JP2002151063A - 電極反応特性測定装置及び方法 - Google Patents

電極反応特性測定装置及び方法

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JP2002151063A
JP2002151063A JP2000342604A JP2000342604A JP2002151063A JP 2002151063 A JP2002151063 A JP 2002151063A JP 2000342604 A JP2000342604 A JP 2000342604A JP 2000342604 A JP2000342604 A JP 2000342604A JP 2002151063 A JP2002151063 A JP 2002151063A
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JP2000342604A
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Jun Watanabe
遵 渡辺
Ikuo Yanase
郁夫 柳瀬
Kazunori Takada
和典 高田
Takuma Ootaki
卓午 大滝
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National Institute for Research in Inorganic Material
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
National Institute for Research in Inorganic Material
Hitachi High Tech Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易な制御により多種多数の電極材料を高効
率で評価することのできる、電極反応特性測定装置を提
供する。 【解決手段】 被評価試料3の入った複数の凹部2が形
成された、電子伝導性を有し、かつイオン伝導性を示さ
ない材料よりなる基板1の凹部2中に、電解質7を注入
する電解質分注装置6と、各凹部中に挿入される電極1
7を有し、前記基板1と電極17間の電圧−電流特性を
測定する測定装置16を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンビナト
リアル手法を用いて合成された多種類の生成物の電極材
料としての特性を、高効率に測定し評価することのでき
る電極反応特性測定装置及び電極反応特性測定方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話や携帯情報端末等の各種
携帯機器の急速な普及に伴い、その電源としての電池の
重要性が高まっている。基本的には、電池は、イオンが
移動する場である電解質と、電気化学反応によりエネル
ギーを発生する電極活物質とから構成されているもので
あるが、携帯機器の使用時間の長時間化や多機能化に伴
う消費電力の増大に対応するため、より高エネルギー密
度で高機能を有する電極活物質の開発が各方面で精力的
に進められている。
【0003】現在の携帯機器用の主電源としては、リチ
ウムイオン電池が広く用いられるに至っている。リチウ
ムイオン電池の正極活物質としては、現在LiCoO
が用いられているが、より高容量を有する活物質として
LiNiOが、また、より低コストで熱的安定性に優
れた活物質としてLiMnが次世代の正極活物質
として期待されている。しかしながら、これらの材料を
正極活物質として用いるには未だ解決すべき課題があ
り、広く実用化されるには至っていない。
【0004】ここで、前記物質のうち、LiNiO
使用における課題の一つは、熱的な安定性である。すな
わち、充電に伴いLiNiOからはリチウムイオンが
脱離し、Li1−xNiOの組成となり、ニッケルイ
オンの一部は+4価の電子状態となる。ニッケルイオン
の+4価は非常に不安定な価数であり、温度を上昇させ
ると、ニッケルイオンが安定な+2価の状態となると共
に、Li1−xNiO からは酸素が脱離する。このよ
うにして発生する酸素はきわめて活性の高い状態であ
り、電解質に用いられている有機溶媒と反応し、極端な
場合には電池の発火にいたる可能性も否定できない。
【0005】また、LiMnは、Mn+イオン
がヤ−ン・テラ−イオンであるために結晶に歪みが生じ
やすく、その結果充放電サイクル寿命に乏しいことが報
告されている。
【0006】これらの課題を解決するために、LiNi
では高温安定性を高めるためのNi3+の一部をC
o3+等の置換元素で置き換える検討が行われている。
また、LiMnについてもMn3+の一部をCr
3+等の各種カチオンで換置することでヤ−ン・テラ−
歪を解消し、充放電サイクル特性を向上させようとする
試みが続けられている。
【0007】以上、リチウムイオン電池の最近の開発に
おける置換元素の重要性を述べたが、ニッケル・金属水
素化物電池においても、正極活物質である水酸化ニッケ
ルのニッケルの一部をコバルトや亜鉛で置換したり、フ
ッ化カルシウムやイッテルビウムを添加することで充電
効率の改善が図られており、鉛蓄電池においては、電極
