JP2002140868A - ディジタル信号の生成方法、ディスク記録媒体 - Google Patents

ディジタル信号の生成方法、ディスク記録媒体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤り訂正符号の符号化、符号数の変更を必要
としないままエラー訂正能力の向上を図ったディジタル
信号を生成し、ディスク記録媒体へ高密度記録を行う。 【解決手段】 一連の記録情報に対し、一定の記録情報
量に少なくとも記録媒体上の位置を示すアドレス情報を
付加したセクタデータを複数構成し、連続する(k1×
2)個(k1は正の整数)のセクタデータに対し、(i
バイト×2列)×j行(i、jは正の整数)に分割し、
iバイト×(j×k1)行の配列2個それぞれに対し
て、符号長(j×k1)バイト系列に対し第1の訂正符
号k2バイトを生成、次に第1の訂正符号を含む符号長
iバイト系列に対し第2の訂正符号qバイト(qは正の
整数)を生成することで構成した(i+q)バイト×
(j×k1+k2)行の第1、第2の訂正配列を構成す
ることで解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル信号の生
成方法及びディジタル信号を記録したディスク記録媒体
に係り、特に、記録媒体への情報記録に適したディジタ
ル信号の生成方法と、この方法によって生成されたディ
ジタル信号を記録媒体上の記録ピット(マーク)として
記録したディスク記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】記録情報を記録媒体への記録に適したデ
ィジタル信号に変換し、媒体上の記録ピット(マーク)
として記録するディスク記録媒体の一例としてDVD
(Digital Versatile Disc)が
挙げられる。そのディジタル信号の生成方法については
「NIKKEI ELECTRONICS BOOKS
データ圧縮とディジタル変調 98年度版 pp.11
9〜123」に記載されている。ここに記載されている
ディジタル信号の生成方法では、スクランブル処理を施
した2048バイト単位(メインデータ1〜12までの
バイト数)の記録情報量にセクタID番号をはじめとす
る付加情報を付加した2064バイトを1セクタデータ
とし、更にそのセクタデータを172バイト×12行の
配列状に並べ、16個のセクタデータに対する172バ
イト×12行×16セクタ単位の配列において、外符号
として縦方向にPO訂正符号16バイト、内符号として
PO訂正符号を含む横方向にPI訂正符号10バイトを
付加し、(172+10)バイト×(12行×16セク
タ+16行)の訂正ブロックを構成する。更にPO訂正
符号を含む行データを1行単位で分散しインターリーブ
配列を構成する。ディスクへ記録する際にはインターリ
ーブ配列の先頭行から順に変調処理をし、フレーム同期
信号の付加を行うフレーム化処理を行った後、ディスク
上のトラックに沿って記録ピット(マーク)として記録
する。再生時には、記録ピット(マーク)を、光学ヘッ
ドを用いて再生し、フレーム同期信号の検出、変調処理
に対する復調処理、インターリーブ配列の復元を行い、
PI、PO訂正符号の復号により訂正ブロック中に発生
したエラーに対する訂正処理を行うことによって元の記
録情報を再生する。訂正配列における行データの並びか
らPI訂正符号は行単位で発生したランダムエラー、P
O訂正符号は複数の行データ渡り発生するバーストエラ
ーに対し誤り訂正を行うことになる。
【0003】上記した訂正符号、配列構成、変調方式、
フレーム化は、読取り専用ディスク(DVD−RO
M)、追記型ディスク(DVD−R)、書き換え型ディ
スク(DVD−RW、DVD−RAM など)のDVD
ディスクに対する記録信号の全て共通して用いられ、記
録、再生時のディジタル信号処理の互換性を確保してい
る。
【0004】以下、図2を用いて、従来のディジタル信
号の生成方法について説明する。図2は従来のディスク
に情報を記録する際のディジタル信号生成方法を説明す
るためのデータや符号の配列を示す図である。図2
(a)は記録媒体上の記録情報を示す図であり、図2
(b)はセクタデータを示す図であり、図2(c)は訂
正ブロックを示す図であり、図2(d)はインターリー
ブ配列を示す図である。図において、おいて1は記録媒
体へ記録する一連の記録情報を示しており、2048バ
イト単位で区切られている。2は記録情報1の一部を含
み、記録媒体への記録単位の一つであるセクタデータの
構成をしめす。セクタデータ2は一連の記録情報1を2
048バイト単位で区切る。セクタデータ2は、ディス
ク上の物理的な記録位置を示すセクタID、セクタID
に対して1バイトの訂正を行うIED及びコピー禁止フ
ラグ情報RSVを示す12バイトの付加情報と、それ以
降に1セクタ2048バイトの記録情報1をメインデー
タ1〜12として格納し、更にメインデータ2048バ
イトに対するエラー有無のチェックを行うEDC(Er
ror detecting code)の2064バ
イトで構成される。更にこのセクタデータ2を16個集
め、合計172バイト×12行×16セクタの配列が構
成される。172バイト×12行×16セクタの配列
に、ディスク再生時、ディスク上の傷、ごみなどに起因
するバーストエラーや、ランダムエラーに対応するた
め、縦、横の各系列に対しそれぞれ外符号と内符号が付
加されて訂正ブロック3が構成される。即ち、外符号と
して、縦方向の符号12×16バイトに対しPO訂正符
号16バイトを生成、付加し、内符号として、横方向の
符号172バイトに対しPI訂正符号10バイトを生
成、付加することで182バイト×208行の訂正ブロ
ック3を構成する。更に訂正ブロック3において、PI
訂正符号(10バイト)を含むセクタ0のデータからセ
クタ15のデータである182バイト×12行の配列単
位にPO訂正符号を含む182バイト×16行の配列に
おける先頭行から1行毎にインターリーブを行うことに
よって、インターリーブ配列4を得る。インターリーブ
配列4において、PO訂正符号1バイトは順次各セクタ
の間に配置され、各セクタの先頭にはセクタIDが配置
される。セクタ0〜セクタ15の各行には、データとP
I訂正符号の1行が配置されている。
【0005】インターリーブ後の各セクタに含まれるI
D番号については、連続した一連の番号が与えられ、か
つその前後のインターリーブ単位同士においても連続す
るID番号となる。最後にディスク上の記録ピット(マ
ーク)として記録するのに適当なディジタル信号を生成
するため変調処理が行われ、更に同期信号の付加を行う
ことでフレーム化処理が行われた後、ディスクのトラッ
ク上に連続した記録ピット(マーク)として形成され
る。
【0006】ディスクから記録情報を再生する場合に
は、記録ピット(マーク)を光学ヘッドで読取り、2値
化した後、図2を用いて説明したディジタル信号の生成
過程と逆の順で、同期信号検出によるフレーム同期化処
