JP2002155822A - 燃料ポンプ構造及び該燃料ポンプを設けた燃料タンク構造 - Google Patents

燃料ポンプ構造及び該燃料ポンプを設けた燃料タンク構造

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JP2002155822A
JP2002155822A JP2000351564A JP2000351564A JP2002155822A JP 2002155822 A JP2002155822 A JP 2002155822A JP 2000351564 A JP2000351564 A JP 2000351564A JP 2000351564 A JP2000351564 A JP 2000351564A JP 2002155822 A JP2002155822 A JP 2002155822A
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料ポンプ本体の取付位置を低く設定できると
共に、ベーパの発生を抑制出来る燃料ポンプ構造及び該
燃料ポンプを設けた燃料タンク構造を提供する。 【解決手段】燃料ポンプ本体2aを燃料タンク3内に位
置させると共に、燃料ポンプ本体2aのポンプケース1
1内に収納されたベーン12の回転により、燃料タンク
3内の燃料4を、吸込口15から吸い上げる燃料ポンプ
構造である。燃料ポンプ本体2aの底板体11bの底面
が、燃料タンク3の底面部3a上側に当接されると共
に、燃料ポンプ本体2aの吸込口15を、前記燃料タン
ク3の底面部3a上面近傍で、ポンプケース11の側壁
に切り欠き開設した切り欠き部11dと一致させて設け
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の燃料タン
ク内に位置させて静粛性を向上させる燃料ポンプ構造及
び該燃料ポンプを設けた燃料タンク構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車などの車両の燃料ポンプ構
造としては、図12に示す特開平7−208291号公
報に記載されたものが知られている。
【0003】このようなものでは、ケース1内に収納さ
れた燃料ポンプ2の燃料ポンプ本体2aが、燃料タンク
3内に位置するいわゆるインタンク型の構成を呈してい
る。
【0004】このケース1内には、燃料ポンプ本体2a
のベーンが収納されていて、このベーンの回転により、
この燃料タンク3内の燃料が、ケース1下面側に一体に
設けられたストレーナ5及び筒状の吸込口6から吸い上
げられて、円周方向に設けられた直交する燃料通路内に
流入して吸い上げられるように構成されている。
【0005】次に、この従来のものの作用について説明
する。
【0006】このように構成された従来の燃料ポンプ構
造では、前記燃料ポンプ本体2aのベーンが回転する
と、燃料タンク3内の燃料4が、前記ケース1下面側に
一体に設けられたストレーナ5及び前記筒状の吸込口6
から吸い上げられて、吐出パイプ7からエンジン方向へ
送出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、静粛性を向上さ
せて消費電力を低減させるため、前記ベーンの回転数を
低回転に設定する傾向にある。
【0008】しかしながら、このような従来の燃料ポン
プ構造では、前記ケース1下面側に一体に設けられたス
トレーナ5及び筒状の吸込口6の高さh1分、前記燃料
ポンプ本体2aの底面2bの高さが高い位置に設けられ
ている。
【0009】このため、吸い上げ能力が低く、起動時の
吸込揚程が短い燃料ポンプでは、前記燃料タンク3内に
残った燃料4の吸い上げが困難となる虞があった。
【0010】また、前記従来の燃料ポンプ構造では、前
記筒状の吸込口6が、円周方向に設けられた燃料ポンプ
本体2内の燃料通路と直交するように設けられているの
で、急激な流れの方向の変化で、ベーパが発生しやすく
なり、耐熱性能を低下させたり或いは急激な圧力変化
で、キャビテーションノイズを発生させやすくしてしま
うといった問題もあった。
【0011】更に、この従来のものでは、いわゆるイン
タンク型を採用して、前記燃料ポンプ本体2が、蓋体8
から延設される支持部材9によって支持されて、上面基
準で上下方向の位置決めが行われる。この場合、振動の
