JP2002142324A - パイプ内の充填物位置検知装置とその位置検知方法 - Google Patents

パイプ内の充填物位置検知装置とその位置検知方法

Info

Publication number
JP2002142324A
JP2002142324A JP2000339134A JP2000339134A JP2002142324A JP 2002142324 A JP2002142324 A JP 2002142324A JP 2000339134 A JP2000339134 A JP 2000339134A JP 2000339134 A JP2000339134 A JP 2000339134A JP 2002142324 A JP2002142324 A JP 2002142324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detecting
pipe
detection
filling
sand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000339134A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuji Omura
龍爾 大村
Toshimichi Matsuzaki
敏道 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP2000339134A priority Critical patent/JP2002142324A/ja
Publication of JP2002142324A publication Critical patent/JP2002142324A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】長尺なパイプ内にケーブルが布設されており、
且つその布設されたケーブルとパイプ内周面との間に砂
が充填されているとき、パイプ内の長手方向の砂の充填
の有無とそれらの充填箇所の位置とを検知することがで
きるパイプ内の充填物位置検知装置とその位置検知方法
とを提供すること。 【解決手段】測定器本体10と該測定器本体の外周の長
手方向に沿って固定されている検知管11とその中を通
る検知ロッド12と該検知ロッドの先端に設置されてい
る検知へッド13と前記測定器本体の外周の長手方向に
沿って固定されている牽引部材と該牽引部材を牽引する
ことができる牽引機構とを具備して成る装置をパイプ内
へ挿入し、前記検知へッドが受けた機械的抵抗変化を前
記検知ロッドを介して検知することにより前記パイプ内
に存在する充填物の有無及びその充填位置を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパイプ内の充填物位
置検知装置とその位置検知方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電力ケーブルの布設は電柱間へ
の架設、建造物に沿った布設、地中への埋設布設、パイ
プ(管路)内への布設等がある。
【0003】パイプ内に電力ケーブルを布設する場合、
その防災対策として布設した電力ケーブルとパイプの内
周面との間に砂を圧縮空気によって押し込み充填するこ
とがある。
【0004】図3はこのようなパイプ内に電力ケーブル
を布設し、且つその電力ケーブルとパイプの内周面との
間に砂を完全充填した場合を示した説明図であって、そ
の(イ)は横断面説明図、(ロ)はその縦断面説明図で
ある。
【0005】図3において1はパイプ、2は電力ケーブ
ル、3は砂である。
【0006】ここにおいてパイプ1は内径φ150mmで
ある。また、電力ケーブル2は外径φ100mmである。
【0007】しかし、パイプ1が長尺な場合、そのパイ
プ1と電力ケーブル2との間に砂3を完全に充填するこ
とが困難な場合がある。即ち、パイプ1内には砂3が完
全に充填されている箇所、砂3が不完全に充填されてい
る箇所、そして砂3が全く充填されてない隙間の箇所が
断続的に存在することになる。
【0008】図4はこのようなパイプ1内に電力ケーブ
ル2を布設し、且つその電力ケーブル2とパイプ1の内
周面との間に砂3を不完全充填した場合を示した説明図
であって、その(イ)は横断面説明図、(ロ)はその縦
断面説明図である。
【0009】図4において1はパイプ、2は電力ケーブ
ル、3は砂、4は隙間である。
【0010】図4から判るようにパイプと電力ケーブル
