JP2002142408A - 動力出力装置 - Google Patents

動力出力装置

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JP2002142408A
JP2002142408A JP2001221482A JP2001221482A JP2002142408A JP 2002142408 A JP2002142408 A JP 2002142408A JP 2001221482 A JP2001221482 A JP 2001221482A JP 2001221482 A JP2001221482 A JP 2001221482A JP 2002142408 A JP2002142408 A JP 2002142408A
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rotor
motor
power output
lubricating
motor unit
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JP2001221482A
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Kenichiro Fukumaru
健一郎 福丸
Shigetaka Nagamatsu
茂隆 永松
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑冷却液体を電動機ユニットに供給する際
に必要なエネルギを小さくすると共に潤滑冷却液体の液
体回路の簡易化を図る。 【解決手段】 エンジン出力軸28のモータMG1のア
ウターロータ34との接続部に貫通孔84を設け、モー
タユニット30の回転軸31の軸中心に形成した供給流
路60に潤滑冷却液をオイルポンプ70の圧力を用いて
供給する。エンジン出力軸28は駆動軸90に比して回
転数が低い場合が多いから、潤滑冷却液の供給に必要な
エネルギを小さくすることができる。供給流路60に供
給された潤滑冷却液は複数の貫通孔62からモータユニ
ット30の各部に供給される。また、ケース80に形成
された液体管路82に分岐管86を設け、分岐管86を
介して直接モータMG1のアウターロータ34に潤滑冷
却液を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力出力装置に関
し、詳しくは、内燃機関と、この内燃機関の出力軸に接
続され出力軸と同軸の第1のロータとこの第1のロータ
に対して回転可能で出力軸と同軸の駆動軸に接続された
第2のロータとを有し第1のロータと第2のロータとの
電磁的な作用により動力のやり取りが可能なダブルロー
タ電動機を少なくとも含む電動機ユニットとを備える動
力出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の動力出力装置としては、
内燃機関からの動力を二つのロータを有するダブルロー
タ電動機を介して駆動軸に出力するものが提案されてい
る。この装置は、内燃機関の出力軸か駆動軸に接続され
た第2電動機を備え、ダブルロータ電動機により得られ
る電力を用いて第2電動機を駆動したり第2電動機によ
り得られる電力を用いてダブルロータ電動機を駆動する
制御により、効率のよい運転ポイントにおける内燃機関
からの動力を駆動軸に要求される動力に変換して出力し
ている。そしてこの制御により、装置の効率の向上を図
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした動力出力装置
では、ダブルロータ電動機や第2電動機などからなるユ
ニットに潤滑冷却液体を供給し、各部の回転部材の潤滑
や冷却を図る必要がある。潤滑冷却液体は、各部に供給
されれば如何なる手法を用いてもかまわないが、手法に
よっては、供給に必要な液体回路が複雑化する場合を生
じたり、供給に伴うエネルギが大きくなる場合が生じ、
装置の複雑化や効率の低下を招いてしまう。
【0004】本発明の動力出力装置は、潤滑冷却液体を
