JP2002145891A - ステロイドスルファターゼインヒビター - Google Patents

ステロイドスルファターゼインヒビター

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Abstract

(57)【要約】 【課題】インビトロおよびインビボでステロイドスルフ
ァターゼ活性を阻害し得る新規化合物、エステロゲン依
存性腫瘍の治療において有効な薬学的組成物、乳ガンの
治療において有効な薬学的組成物、哺乳動物、特にヒト
のエステロゲン依存性腫瘍を治療する方法、哺乳動物、
特に女性の乳ガンを治療する方法を提供すること。 【解決手段】次式のスルホネートエステルおよびホスホ
ネートエステルおよびそれらの薬学的に受容可能な塩: 【化1】 ここで、Rは、H、アルキル、シクロアルキル、アルケ
ニルおよびアリールから選択され;Xは、PまたはSで
あり;Yは、XがPであるとき、OHであり;そしてX
がSであるとき、Oである;そして−O−多環基は、多
環式アルコールの残基を表し、該多環式アルコールは、
そのスルフェートが、ステロイドスルファターゼ活性を
有する酵素の基質である多環式アルコールである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】(発明の分野)本発明は、ス
テロイドスルファターゼインヒビターとして用いられる
新規化合物、および該化合物を含有する薬学的組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】(背景および先行技術)ステロイド核の
3−位にスルフェート基を有するステロイド前駆体、ま
たはプロホルモン(本明細書中で以後ステロイドスルフ
ェートという)は、ヒト体内におけるステロイド代謝の
中間体として重要な役割を果たすことが知られている。
例えば、エストロンスルフェートおよびデヒドロエピア
ンドロステロン(DHA)スルフェートは、体内におい
てエストロンおよびエストラジオールのようなエストロ
ゲンの生成における中間体として重要な役割を果たすこ
とが知られている。例えば、エストロンスルフェート
は、特に、閉経後の女性に特有な主要な循環エストロゲ
ン前駆体の一つを表し、そして乳房の腫瘍におけるエス
トロンスルファターゼ活性は、エストロゲン形成に関わ
る他の酵素より100〜1000倍大きい(James
ら,Steroids,50,269−279(198
7))。
【0003】これだけでなく、エストロンおよびエスト
ラジオールのようなエストロゲン、特にそれらの過剰生
成は、乳ガンのような悪性状態に強く関係しており(B
reast Cancer,Treatment an
d Prognosis:R.A.Stoll編,p
p.156−172,Blackwell Scien
tific Publications(1986)を
参照のこと)、そしてエストロゲン生成のコントロール
は、多くの抗癌治療、例えば、化学療法および手術(例
えば、卵巣摘出および副腎摘出)の特定の標的である。
内分泌治療に関心が持たれる限りは、これまでの努力
は、アロマターゼインヒビターに集中する傾向があっ
た。すなわち、このアロマターゼインヒビターはアロマ
ターゼ活性を阻害する化合物であり、この活性は、添付
のエストロゲン代謝経路図(図1)に示すように、アン
ドロゲンの変換、例えば、アンドロステンジオンおよび
テストステロンからエストロンおよびエストラジオール
ヘのそれぞれの変換に関わっている。
【0004】最近出版された国際出願第WO91/13
083号では、エストロゲン代謝経路で異なる箇所、と
いうよりはむしろ、2つの異なる箇所を標的とすること
が提案されてきた。すなわち、ステロイドスルファター
ゼ活性により、そしてステロイドスルファターゼインビ
ターとしての3−モノアルキルチオホスホネート、より
詳細には、エストロン−3−モノメチルチオホスホネー
トを用いて、DHAスルフェートおよびエストロンスル
フェートのそれぞれDHAおよびエストロンヘの変換の
箇所を標的とすることが提案されてきた。
【0005】次式のステロイドエノールエステルもま
た、抗腫瘍剤として提案されている(米国特許第4 1
50 126号を参照のこと)。
【0006】
【化1】
【0007】ここで、R1は、(C2−C4)β−または
γ−ハロアルキルであり;R2は、H、低級アルキル、
低級アルコキシまたはハロゲンであり;Aは、
【0008】
【化2】
【0009】とXの間にC1−C4炭化水素鎖を提供し;
Xは、OまたはSであり;kおよびm=0または1、た
だしm=1のとき、k=1であり;そしてStは、エス
テル基が3−位に結合し、そしてこのステロイドA環に
二重結合が隣接するステロイド骨格である。
【0010】しかしながら、これらの化合物の抗腫瘍活
性に対して、メカニズムの説明は行われていない。この
開示では、そのようなステロイドおよびエステルは、特
に次式のステロイド−3−スルホネートのエステル交換
により調製され得ることが簡単に述べられている。
【0011】
【化3】
【0012】ここで、Stは、上記で定義されたステロ
イド核であり、そしてR3は、クロロまたはフルオロ置
換基を必要に応じて含有する低級アルキル、またはクロ
ロ、フルオロまたは低級アルキルで必要に応じて置換さ
れるフェニルである。しかしながら、本特許に記載のス
テロイドエノールエステルの調製において、そのような
ステロイド−3−スルホネートを中間体として使用する
例は全く提供されておらず、さらに、そのようなステロ
イド−3−スルホネート自身がステロイドスルファター
