JP2002154554A - ガゼット袋およびその用途 - Google Patents

ガゼット袋およびその用途

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JP2002154554A
JP2002154554A JP2000351554A JP2000351554A JP2002154554A JP 2002154554 A JP2002154554 A JP 2002154554A JP 2000351554 A JP2000351554 A JP 2000351554A JP 2000351554 A JP2000351554 A JP 2000351554A JP 2002154554 A JP2002154554 A JP 2002154554A
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JP
Japan
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gusset
bag
synthetic resin
thermoplastic synthetic
gusset bag
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JP2000351554A
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English (en)
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Etsuo Yoshida
悦男 吉田
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Okura Industrial Co Ltd
Original Assignee
Okura Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】袋底部の底シール部においてピンホールを生じ
たり破袋をおこすことがなく、また製造コストが引き上
げられることがないガゼット袋を提供すること。またそ
の用途を提供すること。 【解決手段】熱可塑性合成樹脂フィルムからなるチュー
ブの両側縁をまち状に折り込んでガゼット部とし、これ
をチューブの長手方向と直交する方向の底シール線で熱
融着して底シール部を形成することによって得られる袋
であって、底シール線上において4葉の熱可塑性合成樹
脂フィルムが重なり合って熱溶着された部分と、2葉の
熱可塑性合成樹脂フィルムが重なり合って熱溶着された
部分の境界点上にスポット的にヒートシールがなされて
いることを特徴とするガゼット袋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ガゼット袋に関す
るものであり、より詳しくは、ピンホールを生じたり破
袋をおこすことがないガゼット袋ならびにその用途に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱可塑性合成樹脂フィルムか
らなるチューブ両側をまち状に折り込んでガゼット部と
し、これをチューブの長手方向と直交する方向の底シー
ル線で熱融着して得られる袋、所謂ガゼット袋が知られ
ている。この袋は簡便な装置で安価に製造できることか
ら、スーパーマーケットの商品包装用の袋等として大量
に使用されている。このガゼット袋の問題点として、底
シール線部におけるシール強度が挙げられる。ガゼット
袋の底シール線は袋の両側縁部から袋内部に向かって4
葉の熱可塑性合成樹脂フィルムが溶着されており、袋の
中央部においては2葉の熱可塑性合成樹脂フィルムが溶
着された構造となっている。この4葉の熱可塑性合成樹
脂フィルムが溶着されている部分と、2葉の熱可塑性合
成樹脂フィルムが溶着されている部分との境界点(以
下、境界点と称する)に応力が集中しやすく、内容物を
充填した際にこの部分でピンホールを生じたり破袋しや
すい。これを避けるためチューブそのものの厚みを増す
ということが考えられるが、コストアップという問題を
生じる。
【0003】一方、ガゼット袋を使用した滅菌袋が知ら
れている。例えば、食用きのこ類を工業的に生産する方
法として菌床用袋が用いられている。おが粉、米糠、水
などを混ぜ合わせた培地を、プラスチック製のガゼット
袋に詰め、高温室、高温釜等といった高温条件下で滅菌
し、冷却した後きのこの種菌を植菌して培養し、きのこ
を発生させるということが行われている。滅菌は100
度を超える雰囲気下で行われるため、連続使用温度の高
いポリプロピレン樹脂等が用いられるが、これらの樹脂
は通常ヒートシール適性が劣っているものが多く、培地
を充填する際、とりわけ境界点の部分にピンホールが生
じたり破袋しやすいといった問題があった。このうちピ
ンホールは目視では発見しづらく、滅菌後ピンホールか
ら侵入した雑菌が繁殖して初めて気づくのがほとんどで
あった。そして雑菌が繁殖した菌床はもはや商品として
