JP2002152116A - 携帯端末機 - Google Patents
携帯端末機Info
- Publication number
- JP2002152116A JP2002152116A JP2000345451A JP2000345451A JP2002152116A JP 2002152116 A JP2002152116 A JP 2002152116A JP 2000345451 A JP2000345451 A JP 2000345451A JP 2000345451 A JP2000345451 A JP 2000345451A JP 2002152116 A JP2002152116 A JP 2002152116A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power
- transmitting
- antenna
- transmission
- receiving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q1/00—Details of, or arrangements associated with, antennas
- H01Q1/12—Supports; Mounting means
- H01Q1/22—Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
- H01Q1/24—Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
- H01Q1/241—Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM
- H01Q1/242—Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use
- H01Q1/245—Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use with means for shaping the antenna pattern, e.g. in order to protect user against rf exposure
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q9/00—Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
- H01Q9/04—Resonant antennas
- H01Q9/16—Resonant antennas with feed intermediate between the extremities of the antenna, e.g. centre-fed dipole
- H01Q9/28—Conical, cylindrical, cage, strip, gauze, or like elements having an extended radiating surface; Elements comprising two conical surfaces having collinear axes and adjacent apices and fed by two-conductor transmission lines
- H01Q9/285—Planar dipole
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
- Support Of Aerials (AREA)
- Transmitters (AREA)
- Radio Transmission System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 送信時にＳＡＲを改善すると共に、受信時に
良好な通信特性を確保することのできるＴＤＤ方式の携
帯端末機を提供する。 【解決手段】 携帯電話機本体のＰＣＢ上に２つのダイ
ポール・アンテナ２１、２２を設ける。送信時には、送
受信回路部６からの送信電力を電力分配／合成器３３で
１／２づつ分配し、位相器３４、３５を介してバラン３
６、３７で不平衡−平衡変換した後、ダイポール・アン
テナ２１、２２に供給する。このとき送信／受信切替信
号１０により位相器３４、３５における各アンテナ電流
の位相φ１、φ２を調整し、人体頭部の近傍電磁界が打
ち消し合うようにして、ＳＡＲを低減する。受信時に
