迄大量のフ
ッ素樹脂粉末を含んだゴム成分及び樹脂系接着成分を位
置させることができ、ベルト走行中の歯布側の摩擦係数
も走行中継続して低減させることができ、ベルト寿命を
より一層延長できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歯付ベルトの全体構造を示す斜視図で
ある。
【図2】本発明の歯付ベルトの歯布部の構造を示す拡大
断面図である。
【図3】歯付ベルトの耐久性能測定装置を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1 心線 2 背部 3 歯部 4 歯布 5 第1ゴム層 6 第2ゴム層 7 緯糸 8 経糸 9 ゴム層 15 内側ゴム層 16 外側ゴム層 17 短繊維 18 減摩材 21 ゴム成分 22 樹脂系接着成分 23 フッ素樹脂 24 混合物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 泰典 兵庫県神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ星ベルト株式会社内 (72)発明者 吉田 正邦 兵庫県神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ星ベルト株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って所定間隔で配置した複
    数の歯部と、心線を埋設した背部を有し、前記歯部の表
    面に繊維材料からなる歯布を被覆した歯付ベルトにおい
    て、背部を構成するゴム層を2層構造に形成し、前記2
    層構造の外側のゴム層に、補強用の短繊維及び減摩材の
    いずれか一方若しくは両方が配合されている歯付ベル
    ト。
  2. 【請求項2】 前記短繊維は、ゴム100質量部に対し
    て1〜15質量部配合され、前記減摩材がフッ素樹脂で
    あり、ゴム100質量部に対して1〜20質量部配合さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の歯付ベル
    ト。
  3. 【請求項3】 前記2層のゴム層が同一ゴムから形成さ
    れている請求項1又は2に記載の歯付ベルト。
  4. 【請求項4】 前記外側のゴム層が、前記心線と接触し
    ていないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の歯付ベルト。
  5. 【請求項5】 前記歯付ベルトの背面硬度が80度(J
    ISA型硬度計)以上である請求項1乃至4のいずれか
    に記載の歯付ベルト。
  6. 【請求項6】 前記歯布の表裏面及び繊維間に、少なく
    ともフッ素樹脂粉末を含む粉末状減摩材が集束するよう
    に、樹脂系接着成分と、ゴム成分と、前記フッ素樹脂粉
    末を含む粉末状減摩材とが前記繊維材料の表裏面及び繊
    維間に含浸付着されている請求項1乃至5のいずれかに
    記載の歯付ベルト。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7487145B2 (ja) 2020-06-23 2024-05-20 三ツ星ベルト株式会社 伝動用vベルト

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