JP2002152215A - 無線通信ネットワークおよび無線通信装置 - Google Patents

無線通信ネットワークおよび無線通信装置

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JP2002152215A
JP2002152215A JP2000339601A JP2000339601A JP2002152215A JP 2002152215 A JP2002152215 A JP 2002152215A JP 2000339601 A JP2000339601 A JP 2000339601A JP 2000339601 A JP2000339601 A JP 2000339601A JP 2002152215 A JP2002152215 A JP 2002152215A
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physical layer
wireless
layer circuit
communication network
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JP2000339601A
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Junichi Matsuda
淳一 松田
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NEC Corp
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    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/155Ground-based stations
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • H04B7/2603Arrangements for wireless physical layer control
    • H04B7/2606Arrangements for base station coverage control, e.g. by using relays in tunnels

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  • Radio Relay Systems (AREA)
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  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の部屋に構築された有線通信ネットワー
ク間を接続して家庭内ネットワークを構成する場合に、
部屋間の新規配線を行うことなく、容易に家庭内ネット
ワークを構築することができる無線通信ネットワークを
実現する。 【解決手段】 無線通信ネットワーク181は、無線回
線110を確立して通信を行う無線リピータ15、16
を備え、無線リピータ15、16が、各々の電波放射面
が互いに異なる面に密着するようにして設置された壁1
9を電波の伝送媒体として無線回線110を確立する。
この無線通信ネットワーク181が有線通信ネットワー
ク13、14間を接続することで、家庭内ネットワーク
が構築される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内の通信ネット
ワークに用いて好適な無線通信ネットワークおよび無線
通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、端末機器の高性能化と、端末機器
の扱うデータの高速・大容量化に伴い、伝送速度が高速
なネットワークに対する需要が高まりつつある。伝送速
度が高速なネットワークの一例としては、パーソナル・
コンピュータやプリンタ、ハードディスク等の周辺機器
や、ビデオカメラなどの映像機器やオーディオ機器等を
接続することが可能なIEEE1394規格に基づく高
速シリアルバス(以下、1394バスと称する)を用い
たネットワークが知られている。
【0003】1394バスの伝送速度は100、20
0、400Mbpsと非常に高速である。また、139
4バスは、ビデオデータに代表されるようなリアルタイ
ムデータの伝送を行うことができる。さらに、プラグ・
アンド・プレイ、ホット・プラグインに対応しており、
IEEE1394規格に基づく端末機器(以下、139
4端末機器と称する)を新たに接続したり、1394バ
スから抜いたりしたときにも、バスの再構成が自動的に
行われるので、使用者は1394端末機器の設定等を一
切する必要がない。なお、1394端末機器間を接続す
るケーブルの長さは最大4.5mである。
【0004】上記のような特徴を有している1394バ
スは家庭内ネットワークのインフラとして期待されてい
るが、その1394バスを使用して家庭内ネットワーク
を構築するためには、異なる部屋に設置された1394
バス間を接続する必要がある。しかし、現状では4.5
m以上離れた1394端末機器間を接続するためには、
複数の中継器が必要になってしまう。この問題に関して
は、IEEEのp1394b委員会で規格化作業が行わ
れているp1394b草案規格の中で、ケーブル長を延
長する規格が定められており、ケーブル長は最大で10
0mにまで延長される。この場合の伝送媒体としては、
UTP(Unsielded Twisted Pai
r)、POF(Plastic Optical Fib
er)、GOF(Glass Optical Fibe
r)が用いられる。
【0005】p1394b草案規格に基づくUTP、P
OF、GOFを利用して、壁や天井などにケーブルを配
線するための敷設工事を行えば、異なる部屋に設置され
た1394バス間を容易に接続することができる。しか
し、ケーブルの敷設工事を行うこと自体が、既設住宅に
家庭内ネットワークを導入していく上での大きな障壁に
なる。異なる部屋に設置された1394バスを敷設工事
無しに接続する方法としては、部屋間を接続しているケ
ーブルの代わりに無線を利用する方法が考えられる。た
だし、この場合には、無線の伝送速度が1394バスの
伝送速度と同様に100Mbps以上であることが要求
される。
【0006】このように高速なデータ伝送が可能な準ミ
リ波帯/ミリ波帯無線を利用して異なる部屋の1394
バスを接続した例としては、日経エレクトロニクス20
00年5月8日号のp.137〜142に記載されてい
るような60GHz帯無線を用いたものが知られてい
る。
【0007】図19は、従来の無線通信ネットワークの
構成例を示す図であって、60GHz帯無線を使用する
無線リピータを用いた部屋間接続方法の概念図である。
この図19に示す従来の無線通信ネットワークでは、壁
206に隔てられた異なる部屋に設置された無線リピー
タ201a、bが、壁206を挟んで互いに対向するよ
うに各々設置され、一対一での通信を行う。
【0008】無線リピータ201a、bは、物理層LS
I202と、無線トランシーバ203と、アンテナ20
4とから構成されている(無線リピータ201bのブロ
ック構成は図示せず)。無線リピータ201a、bの各
物理層LSI202は、IEEE1394規格に定めら
れた給電線付ツイストペア線205a、bから入力され
た電気信号を変換して、それぞれの無線トランシーバ2
03に出力すると共に、各無線トランシーバ203から
入力された電気信号を変換して給電線付ツイストペア線
205a、bに出力する。また、無線トランシーバ20
3は入力された電気信号を無線信号に変換して各アンテ
ナ204から空間に送信すると共に、アンテナ204が
空間から受信した無線信号を電気信号に変換して物理層
LSI202に出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の無線通信ネットワークでは、高速な有線通信ネットワ
ーク間を接続して家庭内ネットワークを構成する場合
に、その接続に無線通信装置を用いて容易に家庭内ネッ
トワークを構築できないという問題がある。この理由
は、一方の無線通信装置を設置する際、間仕切り(壁や
天井・床など)があるために通信相手である他方の無線
通信装置の位置を目視できず、間仕切りを挟んで二つの
無線通信装置が対向するように正確に設置位置をあわせ
ることが困難なためである。また、高速な無線通信ネッ
トワークを実現するために準ミリ波帯やミリ波帯を使用
した場合には、人体などにより無線伝送路が遮断されて
しまうと、通信が途絶してしまうという理由もある。
【0010】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたもので、その目的は、複数の部屋に構築された有線
通信ネットワーク間を接続して家庭内ネットワークを構
