JP2002143856A - 水質浄化処理装置 - Google Patents

水質浄化処理装置

Info

Publication number
JP2002143856A
JP2002143856A JP2000340618A JP2000340618A JP2002143856A JP 2002143856 A JP2002143856 A JP 2002143856A JP 2000340618 A JP2000340618 A JP 2000340618A JP 2000340618 A JP2000340618 A JP 2000340618A JP 2002143856 A JP2002143856 A JP 2002143856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
bubbles
treated
impeller
plural
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000340618A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanari Nabeshima
隆成 鍋嶌
Takeshi Nakajima
竹志 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ECOLOGY GIKEN KK
Original Assignee
ECOLOGY GIKEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ECOLOGY GIKEN KK filed Critical ECOLOGY GIKEN KK
Priority to JP2000340618A priority Critical patent/JP2002143856A/ja
Publication of JP2002143856A publication Critical patent/JP2002143856A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Abstract

(57)【要約】 【課題】水の摩擦や渦損が小さく、駆動手段のエネルギ
ーを泡剪断力に効率良く変換して超微細気泡を発生する
と共に、故障しにくく信頼性を向上させる。 【解決手段】回転軸11を駆動するための駆動手段5
と、回転軸11に固定された複数の回転円板24と、複
数の回転円板24の外周にそれぞれ所定間隔で突設され
た磁石からなる複数のフィン部24dと、円環状の板か
らなり、内周にフィン部24dと対向するように複数の
溝26bを設けた固定板26とを備えた水質浄化処理装
置であって、流入口8bの外側に処理対象水中の塵埃等
を除去するための塵埃除去手段7を設け、回転円板の複
数のフィン部24dと固定板の複数の溝26bにより気
泡を剪断して超微細気泡を生成すると共に、流入した処
理対象水を磁石からなるフィン部24dにより磁化する
水質浄化処理装置1とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機物等によって
汚濁・汚染された処理対象水の水質を浄化するための水
質浄化処理装置に係り、詳しくは流入口の外側に処理対
象水中の塵埃等を除去するための塵埃除去手段を設け、
内部に塵埃等が流入しないようにして故障を防止すると
共に、回転円板の複数のフィン部と固定板の複数の溝に
より気液混合液の気泡を剪断して超微細気泡を生成し、
磁石からなるフィン部により磁化することにより、処理
対象水の摩擦や渦損が小さく、駆動手段のエネルギーを
泡剪断力に効率良く変換でき、処理対象水に酸素を溶け
込みやすくする水質浄化処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の曝気による水質浄化処理方法につ
いて説明する。図9は、従来の気液混合装置の断面図で
ある。気液混合装置31の外筒32の上端には吸気管3
3が接続され、外筒32の上部側面には吸水口32aが
穿設されている。外筒32内には回転軸35を介して回
転式内筒36が回転自在に軸支されている。外筒32の
下端には大径の円環状の導水板37が形成され、導水板
37の外周部には複数の支柱38が垂下され、その下端
が水中モータ40に固定されている。回転軸35の回転
式内筒36の下方部位には羽根付散水板41が固定さ
れ、回転軸35は水中モータ40の軸に連結されてい
る。すなわち、水中モータ40が駆動すると、回転軸3
