JP2002145197A - ヘリコプタ着陸誘導システム - Google Patents

ヘリコプタ着陸誘導システム

Info

Publication number
JP2002145197A
JP2002145197A JP2000350615A JP2000350615A JP2002145197A JP 2002145197 A JP2002145197 A JP 2002145197A JP 2000350615 A JP2000350615 A JP 2000350615A JP 2000350615 A JP2000350615 A JP 2000350615A JP 2002145197 A JP2002145197 A JP 2002145197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
helicopter
landing
position information
landing guidance
guidance system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000350615A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Osato
道夫 大郷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP2000350615A priority Critical patent/JP2002145197A/ja
Publication of JP2002145197A publication Critical patent/JP2002145197A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 【課題】 視界不良時であってもパイロットがヘリコプ
タを進入ラインに沿って迅速かつ安全に着陸できるよう
にする。 【解決手段】 着陸場への進入ライン16に沿って発光
体12a,12bを設置しておく。発光体12a,12
bは、GPSによる測位機能を備えており、各設置位置
をヘリコプタ10に送信する。ヘリコプタ10にもGP
Sによる測位機能が備えられており、受信した設置位置
及びヘリコプタ10の現在位置に基づき、ヘリコプタ1
0と進入ライン16との位置関係を表す画像を生成し、
それをモニタによりパイロットに提示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘリコプタ着陸誘導
システム、地上側着陸誘導装置及びヘリコプタ側着陸誘
導装置に関し、特にヘリコプタが進入ラインに沿って迅
速かつ安全に着陸できるようにするための技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ヘリコプタを着陸させる際、パイロット
は着陸場所を目視して進入ラインを確認し、該進入ライ
ンに沿って機体を下降させることにより、着陸を完了さ
せている。このとき利用される技術として、特開平10
−67399号公報には、進入ラインに沿って2つの着
陸誘導灯を設置しておき、それらを異色点灯、異周期点
灯、または異色異周期点灯させるヘリコプタ誘導装置が
開示されている。この装置によれば、2つの着陸誘導灯
からの発光によりパイロットに進入ラインを知らせるこ
とができ、迅速かつ安全な着陸を支援することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、パイロットが着陸誘導灯を肉眼で確認しな
ければならないため、悪天候などによる視界不良時に使
用不能となってしまう問題がある。
【0004】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あって、視界不良時であってもパイロットがヘリコプタ
を進入ラインに沿って迅速かつ安全に着陸させることが
できるヘリコプタ着陸誘導システム、地上側着陸誘導装
置及びヘリコプタ側着陸誘導装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るヘリコプタ着陸誘導システムは、ヘリ
コプタを所定進入ラインに沿って着陸させるためのヘリ
コプタ着陸誘導システムであって、前記進入ラインに沿
って設定される複数の基準地点について、少なくとも前
記ヘリコプタの位置に対する相対位置を表す位置情報を
取得する位置情報取得手段と、位置情報取得手段によっ
て取得される前記位置情報に基づいて、前記ヘリコプタ
と前記進入ラインとの相対位置関係を表す画像を生成す
る画像生成手段と、該画像生成手段によって生成される
画像を前記ヘリコプタのパイロットに提示するための画
像表示手段と、を含むことを特徴とする。
【0006】本発明によれば、ヘリコプタと進入ライン