理、復調処理を行った後、例えば半導体メモリ上にイン
ターリーブ配列を復元し、インターリーブを解きながら
PI、PO訂正符号の復号による訂正処理を行うことで
配列中に発生したエラーデータの訂正を行い元の記録情
報として再生する。訂正ブロック3におけるPI、PO
訂正符号の符号化対象となるデータ系列より、PI訂正
符号については連続する記録情報を含む行データ内にラ
ンダムに発生するランダムエラー、PO訂正符号は記録
情報の連続性とは無関係の縦系列、複数行に渡るバース
ト的に発生するバーストエラーそれぞれに対応すること
になる。訂正ブロック3における配列、PI、PO系列
の符号長とPI、PO訂正符号の付加バイト数、訂正可
能なバイト(シンボル)数、つまり訂正能力は、ディス
ク再生時のエラー発生率、傷、ごみの付着に対し十分な
訂正能力が実現できるように決定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】DVDに代表されるデ
ィスク記録媒体は、映像情報の更なる長時間記録、再生
や高い伝送レートの高品位映像情報の記録を目的とし
て、記録媒体における記録密度の向上、高転送レート化
が今後進むものと予想される。記録密度の向上、高転送
レート化の実現方法の一例として、短波長レーザを用い
ることによって、従来ディスクに対して、トラックピッ
チを1/m(mは小数でm>1)に、記録ピット(マー
ク)長を1/n(nは小数でn>1)に形成したり、デ
ィジタル信号生成の際に符号化効率の高い変調方式を採
用したりすることが挙げられる。しかしながら、記録密
度の向上に伴って、再生信号中にディスク上に発生した
傷やゴミが原因で生じるバーストエラー量が増加し、場
合によってはエラー訂正能力を超えたバーストエラー量
となる場合が頻発し、ディスクのリーダビリティが低下
してしまう。従って、高密度記録を行う際には、傷、ゴ
ミの付着に対して実用上耐えうるリーダビリティの確
保、つまり記録するディジタル信号におけるエラー訂正
能力の向上が必要となる。
【0008】しかしながら、エラー訂正能力向上のた
め、例えば単に訂正符号数を増やし訂正可能なシンボル
数を増やしたり、訂正の対象となる符号数と、生成する
訂正符号数を増やしたりすることが考えられるが、目的
のエラー訂正能力を実現する訂正符号が生成できない場
合や、記録情報とは関係無い冗長データが増加するとい
う課題があり、更には現行DVDに対する記録信号の生
成、再生信号処理それぞれとの間で信号処理の互換性が
大きく低下してしまうという課題がある。
【0009】本発明の目的は、上記問題点を解消し、高
密度記録を行う際に必要とされるエラー訂正能力を確保
しながら、かつ記録信号の生成、再生信号処理それぞれ
における互換性を高いレベルで維持可能なディジタル信
号生成方法及びその方法によって生成したディジタル信
号を記録した記録媒体を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明では、ディジタル信号の生成方法は、一
連の記録情報に対し、一定の記録情報量毎に、複数行の
メインデータに記録媒体上の位置を示すアドレス情報を
付加したセクタデータを複数構成するステップと、該各
セクタデータの該メインデータを振り分けて複数のセク
タデータブロックに分割するステップと、該分割された
該セクタデータブロックの各々にデータの行方向のエラ
ーを訂正する第1の訂正符号とデータの縦方向のエラー
を訂正する第2の訂正符号を付加した訂正ブロックを複
数構成するステップとを備える。第1の発明において、
該複数の訂正ブロックに分散された各セクタデータの各
行のメインデータに対応する該第1の訂正符号の行を付
加すると共に該各セクタデータの該複数のメインデータ
に連続性を持たせて配列するステップと、該複数の該第
2の訂正符号の各行を該複数のセクタデータの間に順次
配列するステップとを備える。
【0011】第2の発明では、ディジタル信号の生成方
法は、一連の記録情報に対し、一定の記録情報量毎に、
複数行のメインデータに記録媒体上の位置を示すアドレ
ス情報を付加したセクタデータを複数構成するステップ
と、該各セクタデータのアドレス情報と奇数番目のメイ
ンデータを第1のセクタデータブロックに振り分け、該
各セクタデータの偶数番目のメインデータを第2のセク
タデータブロックに振り分けるステップと、該第1のセ
クタデータブロック及び該第2のセクタデータブロック
の各々にデータの行方向のエラーを訂正する第1の訂正
符号及び第2の訂正符号を付加し、該第1のセクタデー
タブロック及び該第2のセクタデータブロックの各々に
データの縦方向のエラーを訂正する第3の訂正符号及び
第4の訂正符号を付加して第1の訂正ブロック及び第2
の訂正ブロックを構成するステップとを備える。第2の
発明において、該第1の訂正ブロックの各行のメインデ
ータに該第1の訂正符号の1行を付加した第1のデータ
と、該第2の訂正ブロックの各行のメインデータに該第
2の訂正符号の1行を付加した第2のデータとを交互に
配列して、該メインデータに連続性を持たせて複数のセ
クタデータを順次配列するステップと、該第3の訂正符
号の行と該第4の訂正符号の行を順次配列された該セク
タデータの間に順次配列するステップとを備える。
【0012】第3の発明では、記録媒体には、一連の記
録情報に対し、一定の記録情報量毎に、複数行のメイン
データに記録媒体上の位置を示すアドレス情報を付加し
たセクタデータを複数構成し、該各セクタデータの該メ
インデータを振り分けて複数のセクタデータブロックに
分割し、該分割された該セクタデータブロックの各々に
データの行方向のエラーを訂正する第1の訂正符号とデ
ータの縦方向のエラーを訂正する第2の訂正符号を付加
して構成された複数の訂正ブロックから、該複数の訂正
ブロックに分散された各セクタデータの各行のメインデ
ータに対応する該第1の訂正符号の行を付加すると共に
該各セクタデータの該複数のメインデータに連続性を持
たせて配列し、該複数の該第2の訂正符号の各行が該複
数のセクタデータの間に順次配列することによって構成
されたディジタル信号が変調されて記録される。
【0013】第4の発明では、記録媒体は、一連の記録
情報に対し、一定の記録情報量毎に、複数行のメインデ
ータに記録媒体上の位置を示すアドレス情報を付加した
セクタデータを複数構成し、該各セクタデータのアドレ
ス情報と奇数番目メインデータを第1のセクタデータブ
ロックに振り分け、該各セクタデータの偶数番目のメイ
ンデータを第2のセクタデータブロックに振り分け、該
第1のセクタデータブロック及び該第2のセクタデータ
ブロックの各々にデータの行方向のエラーを訂正する第
1の訂正符号及び第2の訂正符号を付加し、該第1のセ
クタデータブロック及び該第2のセクタデータブロック
の各々にデータの縦方向のエラーを訂正する第3の訂正
符号及び第4の訂正符号を付加して構成した第1の訂正
ブロック及び第2の訂正ブロックから、該第1の訂正ブ
