JP2002145195A - 航空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物 - Google Patents

航空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物

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JP2002145195A
JP2002145195A JP2000344825A JP2000344825A JP2002145195A JP 2002145195 A JP2002145195 A JP 2002145195A JP 2000344825 A JP2000344825 A JP 2000344825A JP 2000344825 A JP2000344825 A JP 2000344825A JP 2002145195 A JP2002145195 A JP 2002145195A
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rib
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thin
thickness
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Akinori Shibata
暁典 柴田
Mamoru Nakada
守 中田
Susumu Koike
進 小池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム合金製の平板部から成るスキン
部材とリブから成る主構造部材とを一体化して形成し、
スキン部材上に配置される補強リブの構成を適正化する
ことによって、スキン部材と主構造部材とをリベットで
固着させて成る従来の構造物と同等の強度と軽量性を有
し、かつ、コストを低減化した航空機用アルミニウム合
金製薄肉鋳物構造物を提供することを目的とする。 【解決手段】 高強度アルミニウム鋳物合金で構成され
た平板部から成るスキン部材2と、このスキン部材2に
設けられた主リブ3を構成する主構造部材Xと、主リブ
3間に設けられた補強リブ4とを備える航空機用アルミ
ニウム合金製薄肉鋳物構造物1であって、鋳造によって
該スキン部材2と該主リブ3および当該補強リブ4とが
一体化されるように形成される航空機用アルミニウム合
金製薄肉鋳物構造物1として構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキン部材に、主
構造部材を構成する主リブと補強リブとを設けて、比較
的薄い肉厚で所定の強度を備えるアルミニウム合金から
成る構造物であって、全体が鋳造によって一体化されて
構成される航空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の航空機用の構造部材は、軽量性と
強度とを適正な水準で調和させるために、例えば、JI
S規格で規定されている7000系、2000系等の高
強度アルミニウム合金が用いられ、鋳造、鍛造、押し出
し、および曲げ等の加工を施して所定の形状を有する板
材の平板部から成るスキン部材を形成し、その後組み立
て加工を行って製造されている。
【0003】図9および図10に従来の航空機用アルミ
ニウム合金製薄肉構造物である一例の航空機用ドア20
(以下「ドア20」という。)の要部を示す。図9のド
ア20の斜視図に示すように、ドア20はアルミニウム
合金製薄肉鋳物構造物の平板部から成るスキン部材21
とリブから成るドア主構造部材22とがリベット継手
(図10参照)で固着されて成る。
【0004】図10はドア20の構造の概要を示す図で
あり、図10(a)はドア20の平面図、図10(b)
は図10(a)のD―D断面図、図10(c)は図10
(b)に示すD1部分の拡大図である。図10(a)、
(b)、(c)に示すように、ドア主構造部材22は、
支持部材23とリベット継手25によってスキン部材2
1に固着されている。そして、スキン部材21とドア主
構造部材22に板金加工が施され、所定の形状を有する
航空機用ドア20が形成される。
【0005】また、スキン部材21は軽量性、強度およ
びコスト等の面からの要求を可及的に満足させるために
最低肉厚を1〜2mm程度の比較的薄い肉厚として形成
されており、ドア主構造部材22も2〜3mm程度の比
較的薄い肉厚に形成され、その高さおよび間隔は、構造
物全体で必要とされる設計強度から一義的に決定され
る。なお、ここでは、このような比較的薄い肉厚で所定
の強度を有する前記主構造部材に前記スキン部材が一体