電動機ユニットに供給する際に必要なエネルギを小さく
することを目的の一つとする。また、本発明の動力出力
装置は、潤滑冷却液体の液体回路の簡易化を目的の一つ
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の動力出力装置は、上述の目的の少なくとも一部を
達成するために以下の手段を採った。
【0006】本発明の第1の動力出力装置は、内燃機関
と、該内燃機関の出力軸に接続され該出力軸と同軸の第
1のロータと該第1のロータに対して回転可能で該出力
軸と同軸の駆動軸に接続された第2のロータとを有し該
第1のロータと該第2のロータとの電磁的な作用により
動力のやり取りが可能なダブルロータ電動機を少なくと
も含む電動機ユニットとを備える動力出力装置であっ
て、前記ダブルロータ電動機の前記第1のロータの軸か
ら前記電動機ユニットの潤滑および/または冷却を行な
う潤滑冷却液体を該電動機ユニットに供給する液体供給
手段を備えることを要旨とする。
【0007】この本発明の第1の動力出力装置では、液
体供給手段が、内燃機関の出力軸に接続されたダブルロ
ータ電動機の第1のロータの軸から電動機ユニットの潤
滑や冷却を行なう潤滑冷却液体を電動機ユニットに供給
する。一括して潤滑冷却液体を供給するから、液体回路
を簡易化することができる。また、ダブルロータ電動機
の第1のロータの軸は、電動機ユニットにおいて回転軸
の外周の半径が小さな部位となるから、遠心力に抗して
潤滑冷却液体を供給する際のエネルギを小さくすること
ができる。更に、動力出力装置を搭載する装置が駆動軸
の回転数に比して内燃機関の出力軸の回転数の方が低い
場合が多い運転を行なう場合には、遠心力に抗して潤滑
冷却液体を供給する際のエネルギを更に小さくすること
ができる。
【0008】本発明の第2の動力出力装置は、内燃機関
と、該内燃機関の出力軸に接続され該出力軸と同軸の第
1のロータと該第1のロータに対して回転可能で該出力
軸と同軸の駆動軸に接続された第2のロータとを有し該
第1のロータと該第2のロータとの電磁的な作用により
動力のやり取りが可能なダブルロータ電動機を少なくと
も含む電動機ユニットとを備える動力出力装置であっ
て、前記ダブルロータ電動機の前記第1のロータの軸と
前記第2のロータの軸のうち平均回転速度が低い軸から
前記電動機ユニットの潤滑および/または冷却を行なう
潤滑冷却液体を該電動機ユニットに供給する液体供給手
段を備えることを要旨とする。
【0009】この本発明の第2の動力出力装置では、液
体供給手段が、ダブルロータ電動機の第1のロータの軸
と第2のロータの軸のうち平均回転速度が低い軸から電
動機ユニットの潤滑や冷却を行なう潤滑冷却液体を電動
機ユニットに供給する。平均回転速度が低い軸への潤滑
冷却液体の供給は、平均的な遠心力が小さな軸への供給
になるから、供給に必要なエネルギを小さくすることが
できる。
【0010】こうした本発明の第1または第2の動力出
力装置において、前記電動機ユニットは、前記内燃機関
の出力軸から前記駆動軸に至る回転軸の軸中心に形成さ
れ、前記液体供給手段により供給された前記潤滑冷却液
体を該電動機ユニットを構成する各部の少なくとも一部
に供給する供給管路を備えるものとすることもできる。
こうすれば、供給管路から、潤滑または冷却を必要とす
る電動機ユニットを構成する各部に潤滑冷却液体を供給
することができ、液体回路の簡易化を図ることができ
る。
【0011】また、本発明の第1または第2の動力出力
装置において、前記電動機ユニットは、前記内燃機関の
出力軸または前記駆動軸と動力のやり取りが可能な第2
電動機を備え、前記内燃機関から前記ダブルロータ電動
機,第2電動機の順に配置されてなるユニットであるも
のとすることもできる。この態様の本発明の第1または
第2の動力出力装置において、前記電動機ユニットは、
前記ダブルロータ電動機と前記第2電動機との間に配置
され、前記第2電動機のロータと前記内燃機関の出力軸
との接続と該第2電動機のロータと前記駆動軸との接続
を切り換える接続切換手段を備えるものとすることもで
きる。