は、送信／受信切替信号１０により上記位相φ１、φ２
を調整し、輻射パターンを最適化して良好な受信特性が
得られるようにする。又、電力分配／合成器３３を同時
に調整してもよい。
良好な通信特性を確保することのできるＴＤＤ方式の携
帯端末機を提供する。 【解決手段】 携帯電話機本体のＰＣＢ上に２つのダイ
ポール・アンテナ２１、２２を設ける。送信時には、送
受信回路部６からの送信電力を電力分配／合成器３３で
１／２づつ分配し、位相器３４、３５を介してバラン３
６、３７で不平衡−平衡変換した後、ダイポール・アン
テナ２１、２２に供給する。このとき送信／受信切替信
号１０により位相器３４、３５における各アンテナ電流
の位相φ１、φ２を調整し、人体頭部の近傍電磁界が打
ち消し合うようにして、ＳＡＲを低減する。受信時に
は、送信／受信切替信号１０により上記位相φ１、φ２
を調整し、輻射パターンを最適化して良好な受信特性が
得られるようにする。又、電力分配／合成器３３を同時
に調整してもよい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信と受信が時分
割で行われるＴＤＤ方式による無線電話機等の携帯端末
機に関し、特に、ＳＡＲ（Ｓｐｅｃｉｆｉｃ Ａｂｓｏ
ｒｐｔｉｏｎ Ｒａｔｅ）の改善に関するものである。
割で行われるＴＤＤ方式による無線電話機等の携帯端末
機に関し、特に、ＳＡＲ（Ｓｐｅｃｉｆｉｃ Ａｂｓｏ
ｒｐｔｉｏｎ Ｒａｔｅ）の改善に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、携帯電話機等の携帯端末機の普及
に伴って端末機から輻射される電波の人体への影響、特
に使用者の人体頭部への影響（ＳＡＲ）が喧伝されてい
る。携帯端末機においては、アンテナの腹部に電流が集
中し、この結果、アンテナ給電点等の輻射源近傍の人体
頭部に電磁界が集中してＳＡＲが増大することになる。
このようなＳＡＲの改善について防護指針も開示されつ
つある。
に伴って端末機から輻射される電波の人体への影響、特
に使用者の人体頭部への影響（ＳＡＲ）が喧伝されてい
る。携帯端末機においては、アンテナの腹部に電流が集
中し、この結果、アンテナ給電点等の輻射源近傍の人体
頭部に電磁界が集中してＳＡＲが増大することになる。
このようなＳＡＲの改善について防護指針も開示されつ
つある。
【０００３】図６は従来の携帯電話機に広く用いられて
いるモノポール・アンテナ方式によるアンテナ構造及び
動作時の電流分布、電圧分布を示す。図６（ａ）におい
て、電話機本体のＰＣＢ（プリント配線基板）１には、
１／４λモノポール・アンテナ２が給電点３を介して取
り付けられている。図６（ａ）（ｂ）において、モノポ
ール・アンテナ１はアンテナ素子とアンテナ地板とによ
り所望の周波数で共振し１つのアンテナを構成するた
め、アンテナ電流ｉａに応じてＰＣＢ１を地板とする地
板電流ｉｅが図示のようにＰＣＢ１に流れる。
いるモノポール・アンテナ方式によるアンテナ構造及び
動作時の電流分布、電圧分布を示す。図６（ａ）におい
て、電話機本体のＰＣＢ（プリント配線基板）１には、
１／４λモノポール・アンテナ２が給電点３を介して取
り付けられている。図６（ａ）（ｂ）において、モノポ
ール・アンテナ１はアンテナ素子とアンテナ地板とによ
り所望の周波数で共振し１つのアンテナを構成するた
め、アンテナ電流ｉａに応じてＰＣＢ１を地板とする地
板電流ｉｅが図示のようにＰＣＢ１に流れる。
【０００４】図７（ａ）はこのときのアンテナ電流ｉａ
及び地板電流ｉｅによる近傍電界分布を示し、同図
（ｂ）は近傍磁界分布を示す。図において、４は携帯電
話機本体、５は使用者の人体頭部である。
及び地板電流ｉｅによる近傍電界分布を示し、同図
（ｂ）は近傍磁界分布を示す。図において、４は携帯電
話機本体、５は使用者の人体頭部である。
【０００５】上記の構成において、ＳＡＲを低減するに
は、実使用状態で人体頭部方向への近傍電磁界の強度を
低減すればよいが、その観点から見ると図６のアンテナ
構造には、次の問題があった。
は、実使用状態で人体頭部方向への近傍電磁界の強度を
低減すればよいが、その観点から見ると図６のアンテナ
構造には、次の問題があった。
【０００６】（１）１／４λモノポール・アンテナ方式
では、電話機本体４のＰＣＢ１が地板を形成するため、
ＰＣＢ１に地板電流ｉｅが流れる。このＰＣＢを流れる
地板電流ｉｅを制御することは難しいので、近傍電磁界
を制御、低減することができない。 （２）アンテナの給電点３付近にアンテナ電流ｉａが集
中して流れるが、通常はこの電流集中部分は頭部５が最