化されて成るアルミニウム合金製の構造物を、以下「薄
肉構造物」という。
【0006】一方、例えば、アルミニウム合金を所定の
形状に鋳造することによって、前記スキン部材と必要に
応じて所定形状の前記主構造部材とを一体化して成るモ
ータボートやクルーザ等の船殻に好適なアルミニウム合
金製構造物の鋳造方法が、特開平6−32226号公報
に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の航空機用薄肉構
造物においては、スキン部材21とドア主構造部材22
とをリベット継手25によって固着させる組み立て工程
を必要とするため、生産効率が低下すると共に部品点数
が増えてコスト増加を招くという問題がある。
【0008】また、前記モータボートやクルーザ等の船
殻に好適なアルミニウム合金製構造物では所定の水圧に
耐えられるようにするべく前記スキン部材の肉厚を3〜
6mm程度と比較的厚くし前記主構造部材も頑丈にして
構成され、質量面での制約をあまり受けないのに対し
て、前記航空機用薄肉構造物では軽量性と高強度とを調
和させることが必須であり、前記主構造部材の肉厚を2
〜3mm程度とし、さらに前記スキン部材の肉厚を1〜
2mm程度と比較的薄くして、かつ所定の強度を確保す
ることが要求される。
【0009】したがって、前記モータボートやクルーザ
等の船殻に好適なアルミニウム合金製構造物と前記航空
機用薄肉構造物とは基本構成が根本的に異なり、前記モ
ータボートやクルーザ等の船殻に好適なアルミニウム合
金製構造物の製造で用いられる鋳造方法を前記航空機用
薄肉構造物に適用しようとするとアルミニウム合金の鋳
造後に前記スキン部材等の削り出し加工によって薄肉化
する等の軽量化対策が必要となり、前記鋳造方法を前記
航空機用薄肉構造物に単純にそのまま利用することはで
きない。
【0010】さらに、航空機用薄肉構造物に対して要求
される強度や質量等の規格は、車両や建築物等の航空機
以外の構造物で定められている前記規格よりも相対的に
高く、そのため従来の航空機以外の薄肉構造物に適用さ
れてきた鋳造方法をそのまま航空機用薄肉構造物に適用
する場合、熱処理を施すことにより生じるスキン部材の
ひずみを低減化させるひずみ取り工程を追加することが
必要となり、コストアップ要因が発生するという問題点
がある。
【0011】本発明は前記した問題点に鑑み、構造物全
体で必要とされる設計強度から一義的に決定される主構
造部材に対して、アルミニウム合金製のスキン部材を一
体化するように形成した際に、熱処理を施すことにより
生じるスキン部材のひずみ(以下、単に「ひずみ」とい
う。)をより小さくするために、スキン部材上に配設さ
れる補強リブの構成を適正化することによって、スキン
部材と主構造部材とをリベットで固着させて成る従来の
構造物と同等の強度と軽量性を有し、かつ、コストを低
減化した航空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成するために鋭意検討した結果、前記平板状のアル
ミニウム合金から成るスキン部材の厚さを適正な範囲と
し、このスキン部材に一体化されるように鋳造されて成
る主構造部材に含まれる主リブと主リブ間に補強リブと
を設け、当該補強リブの構成を適正化することによって
前記目的を達成できることを見出し、本発明を創作する
に至った。
【0013】すなわち、本発明の請求項1に係る航空機
用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物は、高強度アルミ
ニウム鋳物合金で形成された航空機用アルミニウム合金
製薄肉鋳物構造物であって、前記高強度アルミニウム鋳
物合金で形成された平板部から成るスキン部材と、該ス
キン部材に設けられた主構造部材を構成する主リブと補
強リブとが鋳造によって一体化されて成ることを特徴と
する。かかる構成によれば、航空機用アルミニウム合金
製薄肉鋳物構造物が、鋳造によって、前記平板部から成
るスキン部材に対して、前記主構造部材が一体化されて
構成されるとともに、前記主リブ間に設けられた補強リ
ブによって補強される構造を備えるので、従来に比べて
必要な部品点数を少なくして所定の強度を確保されたも
のとなるとともに、前記スキン部材と前記主リブおよび
前記補強リブとをリベットで固着させる組み立て工程を
不要としたものとなる。
【0014】また、本発明の請求項2に係る航空機用ア
ルミニウム合金製薄肉鋳物構造物は、請求項1におい
て、前記スキン部材は、その肉厚が1.5〜3mmの範
囲であり、前記主リブと前記補強リブとの間隔、および
前記補強リブ同士の間隔は、短辺長さが50〜120m
mの範囲であることを特徴とする。かかる構成によれ
