JP2002140048A - 液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源回路の構成を複雑にすることなく液晶表
示画面のコントラストを容易に調整し得る液晶表示装置
を提供する。 【解決手段】 液晶表示装置は、電源発生部４から出力
されるコモンドライバ駆動電圧Ｖｃｏｍ及びセグメント
ドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇにより文字や画像等の各種情
報を表示する。電源発生部４から出力されたコモンドラ
イバ駆動電圧Ｖｃｏｍ及びセグメントドライバ駆動電圧
Ｖｓｅｇにおける液晶駆動用電圧波形のパルス幅を変化
させるパルス幅調整回路１０、セグメントドライバ２及
びコモンドライバ３が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に関
し、特に、液晶表示画面のコントラスト調整に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】ノート型パソコンや携帯型パソコン等の
情報処理装置の表示装置には、小型及び省電力化の観点
から液晶表示装置が採用されている場合が多い。

【０００３】一般的に、液晶表示装置には液晶表示画面
のコントラストを調整するためのコントラストボリュー
ムが設けられており、このコントラストボリュームを操
作することによって、液晶に印加される液晶駆動電圧レ
ベルを上下し、液晶表示画面のコントラストを調整する
ことができるという仕組みになっている。

【０００４】具体的には、ノーマリブラックタイプのＳ
ＴＮ（Super Twisted Nematic)液晶からなる液晶表示装
置５０では、図５に示すように、電圧調整回路５１を有
する電源回路５２によって電源を確保して液晶表示画面
（ＬＣＤ:Liquid Crystal Display ）５３の表示が行わ
れている。

【０００５】上記の液晶表示装置５０における液晶表示
画面５３のコントラストを調整するときには、電圧調整
回路５１によって、４種類の電位（ＶＭ、ＶＣＨ、ＶＲ
Ｈ、ＶＲＬ）をそれぞれ調整して、上記液晶表示画面５
３を駆動するためのセグメントドライバ５４及びコモン
ドライバ５５に供給することにより行っている。なお、
上記ＶＭ（Voltage Middle) とは基準電圧、ＶＣＨ（Vo
ltage Colum High) とはセグメントドライバ正側電圧、
ＶＲＨ（Voltage Row High) とはコモンドライバ正側電
圧、ＶＲＬ（Voltage Row Low)とはコモンドライバ負側
電圧をそれぞれ意味する。

【０００６】したがって、このコントラスト調整方法に
おいては、図６（ａ）（ｂ）に示すように、コモンドラ
イバ駆動電圧Ｖｃｏｍやセグメントドライバ駆動電圧Ｖ
ｓｅｇの液晶に印加される駆動電圧レベルを増減するこ
とによって液晶表示画面５３のコントラスト調整を行っ
ていた。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の液晶表示装置では、液晶表示画面のコントラストを
調整するために液晶に印加される液晶駆動電圧レベルを
上下することから、セグメントドライバ５４やコモンド
ライバ５５を駆動するために使われる４種類の電位（Ｖ
Ｍ、ＶＣＨ、ＶＲＨ、ＶＲＬ）を一度に調整する必要が
あり、これら各電位ＶＭ、ＶＣＨ、ＶＲＨ、ＶＲＬを調
整する機能を電源回路５２に搭載しなければならず、電
圧調整機能を搭載した電源回路５２の回路構成が複雑に
なるという問題点を有している。

【０００８】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、電源回路の構成を複雑に
することなく液晶表示画面のコントラストを容易に調整
し得る液晶表示装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、上記課題を解決するために、電源回路から出力され
る例えばコモンドライバ駆動電圧及びセグメントドライ
バ駆動電圧等の液晶駆動用電圧により文字や画像等の各
種情報を表示する液晶表示装置において、電源回路から
出力された液晶駆動用電圧における液晶駆動用電圧波形
のパルス幅を変化させるパルス幅調整手段が設けられて
いることを特徴としている。

【００１０】上記の発明によれば、パルス幅調整手段
は、電源回路から出力された例えばコモンドライバ駆動
電圧及びセグメントドライバ駆動電圧等の液晶駆動用電
圧における液晶駆動用電圧波形のパルス幅を変化させる
ので、電源回路から出力された後の液晶駆動用電圧に変
動を与えることができる。

【００１１】すなわち、従来では、液晶駆動電圧レベル
を直接上下することよってコントラスト調整を行ってい
たので、電源回路に電圧調整機能が必要となり、電源回
路の構成が複雑になるという問題点を有していた。

【００１２】しかし、本発明では、電源回路から出力さ
れた後の液晶駆動用電圧に対してその大きさを調整する
ことにより、液晶表示画面のコントラスト調整を行うこ
とができる。したがって、電源回路から出力される液晶
駆動用電圧は一定としておくことができるので、電源回
路に複雑なコントラスト調整のための手段を設ける必要
がない。