に用いる合金格子への各種元素の添加による寿命性能の
向上が検討されてきている。
【0008】ところで、従来、これらの電極構成材料で
ある電極活物質ならびに集電体をはじめとする電極材料
の評価は、以下の方法で行われている。
【0009】まず、合成した電極材料をポリテトラフル
オロエチレン、ポリビニリデンフロライド、あるいは合
成ゴム等の結着材と混合し、シ−ト状に成型する、ある
いは金属箔上に塗布したり多孔質金属体中に埋め込むこ
とで電極を作製する。この電極と測定時の対極となる電
極(リチウム電池の場合には金属リチウム箔等)をセパ
レータ(多孔質フィルムや樹脂繊維の織布や不織布な
ど)を介して電槽(例えば電池ケ−ス)中に入れた後に
電解質を注入し、全体を密閉して測定用電池を作製す
る。この測定用電池を用いて、分極特性、充放電特性、
インピ−ダンス測定等の電気化学特性を評価するように
している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような置
換元素や添加元素を探索する際には種々の元素をさまざ
まな比率で加える必要があり、従来のように物質を一つ
一つ合成し、その電極特性を調べる方法では、目的の物
質材料に到達するまでに膨大な時間を費やす必要がある
ばかりでなく、勘と経験の及ばない偶然な発見につなが
る可能性は極めて低いということがある。すなわち、新
規電極材料の探索にはより多種の原料の多様な組み合わ
せをいかに系統的に制御しつつ合成し、評価するかがキ
−ポイントとなる。
【0011】本発明は、以上のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、容易な制御により多種多数の電極材料
を高効率で評価することのできる電極反応特性測定装置
及びその方法を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明の第1の主要な観点によれば、試料の電極
反応特性を測定する電極反応特性測定装置であって、試
料を保持する複数の凹部を有する基板と、試料を保持す
る基板の凹部内に電解質を供給する電解質供給手段と、
前記凹部内の試料の電極反応特性を測定する電極反応特
性測定手段とを有することを特徴とする電極反応特性測
定装置が提供される。
【0013】このような構成によれば、例えばコンビナ
トリアル手法により合成された多種多数の試料の電極反
応特性を一度に高効率で評価することができる。
【0014】この発明の1の実施態様によれば、前記基
板は、試料を保持する複数の凹部を有し、電子伝導性を
有しかつイオン伝導性を示さない材料、例えば白金、
金、炭素のいずれかより作製される。
【0015】このような構成によれば、試料の合成自体
を前記基板を利用して行うことが可能になる。
【0016】異なる1の実施態様によれば、この装置は
さらに、電解質分注手段と、前記基板の凹部中に電解質
を注入した後、この基板を脱気する脱気手段を有する。
【0017】このような構成によれば、電解質注入後に
試料中に残存する気泡等を除去することができ、試料と
電解質界面に良好な電気化学反応界面を形成することが
できる。
【0018】さらに異なる1の実施態様によれば、前記
装置は複数の電極を備える。
【0019】このような構成によれば、複数の試料を同
時に評価することができ、評価をさらに高効率で行うこ
とができる。
【0020】さらに異なる1の実施態様によれば、前記
電極反応特性測定装置は、前記電極の移動手段と基板の
移動手段のいずれかあるいはその両方を備える。
【0021】このような構成によれば、電極と基板とを
相対的に移動させることで、例えばコンビナトリアル手
法等により合成された多種多数の試料を高効率で評価す
ることができる。
【0022】さらに異なる1の実施態様によれば、前記
試料は、前記試料を合成するための元素を含む溶液ある
いはスラリ−を前記凹部中に注入し、前記基板を被測定
試料の合成温度に基板を加熱することで合成される。
【0023】このような構成によれば、出発材料として
溶液あるいはスラリ−を用いることにより基板との電気
的接合に優れた試料を得ることができ、高精度の電極反
応評価を行うことができる。
【0024】さらに異なる1の実施態様によれば、前記
電極は、評価時に用いる電解質中において電気化学的酸
化還元反応を生じる物質よりなる電極体と、その電極体
及び電解質を収納する容器と、より構成され、かつ容器
の一部は絶縁性の多孔質物質より構成されるものであ
る。
【0025】このような構成によれば、試料、あるいは
基板との電子的な短絡のない電極を得ることができる。
【0026】さらに異なる1の実施態様によれば、前記
電極として、測定時に参照極として作用する電極体と、
対極として作用する電極体とを有するものを用いるもの
である。
【0027】このような構成によれば、3極式の測定が
可能となり、電極側の分極がない測定を行うことがで
き、また電極体材料の選択の自由度が増す。
【0028】この発明の第2の主要な観点によれば、試
料の電極反応特性を測定する電極反応特性測定方法であ
って、試料を保持する複数の凹部を有し、電子伝導性を
有しかつイオン伝導性を示さない材料よりなる基板を供
給する基板供給工程と、前記基板の凹部中で試料を合成
