JP2002143853A - プラズマ放電浄化装置 - Google Patents

プラズマ放電浄化装置

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JP2002143853A
JP2002143853A JP2000346391A JP2000346391A JP2002143853A JP 2002143853 A JP2002143853 A JP 2002143853A JP 2000346391 A JP2000346391 A JP 2000346391A JP 2000346391 A JP2000346391 A JP 2000346391A JP 2002143853 A JP2002143853 A JP 2002143853A
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plasma discharge
solenoid valve
purification device
inflow
water
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JP2000346391A
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English (en)
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Sumiyoshi Abe
純義 安部
Hideaki Yamazaki
秀昭 山▲崎▼
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VALQUA TECHNO OSAKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトな処理装置であるにもかかわら
ず、安全に雨水、家庭生活雑排水、工業雑排水等の水質
を向上させることのできるプラズマ放電浄化装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 内部に流入電磁弁1を備えたプラズマ放
電浄化装置であって、前記流入電磁弁1よりも流入水孔
2側に、電磁波放電機能を有する金属メッシュフィルタ
ー3とカーボン繊維フィルター4とを順次配置すると共
に、前記流入電磁弁よりも流出水孔5側に、活性石触媒
6を配置し、さらに光触媒7を複数個配置してなるプラ
ズマ放電浄化装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ放電浄化
装置、即ちプラズマ放電を応用した超小型の水処理装置
に関し、詳しくはコンパクトな装置であるにもかかわら
ず、これまで通常気にされていなかった、一般家庭生活
雑排水及び雨水、並びに工業用汚染廃水を安全に処理す
ることのできる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで工業排水については、各種規制
がなされており、その規制値をクリアするための対策が
種々講じられてきている。しかしながら、家庭生活雑排
水、雨水、さらに工業排水を処理した後の工業雑排水等
には、各種微生物;各種薬品;食品添加物;無機物質;
界面活性剤等の洗剤;などが含まれているにもかかわら
ず、これまでかなりの量がそのまま河川や下水管へ流出
させられていた。
【0003】河川など自然界での除去、分解には相当の
期間を要するばかりか、これらには自然界では完全には
分解しきれないものも含まれていることから、自然界の
水質を汚染し、環境破壊を引き起こしており、環境保全
浄化の立場から見て、或いはリサイクル(水の有効利
用)の見地から、その対策が求められていた。また、近
年、大都市では下水管が整備されつつあるが、大都市近
郊では依然として下水管の整備が不充分であり、一般家
庭生活雑排水については、かなりの量がそのまま河川へ
流出させられているのが実情である。このように今まで
目を向けられていなかった一般家庭生活雑排水について
は、小型の浄化処理装置を設置することによって、リサ
イクル使用も可能となるわけであり、また、残渣汚泥物
質等も他の粉末と混合することによって、固形燃料化に
応用できるわけであり、さらには、下水管や下水処理場
の建設が予定通り進んでいない現状を考慮して、少しで
もその水質を向上させておくことが望まれている。
【0004】それにもかかわらず、これまでこのような
一般家庭生活雑排水、雨水、工業雑排水等の水質の向上