ロックの各行のメインデータに該第1の訂正符号の1行
を付加した第1のデータと、該第2の訂正ブロックの各
行のメインデータに該第2の訂正符号の1行を付加した
第2のデータとを交互に配列して、該メインデータに連
続性を持たせて複数のセクタデータを順次配列し、該第
3の訂正符号の行と該第4の訂正符号の行を順次配列さ
れた該セクタデータの間に配列することによって構成さ
れたディジタル信号が記録される。
【0014】第5の発明では、ディジタル信号の生成方
法は、一連の記録情報に対し、一定の記録情報量に少な
くとも記録媒体上の位置を示すアドレス情報を付加した
セクタデータを複数構成し、連続する(k1×2)個
(k1は正の整数)のセクタデータに対し、(iバイト
×2列)×j行(i、jは正の整数)に分割し、iバイ
ト×(j×k1)行の配列2個それぞれに対して、符号
長(j×k1)バイト系列に対し第1の訂正符号k2バ
イトを生成(nk1=k2、但し、nは整数)、次に該
第1の訂正符号を含む符号長iバイト系列に対し第2の
訂正符号qバイト(qは正の整数)を生成することで構
成した(i+q)バイト×(j×k1+k2)行の第1
及び第2の訂正配列を構成した後、少なくとも変調処
理、同期信号の付加処理を行う。第5の発明において、
(i+q)バイト×(j×k1+k2)行の該第1及び
該第2の訂正配列を構成した後、少なくとも該第1及び
該第2の訂正配列に分散された(k1×2)個のセクタ
データに対する行データの連続性を維持した(i+q)
バイト×((j×k1+k2)×2)行の配列を構成す
るように処理される。また、この処理において、(i+
q)バイト×(j×k1+k2)行の該第1及び該第2
の訂正配列を構成した後、少なくとも該第1及び該第2
の訂正配列に分散された(k1×2)個のセクタデータ
による(i+q)バイト×((j×k1+k2)×2)
行の配列を構成する際には、少なくともその配列の先頭
から(j+1)行間隔でアドレス情報を含む行データが
配置され、かつ配置されたアドレス情報が連続するよう
に処理する。または、(i+q)バイト×(j×k1+
k2)行の該第1及び該第2の訂正配列を構成した後、
少なくとも該第1及び該第2の訂正配列に分散された
(k1×2)個のセクタデータによる(i+q)バイト
×((j×k1+k2)×2)行の配列を構成する際に
は、少なくともセクタデータに対する行データに続いて
(j+1)行間隔で該第1の訂正符号を含む行データが
配置され、かつ該第1及び該第2の訂正配列に対する該
第1の訂正符号を含む行データを交互に配置するように
処理する。
【0015】第6の発明では、記録媒体は、第5の発明
及びそれに従属される発明の方法によって生成されたデ
ィジタル信号を記録トラックに沿って、記録マーク或い
は記録ピットをy(yは小数でy≧1)倍の記録密度で
記録する、または、ディジタル信号の生成における変調
方式の変更によって、または、ディジタル信号の生成過
程における変調方式と生成したディジタル信号に対する
記録マーク或いは記録ピットの縮小の組合せによって、
記録トラックに沿って、記録マーク或いは記録ピットを
y(yは小数でy≧1)倍の記録密度で記録される。第
6の発明において、該生成されたディジタル信号は、記
録媒体上に存在する記録トラックに沿って、連続的に、
或いは一定のデータ量毎に非連続的に記録する。
【0016】第7の発明では、ディジタル信号の生成方
法は、一連の記録情報に対し、一定の記録情報量に少な
くとも記録媒体上の位置を示すアドレス情報を付加した
セクタデータを複数構成し、連続するk個(kは正の整
数)のセクタデータに対し、(iバイト×n列)×j行
(i、j、nは正の整数でnはjの約数)に分割し、i
バイト×(j/n×k)行の配列n個それぞれに対し
て、符号長(j/n×k)バイト系列に対し第1の訂正
符号pバイト(pは正の整数)を生成、次に第1の訂正
符号を含む符号長iバイト系列に対し第2の訂正符号q
バイト(qは正の整数)を生成することで構成した(i
+q)バイト×(j/n×k+p)行の第1の訂正配列
から第nの訂正配列を構成した後、少なくとも変調処
理、同期信号の付加処理を行う。第7の発明において、
(i+q)バイト×(j/n×k+p)行の第1から第
nまでの訂正配列を構成した後、少なくとも第1から第
nの訂正配列に分散されたk個のセクタデータに対する
行データの連続性を維持した(i+q)バイト×(j×
k+p×n)行の配列を構成する。この発明において、
更に、(i+q)バイト×(j/n×k+p)行の第1
から第nまでの訂正配列を構成した後、少なくとも第1
から第nまでの訂正配列に分散されたk個のセクタデー
タによる(i+q)バイト×(j×k+p×n)行の配
列を構成する際には、少なくともその配列の先頭から
(j×k+p×n)/k行間隔でアドレス情報を含む行
データが配置され、かつ配置されたアドレス情報が連続
する。または、(i+q)バイト×(j/n×k+p)
行の第1から第nまでの訂正配列を構成した後、少なく
とも第1から第nまでの訂正配列に分散されたk個のセ
クタデータによる(i+q)バイト×(j×k+p×
n)行の配列を構成する際には、少なくともセクタデー
タに対する行データに続いて(j×k+p×n)/k行
間隔で第1の訂正符号を含む行データが配置され、かつ
第1から第nまでの訂正配列に対する第1の訂正符号を
含む行データを交互に配置する。第7の発明において、
セクタデータに含まれ、第2の訂正符号の付加単位であ
るiバイト(iは正の整数)単位の行データj行に対し
て、連続するr行の行データを一単位とし(rは正の整
数でjの約数)でn列に配置する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、幾つかの実施例を用い、図面を参照して説明する。
図1は、本発明によるディジタル信号生成方法の第1の
実施例を説明するためのデータや符号の配列を示す図で
あり、図1(a)は記録媒体上の記録情報を示す図であ
り、図1(b)はセクタデータを示す図であり、図1
(c)は訂正ブロックを示す図であり、図1(d)はイ
ンターリーブ配列を示す図である。本実施例はディスク
記録媒体へ高密度記録を行う際に適しており、かつ現行
DVD記録信号の生成との互換性を確保したディジタル
信号生成方法の一例を示している。
【0018】図において、1は記録媒体へ記録する一連
の記録情報であり、2は記録情報1の一部を含み、記録
媒体への記録単位の一つであるセクタデータの構成であ
り、5、6はそれぞれセクタデータ2を複数含み、外符
号であるPO訂正符号、内符号であるPI訂正符号それ
ぞれが完結する単位である第1の訂正ブロック、第2の
訂正ブロックの構成を示し、4aは第1、第2の訂正ブ
ロック5、6に含まれるセクタデータ、PO訂正符号を
含む行データそれぞれに対するインターリーブしたイン
ターリーブ配列を示している。
【0019】以下、図1に示す第1の実施例におけるデ
ィジタル信号の生成方法について詳細を説明する。図1