ば、航空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物に含ま
れる前記スキン部材の肉厚に対して前記主リブ間の前記
補強リブの構造をより好ましい範囲に設定したので、熱
処理に伴う前記スキン部材のひずみ発生を防止し、さら
に所定の強度と軽量性とを調和させた航空機用アルミニ
ウム合金製薄肉鋳物構造物となる。
【0015】また、本発明の請求項3に係る航空機用ア
ルミニウム合金製薄肉鋳物構造物は、請求項1または請
求項2において、前記補強リブは、その肉厚が2〜3m
mの範囲であることを特徴とする。かかる構成によれ
ば、前記補強リブの肉厚を適正化したので、前記効果に
加え、熱処理に伴うひずみを抑える効果がさらに向上す
るとともに、軽量性を満足させる航空機用アルミニウム
合金製薄肉鋳物構造物となる。
【0016】そして、本発明の請求項4に係る航空機用
アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物は、請求項1から請
求項3のいずれかにおいて、前記補強リブは、その高さ
と肉厚との比率が3:1〜6:1の範囲であることを特
徴とする。かかる構成によれば、前記補強リブの高さと
肉厚との関係を適正化したので、前記効果に加え、所定
の強度と熱処理に伴うひずみを抑える効果とを調和させ
た航空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物となる。
【0017】なお、本発明の航空機用アルミニウム合金
製薄肉鋳物構造物は、航空機のドア等の構造物に好適な
ものであるが、この用途に限定されるものではなく、航
空機内の他の部位にも同様に適用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明
はこの実施の形態のみに限定されるものではなく、本発
明の技術的思想に基づく限りにおいて、適宜に変更する
ことが可能である。 [アルミニウム鋳物合金]本発明に係る航空機用アルミ
ニウム合金製薄肉鋳物構造物に用いられるアルミニウム
合金は特に限定されるものではなく、所定の機械的性質
(引張強度、延び性等)、鋳造性(湯廻り性)および軽
量性を有するものであれば使用することができる。ただ
し、コストの観点から、AEROSPACE MATE
RIALSPECIFICATIONのAMS4218
規格で規定されているA356、AMS4219規格で
規定されているA357のアルミニウム合金、およびA
MS4241A規格で規定されているD357のアルミ
ニウム合金のいずれかのアルミニウム合金であると都合
がよい。これらA356、A357およびD357の各
アルミニウム合金の成分を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】[アルミニウム鋳物合金の鋳造方法]ま
た、本発明に係る航空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物
構造物を作製するための鋳造方法としては、当該技術分
野で従来公知の鋳造法を用いることができる。例えば、
本発明に係る航空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造
物は、まず通常の溶製法にて溶解したアルミニウム合金
を、砂型を用いて鋳造し、その後、所定の熱処理(溶体
化、水冷)を施すことによって得ることができる。
【0021】図1(a)、(b)は本発明に係る航空機
用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物1(以下「薄肉構
造物1」という。)の模式図であって、図1(a)は薄
肉構造物1の平面図であり、図1(b)は図1(a)の
I−Iにおける部分拡大断面図である。
【0022】図1(a)、(b)に示すように、本発明
に係る薄肉構造物1は、スキン部材2と、主構造部材X
を構成する主リブ3および補強リブ4とが鋳造により一
体化されて構成されている。この主リブ3と補強リブと
は、各々の高さが異なっている。
【0023】また、図1(b)に示すようにスキン部材
2から延びる主リブ3の先端部に断面がT字状あるいは
L字状のフランジ部を形成すれば、薄肉構造物1の強度
および剛性を高めるだけでなく、薄肉構造物1と他の部
材との接合が比較的容易なものとなる。このようなフラ
ンジ部の形状や大きさは特に限定されるものではなく、
主リブ3同士が互いに接触しないようにして適宜に設け
ることが可能である。
【0024】[スキン部材]図1(b)に示すような薄
肉構造物1が備えるスキン部材2は、航空機用薄肉構造
物に対して要求される強度規格を満たし、かつ従来品と