する試料合成工程と、前記凹部中に電解質を供給する電
解質供給工程と、各凹部中に電極を挿入し、前記基板と
電極間の電圧−電流特性を測定することで、前記凹部内
の試料の電極反応特性を測定する電極反応特性測定工程
とを有することを特徴とする電極反応特性測定方法が提
供される。
【0029】このような方法によれば、容易な制御によ
り多種多数の電極材料の電極反応特性を高効率で評価す
ることのできる電極反応特性測定方法が提供される。
【0030】なお、この発明の他の特徴と顕著な効果
は、以下の発明の実施の形態の項及び添付した図面を参
照することで当業者に明確に理解される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。
【0032】(基本構成)まず、図1を参照して、この
実施形態の基本構成を説明する。なお、各図中のS1〜
S4で示すのは、以下で参照されるステップ番号(ステ
ップS1〜ステップS4)に対応している。
【0033】図1は、この実施形態による測定手順の概
略を説明するための図である。
【0034】この図に示すように、この手順は、大きく
分けて、コンビナトリアルの手法で被評価試料を合成す
る試料合成工程(ステップS1)と、前記各試料上に電
解質を供給する電解質分注工程(ステップS2)と、前
記電解液の脱気を行う脱気工程(ステップS3)と、各
試料の電極反応特性を測定・評価する測定・評価工程
(ステップS4)とからなる。
【0035】ステップS1では、図2に示すように、上
面に多数の凹部2を有する基板1を利用し、複数種類の
被評価試料3を同時に合成する。この手法は、いわゆる
コンビナトリアルと称され、前記被評価試料3を合成す
るための種々の出発材料を前記凹部2毎に異なる混合比
で供給し、前記基板1全体を加熱炉5内で加熱すること
で、多種の試料3を同時に合成するものである。なお、
この基板1は、後で詳しく説明するように、電子導電材
料でかつイオン伝導性のない材料により一体成型された
もので、この実施形態では、白金により成形されたもの
を用いている。
【0036】ステップS2では、図3に示すように、分
注装置6が、例えば分注ノズル8を利用することで、前
記基板1の各凹部2内に電解質7を分注していく。この
とき、各凹部2に満たされた電解質7が互いに接触しな
いようにその分注量が適正化されていることが重要であ
る。
【0037】ステップS3では、前記電解質7を、前記
被評価試料3を構成する各粒子間に十分に含浸させるた
めに、図4に示す脱気装置12によって前記基板1周囲
の雰囲気を減圧して脱気を行う。このことで、前記試料
3の粒子間の微小気体が膨脹して顕在化し、前記電解質
7内に引き出されて脱気されることになる。
【0038】ステップS4では、図5に示す測定装置1
6が、前記電解質7が満たされた各凹部2内に図に17
で示す電極を挿入することで、前記基板1と電解質7と
の間の電圧−電流特性を電圧−電流特性測定器19によ
って測定し、コンピュータ22で前記被評価試料3の電
極反応特性を評価する。ここで、前記基板1は電子導電
性材料より成形されているため、被評価試料3と電極1
7間の電圧とその間に流れる電流を測定することが可能
である。また、前記基板1はイオン伝導性のない材料よ
り構成されているため、各凹部2間にはイオン伝導性が
生じない。したがって、各凹部2と電極17によって電
気化学セルが独立して形成され、干渉を生じさせること
がない。
【0039】このような実施形態により、複数の各試料
3の電極反応特性を独立して評価することが可能とな
り、前記各試料3の電極としての特性を効果的に調べる
ことが可能になる。
【0040】以下、上記各構成要素についてさらに詳し
く説明する。
【0041】(基板)まず、前記基板1は、図6に示す
ように被評価試料3を保持するために、上面に多数の凹
部2を有する。また、前記基板1は電子伝導性を有し、
測定電位範囲において電気化学反応を呈さない材料より
作製される。また、基板1の材料としてはイオン伝導性
のない材料を用いることが好ましい。
【0042】例えば、リチウム電極基準で4Vの電位領
域を評価する際には白金や炭素材料などの電気化学的に
不活性な材料、あるいはアルミニウムなど表面に不働態
層が形成され、電気化学反応を示さない金属材料を用い
ることができる。これに対して、炭素中へのリチウムイ
オンのインターカレーションを評価する際には、銅やス
テンレスを用いることができる。
【0043】基板1を白金等の貴金属材料を用いた場合
には、この実施形態のように複数の試料3を同時に合成
し、かつ、合成された試料3を同時に測定することが可
能となる。すなわち、合成された種々の試料3を凹部2
から取り出さずにそのまま電極反応評価工程(ステップ
S2〜S4)に適用して評価することができるから、多
数の試料3に対する評価効率を高めることが可能であ
る。そのため、基板1の材料としては、種々の材料の合
成に対応することが可能な貴金属、すなわち白金、金な
どが好ましく用いられ、試料3の合成を脱酸素雰囲気で
行う場合には炭素材料を用いることも可能である。
【0044】また、基板1の材料としてイオン伝導性の
ない材料を用いるのは、イオン伝導性を有する材料を用
いた場合には、各凹部2間に基板1を介したイオン電流
が流れ、共通電解質効果により各試料3の電極反応特性
