JP2002152199A - マルチキャスト通信中継方式 - Google Patents

マルチキャスト通信中継方式

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JP2002152199A
JP2002152199A JP2000347783A JP2000347783A JP2002152199A JP 2002152199 A JP2002152199 A JP 2002152199A JP 2000347783 A JP2000347783 A JP 2000347783A JP 2000347783 A JP2000347783 A JP 2000347783A JP 2002152199 A JP2002152199 A JP 2002152199A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はマルチキャスト通信中継方式に関し,
ブロッキングの発生による中継性能の劣化の影響を軽減
することを目的とする。 【解決手段】複数の回線終端用インターフェース(I
F)とスイッチ接続用IFとが収容され,IF間の切換
え接続を行うローカルスイッチを含む回線終端用IF収
容部を複数個備え,各回線終端用IF収容部の間を論理
的に切換接続するスイッチとで中継装置を構成する。ロ
ーカルスイッチは,マルチキャストのフレームを格納す
るキューとして,フレームの同報先が回線終端用IFの
みの場合と,スイッチに接続されたスイッチ接続用IF
のみの場合と,回線終端用IFとスイッチ接続用IFの
両方である場合と,の各同報先IFの組合わせに対応し
て1または複数のキューを個別に備え,フレームに付加
された同報先のリストから同報先IFの組合わせに基づ
きエンキュー先を判定して,フレームを格納する手段を
備えるよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインターネット/イ
ントラネットでフレームの中継装置におけるマルチキャ
スト通信中継方式に関する。
【0002】インターネット/イントラネットで行う通
信は1対1型のユニキャスト通信と,1対Nのマルチキ
ャストがある。マルチキャストの仕組みは既存のもので
あったが,従来の適用対象は,ネットワーク制御用の各
種制御用プロトコルによる利用が多く,アプリケーショ
ンによる利用は多くはなかったため,マルチキャストの
利用頻度及びトラフィック量は,ユニキャストに比べて
大きなものではなかった。
【0003】しかし,インターネットの利用形態の多様
化に伴い,今後は,ネットオークション,ネットゲー
ム,動画配信を例とする各種アプリケーションによるマ
ルチキャストの利用が増えていくと予想されるが,マル
チキャストを用いるアプリケーションの増加に伴い,今
後マルチキャスト・トラフィックの流量は急増すること
が予想されるため,中継装置には,マルチキャスト・ト
ラフィックを高速に中継する性能が必要になると予想さ
れる。
【0004】中継装置の高速化を図る際には,装置が受
信したフレームを,一旦格納するためのFIFO型バッ
ファであるキューの構成が1つのポイントとなる。すな
わち,中継装置は,その動作手順として,受信フレーム
を一旦キューにエンキューした後,キューの先頭から順
番にフレームを出力して,キューからデキューすること
で,受信フレームを順次中継していくような手順を踏む
ことが多く,装置に入力した一つのフレームを複製して
複数のインターフェースに対して出力するマルチキャス
トでは,このフレームの複製や複数インターフェースへ
の出力を行うためのキューの構成及び使い方が,高速化
を図る上で重要になる。
【0005】
【従来の技術】マルチキャストを行うためのキューの構
成方法に関する従来の技術を以下に説明する。
【0006】図20はデキュー時にフレームを複製する
方法を示す図である。図中,80はフレーム入力,81
は中継装置,82a,82b,…82nはFIFO型の
キュー,83a,83bはキュー82aに格納されたフ
レーム,84a,84bはフレーム出力用の各インター
フェースである。
【0007】この例は,マルチキャスト用のキューを用
いたフレーム80の中継手段として,マルチキャスト用
のキュー82a,82b,…82nを用意し,マルチキ
ャスト用のキューのいずれかに該フレーム80をエンキ
ューした後,そのキューから出力先である各同報先イン
ターフェース(N個)宛に,N回に分けてフレームを出
力するという方法である。その際のマルチキャスト中継
動作の概要を以下に記す。
【0008】フレームの出力先(同報先)インターフ
ェースを決定後,マルチキャスト用のキュー82a,8
2b,…82nのうちのいずれかに,フレームをエンキ
ューする。その際は,各フレームに同報先インターフェ
ースのリストも付与しておく。
【0009】全てのキューのうち,いずれのキューか
らフレームをデキューするかを,スケジューリングアル
ゴリズムにより決定する。
【0010】スケジューリングの結果,デキュー対象
と決定したキューがマルチキャスト用のキューのうちの
いずれかであれば,このキューの中の先頭フレーム83
aを,同報先の全てのインターフェース(84a,84
b),又は同報先インターフェースのいずれかのインタ
ーフェースに対して出力し,全ての同報先インターフェ
ースに対してフレームを送信した後に,デキュー処理を
行う。
【0011】この図20に示すデキュー時にフレームを
複製する方法は,マルチキャストフレームのエンキュー
時に,フレームのコピー処理が不要であることから,コ
ピーによる装置の中継性能の劣化が発生しないため,マ
ルチキャスト中継処理の高速化に有利であるという長所
を持つ。
【0012】一方,この方法は,ある出力先インターフ
ェースが輻輳しており,キューの先頭フレームをそのイ
ンターフェースに対して出力することができない場合,
この先頭フレームのデキューが完了しないため,後続の
フレームを出力できないという短所を持つ。
【0013】ここで短所として示した問題は,一般にブ
ロッキングと呼ばれる。即ち,キューの特性として,キ
ューの先頭のフレームの出力を完了しないと同一キュー
内のそれ以降のフレームを出力する事はできないという
特性があるため,宛先インターフェースから,バックプ
レッシャ(受信先から送信元側に対して送信の抑制を要
求すること)がかかる等の理由でフレームの出力を完了
できないと,キューの先頭以降のフレームの出力ができ
なくなるという問題があり,このことを「ブロッキン
グ」と呼ぶ。
【0014】図21は中継装置の構成例であり,回線終
端用インターフェース収容部を複数有する例であり,こ
のような構成ではブロッキングの影響が大きい。図中,
85,87は回線終端用インターフェース収容部,85
a,87aは回線終端用インターフェース,85b,8
7bはスイッチ接続用インターフェース,86はスイッ
チング機構を備えるスイッチ(スイッチファブリックと
呼ぶ場合もある),86a,86bは回線終端用インタ
ーフェース収容部接続用インターフェースである。
【0015】回線終端用インターフェース収容部85,
87は同一収容部内に収容するインターフェース85a
と85b,87aと85bの間の中継を直接行うローカ
ルスイッチを備え,スイッチ86は回線終端用インター
フェース収容部85,87を論理的に接続する。フレー
ムの中継装置では,ブロッキングの影響は大きく,中継
装置が回線からフレームを受信した際にそのフレームを
受信したインターフェースを収容する回線終端用インタ
ーフェース収容部において,その収容部に直接接続され
た回線への出力が完了できずに入力側収容部のマルチキ
ャストキュー全体がブロッキングを起こした場合,スイ
ッチ接続用インターフェースに対して行うフレームの出
力が全て停止してしまう。
【0016】図22はエンキュー時にフレームを複製す
る方法を示し,図中の80,81,82a〜82n,8
3a,83b,84a,84bの各符号は上記図20の
同一符号の各部と同じである。
【0017】この図22の方法はマルチキャスト中継時
の上記「ブロッキング」を回避するキューの構成方法と
して,出力先インターフェース毎に別々のキューを用意
し,且つエンキュー時にはフレームの各同報先インター
フェースに対応するキューにフレームをコピーしてから
エンキューするような方法がある。その際のマルチキャ
スト中継動作の概要を以下に説明する。
【0018】フレームの出力先(同報先)インターフ
ェースを決定後,同報先の複数の出力先インターフェー
スごとに,フレームをコピーして,各インターフェース
毎にユニークな出力先インターフェースに対応するキュ
ーに,フレームをエンキューする(図22ではキュー8
2a,82nにコピーしてフレーム83a,83bが格
納される)。
【0019】全てのキューのうち,いずれのキューか
らフレームをデキューするかを,スケジューリングアル
ゴリズムにより決定する。
【0020】スケジューリングの結果デキュー対象と
決定したキューの中の先頭フレームを,デキューする。
【0021】デキューされたフレームを,宛先インタ
ーフェースに対して出力する。
【0022】この図22の方法は,出力先インターフェ
ースが輻輳しても,デキューが止まるキューは該インタ
ーフェースに対応するキューのみであり,別のインター