【００１３】また、本発明では、電源回路から出力され
た液晶駆動用電圧に対してその大きさを調整するため
に、液晶駆動用電圧波形のパルス幅を変化させるように
なっている。

【００１４】したがって、後述するように、そのパルス
幅の抽出期間を変えることによって、液晶駆動用電圧の
大きさを変えることができる。すなわち、この手段は、
液晶駆動用電圧レベルをボリューム等にて変化させるも
のではなく、パルス幅をどこからどこまで抽出するかの
ＯＮ・ＯＦＦ動作にて液晶駆動用電圧の大きさを変える
ことが可能となるので、構成が容易となる。

【００１５】この結果、電源回路の構成を複雑にするこ
となく、液晶表示画面のコントラストを容易に調整し得
る液晶表示装置を提供することができる。

【００１６】本発明の液晶表示装置は、上記課題を解決
するために、上記記載の液晶表示装置において、パルス
幅調整手段は、電源回路から出力された液晶駆動用電圧
における液晶駆動用電圧波形のパルス幅をＯＮ・ＯＦＦ
動作により部分的に抽出するパルス幅抽出手段を含んで
いる。

【００１７】上記の発明によれば、パルス幅抽出手段
は、電源回路から出力された液晶駆動用電圧における液
晶駆動用電圧波形のパルス幅をＯＮ・ＯＦＦ動作により
部分的に抽出する。

【００１８】したがって、電源回路から出力された液晶
駆動用電圧における液晶駆動用電圧波形のパルス幅を部
分的に抽出するので、電源回路から出力された液晶駆動
用電圧における液晶駆動用電圧波形のパルス幅の範囲内
でその液晶駆動用電圧波形のパルス幅を狭めて出力する
ことができる。このため、確実に、電源回路から出力さ
れた液晶駆動用電圧を調整して、液晶表示画面のコント
ラストを調整することができる。

【００１９】また、本発明では、液晶駆動用電圧波形の
パルス幅の抽出に際してはＯＮ・ＯＦＦ動作により行
う。このため、液晶駆動用電圧レベルをボリューム等に
て変化させるものではなく、パルス幅をどこからどこま
で抽出するかのＯＮ・ＯＦＦ動作にて液晶駆動用電圧の
大きさを変えることが可能となるので、液晶駆動用電圧
の大きさを変えるための構成が容易となる。

【００２０】この結果、電源回路の構成を複雑にするこ
となく、液晶表示画面のコントラストを確実に容易に調
整し得る液晶表示装置を提供することができる。

【００２１】本発明の液晶表示装置は、上記課題を解決
するために、上記記載の液晶表示装置において、パルス
幅抽出手段は、最大液晶駆動用電圧波形のパルス幅を複
数の等分割幅に分割してなる各区分を順次カウントする
カウント手段と、液晶駆動用電圧波形のパルス幅の設定
値を入力する入力手段と、上記カウント手段による各区
分のカウント数と入力手段から入力された設定値とが一
致したときに、該一致したときのカウント数に基づいて
液晶駆動用電圧波形のパルス幅を抽出して出力するパル
ス幅出力抽出手段とからなっていることを特徴としてい
る。

【００２２】上記の発明によれば、カウント手段は、最
大液晶駆動用電圧波形のパルス幅を複数の等分割幅に分
割してなる各区分を順次カウントする。また、入力手段
は、液晶駆動用電圧波形のパルス幅の設定値を入力す
る。さらに、パルス幅出力抽出手段は、カウント手段に
よる各区分のカウント数と入力手段から入力された設定
値とが一致したときに、該一致したときのカウント数に
基づいて液晶駆動用電圧波形のパルス幅を抽出して出力
する。

【００２３】すなわち、液晶表示画面のコントラストを
調整するときには、入力手段にて、最大液晶駆動用電圧
波形のパルス幅を複数の等分割幅に分割してなる各区分
の内、所望の区分の順序番号を設定値として入力する。
この状態で、電源回路から液晶駆動用電圧が液晶駆動用
電圧波形として出力されたときに、最大液晶駆動用電圧
波形のパルスが始まる位置からカウント手段にて区分の
カウントを開始する。

【００２４】そして、パルス幅出力抽出手段は、カウン
ト手段による各区分のカウント数と入力手段から入力さ
れた設定値とが一致したときに、該一致したときのカウ
ント数に基づいて液晶駆動用電圧波形のパルス幅を抽出
して出力する。

【００２５】したがって、具体的なパルス幅抽出手段を
提供することができ、これによって、電源回路の構成を
複雑にすることなく、液晶表示画面のコントラストを確
実に容易に調整し得る液晶表示装置を提供することがで
きる。

