JP2002154749A - 糸送りローラへの糸巻付き検出装置 - Google Patents

糸送りローラへの糸巻付き検出装置

Info

Publication number
JP2002154749A
JP2002154749A JP2000353823A JP2000353823A JP2002154749A JP 2002154749 A JP2002154749 A JP 2002154749A JP 2000353823 A JP2000353823 A JP 2000353823A JP 2000353823 A JP2000353823 A JP 2000353823A JP 2002154749 A JP2002154749 A JP 2002154749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
current value
yarn
current
increase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000353823A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Masai
哲司 正井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2000353823A priority Critical patent/JP2002154749A/ja
Publication of JP2002154749A publication Critical patent/JP2002154749A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H63/00Warning or safety devices, e.g. automatic fault detectors, stop-motions ; Quality control of the package
    • B65H63/003Warning or safety devices, e.g. automatic fault detectors, stop-motions ; Quality control of the package responsive to winding of yarns around rotating cylinders
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 瞬間的な電流測定値を糸の巻付きと誤判断す
ることなく、且つ糸の巻付き発生から設定値到達迄の時
間を短縮することのできる糸送りローラの糸巻付き検出
装置を提供すること。 【解決手段】 糸送り用のローラ1を回転駆動させるモ
ータMの電流値を所定時間毎に電流測定手段34で計測
し、前回の電流値と今回の電流値とを比較して電流値の
増減を電流値増減判定部35で判定する。該判定部35
において電流値増加と判定した時、閾値設定部36の単
調増加係数α演算部361で算出された単調増加係数α
に基づいて上記閾値を所定幅下降させ、上記電流測定値
と閾値とを比較し、上記電流値が閾値以上に達すると糸
Yのローラ1a或いは1bへの巻付きが発生したと判定
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローラへの糸の巻
付きをより早く検出すると共に、糸の巻付き以外の原因
により発生する瞬間的な電流値の上昇では糸の巻付きと
判断しない糸送りローラの糸巻付き検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】糸送りローラの糸巻付き検出装置につい
て、特開平7−118953号公報記載の発明によれ
ば、糸搬送ローラに糸が巻付いた時、電流値測定手段に
より測定した搬送ローラ駆動用のモータの電流の変化か
ら、巻付き検出手段が糸の巻付きを検出し、そこで糸巻
付き発生と判断する電流値を、モータが過負荷にならな
い値に設定しておくことで、糸の巻付き発生を早期に検
出し、更には警告を行うことが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−118953号公報に記載の発明は、図5に示すよ
うに、上記設定値をieとして考察すると、糸に含まれ
る不良部分が瞬間的に引っ掛かるか、或いは機械的な異
常等が瞬間的に生じることにより、時間t1で電流測定
値が瞬間的に上記設定値ieを超えて増大した場合であ
っても巻付きと誤判断して警告を出してしまうという可
能性が考えられる。従って、設定値ieを低い値に設定
することが困難であるといえる。
【0004】しかしながら、上記設定値ieを大きくし
すぎると、時間t2で糸の巻付きが発生してから電流測
定値が単調増加を始めて設定値ieに到達(時間t3)
する迄の時間幅が広がることとなる。従って、該時間幅
が広がる程警告が発せられる迄にローラへ巻付く糸の巻
付き量が増大するため、巻付き糸を撤去する作業に手間
がかかるという可能性がある。
【0005】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、瞬間的な電流測定値を糸の巻付きと誤判断すること
