JP2002155484A - パルプの連続蒸煮プロセス - Google Patents

パルプの連続蒸煮プロセス

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JP2002155484A JP2001301188A JP2001301188A JP2002155484A JP 2002155484 A JP2002155484 A JP 2002155484A JP 2001301188 A JP2001301188 A JP 2001301188A JP 2001301188 A JP2001301188 A JP 2001301188A JP 2002155484 A JP2002155484 A JP 2002155484A
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C3/00Pulping cellulose-containing materials
    • D21C3/22Other features of pulping processes
    • D21C3/24Continuous processes
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C9/00After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
    • D21C9/02Washing ; Displacing cooking or pulp-treating liquors contained in the pulp by fluids, e.g. wash water or other pulp-treating agents
    • D21C9/04Washing ; Displacing cooking or pulp-treating liquors contained in the pulp by fluids, e.g. wash water or other pulp-treating agents in diffusers ; Washing of pulp of fluid consistency without substantially thickening

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 木材チップの蒸煮用の蒸解器の生産能力を向
上させることが可能な改良プロセスを提供する。 【解決手段】 繊維材料及び蒸煮液は、蒸解器の頂部で
取り入れられ、パルプは蒸解器1の底部から、プルプが
実質的に同じ圧力レベルで維持されている、ライン8を
介して、加圧洗浄装置7へ放出される。システムから全
体的に抽出される使用済み蒸煮液(黒液)の50%以上
が、加圧洗浄装置の洗浄濾過液から抽出される。同時に
少量の洗浄濾過液が、希釈液として蒸解器の底部へ再循
環される。加圧洗浄装置は、高い温度が洗浄濾過液で維
持されるように調節される。抽出は、網状並流が蒸解器
の底部に生じるように調節される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】現在の連続パルプ蒸解器にお
ける生産性を増すため、種々の変形例が蒸煮技術に継続
的に利用されている。生産容量が蒸解器内で増すと、蒸
解器を介するパルプの流れが増し、その際に蒸煮温度に
ある停止時間が減る。その温度は、リグニンの充分な解
放及び、パルプチップの溶解を維持するために必要であ
【0002】
【従来の技術】自然段階が蒸解器自体から含浸段階に進
み、実際の蒸解器の前にある前処理容器に、それを移
す。この方法で、蒸解器を介するパルプの流れの速度が
増すにも係わらず、蒸解器内のパルプチップのための停
止時間と、蒸煮温度をを維持することができる。
【0003】生産力が増すと、黒液と称される使用済み
蒸煮液用の主要抽出スクリーンが、蒸解器内で下げられ
て、蒸煮領域の長さを延ばす。消費される蒸煮液用の主
要抽出スクリーンが、暖気と加圧黒液を抜き出し且つ、
ストリームがフラッシュタンク内で直ぐ解放される黒液
の圧力によって発生させられる。そして黒液が、蒸発の
ために得られ、その後に黒液が回収装置(回収ボイラ
ー)へ送られる。
【0004】これは、蒸解器の底部において、効果的な
洗浄を行う要求と矛盾することを含んでいる。その洗浄
領域が、一方で残留リグニンを洗浄することを目的する
が、パルプの温度を下げる効果も有している。
【0005】温度が約100℃よりも下に下がると、パル
プの強度が減らないようにすることが、かなり必要であ
る。もし100℃のパルプが、蒸解器から圧力解放デリバ
