JP2002147993A - 開放型冷却塔及びこれに濾過処理した冷却水を戻す方法 - Google Patents

開放型冷却塔及びこれに濾過処理した冷却水を戻す方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開放型冷却塔の下部貯水槽の底面及び底面近
傍に溜まるスケール、スライム等の堆積を防止する。 【解決手段】 外部に濾過装置7を設けた断面矩形の開
放型冷却塔において、濾過処理した冷却水を下部貯水槽
1aの壁面及び水面に平行な水流を発生させるように、
該下部貯水槽1aの水面近傍の壁面に対向する壁面に向
けて噴出させる噴射装置2を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開放型冷却塔の下
部貯水槽の底面及び底面近傍に溜まるスケール、スライ
ム等の堆積を防止して、循環系を腐食させたり、藻類を
発生させたり、また、レジオネラ属菌を発生させたりす
ることを防止する開放型冷却塔及びこれに濾過処理した
冷却水を戻す方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍装置、冷房装置等の熱機器において
は、冷却塔が設けられている。冷却塔は、冷凍装置、冷
房装置等の熱機器の蒸発器から取り込まれた冷房負荷熱
を冷却水を介して大気中に放出する装置である。温度上
昇した冷却水を冷却塔において空気と接触させると、冷
却水の一部が蒸発するので、冷却水の水温が下がる。冷
却塔には、冷却水と空気とを直接的に接触させて熱交換
する開放型と、冷却水と空気とを熱交換機を介して間接
的に接触させて熱交換する密閉型とがある。開放型冷却
塔は、熱交換効率が良く、また、設備費が安価であるの
で、一般に普及している。
【0003】図5は、従来の開放型冷却塔の一部縦断面
説明図である。図5において、100は、開放型冷却塔
である。開放型冷却塔100には、下部に下部貯水槽1
01、中央部分に充填材層103及び上部に散水装置1
05がそれぞれ設けられている。散水装置105の上方
には、ファン104が設けられている。ファン104が
回転すると、空気は、充填材層103の下面から冷却塔
100内に吸い込まれ、そして、充填材層103の間隙
を通過して、冷却塔100の頂部から外部に強制的に排
出される。この充填材層103の上面に冷凍装置、冷房
装置等の熱機器(図示せず)から冷却水入口を通じて戻
ってきた温度上昇した冷却水を散水装置105によって
充填材層103の上面に散水すると、充填材の間隙を流
下して冷却水が充填材の表面で空気と接触し、その一部
が蒸発することとなるので、温度上昇した冷却水の温度
が下がることとなる。このようにして熱交換された冷却
水は、水槽101に溜められ、冷却水出口から再び冷凍
装置、冷房装置等の熱機器に送られる。冷却水はその一
部が蒸発して減少するので、新しい水が冷却水として補
給水ボールタップ108から冷却水系に補給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】開放型冷却塔100に
おいては、冷却水が直接空気と接触するので、空気中の
粉塵等の汚染物質が冷却水に混入しやすい。また、開放
型冷却塔100においては、太陽光を浴びるので、藻
類、細菌類等の微生物が増殖する。その結果、開放型冷
却塔100においては、粉塵等の汚染物質及び藻類、細
菌類等の微生物による汚染が進み、特に、その下部貯水
槽101には、これらの粉塵等の汚染物質及び藻類、細
菌類等の微生物がスラッジとして堆積する。これらのス
ラッジは、その一部が剥がれて、冷却水の循環系に循環
して冷凍装置や冷房装置に達し、これらの装置にスケー
ルの付着や腐食の発生といった深刻な障害を起こす。最
近では、冷却塔からの飛散水にレジオネラ属細菌が含ま
れ、このようなレジオネラ属細菌を含む飛散水が呼吸に
よって体内に取り込まれると、レジオネラ症に感染する
恐れのあることが知られている。また、レジオネラ属細
菌は、冷却水の微生物と共生、寄生関係にあって、この
ような微生物中でレジオネラ属細菌が飛躍的に増殖する
ことが明らかになっている。そこで、冷却水中に流れ出