なく、且つ糸の巻付き発生から設定値到達迄の時間を短
縮することのできる糸送りローラの糸巻付き検出装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、駆動モータの回転速度をフ
ィードバック制御しつつ糸を摩擦搬送する糸送りローラ
の糸巻付き検出装置において、モータの電流値を所定時
間毎に計測する電流値計測手段と、前記電流値と予め設
定された電流閾値との比較に基いて、糸のローラへの巻
付きを判定する巻付き判定部とを設けると共に、前回の
電流値と今回の電流値とを比較して電流値の増減を判定
する電流値増減判定部と、該判定部における判定結果に
基づいて、上記閾値を変更する閾値設定部とを設けたこ
とを特徴としている。この発明では、所定時間毎に計測
された電流測定値を比較し、該比較により測定値が増加
していれば、上記閾値を下降させることができる。従っ
て、糸の巻付きによって測定値が単調増加する場合、測
定値が閾値に達する迄の時間を短縮することができる。
【0007】又、上記閾値は電流測定値の単調増加に伴
い次第に下降するため、初期値として糸の巻付きがない
正常運転中においては瞬間的に電流値が増大する際に考
えられるピーク値よりも閾値を高く設定することができ
る。
【0008】請求項2記載の発明は、上記閾値設定部
は、電流値増減判定部において電流値増加と判定した
時、上記閾値を所定幅下降させることを特徴としてい
る。この発明では、上記比較により測定値が増加してい
れば、上記閾値を下降させる。従って、糸の巻付きによ
る測定値が単調増加する場合、測定値が閾値に達する迄
の時間を短縮することができる。
【0009】請求項3記載の発明は、上記閾値設定部
は、電流値増減判定部において電流値減少と判定した
時、上記閾値を所定幅上昇させることを特徴としてい
る。この発明では、瞬間的な電流値の増大が発生した
後、電流値と共に閾値も直ちに正常値に戻すことができ
るため、再度瞬間的な電流値の増大が発生した場合に誤
検出が発生するのを防止できる。
【0010】請求項4記載の発明は、上記電流値増減判
定部は、上記電流値比較において電流値の差が所定値以
下であれば電流値の変化なしと判定するための許容値を
設定可能とすることを特徴としている。この発明では、
正常運転時における測定値の比較の際、測定値の微増を
糸の巻付きと判断して上記閾値を下降させるのを防止す
ることができる。即ち、正常時における測定値の変動に
より、閾値が上昇又は下降してしまうのを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何
ら本実施の形態に限定されるものではない。
【0012】図1は、本発明に係る実施形態の一例を示
す糸送りローラ1の駆動モータMの駆動回路2及びモー
タ回転制御部3を示す図である。図2は、図1のモータ
回転制御部3による糸送りローラ1への糸Yの巻付きを
検出する過程を示すフローチャートであり、図3は、図
2に示す単調増加係数α算出ルーチンを示すフローチャ
ートである。図4は本実施形態に係るモータMに流れる
電流測定値−時間特性である。
【0013】図1に示すように、糸送りローラ1は、モ
ータMの駆動力によって回転力が付与されている駆動ロ
ーラ1aと、該駆動ローラ1aとの摩擦によって回転力
が付与されて、回転する従動ローラ1bとから構成され
ており、糸Yは上記両ローラ1a、1b間に挟まれた状
態で、両ローラ1a、1bの回転力により糸道の下流側
へと摩擦搬送されるようになっている。尚、上記駆動ロ
ーラ1a、従動ローラ1b、モータMは図示しない糸加
工ユニットが複数併設された繊維機械(図示せず)の各
ユニットに設けられたものであり、モータMの各ユニッ
ト毎の制御により単錘駆動型となっている。モータM
は、モータ自身の負荷変動が少ない、例えば直流ブラシ
レスモータを使用するのが好ましい。
【0014】上記モータMは駆動回路2によって回転速
度制御がなされるようになっており、駆動回路2はモー
タ回転制御部3からの出力によって動作するようになっ
ている。又、上記モータMの回転速度を検出する回転検
出器4が設けられており、該検出器4は、例えばモータ
Mの回転速度に応じた周波数のパルス信号(検出信号)
を出力するものとなっている。モータMとして、ロータ
の回転角を検出する磁気センサ(ホールセンサ)を備え
た直流ブラシレスモータを使用する場合、その磁気セン
サを回転検出器4として使用することもできる。そし
て、モータ回転制御部3の回転速度検出部31は単位時
間当たりに出力されたパルス信号数を算出又は、パルス
信号の周波数(周期)を測定することにより現在の回転
速度を検出することができる。
【0015】モータ回転制御部3は、検出したモータM
の回転速度が目標速度となるように、駆動回路2に対す
る出力信号を制御する。即ち、モータ回転制御部3は、
モータMの回転速度を一定に保つように補正する所謂フ
ィードバック制御を行っている。これは、例えば、検出
速度と目標速度との偏差に基いて駆動回路2のON/O
FFデューティ比を調整することで行われる。
【0016】上記モータ回転制御部3は、糸巻付き検出
装置30を備え、該糸巻付き検出装置30は、モータ加
速回転判定部32及び糸巻付き判定部33により構成さ
れている。前記糸巻付き判定部33は更に、モータMに