5、回転式内筒36及び羽根付散水板41が回転するよ
うになっている。
【0003】回転式内筒36の直径は、例えば27mm程
度、回転式内筒36の外周面と外筒32の内周面との間
の間隙g1の寸法は、例えば3〜10mm程度とする。羽
根付散水板41が回転すると、それと導水板37が協同
して、遠心ポンプと同様な働きをするから、それらの周
縁部寄りが大気圧以上(正圧)となり、反対に回転式内
筒36の下面寄りが大気圧以下(負圧)となる。そのた
め、間隙g1内も負圧となり、吸気管33からは空気が
流入し、吸水口32aからは処理対象水が流入する。
【0004】間隙g1 内に流入した処理対象水は、回転
式内筒36の高速回転に引きずられて高速で回転しなが
ら、降下し、激しい渦流が発生する。流入した空気は、
処理対象水に混合され、無数の微小な気泡となる。発生
した気泡は、処理対象水と共に降下して、導水板37と
羽根付散水板41との間の間隙g2 に流入し、羽根付散
水板41によって更に分割され、微小化されて水平方向
に放出され、処理対象水に拡散される。
【0005】処理対象水中に拡散された気泡は、溶存酸
素を増加させると共に、種々の有機物を効率的に酸化す
る。溶存酸素が増加することにより、処理対象水中の好
気性菌による好気性処理を促進させ、処理対象水を浄化
する。酸化された有機物は、凝集して水面に浮上する。
これを定期的に捕集し且つ除去することによって、処理
対象水に対する浄化処理がなされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな気液混合装置31では、次のような問題があった。 (1)回転式内筒36により激しい渦流が発生し、水の
摩擦や渦流にともなう渦損により水中モータ40が効率
良く回転しない虞がある。 (2)回転式内筒36により発生した気泡は、導水板3
7と羽根付散水板41との間の間隙g2 に流入し、羽根
付散水板41によって更に分割され、微小化されるが、
気泡を効率良く剪断して超微細化することができない。 (3)導水板37と羽根付散水板41では、あおこ等の
藻類の細胞膜を破壊することができない。 (4)導水板37と羽根付散水板41との間の間隙g2
に処理対象水中の塵埃、特に木の葉等が詰まって、回転
式内筒36が回転不能となり、故障しやすい。
【0007】そこで、本発明は、水の摩擦や渦損が小さ
く、駆動手段のエネルギーを泡剪断力に効率良く変換し
て超微細気泡を発生すると共に、故障しにくく信頼性の
高い水質浄化処理装置を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水質浄化処
理装置は、処理対象水を流入させるための流入口と、空
気を吸引するための吸気口と、回転軸を駆動するための
駆動手段と、前記回転軸に固定された複数の回転円板
と、前記複数の回転円板の外周にそれぞれ所定間隔で突
設された磁石からなる複数のフィン部と、前記複数の回
転円板のそれぞれ前記処理対象水の流出方向の下流側に
設けられ、円環状の板からなり、内周に前記フィン部と
対向するように複数の溝を設けた固定板とを備えた水質
浄化処理装置であって、前記流入口の外側に処理対象水
中の塵埃等を除去するための塵埃除去手段を設け、前記
回転円板の複数のフィン部と前記固定板の複数の溝によ
り気泡を剪断して超微細気泡を生成すると共に、流入し
た処理対象水を前記磁石からなるフィン部により磁化す
ることを特徴とするものである。
【0009】本発明に係る水質浄化処理装置では、駆動
手段により回転軸及び複数の回転円板が回転すると、吸
気管から空気を吸引すると共に、塵埃除去手段を介して
流入口から処理対象水を流入させ、回転円板の複数のフ
ィン部と固定板の複数の溝により気泡を剪断して超微細
気泡を生成する。同時に、流入した処理対象水を磁石か
らなるフィン部により磁化する。塵埃除去手段により処
理対象水中の塵埃等を除去するので、回転円板と固定板
の間に塵埃等が詰まって回転軸が回転不能になる等の故
障が発生するのを確実に防止できる。超微細気泡を生成
することにより、超微細気泡中の酸素成分が超微細気泡
を囲繞する処理対象水中に効率的に溶け込み、処理対象
水中の溶存酸素を増加させると共に、種々の有機物を効
率的に酸化する。溶存酸素が増加することにより、処理
対象水中の好気性菌による好気性処理を促進させ、処理
対象水を浄化する。酸化された有機物は、微小浮遊物質
となり、後続の超微細気泡と付着し、水面に浮上して凝
集し、浮上スカムとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って本発明に係る
