JP2002148072A - 経路情報提供システム - Google Patents

経路情報提供システム

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JP2002148072A
JP2002148072A JP2000346776A JP2000346776A JP2002148072A JP 2002148072 A JP2002148072 A JP 2002148072A JP 2000346776 A JP2000346776 A JP 2000346776A JP 2000346776 A JP2000346776 A JP 2000346776A JP 2002148072 A JP2002148072 A JP 2002148072A
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moving
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JP2000346776A
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English (en)
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Akio Yoshikawa
彰夫 吉川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、高齢者にとって、出発地から乗車駅
まで、下車駅から目的地までの移動経路において繁華街
の雑踏の中とか各種交通機関の利用の段階で、的確に経
路選択して移動できないか、場合によって目的地に辿り
着けないことがあった。 【解決手段】 出発場所と目的場所に関する移動情報を
記憶した記憶媒体と、記憶媒体の一部か全体を内包させ
て移動情報を読取る手段と、移動情報により、出発場所
と目的場所との移動方向を示す往復状態フラグを備え、
このフラグにより、移動情報の読取り手段が設置された
場所から目的場所まで移動する手段、あるいは移動情報
の読取り手段が設置された場所から出発場所まで移動す
る手段を選択して移動経路を検出する手段と、移動経路
を検出する手段を移動情報の読取り手段が設置された場
所において情報提供する手段とを備えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高齢者あるいは
低年齢層の子供などが所用のため遠隔地へ往復する際
に、的確な経路情報を提供する経路情報提供システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、従来の状況について、図11を用
いて説明する。高齢者あるいは低年齢層の子供などが所
用のため、単独あるいは少人数で目的とする遠隔地へ移
動する状況を想定する。図において、1は高齢者あるい
は低年齢層の子供など(以下、高齢者という)、2は高
齢者1が目的地に向けて移動する際に高齢者1が居住す
る地域などの出発地点、3は高齢者1が居住する地域に
おける繁華街、4は高齢者1が居住する地域における交
通機関の最寄りの乗車駅、5は電車、バスなどを始めと
する各種の交通機関網、6は高齢者1が目的とする地域
における交通機関の最寄りの下車駅、7は最寄りの駅6
から目的地周辺地域における繁華街、8は目的地点であ
る。
【0003】次に、この従来の移動時の状況について説
明する。まず、高齢者1は出発地点2から目的地点8に
赴くため、居住する地域における繁華街3の街中を通り
抜けながら、最寄りの乗車駅4に辿り着く。次に、乗車
駅4からは交通機関網5を利用して、場合によっては途
中駅の乗り換えをしながら、目的地点8方面に移動し、
目的地8最寄りの下車駅6にて下車する。さらに、下車
駅6からは、再び目的地周辺地域における繁華街7を経
由して、ようやく目的地8に到着する。
【0004】上記は出発地点2から目的地点8へ移動す
る往路について記載したが、目的地点8から出発地点2
へ移動する復路についても、一般的に往路プロセスの逆
順を辿りながら、出発地点2に戻ることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
示したような従来の状況下では、当該の道や土地に不慣
れな高齢者あるいは低年齢層の子供などにとっては、移
動開始地点から最寄りの乗車駅まで、あるいは最寄りの
下車駅から目的地点までの移動経路において、喧騒とし