【００２６】本発明の液晶表示装置は、上記課題を解決
するために、上記記載の液晶表示装置において、パルス
幅出力抽出手段は、カウント手段による各区分のカウン
ト数と入力手段から入力された設定値とが一致したとき
に、該一致したときから液晶駆動用電圧波形のパルスが
終了するまでの液晶駆動用電圧波形のパルス幅を抽出し
て出力することを特徴としている。

【００２７】上記の発明によれば、パルス幅出力抽出手
段は、カウント手段による各区分のカウント数と入力手
段から入力された設定値とが一致したときに、該一致し
たときから液晶駆動用電圧波形のパルスが終了するまで
の液晶駆動用電圧波形のパルス幅を抽出して出力する。

【００２８】すなわち、本発明では、電源回路からの液
晶駆動用電圧のパルスは、最大液晶駆動用電圧波形のパ
ルスが始まる位置からは立ち上がらず途中から立ち上が
り、最大液晶駆動用電圧波形の最後の時点でＯＦＦとな
って立ち下がる。

【００２９】そして、カウント手段による各区分のカウ
ント数と入力手段から入力された設定値とが一致したと
きから液晶駆動用電圧波形のパルスが終了するまでの液
晶駆動用電圧波形のパルス幅を抽出して出力する。

【００３０】この結果、液晶駆動用電圧のパルスを後半
に立ち上げる場合における具体的なパルス幅抽出手段を
提供することができ、これによって、電源回路の構成を
複雑にすることなく、液晶表示画面のコントラストを確
実に容易に調整し得る液晶表示装置を提供することがで
きる。

【００３１】本発明の液晶表示装置は、上記課題を解決
するために、上記記載の液晶表示装置において、カウン
ト手段は、クロック信号に基づき各区分を順次カウント
することを特徴としている。

【００３２】上記の発明によれば、カウント手段は、ク
ロック信号に基づき各区分を順次カウントする。

【００３３】このため、最大液晶駆動用電圧波形のパル
ス幅を複数の等分割幅に分割した区分を形成する際に、
精度良く分割することができるとともに、区分をクロッ
ク信号に合致させてカウントすることができる。

【００３４】したがって、区分のカウントが容易とな
る。

【００３５】なお、従来例としての特開平６−２１４５
２３号公報には、コントラスト調整装置を使用したコン
トラスト自動調整装置が開示されている。

【００３６】しかしながら、上記のコントラスト自動調
整装置は、液晶表示装置の外部にコントラスト調整回路
を設けている点で、液晶表示装置の内部にコントラスト
調整回路を設定している本願発明とは構成が異なるもの
である。

【００３７】また、上記のコントラスト自動調整装置で
は、コントラストスイッチの調節により作られたＰＷＭ
（パルス幅変調）パルスをデジタル・アナログ変換器に
てアナログ電圧に変換し、このアナログ電圧を液晶駆動
用電圧レベルの基本値と加えることにより、液晶駆動電
圧レベルＶｏを生成し、このＶｏを液晶表示画面に供給
している。

【００３８】これに対して、本願発明では、入力手段と
してのコントラスト調整スイッチの調節により作られた
ＰＷＭパルスを元のコモンドライバ駆動電圧及びセグメ
ントドライバ駆動電圧等の液晶駆動用電圧と比較し、元
のコモンドライバ駆動電圧及びセグメントドライバ駆動
電圧等の液晶駆動用電圧のパルス幅を変化させた波形を
作り、これらを液晶表示画面へ供給している。

【００３９】つまり、両発明ともにＰＷＭパルスを使用
するが、特開平６−２１４５２３号公報のコントラスト
自動調整装置では、液晶駆動用電圧レベルＶｏを変化さ
せてコントラスト調整を実施しており、本発明のよう
に、液晶駆動用電圧レベルは一定のままで、液晶駆動用
電圧波形のパルス幅を変化させることによりコントラス
ト調整を実施する方式とは手段が異なるものである。

【００４０】

【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
１ないし図４に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。

【００４１】本実施の形態の液晶表示装置は、ノーマリ
ブラックタイプのＳＴＮ液晶を備えたものからなってい
る。

【００４２】上記の液晶表示装置では、図１に示すよう
に、液晶表示画面（ＬＣＤ:LiquidCrystal Display ）
１は、パルス幅調整手段、パルス幅抽出手段及びパルス
幅出力抽出手段としてのセグメントドライバ２並びにパ
ルス幅調整手段、パルス幅抽出手段及びパルス幅出力抽
出手段としてのコモンドライバ３の両駆動ドライバによ
って表示駆動されるものとなっており、各セグメントド
ライバ１及びコモンドライバ３は電源回路としての電源
発生部４からそれぞれ駆動電源を得ている。