水質浄化処理装置の実施の形態の一例を説明する。図1
は本発明に係る水質浄化処理装置を横方向にして河川・
湖沼に吊り下げた状態を示す概略図である。水質浄化処
理装置1は、河川、湖沼の水面上に浮遊する浮き袋2等
にチェーン3等によって吊り下げられて、河底・湖底か
ら間隔を有して水中内に保持されるように構成れてい
る。
【0011】図2は本発明に係る水質浄化処理装置1の
側断面図である。水質浄化処理装置1は駆動手段である
水中モータ5と、水中モータ5で駆動される曝気ポンプ
6と、流入する処理対象水中の塵埃を除去するための塵
埃除去手段である塵埃除去部7とから概略構成されてい
る。
【0012】本発明は、流入口の外側に処理対象水中の
塵埃等を除去するための塵埃除去部7を設け、塵埃等が
流入しないようにして故障を防止すると共に、回転円板
の複数のフィン部と固定板の複数の溝により気液混合液
の気泡を剪断して超微細気泡を生成することにより、処
理対象水の摩擦や渦損が小さく、駆動手段のエネルギー
を泡剪断力に効率良く変換でき、処理対象水に酸素を溶
け込みやすくするものである。
【0013】図2に示すように、水中モータ5の回転軸
5aはカプラー9を介して曝気ポンプ6の軸11に連結
されている。円筒状のハウジング8には軸11の両端が
軸受12,12を介して回転自在に軸支されている。
【0014】軸受12はオイルレスベアリング材からな
るウオーターベアリングで螺旋溝が刻まれており、高速
回転時には軸11の回転により高内圧が発生して、軸1
1が水圧により浮いた状態となり、金属同士の接触はな
くなり、一方、低速回転時にはオイルレスベアリング材
が軸11を支えるようになっている。
【0015】ハウジング8の上部左側には、空気を吸入
するための吸気口8aが設けられ、この吸気口8aには
吸気管であるホース13の一端が接続され、ホース13
の他端は水上に突出して空気を吸入できるようになって
いる。
【0016】ハウジング8の左側板には処理対象水を流
入させるための複数の流入穴8bが穿設されている。軸
11のハウジング8の左側板から突出した部分には円板
状の回転メッシュ部材14が嵌合され、回転メッシュ部
材14はハウジング8のフランジ部8cに固定された保
護カバー20により覆われている。
【0017】図3は塵埃除去部7の構成図である。塵埃
除去部7は回転メッシュ部材14と保護カバー20から
構成されている。回転メッシュ部材14は軸11に嵌挿
するためのボス部15と、大径の円環状のリム部16
と、ボス部15とリム部16を連結する複数のバー部1
7と、ボス部15とリム部16の間に架張されたメッシ
ュ部18から構成されている。従って、ボス部15を軸
11に嵌挿し固定させると、軸11の回転と共に、回転
メッシュ部材14も高速で回転し、流入する処理対象水
中の塵埃等をメッシュ部18ではね飛ばし、塵埃等の混
ざらない処理対象水をメッシュ部18を介してハウジン
グ8の流入穴8bに流入させることができる。
【0018】保護カバー20は、ハウジング8のフラン
ジ部8cに当接し取り付けるための円環部20aと、円
環部20aに所定間隔で横設された複数のバー部20b
と、複数のバー部20bの先端に固定された円板部20
cから構成されている。そして、保護カバー20の円環
部20aにはネジ21を挿入するための複数の孔20a
-1が穿設され、この孔20a-1にネジ21のネジ部を挿
入し、その先端をハウジング8のフランジ部8cに設け
られたネジ孔8c-1(図2参照)に螺合することによ
り、保護カバー20をハウジング8に固定するようにな
っている。保護カバー20は、高速回転する回転メッシ
ュ部材14に大きな形状の塵埃等がぶつからないように
保護するためのものであり、木の葉等の塵埃は流通可能
となっている。従って、保護カバー20が目詰まりする
虞はない。
【0019】図2に示すように、軸11のハウジング8
内の部分には、流入穴8b側から順に回転円板である羽
根車24A,24B,24C,24D,24E,24F
が嵌着されている。ハウジング8の内周にはリング状の
スペーサ25が嵌合され、スペーサ25,25間には固
定板である円環状の剪断板26が挟持・固定されてい
る。すなわち、流入穴8b側から順に剪断板26A,2
6B,26C,26D,26Eが固定されている。羽根
車24A,24B間に剪断板26Aが、羽根車24B,
24C間に剪断板26Bが、羽根車24C,24D間に
剪断板26Cが、羽根車24D,24E間に剪断板26
Dが、羽根車24E,24F間に剪断板26Eが配置さ
れるようになっている。