におけるセクタデータ2の構成要素は図2に示すセクタ
データの構成要素と同一である。ディスクに記録される
ディジタル信号を生成する際に、高効率の変調処理を行
う場合や、記録ピット(マーク)長を縮小し高密度記録
を行う場合は、高い誤り訂正能力を備えたディジタル信
号の生成を行いながら、図2のディジタル信号の生成方
法との互換性を高いレベルで維持しなければならず、訂
正符号の種類、付加バイト数、訂正ブロックの構成を維
持したまま、再生時に訂正ブロックに対する訂正能力を
超えないようバーストエラーを効果的に分散する方法
が、本実施例である。
【0020】このために、本実施例では、セクタデータ
2を2つのブロックに分割し、第1のセクタデータブロ
ック2aと第2のセクタデータブロック2bとしてい
る。第1のセクタブロック2aには、セクタID、IE
D符号、RSV符号と奇数番目のメインデータ1、3、
…11が配列され、第2のセクタデータブロック2bに
は偶数番目のメインデータ2、4、…12とEDCが配
列されている。訂正ブロックを構成する際に、第1のセ
クタデータブロック2aに含まれるセクタID他付加情
報と、奇数のメインデータ1、3、…11を第1の訂正
ブロック5に配列し、第2のセクタデータブロック2b
に含まれる偶数番目のメインデータ2、4、…12とE
DCを第2の訂正ブロック6に配列する。必要なセクタ
数は、172バイト単位で2つの訂正ブロックへインタ
ーリーブを行うためセクタ0からセクタ31までの32
のセクタデータである。従って、セクタ0〜セクタ31
の各セクタデータは2つのセクタデータブロックに分割
され、それぞれ第1の訂正ブロック5及び第2の訂正ブ
ロック6に配列される。
【0021】セクタ0のデータ〜セクタ31のデータの
メインデータを第1の訂正ブロック5及び第2の訂正ブ
ロック6にインターリーブ後、第1、第2の訂正ブロッ
ク5、6において、独立して図2と同様のPI,PO訂
正符号の符号化が行われ、同一データ量の182バイト
×208行の訂正ブロックとなる。第1の訂正ブロック
5において、13a、13b、…13z、13aa、…
13afは各セクタ0〜セクタ31のセクタIDを示
し、14a、14b、…14z、14aa、…14af
はセクタ0〜セクタ31のデータを示し、15はPI訂
正符号を示し、16はPO訂正符号を示す。また、第2
の訂正ブロック6において、17a、17b、…17
z、17aa、…17afはセクタ0〜セクタ31のデ
ータを示し、18はPI訂正符号をしめし、19はPO
訂正符号を示す。
【0022】更に、PO訂正符号に対するバースト的エ
ラーを避ける目的で第1、第2の訂正ブロック5、6の
PO訂正符号16、19に含まれる行データのインター
リーブを行った結果がインターリーブ配列4aである。
インターリーブ配列4aにおいて、21a、21b、…
21z、21aa、…21afは第1の訂正ブロック5
のPO訂正符号16の1行目、第2の訂正ブロック6の
PO訂正符号19の1行目、第1の訂正ブロック5のP
O訂正符号16の2行目、第2の訂正ブロック6のPO
訂正符号19の2行目、…のように、第1及び第2の訂
正ブロック5、6のPO訂正符号16、19の各行が交
互に配列される。22a、22b、…22z、22a
a、…22afはセクタ0〜セクタ31のデータの各行
にPI訂正符号15、16の行を付加したものを示す。
【0023】インターリーブ配列4aにおいては、PI
訂正符号15、19を含む182バイト単位のセクタデ
ータの並びは、メインデータ1から12までに対する行
データ順に配置され、セクタデータはメインデータ1〜
12を含む行データが連続する配置となる。つまり記録
情報1の連続性が維持された状態に再配置される。更に
セクタデータ間に第1、第2の訂正ブロック5、6に含
まれるPO訂正符号16、19を含む行データが交互に
インターリーブされる。
【0024】図1の場合、例えばセクタ0のデータ22
aとセクタ1のデータ22b間には第1の訂正ブロック
5におけるPO訂正符号16を含む行データの先頭行が
配置され、セクタ1のデータ22bとセクタ2のデータ
22cの間には第2の訂正ブロック6におけるPO訂正
符号19を含む行データの先頭行が配置される。以下、
交互に第1、第2の訂正ブロック5、6のPO訂正符号
16、19を含む行データが交互にインターリーブされ
る。インターリーブ配列の生成後、符号化効率の高い変
調方式に従い変調処理、同期信号の付加によるフレーム
化処理が行われ、ディスク上のトラックに沿って短波長
レーザによる高密度記録が行われ、記録マークあるいは
記録ピットとして記録される。
【0025】以上のように第1の実施例では、連続する
記録情報1と、セクタIDを含むセクタデータをPI訂
正符号の付加単位172バイトの行データ単位で、誤り
訂正符号の付加単位である第1、第2の訂正ブロック
5、6に交互に分散し、2倍の32セクタデータにおけ
る行データに対して分散、PO訂正符号16、19、P
I訂正符号15、18をそれぞれ生成、付加する事で、
図2の訂正ブロックと同じデータ量、訂正符号をそのま
ま利用可能となり、さらにPO訂正符号16、19を含
む行データを交互にインターリーブを行う際に、第1、
第2の訂正ブロック5、6に含まれる各セクタデータを
構成する行データを、記録情報1の連続性を維持するよ
うに再配置することによって、再生したディジタル信号
の処理を行う際の互換性を高いレベルで維持可能とな
る。インターリーブ配列においてデータが連続的にエラ
ーとなるバーストエラー発生の際には、バーストエラー
を第1、第2の訂正ブロック5、6別々に効率よく分散
できることから、冗長なデータの増加なくバーストエラ
ー訂正能力の向上を図ったディジタル信号の生成が可能
となる。
【0026】上記した第1の実施例におけるバーストエ
ラーの分散による訂正能力の向上効果について、例えば
バーストエラーの発生が図2のインターリーブ配列にお
いてPO訂正能力の限界、16行に渡りバーストエラー
となる同等の傷、ごみの付着が、例えば記録密度の向上
のため記録マーク(ピット)長を縮小し、冗長なデータ
の発生を最小限押えた高効率変調方式を行うことで2倍
の記録密度で記録したディスクに発生した場合は、2倍
の約32行に渡りバーストエラーとなる。しかしながら
図1に示した方法で生成したディジタル信号を記録して
いる場合、32行のバーストエラーは第1の訂正ブロッ
ク5、第2の訂正ブロック6の配列に16行毎に分散さ
れることとなり、第1、第2の訂正ブロック5、6にお
ける訂正能力を超えないため、再生可能となる。つまり
図2における訂正符号、訂正ブロック配列をそのまま利
用したまま、バーストエラーに対する訂正能力を2倍に
向上することができる。
【0027】以下、図3を用いて、本発明によるディジ
タル信号生成方法の第2の実施例について説明する。図
3は、本発明によるディジタル信号生成方法の第2の実
施例を説明するためのデータや符号の配列を示す図であ