【0012】さらに、本発明の第1または第2の動力出
力装置において、前記電動機ユニットは、前記駆動軸の
回転方向を切り換える回転方向切換手段を備えるものと
することもできる。
【0013】あるいは、本発明の第1または第2の動力
出力装置において、前記液体供給手段は、前記供給管路
に形成された貫通孔と、該貫通孔に前記潤滑冷却液体を
圧入する圧入手段とを備えるものとすることもできる。
この態様の本発明の第1または第2の動力出力装置にお
いて、前記液体供給手段は、前記ダブルロータ電動機の
前記第1または第2のロータのうちの外側に配置される
ロータに前記潤滑冷却液体を直接供給する手段であるも
のとすることもできる。こうすれば、供給管路に供給す
る潤滑冷却液体を少なくすることができる。この態様の
本発明の第1または第2の動力出力装置において、前記
第1または第2のロータのうちの外側に配置されるロー
タは、その内部に前記潤滑冷却液体の流路が形成され、
前記液体供給手段は、該流路に前記潤滑冷却液体を供給
する手段であるものとすることもできる。こうすれば、
外側に配置されるロータを効率的に冷却することができ
る。この態様の本発明の第1または第2の動力出力装置
において、前記流路は、葛折り状に形成された流路であ
るものとすることもできる。こうすれば、潤滑冷却液体
の流路を比較的長くすることができるから、圧入手段の
供給エネルギを有効に利用することができる。
【0014】第1または第2のロータのうちの外側に配
置されるロータの内部に潤滑冷却液体の流路が形成され
てなる態様の本発明の第1または第2の動力出力装置に
おいて、前記電動機ユニットは、前記流路の吐出口から
吐出された潤滑冷却液体を該電動機ユニットに形成され
た液溜へガイドするガイド部材を備えるものとすること
もできる。こうすれば、吐出口から吐出された潤滑冷却
液体が液溜に流れずに滞留するのを防止することができ
る。
【0015】また、第1または第2のロータのうちの外
側に配置されるロータの内部に潤滑冷却液体が形成され
てなる態様の本発明の第1または第2の動力出力装置に
おいて、前記第1または第2のロータのうちの外側に配
置されるロータは、前記流路の断面の大きさを該外側に
配置されるロータの回転速度に応じて調節可能な流路断
面調節機構を備えるものとすることもできる。こうすれ
ば、圧入手段の制御によることなく流路を流れる潤滑冷
却液体の流量をそのロータの回転速度に応じた適切な量
に調節することができる。
【0016】また、本発明の第1または第2の動力出力
装置において、前記第1または第2のロータのうちの内
側に配置されるロータは、その内部空間を填塞する軽量
の填塞部材を備えるものとすることもできる。こうすれ
ば、内部空間で潤滑冷却液体が滞留するのを防止するこ
とができ、ロータの回転抵抗の増加を抑制することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である
動力出力装置20の構成の概略を示す構成図である。実
施例の動力出力装置20は、図示するように、ガソリン
を燃料とする内燃機関であるエンジン22と、エンジン
22のクランクシャフト24にフライホイールダンパ2
6を介して接続されたエンジン出力軸28に取り付けら
れ入力された動力をトルク変換や回転方向の切り換えな
どを行なって駆動軸90に出力するモータユニット30
と、モータユニット30の各部の潤滑や冷却に用いる潤
滑冷却液(例えば、オートマチックトランスミッション
フルードなどの作動油)を循環するオイルポンプ70
と、循環冷却液を外気を用いて冷却するオイルクーラ7
6を備える。
【0018】モータユニット30には、駆動軸90に機
械的に接続された回転軸31に取り付けられたインナー
ロータ32とこのインナーロータ32に対して複数のベ
アリング35により回転自在に軸支されると共にエンジ
ン出力軸28と一体形成されたアウターロータ34とか
らなるモータMG1、モータMG1のアウターロータ3
4に電力を供給する回転ブラシ36、接続切換ギヤ38
の係合状態によりアウターロータ34か回転軸31に接
続されるロータ42とユニットケース50に取り付けら