【0020】図4は羽根車の正面図、図5はその平面図
である。羽根車24は大径の円板部24aと、円板部2
4aより小径のボス部24bとからなり、円板部24a
とボス部24bには軸11に嵌合させるための孔24c
が穿設されている。円板部24aの外周には等間隔に気
液混合液を圧縮・圧送するための多数のフィン部24d
が設けられ、大径の円板部24aの正面には他の羽根車
24のボス部24bと嵌合するための円形の溝24eが
設けられている。
【0021】円板部24aの多数のフィン部24dは、
図5に示すように、軸11と平行な線に対して所定角度
αだけ傾斜するように形成されている。これにより、羽
根車24、すなわちフィン部24dが矢印A方向に回転
すると、気液混合液が矢印B方向に圧送される。更に、
多数のフィン部24dはN,S極が交互に着磁されてい
る(図8参照)。なお、フィン部24dの傾斜角度αを
羽根車24A,24B,24C,24D,24E,24
F毎に変え、後段の羽根車にいくにつれてフィン部24
dの傾斜角度αを小さくするように形成してもよい。
【0022】また、図2に示すように、羽根車24のフ
ィン部24dの径方向の寸法hは後段の羽根車にいくに
つれて次第に短くなるように形成されている。これによ
り、羽根車24の後段にいくにつれて、気液混合液が圧
縮され、圧力が高くなるようになっている。最後段の羽
根車24Fの後方には気液混合液を排出するための複数
の排出口8dが設けられている。
【0023】図6は剪断板の正面図である。剪断板26
は円環状の板で、内周の穴26aには泡を剪断するため
の多数の溝26bが設けられている。この穴26a内に
は羽根車24のボス部24bが進出するようになってい
る。
【0024】剪断板26は、図2に示すように、前段の
剪断板26Aから後段の剪断板26Eにいくにつれて穴
26aの径が大きくなるように形成されている。これ
は、羽根車24のフィン部24dの径方向の寸法hが後
段にいくにつれて短くなると共に、ボス部24bの径が
大きくなるので、それに伴って剪断板26の穴26aの
径を大きくする必要があるためである。
【0025】図7は羽根車24と剪断板26の要部の拡
大図である。羽根車24のフィン部24dと、剪断板2
6の溝26bは対向する位置に配置されている。第1段
の羽根車24Aが回転して、フィン部24dにより後方
に圧送された気液混合液は、第1段の剪断板26Aの溝
26bを通過し、第2段の羽根車24Bのフィン部24
dにより後方に圧送され、第2段の剪断板26Bの溝2
6bを通過し、このようにして後段の羽根車に圧送さ
れ、排出口8dから排出される。この際、羽根車24の
フィン部24dの径方向の寸法hは後段の羽根車にいく
につれて次第に短くなるように形成されているので、羽
根車24の後段にいくにつれて、気液混合液が圧縮さ
れ、圧力が高くなる。
【0026】次に、水質浄化処理装置1の空気と処理対
象水の流れについて説明する。図2に示すように、水中
モータ5が駆動すると、軸11が回転し、羽根車24
A,24B,24C,24D,24E,24Fが回転す
る。第1段の羽根車24Aが回転すると、気液混合液は
フィン部24dにより後方に圧送されるので、第1段の
羽根車24Aの後方の圧力が高くなると共に、第1段の
羽根車24Aの前方に負圧が生じ、これにより、吸気口
8aから空気が吸引されると共に、流入穴8bから処理
対象水が流入される。
【0027】この際、処理対象水中の木の葉等の塵埃
は、塵埃除去部7の保護カバー20を通過し、高速回転
する回転メッシュ部材14のメッシュ部18ではね飛ば
され除去され、清浄な処理対象水が流入穴8bに流入す
る。これにより、後段の曝気ポンプ6の羽根車24と剪
断板26の間に塵埃が入り込み詰まることにより、軸1
1が回転不能になる等の故障が発生するのを確実に防止
することができる。
【0028】第1段の羽根車24Aのフィン部24dに
より後方に圧送された気液混合液は、第1段の剪断板2
6Aの溝26bを通過し、第2段の羽根車24Bのフィ
ン部24dにより後方に圧送され、第2段の剪断板26
Bの溝26bを通過し、このようにして順次後段の羽根
車に圧送され、排出口8dから排出される。
【0029】図8は超微細気泡の発生の説明図である。
羽根車24が高速回転すると、多数のフィン部24dも
高速回転する。それに伴って、気液混合液が剪断板26
の溝26bを通過して後方に圧送されるが、この時、羽
根車24の高速回転により、気泡28が羽根車24のフ
ィン部24dと剪断板26の溝26bとで剪断され、更
に微細な泡が生じる。羽根車24の後段にいくにつれ
