JP2002147130A - 軽量充実ドア及びその製造方法 - Google Patents

軽量充実ドア及びその製造方法

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JP2002147130A
JP2002147130A JP2000339967A JP2000339967A JP2002147130A JP 2002147130 A JP2002147130 A JP 2002147130A JP 2000339967 A JP2000339967 A JP 2000339967A JP 2000339967 A JP2000339967 A JP 2000339967A JP 2002147130 A JP2002147130 A JP 2002147130A
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door
lightweight
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wood
solid door
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JP2000339967A
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English (en)
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Masaaki Iwamoto
正秋 岩本
Hajime Masafuda
肇 正札
Hiroshi Ikeda
大志 池田
Saiei Naka
宰英 中
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Dantani Plywood Co Ltd
Original Assignee
Dantani Plywood Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無垢材の質感、重量感を有し、高級感
のある軽量充実ドアを提供することまた、廃棄に際して
は、金具を取外すのみで全量、パーティクルボード製造
用原料としてリサイクルできる軽量充実ドアを提供する
こと。 【解決手段】 比重が0.3〜0.6の範囲内にある
軽量パーティクルボードを芯材とし、該芯材におけるド
アの丁番、ドアノブ等の金具取付け部位にポリウレタン
樹脂の注入・固化処理が施されているとともに、表裏の
表面板および木口の縁材が木質材または紙質材で構成さ
れている軽量充実ドア。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比重が0.3〜
0.7といった軽量パーティクルボードを芯材として用
いるとともに金具取付け部位が樹脂によって強化された
軽量充実ドア及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集成材やパーティクルボードを枠
組み構成した枠材の表裏面に、プリント合板或は合板や
中密度繊維板(MDF:Medium Density Fiberboard )
を枠組みして基板としその表面に突板や塩化ビニルシー
ト等の化粧シートを貼着した化粧板を表面板として貼り
合せたフラッシュ構造のドアが知られている。丁番やド
アノブ等の力が加わる部位には補強材を組み込みさら
に、場合によっては枠組の空洞部にハニコムコアやスチ
レンフォームなどを組み込むことがなされていた。一
方、無垢材等を芯材とするソリッドドアも知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の、上記軽量化を
指向したフラッシュ構造のドアは、中空であることに起
因して質感や重量感の欠如は如何ともし難く、高級感に
欠ける問題があった。一方、無垢材等から構成されるソ
リッドドアは質感や重量感はあるものの、重く、高価で
ある問題があるほか反りが発生し易い問題もあった。ま
た、従来の軽量ドアにおいては、ハニカムコアやスチレ
ンフォーム等が複合されており、リサイクルが困難であ
った。
【0004】本発明は、無垢材の質感、重量感を有し、
高級感のある軽量充実ドアを提供することまた、廃棄に
際しては、金具を取外すのみで全量、パーティクルボー
ド製造用原料としてリサイクルできる軽量充実ドアを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1に記載の発明は、比重が0.3〜0.6の範
囲内にある軽量パーティクルボードを芯材とし、該芯材
におけるドアの丁番、ドアノブ等の金具取付け部位にポ