れたステータ44とからなるモータMG2、回転軸31
の回転方向を正方向および負方向に切り換え可能な回転
方向切換ギヤ46などがユニットケース50に収納され
ている。
【0019】モータユニット30のユニットケース50
の底部のモータMG1とモータMG2の間の部位と回転
方向切換ギヤ46の部位には、モータユニット30の各
部の潤滑や冷却に用いられる潤滑冷却液の液溜52,5
4が形成されている。そして、この液溜52,54は、
連絡流路56によって連絡されている。
【0020】モータユニット30の回転中心となる回転
軸31は中空構造になっており、軸中心に潤滑冷却液の
供給流路60を形成している。供給流路60から各部に
潤滑冷却液を供給するために回転軸31の複数箇所に径
方向の貫通孔62が形成されている。潤滑冷却液は、こ
の貫通孔62を通って供給流路60から各部に供給さ
れ、モータMG1やモータMG2,接続切換ギヤ38,
回転方向切換ギヤ46の潤滑を行なうと共にモータMG
1のアウターロータ34やモータMG2のステータ44
などを冷却する。
【0021】オイルポンプ70は、その回転軸72がエ
ンジン22のクランクシャフト24の他端25にベルト
74により接続されており、エンジン22の回転により
駆動する。液溜52に溜められた潤滑冷却液は、このオ
イルポンプ70によりオイルクーラ76側に圧送され、
オイルクーラ76で冷却された後にモータユニット30
に供給される。
【0022】フライホイールダンパ26のケース80に
は、オイルクーラ76からの潤滑冷却液の供給を受ける
液体管路82が形成されており、この液体管路82に供
給された潤滑冷却液は、エンジン出力軸28に形成され
た貫通孔84を介して回転軸31に形成された供給流路
60に供給される。なお、貫通孔84の周囲にはシーリ
ング部材85が配置されており、潤滑冷却液の漏れが生
じないようになっている。
【0023】潤滑冷却液をエンジン出力軸28とモータ
MG1のアウターロータ34との接続部に供給するの
は、駆動軸90の回転数に比してエンジン出力軸28の
回転数の方が小さい場合が多いことに基づく。即ち、潤
滑冷却液を遠心力に逆らって回転軸31の軸中心に供給
する場合、回転数が低い方が供給に要するエネルギが小
さいからである。
【0024】また、液体管路82には分岐管86が形成
されており、潤滑冷却液が分岐管86を介して直接モー
タMG1のアウターロータ34に供給されるようになっ
ている。このように、分岐管86を設けてアウターロー
タ34に直接潤滑冷却液を供給することにより、回転軸
31の供給流路60に供給する潤滑冷却液量を少なくす
ることができる。この分岐管86から出力された潤滑冷
却液体は、アウターロータ34の内部に形成された内部
流路92を流れるようになっている。内部流路92は、
実施例では、アウターロータ34の軸に平行な方向に潤
滑冷却液体を流しつつ流向を180度変化させる折り返
しが2つ形成された葛折り状の流路(この葛折り状の流
路をアウターロータ34の外周に沿って等間隔に4本配
置)として形成されている。内部流路92を葛折り状に
形成するのは、潤滑冷却液体の流路をより長くしてオイ
ルポンプ70による潤滑冷却液体の供給エネルギを効率
的に利用するためである。即ち、潤滑冷却液体の内部流
路をアウターロータ34の軸に平行な方向に直線状に形
成すると、オイルポンプ70の供給圧により加速された
潤滑冷却液体が直ちに排出されてしまい、オイルポンプ
70の供給圧を十分に活用できないからである。なお、
内部流路92の形状(折り返しの数、流路の本数など)
は、オイルポンプ70やモータMG1の仕様などに基づ
いて適宜設定すればよく、本実施例に限定されるもので
はない。
【0025】また、アウターロータ34は、その回転速
度(遠心力の作用)に基づいて内部流路92の断面積の
大きさを調節可能な流路断面調節機構100を備える。
図2は、流路断面調節機構100の構成の概略を例示す
る構成図である。流路断面調節機構100は、図示する
ように、内部流路92の一部としてその軸方向に形成さ
れた開口部102を有する開口部材104と、開口部材
