JP2002148540A - 走査光学装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

走査光学装置及びそれを備えた画像形成装置

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JP2002148540A JP2000339241A JP2000339241A JP2002148540A JP 2002148540 A JP2002148540 A JP 2002148540A JP 2000339241 A JP2000339241 A JP 2000339241A JP 2000339241 A JP2000339241 A JP 2000339241A JP 2002148540 A JP2002148540 A JP 2002148540A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 等速性の補正の一部を電気的に行うことによ
り高性能な光学系を得る。 【解決手段】 光源部1から出射されカップリングレン
ズ2,シリンダレンズ3を通った光束を回転する偏向器
4により偏向させ、第1,第2の走査レンズ5a,5b
からなる走査レンズ5を通って被走査面6上を走査させ
る。このような走査光学系において、リニアリティ以外
の諸収差を光学的に良好に補正し、所定範囲内のリニア
リティを意識的に残存させるようにし、残存したリニア
リティに対応して予め設定された量の画素クロックの1
クロックの時間幅を1クロック毎に変更することによ
り、被走査面上をほぼ等速度で走査が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル複写
機,レーザプリンタ,レーザファクシミリ等の走査系に
用いられる走査光学装置及びそれを備えた画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、光学系のパラメータを最適化
することにより、所要のすべての光学特性を良好に補正
するようにした走査光学装置は多く知られている。その
際、補正の対象となる光学特性には、主走査方向や副走
査方向の像面湾曲,波面収差,リニアリティ,走査線曲
がり等があり、これらを高性能に補正しながら、さらに
加工性,経済性等を考慮することは容易ではなく、試行
錯誤を重ねながら最適なバランスに落ち着かせている。
【0003】このような走査光学系としては、例えば特
開平10−333069号公報や特開平11−6476
0号公報に示されるようなものがある。前者は等速性の
補正が±0.1%程度、後者は−0.1〜+0.2%程
度であり、いずれも良好に補正されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の走査光学系にあっては、走査光学装置の前述
した各光学特性のすべてを良好に補正することにより高
性能化を図るものであるため、設計上に多くの時間を要
するだけでなく、加工性が容易で低コストに生産し得る
形状を得ることはきわめて困難であった。
【0005】すなわち、等角速度で回転する偏向器によ
り光束を走査する場合、周辺像高ほど走査速度が速くな
り、被走査面でのリニアリティは正で大きくなりやす
い。これを簡単に補正するには、例えば図6に示すよう
に、偏向器の偏向反射点Pに凸面を向けた比較的パワー
の小さいメニスカスレンズLを用いる方法がある。この
ような構成によれば、図に波線で示すように屈折した光
線は周辺像高ほど中心側にシフトされるため走査速度を
等速に近づけることが可能になる。
【0006】しかし、一般にレンズ設計や収差論等で周
知のように、上記のメニスカスレンズLの偏向反射点P
に対して反コンセントックな2つの面は、大きな収差を
逆符号で打ち消しており、走査光学装置の高性能化や公
差の拡大に対して大きな障害となる。この発明は上記の
点に鑑みてなされたものであり、高性能な走査光学装置
及びそれを備えた画像形成装置を低コストに提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、光源部と、この光源部から出射された光
をカップリングするカップリングレンズと、収束した光
束を主走査方向に長い線像として集光させるシリンダレ
ンズと、上記線像の集光部近傍に偏向反射面を有する偏
向器と、偏向された光束により被走査面上を走査させる
走査光学系とを有する走査光学装置において、上記走査
光学系に残存するリニアリティに対応して予め設定され
た量の画素クロックの1クロックの時間幅を1クロック
毎に変更することにより、上記被走査面上をほぼ等速度
で走査可能にした走査光学装置を提供するものである。