リーシステムを介する大気圧にさらされると、フラッシ
ング(flashing)と称される熱の噴出が生じる。もし温
度が実質的に100℃よりも上(蒸解温度140℃〜160℃の
近く)で、パルプ圧力が1バールまで解放され、この結
果、液状態からストリーム状態へ蒸解液の変換により、
非常に強力なフラッシングが生じ、それによってパルプ
の強度が相当下がる。
【0006】洗浄領域において、充分な洗浄効果を確実
にし、且つパルプブローイングの際に充分に低い温度を
実現するため、短い長さの洗浄領域が、洗浄領域におい
て、以前よりも強力な洗浄液の向流を必要とする。特に
任意の蒸解器において生産を増し、一定の希釈要素によ
って、煮汁とチップとの間の関連速度が増し、それによ
って上昇力が増す。これによって蒸解器を介するパルプ
のプラグ流れに有害な影響を有し、蒸解器の全パルプコ
ラムを持上げる傾向があり、その影響は両方とも蒸解器
の動作を低下させ、その結果、生産が止まる。
【0007】米国特許明細書US-A-4,123,318は、パルプ
用の蒸煮システムを開示しており、特別適した蒸解器
が、通常の向流洗浄、すなわち本質的に常に蒸解器の底
部に利用されるものと同じ型式の洗浄に関して,二つ直
列接続容器につながる。
【0008】欧州特許明細書EP-A-476,230が開示したシ
ステムは、制限された量の白液が、消費される蒸煮煮汁
の抽出中に、向流領域に加えられる。ここでは熱交換機
が、蒸解器の底部の上の再利用ループにおいて、希釈ノ
ズルを介して送られる洗浄液を加熱するために使用され
ている。パルプが、普通の状況で大気ディフューザーの
役割をするディフューザーに供給され、そこで洗浄液
が、ファイバーラインにおいて下流の位置から通常の方
法で集められるとする。欧州特許出願公開明細書EP-A-4
76,230が、向流領域の温度が、140℃〜175℃、サンプル
試験で165℃に上がり、滞留時間に関して180分間、と記
述している。ここではフルに使用しても、蒸解器の底部
に加えられる希釈液または洗浄液も、既に追加時に高温
になっていることはなかった。
【0009】米国特許明細書US-A-5,066,362は、蒸解器
及び加圧ディフューザーシステムを開示しており、そこ
ではプルプが、約148℃〜160℃(記載では300〜320°
F)の温度でディフューザーの底部から得られる。加圧
ディフューザーの第一段階が、有利にはパルプ関してブ
ロー温度のレベルで、加熱白液をもたらす。ここでの目
的は、クラフトパルプを広範囲で脱リグニンすることで
ある。
【0010】前記米国特許明細書US-A=5,066,362の変形
例では、次のドラム洗浄からの洗浄液のみが利用されて
おり、ドラム洗浄からの洗浄濾過液の温度は約74℃であ
る。ここで向流洗浄が、蒸解器の底部において従来手段
で行われ、加圧ディフューザーからの濾過液は、洗浄液
として、蒸解器の底部に供給され、蒸解器の底部から間
隔をあけて配置したスクリーンを介して、抽出される。
従って、洗浄液が木材チップの降下する動きと逆方向に
移動する。そしてスクリーンから抽出された蒸煮液が、
フラッシュタンクに導かれる。
【0011】この明細書も、多少の加圧ディフューザー
濾過液のフラッシュタンクへの抽出分を含んでおり、僅
かな量だけが洗浄領域における洗浄液の必要量に対し必
要でない過剰分を示している。このシステムは、蒸煮液
の並流(co-current flow)を作り出すためフルに利用
されておらず、木材チップが蒸解器を介して降り、もし
生産が増加して、木材チップの流速度が増さなければな
らないと、それは特に動作性を損なわせる。
【0012】スウェーデン国特許発明明細書SE-C-501,8
48(=欧州特許明細書EP 670,924;米国特許明細書US 5,
919,337)が提案するシステムは、高温が実質的に、蒸
解器全体に渡って維持されるような、ITC蒸煮と称され
るものである。この明細書は、ディフューザーの底部に
配置した加圧ディフューザーと称されるものへ、移るパ
ルプ流で同じ圧力を有する利点を述べている。加圧ディ
フューザーからの洗浄濾過液が、フルに再循環させられ
て、ディフューザーの底部に戻され、再循環の際に、デ
ィフューザーの底部にある洗浄領域/温度低下領域で結
果的に、温度が100℃、最高で110℃になる。蒸煮液/洗
浄液を、解蒸器の底部の直ぐ上のスクリーンで抽出し、
熱交換器を介してこのレベルまで再循環して、蒸煮温度
を最下位スクリーンの上で維持するようにできる。蒸解
器から出てくるパルプは、温度が105℃〜115℃である。
蒸解器の後に直接つないだ加圧ディフューザーによる、
革新的な解決手段を利用して、その加圧ディヒューザー
が、10〜20バールの蒸解圧力レベルで作動することがで
き、蒸解器の後直ぐにフラッシングすることはない。こ