については、殆ど目がむけられていないのが現実であっ
た。特に、家庭生活雑排水の浄化のためには、家庭の台
所などでも使用し得る、よりコンパクトな処理装置が望
まれるにもかかわらず、これまで充分に満足しうるコン
パクトな処理装置は提供されていなかった。なお、微生
物処理によることも考えられるが、特に家庭生活雑排水
の場合、微生物処理サイクルと人の食生活サイクルの間
に時間的な差が生じたり、或いは微生物処理サイクルに
おける処理スピードの季節的変動(特に夏期)によっ
て、両者間に量的な差が生じたりする他、硫化水素の発
生の問題などもあり、必ずしも満足し得るものとはいえ
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題点を解消し、コンパクトな処理装置であるに
もかかわらず、しかも微生物処理とは全く異なった形式
で、安全に家庭生活雑排水をはじめ、雨水、工業雑排水
等の浄化を図り、その水質を向上させることのできるプ
ラズマ放電浄化装置を提供することを目的とするもので
ある。すなわち、本発明は、コンパクトな処理装置であ
るにもかかわらず、しかも微生物処理とは全く異なった
形式で、家庭生活雑排水、雨水、工業雑排水等の水中に
存在する微生物菌群を死滅させることができ、また、水
中の異物や固形残渣物を除去することができ、さらに、
トリハロメタン等の低減分解、食品添加物等の分解が可
能であって、家庭生活雑排水、雨水、工業雑排水等の水
質を向上させ、リサイクル可能なものとすることのでき
るプラズマ放電浄化装置を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る本発明は、内部に流入電磁弁を備えたプラズマ放電浄
化装置であって、少なくとも前記流入電磁弁よりも流入
水孔側に、電磁波放電機能を有する金属メッシュフィル
ターとカーボン繊維フィルターとを順次配置してなるプ
ラズマ放電浄化装置を提供するものである。
【0007】また、請求項2に係る本発明は、内部に流
入電磁弁を備えたプラズマ放電浄化装置であって、少な
くとも前記流入電磁弁よりも流出水孔側に、活性石触媒
を配置し、さらに光触媒を複数個配置してなるプラズマ
放電浄化装置を提供するものである。
【0008】さらに、請求項3に係る本発明は、内部に
流入電磁弁を備えたプラズマ放電浄化装置であって、前
記流入電磁弁よりも流入水孔側に、電磁波放電機能を有
する金属メッシュフィルターとカーボン繊維フィルター
とを順次配置すると共に、前記流入電磁弁よりも流出水
孔側に、活性石触媒を配置し、さらに光触媒を複数個配
置してなるプラズマ放電浄化装置を提供するものであ
る。
【0009】ここで請求項1に係る本発明は、内部に流
入電磁弁を備えたプラズマ放電浄化装置の前記流入電磁
弁よりも流入水孔側の特徴を規定したものであり、請求
項2に係る本発明は、内部に流入電磁弁を備えたプラズ
マ放電浄化装置の前記流入電磁弁よりも流出水孔側の特
徴を規定したものであり、請求項3に係る本発明がこの
両者の特徴を兼ね備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明するが、請求項3に係る本発明が、請求項
1に係る本発明と請求項2に係る本発明の両者の特徴を
兼ね備えたものであるので、便宜上、図1には、請求項
1に係る本発明と請求項2に係る本発明の両者の特徴を
兼ね備えた、請求項3に係る本発明のプラズマ放電浄化
装置の1例を示すことにした。すなわち、図1は、請求
項3に係る本発明のプラズマ放電浄化装置の1例を示
す、一部切り欠き正面図であって、主に流入水孔付近の
下半分と、流出水孔付近の下半分と、電源ボックス付近
などを切り欠いて、プラズマ放電浄化装置の内部の様子
が分かるようにしたものである。
【0011】請求項1に係る本発明は、内部に流入電磁
弁1を備えたプラズマ放電浄化装置であって、少なくと
もこの流入電磁弁1よりも流入水孔2側に、電磁波放電
機能を有する金属メッシュフィルター3とカーボン繊維
フィルター4とを順次配置してなるものである。
【0012】請求項1に係る本発明のプラズマ放電浄化
装置は、内部に流入電磁弁1を備えたプラズマ放電浄化
装置である。この流入電磁弁1は、電磁弁DCモーター
8により開閉駆動される。なお、図中、符号9は隔壁で
あり、符号10は電源ボックスを示している。流入電磁
弁1は、入流水廃水対策として装着されている。
【0013】請求項1に係る本発明のプラズマ放電浄化
装置は、この流入電磁弁1よりも流入水孔2側に、電磁