同等の軽量性を確保し、なおかつ所定の強度を付与する
ために施される熱処理によって生じるスキン部材2のひ
ずみ量を所定の範囲内に収めるために、スキン部材2の
最低の肉厚t 2を1.5〜3mmの範囲内とするのが好
ましい。
【0025】スキン部材2の最低の肉厚t2を1.5〜
3mmの範囲内とする理由は、スキン部材2の最低の肉
厚t2はアルミニウム合金の種類に依存して異なるが、
一般に、スキン部材2の最低の肉厚t2が1.5mmよ
り小さい場合には湯廻り性の面から鋳造が困難となるだ
けでなく、薄肉構造物1の強度が航空機用構造物に対し
て要求される規格強度値を充分に満足させることができ
ない場合があり、またスキン部材2の最低の肉厚t2
3mmになると薄肉構造物1の耐力がほぼ飽和すると共
に、スキン部材2の最低の肉厚t2が3mmを越えると
軽量性が著しく損なわれる可能性があるためである。
【0026】[補強リブ]図1(b)に示すような薄肉
構造物1が備える主構造部材Xに含まれる主リブ3の間
に設けられる補強リブ4は、形状について特に限定され
るものではなく、スキン部材2の裏面に形成して所定の
強度を付与させることができる形状であればよい。そし
て、補強リブ4の長辺長さBおよびh2は各々薄肉構造
物1の表面積に対応して適宜に設定することができる。
【0027】その際、スキン部材2の最低の肉厚t2
1.5〜3mmの場合には、主リブ3および補強リブ4
の短辺長さAが、50〜120mmの範囲内であると薄
肉構造物1に所定の強度と所定の軽量性を付与すること
ができて好ましい。すなわち、この主リブ3および補強
リブ4の短辺長さAが120mmを越えると、薄肉構造
物1は、スキン部材2の平面部分に許容値を超えるひず
みを生じる場合がある。また、主リブ3および補強リブ
4の短辺長さAが50mm以下になると、薄肉構造物1
の軽量性が損なわれる可能性がある。
【0028】さらに、主リブ3および補強リブ4の肉厚
1を2〜3mmの範囲内とすれば薄肉構造物1の強度
と軽量性を好ましく調和させることができる。そして、
このような要件を備える主リブ3および補強リブ4を、
例えば、スキン部材2の裏面に互いに平行となるように
構成し、主リブ3および補強リブ4の短辺長さAを50
〜120mmとなるように形成してもよい。
【0029】そして、補強リブ4は、その高さh2とそ
れらの肉厚t1との比率が3:1〜6:1の範囲内とな
るようにすれば、薄肉構造物1の強度と軽量性を可及的
に好ましく調和させることができる。このように構成さ
れる本発明の航空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造
物にあっては、主構造部材Xを構成する主リブ3の高さ
および間隔は構造物全体の設計強度から決定されるもの
であり、さらにこの主リブ3の間に補強リブ4が適切に
設定されて配置されることによって前記した目的を達成
させるものである。
【0030】図2は主リブで囲まれたエリア内にどのよ
うな補強リブをどのように配置するとスキン部材のひず
みを小さくできるか(所望の補強リブの構成要件)につ
いて検討した基礎試験板10の模式図であり、図2
(a)は薄肉構造物10の平面図、図2(b)は図2
(a)のII−II断面図、図2(c)は図2(b)の
C1部分の拡大図である。図2(a)、(b)、(c)
に示すように、基礎試験板10はスキン部材11と、主
構造部材Yを構成する主リブ12と主リブ12で囲まれ
たエリア内に配置した補強リブ4とが鋳造により一体化
されて成る。そして、この基礎試験板10における補強
リブの諸元を種々変えた供試材を作製してひずみ量を測
定する実験を行い、最適な諸元を見出すことができた。
以下にその実験内容について詳述する。
【0031】図1(a)、(b)において主リブ3(以
下、単に「リブ3」という。)のみが設けられた薄肉構
造物1から構成される実サイズのドア2種についてリブ
3の間隔A0を種々変えた供試材の前記ひずみ量、およ
び図2に示す基礎試験板10で補強リブ4の間隔A
2(補強リブの短辺長さ)を種々変えた供試材の前記ひ
ずみ量のそれぞれについて調べた。その結果を図6に示
す。図6は、前記実サイズのドア2種(No.1、N
o.2)の短辺長さA0と基礎試験板10のリブ短辺長
さA2を横軸にとり、ひずみ量を縦軸にとって、各供試
材のひずみ量の測定値をプロットしたグラフである。
【0032】図6に示すように、前記実サイズのドア2
種(No.1、No.2)と基礎試験板10のいずれに
おいても、リブ3、または、リブ3とリブ4の短辺長さ
が長いほど、すなわちリブ3、またはリブ3とリブ4で
囲まれたエリアの面積が広い供試材ほど前記ひずみ量が
大きく、また、リブ3、またはリブ3とリブ4の短辺長