の価値はなかった。高温滅菌用ガゼット袋を、菌床用袋
を例に取り説明したが、高温滅菌という性質上、ガゼッ
ト袋の密封性に関する信頼性はどの用途においても必須
なものであり、ピンホールを生じたり破袋をおこすこと
がない高温滅菌用ガゼット袋が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような状
況に鑑みなされたもので、袋底部の境界点においてピン
ホールを生じたり破袋をおこすことがなく、また製造コ
ストが引き上げられることがないガゼット袋を提供する
ことを目的とする。またその用途を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
行った。この結果、ガゼット袋において、境界点上にス
ポット的にヒートシールを行うことにより上記課題が解
決されたガゼット袋が得られることを見いだし本発明に
至った。すなわち本発明は、熱可塑性合成樹脂からなる
チューブの両側縁をまち状に折り込んでガゼット部と
し、これをチューブの長手方向と直交する方向の底シー
ル線で熱融着して底シール部を形成することによって得
られる袋であって、底シール線上において4葉の熱可塑
性合成樹脂フィルムが重なり合って熱溶着された部分
と、2葉の熱可塑性合成樹脂フィルムが重なり合って熱
溶着された部分の境界点上にスポット的にヒートシール
がなされていることを特徴とするガゼット袋を提供する
ものである。
【0006】更に、熱可塑性合成樹脂フィルムからなる
チューブの両側縁においてまち状に折り込まれた部分の
巾をL(cm)、スポット的になされるヒートシールの
面積をS(cm2)としたとき、S/L2が0.001〜
0.05であることを特徴とする上記のガゼット袋を提
供するものである。
【0007】更に、熱可塑性合成樹脂フィルムが、JI
S K 7206 (A 50法)で測定したビカット
軟化温度が110℃以上の熱可塑性合成樹脂からなるも
のであることを特徴とする前記いずれかのガゼット袋を
提供するものである。
【0008】更にまた、上記のガゼット袋を高温滅菌用
の包装材料として使用する用途を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明をより詳細に説明す
る。本発明のガゼット袋は熱可塑性合成樹脂からなるも
のである。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合
体、エチレン−(メタ)アクリル酸アルキルエステル共
重合体、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステル系
樹脂等が挙げられる。中でもヒートシール性が良好で安
価であるという理由から、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合
体、エチレン−(メタ)アクリル酸アルキルエステル共
重合体等のポリオレフィン系樹脂が好適である。さらに
本発明のガゼット袋を茸菌床栽培袋等の滅菌用の包装材
料として用いる用途においては、熱可塑性合成樹脂のJ
IS K 7206 (A 50法)で測定したビカッ
ト軟化温度が110℃以上であることが好ましく、安価
であるという理由によりポリプロピレン系樹脂がより好
適である。
【0010】これらの熱可塑性合成樹脂フィルムを用い
たチューブの製造手段は、特に限定されず、例えばイン
フレーション押出成形法によって直接チューブを製造し
てもよいし、まずTダイ押出成形法等によりフラットな
フィルムを製膜し、得られたフィルムを背貼りシールな
どによってチューブ状にするようにしてもよい。本発明
のガゼット袋を製造するには、上記したようなチューブ
状の熱可塑性合成樹脂フィルムを、ガゼット装置を通過
させることによって両端をまち状に折り込んでガゼット
部とし、これをチューブの長手方向と直交する方向の底
シール線で熱融着して底シールする。そして、底シール
と同時に、またはその前後において、境界点上にスポッ
ト的にヒートシール(以下、スポットシールと称する)
する。なお、スポットシールは境界点における底シール
線の巾をガゼット袋の開口部側に、更に好ましくはガゼ
ット袋の開口部側と反対方向側にも、突出するようにし
てなされることが好ましい。
【0011】さらに熱可塑性合成樹脂フィルムからなる
チューブの両側縁においてまち状に折り込まれた部分の
巾をL(cm)、スポットシールの面積をS(cm2
としたとき、S/L2が0.001〜0.05であるこ
とが好ましく、さらにはS/L2が0.01〜0.03
であること好ましい。なお、チューブの両側縁において
まち状に折り込まれて形成されるガゼット部の長さL
(cm)は両側縁において異なっていてよいことは勿論
であり、この両側縁において折り込まれたガゼット部の
長さによりスポットシールの面積を決定すればよい。
【0012】従来のガゼット袋では、境界点に応力が集
中し、境界点においてピンホールを生じたり破袋をおこ
す恐れがあったが、上述したごとく境界点上にスポット
シールを行うことにより、境界点にかかる応力が分散さ