を独立に評価することができないからである。
【0045】ただし、例えば上記で説明したアルミニウ
ムがリチウムと合金化した場合、あるいは炭素材料にリ
チウムイオンがインターカレーションした場合には、イ
オン伝導性が生じる。しかしながら、アルミニウムがリ
チウムと合金を形成する電位範囲はリチウムリチウム電
極基準で0.4V以下であり、この電位より貴な電位範
囲における電極反応特性を評価する際には、アルミニウ
ムはイオン伝導性を示さない材料として作用するために
問題はない。同様に、炭素材料についてもリチウムイオ
ンがインターカレーションする電位範囲より貴な範囲で
はイオン伝導性を示さない材料として作用する。換言す
れば、イオン伝導性を示す可能性を有する物質であって
も、測定時にイオン伝導性を示さない物質は、基板1の
材料として用いることができる。
【0046】なお、各凹部2内に注入された電解質7が
お互いに接触しないように規制するため、図6(b)に
示すように、各基板1’上に、各凹部2間を仕切る隔壁
4を設けるようにしても良い。また、被評価試料3と基
板1、1’との電気的接触をより高いものとするため
に、凹部2の内面を粗面化しておくことが好ましい。
【0047】(試料合成工程)上記基板1を利用した試
料合成工程(ステップS1)は、図2に示すように、出
発物質を基板1の凹部2中に入れ、前記加熱炉5によっ
て加熱することで行われる。出発物質としては、出発物
質の固体粉末の混合物、さらには出発物質の固体微粉末
を液体中に分散させたスラリー、あるいは所望の試料3
を合成するための元素を含んだ溶液を用いることができ
る。特に、スラリーあるいは溶液を出発物質として用い
た場合には、被評価試料3が凹部2中で特に緻密に焼結
した状態で得ることができる。その結果、被評価試料3
中の粒子、さらに被評価試料3と基板1との電気的接触
を高いものとすることができ、電極反応特性評価をより
正確に行うことができる。そのため、凹部2中で被評価
試料3の合成を行う場合には、出発物質としてスラリー
状あるいは溶液状のものを用いることが好ましい。
【0048】ここで、例えば、LiCoOへの添加元
素の影響を調べる場合には、スラリー状の酸化コバルト
懸濁液あるいは酢酸コバルト水溶液に、水酸化リチウム
水溶液、さらには種々の添加元素を含んだ水溶液あるい
はスラリーをさまざまな比率で混合し、この混合物を凹
部2中に注入する。そして、100〜200℃で水分を
除去・乾燥した後、600〜900℃で加熱すること
で、凹部2中に種々の添加元素をさまざまな比率で含有
したLiCoO焼結体(被評価試料3)を得ることが
できる。
【0049】(電解質の分注工程)電解質7の分注工程
(ステップS2)は、図3に示すように、前記分注装置
6が、分注ノズル8を前記基板1に対してXY方向に相
対的にかつ間欠的に移動させることで行われる。前記分
注ノズル8は、図に9で示す分注ノズル駆動機構によっ
て駆動されることで各凹部2に対向位置決めされる。ま
た、前記分注ノズル8は、電解質供給機構10に接続さ
れ、所定量の電解質7を各凹部2内に順次注入できるよ
うなっている。このとき、各電解質7の量は、後の工程
で凹部2内に電極17を挿入した場合でも、この凹部2
から溢れ出ないように適正化される。
【0050】なお、前記分注ノズル8は、単数であって
も複数であっても良い。分注ノズル8の数が前記凹部2
の数と同数であっても構わない。また、基板1側を駆動
するようにしても良いし、ノズル8側を駆動するように
しても良い。あるいはその両方を駆動するようにしても
良い。
【0051】(脱気工程)この脱気工程(ステップS
3)は、例えば、図4に示すような脱気装置12を利用
して行う。この脱気装置12は、前記基板1を気密に覆
うベルジャー14と、このベルジャー14内を減圧する
真空ポンプ15とを具備する。
【0052】そして、この脱気装置12内に、前記各凹
部2に電解質7が分注されてなる基板1を供給した後、
この基板1を前記ベルジャー14で覆う。そして、前記
真空ポンプ15を所定時間作動させることで、前記ベル
ジャー14内の減圧状態を一定時間保つ。このことで、
前記被評価試料3の各粒子間の気体を脱気する。
【0053】なお、この脱気装置12は、前記電解質7
の分注装置6と一体化されていても良い。このようにす
れば、前記基板1を移送する必要はない。
【0054】(評価工程)この測定を行う測定装置16
は、図5に示すように、例えば、前記電極17と、この
電極17を駆動するための電極駆動機構18と、基板1
および電極17に信号線20、21を介して接続され前
記被評価試料3の電圧−電流特性を測定する電圧−電流
特性測定器19と、前記電圧−電流特性測定器19によ
って計測された結果を評価し、表示するコンピューター
22からなる。
【0055】前記電極17は、単数であっても複数であ
っても良く、前記凹部2と同数であっても良い。単数の
電極17を備えた電極反応特性測定装置においては、単
一の電極17を各凹部2に順次挿入し、各試料3の電極
反応特性を順次測定・評価する。あるいは、複数の電極
17を有する場合には、各凹部2に電極17を同時に挿
入し、複数の凹部2中の被評価試料3を同時に測定・評
価することが可能である。さらに基板1に設けられた複