ゼ活性を阻害し得、それゆえエストロゲン依存性腫瘍の
治療において潜在的に価値があることは、何の示唆もさ
れていない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】(本発明の目的)本発
明の第1の目的は、インビトロおよびインビボでステロ
イドスルファターゼ活性を阻害し得る新規化合物を提供
することである。
【0014】本発明の第2の目的は、インビトロおよび
インビボの両方でステロイドスルファターゼインヒビタ
ーとして改善された活性を有する新規化合物を提供する
ことである。
【0015】本発明の第3の目的は、エステロゲン依存
性腫瘍の治療において有効な薬学的組成物を提供するこ
とである。
【0016】本発明の第4の目的は、乳ガンの治療にお
いて有効な薬学的組成物を提供することである。
【0017】本発明の第5の目的は、哺乳動物、特にヒ
トのエステロゲン依存性腫瘍を治療する方法を提供する
ことである。
【0018】本発明の第6の目的は、哺乳動物、特に女
性の乳ガンを治療する方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明により、次式のス
ルホネートエステルおよびホスホネートエステルおよび
それらの薬学的に受容可能な塩が提供される:
【0020】
【化4】
【0021】ここで、Rは、H、アルキル、シクロアル
キル、アルケニルおよびアリールから選択され;Xは、
PまたはSであり;Yは、XがPであるとき、OHであ
り;そしてXがSであるとき、Oである;そして−O−
多環基は、多環式アルコールの残基を表し、該多環式ア
ルコールは、そのスルフェートが、ステロイドスルファ
ターゼ活性を有する酵素の基質である多環式アルコール
である。
【0022】1つの実施形態では、前記多環式アルコー
ルがステロールである、スルホネートおよびホスホネー
トが提供される。
【0023】1つの実施形態では、ステロールが3−ス
テロールである、スルホネートおよびホスホネートが提
供される。
【0024】1つの実施形態では、前記ステロールが、
エストロン、デヒドロエピアンドロステロン、置換エス
トロンおよび置換デヒドロエピアンドロステロンからな
る群より選択される、スルホネートおよびホスホネート
が提供される。
【0025】1つの実施形態では、Rが、10個までの
炭素原子を含有するアルキル、シクロアルキルまたはア
リールである、上記のいずれかに記載のスルホネートお
よびホスホネートが提供される。
【0026】1つの実施形態ではRが、Cl−C5アルキ
ル、フェニルまたはトリルである、スルホネートおよび
ホスホネートが提供される。
【0027】1つの実施形態では、Rがメチルである、
スルホネートおよびホスホネートが提供される。
【0028】1つの実施形態では、本発明は以下を提供
する:エストロン−3−スルホネート;エストロン−3
−メチルスルホネート;エストロン−3−エチルスルホ
ネート;エストロン−3−n−ブチルスルホネート;エ
ストロン−3−p−トリルスルホネート;エストロン−
3−カンフォリルスルホネート;エストロン−3−ホス
ホネート;エストロン−3−フェニルホスホネート;エ
ストロン−3−メチルホスホネート;またはエストロン
−3−エチルホスホネート。
【0029】本発明は、エストロゲン依存性腫瘍の治療
のための薬学的調製物を提供する。この薬学的調製物
は、薬学的に受容可能な希釈剤または担体と混合される
ステロイドスルファターゼインヒビターを含有し、該ス
テロイドスルファターゼインヒビターが、本発明の有効
量のスルホネート、ホスホネートまたはホスホネート塩
であるか、またはそれらを包含し得る。
【0030】本発明は、哺乳動物のエストロゲン依存性
腫瘍を治療する方法を提供する。この方法は、該哺乳動
物に、インビボでのステロイドスルファターゼ活性のイ
ンヒビターを、必要に応じて併用治療レジメの一部とし
て1つまたはそれ以上の他の化学療法剤または他の薬学
的活性化合物と混合または同時に投与し、その改善方法
が、ステロイドスルファターゼインヒビターとして有効
量の以下の式の化合物、またはその薬学的に受容可能な
塩の使用を包含し得る:
【0031】
【化5】
【0032】ここで、Rは、H、アルキル、シクロアル
キル、アルケニルおよびアリールから選択され;Xは、
PまたはSであり;Yは、XがPであるとき、OHであ
り、そしてXがSであるとき、Oである;そして−O−
多環基は多環式アルコールの残基を表し、該多環式アル
コールは、そのスルフェートが、ステロイドスルファタ
ーゼ活性を有する酵素の基質である多環式アルコールで
ある。
【0033】1つの実施形態において、本発明のステロ
イドスルファターゼインヒビターの式において、O−多
環基は3−ステロール残基を表す。
【0034】1つの実施形態において、前記3−ステロ
ール残基は、3−エストロンおよび3−デヒドロエピア
ンドロステロン残基から選択される。
【0035】1つの実施形態において、前記ステロイド
スルファターゼインヒビターは、エストロン−3−スル
ホネートおよびエストロン−3−ホスホネート、エスト
ロン−3−(C1−C5)アルキルスルホネートおよびエ
ストロン−3−(C1−C5)アルキルホスホネート、デ
ヒドロエピアンドロステロン−3−スルホネートおよび
デヒドロエピアンドロステロン−3−ホスホネート、お
よびデヒドロエピアンドロステロン−3−(C1−C5
アルキルスルホネートおよびデヒドロエピアンドロステ
ロン−3−(C1−C5)アルキルホスホネートからなる
群より選択される、請求項19に記載の方法。23.前
