JP2002155730A - 内燃機関の還元剤供給装置 - Google Patents

内燃機関の還元剤供給装置

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JP2002155730A
JP2002155730A JP2000350168A JP2000350168A JP2002155730A JP 2002155730 A JP2002155730 A JP 2002155730A JP 2000350168 A JP2000350168 A JP 2000350168A JP 2000350168 A JP2000350168 A JP 2000350168A JP 2002155730 A JP2002155730 A JP 2002155730A
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reducing agent
solid
urea
internal combustion
combustion engine
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JP2000350168A
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English (en)
Inventor
Koichiro Nakatani
好一郎 中谷
Toshiaki Tanaka
俊明 田中
Shinya Hirota
信也 広田
Kazuhiro Ito
和浩 伊藤
Shigeki Omichi
重樹 大道
Naohisa Oyama
尚久 大山
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Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】還元剤に尿素等の固体還元剤を用いた場合でも
還元剤排出手段が詰まることなくかつ還元剤の供給制御
が容易にできる内燃機関の還元剤供給装置を提供するこ
と。 【解決手段】排気ガスに含まれるNOx浄化用に機関排
気通路2に設けた選択還元型NOx触媒4へ還元剤を供
給する還元剤供給装置1において、アンモニアを基調と
する固体還元剤である固体尿素5を非水系液体6に混ぜ
て固体還元剤混合液7とし、この固体還元剤混合液7に
含まれる固体尿素5を昇華する固体還元剤昇華手段10
と、この固体還元剤昇華手段10により昇華された還元
剤を前記排気通路2に排出する還元剤排出手段8aと、
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関が排出す
る排気ガス中の硝、すなわち窒素酸化物(以下「NO
x」という。)を浄化する排気浄化装置の構成要素であ
る脱硝触媒へ還元剤を供給する内燃機関の還元剤供給装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】脱硝触媒として、例えば酸素過剰雰囲気
でかつ還元剤の存在下においてNOxを還元または分解
して浄化する選択還元型NOx触媒がある。この選択還
元型NOx触媒は、リーン空燃比で燃焼可能なディーゼ
ル・エンジンやリーン・バーン・ガソリン・エンジン等
の内燃機関から排出される排気ガス中のNOxを還元剤
を用いて浄化する触媒として知られている。
【0003】還元剤として炭化水素を用いることは周知
であるが、これに代わる還元剤として尿素が着目されて
いる。尿素は液体、気体、固体の三形態で貯蔵すること
が考えられる。このうち尿素水(液体)で貯蔵する場合
には、溶解度の制約および凍結回避のために貯蔵室の容
積および重量が大きくなり、また、アンモニアガス(気
体)の場合には極めて大きな容積の貯蔵室が必要にな
る。よってこれら貯蔵室を車輌に組み込むには搭載性の
点で問題がある。そこで、このような大きめの貯蔵室を
必要としない、すなわち車輌搭載性に優れた固体尿素の
利用が考えられる。
【0004】例えば、特開平7−323216号公報開
示の技術では、排気管内に設けた触媒に対してその上流
から粉体状の固体尿素を還元剤として噴射ノズルで供給