フェースに対応するキューからの出力を阻害しない(ブ
ロッキングが発生しない)という長所を持つ。その一方
で,マルチキャストフレームのエンキュー時に、同報先
インターフェースの数だけフレームをコピーするため,
フレームのコピー処理を行うための時間がかかり,装置
の中継性能の高速化を図る際に問題となる。
【0023】上記図22の方法の短所として挙げた「コ
ピー処理」の負荷を軽減する手法としては,コピー時に
はフレームの「実体をコピー」するのではなく,フレー
ムの実体は一つのフレームとして管理し,この実体を指
す「ポインタをコピー」して複数のキューにエンキュー
する方法もある。この手法を用いれば,コピー時のオー
バヘッドを大幅に軽減することができるが,コピーのた
めのオーバヘッドが発生することに変りはないため,完
全な解決にはならない。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】フレームの中継装置に
おけるマルチキャスト通信の中継方式として,デキュー
時にフレームを複製する上記図20の方法では,ある出
力先インターフェースが輻輳してキューの先頭フレーム
をそのインターフェースに対して出力することができな
い場合に,この先頭フレームのデキューが完了しないた
めに後続のフレームを出力できない(ブロッキングが発
生する)という問題がある。
【0025】また,上記図22のエンキュー時にフレー
ムを複製する方法では,マルチキャストフレームのエン
キュー時に、同報先インターフェースの数だけフレーム
をコピーするため,このフレームのコピー処理の時間
が,装置の中継性能の高速化を図る上で問題となってい
る。
【0026】本発明では,中継性能の劣化を起こさない
ように,エンキュー時にはフレームのコピーを行わず,
デキュー時にフレームを複製するアプローチを取りつ
つ,ブロッキングの発生による中継性能の劣化の影響を
軽減することができるマルチキャスト通信中継方式を提
供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の第1の原
理構成を示す図である。図中,1は回線終端用インター
フェース(IFで表示)収容部,10は複数の各回線が
終端する回線終端用インターフェース(IF),11は
次段に設けられたスイッチに接続されるスイッチ接続用
インターフェース(IFで表示),2は回線終端用イン
ターフェース同士の間の接続,回線終端用インターフェ
ースとスイッチ用インターフェース間,またはスイッチ
用インターフェース同士の間の接続を行うローカルスイ
ッチである。20〜25bはローカルスイッチ2を構成
する要素であり,以下にその機能を説明する。
【0028】20はメモリで構成されたマルチキャスト
のためのフレームを格納する複数のキューを備えたマル
チキャストキュー群(図では各個別キューは1つのキュ
ーだが,実際は個別キューが複数のキューで構成されて
いても良い)であり,20a,20b,…,20nは個
別のキューを表す。
【0029】21はエンキュー制御部であり,回線終端
用インターフェース収容部1に入力したフレームの同報
先を獲得したり,そのリストをそのフレームに付与する
機能や,フレームの同報先として次の(1) 〜(3) の組み
合わせ条件に応じてマルチキャストキュー群20の中の
1つまたは複数のキューを選択する機能を備える。
【0030】(1) 該収容部1が収容する回線終端用イン
ターフェース10のみ (2) 該収容部1が収容するスイッチ接続用インターフェ
ース11のみ (3) 該収容部1が収容する回線終端用インターフェース
10及びスイッチ接続用インターフェース11の両方 22はキュー管理部であり,マルチキャストキュー群2
0の中からフレームを出力するキューを選択するスケジ
ュールの機能や,エンキューされたフレーム長の総和を
管理し,一定の閾値を越えた場合,そのキューへのエン
キューを停止させる機能を備える。23はキュー管理部
22が選択したキューの先頭フレームについて,そのフ
レームに付与された同報先インターフェースのリストに
基づき,そのリストが示す全ての同報先の回線終端用イ
ンターフェースまたはスイッチ接続用インターフェース
に対して連続的にそのフレームの出力(同報)を行うフ
レーム出力部である。なお,あるタイムスロットでキュ
ー管理部22のスケジュール機能で選択したキューから
の先頭フレームの同報,そのリストが示す全ての同報先
のインターフェースに対して連続的に行い,その後スケ
ジュール機能でフレームを出力する次のキューを選択し
ているが,あるタイムスロットで選択したキューについ
て,先頭フレームの同報を同報先のインターフェースの
うち未出力な1つのインターフェースに対してのみ送信
し,次のタイムスロットではスケジューラは次に出力す
るキューを再び選択するようにしてもよい(時分割でフ
レームを出力するキューを選択する)。
【0031】24aは1または複数の回線終端用インタ
ーフェース10から受信したデータを多重する第1多重
部,24bは第1多重部24a及び1つのスイッチ接続
用インターフェース11から受信したデータを多重する
第2多重部,25aはマルチキャストキュー群20から
送信されたデータをフレーム出力部23の制御により後
述する第2分離部25bとスイッチ接続用インターフェ
ース11の何れかに対して送信する第1分離部,25b
は第1分離部25aから出力されたデータをフレーム出
力部23の制御により何れかの回線終端用インターフェ
ース10に送信する第2分離部である。
【0032】回線終端用インターフェース収容部1は,
中継装置(後述する図3参照)の構成要素となる装置で
あり,回線終端用インターフェース収容部の内部のロー
カルスイッチで回線終端用インターフェース相互のスイ
ッチングが行われ,スイッチにより複数の回線終端用イ
ンターフェース収容部1間のスイッチングが行われる。
また,aは回線終端用インターフェース10に接続され
た受信,送信の回線,bは回線aが接続された相手側装
置から発生するバックプレッシャが入力する線,cはス
イッチ接続用インターフェース11に接続されたスイッ
チ(図1では図示省略され,後述する図3の4に対応)
からの受信,送信の回線,dは該スイッチから発生する
バックプレッシャが入力する線である。なお,バックプ
レッシャは,この回線接続用インターフェース収容部1
に接続された回線の相手側が輻輳して,その回線と接続
するインターフェース宛にはフレームを出力できないこ
とを当該収容部内のキュー管理部22に対して通知する
信号を表す。
【0033】エンキュー制御部21は回線終端用インタ
ーフェース10から第1多重部24a,第2の多重部2
4bを介して受信するフレームに対して別に供給される
か,フレームに付加された同報先インターフェースのリ
ストをエンキュー制御部21により獲得(取り出)し,
その後キューにフレームを格納してそのフレームに同報
先インターフェースのリストを付与する。また,取り出
した同報先インターフェースのリストに基づき,そのフ
レームのエンキュー先のキューをマルチキャストキュー
群20の中から選択する。この時,同報先が上記したよ
うにこの回線終端用インターフェース収容部1が収容す
る回線終端用インターフェース10のみの場合は回線終
端用インターフェース宛フレームを格納するためのキュ
ーの中の1つのキューを選択し,この回線終端用インタ
ーフェース収容部1が収容するスイッチ接続用インター
フェース11のみの場合もスイッチ接続用インターフェ
ース宛フレームを格納するためのキューの中の1つのキ
ューを選択し,同報先がこの回線終端用インターフェー
ス収容部1が収容する回線終端用インターフェース10
及びスイッチ接続用インターフェース11の両方の場合
は,回線終端用のインターフェース用のキューと,スイ
ッチ接続用インターフェースの両方を宛先とするフレー
ムを格納するためのキューの中の1つを選択し,それぞ
れ選択したキューにフレームを格納する。
【0034】この図1に示す第1の原理構成では,キュ
ー管理部22は,マルチキャストキュー群20の中か
ら,バックプレッシャがかかっていないインターフェー
スを宛先とするキューの中から,フレーム出力対象のキ
ューを選択し,スケジューリング・アルゴリズムが各キ
ューのキュー長の関数である場合,キュー管理部22で
管理しているキュー長により出力対象きキューの選択を
行い,選択したキューから,フレームに付与された同報
先インターフェースのリストに従い入力側収容フレーム
内の全ての同報先の指示を,第1分離部25a,第2分
離部25bに対して行い,フレームの同報時に出力先の
インターフェースが輻輳しているとバックプレッシャを
キュー管理部22にかける。スイッチ(後述する図3の
4)上でフレームを同報する際に,出力先のインターフ
ェースが輻輳していれば,中継装置(図3)内の全回線
終端用インターフェース収容部内のキュー管理部22に
対してバックプレッシャをかける。
【0035】この動作により,回線からフレームを受信
した際にそのフレームを受信したインターフェースを収
容する回線終端用インターフェース収容部1では, (1) その収容部内に収容された回線が輻輳している場
合:その収容部内に収容された回線終端用インターフェ
ースを同報先に含まないマルチキャストキューからはフ
レームの同報が可能。