た繁華街の雑踏の中を移動せざるを得ない状況が予想さ
れるため、的確に経路選択して移動できないか、場合に
よっては経路に迷って目的地に辿り着けない事態も起こ
り得るという問題があった。
【0006】また、昨今のような各種交通機関網では、
複雑で輻輳したメッシュ状態の交通機関網であり、かつ
曜日、時間帯に依ってはラッシュの状態も想定されるた
め、最寄りの駅から下車すべき駅まで、無用な遠回りを
せず的確に到達しにくいか、場合によっては経路に迷っ
て目的地に辿り着けない事態も起こり得るという問題が
あった。
【0007】この発明は、かかる課題を解決するために
なされたものであり、高齢者あるいは低年齢層の子供な
どが単独であるいは少人数で、所用のために遠隔の目的
地点との間を往復する際に、高齢者あるいは低年齢層の
子供などの要求に応じて、的確な経路情報を提供する経
路情報提供システムを得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る経路情
報提供システムは、出発場所および目的場所等に関する
移動情報を記憶した携帯可能な記憶媒体と、記憶媒体の
一部または全体を内包させることにより、移動情報を読
取る移動情報読取手段と、移動情報に基づいて、出発場
所と目的場所との間における移動方向を示す往復状態フ
ラグを備え、往復状態フラグに応じて、移動情報読取手
段が設置された場所から目的場所まで移動する経路を検
出する手段、あるいは移動情報読取手段が設置された場
所から出発場所まで移動する経路を検出する手段を選択
することにより、移動経路を検出する移動経路検出手段
と、移動経路検出手段を移動情報読取手段が設置された
場所において情報提供する経路情報提供手段とを備える
ようにしたものである。
【0009】第2の発明に係る経路情報提供システム
は、第1の発明における移動情報読取手段として、記憶
媒体を近接または近接対向させることにより、移動情報
を読取る様にしたものである。
【0010】第3の発明に係る経路情報提供システム
は、第1または第2の発明における移動経路検出手段と
して、移動情報読取手段が設置された場所か、あるいは
場所から通信回線によって接続される移動情報読取手段
の設置場所とは別の場所に蓄積されている、1つまたは
2つ以上のデータベースを参照して移動経路を検出する
様にしたものである。
【0011】第4の発明に係る経路情報提供システム
は、第1〜第3の発明における移動経路検出手段とし
て、移動情報読取手段が設置された場所から出発場所ま
で移動する復路の過程で移動経路を検出する際に、移動
情報読取手段が設置された場所から目的場所まで移動す
る往路の過程において移動経路を検出する際に参照した
付帯情報を参照する様にしたものである。
【0012】第5の発明に係る経路情報提供システム
は、第1〜第4の発明における経路情報提供手段とし
て、音声出力、静的または動的な映像表示出力、静的ま
たは動的なメッセージ表示出力、プリンタ出力の内、1
つまたは2つ以上の出力方法により、経路情報を提供す
る様にしたものである。
【0013】第6の発明に係る経路情報提供システム
は、第1〜第5の発明における 経路情報提供手段の
映像表示出力として、移動情報読取手段が設置された場
所において、目的場所における周辺状況映像を、目的場
所から通信回線を介して、移動情報読取手段が設置され
た場所に配信する様にしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示す構成図である。図において、1は高
齢者あるいは低年齢層の子供など(以下、高齢者とい
う)、2は高齢者1が目的地に向けて移動を開始するに
際し、高齢者1が居住する地域などの出発地点、4は高
齢者1が居住する地域における交通機関の最寄りの乗車
駅、8は目的地点、9は高齢者1の移動関連情報を記憶
してある記憶媒体(以下、Mカードという)、10はM
カード9の一部あるいは全体を内包させてこの記憶情報
を読取り、当該記憶情報に基づいて経路情報を検出し検
出結果を音声等の出力により、高齢者1に情報提供す
る、Mカードチェック端末(タイプ1)(以下、MCT
という)、12はMCT10と通信回線11を介して、
経路情報提供サービスを提供する情報センター、13は
インターネットである。
【0015】ここで、MCT10は、乗車駅4の構内に
おいて、高齢者1が気軽に利用(アクセス)できる様な
ロケーション、例えば、駅舎出入口、待合室、ホーム中
央等、多数の拠点に設置されており、各MCT10は夫
々情報センター12と通信回線11で接続されている。