直接の伝播を防止するため、ストレーナ5が、前記燃料
タンク3の底面3aに当接しないように設定されなけれ
ばならず、取付作業が困難となるといった問題もあっ
た。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、燃料ポンプ本体の取付位置を低く設定できると
共に、ベーパの発生を抑制出来る燃料ポンプ構造及び該
燃料ポンプを設けた燃料タンク構造を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、燃料ポンプ本体を
燃料タンク内に位置させると共に、前記燃料ポンプ本体
のポンプケース内に収納されたベーンの回転により、該
燃料タンク内の燃料を、吸込口から吸い上げる燃料ポン
プ構造であって、前記燃料ポンプ本体の底面が、前記燃
料タンクの底面上側に当接又は近接されると共に、該燃
料ポンプ本体の前記吸込口を、前記燃料タンクの底部上
面近傍で、該ポンプケースの側壁に開設した燃料ポンプ
構造を特徴としている。
【0014】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記燃料ポンプ本体の前記吸込口が、前記燃料タ
ンクの底部上面近傍で、前記ポンプケースの側壁に開設
されているので、燃料ポンプ本体の底面を、前記燃料タ
ンクの底部上面側に当接又は近接させることが出来る。
【0015】このため、燃料ポンプ本体の取付位置を低
く設定出来、ベーンの回転数を低回転に設定した燃料ポ
ンプ本体であっても、起動時に燃料タンク内に残った燃
料の吸い上げを行えて、静粛性を向上させて消費電力を
低減させることができる。
【0016】また、請求項2に記載されたものでは、前
記ポンプケース内の前記ベーンの回転面と略同一面内
に、前記吸込口から吸い上げられた燃料を挿通する渦巻
き形状の燃料通路を設けると共に、前記吸込口と該燃料
通路とを、該燃料通路の接線で結び、該接線に略添うよ
うに前記燃料通路を形成した請求項1記載の燃料ポンプ
構造を特徴としている。
【0017】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記吸込口が、渦巻き形状に形成された燃料通路
の接線方向に形成されているので、吸い上げられる燃料
の流れが円滑となり、急激な流れの方向の変化が無いの
で、ベーパの発生を抑制して、耐熱性能を向上させるこ
とが出来ると共に、急激な圧力変化によるキャビテーシ
ョンノイズの発生が抑制される。
【0018】そして、請求項3に記載されたものでは、
上側ハウジング部材及び下側ハウジング部材とを有して
上下方向に分割されて、内部に前記ベーンを収納するハ
ウジング部材が設けられて、該分割された合わせ面に前
記燃料通路を凹状形成した請求項2記載の燃料ポンプ構
造を特徴としている。
【0019】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記燃料通路が、前記上側ハウジング部材及び下
側ハウジング部材の合わせ面同士を合わせることにより
構成されるので、前記上側ハウジング部材又は下側ハウ
ジング部材の型加工で構成出来、孔開け加工が不要とな
り、加工工程の削減により製造コストの増大を抑制でき
る。
【0020】また、ベーパ抜き孔等の形成も容易に行え
る。
【0021】また、請求項4に記載されたものでは、前
記ポンプケースの周囲には、前記側壁に沿って環状のス
トレーナが巻廻されている請求項1乃至3記載の燃料ポ
ンプ構造を特徴としている。
【0022】このように構成された請求項4記載のもの
では、環状のストレーナが前記ポンプケースの周囲に巻
廻されているので、スペース効率が良好であると共に、
該ストレーナの濾過面積を広く設定できる。
【0023】また、該環状のストレーナ部分で、燃料が
流動して前記ポンプ本体のモータ等、回転駆動部分の冷
却を行うことができる。
【0024】更に、請求項5に記載されたものでは、前
記燃料ポンプ本体の底面と、前記燃料タンクの底面部の
上面側との間には、ラバーマウント部材が介在されてい
る請求項1乃至4記載の燃料タンク構造を特徴としてい
る。
【0025】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記燃料ポンプ本体の底面と、前記燃料タンクの
底面部の上面側との間に介在されたラバーマウント部材