【0036】(2) スイッチ内のマルチキャストキューが
輻輳している場合:スイッチ接続用インターフェースを
同報先に含まないマルチキャストキューからはフレーム
の同報が可能。
【0037】(3) その収容部内に収容された回線,スイ
ッチ上のマルチキャストキューが共に輻輳していない場
合:全てのマルチキャストキューについてフレームの同
報が可能。
【0038】(4) その収容部内に収容された回線,スイ
ッチ上のマルチキャストキューが共に輻輳している場
合:全てのマルチキャストキューについて,フレームの
同報ができないことになる。
【0039】これらの(1) 〜(4) により, これらの収容
部が収容する回線またはスイッチが輻輳した場合のブロ
ッキングの影響が,軽減できることは明らかである。
【0040】ネットワークをユーザ回線とネットワーク
のコア網に大別した場合,実際に運用されているネット
ワーク上で流れるトラヒックについては,ユーザ回線側
で発生したトラヒックはその宛先もユーザ回線側であ
り,コア網側で発生したトラヒックはその宛先もコア網
側であることが多く,従って,コア網の収容部とユーザ
回線の収容を別々である中継装置では,本発明のように
各収容部でローカルスイッチでスイッチを行うトラヒッ
クをスイッチを経由するトラヒックと別々のキューによ
り中継することで,ブロッキングの影響が大幅に軽減す
ることができる。
【0041】図1の原理構成では,回線終端用インター
フェース収容部1に収容されたインターフェースが,回
線終端用インターフェース10とスイッチ接続用インタ
ーフェース11であり,それに対応してマルチキャスト
キュー群20内の各キュー群を同報先が回線終端用イン
ターフェース10のみ,スイッチ接続用インターフェー
ス11のみ,及び両インターフェースの組み合わせの3
つに分けて同報制御を行うが,この応用形態1として,
次のような場合がある。
【0042】回線終端用インターフェースとしてデータ
の送受信を高速に行う回線終端用インターフェースと,
低速に行う回線終端用インターフェースの2つの種類が
存在する場合に,マルチキャストキュー群20内の各キ
ュー群を同報先がデータの送受信を高速に行う回線終端
用インターフェースのみ,データの送受信を低速に行う
回線終端用インターフェースのみ,及び高速と低速の両
方の回線終端用インターフェースを組み合わせの3つに
分けて同報制御を行う。
【0043】図2は本発明の第2の原理構成を示し,図
中,1,2,20〜23,24a,24b,25a,2
5bは上記図1の同一符号の各部と同じであり,説明を
省略する。3は各回線終端用インターフェース収容部1
の制御を行うプロセッサ,10pはプロセッサ3と接続
するインターフェースである。
【0044】この図2において,中継装置を構成する多
数の各回線終端用インターフェース収容部1のそれぞれ
のプロセッサ3は,他の回線終端用インターフェース収
容部1のプロセッサ3との間で制御データを同報フレー
ムにより送受信する場合がある。このようにプロセッサ
と接続するインターフェースを送信元とする制御データ
の同報フレームと,プロセッサと接続するインターフェ
ース以外を送信元とする通常データの同報フレームとを
マルチキャストキュー群20の中の対応するキューに分
ける。
【0045】この第2の原理構成では,プロセッサと接
続するインターフェースを送信元とする制御データの同
報フレームとプロセッサと接続するインターフェース1
0p以外のインターフェースを送信元とする同報フレー
ムとを別のキューに格納し,同報フレームの送信時には
プロセッサを送信元とする同報フレームを,プロセッサ
以外を送信元とする同報フレームより優先して送信する
ようスケジューリングの制御を行う。これにより,制御
データのマルチキャストの中継時に起きるブロッキング
を軽減することができる。
【0046】上記図1と図2の原理構成を組合わせるこ
とにより,マルチキャストキュー群のキューをフレーム
の同報元としてプロセッサと接続するインターフェース
とプロセッサと接続しないインターフェースに分け,そ
れぞれに同報先として各種のインターフェースの組合わ
せ(高速回線,低速回線,スイッチ接続用の各インター
フェースやプロセッサと接続するインターフェースの組
合わせ)のそれぞれに対応したキューを割当てることで
マルチキャストの制御を行うことができる。更に,これ
らの組合わせに対してフローの優先度を組合わせ条件に
加えて,各組合わせの性質に応じてグループ化してキュ
ーの数を減らすようにすることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】図3は本発明が実施される中継装
置の構成例,図4は実施例1の回線終端用インターフェ
ース収容部の構成である。
【0048】図3において,1は回線終端用インターフ
ェース収容部,4はスイッチ(スイッチファブリックと
呼ぶ場合もある)である。この中継装置の構成例では回
線終端用インターフェース収容部1は,スイッチ4の前
段に1♯1〜1♯4の4個,スイッチ4の後段に1♯1
1〜1♯14の4個設けられ,合計8個である。各回線
終端用インターフェース収容部1は,回線終端用インタ
ーフェース回線とバックプレッシャが接続された回線終
端用インターフェース10が3個と,スイッチ4の回線
とスイッチからのバックプレッシャとが接続されたスイ
ッチ接続用インターフェース11が1個設けられてい
る。スイッチ4は各回線終端用インターフェース収容部
1♯1〜1♯4,1♯11〜1♯14に接続するインタ
ーフェース40−1〜40−4,40−11〜40−1
4が設けられている。
【0049】図4に示す実施例1の回線終端用インター
フェース収容部は,上記図3の一つの回線終端用インタ
ーフェース収容部1♯1の実施例1の構成であり,この
実施例1は上記図1に示す第1の原理構成に対応する。
図4中,1,10,11,2,20〜25bの各符号
は,上記図1,図2の同一符号の各部と同じであり,説
明を省略する。但し,第1多重部24aはMUX−1,
第2多重部24bはMUX−2,第1分離部25aはD
MX−1,第2分離部25bはDMX−2とそれぞれ表
示する。20’はマルチキャストキュー群20を含むメ
モリである。エンキュー制御部21内の210はルーテ
ィング処理部,211はキュー番号決定部,21aはル
ーティングテーブル,21bはインターフェース区分識
別テーブル,21cはキュー番号アサインテーブルであ
る。また,キュー管理部22内の220はスケジュー
ラ,221はキュー長管理手段である。
【0050】この実施例1ではメモリ20’内に20
a,20b,20cの3つの個別キューが設けられ,そ
れぞれ次のようなフレームを格納する。
【0051】20a:同報先が回線終端用インターフェ
ース収容部1♯1の回線終端用インターフェース(イン
ターフェース10a〜10c)のみであるフレームを格
納するキュー 20b:同報先が回線終端用インターフェース収容部1
♯1内のスイッチ接続用インターフェース(インターフ
ェース11)のみであるフレームを格納するキュー 20c:同報先が,回線終端用インターフェース収容部
1♯1内の回線終端用インターフェース(インターフェ
ース10a〜10c)及びスイッチ接続用インターフェ
ース(インターフェース11)の両方であるフレームを
格納するキュー この実施例1では,ルーティング処理部210として,
受信IPフレーム中のIPアドレスによりルーティング
テーブル21aの参照を行い,各収容部とスイッチ4の
同報先インターフェースのリストを求める。
【0052】図5はルーティングテーブルの例を示し,
A.は中継装置全体で見たルーティングテーブルであ
り,B.とC.はこのA.のルーティングに対応して各
回線終端用インターフェース収容部1♯1と1♯14に
指定されたルーティングテーブル21a(ルーティング
処理部210で利用される)の内容である。A.のルー
ティングテーブルでは,送信元IPアドレスと宛先IP
アドレスに対応して同報先インターフェースを持つ収容
部1♯1または1♯4と,それぞれの同報先インターフ
ェースが指定されている。図5のB.とC.により各収
容部1♯1と1♯4における送信元IPアドレスと宛先
IPアドレスの組合わせに対応した同報先インターフェ
ースが指定される。B.とC.の中のスイッチ内の同報
先インターフェースの列に含まれた「bitmap-1」と「bi
tmap-2」は,スイッチが回線終端用インターフェース収
容部に対して同報する際に同報先とするインターフェー
スのリストを示すビットマップであり,「bitmap-1」は
スイッチ4(図4)上では回線終端用インターフェース
収容部1♯14を同報先とすることを表し,「bitmap-
2」はスイッチ4上で回線終端用インターフェース収容
部1♯1を同報先とすることを示すビットマップであ
る。以下,スイッチ内で同報先を示すビットマップをス
イッチ用ビットマップという。
【0053】上記のルーティングテーブルで得られた同
報先インターフェースのリストについては,装置からIP
フレームを送信するまで,該フレームに固定長のフィー
ルドとして付与しておく。
【0054】各収容部は,フレームを受信したインター
フェースが該収容部の回線終端用インターフェースであ
るかスイッチ接続用インターフェースであるかにより,