記ステロイドスルファターゼインヒビターが、エストロ
ン−3−ホスホネート、エストロン−3−メチルホスホ
ネート、エストロン−3−エチルホスホネート、エスト
ロン−3−フェニルホスホネート、エストロン−3−メ
チルスルホネートおよびエストロン−3−トリルスルホ
ネートからなる群より選択される。
【0036】
【発明の実施の形態】(発明の要旨)本発明は、ステロ
イドスルファターゼ阻害活性を有する新規化合物の発見
に基づいている。これらの化合物は、多環式アルコール
のスルホネートエステルおよびホスホネートエステルで
あり、多環式アルコールのスルフェートはステロイドス
ルファターゼ活性を有する酵素の基質である。
【0037】広く言えば、本発明の新規化合物は、式
(I)の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩で
あり:
【0038】
【化6】
【0039】ここで、Rは、H、アルキル、シクロアル
キル、アルケニルおよびアリールから選択され;Xは、
PまたはSであり;XがPであるとき、Yは−OHであ
り、そしてXがSであるとき、Yは=Oである;そして
O−多環基は多環式アルコールの残基を表し、そのスル
フェートは、ステロイドスルファターゼ活性を有する酵
素の基質である。
【0040】本明細書中で用いられるとき、そのスルフ
ェートがステロイドスルファターゼ活性を有する酵素の
基質である多環式アルコールとは、そのスルフェート
が、以下のものである多環式アルコールに言及してい
る。すなわち、そのスルフェートは、次式の誘導体であ
り、ステロイドスルファターゼEC3.1.6.2とp
H7.4および37℃でインキュベートされるときに、
50μmolより小さいKm値を提供する。
【0041】
【化7】
【0042】(詳細な説明)1つの局面では、本発明
は、新規化合物として、多環式アルコールのスルホン酸
エステルおよびホスホン酸エステルを提供し、その多環
式アルコールは、そのスルフェートが、既に与えられた
定義に従って、ステロイドスルファターゼ活性を有する
酵素の基質である多環式アルコールである。これらの化
合物は上記で示された式Iである。
【0043】好ましくは、この多環基は、最大約40個
の炭素原子、より通常には約30個以下の炭素原子を含
む全ての置換基を含有する。好ましい多環式化合物は、
ステロイド環構造、すなわち、シクロペンタノフェナン
トレン骨格を含有する化合物である。好ましくは、この
ホスホネート基またはスルホネート基または置換ホスホ
ネート基または置換スルホネート基は、その骨格の3−
位に結合され、すなわち、式IIの化合物である。
【0044】
【化8】
【0045】ここで、R、XおよびYは、上記で定義さ
れたものであり、そしてこの環系ABCDは、置換また
は非置換、飽和または不飽和のステロイド核を表し、好
適には、エストロンまたはデヒドロエピアンドロステロ
ンを表す。
【0046】他の適切なステロイド環系は以下の通りで
ある:置換エストロン、すなわち: 2−OH−エストロン 2−メトキシ−エストロン 4−OH−エストロン 6α−OH−エストロン 7α−OH−エストロン 16α−OH−エストロン 16β−OH−エストロン エストラジオールおよび置換エストラジオール、すなわ
ち: 2−OH−17β−エストラジオール 2−メトキシ−17β−エストラジオール 4−OH−17β−エストラジオール 6α−OH−17β−エストラジオール 7α−OH−17β−エストラジオール 16α−OH−17a−エストラジオール 16β−OH−17a−エストラジオール 16β−OH−17β−エストラジオール 17α−エストラジオール 17β−エストラジオール 17α−エチニル−17β−エストラジオール エストリオールおよび置換エストリオール、すなわち: エストリオール 2−OH−エストリオール 2−メトキシ−エストリオール 4−OH−エストリオール 6α−OH−エストリオール 7α−OH−エストリオール 置換デヒドロエピアンドロステロン、すなわち: 6α−OH−デヒドロエピアンドロステロン 7α−OH−デヒドロエピアンドロステロン 16α−OH−デヒドロエピアンドロステロン 16β−OH−デヒドロエピアンドロステロン 一般的な用語では、ステロイド環系ABCDは、種々の
非妨害性置換基を含有し得る。特に、この環系ABCD
は、1つまたはそれ以上の以下の置換基を含有し得る:
ヒドロキシ、アルキル、特に低級(C1−C6)アルキ
ル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、n−ペンチルおよび他のペンチル異性体、およびn
−ヘキシルおよび他のヘキシル異性体、アルコキシ、特
に低級(C1−C6)アルコキシ、例えば、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシなど、アルキニル、例えば、エチニ
ル、またはハロゲン、例えば、フルオロである。
【0047】他の適切な非ステロイド環系は、ジエチル
スチルボエストロール、スチルボエストロールおよびス
テロイドスルファターゼEC3.1.6.2を用いて5
0μmolより小さいKm値を有するスルフェートを提
供する他の環系を包含する。
【0048】本発明の化合物では、Rは、好ましくは、
最大10個の炭素原子を含有する。Rがアルキルである
とき、好ましいのは、1〜5個の炭素原子を含有する低
級アルキル基、すなわち、メチル、エチル、プロピルな
どである。Rは、好ましくは、Hまたはメチルである。
Rがアリールであるとき、代表的なのは、フェニルまた
はトリル(p−PhCH3)である。
