JP2002155758A - 冷却構造及びそれを用いた燃焼器 - Google Patents

冷却構造及びそれを用いた燃焼器

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JP2002155758A
JP2002155758A JP2000356079A JP2000356079A JP2002155758A JP 2002155758 A JP2002155758 A JP 2002155758A JP 2000356079 A JP2000356079 A JP 2000356079A JP 2000356079 A JP2000356079 A JP 2000356079A JP 2002155758 A JP2002155758 A JP 2002155758A
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cooling air
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air
combustion chamber
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Hiroyuki Nishida
啓之 西田
Masaaki Negoro
正明 根来
Katsunori Tanaka
克則 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼室の内面への冷却空気の貼り付き性を高
めて、良好なフィルム冷却性を確保する。 【解決手段】 冷却空気取入孔35と冷却空気流出孔3
6とに連通し、冷却空気取入孔35から取り入れた冷却
空気が冷却空気流出孔36へ向かって流されることによ
り対流冷却が行われる冷却流路である溝部34を形成す
る。溝部34を、内部にて旋回する燃焼ガスの旋回方向
に沿って傾斜させ、冷却流路流出孔36から流出させる
冷却空気を、燃焼ガスの旋回方向に沿って流出させる冷
却空気導入流路とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン燃焼
器等の燃焼室を構成する冷却構造及びそれを用いた燃焼
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガスタービンは、圧縮機、燃焼
器及びタービンを主な構成要素としており、圧縮機とタ
ービンとは互いに主軸で直結されている。圧縮機の吐出
口には燃焼器が接続されており、圧縮機から吐出された
作動流体は、燃焼器によって所定のタービン入口温度ま
で加熱される。タービンに供給された高温高圧の作動流
体は、ケーシング内において静翼及び主軸側に取り付け
られた動翼の間を通過して膨張し、これにより主軸が回
転して出力が得られる。ガスタービンの場合、圧縮機の
消費動力を引いた軸出力が得られるので、主軸の他端に
発電機などを接続することで駆動源として利用すること
ができる。
【0003】ここで、ガスタービン燃焼器特に予混合型
の燃焼器の概略構造を説明する。図7において、符号1
0は、燃焼器である。この燃焼器10は、内筒11の軸
中心に沿って予混合ノズル12を設置したものである。
予混合ノズル12は、中央部にパイロットバーナ13が
配置され、このパイロットバーナ13の周囲を取り囲む
ようにして、複数のメインバーナ1が等ピッチで配設さ
れている。従って、パイロットバーナ13の中心軸は、
内筒11の中心軸と一致してる。
【0004】予混合ノズル12のパイロットバーナ13
は、パイロット燃料管14と、パイロットスワーラ15
とを具備して構成されている。パイロット燃料管14
は、一端が図示略の燃料供給源に接続され、他端が内筒
11により形成された燃焼器10の燃焼室10aに開口
するパイロット燃料ノズル14aとなっている。また、
パイロットスワーラ15は、パイロット燃料管14の外
周部に設けられて通過する空気流に旋回を与えるもので
ある。このパイロットバーナ13では、パイロット燃料
ノズル14aから供給されるパイロット燃料が、旋回流
となった空気流を燃焼空気として、燃焼室10a内で燃
焼する。こうして形成されたパイロットバーナ13の火
炎は、後述するメインバーナ1の火種として用いられ
る。
【0005】このような予混合ノズル12のメインバー
ナ1は、図示略の燃料供給源に接続されたメイン燃料供
給管2と、該メイン燃料供給管2の外周部を通過する空
気流に旋回を与えるメインスワーラ5とを具備して構成
される。このメインバーナ1は、メイン燃料供給管2を
通って導入された燃料を燃料噴出口から空気流中に噴出
させ、燃料と空気流とを予混合して予混合気を形成す
る。この予混合気は、各メインバーナ1から旋回流とな