成する場合に、部屋間の新規配線を行うことなく、容易
に家庭内ネットワークを構築することができる無線通信
ネットワークを提供することにある。また、この無線通
信ネットワークを実現することができる無線通信装置を
提供することも目的とする。
【0011】また、本発明は、人体などにより、無線伝
送路が遮断されることがない安定した無線通信ネットワ
ークを提供することも目的とする。また、この無線通信
ネットワークを実現することができる無線通信装置を提
供することも目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の無線通信ネットワークの発明
は、無線回線を確立して通信を行う第1及び第2の無線
通信装置を備え、前記第1及び第2の無線通信装置が、
各々の電波放射面が互いに異なる面に密着するようにし
て設置された間仕切りを電波の伝送媒体として前記無線
回線を確立することを特徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記無線通信装置は、放射角あるいは
視野角が0度及び±45度の時にアンテナ利得が所定値
以上である送信アンテナと受信アンテナを備えることを
特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明において、前記無線通信装置は、
搬送波周波数が10GHz以上である無線信号を前記無
線回線を介して伝送することを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記無線通信装置は、搬送波周波数が
55GHzから65GHzの範囲内である無線信号を前
記無線回線を介して伝送することを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれかの項に記載の発明において、前記無線
通信装置は、有線通信ネットワークとの間でデータ伝送
を行う第1の物理層回路と、前記無線回線を介してデー
タ伝送を行う第2の物理層回路とを備え、前記第1の物
理層回路が前記第2の物理層回路との間でデータ伝送を
行うことによって、リピータ機能を実現すること特徴と
する。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれかの項に記載の発明において、前記無線
通信装置は、有線通信ネットワークとの間でデータ伝送
を行う第3の物理層回路と、前記無線回線を介してデー
タ伝送を行う第4の物理層回路と、前記第3の物理層回
路から入力されたデータをデータフレーム毎に処理し
て、前記第4の物理層回路に出力し、また、前記第4の
物理層回路から入力されたデータをデータフレーム毎に
処理して、前記第3の物理層回路に出力するデータリン
ク層回路とを備え、前記データリンク層回路が前記第3
または第4の物理層回路に対して出力すべきデータのみ
を出力することによって、ブリッジ機能を実現すること
特徴とする。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれかの項に記載の発明において、前記第1
または第2の無線通信装置のいずれか一方の無線通信装
置が、有線通信ネットワークとの間でデータ伝送を行う
第1の物理層回路と、前記無線回線を介してデータ伝送
を行う第2の物理層回路とを備え、前記第1の物理層回
路が前記第2の物理層回路との間でデータ伝送を行うこ
とによって、リピータ機能を実現し、他方の無線通信装
置が、有線通信ネットワークとの間でデータ伝送を行う
第3の物理層回路と、前記無線回線を介してデータ伝送
を行う第4の物理層回路と、前記第3の物理層回路から
入力されたデータをデータフレーム毎に処理して、前記
第4の物理層回路に出力し、また、前記第4の物理層回
路から入力されたデータをデータフレーム毎に処理し
て、前記第3の物理層回路に出力するデータリンク層回
路とを備え、前記データリンク層回路が前記第3または
第4の物理層回路に対して出力すべきデータのみを出力
することによって、ブリッジ機能を実現すること特徴と
する。
【0019】請求項8に記載の発明は、請求項5乃至請
求項7のいずれかの項に記載の発明において、前記有線
通信ネットワークが、IEEE1394規格に準拠した
ネットワークであることを特徴とする。
【0020】請求項9に記載の無線通信装置の発明は、
請求項1乃至請求項8のいずれかの項に記載の無線通信
ネットワークで使用され、無線回線から受信した信号の
強度を表示する信号強度表示手段を備えることを特徴と
する。
【0021】請求項10に記載の無線通信装置の発明
は、請求項1乃至請求項8のいずれかの項に記載の無線
通信ネットワークで使用され、受信アンテナを介して受
信した無線信号の強度が最大になるように、前記受信ア
ンテナの指向性を制御する第1の指向性制御手段を備え
ることを特徴とする。
【0022】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の発明において、前記受信アンテナのアンテナ利得
が最大になる指向方向と自装置が設置された間仕切りの
面とがなす鋭角の角度を表示する角度表示手段を備える
ことを特徴とする。
【0023】請求項12に記載の発明は、請求項10に
記載の発明において、前記受信アンテナのアンテナ利得
が最大になる指向方向と自装置が設置された間仕切りの
面とがなす鋭角の角度が90度に近づく向きを表示する
調整方向表示手段を備えることを特徴とする。
【0024】請求項13に記載の発明は、請求項10乃
至請求項12のいずれかの項に記載の発明において、前
記受信アンテナの指向性と一致させるように、送信アン
テナの指向性を制御する第2の指向性制御手段を備える
ことを特徴とする。
【0025】請求項14に記載の無線通信装置の発明
は、有線通信ネットワークとの間でデータ伝送を行う第
1の物理層回路と、無線回線を介してデータ伝送を行う
第2の物理層回路とを備え、前記第1の物理層回路が前
記第2の物理層回路との間でデータ伝送を行うことによ
って、リピータ機能を実現すること特徴とする。
【0026】請求項15に記載の無線通信装置の発明
は、有線通信ネットワークとの間でデータ伝送を行う第
3の物理層回路と、無線回線を介してデータ伝送を行う
第4の物理層回路と、前記第3の物理層回路から入力さ
れたデータをデータフレーム毎に処理して、前記第4の
物理層回路に出力し、また、前記第4の物理層回路から
入力されたデータをデータフレーム毎に処理して、前記
第3の物理層回路に出力するデータリンク層回路とを備
え、前記データリンク層回路が前記第3または第4の物
理層回路に対して出力すべきデータのみを出力すること
によって、ブリッジ機能を実現すること特徴とする。
【0027】請求項16に記載の発明は、請求項14ま
たは請求項15に記載の発明において、放射角あるいは
視野角が0度及び±45度の時にアンテナ利得が所定値
以上である送信アンテナと受信アンテナを備えることを
特徴とする。
【0028】請求項17に記載の発明は、請求項14乃
至請求項16のいずれかの項に記載の発明において、前
記無線通信装置は、自装置から送信している電波と同じ
周波数の信号を受信しないことを特徴とする。
【0029】請求項18に記載の発明は、請求項14乃
至請求項17のいずれかの項に記載の発明において、前
記無線通信装置は、電波放射面を間仕切りに密着して固
定することが可能な構造であることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の各
実施形態について順次説明してゆく。 〔第1の実施形態〕図1は、本発明の第1の実施形態に
よる無線通信ネットワーク181を備えた家庭内ネット
ワークの構成例を示すブロック図である。この図1にお
いて、符号13、14は、1394端末機器11a〜
c、12a〜cをIEEE1394規格に準拠した給電
線付ツイストペア線17a〜c、18a〜cで接続して
構成した有線通信ネットワークである。これら有線通信
ネットワーク13、14は、それぞれ壁19に隔てられ
た部屋111、112に各々構築されている。
【0031】符号15、16は、それぞれ給電線付ツイ
ストペア線17c、18cによって有線通信ネットワー
ク13、14に接続された無線リピータ(無線通信装
置)である。無線リピータ15は、電波を放射する面
(電波放射面;内部の四角形で示す側の面)を壁19の
部屋111に面した面に密着させて、固定的に設置され
ており、また、無線リピータ16は、電波を放射する面
(電波放射面;内部の四角形で示す側の面)を壁19の
部屋112に面した面に密着させて、固定的に設置され
ている。これら無線リピータ15、16は、壁19を電
波の伝送媒体として無線回線110を確立し、この無線
回線110を介して一対一で通信を行う。
【0032】本発明の第1の実施形態による無線通信ネ
ットワーク181は、無線リピータ15、16及び壁1
9から構成されたものであり、有線通信ネットワーク1