流れる電流を測定する電流測定手段34、電流値増減判
定部35、閾値設定部36により構成されている。電流
測定手段34では、所定時間間隔毎(約0.1秒程度)
に電流値を測定するようになっており、電流値増減判定
部35では、電流測定値記憶部350を備え、例えばn
回目の電流値が測定された時、上記記憶部350に記憶
されたn−1回目の測定値と比較して電流値の増減を判
定し、上記n回目の測定値を記憶部350に記憶させ、
記憶値を更新させるようになっている。次にn+1回目
の測定がなされると、その測定値と記憶部350に記憶
されたn回目の測定値と比較し、上記n+1回目の測定
値を記憶部350に記憶させ、記憶値を更新させる。
又、電流値増減判定部35では、上記比較をすることに
よって電流値の増減の判定が行えるようになっており、
両者の差が微小(約数十mA程度)であれば増減なしと
判定する許容幅を設定している。
【0017】閾値設定部36は、初期閾値設定部360
及び、α演算値記憶部361aを有した単調増加係数α
演算部361を備えている。単調増加係数αとは、初期
閾値設定部360で設定された初期の閾値に対して何段
閾値を下げるかを示す数値であり、αを1とすると初期
閾値設定部360で設定された閾値から1段下降させる
ことを示している。尚、本実施形態では1段当たりの下
降幅及び上昇幅はαの値に関わらず一定としている。
【0018】又、本実施形態では上記電流値が上昇し、
ある閾値に達すると糸Yの巻付きが発生したことをオペ
レータに報知するためのアラーム(表示灯)動作部5が
設けられている。
【0019】上記電流値の変化の要因の1つとして、糸
Yの駆動ローラ1aへの巻付きによって電流測定値が上
昇変化することが挙げられるがその理由について説明す
る。
【0020】仮に何らかの理由によって、走行中の糸Y
のうち、例えば糸送りローラ1の上流側で糸Yが切断さ
れると、糸Yが引き続き上流側から送り込まれるため、
糸Yの上流側切断部が回転中の駆動ローラ1a或いは従
動ローラ1b上に落下して該ローラ1a或いは1bに巻
き付くことがある。この時糸Yの巻付き量が増加して巻
き太ってくると、該糸Yの巻太った部分が巻付きのない
他方のローラ1a或いは1bを圧接して両ローラ1a、
1bの回転力に対する抑止力が作用する。従って、モー
タMが過負荷の状態となって駆動ローラ1aの回転速度
が減少しようとする。一方、モータMの回転速度を所定
の回転速度に戻すべく、モータ回転制御部3が駆動回路
2に加速信号を出力するため、モータMに流れる電流が
増加することとなる。
【0021】他には、駆動ローラ1aの回転開始時(起
動時)、所定の回転速度に到達させるためにモータ回転
制御部3は加速信号を出力してモータを加速回転させ
る。この時でもモータを加速回転させるため電流測定値
は上昇傾向にある。モータ加速回転判定部32は、回転
速度検出部31による検出速度に基いて判定する。
【0022】次に、上記糸Yの巻付きを判定する過程を
図1、図2及び図3を用いて説明する。
【0023】先ず、モータ加速回転判定部32によりモ
ータMが加速回転しているか否かを判定し(図2のs
1)、加速中でないと判断した場合、電流測定手段34
が電流値を測定する(図2のs2)。一方、上記判定に
て、モータMが加速回転中であると判定された場合、電
流測定手段34による測定を行わず、電流値増減判定部
35による測定値比較が停止される。
【0024】次に、上記閾値を決定すべく、単調増加係
数αを演算する(図2のs3)。ここで、αを演算すべ
く、図3に示すα算出ルーチンでは、先ず前回n−1回
目の測定値と今回n回目の測定値とを比較し(図3のs
301)、両者が等しい場合、α演算値記憶部361a
に記憶された前回の単調増加係数αを変化させず、前回
のままとする(図3のs302)。
【0025】前回n−1回目の測定値と今回n回目の測
定値との差がある場合、その差と許容幅(hとする)を
比較し(図3のs303)、前記差が許容幅h(数十m
A程度の値とする)を下回っていれば、前回の単調増加
係数αを変化させず、前回のままとする。逆に、前記差
が許容幅を超えていれば、前回n−1回目の測定値と今
回n回目の測定値との大小を比較して(図3のs30
4)、前回n−1回目の測定値に比べて今回n回目の測
定値が上回った時、前回のαに1を加える(図3のs3
05)。
【0026】逆に、前回n−1回目の測定値に比べて今
回n回目の測定値が下回った時、前回のαから1を引く
(図3のs306)。
【0027】以上の演算を行ってα算出ルーチンを終了
させる(図3のs307)。
【0028】更に、図2に戻り、上記αの算出結果に基
づいて、αに1が加えられれば算出後のαの値に対応し
た下降位置迄1段閾値を下降させ、αが1引かれれば算
出後のαの値に対応した上昇位置迄1段閾値を上昇させ
るようにして閾値を設定する(図2のs4)。上記算出
したαに応じて昇降移動した閾値とn回目の測定値とを
比較して(図2のs5)測定値が閾値に達するか或いは
上回った場合、図1に示す巻付き判定部33は糸Yがロ
ーラ1a或いは1bに巻付いたと判定し、アラーム(表
示灯)作動部5を作動させて上記巻付きが発生したこと
を警告音(警告表示灯)によりオペレータに報知する
(図2のs6)。
【0029】逆に、測定値が閾値を下回っている場合で