との間に砂を不完全充填した場合、そのパイプ1と電力
ケーブル2との間に隙間4が発生する。
【0011】このような隙間4には砂3が充填されてい
ないのであるから砂3充填による防災効果がなく、それ
によって電力ケーブル線路全体の防災性も低下すること
になる。このためパイプ1内へ電力ケーブル2を布設す
る工事ではそのパイプ1と電力ケーブル2との間に隙間
4が発生しないように最善の努力が為されている。
【0012】一方、布設工事が完了したパイプ1と電力
ケーブル2との間に隙間4が発生しているか、否かを正
確に検知できる検知方法も強く求められるようになって
きている。
【0013】このような訳でパイプ1と電力ケーブル2
との間に隙間4が発生しているか、否かを検出できる種
々な隙間検知方法が提案されている。
【0014】このような隙間検知方法は電気的隙間検知
方法と機械的隙間検知方法に大別される。
【0015】これらのうち電気的隙間検知方法はパイプ
1と電力ケーブル2との間に砂3が充填されている場合
の電気的特性とパイプ1と電力ケーブル2との間に隙間
4がある場合の電気的特性とが異なることを活用する。
この種の電気的特性としては超音波特性や静電容量特性
等が用いられている。
【0016】(1)従来の超音波特性活用隙間検知方法 超音波特性活用隙間検知方法の測定は、まず超音波送受
信器よりパイプ内へ超音波を発する。
【0017】次に、発信と受信のタイムラグによりパイ
プ内に充填物が充填されているか、隙間があるかを検知
する。
【0018】ここで発信された超音波は第1の隙間で反
射して超音波送受信器へ戻り発信と受信のタイムラグに
より第1の隙間を発見するが、その超音波のうち一部は
第1の隙間で反射しないで先に進み、そしてその進んだ
超音波は第2の隙間で反射し、そしてその反射した超音
波は超音波送受信器へ戻り、発信と受信のタイムラグに
より第2の隙間を発見する。
【0019】以下、同様にしてパイプ内の第3の隙間、
第4の隙間、第5の隙間、…………と発見することがで
きる。
【0020】しかし、この超音波特性活用隙間検知方法
の測定では、次の隙間4に達する超音波が段々弱くな
り、しかも乱反射も重なることから隙間検出の精度が落
ちるという難点がある。
【0021】パイプ内の砂の充填位置と隙間の位置も同
様に超音波により検知することができる。
【0022】図5はこのような従来の超音波特性活用隙
間検知方法を図解した説明図であって、その(イ)は横
断面説明図、(ロ)はその縦断面説明図である。
【0023】図5において1はパイプ、2は電力ケーブ
ル、3は砂、4は隙間、5は超音波送受信器である。
【0024】図5から判るように従来の超音波特性活用
隙間検知方法は、まずパイプ1の軸方向上部側、即ち砂
3が充填されている長手方向へ超音波送受信器5から超
音波を発信させ、次にその反射して戻ってきた超音波の
減衰量を自動的に測定する。次に、その測定結果超音波
の減衰量が大きい箇所はパイプ1と電力ケーブル2との
間に砂3が完全に充填されていると判定し、逆に超音波
の減衰量が小さい箇所はパイプ1と電力ケーブル2との
間に砂3が不完全に充填されている箇所か若しくは隙間
4がある箇所と判定する。
【0025】(2)従来の静電容量活用隙間検知方法 静電容量とはある物体の帯電できる容量である。例え
ば、パイプ内に充填されている水分を含んだ砂の静電容
量、パイプ内に充填されている水分を含まない砂の静電
容量、パイプ内の隙間にある空気の静電容量は異なるこ
とになる。従ってパイプ内の各箇所において静電容量を
測定することによりパイプ内に充填されている砂の性
状、隙間の存在等を検知することができる。
【0026】図示はしないが、従来の静電容量活用隙間
検知方法は、まずパイプ1の軸方向上部側、即ち砂3が
充填されている長手方向に沿って静電容量を断続的に測
定する。
【0027】次に、その測定結果静電容量が大きい箇所
はパイプ1と電力ケーブル2との間に砂3が完全に充填
されていると判定し、逆に、静電容量が小さい箇所はパ
イプ1と電力ケーブル2との間に砂3が不完全に充填さ
れている箇所か若しくは隙間4か所と判定する。
【0028】(3)プロペラ回転抵抗測定式隙間検知方
法 機械的隙間検知方法としてはプロペラ回転抵抗測定式隙
間検知方法が主に用いられている。
【0029】図6はこのような従来のプロペラ回転抵抗
測定式隙間検知方法を図解した説明図であって、その
(イ)は横断面説明図、(ロ)はその縦断面説明図であ
る。
【0030】図6において1はパイプ、2は電力ケーブ
ル、3は砂、4は隙間、6はプロペラである。