も接近する部分である。 （３）このため、頭部側に遮蔽板を別途設けて、頭部方
向への電力輻射を軽減する方式が提案されているが、モ
ノポール・アンテナ方式では、ＰＣＢに地板電流ｉｅが
流れるため、遮蔽板にも地板電流が流れ、遮蔽効果が少
ない。
では、電話機本体４のＰＣＢ１が地板を形成するため、
ＰＣＢ１に地板電流ｉｅが流れる。このＰＣＢを流れる
地板電流ｉｅを制御することは難しいので、近傍電磁界
を制御、低減することができない。 （２）アンテナの給電点３付近にアンテナ電流ｉａが集
中して流れるが、通常はこの電流集中部分は頭部５が最
も接近する部分である。 （３）このため、頭部側に遮蔽板を別途設けて、頭部方
向への電力輻射を軽減する方式が提案されているが、モ
ノポール・アンテナ方式では、ＰＣＢに地板電流ｉｅが
流れるため、遮蔽板にも地板電流が流れ、遮蔽効果が少
ない。
【０００７】上記の問題を解決するために、ＰＣＢ１上
に同一信号の送受信を同時に行う２個のダイポール・ア
ンテナを設け、各ダイポール・アンテナへの給電位相
を、２つの電磁界が打ち消し合うように制御することに
より、ＰＣＢに地板電流を流すことなく頭部の近傍電磁
界を低減し、ＳＡＲを改善すると共に、各ダイポール・
アンテナへの給電電力の分配比を調整して、通信性能
（輻射パターン）を最適化するようにした携帯電話機が
本出願人より提案されている。
に同一信号の送受信を同時に行う２個のダイポール・ア
ンテナを設け、各ダイポール・アンテナへの給電位相
を、２つの電磁界が打ち消し合うように制御することに
より、ＰＣＢに地板電流を流すことなく頭部の近傍電磁
界を低減し、ＳＡＲを改善すると共に、各ダイポール・
アンテナへの給電電力の分配比を調整して、通信性能
（輻射パターン）を最適化するようにした携帯電話機が
本出願人より提案されている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た２個のダイポール・アンテナを設ける方式では、実際
には、ＳＡＲの改善と通信性能の最適化との両方を満足
するように制御することは難しいという問題があった。
た２個のダイポール・アンテナを設ける方式では、実際
には、ＳＡＲの改善と通信性能の最適化との両方を満足
するように制御することは難しいという問題があった。
【０００９】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたもので、２個のダイポール・アンテナを用いてＴＤ
Ｄ方式による無線通信を行う携帯端末機において、送信
時にＳＡＲの改善を図り、受信時に通信性能の最適化を
図ることを目的としている。
れたもので、２個のダイポール・アンテナを用いてＴＤ
Ｄ方式による無線通信を行う携帯端末機において、送信
時にＳＡＲの改善を図り、受信時に通信性能の最適化を
図ることを目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による送信と受信を時分割で行う携帯端末
機においては、送信と受信を時分割で行う携帯端末機に
おいて、同一の通信を共通に行う複数のダイポール・ア
ンテナを設けると共に、上記各ダイポール・アンテナに
対する送信電力位相と受信電力位相をそれぞれ所定に制
御する位相制御手段を設けている。
めに、本発明による送信と受信を時分割で行う携帯端末
機においては、送信と受信を時分割で行う携帯端末機に
おいて、同一の通信を共通に行う複数のダイポール・ア
ンテナを設けると共に、上記各ダイポール・アンテナに
対する送信電力位相と受信電力位相をそれぞれ所定に制
御する位相制御手段を設けている。
【００１１】また、上記各ダイポール・アンテナに対す
る送信電力の分配比及び受信電力合成比をそれぞれ所定
に調整する電力比調整手段を設けてよい。
る送信電力の分配比及び受信電力合成比をそれぞれ所定
に調整する電力比調整手段を設けてよい。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図１は本発明の実施の形態による
ＴＤＤ方式による携帯端末機におけるアンテナ構造を示
す構成図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）は側面図であ
る。
を参照して説明する。図１は本発明の実施の形態による
ＴＤＤ方式による携帯端末機におけるアンテナ構造を示
す構成図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）は側面図であ
る。
【００１３】図１において、１は端末機本体のＰＣＢ、