さが短いほど、すなわちリブ3、または、リブ3とリブ
4で囲まれたエリアの面積が狭い供試材ほど前記ひずみ
量が小さくなっており、しかも前記実サイズのドア2種
(No.1、No.2)と基礎試験板10の両者ではほ
ぼ同じ傾向を示すことが確認された。すなわち、基礎試
験板10で得られたデータを、そのまま実ドアに適用す
ることが可能であることが判明した。
【0033】そして、このような図6の結果から得られ
た知見、すなわち、実ドアまたは基礎試験板10におい
て、前記リブ短辺長さが100mm以下であれば、ひず
み量が0.3mm以下となる知見に基づき、スキン部肉
厚t4が2.0mmである基礎試験板10の補強リブ4
の間隔を一定(100mm)とし、補強リブ4の高さh
4を一定(10mm)として、補強リブ4の肉厚t3を種
々変化させた供試材のひずみ量について調べた。その結
果、図4(1)に示すようなデータが得られた。
【0034】図4(1)は前記基礎試験板10の補強リ
ブ肉厚t3を横軸にとり、ひずみ量を縦軸にとって、各
供試材のひずみ量の測定値をプロットしたグラフであ
る。図4(1)に示すように、補強リブ肉厚t3が大き
いほど、ひずみ量が小さくなっていることが分かる。そ
こで、このような基礎試験板10で、補強リブ肉厚t3
とひずみ量との関係についてさらに詳細に検討した結
果、ひずみ量を0.3mm以下とするには、補強リブ肉
厚t3を2mm以上とすることが必要であることが判明
した。
【0035】つぎに、基礎試験板10の補強リブ高さh
4がひずみ量に及ぼす影響について調べたところ、図4
(2)に示すような結果が得られた。図4(2)はスキ
ン部肉厚t4が2.0mmである基礎試験板10の補強
リブ間隔A2、B2をそれぞれ一定(各々100mm)と
し、補強リブ肉厚t3を一定(2.0mm)として、補
強リブ高さh4を種々変化させた供試材のひずみ量につ
いて調べた結果を示し、それらの補強リブ高さh4を横
軸にとり、ひずみ量を縦軸にとって、各供試材のひずみ
量の測定値をプロットしたグラフである。図4(2)に
示すように、ひずみ量を0.3mm以下とするには、補
強リブ高さh4を6mm以上とすることが必要であるこ
とが判明した。
【0036】以上の結果より、基礎試験板10におい
て、ひずみ量は補強リブ高さh4、または、補強リブ肉
厚t3との間で相関関係を有することが明らかとなり、
このことを踏まえてさらに、補強リブ高さh4と補強リ
ブ肉厚t4との比(補強リブ高さ/リブ肉厚)を種々変
えた供試材のひずみ量について調べた。その結果を図5
に示す。図5は基礎試験板10の前記補強リブ高さ/リ
ブ肉厚を横軸にとり、ひずみ量を縦軸にとって、各供試
材のひずみ量の測定値をプロットしたグラフである。図
5に示すように、補強リブ高さh4と補強リブ肉厚t4
の比(補強リブ高さ/リブ肉厚)が3以上のときに、ひ
ずみ量が0.3mm以下となっていることが分かる。
【0037】つぎに、基礎試験板10において、補強リ
ブ4の高さを一定(10mm)とし、補強リブ4の肉厚
を2〜3mmの範囲内とし、また補強リブ4の短辺長さ
(リブ間隔)を50〜200mmの範囲内で適宜に水準
振りして作製した供試材のひずみ量について調べた。そ
の結果を図3に示す。図3は各供試材のひずみ量測定値
をそれぞれ、0〜0.3mm(○)、0.3〜0.6m
m(△)、0.6〜1.0mm(◆)、1.0〜2.0
mm(▲)、2.0mm超(■)のレンジに分類し、補
強リブ4の短辺長さA2を横軸にとり、補強リブ肉厚t3
を縦軸にとって,各供試材のひずみ量をプロットしたグ
ラフである。図3に示すように、補強リブ4の短辺長さ
2が120mmのときにはひずみ量が0.3mmを超
える場合があることが分かる。そのため、補強リブ4の
短辺長さA2を110mmに設定すれば、基礎試験板1
0のひずみ量を0.3mm以下とすることができること
が判明した。
【0038】本発明は以上のようにして、基礎試験板1
0(図2参照)を用いて得られた知見を、薄肉構造物1
(図1(a)、(b)参照)から成る実ドア1に適用す
ることによって創出されたものである。例えば、図1に
示す薄肉構造物1から成る実ドアにおいて、主リブ4を
構成する短辺長さA0、長辺長さB1、リブ高さh1、リ
ブ肉厚t1をそれぞれ最適値に設定し、補強リブ3を構
成する主リブ4の間に配置される間隔A1、リブ高さ
2、およびリブ肉厚t1をそれぞれ最適値に設定して、
構造を最適に設計することができる。
【0039】なお、この実施形態では、図1(a)、
(b)に示される薄肉構造部材1から成る実ドアの構造
を、図2に示される基礎試験板10で得られた前記各種
諸元とひずみ量との関係に基づいて最適に設計できるこ