以下の,のように動作を分ける。
【0055】フレームを受信したインターフェースが
該収容部の回線終端用インターフェース(即ち,中継装
置が回線からフレームを受信した際に該フレームを受信
したインターフェースを収容する回線終端用インターフ
ェース収容部,図中の収容部1#1)の場合:ルーティ
ングテーブルの示す同報先インターフェースにフレーム
を同報する。
【0056】フレームを受信したインターフェースが
スイッチ接続用インターフェースの場合(即ち,スイッ
チ経由で該フレームを受信した場合):ルーティングテ
ーブルの示す同報先インターフェースのうち,スイッチ
接続用インターフェース以外のインターフェースにフレ
ームを同報する。
【0057】このにおいて,スイッチを除いたインタ
ーフェースにフレームを同報する理由は,中継装置があ
るアドレスを持つIPフレームをどの収容部から受信して
も,同じルーティングテーブルを参照してフレームの中
継ができるようにするためであり,そのためには,ある
収容部(図中の収容部1♯14)がスイッチ4から受信
したフレームを,再びスイッチ4に対して送信してしま
うと,該フレームを回線から受信した収容部(図中の収
容部1♯1)に対して再び送信するという誤った同報処
理が中継装置内で発生するためである。
【0058】なお,上記の動作例では各収容部1♯1,
1♯14及びスイッチ4のそれぞれにおいて,下記のル
ーティングテーブルの参照を行い,それぞれの区間での
同報先インターフェースのリストを求めるような形態を
想定すると説明したが,同報先インターフェースの獲得
は,例えば中継装置が回線からフレームを受信した際に
該フレームを受信したインターフェースを収容する回線
終端用インターフェース収容部で全ての区間の同報先イ
ンターフェースの獲得を行い,その他の区間では,該収
容部で得られた情報に基づき同報するような方法でも良
い。
【0059】エンキュー制御部21のキュー番号決定部
211は,ルーティング処理部210の処理の結果得ら
れた同報先インターフェースのリストにより,マルチキ
ャストキュー群20を構成するキュー20a,20b,
20c,…の中でエンキュー先とするキューの番号を決
定する。この実施例では,各インターフェースが回線終
端用インターフェースとスイッチ接続用インターフェー
スの何れであるかは,図6に示すインターフェース区分
識別テーブル(図4の21b)により管理する。このテ
ーブルは回線終端用インターフェース収容部1♯1のエ
ンキュー制御部21に設けられている。キュー番号決定
部211がインターフェース区分識別テーブル21bを
参照した結果,同報先のインターフェースの組合わせの
パターンにより,キュー番号アサインテーブル(図4の
21c)を参照して,エンキュー先のキュー番号を決定
する。図7にキュー番号アサインテーブルを示し,この
テーブルの例は回線終端用インターフェース収容部1♯
1のエンキュー制御部21に設けられている。
【0060】キュー管理部22のキュー長管理手段22
1は,それぞれのキューにエンキューされているフレー
ム長の総和,及び各キューごとにエンキューできるフレ
ーム長の総和の閾値を管理する。図8はキュー長管理手
段221が備えるキュー長管理テーブルの例であり,テ
ーブル中で,a,b,cは各キュー20a,20b,2
0cの閾値を表し,length(キュー20a)とは,キュ
ー20aにエンキューされているフレーム長の総和を意
味する。
【0061】フレーム出力部23は,あるタイムスロッ
トにおいてキュー管理部22のスケジューラ220が選
択したキューの先頭フレームについて,そのフレームに
付加された同報先インターフェースのリストに基づき,
該リストが示す全ての同報先の回線終端用インターフェ
ース又はスイッチ接続用インターフェースに対して連続
的に該フレームの出力(同報)を行う。出力先の指定
は,マルチキャストキュー群20の後段の第1分離部2
5a,第2分離部25bに対して送信先インターフェー
スを指示することにより行う。なお,ここではあるタイ
ムスロットで選択されたキューの先頭フレームについて
は,連続的に同報を行う例を説明したが,あるタイムス
ロットで選択されたキューの先頭フレームについては,
そのフレームに付与された同報先インターフェースのリ
ストのうち出力を行っていないインターフェースを一つ
だけ選択し,そのインターフェースに対して出力した
後,再びスケジューラ220がキューの選択を行うよう
なキューの選択機構を用いても良い。
【0062】キュー管理部22のスケジューラ220
は,何らかの既存スケジューリング・アルゴリズムによ
り,回線終端用インターフェース収容部内のマルチキャ
ストキューの中からフレームを出力するキューを選択す
る。スケジューリング・アルゴリズムについては,その
種類を問わないが,この実施例では単に,キューの番号
順に選択するものとする。スケジューラ220へ入力す
るバックプレッシャは,回線終端用インターフェース収
容部に直接収容された回線が輻輳した(例えばEthe
rnetにおけるCSMA/CDの仕組みを用いて行わ
れる回線上のフレームの衝突が起きた)時に,該収容部
内のスケジューラに対して,該回線で輻輳が起きている
ことを通知する。
【0063】スケジューラ220によりフレームを出力
するキューとして選択対象とするキューは,次の〜
のように決定する。
【0064】回線終端用インターフェース収容部内の
回線及びスイッチ4のいずれからも,バックプレッシャ
がかかっていない場合:選択対象のキューは,キュー2
0a,20b,20c 回線終端用インターフェース収容部内の回線からバッ
クプレッシャがかかった場合:選択対象のキューは,2
0b スイッチ4からバックプレッシャがかかった場合:選
択対象のキューは,キュー20a 回線終端用インターフェース収容部内の回線及びスイ
ッチ4のいずれからも,バックプレッシャがかかった場
合:選択対象のキューはない 次にスイッチ4は,収容するインターフェース間でフレ
ームの中継を直接行う。このスイッチについては,種類
を問わず,既存の共有メモリスイッチ,クロスバースイ
ッチ等,様々なスイッチを適用できる。この実施例で
は,回線終端用インターフェース収容部1のローカルス
イッチ2と同様の中継を,スイッチ4内の各インターフ
ェース間で行えるようなスイッチであり,キューの輻輳
時には,全収容部上のスケジューラ220に対してバッ
クプレッシャをかけるようなスイッチを使用する。ま
た,このスイッチ4の収容部が受信したフレームの同報
は,フレーム中に記された「スイッチ用ビットマップ(b
itmap)」に従って行う。
【0065】また,各回線終端用インターフェースは,
回線からのフレーム受信時に,送信元インターフェース
番号を含む固定長のフィールドを該フレームに付与し,
回線へのフレーム送信時には,送信元インターフェース
番号及び同報先インターフェースのリスト及びスイッチ
用ビットマップを含む固定長のフィールドを削除する機
能を持つ。
【0066】ここで,回線終端用インターフェース収容
部1♯1における中継動作の例を順に説明する。なお,
この例では下記のルーティングテーブル中に存在するア
ドレスを持つフレームのみ中継するものとする。
【0067】エンキューするまでの動作 図9はエンキューまでの処理フローである。最初に,ル
ーティング処理部210(図4)においてフレームに付
加された送信元IPアドレス及び宛先IPアドレスを用
い,ルーティングテーブルの検索を行って,同報先のイ
ンターフェース情報(回線終端用インターフェース収容
部内の同報先インターフェースのリスト及びスイッチ用
ビットマップ)を得る(図9のS1)。得られたインタ
ーフェース情報を,このフレームの同報先情報としてフ
レームに付与する(図9のS2)。なお,フレームの同
報先情報の伝搬の方法として,ここではフレームに付与
する方法を用いているが,他にフレームには付与せずに
(フレームとは別の信号で)伝搬しても良い。次に,キ
ュー番号決定部211(図4)ではルーティング処理の
結果得られた同報先のインターフェース情報を基に,以
下の処理を行い,エンキュー先のキュー番号を決定する
(図9のS3)。すなわち,先ず同報先の各インターフ
ェースの番号をキーとして,インターフェース区分識別
テーブル(図4の21b,図6参照)を参照して,同報
先のインターフェース区分の組合わせを得て(図9のS
30),このインターフェース区分の組合わせをキーと
して,キュー番号アサインテーブル(図4の21c,図
7参照)を参照して,エンキュー先のキュー番号を決定
する(図9のS31)。
【0068】次にキュー番号をキーとしてキュー長管理
テーブル(図4の21c,図8参照)を参照して,入力
フレームを決定した番号のキューにエンキューしても,
そのキューの閾値を越えない場合,そのキューに入力フ
レームをエンキューする(図9のS4)。
【0069】スケジューリング時の動作 スケジューラ220は,フレームの出力対象のキュー
を,番号の順にキューを選択するものとする。選択した
キューの特徴に応じて,キュー20a(同報先が回線終
端用インターフェース収容部1♯1の回線終端用インタ
ーフェースのみであるフレームを格納するキュー)の場
合は回線終端用インターフェースに対してフレームを同
報し,キュー20b(同報先が回線終端用インターフェ