【0016】また、MCT10は、例えば、官公庁、公
共施設、各市区町村役所を始めとして、主な病院、神社
仏閣、名所旧跡、行楽地、各種イベント会場などの主要
建造物、さらに、百貨店、スーパー、コンビニエンスス
トアなど、様々なロケーションに国内全国域レベルで点
在設置されている。また、各MCT10端末は通信回線
11を介して情報センター12をセンター機能としてネ
ットワーク接続されている。
【0017】ここで、情報センター12において、地図
情報、道路情報、交通機関情報、建造物情報、イベント
情報、あるいは刻々更新される全国各地の気象情報、交
通渋滞情報を始めとする各種データベースを利用するの
が一般的であるが、さらに精緻な経路情報を必要とする
場合は、情報センター12からインターネット13を媒
介してISP(インターネットサービスプロバイダ)業
者との連携の下で、各種データベースを補完する目的で
精緻な経路情報データベースの授受を行うことも可能で
ある。
【0018】なお、Mカード9は、例えば、フロッピー
(登録商標)ディスクまたはフレキシブルディスク、M
Oディスク、磁気カード、ICカード、書き換え可能な
CD、書き換え可能なCD−ROM、書き換え可能なD
VD、あるいは携帯情報端末、携帯電話、PHSなど、
携帯可能な記憶媒体であればどの様な物であっても構わ
ない。
【0019】また、通信回線11は、インターネットを
始めとするデータネットワーキング機能をサポートして
データ通信が可能であればよく、公衆通信回線、専用通
信回線などの有線通信回線、あるいは無線通信回線な
ど、通信手段の形態、形式は問わない。
【0020】次に、上記の構成にかかる動作について、
順次説明する。図2は、この発明の実施の形態1におけ
る、Mカード9の記憶情報および情報を記憶する際の参
照情報を示す図である。図において、14はMカード9
に記憶された高齢者1の(1)登録者ID、(2)パス
ワード、(3)移動日時、(4)出発地点、(5)目的
地点、(6)往復状態フラグなどの移動情報、15は情
報センター12に対して予め登録済みであるMCT10
が設置してある場所(設置ロケーション住所)と対応す
る一連番号(MCT登録アドレス)が記載されているM
CT登録アドレス一覧であり、予め“経路情報提供サー
ビス”契約者に配布済みである。
【0021】高齢者1は、移動に際して、事前に情報セ
ンター12との間で“経路情報提供サービス”契約を取
り交わすことによって、Mカード9を受け取る。この発
行されたMカード9には、高齢者1の(1)登録者ID
と(2)パスワードが記憶情報として格納されている。
【0022】さて、高齢者1が移動する時、高齢者1側
で、例えばパーソナルコンピュータ(以下、PCとい
う)を使用して、Mカード9に(3)移動日時を入力す
る。さらに、MCT登録アドレス一覧15を参照して、
(4)出発地点、(5)目的地点、および(6)往復状
態フラグ(“0”=往路状態、“1”=復路状態を示
し、初期状態は、“0”である)を入力する。ここで、
(3)移動日時、(4)出発地点、(5)目的地点、
(6)往復状態フラグのデータを更新するに際し、本実
施例で使用する交通機関側のPC等によるデータ更新を
依頼することも勿論可能である。
【0023】図3は、この発明の実施の形態1におけ
る、MCT10の機能を示す図である。図において、1
6はMカード9の挿抜状態を処理する受け口であるMカ
ード挿入口、17はMカード9の記憶情報14を読取る
ためのカード情報読取部、18はカード情報読取部18
で読取ったユーザが情報センター12と正規の契約者で
あるかどうかの認証確認をする本人認証処理部、19は
MCT10の登録アドレスと移動情報14に基づいて、
的確な経路の検出をする経路検出処理部である。
【0024】一方、20は経路検出処理部19の検出結
果に基づき、経路情報を音声として外部出力する経路情
報音声出力部、21は経路検出処理部19の検出情報を
画像情報あるいは文字情報として画面に表示するディス
プレー表示部、22は高齢者1の依頼要求によって、検
出した経路情報を紙メモなどに印刷するプリント出力
部、23はカード情報読取部17、本人認証処理部1
8、経路検出処理部19、経路情報音声出力部20、デ
ィスプレー表示部21、プリント出力部22を制御管理
するためのMCT制御部、24は通信回線11を介して
情報センター12と経路情報提供サービスのデータ通信
を実行するためのルータ、25はMCT個々の周辺状況
を撮像する状況撮像部である。