れ、この問題が解消するという効果が得られる。
【0013】以下、図面を用いて説明する。図1は、本
発明のガゼット袋1の一形態を示す模式図である。同図
においてガゼット袋1は、熱可塑性合成樹脂フィルムか
らなるチューブの両側縁をまち状に折り込んでガゼット
部2とし、これをチューブの長手方向と直交する方向の
底シール線3で熱融着して底シール部を形成することに
よって形作られている。また底シール線上において4葉
の熱可塑性合成樹脂フィルムが重なり合って熱溶着され
た部分と、2葉の熱可塑性合成樹脂フィルムが重なり合
って熱溶着された部分の境界点上にスポットシール4が
なされている。スポットシール4の形状は、図1では丸
型のものを示しているが、特に限定されるものではな
く、楕円、正方形、長方形、各種多角形、菱形等、適宜
決定されるものである。また本図においては、スポット
シールは境界点における底シール線の巾をガゼット袋の
開口部側に突出するようにして設けられていることがわ
かる。
【0014】次いで図2は本発明のガゼット袋を滅菌の
ための包装材料として使用する場合の形態の一例を示す
ための模式図である。本ガゼット袋1の底シール部とス
ポットシール部の構造は図1で述べたのと同じである
が、該ガゼット袋はJIS K7206 (A 50
法)で測定したビカット軟化温度が110℃以上の熱可
塑性合成樹脂、例えばビカット軟化点が120〜160
℃のポリプロピレンからなっており、滅菌処理時におけ
る温度に耐えられるようになっている。さらに該ガゼッ
ト袋1の本体には、滅菌時ガゼット袋内部で膨張するガ
スを排出するためのガス排出孔5が設けられている、同
ガス排出孔5はガスのみ透過して、液体、固体を透過さ
せない素材により形成されている。例えばこの素材とし
ては吸水性のない毛羽立ち加工されたポリプロピレン製
の不織布等が挙げられる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、境
界点においてピンホールを生じたり破袋をおこすことが
ないガゼット袋が提供される。そしてまた該ガゼット袋
を高温滅菌用の包装材料として使用する用途が提供され
る。本発明のガゼット袋は境界点上にスポットシールが
設けられていることにより、境界点における破袋、ある
いはピンホールが発生しにくく、また製造コストが引き
上げられることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガゼット袋の模式図である。
【図2】本発明のガゼット袋の模式図である。
【符号の説明】
1.ガゼット袋 2.ガゼット部 3.底シール線 4.スポットシール 5.ガス排出孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂フィルムからなるチュ
    ーブの両側縁をまち状に折り込んでガゼット部とし、こ
    れをチューブの長手方向と直交する方向の底シール線で
    熱融着して底シール部を形成することによって得られる
    袋であって、底シール線上において4葉の熱可塑性合成
    樹脂フィルムが重なり合って熱溶着された部分と、2葉
    の熱可塑性合成樹脂フィルムが重なり合って熱溶着され
    た部分の境界点上にスポット的にヒートシールがなされ
    ていることを特徴とするガゼット袋。
  2. 【請求項2】 熱可塑性合成樹脂フィルムからなるチュ
    ーブの両側縁においてまち状に折り込まれた部分の巾を
    L(cm)、スポット的になされるヒートシールの面積
    をS(cm2)としたとき、S/L2が0.001〜0.
    05であることを特徴とする請求項1に記載のガゼット
    袋。
  3. 【請求項3】 熱可塑性合成樹脂フィルムが、JIS
    K 7206 (A50法)で測定したビカット軟化温
    度が110℃以上の熱可塑性合成樹脂からなるものであ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のガゼット
    袋。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のガゼット袋を滅菌のた
    めの包装材料として使用する用途。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015195963A (ja) * 2014-04-01 2015-11-09 小川産業株式会社 滅菌袋
JP2017514763A (ja) * 2014-05-05 2017-06-08 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 可撓性容器
JP2017514764A (ja) * 2014-05-05 2017-06-08 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 可撓性容器及びそれを製作するためのプロセス

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