とを見出すために、リブが補強リブ4を備えず、主リブ
3のみを有する構成としたが、所要の強度を有し、かつ
前記したひずみ量を所定以下に抑えるためには、補強リ
ブ4を備えて構成することが好ましい。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。なお、本発明は、この実施例のみに限定されるもの
ではなく、本発明の技術的思想に基づく限りにおいて、
適宜に変更することが可能である。本発明の実施例とし
て、図7(a)に示す製造工程フローAに基づき、図1
に示すような本発明に係る航空機用の客室乗降ドア用の
航空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物(以下、単
に「薄肉構造物」という。)1を作製した。
【0041】つぎに、比較例として、図7(a)に示す
製造工程フローAに基づいて図1に示す薄肉構造物1で
主リブ3、補強リブ4の構成が本発明の要件を満たさな
いもの、および図7(b)に示す製造工程フローBに基
づいて図9、図10(a)、(b)、(c)に示すよう
な従来の一例の薄肉構造物20を作製した。
【0042】
【表2】
【0043】[試験サンプルの作製方法]本発明に係る
実施例として、図7(a)に示す製造工程フローAに基
づいて試験サンプルを作製した。まず、D357のアル
ミニウム合金(表1に含有成分を記す)の溶湯を通常の
溶製法にて溶解し、砂型鋳造により作製した(S1)。
つぎに、得られた本発明の要件を満たす補強リブ(肉
厚:2.0mm、高さ:10mm、短辺長さ:45〜1
15mm)を有する所定の大きさを有する薄肉構造物の
試験サンプルに所定の熱処理(溶体化、水冷)を施した
(S2)後、ひずみ量の測定を行った(S3)。その
後、この試験サンプルにひずみ取りを施し(S4)、所
定の熱処理と時効処理を施した(S5)後、所定の機械
加工を行って(S6)、図1に示すような薄肉構造物1
を作製した。そして、このようにして作製した薄肉構造
物1の軽量性評価を行った(S7)。
【0044】つぎに、比較例(No.10〜14)とし
て、図7(a)に示す製造工程フローAに基づいて試験
サンプルを作製した。すなわち、前記実施例と同様にし
てD357のアルミニウム合金の砂型鋳造を行い(S
1)、本発明の要件を満たさないリブ(肉厚:2.0m
m、高さ:10mm、短辺長さ:120〜200mm)
を有する薄肉構造物の試験サンプルを作製し、これに実
施例(No.1〜9)と同様の熱処理(溶体化、水冷)
を施した(S2)後、ひずみ量測定を行い(S3)、さ
らに、この試験サンプルにひずみ取り(S4)と所定の
熱処理および時効処理(S5)、所定の機械加工を行っ
て(S6)、図9、図10(a)、(b)、(c)に示
すような薄肉構造物20を作製した。なお、前記ひずみ
量測定(S3)はつぎのようにして行った。
【0045】[ひずみ量測定の方法]ひずみ量測定は、
通常のひずみ量測定用3次元測定器を使用して、図8に
示すようなスキン部材について行った。ひずみ量の測定
位置は、図8に示すスキン部材において4辺をリブで囲
まれた〜の領域での面外ひずみ量を測定した。な
お、この面外ひずみ量は、当該スキン部材のからの
各領域の中央部での相対変移量で表わされるものであ
る。
【0046】表2に本発明に係る実施例(No.1〜
9;図1参照)および比較例(No.10〜14;図
8、図9参照)の各々におけるリブ4、22の短辺長さ
とスキン部材2、21のスキン部肉厚との比率(リブ短
辺長さ/スキン部肉厚)と、ひずみ量との関係に示す。
図5において、リブ短辺長さ/スキン部肉厚が60より
小さいものが実施例(No.1〜9)の結果を示し、リ
ブ短辺長さ/スキン部肉厚が60以上のものが比較例
(No.10〜14)の結果を示す。
【0047】表2に示すように、本発明のリブ構成要件
を満たさない比較例(No.10〜14)のひずみ量が
2mm以上であるのに対して、本発明に係る実施例(N
o.1〜9)ではひずみ量が2mm以下となっており、
実施例ではひずみ量が航空機用アルミニウム合金製薄肉
鋳物構造物に適合するものとなっている。
【0048】さらに、図7(b)の製造工程フローBに
基づいて図9、図10(a)、(b)、(c)に示すよ
うな従来の薄肉構造物20の試験サンプルを作製した。
ここで、この試験サンプルを「従来品の比較例」とす
る。すなわち、D357のアルミニウム合金から成る肉
厚2.0mmのアルミニウム平板材を準備し(S1
1)、これに所定のトリミング加工を施した(S12)
後、前記実施例の試験サンプルに形成されたリブと同様
の形状を有するリブを前記平板材にリベット継手を用い
て固着させて組み立て加工を行い(S13)、薄肉構造