【0025】この状況撮像部25は、高齢者1のMCT
アクセス操作に従って、情報センター12の一括集中管
理の下で、目的地点8に最寄りのMCT10に対してシ
ステム起動が掛けられ、周辺状況の撮像が実行される。
この撮像された画像データを一括管理している情報セン
ター12に送信することにより、アクセス操作したMC
T側に撮像画像を配信する。この時、撮像画像は、静止
画像、コマ送り画像、あるいはリアルタイムの動画像な
ど、画像の配信形態は特に問わない。
【0026】この様にして、高齢者1は、遠隔地への移
動時にこのMカード9を携帯し、必要に応じて直近のM
CT10にアクセスする(Mカード挿入口16にMカー
ド9の一部あるいは全体を挿入させる)ことにより、経
路情報のサービス提供を受けることが出来る。
【0027】次に、高齢者1が遠隔地への移動に伴い、
具体的な操作状況について、説明する。図4は、この発
明の実施の形態1における、高齢者1が操作するユーザ
操作フローを示す図である(1−A)。
【0028】まず、高齢者1は、経路提供サービスを受
けたい地点周辺において、最寄りのMCT10に出向
き、当該MCT10のMカード挿入口16に対して、M
カード9の一部あるいは全体を挿入する(S101)。
【0029】Mカード挿入口16にこのMカード9を挿
抜することにより、MCT10がシステム稼動状態にな
る。本人認証がOKの場合は、サービス開始メッセージ
「いつも、経路情報提供サービスをご利用いただき、誠
に有り難うございます。」が音声および画面上に流れ
て、経路情報の検出処理が実行され、また本人認証がN
Gの場合は、サービス拒否メッセージ「お客様の提示さ
れたカードはご利用できません。」が音声およびディス
プレー画面上に流れて、以降の処理が拒絶される(S1
02)。
【0030】本人認証がOKの条件下で、検出処理され
たその経路情報を音声出力で聞くことが出来ると共に、
目的地点8周辺の状況画像情報および文字情報として
「只今、経路情報の処理中でございますので、しばらく
お待ち下さい。」がディスプレー上に画面表示される
(S103)。
【0031】ここで、経路情報を紙メモなどで所持した
い場合は、MCTパネル16の傍にある、所定の印刷ボ
タンを押下すれば、経路情報のプリント出力を受け取る
ことができる(S104〜S106)。
【0032】以上の操作が一通り終了したら、サービス
終了メッセージ「ご利用有り難うございました。」が音
声およびディスプレー画面上に流れて(S107)、M
カード9をMカード挿入口16に挿入した場合には、返
却されるMカード9を受け取り(S108)、一連の要
求サービスが全て完了する。
【0033】次に、MCT10側の動作内容について、
詳細に説明する。図5は、この発明の実施の形態1にお
ける、MCT10側の動作フローを示す図である。(1
−B)
【0034】まず、MCT10がMカード9挿入により
トリガーされ、自動的にMCT10の処理プログラムが
立ち上がる。すなわち、Mカード挿入口16が挿入され
たMカード9の有無の検知を行う(S201)。次に、
Mカード9に記憶されている移動情報14を読取り、
(1)登録者ID、(2)パスワードを拠り所として、
情報センター12に対して、本人認証を照会する(S2
02)。
【0035】また、情報センター12から正規の契約者
かどうかの照会結果を受けて(S203)、正規の契約
者の場合は、サービス開始メッセージ「いつも、経路情
報提供サービスをご利用いただき、誠に有り難うござい
ます。」を音声およびディスプレー画面上に流す(S2
04)。
【0036】続いて、MCT10は移動情報14の
(6)往復状態フラグを踏まえて、情報センター12に
経路検出を照会して、検出結果を受信する(S20
5)。この時、処理中メッセージである、「只今、経路
情報の処理中でございますので、しばらくお待ち下さ
い。」を音声出力およびディスプレー上に画面表示す
る。
【0037】さて、情報センター12の経路情報の検出
結果により、高齢者1が的確な経路を辿っていると判断
した場合は、継続OKメッセージ「お客様が向かわれる
目的地には、このままお進み下さい。」を音声出力およ
びディスプレー画面上に流す。
【0038】一方、的確な経路から外れて修正した方が
良いと判断した場合は、要修正メッセージ「お客様の向
かわれる目的地には、この場所から○○交差点に向かっ
て進んでから、△△銀行の角を左にお廻りください。そ
のまま、真っ直ぐ進むと、50メートル程先に東横線の
駅が見えます。この東横線の田園調布駅でご乗車して目