との相対位置関係を表す画像がパイロットに提示される
ようになるため、視界不良時であっても、パイロットは
該画像を見ながらヘリコプタを進入ラインに沿って機体
を下降させ、着陸させることができるようになる。
【0007】なお、前記位置情報取得手段は、前記位置
情報として、前記ヘリコプタ及び前記複数の基準地点の
絶対位置を取得するようにしても好適である。
【0008】その場合、前記位置情報取得手段は、前記
ヘリコプタに搭載され、該ヘリコプタの飛行位置を取得
するヘリコプタ側測位装置を含んで構成されるようにし
てもよい。測位装置は、例えばGPS(Global Positio
ning System)等を含んで構成するようにすればよい。
こうすれば、ヘリコプタの絶対位置を簡易に取得できる
ようになる。
【0009】さらに、前記位置情報取得手段は、前記複
数の基準地点のそれぞれに設置され、その設置位置を取
得する複数の地上側測位装置を含んで構成されるように
してもよい。ここでも、測位装置は、例えばGPS等を
含んで構成するようにすればよい。こうすれば、複数の
基準地点の絶対位置を簡易に取得できるようになる。
【0010】このとき、前記複数の地上側測位装置から
前記設置位置をそれぞれ送信し、それら設置位置を前記
ヘリコプタで受信する設置位置通信手段をさらに含むよ
うにしてもよい。こうすれば、ヘリコプタ側で複数の基
準地点との相対位置関係を判断できるようになる。
【0011】また、本発明に係る地上側着陸誘導装置
は、ヘリコプタの着陸を誘導するため、着陸場所への進
入ライン上に設置される地上側着陸誘導装置であって、
当該地上側着陸誘導装置の設置位置を表す位置情報を取
得する測位手段と、取得される前記位置情報を前記ヘリ
コプタに送信する位置情報送信手段と、を含むことを特
徴とする。本発明によれば、ヘリコプタ側で位置情報を
受信し、それに基づいてパイロットに着陸誘導をするこ
とができるようになる。
【0012】また、本発明に係るヘリコプタ側着陸誘導
装置は、ヘリコプタの着陸を誘導するため、該ヘリコプ
タに搭載されるヘリコプタ側着陸誘導装置であって、着
陸場所への進入ラインに沿って設定される複数の基準地
点について位置情報を受信する位置情報受信手段と、前
記ヘリコプタの現在位置を取得する測位手段と、前記位
置情報受信手段により受信される位置情報及び前記測位
手段により取得される現在位置に基づき、前記ヘリコプ
タと前記進入ラインとの相対位置関係を表す画像を生成
する画像生成手段と、該画像生成手段によって生成され
る画像を前記ヘリコプタのパイロットに提示するための
画像表示手段と、を含むことを特徴とする。本発明によ
れば、ヘリコプタと進入ラインとの相対位置関係を表す
画像がパイロットに提示されるようになるため、視界不
良時であっても、パイロットは該画像を見ながらヘリコ
プタを進入ラインに沿って機体を下降させ、着陸させる
ことができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面に基づき詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の実施の形態に係るヘリコ
プタ着陸誘導システムの全体構成を示す図である。同図
に示すヘリコプタ着陸誘導システムでは、着陸場所に着
陸箇所を表すマーク20が表されており、その中心線で
ある進入ライン16(扇形の進入表面14を地表面に投
影してなる。)に沿って、2つの発光体(地上側着陸誘
導装置)12a,12bが設置されている。また、進入
ライン16の両側方には着陸帯幅ライン18a,18b
が引かれており、ヘリコプタ10から着陸帯の境界線を
把握できるようになっている。
【0015】発光体12a,12bは可搬型であり、災
害時等に臨時にヘリコプタ着陸場所を確保すると、そこ
に持ち込んで進入ライン16に沿って所定間隔で設置す
るようになっている。また、発光体12a,12bは、
所定周期及び位相ずれで各々点灯してパイロットに進入
ラインを知らせるとともに、各設置位置(絶対位置)を
GPS衛星からの受信信号に基づいて把握し、それぞれ
ヘリコプタ10に送信するようになっている。この設置
位置に基づき、ヘリコプタ10ではモニタ26(図2)
によってパイロットに進入ラインを知らせることができ
るようになっている。
【0016】図2は、ヘリコプタ10のコックピットを
示す図である。同図に示すように、ヘリコプタ10のコ
ックピット22では、操縦桿等の操作部材28の前方に
各種計器24が配置され、その上側にモニタ26が取り
付けられている。このモニタ26では、自機位置と進入
ラインとの相対位置関係が画像表示されるようになって
おり、これによりパイロットは進入ラインに沿ってヘリ
コプタ10を着陸させることができる。
【0017】図3は、モニタ26に表示される着陸誘導
画像の一例を示す図である。同図(a)に示すように、