ってパイロットバーナ13の周囲に流出し、前述したパ
イロットバーナ13の火炎を火種として燃焼する。
【0006】上記の燃焼器10の燃焼室10aを形成す
る内筒11としては、図8及び図9に示すように、フィ
ルム冷却を行うための冷却構造21が用いられている。
この冷却構造21は、燃焼室10aの内面を構成するフ
ィンリング22と、燃焼室10aの外面を構成する外面
板23とが僅かに隙間をあけて積層された構造とされて
いる。
【0007】フィンリング22には、外面板23との対
向面側に、軸方向へ沿う複数の溝部24が並列に形成さ
れており、予混合ノズル12が設けられた上流側と反す
る下流側端部が開口されている。また、外面板23に
は、フィンリング22の溝部24の閉鎖された上流側の
端部とそれぞれ連通する冷却空気取入孔25が形成され
ており、燃焼室10aの外周側の空気が、冷却空気取入
孔25から溝部24内に冷却空気として流れ込むように
なっている。
【0008】そして、上記冷却構造21によって燃焼室
10aが構成された燃焼器10によれば、燃焼時に、冷
却空気が外面板23の冷却空気取入孔25からフィンリ
ング22の溝部24内に流れ込み、この溝部24内を流
れた後、この溝部24の端部からなる冷却空気流出孔2
6から燃焼室10a内へ流出し、下流側の冷却構造21
の内面に沿う空気フィルムを形成する。つまり、溝部2
4内を流れる際に、内筒11を対流冷却し、その後、冷
却構造21の内面に沿う空気フィルムが形成されてフィ
ルム冷却され、燃焼室10aを構成する内筒11の焼損
が防止されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、燃焼室
10aを構成する内筒11として、冷却構造21を用い
ることにより、対流冷却及びフィルム冷却によって内筒
11の焼損が防止されるようになっている。ところで、
溝部24の端部から燃焼室10a内に軸方向へ流出した
冷却空気は、燃焼室10aの内面に空気フィルムを形成
してフィルム冷却を行っているが、燃焼室10a内の燃
焼ガスは、図10に示すように、一方向へ向かう旋回流
となっているため、この空気フィルムと旋回流との間で
の乱れが大きく、空気フィルムと旋回流とが容易に混合
してしまい、内筒11の内面への空気フィルムの貼り付
き性が低下し、フィルム冷却の効率が低下してしまうと
いうことがあった。
【0010】このため、冷却のために多くの空気が必要
となり、燃焼用空気が制限されて、低NOx化に限界が
あった。しかも、近年では、燃焼性能向上に伴い燃焼温
度も高くなりつつあり、このため、さらに良好な冷却性
能を低コストにて得ることが可能な燃焼器が要求されて
いるのが現状であった。
【0011】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、燃焼室の内面への冷却空気の貼り付き性を高め
て、良好なフィルム冷却性を得ることができ、燃焼用空
気の制限をなくして低公害の燃焼が可能な冷却構造及び
それを用いた燃焼器を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の冷却構造は、燃焼器の筒状の燃焼室
を形成し、冷却空気取入孔から外周側の冷却空気を取り
入れて冷却空気流出孔から燃焼室の内面に沿って送り込
んで空気フィルムを形成することによりフィルム冷却を
行う冷却構造であって、少なくとも前記冷却空気流出孔
近傍には、燃焼室内にて旋回する燃焼ガスの旋回方向に
沿って冷却空気を流出させる冷却空気導入流路が設けら
れていることを特徴としている。
【0013】このように、冷却空気取入孔から取り入れ
られて冷却空気流出孔から内面に沿って送り込まれる冷
却空気が、冷却空気導入流路によって、燃焼ガスの旋回
方向に沿って送り出されることにより、冷却空気によっ
て内面に沿って形成される空気フィルムが燃焼ガスの旋
回流に沿って流れながら形成されることとなり、空気フ
ィルムと旋回流との間での乱れが低減され、空気フィル
ムと旋回流との混合が抑制され、しかも、空気フィルム
自体も旋回することにより遠心力によって内面への貼り
付き性が高められ、これにより、冷却構造のフィルム冷
却の効率を大幅に向上させることができる。つまり、冷
却空気の使用量を増加させることなく、良好なフィルム
冷却を行うことができ、近年の燃焼性能の向上に伴う燃
焼温度の上昇に対応することができ、これにより、燃焼
用空気の制限をなくし、良好な低NOx化を実現させる
ことができる。
【0014】請求項2記載の冷却構造は、請求項1記載
の冷却構造において、前記冷却空気取入孔と前記冷却空
気流出孔とに連通し、前記冷却空気取入孔から取り入れ
た冷却空気が前記冷却空気流出孔へ向かって流されるこ
とにより対流冷却が行われる冷却流路を有し、該冷却流