て、この泡は漸次微小になり、超微細気泡となる。
【0030】処理対象水中に放出された気泡の直径が超
微細化することにより、(1)全ての気泡が短時間で水
面に浮上することはなく、その漂う時間が長くなり、
(2)気泡全体の表面積、即ち気泡全体と処理対象水と
の接触面積が飛躍的に大きくなる。このため、処理対象
水中に拡散された超微細気泡は、溶存酸素を増加させる
と共に、種々の有機物を効率的に酸化する。溶存酸素が
増加することにより、処理対象水中の好気性菌による好
気性処理を促進させ、処理対象水を浄化する。酸化され
た有機物は、微小浮遊物質となり、後続の超微細気泡と
付着し、水面に浮上して凝集し、浮上スカムとなる。こ
の浮上スカムを定期的に捕集し且つ除去することによっ
て、処理対象水に対する浄化処理がなされる。
【0031】また、羽根車24の多数のフィン部24d
と剪断板26の多数の溝26bによる剪断作用により、
アオコ等の藻類の細胞を破壊することができ、藻類の繁
殖を防止することができる。
【0032】更に、羽根車24の多数のフィン部24d
はN,S極が交互に着磁されているので、処理対象水を
磁化することができる。電気双極子を成す水分子は磁界
との相対運動が与えられると、それによってエネルギー
が与えられ、エネルギー順位が引き上げられる。すなわ
ち、水分子が活性化せしめられ、当該水分子のクラスタ
ーはより小さくなり、気泡中の酸素がクラスター間に溶
け込みやすくなり、また気泡が分割されやすくなるもの
と考えられる。
【0033】このようにして、多数の羽根車24と剪断
板26により、流入した気液混合液の無数の微小気泡が
更に分割され、超微細化されると共に、超微細気泡中の
酸素成分が超微細気泡を囲繞する処理対象水中に効率的
に溶け込むものと考えられる。
【0034】なお、上述実施の形態では、吸気口8aを
1箇所としたが、これに限らず、複数の吸気口を設けて
もよいことは勿論である。
【0035】羽根車24のフィン部24dの径方向の寸
法hは後段の羽根車にいくにつれて次第に短くなるよう
に形成したが、これに限らず、前段から後段まで羽根車
24のフィン部24dの径方向の寸法hを同一寸法に形
成してもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
流入口の外側に設けた塵埃除去手段により処理対象水中
の塵埃等を除去するので、回転円板と固定板の間に塵埃
等が詰まって回転軸が回転不能になる等の故障が発生す
るのを確実に防止でき、信頼性を向上させることができ
る。特に、回転軸に円板状のメッシュ部材を設けた場合
には、メッシュ部材により木の葉等の塵埃をはね飛ばす
ことができ、メッシュ部材の目詰まりがなく、一層信頼
性を向上させることができる。これにより、メンテナン
スフリーで長時間連続使用が可能な水質浄化処理装置が
実現できる。
【0037】回転円板の複数のフィン部と固定板の複数
の溝により気泡を剪断して超微細気泡を生成するので、
超微細気泡中の酸素成分が超微細気泡を囲繞する処理対
象水中に効率的に溶け込み、処理対象水中の溶存酸素を
増加させると共に、種々の有機物を効率的に酸化させる
ことができる。溶存酸素が増加することにより、処理対
象水中の好気性菌による好気性処理を促進させ、処理対
象水を浄化する。酸化された有機物は、微小浮遊物質と
なり、後続の超微細気泡と付着し、水面に浮上して凝集
し、浮上スカムとなる。このようにして、処理対象水を
浄化処理することができる。
【0038】更に、流入した処理対象水を磁石からなる
フィン部により磁化して磁化水にするので、水分子が活
性化させられ、当該水分子のクラスターはより小さくな
り、気泡中の酸素がクラスター間に溶け込みやすくなる
と共に、気泡が分割されやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水質浄化処理装置を横方向にして
河川・湖沼に吊り下げた状態を示す概略図である。
【図2】本発明に係る水質浄化処理装置の側断面図であ
る。
【図3】本発明に係る塵埃除去部の構成図である。
【図4】羽根車の正面図である。
【図5】羽根車の平面図である。
【図6】剪断板の正面図である。
【図7】羽根車と剪断板の要部の拡大図である。
【図8】超微細気泡の発生の説明図である。
【図9】従来の気液混合装置の断面図である。
【符号の説明】