れによって、パルプ繊維の爆発のような崩壊が起こる、
105℃〜115℃により大気圧へ噴出す問題をなくしてい
る。
【0013】枝状木材チップ/製材チップを取り扱う特
別な蒸解器と接続すると、通常は蒸解器の壁にスクリー
ンを使用することが不可能な、全体のパルプコラムから
蒸煮液の効果的な抽出を行う、非常に高度なパッキング
を行う時、特別な問題が生じる。枝状木材チップ及び製
材チップは、原材料を表しており、原材料は蒸煮のため
に、殆どの内容物が普通の明確に定義された木材チップ
よりも充分低い、非常に細かい未処理の材料を示してい
る。
【0014】蒸解用の普通の木材チップは、20〜25mmの
長さの木材チップであるチッパーを使用することにより
得られる。
【0015】製材チップの分割は、しばしば細かい分割
として、または約3mmの円孔を具備したふるいを通過し
た材料として定義される。
【0016】枝状木材チップの小片は、しばしば中間の
小片として、または3mmを越え8mmよりも小さな孔を備え
たふるいを通過した材料として(ここでは製材チップは
既にふるいに掛けられたものとする)定義される。従っ
て木材チップは普通、そのようなふるいを通過させるこ
とができる細木片を含む。
【0017】木材チップの条件に合った部分は、その主
要部分が60%よりも上、たいていは約75〜80%であり、
7mmよりも上の孔を具備したふるいを通過するが、8mmの
スリットを具備したふるいは通過しないチップを構成す
る内容を有する。正確に定義された木材チップは、殆ど
の内容をこの範囲内に有し、非常に少量の細かい分割を
有する。
【0018】枝状木材チップ/製材チップを蒸煮する
時、使用法は従来の様に一連の蒸解器から成っており、
蒸解器は頂部で蒸解液及び木材チップを供給し、その後
パルプコラムが抜き取ることなく蒸解器を介して減らさ
れる。この詳細な文章では、加圧ディフューザーが、洗
浄に使用され、蒸煮後に直接接続され、加圧デフューザ
ーが、蒸解器からの圧力を維持している。ここで加圧デ
フューザーからの濾過液が、回収のため全体的に取ら
れ、典型的に150℃までの高温で、または約25%の制限
流が、希釈液として蒸解器出口へ戻されるが、その時、
希釈液に関して温度が約120℃である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、基本的に木
材チップの蒸煮用の現行の蒸解器においても、新しい装
置においても、蒸解器、特に蒸解器の底部において蒸煮
液または洗浄液の強力な向流なしで、拡張された蒸煮領
域を具備した蒸解器を用いる蒸煮プロセスに関して、高
度の動作性を維持する間、生産能力を向上させることが
可能な改良プロセスに関するものである。この手段によ
って、蒸解器の底部へ向かって下がるパルプ量の、安定
且つ連続したコラム動作を得ることができる。
【0020】
【課題を解決するための手段】蒸解器の底部では、非常
に高度なパッキングをしており、それはとりわけ、チッ
プが化学溶解プロセス中に柔らかくされ、上記チップコ
ラムからの圧力が増すからである。もし向流洗浄領域
が、蒸解器の底部に配置されていると、洗浄効果をもた
らすことができる効果的な向流を形成することを可能に
するため、高い抽出能力を有した底スクリーンを、使用
しなければならない。
【0021】網状向流フローを全体的に形成できるよう
に、非常に多量の自由液体を循環させなければならな
い。それにはチップに結合し、且つチップと共に蒸解器
から得られる液体を補償する。このことは特に、過負荷
状態の蒸解器において知られており、チップコラムの速
度が非常に速い。
【0022】蒸解器の底部における液体の網状流のみ
が、事実上下方へ移動し、自由液体の一定に制限された
向流が上方へ移動させられる。しかし、その様な制限向
流フローによる洗浄効果が、非常に制限される。動作性
の問題が、自由液体の強力な向流フローが生じる場合、
特に起こる。本発明により、蒸解器の底部における液体
の網流が、下方へ移動しないようにすることによって、
蒸解器の動作性が向上する。
【0023】従って並流領域の定義が、全ての領域を表
し、少なくとも液体の網状流が、チップの降下動作と一
致して動く。それらの領域で自由液体が更に上方へ動く
ことができるが、過負荷状態の蒸解器の場合でも底部ス
クリーンによって、引き出すことができる、液体の量が
相対的に制限されることを意味する。
【0024】
【本発明の実施の形態】しかし本発明による最も好まし
い実施形態では、蒸解器を蒸解器の底部にある急液体も
下方へ移動する方法で、動作させる。
【0025】別の目的は、蒸解器から引き出され、(ブ
ロータンク蒸気により、最終的に回収ボイラーへ)回収
するために送られるべき、抽出流を最小にできるように
