JP2002143180A - 歯科インプラント用ドリル延長用器具 - Google Patents

歯科インプラント用ドリル延長用器具

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JP2002143180A
JP2002143180A JP2000349912A JP2000349912A JP2002143180A JP 2002143180 A JP2002143180 A JP 2002143180A JP 2000349912 A JP2000349912 A JP 2000349912A JP 2000349912 A JP2000349912 A JP 2000349912A JP 2002143180 A JP2002143180 A JP 2002143180A
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shank
hole
dental implant
cylindrical hole
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Yasuhiro Suzuki
康弘 鈴木
Masashi Takahashi
正史 高橋
Norio Kojima
憲男 小島
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C8/00Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
    • A61C8/0089Implanting tools or instruments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C1/00Dental machines for boring or cutting ; General features of dental machines or apparatus, e.g. hand-piece design
    • A61C1/02Dental machines for boring or cutting ; General features of dental machines or apparatus, e.g. hand-piece design characterised by the drive of the dental tools
    • A61C1/05Dental machines for boring or cutting ; General features of dental machines or apparatus, e.g. hand-piece design characterised by the drive of the dental tools with turbine drive
    • A61C1/052Ducts for supplying driving or cooling fluid, e.g. air, water
    • A61C1/055Ducts for supplying driving or cooling fluid, e.g. air, water through the working tool, e.g. hollow burr

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯科インプラント治療で顎骨に穿孔するため
のドリルの延長をドライバー等の工具を使用せずに行う
ことができ且つ内部注水機能を具備する歯科インプラン
ト用ドリル延長用器具を提供する。 【解決手段】 末端側をJIS規格のアングルハンドピ
ース用のドリルの規格に沿ったシャンク部1と、先端側
をその中央軸に沿ってドリルのシャンク部が挿入される
円筒状穴3が穿設されているドリル装着部2となし、円
筒穴3のシャンク部1側奥部にはドリルのシャンク部の
末端部側面に形成された平面部が当接して回転が伝達さ
れる平面状突起部4を形成すると共に、円筒状穴3の一
部5をドリルのシャンク部と当接するようにシャンク部
1側が狭くなるテーパとなし、更にシャンク部1の末端
の中央から円筒状穴3に貫通する中央貫通穴6を穿設