104に取り付けられアウターロータ34の径方向に弾
性変形可能に配置された弾性部材(例えば、バネなど)
106と、アウターロータ34に固着され弾性部材10
6を支持する支持部材108とから構成されている。流
路断面調節機構100では、アウターロータ34が回転
すると、回転速度に応じた遠心力の作用により弾性部材
106に負荷がかかり、開口部材104がアウターロー
タ34の径方向に移動する。そして、内部流路92と開
口部102とにずれが生じて内部流路92の断面積が調
節され、内部流路92を流れる潤滑冷却液体の流量(流
速)が調節されることになる。これにより、内部流路9
2を流れる潤滑冷却液体の流量調節をオイルポンプ70
の制御によることなく簡易に行なうことができる。
【0026】モータユニット30は、アウターロータ3
4の内部流路92の吐出口94から吐出された潤滑冷却
液体を液溜52へガイドするガイド部材110を備え
る。ガイド部材110は、吐出口94から吐出された潤
滑冷却液体の流向を液溜52の方向へ変化させる第1バ
ッフルプレート112と、第1バッフルプレート112
から跳ね返った潤滑冷却液体などがアウターロータ34
とユニットケース50との隙間へ進入するのを防止する
第2バッフルプレート114とから形成されている。こ
れにより、内部流路92の吐出口94から吐出された潤
滑冷却液体をスムーズに液溜52へと導くことができ、
潤滑冷却液体の滞留を抑制することができる。また、第
2バッフルプレート114によりアウターロータ34と
ユニットケース50との間の隙間に潤滑冷却液体が進入
するのを防止するから、この隙間に潤滑冷却液体が滞留
してアウターロータ34の回転抵抗が増加するのを抑制
することができる。潤滑冷却液体が滞留すると、その間
液溜52,54に溜まる潤滑冷却液体の量が少なくなる
ため、潤滑や冷却に必要な量の潤滑冷却液体を液溜5
2,54から取り出すためには潤滑冷却液体の絶対量を
多くしなければならず、これに伴いモータユニット30
(特に、液溜52,54の部位)を大型化する必要があ
る。したがって、上記のように潤滑冷却液体の滞留を防
止することにより、モータユニット30を小型化するこ
ともできる。
【0027】モータMG1のインナーロータ32には、
その軽量化を図るために形成された内部空間を塞ぐ軽量
の填塞部材96(例えば、アルミニウムや樹脂などから
なる部材)が設けられている。内部空間を塞ぐのは、こ
の内部空間に潤滑冷却液体が進入すると、潤滑冷却液体
が滞留してインナーロータ32の回転抵抗が増すからで
ある。また、前述のように潤滑冷却液体が滞留にすれ
ば、潤滑冷却液体の絶対量を多くしなければならず、モ
ータユニット30を大型化する必要があるからである。
なお、インナーロータ32の内部には、供給流路60の
貫通孔62から出力された潤滑冷却液体の流路となる内
部流路98が形成されており、これによりインナーロー
タ32の冷却が行なわれる。特に、モータMG1として
永久磁石型のものを用いる場合には、冷却により磁石の
減磁を抑制することができる。この場合、内部流路98
には、磁石穴を利用するのが好ましい。
【0028】なお、供給流路60や分岐管86を介して
モータユニット30内に供給された潤滑冷却液は、遠心
力や重力によりモータMG1やモータMG2,接続切換
ギヤ38,回転方向切換ギヤ46を軸中心から径方向に
流れあるいは飛んで各々の潤滑や冷却を行ないながらユ
ニットケース50の壁面などを伝って液溜52,54に
至り、液溜52,54に溜められる。
【0029】以上説明した実施例の動力出力装置20に
よれば、比較的回転数の低いエンジン出力軸28とモー
タMG1のアウターロータ34との接続部に潤滑冷却液
を供給するから供給に伴うエネルギを小さくすることが
できる。この結果、オイルポンプ70の吐出圧を低くす
るから、オイルポンプ70として小型のものを用いるこ
とができる。また、液体管路82に分岐管86を設け、
潤滑冷却液を直接モータMG1のアウターロータ34に
供給するから、回転軸31の供給流路60に供給する潤
滑冷却液量を少なくすることができる。もとより、モー