り、図3(a)は記録媒体上の記録情報を示す図であ
り、図3(b)はセクタデータを示す図であり、図3
(c)は訂正ブロックを示す図であり、図3(d)はイ
ンターリーブ配列を示す図である。
【0028】図3において、セクタデータ2は第1のセ
クタデータブロック2c、第2のセクタデータブロック
2d及び第3のセクタデータブック2eに分割される。
第1のセクタデータブロック2cにはセクタID、IE
D、RSV及びメインデータ4、7、10が含まれ、第
2のセクタデータブロック2dにはメインデータ2、
5、8、111が含まれ、第3のセクタデータブロック
22eにはメインデータ3、6、9、12及びEDCが
含まれる。セクタ0〜セクタ47の各セクタデータは図
3(b)に示されるように、それぞれ第1、第2及び第
3のセクタデータブロック2c、2d、2eに分割さ
れ、セクタ0〜セクタ47の第1のセクタデータブロッ
ク2cから図3(c)に示す第1の訂正ブロック31が
構成され、セクタ0〜セクタ47の第2のセクタデータ
ブロック2dから図3(c)に示す第2の訂正ブロック
32が構成され、セクタ0〜セクタ47の第3のセクタ
データブロック2eから図3(c)に示す第3の訂正ブ
ロック33が構成される。
【0029】図3(c)に示す第1の訂正ブロック31
において、30a、30b、30c、…30z、30a
a、…30alはセクタ0〜セクタ47のセクタIDを
示し、34a、34b、34c、…34z、34aa、
…34alはセクタ0〜セクタ47のメインデータを示
し、35はPI訂正符号を示し、36はPO訂正符号を
示す。図3(c)に示す第2の訂正ブロック32におい
て、37a、37b、37c、…37z、37aa、…
37alはセクタ0〜セクタ47のメインデータを、3
8はPI訂正符号を、39はPO訂正符号を示す。図3
(c)に示す第3の訂正ブロック33において、41
a、41b、41c、…41z、41aa、…41al
はセクタ0〜セクタ47のメインデータを、42はPI
訂正符号を、43はPO訂正符号を示す。なお、各第1
〜第3の訂正ブロック31〜33のセクタ0〜セクタ4
7のデータとしては、それぞれ第1〜第3のセクタデー
タブロック2c〜2eのデータが配置される。
【0030】このように、図1と同様の構成要素を含
み、連続した記録情報1を含むセクタデータにおいてP
I訂正符号の付加単位である172バイト単位の行デー
タをセクタデータにおけるメインデータの記録順に第1
の訂正ブロック31、第2の訂正ブロック32、第3の
訂正ブロック33に分散する様に配置する。第1、第
2、第3の訂正ブロック31〜33にセクタデータを分
散するため、16セクタ×3の48個のセクタデータを
要する。48個のセクタデータに含まれる行データを分
散し、それぞれPO訂正符号36、39、43、PI訂
正符号35、38、42を付加することで182バイト
×(4行×48セクタ+16行)、つまり182バイト
×208行の訂正ブロックを3個構成する。第1、第
2、第3の訂正ブロック31、32、33生成後のPO
訂正符号36、39、43を含む行データのインターリ
ーブ方法については、図1と同様にPI訂正符号を含む
182バイト単位のセクタデータの並びは、メインデー
タ1から12までに対する行データ順に配置され、セク
タデータはメインデータ1から12を含む行データが連
続する配置となる。つまり記録情報1の連続性が維持さ
れた状態に再配置される。更にセクタデータ間に第1、
第2、第3の訂正ブロック31〜33に含まれるPO訂
正符号36、39、43を含む行データが交互にインタ
ーリーブされる。図3の場合、例えばセクタ0のデータ
とセクタ1のデータの間にはPO訂正符号36、セクタ
1のデータとセクタ2のデータの間にはPO訂正符号3
9、セクタ2のデータとセクタ3のデータ間ではPO訂
正符号43を含む行データの先頭行がそれぞれ配列され
る。以下第1、第2、第3の訂正ブロック31〜33の
PO訂正符号36、39、43を含む行データが順番
に、かつ交互にインターリーブされる。
【0031】このようにして、インターリーブ配列4c
が得られる。図3(d)において、45a、45b、4
5c、…45z、45aa、…45alはそれぞれ、P
O訂正符号36の1行目、PO訂正符号39の1行目、
PO訂正符号43の1行目、PO訂正符号36の2行
目、PO訂正符号39の2行目、PO訂正符号43の2
行目、…を示し、46a、46b、46c、…46z、
46aa、…46alはそれぞれメインデータ1行〜1
2行と各行のメインデータに付随するPI訂正符号3
5、38、42が含まれている。
【0032】第2の実施例では、連続する記録情報1
と、セクタIDを含むセクタデータをPI訂正符号の付
加単位172バイトの行データ単位で、誤り訂正符号の
付加単位である第1、第2、第3の訂正ブロック31〜
33に交互に分散し、3倍の48セクタデータにおける
行データに対して分散、PO訂正符号36、39、4
3、PI訂正符号35、38、42をそれぞれ生成、付
加することによって、図2の訂正ブロックと同じデータ
量、訂正符号をそのまま利用可能となり、さらにPO訂
正符号36、39、43を含む行データを交互にインタ
ーリーブを行う際に、第1及び第2及び第3の訂正ブロ
ック31〜33から、それに含まれる各セクタデータを
構成する行データを、記録情報1の連続性を維持するよ
うに再配置することで、再生したディジタル信号の処理
を行う際の互換性を高いレベルで維持可能となる。イン
ターリーブ配列4cにおいてデータが連続的にエラーと
なるバーストエラー発生の際には、バーストエラーを第
1、第2及び第3の訂正ブロック31〜33のそれぞれ
に効率よく分散することができることから、冗長なデー
タの増加なくバーストエラー訂正能力の向上を図ったデ
ィジタル信号の生成が可能となる。
【0033】上記した第2の実施例におけるバーストエ
ラーの分散による訂正能力の向上効果について、例え
ば、バーストエラーの発生が図2のインターリーブ配列
においてPO訂正能力の限界、16行に渡りバーストエ
ラーとなる同等の傷、ごみの付着が、例えば記録密度の
向上のため記録マーク(ピット)長を縮小し、冗長なデ
ータの発生を最小限押えた高効率変調方式を行うことで
3倍の記録密度で記録したディスクに発生した場合は、
3倍の約48行に渡りバーストエラーとなる。しかしな
がら図3に示した方法で生成したディジタル信号を記録
している場合、48行のバーストエラーは第1の訂正ブ
ロック31、第2の訂正ブロック32、第3の訂正ブロ
ック33の配列に16行毎に分散されることとなり、第
1、第2、第3の訂正ブロック31〜33における訂正
能力を超えないため、再生可能となる。つまり図2にお
ける訂正符号、訂正ブロック配列をそのまま利用したま
ま、バーストエラーに対する訂正能力を3倍に向上する
ことができる。
【0034】従って、連続した記録情報1を含むセクタ
データにおける172バイト単位の行データをメインデ