3および14間を接続するネットワークとして機能す
る。したがって、二つの有線通信ネットワーク13と1
4とは、無線通信ネットワーク181を介して接続され
るので、1394端末機器11a〜cと1394端末機
器12a〜cと無線回線110とは同一のバスに接続さ
れていることになる。これにより図1に示す家庭内ネッ
トワークが構築される。
【0033】図2は、図1に示す無線リピータ15およ
び16の構成を示すブロック図である。この図2におい
て、無線リピータ15(、16)は、1394b物理層
回路20、電源回路21、トランシーバ回路28、送信
アンテナ24、受信アンテナ25、周波数フィルタ2
6、及び電気コネクタ27から構成される。電気コネク
タ27には、給電線付ツイストペア線17c(、18
c)が接続される。この無線リピータ15(、16)
は、取り付け金具あるいは接着手段などにより、電波放
射面を間仕切り(壁や床、天井など)に密着して固定す
ることが可能な構造となっている。
【0034】なお、無線リピータ15および16は、送
信アンテナ24および受信アンテナ25が、図1に示す
ように、壁19側になるよう各々設置される。なお、1
394b物理層回路20が第1の物理層回路に対応し、
トランシーバ回路28が第2の物理層回路に対応する。
【0035】1394b物理層回路20は、送受信ポー
ト29を備えており、給電線付ツイストペア線17
c(、18c)からの二系列のパラレル信号を受信し、
この受信した全ての信号をシリアル信号に変換し、送受
信ポート29を介してトランシーバ回路28に出力す
る。また、送受信ポート29を介してトランシーバ回路
28から入力された全てのシリアル信号を二系列のパラ
レル信号に変換して給電線付ツイストペア線17c(、
18c)に送信する。これにより、リピータ機能が実現
される。電源回路21は、給電線付ツイストペア線17
c(、18c)の給電線から供給された電圧を各回路に
分配する。
【0036】トランシーバ回路28は、無線信号送信回
路22と無線信号受信回路23とから構成される。無線
信号送信回路22は、1394b物理層回路20から入
力された電気信号を無線信号に変換し、送信アンテナ2
4を介して無線回線110に送信する。無線信号受信回
路23は、受信アンテナ25と周波数フィルタ26を介
して無線回線110から受信した無線信号を電気信号に
変換し、1394b物理層回路20に出力する。
【0037】ところで、送信アンテナ24から無線回線
110に送信された無線信号が送信アンテナ24の正面
の壁19の表面で反射されることによって反射信号が生
じる。上記無線リピータ15、16においては、この反
射信号が無線信号受信回路23で受信されて悪影響を受
けることを防ぐ必要がある。このために、無線リピータ
15、16は、互いに異なる周波数の無線信号を各々送
信し、自装置が送信している電波と同じ周波数の信号を
遮断し、通信相手が送信している電波の周波数の信号の
みを透過させる周波数フィルタ26を受信アンテナ25
の後段に設けている。
【0038】また、無線信号送信回路22が送信アンテ
ナ24から無線回線110に送信する電波に使用する周
波数帯(搬送波周波数)には、有線通信ネットワーク1
3、14間の通信に、必要十分な伝送帯域を確保するこ
とができる60GHz帯(55GHzから65GHzの
範囲)を使用する。また、トランシーバ回路28は、送
受能力として送信出力は0dBm、受信感度は−42d
Bmを有し、動作速度としては500Mbps以上を実
現するものである。これにより、無線リピータ15、1
6は、IEEE1394規格で定められた最大伝送速度
でのデータ伝送を実現することができる。なお、無線信
号送信回路22は、搬送波周波数として10GHz以上
を使用することが望ましい。
【0039】図3は、図2に示す送信アンテナ24およ
び受信アンテナ25の特性の一例を示す図であって、ア
ンテナ利得と放射角あるいは視野角との関係を示してい
る。この図3に示すように、送信アンテナ24および受
信アンテナ25は、放射角あるいは視野角が0度の時に
は13dBiのアンテナ利得を有し、±45度の時には
いずれも10dBiのアンテナ利得を有する。このよう
に、無線リピータ15、16が具備する送信アンテナ2
4および受信アンテナ25には、放射角あるいは視野角
が0度及び±45度の時に、アンテナ利得が所定値以上
であるような広い指向性を持つアンテナを使用すること
が望ましい。
【0040】次に、図4を参照して、無線リピータ15
と16間の設置位置のずれの許容範囲について説明す
る。図4は、無線リピータ15および16が設置された
壁19の構成例を示す図である。この図4において、壁
19は、幅1cmの石膏ボード301a、301bで構
成されており、石膏ボート301aと301bとの間に
は幅10cmの空間を有する。すなわち、壁19の厚さ
は12cmである。無線リピータ15は石膏ボード30
1aに密着して設置され、無線リピータ16は石膏ボー
ド301bに密着して設置されている。
【0041】ここで、無線リピータ15を固定して、無
線リピータ16を石膏ボード301bの表面上を移動方
向302に沿って移動させたところ、送信アンテナ24
および受信アンテナ25の広い指向性により、中心軸3
04からの距離が12cmの位置まで無線リピータ1
5、16間の通信が可能であったとする。この場合に
は、中心軸304を中心にして通信許容半径12cmの
円内が通信許容範囲であり、この範囲であれば、無線リ
ピータ15と16とは互いに通信を行うことができるこ
とになる。したがって、無線リピータ15、16を壁1
9に設置する際には、従来のように対向するように正確
に設置位置を決める必要はなく、通信許容範囲内で位置
合わせして設置すればよいので、容易に無線リピータ1
5、16を設置することができる。
【0042】図5は、上述した第1の実施形態による無
線通信ネットワーク181を適用した他の家庭内ネット
ワークの構成例を示すブロック図である。この図5に示
す家庭内ネットワークの構成は、有線通信ネットワーク
13、14が階下の部屋111と階上の部屋112に各
々設置された場合のものである。なお、図5において図
1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説
明を省略する。
【0043】図5に示すように、無線リピータ15は、
電波を放射する面が天井19bに密着するように設置さ
れ、また、無線リピータ16は、電波を放射する面が床
19aに密着するように設置される。このようにして、
無線リピータ15、16を通信許容範囲内で互いに対向
させて設置すれば、有線通信ネットワーク13、14が
階下の部屋111と階上の部屋112に設置されている
場合であっても、無線通信ネットワーク181は、階下
の有線通信ネットワーク13と階上の有線通信ネットワ
ーク14とを接続することが可能である。
【0044】上述した本発明の第1の実施形態によれ
ば、無線通信ネットワーク181を無線リピータ15、
16、及び無線リピータ15、16が密着して設置され
る間仕切り(壁19や床19a、天井19bなど)で構
成するようにしたので、図1や図5に示すように、無線
通信ネットワーク181を介して、複数の部屋に構築さ
れた有線通信ネットワーク13、14間を接続し家庭内
ネットワークを構成する場合に、無線リピータ15、1
6を通信許容範囲内で位置合わせして間仕切りに設置す
ればよいので、部屋間に新規配線を行うこともなく、容
易に家庭内ネットワークを構築することができる。さら
に無線リピータ15、16の送信アンテナ24および受
信アンテナ25に、必要なアンテナ利得を確保しつつ、
より広い指向性を持つアンテナを使用すれば、通信許容
範囲が広くなり、無線リピータ15、16の位置合わせ
をより容易に行うことができる。
【0045】また、無線リピータ15、16を、電波を
放射する面を間仕切りに密着させて設置するようにし、
間仕切りを電波の伝送媒体として使用するようにしたの
で、人体などにより無線伝送路が遮断されることがな
く、安定した無線通信ネットワークを実現することがで
きる。また、無線リピータ15、16間の距離が短くて
済む(間仕切りの厚み程度で済む)ので、無線リピータ
15、16の送信出力を抑えることができる。この結
果、無線リピータの低消費電力化が可能であるという効
果も得られる。
【0046】〔第2の実施形態〕図6は、本発明の第2
の実施形態による無線通信ネットワーク414を備えた
家庭内ネットワークの構成例を示すブロック図である。
この図6において、図1の各部に対応する部分には同一
の符号を付け、その説明を省略する。図6に示すよう
に、部屋111と112は、壁46、47および部屋4
13で隔てられている。部屋413には、1394端末
機器41aと41bとが給電線付ツイストペア線45b
で接続されて構成された有線通信ネットワーク43と、
1394端末機器42によって構成された有線通信ネッ
トワーク44とが構築されている。