２１はＰＣＢ１の上部に設けた第１のダイポール・アン
テナ（平衡給電方式アンテナ）、２２はＰＣＢ１の上部
に設けた第２のダイポール・アンテナである。３１はダ
イポール・アンテナ２１の給電部、３２はダイポール・
アンテナ２２の給電部である。６はＰＣＢ１の下部に設
けた送受信回路部である。一般に携帯電話機において
は、図１のように、ＰＣＢの上部にアンテナが配され、
下部に送受信回路部が配されている。
２１はＰＣＢ１の上部に設けた第１のダイポール・アン
テナ（平衡給電方式アンテナ）、２２はＰＣＢ１の上部
に設けた第２のダイポール・アンテナである。３１はダ
イポール・アンテナ２１の給電部、３２はダイポール・
アンテナ２２の給電部である。６はＰＣＢ１の下部に設
けた送受信回路部である。一般に携帯電話機において
は、図１のように、ＰＣＢの上部にアンテナが配され、
下部に送受信回路部が配されている。
【００１４】７は給電部３１、３２と送受信回路６とを
接続する同軸ケーブル（セミリジッドケーブル）であ
る。８はスピーカで、ＰＣＢ１の上記ダイポール・アン
テナが取り付けられた面とは反対側の面（頭部側）に取
り付けられている。また、ダイポール・アンテナ２１に
は、位相がφ１のアンテナ電流ｉａ１が流れ、ダイポー
ル・アンテナ２２には、位相がφ２のアンテナ電流ｉａ
２が流れる。尚、２つのダイポール・アンテナ２１、２
１は同一信号の送信・受信に同時に用いられるものであ
る。
接続する同軸ケーブル（セミリジッドケーブル）であ
る。８はスピーカで、ＰＣＢ１の上記ダイポール・アン
テナが取り付けられた面とは反対側の面（頭部側）に取
り付けられている。また、ダイポール・アンテナ２１に
は、位相がφ１のアンテナ電流ｉａ１が流れ、ダイポー
ル・アンテナ２２には、位相がφ２のアンテナ電流ｉａ
２が流れる。尚、２つのダイポール・アンテナ２１、２
１は同一信号の送信・受信に同時に用いられるものであ
る。
【００１５】また、上記の例では、送受信回路部６から
の電力を同軸ケーブル７を通じてＰＣＢ上部の給電部３
１、３２を含む後述する給電回路部のマイクロストリッ
プ回路に導いてから後述する電力分配器により電力を２
つのアンテナに分配するように構成しているが、送受信
回路部６と給電部３１とを同軸ケーブル７で接続すると
共に、送受信回路部６と給電部３２とを別の同軸ケーブ
ルで接続することにより、２つのアンテナに別々に給電
するように構成してもよい。
の電力を同軸ケーブル７を通じてＰＣＢ上部の給電部３
１、３２を含む後述する給電回路部のマイクロストリッ
プ回路に導いてから後述する電力分配器により電力を２
つのアンテナに分配するように構成しているが、送受信
回路部６と給電部３１とを同軸ケーブル７で接続すると
共に、送受信回路部６と給電部３２とを別の同軸ケーブ
ルで接続することにより、２つのアンテナに別々に給電
するように構成してもよい。
【００１６】図２は上記給電回路３１、３２が構成され
る給電回路部３０の構成を示すブロック図である。図２
において、給電回路部３０は、送受信回路部６と同軸ケ
ーブル７で接続される電力分配／合成器３３と、各アン
テナ電流ｉａ１、ｉａ２の位相を制御する位相器３４、
３５と各位相制御された電流を不平衡−平衡変換して各
アンテナに供給するバラン（Ｂａｌｕｎ）３６、３７か
ら構成されている。
る給電回路部３０の構成を示すブロック図である。図２
において、給電回路部３０は、送受信回路部６と同軸ケ
ーブル７で接続される電力分配／合成器３３と、各アン
テナ電流ｉａ１、ｉａ２の位相を制御する位相器３４、
３５と各位相制御された電流を不平衡−平衡変換して各
アンテナに供給するバラン（Ｂａｌｕｎ）３６、３７か
ら構成されている。
【００１７】また、各位相器３４、３５は、送信／受信
切替信号１０により、各ダイポール・アンテナ２１、２
２に関して送信電力位相及び受信電力位相を制御される
ようになされると共に、電力分配／合成器３３は、送信
／受信切替信号１０により送信電力分配比及び受信電力
合成比を制御されるようになされている。
切替信号１０により、各ダイポール・アンテナ２１、２
２に関して送信電力位相及び受信電力位相を制御される
ようになされると共に、電力分配／合成器３３は、送信
／受信切替信号１０により送信電力分配比及び受信電力
合成比を制御されるようになされている。
【００１８】次に、上記構成による動作について説明す
る。図３（ａ）（ｂ）（ｃ）は、ダイポール・アンテナ
２１、２２及びその各アンテナ電流の位相φ１、φ２と
使用者の頭部５との関係を概略的に示す構成図で、頭部
５は正面を向いた図である。