することである。今日の主な問題は、特に浪費した蒸煮
液(黒液)の相対的に大きな抽出流が、蒸解器において
間隔をあけた下、最下位の洗浄領域スクリーンのごく近
くに配置する典型的に単一のスクリーンで得られるよう
な、運転過負荷状態の蒸解器に存在する。フロー技術に
より、圧縮パルプコラムから0.03m/sよりも速い速度で
浪費した蒸煮液を引き出すことも、実際問題としてしば
しば不可能になり、それは全ての浪費した蒸煮液を、パ
ルプコラムの全断面部分から引き出すことが不可能にな
ることを意味している。同時にチップコラムを動作させ
る/作用させることなく、浪費した多量の蒸煮液を引き
出すことが困難になる。
【0026】別の目的は、事実上蒸解器の全体を利用
し、蒸解器の後でもある程度連続する蒸煮領域を得るこ
とであり、それは蒸解器の能力が、蒸解器を介するパル
プのフロー速度を増加させることによって、更に一層増
すことができることを意味している。
【0027】他の目的は、蒸煮液の主要抽出分を、蒸解
器から蒸解器の下流の装置へ、移動させ、その装置が蒸
煮液を引き出すのに更に適するようになることである。
この方法で、プロセスから出た消費した蒸煮液の主要な
抽出が、蒸解器の外周に配置された抽出スクリーンによ
っては、実行されない。ここで抽出部は、5〜12メート
ルの範囲内の直径のパルプコラムから、浪費した蒸煮液
を引き出すためのものである。
【0028】本発明の更なる目的は、パルプの高温を維
持し、改善した熱の節約を達成し、蒸煮液のブロー時に
生じる不可避な熱損失をなくし、間接熱交換器によっ
て、蒸煮液を再加熱することである。
【0029】強度を減らす蒸解パルプの前記離解を避け
るため、本発明は、加圧洗浄装置を蒸解器の下流に直接
接続し、圧力の実質的ないかなる減少なしに、パルプを
この洗浄装置に供給することを行う。圧力の目立った降
下は、加圧洗浄装置の後だけに生じ、そこでパルプの温
度及びそのアルカリ含有量が、結果的に圧力の降下がパ
ルプの品質に対して少ないか、または不利ではない影響
を有する様なレベルまで下がる。そのような洗浄装置
は、有利には加圧ディフューザーから構成することがで
き、また蒸解器の底部において希釈液として、加圧ディ
フューザーから熱及び加圧抽出物を使用することができ
る利点を提供する。これによって実質的に熱の節約を改
善し、同時にポンプエネルギーを減少させ及び、取り扱
い難い大きな熱交換器に必要性を減らす。
【0030】
【実施例】図1は、蒸解器1及び下流で接続された加圧
ディフューザー7を示している。木材チップが、通常の
前処理システム40を介して蒸解器の中に供給される。
前処理システムは、チップビンと、スチーミングベッセ
ル42と、スライス41とを備えている。前処理システ
ムも前含浸容器(黒液ガン新容器43が図面に示されて
いる)を備えている。運搬循環に関して、チップが蒸解
器の頂部に入れられCSIN 、運搬液を頂部分離装置
44で分離させTL、ここで運搬液は黒液BLを構成す
る。
【0031】図面に示されている蒸解器は、四つの領域
に分割される。チップ、水分、凝縮液、白液の混合から
成るチップ混合物が、反転頂部分離装置44を介して頂
部に導かれ、そこで運搬液TLがチップから分離され
る。
【0032】パルプ/木材チップの流れは、図面内の実
線で示されている。
【0033】第一領域は、抽出スクリーン1Aの上に配
置されており、その上部領域ではチップが追加される白
液WLで含浸され、先ず後に蒸解器を介して降下するパ
ルプコラムを形成する。
【0034】第二領域及び第三領域は、抽出スクリーン
1Aと1B、1Bと1Cとの間にそれぞれ配置されてお
り、最終的に抽出スクリーン1Cの下に抽出領域があ
る。
【0035】示されている実施例において、全ての領域
は兵流領域と奏され、それは液体の網状流が木材チップ
と同じ方向で下流に動くことを意味している。しかし、
それら網状並流領域が、蒸解器の高さの少なくとも80%
を越えていなければならない。同じ場合で、また蒸解器
の上部分における短い向流領域、好ましくは、蒸解器の
高さの2/3の上部分内の領域を、蒸解部の動作性を不利
にすることなく、利用することが可能である。これらの
短い向流領域は、蒸解器の高さの20%程度、好ましくは
10%よりも下である。
【0036】低部において木材チップに対する蒸煮の溶
解効果のために、木材チップが、同じ程度のパッキング
を達成していないので、蒸解器のすぐ上部の短い向流領
域は、機能的に適切な作用をしない。
【0037】そのような蒸解器において、フル蒸煮温度
は、普通は並流領域において(例えば硬木に関して約14
2℃〜162℃及び軟木に関して162℃〜168℃)維持され
る。
【0038】希釈液は、蒸解器の底部の近くに装着され