【００４３】すなわち、セグメントドライバ２には電源
発生部４から液晶駆動用電圧としてのセグメントドライ
バ駆動電圧Ｖｓｅｇが入力される一方、コモンドライバ
３には電源発生部４から液晶駆動用電圧としてのコモン
ドライバ駆動電圧Ｖｃｏｍが入力されるようになってい
る。詳細には、セグメントドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇは
電圧ＶＭ・ＶＣＨの２種類からなっており、コモンドラ
イバ駆動電圧Ｖｃｏｍは電圧ＶＲＨ・ＶＲＬの２種類か
らなっている。なお、上記ＶＭ（Voltage Middle) とは
基準電圧、ＶＣＨ（Voltage Colum High) とはセグメン
トドライバ正側電圧、ＶＲＨ（Voltage Row High) とは
コモンドライバ正側電圧、ＶＲＬ（Voltage Row Low)と
はコモンドライバ負側電圧をそれぞれ意味する。

【００４４】また、本実施の形態では、各セグメントド
ライバ２及びコモンドライバ３にパルス幅調整手段とし
てのパルス幅調整回路１０がさらに接続されており、こ
のパルス幅調整回路１０にて希望のコントラストに見合
ったパルス幅調整用信号を生成し、そのパルス幅調整用
信号によって、電源発生部４からの液晶駆動用電圧波形
のパルス幅を変化させ、そのパルス幅の変化された波形
をセグメントドライバ２及びコモンドライバ３に使用し
て液晶表示画面１の表示コントラスト調整を行うものと
なっている。

【００４５】上記のパルス幅調整回路１０は、図２に示
すように、カウント手段としてのカウンタ１１とこのカ
ウンタ１１に接続される入力手段としてのコントラスト
調整スイッチ１２とからなっている。上記カウンタ１１
にはラッチパルス(Latch Pulse) 信号ＬＰ及びクロック
信号ＣＬＫが入力される一方、カウンタ１１から出力さ
れるパルス幅調整用信号ＯＵＴがセグメントドライバ２
及びコモンドライバ３にそれぞれ入力されるようになっ
ている。上記クロック信号ＣＬＫは、図３（ａ）（ｂ）
に示すように、ラッチパルス信号ＬＰの一周期中にＮ回
のカウントパルスが生成されるように調整されている。

【００４６】上記パルス幅調整回路１０における液晶表
示画面１のコントラスト調整方法について、前記図２及
び図３（ａ）〜（ｇ）に示すタイミングチャートに基づ
いて説明する。

【００４７】先ず、コントラスト調整スイッチ１２を調
整することにより、カウント数ｎの値（０＜ｎ＜Ｎ）が
カウンタ１１に設定される。すなわち、このカウント数
ｎがコントラストの調整を行う指標となる。

【００４８】これによって、図３（ａ）（ｂ）（ｃ）に
示すように、ラッチパルス信号ＬＰの立ち下がりでカウ
ント数を「０」にセットされたカウンタ１１は、クロッ
ク信号ＣＬＫによりカウントアップされ、その都度、先
に設定されたカウント数ｎの値と比較する。そして、カ
ウンタ１１の値がカウント数ｎになると、直ちに、図３
（ｃ）に示すように、パルス幅調整用信号ＯＵＴをＯＮ
としての「Ｈｉｇｈ」にする。

【００４９】次いで、カウンタ１１の値がＮになると、
図２に示すように、カウンタ１１の最上位ビットＢｘが
「１」になるとともに、カウンタ１１のカウント数が
「０」にセットされ、図３（ｃ）に示すように、パルス
幅調整用信号ＯＵＴはＯＦＦとしての「Ｌｏｗ」にな
る。

【００５０】このようにして生成されたパルス幅調整用
信号ＯＵＴは、図２に示すように、セグメントドライバ
２及コモンドライバ３へそれぞれ入力され、電源発生部
４より供給されたセグメントドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇ
及びコモンドライバ駆動電圧Ｖｃｏｍの各波形を、調整
されたセグメントドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇ＿１及び調
整されたコモンドライバ駆動電圧Ｖｃｏｍ＿１の各波形
へ加工するために用いられる。

【００５１】具体的には、電源発生部４で作られた各セ
グメントドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇ及びコモンドライバ
駆動電圧Ｖｃｏｍが、図３（ｃ）〜（ｇ）に示すよう
に、パルス幅調整用信号ＯＵＴが「Ｈｉｇｈ」の間だ
け、基準電圧に対して正側と負側に振られる波形にな
る。