が、燃料ポンプ本体の振動を緩和して、前記燃料タンク
の底面部への直接の伝播量を減少させる。
【0026】このため、いわゆるインタンク型を採用し
て、前記燃料ポンプの上下方向の位置決めを上面基準で
行うことが困難である場合であっても、前記燃料タンク
の底面部に前記ラバーマウント部材が当接するかしない
かに拘わらず、良好な静粛性を維持できる。
【0027】また、請求項6に記載されたものでは、前
記ハウジング部材内に設けられたベーンの高さ方向位置
が、前記吸込口形成位置と揃えて設けられた請求項3乃
至5記載の燃料タンク構造を特徴としている。
【0028】このように構成された請求項6記載のもの
では、前記ハウジング部材内に設けられたベーンの高さ
方向位置を、前記吸込口が形成されている高さ方向位置
と揃えて設けたので、更に、円滑に燃料を吸い上げるこ
とができると共に、空気を噛む虞を減少させて、起動時
に燃料タンク内に残った燃料を吸い上げることが出来
る。
【0029】更に、請求項7に記載されたものでは、前
記燃料ポンプ本体が、前記燃料タンク内に装着される旋
回槽内に設けられている請求項1乃至6記載の燃料ポン
プを設けた燃料タンク構造を特徴としている。
【0030】このように構成された請求項7記載のもの
では、前記燃料ポンプ本体が、前記燃料タンク内に装着
される旋回槽内に設けられているので、更に、静粛性が
良好で、しかも、空気を噛む虞を減少させて、起動時に
燃料タンク内に残った燃料を最後まで吸い上げることが
出来る。
【0031】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0032】図1〜図7は、この発明の実施の形態1の
燃料ポンプ構造及び該燃料ポンプを設けた燃料タンク構
造を示すものである。
【0033】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1の燃料ポンプ構造及び該燃料ポンプを設けた燃料タン
ク構造では、有底略円筒状のポンプケース11内に、燃
料ポンプ2のモータ等によって構成される燃料ポンプ本
体2aが収納されている。そして、これらのポンプケー
ス11及び燃料ポンプ本体2aが、燃料タンク3内に位
置するいわゆるインタンク型の構成を呈している。
【0034】このポンプケース11は、上面部が蓋体1
1aで略閉塞され、又、下面部が底板体11bで略閉塞
されていて、前記燃料タンク3の底面3aに、この底板
体11bを当接させている。
【0035】このポンプケース11の側壁11c下縁に
は、吸込口を構成する切り欠き部11dが開設されてい
ると共に、周方向で所定角度を置いてベーパ抜き切り欠
き11eが形成されている。そして、このポンプケース
11の周囲には、前記側壁11cに沿って環状を呈し
て、メッシュ状の金網で主に構成されるストレーナ14
が巻廻されている。
【0036】また、このポンプケース11内下部には、
ハウジング部材13が設けられている。このハウジング
部材13内には、前記燃料ポンプ本体2aの回転軸2c
の先端に固着されて、この回転軸2cの回転と共に回転
駆動されるベーン12が収納されている。
【0037】この実施の形態1のハウジング部材13
は、上側ハウジング部材13a及び下側ハウジング部材
13bとを有して上下方向に2分割されていて、対向す
る合わせ面13c,13d間に、前記ベーン12が位置
するように構成されている。
【0038】このうち、下側ハウジング部材13dの分
割された合わせ面13dには、図2及び図3に示すよう
に、前記切り欠き部11dと一致する位置に吸込口15
が形成されると共に、前記ポンプケース11内の前記ベ
ーン12の回転面と略同一面内に、前記切り欠き部11
dと一致する位置して前記吸込口15から吸い上げられ
た燃料を挿通する渦巻き形状の燃料通路が設けられてい
る。
【0039】この吸込口15と前記燃料通路16とは、
接線で結ばれ、該接線に略添う様に前記燃料通路16
が、型形成時に同時に、凹状形成されている。
【0040】そして、前記上側ハウジング部材13aと
合わせられることにより、合わせ面13c,13d間に
渦巻き形状を呈して、前記吸込口15から吸い上げられ
た燃料4を挿通するように構成されている。
【0041】また、この実施の形態1では、前記下側ハ
ウジング部材13bの前記ベーパ抜き切り欠き11eに
対応する位置に、水平方向に向けて前記燃料通路16