る。図３（ａ）（ｂ）（ｃ）は、ダイポール・アンテナ
２１、２２及びその各アンテナ電流の位相φ１、φ２と
使用者の頭部５との関係を概略的に示す構成図で、頭部
５は正面を向いた図である。
【００１９】図４（ａ）（ｂ）は、送信モード時におけ
る上記位相φ１、φ２と頭部５と近傍電磁界との関係及
び遠方輻射パターンを示す構成図であり、頭部５を上か
ら見た図である。
る上記位相φ１、φ２と頭部５と近傍電磁界との関係及
び遠方輻射パターンを示す構成図であり、頭部５を上か
ら見た図である。
【００２０】図５（ａ）（ｂ）は、受信モード時におけ
る上記位相φ１、φ２と頭部５と近傍電磁界との関係を
及び遠方輻射パターンを示す構成図であり、頭部５を上
から見た図である。
る上記位相φ１、φ２と頭部５と近傍電磁界との関係を
及び遠方輻射パターンを示す構成図であり、頭部５を上
から見た図である。
【００２１】図２において、送信時には送受信回路部６
から送信される信号電力を電力分配／合成器３３で１／
２づつ分配し、位相器３４、３５でそれぞれ所望の位相
φ１、φ２に調整した後、バラン３６、３７で伝送モー
ドを不平衡−平衡変換し、給電端子を介してダイポール
・アンテナ２１、２２に供給する。ダイポール・アンテ
ナは、自ら共振し、２個のダイポール・アンテナとして
機能する。
から送信される信号電力を電力分配／合成器３３で１／
２づつ分配し、位相器３４、３５でそれぞれ所望の位相
φ１、φ２に調整した後、バラン３６、３７で伝送モー
ドを不平衡−平衡変換し、給電端子を介してダイポール
・アンテナ２１、２２に供給する。ダイポール・アンテ
ナは、自ら共振し、２個のダイポール・アンテナとして
機能する。
【００２２】このとき、位相器３４、３５により各アン
テナ電流ｉａ１、ｉａ２の位相φ１、φ２を、０〜１８
０°の間で適当に調整することにより、例えば図４のよ
うに１８０°の給電位相差をもつように調整することに
より、頭部５の近傍電磁界が打ち消し合って減少させる
ことができ、ＳＡＲを低減することができる。
テナ電流ｉａ１、ｉａ２の位相φ１、φ２を、０〜１８
０°の間で適当に調整することにより、例えば図４のよ
うに１８０°の給電位相差をもつように調整することに
より、頭部５の近傍電磁界が打ち消し合って減少させる
ことができ、ＳＡＲを低減することができる。
【００２３】ところで、ＳＡＲは携帯端末機が送信モー
ドのときだけ考慮すればよい問題なので、位相器３４、
３５を、送信／受信切替信号１０により送信時のみ図４
の関係となるように給電位相を制御することにより、Ｓ
ＡＲの改善を優先的に図るようにしている。
ドのときだけ考慮すればよい問題なので、位相器３４、
３５を、送信／受信切替信号１０により送信時のみ図４
の関係となるように給電位相を制御することにより、Ｓ
ＡＲの改善を優先的に図るようにしている。
【００２４】各アンテナに対する電力位相が図４のよう
になると、頭部５と反対側の近傍磁界も減少し、その方
向へのアンテナ利得も低下する。このため、受信モード
時には、送信／受信切替信号１０により図５のような関
係となるように受信電力位相を調整すると共に、電力分
配／合成器３３による受信電力合成比を調整することに
より、輻射パターンの最適化を優先的に図り、受信特性
を良好にしている。
になると、頭部５と反対側の近傍磁界も減少し、その方
向へのアンテナ利得も低下する。このため、受信モード
時には、送信／受信切替信号１０により図５のような関
係となるように受信電力位相を調整すると共に、電力分
配／合成器３３による受信電力合成比を調整することに
より、輻射パターンの最適化を優先的に図り、受信特性
を良好にしている。
【００２５】尚、本実施の形態においては、ダイポール
・アンテナを２つ設けた場合について説明したが、３つ
以上のダイポール・アンテナを設け、送信モード時と受
信モード時とで、それぞれ電力位相及び電力分配・合成
比を調整するように構成してもよい。
・アンテナを２つ設けた場合について説明したが、３つ
以上のダイポール・アンテナを設け、送信モード時と受
信モード時とで、それぞれ電力位相及び電力分配・合成
比を調整するように構成してもよい。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数のダイポール・アンテナを設けて同一信号の送信・受
信に共通に用いると共に、各ダイポール・アンテナの送
信電力及び受信電力位相をそれぞれ所定に制御するよう
に構成したので、携帯端末機のＰＣＢにアンテナ電流を
流すことなく、ＳＡＲが問題となる送信時において使用