【００５２】これらの各調整されたセグメントドライバ
駆動電圧Ｖｓｅｇ＿１及び調整されたコモンドライバ駆
動電圧Ｖｃｏｍ＿１の波形パルス幅は、図４（ａ）
（ｂ）に示すように、調整されないコモンドライバ駆動
電圧Ｖｃｏｍ及びセグメントドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇ
の各波形パルス幅よりも短くなり、液晶表示画面１の透
過率が低下して液晶表示画面１のコントラストが変化す
る。つまり、カウント数ｎをコントラスト調整スイッチ
１２にて調整することにより、表示コントラスト調整を
行うことができる。したがって、本実施の形態のコント
ラスト調整は、コモンドライバ駆動電圧Ｖｃｏｍ及びセ
グメントドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇの範囲内でその出力
を落として表示コントラスト調整するものとなってい
る。

【００５３】このコントラスト調整方法であれば、従来
行っていた図５に示す電源発生部５１にて生成させたセ
グメントドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇ及びコモンドライバ
駆動電圧Ｖｃｏｍ自体を変動させる電圧調整回路５１す
なわち４種類の電位（ＶＲＨ、ＶＣＨ、ＶＭ、ＶＲＬ）
を一度に調整する機能を有する回路を、パルス幅調整回
路１０へ置き換えることにより、電源発生部４の回路構
成を簡素にすることが可能となる。

【００５４】このように、本実施の形態の液晶表示装置
では、パルス幅調整回路１０は、電源発生部４から出力
されたコモンドライバ駆動電圧Ｖｃｏｍ及びセグメント
ドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇ等の液晶駆動用電圧における
液晶駆動用電圧波形のパルス幅を変化させるので、電源
発生部４から出力された後のコモンドライバ駆動電圧Ｖ
ｃｏｍ及びセグメントドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇに変動
を与えることができる。

【００５５】すなわち、従来では、液晶駆動電圧レベル
を直接上下することよってコントラスト調整を行ってい
たので、電源回路に電圧調整機能が必要となり、電源回
路の構成が複雑になるという問題点を有していた。

【００５６】しかし、本実施の形態では、電源発生部４
から出力された後のコモンドライバ駆動電圧Ｖｃｏｍ及
びセグメントドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇに対してその大
きさを調整することにより、液晶表示画面１のコントラ
スト調整を行うことができる。したがって、電源発生部
４から出力されるコモンドライバ駆動電圧Ｖｃｏｍ及び
セグメントドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇは一定としておく
ことができるので、電源発生部４に複雑なコントラスト
調整のための手段を設ける必要がない。

【００５７】また、本実施の形態では、電源発生部４か
ら出力されたコモンドライバ駆動電圧Ｖｃｏｍ及びセグ
メントドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇに対してその大きさを
調整するために、液晶駆動用電圧波形のパルス幅を変化
させるようになっている。

【００５８】したがって、後述するように、そのパルス
幅の抽出期間を変えることによって、コモンドライバ駆
動電圧Ｖｃｏｍ及びセグメントドライバ駆動電圧Ｖｓｅ
ｇの大きさを変えることができる。すなわち、この手段
は、液晶駆動用電圧レベルをボリューム等にて変化させ
るものではなく、パルス幅をどこからどこまで抽出する
かのＯＮ・ＯＦＦ動作にてコモンドライバ駆動電圧Ｖｃ
ｏｍ及びセグメントドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇの大きさ
を変えることが可能となるので、構成が容易となる。

【００５９】この結果、電源発生部４の構成を複雑にす
ることなく、液晶表示画面１のコントラストを容易に調
整し得る液晶表示装置を提供することができる。

【００６０】また、本実施の形態の液晶表示装置では、
セグメントドライバ２及びコモンドライバ３は、電源発
生部４から出力されたコモンドライバ駆動電圧Ｖｃｏｍ
及びセグメントドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇにおける液晶
駆動用電圧波形のパルス幅をＯＮ・ＯＦＦ動作により部
分的に抽出する。

【００６１】したがって、電源発生部４から出力された
コモンドライバ駆動電圧Ｖｃｏｍ及びセグメントドライ
バ駆動電圧Ｖｓｅｇにおける液晶駆動用電圧波形のパル
ス幅を部分的に抽出するので、電源発生部４から出力さ
れた液晶駆動用電圧における液晶駆動用電圧波形のパル
ス幅の範囲内でその液晶駆動用電圧波形のパルス幅を狭
めて出力することができる。このため、確実に、電源発
生部４から出力された液晶駆動用電圧を調整して、液晶
表示画面１のコントラストを調整することができる。

【００６２】また、本実施の形態では、液晶駆動用電圧
波形のパルス幅の抽出に際してはＯＮ・ＯＦＦ動作によ
り行う。このため、液晶駆動用電圧レベルをボリューム
等にて変化させるものではなく、パルス幅をどこからど
こまで抽出するかのＯＮ・ＯＦＦ動作にて液晶駆動用電
圧の大きさを変えることが可能となるので、液晶駆動用
電圧の大きさを変えるための構成が容易となる。