数の凹部2の一群を同時に評価し、それを繰り返すこと
で、凹部2内の全ての試料3を評価しても良い。複数の
電極17を有する場合には、各電極17が各凹部2に挿
入されるよう複数の電極17の配置が基板1上の凹部2
の配置と同一であることが望ましい。また、電極17と
各凹部2とを対向させるため、電極17のみ若しくは基
板1のみを駆動するようにしても良いし、両方を駆動す
るようにしても良い。
【0056】次に、前記電極17の構成について説明す
る。
【0057】図7は、前記電極17の詳細な構成を示す
ものである。前記電極17は、電解質25を保持する容
器26と、この容器26内の電解質25に浸漬された電
極体24とからなる。このような構成とすることによ
り、電極体24を凹部2中に注入された電解質7中に直
接浸漬した場合に比べ、電極体24と電解質(7、2
5)の接触面積を大きくすることができる。その結果、
試料3の電極反応特性評価時において電極体24の分極
を小さなものとすることができ、さらに測定時に流れる
電流による電極体24の表面状態の変化等を小さなもの
とすることができる。このことにより、被評価試料3の
電極反応特性をより正確に評価することができる。前記
電解質25を保持する容器26は、基板1あるいは被評
価試料3との接触において電流が流れないよう絶縁性の
材料より構成されることが好ましい。なお、ここで、電
極体24とは、その表面において電気化学反応が生じる
部分を示すものとする。
【0058】さらに電極17は、前記容器26の底部に
イオン伝導性を有するイオン伝導性層27を有する。こ
のようなイオン伝導性層27を設けることにより、電極
体24と被評価試料3が電子的に短絡する可能性をなく
すことができる。イオン伝導性層27としては、例えば
多孔質のガラスあるいは多孔質の樹脂フィルム等の電子
絶縁性材料を用いることができる。これらを用いること
により、孔中に電解質7が浸透しイオン伝導性を示すよ
うになる。
【0059】また電極17は、図7に示したように参照
極と対極を兼ねた電極体24より構成すること(2極式
電極17)も、図8に示すように参照極として作用する
電極体31と対極として作用する電極体32を組み合わ
せた構成とすること(3極式電極17’)も可能であ
る。図7に示した電極17を用いた場合には、2極式の
電気化学測定のみが可能であり、図8に示した電極1
7’を用いた場合には3極式の電気化学測定も行うこと
ができる。図7に示した電極17を用いた場合には電極
の構成を簡素化することができる。また、図8に示した
電極17’を用いた場合には分極の影響のない評価結果
を得ることができ、さらに参照極、対極をさまざまな材
料より選択することができる。
【0060】図7に示した電極17において参照極と対
極を兼ねた電極体24は、被評価試料3、あるいは用い
る電解質7、25に応じて適宜選択される材料より構成
される。電極体24は参照極を兼ねるため、電極反応が
生じた場合にも電位の変化が小さな材料が好ましい。
【0061】リチウム電池用電極材料を被評価試料3と
して用いる場合には、金属リチウム、さらにはアルミニ
ウム、インジウム、ケイ素等の金属をリチウムと合金化
したもの、あるいはLiTi12等のリチウムイ
オンのインターカレーション・デインターカレーション
反応において電位の変化が小さなインターカレーション
材料を用いることが好ましい。
【0062】また、ニッケル・カドミウム電池、ニッケ
ル・金属水素化物電池、アルカリ蓄電池等のアルカリ電
解質系電池の電極材料を被評価試料3として用いる場合
には、銀、水銀等の金属、あるいはこれら金属とこれら
金属の塩化物の混合物が好ましく用いられる。
【0063】さらに、図8に示した電極17’におい
て、参照極として作用する電極体31は、前記図7の電
極体24で用いた材料のほかに、アルカリ電解質をはじ
めとする水溶液系電解質では、表面に白金黒を形成した
白金線を用い、白金線の周囲に水素ガスを通じた水素電
極を用いることもできる。
【0064】一方、対極として作用する電極体32の材
料としては、上記図7の電極体24で用いた材料のほか
に、リチウム電池系の電極材料を評価する際にはLi1
-xCoO,Li1-xNiO,Li1-xMn
,LixV,LixTiS等のリチウムイン
ターカレーション材料を用いることも可能である。ま
た、水溶液系電解質を用いた電池系の電極材料を評価す
る際には、亜鉛などの金属、あるいはニッケルやマンガ
ンのオキシ水酸化物や水酸化物を用いることもできる。
さらに、白金箔や炭素棒等の電気化学的に不活性な材料
を用いた場合も、電解質の電気化学的分解反応により電
流を流すことができ、これらの材料も用いることが可能
である。
【0065】電極体24、31、32の材料が金属箔あ
るいは金属線等の場合には、リード線28、33、34
を溶接や導電性接着剤等を用いて直接接続することがで
きる。それに対して、電極体24、31、32の材料が
粉末状のものである際には、樹脂等を用いてリード線2
8、33、34上に塗布してもよく、また樹脂等と混合
の後金属性のメッシュ等に埋め込み、この金属メッシュ
をリード線28、33、34に溶接してもよい。
【0066】電解質7及び25は、被評価試料3に応じ
たものが適宜選択され、同一のものであっても異種のも
のであってもよい。