し、中央貫通穴6の一部に内部注水ノズル先端部と嵌合
するパッキン7を装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科インプラント
治療を行う際に人工歯根である歯科インプラント用フィ
クスチャーを埋入する穴を顎骨に穿孔するためのドリル
の延長の機能と内部注水の機能とを具備する歯科インプ
ラント用ドリル延長用器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、欠如歯部における歯科補綴法とし
ては、ブリッジによる方法と床義歯による方法とが一般
に行われてきた。しかしながら、ブリッジによる方法
は、欠如歯部の両側の健全な天然歯を切削して支台と
し、この支台に係合固定される金属体間に欠如歯部に位
置する歯科用補綴物を固設する方法であるので、支台を
形成するために健全な天然歯を切削しなければならない
ばかりか、欠如歯部に位置する歯科用補綴物部分に対応
する顎骨には咬合圧が直接には加わらないために当該部
位で骨吸収を引き起こすという欠点があった。また、床
義歯による方法は、合成樹脂等で作成した義歯床に人工
歯を固定したものを歯科用補綴物とする方法であるが、
この方法では歯科用補綴物に作用する咬合力をその床義
歯に隣接する残存天然歯及び/又は口腔粘膜によって負
担させるものであるので、歯科用補綴物使用中に違和感
があることや、口腔粘膜組織中に散在する味覚の受容器
を義歯床が覆ってしまうことによる味覚の鈍麻が生じる
ことがあり、更には長期間の使用によって顎堤の吸収を
引き起こすという重大な欠点があった。
【0003】そこでこれらの欠点を解消する治療方法と
して、チタン金属が骨と良好に結合することが発見され
るに至り、この“骨結合”を前提として欠如歯部の顎骨
に穿孔した埋入孔内に歯科用補綴物の支台となるチタン
金属製の歯科インプラント用フィクスチャーを埋入して
天然歯における歯根の機能を代行せしめ、この歯科イン
プラント用フィクスチャーの口腔内側に歯科用補綴物を
連結固定する歯科インプラント治療技術が開発され、予
知性の高い治療として取り入れられている。
【0004】このような歯科インプラント治療を実施す
ると、口腔粘膜を覆うことなく歯科用補綴物を固定する
ことができるので、歯科用補綴物装着時の違和感や味覚
の鈍麻が生じることがなく、天然歯に似た使用感が得ら
れ、更に顎骨には適度な咬合力が付与されるため歯科イ
ンプラント用フィクスチャーが埋入されていない場合に
想定される骨吸収を最小限に抑制できるという利点があ
るため、この歯科インプラント治療は急速な発展を遂げ
て単独歯欠損,2歯以上の局部欠損及び無歯顎(全歯欠
損)に適用できるようになってきている。
【0005】この失った歯牙に対する機能の回復を目的
とする歯科インプラント治療を行うには、先ず顎骨に人
工歯根である歯科インプラント用フィクスチャーを埋入
するために穴を穿孔することが必要である。この埋入穴
の穿孔は、口腔内側より口腔粘膜下の歯肉及び骨膜を切
開して歯肉骨膜弁を形成し顎骨を露出させた後、埋入さ
れる歯科インプラント用フィクスチャーの種類に応じて
専用のドリルにより何段階かのステップで行われる。即
ち、使用する歯科インプラント用フィクスチャーが決ま
ると必然的に使用するドリルの切削部の直径も系統的に
決まるが、使用するドリルの長さは歯科用アングルハン
ドピースに装着されるドリルの回転ブレの防止や患者の
開口負担の軽減から短い方が有利であるため、可及的に
短いものが使用されている。
【0006】しかしながら、歯科インプラント用フィク
スチャーの埋入穴を穿孔する位置に隣在歯が存在する場
合や不連続的な骨の吸収により高い壁となる骨組織が生
じている場合等においては、歯科用アングルハンドピー
スのヘッド部がこれら周囲組織に接触する現象が発生し
てしまうため、長さの長いドリル又はドリルを延長する
器具が必要となる。
【0007】歯科インプラント用フィクスチャーの埋入
穴を穿孔するドリルとしては、日本工業規格T5201
- 1980「歯科用バー」の「アングルハンドピース用」の
規格に沿ったドリルを使用されることから、ドリル延長
用器具もこれに沿ったものが使用されている。これまで
のドリル延長用器具は、歯科用アングルハンドピースに