ータの記録順に第1から第n(nはセクタデータに含ま
れる行データの行数に対する約数)までの訂正ブロック
に分散配置し、16×nセクタを要した場合、生成した
ディジタル信号の訂正能力は図2に比べてn倍に向上す
ることになる。
【0035】次に、図4を用いて本発明によるのディジ
タル信号生成方法の第3の実施例について説明する。図
4は、本発明によるディジタル信号生成方法の第2の実
施例を説明するためのデータや符号の配列を示す図であ
り、図4(a)は記録媒体上の記録情報を示す図であ
り、図4(b)はセクタデータを示す図であり、図4
(c)は訂正ブロックを示す図であり、図4(d)はイ
ンターリーブ配列を示す図である。
【0036】図4(b)に示すように、セクタデータ2
は第1のセクタデータブロック2f及び第2のセクタデ
ータブロック2gに分割される。第1のセクタデータブ
ロック2fには、セクタID、IED、RSV及びメイ
ンデータ1、2、5、6、9、10が配列され、第2の
セクタデータブロック2gにはメインデータ3、4、
7、811、12及びEDCが配列されている。第1の
訂正ブロック49は、第1のセクタデータブロック2f
に含まれるセクタIDなどの付加情報とメインデータに
PI訂正符号及びPO訂正符号を付加することによって
構成され、第2の訂正ブロック50は、第2のセクタデ
ータブロック2gに含まれるメインデータ及びEDCに
PI訂正符号及びPO訂正符号を付加することによって
構成される。
【0037】図4(c)に示す第1の訂正ブロック49
において、51a、51b、51c、…51z、51a
a、…51afはセクタIDであり、52a、52b、
52c、…52z、52aa、…52afはセクタ0の
データ〜セクタ31のデータであり、これらのセクタデ
ータ52a、52b、52c、…52z、52aa、…
52afには、図4(b)の第1のセクタデータブロッ
ク2fに示されているIED、RSV及びメインデータ
が含まれている。53はPI訂正符号、54はPO訂正
符号である。また、第2の訂正ブロック50において、
63a、63b、63c、…63z、63aa、…63
afはセクタ0のデータ〜セクタ31のデータであり、
63a、63b、63c、…63z、63aa、…63
afのセクタデータには、図4(b)の第2のセクタデ
ータブロック2gに示されているメインデータ及びED
Cが含まれている。64はPI訂正符号であり、65は
PO訂正符号である。
【0038】このように、第3の実施例では、図2と同
様の構成要素を含み、連続した記録情報1を含むセクタ
データにおいてPI訂正符号の付加単位である172バ
イト×2行単位のセクタデータをメインデータの記録順
に第1の訂正ブロック49、第2の訂正ブロック50に
分散する様に配置する。第1、第2の訂正ブロック4
9、50にセクタデータを分散するため、16セクタ×
2の32個のセクタデータを要する。32個のセクタデ
ータに含まれる行データを分散し、PO訂正符号54、
65、PI訂正符号53、64を付加することによっ
て、182バイト×(6行×32セクタ+16行)、つ
まり182バイト×208行の訂正ブロックを2個構成
する。
【0039】第1、第2の訂正ブロック49、50の生
成後のPO訂正符号54、65を含む行データのインタ
ーリーブ方法については、図1と同様にPI訂正符号5
3、64を含む182バイト単位のセクタデータの並び
は、メインデータ1から12までに対する行データ順に
配置され、セクタデータはメインデータ1から12を含
む行データが連続する配置となる。つまり記録情報1の
連続性が維持された状態に再配置される。更にセクタデ
ータ間に第1、第2の訂正ブロック49、50に含まれ
るPO訂正符号54、65を含む行データが交互にイン
ターリーブされる。図4の場合、例えばセクタ0のデー
タとセクタ1のデータ間には第1の訂正ブロック49に
おけるPO訂正符号54を含む行データの先頭行が配置
され、セクタ1のデータとセクタ2のデータ間は第2の
訂正ブロック50におけるPO訂正符号65を含む行デ
ータの先頭行が配置される。以下第1、第2の訂正ブロ
ック49、50からPO訂正符号54、65を含む行デ
ータが順番に、かつ交互にインターリーブされる。
【0040】このように、構成することによって、図4
(d)のインターリーブ配列4dが得られる。インター
リーブ配列4dにおいて、57a、57b、57c、…
57z、57aa、…57afはセクタ0のデータ〜セ
クタ31のデータを示し、各セクタデータ57a、57
b、57c、…57z、57aa、…57afにはIE
D、RSV、メインデータ1〜メインデータ12及びE
DC及びPI訂正符号53、64が含まれている。56
a、56b、56c、…56z、56aa、…56af
はPO訂正符号54の1行目、PO訂正符号65の1行
目、PO訂正符号54の2行目、PO訂正符号65の2
行目、…のように順次配列される。
【0041】以上のように、第3の実施例では、連続す
る記録情報1と、セクタIDを含むセクタデータをPI
訂正符号の付加単位172バイト×2行単位で、誤り訂
正符号の付加単位である第1、第2の訂正ブロック4
9、50に交互に分散し、2倍の32セクタデータにお
ける行データに対して分散、PO訂正符号54、65、
PI訂正符号53、64をそれぞれ生成、付加すること
によって、図2の訂正ブロックと同じデータ量、訂正符
号をそのまま利用可能となり、さらにPO訂正符号5
4、65を含む行データを交互にインターリーブを行う
際に、第1及び第2の訂正ブロック49、50から、そ
れに含まれる各セクタデータを構成する行データを、記
録情報の連続性を維持するように再配置することで、再
生したディジタル信号の処理を行う際の互換性を高いレ
ベルで維持可能となる。インターリーブ配列においてデ
ータが連続的にエラーとなるバーストエラー発生の際に
は、バーストエラーを第1、第2の訂正ブロック49、
50のそれぞれに分散できることから、冗長なデータの
増加なくバーストエラー訂正能力の向上を図ったディジ
タル信号の生成が可能となる。なおセクタデータに含ま
れる行データのインターリーブ単位は172バイト×2
行単位であることに限定されず、2つの訂正ブロックに
分散するのであれば、172バイト×3行、172バイ
ト×6行、つまり(セクタデータを分割する行データの
行数)÷(生成する訂正ブロック数)の計算結果に対す
る約数が考えられる。この第3の実施例の場合、12行
÷2=6の約数の行数単位で分散することが考えられ
る。
【0042】上記した第3の実施例におけるバーストエ
ラーの分散による訂正能力の向上効果について、例えば
バーストエラーの発生が図2のインターリーブ配列にお
いてPO訂正能力の限界、16行に渡りバーストエラー
となる同等の傷、ごみの付着が、例えば記録密度の向上
のため記録マーク(ピット)長を縮小し、冗長なデータ
の発生を最小限押えた高効率変調方式を行うことで3倍
の記録密度で記録したディスクに発生した場合は、2倍