する技術を開示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、添加した固
体尿素が昇華しにくい環境(例えば排気管内雰囲気が固
体尿素が昇華するに十分な温度状態にない場合)にあれ
ば、尿素は固体のまま触媒へ到達することもあり、その
場合、固体尿素はNOx還元剤として有効に機能しな
い。
【0006】また、還元剤である尿素が固体であると還
元剤排出手段である噴射ノズルが詰まり易く、また還元
剤の供給制御がしにくい。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その解決しようとする課題は、還元剤に尿素
等の固体還元剤を用いた場合でも還元剤排出手段が詰ま
ることなくかつ還元剤の供給制御が容易にできる内燃機
関の還元剤供給装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、以下の手段を採用した。
【0009】(1)本発明内燃機関の還元剤供給装置
は、排気ガスに含まれるNOx浄化用に内燃機関の排気
通路に設けた脱硝触媒へ還元剤を供給する還元剤供給装
置において、アンモニアを基調とする固体還元剤を非水
系液体に混ぜて固体還元剤混合液とし、この固体還元剤
混合液に含まれる前記固体還元剤を昇華する固体還元剤
昇華手段と、この固体還元剤昇華手段により昇華された
還元剤を前記排気通路に排出する還元剤排出手段と、を
有することを特徴とする。
【0010】ここで、「内燃機関」は、筒内直接噴射式
のリーン・バーン・ガソリン・エンジンやディーゼル・
エンジンを例示できる。
【0011】「脱硝触媒」は選択還元型NOx触媒が好
適である。選択還元型NOx触媒は、酸素過剰の雰囲気
でかつ炭化水素の存在下でNOxを還元または分解する
触媒をいい、例えばゼオライトにCu等の遷移金属をイ
オン交換して担持したCu/ゼオライト系触媒,ゼオラ
イトまたはアルミナに貴金属を担持した触媒,チタニウ
ムにバナジウムを担持したV25/TiO2系触媒等を
いう。
【0012】「アンモニアを基調とする固体還元剤」
は、粉状や粒状をした固体尿素を例示できる。
【0013】「非水系液体」とは、固体還元剤を搬送す
るための液体である。
【0014】固体還元剤はこれを単独で用いると保管時
に水分を吸収して固まってしまう場合がある。その場
合、固体還元剤は、その搬送性が悪くなり、かつ添加量
制御が困難になる。よって非水系の液体としては、固体
還元剤が水分を吸収して固着してしまわない、例えば軽
油,シリコン油等、沸点の高い液体を用いるのが好まし
い。
【0015】本発明内燃機関の還元剤供給装置は、以下
の具体的構成を採用すると好適である。 (2)前記固体還元剤昇華手段は、排気熱により前記固
体還元剤混合液を昇華する。 (3)前記固体還元剤昇華手段は、前記排気通路内に設
置する。 (4)前記固体還元剤昇華手段は、前記排気通路外に設
置されるとともに加熱手段から受熱することにより前記
固体還元剤混合液を昇華する。 (5)前記加熱手段はヒータまたは熱交換器を例示でき
る。 (6)前記還元剤排出手段は気体のみを通過させる材質
で形成された管である。
【0016】このような本発明内燃機関の還元剤供給装
置によれば、固体還元剤昇華手段が、固体還元剤混合液
に含まれている固体還元剤を昇華するとそれまで固体で
あった還元剤が気体になる。そしてこの気体になった還
元剤を還元剤排出手段によって前記排気通路内に排出す
る。
【0017】すなわち、本発明では、固体尿素が昇華し
にくい環境の別なく還元剤を固体として供給するのでは
なく気体として供給する。この結果、還元剤排出手段が
詰まることなく、かつ還元剤の供給制御が固体還元剤の
供給の場合に比べて容易になる。したがって効率的な脱
硝ができる。しかも還元剤の保存には固体還元剤が用い
られるので、車輌への搭載性にも優れている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内燃機関の還
元剤供給装置の実施形態を添付した図面を参照して説明
する。 (第1実施形態)図1を参照して第1実施形態に係る内
燃機関の還元剤供給装置1を説明する。
【0019】還元剤供給装置1は、内燃機関である車輌