波放電機能を有する金属メッシュフィルター3とカーボ
ン繊維フィルター4とが順次配置されており、このよう
な二重ろ過方式により水処理を行うものであって、請求
項3に係る本発明のプラズマ放電浄化装置でいうと、こ
れにより第1段階目の浄化処理を行う。
【0014】ここで流入水孔2は、流入パイプ31の内
部に設けられており、この流入パイプ31の内部に金属
メッシュフィルター3とカーボン繊維フィルター4とが
順次配置されている。金属メッシュフィルター3は、電
磁波(プラズマ)放電機能を有するものである。電磁波
放電効果の発生は、電源ボックス10に搭載された起電
力昇圧放電コイル(図示していない)によって行われ
る。この起電力昇圧放電コイルは、タイマー設定変動が
容易(単極30分〜60分)であり、多用途駆動に適し
たものとされている。起電力昇圧放電コイルによって昇
圧された電圧は、インパルス状態で、金属メッシュフィ
ルター3に通電、高圧微電流へ変換しながら、殺菌機能
を果たす役割を担う機構となっている。
【0015】即ち、より具体的には、まず電源ボックス
10に搭載された起電力昇圧放電コイルによって、数秒
ON、数秒OFFを6〜7秒起電力昇圧放電させ、接続
された高圧耐熱コードを経て高圧放電用電極アウトレッ
トを通じて、金属メッシュフィルター3にその高電圧を
パルス状に流すことによって、金属メッシュフィルター
3による高電圧放電が行われることになる。このよう
に、金属メッシュフィルター3にその高電圧をパルス状
に流すことによって高電圧放電を行い、その流入水孔2
に流入した流排水を瞬時に高温水に変化させ、これによ
り流排水中の微生物等の殺菌乃至滅菌を図ると共に、大
型懸濁物のろ過を図る。このようにして、電磁波放電機
能を有する金属メッシュフィルター3によって、水中に
含まれる微生物等の死滅殺菌が図れる。
【0016】また、このような金属メッシュフィルター
3の後段には、カーボン繊維フィルター4が配置されて
いる。このカーボン繊維フィルター4によって、精密ろ
過が行われ、流入水中の異物や固形残渣物が除去され
る。即ち、このカーボン繊維フィルター4にも、金属メ
ッシュフィルター3と同時に微弱電流が流されることに
よって、凝集ろ過的にウィルス(一部フミン酸を含
む)、粘土残渣、細菌類、シルト、藻類、原虫類を含む
コロイドから、懸濁物質残渣物の除去が図られる。
【0017】なお、符号11はフィルター取替え口であ
り、メンテナンス時に、フィルター取替え口11から、
金属メッシュフィルター3やカーボン繊維フィルター4
を取り替えることができる。また、符号12は圧電振動
ジャイロセンサーである。圧電振動ジャイロセンサー1
2は、対地震センサーの一種であり、この圧電振動ジャ
イロセンサー12により得られた情報によって、電気回
路及び水流ラインの起動、停止を発信、指令する機能を
発揮させるための制御板マザーボード13が、電源ボッ
クス10内に設けられており、これにより作動中の装置
全体の安全性を確保している。符号14は、制御板マザ
ーボード13の温度情報を表示する温度表示板(デジタ
ル温度表示板)である。
【0018】なお、請求項1に係る本発明のプラズマ放
電浄化装置には、小型タンク28に蓄積されたドレン類
を排出しうるようにするために、ドレン弁(ドレンバル
ブ)15と、このドレン弁15を開閉駆動するためのド
レン弁DCモーター16と、ドレン排出口17を有する
ドレン排出パイプ18とが設けられている。ここでドレ
ン弁DCモーター16と、先に述べた電磁弁DCモータ
ー8とは、いずれも速度可変型としておくことが好まし
い。これにより、弁の開閉スピードを制御板マザーボー
ド13により自由にコントロールすることができるから
である。
【0019】さらに、請求項1に係る本発明のプラズマ
放電浄化装置の内部には、温度センサー19が設けられ
ており、この温度センサー19と前記制御板マザーボー
ド13とを接続しておくことにより、バルブ内の水温の
変化の状況を制御板マザーボード13で常に手動コント
ロールできるようにされている。なお、符号20は特定
小電力電源コードであり、符号21は、特定小電力電源
コード20を電源ボックス10に接続するための防水コ
ネクターである。
【0020】また、符号22はタイマー設定表示板であ
って、設定キースイッチ23によって入力されたタイマ
ー設定情報などが表示される。また、この設定キースイ
ッチ23により入力された温度情報は、前記温度表示板
(デジタル温度表示板)14に表示される。さらに、前
記金属メッシュフィルター3には、高圧微電流が流れる