タユニット30の回転軸31の軸中心に形成した供給流
路60からモータユニット30の各部に潤滑冷却液を供
給するから、モータユニット30の各部に個々に潤滑冷
却液を供給するものに比して潤滑冷却液の液体回路を簡
易化することができる。
【0030】実施例の動力出力装置20では、モータユ
ニット30としてモータMG2や回転ブラシ36,接続
切換ギヤ38,回転方向切換ギヤ46をモータMG1と
共に備えるものとしたが、これらのいずれか或いは全部
を備えないものとしてもよい。
【0031】実施例の動力出力装置20では、エンジン
22の運転に伴ってオイルポンプ70が駆動するものと
したが、回転軸31やロータ42からの駆動力により駆
動するものとしてもよく、あるいは電動駆動によるもの
としてもよい。また、実施例の動力出力装置20では、
オイルポンプ70の回転軸72をエンジン22のクラン
クシャフト24の他端25とベルト74により接続して
オイルポンプ70の駆動力を得たが、オイルポンプ70
の回転軸72とクランクシャフト24の他端25とをギ
ヤ結合して駆動力を得るものとしてもよい。
【0032】実施例の動力出力装置20では、内燃機関
としてガソリンで駆動するエンジン22を用いたが、軽
油で駆動するディーゼルエンジンや水素で駆動する水素
エンジンなど種々の内燃機関を用いることができる。
【0033】実施例の動力出力装置20では、エンジン
出力軸28に形成された貫通孔84をシーリング部材8
5によりシールしたが、ブッシュによりシールするもの
としてもよい。また、実施例の動力出力装置20では、
ユニットケース50の底部に二つの潤滑冷却液の液溜5
2,54を形成したが、液溜の数は幾つでもよく、三以
上としてもよく、あるいは一体化した一つとしてもよ
い。
【0034】以上、本発明の実施の形態について実施例
を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である動力出力装置20の
構成の概略を示す構成図である。
【図2】 流量調節機構100の構成の概略を例示する
構成図である。
【符号の説明】
20 動力出力装置、22 エンジン、24 クランク
シャフト、25 他端、26 フライホイールダンパ、
28 エンジン出力軸、30 モータユニット、31
回転軸、32 インナーロータ、34 アウターロー
タ、35 ベアリング、36 回転ブラシ、38 接続
切換ギヤ、42 ロータ、44 ステータ、46 回転
方向切換ギヤ、50 ユニットケース、52,54 液
溜、56連絡流路、60 供給流路、62 貫通孔、7
0 オイルポンプ、72 回転軸、74 ベルト、76
オイルクーラ、80 ケース、82 液体管路、84
貫通孔、85 シーリング部材、86 分岐管、90
駆動軸、92 内部流路、94 吐出口、96 填塞部
材、98 内部流路、100 流路断面調節機構、10
2 開口部、104 開口部材、106 弾性部材、1
08 支持部材、110 ガイド部材、112 第1バ
ッフルプレート、114 第2バッフルプレート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G093 AA08 EC02 5H607 AA02 BB01 BB07 BB14 BB17 DD02 DD03 DD08 FF22 GG08 5H609 BB03 BB13 BB23 PP02 PP07 PP10 QQ01 QQ05 QQ12 QQ18 RR37 RR42 RR51 RR70

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関と、該内燃機関の出力軸に接続
    され該出力軸と同軸の第1のロータと該第1のロータに
    対して回転可能で該出力軸と同軸の駆動軸に接続された
    第2のロータとを有し該第1のロータと該第2のロータ
    との電磁的な作用により動力のやり取りが可能なダブル
    ロータ電動機を少なくとも含む電動機ユニットとを備え
    る動力出力装置であって、 前記ダブルロータ電動機の前記第1のロータの軸から前
    記電動機ユニットの潤滑および/または冷却を行なう潤