【0047】有線通信ネットワーク43は、給電線付ツ
イストペア線45aを介して無線リピータ48に接続さ
れ、有線通信ネットワーク44は、給電線付ツイストペ
ア線45cを介して無線リピータ49に接続されてい
る。無線リピータ15、16、48、49は、無線回線
410〜412を介して互いに通信を行うが、これらの
通信により無線通信ネットワーク414としての通信が
実現される。この無線通信ネットワーク414が有線通
信ネットワーク13、14、43、44を各々接続する
ことによって、1394端末機器11a〜cと1394
端末機器12a〜cと1394端末機器41a〜bと1
394端末機器42と無線回線410〜412とが同一
のバスに接続されたことになる。これにより図6に示す
家庭内ネットワークが構築される。なお、無線リピータ
15と48は、壁46を電波の伝送媒体として無線回線
410を確立し、無線リピータ16と49は、壁47を
電波の伝送媒体として無線回線411を確立する。ま
た、無線リピータ48と49は、部屋413内の空間を
電波の伝送媒体として無線回線412を確立する。
【0048】図8は、図6に示す無線リピータ48およ
び49の構成を示すブロック図である。この図8におい
て、無線リピータ48(、49)は、電源回路21、送
信アンテナ24、受信アンテナ25、電気コネクタ2
7、周波数フィルタ26a、26b、1394b物理層
回路20a、トランシーバ回路28a、28b、部屋内
通信用送信アンテナ54、及び部屋内通信用受信アンテ
ナ55から構成される。なお、図8において、図2の各
部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省
略するが、周波数フィルタ26a、26bは共に図2の
周波数フィルタ26に対応し、またトランシーバ回路2
8a、28bは共に図2のトランシーバ回路28に対応
している。なお、1394b物理層回路20aが第1の
物理層回路に対応し、トランシーバ回路28a、28b
が第2の物理層回路に対応する。
【0049】1394b物理層回路20aは、送受信ポ
ート29aと29bを備えており、給電線付ツイストペ
ア線45a(、45c)から受信した二系列のパラレル
信号をシリアル信号に変換し、送受信ポート29a、2
9bを介して各トランシーバ回路28a、28bに出力
する。さらに、トランシーバ回路28a、28bから、
各送受信ポート29a、29bを介して入力されたシリ
アル信号を二系列のパラレル信号に変換して給電線付ツ
イストペア線45a(、45c)に出力する。また、送
受信ポート29a、29bのいずれかから入力されたシ
リアル信号を他方の送受信ポート29b、29aに対し
て出力する。
【0050】図8の無線リピータ48と49は、図6の
無線通信ネットワーク414において、各々の部屋内通
信用送信アンテナ54と部屋内通信用受信アンテナ55
の指向方向を部屋413の内部に向け、互いに対向する
ように設置されており、無線回線412を介して通信を
行う。
【0051】図7は、上述した第2の実施形態による無
線通信ネットワーク414を適用した他の家庭内ネット
ワークの構成例を示すブロック図である。この図7に示
す家庭内ネットワークの構成は、有線通信ネットワーク
13、43、44が階下の部屋111、413に設置さ
れ、有線通信ネットワーク14が階上の部屋112に設
置された場合のものである。なお、図7において図6の
各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を
省略する。
【0052】図7に示すように、無線リピータ49は、
電波を放射する面の一方(アンテナ24、25側)が部
屋413の天井19bに密着するように設置され、ま
た、無線リピータ16は、電波を放射する面が部屋11
2の床19aに密着するように設置される。これによ
り、図6と同様の家庭内ネットワークを構築することが
できる。
【0053】上述した本発明の第2の実施形態によれ
ば、無線通信ネットワーク414の無線リピータ4
8(、49)に二組のトランシーバ回路28a、28b
と送受信アンテナ24、25及び54、55を備え、無
線リピータ48(、49)が二つの方向に電波を放射す
る。そして、無線リピータ48(、49)を、一方の電
波を放射する面を間仕切り(壁46や床19a、天井1
9bなど)に密着させ、他方の電波の放射方向を部屋の
内部方向に向け、同じ部屋に設置された通信相手の無線
リピータ49(、48)との間で無線回線412を介し
て通信を行うようにした。これにより、複数の有線通信
ネットワーク13、14、43、44が、間仕切りを介
して隣接していない異なる部屋に設置されていたとして
も、それら有線通信ネットワーク13、14、43、4
4を接続することが可能であり、部屋の位置関係によら
ず容易に家庭内ネットワークを構築することができる。
【0054】〔第3の実施形態〕図9は、本発明の第3
の実施形態による無線通信ネットワーク63を備えた家
庭内ネットワークの構成例を示すブロック図である。こ
の図9において、図1の各部に対応する部分には同一の
符号を付け、その説明を省略する。図9に示す無線通信
ネットワーク63において、図1に示す無線通信ネット
ワーク181と異なる構成は、無線リピータ15、16
の代わりに、無線通信装置として無線ブリッジ61、6
2を備えた点である。この無線ブリッジ61、62が、
壁19を電波の伝送媒体として無線回線110を確立
し、この無線回線110を介して一対一で通信を行う。
これにより、無線通信ネットワーク63が有線通信ネッ
トワーク13と14を接続し、この結果、図9に示す家
庭内ネットワークが構築される。
【0055】なお、部屋111と112とが図5のよう
な位置関係であった場合には、無線ブリッジ61の電波
の放射する面を天井19bに密着させ、無線ブリッジ6
2の電波の放射する面を床19aに密着させて互いに対
向するように設置すれば、有線通信ネットワーク13と
14を接続することができる。
【0056】図10は、図9に示す無線ブリッジ61お
よび62のブロック図である。この図10において、無
線ブリッジ61(、62)は、電源回路21、トランシ
ーバ回路28、送信アンテナ24、受信アンテナ25、
周波数フィルタ26、電気コネクタ27、1394a物
理層回路71、1394b物理層回路20b、及びブリ
ッジリンク回路73から構成される。電気コネクタ27
には、給電線付ツイストペア線17c(、18c)が接
続される。この無線ブリッジ61(、62)は、取り付
け金具あるいは接着手段などにより、電波放射面を間仕
切り(壁や床、天井など)に密着して固定することが可
能な構造となっている。なお、1394a物理層回路7
1が第3の物理層回路に対応し、トランシーバ回路28
と1394b物理層回路20bが第4の物理層回路に対
応し、ブリッジリンク回路73がデータリンク層回路に
対応する。
【0057】1394a物理層回路71は、電気コネク
タ27を介して給電線付ツイストペア線17c(、18
c)から受信した二系列のパラレル信号を最大8系列の
パラレル信号に変換してブリッジリンク回路73に出力
する。また、ブリッジリンク回路73から入力された最
大8系列のパラレル信号を二系列のパラレル信号に変換
して、給電線付ツイストペア線17c(、18c)に電
気コネクタ27を介して出力する。
【0058】1394b物理層回路20bは、送受信ポ
ート29を備えており、トランシーバ回路28から送受
信ポート29cを介して入力されたシリアル信号を最大
8系列のパラレル信号に変換してブリッジリンク回路7
3に出力する。また、ブリッジリンク回路73から入力
される最大8系列のパラレル信号をシリアル信号に変換
し送受信ポート29cを介してトランシーバ回路28に
出力する。
【0059】ブリッジリンク回路73は、ポート74
a、74bを備えており、各々別のバスに接続されてい
る1394a物理層回路71と1394b物理層回路2
0bからの入力信号のブリッジングを行う。すなわち、
ポート74aから入力された信号をデータフレーム毎に
解析して、ポート74bに出力すべき信号のみをポート
74bに出力、また、ポート74bから入力された信号
をデータフレーム毎に解析して、ポート74aに出力す
べき信号のみをポート74aに出力する。これにより、
ブリッジ機能が実現される。このブリッジリンク回路7
3によって、図9の有線通信ネットワーク13、14、
及び無線通信ネットワーク63は全て別のバスとして接
続されることになる。
【0060】上述した本発明の第3の実施形態によれ
ば、無線通信ネットワーク63の無線ブリッジ61と6
2が無線回線110を介して通信を行い有線通信ネット
ワーク13と14を接続するが、有線通信ネットワーク
13、14、及び無線通信ネットワーク63を全て別の
バスとして接続する。したがって、1394端末機器1
1a〜cおよび1394端末機器12a〜cおよび無線
回線110は各々異なるバスに接続されることになる。