装着される上記規格に沿ったシャンク部と、延長される
ドリルのシャンク部を収納して軸ブレを防ぐ役目を持つ
収納部と、延長されるドリルに係合して回転を伝える回
転伝達部と、延長されるドリルを把持する把持部とに分
けることができる。シャンク部は上記規格に沿った形状
が採用され、収納部は上記規格に沿ったドリルのシャン
ク部が嵌合する円筒状であり、回転伝達部は延長される
ドリルのシャンク部末端に設けられている平面部に対面
する面が設けられて回転が伝達されるようにしたものが
多く、把持部は種々の方法が採用されているが、摩擦力
を利用した方法が多く採用されており、例えば、収納部
の入口がドリル径より僅かに小さくなっていると共にス
リ割りを設けてばね作用を持たせ、延長されるドリルが
この収納部入口を押し広げて挿入された時に収納と共に
ばね力による把持が同時に得られる方式や、延長される
ドリルのシャンク部の末端の側面に設けられている平面
部を止めネジで止めて把持するようにドリル延長用器具
の軸方向に直角に螺設されているメネジに止めネジが螺
合されている方式等がある。
【0008】しかしながら、延長されるドリルのシャン
ク部を止めネジによって把持させる方式は延長されるド
リルの装着に際してその都度ドライバー等を用いたネジ
の操作が必要であるので煩雑な作業となる欠点があり、
スリ割りによるばねの作用を利用して延長されるドリル
のシャンク部を把持する方式はドライバー等の工具を使
用しないため煩雑さの影響は少ないと言えるが、スリ割
りを設けたことによって剛性が低下するため軸曲がりに
よる偏心の発生と把持力の低下を伴うのが欠点とされて
いた。
【0009】そして、これら従来のドリル延長用器具に
は内部注水用穴が設けられていないため、内部注水機能
を持つドリル、即ちシャンク部末端面からドリル先端又
はその近傍に穿設されている水噴射用穴に連通する内部
注水用の穴が穿設されていて、切削時に発生する骨とド
リル間の摩擦熱をこの水噴射用穴をから噴射される生理
的食塩水等で冷却する機能を持たせたドリルに対して
は、その機能を発揮させる配慮がなされていなかったの
である。
【0010】即ち、骨結合を前提とする歯科インプラン
ト治療の場合、人工歯根である歯科インプラント用フィ
クスチャーを埋入する穴を顎骨に穿孔する際に発熱を伴
うが骨の火傷臨界温度は43℃と言われており、このよ
うな現象は細菌感染,過大負荷荷重と共に骨結合喪失の
大きな原因となって歯科インプラント治療の失敗を招く
とされている。よって、骨穿孔時に発生するドリルと骨
の間の摩擦熱の低減が可及的に要求されており、ドリル
先端近傍から冷却水が噴射される「内部注水機能」を有
するドリルが有効であるとされている。しかしながら従
来のドリル延長用器具は、内部注水機能が設けられてい
ないため内部注水機能付きドリルの真価が発揮されず、
内部注水機能付きのドリルにも使用可能なドリル延長用
器具が望まれていたのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記要求に
応えると共に、ドリル接続に要する負担を最小限に抑え
るためにドライバー等の工具を使用しないで接続できる
歯科インプラント用ドリル延長用器具を提供することを
課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意研究の結果、日本工業規格T5201 -
1980「歯科用バー」の「アングルハンドピース用」のド
リルを延長させるための歯科インプラント用ドリル延長
用器具を、末端側が該規格に沿ったシャンク部を成し、
先端側が該シャンク部の直径より太くその中央軸に沿っ
て該ドリルのシャンク部が挿入される円筒状穴が穿設さ
れているドリル装着部を成しており、該円筒穴のシャン
ク部側奥部には該ドリルのシャンク部の末端部側面に形
成された平面部が当接して回転が伝達される平面状突起
部が形成されていると共に、該円筒状穴の一部が該ドリ
ルのシャンク部と当接するように該シャンク部側が狭く
なるテーパを成しており、更に該シャンク部の末端の中
央から該円筒状穴に貫通する中央貫通穴が穿設されてい
て、該中央貫通穴の一部に内部注水ノズル先端部と嵌合
するパッキンが装着されている構造にすればよいことを
究明して本発明を完成したのである。