た取入装置4を介して、蒸解器の下部へ供給される。好
適には、希釈液が、蒸解器において更に少し多めに加え
ることができるが、本発明による重要な特徴は、希釈液
を加えた後、チップ浮遊物(chip suspension)におい
て、液体の少なくとも網状流が、チップと共に並流方向
に動くことである。この希釈液は、次の洗浄装置、ここ
では加圧ディフューザーからの使用済み濾過液から主に
構成される。加えて、希釈液は純粋な白液(アルカリ)
と共に、または下方スクリーン(1C)の帯からの再循
環にトッピングされ得る。希釈液の量は、適切な濃度が
放出と前進移動に問題のないように、適切には約8〜12
%となるように、調節される。蒸解パルプが、蒸解器の
底部からの管を介して放出される。
【0039】示されている蒸解器において、ゆえに(通
常は、蒸解器の下方領域に配置される)向流洗浄領域が
ない。それはチップコラムの動きが改善され、蒸解器を
介する流れが増すことができ、それによって必然的に実
際の蒸解器の生産能力が、改善される。しかし本発明に
よると、短い向流領域が、蒸解器の上部及び蒸解器の下
部に配置させることができ、そこには液体の網状流が下
方へ流れる流域があり、それによって自由液による弱い
向流を起こす。
【0040】蒸解器5Cにおいて吊り下がっている中心
パイプが、蒸解器の下方スクリーン装置1Cから、第一
ポンプ8C及び熱交換器5Cを介して、送られている。
中心パイプは、前記蒸解器スクリーン装置のレベルで開
いている。循環路1C−8C−6C−5Cが、温度また
は蒸煮液を制御するため使用されており、そこで液WL
を加えることができる。
【0041】類似の循環路1B−8B−6B−5Bが、
蒸解器の中間部に配置されており、循環路1A−8A−
6A−5Aが、その上部に配置されている。
【0042】また、好ましい実施例によると、加圧ディ
フューザー7が蒸解器1の側部に配置されている。加圧
ディヒューザーが加圧洗浄装置であり、蒸解器からのパ
ルプが、加圧ディフューザーの一端へ運ばれ、その後に
パルプはディヒューザーを介して、最大厚0.5メートル
の薄いベッドの形をしたディヒューザーを介して運ばれ
る。洗浄液71が、圧縮ディフューザーの一側部から、
すなわち外部から異なる高さで配置された多数の分配リ
ングを介して導入され、多数の排水領域(displacement
zone)が形成される。洗浄濾過液は、移動パルプベッ
ドを解して排水され、スクリーンシリンダーの壁75を
介して内方向に排出され、他方で一端で、すなわち図面
の頂部で排出するため、スクリーンシリンダーの内部に
集められる。洗浄液及び濾過液の流れは、破線で示され
ており、パルプの流れは実線で示されている。図面は、
(点線で示された)蒸解器からの暖かい蒸煮液が、どの
ように洗浄液によってパルプから連続的に排出されるか
を図示している。
【0043】蒸解器の底部で排出されたパルプは、圧力
(好ましくは1バールよりも下、例えば0.5バール)のい
かなる実際的な低下もなく、ライン20を介して、前記
加圧ディフューザー7に、高さの誓いを考慮しないで供
給される。ここで重要なポイントは、圧力の低下のため
にパルプの蒸煮が、誘発されるほど、圧力の低下が、そ
んなに大きくならないことである。これは、加圧ディフ
ューザーにおいて、圧力が、蒸解器では、すなわち5〜2
5バールの間、普通は10〜20バールの間に対応し、底部
領域では蒸解器の高さ及び、蒸解器の頂部で利用される
圧力に依存することを示している。加圧ディフューザー
から抽出された液体、すなわち洗浄濾過液72の幾分か
が、ラインを介して蒸解器1へ戻される。場合によっ
て、小さな熱交換器10を使用して、蒸解液に加えられ
る液体を更に熱することは有効である。加圧ディフュー
ザー7の中を通過した(好適に次の段階から得られる)
洗浄液71は、加圧ディフューザー7からパルプを得る
ことができるように、温度が+100℃よりも充分下、好
ましくは+75℃±15℃となり、ライン11では(好まし
くは約10%の能で)温度+100℃よりも下になる。その
後、パルプは、大気圧に噴出させることができ、それと
同時に液体をフラッシングさせることはなく、パルプの
品質が高いレベルに維持される。
【0044】有利な熱と液体バランスを保つため、蒸解
器からのパルプを+125℃を越える温度、好適には+125
℃と175℃との間の温度を保たなければならない。別の
目的は、蒸解器の下方領域(希釈領域)における加熱の
必要性を最小に減らすことである。加圧ディフューザー
から抽出された液体72は温度を、ゆえに実質的に25℃
よりも上すなわち蒸解器中の蒸煮温度よりも下にならな
いように、好ましくは、20℃よりも上すなわち蒸煮温度
より下にならないように、且つ更に好ましくは15℃より