【0049】これらのアルキル、シクロアルキルおよび
アリールの中では、置換アルキル、置換シクロアルキル
および置換アリール、すなわち、当該化合物のスルファ
ターゼ阻害活性を妨害しない1つまたはそれ以上の置換
基を含有するアルキル、シクロアルキルまたはアリール
が挙げられる。非妨害性置換基の例としては、ヒドロキ
シ、カルボキシ、ケト、アミノ、ハロ、アルコキシ、ア
ルキルおよびアリールが挙げられる。Rに適切な置換シ
クロアルキル基の例は、カンフォリル(camphor
yl)である。
【0050】それら化合物の薬学的に受容可能な塩、例
えば、YがOHである場合の塩、例えば、非毒性金属
塩、アンモニウム塩およびアミン塩もまた、本発明の範
囲内に包含される。
【0051】最も好ましくは、式IIIおよびIVの化
合物である:
【0052】
【化9】
【0053】
【化10】
【0054】ここで、Rは、H、C1−C5アルキル、ま
たはアリール、例えば、フェニルまたはトリルであり、
すなわち、エストロン−3−スルホネートおよびエスト
ロン−3−ホスホネートおよびデヒドロエピアンドロス
テロン−3−スルホネートおよびデヒドロエピアンドロ
ステロン−3−ホスホネートであり、そして特に、R
が、H、メチル、エチルまたはフェニルであり、XがP
であり、そしてYが−〇Hである化合物であり、そして
Rがメチル、エチル、フェニルまたはトリルであり、X
がSであり、そしてYが=Oである化合物である。
【0055】本発明の化合物は、対応する多環式アルコ
ール(ステロール)のエステル化を含み、そして可能な
らば、1つまたはそれ以上の予備工程でもって、この多
環式アルコール内の他の官能基を保護するのに適切な保
護基を導入し、そして反応終了時に保護基が除去される
ことを含む種々の異なる反応により得られ得る。
【0056】ホスホネートの場合には、広く言えば、2
つの調製経路がある。その経路の1つは、式(II)の
Rがアルキルまたはアリールである場合のホスホネート
の合成に適しており、アルキルまたはアリールホスホン
酸クロライドまたはジクロライドなどの五価リン含有試
薬を用いている。例えば、反応スキームI:
【0057】
【化11】
【0058】であり、そして他の経路としては、三価リ
ン試薬を用いて、R=Hの場合の合成に適している。例
えば、反応スキームII:
【0059】
【化12】
【0060】である。
【0061】スルホネートは、この場合、以下の反応ス
キームIIIに従って、多環式アルコール(ステロー
ル)をアルキルまたはアリールスルホニルクロライドR
SO2Clと反応させること以外は、反応スキームIと
類似の方法で得られる。
【0062】
【化13】
【0063】反応スキームIを行うための条件は以下の
通りである:ホスホン酸ジクロライドを0℃でエストロ
ンの無水ピリジン溶液に攪拌しながら滴下して加える。
次に、反応液を室温まで加温し、そしてさらに24時間
攪拌し続ける。反応混合物を氷に注ぎ、得られた水溶液
を酢酸エチルで抽出する。併せた有機抽出物を無水Mg
SO4上で乾燥する。濾過後、溶媒を減圧下蒸発させ、
そしてトルエンと共蒸発させてガム状粗生成物が得られ
る。この残渣にK2HPO4を加え、この混合物をゆっく
りと暖めて白濁した溶液を得る。水溶液を酢酸エチルで
洗浄し、そして2Mの塩酸(水)溶液を加えて酸性にす
る。そうすると、溶液からに固形物が沈澱し、これを吸
引濾過で集める。次に、生成物を乾燥し、そして最後に
再結晶により精製する。
【0064】反応スキームIIを行うための条件は以下
の通りである:イミダゾールを乾燥アセトニトリルに溶
解し、そして氷浴中で0℃まで冷却する。三塩化リンを
この溶液に加え、そして混合物を15分間攪拌する。ト
リエチルアミンをこの反応液に加え、次いでさらに15
分間攪拌したままにする。最後に、エストロンの乾燥ア
セトニトリルの懸濁液を加え、そして反応混合物を室温
まで加温し、さらに20時間攪拌し続ける。次に、この
反応液に蒸留水を0℃で注意深く加え、そして溶液を室
温で1時間攪拌したままにする。その後、この混合物を
まずトリメチルアミンと、次いでトルエンと共蒸発させ
て、油状残渣が得られ、この残渣は放置して固体とな
る。この残渣をクロロホルムに溶解し、そして水で洗浄
する。次に、この水層をクロクホルムで再抽出し、併せ
た有機抽出物を無水MgSO4上で乾燥する。溶媒を減
圧下蒸発させて、白色でガラス状の固形物が得られる。
この固形物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製
して、無色の粘性油として所望の化合物を得る。
【0065】反応スキームIIIを行うための条件は以
下の通りである:スルホニルクロライドを0℃でエスト
ロンの無水ピリジン溶液に攪拌しながら滴下して加え
る。次に、反応液を室温まで加温し、そしてさらに24
時間攪拌し続ける。反応混合物を氷に注ぎ、得られた水
溶液を酢酸エチルで抽出する。併せた有機抽出物を無水
MgSO4上で乾燥する。濾過後、溶媒を減圧下蒸発さ
せ、さらにトルエンと共蒸発させて粗結晶物質を得、こ
れは再結晶により精製される。
【0066】必要な場合には、多環式アルコール(ステ
ロール)内の官能基は、周知の方法で保護され得、そし
てその保護基または保護基群は反応終了時に除去され
る。
【0067】本発明のステロイドスルファターゼインヒ
ビターは、薬剤として投与するために、従来の薬学的製
剤技術および薬学的担体、賦形剤、希釈剤などを用い
て、通常、非経口投与に適切ないかなる方法でも製剤化
され得る。有効なおよその投与量は、当該化合物のそれ