【0031】図6から判るように従来のプロペラ回転抵
抗測定式隙間検知方法は、まずパイプ1の軸方向上部
側、即ち砂3が充填されている長手方向へ回転している
プロペラを送り込んで行きながらその回転抵抗を断続的
に測定する。そしてその測定結果回転抵抗が大きい箇所
を砂3が完全に充填されている箇所と判定し、逆に回転
抵抗が小さい箇所を砂3が不完全に充填されている箇所
か若しくは隙間4がある部分と判定する。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の隙間検知方法には次のような難点があった。
【0033】(1)従来の超音波特性活用隙間検知方法
の難点 まず、従来の超音波特性活用隙間検知方法により砂3の
位置を確認するときには、超音波がその砂3の面で乱反
射し、その結果砂3位置の確認が不正確となる懸念があ
った。
【0034】また、砂3と隙間4での超音波の減衰の違
いによりそれらの位置を検出するときには、その検出に
用いる超音波送受信器5が短い距離で発振部と受信部と
を設け、且つ大きなセンサー部を取り付ける必要があ
り、その結果装置が大形化するという難点があった。
【0035】当然、そのように形化した超音波送受信器
5は小さい内径のパイプ1内に送り込むことが困難であ
る。また、大形化した超音波送受信器5は大きい内径の
パイプ1に電力ケーブル2と砂3とが入れられていると
ころへ送り込むことも困難であった。
【0036】更に、超音波送受信器5は本質的に高価で
あるという難点もある。
【0037】(2)従来の静電容量活用隙間検知方法の
難点 従来の静電容量活用隙間検知方法は平行平板形等のコン
デンサにより検出するが、そのコンデンサの挿入位置の
測定が困難である。
【0038】また、砂3の静電容量は本質的にその砂3
の性状、湿潤状態、混合度合い等により大きく変化する
ことから、砂3の充填程度の静電容量判別レベルを布設
場所毎に変えなければならないという難点がある。
【0039】更に、静電容量検出器は高価という難点も
ある。
【0040】(3)プロペラ回転抵抗測定式隙間毛か血
法 プロペラ回転抵抗測定式隙間検知方法ではその検出に用
いるプロペラ6をパイプ1内に送り込む距離が遠くなる
に従いプロペラ6を回転するための駆動抵抗が大きくな
り、その結果砂3の充填による回転抵抗が大きくなった
のか、或いは遠くなったために起こった駆動抵抗なのか
を識別できなくなるという難点がある。本発明はかかる
点に立って為されたものであって、その目的とするとこ
ろは前記した従来技術の欠点を解消し、長尺なパイプ内
にケーブルが布設されており、且つその布設されたケー
ブルとパイプ内周面との間に砂が充填されているとき、
パイプ内の長手方向の砂の充填の有無とそれらの充填箇
所の位置とを検知することができるパイプ内の充填物位
置検知装置とその位置検知方法とを提供することにあ
る。
【0041】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、次の2点にある。
【0042】(1)測定器本体と、該測定器本体の外周
の長手方向に沿って固定されている検知管と、該検知管
の先端側に突き出るように設置されている検知ロッド
と、該検知ロッドの先端に設置されている検知へッド
と、前記測定器本体の外周の長手方向に沿って固定され
ている牽引部材と、該牽引部材を牽引することができる
牽引機構とを具備して成ることを特徴とするパイプ内の
充填物位置検知装置。
【0043】(2)測定器本体と該測定器本体の外周の
長手方向に沿って固定されている検知管と該検知管の先
端側に突き出るように設置されている検知ロッドと該検
知ロッドの先端に設置されている検知へッドと前記測定
器本体の外周の長手方向に沿って固定されている牽引部
材と該牽引部材を牽引することができる牽引機構とを具
備して成るパイプ内の充填物位置検知装置をパイプ内へ
挿入し、前記検知へッドが受けた機械的抵抗変化を前記
検知ロッドを介して検知することにより前記パイプ内に
存在する充填物の有無及びその充填位置を検知すること
を特徴とするパイプ内の充填物位置検知方法。
【0044】本発明において測定器本体は硬質金属製円
筒状体から成ることが好ましい。
【0045】本発明において検知管の内径Nと検知ロッ
ドの外径Sとは、 N > S の関係を有するように構成して成ることが好ましい。
【0046】本発明において検知ロッドは硬質プラスチ
ック若しくは硬質金属から成ることが好ましい。
【0047】本発明において検知へッドは硬質金属製弾
丸状体から成ることが好ましい。