路の全部もしくは少なくとも前記冷却空気流出孔近傍部
分が、燃焼ガスの旋回方向に沿う方向に傾斜されて前記
冷却空気導入流路とされていることを特徴としている。
【0015】つまり、フィルム冷却とともに、冷却流路
へ冷却空気が流されて対流冷却が行われるので、さらな
る冷却効率の向上を図ることができ、極めて冷却性に優
れた冷却構造とすることができる。しかも、冷却流路の
全部もしくは少なくとも冷却空気流出孔近傍部分を傾斜
させることにより冷却空気導入流路とされているので、
コストをかけずに冷却効率の向上を図ることができる。
【0016】請求項3記載の冷却構造は、請求項2記載
の冷却構造において、前記冷却流路の内面が粗面化され
ていることを特徴としている。
【0017】このように、冷却流路の内面が粗面化され
て表面積が増加されているので、冷却空気との熱伝達率
が高められ、冷却効率をさらに大幅に向上させることが
できる。
【0018】請求項4記載の冷却構造を用いた燃焼器
は、中心に配置されたバーナと、このバーナからの燃料
が送り込まれる筒状の燃焼室とを有する燃焼器であっ
て、前記燃焼室が請求項1〜3のいずれか1項記載の冷
却構造を筒状に形成してなることを特徴としている。ま
た、請求項5記載の燃焼器は、請求項4記載のバーナ構
成が、中心にパイロットバーナを配置し、その周囲に複
数のメインバーナを配置したことを特徴としている。
【0019】すなわち、請求項4、5いずれの燃焼器に
おいても優れた冷却効率を有する冷却構造によって燃焼
室が形成されているので、良好な冷却効率が得られた燃
焼器とすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例の冷却
構造及びそれを用いた燃焼器を図面を参照して説明す
る。図1及び図2において、符号31は、本実施形態例
の燃焼器10の内筒11に用いられる冷却構造である。
この冷却構造31は、内筒11によって形成された燃焼
室10aの内面を構成するフィンリング32と、燃焼室
10aの外面を構成する外面板33とが隙間をあけて積
層された構造とされている。
【0021】フィンリング32には、外面板33との対
向面側に、冷却流路である複数の溝部34が並列に形成
されており、予混合ノズル12が設けられた上流側と反
する下流側端部が開口されている。また、外面板33に
は、フィンリング32の溝部34の閉鎖された上流側の
端部とそれぞれ連通する冷却空気取入孔35が形成され
ており、内筒11の外周側の空気が、冷却空気として冷
却空気取入孔35から溝部34内に流れ込むようになっ
ている。ここで、このフィンリング32に形成された溝
部34は、内筒11内における燃焼ガスの旋回流の方向
に沿った方向に傾斜されて冷却空気導入流路とされてい
る。
【0022】そして、上記冷却構造31によって燃焼室
10aが形成された燃焼器10によれば、燃焼時に、空
気が外面板33の冷却空気取入孔35から冷却空気とし
てフィンリング32の冷却流路でありしかも冷却空気導
入流路である溝部34内に流れ込み、この溝部34内を
流れた後、この溝部34の端部からなる冷却空気流出孔
36から燃焼室10a内へ流出し、下流側の冷却構造3
1の内周面に沿う空気フィルムを形成する。つまり、溝
部34内を流れる際に、内筒11を対流冷却し、その
後、冷却構造31の内周面に沿う空気フィルムを形成し
てフィルム冷却され、燃焼室10aを構成する内筒11
の焼損が防止される。
【0023】ここで、フィンリング32に形成された溝
部34は、内筒11内における燃焼ガスの旋回流の方向
に沿った方向に傾斜されて冷却空気導入流路とされてい
るので、溝部34の端部から流出する冷却空気が、燃焼
ガスの旋回流と同一方向へ旋回されることとなる。
【0024】これにより、フィンリング32の溝部34
から流出する冷却空気は、燃焼ガスの旋回流と同一方向
へ流れながら空気フィルムを形成することとなり、これ
により、空気フィルムと旋回流との間での乱れが低減さ
れ、空気フィルムと旋回流との混合が抑制され、しか
も、この空気フィルム自体も旋回することにより遠心力
が生じ、内筒11の内面への空気フィルムの貼り付き性
が高められ、フィルム冷却の効率が大幅に向上される。
【0025】このように、上記の冷却構造31によれ
ば、冷却空気取入孔35から取り入れられて冷却空気流
出孔36から内面に沿って送り込まれる冷却空気が、冷
却空気導入流路である傾斜された溝部34によって、燃
焼ガスの旋回方向に沿って送り出されることにより、冷
却空気によって内面に沿って形成される空気フィルムが
燃焼ガスの旋回流に沿って流れながら形成されることと
なり、空気フィルムと旋回流との間での乱れが低減さ
れ、空気フィルムと旋回流との混合が抑制され、しか
も、空気フィルム自体も旋回することにより遠心力によ