ぞれの活性に依存して、平均体重(70kg)の患者に
対して、100〜800mg/日の範囲内である。好適
でより活性な化合物に対するより通常の投与量は、20
0〜800mg/日、さらに好ましくは、200〜50
0mg/日、最も好ましくは、200〜250mg/日
の範囲内である。それらは、1回投与レジメ、分割投与
レジメおよび/または数日間にわたる多回投与レジメで
投与され得る。経口投与には、それらは、単位投与量当
たり100〜500mgの化合物を含有する錠剤、カプ
セル、溶液または懸濁液として製剤化され得る。あるい
は、そして好ましくは、これらの化合物は、適切な非経
口投与可能な担体内に非経口投与用に製剤化され、そし
て1日投与量を200〜800mg、好ましくは200
〜500mg、より好ましくは200〜250mgの範
囲で提供するために製剤化される。しかしながら、その
ような有効な1日投与量は、活性成分の固有の活性およ
び患者の体重に依存して変わり、そのような変化は、医
者の技術と判断の範囲内にある。
【0068】特定の用途としては、本発明のステロイド
スルファターゼインヒビターは、別のスルファターゼイ
ンヒビターと、または、例えば、4−ヒドロキシアンド
ロステンジオン(4−OHA)のようなアロマターゼイ
ンヒビターとの組合せのいずれかとの併用治療に用いら
れ得る。
【0069】以下の調製の実施例および試験データによ
り本発明を例示する。
【0070】
【実施例】(実施例1) (エストロン−3−ヒドロゲンホスホネートの調製)イ
ミダゾール(1.79g;26.34 mmol)を乾
燥アセトニトリル(17 ml)に溶解し、氷浴中で0
℃まで冷却した。三塩化リン(0.60 ml;7.9
5 mmol)をこの溶液に加え、そして混合物を15
分間攪拌した。トリエチルアミン(3.88 ml;2
7.84 mmol)をこの反応液に加え、その後さら
に15分間攪拌したままにした。最後に、エストロンの
乾燥アセトニトリル(17 ml)の懸濁液(0.5
g;1.85 mmol)を加え、そして反応混合物を
室温まで加温し、さらに20時間攪拌し続けた。
【0071】次に、0℃で反応液に蒸留水(12.5
ml)を注意深く加え、そしてその溶液を室温で1時間
攪拌したままにした。次に、この混合物を、まずトリエ
チルアミン(50 ml)と、次いでトルエン(3×3
0 ml)と共蒸発させ、油状残渣を得、これは放置し
て固体となる。この残渣をクロロホルム(20 ml)
に溶解し、そして水(20 ml)で洗浄した。次に、
水層をクロロホルム(3×20 ml)で再抽出し、そ
して併せた有機抽出物を無水MgSO4上で乾燥した。
溶媒を減圧下蒸発させて、白色でガラス状の固形物を得
た。この固形物をフラッシュクロマトグラフィー(8
9:10:1、クロロホルム:メタノール:トリエチル
アミン)により精製して、無色の粘性油として所望の化
合物(0.55 g;68%)を得た。この生成物の分
析結果は以下の通りであった: 融点:208−210℃
【0072】
【数1】
【0073】(実施例2) (エストロン−3−エチルホスホネートの調製)エチル
ホスホニルジクロライド(3当量)を0℃でエストロン
(1当量)の無水ピリジン溶液に攪拌しながら滴下して
加えた。次に、この反応液を室温まで加温し、そしてさ
らに24時間攪拌し続けた。
【0074】反応混合物を氷に注ぎ、得られた水溶液を
酢酸エチルで抽出した。併せた有機抽出物を無水MgS
4上で乾燥した。濾過後、溶媒を減圧下蒸発させ、そ
してトルエンと共蒸発させて、ガム状粗生成物が得られ
た。
【0075】この残渣にK2HPO4緩衝液(0.25
M;pH8.69)を加え、この混合物をゆっくり暖め
て白色で濁った溶液が得られた。水溶液を酢酸エチルで
洗浄し、そして2Mの塩酸(水)溶液を加えることによ
り酸性(pH 2)にした。そうすると、溶液から固形
物が沈澱し、これを吸引濾過で集めた。次に、生成物を
乾燥し、そして最後に再結晶により精製した。この生成
物の分析結果は以下の通りであった: 融点:208−210℃
【0076】
【数2】
【0077】(実施例3) (エストロン−3−メチルスルホネート(エストロン−
3−メシレート)の調製)メチルスルホニルクロライド
(2当量)を0℃でエストロン(1当量)の無水ピリジ
ン溶液に攪拌しながら滴下して加えた。次に、この反応
液を室温までに加温し、そしてさらに24時間攪拌し続
けた。
【0078】反応混合物を氷に注ぎ、得られた水溶液を
酢酸エチルで抽出した。併せた有機抽出物を無水MgS
4上で乾燥した。濾過後、溶媒を減圧下蒸発させ、そ
してトルエンと共蒸発させて粗結晶物質を得た。この物
質を再結晶により精製した。この生成物の分析結果は以
下の通りであった: 融点:152−154℃
【0079】
【数3】
【0080】(実施例4) (MCF−7細胞におけるエストロン−3−ホスホネー
トによるステロイドスルファターゼ活性の阻害)ステロ
イドスルファターゼは、ステリルスルファターゼEC
3.1.6.2として定義されている。
【0081】活性MCF−7ヒト乳ガン細胞を用いてイ
ンビトロでステロイドスルファターゼ活性を測定する。
このホルモン依存性細胞系は、ヒト乳ガン細胞の成長の
コントロールを研究するために広く使用されている。そ
の細胞は、著しいステロイドスルファターゼ活性を有し
(MacIndoeら,Endocrinology,
123,1281−1287(1988);Puroh
it & Reed,Int.J.Cancer,5
0,901−905(1992))、そして米国では、
アメリカンタイプカルチャーコレクション(Ameri