【００６３】この結果、電源発生部４の構成を複雑にす
ることなく、液晶表示画面１のコントラストを確実に容
易に調整し得る液晶表示装置を提供することができる。

【００６４】また、本実施の形態の液晶表示装置では、
カウンタ１１は、最大液晶駆動用電圧波形のパルス幅を
複数の等分割幅に分割してなる各区分を順次カウントす
る。

【００６５】また、コントラスト調整スイッチ１２は、
液晶駆動用電圧波形のパルス幅の設定値を入力する。さ
らに、セグメントドライバ２及びコモンドライバ３は、
カウンタ１１による各区分のカウント数ｎとコントラス
ト調整スイッチ１２から入力された設定値とが一致した
ときに、該一致したときのカウント数ｎに基づいて液晶
駆動用電圧波形のパルス幅を抽出して出力する。

【００６６】すなわち、液晶表示画面１のコントラスト
を調整するときには、コントラスト調整スイッチ１２に
て、最大液晶駆動用電圧波形のパルス幅を複数の等分割
幅に分割してなる各区分の内、所望の区分の順序番号を
設定値として入力する。この状態で、電源発生部４から
コモンドライバ駆動電圧Ｖｃｏｍ及びセグメントドライ
バ駆動電圧Ｖｓｅｇが液晶駆動用電圧波形として出力さ
れたときに、最大液晶駆動用電圧波形のパルスが始まる
位置からカウンタ１１にて区分のカウントを開始する。

【００６７】そして、セグメントドライバ２及びコモン
ドライバ３は、カウンタ１１による各区分のカウント数
ｎとコントラスト調整スイッチ１２から入力された設定
値とが一致したときに、該一致したときのカウント数ｎ
に基づいて液晶駆動用電圧波形のパルス幅を抽出して調
整されたセグメントドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇ＿１及び
調整されたコモンドライバ駆動電圧Ｖｃｏｍ＿１を出力
する。

【００６８】したがって、具体的なパルス幅抽出手段を
提供することができ、これによって、電源発生部４の構
成を複雑にすることなく、液晶表示画面１のコントラス
トを確実に容易に調整し得る液晶表示装置を提供するこ
とができる。

【００６９】また、本実施の形態の液晶表示装置では、
セグメントドライバ２及びコモンドライバ３は、カウン
タ１１による各区分のカウント数ｎとコントラスト調整
スイッチ１２から入力された設定値とが一致したとき
に、該一致したときから液晶駆動用電圧波形のパルスが
終了するまでの液晶駆動用電圧波形のパルス幅を抽出し
て出力する。

【００７０】すなわち、本実施の形態では、電源発生部
４からのコモンドライバ駆動電圧Ｖｃｏｍ及びセグメン
トドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇのパルスは、最大液晶駆動
用電圧波形のパルスが始まる位置からは立ち上がらず途
中から立ち上がり、最大液晶駆動用電圧波形の最後の時
点でＯＦＦとなって立ち下がる。

【００７１】そして、カウンタ１１による各区分のカウ
ント数ｎとコントラスト調整スイッチ１２から入力され
た設定値とが一致したときからＯＮとなってコモンドラ
イバ駆動電圧Ｖｃｏｍ及びセグメントドライバ駆動電圧
Ｖｓｅｇのパルスが終了するまでの液晶駆動用電圧波形
のパルス幅を抽出して調整されたコモンドライバ駆動電
圧Ｖｃｏｍ＿１及び調整されたセグメントドライバ駆動
電圧Ｖｓｅｇ＿１として出力する。

【００７２】この結果、コモンドライバ駆動電圧Ｖｃｏ
ｍ及びセグメントドライバ駆動電圧Ｖｓｅｇのパルスを
後半に立ち上げる場合における具体的なパルス幅抽出手
段を提供することができ、これによって、電源発生部４
の構成を複雑にすることなく、液晶表示画面１のコント
ラストを確実に容易に調整し得る液晶表示装置を提供す
ることができる。

【００７３】また、本実施の形態の液晶表示装置では、
カウンタ１１はクロック信号ＣＬＫに基づき各区分を順
次カウントする。

【００７４】このため、最大液晶駆動用電圧波形のパル
ス幅を複数の等分割幅に分割した区分を形成する際に、
精度良く分割することができるとともに、区分をクロッ
ク信号ＣＬＫに合致させてカウントすることができる。