って内面への貼り付き性が高められ、これにより、冷却
構造31のフィルム冷却の効率を大幅に向上させること
ができる。
【0026】つまり、冷却空気の使用量を増加させるこ
となく、良好なフィルム冷却を行うことができ、近年の
燃焼性能の向上に伴う燃焼温度の上昇に対応することが
でき、これにより、燃焼用空気の制限をなくし、良好な
低NOx化を実現させることができる。また、フィルム
冷却とともに、溝部34からなる冷却流路へ冷却空気が
流されて対流冷却が行われるので、さらなる冷却効率の
向上を図ることができ、極めて冷却性に優れた冷却構造
31とすることができる。しかも、溝部34を傾斜させ
ることにより冷却空気導入流路とされているので、コス
トをかけずに冷却効率の向上を図ることができる。
【0027】そして、上記冷却構造31を用いた燃焼器
10によれば、優れた冷却効率を有する冷却構造31に
よって燃焼室10aが形成されているので、良好な冷却
効率が得られた燃焼器とすることができる。
【0028】図3に示すものは、フィルム冷却の効率の
比較を示すもので、フィンリングの端部からの距離に対
するフィルム冷却の冷却効率を示すもので、燃焼ガス及
び冷却空気の各種の流れの方向毎に冷却効率を比較した
ものである。図に示すように、燃焼ガス及び冷却空気を
それぞれ同一方向へ旋回させた場合(A)は、それぞれ
を軸方向へ流した場合(B)あるいは燃焼ガスだけが旋
回している場合(C)と比較して、いずれの距離におい
てもフィルム冷却効率が高いことがわかる。
【0029】なお、上記の例では、溝部34の全部を傾
斜させて冷却空気導入流路としたが、この溝部34の少
なくとも冷却空気流出孔36近傍部分を傾斜させて冷却
空気導入流路としても良い。
【0030】ここで、図4及び図5に示すものは、他の
構造の冷却構造31を示すものである。この冷却構造3
1は、軸方向に沿う溝部34aが形成されたフィンリン
グ32aと、燃焼ガスの旋回流と同一方向へ傾斜された
溝部34bが形成された旋回フィンリング32bとを有
しており、フィンリング32aの下流側に旋回フィンリ
ング32bが連結されている。つまり、この冷却構造3
1は、傾斜された溝部34bが冷却空気導入流路とされ
ている。
【0031】そして、この冷却構造31によって燃焼室
10aが形成された燃焼器10によれば、燃焼時に、空
気が外面板33の冷却空気取入孔35から冷却空気とし
てフィンリング32aの冷却流路である溝部34a内に
流れ込み、この溝部34a内を流れた後、旋回フィンリ
ング32bの冷却空気導入流路である溝部34bへ送り
込まれ、これにより、冷却空気は、その流れの方向が、
燃焼ガスの旋回流と同一方向へ向けられて溝部34bの
端部からなる冷却空気流出孔36から燃焼室10a内へ
流出され、燃焼ガスの旋回流と同一方向へ流れながら空
気フィルムを形成することとなり、空気フィルムと旋回
流との間での乱れが低減され、空気フィルムと旋回流と
の混合が抑制され、しかも、この空気フィルム自体も旋
回することにより遠心力が生じ、内筒11の内面への空
気フィルムの貼り付き性が高められ、フィルム冷却の効
率が大幅に向上される。
【0032】なお、この例では、軸方向に沿う溝部34
aが形成されたフィンリング32aに、燃焼ガスの旋回
流と同一方向へ傾斜された溝部34bが形成された旋回
フィンリング32bを連結させたが、これらを一体成形
しても良いことは勿論である。
【0033】また、図6に示すものは、冷却構造31を
構成するフィンリング32であり、このフィンリング3
2は、その表面が粗面化されている。つまり、このフィ
ンリング32は、その表面をサンドブラスト加工やエッ
チング処理を施したり、あるいは溶射することにより表
面粗さが高められている。そして、このように、フィン
リング32の表面粗さが高められた冷却構造31によれ
ば、表面積が増加されて冷却空気との熱伝達率が高めら
れ、冷却効率を大幅に向上させることができる。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の冷却構
造及びそれを用いた燃焼器によれば、下記の効果を得る
ことができる。請求項1記載の冷却構造によれば、冷却
空気取入孔から取り入れられて冷却空気流出孔から内面
に沿って送り込まれる冷却空気が、冷却空気導入流路に
よって、燃焼ガスの旋回方向に沿って送り出されること
により、冷却空気によって内面に沿って形成される空気
フィルムが燃焼ガスの旋回流に沿って流れながら形成さ
れることとなり、空気フィルムと旋回流との間での乱れ
が低減され、空気フィルムと旋回流との混合が抑制さ
れ、しかも、空気フィルム自体も旋回することにより遠
心力によって内面への貼り付き性が高められ、これによ
り、冷却構造のフィルム冷却の効率を大幅に向上させる