の約32行に渡りバーストエラーとなる。しかしながら
図4に示した方法で生成したディジタル信号を記録して
いる場合、32行のバーストエラーは第1の訂正ブロッ
ク49、第2の訂正ブロック50の配列に分散されるこ
とにより、生成したディジタル信号の誤り訂正能力を向
上させることができる。
【0043】なお、以上説明した第1、第2、第3の実
施例において、リーダビリティの維持や、高効率変調方
式の採用で更にエラーに対する訂正能力の向上が必要と
なった場合には、訂正ブロック内で縦系列、横系列に対
する訂正符号の符号数を変えずに、同一の符号長に対し
て更に訂正能力の高い訂正符号の符号化を行い付加する
方法や、縦系列、横系列の符号長を変えずに訂正符号の
符号数を増やす場合もある。この場合、各訂正ブロック
を構成するデータ量など変わるが、実施例と同様に訂正
配列セクタデータにおけるデータを複数の訂正ブロック
に分散する方法と組み合わせることでバーストエラー訂
正能力を向上したディジタル信号の生成が可能となる。
【0044】また訂正配列におけるセクタデータの複数
の訂正ブロックへの分散方法は訂正能力を向上させるこ
とのみを目標とすれば、第1、第2、第3の実施例にお
ける方法に限定されず、セクタデータに含まれ、分散単
位である行データが、複数の訂正ブロックに分散すれば
良い。従って訂正ブロックを構成する際のセクタデータ
の配置順、配置されるセクタデータ内におけるメインデ
ータを含む行データの配置順は、記録情報の連続性にこ
だわる必要はない。またPO訂正符号を含む行データの
インターリーブ後の配列についても、セクタデータにお
ける記録情報の連続性にこだわる必要はない。セクタI
Dを含む行データは再生時のディスク上の位置を知るた
めに必要なため規則的に配置されるが、その他の行デー
タについては、セクタデータ内、更には訂正処理の完結
する範囲内で任意に配置しても構わない。
【0045】以上説明したように、本発明によれば、一
連の記録情報を含むディジタル信号の構成単位の一つで
あるセクタデータを、複数の訂正ブロックに分散するよ
うに配置し、訂正符号の生成により複数の訂正ブロック
を構成することでバーストエラーに対する訂正能力を向
上したディジタル信号の生成が可能となる。
【0046】更に同一の訂正符号、訂正ブロック配列を
利用でき、冗長なデータ量の増加がないことから、ディ
ジタル信号処理の互換性を高いレベルで維持することが
可能となる。
【0047】また、本発明における方法で生成したディ
ジタル信号をディスク記録媒体上の記録マーク(ピッ
ト)として高密度記録することにより、ディスク再生時
にはバーストエラーが複数の訂正ブロックに効率よく分
散されることから、ディスク再生時のリーダビリティを
容易に確保することが可能となる。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、バ
ーストエラーに対する訂正能力を向上したディジタル信
号の生成が可能となる。また、同一の訂正符号、訂正ブ
ロック配列を利用でき、冗長なデータ量の増加がないの
で、ディジタル信号処理の互換性を高いレベルで維持す
ることが可能となる。また、本発明における方法で生成
したディジタル信号をディスク記録媒体上の記録マーク
(ピット)として高密度記録した場合、ディスク再生時
にはバーストエラーが複数の訂正ブロックに効率よく分
散されることから、ディスク再生時のリーダビリティを
容易に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル信号生成方法の第1の
実施例を説明するためのデータや符号の配列を示す図で
ある。
【図2】従来のディスクに情報を記録する際のディジタ
ル信号生成方法を説明するためのデータや符号の配列を
示す図である。
【図3】本発明によるディジタル信号生成方法の第2の
実施例を説明するためのデータや符号の配列を示す図で
ある。
【図4】本発明によるディジタル信号生成方法の第2の
実施例を説明するためのデータや符号の配列を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…L録情報、2…セクタデータ、3…訂正ブロック、
4…インターリーブ配列、5…第1の訂正ブロック、6
…第2の訂正ブロック、7…第3の訂正ブロック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 532 G11B 20/18 532A

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一連の記録情報に対し、一定の記録情報量
    毎に、複数行のメインデータに記録媒体上の位置を示す
    アドレス情報を付加したセクタデータを複数構成するス
    テップと、該各セクタデータの該メインデータを振り分
    けて複数のセクタデータブロックに分割するステップ
    と、該分割された該セクタデータブロックの各々にデー
    タの行方向のエラーを訂正する第1の訂正符号とデータ
    の縦方向のエラーを訂正する第2の訂正符号を付加した
    訂正ブロックを複数構成するステップとを備えることを
    特徴とするディジタル信号の生成方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のディジタル信号の生成方法
    において、該複数の訂正ブロックに分散された各セクタ
    データの各行のメインデータに対応する該第1の訂正符
    号の行を付加すると共に該各セクタデータの該複数のメ
    インデータに連続性を持たせて配列するステップと、該
    複数の該第2の訂正符号の各行を該複数のセクタデータ
    の間に順次配列するステップとを備えることを特徴とす
    るディジタル信号の生成方法。
  3. 【請求項3】一連の記録情報に対し、一定の記録情報量
    毎に、複数行のメインデータに記録媒体上の位置を示す
    アドレス情報を付加したセクタデータを複数構成するス
    テップと、該各セクタデータのアドレス情報と奇数番目
    のメインデータを第1のセクタデータブロックに振り分
    け、該各セクタデータの偶数番目のメインデータを第2
    のセクタデータブロックに振り分けるステップと、該第
    1のセクタデータブロック及び該第2のセクタデータブ
    ロックの各々にデータの行方向のエラーを訂正する第1
    の訂正符号及び第2の訂正符号を付加し、該第1のセク
    タデータブロック及び該第2のセクタデータブロックの
    各々にデータの縦方向のエラーを訂正する第3の訂正符
    号及び第4の訂正符号を付加して第1の訂正ブロック及
    び第2の訂正ブロックを構成するステップとを備えるこ
    とを特徴とするディジタル信号の生成方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載のディジタル信号の生成方法