的地にお進みください。」を音声および画面上に流す。
【0039】また、(3)移動日時によっては、「お客
様の移動される予定日は、明日の○月○○日です。」を
提示する場合もある。一方、上記音声出力および文字情
報表示と並行して、移動情報14の目的地点に最寄りの
MCT10の状況撮像部25で撮像した撮像画像を受信
して、ディスプレー表示する(S206)。
【0040】さて、正規の契約者でない場合は、不正使
用と判断して、サービス拒否メッセージ「お客様の提示
されたカードはご利用できません。」を音声および画面
上に流して拒絶を表明する(S207)。
【0041】一方、経路情報の印刷要求があるかどうか
をチェックし、印刷依頼要求があれば、経路情報の結果
を印刷する(S208〜S209)。
【0042】さて、移動情報14の記憶情報において、
(4)出発地点が(5)目的地点と一致したかどうかを
判断し、一致していれば、この段階で高齢者1は首尾よ
く目的地点に到着したものと見做して、以降は、復路プ
ロセスと判断するため、(6)往復状態フラグを復路フ
ラグ( “0”から“1”に更新して、復路状態を認識
する)に切り替えて、Mカード9の記憶情報を上書き修
正する(S211)。
【0043】また、今回のアクセスに関わる一連の履歴
情報を情報センター12に逐次送信する。情報センター
12では、これらの履歴情報を一括管理する。この履歴
情報は、その後の経路検出に際して、(6)往復状態フ
ラグの往路/復路の状態をふまえつつ過去の履歴経験と
して活用され、確度の高い有効な経路情報検出に反映さ
れる。例えば、往路での高齢者1による勘違いなどで非
効率な経路移動が度々発生したりした場合などへの配慮
事項として、経路情報検出での判断材料に利用される。
【0044】最後に、情報センター12からのサービス
完了通知を受けて、サービス終了メッセージ「ご利用有
り難うございました。」を音声および画面上に流すこと
により(S212)、一連の要求サービスが全て完了す
る。
【0045】なお、MCT10へのこれら一連の要求サ
ービス完了に対して、高齢者1によるアクセスが発生し
た毎に度数が累積カウントアップされて、情報センター
12の課金処理サーバーにて課金処理され、後日契約者
側に利用料金が請求される。
【0046】また、MCT10と情報センター12間は
通信回線11を介して接続されているが、MCT10が
単独で経路検出に必要な機能を一括包含してスタンドア
ロン形態で設置しても、同様の経路情報提供機能を発揮
することも勿論可能である。
【0047】以上により、高齢者あるいは低年齢層の子
供などが、移動開始地点から最寄りの乗車駅まで、ある
いは最寄りの下車駅から目的地点までの移動経路を喧騒
とした繁華街の雑踏の中を移動せざるを得ない状況下に
おいても、経路が的確かどうかが不安な場合の問い合わ
せに応じて、目的地点の状況映像モニターができると共
に、高齢者などに視覚および聴覚に訴える丁寧で分かり
易いかつ的確な経路情報のサービスを提供できる。従っ
て、高齢者などが安心して遠隔地との往復移動の誘導が
できると共に、経路に迷って目的地に辿り着けない事態
も回避できる。また、単独行動での移動においても、道
に不慣れな少人数の行動での移動においても効果があ
る。
【0048】また、複雑なメッシュ状態の各種交通機関
網を利用して移動せざるを得ない場合においても、無用
な遠回りせずに、的確な経路で目的地点に到達誘導をで
きると共に、経路に迷って目的地に辿り着けない事態も
回避できる。
【0049】また、往路復路の方向を把握する往復状態
フラグを管理して、往路復路の経路情報サービス切り替
えると共に、高齢者がアクセスした過去のアクセス履歴
情報を一括管理して活用したことにより、確度の高い的
確な移動経路を検出することが可能となる。
【0050】また、移動経路を検出する手段として、地
図情報、道路情報、交通機関情報、建造物情報、イベン
ト情報、あるいは刻々更新される全国各地の気象情報、
交通渋滞情報などの各種データベースを参照するので、
確度の高い的確な移動経路を検出することが可能とな
る。
【0051】また、経路情報を提供する手段として、音
声出力、静的または動的な映像表示出力、静的または動
的なメッセージ表示出力、プリンタ出力など多種多様な
出力方法を採用したことにより、高齢者あるいは低年齢
層の子供などに配慮した親切な経路情報を提供すること
が可能となる。
【0052】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2を示す構成図である。図において、実施の形態1と