can TypeCulture Collectio
n(ATCC))により、および英国では、例えば、イ
ンペリアルキャンサーリサーチファンド(The Im
perial Cancer Research Fu
nd)により入手可能である。20mM HEPES,
5%ウシ胎児血清、2mM グルタミン、非必須アミノ
酸および0.075%重炭酸ナトリウムを含有する最小
必須培地(MEM)(Flow Laboratori
es, Irvine,Scotland)中で細胞を
維持した。30個までのレプリケートの25cm2組織
培養フラスコに上記培地を用いてフラスコ1個当り約1
×105個の細胞を接種した。細胞を80%集密度まで
生育させ、そして培地を3日目毎に交換した。
【0082】トリプリケートの25cm2組織培養フラ
スコ中のMCF−7細胞の無損傷の単層をイーグルの平
衡塩類溶液(Earle’s Balanced Sa
ltSolution)(EBSS,ICN Flow
製,High Wycombe,U.K.)で洗浄し、
そして無血清MEM(2.5ml)において5pmol
(7×105 dpm)の[6,7−3H]エストロン−
3−スルフェート(New England Nucl
ear,Boston,Mass.,U.S.A.から
市販され、比活性60 Ci/mmolである)および
10μMの以下の4つのエストロン−3−ホスホネート
のそれぞれとを一緒に37℃で3−4時間インキュベー
トした。
【0083】
【表1】
【0084】インキュベートした後、各フラスコを冷却
し、そして培地(1ml)を[14C]エストロン(7×
103 dpm)(Amersham Internat
ional Radiochemical Centr
e,Amersham,U.K.から市販され、比活性
97 Ci/mmolである)を含有する別々の試験管
にピペットで移した。この混合物をトルエン(5ml)
と共に30秒間充分に振盪した。実験は、この処理によ
り90%より多い[14C]エストロンおよび0.1%よ
り少ない[3H]エストロン−3−スルフェートが水相
から除去されることを示した。有機相の一部(2ml)
を除去し、蒸発させて、そして残渣の3Hおよび14H含
有量をシンチレーション分光計で測定した。得られた3
Hのカウント数(用いられた培地および有機相の容量、
および加えられた[14C]エストロンの回収量に対して
補正された)および基質の比活性から、加水分解された
エストロン−3−スルフェートの量を計算した。実験の
各バッチには、スルファターゼ陽性のヒト胎盤から調製
されたミクロソーム(陽性コントロール)および(基質
の見かけの非酵素的加水分解を評価するために)細胞の
ないフラスコのインキュベーションが含まれた。細胞単
層をザポニン(Zaponin)で処理した後、コウル
ターカウンター(Coulter Counter)を
用いてフラスコ1個当りの細胞核数を測定した。トリパ
ンブルー排除法(Trypan Blue exclu
sion method)(Phillips, H.
J.(1973)著:Tissue culture
and applications.[Kruse,
D.F.&Patterson,M.K.編];pp.
406−,408; Academic Press,
New York)を用いて、細胞膜状態および生存率
を評価するために、各バッチにおいて1個のフラスコを
使用した。
【0085】エストロン−3−ホスホネートに関する結
果を表Iおよび図2に示す。結果は、106個の細胞に
対しては、インキュベーション期間(20時間)中に形
成された全生成物(エストロン+エストラジオール)の
計算された平均±1S.D.として表され、そして統計
的有意を示す値に対しては、エストロン−3−ホスホネ
ートを含まないインキュベーションに対する減少(阻
害)の百分率で表される。結果の統計的有意を検定する
ために、対応のないスチューデントのt−検定(unp
aired Student’s t−test)を用
いた。
【0086】
【表2】
【0087】(実施例5) (MCF−7細胞におけるエストロン−3−スルホネー
トによるステロイドスルファターゼ活性の阻害)インキ
ュベーションが、エストロン−3−ホスホネートの代わ
りに以下の5つのエストロン−3−スルホネートのそれ
ぞれを含むこと以外は、実施例4に記載の同一の実験プ
ロトコールを用いてエストロン−3−スルホネートに関
する実験を得た。
【0088】
【表3】
【0089】エストロン−3−スルホネートに関する結
果は、表IIおよび図3に示され、そして表Iおよび図
2と同じ方浩によりそれぞれ表される。
【0090】
【表4】
【0091】(実施例6) (胎盤ミクロソームにおけるエストロン−3−ホスホネ
ートによるステロイドスルファターぜ活性の阻害)正常
妊娠期のスルファターゼ陽性のヒト胎盤(Obstet
ric Ward,St.Mary’s Hospit
al,London)をはさみで充分に切り刻み、そし
て冷リン酸緩衝液(pH7.4,50 mM)で一回洗
浄し、次いで冷リン酸緩衝液(5 ml/g組織)に再
懸濁させた。氷中に2分間の冷却時間によって分離され
た3つの10秒バースト(burst)を用いて、Ul
tra−Turraxホモゲナイザーによってホモゲナ
イゼーションを行った。核および細胞破片を30分間、
2000g回転で遠心分離(4℃)することにより除去
し、そして上清の部分(2ml)を−20℃で保存し
た。この上清のタンパク濃度をBradfordの方法
(Anal.Biochem.,72,248−254
(1976))によって測定した。