した汚染物質、微生物等よりなるスラッジを取り除いて
冷却水を清浄化することが行われている。
【0005】その方法としては、冷却水のの一部(通
常、循環水量の2〜5%)をポンプ106で取り出し、
濾過装置107で濾過して、冷却水中に流れ出した汚染
物質、微生物等よりなるスラッジを取り除き、そして、
汚染物質、微生物等よりなるスラッジを取り除いた冷却
水を再び冷却水系に戻すものがあるが、このような従来
の方法では、冷却水そのものは一時的には清浄すること
ができるが、下部貯水槽101に堆積したスラッジは、
ほとんど除かれないでますます肥大化してゆく傾向にあ
り、そのために、肥大化したスラッジの一部が剥がれて
冷却水の循環系に循環するという問題があった。また、
冷却塔の下部貯水槽101に堆積したスラッジを人手で
除去する方法とか、或いは、大量の殺微生物剤投入して
冷却水を清浄する方法もあるが、これらの方法は、手間
がかかり、また、コストがかかる、という問題があっ
た。
【0006】本発明は、かかる問題を解決することを目
的としている。即ち、本発明は、開放型冷却塔の下部貯
水槽に溜まるスラッジの堆積を極めて簡単に且つ効果的
に防止することができる開放型冷却塔及びこれに濾過処
理した冷却水を戻す方法を低コストで提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、上記目的を達成するために、外部に濾過装置を設
けた断面矩形の開放型冷却塔において、濾過処理した冷
却水を下部貯水槽の壁面及び水面に平行な水流を発生さ
せるように、該下部貯水槽の水面近傍の壁面に対向する
壁面に向けて噴出させる噴射装置を設けたことを特徴と
する開放型冷却塔である。
【0008】請求項2に記載された発明は、断面矩形の
開放型冷却塔の冷却水循環系からその一部を取り出して
濾過処理した後、この濾過処理した冷却水を開放型冷却
塔に戻す方法であって、該濾過処理した冷却水を開放型
冷却塔の下部貯水槽の壁面及び水面に平行な水流を発生
させるように水面近傍の壁面から対向する壁面に向けて
噴出させることを特徴とする濾過処理した冷却水を開放
型冷却塔に戻す方法である。
【0009】請求項3に記載された発明は、請求項2に
記載された発明において、冷却水を下部貯水槽のドレン
ノズルから取り出して濾過処理することを特徴とするも
のである。
【0010】請求項4に記載された発明は、外部に濾過
装置を設けた断面円形の開放型冷却塔において、濾過処
理した冷却水を下部貯水槽の壁面及び水面に平行な水流
を発生させるように、該下部貯水槽の水面近傍の壁面に
対向する壁面に向けて噴出させる噴射装置を設けたこと
を特徴とする開放型冷却塔である。
【0011】請求項5に記載された発明は、断面円形の
開放型冷却塔の冷却水循環系からその一部を取り出して
濾過処理した後、この濾過処理した冷却水を開放型冷却
塔に戻す方法であって、該濾過処理した冷却水を開放型
冷却塔の下部貯水槽の壁面及び水面に平行な水流を発生
させるように水面近傍の壁面から対向する壁面に向けて
噴出させることを特徴とする濾過処理した冷却水を開放
型冷却塔に戻す方法である。
【0012】請求項6に記載された発明は、請求項5に
記載された発明において、冷却水をドレンノズルから取
り出して濾過処理することを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態を
示す断面矩形の開放型冷却塔の下部貯水槽の断面説明図
である。図2は、本発明の他の一実施の形態を示す断面
円形の開放型冷却塔の下部貯水槽の断面説明図である。
図3は、実施例1における冷却水の濁度(度)及びSS
の量(mg/L)の変化を示すグラフである。図4は、
比較例1における冷却水の濁度(度)及びSSの量(m
g/L)の変化を示すグラフである。
【0014】図1に示すように、本発明の断面矩形の開
放型冷却塔(図3の100を参照)の外部には、濾過装
置7が設けられている。断面矩形の開放型冷却塔の下部
貯水槽1aのドレンノズル(図示せず)から濾過ポンプ
6で取り出された一部の冷却水は、濾過装置7で濾過処
理され、そこで、冷却水中の汚染物質が取り除かれる。
本実施の形態では、冷却水をドレンノズルから取り出し