ため、金属メッシュフィルター3が配置されている流入
パイプ31の周囲には、高圧耐熱遮蔽取付板24が取付
られており、また、コードも高圧耐熱コード25とされ
ている。
【0021】なお、図中、符号27は内壁を、符号28
は小型タンクを、符号29は上部保護カバーをそれぞれ
示している。小型タンク28は、その底部が半球体状を
なしており、この半球体状をなす底部に、粘性、砂状残
渣、無機物質等(ドレン類)が沈澱させられる。小型タ
ンク28の底部に溜まったドレン類は、前記ドレン弁D
Cモーター16により開閉駆動させられるドレン弁(ド
レンバルブ)15を通じて、ドレン排出口17から排出
されることになる。小型タンク28は、放熱性に優れた
構造のものとすべきである。
【0022】また、上部保護カバー29は、全体が略半
球体状をなしており、その内部に前記した如き電子機器
類、すなわち電源ボックス10、圧電振動ジャイロセン
サー12、制御板マザーボード13、温度表示板(デジ
タル温度表示板)14、タイマー設定表示板22、設定
キースイッチ23等が内蔵されている。これら上部保護
カバー29内に内蔵されている電子機器類について述べ
ると、特定小電力電源コード20により、防水コネクタ
ー21を経て、電源ボックス(小型特定電源ブロック)
10に通電し、該電源ボックス10に搭載されている起
電力昇圧放電コイルを駆動させる。この電源ボックス1
0内の起電力昇圧放電コイルの電流が、前記したように
高圧耐熱コード25を経て金属メッシュフィルター3に
伝えられ、金属メッシュフィルター3による高電圧放電
が行われることになる。
【0023】一方、電源ボックス(小型特定電源ブロッ
ク)10に通電した電流は、温度センサー19に通電さ
れ、これと接続している制御板マザーボード13上の温
度表示板(デジタル温度表示板)14に温度表示され
る。この結果、バルブ内の水温の変化の状況を制御板マ
ザーボード13で常に手動コントロール(リモートコン
トロール)することができるようになっている。
【0024】また、電源ボックス(小型特定電源ブロッ
ク)10に通電した電流は、電磁弁DCモーター8とド
レン弁DCモーター16に通電され、これらの電源をO
Nとすると同時に、圧電振動ジャイロセンサー12に伝
えられる。この圧電振動ジャイロセンサー12は、前記
したように、対地震センサーの一種であり、規定値以上
の揺れを感じた場合、自動的に電源をコントロール(O
N−OFF)するようにされている。
【0025】なお、入力設定については、設定キースイ
ッチ23により行うことができ、前記したように、この
設定キースイッチ23により入力された温度情報は、前
記温度表示板(デジタル温度表示板)14に表示され、
また、設定キースイッチ23によって入力されたタイマ
ー設定情報がタイマー設定表示板22に表示される。ま
た、電磁弁DCモーター8とドレン弁DCモーター1
6、さらに後述する紫外線冷陰極管中圧ランプ(UV−
C)26は、電源ボックス(小型特定電源ブロック)1
0前面のアナログスイッチで作動変換が可能とされてい
る。
【0026】請求項1に係る本発明のプラズマ放電浄化
装置は、上記した如き構造並びに作用を有するものであ
る。
【0027】次に、請求項2に係る本発明のプラズマ放
電浄化装置は、前記した如き流入電磁弁1よりも流出水
孔5側に、活性石触媒6を配置し、さらに光触媒7を複
数個配置してなるものであり、これにより水の浄化を行
うものであって、請求項3に係る本発明のプラズマ放電
浄化装置でいうと、これにより第2段階目の浄化処理を
行う。
【0028】ここで流出水孔5は、放熱性を考慮した略
蛇腹状のパイプ管30の内部に設けられている。パイプ
管30の形状を略蛇腹状とすることによって、昇圧され
た電圧によって高温となっている処理水の温度を下げる
ことができる。
【0029】請求項2に係る本発明のプラズマ放電浄化
装置は、流入電磁弁1よりも流出水孔5側に、まず活性
石触媒6が配置されている。即ち、請求項2に係る本発
明のプラズマ放電浄化装置は、後記光触媒7が配置され
ている箇所よりも流入電磁弁1寄りの流出水孔5付近
に、活性石触媒6が封入されており、これにより、水を
改質(活性化)させると共に、ろ過機能も併せ持つもの
となっている。
【0030】次に、請求項2に係る本発明のプラズマ放
電浄化装置は、前記活性石触媒6の後段に、光触媒7が
複数個配置されている。ここで光触媒7としては、酸化
チタン(TiO2)光触媒が用いられ、とりわけチタン
ボールが好適である。
【0031】ここでチタンボールとしては、比重が1.