用ディーゼル・エンジンや筒内直接噴射式のリーン・バ
ーン・ガソリン・エンジンの排気通路2に取り付けてあ
る。
【0020】還元剤供給装置1は、前記エンジンの図示
しない排気ポートから排出された排気ガス3に含まれる
NOx3aの浄化用に排気通路2に設けた脱硝触媒であ
る選択還元型NOx触媒4へ向けて固体還元剤混合液で
ある固体尿素混合液7を搬送するものであるが、当該搬
送途中で排気熱を利用して固体尿素混合液7に含まれる
固体尿素5を昇華して気体尿素5aとする。そして、こ
の気体尿素5aが実際には選択還元型NOx触媒4に還
元剤として供される。
【0021】選択還元型NOx触媒4は、酸素過剰の雰
囲気でかつ炭化水素の存在下でNOxを還元または分解
する触媒をいい、例えばゼオライトにCu等の遷移金属
をイオン交換して担持したCu/ゼオライト系触媒,ゼ
オライトまたはアルミナに貴金属を担持した触媒,チタ
ニウムにバナジウムを担持したV25/TiO2系触媒
等をいう。
【0022】また符号3bで示す矢印はNOx3aが選
択還元型NOx触媒4を経由したことにより化学反応し
て生成された窒素N2であり、大気側に向けて流れてい
る状態を示す。
【0023】固体尿素混合液7は、アンモニアを基調と
する粉状または粒状をした固体還元剤としての固体尿素
5を高沸点の非水系液体(例えば軽油やシリコン油)6
に混ぜてなる液体である。
【0024】還元剤供給装置1による固体尿素混合液7
の搬送は、排気通路2と固体尿素混合液7の供給元であ
る図示しない供給タンクとを結び、かつ気体のみを通過
させる特性を有する材質からなる搬送管8によって行
う。
【0025】搬送管8は、部分的に排気通路2内に位置
するように設定されている。そして搬送管8のうち排気
通路2内に位置する部分8aが排気ガスで暖められると
搬送管8に流れている固体尿素混合液7中の固体尿素5
が昇華して気体尿素5aになる。
【0026】搬送管8は、前記のごとく気体のみを通過
させる特性を有する材質からなる管であるから搬送管8
に排気熱が作用すると気体尿素5aのみが搬送管8から
排気通路2内に放出され、搬送管8内には、固体尿素混
合液7中の前記非水系液体6が残り、そのまま搬送管8
により排気通路2の外部に向けて搬送される。
【0027】したがって、排気熱の利用により、固体尿
素混合液7を搬送する搬送管8を流れる固体尿素混合液
7に含まれている固体尿素5を昇華して気体尿素5aに
する上記構造を固体還元剤昇華手段という。すなわち固
体還元剤昇華手段を符号10で示せば、固体還元剤昇華
手段10は、排気ガス3と、この排気ガス3から受熱し
て固体尿素5を昇華する場である搬送管8の部分8aと
を含むものとする。
【0028】そして、部分8aは、固体還元剤昇華手段
10の構成要素であるとともに、固体還元剤昇華手段1
0により昇華された還元剤である気体尿素5aを前記排
気通路に排出する還元剤排出手段でもある。
【0029】部分8aは、排気通路2のうち選択還元型
NOx触媒4よりも上流箇所に位置する。
【0030】このような内燃機関の還元剤供給装置1に
よれば、固体尿素5を排気へ添加する直前まで固体尿素
5を非水系液体6で搬送し、固体還元剤昇華手段10
が、固体尿素混合液7に含まれている固体尿素5を排気
への添加直前に昇華してそれまで固体であった還元剤と
しての尿素を気体にする。そしてこの気体になった還元
剤5aを還元剤排出手段である、搬送管8の部分8aか
ら排気通路2内に排出する。
【0031】すなわち、本発明に係る還元剤供給装置1
によれば、固体尿素5が昇華しにくい環境である、例え
ば排気管内雰囲気が固体尿素が昇華するに十分な温度状
態にない場合であっても、還元剤を固体として排気通路
2に供給するのではなく気体として供給する。この結
果、還元剤排出手段である搬送管8の部分8aが詰まる
ことなく、かつ還元剤の供給制御が固体還元剤の供給の
場合に比べて容易になる。
【0032】そして気体尿素5aと排ガス中の水分とが
化学反応するとアンモニアとCO2とに変わり、このア
ンモニアが前記選択還元型NOx触媒4に至るとそこで
起こる触媒反応を利用して前記アンモニアによりNOx
が還元される。したがって効率的な脱硝が選択還元型N