【0008】上記の走査光学装置において、上記走査光
学系は残存するリニアリティをLin(%)としたと
き、0.5≦|Lin|≦10とする。また、上記走査
光学系は走査レンズ系であり、この走査レンズ系は主走
査方向において、偏向反射点に対しコンセントリックな
面数が少なくとも反コンセントリックな面数より少なく
ないようにするのが好ましい。
【0009】さらに、上記の走査光学装置において、上
記走査レンズ系は少なくとも2枚の正レンズから構成さ
れ、偏向器側に配置された走査レンズのパワーを、被走
査面側に配置された走査レンズのパワーより大きくし、
且つ、被走査面側に配置された走査レンズは両面とも上
記偏向反射点に対してコンセントリックな形状のメニス
カスレンズであるようにするのがよい。
【0010】なお、上記の走査光学装置において、上記
走査レンズの少なくとも1面は高次の非球面を有し、且
つ上記走査レンズの少なくとも1枚は、熱可塑性光学材
料を用いた射出成形手段、または熱硬化性光学材料を用
いた充填成形手段により形成されるようにするのが好ま
しい。
【0011】そして、上記の走査光学装置と、この走査
光学装置により感光体面上に画像を形成する画像形成手
段を備えた画像形成装置も提供する。
【0012】この発明による走査光学装置及びそれを備
えた画像形成装置は上記のように構成することにより、
走査光学系に残存するリニアリティを電気的に補正して
被走査面上を等速走査することが可能になり、加工公差
や組み付け誤差に強い高性能な走査光学装置を安価に提
供することができ、良好な画像形成を行うことが可能に
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は、この発明の実施
例1を主走査断面で示す構成図、図2は、主走査方向の
像面湾曲とリニアリティを示す収差図である。
【0014】図1において、半導体レーザを有する光源
部1から出射されカップリングレンズ2によりカップリ
ングされた光束は、シリンダレンズ3により偏向器4の
偏向反射面4aの近傍で主走査方向に長い線状に集光
し、図で時計方向に回転する偏向器4により等角速度に
偏向され、走査レンズ5を経て被走査面(感光体面)6
上を主走査方向に走査する。
【0015】なお、光源部1はレーザ書込回路7により
画像信号に応じて変調されて発光し、このレーザ書込回
路7には、画素クロック生成回路8で生成した高周波ク
ロックを分周回路9により整数分の1に分周して出力し
た画素クロック信号が画像信号と共に入力される。
【0016】走査レンズ5は、2枚の正レンズからなる
第1の走査レンズ5aと第2の走査レンズ5bとから構
成され、それぞれにパワーを分担させて高性能化を図っ
ている。そして、 P1:第1の走査レンズ5aのパワー P2:第2の走査レンズ5bのパワー としたとき、 P1>P2 とすることにより、2枚のレンズをコンパクト化して生
産性の向上と高性能化が可能になる。
【0017】また、第1の走査レンズ5aの第2面及び
第2の走査レンズ5bの第2面を偏向反射点Pに対して
コンセントリックな形状にすることにより、性能が安定
し、加工公差や組み付け誤差の許容範囲を拡大すること
ができる。このようなコンセントリックな面を用いた場
合、唯一不利になる等速性の補正は、後述する画素クロ
ックの1クロックの時間幅を1クロック毎に変更すると
いう電気的補正手段により補正する。
【0018】このような電気的補正手段を用いた場合で
も、走査レンズ5の少なくとも1面に高次の非球面を用
いることは必要であり効果的である。2次の回転非球面
は機械的な研磨法で形成できるが、高次の非球面を量産
するのは型による成形法が適している。このとき、熱可
塑性光学材料を用いた場合は射出成形法、熱硬化性光学
材料を用いた場合は充填成形法が用いられる。また、光
学ガラスのように軟化点の高い材料では、予め近似的な
形状に加工されたガラス面を光学樹脂材で被覆して成形
法で製造することにより、低コストで大量生産が可能に
なる。
【0019】この発明は、このような構成からなる走査
光学系に一定量のリニアリティを意識的に残存させるこ
とにより、前述した他の諸収差の補正を容易にし、同時
に各レンズ面を成形しやすく、加工公差や組み付け誤差
をある程度許容し得る形状にして生産性を向上させ、残
存させたリニアリティに対応して予め設定された画素ク
ロックの1クロックの時間幅を1クロック毎に変更する
ことにより高性能な走査光学系を実現しようとするもの
である。
【0020】このとき、走査光学系に残存するリニアリ
ティLinは、 0.5≦|Lin|≦10(%) であることが望ましい。
【0021】この値が従来技術に示した0.1%程度な
ら良好な範囲として認められ、さらに大きくなっても下
限値0.5%以内であれば比較的容易に補正することが