2程度であり、エアーキャピテーションなどによる浮遊
性を示すものであることが好ましい。さらに、このチタ
ンボールとしては、パイプの径に合わせると同時に、紫
外線UV−Cを計算したものであり、この範囲の中から
使用目的に応じて適宜選定すればよい。なお、このチタ
ンボールは、完全に球状でなくともよく、断面形状がや
や楕円形を帯びたもののように、略球状のものであって
もよい。
【0032】このような光触媒7は、プラズマ放電浄化
装置の大きさや光触媒7自体の大きさにもよるが、通
常、プラズマ放電浄化装置内の流出水孔5側の空洞に、
複数個、空洞内で浮遊しうる状態で収容される。但し、
その数は特に制限されるものではない。また、光触媒7
を励起させるために、紫外線ランプ26、とりわけ紫外
線冷陰極管中圧ランプ(UV−C)が用いられる。この
紫外線ランプ26は、特定小電力電源コード20によ
り、防水コネクター21を経て、電源ボックス(小型特
定電源ブロック)10に接続されている。従って、前記
したように、電源ボックス(小型特定電源ブロック)1
0に通電した電流は、電磁弁DCモーター8とドレン弁
DCモーター16に通電され、これらの電源をONとす
ると同時に、圧電振動ジャイロセンサー12に伝えら
れ、規定値以上の揺れを感じた場合、自動的に電源をコ
ントロール(ON−OFF)するようにされている。
【0033】チタンボールからなる光触媒7を流出口5
側の空洞に浮遊させ、これを紫外線ランプ26により励
起させることにより、洗浄、ろ過効果を一層向上させる
ことができる。即ち、このチタンボールからなる光触媒
7は、光触媒の反射作用が高められており、水処理装置
用の光触媒として用いた場合、有機物の除去・分解処理
能力が著しく向上したものとなっているため、請求項2
に係る本発明のプラズマ放電浄化装置の持つ洗浄、ろ過
効果を一層向上させることができる。
【0034】請求項2に係る本発明のプラズマ放電浄化
装置は、上記した如き構造並びに作用を有するものであ
る。より具体的には、請求項2に係る本発明のプラズマ
放電浄化装置によれば、略蛇腹状のパイプ管30の内部
を流れる水の中の不純物である溶解性成分(フミン酸の
一部、フルボ酸、イオン化されている界面活性剤等の洗
剤類、雨水等に含まれている残留農薬、アンモニウムイ
オン、カルシウムイオン、塩素イオン、ジェオスミン、
クロロホルム等、臭気発生の元となる物質)について、
活性石触媒により吸着、ろ過処理が行われ、さらに光触
媒作用(酸化還元作用)による水処理が行なわれる。こ
の結果、配管ラインの水質が上質化され、上水道用とし
て再利用可能となる。
【0035】さらに、請求項3に係る本発明のプラズマ
放電浄化装置は、前記した如き第1段階目の浄化処理
(請求項1に係る本発明のプラズマ放電浄化装置参照)
と第2段階目の浄化処理(請求項2に係る本発明のプラ
ズマ放電浄化装置参照)とを共に行うものであるので、
それぞれの段階の浄化処理については、それぞれについ
て記載した箇所に示す通りである。この請求項3に係る
本発明のプラズマ放電浄化装置は、前記した如き第1段
階目の浄化処理と第2段階目の浄化処理とを共に行うも
のであるので、最も高度に浄化処理を行うことができ
る。
【0036】上記した如き請求項1−3に係る本発明の
プラズマ放電浄化装置は、必要に応じて、他の水処理法
と併用することができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1に係る本発明のプラズマ放電浄
化装置によれば、コンパクトな処理装置であるにもかか
わらず、しかも微生物処理とは全く異なった形式で、安
全に雨水、一般家庭生活雑排水、工業雑排水等の水質を
向上させ、浄水化することができる。即ち、請求項1に
係る本発明のプラズマ放電浄化装置においては、電磁波
放電機能を有する金属メッシュフィルター3による高電
圧放電によって、水中に存在する微生物菌群を殺菌・滅
菌し、また、カーボン繊維フィルター4によって、流入
水中の異物や固形残渣物を除去することができる。
【0038】次に、請求項2に係る本発明のプラズマ放
電浄化装置によれば、コンパクトな処理装置であるにも
かかわらず、しかも微生物処理とは全く異なった形式
で、安全に雨水、一般家庭生活雑排水、工業雑排水等の
水質を向上させ、浄水化することができる。即ち、請求
項2に係る本発明のプラズマ放電浄化装置においては、
まず活性石触媒6によって、水を改質(活性化)させる
と共に、ろ過機能も併せ持つものとなっており、さら
に、光触媒7による光触媒作用により、トリハロメタン
等の低減分解、食品添加物等の分解を行うと共に、なお
存在する粘性残渣、無機物質等は、プラズマ放電浄化装
置内部の底部に沈澱させ、ドレン排出口17から適宜排
出することができる。