ース収容部内のスイッチ接続用インターフェースのみで
あるフレームを格納するキュー)の場合は,スイッチ接
続用インターフェースに対してフレームを同報し,キュ
ー20c(同報先が,回線終端用インターフェース収容
部内の回線終端用インターフェース及びスイッチ接続用
インターフェースの両方であるフレームを格納するキュ
ー)の場合は,回線終端用インターフェース及びスイッ
チ接続用インターフェースに対してフレームを出力す
る。
【0070】キューからのフレーム出力の動作 各キューからのフレームの出力の動作を,収容部内の回
線終端用インターフェースからのバックプレッシャの有
無,及びスイッチからのバックプレッシャの有無の状態
に応じて説明する。
【0071】a.回線終端用インターフェース収容部1♯
1内の回線及びスイッチ4のいずれからも,バックプレ
ッシャがかかっていない場合:選択対象のキューは,キ
ュー20a,20b,20cであり, キュー20aの先頭フレームについて,該フレームに
付与された同報先情報に従い,回線終端用インターフェ
ース収容部1♯1に収容された回線終端用インターフェ
ースに対して同報した後に,該キューの先頭フレームを
デキューする。
【0072】キュー20bの先頭フレームについて,
該フレームに付与された同報先情報に従い,スイッチ接
続用インターフェース11に対して同報した後に,該キ
ューの先頭フレームをデキューする。
【0073】キュー20cの先頭フレームについて,
該フレームに付与された同報先情報に従い,回線終端用
インターフェース(回線終端用インターフェース収容部
1♯1に収容された回線)及びスイッチに対して同報し
た後に,該キューの先頭フレームをデキューする。
【0074】b.回線終端用インターフェース収容部1
♯1内の回線から,バックプレッシャがかかった場合:
選択対象のキューは,キュー20bであり, キュー20bの先頭フレームについて,該フレームに
付与された同報先情報に従い,スイッチ接続用インター
フェース11に対して同報した後に,該キューの先頭フ
レームをデキューする。
【0075】その他のキューは,ブロッキングされ
る。
【0076】c.スイッチから,バックプレッシャがか
かった場合:選択対象のキューは,キュー20aであ
り, キュー20aの先頭フレームについて,該フレームに
付与された同報先情報に従い,各回線終端用インターフ
ェースに対して同報した後に,該キューの先頭フレーム
をデキューする。
【0077】その他のキューは,ブロッキングされ
る。
【0078】d.回線終端用インターフェース収容部1
♯1内の回線及びスイッチのいずれからも,バックプレ
ッシャがかかった場合:全てのキューは,ブロッキング
される。
【0079】なお,この実施例では,キューからのフレ
ームの出力の方法として,あるタイムスロットでキュー
を選択した際には,該キューの先頭フレームを,全ての
同報先インターフェースに連続的にフレームを出力する
ような方法を例を示しているが,これ以外に,例えば1
つのタイムスロットでは1つのインターフェース宛にだ
けフレームの出力を行い,次のタイムスロットでは,改
めて全てのキューの中から,フレームを出力するキュー
の選択を行うような方法を採っても良い。
【0080】スイッチ4における動作を説明すると,宛
先アドレスを「224.1.2.4 」とするフレームの入力時に
は,フレーム内の「スイッチ用ビットマップ」を参照し
た結果,同報先のインターフェース情報としてスイッチ
4の回線終端用インターフェース40−14(図3参
照)を得る。スイッチ4は,この同報先のインターフェ
ース情報に基づき,フレームをインターフェース40−
14に出力する。宛先アドレスを「224.1.2.5 」とする
フレーム入力時には,以上と同様の処理を行う。その結
果,上記フレームが回線終端用インターフェース収容部
1♯14に対して出力される。
【0081】この回線終端用インターフェース収容部1
♯14では,宛先アドレスを「224.1.2.4 」,「224.1.
2.5 」とするフレームの入力時には,ルーティング処理
部210でルーティングテーブル(図5のC.参照)の
検索を行った結果,まず同報先のインターフェース情報
としてインターフェース10a,11(回線終端用イン
ターフェース収容部1♯14内)の2つを得るが,その
フレームを受信したインターフェースがスイッチ接続用
インターフェースの場合であるため,上記のルーティン
グ処理部について説明したように,ルーティングテーブ
ルの示す同報先インターフェースのうち,スイッチ接続
用インターフェース以外のインターフェース10aにフ
レームを同報する。以後の処理についても,回線終端用
インターフェース収容部1♯1と同様の処理を行うこと
により,最終的に回線終端用インターフェース10aか
らフレームの出力が行われる。以上のような中継を行う
ことで,上記スケジューラ時の動作のように,バックプ
レッシャがかかった際のブロッキングの影響を緩和した
マルチキャスト中継が可能となる。
【0082】この実施例1は,上記のように同報先イン
ターフェースの組合わせに応じた3つのキューを持つ例
を示したが,例えばフレーム内のIPヘッダ内のフィー
ルドであるDSCP(Differentiated Services Code P
ointの略)フィールド等の値に基づいて同報先が同じフ
レームであっても,更にキューの数を増やしても良い。
【0083】実施例2の説明 上記実施例1の回線終端用インターフェース収容部1の
構成(図4)において,回線終端用インターフェース1
0a〜10c及びスイッチ接続用インターフェース11
について特性を問題にしなかったが,実施例2は,回線
終端用インターフェース10a〜10c及びスイッチ接
続用インターフェース11の速度が高速,低速の特性を
備えている場合であり,基本的な構成は上記図4に示す
実施例1と同様である。
【0084】図10は実施例2の回線終端インターフェ
ース収容部に収容されたインターフェースの特性を示
し,図10のA.は回線終端用インターフェース収容部
(図4の1♯1)の3つの回線終端用インターフェース
とスイッチインターフェースの回線速度を示し,B.は
回線終端用インターフェース収容部1♯14の3つの回
線終端用インターフェースとスイッチ接続用インターフ
ェースの回線速度を示し,回線終端用インターフェース
の10aが高速回線,10b,10cは低速回線,スイ
ッチ接続用インターフェース11は高速回線である。
【0085】この実施例2の構成及び動作について主に
上記実施例1と異なる点を中心に説明する。まず,マル
チキャストキュー群20のキュー20a〜20cは次の
ようなフレームの格納を行うよう割当てられる。
【0086】キュー20a:同報先が高速な回線終端用
インターフェース(インターフェース10a,11)の
みであるフレームを格納するキュー。
【0087】キュー20b:同報先が低速な回線終端用
インターフェース(インターフェース10b,10c)
のみであるフレームを格納するキュー。
【0088】キュー20c:同報先が,高速インターフ
ェースと低速インターフェースの両方であるフレームを
格納するキュー。
【0089】この実施例2でも,上記のように同報先イ
ンターフェースの組合わせに応じた3つのキューを持つ
例を示したが,例えばフレーム内のIPヘッダ内のフィ
ールドであるDSCP(Differentiated Services Code
Pointの略)フィールド等の値に基づいて同報先が同じ
フレームであっても,更にキューの数を増やしても良
い。
【0090】この実施例2において,エンキューまでの
処理は上記図9に示す処理フローと同様であるが,各キ
ュー20a〜20cには上記のように同報の宛先の回線
速度に応じてフレームを格納してエンキューの動作が行
われる。スケジューリング時は,スケジューラ220は
フレームの出力対象のキューとしてキュー20a〜20
cの中から順番にキューの選択を行う。選択したキュー
が20aの場合,高速なインターフェースに対してフレ
ームを同報し,キュー20bの場合は低速なインターフ
ェースに対してフレームを同報し,キュー20cの場合
は高速なインターフェース及び低速なインターフェース
に対してフレームを出力する。
【0091】各キューからのフレームの出力の動作は,
収容部内の回線終端用インターフェースからのバックプ
レッシャの有無,及びスイッチからのバックプレッシャ
の有無の状態に応じて上記の実施例1と同様の処理を行
う。
【0092】図11は本発明が実施される中継装置の他
の構成例であり,以下に説明する実施例3乃至実施例5
を実施することができる。図11中の主な符号は上記図
3の構成例の同じ符号と同様であり,1♯1〜1♯4,
1♯11〜1♯14は回線終端用インターフェース収容
部,10a〜10cは回線終端用インターフェース,1
1はスイッチ接続用インターフェース,4はスイッチ,
40−1〜4−14はスイッチに収容された各回線終端
用インターフェース収容部に接続されインターフェース
を表す。この構成例において,3はプロセッサを表し,
10pは各回線終端用インターフェース収容部に接続さ
れたプロセッサ接続用のインターフェースを表す。
【0093】各回線終端用インターフェース収容部のプ
ロセッサ3は,他のプロセッサと連携してユーザのデー
タを含むフレームのマルチキャストのための制御を行う