同一または相当部分には同一符号を付してあるので、説
明は省略する。26はMカード9を近接あるいは近接対
向させて翳すことにより、その記憶情報14を読取り、
記憶情報14に基づいて経路情報を検出し検出結果を音
声等による出力により、高齢者1に情報提供する別タイ
プのMCT(タイプ2)である。
【0053】図7は、この発明の実施の形態2におけ
る、Mカード9の記憶情報および情報を記憶する際の参
照情報を示す図である。図において、27は移動情報1
4をMCT26に読取らせるために設けた受信窓である
MCTインターフェイス部である。高齢者1がMカード
9をMCT26の受信窓の前に翳すことにより、MCT
インターフェイス部27を介して移動情報14データを
読取る。
【0054】図8は、この発明の実施の形態2におけ
る、MCT26の機能を示す図である。図において、2
8はMCT26に装着されており、Mカード9の記憶情
報14を読取るためのアクセス用のMCTパネルであ
る。
【0055】次に、ユーザである高齢者1が遠隔地への
移動に伴い、具体的な操作の状況について、説明する。
図9は、この発明の実施の形態2における、高齢者1が
操作するユーザ操作フローを示す図である。(2−A)
【0056】まず、高齢者1は、経路情報提供サービス
を受けたい地点において、最寄りのMCT26のMCT
パネル28に対して、Mカード9を近接あるいは近接対
向させて翳すことでMCT26の処理がトリガーされる
(S109)。以降の処理は、Mカード9の本人認証処
理のステップから、サービス終了メッセージ「ご利用有
り難うございました。」が音声および画面上に流れるス
テップまで(S102〜S107)、実施の形態1と全
く同様である。
【0057】次に、MCT26の動作内容について、詳
細に説明する。図10は、この発明の実施の形態2にお
ける、MCT26の動作フローを示す図である。(2−
B)
【0058】まず、高齢者1がMカード9をMCT26
のMCPパネル28に近接させるか、あるいは近接対向
させるとMCT26に起動がかかり、自動的にMCT2
6の処理プログラムが開始される(S214)。以降の
処理は、Mカード9の本人認証処理のステップから、サ
ービス終了メッセージ「ご利用有り難うございまし
た。」が音声および画面上に流れるステップまで(S2
02〜S212)、実施の形態1と全く同様である。以
上により、実施の形態2における一連の要求サービスが
全て完了する。
【0059】なお、MCT26へのこれら一連の要求サ
ービス完了に対して、高齢者1によるアクセスが発生し
た毎に度数が累積カウントアップされて、情報センター
12の課金処理サーバーにて課金処理され、後日契約者
側に利用料金が請求される。
【0060】また、MCT26と情報センター12間は
通信回線11を介して接続されているが、MCT26が
単独で経路検出に必要な機能を一括包含してスタンドア
ロン形態で設置しても、同様の経路情報提供機能を発揮
することも勿論可能である。
【0061】以上により、高齢者あるいは低年齢層の子
供などが、移動開始地点から最寄りの乗車駅まで、ある
いは最寄りの下車駅から目的地点までの移動経路を喧騒
とした繁華街の雑踏の中を移動せざるを得ない状況下に
おいても、経路が的確かどうかが不安な場合の問い合わ
せに応じて、目的地点の状況映像モニターができると共
に、高齢者などに視覚および聴覚に訴える丁寧で分かり
易いかつ的確な経路情報のサービスを提供できる。従っ
て、高齢者などが安心して遠隔地との往復移動の誘導が
できると共に、経路に迷って目的地に辿り着けない事態
も回避できる。また、単独行動での移動においても、道
に不慣れな少人数の行動での移動においても効果があ
る。
【0062】また、複雑なメッシュ状態の各種交通機関
網を利用して移動せざるを得ない場合においても、無用
な遠回りせずに、的確な経路で目的地点に到達誘導をで
きると共に、経路に迷って目的地に辿り着けない事態も
回避できる。
【0063】また、往路復路の方向を把握する往復状態
フラグを管理して、往路復路の経路情報サービス切り替
えると共に、高齢者がアクセスした過去のアクセス履歴
情報を一括管理して活用したことにより、確度の高い的
確な移動経路を検出することが可能となる。
【0064】また、移動経路を検出する手段として、地
図情報、道路情報、交通機関情報、建造物情報、イベン
ト情報、あるいは刻々更新される全国各地の気象情報、
交通渋滞情報などの各種データベースを参照するので、