できる。しかし走査光学系に残存するリニアリティが下
限値を下回った場合には画素クロックの時間幅を1クロ
ック毎に変更する技術を併用してもその効果は薄くな
る。
【0022】一方、この値が上限値10%を上回って過
大なリニアリティが残存する場合には、波面収差を良好
に補正しても、主走査方向の像高に対する開口数の変化
が理想値からずれてビームウェスト径の変動が大きくな
ることが判明した。すなわち、リニアリティが正で大き
くなると周辺像高でのビームウェスト径は大きくなり、
リニアリティが負で大きくなると周辺像高でのビームウ
ェスト径は小さくなり、いずれのばあいも高性能が得ら
れなくなる。
【0023】特に走査光学系が図1に示すように走査レ
ンズ系である場合、リニアリティLinは正で 0.5≦Lin≦10(%) とし、且つ、偏向反射点Pに対してコンセントリックな
面を使用することが望ましい。この点において、走査光
学系に上記のリニアリティの上限値以内のリニアリティ
を許容し、画像のクロックの1クロックの時間幅を1ク
ロック毎に変更して等速性を補正することにより、図6
で示した反コンセントリックな面を排してコンセントリ
ックな面を用いることが可能になる。
【0024】
【実施例】ここで、このような実施形態を有する走査光
学装置10の望ましい実施例1の諸元を説明する。光源
部1から出射する光の基準波長は410nm,カップリ
ングレンズ2の光軸と基準線(走査レンズ5の光軸)X
とのなす角は60度であり、偏向器4は5面のポリゴン
ミラーからなる偏向反射面4aを有し、その回転中心4
bから各偏向反射面4aまでの距離は20mmである。
光源部1からの光束が基準線Xに向かうときの偏向器4
の回転角は30度、走査幅YはA3用であって±150
mmとする。また、走査レンズ5を構成する第1,第2
の走査レンズ5a,5bは、いずれもポリオレフィン系
の樹脂を成形したものであり、それぞれの第2面が偏向
反射点Pに対してコンセントリックな形状を有し、反コ
ンセントリックな形状の第1面と同数の面数となってい
る。
【0025】また、これらの第1,第2の走査レンズ5
a,5bは、すべての面を非球面状に形成されている。
いま、非球面を有する走査レンズ5の光軸方向の座標を
X、主走査方向の座標をY、近軸曲率半径をR、その曲
率(1/R)をC、円錐定数をK、高次の係数をM4,
M6,M8,M10,M12,M14,M16とする
と、主走査方向の非球面係数は数1のように表される。
【0026】
【数1】
【0027】なお、副走査方向の非球面係数はこの発明
の要旨と直接関係がないので省略する。以下の表1に上
記実施例1のパラメータを示す。
【0028】
【表1】
【0029】上記の表1において、 I:面番号 R(I):第I面の主走査方向の曲率半径(mm) D(I):第I面後の面間隔 N(I)d:第I面後の屈折率(d線) N(I)410:第I面後の屈折率(波長410nm) υ(I)d:第I面後のアッベ数(d線) をそれぞれ表すものとする。また、表2に実施例1の各
非球面の円錐定数K及び高次の係数M4〜M16を示
す。
【0030】
【表2】
【0031】なお、上記の表2においては、Eは10を
基数とし、右側の数字を指数とする累乗を表すものであ
り、例えば第2面のM4を示す5.42E−08は5.
42×10−8を意味する。図2の(a),(b)に上
記実施例1の主走査方向の像面湾曲とリニアリティを示
す。なお、像面湾曲Pvは0.097mm,リニアリテ
ィは最大+3.5%であり、図示しないが波面収差は良
好に補正されている。
【0032】一方、画素クロック生成回路8において
は、画素クロックの8倍の高周波クロックを生成し、こ
の高周波クロックを8分周することにより画素クロック
を生成している。このような画素クロック生成回路8を
用いて図2の(b)に示すように、リニアリティが0に
近い中心付近では、8分周による画素クロックをそのま
ま出力する。
【0033】周辺でのLinは、 Lin=3.5%=3.5/100≒2/56=2/
(8×7) であるから、周辺では画素クロックを、上記の高周波ク
ロックを8分周する回数が7回のうち2回7分周とする
ことにより、8/8,8/8,8/8,7/8,8/
8,8/8,7/8の画素クロックの時間幅となるよう
に、分周比を8,8,8,7,8,8,7と繰り返すこ
とで、+3.5%のリニアリティがもたらす等速性のズ
レを補正することかでき、高性能な走査光学装置を得る
ことができる。
【0034】次に、図3はこの発明の実施例2の構成図
である。なお、この図3においては、図1に示した光源
部1,カップリングレンズ2,シリンダレンズ3等から
なる偏向器4までの共通部分は省略してある。この実施
例2においても、偏向器14により偏向された光束はそ