あっても、電流値が単調増加して閾値に近づいている場
合は上記s1からs5迄の過程を繰り返すことにより最
終的に測定値が閾値に達することとなる。
【0030】ここで、図1及び図4を用いて具体的に閾
値の昇降及び糸Yのローラ1への巻付き検出について説
明する。
【0031】モータMが回転を開始してから時間T1迄
の間(モータMの起動時)は、モータMを所定の回転速
度で回転させるべく加速回転制御された状態にあり、電
流値が増加傾向にある。上記起動時は、電流値の測定及
び測定値の増減判定を行わないようになっている。加速
回転中においてモータMの電流測定及び測定値比較がな
されないのは、モータMの加速回転による単調増加を糸
Yのローラ1a、1bへの巻付き発生と誤判定するのを
防止するためである。
【0032】モータMが所定の回転速度に達して正常運
転状態(正常運転領域と称する)になると、電流値の測
定が時間幅t0毎(約0.1秒程度)になされる。1回
目の電流値測定点Aでは、前回の測定値がないため、予
め設定された正常運転時の電流値i0と比較する。図4
では、電流の微小な変動を許容するため所定の幅hが設
定されており、点Aでは電流の変化なしと判定される。
又、初期閾値はia、単調増加係数αは0に設定されて
おり、上記判定から点Aではia及びαは変化しない。
そして、点Bの時点についても点Aと点Bとの電流値の
比較において、差が幅h内であるためia及びαは変化
しない。
【0033】ところが、糸Yに含まれる不良部分が瞬間
的にローラ1a及び1bに引っ掛かかるか、機械的な異
常が瞬間的に発生するか等によって、電流値が点Cに示
す如く瞬間的に上昇した場合、前回の点Bにおける測定
値に対して今回の点Cにおける測定値が上回り、且つ多
くの偏差が幅hを超えているためαの値0に1が加えら
れて閾値が一段下降し、ibに変化する。この時、該閾
値ibが点Cにおける電流ピーク値よりも上回っている
ため、アラーム(表示灯)作動部5は作動しない。ここ
で、閾値ia及び電流値の下降幅は、上記瞬間的に上昇
した際に、電流値が閾値ibを上回らないような値に設
定することが好ましい。
【0034】次に、点Dに達した時、電流測定値は前回
の点Cにおける測定値を下回っており、且つその偏差が
幅hを超えていることから、αの値は1が引かれて再び
0となる。従って、閾値が一段上昇し、閾値ibから再
びiaに戻される。これによって、電流測定点において
上記瞬間的な電流上昇が再度発生した場合、電流値が閾
値を超えてしまうことを防止する。
【0035】時間T2において、糸Yがローラ1a或い
は1bに巻付き、電流値が単調増加を始め(糸Yの巻付
き領域と称する)、図示のような特性をとったとする。
この特性において、正常運転時の点EとT2以降の点F
とを比較した場合、F点の電流値が前回の点Eの電流値
を上回っており、且つその偏差が幅hを超えているた
め、αが1増加し、閾値がibに下降する。
【0036】次の測定点Gについても同様に前回点Fで
の電流値に比べて増加し、且つその偏差が幅hを超えて
いることからαの値は更に1が加えられて2となり、α
の値2に対応して閾値はibより低いicに移動する。
そして、点Hに達すると電流測定値が閾値icに達して
いることにより、アラーム(表示灯)作動部5が作動す
る。
【0037】仮に、閾値が初期設定値iaのまま変化せ
ず、測定値が点H以降図示のような特性を示した場合は
点Iにて閾値iaに達している。従って、閾値を初期設
定値iaのまま変化させない場合に比べて、本実施形態
に示すように閾値が下降する場合には、図示のように本
実施形態では点Hにて閾値に達し、時間taだけアラー
ム(表示灯)作動部5の作動が早まっているといえる。
【0038】尚、本実施形態では、図2のs2において
電流測定を所定時間間隔毎に行い、前回の測定値と今回
の測定値とを比較しているが、それに代わって例えば、
始めの所定回数測定した測定値の平均値と、次に所定回
数測定した測定値の平均値とを比較して測定平均値の増
減を判定するようにしてもよい。
【0039】他に、図3の単調増加係数α算定ルーチン
において、α=1の時閾値を1段下降させて閾値をib
とし、αが2の時閾値を2段下降させて閾値をidにす
るようにして、αの値の変化に対して閾値下降段数を変
化させれば、より早く電流測定値の単調増加を判定する
ことができる。即ち、偏差量に応じて上昇幅又h下降幅
を変化させるようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるので、
以下のような効果を奏する。
【0041】請求項1記載の発明によれば、駆動モータ
の回転速度をフィードバック制御しつつ糸を摩擦搬送す
る糸送りローラの糸巻付き検出装置において、モータの
電流値を所定時間毎に計測する電流値計測手段と、前記
電流値と予め設定された電流閾値との比較に基いて、糸
のローラへの巻付きを判定する巻付き判定部とを設ける
と共に、前回の電流値と今回の電流値とを比較して電流
値の増減を判定する電流値増減判定部と、該判定部にお
ける判定結果に基づいて、上記閾値を変更する閾値設定
部とを設けたことにより、測定値が閾値に達する迄の時
間を短縮することができる。従って、糸のローラへの巻
付き量を少なく抑えることができるため、巻付き糸の撤
去作業に要する時間を短縮することができる。