これにより、上述した図1に示す第1の実施形態で得ら
れた効果に加えて、有線通信ネットワーク13、14の
いずれかで1394端末機器の挿抜等によるバスの初期
化が発生したとしても、他方の有線通信ネットワークに
はバスの初期化による影響が及ばないという効果が得ら
れる。さらに、無線ブリッジ61、62が送信すべき信
号のみを無線回線110に送信するようにしたので、無
線回線110のリソースを効率的に使用することができ
る。
【0061】なお、上述した第3の実施形態において、
図9に示す無線ブリッジ61、62のいずれか一方を図
2に示す無線リピータに置き換えて、無線通信ネットワ
ーク63を構成するようにしてもよい。このように、無
線リピータを使用して無線通信ネットワーク63を構成
するようにすれば、無線リピータは無線ブリッジ61、
62に比して安価であるので、家庭内ネットワークを構
築する際のコストを低減することができる。
【0062】〔第4の実施形態〕図11は、本発明の第
4の実施形態による無線通信ネットワーク83を備えた
家庭内ネットワークの構成例を示すブロック図である。
この図11において、図6の各部に対応する部分には同
一の符号を付け、その説明を省略する。図11に示す無
線通信ネットワーク83において、図6に示す無線通信
ネットワーク414と異なる構成は、無線リピータ1
5、16の代わりに図10の無線ブリッジ61、62を
備え、無線リピータ48、49の代わりに無線ブリッジ
81、82を備えた点である。そして、この無線ブリッ
ジ81、82が、部屋413内の空間を電波の伝送媒体
として無線回線412を確立する。これにより、無線通
信ネットワーク83は有線通信ネットワーク13、1
4、43、44を各々接続するものとなり、図11の家
庭内ネットワークが構築される。
【0063】図12は、図11に示す無線ブリッジ81
および82の構成を示すブロック図である。この図12
において、無線ブリッジ81(、82)は、1394a
物理層回路71、1394b物理層回路20c、ブリッ
ジリンク回路73、電源回路21、トランシーバ回路2
8a、28b、周波数フィルタ26a、26b、送信ア
ンテナ24、受信アンテナ25、部屋内通信用送信アン
テナ54、及び部屋内通信用受信アンテナ55から構成
される。この無線ブリッジ81(、82)は、図8に示
す無線リピータにおいて、1394b物理層回路20a
の代わりに1394b物理層回路20cを備え、さらに
図10に示す1394a物理層回路71とブリッジリン
ク回路73を備えたものである。なお、図12におい
て、図8の各部に対応する部分には同一の符号を付け、
その説明を省略する。なお、1394a物理層回路71
が第3の物理層回路に対応し、トランシーバ回路28
a、28bと1394b物理層回路20cが第4の物理
層回路に対応し、ブリッジリンク回路73がデータリン
ク層回路に対応する。
【0064】1394b物理層回路20cは、送受信ポ
ート29d、29eを備えており、ブリッジリンク回路
73から入力された最大8系列のパラレル信号をシリア
ル信号に変換して、送受信ポート29d、29eを介し
てトランシーバ回路28a、28bに出力する。また、
送受信ポート29d、29eのいずれか一方から入力さ
れたシリアル信号を、最大8系列のパラレル信号に変換
してブリッジリンク回路73に出力する。また、入力さ
れた信号を他方の送受信ポート29e、29dに対して
出力する。上記無線ブリッジ81(、82)は、ブリッ
ジリンク回路73によって、図11の有線通信ネットワ
ーク13(14)、43(、42)、及び無線通信ネッ
トワーク83を全て別のバスとして接続する。
【0065】上述した本発明の第4の実施形態によれ
ば、無線通信ネットワーク83の無線ブリッジ61、6
2、81、82が無線回線410〜412を介して通信
を行い有線通信ネットワーク13、14、43、44を
接続するが、有線通信ネットワーク13、14、43、
44、及び無線通信ネットワーク83を全て別のバスと
して接続する。したがって、1394端末機器11a〜
cおよび1394端末機器12a〜cおよび1394端
末機器41a〜bおよび1394端末機器42および無
線回線410〜412は各々異なるバスに接続されるこ
とになる。
【0066】これにより、上述した図6に示す第2の実
施形態で得られた効果に加えて、有線通信ネットワーク
13、14、43、44のいずれかで1394端末機器
の挿抜等によるバスの初期化が発生したとしても、他方
の有線通信ネットワークにはバスの初期化による影響が
及ばないという効果が得られる。さらに、無線ブリッジ
81、82が送信すべき信号のみを無線回線412に送
信するようにしたので、無線回線412のリソースを効
率的に使用することができる。
【0067】〔第5の実施形態〕図13は、本発明の第
5の実施形態による無線通信ネットワーク415を備え
た家庭内ネットワークの構成例を示すブロック図であ
る。この図13において、図11の各部に対応する部分
には同一の符号を付け、その説明を省略する。図13に
示す無線通信ネットワーク415において、図11に示
す無線通信ネットワーク83と異なる構成は、無線ブリ
ッジ81、82の代わりに無線ブリッジ194、195
を備え、三つの無線通信ネットワーク191〜193か
ら構成される点である。
【0068】図14は、図13に示す無線ブリッジ19
4および195の構成を示すブロック図である。この図
14に示す無線ブリッジ194および195は、図12
に示す無線ブリッジにおいて、ブリッジリンク回路73
の代わりにブリッジリンク回路101を備え、また、1
394b物理層回路20cの代わりに1394b物理層
回路20d、20eを備えている。なお、1394a物
理層回路71が第3の物理層回路に対応し、トランシー
バ回路28a、28bと1394b物理層回路20d、
20eが第4の物理層回路に対応し、ブリッジリンク回
路101がデータリンク層回路に対応する。
【0069】ブリッジリンク回路101は、ポート10
3a〜cを備えており、各々別のバスに接続されている
1394b物理層回路20d、20eと1394a物理
層回路71からの入力信号のブリッジングを行う。すな
わち、ポート103a〜cから入力された最大8系列の
パラレル信号をデータフレーム毎に解析して、ポート1
03a〜cのいずれののポートに出力するかを選択し、
選択されたポートを介して最大8系列のパラレル信号を
出力する。
【0070】図13に示す無線通信ネットワーク415
においては、無線ブリッジ61と194とが無線回線4
10を介して通信を行うことで無線通信ネットワーク1
91を構成し、また、無線ブリッジ194と195とが
無線回線412を介して通信を行うことで無線通信ネッ
トワーク192を構成し、無線ブリッジ195と62と
が無線回線411を介して通信を行うことで無線通信ネ
ットワーク193を構成している。これら無線通信ネッ
トワーク191〜193が有線通信ネットワーク13、
14、43、44を各々接続する。
【0071】上述した本発明の第5の実施形態によれ
ば、無線通信ネットワーク415の無線ブリッジ61、
62、194、195が無線回線410〜412を介し
て通信を行うことにより無線通信ネットワーク191〜
193を構成して、有線通信ネットワーク13、14、
43、44を接続する。これにより、有線通信ネットワ
ーク13、14、43、44、及び無線通信ネットワー
ク415は全て別のバスとして接続されることになり、
この結果、1394端末機器11a〜cおよび1394
端末機器12a〜cおよび1394端末機器41a〜b
および1394端末機器42および無線回線410〜4
12は各々異なるバスに接続される。これにより、上述
した図11に示す第4の実施形態と同様な効果が得られ
る。
【0072】なお、上述した図11、図13の各実施形
態において、部屋111、112、413の位置関係が
図7に示すような場合であっても、図7の家庭内ネット
ワークと同様にして、異なる部屋に存在する有線通信ネ
ットワークを無線回線を介して接続し家庭内ネットワー
クを構築することができる。この場合、無線ブリッジ6
2については、電波を放射する面を部屋112の床19
に密着して設置し、また、無線ブリッジ82または19
5については、電波を放射する面を部屋413の天井1
9bに密着して設置する。
【0073】〔第6の実施形態〕図15は、本発明の第
6の実施形態による無線リピータ501の構成を示すブ
ロック図である。この図15に示す無線リピータ501
は、図2に示す無線リピータにおいて、トランシーバ回
路28の代わりにトランシーバ回路28cを備え、さら
に通知回路116、ブザー118、SW(スイッチ)回
路117、及びSW119を備えたものである。なお、
1394b物理層回路20が第1の物理層回路に対応
し、トランシーバ回路28cが第2の物理層回路に対応
する。また、通知回路116とブザー118が信号強度
表示手段に対応する。
【0074】トランシーバ回路28cは、トランシーバ