たが、本発明の目的に反しない限り、その他の場所であ
ってもかまわない。本発明の断面矩形の開放型冷却塔の
下部貯水槽1aの水面近傍の壁面には、濾過処理した冷
却水を該下部貯水槽2の壁面及び水面に平行な水流を発
生させるように、対向する壁面に向けて噴出させる4つ
の噴射装置2,2,2,2がその噴射方向を90度ずつ
ずらせて設けられている。4つの噴射装置2,2,2,
2は、好ましくは、ノズルである。
【0015】濾過処理された冷却水は、この4つの噴射
装置(ノズル)2,2,2,2によって、開放型冷却塔
の下部貯水槽1aに噴射されて戻される。噴射装置2,
2,2,2からの噴射速度は、開放型冷却塔の下部貯水
槽1aにおける冷却水を充分に攪拌する程度のものを適
宜採用すればよく、例えば、0.1〜20m/secで
ある。本実施の形態においては、4つの噴射装置2,
2,2,2を設けたが、本発明の目的に反しない限り、
それ以外の数の噴射装置2を設けてもかまわない。即
ち、噴射装置2の数は、冷却塔の大きさや、噴射装置の
噴射能力及び噴射速度にもよるが、一般的には、小型の
冷却塔では、1個でよく、大型になるにつれて、順次、
2個、3個、4個と増やして行けば良く、特に、大型の
場合には、さらに数を増やせばよい。要は、下部貯水槽
の壁面及び水面に平行な水流を発生させることが肝要で
ある。
【0016】濾過処理した冷却水は、下部貯水槽1aの
壁面及び水面に平行な水流を発生させるように、水面近
傍の壁面から対向する壁面に向けて噴出されると、激し
い渦流が冷却水中に発生するので、下部貯水槽1aの底
面及び底面近傍に溜まるスケール、スライム等の堆積物
が渦流によってはぎ取られて、冷却水中に分散される。
冷却水中に分散したスケール、スライム等の堆積物は、
下部貯水槽1aのドレンノズル(図示せず)から取り出
され、濾過装置7で濾過されて、逆洗排水と共に除去さ
れる。冷却水中に分散したスケール、スライム等の堆積
物は、下部貯水槽1aのドレンノズル入り口付近に溜ま
り易いので、冷却水中に分散したスケール、スライム等
の堆積物を下部貯水槽1aのドレンノズルから効率よく
取り出し濾過処理することができる。
【0017】よって、本発明の断面矩形の開放型冷却塔
及びこれに濾過処理した冷却水を戻す方法によれば、冷
却塔内にスケール、スライム等の堆積物が無くなり、こ
れらの堆積物によるトラブル、即ち、循環冷却水を腐食
させたり、下部貯留槽1aの底部又は底部近傍に藻類を
発生させたり、或いは、下部貯留槽1aの底部又は底部
近傍に殺菌剤の注入によっても殺菌できないレジオネラ
属細菌を発生させたりする、というトラブルはく、さら
には、冷却塔の洗浄頻度を大幅に低減することができる
ので、経費を大幅に低減させることができる。
【0018】図2に示すように、本発明の開放型冷却塔
(図3の100を参照)は、断面円形であってもかまわ
ない。断面円形の開放型冷却塔の下部貯水槽1bのドレ
ンノズル(図示せず)から濾過ポンプ6で取り出された
一部の冷却水は、濾過装置7で濾過処理され、そこで、
冷却水中の汚染物質が取り除かれる。かかる断面円形の
開放型冷却塔には、その下部貯水槽1bの水面近傍の壁
面に、濾過処理した冷却水を該下部貯水槽1bの壁面及
び水面に平行な水流を発生させるように噴出させる2つ
の噴射装置が対向する壁面にそれらの噴射方向を逆にす
るように、即ち、180度ずらせるように設けられてい
る。噴射装置2,2は、好ましくは、ノズルである。濾
過処理された冷却水は、この噴射装置2,2によって、
開放型冷却塔の下部貯水槽1bに戻される。
【0019】濾過処理された冷却水は、この2つの噴射
装置(ノズル)2,2によって、開放型冷却塔の下部貯
水槽1bに噴射されて戻される。噴射装置2,2からの
噴射速度は、開放型冷却塔の下部貯水槽1bにおける冷
却水を充分に攪拌する程度のものを適宜採用すればよ
く、例えば、0.1〜20m/secである。本実施の
形態においては、2つの噴射装置2,2を設けたが、本
発明の目的に反しない限り、それ以外の数の噴射装置2
を設けてもかまわない。即ち、噴射装置2の数は、冷却
塔の大きさや、噴射装置の噴射能力及び噴射速度にもよ