1 水質浄化処理装置 5 水中モータ(駆動手段) 6 曝気ポンプ 7 塵埃除去部(塵埃除去手段) 8 ハウジング 8a 吸気口 8b 流入口 8d 排出口 11 軸(回転軸) 12 軸受 14 回転メッシュ部材 18 メッシュ部 20 保護カバー 24 羽根車(回転円板) 24d フィン部 26 剪断板(固定板) 26b 溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象水を流入させるための流入口
    と、 空気を吸引するための吸気口と、 回転軸を駆動するための駆動手段と、 前記回転軸に固定された複数の回転円板と、 前記複数の回転円板の外周にそれぞれ所定間隔で突設さ
    れた磁石からなる複数のフィン部と、 前記複数の回転円板のそれぞれ前記処理対象水の流出方
    向の下流側に設けられ、円環状の板からなり、内周に前
    記フィン部と対向するように複数の溝を設けた固定板と
    を備えた水質浄化処理装置であって、 前記流入口の外側に処理対象水中の塵埃等を除去するた
    めの塵埃除去手段を設け、前記回転円板の複数のフィン
    部と前記固定板の複数の溝により気泡を剪断して超微細
    気泡を生成すると共に、流入した処理対象水を前記磁石
    からなるフィン部により磁化することを特徴とする水質
    浄化処理装置。
  2. 【請求項2】 前記塵埃除去手段は高速回転する円板状
    のメッシュ部材からなることを特徴とする請求項1に記
    載の水質浄化処理装置。
  3. 【請求項3】 前記塵埃除去手段は前記円板状のメッシ
    ュ部材を覆うカバーを備えていることを特徴とする請求
    項2に記載の水質浄化処理装置。
JP2000340618A 2000-11-08 2000-11-08 水質浄化処理装置 Pending JP2002143856A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000340618A JP2002143856A (ja) 2000-11-08 2000-11-08 水質浄化処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000340618A JP2002143856A (ja) 2000-11-08 2000-11-08 水質浄化処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002143856A true JP2002143856A (ja) 2002-05-21

Family

ID=18815494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000340618A Pending JP2002143856A (ja) 2000-11-08 2000-11-08 水質浄化処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002143856A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004016344A1 (ja) * 2002-08-16 2004-02-26 Aics Co., Ltd. 微小気泡含有液状物及びその製造装置
JP2007050325A (ja) * 2005-08-16 2007-03-01 Bco:Kk 浮上型曝気装置
KR100980488B1 (ko) 2008-04-25 2010-09-07 웰로하스 주식회사 용존기 및 이를 구비한 산소수 수소수 제조 장치
KR101064312B1 (ko) * 2009-01-20 2011-09-14 두배라 주식회사 물과 공기 혼합물의 미립화장치
KR101243174B1 (ko) * 2012-09-18 2013-03-15 주식회사 알카리온 관내 이물질의 생성억제 및 제거를 위한 이온수 처리기
WO2014197815A1 (en) * 2013-06-06 2014-12-11 Once Innovations, Inc. Aerator for enhancing aquatic life by creation of magnetic water
US20170325428A1 (en) * 2016-05-11 2017-11-16 Once, Inc. System and method for promoting survival rate in larvae
WO2018110888A1 (ko) * 2016-12-12 2018-06-21 이융석 유동액체 미세가스 용존 시스템