着陸誘導画像では、画像下縁中央に自機位置を表す自機
位置マーク38が表示されており、さらに画像左右両端
にヘリコプタの足を表す足マーク40が表示されてい
る。また、画面左上にはヘリコプタ10の高度表示44
及び縮尺表示42がなされている。さらに、同着陸誘導
画像では、ヘリコプタ10から見た発光体12a,12
bの各相対位置に対応する画像位置に、発光体マーク3
2a,32bが表されるとともに、両発光体マーク32
a,32bを結ぶ線上に進入ラインマーク34が表され
ている。進入ラインマーク34の両側方には、該進入ラ
インマーク34と平行して、着陸帯幅マーク30a,3
0bが表示されている。また、ヘリコプタ10に近い側
の発光体マーク32aと自機位置マーク38とを結ぶ線
上には補助ライン36が表されている。パイロットは同
図(a)に示す着陸誘導画像をモニタ26で見ながら、
自機位置と進入ライン16との位置関係を把握し、迅速
かつ安全に進入ライン16に沿ってヘリコプタ10を下
降させ、着陸させることができる。
【0018】なお、同図(b)は、ヘリコプタ10が着
陸場所から離れている場合の着陸誘導画像の一例を示し
ている。同図(b)に示す着陸誘導画像では、表示範囲
に発光体マーク32a,32bが表されておらず、代わ
りに着陸場所がどの方角にあるかを示す矢印マーク46
が表されている。パイロットは、同図(b)に示す着陸
誘導画像をモニタ26で見ながら、着陸場所がどの方角
にあるのかを把握し、迅速に着陸場所に向かうことがで
きる。
【0019】図4は、発光体12を示す図である。同図
(a)はその平面図を示しており、同図(b)はその側
面図を示している。同図に示すように、発光体12は略
半球状の本体部に箱状のアンテナ部48が取り付けられ
ている。アンテナ部48には発光体位置送信アンテナ5
2及び位置検知用アンテナ50が設けられるとともに、
IDスイッチ54が設けられている。発光体位置送信ア
ンテナ52は発光体12の設置位置をヘリコプタ10に
送信するための棒状アンテナである。また、位置検知用
アンテナ50はGPSアンテナである。IDスイッチ5
4は発光体12a,12bの発光タイミング(後述する
発光位相θ)を設定するための入力手段である。
【0020】図5は、発光体12の機能ブロック図であ
る。同図に示すように発光体12は、バッテリ58、リ
レー60、フィラメント56、制御部62、メモリ6
4、発光体位置送信アンテナ52、位置検知用アンテナ
50及びIDスイッチ54を備えている。バッテリ58
は発光体12を可搬型とするために設けられており、装
置各部に電力を供給する。リレー60は、制御部62か
らの制御に従ってバッテリ58からフィラメント56へ
の電力供給を開始及び停止する。制御部62はCPU及
び制御ソフトウェアROM等を含んで構成されており、
装置各部を制御する。メモリ64は、フィラメント56
の発光周期Tを記憶し、さらにIDスイッチ54で設定
可能なID毎に発光位相θを記憶する。その他、制御部
62の作業用としても用いられる。制御部62には位置
検知用アンテナ50から発光体12の設置位置が入力さ
れるとともに、IDスイッチ54からIDが入力され
る。また、位置検知用アンテナ50で検知された発光体
12の設置位置は、発光体位置送信アンテナ52からヘ
リコプタ10に向けて無線送信されるようになってい
る。
【0021】図6は、ヘリコプタ10の構成を示す図で
ある。同図に示すようにヘリコプタ10には、キャビン
下方にヘリコプタ地上間距離計測用レーダ74が取り付
けられており、キャビン内にはヘリコプタ10の正面方
向がどの方角であるかを検知する方位検知センサ72が
設けられている。また、胴体上面には、ヘリコプタ10
の現在位置を計測するためのGPSアンテナである位置
検知用アンテナ68と、発光体12から設置位置を受信
するための棒状の発光体位置受信アンテナ70と、が取
り付けられている。
【0022】図7は、ヘリコプタ10の機能ブロック図
である。同図に示すようにヘリコプタ10は、発光体位
置受信アンテナ70、方位検知センサ72、位置検知用
アンテナ68、ヘリコプタ地上間距離計測用レーダ7
4、メモリ76、モニタ26、バッテリ78及び制御部
80を備えている。制御部80はCPU及び制御ソフト
ウェアROM等を含んで構成されており、作業用のメモ
リ76が接続されている。制御部80には、位置検知用
アンテナ68からヘリコプタ10の現在位置が入力さ
れ、発光体位置受信アンテナ70から発光体12a,1
2bの設置位置が入力され、方位検知センサ72からヘ
リコプタ10の前方がどの方角かが入力され、ヘリコプ
タ地上間距離計測用レーダ74からヘリコプタ地上間距
離(すなわちヘリコプタ10の高度)が入力されてい
る。制御部80はバッテリ78からの電力供給によって
作動しており、各入力信号を処理してヘリコプタ10と
進入ライン16との相対位置関係を表す着陸誘導画像を