るが、一般的には、小型の冷却塔では、1個でよく、大
型になるにつれて、順次、2個、3個、4個と増やして
行けば良く、特に、大型の場合には、さらに数を増やせ
ばよい。要は、下部貯水槽の壁面及び水面に平行な水流
を発生させることが肝要である。
【0020】濾過処理した冷却水は、下部貯水槽1bの
壁面及び水面に平行な水流を発生させるように噴出され
ると、激しい渦流が冷却水中に発生するので、水下部貯
水槽2の底面及び底面近傍に溜まるスケール、スライム
等の堆積物が渦流によってはぎ取られて、冷却水中に分
散される。冷却水中に分散したスケール、スライム等の
堆積物は、下部貯水槽1bのドレンノズル(図示せず)
から取り出され、濾過装置7で濾過されて、逆洗排水と
共に除去される。冷却水中に分散したスケール、スライ
ム等の堆積物は、下部貯水槽1bのドレンノズル入り口
付近に溜まり易いので、冷却水中に分散したスケール、
スライム等の堆積物を下部貯水槽1bのドレンノズルか
ら効率よく取り出し濾過処理することができる。本実施
の形態では、冷却水をドレンノズルから取り出したが、
本発明の目的に反しない限り、その他の場所であっても
かまわない。
【0021】よって、本発明の断面円形の開放型冷却塔
及びこれに濾過処理した冷却水を戻す方法によれば、冷
却塔内にスケール、スライム等の堆積物が激減し、これ
らの堆積物によるトラブル、即ち、循環冷却水を腐食さ
せたり、下部貯留槽1bの底部又は底部近傍に藻類を発
生させたり、或いは、下部貯留槽1bの底部又は底部近
傍に殺菌剤の注入によっても殺菌できないレジオネラ属
細菌を発生させたりする、というトラブルはなく、さら
には、冷却塔の洗浄頻度を大幅に低減することができる
ので、経費を大幅に低減させることができる。
【0022】
【実施例】(実施例1)図5に示す冷却塔:210RT
(角形)の下部貯水槽の水面近傍の角部部分4個所に、
濾過処理した冷却水を該下部貯水槽の壁面及び水面に平
行な水流を発生させるように、対向する壁面に向けて噴
出させるノズル口径:15A(内径15mm)のノズル
を図1に示す如く設けた。この冷却塔を循環水量:21
0m3/h、保有水:5m3 、濾過水量:10m3/h、
及び、噴射速度:3.9m/sの運転条件下において運
転して、濾過処理水を冷却塔の下部貯水槽に戻した場合
の日数に対する冷却水の濁度(度)及びSSの量(mg
/L)の変化をそれぞれ測定した。測定結果は図3に示
す。実施例1においては、図3に見るように、冷却水の
濾過を開始すると、直ちに噴射水によって冷却水中のス
ラッジが舞い上がり、そのために、冷却水の濁度(度)
及びSSの量(mg/L)は、急激に上昇したが、時間
の経過と共に濾過により下がってきて、冷却水の水質が
時間の経過と共に良くなり、また、透明度も良くなって
きた。そして、濾過開始3日目には、冷却塔の下部貯水
槽内に蓄積したスライムを主成分とするスラッジは、ほ
とんど存在しなくなった。
【0023】(比較例1)図5に示す冷却塔:210R
T(角形)を循環水量:210m3/h 、保有水:5m
3、及び、濾過水量:10m3/hの運転条件下において
運転して、濾過処理水を冷却塔の下部貯水槽に戻した場
合の日数に対する冷却水の濁度(度)及びSSの量(m
g/L)の変化を測定した。冷却水の濁度(度):SS
(mg/L)の変化をそれぞれ測定した。測定結果は図
4に示す。比較例1においては、図4に見るように、冷
却水の濾過を開始すると、冷却水の濁度(度)及びSS
の量(mg/L)は時間の経過と共に下がってきて、冷
却水の水質が時間の経過と共に良くなり、また、透明度
も良くなってきたが、冷却塔の下部貯水槽内に蓄積した
スライムを主成分とするスラッジはほとんど減少しなか
った。
【0024】
【発明の効果】(1) 請求項1,2に記載された発明によ
れば、濾過処理した冷却水を断面矩形の開放型冷却塔の
下部貯水槽の壁面及び水面に平行な水流を発生させるよ
うに水面近傍の壁面から対向する壁面に向けて噴出させ
るので、冷却塔内にスケール、スライム等の堆積物が激
減し、これらの堆積物によるトラブル、即ち、循環冷却
水を腐食させたり、下部貯留槽の底部又は底部近傍に藻
類を発生させたり、或いは、下部貯留槽の底部又は底部