【0042】又、糸の巻付きがない正常運転中において
は瞬間的に電流値が増大する際に考えられるピーク値よ
りも閾値を高く設定すれば、糸の巻付きが発生したと誤
判定するのを防止することができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、上記閾値設
定部は、電流値増減判定部において電流値増加と判定し
た時、上記閾値を所定幅下降させることにより、上記比
較により測定値が増加していれば、上記閾値を下降させ
ることができ、糸の巻付きによる測定値が単調増加する
場合、測定値が閾値に達する迄の時間を短縮することが
できる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、上記閾値設
定部は、電流値増減判定部の上記電流値比較において電
流値減少と判定した時、上記閾値を所定幅上昇させるこ
とにより、瞬間的な電流値の増大が発生した後、電流値
と共に閾値も直ちに正常値に戻すことができるため、再
度瞬間的な電流値の増大が発生した場合に誤検出が発生
するのを防止することができる。
【0045】請求項4記載の発明によれば、上記電流値
増減判定部は、上記電流値比較において電流値の差が所
定値以下であれば電流値の変化なしと判定するための設
定値を設定可能とすることにより、正常時における測定
値の変動により、閾値が上昇又は下降してしまうのを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の一例を示す糸送りロー
ラの駆動モータの駆動回路及びモータ回転制御部を示す
図である。
【図2】図1のモータ回転制御部による糸送りローラへ
の糸の巻付きを検出する過程を示すフローチャートであ
る。
【図3】図2に示す単調増加係数算出ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図4】本実施形態に係るモータの電流測定値−時間特
性である。
【図5】従来の実施形態に係るモータの電流測定値−時
間特性である。
【符号の説明】
1 糸送りローラ 30 糸巻付き判定装置 31 回転速度検出部 33 糸巻付き判定部 34 電流測定手段 35 電流値増減判定部 36 閾値設定部 ia、ib、ic、id、ie 閾値 M モータ Y 糸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動モータの回転速度をフィードバック制
    御しつつ糸を摩擦搬送する糸送りローラの糸巻付き検出
    装置において、モータの電流値を所定時間毎に計測する
    電流値計測手段と、前記電流値と予め設定された電流閾
    値との比較に基いて、糸のローラへの巻付きを判定する
    巻付き判定部とを設けると共に、前回の電流値と今回の
    電流値とを比較して電流値の増減を判定する電流値増減
    判定部と、該判定部における判定結果に基づいて、上記
    閾値を変更する閾値設定部とを設けたことを特徴とする
    糸送りローラの糸巻付き検出装置。
  2. 【請求項2】上記閾値設定部は、電流値増減判定部にお
    いて電流値増加と判定した時、上記閾値を所定幅下降さ
    せる請求項1記載の糸送りローラの糸巻付き検出装置。
  3. 【請求項3】上記閾値設定部は、電流値増減判定部にお
    いて電流値減少と判定した時、上記閾値を所定幅上昇さ
    せる請求項2記載の糸送りローラの糸巻付き検出装置。
  4. 【請求項4】上記電流値増減判定部は、上記電流値比較
    において電流値の差が所定値以下であれば電流値の変化
    なしと判定するための許容値を設定可能とする請求項1
    乃至3のうちいずれか一項記載の糸送りローラの糸巻付
    き検出装置。
JP2000353823A 2000-11-21 2000-11-21 糸送りローラへの糸巻付き検出装置 Pending JP2002154749A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000353823A JP2002154749A (ja) 2000-11-21 2000-11-21 糸送りローラへの糸巻付き検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000353823A JP2002154749A (ja) 2000-11-21 2000-11-21 糸送りローラへの糸巻付き検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002154749A true JP2002154749A (ja) 2002-05-28

Family

ID=18826522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000353823A Pending JP2002154749A (ja) 2000-11-21 2000-11-21 糸送りローラへの糸巻付き検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002154749A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015028309A1 (de) * 2013-08-31 2015-03-05 Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg Verfahren zum erkennen eines fadenwickels und vorrichtung zum führen eines fadens