リウレタン樹脂の注入・固化処理が施されているととも
に、表裏の表面板および木口の縁材が木質材または紙質
材で構成されていることを要旨とする軽量充実ドアであ
る。
【0006】請求項2に記載の発明は、比重が0.3〜
0.6の範囲内にある軽量パーティクルボードをドアサ
イズに切断し、ドアにおける丁番、ドアノブ等の金具取
付け部位に、パーティクルボードの表面或は裏面または
木口から小孔を穿設し、該小孔に、ポリウレタン樹脂お
よび硬化剤のそれぞれを加熱し溶融、混合しながら80
bar〜170barの圧力で注入・固化させて金具取付け部
位を強化した後、表裏面に木質材または紙質材で構成さ
れている表面板を接着するとともに、木口面に合板、化
粧板、化粧紙、木材、LVLから選択される縁材の接着
または嵌め合せを行うエッジ処理を施すことを特徴とす
る軽量充実ドアの製造方法である。
【0007】
【作用】本発明の軽量充実ドアは叙上の構成になるの
で、無垢材或は集成材からなるソリッドドアと比較し
て、20kg/枚〜30kg/枚とフラッシュドアやハ
ニカムコアドア並みに軽量であるにも拘わらず、ソリッ
ドドアと同等な質感、重量感を有し、高級感がある。ま
た、本発明の軽量充実ドアは、廃棄に際しては金具を取
外すのみで全量、パーティクルボード製造用原料として
リサイクルできる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、その好ましい実
施形態に則して説明する。
【0009】図1は本発明の軽量充実ドアの正面図、図
2は図1におけるA−A矢視断面図である。図1および
図2において、1は芯材であり、比重:0.3〜0.6
の範囲内にある軽量パーティクルボードからなる。2は
縁材であって、MDF(中密度繊維板)といった木質材
からなりその表面に化粧単板や化粧紙によって表面化粧
が施される。3は表面板であり、突板、プリント合板或
は化粧紙によって表面化粧が施されたMDF等を用いる
ことができる。
【0010】4は丁番取付け部位、5はドアノブ取付け
部位である。これら丁番やドアノブといった金具の取付
け部位には、ポリウレタン樹脂が注入・固化されてその
部位が強化される。ポリウレタン樹脂の、金具取付け部
位への注入・固化によって芯材の当該部位は強化され、
金具取付けのための木ねじ、ビス等の保持力が格段に向
上する。
【0011】次に、本発明の軽量充実ドアの製造プロセ
スについて説明する。比重が0.3〜0.6の範囲内に
ある軽量パーティクルボードを芯材とすべくドアサイズ
に切断した後、丁番、ドアノブ取付け部位にウレタン樹
脂を注入・固化させて強化した後、芯材1の表裏面に厚
さ:2.5mm〜5.5mmの合板或はプラスチックを
含まない化粧板または化粧紙を表面板として接着し、木
口部分には合板、プラスチックを含まない化粧板、化粧
紙、木材、LVLを縁材2として接着または嵌め合せて
木口処理し、所要の加工(切込みなど)をして丁番、ド
アノブを取付けて軽量充実ドアとする。
【0012】芯材1の丁番取付け部位4およびドアノブ
取付け部位5等の金具取付け部位へのウレタン樹脂の注
入は、以下のようにしてなされる。即ち、ポリエーテル
類またはポリエステル化合物とTDI(ジフェニルトル
エンジイソシアネート)などのイソシアネート化合物を
反応させて得られるポリウレタン樹脂とアミノ系硬化剤
のそれぞれを加熱、溶融し、混合すると同時に80 bar
〜170 bar の高圧で、芯材である軽量パーティクル
ボードの表面或は裏面または木口から丁番、ドアノブ等
の金具取付け部位へ注入する。
【0013】ウレタン樹脂の芯材1の金具取付け部位へ
の注入に先立って、注入部分に予めドリルで小孔を穿設
し、その小孔に樹脂注入ノズルを押し当てて行うとうま
く作業できる。小孔の径は3mmφ〜10mmφ、深さ
は、表面からの注入の場合はパーティクルボード(芯
材)の厚さの約半分、木口からの注入の場合は10mm
〜100mmとするのが好ましい。
【0014】1孔、1回当りのウレタン樹脂注入量は、
20g〜80gが適当である。20gに満たない注入量
では、芯材補強効果が小さく、80gを超えて多量に注
入すると、局部的に樹脂リッチな部分が発生して後工程
での切削加工を困難なものとする。また、ウレタン樹脂
注入補強面積は、1孔、1回当り30mmφ〜100m
mφとなるようにすることが好ましい。
【0015】芯材1へのウレタン樹脂注入に際しては、
芯材1の膨れを防止すべく、芯材1の表裏に当て板を設
けて圧締状態下にウレタン樹脂注入を遂行するとよい。
ウレタン樹脂には硬化剤を併用し、それぞれを加熱し混
合しながら注入する。昇温により粘度が低下して注入し
易くなり、注入後は硬化が促進される。
【0016】
【実施例】3層構造を有する、比重:0.4および0.