者頭部の近傍電磁界を低減させてＳＡＲを改善すること
ができる。
数のダイポール・アンテナを設けて同一信号の送信・受
信に共通に用いると共に、各ダイポール・アンテナの送
信電力及び受信電力位相をそれぞれ所定に制御するよう
に構成したので、携帯端末機のＰＣＢにアンテナ電流を
流すことなく、ＳＡＲが問題となる送信時において使用
者頭部の近傍電磁界を低減させてＳＡＲを改善すること
ができる。
【００２７】また、各ダイポール・アンテナの送信電力
分配比及び受信電力合成比をそれぞれ所定に調整できる
ように構成することにより、受信時における通信性能
（輻射パターン）を最適化することができる。
分配比及び受信電力合成比をそれぞれ所定に調整できる
ように構成することにより、受信時における通信性能
（輻射パターン）を最適化することができる。
【図１】 本発明の実施の形態による携帯電話機のアン
テナ構造を示す正面図及び側面図である。
テナ構造を示す正面図及び側面図である。
【図２】 給電回路部の構成を示すブロック図である。
【図３】 本発明の実施の形態における２つのダイポー
ル・アンテナを設けた電話機本体と人体頭部との関係を
概略的に示すＰＣＢの正面図及び側面図、電話機本体と
使用者頭部正面の構成図である。
ル・アンテナを設けた電話機本体と人体頭部との関係を
概略的に示すＰＣＢの正面図及び側面図、電話機本体と
使用者頭部正面の構成図である。
【図４】 本発明の実施の形態の送信モード時における
２つのダイポール・アンテナの給電位相と人体頭部の近
傍電磁界と遠方輻射パターンの関係を概略的に示す平面
図である。
２つのダイポール・アンテナの給電位相と人体頭部の近
傍電磁界と遠方輻射パターンの関係を概略的に示す平面
図である。
【図５】 本発明の実施の形態の受信モード時における
２つのダイポール・アンテナの受信電力位相と人体頭部
の近傍電磁界と遠方輻射パターンの関係を概略的に示す
平面図である。
２つのダイポール・アンテナの受信電力位相と人体頭部
の近傍電磁界と遠方輻射パターンの関係を概略的に示す
平面図である。
【図６】 従来の携帯端末機におけるモノポール・アン
テナの取り付け構造及び電流分布、電圧分布示す構成図
である。
テナの取り付け構造及び電流分布、電圧分布示す構成図
である。
【図７】 従来の携帯端末機における頭部近傍磁界を概
略的に示す構成図である。
略的に示す構成図である。
１ 電話機本体のＰＣＢ（プリント配線基板） ２１ 第１のダイポール・アンテナ ２２ 第２のダイポール・アンテナ ３０ 給電回路部 ３１、３２ 給電部 ３３ 電力分配／合成器 ３４、３５ 位相器 ３６、３７ バラン ５ 人体の頭部 ６ 送受信回路部 ７ 同軸ケーブル １０ 送信／受信切替信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｂ 1/04 Ｈ０４Ｂ 7/06 ５Ｋ０６７ 7/06 7/08 Ｄ 7/08 Ｈ０４Ｑ 1/38 Ｈ０４Ｑ 1/38 Ｈ０４Ｂ 7/26 Ｄ Ｆターム(参考） 5J021 AA02 AB03 CA06 DB03 FA06 FA32 FA34 HA05 HA10 JA00 5J047 AA03 AA17 AB07 FD01 5K059 CC02 CC03 DD33 EE03 5K060 BB07 CC04 CC19 DD04 HH37 JJ21 KK03 KK04 LL30 5K064 AA25 DC24 5K067 AA23 AA35 BB04 CC24 EE02 KK03
Claims (2)
- 【請求項１】 送信と受信を時分割で行う携帯端末機に
おいて、 同一の通信を共通に行う複数のダイポール・アンテナを
設けると共に、上記各ダイポール・アンテナに対する送
信電力位相と受信電力位相をそれぞれ所定に制御する位
相制御手段を設けたことを特徴とする携帯端末機。 - 【請求項２】 前記各ダイポール・アンテナに対する送
信電力分配比及び受信電力合成比をそれぞれ所定に調整
する電力比調整手段を設けたことを特徴とする請求項１
記載の携帯端末機。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000345451A JP2002152116A (ja) | 2000-11-13 | 2000-11-13 | 携帯端末機 |