生成し、それをモニタ26に出力するようになってい
る。こうして、パイロットはモニタ26に映し出された
着陸誘導画像を見ながら、たとえ視界不良時であって
も、ヘリコプタ10を進入ラインに沿って迅速かつ安全
に着陸させることができる。
【0023】ここで、以上説明した構成を有するヘリコ
プタ着陸誘導システムの動作について説明する。
【0024】図8は、発光体12の発光体位置送信動作
を説明するフロー図である。発光体12では、位置検知
用アンテナ50から設置位置が入力されているかを制御
部62が調べ(S101)、入力されていれば、その設
置位置を発光体位置として発光体位置送信アンテナ52
からヘリコプタ10に向けて無線送信する(S10
2)。一方、設置位置が入力されていなければ、無線送
信処理をスキップする。そうして、システムが終了(例
えば電源オフ)するまで以上の処理を繰り返す(S10
3)。こうして、発光体12から設置位置をヘリコプタ
10に送信するようになっている。
【0025】次に、図9は、発光体12の発光動作を説
明するフロー図である。発光動作は上記発光体位置送信
動作と並行して実施される。発光体12では、まず制御
部62がIDスイッチ54の設定を読みとる(S20
1)。さらに、発光周期T及びIDスイッチ番号に対応
する発光位相θをメモリ64から読みとる(S20
2)。そして、制御部62は位置検知用アンテナ50で
受信されるGPS信号に基づいて現在時刻tを読みとり
(S203)、現在時刻t及び発光位相θに基づき、発
光開始時刻を決定する(S204)。そして、発光開始
時刻を待ち、その時刻にリレー60をオンにし、フィラ
メント56にバッテリ58から電力を供給するようにす
る(S205)。その後、システムが終了するまで(S
207)、発光周期Tにてリレー60にオン/オフを繰
り返すよう指示する(S206,S208)。
【0026】さらに、ヘリコプタ10に搭載された制御
部80にて、着陸誘導画面を生成する手順について説明
する。
【0027】着陸誘導画面を生成するため、制御部80
では、図10(a)に示す着陸場所の平面図を同図
(b)に示す地図マトリックスとして保持している。地
図マトリックスは、図11に示すデータ形式でヘリコプ
タ10のメモリ76に記憶されるものである。図10
(a)に示すように、着陸場所ではマーク20の中心を
進入ライン16が通っており、進入ライン16の両側方
にそれぞれ距離Mほど離れた位置に、平行する着陸帯幅
ライン18a,18bが設定されている。着陸幅ライン
18a,18bは、着陸誘導画面において着陸帯幅ライ
ンマーク30a,30bとして、それぞれ表示される。
ここで、距離Mの値は、ヘリコプタ10の機体の大きさ
に応じてメモリ76に予め記憶されるようになってい
る。
【0028】一方、同図(b)に示す地図マトリックス
は、所定面積(例えば1/10000分(約20cm)
四方)の升をメモリ76上に仮想的に多数並べたもので
ある。現実には、図11に示すように各升(マトリック
ス)につき、その位置情報(中心緯度及び中心経度)及
びその属性をメモリ76に記憶したものである。属性
は、各升に何が設けられているかを示すものであり、1
は発光体12が設けられていることを示し、2は着陸帯
幅ライン18が設けられていることを示し、0はその他
が設けられ、或いは何も設けられていないことを示して
いる。同図の例では、マトリックス2の位置に発光体1
2が設けられていることが示されている。また、マトリ
ックスXの位置に着陸帯幅ライン18が設けられている
ことが示されている。
【0029】ヘリコプタ10では、位置検知用アンテナ
68から得られるヘリコプタ10の現在位置を中心とし
て所定の広さにわたり、メモリ76に図10(b)に示
す地図マトリックスを用意する。そして、発光体位置受
信アンテナ70によって取得される発光体12a,12
bの設置位置を同地図マトリックスに書き込む。すなわ
ち、発光体12a,12bの設置位置に対応する地図マ
トリックスの升に属性1をそれぞれ設定する。同図
(b)では属性1の升を発光体位置マトリックス82
a,82bとして示している。これらは発光体12a,
12bにそれぞれ対応するものである。さらに制御部8
0では、メモリ76から距離Mを読み出し、属性1が与
えられた升を結ぶ線から両側方に距離Mだけ離れた所定
長の線上に存する升に属性2を設定する。同図(b)で
は属性2の升を着陸帯幅ラインマトリックス84a,8
4bとして示している。これらは着陸帯幅ライン18
a,18bにそれぞれ対応するものである。こうして地
図マトリックスの設定を終えると、制御部80は表示縮
尺を判断する。表示縮尺は固定でもよいが、コックピッ
ト22に拡大ボタン及び縮小ボタンを設け、その操作に
より表示縮尺を任意に設定できるようにすることが望ま
しい。設定された表示縮尺は着陸誘導画面において縮尺
表示42として表される。