【0013】そして、ドリルのシャンク部と当接するよ
うにシャンク部側が狭くなるテーパを成している円筒状
穴の一部は、平面状突起部に設けられていても、平面状
突起部のドリル挿入口側に続く半円筒面に設けられてい
てもよいことも究明したのである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明に係る歯
科インプラント用ドリル延長用器具について詳細に説明
する。図1は本発明に係る歯科インプラント用ドリル延
長用器具の1実施例の縦断面説明図、図2はドリルのシ
ャンク部が挿入された状態の図1のA部の拡大断面説明
図、図3は本発明に係る歯科インプラント用ドリル延長
用器具の他の実施例の縦断面説明図、図4はドリルのシ
ャンク部が挿入された状態の図3のB部の拡大断面説明
図、図5は歯科インプラント治療を行う際に人工歯根で
ある歯科インプラント用フィクスチャーを埋入する穴を
顎骨に穿孔するために使用する代表的なドリルの形状を
示す斜視図、図6は図5に示したドリルのシャンク部の
拡大正面図、図7は図5に示したドリルのシャンク部の
拡大側面図である。
【0015】先ず、図5,図6及び図7により人工歯根
である歯科インプラント用フィクスチャーを埋入する穴
を顎骨に穿孔するために使用する代表的なドリル8につ
いて説明すると、このドリル8は末端側が日本工業規格
T5201- 1980「歯科用バー」の「アングルハンドピ
ース用」の規格に沿ったシャンク部8aを成し、先端側が
切削部を成している。このシャンク部8aの詳細は、その
直径Dが2.34±0.02mm、首部の直径dが1.39±0.08mm、
首部の長さl2が1.91±0.06mm、末端部側面に形成された
平面部8bの長さLが2.56±0.17mm、平面部8bの切削部側
の最大厚さHが1.86±0.09mm、平面部8bの首部から末端
側の長さl1が0.76±0.11mm、平面部8bの首部の末端側か
ら切削部側の終点までの長さl3が1.80±0.06mmの各範囲
内に形成されている。そして、シャンク部8aの末端の中
央から切削部の先端まで冷却水供給穴8cが穿設されてい
て切削部の先端に穿設されている水噴射用穴8dから冷却
水が噴出するようになっている。
【0016】次に、本発明に係る歯科インプラント用ド
リル延長用器具について説明すると、1は日本工業規格
T5201- 1980「歯科用バー」の「アングルハンドピ
ース用」の規格に沿ったドリル8のシャンク部8aと同様
な末端側のシャンク部であり、2は先端側がシャンク部
1の直径より太くその中央軸に沿ってドリル8のシャン
ク部8aが挿入される円筒状穴3が穿設されているドリル
装着部である。このドリル装着部2に穿設されている円
筒状穴3の直径はドリル8のシャンク部8aが挿入できる
ようにドリル8のシャンク部8aの直径より大きいことが
必要であるが、ドリル8の偏心を考慮して極力ドリル8
のシャンク部8aの直径に近い直径であり且つドリル8の
シャンク部8aが挿入される長さが長いことが好ましい。
即ち、円筒状穴3の直径はドリル8のシャンク部8aが挿
入できるようにドリル8のシャンク部8aの直径より0.
01〜0.06mm程度大きいことが、ドリル8のシャン
ク部8aが挿入される長さは約14mm程度にすることが好
ましい。更に、ドリル8のシャンク部8aの直径の公差が
小さくコントロールされている場合は、延長器具の円筒
状穴3の直径も小さな公差に設定できて、ドリル8のシ
ャンク部8aと延長器具の円筒状穴3との差を小さくでき
るので好ましい。
【0017】そして、円筒穴3のシャンク部1側奥部に
は、ドリル8のシャンク部8aの末端部側面に形成された
平面部8bが当接して回転が伝達される平面状突起部4が
形成されていると共に、円筒状穴3の一部5がドリル8
のシャンク部8aと当接するようにシャンク部1側が狭く
なるテーパを成している。このドリル8のシャンク部8a
と当接するようにシャンク部1側が狭くなるテーパを成
している円筒状穴3の一部5としては、図1及び図2に
示すように平面状突起部4に設けられている場合や、図
3及び図4に示すように平面状突起部4のドリル挿入口
側に続く半円筒面に設けられている場合があり、加工の
公差等を考慮すると前者の場合には3°〜4°程度のテ
ーパ角が、後者の場合には2°〜3°程度のテーパ角が