確度の高い的確な移動経路を検出することが可能とな
る。
【0065】また、経路情報を提供する手段として、音
声出力、静的または動的な映像表示出力、静的または動
的なメッセージ表示出力、プリンタ出力など多種多様な
出力方法を採用したことにより、高齢者あるいは低年齢
層の子供などに配慮した親切な経路情報を提供すること
が可能となる。
【0066】
【発明の効果】第1および第2の発明によれば、高齢者
あるいは低年齢層の子供などが、目的地点の状況映像モ
ニターができると共に、高齢者などに視覚および聴覚に
訴える丁寧で分かり易いかつ的確な経路情報のサービス
を提供できる。
【0067】また、第1および第2の発明によれば、高
齢者あるいは低年齢層の子供などの単独、あるいは道に
不慣れな少人数行動での移動においても、安心して遠隔
地へ移動誘導できると共に、経路に迷って目的地に辿り
着けない事態も回避できる。
【0068】また、第1および第2の発明によれば、複
雑なメッシュ状態の各種交通機関網を利用しての移動時
の場合も、無用な遠回りせずに、的確な経路で目的地点
に到達誘導をできると共に、経路に迷って目的地に辿り
着けない事態も回避できる。
【0069】また、第1および第2の発明によれば、往
路復路の方向を把握する往復状態フラグを管理して、往
路復路の経路情報サービス切り替えるようにしたことに
より、木目細かくかつ確度の高い的確な移動経路を検出
することが可能となる。
【0070】また、第3の発明によれば、移動経路検出
手段として、多種多様な各種データベースを参照するの
で、確度の高い的確な移動経路を検出することが可能と
なる。
【0071】また、第4の発明によれば、移動経路検出
手段として、高齢者がアクセスした過去のアクセス履歴
情報を一括管理して活用したことにより、確度の高い的
確な移動経路を検出することが可能となる。
【0072】また、第5の発明によれば、経路情報提供
手段として、多種多様な出力方法を採用したことによ
り、高齢者あるいは低年齢層の子供などに配慮した親切
な経路情報を提供することが可能となる。
【0073】また、第6の発明によれば、経路情報提供
手段として、高齢者がアクセスした地点に目的地点での
映像を配信したことにより、状況把握する上で実感の湧
くよりリアルな分かり易い経路情報を提供することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施の形態1を示す図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態1における、Mカード
の記憶情報および情報を記憶する際の参照情報を示す図
である。
【図3】 この発明の実施の形態1における、MCTの
機能を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1における、高齢者の
操作フローを示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1における、MCTの
動作フローを示す図である。
【図6】 この発明による実施の形態2を示す図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態2における、Mカード
の記憶情報および情報を記憶する際の参照情報を示す図
である。
【図8】 この発明の実施の形態2における、MCTの
機能を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態2における、高齢者の
操作フローを示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態2における、MCT
の動作フローを示す図である。
【図11】 従来の老齢者が目的地へ移動する際の状況
を示す図である。
【符号の説明】
1 高齢者、 2 出発地点、 3 繁華街、 4 乗
車駅、 5 交通機関網、 6 下車駅、 7 繁華
街、 8 目的地点、 9 Mカード、 10Mカード
チェック端末(MCT)、 11 通信回線、 12
情報センター、13 インターネット、 14 移動情
報、 15 MCT登録アドレス一覧、 16 Mカー
ド挿入口、 17 カード情報読取部、 18 本人認
証処理部、 19 経路検出処理部、 20 経路情報
音声出力部、 21 ディスプレー表示部、 22 プ
リント出力部、 23 MCT制御部、 24 ルー
タ、 25 状況撮像部 26 Mカードチェック端末
(MCT)、27 MCTインターフェース部、28