【0048】本発明において検知管の内部には検知へッ
ドが受けた機械的抵抗変化を検知ロッドを介して検出で
きる抵抗検出素子が組み込まれていることが好ましい。
【0049】
【発明の実施の形態】次に、本発明のパイプ内の充填物
位置検知装置とその位置検知方法の一実施例を図面によ
り説明する。
【0050】図1は本発明のパイプ内の充填物位置検知
装置とその位置検知方法の一実施例を示した説明図であ
って、その(イ)は横断面説明図、(ロ)はその縦断面
説明図である。また、図2は図1のパイプの長手方向上
側半分を切り取り、且つその切り取り部分の上方から見
た平面説明図である。
【0051】図1及び図2において1はパイプ、2は電
力ケーブル、10は測定器本体、11、11は検知管、
12、12は検知ロッド、13、13は検知へッド、1
4、14は牽引部材である。
【0052】(本発明の一実施例のパイプ内の充填物位
置検知装置)まず、本発明の一実施例のパイプ内の充填
物位置検知装置について説明する。
【0053】a 全体構成 図1及び図2から判るように本発明の一実施例のパイプ
内の充填物位置検知装置は、円筒状の測定器本体10
と、その測定器本体10の円周方向に沿って180度ず
らした外周上で、且つその長手方向に沿って固定されて
いる2本の検知管11、11と、それら2本の検知管1
1、11の先端側に突き出るようにそれぞれ設置されて
いる2本の検知ロッド12、12と、それら2本の検知
ロッド12、12の先端にそれぞれ固定されている2個
の検知へッド13、13と、前記測定器本体10の円周
方向に沿って所定間隔をずらした外周上で、且つその長
手方向に沿って固定されている2本の牽引部材14、1
4と、それら2本の牽引部材14、14を牽引すること
ができる図示しない牽引機構とから成っている。
【0054】本発明のパイプ内の充填物位置検知装置は
パイプ1内の全長にわたり充填物の状況を検知できるよ
うに製作する。このため本発明のパイプ内の充填物位置
検知装置は牽引部材14、14まで含めた長さは、パイ
プ1の長さより長くなるように製作する。
【0055】本発明の一実施例のパイプ内の充填物位置
検知装置はパイプ1の外側より充填物の位置を検知する
ものではなく、パイプ1の内側より充填物の位置を検知
するように構成されている。
【0056】b 測定器本体 測定器本体10は図1(イ)に示すように中空の硬質金
属製円筒状体から成る。
【0057】本発明においてこのように中空にするのは
本発明の一実施例のパイプ1内の充填物位置検知装置を
パイプ1内に送り込んでパイプ1内に隙間4を発見した
とき、この測定器本体10の中空部よりパイプ1内へ砂
4を送り込むために開口されているものである。
【0058】なお、パイプ1内に隙間4を発見したとき
にパイプ1内へ砂4を送り込む必要がない場合には、測
定器本体10は中空にする必要がない。そのような場合
には移動抵抗を低くするため先端が鋭利な弾丸状構造と
することができる。
【0059】c 検知管 2本の検知管11、11は検知ロッド12、12を誘導
するために設けるものである。つまり2本の検知ロッド
12、12には検知へッド13、13が前後に移動でき
るように取り付けられているのである。このため2本の
検知管11、11の内径Nと2本の検知ロッド12、1
2の外径Sとは次の関係を有するようにする。
【0060】N > S これら2本の検知管11、11の材質はその先端部に取
り付けた検知ロッド12、12が曲がり等で横方向へ逃
れないように規制させたり、また長さ方向へ移動させた
りできるように優れた機械的特性を保持するものが望ま
しい。そしてこれら2本の検知管11、11の構造は検
知ロッド12、12の駆動抵抗が大きくならないように
する。
【0061】更に、これら2本の検知管11、11の構
造は検知ロッド12、12や検知へッド13、13が入
り込まないようにストッパーを有していることが望まし
い。従ってそのようなストッパーを取り付けるときに
は、そのストッパーが検知管11、11内に入り込まな
いようにストッパー外径を検知管11、11の外径より
大きくするようにする。
【0062】d 検知ロッド 検知ロッド12、12はパイプ1の片端(挿入側)より
操作できるように構成する。このため検知ロッド12、
12の材質は適度な剛性と可撓性とを具備した材料、例
えばFEP等のふっ素樹脂、ナイロン、ポリエーテル樹
脂、ガラス繊維強化プラスチック、鋼鉄等で製造する。
【0063】e 検知へッド 2個の検知へッド13、13は図1(ロ)から判るよう
にこれらそれらの先端が硬質金属製弾丸状体から成って