れぞれ正の第1,第2の走査レンズ15a,15bから
なる走査レンズ15を経て被走査面(感光体面)16上
を走査する。そして、第1,第2の走査レンズ15a,
15bはいずれも両面とも偏向反射点Pに対してコンセ
ントリックな面で構成されていて、反コンセントリック
な面は存在しない。以下の表3に上記実施例2のパラメ
ータを示す。
【0035】
【表3】
【0036】また、表4に実施例2の各非球面の円錐定
数K及び高次の係数M4〜M10を示す。
【0037】
【表4】
【0038】なお、上記の表3及び表4において、表1
及び表2と同一の符号についてはその説明を省略し、実
施例1と異なる部分について説明する。この実施例2
は、基準波長650nm、偏向器14は6面のポリゴン
ミラーからなり、回転中心14bから偏向反射面14a
までの距離は18mm,光束が基準線Xに向かうときの
偏向器4の回転角は30゜、走査幅はA4用であって±
105mmであり、N(I)650は、波長650nm
のときの屈折率を表している。
【0039】図4の(a),(b)は、実施例2の主走
査方向の像面湾曲とリニアリティを示すものであり、像
面湾曲Pvは0.052、リニアリティは最大で5%で
ある。周辺でリニアリティが+5%あるので、前実施例
1と同様に8分周による画素クロックを出力する。
【0040】リニアリティが0に近い中心付近では、8
分周による画素クロックをそのまま出力する。また、5
%=5/100=2/40=2/(8×5)であるから、
周辺では、前述した高周波クロックを8分周する回数を
5回のうち2回7分周とすることにより、画素クロック
の時間幅となるように、分周比を8,8,7,8,7と
繰り返すことで、+5%のリニアリティがもたらす等速
性のズレを補正し得て高性能な走査光学装置が達成でき
る。次に、図5は上述の走査光学装置を備えた画像形成
装置の一例であるデジタル複写機の構成図である。
【0041】このデジタル複写機20は、複写機本体2
1内に設けた光学読み取り装置22により読み取った画
面データを基にして、上述の走査光学装置10が作像装
置24に設けた感光体25上に潜像を形成し、その潜像
を現像装置26がトナーにより可視像としている。感光
体25上に形成された可視像は、下方の給紙装置23か
ら給紙ローラ27により1枚ずつ給紙されるシート材S
上に転写され、転写が終るとシート材Sは定着装置28
に搬送されて可視像が定着された後、排紙ローラ対29
により外部の排紙トレイ30に排出される。
【0042】また、両面画像形成時には、シート材Sは
図示しない排紙分岐爪により反転搬送路31から両面装
置32に向けて搬送され、両面トレイ33に一旦格納さ
れた後に進行方向を逆転し、両面搬送路34から再び作
像装置24に送り込まれて裏面に画像が形成され、定着
装置28を通って排紙トレイ30上に排出される。な
お、この走査光学装置を備えた画像形成装置は、上述の
デジタル複写機に限るものではなく、ファクシミリ、プ
リンタ等にも何等支障なく適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば次
に記載する効果を奏する。請求項1記載の走査光学装置
によれば、走査光学系に残存するリニアリティに対応し
て予め設定された量の画素クロックの1クロックの時間
幅を1クロック毎に変更するようにしたので、走査光学
系の他の各収差を良好に補正するために、リニアリティ
を一定量残存させ、残存したリニアリティを、画素クロ
ックの1クロックの時間幅を1クロック毎に変更するこ
とにより、被走査面上をほぼ等速度で走査することが可
能になり、走査光学系の高性能化を図ることができる。
【0044】請求項2記載の走査光学装置によれば、上
記の走査光学装置において、走査光学系に残存するリニ
アリティLinを0.5≦|Lin|≦10としたの
で、周辺像高でのビームウエスト径のばらつきを実用上
許容し得る範囲内に低減させることが可能になる。
【0045】請求項3記載の走査光学装置によれば、走
査光学系を走査レンズ系とし、この走査レンズ系は、偏
向反射点に対しコンセントリックな面数が少くとも反コ
ンセントリックな面数より少なくないようにしたので、
諸収差を良好に補正した高性能な走査レンズ系を得るこ
とができる。
【0046】請求項4記載の走査光学装置によれば、走
査レンズ系を少なくとも2枚の正レンズから構成し、偏
向器側に配置された走査レンズのパワーを被走査面側に
配置された走査レンズのパワーより大きくし、且つ被走
査面側に配置された走査レンズは両面とも偏向反射点に
対してコンセントリックな形状のメニスカスレンズとし
たので、走査レンズをコンパクトに保って高性能化が可
能になるとともに、加工公差や組み付け誤差に強くする
ことができる。