US10154657B2 (en) 2014-08-07 2018-12-18 Once Innovations, Inc. Lighting system and control for aquaculture

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004016344A1 (ja) * 2002-08-16 2004-02-26 Aics Co., Ltd. 微小気泡含有液状物及びその製造装置
JP2007050325A (ja) * 2005-08-16 2007-03-01 Bco:Kk 浮上型曝気装置
KR100980488B1 (ko) 2008-04-25 2010-09-07 웰로하스 주식회사 용존기 및 이를 구비한 산소수 수소수 제조 장치
KR101064312B1 (ko) * 2009-01-20 2011-09-14 두배라 주식회사 물과 공기 혼합물의 미립화장치
KR101243174B1 (ko) * 2012-09-18 2013-03-15 주식회사 알카리온 관내 이물질의 생성억제 및 제거를 위한 이온수 처리기
WO2014197815A1 (en) * 2013-06-06 2014-12-11 Once Innovations, Inc. Aerator for enhancing aquatic life by creation of magnetic water
US10154657B2 (en) 2014-08-07 2018-12-18 Once Innovations, Inc. Lighting system and control for aquaculture
US20170325428A1 (en) * 2016-05-11 2017-11-16 Once, Inc. System and method for promoting survival rate in larvae
US11044895B2 (en) 2016-05-11 2021-06-29 Signify North America Corporation System and method for promoting survival rate in larvae
WO2018110888A1 (ko) * 2016-12-12 2018-06-21 이융석 유동액체 미세가스 용존 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002136974A (ja) 水質浄化処理装置
JP4392540B1 (ja) 微細気泡分散水の製造装置
US5300261A (en) Liquid aerating apparatus
US8146895B2 (en) Apparatus for mixing gasses and liquids
JP2002143856A (ja) 水質浄化処理装置
CN102219315A (zh) 高效节能超微米气泡曝气充氧装置
KR101254873B1 (ko) 폭기장치
JP2003053373A (ja) 液体浄化装置
CN106745681B (zh) 带有切割功能的潜水曝气机
JP2002052330A (ja) 気液供給装置
US20090213684A1 (en) Apparatus for distribution of a gas into a body of liquid
JP2005246351A (ja) 水質浄化用微細気泡発生装置
JP2002059188A (ja) 水質浄化処理装置
KR100942868B1 (ko) 수질 정화용 폭기장치
JP2007237114A (ja) 液体浄化処理装置
CA2663861C (en) Apparatus for distribution of a gas into a body of liquid
CN2828029Y (zh) 环流式潜水曝气机
JP3280643B2 (ja) 河川、湖沼の水質改善方法およびその装置
JP3912683B2 (ja) 水中駆動型気液混合・溶解装置
JP2000107792A (ja) 散気・攪拌装置
JP5689453B2 (ja) 水浄化装置
KR0148443B1 (ko) 액체와 공기의 혼합장치
JP2009112187A (ja) 回転装置及びそれを備えた泡発生装置
CN205590430U (zh) 一种城市生活污水处理旋磁水下曝气机
JP4183988B2 (ja) 空気吸入粉砕羽根付水質浄化処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060518