物30から成る従来品の比較例を作製した。そして、実
施例(No.1〜9)および比較例(No.10〜1
4)と同様にして軽量性評価を行った(S14)。な
お、このようにして作製した薄肉構造物20の試験サン
プルは前記トリミング加工による板金構造を有するた
め、実施例(No.1〜9)および比較例(No.10
〜14)に比べてひずみ量が充分に小さく抑えられてい
るため、このひずみ量測定は省略した。
【0049】また、従来品および本発明に係る実施例
(No.1〜9)の各質量を測定し、前記従来品の比較
例の質量と実施例の質量との比率を算出したところ、従
来品の比較例:実施例=1:0.9〜1:1.1とな
り、実施例が従来品とほぼ同等の軽量性を有することが
明らかとなった。
【0050】以上の結果より、本発明に係る航空機用ア
ルミニウム合金製薄肉鋳物構造物は、従来品のものと同
等の軽量性と強度を有することが実証された。さらに、
本発明に係る航空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造
物は、平板部から成るスキン部材と、主構造部材を構成
する主リブと、この主リブ間に設けられた補強リブとが
一体化されて構成されているため、所定の強度を確保し
てリベット等の部品を省略することができるものであ
る。その結果として、製造時の組み立て工程が不要とな
って、製造コストが削減されたものとなる。
【0051】以上、本発明の好適な実施例として航空機
用の乗降ドアに適用した例を用いて説明したが、本発明
はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の技術
的思想に基づく限りにおいて種々の変形が可能である。
例えば、航空機用の乗降ドアのほかに、航空機用の点検
用ドアや脱出用ドア、あるいは他の薄肉鋳物構造部材に
適用してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明した通り本発明を構成したの
で、本発明は以下の効果を奏する。本発明の請求項1に
係る発明によれば、航空機用アルミニウム合金製薄肉鋳
物構造物が、平板部から成るスキン部材に対して、主構
造部材を構成する主リブとこの主リブ間に設けられた補
強リブとを、鋳造によって、一体化させるように形成し
て構成されるので、所定の強度を保持したまま、必要な
部品点数を従来に比べて少なくした航空機用アルミニウ
ム合金製薄肉鋳物構造物を提供することができる。その
結果、前記スキン部材と、前記主リブおよび補強リブと
を各々リベットで固着させる組み立て工程が不要となっ
て、その製造コストが低減化される。
【0053】また、請求項2に係る発明によれば、航空
機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物が、前記スキン
部材の肉厚に対する前記主リブ間に設けられる補強リブ
の構造をより好ましい範囲で設定して構成されるので、
前記スキン部材でのひずみを可及的に低く抑えて、所定
の強度と軽量性とを可及的に調和させた航空機用アルミ
ニウム合金製薄肉鋳物構造物を提供することができる。
【0054】また、請求項3に係る発明によれば、航空
機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物が、前記補強リ
ブの肉厚を適正化して構成されるので、前記効果に加
え、さらに、熱処理に伴うひずみを抑える効果と軽量性
とを可及的に満足させた航空機用アルミニウム合金製薄
肉鋳物構造物を提供することができる。
【0055】さらに、請求項4に係る発明によれば、航
空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物が、前記補強
リブの高さと肉厚との関係を適正化して構成されるの
で、前記効果に加え、所定の強度と熱処理に伴うひずみ
とを抑える効果とをより高いレベルで調和させた航空機
用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明に係る航空機用アルミニ
ウム合金製薄肉鋳物構造物の要部の平面図である。図1
(b)は、図1(a)のI−Iにおける部分断面図であ
る。
【図2】図2(a)は、本発明に係る航空機用アルミニ
ウム合金製薄肉鋳物構造物の平面図である。図2(b)
は、図2(a)のII−II断面図である。図2(c)
は、図2(b)のC1部分の拡大図である。
【図3】本発明に係る航空機用アルミニウム合金製薄肉
鋳物構造物の熱処理後に行われたひずみ量の測定結果で
あって、リブの短辺長さおよびリブ肉厚と、ひずみ量の
関係を示す図である。
【図4】図4(1)は、図2に示す基礎試験板10(ス