【0092】100μg/mlのタンパク濃度、20μ
M[6,7−3H]エストロン−3−スルフェート(N
ew England Nuclear,Bosto
n,Mass.,U.S.A.から市販され、比活性6
0 Ci/mmolである)の基質濃度を用いて37℃
で20分間のインキュベーション時間によりインキュベ
ーション(1ml)を行った。以下のエストロン−3−
ホスホネートを50%阻害レベルに及ぶように各々調節
された濃度範囲で別々のサンプルに加えた。
【0093】
【表5】
【0094】インキュベーション後、各サンプルを冷却
し、そして培地(1ml)を[14C]エストロン(7×
103dpm)(Amersham Internat
ional Radiochemical Centr
e,Amersham,U.K.から市販され、比活性
97 Ci/mmolである)を含有する別々の試験管
にピペットで移した。この混合物をトルエン(5ml)
と共に30秒間充分に振盪した。実験は、この処理によ
り、90%より多い[14C]エストロンおよび0.1%
より少ない[3H]エストロン−3−スルフェートが水
相から除去されることを示した。有機相の一部(2m
l)を除去し、蒸発させて、そして残渣の 3Hおよび14
C含有量をシンチレーション分光計で測定した。得られ
3Hのカウント数(用いられた培地および有機相の容
量、および加えられた[14C]エストロンの回収量に対
して補正された)および基質の比活性から、加水分解さ
れたエストロン−3−スルファターゼの量を計算した。
【0095】ステロイドスルファターゼ活性に関する結
果は、IC50の計算値として表IIIに(すなわち、コ
ントロールに対して50%阻害を生じるエストロン−3
−ホスホネート濃度)で表される。
【0096】
【表6】
【0097】(実施例7) (胎盤ミクロソームにおけるエストロン−3−スルホネ
ートによるステロイドスルファターゼ活性の阻害)イン
キュベーションが、エストロン−3−ホスホネートの代
わりに以下の2種の代表的エストロン−3−スルホネー
トを含むこと以外は、実施例6の記載と同一の実験プロ
トコールを用いてエストロン−3−スルホネートに関す
る結果を得た。
【0098】
【表7】
【0099】ステロイドスルファターゼ活性に関する結
果は、IC50の計算値として表IV(すなわち、コント
ロールに対して50%阻害を生じるエストロン−3−ス
ルホネート濃度)で表される。
【0100】
【表8】
【0101】(実施例8)本明細書中、実施例4〜7で
既に言及され、そしてステロイドスルファターゼ活性を
阻害することが示される次の化合物を実施例2の一般的
方法により調製した。
【0102】(エストロン−3−トシレート(エストロ
ン−3−p−トルエンスルホネート)) 分析データ:
【0103】
【数4】
【0104】(エストロン−3−フェニルホスホネー
ト) 分析データ:
【0105】
【数5】
【0106】(エストロン−3−メチルホスホネート) 分析データ:
【0107】
【数6】
【0108】
【発明の効果】本発明により、インビトロおよびインビ
ボでステロイドスルファターゼ活性を阻害し得る新規化
合物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、代謝経路、酵素およびインビボでのエ
ストラジオールの生成に関連するステロイド中間体を示
す図式化した図である。ステロイドスルファターゼイン
ヒビターとしての本化合物の活性は添付の図面に示され
ている:
【図2】図2は、インビトロでヒトMCF−7細胞のス
テロイドスルファターゼ活性に関するエストロン−3−
ホスホネートの阻害効果を示すヒストグラムである。
【図3】図3は、インビトロでヒトMCF−7細胞のス
テロイドスルファターゼ活性に関するエストロン−3−
スルホネートの阻害効果を示すヒストグラムである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 // C07J 31/00 C07J 31/00 (72)発明者 バリー ビクター ロイド ポッター イギリス国 エイボン ビーエイ1 7ユ ーイー,バース,バースフォード,ドーバ ーズ パーク 95 Fターム(参考) 4C086 AA03 EA19 MA01 NA14 ZB26 4C091 AA02 BB03 BB04 BB06 CC03 DD01 EE03 FF01 GG01 HH01 JJ01 KK01 LL01 MM01 NN01 PA09 QQ01 4H050 AA01 AB20 AB28

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エステルまたはその薬学的に受容可能な
    塩を薬学的に受容可能な希釈剤またはキャリアとの混合
    物中に含む薬学的組成物であって、該エステルは、下式
    のホスホネートエステルであり、 【化101】 ここで、Rは、H、アルキル、シクロアルキル、アルケニ
    ル、およびアリールから選択され;XはPであり;YはOH
    であり;そして−O−多環が多環式アルコールの残基で
    あり;ここで、該多環式アルコールは、 該多環式アルコール上の該ホスホネート基が、スルフェ
    ート多環式アルコールを形成するためにスルフェート基
    と置換され、そしてpH7.4および37℃にてステロイドス
    ルファターゼ酵素(E.C. 3.1.6.2)とインキュベートさ
    れた場合、50μM未満のKm値を提供し;ただし、該多環
    式アルコールがステロイドであるとき、Rはメチルでは