望ましい。このように円筒状穴3の一部5がドリル8の
シャンク部8aと当接するようにシャンク部1側が狭くな
るテーパを成していることにより、ドリル8のシャンク
部8aを円筒状穴3に挿入した際にそれに続く軸方向の圧
入力によりこのテーパとドリル8のシャンク部8aとの接
触による摩擦力でドリル8が脱落することがないように
維持される。
【0018】6はシャンク部1の末端の中央から円筒状
穴3に貫通して穿設されている例えば直径が0.8mm
程度の中央貫通穴であり、この中央貫通穴6のシャンク
部1側の例えば末端近傍にはアングルハンドピースのヘ
ッド部にドリル装着側と反対側から挿入される内部注水
ノズル先端部と嵌合するパッキン7が装着されている。
【0019】かかる構造の本発明に係る歯科インプラン
ト用ドリル延長用器具を使用するには、先ず本発明に係
る歯科インプラント用ドリル延長用器具のドリル装着部
2の円筒状穴3内にドリル8をシャンク部8a側から挿入
し、シャンク部8aの末端が円筒状穴3の奥部に当接した
ら歯科インプラント用ドリル延長用器具に対してドリル
8を回転させながら更に押し込むと、ドリル8のシャン
ク部8aの末端部側面に形成された平面部8bと円筒穴3の
シャンク部1側奥部に形成された平面状突起部4とが合
致した時点でドリル8のシャンク部8aが円筒穴3のシャ
ンク部1側奥部に押し込まれてドリル8のシャンク部8a
の末端部側面の平面部8bと円筒穴3のシャンク部1側奥
部の平面状突起部4とが当接して歯科インプラント用ド
リル延長用器具の回転がドリル8に伝達されるようにな
ると共に、円筒状穴3の一部5のシャンク部1側が狭く
なるテーパがドリル8のシャンク部8aと当接してその摩
擦力によりドリル8が歯科インプラント用ドリル延長用
器具から容易に脱落しない状態に維持される。
【0020】そこで、ドリル8が維持された本発明に係
る歯科インプラント用ドリル延長用器具のシャンク部1
をアングルハンドピースのヘッド部に装着するが、予め
アングルハンドピースのヘッド部のドリル装着側と反対
側から装着された内部注水ノズル先端部にシャンク部1
の末端の中央から円筒状穴3に貫通して穿設されている
中央貫通穴6のシャンク部1側の末端近傍に装着されて
いるパッキン7を嵌合させると、アングルハンドピース
へ本発明に係る歯科インプラント用ドリル延長用器具が
セットされる。
【0021】かくして準備が完了すると、アングルハン
ドピースを駆動し且つ内部注水ノズル先端部から生理的
食塩水等の冷却水を供給しながら人工歯根である歯科イ
ンプラント用フィクスチャーを埋入する穴を顎骨に穿孔
する作業を行うと、アングルハンドピースのタービンの
回転力が本発明に係る歯科インプラント用ドリル延長用
器具を介してドリル8に伝達され、また本発明に係る歯
科インプラント用ドリル延長用器具のシャンク部1の末
端の中央から円筒状穴3に貫通して穿設されている中央
貫通穴6のシャンク部1側の末端近傍に装着されている
パッキン7に嵌合された内部注水ノズル先端部から供給
された冷却水は中央貫通穴6を経てドリル8のシャンク
部8aの末端の中央から切削部の先端まで穿設されている
冷却水供給穴8cを経て切削部の先端の水噴射用穴8dから
噴出し、すき間の条件によっては僅かな量の冷却水がド
リル8のシャンク部8a外面を伝って洩れが生じるが、ド
リル切削部に沿ってドリル8を外部から冷却する外部注
水の効果を果たし、有効に働くのである。
【0022】従って、外部注水の場合に比べて切削する
部位を重点的に冷却することができるので、歯科インプ
ラント治療において蛋白質が凝固し骨組織が死滅してし
まう結果細菌感染,過大負荷応力と共に骨結合喪失の大
きな原因となる人工歯根である歯科インプラント用フィ
クスチャーを埋入する穴を顎骨に穿孔する際に発生する
熱の低減効果が有効に発揮されるのである。
【0023】
【発明の効果】以上に詳述した如く、本発明に係る歯科
インプラント用ドリル延長用器具は、 1.ドリルが延長できるので、隣在歯や骨壁等が存在し
ているために隣在歯や骨壁等が存在していない場合に使
用するドリルでは歯科インプラント治療を行う際に人工
歯根である歯科インプラント用フィクスチャーを埋入す
る穴を顎骨に穿孔ができない場合も穿孔可能となる。 2.シャンク部の末端の中央から切削部の先端まで冷却