【0030】任意のスケールで表示する場合、例えば、
表示スケールを10m(=例えばモニタ26上の2c
m)にしたいとき、自機位置と発光体12との実際の距
離は地図マトリックスから計算できるため、その距離に
1/500を乗じたものを表示位置とし、自機位置を中
心とした所定範囲をモニタ26により表示するようにす
ればよい。また、表示スケールを100m(=例えばモ
ニタ26上の2cm)にしたいときは、同様に1/50
00を実際の距離に乗ずることにより表示位置を取得す
ればよい。なお、モニタ26に地図マトリックスを表示
するとき、発光体位置マトリックス82a,82bを結
ぶ線上には進入ラインマーク34を表示するようにして
いる。
【0031】また、モニタ26に表示するとき、自機位
置マーク38を画面中央下に表示させるとともに、自機
の前方を着陸誘導画面に表示するようにする。どの方角
が自機の前方にあたるかは方位検知センサ72から取得
することができる。自機位置マーク38の先端部と発光
体位置マトリックス82aとを結ぶ線上には補助ライン
36を表示するようにしている。
【0032】なお、表示スケールによっては着陸場所が
着陸誘導画面に表示されない場合がある。この場合、図
3(b)に示すように着陸場所の方向を指し示すように
矢印マーク46を画面上に表すようにすればよい。
【0033】さらに、着陸誘導画面では、ヘリコプタ地
上間距離計測用レーダ74からの出力に基づき、ヘリコ
プタ10の高度を取得し、それを高度表示44として表
す。
【0034】以上説明したヘリコプタ着陸誘導システム
によれば、ヘリコプタ10と進入ライン16との相対位
置関係を表す着陸誘導画面をモニタ26に表示するよう
にしたので、視界不良時であっても、パイロットはモニ
タ26に表示される着陸誘導画像を見ながら、ヘリコプ
タ10を迅速かつ安全に進入ラインに沿って下降させ、
着陸させることができる。
【0035】なお、本発明は以上説明した実施の形態に
限定されるものではない。
【0036】例えば、発光体12及びヘリコプタ10で
の測位はGPSによるものに限らず、各種技術が適用可
能である。また、発光体12の設置位置を設置時に計測
し、それを制御部62に入力するようにして、リアルタ
イムの測位を省略するようにしてもよい。
【0037】また、ヘリコプタ10における高度測定
は、ヘリコプタ地上間距離計測用レーダ74を用いる以
外に、レーザを用いるようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
進入ラインに沿って設定される複数の基準地点につい
て、ヘリコプタの位置に対する相対位置を少なくとも表
す位置情報を取得し、その情報に基づいて、ヘリコプタ
と進入ラインとの相対位置関係を表す画像を生成し、パ
イロットに提示するようにしたので、視界不良時であっ
ても、パイロットは該画像を見ながらヘリコプタを進入
ラインに沿って機体を下降させ、着陸させることができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るヘリコプタ着陸誘
導システムの全体構成を示す図である。
【図2】 ヘリコプタのコックピットを示す図である。
【図3】 コックピットのモニタで映し出される着陸誘
導画像の一例を示す図である。
【図4】 発光体の外観を示す図である。
【図5】 発光体の機能ブロックを示す図である。
【図6】 ヘリコプタの外観を示す図である。
【図7】 ヘリコプタの機能ブロックを示す図である。
【図8】 発光体の設置位置送信動作を説明するフロー
図である。
【図9】 発光体の発光動作を説明するフロー図であ
る。
【図10】 着陸誘導画像の生成手順を説明する図であ
る。
【図11】 着陸誘導画像を生成するための地図マトリ
ックスのデータ構成を示す図である。
【符号の説明】
10 ヘリコプタ、12 発光体、14 進入表面、1
6 進入ライン、18着陸帯幅ライン、20 マーク、
22 コックピット、24 各種計器、26モニタ、2
8 操作部材、30 着陸帯幅マーク、32 発光体マ
ーク、34進入ラインマーク、36 補助ライン、38
自機位置マーク、40 足マーク、42 縮尺表示、
44 高度表示、46 矢印マーク、48 アンテナ
部、50,68 位置検知用アンテナ、52 発光体位
置送信アンテナ、54 IDスイッチ、56 フィラメ
ント、58,78 バッテリ、60 リレー、62,8
0 制御部、64,76 メモリ、70 発光体位置受
信アンテナ、72 方位検知センサ、74 ヘリコプタ
地上間距離計測用レーダ、82 発光体位置マトリック
ス、84 着陸帯幅ラインマトリックス、86 着陸場
所マップ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘリコプタを所定進入ラインに沿って着
    陸させるためのヘリコプタ着陸誘導システムであって、 前記進入ラインに沿って設定される複数の基準地点につ