いる。
【0064】これら2個の検知へッド13、13には、
必要に応じてカメラ等も付加して取り付けることもでき
る。
【0065】なお、特開平10−32908号公報、特
開平10−201034号公報には、ロッドの先端に検
知部材としてカメラを設置しておき、そのカメラを介し
て目視観察することが開示されている。
【0066】しかし、電力ケーブルと砂とが入れられて
いるパイプ内へカメラを送り込むことは至難である。仮
に、カメラを無理やり砂の中へ送り込んだときには砂に
より傷つけられ、その結果カメラが損傷して検知するこ
とができなくなる。
【0067】これに対して、本発明の一実施例のパイプ
内の充填物位置検知装置の2個の検知へッド13、13
は、それらの先端が硬質金属製弾丸状体から成ってい
る。従ってそれら検知へッド13、13は電力ケーブル
と砂とが入れられているパイプ内へ送り込んでも何等損
傷を起こすことがなく、それにより充填物を確実に検知
することができる。
【0068】f 抵抗検出素子 図示しないが検知管11、11の内部には検知へッド1
3、13が受けた機械的抵抗変化を検知ロッド12、1
2を介して検出できる抵抗検出素子が組み込まれてい
る。
【0069】g 演算記録装置 抵抗検出素子は図示しない信号ケーブルを介して図示し
ない演算記録装置へ電気的に接続されている。
【0070】そして演算記録装置はパイプ1内の充填物
の有無、充填物の充填密度、充填物の充填位置、隙間の
位置等を自動的に演算、表示、記録することができる。
【0071】h 牽引部材及びウインチ 2本の牽引部材14、14は大きな牽引力に耐えられる
剛性と可撓性とを有するものならよく、例えば高抗張力
鋼線等を用いることができる。
【0072】また、これら2本の牽引部材14、14に
は長手方向に沿って目盛を付けておき、それにより牽引
部材14、14をパイプ内に送り込んだとき入口から検
知位置までの距離を求めることができるようになってい
る。
【0073】これら2本の牽引部材14、14は図示し
ない牽引機構、例えばウインチ等を用いて牽引する。
【0074】なお、2本の牽引部材14、14を有する
本発明の一実施例のパイプ内の充填物位置検知装置をパ
イプ1へ挿入するとき、予めパイプ1内へ細い外径のリ
ード線、例えばロープ若しくは鋼線を挿入しておき、次
にこれらロープ若しくは鋼線へ2本の牽引部材14、1
4を接続し、最後にそれら2本の牽引部材14、14を
図示しないウインチで牽引する。
【0075】i 一実施例のパイプ内の充填物位置検知
装置の特長 本発明の一実施例のパイプ内の充填物位置検知装置は長
尺なパイプ1内の長手方向に沿って充填されている固
体、液体、気体等の充填位置をそのパイプ1の片端側よ
り挿入するだけで、充填物の充填状況を検知することが
できる。また、送り込んだ牽引部材14、14の目盛よ
り充填物までの距離、隙間4までの距離を求めることが
できる。
【0076】しかも本発明の一実施例のパイプ内の充填
物位置検知装置は小形であることから小さい内径のバイ
プ1内や電力ケーブルが布設された狭隘なパイプ1内で
もスムーズに送り込むことができる。
【0077】更に、この本発明の一実施例のパイプ内の
充填物位置検知装置は剛性で、且つ可撓性材料で構成し
てあるから直線状パイプ1内ばかりでなく、曲がったパ
イプ1内でもスムーズに送り込んで、充填物の充填状況
を検知することができる。
【0078】そして本発明の一実施例のパイプ内の充填
物位置検知装置はガスパイプ内の異物、水道パイプ内の
異物、タンク内の異物の検査等にも応用することができ
る。 (パイプ内の充填物位置検知方法)次に、本発明の一実
施例のパイプ内の充填物位置検知方法について説明す
る。
【0079】本発明の一実施例のパイプ内の充填物位置
検知方法は、まず上記で説明した本発明の一実施例のパ
イプ内の充填物位置検知装置をパイプ1の片端側(挿入
側)より挿入する。
【0080】次に、パイプ1内に挿入された充填物位置
検知装置はその検知へッド13、13が砂の機械的抵抗
変化を受ける。
【0081】次に、この砂の機械的抵抗変化を受けた検
知へッド13、13は、その機械的抵抗変化を検知ロッ
ド12、12を介して検知管11、11の内部にある図
示しない抵抗検出素子へ送信する。
【0082】次に、図示しない抵抗検出素子は、その機
械的抵抗変化を機械的抵抗変化信号に変換してからその
機械的抵抗変化信号を図示しない演算記録装置へ送信す
る。
【0083】次に、図示しない演算記録装置はパイプ1
内の長手方向に沿った砂の充填状況を自動的に演算、表