CN104627730A (zh) * 2013-11-09 2015-05-20 欧瑞康纺织有限及两合公司 用于引导纱线的递送装置
JP2016535713A (ja) * 2013-10-26 2016-11-17 エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトOerlikon Textile GmbH & Co. KG ゴデット、及び、ゴデットを制御する方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015028309A1 (de) * 2013-08-31 2015-03-05 Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg Verfahren zum erkennen eines fadenwickels und vorrichtung zum führen eines fadens
CN105517930A (zh) * 2013-08-31 2016-04-20 欧瑞康纺织有限及两合公司 用于检测线卷绕的方法和用于引导线的装置
JP2016533992A (ja) * 2013-08-31 2016-11-04 エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトOerlikon Textile GmbH & Co. KG 糸巻付きを識別する方法、及び、糸案内のための装置
CN105517930B (zh) * 2013-08-31 2019-01-01 欧瑞康纺织有限及两合公司 用于检测线卷绕的方法和用于引导线的装置
JP2016535713A (ja) * 2013-10-26 2016-11-17 エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトOerlikon Textile GmbH & Co. KG ゴデット、及び、ゴデットを制御する方法
CN104627730A (zh) * 2013-11-09 2015-05-20 欧瑞康纺织有限及两合公司 用于引导纱线的递送装置
CN104627730B (zh) * 2013-11-09 2019-01-04 欧瑞康纺织有限及两合公司 用于引导纱线的递送装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070052383A1 (en) Machine having movable unit to be controllably driven by servo motor
US20060191347A1 (en) Pressure abnormality detecting device for injection molding machine
TWI512157B (zh) 探測從設有固定轉筒的紗線饋送器停止展開紗線的方法
US4805846A (en) Automatic winder
US5796221A (en) Overload detector for servo driven machines
EP1911712B1 (en) Elevator speed governor, speed governing method and program
JP6187978B2 (ja) エレベーターの制御装置
JP2007210752A (ja) 線材の巻取方法
JPH06342820A (ja) ワイヤボンダにおけるワイヤ残量検出方法及び装置
JP2002154749A (ja) 糸送りローラへの糸巻付き検出装置
US4458849A (en) Safety device for a winding apparatus
JP2008001451A (ja) 線材巻取装置
US5019924A (en) Tape reel rotation detecting apparatus
JP4137854B2 (ja) 電動機の制御装置
JP5845853B2 (ja) 金属ストリップの破断検知システムおよび破断検知方法
JPS61147791A (ja) 自動位置決め装置の異常監視装置
JP2774759B2 (ja) ストランドルーパ張力制御装置
JP2000007268A (ja) 乗客コンベアの制動距離診断装置
JP4787404B2 (ja) 綾巻きボビンの直径を算出する方法
JPH0952669A (ja) エレベータ位置検出装置
JP4757381B2 (ja) 乗客コンベアの手摺走行診断装置及び手摺走行診断方法
JPH1059645A (ja) エレベータ異常検出装置
JP2561852B2 (ja) 測長用カウンタ装置
KR102217919B1 (ko) 홀센서의 잡음에 강건한 bldc 모터의 속도 제어 방법
JP2004188441A (ja) 鋼帯コイル処理ラインにおける異常検出システム