が,プロセッサ間で制御データをマルチキャストにより
中継する場合もあり,ユーザのデータと,制御データの
両方の中継がスイッチ4を介して実行される。
【0094】図12は実施例3の回線終端用インターフ
ェース収容部の構成であり,上記図2に示す本発明の第
2の原理構成に対応する。
【0095】実施例3の構成は,上記図4に示す実施例
1の構成と主要な構成要素は同じであり,図11中の符
号1,10,11,2,20’,20〜23,24a,
24b,25a,25bは上記図4の同じ符号の各部と
同様であり説明を省略する。10a〜10cは回線終端
用インターフェース,10pは上記図12に示すものと
同じプロセッサ接続用インターフェースである。
【0096】この実施例3ではメモリで構成するマルチ
キャストキュー群20内に少なくとも20d,20eの
2つのキューが設けられ,それぞれ次のようなフレーム
を格納する。
【0097】20d:送信元インターフェースが,プロ
セッサ接続用インターフェース10pであるフレームを
格納するキュー。
【0098】20e:送信元インターフェースが,プロ
セッサ接続用インターフェース以外の回線終端用インタ
ーフェースであるフレームを格納するキュー。
【0099】なお,この実施例3では,上記のように送
信元インターフェースの組合わせに応じた2つのキュー
を持つ例を示したが,例えばフレーム内のIPヘッダ内
のフィールドであるDSCPフィールド等の値に基づい
て,同報先が同じフレームであっても,更にキューの数
を増やしても良い。
【0100】実施例3におけるエンキュー制御部21の
キュー番号決定部211は,ルーティング処理部210
の処理の結果得られた同報先インターフェースのリスト
により,マルチキャストキュー群20のうちでエンキュ
ー先とするキューの番号を決定する。この実施例3で
は,各インターフェースが回線終端用インターフェース
10a〜10c,スイッチ接続用インターフェース11
及びプロセッサ接続用インターフェース10pの中の何
れであるかは,図13に例として示すインターフェース
区分識別テーブル(図12の21b)により管理され,
このテーブルは回線終端用インターフェース収容部1♯
1のエンキュー制御部21に設けられている。
【0101】キュー番号決定部211はインターフェー
ス区分識別テーブルを参照した結果,同報先のインター
フェースの組合わせのパターンにより,キュー番号アサ
インテーブル(図4の21c)を参照して,エンキュー
先のキュー番号を決定する。
【0102】図14に実施例3のキュー番号アサインテ
ーブルの例を示す。このテーブルの例は回線終端用イン
ターフェース収容部1♯1のエンキュー制御部21に設
けられている。図14中で○,×は,それぞれ送信元イ
ンターフェースがプロセッサ接続用インターフェースで
ある場合,プロセッサ接続用インターフェース以外のイ
ンターフェースである場合を意味する。
【0103】キュー管理部22のキュー長管理手段22
1は,それぞれのキューにエンキューされているフレー
ム長の総和,及び各キューごとにエンキューできるフレ
ーム長の総和の閾値を管理する。図15はキュー長管理
手段221が備えるキュー長管理テーブルの例であり,
回線終端インターフェース収容部1♯1に設けられてい
る。このテーブル中で,a,bは各キュー20d,20
eの閾値を表し,length(キュー20a)とは,キュー
20aにエンキューされているフレーム長の総和を意味
する。
【0104】実施例3のエンキューするまでの動作 図16は実施例3のエンキューまでの処理フローであ
る。なお,この説明では,送信元インターフェースがプ
ロセッサ接続用インターフェース10pであり,宛先ア
ドレスが「224.1.2.3 」でありこれに対応する同報先が
回線終端用インターフェース10a,10bであるもの
とする。
【0105】最初にルーティング処理部210(図1
2)でルーティングテーブルの検索を行って,送信先の
インターフェース情報として回線終端用インターフェー
ス10a,10bを得て(図16のS1),このフレー
ムの同報先情報としてフレームに付与する(同S2)。
次に,キュー番号決定部211(図10)で送信元のイ
ンターフェース情報(プロセッサ接続用インターフェー
ス10p)を基に次の処理によりエンキュー先のキュー
番号を決定する(図16のS3)。先ず送信元のインタ
ーフェースの番号をキーとして,インターフェース区分
識別テーブル(図13)を参照して,送信元のインター
フェース区分を得て(図16のS30),このインター
フェース区分をキーとして,キュー番号アサインテーブ
ル(図14)を参照して,エンキュー先のキュー番号を
決定する(図16のS31)。この例では,送信元イン
ターフェースはプロセッサ接続用インターフェース10
pであり,エンキュー先のキュー番号はキュー20dと
なる。
【0106】次にキュー長管理テーブル(図15)を参
照して,入力フレームをキュー20dにエンキューして
も,そのキューの閾値を越えない場合,そのキューに入
力フレームをエンキューする(図16のS4)。なお,
他の宛先アドレスを持つフレームが入力した時には,送
信元インターフェースがプロセッサ接続用インターフェ
ースであるかどうかに従い,以上と同様の処理を行う。
【0107】その結果,キュー20dには送信元インタ
ーフェースがプロセッサ接続用インターフェースである
フレームが,キュー20eには送信元インターフェース
がプロセッサ接続インターフェースでないフレームが,
それぞれエンキューされる。
【0108】実施例3のスケジューリング時の動作 この実施例3でも上記実施例1のスケジューリングの動
作(番号順にキューを選択)と異なり,フレームの出力
対象のキューとしてキュー20d,20eの中から送信
元がプロセッサ接続用インターフェースであるフレーム
を格納したキュー20dを優先的に選択する。キュー2
0dを選択した場合,同報先インターフェースリストに
従い,回線終端用インターフェース収容部1♯1(図3
参照)内のインターフェースに対してフレームを同報す
る。キュー20eを選択した場合もキュー20dの場合
と同様に同報を行う。
【0109】キューからのフレーム出力の動作 各キューからのフレームの出力の動作を,収容部内の回
線終端用インターフェースからのバックプレッシャの有
無,及びスイッチからのバックプレッシャの有無の状態
に応じて説明する。
【0110】a.回線終端用インターフェース収容部1♯
1(図3参照)内の回線及びスイッチ4(図3参照)の
いずれからも,バックプレッシャがかかっていない場
合:選択対象のキューは,キュー20d,20eであ
り,いずれのキューについても,キューの先頭フレーム
について,該フレームに付与された同報先情報に従い,
該キューの先頭フレームをデキューする。
【0111】b.回線終端用インターフェース収容部1
♯1内の回線から,バックプレッシャがかかった場合:
選択対象のキューは,キュー20d,20eであり, いずれのキューについても,キューの先頭のフレーム
について,該フレームに付与された同報先情報に従い,
回線終端用インターフェース収容部1♯1に収容された
インターフェースに対して同報した後に,そのキューの
先頭フレームをデキューする。
【0112】先頭フレームの同報を完了できないキュ
ーは,ブロッキングされる。
【0113】c.スイッチから,バックプレッシャがか
かった場合:選択対象のキューは,キュー20d,20
eであり, いずれのキューについても,キューの先頭フレームに
ついて,そのフレームに付与された同報先情報に従い,
回線終端用インターフェース収容部1♯1に収容された
インターフェースに対して同報した後に,そのキューの
先頭フレームをデキューする。
【0114】先頭フレームの同報を完了できないキュ
ーは,ブロッキングされる。
【0115】d.回線終端用インターフェース収容部1
♯1内の回線及びスイッチのいずれからも,バックプレ
ッシャがかかった場合:全てのキューは,ブロッキング
される。
【0116】なお,この実施例3でも,キューからのフ
レームの出力の方法として,あるタイムスロットでキュ
ーを選択した際には,該キューの先頭フレームを,全て
の同報先インターフェースに連続的にフレームを出力す
るような方法を例を示しているが,これ以外に,例えば
1つのタイムスロットでは1つのインターフェース宛に
だけフレームの出力を行い,次のタイムスロットでは,
改めて全てのキューの中から,フレームを出力するキュ
ーの選択を行うような方法を採っても良い。
【0117】実施例3の回線終端用インターフェース収
容部と接続されたスイッチの動作は,上記実施例1の構
成について説明したスイッチの動作と同様であり,説明
を省略する。
【0118】上記実施例3の回線終端用インターフェー
ス収容部の構成に対して,上記実施例2の構成を組合わ
せた場合を実施例4とする。
【0119】実施例4では実施例2で設けられた高速の
回線終端用インターフェースと低速の回線終端用インタ
ーフェース及びスイッチ接続用インターフェースの他に
実施例3のプロセッサ接続用インターフェースが付加さ
れ,図17に実施例4のインターフェース区分識別テー
ブルの例を示す。図18は実施例4におけるキュー番号
アサインテーブルの例である。
【0120】実施例4の場合,図17に示すような各種