【0067】被評価試料3がリチウム電池用電極材料の
場合には、前記電解質7、25として、有機溶媒にリチ
ウム塩を溶解したものが用いられる。有機溶媒として
は、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、
ジエチルエーテル、1、2−ジメトキシエタン、ジメチ
ルスルホキシド、1、3−ジオキソラン、2−メチルテ
トラヒドロフラン、γブチロラクトン等が用いられ、リ
チウム塩としては、LiOlO,LiBF,LiP
,LiAsF,LiCFSO、LiN(CF
SOなどを用いることができる。
【0068】被評価試料3がアルカリ電解質系電極材料
の場合には、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の水
溶液が用いられる。
【0069】次に、電圧−電流特性を測定する測定器1
9について説明する。
【0070】この測定器19は、被評価試料3に対する
電気化学測定を行うためのものであり、ポテンシオスタ
ット、ガルバノスタット、エレクトロメーター、充放電
装置、さらにはインピーダンス測定器などを用いること
ができ、また必要に応じてこれらを組み合わせることも
可能である。これら測定手段を用い、定電位電解法、定
電流電解法、パルス電解法、電位掃引法、交流インピー
ダンス法等を用いることで、被評価試料3の電位、分極
特性、電流あるいは電圧の過渡現象、充放電特性、イン
ピーダンス特性等の電極特性を評価することができる。
【0071】これら、電圧−電流特性を測定する手段と
しては、本発明における被評価試料3がすべて電子的に
短絡された状態となっているため、被評価試料3(基板
1)を接続する作用極端子側が接地された構造のものが
好ましい。
【0072】図9に本発明の一実施形態における電圧−
電流特性を測定する測定器19として用いられる多チャ
ンネルポテンシオスタットを示した。演算増幅器37の
一方の入力端子は電位設定電源38を介して作用極端子
39に、さらにこの入力端子は電流検出用の抵抗40を
介して作用極端子39に接続されており、作用極端子3
9には基板1よりの信号線20が接続される。また、こ
の演算増幅器37の入力端子は接地41されている。一
方、演算増幅器37のもう一方の入力端子は参照極端子
42に接続されており、演算増幅器37の出力端子は対
極端子43に接続されている。2極式の電気化学測定を
行う場合には、参照極端子42と対極端子43は前述の
電極17中の電極体24に接続される。3極式の電気化
学測定を行う際には、参照極端子42には前述の電極1
7’中の参照極として作用する電極体31に、対極端子
43は対極として作用する電極体32に接続される。ま
た、この実施形態の電極反応特性測定装置が複数の電極
17を備えている場合には、この回路を複数個備えた多
チャンネルポテンシオスタットを用いることで、複数の
被評価試料3を同時に測定した際にもチャンネルの間の
干渉がなくなり、正確な測定結果を得ることができる。
【0073】ここでは、電圧−電流特性を測定する測定
器19として多チャンネルポテンシオスタットについて
説明したが、ガルバノスタット等の電圧−電流特性を測
定する手段を用いる場合も同様に作用極が接地されてい
ることが好ましい。ただし、充放電装置においては、作
用極の呼称は用いられてないが、被評価試料3(基板
1)を接続する端子が接地されていることが好ましい。
【0074】さらに、図5に示されるように、電圧−電
流特性測定器19において測定された測定値は、コンピ
ューター22によって評価され、その結果が表示される
ようになっている。
【0075】(他の実施形態)なお、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しな
い範囲で種々変形可能である。
【0076】例えば、上記一実施形態においては、被評
価試料3を基板1の凹部2中で合成し、電極特性を評価
する例について説明したが、これに限定されるものでは
ない。前記被評価試料3を基板1の凹部2中で合成せず
にその電極特性のみを評価する場合には、合成済みの被
評価試料3を基板1の凹部2に挿入するようにしてもよ
い。さらに、被評価試料3が電解質7中に散逸すること
を防ぐために、被評価試料3をフッ素樹脂や合成ゴムな
どの結着剤と混合してもよく、さらに被評価試料3と基
板1との電気的な接続を良好なものとするために、導電
材を混合してもよい。さらに、被評価試料3を結着作用
と導電作用を兼ねた導電性接着剤などで接着してもよ
い。また、結着作用とイオン伝導作用を併せ持つものと
して、高分子固体電解質を用いることも可能である。
【0077】また、被評価試料3と基板1との接合性を
向上させるとともに、被評価試料3の成形性を高め試料
3の散逸を防ぐために、被評価試料3を基板1の凹部2
に一軸プレス法等の方法により圧接してもよい。
【0078】また、被評価試料3上に電極17を圧接す
ることにより被評価試料3の散逸を防いでもよい。さら
に好ましくは、図10に示すように被評価試料3上に多
孔性フィルム44を配したのち、電極17を圧接する。
この方法によると多孔性フィルム44が被評価試料3の
散逸を防ぐとともに、同一の電極17で複数の被評価試
料3を順次評価する際に、電極17に被評価試料3が付