示、記録する。この記録によりパイプ1内の充填物の有
無、充填物の充填密度、充填物の充填位置、隙間の位置
等を容易に検知することができる。
【0084】ここにおいて、検知した機械的抵抗が大き
ければ砂3がパイプ1内に充填されており、機械的抵抗
が小さければ砂3が充填されていない、つまり隙間4が
あると判定される。
【0085】
【発明の効果】本発明のパイプ内の充填物位置検知装置
は小形で、且つ安価でしかも可撓性があることから狭隘
な長尺パイプ内でも容易に送り込むでき、それによって
本発明のパイプ内の充填物位置検知装置を用いた位置検
知方法によればパイプ内に充填されている充填物の充填
の有無及び充填位置を正確に検知できるものであり、工
業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパイプ内の充填物位置検知装置とその
位置検知方法の一実施例を示した説明図であって、その
(イ)は横断面説明図、(ロ)はその縦断面説明図であ
る。
【図2】図1のパイプの長手方向上側半分を切り取り、
且つその切り取り部分の上方から見た平面説明図であ
る。
【図3】パイプ内に電力ケーブルを布設し、且つその電
力ケーブルとパイプの内周面との間に砂を完全充填した
場合を示した説明図であって、その(イ)は横断面説明
図、(ロ)はその縦断面説明図である。
【図4】パイプ内に電力ケーブルを布設し、且つその電
力ケーブルとパイプの内周面との間に砂を不完全充填し
た場合を示した説明図であって、その(イ)は横断面説
明図、(ロ)はその縦断面説明図である。
【図5】従来の超音波特性活用隙間検知方法を図解した
説明図であって、その(イ)は横断面説明図、(ロ)は
その縦断面説明図である。
【図6】従来のプロペラ回転抵抗測定式隙間検知方法を
図解した説明図であって、その(イ)は横断面説明図、
(ロ)はその縦断面説明図である。
【符号の説明】
1 パイプ 2 電力ケーブル 3 砂 4 隙間 5 超音波送受信器 6 プロペラ 10 測定器本体 11 検知管 12 検知ロッド 13 検知へッド 14 牽引部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定器本体と、該測定器本体の外周の長手
    方向に沿って固定されている検知管と、該検知管の先端
    側に突き出るように設置されている検知ロッドと、該検
    知ロッドの先端に設置されている検知へッドと、前記測
    定器本体の外周の長手方向に沿って固定されている牽引
    部材と、該牽引部材を牽引することができる牽引機構と
    を具備して成ることを特徴とするパイプ内の充填物位置
    検知装置。
  2. 【請求項2】測定器本体が、硬質金属製円筒状体から成
    ることを特徴とする請求項1記載のパイプ内の充填物位
    置検知装置。
  3. 【請求項3】検知管の内径Nと検知ロッドの外径Sと
    は、 N > S の関係を有するように構成して成ることを特徴とする請
    求項1記載のパイプ内の充填物位置検知装置。
  4. 【請求項4】検知ロッドが、硬質プラスチック若しくは
    硬質金属から成ることを特徴とする請求項1記載のパイ
    プ内の充填物位置検知装置。
  5. 【請求項5】検知へッドが、硬質金属製弾丸状体から成
    ることを特徴とする請求項1記載のパイプ内の充填物位
    置検知装置。
  6. 【請求項6】検知管の内部には検知へッドが受けた機械
    的抵抗変化を検知ロッドを介して検出できる抵抗検出素
    子が組み込まれていることを特徴とする請求項1記載の
    パイプ内の充填物位置検知装置。
  7. 【請求項7】測定器本体と該測定器本体の外周の長手方
    向に沿って固定されている検知管と該検知管の先端側に
    突き出るように設置されている検知ロッドと該検知ロッ
    ドの先端に設置されている検知へッドと前記測定器本体
    の外周の長手方向に沿って固定されている牽引部材と該
    牽引部材を牽引することができる牽引機構とを具備して
    成るパイプ内の充填物位置検知装置をパイプ内へ挿入
    し、前記検知へッドが受けた機械的抵抗変化を前記検知
    ロッドを介して検知することにより前記パイプ内に存在
    する充填物の有無及びその充填位置を検知することを特
    徴とするパイプ内の充填物位置検知方法。