    いて、少なくとも前記ヘリコプタの位置に対する相対位
    置を表す位置情報を取得する位置情報取得手段と、 位置情報取得手段によって取得される前記位置情報に基
    づいて、前記ヘリコプタと前記進入ラインとの相対位置
    関係を表す画像を生成する画像生成手段と、 該画像生成手段によって生成される画像を前記ヘリコプ
    タのパイロットに提示するための画像表示手段と、 を含むことを特徴とするヘリコプタ着陸誘導システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のヘリコプタ着陸誘導シ
    ステムにおいて、 前記位置情報取得手段は、前記位置情報として、前記ヘ
    リコプタ及び前記複数の基準地点の絶対位置を取得す
    る、 ことを特徴とするヘリコプタ着陸誘導システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のヘリコプタ着陸誘導シ
    ステムにおいて、 前記位置情報取得手段は、前記ヘリコプタに搭載され、
    該ヘリコプタの飛行位置を取得するヘリコプタ側測位装
    置を含んで構成される、 ことを特徴とするヘリコプタ着陸誘導システム。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のヘリコプタ着陸
    誘導システムにおいて、 前記位置情報取得手段は、前記複数の基準地点のそれぞ
    れに設置され、その設置位置を取得する複数の地上側測
    位装置を含んで構成される、 ことを特徴とするヘリコプタ着陸誘導システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のヘリコプタ着陸誘導シ
    ステムにおいて、 前記複数の地上側測位装置から前記設置位置をそれぞれ
    送信し、それら設置位置を前記ヘリコプタで受信する設
    置位置通信手段をさらに含む、 ことを特徴とするヘリコプタ着陸誘導システム。
  6. 【請求項6】 ヘリコプタの着陸を誘導するため、着陸
    場所への進入ライン上に設置される地上側着陸誘導装置
    であって、 当該地上側着陸誘導装置の設置位置を表す位置情報を取
    得する測位手段と、 取得される前記位置情報を前記ヘリコプタに送信する位
    置情報送信手段と、 を含むことを特徴とする地上側着陸誘導装置。
  7. 【請求項7】 ヘリコプタの着陸を誘導するため、該ヘ
    リコプタに搭載されるヘリコプタ側着陸誘導装置であっ
    て、 着陸場所への進入ラインに沿って設定される複数の基準
    地点について位置情報を受信する位置情報受信手段と、 前記ヘリコプタの現在位置を取得する測位手段と、 前記位置情報受信手段により受信される位置情報及び前
    記測位手段により取得される現在位置に基づき、前記ヘ
    リコプタと前記進入ラインとの相対位置関係を表す画像
    を生成する画像生成手段と、 該画像生成手段によって生成される画像を前記ヘリコプ
    タのパイロットに提示するための画像表示手段と、 を含むことを特徴とするヘリコプタ側着陸誘導装置。
JP2000350615A 2000-11-17 2000-11-17 ヘリコプタ着陸誘導システム Pending JP2002145197A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000350615A JP2002145197A (ja) 2000-11-17 2000-11-17 ヘリコプタ着陸誘導システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000350615A JP2002145197A (ja) 2000-11-17 2000-11-17 ヘリコプタ着陸誘導システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002145197A true JP2002145197A (ja) 2002-05-22

Family

ID=18823810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000350615A Pending JP2002145197A (ja) 2000-11-17 2000-11-17 ヘリコプタ着陸誘導システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002145197A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012512690A (ja) * 2008-12-18 2012-06-07 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ トーチ