Ox触媒4において実現できる。
【0033】また、気体尿素5aと水を反応させてアン
モニアの発生を促進させる加水分解触媒20を選択還元
型NOx触媒4よりも上流に配置しておくことが好まし
い。
【0034】さらに、還元剤の保存には固体尿素が用い
られるので、車輌への搭載性にも優れている。 (第2実施形態)図2を参照して第2実施形態に係る内
燃機関の還元剤供給装置1Aを説明する。
【0035】この第2実施形態が第1実施形態と相違す
る点は、固体還元剤昇華手段の構造およびその取付け箇
所が第1実施形態の固体還元剤昇華手段10と異なるこ
とである。なお第2実施形態に係る固体還元剤昇華手段
を符合10Aで示す。
【0036】第2実施形態に係る固体還元剤昇華手段1
0Aは、排気通路2外に設置され、また、固体還元剤昇
華手段10Aは加熱手段30を有し、この加熱手段30
により固体還元剤混合液7が受熱し、当該受熱によって
固体還元剤混合液7に含まれる固体尿素5を昇華する点
が第1実施形態と異なる。よって第1実施形態と同一部
分には同一符号を付して説明を省略する。また同一部分
に同一符号を付して説明を省略することについては、後
述する他の実施形態にあっても同様とする。
【0037】固体還元剤昇華手段10Aは、排気通路2
と平行して配置されている。固体還元剤昇華手段10A
は、固体尿素混合液7を流す混合液流通路40と、混合
液流通路40上に設けられ固体尿素混合液7の固体尿素
を加熱して昇華するためのヒータまたは熱交換器等の加
熱手段30と、加熱手段30によって昇華された気体尿
素5aを排気通路2に還元剤として送る還元剤排出手段
としての気体尿素供給管42と、気体尿素供給管42に
設けられ、気体尿素供給管42を流れる気体尿素の流量
制御を行うチェック弁44とからなる。気体尿素供給管
42の排気通路2との接続箇所を符号46で示す。な
お、固体尿素5aが昇華された後は固体還元剤混合液は
非水系液体として例えば前記供給タンクに戻される。
【0038】この第2実施形態にあっても固体還元剤昇
華手段10Aで生成された気体尿素5aが還元剤排出手
段としての気体尿素供給管42を経由して排気通路2内
に供給される。このとき気体尿素供給管42に設けられ
ているチェック弁44の開閉によって気体尿素供給管4
2を流れる気体尿素5aの流量制御を行いながら必要な
量の気体尿素5aが排気通路2に設けた選択還元型NO
x触媒4に至る。
【0039】よって第1実施形態と同様、固体尿素5が
昇華しにくい環境であっても還元剤を固体として排気通
路2に供給するのではなく気体として供給するので、還
元剤排出手段である気体尿素供給管42が詰まることな
く、かつ還元剤の供給制御が固体還元剤の供給の場合に
比べて容易になる。
【0040】そして第1実施形態の場合と同様、気体尿
素5aと排ガス中の水分とが化学反応するとアンモニア
とCO2とに変わり、このアンモニアが前記選択還元型
NOx触媒4に至るとそこで起こる触媒反応を利用して
前記アンモニアによりNOxが還元される。したがって
効率的な脱硝が選択還元型NOx触媒4において実現で
きる。 (第3実施形態)図3を参照して第3実施形態に係る内
燃機関の還元剤供給装置1Bを説明する。
【0041】この第3実施形態が第2実施形態と異なる
点は、気体尿素供給管42のうちチェック弁44よりも
上流箇所において、加熱手段30によって昇華された気
体尿素5aを昇圧できるようにエンジンの排気エネルギ
を利用した小型のターボ50を昇圧手段として気体尿素
供給管42と排気通路2とに設けた点にある。
【0042】すなわち、ターボ50は、そのコンプレッ
サ50aが気体尿素供給管42に設けられ、コンプレッ
サ50aと同軸でつながっているいるタービン50bが
排気通路2に設けられ、排気通路2を流れる排気ガスの
勢力でコンプレッサ50aを勢いよく回転させて気体尿
素供給管42内を昇圧し、気体尿素量を増大した状態で
気体尿素5aを排気通路2に送り込む。
【0043】この第3実施形態にあっては第2実施形態
と比べ気体尿素量を増大した状態で気体尿素5aを排気
通路2に送り込むことができるので、より効果的に脱硝
効果を得られる。
【0044】また応用例として図4に示すようにチェッ