回路28にも具備されている無線信号受信回路22と、
無線信号受信回路23aとから構成される。無線信号受
信回路23aは、復調回路113、平均化回路114、
及び波形整形回路115から構成される。無線信号受信
回路23aにおいて、復調回路113は周波数フィルタ
26から入力された信号を復調する。波形整形回路11
5は、この復調された信号を波形整形して1394b物
理層回路20に出力し、また、その復調された信号を平
均化回路114に入力する。平均化回路114は、この
入力された信号を時間的に平均化して通知回路116に
入力する。通知回路116は、入力された信号の電圧に
応じた周波数でブザー118を鳴らす。ここで、通知回
路116は、入力された電圧が大きいほど、高い周波数
でブザー118を鳴らすように予め設定されている。S
W回路117は、通知回路116への電源供給制御を行
うものであって、SW119がON状態の時にのみ、通
知回路116へ電源を供給する。
【0075】次に、設置者が、2台の上述した無線リピ
ータ501を間仕切りの両側に設置する際、間仕切りを
挟んで行う無線リピータ501の位置合わせの動作につ
いて説明する。先ず、設置者は、双方の無線リピータ5
01のSW119をON状態にして、無線リピータ50
1のいずれか一方を先に設置する。次いで、他方の無線
リピータ501の位置を移動させ、双方の無線リピータ
501のブザー118が最も高音のブザー音を発生した
位置に、当該無線リピータ501を設置する。この設置
完了後、設置者はSW119をOFF状態にする。これ
により、双方の無線リピータ501が、最も受信感度が
よい最適な位置に設置されたことになる。
【0076】なお、上記信号強度表示手段において、ブ
ザー118の代わりにレベルメータを用いるようにして
もよい。この場合には、通知回路116が平均化回路1
14から入力された電圧に応じて、受信している無線信
号の強度レベルをレベルメータに表示させるようにす
る。また、ブザー118の代わりに複数の発光素子を用
いるようにしてもよく、この場合には、通知回路116
が平均化回路114から入力された電圧に応じて、発行
させる発光素子数を変化させるようにする。
【0077】上述した本発明の第6の実施形態によれ
ば、無線リピータ501で受信している無線信号の信号
強度を外部に通知するための信号強度表示手段を備える
ようにしたので、設置者は、通知された信号強度(ブザ
ー音の高低やレベルメータ表示、発行している発光素子
数など)に基づいて、最も受信感度がよい位置に、無線
リピータ501を容易に設置することができるという効
果が得られる。
【0078】なお、上述した第6の実施形態では、無線
リピータを例にしてその構成及び動作を説明したが、無
線ブリッジについても同様に信号強度表示手段を備えれ
ば、受信している無線信号の信号強度を外部に通知する
ことが可能であり、無線リピータ501と同様の効果を
得ることができる。
【0079】〔第7の実施形態〕図16は、本発明の第
7の実施形態による無線リピータ502の構成を示すブ
ロック図である。この図16に示す無線リピータ502
は、図15に示す無線リピータ501において、受信ア
ンテナ位相制御回路121を備え、また受信アンテナ2
5に複数のアンテナ素子で構成されたフェーズドアレイ
アンテナを用い、無線回線110から受信した信号の強
度が最大になるように、受信アンテナ位相制御回路12
1が受信アンテナの指向性を制御するように構成したも
のである。また、無線リピータ502は、表示回路12
3と表示部124も備えている。なお、1394b物理
層回路20が第1の物理層回路に対応し、トランシーバ
回路28cが第2の物理層回路に対応する。また、表示
回路123と表示部124が角度表示手段に対応する。
また、受信アンテナ位相制御回路121が第1の指向性
制御手段に対応する。
【0080】図16に示す無線リピータ502におい
て、受信アンテナ位相制御回路121と表示回路123
は、SW回路117を介して給電され、SW回路117
はSW119がON状態の時のみ、給電を行う。受信ア
ンテナ位相制御回路121は、受信フェーズドアレイア
ンテナ122の複数のアンテナ素子が受信可能な無線信
号の位相を制御して、受信フェーズドアレイアンテナ1
22の指向性を変化させる。
【0081】次に、図16、図17を参照して、設置者
が、2台の上述した無線リピータ502を間仕切りの両
側に設置する際、間仕切りを挟んで行う無線リピータ5
02の位置合わせの動作について説明する。図17は、
無線リピータ502の位置合わせの動作について説明す
るための図である。この図17において、X軸方向13
4の「+」側は無線リピータ502設置時における左移
動方向のことを指し、Y軸方向135の「+」側は無線
リピータ502設置時における上移動方向のことを指
す。また、+/−90度の方向は、無線リピータ502
の正面側のことを指す。
【0082】先ず、設置者は、双方の無線リピータ50
2を間仕切りを挟んで対向するように仮設置し、双方の
SW119をON状態にする。これにより、給電された
受信アンテナ位相制御回路121は、受信フェーズドア
レイアンテナ122のアンテナ利得が最大になる方向と
間仕切りの面とがなす鋭角である指向角度を、図17の
X軸走査方向131に沿って+30度から−30度まで
変化させる。ここで、平均化回路114が、受信された
無線の信号強度を受信アンテナ位相制御回路121に通
知し、受信アンテナ位相制御回路121は、通知された
信号強度の内で最大信号強度の指向角度を記憶する。
【0083】次いで、受信アンテナ位相制御回路121
は、+30度から−30度までの走査終了時に、記憶し
た指向角度に、受信フェーズドアレイアンテナ122の
X軸方向134の指向角度を設定する。このX軸方向1
34の指向角度設定を維持したまま、受信アンテナ位相
制御回路121は、図17のY軸走査方向132に沿っ
て+30度から−30度まで指向角度を変化させ、最大
信号強度の角度に受信フェーズドアレイアンテナ122
のY軸方向135の指向角度を設定する。
【0084】次いで、このX軸方向134とY軸方向1
35の指向角度の設定終了後、受信アンテナ位相制御回
路121は、各々の軸方向134、135に対する角度
を表示回路123に通知する。表示回路123は、受信
アンテナ位相制御回路121から通知された角度を液晶
表示装置等の表示部124に表示させる。次いで、設置
者は、表示部124に表示されたそれぞれの角度が+/
−90度に最も近くなるような位置に、無線リピータ5
02を設置する。この設置完了後、設置者はSW119
をOFF状態にする。これにより、双方の無線リピータ
502は、各々の受信フェーズドアレイアンテナ122
の指向方向が電波放射面の鉛直方向(+/−90度方
向)133に対して、最も近くなるような位置に、すな
わち最も受信感度がよい位置に設置されたことになる。
【0085】なお、上述した第7の実施形態において、
無線リピータ502が、受信フェーズドアレイアンテナ
122の指向角度を表示部124に表示する代わりに、
設置者が無線リピータ502を移動すべき方向を表示す
るようにしてもよい。この場合には、表示回路123と
表示部124が調整方向表示手段として機能する。上記
無線リピータ502を移動すべき方向とは、受信フェー
ズドアレイアンテナ122の電波放射面の鉛直方向、す
なわち指向角度を+/−90度にするための方向のこと
を指す。
【0086】上記調整方向表示手段としての表示回路1
23は、X軸方向134の指向角度がプラスであった場
合には、表示部124に左向きの矢印を表示し、一方、
マイナスであった場合には、右向きの矢印を表示する。
また、表示回路123は、Y軸方向135の指向角度が
プラスであった場合には、表示部124に上向きの矢印
を表示し、一方、マイナスであった場合には、下向きの
矢印を表示する。ここで、表示回路123は、表示させ
る矢印の長さをX軸方向134およびY軸方向135の
各指向角度の大きさに応じて変化させる。また、指向角
度が+/−90度の時には矢印の長さを0にし、指向角
度が+/−30度の時には矢印を最長にする。ただし、
表示回路123は、受信フェーズドアレイアンテナ12
2に無線信号が入射していないと判断した場合には、左
右両方向および上下両方向を指す矢印を表示部124に
表示する。
【0087】上述した本発明の第7の実施形態によれ
ば、無線リピータ502に角度表示手段(表示回路12
3と表示部124)を備えて、電波放射面の鉛直方向に
対して指向方向が、いずれの方向にどの程度ずれている
かを表示部124に表示するようにしたので、設置者
は、表示部124に表示された方向とずれ量に基づい
て、最も受信感度がよい位置に、無線リピータ502を
容易に設置することができるという効果が得られる。ま
た、表示回路123と表示部124を調整方向表示手段
として機能させ、無線リピータ502を移動すべき方向
を、表示回路123が表示部124に表示するようにす