JP2000339134A 2000-11-01 2000-11-01 パイプ内の充填物位置検知装置とその位置検知方法 Withdrawn JP2002142324A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000339134A JP2002142324A (ja) 2000-11-01 2000-11-01 パイプ内の充填物位置検知装置とその位置検知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000339134A JP2002142324A (ja) 2000-11-01 2000-11-01 パイプ内の充填物位置検知装置とその位置検知方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002142324A true JP2002142324A (ja) 2002-05-17

Family

ID=18814244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000339134A Withdrawn JP2002142324A (ja) 2000-11-01 2000-11-01 パイプ内の充填物位置検知装置とその位置検知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002142324A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114014232A (zh) * 2021-11-25 2022-02-08 国网四川省电力公司眉山供电公司 一种电杆托运结构及方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114014232A (zh) * 2021-11-25 2022-02-08 国网四川省电力公司眉山供电公司 一种电杆托运结构及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108700225B (zh) 柔性线路的端接头、测量装置和相关方法
US3964171A (en) Device for steplessly detecting the ovalizations and the projections on two orthogonal planes of the curved geometrical configuration of a submerged pipeline
US9762039B2 (en) Cable installation detection
US20050172737A1 (en) Deployment of equipment into fluid containers and conduits
US20060233485A1 (en) Underwater structure monitoring systems and methods
KR101306882B1 (ko) 지하 매설물에 대한 정보 획득 방법 및 장치
US8794083B2 (en) Low row steam generator inspection probe
JP2002142324A (ja) パイプ内の充填物位置検知装置とその位置検知方法
JP6221624B2 (ja) 流体種類判別装置及び流体種類判別方法
JPH0843175A (ja) プランジャ付き液位センサ
JPH0457961B2 (ja)
JP2000018981A (ja) 光ファイバセンサ
KR100779030B1 (ko) 매설배관 변형 검출기 및 이를 이용한 매설배관 변형 검사장치
CN211116015U (zh) 衬砌管片环缝连接件
KR100298092B1 (ko) 지반변위계측용파이프
JPWO2007010978A1 (ja) 管路試験体及び管路試験方法
JP5174361B2 (ja) 管内調査装置
CN112997047B (zh) 超声波探头以及利用其的被检配管厚度测定方法
JP2593515Y2 (ja) 管路長計尺装置
JPH028643B2 (ja)
JPH0147741B2 (ja)
JPH0735152A (ja) 角度検出機能付球面継手および管路の曲率測定装置
JPH1138283A (ja) 光ファイバケーブル
KR101084496B1 (ko) 관로 탐지용 경고시트 접속장치
JPH04328411A (ja) 水底埋設長尺体の埋設深度測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080108