【００７５】したがって、区分のカウントが容易とな
る。

【００７６】なお、本実施の形態では、コモンドライバ
駆動電圧Ｖｃｏｍ及びセグメントドライバ駆動電圧Ｖｓ
ｅｇである液晶駆動用電圧は、最大液晶駆動用電圧のパ
ルス幅に対して途中から立ち上がり、次のラッチパルス
信号ＬＰの立ち下がりにて立ち下がるようになっている
が、必ずしもこれに限らない。すなわち、ラッチパルス
信号ＬＰの立ち下がりにて液晶駆動用電圧がＯＮとな
り、次のラッチパルス信号ＬＰの立ち下がりまでにＯＦ
Ｆとなるようにすることも可能である。

【００７７】

【発明の効果】本発明の液晶表示装置は、以上のよう
に、電源回路から出力された液晶駆動用電圧における液
晶駆動用電圧波形のパルス幅を変化させるパルス幅調整
手段が設けられているものである。

【００７８】それゆえ、電源回路から出力された後の液
晶駆動用電圧に対してその大きさを調整することによ
り、液晶表示画面のコントラスト調整を行うことができ
るので、電源回路から出力される液晶駆動用電圧は一定
としておくことができ、電源回路に複雑なコントラスト
調整のための手段を設ける必要がない。

【００７９】また、本発明では、電源回路から出力され
た液晶駆動用電圧に対してその大きさを調整するため
に、液晶駆動用電圧波形のパルス幅を変化させるように
なっている。

【００８０】また、パルス幅調整手段は、液晶駆動用電
圧レベルをボリューム等にて変化させるものではなく、
パルス幅をどこからどこまで抽出するかのＯＮ・ＯＦＦ
動作にて液晶駆動用電圧の大きさを変えることが可能と
なるので、構成が容易となる。

【００８１】この結果、電源回路の構成を複雑にするこ
となく、液晶表示画面のコントラストを容易に調整し得
る液晶表示装置を提供することができるという効果を奏
する。

【００８２】本発明の液晶表示装置は、以上のように、
上記記載の液晶表示装置において、パルス幅調整手段
は、電源回路から出力された液晶駆動用電圧における液
晶駆動用電圧波形のパルス幅をＯＮ・ＯＦＦ動作により
部分的に抽出するパルス幅抽出手段を含んでいるもので
ある。

【００８３】それゆえ、電源回路から出力された液晶駆
動用電圧における液晶駆動用電圧波形のパルス幅を部分
的に抽出するので、電源回路から出力された液晶駆動用
電圧における液晶駆動用電圧波形のパルス幅の範囲内で
その液晶駆動用電圧波形のパルス幅を狭めて出力するこ
とができる。

【００８４】また、本発明では、液晶駆動用電圧波形の
パルス幅の抽出に際してはＯＮ・ＯＦＦ動作により行
う。このため、液晶駆動用電圧レベルをボリューム等に
て変化させるものではなく、パルス幅をどこからどこま
で抽出するかのＯＮ・ＯＦＦ動作にて液晶駆動用電圧の
大きさを変えることが可能となるので、液晶駆動用電圧
の大きさを変えるための構成が容易となる。

【００８５】この結果、電源回路の構成を複雑にするこ
となく、液晶表示画面のコントラストを確実に容易に調
整し得る液晶表示装置を提供することができるという効
果を奏する。

【００８６】本発明の液晶表示装置は、以上のように、
上記記載の液晶表示装置において、パルス幅抽出手段
は、最大液晶駆動用電圧波形のパルス幅を複数の等分割
幅に分割してなる各区分を順次カウントするカウント手
段と、液晶駆動用電圧波形のパルス幅の設定値を入力す
る入力手段と、上記カウント手段による各区分のカウン
ト数と入力手段から入力された設定値とが一致したとき
に、該一致したときのカウント数に基づいて液晶駆動用
電圧波形のパルス幅を抽出して出力するパルス幅出力抽
出手段とからなっているものである。

【００８７】それゆえ、具体的なパルス幅抽出手段を提
供することができ、これによって、電源回路の構成を複
雑にすることなく、液晶表示画面のコントラストを確実
に容易に調整し得る液晶表示装置を提供することができ
るという効果を奏する。

【００８８】本発明の液晶表示装置は、以上のように、
上記記載の液晶表示装置において、パルス幅出力抽出手
段は、カウント手段による各区分のカウント数と入力手
段から入力された設定値とが一致したときに、該一致し
たときから液晶駆動用電圧波形のパルスが終了するまで
の液晶駆動用電圧波形のパルス幅を抽出して出力するも
のである。

【００８９】それゆえ、電源回路からの液晶駆動用電圧
のパルスは、最大液晶駆動用電圧波形のパルスが始まる
位置からは立ち上がらず途中から立ち上がり、最大液晶
駆動用電圧波形の最後の時点でＯＦＦとなって立ち下が
る。