のインターフェースについて,送信元がプロセッサ接続
用インターフェースである場合に送信先(同報先)イン
ターフェースとして高速回線終端用インターフェース,
低速回線終端用インターフェース,スイッチ接続用イン
ターフェースの組合わせが,図18のテーブルの第1段
〜第7段(プロセッサ接続用の表示が○の段)に示すよ
うに7個あり,各組合わせに対応したキュー(符号20
−1〜20−7で表す)が設けられている。また,送信
元がプロセッサ接続用インターフェース以外である場合
に送信先(同報先)インターフェースとして上記の各イ
ンターフェースの組合わせが,図18のテーブルの第8
段〜第14段(プロセッサ接続用の表示が×の段)に示
すように7個あり,各組合わせに対応したキュー(符号
20−8〜20−14で表す)が設けられている。
【0121】実施例4のエンキューまでの動作の内容
は,上記実施例3の場合と同様であり,スケジューリン
グの動作についても実施例3と同様であり,説明は省略
する。
【0122】上記実施例4の構成では,回線終端用イン
ターフェース,スイッチ接続インターフェース,プロセ
ッサ接続インターフェースのそれぞれの速度が高速,低
速の相違に基づく組合わせに対応したキューをマルチキ
ャストキュー群20内に設けていたが,次の実施例5で
はこの実施例4のインターフェースの組合わせに対し
て,更に他の要素を組合わせの条件に含めてキューを割
当てたものである。具体的には,IPアドレスのDSC
Pフィールドの値が,特定の値(例えばA)であるか,
それ以外の値であるかを条件とする等に応じてキューを
割当てる。また,この実施例5の例ではキューとして2
0−1〜20−18の合計18個を使用する。
【0123】図19は実施例5のキュー番号アサインテ
ーブルの例である。この例では,送信元インターフェー
スがプロセッサ接続用インターフェースであるか(○で
表す),それ以外(×で表す)であるかにより2つの群
に分けられ,これに送信先インターフェースが高速,低
速,スイッチ接続用の3つについてこれらを含むか,含
まないの組合わせにより区別する。また,DSCPが特
性の値(A)であるか,否かの条件(○か×で表す)も
組合わせてキュー番号として20−1〜20−18を識
別することができる。
【0124】上記の説明では,優先度によりキューを分
ける際に,IPヘッダ内のDSCPフィールドが特定の
値かどうかによりキューを分けていたが,DSCPフィ
ールドの値がある範囲の値かどうかにより分けたり,I
Pヘッダ内の他のフィールド(送信元アドレス,送信先
アドレス等のフィールド,フレームの長さフィールド)
や,フレーム内のデータフィールドの内容に従い,キュ
ーの振り分けを行っても良い。また,上記の説明では優
先度によりキューを分ける際に,優先度としては大小の
2つに分けたが,3つ以上に分けても良い。
【0125】更に,上記説明では,スケジューラは,各
キューの優先度によるスケジューリングを行う場合につ
いて記述したが,代わりに,より複雑な各種スケジュー
リング・アルゴリズムを用いても良い。更に,バックプ
レッシャは,スイッチと各収容部の間にはスイッチ内で
輻輳が起きたかどうかを示すバックプレッシャを可能と
していたが,代わりに,例えばスイッチとしてマルチキ
ャストキューを用いたスイッチを使用する場合に,スイ
ッチ内にも収容部と同様に優先度によりキューを分け,
スイッチはそのスイッチ内のキュー毎に各収容部にバッ
クプレッシャを返すことで,優先度の低いスイッチ上の
キューが輻輳してブロッキングが生じたときに,優先度
が高いスイッチ上のキューはデキュー可能であるように
しても良い。
【0126】また,上記の実施例では,IPルーティン
グ時のマルチキャスト動作の例を示したが,ブリッジ動
作をする中継装置で,1つのインターフェースから受信
したフレームを複数インターフェースに出力する(同報
する)ような場合にも適用可能である。
【0127】更に,フレームの送信元,送信先インター
フェース,フレーム内の情報の組合わせに応じたキュー
の割り振りを装置設計時に予め行っておくような場合に
ついて示したが,本発明は上記で示した各組合わせとキ
ューの対応を,装置運用時に動的に変える場合にも適用
しても良い。
【0128】(付記1)各回線に接続した複数個の回線
終端用インターフェースとスイッチ接続用インターフェ
ースとが収容され,各インターフェース間の切換え接続
を行うローカルスイッチを含む回線終端用インターフェ
ース収容部を複数個備え,前記各回線終端用インターフ
ェース収容部の間を論理的に切換接続するスイッチとで
構成する中継装置におけるマルチキャスト通信中継方式
において,前記ローカルスイッチは,マルチキャストの
フレームを格納するキューとして,フレームの同報先が
回線終端用インターフェースのみの場合と,前記スイッ
チに接続されたスイッチ接続用インターフェースのみの
場合と,回線終端用インターフェースとスイッチ接続用
インターフェースの両方である場合と,の各同報先イン
ターフェースの組合わせに対応して1または複数のキュ
ーを個別に備え,前記フレームに付加された同報先のリ
ストから前記同報先インターフェースの組合わせに基づ
きエンキュー先を判定して,フレームを格納する手段を
備えることを特徴とするマルチキャスト通信中継方式。
【0129】(付記2)付記1において,前記回線終端
用インターフェース収容部に,高速回線に接続された回
線終端用インターフェースと,低速回線に接続された回
線終端用インターフェースとが収容され,前記マルチキ
ャストのフレームを格納するキューとして,フレームの
同報先が前記高速回線に接続された回線終端用インター
フェースのみの場合と,前記低速回線に接続された回線
終端用インターフェースのみの場合と,前記高速回線に
接続された回線終端用インターフェースと前記低速回線
に接続された回線終端用インターフェースの両方である
場合と,の各同報先インターフェースの組合わせに対応
した1または複数のキューを個別に備えることを特徴と
するマルチキャスト通信中継方式。
【0130】(付記3)付記2において,前記回線終端
用インターフェース収容部にキューを選択してフレーム
を同報先に出力する管理を行うキュー管理部を備え,前
記キュー管理部は,前記高速回線に接続された回線終端
用インターフェースのみを同報先とするフレームを格納
するキューを優先して選択することを特徴とするマルチ
キャスト通信中継方式。
【0131】(付記4)各回線に接続した複数個の回線
終端用インターフェースとスイッチ接続用インターフェ
ース及び制御フレームを送受信する1または複数のプロ
セッサに接続したインターフェースとが収容され,各イ
ンターフェース間の切換え接続を行うローカルスイッチ
を含む回線終端用インターフェース収容部を複数個備
え,前記各回線終端用インターフェース収容部の間を論
理的に切換接続するスイッチとで構成する中継装置にお
けるマルチキャスト通信中継方式において,前記ローカ
ルスイッチは,同報フレームの送信元インターフェース
がプロセッサに接続するインターフェースである場合
と,プロセッサに接続するインターフェース以外である
場合とに対応して別々に用意された1つまたは複数のキ
ューを設け,前記同報フレームの送信元を判別して対応
するキューにフレームを格納することを特徴とするマル
チキャスト通信中継方式。
【0132】(付記5)付記4において,前記フレーム
を格納するキューとして,フレームの送信元インターフ
ェースがプロセッサに接続するインターフェースである
場合と,プロセッサに接続するインターフェース以外で
ある場合に分け,更にフレームの同報先が回線終端用イ
ンターフェースのみ,スイッチ接続用インターフェース
のみ,及び回線終端用インターフェースとスイッチ接続
用インターフェースの各同報先の組合わせに対応する1
または複数のキューを個別に設けることを特徴とするマ
ルチキャスト通信中継方式。
【0133】(付記6)付記5において,前記フレーム
を格納するキューとして,フレームの送信元インターフ
ェースがプロセッサに接続するインターフェースである
場合と,プロセッサに接続するインターフェース以外で
ある場合とに分け,それぞれの場合において各同報先が
高速の回線終端用インターフェースのみ,低速の回線終
端用インターフェースのみ,スイッチ接続用インターフ
ェースのみ,及びこれらの中の複数のインターフェース
の各組合わせに対応して,1または複数のキューを個別
に設けることを特徴とするマルチキャスト通信中継方
式。
【0134】(付記7)付記5において,前記フレーム
を格納するキューとして,フレーム内の情報に対応付け
られた優先度の高い場合と,低い場合とに対応して前記
インターフェースの各組合わせに対応したキューを更に
区分して個別に設け,前記の各同報先インターフェー
ス,送信元インターフェース及びフレーム内の情報に対
応付けられた優先度の組合わせに基づいてエンキュー先
を判定する手段を備えることを特徴とするマルチキャス
ト通信中継方式。
【0135】(付記8)付記1乃至7の何れかにおい
て,入力したフレームに付与された同報先のリストに基
づき前記マルチキャスト用のキューに格納されたフレー
ムを1つ以上のインターフェースに出力し終わるまで該
フレームを格納し,該キューを用いてフレームを出力す
る手段と,フレームの出力を行うキューの選択を行うス