も上にならないように、維持されるべきである。加圧デ
ィフューザーにおいて、同じ温度の洗浄液及び同じ希釈
要素を使用する時、低い温度差は、低い蒸煮温度におい
て一般的である。
【0045】約2.5の希釈ファクターと温度約70℃の洗
浄液を有するディフューザー洗浄器を具備したシステム
において、蒸煮温度の間、すなわち放出温度と希釈液の
温度との間の利率を、以下の表に異なる蒸煮温度に関し
て示す。
【0046】
【0047】示されている率から、プロセスは、放出パ
ルプにおいて得られる温度からの温度の低下が、希釈の
ため、20℃よりも高くなく、好ましくは15℃で、更に好
ましくは5℃ほどになる方法で、制御される。実際の温
度の低下は、厳密に言えば加圧ディフューザーにおける
希釈要素と、加圧ディフューザーにおける洗浄液の温度
に依存している。
【0048】プロセスを更に最適化しようとするには、
二つの加圧ディフューザーが、直列に配置させ得て、第
一加圧ディフューザーを希釈ファクター0で動作させ
る。それによって温度の低下を個々の程度に最小にする
ことができ、希釈液の温度が、放出温度に対応し得て、
次に蒸解温度が、第一加圧ディフューザーを介して、数
度の低下で維持することができる。
【0049】好ましくは、この液体を最適な温度、好ま
しくは各蒸煮領域において平均蒸煮温度160℃で、好ま
しくは約145℃にするため、液体が蒸解器の下部へ供給
される前に、ここで熱交換器10において幾分か加熱す
ることが可能である。上記したように+155℃(主に硬
木に関して)は好ましい温度レベルだが、+150℃と+1
65℃との間の別の温度でも可能であり、とりわけ熱の経
済的な理由により、温度が+160℃よりも下であるとし
ても好ましい。
【0050】記載された場合において、約70℃の洗浄液
体が加圧ディフューザーに使用されている。有利には緩
衝器12を、加圧ディフューザー7と蒸解器1との間
に、希釈液からそれら二つのユニットへ抽出するために
使用することができる。その様な緩衝器12は、従って
加圧される。
【0051】本発明による重要な概念によると、蒸解器
からと蒸煮プロセスから出た使用済み蒸者液の制限抽出
は、少なくとも一つの蒸解スクリーン装置1A、1B、
1Cを介して、または選択的に頂部分離装置44により
行われる。この制限抽出は、前処理システム44と蒸解
器の底部との間の適所で行い、回収のため1stRECへ
進んで運ばれ、ここでその量は使用済み蒸煮液Q1
RECの第一分量を示している。この制限量も、前処理
システム40における前含浸容器から、或いは前含浸容
器から蒸解器へのチップの移送システムから得られる量
から成り得るか、またはその量と完全に取って代わるこ
とができる。
【0052】洗浄液の濾過液Q2RECの第一分は、蒸
煮プロセスから抽出され且つ、2 RECで回収のため
進んで運ばれ、その量は、使用済み蒸煮液(Q
REC)の第二分量を示しており、それは使用済み蒸
煮液Q1RECの第一分量と共に、蒸解器及び加圧洗浄
装置を備えたシステムから抽出される総量を示してい
る。
【0053】蒸解器及び加圧洗浄システムから抽出され
た使用済み蒸煮液の総量は、Q1 EC+Q2REC
対応する。使用済み蒸煮液の第一分量の、使用済み蒸煮
液Q2RECの第二分量に対する割合は、以下の様に調
節される。 Q1REC>0.1・(Q1REC+Q2REC) Q2REC>0.9・(Q1REC+Q2REC) Q2REC>Q1REC
【0054】この方法で、使用済み蒸煮液の抽出の少な
くと50%そして多くとも90%が、加圧洗浄装置において
行われ、そこでは洗浄能力が、特に過負荷状態であって
も、蒸解器におけるそれよりも、非常に優れている。
【0055】別のプロセスによると、蒸解器と加圧ディ
フューザーとの間に、図1において破線で示した別の加
圧容器30を配置することが可能であり、その容器にお
いて、別の脱リグニンが行われる。上昇流容器と称され
る容器を使用することによって、そこではプルプが上方
へ流れ、非常に好適なプロセスが得られ、蒸解器からの
圧力を利用して、パルプを加圧容器30を介して移動さ
せる。更にアルカリを好ましくは希釈液と一緒に、蒸解
器の底部で、また蒸解器からの出口で、或いは蒸煮装置
31(例えばMC混合機)の一部を成す容器の底部で加
えることができ、ゆえに新たに加えられて蒸煮液が、充
分チップベッドに分配される。本発明を実施する別の方
法によると、圧力増加混合機ができることによって、あ
る程度まで蒸解機と加圧洗浄装置との間を移る際の圧力
損失を補償することができる。移る際の合計の圧力低下
は、できるだけ小さく、好ましくは1バールよりも下に
するべきであり、ここでは静的圧力(構造的高さ)の差
は考慮しない。