| KR1020010065163A KR100770854B1 (ko) | 2000-11-13 | 2001-10-22 | 휴대 단말기 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000345451A JP2002152116A (ja) | 2000-11-13 | 2000-11-13 | 携帯端末機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002152116A true JP2002152116A (ja) | 2002-05-24 |
Family
ID=18819483
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000345451A Pending JP2002152116A (ja) | 2000-11-13 | 2000-11-13 | 携帯端末機 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002152116A (ja) |
| KR (1) | KR100770854B1 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9525449B2 (en) | 2013-06-03 | 2016-12-20 | Empire Technology Development Llc | Reduction of electromagnetic (EM) radiation from a client device |
| JP6140851B1 (ja) * | 2016-01-28 | 2017-05-31 | パナソニック株式会社 | 通信装置 |
| JP6140852B1 (ja) * | 2016-01-28 | 2017-05-31 | パナソニック株式会社 | 通信装置 |
| JP2017175438A (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | 京セラ株式会社 | 電子機器 |
| CN111370846A (zh) * | 2018-12-26 | 2020-07-03 | 珠海市魅族科技有限公司 | 天线系统、终端、天线的控制方法和计算机装置 |
| WO2024048379A1 (ja) * | 2022-08-30 | 2024-03-07 | ソニーグループ株式会社 | 通信装置、通信方法、情報処理装置、及び情報処理方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101923592B1 (ko) * | 2018-01-22 | 2018-11-29 | 삼성전자 주식회사 | 휴대단말기의 통신 전력 제어장치 및 방법 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09219615A (ja) * | 1996-02-14 | 1997-08-19 | Toshiba Corp | アダプティブアレイ送受信装置の指向性制御方法と無線通信システムおよびアダプティブアレイ送受信装置 |
| EP0933832A3 (en) * | 1998-01-30 | 2001-04-11 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Built-in antenna for radio communication terminals |
| WO1999052177A2 (en) * | 1998-04-07 | 1999-10-14 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | A portable communication device arranged for state-dependently controlling non-uniform selection patterns among possible antenna directivity configurations |
| US6100843A (en) | 1998-09-21 | 2000-08-08 | Tantivy Communications Inc. | Adaptive antenna for use in same frequency networks |
-
2000
- 2000-11-13 JP JP2000345451A patent/JP2002152116A/ja active Pending
-
2001
- 2001-10-22 KR KR1020010065163A patent/KR100770854B1/ko not_active IP Right Cessation