近傍に殺菌剤の注入によっても殺菌できないレジオネラ
属細菌を発生させたりする、というトラブルはなく、さ
らには、冷却塔の洗浄頻度を大幅に低減することができ
るので、経費を大幅に低減させることができる。
【0025】(2) 請求項3,6に記載された発明によれ
ば、冷却水をドレンノズルから取り出して濾過処理する
こととしたので、冷却水中に分散したスケール、スライ
ム等の堆積物を効率よく取り出し濾過処理することがで
きる。
【0026】(3) 請求項4,5に記載された発明によれ
ば、濾過処理した冷却水を断面円形の開放型冷却塔の下
部貯水槽の壁面及び水面に平行な水流を発生させるよう
に水面近傍の壁面から対向する壁面に向けて噴出させる
ので、冷却塔内にスケール、スライム等の堆積物が激減
し、これらの堆積物によるトラブル、即ち、循環冷却水
を腐食させたり、下部貯留槽の底部又は底部近傍に藻類
を発生させたり、或いは、下部貯留槽の底部又は底部近
傍に殺菌剤の注入によっても殺菌できないレジオネラ属
細菌を発生させたりする、というトラブルはなく、さら
には、冷却塔の洗浄頻度を大幅に低減することができる
ので、経費を大幅に低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す断面矩形の開放型
冷却塔の下部貯水槽の断面説明図である。
【図2】本発明の他の一実施の形態を示す断面円形の開
放型冷却塔の下部貯水槽の断面説明図である。
【図3】実施例1における冷却水の濁度(度)及びSS
の量(mg/L)の変化を示すグラフである。
【図4】比較例1における冷却水の濁度(度)及びSS
の量(mg/L)の変化を示すグラフである。
【図5】従来の開放型冷却塔の一部縦断面説明図であ
る。
【符号の説明】
1a 断面矩形の開放型冷却塔の下部貯水槽 1b 断面円形の開放型冷却塔の下部貯水槽 2 噴射装置 6 濾過ポンプ 7 濾過装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部に濾過装置を設けた断面矩形の開放
    型冷却塔において、濾過処理した冷却水を下部貯水槽の
    壁面及び水面に平行な水流を発生させるように、該下部
    貯水槽の水面近傍の壁面に対向する壁面に向けて噴出さ
    せる噴射装置を設けたことを特徴とする開放型冷却塔。
  2. 【請求項2】 断面矩形の開放型冷却塔の冷却水循環系
    からその一部を取り出して濾過処理した後、この濾過処
    理した冷却水を開放型冷却塔に戻す方法であって、該濾
    過処理した冷却水を開放型冷却塔の下部貯水槽の壁面及
    び水面に平行な水流を発生させるように水面近傍の壁面
    から対向する壁面に向けて噴出させることを特徴とする
    濾過処理した冷却水を開放型冷却塔に戻す方法。
  3. 【請求項3】 冷却水を下部貯水槽のドレンノズルから
    取り出して濾過処理することを特徴とする請求項2記載
    の特徴とする濾過処理した冷却水を開放型冷却塔に戻す
    方法。
  4. 【請求項4】 外部に濾過装置を設けた断面円形の開放
    型冷却塔において、濾過処理した冷却水を下部貯水槽の
    壁面及び水面に平行な水流を発生させるように、該下部
    貯水槽の水面近傍の壁面に対向する壁面に向けて噴出さ
    せる噴射装置を設けたことを特徴とする開放型冷却塔。
  5. 【請求項5】 断面円形の開放型冷却塔の冷却水循環系
    からその一部を取り出して濾過処理した後、この濾過処
    理した冷却水を開放型冷却塔に戻す方法であって、該濾
    過処理した冷却水を開放型冷却塔の下部貯水槽の壁面及
    び水面に平行な水流を発生させるように水面近傍の壁面
    から対向する壁面に向けて噴出させることを特徴とする
    濾過処理した冷却水を開放型冷却塔に戻す方法。
  6. 【請求項6】 冷却水をドレンノズルから取り出して濾
    過処理することを特徴とする請求項5記載の特徴とする
    濾過処理した冷却水を開放型冷却塔に戻す方法。
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