水供給穴が穿設されていて切削部の先端の水噴射用穴か
ら冷却水が噴出するようになっているドリルとの接続に
より、骨穿孔時に発生するドリルと骨との摩擦熱の除去
が、切削部の先端の水噴射用穴から噴出する冷却水によ
り直接行われ、骨の火傷防止を最小限に留めることがで
き、骨結合獲得の予知性が高まる。 3.ドリルを延長させるのにドライバー等の特別な工具
を使用する必要がないため、手術時間が低減される。 という効果を奏するのであり、その歯科分野に貢献する
価値の非常に大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯科インプラント用ドリル延長用
器具の1実施例の縦断面説明図である。
【図2】ドリルのシャンク部が挿入された状態の図1の
A部の拡大断面説明図である。
【図3】本発明に係る歯科インプラント用ドリル延長用
器具の他の実施例の縦断面説明図である。
【図4】ドリルのシャンク部が挿入された状態の図3の
B部の拡大断面説明図である。
【図5】歯科インプラント治療を行う際に人工歯根であ
る歯科インプラント用フィクスチャーを埋入する穴を顎
骨に穿孔するために使用する代表的なドリルの形状を示
す斜視図である。
【図6】図5に示したドリルのシャンク部の拡大正面図
である。
【図7】図5に示したドリルのシャンク部の拡大側面図
である。
【符号の説明】
1 シャンク部 2 ドリル装着部 3 円筒状穴 4 平面状突起部 5 テーパを成している円筒状穴の一部 6 中央貫通穴 7 パッキン 8 ドリル 8a シャンク部 8b 平面部 8c 冷却水供給穴 8d 水噴射用穴 D シャンク部の直径 d シャンク部の首部の直径 l2 シャンク部の首部の長さ L シャンク部の平面部の長さ H シャンク部の平面部の切削部側の最大厚さ l1 シャンク部の平面部の首部から末端側の長さ l3 シャンク部の平面部の首部の末端側から切削部側の
終点までの長さ
フロントページの続き (72)発明者 小島 憲男 東京都板橋区蓮沼町76番1号 株式会社ジ ーシー内 Fターム(参考) 4C052 AA06 AA20 BB01 CC10 CC23 DD01 DD09 DD10 4C059 AA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 日本工業規格T5201- 1980「歯科用
    バー」の「アングルハンドピース用」のドリル(8)を延
    長させるための器具であって、末端側が該規格に沿った
    シャンク部(1)を成し、先端側が該シャンク部(1)の直
    径より太くその中央軸に沿って該ドリル(8)のシャンク
    部(8a)が挿入される円筒状穴(3)が穿設されているドリ
    ル装着部(2)を成しており、該円筒穴(3)のシャンク部
    (1)側奥部には該ドリル(8)のシャンク部(8a)の末端部
    側面に形成された平面部(8b)が当接して回転が伝達され
    る平面状突起部(4)が形成されていると共に、該円筒状
    穴(3)の一部(5)が該ドリル(8)のシャンク部(8a)と当
    接するように該シャンク部(1)側が狭くなるテーパを成
    しており、更に該シャンク部(1)の末端の中央から該円
    筒状穴(3)に貫通する中央貫通穴(6)が穿設されてい
    て、該中央貫通穴(6)の一部に内部注水ノズル先端部と
    嵌合するパッキン(7)が装着されていることを特徴とす
    る歯科インプラント用ドリル延長用器具。
  2. 【請求項2】 ドリル(8)のシャンク部(8a)と当接する
    ようにシャンク部(1)側が狭くなるテーパを成している
    円筒状穴(3)の一部(5)が、平面状突起部(4)に設けら
    れている請求項1に記載の歯科インプラント用ドリル延
    長用器具。
  3. 【請求項3】 ドリル(8)のシャンク部(8a)と当接する
    ようにシャンク部(1)側が狭くなるテーパを成している
    円筒状穴(3)の一部(5)が、平面状突起部(4)のドリル
    挿入口側に続く半円筒面に設けられている請求項1に記
    載の歯科インプラント用ドリル延長用器具。
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