    滑冷却液体を該電動機ユニットに供給する液体供給手段
    を備える動力出力装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関と、該内燃機関の出力軸に接続
    され該出力軸と同軸の第1のロータと該第1のロータに
    対して回転可能で該出力軸と同軸の駆動軸に接続された
    第2のロータとを有し該第1のロータと該第2のロータ
    との電磁的な作用により動力のやり取りが可能なダブル
    ロータ電動機を少なくとも含む電動機ユニットとを備え
    る動力出力装置であって、 前記ダブルロータ電動機の前記第1のロータの軸と前記
    第2のロータの軸のうち平均回転速度が低い軸から前記
    電動機ユニットの潤滑および/または冷却を行なう潤滑
    冷却液体を該電動機ユニットに供給する液体供給手段を
    備える動力出力装置。
  3. 【請求項3】 前記電動機ユニットは、前記内燃機関の
    出力軸から前記駆動軸に至る回転軸の軸中心に形成さ
    れ、前記液体供給手段により供給された前記潤滑冷却液
    体を該電動機ユニットを構成する各部の少なくとも一部
    に供給する供給管路を備える請求項1または2記載の動
    力出力装置。
  4. 【請求項4】 前記電動機ユニットは、前記内燃機関の
    出力軸または前記駆動軸と動力のやり取りが可能な第2
    電動機を備え、前記内燃機関から前記ダブルロータ電動
    機,第2電動機の順に配置されてなるユニットである請
    求項1ないし3いずれか記載の動力出力装置。
  5. 【請求項5】 前記電動機ユニットは、前記ダブルロー
    タ電動機と前記第2電動機との間に配置され、前記第2
    電動機のロータと前記内燃機関の出力軸との接続と該第
    2電動機のロータと前記駆動軸との接続を切り換える接
    続切換手段を備える請求項4記載の動力出力装置。
  6. 【請求項6】 前記電動機ユニットは、前記駆動軸の回
    転方向を切り換える回転方向切換手段を備える請求項1
    ないし5いずれか記載の動力出力装置。
  7. 【請求項7】 前記液体供給手段は、前記供給管路に形
    成された貫通孔と、該貫通孔に前記潤滑冷却液体を圧入
    する圧入手段とを備える請求項1ないし6いずれか記載
    の動力出力装置。
  8. 【請求項8】 前記液体供給手段は、前記ダブルロータ
    電動機の前記第1または第2のロータのうちの外側に配
    置されるロータに前記潤滑冷却液体を直接供給する手段
    である請求項7記載の動力出力装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の動力出力装置であって、 前記第1または第2のロータのうちの外側に配置される
    ロータは、その内部に前記潤滑冷却液体の流路が形成さ
    れ、 前記液体供給手段は、該流路に前記潤滑冷却液体を供給
    する手段である動力出力装置。
  10. 【請求項10】 前記流路は、葛折り状に形成された流
    路である請求項9記載の動力出力装置。
  11. 【請求項11】 前記電動機ユニットは、前記流路の吐
    出口から吐出された潤滑冷却液体を該電動機ユニットに
    形成された潤滑冷却液体の液溜へガイドするガイド部材
    を備える請求項9または10記載の動力出力装置。
  12. 【請求項12】 前記第1または第2のロータのうちの
    外側に配置されるロータは、前記流路の断面の大きさを
    該外側に配置されるロータの回転速度に応じて調節可能
    な流路断面調節機構を備える請求項9ないし11いずれ
    か記載の動力出力装置。
  13. 【請求項13】 前記第1または第2のロータのうちの
    内側に配置されるロータは、その内部の空間を填塞する
    軽量の填塞部材を備える請求項1ないし12いずれか記
    載の動力出力装置。
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