MCTパネル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出発場所および目的場所等に関する移動
    情報を記憶した携帯可能な記憶媒体と、 上記記憶媒体の一部または全体を内包させることによ
    り、上記移動情報を読取る移動情報読取手段と、 上記移動情報に基づいて、上記出発場所と上記目的場所
    との間における移動方向を示す往復状態フラグを備え、
    上記往復状態フラグに応じて、上記移動情報読取手段が
    設置された場所から上記目的場所まで移動する経路を検
    出する手段、あるいは上記移動情報読取手段が設置され
    た場所から上記出発場所まで移動する経路を検出する手
    段を選択することにより、移動経路を検出する移動経路
    検出手段と、 上記移動経路検出手段を上記移動情報読取手段が設置さ
    れた場所において情報提供する経路情報提供手段と、 を備えたことを特徴とする経路情報提供システム。
  2. 【請求項2】 上記移動情報読取手段は、上記記憶媒体
    を近接または近接対向させることにより、上記移動情報
    を読取る様にすることを特徴とする請求項1に記載の経
    路情報提供システム。
  3. 【請求項3】 上記移動経路検出手段は、上記移動情報
    読取手段が設置された場所か、あるいは上記場所から通
    信回線によって接続される上記移動情報読取手段の設置
    場所とは別の場所に蓄積されている、1つまたは2つ以
    上のデータベースを参照して上記移動経路を検出するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の経路情報提供
    システム。
  4. 【請求項4】 上記移動経路検出手段は、上記移動情報
    読取手段が設置された場所から上記出発場所まで移動す
    る復路の過程で上記移動経路を検出する際に、上記移動
    情報読取手段が設置された場所から上記目的場所まで移
    動する往路の過程において上記移動経路を検出する際に
    参照した付帯情報を参照することを特徴とする請求項1
    〜3に記載の経路情報提供システム。
  5. 【請求項5】 上記経路情報提供手段は、音声出力、静
    的または動的な映像表示出力、静的または動的なメッセ
    ージ表示出力、プリンタ出力の内、1つまたは2つ以上
    の出力方法により、上記経路情報を提供することを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の経路情報提供シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 上記経路情報提供手段は、上記映像表示
    出力として、上記移動情報読取手段が設置された場所に
    おいて、上記目的場所における周辺状況映像を、上記目
    的場所から通信回線を介して、上記移動情報読取手段が
    設置された場所に配信することを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかに記載の経路情報提供システム。
JP2000346776A 2000-11-14 2000-11-14 経路情報提供システム Pending JP2002148072A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011046240A1 (ko) * 2009-10-15 2011-04-21 재단법인 부산테크노파크 노약자용 전동차에 부설되는 경로 역탐지 장치
JP2022019414A (ja) * 2020-07-17 2022-01-27 株式会社デンソーテン 情報処理装置および情報処理方法

Cited By (3)

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WO2011046240A1 (ko) * 2009-10-15 2011-04-21 재단법인 부산테크노파크 노약자용 전동차에 부설되는 경로 역탐지 장치
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JP7419186B2 (ja) 2020-07-17 2024-01-22 株式会社デンソーテン 情報処理装置および情報処理方法

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