着し、不純物として他の被評価試料3に混入することを
防ぐことができる。
【0079】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、容易な
制御により多種多数の電極材料を高効率で評価すること
のできる電極反応特性測定装置及びその方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す電極反応特性測定
装置による電極反応特性測定手順を示すフローチャー
ト。
【図2】試料の合成を行う加熱炉を示す概略構成図。
【図3】電解質の分注を行う分注装置を示す概略構成
図。
【図4】脱気を行う脱気装置を示す概略構成図。
【図5】電極反応特性の測定を行う測定装置を示す概略
構成図。
【図6】基板を示す斜視図。
【図7】2極式電極を示す概略構成図。
【図8】3極式電極を示す概略構成図。
【図9】電圧−電流特性測定器としてのポテンシオスタ
ットの回路例を示す図。
【図10】被評価試料上に多孔性フィルムを配した例を
示す概略構成図
【符号の説明】
1…基板 2…凹部 3…被評価試料 4…隔壁 5…加熱炉 6…分注装置 7…電解質 8…分注ノズル 10…電解質供給機構 12…脱気装置 14…ベルジャー 15…真空ポンプ 16…電圧−電流特性の測定装置 17…2極式電極 17’…3極式電極 18…電極駆動機構 19…電流特性測定器 20、21…信号線 22…コンピューター 24…電極体 25…電解質 26…容器 27…イオン伝導性層 28、33…リード線 31…参照極として作用する電極体 32…対極として作用する電極体 35…電極端子 36…電極端子 37…演算増幅器 38…電位設定電源 39…作用極端子 40…抵抗 41…接地 42…参照極端子 43…対極端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳瀬 郁夫 茨城県つくば市並木1丁目1番地 科学技 術庁無機材質研究所内 (72)発明者 高田 和典 茨城県つくば市並木1丁目1番地 科学技 術庁無機材質研究所内 (72)発明者 大滝 卓午 東京都港区西新橋1丁目24番14号 日製産 業株式会社内 Fターム(参考) 5H050 AA19 BA17 CA08 CA09 GA28

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料の電極反応特性を測定する電極反応
    特性測定装置であって、 試料を保持する複数の凹部を有する基板と、 前記基板の凹部内に電解質を供給する電解質供給手段
    と、 前記凹部内の試料の電極反応特性を測定する電極反応特
    性測定手段とを有することを特徴とする電極反応特性測
    定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記基板は、電子伝導性を有しかつイオン伝導性を示さ
    ない材料より作製されているものであることを特徴とす
    る電極反応特性測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、 前記基板は、 白金、金、炭素のいずれかの材料により作製されている
    ものであることを特徴とする電極反応特性測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の装置において、 前記基板は、 前記凹部間を仕切る隔壁を有するものであることを特徴
    とする電極反応特性測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の装置において、 前記電解質供給手段は、 前記試料を保持する前記基板の凹部中に電解質を分注す
    る電解質分注手段と、 前記基板の凹部中に電解質を注入した後、さらにこの基
    板を脱気する脱気手段を有するものであることを特徴と
    する電極反応特性測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の装置において、 前記試料は、 前記基板の凹部中で合成されるものであることを特徴と
    する電極反応特性測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の装置において、 前記試料は、 前記試料を合成するための元素を含む溶液あるいはスラ
    リ−を前記凹部中に分注し、所定の合成温度に基板を加
    熱することで合成されるものであることを特徴とする電
    極反応特性測定装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の装置において、 前記電極反応特性測定手段は、 前記基板の各凹部中に電極を挿入し、前記基板と電極間
    の電圧−電流特性を測定することで前記試料の電極反応
    特性を測定するものであることを特徴とする電極反応特
    性測定装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の装置において、 前記電極反応特性測定手段は、 前記電極を複数備えるものであることを特徴とする電極
    反応特性測定装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の装置において、 前記電極反応特性評価手段は、 電極の移動手段と基板の移動手段のいずれかあるいはそ