【0047】請求項5記載の走査光学装置によれば、走
査レンズの少なくとも1面は主走査方向で高次の非球面
を有し、且つ上記走査レンズの少くとも1枚は、熱可塑
性光学材料を用いた射出成形手段、または熱硬化性光学
材料を用いた充填成形手段により形成するようにしたも
ので、高度な収差補正ができ、低コストで大量生産が可
能になる。
【0048】請求項6記載の画像形成装置によれば、光
学的及び電気的に諸収差を高度に補正された走査光学装
置を用いて高性能な出力画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を主走査断面で示す構成図
である。
【図2】同じくその収差図である。
【図3】この発明の実施例2の要部を主走査断面で示す
構成図である。
【図4】同じくその収差図である。
【図5】この走査光学装置を備えた画像形成装置の一例
を示す構成図である。
【図6】従来のリニアリティ補正方法の一例を示す光路
図である。
【符号の説明】
1:光源部 2:カップリングレンズ 3:シリンダレンズ 4,14:偏向器 5,15:走査レンズ 5a,15a:第1の走査レンズ 5b,15b:第2の走査レンズ 6,16:被走査面 7:レーザ書込回路 8:画素クロック生成回路 9:分周回路 10:走査光学装置 20:デジタル複写機 21:複写機本体 22:光学読み取り装置 23:給紙装置 24:作像装置 25:感光体 26:現像装置 27:給紙ローラ 28:定着装置 P:偏向反射点 S:シート材 I:面番号 R(I):第I面の主走査方向の曲率半径 D(I):第I面後の面間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/113 H04N 1/04 104Z Fターム(参考) 2C362 BA85 BA86 BB22 BB23 2H045 AA01 CA04 CA34 CA55 CA68 CA99 2H087 KA19 LA22 NA00 PA02 PB02 QA02 QA03 QA07 QA12 QA14 QA21 QA32 QA34 QA41 RA05 RA12 RA13 RA34 5C072 AA03 BA17 DA02 HA02 HA08 HA13 HB13 XA01 XA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源部と、該光源部から出射された光を
    カップリングするカップリングレンズと、収束した光束
    を主走査方向に長い線像として集光させるシリンダレン
    ズと、前記線像の集光部近傍に偏向反射面を有する偏向
    器と、偏向された光束により被走査面上を走査させる走
    査光学系とを有する走査光学装置において、 前記走査光学系に残存するリニアリティに対応して予め
    設定された量の画素クロックの1クロックの時間幅を1
    クロック毎に変更することにより、前記被走査面上をほ
    ぼ等速度で走査可能にしたことを特徴とする走査光学装
    置。
  2. 【請求項2】 前記走査光学系は、残存するリニアリテ
    ィをLin(%)としたとき、以下の条件式を満たすこ
    とを特徴とする請求項1記載の走査光学装置。 0.5≦|Lin|≦10
  3. 【請求項3】 前記走査光学系は、走査レンズ系であ
    り、該走査レンズ系は主走査方向において、偏向反射点
    に対しコンセントリックな面数が少なくとも反コンセン
    トリックな面数より少なくないことを特徴とする請求項
    1又は2記載の走査光学装置。
  4. 【請求項4】 前記走査レンズ系は少なくとも2枚の正
    レンズから構成され、偏向器側に配置された走査レンズ
    のパワーを、被走査面側に配置された走査レンズのパワ
    ーより大きくし、且つ、被走査面側に配置された走査レ
    ンズは両面とも前記偏向反射点に対してコンセントリッ
    クな形状のメニスカスレンズであることを特徴とする請
    求項3記載の走査光学装置。
  5. 【請求項5】 前記走査レンズの少なくとも1面は主走
    査方向で高次の非球面を有し、且つ、前記走査レンズの
    少なくとも1枚は、熱可塑性光学材料を用いた射出成形
    手段、または熱硬化性光学材料を用いた充填成形手段に
    より形成されることを特徴とする請求項3又は4記載の
    走査光学装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
    走査光学装置と、該走査光学装置により感光体面上に画
    像を形成する画像形成手段とを備えた画像形成装置。
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