れば、設置者はより容易に、最も受信感度がよい位置に
無線リピータ502を設置することができるという効果
が得られる。
【0088】さらに、無線リピータ502に受信アンテ
ナ位相制御回路121を備えて、受信フェーズドアレイ
アンテナ122の指向角度を最適に設定するようにした
ので、たとえ設置者が無線リピータ502を不正確な対
向位置に設置した場合であっても、通信許容範囲内の位
置ずれであれば、無線リピータ502は無線回線を確立
して通信を行うことができる。
【0089】図18は、上述した第7の実施形態による
無線リピータの他の構成を示すブロック図である。この
図18に示す無線リピータ503は、図16に示す無線
リピータ502において、送信アンテナ位相制御回路1
27を備え、送信アンテナ24にもフェーズドアレイア
ンテナを用い、送信アンテナ位相制御回路127が、受
信フェーズドアレイアンテナ122の指向性と一致させ
るように、送信フェーズドアレイアンテナ128の指向
性を制御するように構成したものである。なお、送信ア
ンテナ位相制御回路127が第2の指向性制御手段に対
応する。
【0090】無線リピータ503において、受信アンテ
ナ位相制御回路121は、上述した図16の無線リピー
タ502と同様にして受信フェーズドアレイアンテナ1
22の指向方向の設定が完了すると、設定したX軸方向
134の角度とY軸方向135の角度を送信アンテナ位
相制御回路127に通知する。この通知を受けると、送
信アンテナ位相制御回路127は、送信する無線信号の
位相を調整することによって、送信フェーズドアレイア
ンテナ128の指向方向を受信アンテナ位相制御回路1
21から通知された角度に調整する。これにより、無線
リピータ503が不正確な対向位置に設置された場合で
あっても、無線回線を確立して通信を行うことが可能な
通信許容範囲を広くすることができるという効果が得ら
れる。
【0091】なお、上述した第7の実施形態では、無線
リピータを例にしてその構成及び動作を説明したが、無
線ブリッジについても同様にして実施すれば、無線リピ
ータ502、503と同様の効果を得ることができる。
【0092】以上、本発明の実施形態を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
変更等も含まれる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1及び第2の無線通信装置が間仕切りを電波の伝送媒
体として無線回線を確立するようにしたので、無線通信
ネットワークを介して、複数の部屋に構築された有線通
信ネットワーク間を接続し家庭内ネットワークを構成す
る場合に、第1及び第2の無線通信装置を通信許容範囲
内で位置合わせして間仕切りに設置すればよいので、部
屋間に新規配線を行うこともなく、容易に家庭内ネット
ワークを構築することができる。さらに、人体などによ
り無線伝送路が遮断されることがなく、安定した無線通
信ネットワークを実現することができる。
【0094】また、第1及び第2の無線通信装置間の距
離が短くて済む(間仕切りの厚み程度で済む)ので、無
線通信装置の送信出力を抑えることができる。この結
果、無線通信装置の低消費電力化が可能であるという効
果も得られる。
【0095】さらに、無線通信装置が、放射角あるいは
視野角が0度及び±45度の時にアンテナ利得が所定値
以上である送信アンテナと受信アンテナを備えるように
すれば、通信許容範囲が広くなり、第1及び第2の無線
通信装置の位置合わせをより容易に行うことができる。
【0096】また、無線通信装置がブリッジ機能を実現
するようにすれば、無線通信ネットワークを介して接続
された複数の有線通信ネットワーク、及び無線通信ネッ
トワークが全て別のバスとして接続される。これによ
り、有線通信ネットワークのいずれかで1394端末機
器の挿抜等によるバスの初期化が発生したとしても、他
方の有線通信ネットワークにはバスの初期化による影響
が及ばないという効果が得られる。さらに、無線通信装
置が出力すべきデータのみを無線回線に出力するので、
無線回線のリソースを効率的に使用することができる。
【0097】また、無線通信装置に信号強度表示手段を
備えるようにすれば、設置者は、通知された信号強度
(ブザー音の高低やレベルメータ表示、発行している発
光素子数など)に基づいて、最も受信感度がよい位置
に、無線通信装置を容易に設置することができるという
効果が得られる。
【0098】また、無線通信装置に受信アンテナを介し
て受信した無線信号の強度が最大になるように受信アン
テナの指向性を制御する第1の指向性制御手段と、受信
アンテナの指向角度を表示する角度表示手段とを備える
ようにすれば、たとえ設置者が、無線通信装置を不正確
な対向位置に設置した場合であっても、設置者は、表示
された方向とずれ量に基づいて、最も受信感度がよい位
置に、無線通信装置を容易に設置することができるとい
う効果が得られる。
【0099】また、無線通信装置に受信アンテナを介し
て受信した無線信号の強度が最大になるように受信アン
テナの指向性を制御する第1の指向性制御手段と調整方
向表示手段を備えるようにすれば、たとえ設置者が、無
線通信装置を不正確な対向位置に設置した場合であって
も、無線通信装置を移動すべき方向が表示されるので、
設置者はより容易に、最も受信感度がよい位置に無線通
信装置を設置することができる。
【0100】また、無線通信装置に、受信アンテナを介
して受信した無線信号の強度が最大になるように受信ア
ンテナの指向性を制御する第1の指向性制御手段を備え
るようにすれば、たとえ設置者が、無線通信装置を不正
確な対向位置に設置した場合であっても、通信許容範囲
内の位置ずれであれば、無線通信装置は無線回線を確立
して通信を行うことができる。
【0101】さらにまた、無線通信装置に、受信アンテ
ナを介して受信した無線信号の強度が最大になるように
受信アンテナの指向性を制御する第1の指向性制御手段
と、受信アンテナの指向性と一致させるように送信アン
テナの指向性を制御する第2の指向性制御手段とを備え
るようにすれば、たとえ設置者が、無線通信装置を不正
確な対向位置に設置した場合であっても、無線回線を確
立して通信を行うことが可能な通信許容範囲を広くする
ことができるという効果が得られる。
【0102】また、無線通信装置が自装置から送信して
いる電波と同じ周波数の信号を受信しないようにすれ
ば、送信信号が間仕切りの表面で反射されることによっ
て反射信号が生じた場合でも、無線通信装置は、その反
射信号による影響を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態による無線通信ネッ
トワーク181を備えた家庭内ネットワークの構成例を
示すブロック図である。
【図2】 図1に示す無線リピータ15および16の構
成を示すブロック図である。
【図3】 図2に示す送信アンテナ24および受信アン
テナ25の特性例を示す図である。
【図4】 図1に示す壁19の構成例を示す図である。
【図5】 第1の実施形態による無線通信ネットワーク
181を適用した他の家庭内ネットワークの構成例を示
すブロック図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態による無線通信ネッ
トワーク414を備えた家庭内ネットワークの構成例を
示すブロック図である。
【図7】 第2の実施形態による無線通信ネットワーク
414を適用した他の家庭内ネットワークの構成例を示
すブロック図である。
【図8】 図6に示す無線リピータ48および49の構
成を示すブロック図である。
【図9】 本発明の第3の実施形態による無線通信ネッ
トワーク63を備えた家庭内ネットワークの構成例を示
すブロック図である。
【図10】 図9に示す無線ブリッジ61および62の
ブロック図である。
【図11】 本発明の第4の実施形態による無線通信ネ
ットワーク83を備えた家庭内ネットワークの構成例を
示すブロック図である。
【図12】 図11に示す無線ブリッジ81および82
の構成を示すブロック図である。
【図13】 本発明の第5の実施形態による無線通信ネ
ットワーク415を備えた家庭内ネットワークの構成例
を示すブロック図である。
【図14】 図13に示す無線ブリッジ194および1
95の構成を示すブロック図である。
【図15】 本発明の第6の実施形態による無線リピー
タ501の構成を示すブロック図である。
【図16】 本発明の第7の実施形態による無線リピー
タ502の構成を示すブロック図である。
【図17】 図16に示す無線リピータ502の位置合
わせの動作について説明するための図である。
【図18】 本発明の第7の実施形態による無線リピー
タの他の構成を示すブロック図である。
【図19】 従来の無線通信ネットワークの構成例を示
す図である。
【符号の説明】
11a〜c、12a〜c、41a〜b、42 1394
端末機器 13、14、43、44 有線通信ネットワーク 15、16、48、49、501〜503 無線リピー