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9525449B2 (en) | 2013-06-03 | 2016-12-20 | Empire Technology Development Llc | Reduction of electromagnetic (EM) radiation from a client device |
| JP6140851B1 (ja) * | 2016-01-28 | 2017-05-31 | パナソニック株式会社 | 通信装置 |
| JP6140852B1 (ja) * | 2016-01-28 | 2017-05-31 | パナソニック株式会社 | 通信装置 |
| JP2017135582A (ja) * | 2016-01-28 | 2017-08-03 | パナソニック株式会社 | 通信装置 |
| JP2017135581A (ja) * | 2016-01-28 | 2017-08-03 | パナソニック株式会社 | 通信装置 |
| JP2017175438A (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | 京セラ株式会社 | 電子機器 |
| CN111370846A (zh) * | 2018-12-26 | 2020-07-03 | 珠海市魅族科技有限公司 | 天线系统、终端、天线的控制方法和计算机装置 |
| WO2024048379A1 (ja) * | 2022-08-30 | 2024-03-07 | ソニーグループ株式会社 | 通信装置、通信方法、情報処理装置、及び情報処理方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR20020037259A (ko) | 2002-05-18 |
| KR100770854B1 (ko) | 2007-10-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4035107B2 (ja) | 無線端末装置 | |
| KR100723442B1 (ko) | 무선 장치 및 안테나 구조 | |
| US6844854B2 (en) | Interferometric antenna array for wireless devices | |
| JP5322943B2 (ja) | アレーアンテナ装置 | |
| KR100446506B1 (ko) | 휴대 단말기 | |
| US20100197261A1 (en) | Wireless control subsystem for a mobile electronic device | |
| EP0933832A2 (en) | Built-in antenna for radio communication terminals | |
| WO2011124180A2 (zh) | 天线设备、基站系统和调整天线设备的方法 | |
| JP3566202B2 (ja) | 携帯端末機 | |
| JP2002232224A (ja) | アンテナシステムおよびそれを用いた無線装置 | |
| JP2002152116A (ja) | 携帯端末機 | |
| JP2002152115A (ja) | 携帯端末機 | |
| JP2001156517A (ja) | アンテナ装置 | |
| CN115004479A (zh) | 用于控制天线阵列的方法和系统 | |
| JP4008887B2 (ja) | 無線端末装置 | |
| JP2002152353A (ja) | 携帯端末機 | |
| JP2004242165A (ja) | 携帯無線機 | |
| JP4728864B2 (ja) | 携帯無線機 | |
| JP6687243B2 (ja) | 無線通信装置 | |
| CN213401510U (zh) | 电子设备及天线组件 | |
| JP2000049649A (ja) | アンテナ装置 | |
| JP3664666B2 (ja) | 携帯端末機 | |
| JP3328494B2 (ja) | 位相制御アレーアンテナ | |
| CN219498178U (zh) | 一种多回路全面屏手机天线组件 | |
| KR101389392B1 (ko) | 주파수 가변이 가능한 내장형 미모 안테나 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030318 |