【0056】本発明は、上記に示してきたことによって
制限されるものではなく、また従属する特許の請求項の
範囲内で変形することができる。
【0057】流体圧型と称される蒸解機は、上部(含浸
領域)では低温であり、また有利には本発明に関して配
置させることもできる。
【0058】その方法が主に硫酸化パルプ(sulphate p
ulp)の製造を目的にしているにも係わらず、その方法
は更に、全ての型式の蒸煮液に関連して使用することが
できる。
【0059】再循環流の数は、図1に示されているもの
よりも多いか、少し多い。同様に、蒸煮液抽出QD2ま
たはQD1が回収される、蒸解器にある抽出位置の数
は、一つだけであり、好ましくは蒸解器においてかなり
下方に位置する。
【0060】また加圧洗浄装置も、例えば加圧洗浄プレ
ス、濾過液などの、他の加圧洗浄装置の型式と違って、
パルプが洗浄液による移動の影響を受け、洗浄濾過液が
主に、蒸解器からの原型の蒸煮液を含んだ状態で得ら
れ、それは原型の蒸煮液の少なくとも80%である。別の
代案は、希釈の際に生じる圧力プレスであり、プレス濾
過液が蒸解器用に使用される希釈液を形成する。
【0061】また、もし二つの加圧ディフューザーが一
列にされるなら、二つの加圧洗浄装置を一列に配置させ
ることも可能である。
【0062】異なった型式の簡単な離解効果が、パルプ
を大気圧へ放出することによって得ることができる離解
効果を取り替える目的で、システムに採り入れられる。
この離解効果は、蒸解器の底部からの送りライン20に
おける何らかの型式のトランプメタル分離装置による通
常の方法で、得ることができる。これらのトランプメタ
ル分離装置は、プルプに軽めの離解効果(light defibe
ring effect)をもたらす回転分離装置を備えている。
対応する軽めの離解も、加圧ディフューザーから引き出
されたラインCSOUTで、生じさせることができる。
【0063】また本発明は、蒸解器を処理する容器の前
にある容器における黒液含浸に関する、蒸煮システムに
使用することができ、ここでは例えば、黒液がそこから
抽出されて、単に回収のために送られる前に、使用済の
黒液が、第一に黒液含浸段階で利用される。本発明の原
理は、その殆ど、50%〜90%が蒸解器から抽出され、洗
浄システムは、加圧洗浄装置から得られる洗浄濾過液に
よるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】前処理システムを具備した一連のディフューザ
ーと、本発明によるプロセスを使用して動作する加圧デ
ィフューザーとを組み合わせた図。
【符号の説明】 1 蒸解器 1A 抽出装置/抽出スクリーン 1B 抽出装置/抽出スクリーン 1C 抽出装置/抽出スクリーン 4 取入装置 5C 蒸解器 6C 熱交換機 7 加圧排出装置/加圧洗浄装置/加圧ディフューザ
ー 8 ライン 8C 第一ポンプ 10 加熱装置 12 緩衝剤タンク 20 ライン 30 反応器 31 蒸煮装置 40 前処理システム 41 スライス 42 スチーミングベッセル 44 抽出装置/頂部分離装置 71 洗浄液 72 濾過液 75 壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スベン−エリク オルソン スウェーデン国 エス−686 31 スネ, ヘグルンダガタン 41 Fターム(参考) 4L055 BA26 BA27 CA30 CA31 CA32 DA17 EA20 EA24 FA22

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学溶解パルプの製造用の縦型蒸解器
    (1)において、高圧且つ高温で木材チップを連続蒸煮
    するプロセスであり、蒸解器が頂部及び底部を備え、
    (a)木材チップと蒸煮液を、蒸解器の頂部に取り入れ
    るステップと、(b)蒸煮温度に維持された蒸解器に、
    少なくとも一つの蒸煮領域を設けるステップと、(c)
    蒸煮領域における平均蒸煮温度を、実質的に同じ温度レ
    ベル、すなわち135℃〜185℃の範囲内、好ましくは硬木
    に関して140℃〜155℃の間、軟木に関して150℃〜160℃
    の間に維持され、その平均蒸煮温度が、木材チップに関
    して少なくとも45分間、好ましくは少なくとも120分間
    の滞留時間を維持するステップと、(d)木材チップ前
    処理システム(40)からと、蒸煮プロセスから、前処
    理システムと蒸解器の底部との間に配置された、少なく
    とも一つの抽出装置(44;1A、1B、1C)を介し
    て出る、使用済み蒸煮液を抽出し、蒸煮液を回収(1
    stREC)のために運び、ここではその量が、使用済