JP2013530096A (ja) * 2010-07-02 2013-07-25 サンデル アヴィオニックス,インコーポレイテッド 航空機ホバリングシステム及び方法
CN105644798A (zh) * 2014-12-02 2016-06-08 霍尼韦尔国际公司 用于帮助飞行员定位视野外着陆点的系统和方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012512690A (ja) * 2008-12-18 2012-06-07 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ トーチ
JP2013530096A (ja) * 2010-07-02 2013-07-25 サンデル アヴィオニックス,インコーポレイテッド 航空機ホバリングシステム及び方法
CN105644798A (zh) * 2014-12-02 2016-06-08 霍尼韦尔国际公司 用于帮助飞行员定位视野外着陆点的系统和方法
EP3029419A1 (en) * 2014-12-02 2016-06-08 Honeywell International Inc. System and method for aiding a pilot in locating an out of view landing site
US9523580B2 (en) 2014-12-02 2016-12-20 Honeywell International Inc. System and method for aiding a pilot in locating an out of view landing site

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104443407B (zh) 在动态机场移动地图显示器上显示机场特征的系统和方法
US6101431A (en) Flight system and system for forming virtual images for aircraft
CA2142021C (en) Aviation guidance system and method
JP5775354B2 (ja) 離着陸ターゲット装置及び自動離着陸システム
US5089816A (en) Chart instrument for displaying real time vehicle position relative to information on charts
JP3954584B2 (ja) 発光制御システム
EP1673591A1 (en) Integrated air navigation and flight control system
US4748569A (en) Helicopter navigation and location system
JPH0991600A (ja) 航空機用ナビゲーション装置
JP2010002225A (ja) 可視光通信を利用した位置測定装置、位置測定システム、及び位置測定方法
JP2002145197A (ja) ヘリコプタ着陸誘導システム
JP2009502603A (ja) 空港内で航空機の地上運航を補助するための装置
RU2501031C2 (ru) Способ летных проверок наземных средств радиотехнического обеспечения полетов и устройства для его применения
JPH0672390A (ja) 航空機の航法システム
KR102411724B1 (ko) 드론 실기 평가 시스템
CN212008640U (zh) 火灾现场浮空低空风场和温度测量系统
RU2182313C2 (ru) Комплексная навигационная система для летательных аппаратов различных классов (варианты)
KR20100007550U (ko) 위치정보제공수단이 마련된 등산용 지팡이
CN109658743B (zh) 一种无人机水平八字航线的训练方法
JP2002220095A (ja) 物資投下システム
RU2441813C2 (ru) Интегрированный авиационный многофункциональный индикатор
JP2002100000A (ja) 航行表示装置及び航行表示方法
KR200364222Y1 (ko) 다중 전자지도를 이용한 항공사진촬영 안내시스템
KR100774814B1 (ko) 지피에스수신모듈을 이용한 지도상 위치파악장치
JP2023045829A (ja) 無人移動体の移動方法及び探査方法