    の両方を備えるものであることを特徴とする電極反応特
    性測定装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の装置において、 前記電極は、 電解質を保持する容器と、この容器中で前記電解質に浸
    漬され電気化学的酸化還元反応を生じる物質よりなる電
    極体とからなり、 前記容器の一部が絶縁性の多孔質物質で構成されるもの
    であることを特徴とする電極反応特性測定装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の装置において、 前記電極体は、 前記試料の特性を測定する際に参照極として作用する第
    1の電極体と、対極として作用する第2の電極体とから
    なるものであることを特徴とする電極反応特性測定装
    置。
  13. 【請求項13】 試料の電極反応特性を測定する電極反
    応特性測定方法であって、 試料を保持するための複数の凹部を有し、電子伝導性を
    有しかつイオン伝導性を示さない材料よりなる基板を供
    給する基板供給工程と、 前記基板の凹部内で試料を合成する試料合成工程と、 前記凹部中に電解質を供給する電解質供給工程と、 各凹部中に電極を挿入し、前記基板と電極間の電圧−電
    流特性を測定することで、前記凹部内の試料の電極反応
    特性を測定する電極反応特性測定工程とを有することを
    特徴とする電極反応特性測定方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の方法において、 この方法はさらに、前記電解質供給工程の後、前記基板
    を脱気する脱気工程を有することを特徴とする電極反応
    特性測定方法。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の方法において、 前記基板供給工程は、 前記基板を、白金、金、炭素のいずれかの材料により作
    製するものであることを特徴とする電極反応特性測定方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項13記載の方法において、 前記試料合成工程は、 前記試料を前記基板の凹部中で合成するものであること
    を特徴とする電極反応特性測定方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の方法において、 前記試料は、 この試料を合成するための元素を含む溶液あるいはスラ
    リ−を前記凹部中に注入し、前記基板を被測定試料の合
    成温度に基板を加熱することで合成されるものであるこ
    とを特徴とする電極反応特性測定方法。
  18. 【請求項18】 請求項13記載の方法において、 前記電極反応特性測定工程は、 前記基板の各凹部中に電極を挿入し、前記基板と電極間
    の電圧−電流特性を測定することで前記試料の電極反応
    特性を測定するものであることを特徴とする電極反応特
    性測定方法。
  19. 【請求項19】 請求項13記載の方法において、 前記電極反応特性測定工程は、 複数の電極を利用して前記測定を行うものであることを
    特徴とする電極反応特性測定方法。
  20. 【請求項20】 請求項13記載の方法において、 前記電極反応特性評価工程は、 電極と前記基板とを相対的に移動させることにより、前
    記複数の凹部中に順次前記電極を挿入させるものである
    ことを特徴とする電極反応特性測定方法。
  21. 【請求項21】 請求項19記載の方法において、 前記電極と前記基板とを相対的に移動させることによ
    り、前記電極を前記複数の凹部中に順次挿入させる駆動
    手段を有するものであることを特徴とする電極反応特性
    測定方法。
  22. 【請求項22】 請求項19記載の方法において、 前記電極は、 電解質を保持する容器と、この容器中で前記電解質に浸
    漬され電気化学的酸化還元反応を生じる物質よりなる電
    極体とからなり、前記容器の一部が多孔質物質で構成さ
    れるものであることを特徴とする電極反応特性測定方
    法。
  23. 【請求項23】 請求項19記載の方法において、 前記電極体は、 前記試料の特性を測定する際に参照極として作用する第
    1の電極体と、対極として作用する第2の電極体とから
    なるものであることを特徴とする電極反応特性測定方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006250556A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 National Institute For Materials Science ライブラリ分析装置
JP4590601B2 (ja) * 2005-03-08 2010-12-01 独立行政法人物質・材料研究機構 ライブラリ分析装置

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