ク弁44の代わりにガス噴射弁48を用いることもでき
る。さらに別の応用例として図5に示すように外部ポン
プ70を気体尿素供給管42に設置することでターボ5
0の代わりに昇圧手段としてこれを用いることもでき
る。
【0045】さらに、前記第2および第3実施形態に係
る内燃機関の還元剤供給装置では、内燃機関全体の制御
を行うECU(図示せず)に予め組み込んでおいたアプ
リケーション・プログラムの実行によって気体尿素5a
の添加量をNOxセンサ(図示せず)によって検出した
NOx量に応じて最適に制御するために排気圧を測定す
る排気圧センサ(図示せず)を排気通路2のうち還元剤
排出手段である気体尿素供給管42が排気通路2と接続
する接続箇所46よりも上流箇所に備えている。そし
て、その圧力と、機関運転状態に応じた気体尿素5aの
要求添加量に応じて気体尿素5aの噴射期間を好適に制
御する。
【0046】ここで、ECUについて簡単に述べる。
【0047】ECUは、周知のごとくデジタル・コンピ
ュータからなり、双方向性バスによって相互に接続し
た、中央処理制御装置であるCPU,読み出し専用メモ
リであるROM,ランダム・アクセス・メモリであるR
AM,入力ポート,出力ポート等からなる。
【0048】入力ポートは、前記NOxセンサや排気圧
センサその他の各種センサと電気的に接続され、これら
各種センサの出力信号が入力ポートを介してECU内に
入ると、これら各センサに係るパラメータは一時的にR
AMに記憶される。
【0049】そして、CPUは双方向性バスを通じてR
AMに記憶しておいた前記パラメータを必要に応じて呼
び出し、これらのパラメータに基づいてCPUが必要と
する演算処理を行い、この演算処理の結果、出力ポート
を介してチェック弁44やガス噴射弁48等内燃機関の
各種構成部材が作動する。
【0050】図6は、機関運転状態(前記NOxセンサ
によって検出したNOx量)に応じた気体尿素5aの要
求添加量に応じて気体尿素5aの噴射期間を好適に制御
して添加尿素量を制御するように組まれたアプリケーシ
ョン・プログラムのフローチャートである。このアプリ
ケーション・プログラムは、前記ROMに記憶され、R
OMの属性はECUにある。よって、ECUを気体尿素
の添加量制御手段ということができる。
【0051】図6のフローチャートについて説明する。
【0052】図6のフローチャートは、ステップ(以下
「S」という。)101〜104からなる。
【0053】S101ではエンジンの運転状態に応じて
ECUが添加尿素量を計算する。
【0054】S102では前記排気圧センサによって排
気圧力を測定する。
【0055】S103では添加尿素量および排気圧力に
基づいてチェック弁44やガス噴射弁48の開弁期間を
算出する。
【0056】S104では尿素添加の実行を行い、その
後機関運転に応じて上記の処理を繰り返す。
【0057】以上のステップを経て添加尿素量の制御が
実現する。
【0058】
【発明の効果】本発明に係る内燃機関の還元剤供給装置
によれば、固体還元剤昇華手段が、固体還元剤混合液に
含まれている固体還元剤を昇華するとそれまで固体であ
った還元剤が気体になる。そしてこの気体になった還元
剤を還元剤排出手段によって前記排気通路内に排出す
る。すなわち、本発明では、固体尿素が昇華しにくい環
境であっても還元剤を固体として供給するのではなく気
体として供給する。この結果、還元剤排出手段が詰まる
ことなく、かつ還元剤の供給制御が固体還元剤の供給の
場合に比べて容易になる。したがって効率的な脱硝がで
きる。しかも還元剤の保存には固体還元剤を用いるの
で、車輌への搭載性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明内燃機関の還元剤供給装置の第1実施
形態を示す図である。
【図2】 本発明内燃機関の還元剤供給装置の第2実施
形態を示す図である。
【図3】 本発明内燃機関の還元剤供給装置の第3実施
形態を示す図である。
【図4】 第3実施形態の応用例を示す図である。
【図5】 第3実施形態の別の応用例を示す図である。
【図6】 第2および第3実施形態に係る還元剤供給装
置に係り、気体尿素の要求添加量に応じて気体尿素の噴