5、厚さ30mmのパーティクルボードを、樹脂率を表
層:18%、芯層:12%とする他は常法によって製造
した。得られたローボードを800mm×2000mm
のドアサイズに切断後、ドイツ、W+P社の商品名HD
V−100P型注入装置を用いて芯材1(軽量パーティ
クルボード)の2箇所の丁番取付け部位4の木口から指
定のウレタン樹脂を注入した。注入に先立って、ドリル
で7.9mmφの孔を2箇所、50mm間隔で、深さ:
15mmで穿設しておいた。これらの孔から1孔当り3
0gのウレタン樹脂をそれぞれ注入した。
【0017】結果的に、縦:100mm、横:50mm
の樹脂注入部がパーティクルボードの木口に接した形
で、全厚さに亘って形成された。なお、樹脂注入に際し
ては、芯材1(軽量パーティクルボード)が膨張しない
ように、注入孔の周囲を当て板によって圧締しておい
た。
【0018】次いで、ドア幅方向における反対側のドア
ノブ取付け部位5に、上記と同様の方法で、ウレタン樹
脂を注入した。注入は、パーティクルボードの表面から
行い、注入孔の間隔を100mmとし、合計100gの
ウレタン樹脂を注入した。
【0019】軽量パーティクルボード(芯材1)表裏面
全域をパテ仕上げし、段谷産業(株)製商品名PEP化
粧紙を表裏面に、エチレン酢酸ビニル共重合エマルジョ
ン接着剤を用いて常法により貼着した。木口面には着色
された薄製材(厚さ:5mm、幅:30mm)を縁材2
として接着した。次いで、丁番およびドアノブをそれぞ
れ常法によって取付けて軽量充実ドアを完成した。
【0020】得られた軽量充実ドアは、重量:22kg
および27kgであり、フラッシュドア並み或はそれ以
下の軽量さであった。しかも、ドア開閉に伴う音の響き
等はフラッシュドアにない、ソリッドドアに近い質感が
あった。また、ドアの製造は、フラッシュドアの製造に
比し、きわめて単純な工程で製造できた。
【0021】得られた軽量充実ドアは、サンドバッグに
よる強度試験においても、フラッシュドアよりも優れた
結果が得られた。即ち、(財)ベターリビングの「優良
住宅部品性能試験方法書(内装ドア)」に規定される試
験方法によって、市販のフラッシュドアと比較試験し
た。結果は、次の通りであった。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明の軽量充実ドアは、軽量パーティ
クルボードを用いて軽量でありながら充実しており、ソ
リッドドアの質感がある。軽量パーティクルボードの物
性(木ねじ保持力などの機械的強度)が低い弱点を、ウ
レタン樹脂注入によって、特に丁番、ドアノブ取付け部
位といった強度を必要とする部位を選択的に強化したの
で、必要十分な強度を有している。また、軽量パーティ
クルボードからなる芯材の表裏面に接着する表面板およ
び木口面に取付ける縁材に木質材、紙質材のみを使用す
るようにしたから、ドアの廃棄時には金具を取外すのみ
で、パーティクルボード製造用原料として簡単にリサイ
クルできる。
【0024】請求項2に記載の発明によれば、フラッシ
ュドアに比し、きわめて簡潔なプロセスで、質感、重量
感に優れた高級感ある軽量充実ドアを製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軽量充実ドアを示す正面図
【図2】図1におけるA−A矢視断面図
【符号の説明】
1 芯材 2 縁材 3 表面板 4 丁番取付け部位 5 ドアノブ取付け部位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中 宰英 福岡県北九州市小倉北区東港二丁目5番12 号 段谷産業株式会社内 Fターム(参考) 2E016 HA06 HA09 HA10 JA11 KA05 LA01 LB05 LB13 LB15 LC03 MA14 NA01 QA13 RA01 RA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比重が0.3〜0.6の範囲内にある軽
    量パーティクルボードを芯材とし、該芯材におけるドア
    の丁番、ドアノブ等の金具取付け部位にポリウレタン樹
    脂の注入・固化処理が施されているとともに、表裏の表
    面板および木口の縁材が木質材または紙質材で構成され
    ていることを特徴とする軽量充実ドア。
  2. 【請求項2】 比重が0.3〜0.6の範囲内にある軽
    量パーティクルボードをドアサイズに切断し、ドアにお
    ける丁番、ドアノブ等の金具取付け部位に、パーティク
    ルボードの表面或は裏面または木口から小孔を穿設し、
    該小孔に、ポリウレタン樹脂および硬化剤のそれぞれを
    加熱し溶融、混合しながら80bar〜170barの圧力で
    注入・固化させて金具取付け部位を強化した後、表裏面
    に木質材または紙で構成されている表面板を接着すると
    ともに、木口面に合板、化粧板、化粧紙、木材、LVL
    から選択される縁材の接着または嵌め合せを行うエッジ
    処理を施すことを特徴とする軽量充実ドアの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010208269A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Ibiken Kk 複合化粧パネル、及び複合化粧パネルにおける化粧縁部材の貼着方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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