と、前記燃料タンク4内を連通するベーパ抜き孔18が
穿設形成されている。更に、この実施の形態1では、こ
のベーパ抜き孔18に近接して、前記上側ハウジング部
材13aに上下方向に連通する第2ベーパ抜き孔118
が形成されている。
【0042】更に、この実施の形態1では、図1に示す
ように、前記ハウジング部材13内に設けたベーン12
の上下方向の高さh2位置が、前記切り欠き部11d及
び吸込口15の上縁の上下方向の高さ位置と揃えられる
ように構成されている。
【0043】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0044】この実施の形態1では、燃料ポンプ本体2
aの前記吸込口15及び切り欠き部11dが、前記燃料
タンク3の底面部3a上側近傍で、前記ポンプケース1
1の側壁11cに開設されているので、燃料ポンプ本体
2aの下方に位置するハウジング部材13を、前記燃料
タンク3の底面部3a上面側に当接又は近接させること
が出来る。
【0045】このため、燃料ポンプ本体2aの取付位置
を低く設定出来、ベーン12の回転数を低回転に設定し
た燃料ポンプ本体2aであっても、起動時に燃料タンク
3内に残った燃料4の吸い上げを行える。従って、静粛
性を向上させて消費電力を低減させることができる。
【0046】また、前記吸込口15が、渦巻き形状に形
成された燃料通路16の接線17方向に形成されている
ので、吸い上げられる燃料4の流れが円滑となり、急激
な流れの方向の変化が無いので、ベーパの発生を抑制し
て、耐熱性能を向上させることが出来ると共に、急激な
圧力変化によるキャビテーションノイズの発生が抑制さ
れる。
【0047】例えば、比較例として示す図4及び図5に
示す下側ハウジング部材19では、燃料通路19aに対
して、吸込口19bの吸込方向19cが直交するように
構成された場合、燃料4は、前記燃料通路19aに入る
寸前で急激な方向の変化を与えられて、ベーパを発生さ
せてしまう虞があると共に、耐熱性能を低下させたり或
いは急激な圧力変化で、キャビテーションノイズが発生
してしまう虞があった。
【0048】これに対して、図2及び図3に示す実施の
形態1の燃料ポンプ構造及び該燃料ポンプを設けた燃料
タンク構造では、前記吸込口15から導入された燃料4
は、そのまま前記燃料通路16内に入るので、急激な流
れの方向の変化は生じない。
【0049】また、この実施の形態1では、前記燃料通
路16が、前記上側ハウジング部材及び下側ハウジング
部材の合わせ面同士を合わせることにより構成されるの
で、前記上側ハウジング部材13a又は下側ハウジング
部材13bの型加工時に凹設するだけで構成出来、孔開
け加工が不要となり、加工工程の削減により製造コスト
の増大を抑制できる。
【0050】また、前記環状のストレーナ14が前記ポ
ンプケース11の周囲に巻廻されているので、スペース
効率が良好であると共に、ストレーナ14の濾過面積を
広く設定できる。
【0051】また、この環状のストレーナ14部分で、
燃料4が流動して前記燃料ポンプ本体2aのモータ等、
回転駆動部分の冷却を行うことができる。
【0052】また、前記ハウジング部材13内に設けら
れたベーン12の高さ方向位置を、前記吸込口15が形
成されている高さ方向位置と揃えて設けたので、更に、
円滑に燃料4を吸い上げることができると共に、空気を
噛む虞を減少させて、起動時に燃料タンク3内に残った
燃料4を吸い上げることが出来る。
【0053】
【変形例1】図6及び図7は、この発明の実施の形態1
の変形例1の燃料ポンプ構造及び該燃料ポンプを設けた
燃料タンク構造を説明するものである。なお、前記実施
の形態1と同一乃至均等な部分については同一符号を付
して説明する。
【0054】この変形例1の燃料ポンプ構造及び該燃料
ポンプを設けた燃料タンク構造では、図6に示すよう
に、ハウジング部材113を構成する上側ハウジング部
材113a又は下側ハウジング部材113bのうち少な
くとも何れか一方の合わせ面で、前記ベーパ抜き切り欠
き11eに対応する位置に切り欠き凹部を型形成時に、
同時に凹設形成することにより、これらの上側ハウジン
グ部材113a及び下側ハウジング部材113bを合わ
せた状態で、ベーパ抜き孔20が形成されるように構成
されている。
【0055】次に、この変形例1の作用について説明す
る。
【0056】この変形例1では、前記実施の形態1の作