射期間を好適に制御するアプリケーション・プログラム
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 還元剤供給装置 1A 還元剤供給装置 1B 還元剤供給装置 2 排気通路 3 排気ガス(固体還元剤昇華手段の構成
要素) 3a NOx 3b N2 4 選択還元型NOx触媒(脱硝触媒) 5 固体尿素(アンモニアを基調とする固
体還元剤) 5a 気体尿素 6 非水系液体 7 固体尿素混合液(固体還元剤混合液) 8 搬送管(気体のみを通過させる材質で
形成された管) 8a 搬送管の部分(固体還元剤昇華手段の
構成要素,還元剤排出手段) 10 固体還元剤昇華手段 10A 固体還元剤昇華手段 20 加水分解触媒 30 加熱手段 40 混合液流通路 42 気体尿素供給管 44 チェック弁 46 気体尿素供給管の排気通路との接続箇
所 48 ガス噴射弁 50 ターボ 50a コンプレッサ 50b タービン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 俊明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 広田 信也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 伊藤 和浩 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大道 重樹 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 大山 尚久 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 Fターム(参考) 3G091 AA02 AA10 AA12 AA17 AA18 AA24 AB01 AB05 BA14 CA16 CA17 CA18 CB08 DA01 DA02 DB10 EA32 EA33 FB10 GB01W GB01X GB05W GB09X GB10W GB16X HA08 HA36 HB06 4D048 AA06 AB02 AC03 BA03X BA07X BA11X BA23X BA30X BA31X BA32X BA33X BA34X BA35X BA41X BA42X

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ガスに含まれるNOx浄化用に内燃
    機関の排気通路に設けた脱硝触媒へ還元剤を供給する還
    元剤供給装置において、 アンモニアを基調とする固体還元剤を非水系液体に混ぜ
    て固体還元剤混合液とし、 この固体還元剤混合液に含まれる前記固体還元剤を昇華
    する固体還元剤昇華手段と、 この固体還元剤昇華手段により昇華された還元剤を前記
    排気通路に排出する還元剤排出手段と、 を有することを特徴とする内燃機関の還元剤供給装置。
  2. 【請求項2】 前記固体還元剤昇華手段は、排気熱によ
    り前記固体還元剤混合液を昇華することを特徴とする請
    求項1記載の内燃機関の還元剤供給装置。
  3. 【請求項3】 前記固体還元剤昇華手段は、前記排気通
    路内に設置されることを特徴とする請求項2記載の内燃
    機関の還元剤供給装置。
  4. 【請求項4】 前記固体還元剤昇華手段は、前記排気通
    路外に設置されるとともに加熱手段から受熱することに
    より前記固体還元剤混合液を昇華することを特徴とする
    請求項1記載の内燃機関の還元剤供給装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段はヒータまたは熱交換器で
    あることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の還元剤
    供給装置。
  6. 【請求項6】 前記還元剤排出手段は気体のみを通過さ
    せる材質で形成された管であることを特徴とする請求項
    1記載の内燃機関の還元剤供給装置。
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