    み蒸煮液の第一分量(Q1REC)を表すステップと、
    (e)蒸解器の底部からパルプを放出し、パルプが、蒸
    解器(1)からライン(20)を介して供給され、その
    ラインにおいて、パルプを蒸煮させない圧力レベルに、
    パルプが維持され、パルプ中の液体を排出する加圧排出
    装置(7)へ送るステップと、(f)濾過液を得るため
    パルプ内に存在する液体を排出するステップと、から成
    るプロセスにおいて、(g)排出が、20℃よりも上、好
    ましくは15℃よりも上の平均蒸煮温度よりも下にならな
    い高い温度を得る方法で、行われるステップと、(h)
    濾過液の第一分が、蒸煮プロセスから抽出されて、回収
    (2ndREC)へ送られ、ここではその分量が、使用
    済み蒸煮液の第二分量(Q2REC)を表し、それは使
    用済み蒸煮液の第一分量と共に、蒸解器と加圧洗浄装置
    を備えたシステムから抽出される総量を表すステップ
    と、(i)濾過液の第二分が、希釈液として蒸解器の底
    部へ運ばれて戻されるステップと、(j)使用済み蒸煮
    液の第二分量(Q2REC)に対する、使用済み蒸煮液
    の第一分量(Q1REC)の割合を、 Q1REC>0.1・(Q1REC+Q2REC) Q2REC>0.9・(Q1REC+Q2REC) Q2REC>Q1REC の様に調節するステップと、により構成されることを特
    徴とするプロセス。
  2. 【請求項2】 前記排出が、加圧ディフューザーにおい
    て実施され、パルプが、0.5メートルよりも少ない厚さ
    のベッドの形状をした加圧ディフューザーを介して案内
    され、洗浄液が一方の側からの変位の影響により、ベッ
    ドを横断するように通過して、パルプに含まれる蒸煮液
    が、ベッドの他方の側で押し出されて、洗浄液の濾過液
    (72)を作ることを特徴とする請求項1に記載のプロ
    セス。
  3. 【請求項3】 使用済み蒸煮液の第一分量(Q1RE
    C)が、少なくとも二つの抽出装置(44/1A、1
    B、1C)からの部分流として得られ、抽出装置が、木
    材チップ前処理システムと蒸解器の底部との間に配置さ
    れ、且つ蒸解器の寸法を越える距離を互いに離れること
    を特徴とする請求項1または2に記載のプロセス。
  4. 【請求項4】 加圧洗浄装置(7)からの洗浄液の濾過
    液(72)の第二分が、ラインを介して、蒸解器(1)
    の底部分へ、希釈液として供給され、蒸解器に供給され
    る希釈液の温度が、+145℃、好ましくは少なくとも145
    ℃を越えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一
    項に記載のプロセス。
  5. 【請求項5】 希釈により、蒸解器から出る繊維材料
    が、蒸煮温度に関して、最大15℃、好ましくは多くとも
    5℃の温度低下をもたらすことを特徴とする請求項4に
    記載のプロセス。
  6. 【請求項6】 洗浄装置へ送られる洗浄液は、温度が+
    100℃好ましくは、±15℃よりも下であり、洗浄装置
    (7)から収集されたパルプは、温度が+100℃よりも
    下であることを特徴とする請求項5に記載のプロセス。
  7. 【請求項7】 蒸解器の底部へ供給される希釈液の温度
    が、加熱装置(10)によって調節され、中間の貯蔵容
    積は、蒸解器(1)と洗浄装置(7)との間で、緩衝剤
    タンク(12)を介して画定され、緩衝剤タンク(1
    2)が加圧されることを特徴とする請求項4に記載のプ
    ロセス。
  8. 【請求項8】 前記加圧洗浄装置における最高圧力は、
    8バールを越え、好ましくは12バールを超える、更に好
    適には15バールを超えることを特徴とする請求項1に記
    載のプロセス。
  9. 【請求項9】 蒸解器(1)と加圧洗浄装置(7)との
    間のパルプは、少なくとも滞留時間30分間の反応器(3
    0)において処理されることを特徴とする請求項1〜8
    のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. 【請求項10】 変化した蒸煮液を得るための添加化学
    製品が、蒸解器(1)と加圧洗浄装置(7)との間のパ
    ルプに、好ましくは蒸解器の出口におけるパルプの希釈
    に関連して、加えられることを特徴とする請求項9に記
    載のプロセス。
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