    において、該第1の訂正ブロックの各行のメインデータ
    に該第1の訂正符号の1行を付加した第1のデータと、
    該第2の訂正ブロックの各行のメインデータに該第2の
    訂正符号の1行を付加した第2のデータとを交互に配列
    して、該メインデータに連続性を持たせて複数のセクタ
    データを順次配列するステップと、該第3の訂正符号の
    行と該第4の訂正符号の行を順次配列された該セクタデ
    ータの間に順次配列するステップとを備えることを特徴
    とするディジタル信号の生成方法。
  5. 【請求項5】一連の記録情報に対し、一定の記録情報量
    毎に、複数行のメインデータに記録媒体上の位置を示す
    アドレス情報を付加したセクタデータを複数構成し、該
    各セクタデータの該メインデータを振り分けて複数のセ
    クタデータブロックに分割し、該分割された該セクタデ
    ータブロックの各々にデータの行方向のエラーを訂正す
    る第1の訂正符号とデータの縦方向のエラーを訂正する
    第2の訂正符号を付加して構成された複数の訂正ブロッ
    クから、該複数の訂正ブロックに分散された各セクタデ
    ータの各行のメインデータに対応する該第1の訂正符号
    の行を付加すると共に該各セクタデータの該複数のメイ
    ンデータに連続性を持たせて配列し、該複数の該第2の
    訂正符号の各行が該複数のセクタデータの間に順次配列
    することによって構成されたディジタル信号を変調して
    記録したことを特徴とする記録媒体。
  6. 【請求項6】一連の記録情報に対し、一定の記録情報量
    毎に、複数行のメインデータに記録媒体上の位置を示す
    アドレス情報を付加したセクタデータを複数構成し、該
    各セクタデータのアドレス情報と奇数番目メインデータ
    を第1のセクタデータブロックに振り分け、該各セクタ
    データの偶数番目のメインデータを第2のセクタデータ
    ブロックに振り分け、該第1のセクタデータブロック及
    び該第2のセクタデータブロックの各々にデータの行方
    向のエラーを訂正する第1の訂正符号及び第2の訂正符
    号を付加し、該第1のセクタデータブロック及び該第2
    のセクタデータブロックの各々にデータの縦方向のエラ
    ーを訂正する第3の訂正符号及び第4の訂正符号を付加
    して構成した第1の訂正ブロック及び第2の訂正ブロッ
    クから、該第1の訂正ブロックの各行のメインデータに
    該第1の訂正符号の1行を付加した第1のデータと、該
    第2の訂正ブロックの各行のメインデータに該第2の訂
    正符号の1行を付加した第2のデータとを交互に配列し
    て、該メインデータに連続性を持たせて複数のセクタデ
    ータを順次配列し、該第3の訂正符号の行と該第4の訂
    正符号の行を順次配列された該セクタデータの間に配列
    することによって構成されたディジタル信号を記録した
    ことを特徴とする記録媒体。
  7. 【請求項7】一連の記録情報に対し、一定の記録情報量
    に少なくとも記録媒体上の位置を示すアドレス情報を付
    加したセクタデータを複数構成し、連続する(k1×
    2)個(k1は正の整数)のセクタデータに対し、(i
    バイト×2列)×j行(i、jは正の整数)に分割し、
    iバイト×(j×k1)行の配列2個それぞれに対し
    て、符号長(j×k1)バイト系列に対し第1の訂正符
    号k2バイトを生成(nk1=k2、但し、nは整
    数)、次に該第1の訂正符号を含む符号長iバイト系列
    に対し第2の訂正符号qバイト(qは正の整数)を生成
    することで構成した(i+q)バイト×(j×k1+k
    2)行の第1及び第2の訂正配列を構成した後、少なく
    とも変調処理、同期信号の付加処理を行うことを特徴と
    するディジタル信号の生成方法。
  8. 【請求項8】請求項7記載のディジタル信号の生成方法
    において、(i+q)バイト×(j×k1+k2)行の
    該第1及び該第2の訂正配列を構成した後、少なくとも
    該第1及び該第2の訂正配列に分散された(k1×2)
    個のセクタデータに対する行データの連続性を維持した
    (i+q)バイト×((j×k1+k2)×2)行の配
    列を構成することを特徴とするディジタル信号の生成方
    法。
  9. 【請求項9】請求項8記載のディジタル信号の生成方法
    において、(i+q)バイト×(j×k1+k2)行の
    該第1及び該第2の訂正配列を構成した後、少なくとも
    該第1及び該第2の訂正配列に分散された(k1×2)
    個のセクタデータによる(i+q)バイト×((j×k
    1+k2)×2)行の配列を構成する際には、少なくと
    もその配列の先頭から(j+1)行間隔でアドレス情報
    を含む行データが配置され、かつ配置されたアドレス情
    報が連続することを特徴とするディジタル信号の生成方
    法。
  10. 【請求項10】請求項8記載のディジタル信号の生成方
    法において、(i+q)バイト×(j×k1+k2)行
    の該第1及び該第2の訂正配列を構成した後、少なくと
    も該第1及び該第2の訂正配列に分散された(k1×
    2)個のセクタデータによる(i+q)バイト×((j
    ×k1+k2)×2)行の配列を構成する際には、少な
    くともセクタデータに対する行データに続いて(j+
    1)行間隔で該第1の訂正符号を含む行データが配置さ
    れ、かつ該第1及び該第2の訂正配列に対する該第1の
    訂正符号を含む行データを交互に配置することを特徴と
    するディジタル信号の生成方法。
  11. 【請求項11】請求項7〜10の何れかのディジタル信
    号の生成方法によって生成されたディジタル信号を記録
    トラックに沿って、記録マーク或いは記録ピットをy
    (yは小数でy≧1)倍の記録密度で記録する、また
    は、ディジタル信号の生成における変調方式の変更によ
    って、または、ディジタル信号の生成過程における変調
    方式と生成したディジタル信号に対する記録マーク或い
    は記録ピットの縮小の組合せによって、記録トラックに
    沿って、記録マーク或いは記録ピットをy(yは小数で
    y≧1)倍の記録密度で記録することを特徴とするディ
    スク記録媒体。
  12. 【請求項12】請求項11記載の記録媒体において、該
    生成されたディジタル信号は、記録媒体上に存在する記
    録トラックに沿って、連続的に、或いは一定のデータ量
    毎に非連続的に記録することを特徴とする記録媒体。
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