ことができる。つまり、冷却空気の使用量を増加させる
ことなく、良好なフィルム冷却を行うことができ、近年
の燃焼性能の向上に伴う燃焼温度の上昇に対応すること
ができ、これにより、燃焼用空気の制限をなくし、良好
な低NOx化を実現させることができる。
【0035】請求項2記載の冷却構造によれば、フィル
ム冷却とともに、冷却流路へ冷却空気が流されて対流冷
却が行われるので、さらなる冷却効率の向上を図ること
ができ、極めて冷却性に優れた冷却構造とすることがで
きる。しかも、冷却流路の全部もしくは少なくとも冷却
空気流出孔近傍部分を傾斜させることにより冷却空気導
入流路とされているので、コストをかけずに冷却効率の
向上を図ることができる。
【0036】請求項3記載の冷却構造によれば、冷却流
路の内面が粗面化されて表面積が増加されているので、
冷却空気との熱伝達率が高められ、冷却効率をさらに大
幅に向上させることができる。
【0037】請求項4および5記載の冷却構造を用いた
燃焼器によれば、優れた冷却効率を有する冷却構造によ
って燃焼室が形成されているので、良好な冷却効率が得
られた燃焼器とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の冷却構造の構成及び構
造を説明する冷却構造からなる内筒の一部を断面視した
斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態の冷却構造の構成及び構
造を説明する冷却構造の一部を断面視した斜視図であ
る。
【図3】 冷却空気と燃焼ガスとの流れの違いによるフ
ィルム冷却の効率の比較を示すグラフ図である。
【図4】 本発明の他の実施の形態の冷却構造の構成及
び構造を説明する冷却構造からなる内筒の一部を断面視
した斜視図である。
【図5】 本発明の他の実施の形態の冷却構造の構成及
び構造を説明する冷却構造の一部を断面視した斜視図で
ある。
【図6】 本発明の他の実施の形態の冷却構造を説明す
るフィンリングの一部の斜視図である。
【図7】 燃焼器の構成及び構造を説明する燃焼器の一
部の概略側断面図及び横断面図である。
【図8】 従来の冷却構造の構成及び構造を説明する冷
却構造の一部を破断視した斜視図である。
【図9】 従来の冷却構造の構成及び構造を説明する冷
却構造の断面図である。
【図10】 従来の燃焼器の燃焼室内における燃焼ガス
の旋回流を説明する燃焼室の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 メインバーナ 10 燃焼器 10a 燃焼室 13 パイロットバーナ 31 冷却構造 34 溝部(冷却流路、冷却空気導入流路) 34a 溝部(冷却流路) 34b 溝部(冷却流路、冷却空気導入流路) 35 冷却空気取入孔 36 冷却空気流出孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼器の筒状の燃焼室を形成し、冷却空
    気取入孔から外周側の冷却空気を取り入れて冷却空気流
    出孔から燃焼室の内面に沿って送り込んで空気フィルム
    を形成することによりフィルム冷却を行う冷却構造であ
    って、 少なくとも前記冷却空気流出孔近傍には、燃焼室内にて
    旋回する燃焼ガスの旋回方向に沿って冷却空気を流出さ
    せる冷却空気導入流路が設けられていることを特徴とす
    る冷却構造。
  2. 【請求項2】 前記冷却空気取入孔と前記冷却空気流出
    孔とに連通し、前記冷却空気取入孔から取り入れた冷却
    空気が前記冷却空気流出孔へ向かって流されることによ
    り対流冷却が行われる冷却流路を有し、該冷却流路の全
    部もしくは少なくとも前記冷却空気流出孔近傍部分が、
    燃焼ガスの旋回方向に沿う方向に傾斜されて前記冷却空
    気導入流路とされていることを特徴とする請求項1記載
    の冷却構造。
  3. 【請求項3】 前記冷却流路は、その内面が粗面化され
    ていることを特徴とする請求項2記載の冷却構造。
  4. 【請求項4】 中心に配置されたバーナと、このバーナ
    からの燃料が送り込まれる筒状燃焼室とを有する燃焼器
    であって、 前記燃焼室が請求項1〜3のいずれか1項記載の冷却構
    造を筒状に形成してなることを特徴とする燃焼器。
  5. 【請求項5】 前記バーナは、中心に配置されたパイロ
    ットバーナの周囲に複数のメインバーナが配置されてい
    ることを特徴とする請求項4記載の燃焼器。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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