用効果に加えて、更に、前記ベーパ抜き孔20が、上側
ハウジング部材113a及び下側ハウジング部材113
bの合わせ面同士を合わせた状態で形成される。
【0057】このため、図7に示す比較例のハウジング
部材213の下側ハウジング部材213bのように、横
孔加工を行って、ベーパ抜き孔30を形成するものに比
して、加工工数を減少させて、製造コストの増大を抑制
させることができる。
【0058】他の構成、及び作用効果については、前記
実施の形態1と略同様であるので説明を省略する。
【0059】
【実施の形態2】図8は、この発明の実施の形態2の燃
料ポンプ構造及び該燃料ポンプを設けた燃料タンク構造
を示すものである。
【0060】なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な
部分については、同一符号を付して説明する。
【0061】この実施の形態2の燃料ポンプ構造及び該
燃料ポンプを設けた燃料タンク構造では、前記燃料ポン
プ本体2aを有する燃料ポンプ2が、前記ポンプケース
11と共に、燃料タンク3内に装着されると共に、戻り
燃料を利用したジェットポンプ部21aを有する旋回槽
21の内側に設けられている。
【0062】この実施の形態2のポンプケース111で
は、底板部11bと、前記旋回槽21の底部21b上面
側21cとの間に、弾性変形可能なラバーマウント部材
22が介在されて設けられていて、このラバーマウント
部材22が、前記上面側21cに当接した状態であって
も、底板体11bが、前記底部21bの上面側21cか
ら所定高さh3で近接するように構成されている。
【0063】この実施の形態2では、前記ラバーマウン
ト部材22は、下方に向けて凸状の略半球形状を呈する
ように構成されている。
【0064】そして、このポンプケース111は、前記
旋回槽21の側壁部21a内側から中心方向に向けて延
設される支持部材21e,21eの先端が弾接されるこ
とによって、周囲から転倒しないように支持されてい
る。
【0065】次に、この実施の形態2の作用について説
明する。
【0066】この実施の形態2では、前記燃料ポンプ本
体2aを収納するポンプケース111が、前記燃料タン
ク3内に装着される旋回槽21内側に設けられているの
で、更に、静粛性が良好で、しかも、旋回槽21内で
は、比較的貯留される燃料4の液面高さが高いので、空
気を噛む虞が減少する。
【0067】このため、起動時に燃料タンク3の旋回槽
21内に残った燃料4を最後まで吸い上げることが出来
る。
【0068】そして、この実施の形態2では、更に、前
記燃料ポンプ本体2aを収納するポンプケース111の
底板部11bと、前記燃料タンク3の内側に位置する前
記旋回槽21の底部21b上面側21cとの間に、前記
ラバーマウント部材22が介在されているので、このラ
バーマウント部材22が、前記上面側21cに当接した
状態であっても、底板体11bが、前記底部21bの上
面側21cから所定高さh3離間されていて、しかも、
このラバーマウント部材22自体が弾性変形して、振動
が吸収される。
【0069】従って、燃料ポンプ本体2aの振動が緩和
されて、前記燃料タンク3の底面部3aへの直接の伝播
量を減少させることができる。
【0070】このため、いわゆるインタンク型を採用し
て、前記燃料ポンプ2の上下方向の位置決めを上面基準
で行うことが困難である場合であっても、前記燃料タン
ク3の底面部3aに前記ラバーマウント部材2が当接す
るかしないかに拘わらず、良好な静粛性を維持できる。
【0071】更に、この実施の形態2では、前記燃料ポ
ンプ本体2aの底面2bと、前記燃料タンク3の底面部
3aの上面側との間に介在されたラバーマウント部材2
2が、半球形状を呈して、前記底面部3aの上面側に点
接触するので、燃料ポンプ本体2aの振動が面で接触す
る場合に比して緩和されて、前記燃料タンク3の底部3
aへの直接の振動の伝播量を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の燃料ポンプ構造及び該
燃料ポンプを設けた燃料タンク構造を示し、全体の構成
を説明する図3中A−A線に沿った位置に対応する位置
での燃料タンクの断面図である。
【図2】実施の形態1の燃料ポンプ構造及び該燃料ポン
プを設けた燃料タンク構造を示し、下側ハウジング部材
の側面図である。