ケジューラとを備え,前記スケジューラはフレームの出
力を行うキューに格納されたフレームのキュー長を管理
する手段を含むことを特徴とするマルチキャスト通信中
継方式。
【0136】(付記9)付記8において,スイッチは,
スイッチ内のインターフェースの輻輳時に,当該スイッ
チ内及び全ての回線終端用インターフェース収容部に対
して輻輳状態を通知する手段を備え,各回線終端用イン
ターフェース収容部は,自収容部が収容する回線へのフ
レーム出力時にフレームの衝突を検出することにより輻
輳していることを各収容部のスケジューラに通知する手
段を備えることを特徴とするマルチキャスト通信中継方
式。
【0137】
【発明の効果】本発明によればマルチキャストを行う中
継装置の回線またはスイッチが輻輳した場合のブロッキ
ングの影響を軽減することができる。
【0138】また,中継装置内のプロセッサから送信さ
れた制御フレームを,データフレームより高い優先度で
スケジューリングすることが可能となる。
【0139】また,複数の条件を組合わせて,その組合
わせ毎にキューを用意することで,回線またはプロセッ
サからフレームを受信したインターフェースを収容する
回線終端用インターフェース収容部上の,マルチキャス
トを行うためのブロッキングの影響を軽減しつつ,プロ
セッサから送信されたフレームを,それ以外のフレーム
に比べて高い優先度でスケジューリングすることが可能
となり,プロセッサから送信された制御フレームをデー
タフレームよりも高い優先度でスケジューリングするこ
とが可能となる。
【0140】また,上記の説明ではマルチキャスト中継
を行う場合について説明したが,本発明はユニキャスト
中継を同時に行うような中継装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の原理構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の原理構成を示す図である。
【図3】本発明が実施される中継装置の構成を示す図で
ある。
【図4】実施例1の回線終端用インターフェース収容部
の構成を示す図である。
【図5】ルーティングテーブルの例を示す図である。
【図6】インターフェース区分識別テーブルの例を示す
図である。
【図7】キュー番号アサインテーブルの例を示す図であ
る。
【図8】キュー長管理テーブルの例を示す図である。
【図9】エンキューまでの処理フローを示す図である。
【図10】実施例2の回線終端用インターフェース収容
部に収容されたインターフェースの特性を示す図であ
る。
【図11】本発明が実施される中継装置の他の構成を示
す図である。
【図12】実施例3の回線終端用インターフェース収容
部の構成を示す図である。
【図13】実施例3のインターフェース区分識別テーブ
ルの例を示す図である。
【図14】実施例3のキュー番号アサインテーブルの例
を示す図である。
【図15】実施例3のキュー長管理テーブルの例を示す
図である。
【図16】実施例3のエンキューまでの処理フローを示
す図である。
【図17】実施例4のインターフェース区分識別テーブ
ルの例を示す図である。
【図18】実施例4のキュー番号アサインテーブルの例
を示す図である。
【図19】実施例5のキュー番号アサインテーブルの例
を示す図である。
【図20】デキュー時にフレームを複製する方法を示す
図である。
【図21】中継装置の構成例を示す図である。
【図22】エンキュー時にフレームを複製する方法を示
す図である。
【符号の説明】
1 回線終端用インターフェース収容部 10 回線終端用インターフェース(IF) 11 スイッチ接続用インターフェース(IF) 2 ローカルスイッチ 20 マルチキャストキュー群 21 エンキュー制御部 22 キュー管理部 23 フレーム出力部 24a 第1多重部 24b 第2多重部 25a 第1分離部 25b 第2分離部 a 回線終端用インターフェース回線 b 回線aへのバックプレッシャ線 c スイッチ用インターフェース回線 d 回線cへのバックプレッシャ線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿比留 健一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 許 炎 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA03 HA08 HB17 KA03 KX28 LA19 LD02 LE05 MA13 MB15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各回線に接続した複数個の回線終端用イ
    ンターフェースとスイッチ接続用インターフェースとが
    収容され,各インターフェース間の切換え接続を行うロ
    ーカルスイッチを含む回線終端用インターフェース収容
    部を複数個備え,前記各回線終端用インターフェース収
    容部の間を論理的に切換接続するスイッチとで構成する
    中継装置におけるマルチキャスト通信中継方式におい
    て,前記ローカルスイッチは,マルチキャストのフレー
    ムを格納するキューとして,フレームの同報先が回線終
    端用インターフェースのみの場合と,前記スイッチに接
    続されたスイッチ接続用インターフェースのみの場合
    と,回線終端用インターフェースとスイッチ接続用イン
    ターフェースの両方である場合と,の各同報先インター
    フェースの組合わせに対応して1または複数のキューを
    個別に備え,前記フレームに付加された同報先のリスト
    から前記同報先インターフェースの組合わせに基づきエ
    ンキュー先を判定して,フレームを格納する手段を備え
    ることを特徴とするマルチキャスト通信中継方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記回線終端用イン
    ターフェース収容部に,高速回線に接続された回線終端
    用インターフェースと,低速回線に接続された回線終端
    用インターフェースとが収容され,前記マルチキャスト
    のフレームを格納するキューとして,フレームの同報先
    が前記高速回線に接続された回線終端用インターフェー
    スのみの場合と,前記低速回線に接続された回線終端用
    インターフェースのみの場合と,前記高速回線に接続さ
    れた回線終端用インターフェースと前記低速回線に接続
    された回線終端用インターフェースの両方である場合
    と,の各同報先インターフェースの組合わせに対応した
    1または複数のキューを個別に備えることを特徴とする
    マルチキャスト通信中継方式。
  3. 【請求項3】 各回線に接続した複数個の回線終端用イ
    ンターフェースとスイッチ接続用インターフェース及び
    制御フレームを送受信する1または複数のプロセッサに
    接続したインターフェースとが収容され,各インターフ
    ェース間の切換え接続を行うローカルスイッチを含む回
    線終端用インターフェース収容部を複数個備え,前記各
    回線終端用インターフェース収容部の間を論理的に切換
    接続するスイッチとで構成する中継装置におけるマルチ
    キャスト通信中継方式において,前記ローカルスイッチ
    は,同報フレームの送信元インターフェースがプロセッ
    サに接続するインターフェースである場合と,プロセッ
    サに接続するインターフェース以外である場合とに対応
    して別々に用意された1または複数のキューを設け,前
    記同報フレームの送信元を判別して対応するキューにフ
    レームを格納することを特徴とするマルチキャスト通信
    中継方式。
  4. 【請求項4】 請求項3において,前記フレームを格納
    するキューとして,フレームの送信元インターフェース
    がプロセッサに接続するインターフェースである場合
    と,プロセッサに接続するインターフェース以外である
    場合に分け,更にフレームの同報先が回線終端用インタ
    ーフェースのみ,スイッチ接続用インターフェースの
    み,及び回線終端用インターフェースとスイッチ接続用
    インターフェースの各同報先の組合わせに対応する1ま
    たは複数のキューを個別に設けることを特徴とするマル
    チキャスト通信中継方式。
  5. 【請求項5】 請求項4において,前記フレームを格納
    するキューとして,フレーム内の情報に対応付けられた
    優先度の高い場合と,低い場合とに対応して前記インタ
    ーフェースの各組合わせに対応したキューを更に区分し
    て個別に設け,前記の各同報先インターフェース,送信
    元インターフェース及びフレーム内の情報に対応付けら
    れた優先度の組合わせに基づいてエンキュー先を判定す
    る手段を備えることを特徴とするマルチキャスト通信中
    継方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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