キン部肉厚2.0mm)で、補強リブの間隔(100m
m)と高さ(10mm)とを各々一定として、補強リブ
の肉厚を種々変化させたときの、補強リブ肉厚とひずみ
量との関係を示すグラフである。図4(2)は、図2に
示す基礎試験板10(スキン部肉厚2.0mm)で、補
強リブの短辺の間隔(100mm)および長辺の間隔
(100mm)と、補強リブ肉厚(2.0mm)とを各
々一定として、補強リブ高さを種々変化させたときの、
補強リブ高さとひずみ量との関係を示すグラフである。
【図5】図2に示す基礎試験板10で、補強リブ高さ/
リブ肉厚とひずみ量との関係を示すグラフである。
【図6】図1に示す薄肉構造物1から構成される実サイ
ズのドア2種(No.1、No.2)の短辺長さおよび
図2に示す基礎試験板10のリブ短辺長さと、各々のひ
ずみ量との関係を示すグラフである。
【図7】図7(a)は、本発明に係る航空機用アルミニ
ウム合金製薄肉鋳物構造物の一例の製造工程フローAを
示す図である。図7(b)は、従来の航空機用アルミニ
ウム合金製薄肉鋳物構造物の一例の製造工程フローBを
示す図である。
【図8】航空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物の
熱処理後に行われたひずみ量測定において、測定位置を
示す図である。
【図9】従来の一例の航空機用アルミニウム合金製薄肉
鋳物構造物の斜視図である。
【図10】図10(a)は、従来の一例の航空機用アル
ミニウム合金製薄肉鋳物構造物の平面図である。図10
(b)は、図10(a)のC―C断面図である。図10
(c)は、図10(b)のD1部分の拡大図である。
【符号の説明】
1、10、20 本発明に係る航空機用アルミニウム合
金製薄肉鋳物構造物(薄肉構造部材) 2、11、21 スキン部材 3、12 主リブ 4 補強リブ 22、24 ドア主構造部材 23 支持部材 25 リベット A0 薄肉構造部材1(実ドア)に含まれる主リブ3の
短辺長さ A1 薄肉構造部材1(実ドア)に含まれる補強リブ4
の間隔 A2 基礎試験板10に含まれる主リブ3の短辺長さ B1,B2 主リブ3の長辺長さ h1,h3 主リブ3の高さ h2,h4 補強リブの高さ t1,t2,t3 リブ肉厚 X、Y 主構造部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高強度アルミニウム鋳物合金から成る航
    空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物であって、 前記高強度アルミニウム鋳物合金で構成された平板部か
    ら成るスキン部材と、 該スキン部材に設けられた主構造部材を構成する主リブ
    と補強リブとが鋳造によって一体化されて構成されるこ
    とを特徴とする航空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構
    造物。
  2. 【請求項2】 前記スキン部材は、その肉厚が1.5〜
    3mmの範囲であり、前記主リブと前記補強リブとの間
    隔、および前記補強リブ同士の間隔は、短辺長さが50
    〜120mmの範囲であることを特徴とする請求項1に
    記載の航空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物。
  3. 【請求項3】 前記補強リブは、その肉厚が2〜3mm
    の範囲であることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の航空機用アルミニウム合金製薄肉鋳物構造物。
  4. 【請求項4】 前記補強リブは、その高さと肉厚との比
    率が3:1〜6:1の範囲であることを特徴とする請求
    項1から請求項3のいずれか1項に記載の航空機用アル
    ミニウム合金製薄肉鋳物構造物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006523145A (ja) * 2003-03-17 2006-10-12 コラス・アルミニウム・バルツプロドウクテ・ゲーエムベーハー 一体化されたモノリシックアルミニウム構造の製造方法およびその構造から機械加工されたアルミニウム製品
CN102407936A (zh) * 2011-09-06 2012-04-11 苏氏工业科学技术(北京)有限公司 整体龙骨与蒙皮复合型的自走式装备舱体结构
CN103527915A (zh) * 2013-09-05 2014-01-22 常熟市勤丰铸件厂 一种方形平板铸件

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