【図3】実施の形態1の燃料ポンプ構造及び該燃料ポン
プを設けた燃料タンク構造を示し、下側ハウジング部材
の上面図である。
【図4】比較例として示す燃料ポンプ構造で、下側ハウ
ジング部材の側面図である。
【図5】比較例として示す燃料ポンプ構造で、下側ハウ
ジング部材の上面図である。
【図6】変形例1の燃料ポンプ構造を示し、ハウジング
部材のベーパ孔周縁の断面図である。
【図7】変形例1の比較例の燃料ポンプ構造を示し、ハ
ウジング部材のベーパ孔周縁の断面図である。
【図8】本発明の実施の形態2の燃料ポンプ構造及び該
燃料ポンプを設けた燃料タンク構造を示し、全体の構成
を説明する燃料タンクの断面図である。
【図9】実施の形態2の燃料ポンプ構造を示し、ストレ
ーナを装着したポンプ下部の図10中Z矢視方向の側面
図である。
【図10】実施の形態2の燃料ポンプ構造を示し、ポン
プ下部の側面図である。
【図11】実施の形態2の燃料ポンプ構造を示し、ポン
プケースの下部にハウジング部材を装着した様子を示す
側面図である。
【図12】従来例の燃料ポンプ構造を示す燃料タンクの
断面図である。
【符号の説明】
2 燃料ポンプ 2a 燃料ポンプ本体 2b 底面 3 燃料タンク 3a 底面部 4 燃料 11,111 ポンプケース 11c 側壁 11d 切り欠き部(吸込口の一部) 12 ベーン 13,113 ハウジング部材 13a,113a,213a上側ハウジング部材 13b,113b,213b下側ハウジング部材 13c,13d 合わせ面 14 ストレーナ 15 吸込口 16 燃料通路 21 旋回槽 22 ラバーマウント部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料ポンプ本体を燃料タンク内に位置させ
    ると共に、前記燃料ポンプ本体のポンプケース内に収納
    されたベーンの回転により、該燃料タンク内の燃料を、
    吸込口から吸い上げる燃料ポンプ構造であって、 前記燃料ポンプ本体の底面が、前記燃料タンクの底部上
    面側に当接又は近接されると共に、該燃料ポンプ本体の
    前記吸込口を、前記燃料タンクの底部上面近傍で、該ポ
    ンプケースの側壁に開設したことを特徴とする燃料ポン
    プ構造。
  2. 【請求項2】前記ポンプケース内の前記ベーンの回転面
    と略同一面内に、前記吸込口から吸い上げられた燃料を
    挿通する渦巻き形状の燃料通路を設けると共に、前記吸
    込口と該燃料通路とを、該燃料通路の接線で結び、該接
    線に略添うように前記燃料通路を形成したことを特徴と
    する請求項1記載の燃料ポンプ構造。
  3. 【請求項3】前記ポンプケースには、上側ハウジング部
    材及び下側ハウジング部材とを有して上下方向に分割さ
    れて、内部に前記ベーンを収納するハウジング部材が設
    けられて、該分割された合わせ面に前記燃料通路を凹状
    形成したことを特徴とする請求項2記載の燃料ポンプ構
    造。
  4. 【請求項4】前記ポンプケースの周囲には、前記側壁に
    沿って環状のストレーナが巻廻されていることを特徴と
    する請求項1乃至3記載の燃料ポンプ構造。
  5. 【請求項5】前記燃料ポンプ本体の底面と、前記燃料タ
    ンクの底面部の上面側との間には、ラバーマウント部材
    が介在されていることを特徴とする請求項1乃至4記載
    の燃料タンク構造。
  6. 【請求項6】前記ハウジング部材内に設けられたベーン
    の高さ方向位置を、前記吸込口が形成されている高さ方
    向位置と揃えて設けたことを特徴とする請求項3乃至5
    記載の燃料タンク構造。
  7. 【請求項7】前記燃料ポンプ本体が、前記燃料タンク内
    に装着される旋回槽内に設けられていることを特徴とす
    る請求項1乃至6記載の燃料ポンプを設けた燃料タンク
    構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014084751A (ja) * 2012-10-22 2014-05-12 Nifco Inc 燃料タンク
JP6462831B1 (ja) * 2017-11-09 2019-01-30 三菱電機株式会社 燃料供給装置

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