タ 17a〜c、18a〜c、45a〜c 給電線付ツイス
トペア線 19、46、47 壁 110、410、411、412 無線回線 111、112、413 部屋 20、20a〜e 1394b物理層回路 21 電源回路 22 無線信号送信回路 23、23a 無線信号受信回路 24 送信アンテナ 25 受信アンテナ 26、26a〜b 周波数フィルタ 27 電気コネクタ 28、28a〜b トランシーバ回路 29、29a〜e 送受信ポート 54 部屋内通信用送信アンテナ 55 部屋内通信用受信アンテナ 61、62、81、82、194、195 無線ブリッ
ジ 63、83,181、191、192、193、414
無線通信ネットワーク 71 1394a物理層回路 73、101 ブリッジリンク回路 74a〜b、103a〜c ポート 113 復調回路 114 平均化回路 115 波形整形回路 116 通知回路 117 SW回路 118 ブザー 119 SW 121 受信アンテナ位相制御回路 122 受信フェーズドアレイアンテナ 123 表示回路 124 表示部 127 送信アンテナ位相制御回路 128 送信フェーズドアレイアンテナ 131 X軸走査方向 132 Y軸走査方向 133 鉛直方向 301a、b 石膏ボード 302 移動方向 303 位置ずれ角度 304 中心軸

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線回線を確立して通信を行う第1及び
    第2の無線通信装置を備え、 前記第1及び第2の無線通信装置が、各々の電波放射面
    が互いに異なる面に密着するようにして設置された間仕
    切りを電波の伝送媒体として前記無線回線を確立するこ
    とを特徴とする無線通信ネットワーク。
  2. 【請求項2】 前記無線通信装置は、放射角あるいは視
    野角が0度及び±45度の時にアンテナ利得が所定値以
    上である送信アンテナと受信アンテナを備えることを特
    徴とする請求項1に記載の無線通信ネットワーク。
  3. 【請求項3】 前記無線通信装置は、搬送波周波数が1
    0GHz以上である無線信号を前記無線回線を介して伝
    送することを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の無線通信ネットワーク。
  4. 【請求項4】 前記無線通信装置は、搬送波周波数が5
    5GHzから65GHzの範囲内である無線信号を前記
    無線回線を介して伝送することを特徴とする請求項3に
    記載の無線通信ネットワーク。
  5. 【請求項5】 前記無線通信装置は、 有線通信ネットワークとの間でデータ伝送を行う第1の
    物理層回路と、 前記無線回線を介してデータ伝送を行う第2の物理層回
    路とを備え、 前記第1の物理層回路が前記第2の物理層回路との間で
    データ伝送を行うことによって、リピータ機能を実現す
    ること特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかの項
    に記載の無線通信ネットワーク。
  6. 【請求項6】 前記無線通信装置は、 有線通信ネットワークとの間でデータ伝送を行う第3の
    物理層回路と、 前記無線回線を介してデータ伝送を行う第4の物理層回
    路と、 前記第3の物理層回路から入力されたデータをデータフ
    レーム毎に処理して、前記第4の物理層回路に出力し、
    また、前記第4の物理層回路から入力されたデータをデ
    ータフレーム毎に処理して、前記第3の物理層回路に出
    力するデータリンク層回路とを備え、 前記データリンク層回路が前記第3または第4の物理層
    回路に対して出力すべきデータのみを出力することによ
    って、ブリッジ機能を実現すること特徴とする請求項1
    乃至請求項4のいずれかの項に記載の無線通信ネットワ
    ーク。
  7. 【請求項7】 前記第1または第2の無線通信装置のい
    ずれか一方の無線通信装置が、 有線通信ネットワークとの間でデータ伝送を行う第1の
    物理層回路と、 前記無線回線を介してデータ伝送を行う第2の物理層回
    路とを備え、前記第1の物理層回路が前記第2の物理層
    回路との間でデータ伝送を行うことによって、リピータ
    機能を実現し、 他方の無線通信装置が、 有線通信ネットワークとの間でデータ伝送を行う第3の
    物理層回路と、 前記無線回線を介してデータ伝送を行う第4の物理層回
    路と、 前記第3の物理層回路から入力されたデータをデータフ
    レーム毎に処理して、前記第4の物理層回路に出力し、
    また、前記第4の物理層回路から入力されたデータをデ
    ータフレーム毎に処理して、前記第3の物理層回路に出
    力するデータリンク層回路とを備え、前記データリンク
    層回路が前記第3または第4の物理層回路に対して出力
    すべきデータのみを出力することによって、ブリッジ機
    能を実現すること特徴とする請求項1乃至請求項4のい
    ずれかの項に記載の無線通信ネットワーク。
  8. 【請求項8】 前記有線通信ネットワークが、IEEE
    1394規格に準拠したネットワークであることを特徴
    とする請求項5乃至請求項7のいずれかの項に記載の無
    線通信ネットワーク。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれかの項に
    記載の無線通信ネットワークで使用され、 無線回線から受信した信号の強度を表示する信号強度表
    示手段を備えることを特徴とする無線通信装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項8のいずれかの項
    に記載の無線通信ネットワークで使用され、 受信アンテナを介して受信した無線信号の強度が最大に
    なるように、前記受信アンテナの指向性を制御する第1
    の指向性制御手段を備えることを特徴とする無線通信装
    置。
  11. 【請求項11】 前記受信アンテナのアンテナ利得が最
    大になる指向方向と自装置が設置された間仕切りの面と
    がなす鋭角の角度を表示する角度表示手段を備えること
    を特徴とする請求項10に記載の無線通信装置。
  12. 【請求項12】 前記受信アンテナのアンテナ利得が最
    大になる指向方向と自装置が設置された間仕切りの面と
    がなす鋭角の角度が90度に近づく向きを表示する調整
    方向表示手段を備えることを特徴とする請求項10に記
    載の無線通信装置。
  13. 【請求項13】 前記受信アンテナの指向性と一致させ
    るように、送信アンテナの指向性を制御する第2の指向
    性制御手段を備えることを特徴とする請求項10乃至請
    求項12のいずれかの項に記載の無線通信装置。
  14. 【請求項14】 有線通信ネットワークとの間でデータ
    伝送を行う第1の物理層回路と、 無線回線を介してデータ伝送を行う第2の物理層回路と
    を備え、 前記第1の物理層回路が前記第2の物理層回路との間で
    データ伝送を行うことによって、リピータ機能を実現す
    ること特徴とする無線通信装置。
  15. 【請求項15】 有線通信ネットワークとの間でデータ
    伝送を行う第3の物理層回路と、 無線回線を介してデータ伝送を行う第4の物理層回路
    と、 前記第3の物理層回路から入力されたデータをデータフ
    レーム毎に処理して、前記第4の物理層回路に出力し、
    また、前記第4の物理層回路から入力されたデータをデ
    ータフレーム毎に処理して、前記第3の物理層回路に出
    力するデータリンク層回路とを備え、 前記データリンク層回路が前記第3または第4の物理層
    回路に対して出力すべきデータのみを出力することによ
    って、ブリッジ機能を実現すること特徴とする無線通信
    装置。
  16. 【請求項16】 放射角あるいは視野角が0度及び±4
    5度の時にアンテナ利得が所定値以上である送信アンテ
    ナと受信アンテナを備えることを特徴とする請求項14
    または請求項15に記載の無線通信装置。
  17. 【請求項17】 前記無線通信装置は、自装置から送信
    している電波と同じ周波数の信号を受信しないことを特
    徴とする請求項14乃至請求項16のいずれかの項に記
    載の無線通信装置。
  18. 【請求項18】 前記無線通信装置は、電波放射面を間
    仕切りに密着して固定することが可能な構造であること
    を特徴とする請求項14乃至請求項17のいずれかの項
    に記載の無線通信装置。
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