【0039】さらに、請求項3に係る本発明のプラズマ
放電浄化装置は、上記請求項1に係る本発明と請求項2
に係る本発明の両者の特徴を兼ね備えたものである。従
って、請求項3に係る本発明のプラズマ放電浄化装置に
よれば、高度な水処理が可能であって、コンパクトな処
理装置であるにもかかわらず、しかも微生物処理とは全
く異なった形式で、家庭生活雑排水、雨水、工業雑排水
等の水中に存在する微生物菌群を死滅させることがで
き、また、水中の異物や固形残渣物を除去することがで
き、さらに、トリハロメタン等の低減分解、食品添加物
等の分解が可能であって、家庭生活雑排水、雨水、工業
雑排水等の水質を向上させ、リサイクル可能なものとす
ることができる。
【0040】このような請求項〜13に係る本発明のプ
ラズマ放電浄化装置により処理した家庭生活雑排水、工
業雑排水等は、上記した通りの前段及び/又は後段で行
う水処理によって、浄水化されていることから、公共の
浄水場へ流水しても、非常に容易にろ過が可能であり、
リサイクル利用することも可能となり、本発明により水
の有効利用を図り、ひいては環境保全に貢献することが
期待される。従って、請求項1〜3に係る本発明のプラ
ズマ放電浄化装置は、一般家庭用のプラズマ放電浄化装
置として有効に利用される他、工業用のプラズマ放電浄
化装置などとして有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項3に係る本発明のプラズマ放電浄化装
置の1例を示す、一部切り欠き正面図である。
【符号の説明】
1 流入電磁弁 2 流入水孔 3 金属メッシュフィルター 4 カーボン繊維フィルター 5 流出水孔 6 活性石触媒 7 光触媒 8 電磁弁DCモーター 9 隔壁 10 電源ボックス(起電力昇圧放電コイル搭載) 11 フィルター取替え口 12 圧電振動ジャイロセンサー 13 制御板マザーボード 14 温度表示板(デジタル温度表示板) 15 ドレン弁 16 ドレン弁DCモーター 17 ドレン排出口 18 ドレン排出パイプ 19 温度センサー 20 特定小電力電源コード 21 防水コネクター 22 表示板(タイマー設定表示板) 23 設定キースイッチ 24 高圧耐熱遮蔽取付板 25 高圧耐熱コード 26 紫外線ランプ(UV−C) 27 内壁 28 小型タンク 29 上部保護カバー 30 略蛇腹状のパイプ管 31 流入パイプ 32 高圧放電用電極アウトレット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 520 C02F 1/50 520B 520P 531 531A 560 560C 560F 560Z 1/72 101 1/72 101 9/00 502 9/00 502D 502M 502N 502R 503 503F 504 504B (72)発明者 山▲崎▼ 秀昭 大阪府八尾市渋川町7−7−33 Fターム(参考) 4D019 AA01 BA03 BC06 BC15 CB04 DA10 4D037 AA05 AA11 AB01 BA18 CA02 CA04 CA11 4D050 AA02 AA13 AA15 AB03 AB06 AB12 AB19 AB31 BC06 BC09 CA09 CA10 4D061 DA02 DA08 DB01 DB19 DC02 DC08 DC13 EA13 EB01 EB04 EB29 EB35 EB37 EB38 EB39 FA07 FA09 GA18 GB18 GC20 4G075 AA15 BA06 CA12 CA47 EB46

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に流入電磁弁を備えたプラズマ放電
    浄化装置であって、少なくとも前記流入電磁弁よりも流
    入水孔側に、電磁波放電機能を有する金属メッシュフィ
    ルターとカーボン繊維フィルターとを順次配置してなる
    プラズマ放電浄化装置。
  2. 【請求項2】 内部に流入電磁弁を備えたプラズマ放電
    浄化装置であって、少なくとも前記流入電磁弁よりも流
    出水孔側に、活性石触媒を配置し、さらに光触媒を複数
    個配置してなるプラズマ放電浄化装置。
  3. 【請求項3】 内部に流入電磁弁を備えたプラズマ放電
    浄化装置であって、前記流入電磁弁よりも流入水孔側
    に、電磁波放電機能を有する金属メッシュフィルターと
    カーボン繊維フィルターとを順次配置すると共に、前記
    流入電磁弁よりも流出水孔側に、活性石触媒を配置し、
    さらに光触媒を複数個配置してなるプラズマ放電浄化装
    置。
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