    ない、薬学的組成物。
  2. 【請求項2】 ホスホネートエステルまたはその薬学的
    に受容可能な塩であって、 該エステルは、下式のホスホネートエステルであり: 【化102】 ここで、Rは、H、アルキル、シクロアルキル、アルケニ
    ル、およびアリールから選択され;XはPであり;YはOH
    であり;そして−O−多環が多環式アルコールの残基で
    あり;ここで、該多環式アルコールは、 該多環式アルコール上のホスホネート基が、スルフェー
    ト多環式アルコールを形成するためにスルフェート基と
    置換され、そしてpH7.4および37℃にてステロイドスル
    ファターゼ酵素(E.C. 3.1.6.2)とインキュベートされ
    た場合、50μM未満のKm値を提供し、ここで、 該多環式アルコールがステロイドであるとき、Rはメチ
    ルではなく、そして該エステルは、コレスト−5−n−
    3−オール(3β−水素ホスホネート)ではない、ホス
    ホネートエステルまたはその薬学的に受容可能な塩。
  3. 【請求項3】 エステルまたはその薬学的に受容可能な
    塩を薬学的に受容可能な希釈剤またはキャリアとの混合
    物中に含む薬学的組成物であって、該エステルは、下式
    のスルホネートエステルであり、 【化103】 ここで、Rは、Hまたはアルケニルであり;XはSであり;
    YはOであり;そして−O−多環が多環式アルコールの残
    基であり;ここで、該多環式アルコールは、 該多環式アルコール上の該スルホネート基またはホスホ
    ネート基が、スルフェート多環式アルコールを形成する
    ためにスルフェート基と置換され、そしてpH7.4および3
    7℃にてステロイドスルファターゼ酵素(E.C. 3.1.6.
    2)とインキュベートされた場合、50μM未満のKm値を提
    供する、薬学的組成物。
  4. 【請求項4】 スルホネートエステルまたはその薬学的
    に受容可能な塩であって、 該エステルは、下式のスルホネートエステルであり: 【化104】 ここで、Rは、独立して、Hまたはアルケニルであり;X
    はSであり;YはOであり;そして−O−多環が多環式アル
    コールの残基であり;ここで、該多環式アルコールは、 該多環式アルコール上の該スルホネート基またはホスホ
    ネート基が、スルフェート多環式アルコールを形成する
    ためにスルフェート基と置換され、そしてpH7.4および3
    7℃にてステロイドスルファターゼ酵素(E.C. 3.1.6.
    2)とインキュベートされた場合、50μM未満のKm値を提
    供する、スルホネートエステルまたはその薬学的に受容
    可能な塩。
  5. 【請求項5】 前記多環式アルコールがステロールまた
    は置換ステロールを表す、請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の薬学的組成物またはエステル。
  6. 【請求項6】 前記ステロールが3-ステロールまたは置
    換3−ステロールである、請求項5に記載の薬学的組成
    物またはエステル。
  7. 【請求項7】 前記ステロールが、エストロン、デヒド
    ロエピアンドロステロン、置換エストロン、および置換
    デヒドロエピアンドロステロンからなる群より選択され
    る、請求項6に記載の薬学的組成物またはエステル。
  8. 【請求項8】 前記Rが、H、または10炭素原子まで
    を含む、アルキル、シクロアルキルもしくはアリールで
    ある、請求項1〜7のいずれか1つに記載の薬学的組成
    物またはエステル。
  9. 【請求項9】 前記Rが、HまたはC1-C5アルキル、フェ
    ニルまたはトリルである、請求項8に記載の薬学的組成
    物またはエステル。
  10. 【請求項10】 前記Rが、Hまたはメチルである、請
    求項9に記載の薬学的組成物またはエステル。
  11. 【請求項11】 前記ステロールが1つ以上のアルキル
    またはアルコキシで置換されている、請求項5〜10の
    いずれか1項に記載の薬学的組成物またはエステル。
  12. 【請求項12】 前記アルキルは、メチルまたはエチル
    である、請求項11に記載の薬学的組成物またはエステ
    ル。
  13. 【請求項13】 前記アルコキシはメトキシである、請
    求項11に記載の薬学的組成物またはエステル。
  14. 【請求項14】 前記エステルがエストロン-3-スルホ
    ネート、エストロン-3-メチルスルホネート、エストロ
    ン-3-エチルスルホネート、エストロン-3-n-ブチルス
    ルホネート、エストロン-3−p−トリルスルホネー
    ト、エストロン-3-カムホリルスルホネート、エストロ
    ン-3-ホスホネート、エストロン-3−フェニルホスホネ
    ート、エストロン−3−メチルホスホネート、またはエ
    ストロン−3−エチルホスホネートである請求項1〜1
    3のいずれか1つに記載の薬学的組成物またはエステ
    ル。
  15. 【請求項15】 前記エステルは、2−メトキシエスト
    ロン、2−メトキシ−17β−エストラジオールおよび
    2−メトキシエストリオールのいずれか1つである、請
    求項1〜14のいずれか1つに記載の薬学的組成物また
    はエステル。
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