【００９０】そして、カウント手段による各区分のカウ
ント数と入力手段から入力された設定値とが一致したと
きから液晶駆動用電圧波形のパルスが終了するまでの液
晶駆動用電圧波形のパルス幅を抽出して出力する。

【００９１】この結果、液晶駆動用電圧のパルスを後半
に立ち上げる場合における具体的なパルス幅抽出手段を
提供することができ、これによって、電源回路の構成を
複雑にすることなく、液晶表示画面のコントラストを確
実に容易に調整し得る液晶表示装置を提供することがで
きるという効果を奏する。

【００９２】本発明の液晶表示装置は、以上のように、
上記記載の液晶表示装置において、カウント手段は、ク
ロック信号に基づき各区分を順次カウントするものであ
る。

【００９３】それゆえ、最大液晶駆動用電圧波形のパル
ス幅を複数の等分割幅に分割した区分を形成する際に、
精度良く分割することができるとともに、区分をクロッ
ク信号に合致させてカウントすることができる。したが
って、区分のカウントが容易となるという効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における液晶表示装置の実施の一形態を
示すブロック図である。

【図２】上記液晶表示装置におけるパルス幅調整回路の
構成を示すブロック図である。

【図３】上記液晶表示装置における液晶表示画面のコン
トラスト調整を行う動作を示すタイミングチャートであ
る。

【図４】上記液晶表示装置における液晶表示画面のコン
トラスト調整においてパルス幅調整された波形図を示す
ものであり、（ａ）は調整されたコモンドライバ駆動電
圧を示すもの、（ｂ）は調整されたセグメントドライバ
駆動電圧を示すものである。

【図５】従来の液晶表示装置の構成を示すブロック図で
ある。

【図６】上記液晶表示装置における液晶表示画面のコン
トラスト調整において電圧レベル調整される波形図を示
すものであり、（ａ）は調整されるコモンドライバ駆動
電圧を示すもの、（ｂ）は調整されるセグメントドライ
バ駆動電圧を示すものである。

【符号の説明】

１ 液晶表示画面〔ＬＣＤ〕 ２ セグメントドライバ（パルス幅調整手段、
パルス幅抽出手段、パルス幅出力抽出手段） ３ コモンドライバ（パルス幅調整手段、パル
ス幅抽出手段、パルス幅出力抽出手段） ４ 電源発生部（電源回路） １０ パルス幅調整回路（パルス幅調整手段） １１ カウンタ（カウント手段） １２ コントラスト調整スイッチ（入力手段） ＣＬＫ クロック信号 ＯＵＴ パルス幅調整用信号 ＰＬ ラッチパルス信号 Ｖｃｏｍ コモンドライバ駆動電圧（液晶駆動用電
圧） Ｖｃｏｍ＿１ 調整されたコモンドライバ駆動電圧 Ｖｓｅｇ セグメントドライバ駆動電圧（液晶駆動
用電圧） Ｖｓｅｇ＿１ 調整されたセグメントドライバ駆動電圧

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電源回路から出力される液晶駆動用電圧に
   より文字や画像等の各種情報を表示する液晶表示装置に
   おいて、 電源回路から出力された液晶駆動用電圧における液晶駆
   動用電圧波形のパルス幅を変化させるパルス幅調整手段
   が設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
2. 【請求項２】パルス幅調整手段は、電源回路から出力さ
   れた液晶駆動用電圧における液晶駆動用電圧波形のパル
   ス幅をＯＮ・ＯＦＦ動作により部分的に抽出するパルス
   幅抽出手段を含んでいることを特徴とする請求項１記載
   の液晶表示装置。
3. 【請求項３】パルス幅抽出手段は、最大液晶駆動用電圧
   波形のパルス幅を複数の等分割幅に分割してなる各区分
   を順次カウントするカウント手段と、液晶駆動用電圧波
   形のパルス幅の設定値を入力する入力手段と、上記カウ
   ント手段による各区分のカウント数と入力手段から入力
   された設定値とが一致したときに、該一致したときのカ
   ウント数に基づいて液晶駆動用電圧波形のパルス幅を抽
   出して出力するパルス幅出力抽出手段とからなっている
   ことを特徴とする請求項２記載の液晶表示装置。
4. 【請求項４】パルス幅出力抽出手段は、カウント手段に
   よる各区分のカウント数と入力手段から入力された設定
   値とが一致したときに、該一致したときから液晶駆動用
   電圧波形のパルスが終了するまでの液晶駆動用電圧波形
   のパルス幅を抽出して出力することを特徴とする請求項
   ３記載の液晶表示装置。
5. 【請求項５】カウント手段は、クロック信号に基づき各
   区分を順次カウントすることを特徴とする請求項３又は
   ４記載の液晶表示装置。